JP2005097093A - 燃料改質方法および燃料改質装置 - Google Patents

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広昭 森田
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隆男 仲本
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Abstract

【課題】燃料改質装置の改質効率の向上および維持費の低減を図る。
【解決手段】炭化水素系燃料を反応器内で超臨界水または亜臨界水と接触反応させて、水素リッチなガスを生成する燃料改質方法であり、炭化水素系燃料を超臨界水または亜臨界水と接触反応させて水素リッチガスを生成する改質器22を具備する燃料改質装置である。
【選択図】図1

Description

本発明は、炭化水素系燃料を改質し、水素リッチなガスを得る燃料改質方法および燃料改質装置に係り、特に超臨界水を用いて改質を行う燃料改質方法および燃料改質装置に関する。
近年、固体高分子形燃料電池(PEFC:Polymer Electrolyte Fuel cell)が、動作温度が低いこと、小型軽量化が可能であることなどの理由から、これを用いた家庭用燃料電池コジェネレーションシステムの実用化に向けた開発が急速に進められている。
このシステムの実用化には、発電効率の向上をはじめ、高信頼性化、小型化、低価格化など、解決しなければならない課題が数多く残されているが、その一つに、都市ガスやLPガスなどの炭化水素系燃料を水素に変換してPEFCに供給するための改質装置の高効率化がある。
すなわち、図5は、従来の改質装置10の基本構成を示したもので、都市ガスやLPガスなどの炭化水素系燃料に含まれる硫黄分を除去する脱硫器1と、この脱硫器1により硫黄分が除去された燃料を水素リッチなガスに改質する改質器2と、この改質器2で改質された改質ガス中に含まれる一酸化炭素を水素と二酸化炭素に変える変成器3と、変成器3で変成された改質ガス中に残留してしまった一酸化炭素を選択酸化して二酸化炭素として除去する選択酸化器4と、炭化水素系燃料の燃焼熱で改質器を加熱する燃焼器5とから構成されている。脱硫器1、改質器2、変成器3および選択酸化器4には、それぞれ脱硫触媒、改質触媒、CO変成触媒およびCO選択酸化触媒が充填されており、これらの触媒の働きによって改質が効率よく進み、燃料電池の出力低下の要因となる一酸化炭素を10ppm以下にまで低減させた水素リッチの改質ガスを得ることができる(例えば、非特許文献1参照。)。
しかしながら、このような従来の改質装置においては、各反応器内の反応に触媒を使用しているため、触媒の劣化やカーボンの付着によって改質効率が低下するという問題がある。改質効率の低下を防止するためには、触媒を定期的に交換しなければならないが、触媒には高価な材料が使用されており、ユーザの負担は大きい。特に、改質器2では、通常650℃〜700℃以上の温度にNi系、Ru系、Rh系などの触媒を加熱するため、触媒は劣化しやすい。しかも、高温に加熱するためエネルギーロスも大きくなる。すなわち、ここで発生した熱は給湯用等の熱源として利用されるものの、排熱を無駄なく利用することは難しい。また、改質器2本体から大気中へ逃げる熱も少なくない。さらに、装置が起動するまでに時間がかかるという問題もある。
中村透、外1名「燃料電池用高効率改質装置」、松下電工技法、平成14年3月、p.4−9
本発明はこのような従来技術の課題を解決するためになされたもので、改質器における改質触媒を不要とすることができる燃料改質方法および燃料改質装置を提供することを目的としている。また、本発明は、改質反応の温度を低減して、改質器の効率向上、維持費の低減および起動時間の短縮を図ることができる燃料改質方法および燃料改質装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明の燃料改質方法は、炭化水素系燃料を反応器内で超臨界水または亜臨界水と接触反応させて、水素リッチなガスを生成することを特徴とする。
本発明の燃料改質方法は、上記燃料改質方法において、反応器における反応温度を300℃〜700℃、反応圧力を2MPa〜100MPaとしたことを特徴とする。
本発明の燃料改質方法は、炭化水素系燃料を第1の反応器内で超臨界水または亜臨界水と接触反応させて、水素リッチガスを生成する工程と、前記水素リッチガスを第2の反応器内で超臨界水または亜臨界水と接触反応させて、前記水素リッチガス中の一酸化炭素を二酸化炭素に変換する工程と、を含むことを特徴とする。
本発明の燃料改質方法は、上記燃料改質方法において、第1の反応器における反応温度を300℃〜700℃、反応圧力を2MPa〜100MPaとし、かつ、第2の反応器における反応温度および/または反応圧力を前記第1の反応器より低くしたことを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明の燃料改質装置は、炭化水素系燃料を超臨界水または亜臨界水と接触反応させて水素リッチガスを生成する改質器を具備することを特徴とする。
本発明の燃料改質装置は、炭化水素系燃料を超臨界水または亜臨界水と接触反応させて水素リッチガスを生成する第1の改質器と、前記第1の改質器で生成された水素リッチガスを超臨界水または亜臨界水と接触反応させて、前記水素リッチガス中の一酸化炭素を二酸化炭素に変換する第2の改質器と、を具備することを特徴とする。
本発明の燃料改質方法および燃料改質装置においては、超臨界水または亜臨界水を利用して燃料の改質を行うので、高価な改質触媒の使用を不要とすることができ、改質装置の長期間に亘る安定した連続運転が可能となり、維持費も低減することができる。
また、改質反応の温度を低くすることができるため、加熱用燃料の消費を低減することができ、改質装置の効率を高めることができるとともに、余剰廃熱を減少させることができるため、エネルギーの損失も減少させることができる。さらに、起動時間も短縮することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
図1は、本発明に係る燃料改質装置の一実施形態を概略的に示す構成図である。
本実施形態の燃料改質装置は、都市ガスやLPガスなどの炭化水素系燃料ガスを水素リッチなガスに改質する装置である。
図1に示すように、この燃料改質装置は、都市ガスやLPガスなどの炭化水素系燃料ガスに含まれる硫黄分を除去する脱硫器20と、この脱硫器20により硫黄分が除去された燃料ガスを水素リッチなガスに改質する改質器22と、この改質器22で改質された改質ガス中に含まれる一酸化炭素(CO)を水素と二酸化炭素に変えるCO変成器24と、CO変成器24で変成された改質ガス中に残留する一酸化炭素を選択酸化して二酸化炭素(CO2)として除去するCO選択酸化器26と、改質器22に添設され、炭化水素系燃料ガスの燃焼熱で改質器22を加熱する燃焼器28とを備えている。そして、改質器25とCO選択酸化器26の間には、水を分離除去するための気液分離器27が設けられている。
都市ガスやLPガスなどの炭化水素系燃料ガスは、燃料ガス供給ライン51より脱硫器20に供給される。脱硫器20には、Ni−Mo系などの脱硫触媒が充填されており、かかる触媒による脱硫反応によって炭化水素系燃料ガス中の硫黄分が除去される。なお、脱硫器20は、吸着により脱硫を行うものであってもよく、脱硫反応と吸着を併用するものであってもよい。
脱硫された炭化水素系燃料ガスは、圧縮ポンプ31により圧縮され、液体となって改質器22に送られる。改質器22には、また、水供給ライン53から超臨界乃至亜臨界状態の水が圧縮ポンプ33により連続的に圧入される。改質器22は、燃焼器28により加熱されるとともに、改質器22の出口側に設けた背圧弁41により、その内温内圧が300℃〜700℃、2MPa〜100MPaに保たれている。
改質器22に導入された脱硫された炭化水素系燃料は、超臨界水または亜臨界水との接触においては、部分酸化改質反応および/または水蒸気改質反応と同様の形で反応が進行するものと考えられる。都市ガスの主成分であるメタン(CH4)を例に説明すると、部分酸化改質では下記(1)式で示す反応が生じ、その後、背圧弁41により減圧されると、下記(2)式で示すような水素リッチなガスが得られる。条件によっては、下記(3)式で示すシフト反応によるCOの変成も進行すると考えられる。一方、水蒸気改質では下記(4)式で示すような反応が進行し、CO変成器24に送られる。なお、図示したように、(1)式で示す部分酸化改質反応を促進するため、脱硫器20と圧縮ポンプ31の間に、後述する空気供給ライン55から空気を供給することが好ましい。下記式中、SC-H2Oは超臨界水を意味する。
CH4+1/2O2+SC-H2O/H2O → HCHO+H2+SC-H2O/H2O…(1)
HCHO+H2 → CO+2H2 …(2)
CO+SC-H2O/H2O → CO2+H2 …(3)
CH4+SC-H2O/H2O → CO+3H2 …(4)
CO変成器24には、Fe−Cr系、Cu−Zn系、Pd系などのCO変成触媒が充填されており、その触媒作用で下記(5)式で示すCO変成反応が生じ、水素ガスが得られるとともに、改質ガス中の一酸化炭素が二酸化炭素に変成される。なお、改質器22におけるCO変成反応の効率が良い場合には、このCO変成器24を省くことができる。
CO+H2O → CO2+H2 …(5)
CO変成器24で一酸化炭素が二酸化炭素に変成された改質ガスは、さらに、CO選択酸化器26に送られる。このCO選択酸化器26には、Pt系、Ru系などのCO選択酸化触媒が充填されているとともに、空気供給ライン55から空気が送り込まれており、下記(6)式で示すCO選択酸化反応が生じ、改質ガス中の一酸化炭素が二酸化炭素に選択酸化され、一酸化炭素濃度が、固体高分子形燃料電池の出力に悪影響を及ぼさない10ppm程度以下にまで低減される。なお、空気は空気供給ライン55から、改質器22を加熱するための燃焼器28にも供給されるようになっている。
CO+1/2O2 → CO2 …(6)
こうして得られた改質ガスは、燃料電池60に供給され、改質ガス中の水素ガスと空気中の酸素ガスとが、例えば固体高分子電解質膜からなるイオン交換膜を介して化学反応することにより、燃料電池60は起電力を発生する。
このように構成される燃料改質装置においては、超臨界水または亜臨界水を利用して燃料の改質を行うので、従来の高価で劣化するおそれのある改質触媒を用いる従来の装置のように改質触媒を定期的に交換する必要がなく、長期間に亘って安定した連続運転が可能となり、維持費も低減される。
また、改質触媒を用いる従来の装置では、効率のよい改質を行うため650℃〜700℃の温度に触媒を加熱する必要があったが、上記改質装置では、前述したようにより低い温度で改質させることができるため、加熱用熱源の消費量を低減することができ、改質装置の効率を高めることができるとともに、余剰廃熱、すなわち、排熱利用で使用されないために無駄になる熱を減少させることができ、エネルギー損失を少なくすることができる。さらに、起動時間も短縮することができる。
本発明においては、図2に示すように、上記燃料改質装置のCO変成器24およびCO選択酸化器26に代えて、第2の改質器23を設けるようにしてもよい。
すなわち、図2は、本発明に係る燃料改質装置の他の実施形態を概略的に示す構成図である。CO変成器24およびCO選択酸化器26に代えて、第2の改質器23が設けられている点を除いて、基本的構成は上記の実施形態と同じであり、脱硫器20と改質器22(以下、第2の改質器23と対比させて、第1の改質器22と記す。)と燃焼器28を備えている。そして、第2の改質器23の下流に、水を分離除去するための気液分離器27が設けられている。
第2の改質器23は、第1の改質器22に背圧弁41を介して接続され、また、気液分離器27に背圧弁43を介して接続されている。第2の改質器23は、その内温内圧が第1の改質器より低温、低圧に保たれており、第1の改質器22から背圧弁41を経て導入された水素リッチなガスは、前記(3)、(5)式で示したように、一酸化炭素濃度が低く水素含有率のより高いガスに改質されると考えられる。ここで、第2の改質器23の内温T2および内圧P2は、第1の改質器22の内温をT1、内圧をP1としたときそれぞれ次式(i)および(ii)を満足する範囲とすることが好ましい。
2=0.3T1+a …(i)
(式中、aは160以上、210未満の数)
2=bP1 …(ii)
(式中、bは0.5以上、0.9以下の数)
(i)式中、aが170以上、190以下であり、(ii)式中、bが0.5以上、0.7以下であるとより好ましい。
なお、第2の改質器23内の温度を上記範囲に保つため、燃焼器28により必要に応じて加熱されるようになっている。
こうして得られた、一酸化炭素濃度が低く水素含有率のより高い改質ガスは、図1に示す燃料改質装置と同様、燃料電池60に供給され、燃料源として使用される。
このように構成される燃料改質装置においては、超臨界水または亜臨界水を利用して燃料の改質を行うので、従来の高価で劣化するおそれのある改質触媒を用いる従来の装置のように改質触媒を定期的に交換する必要がなく、長期間に亘って安定した連続運転が可能となり、維持費も低減される。
また、低い温度で改質反応を進行させることができるため、加熱用熱源の消費量を低減することができ、改質装置の効率を高めることができるとともに、余剰廃熱、すなわち、排熱利用で使用されないために無駄になる熱を減少させることができ、エネルギー損失を少なくすることができる。さらに、起動時間も短縮することができる。
さらに、本実施形態では、CO変成反応やCO選択酸化反応ための触媒を不要にすることができるという利点も有する。
なお、以上説明した実施形態は、いずれも都市ガスなどの炭化水素系燃料ガスを原燃料とするものであるが、メタノールなどのアルコールや、ガソリンなどの液体炭化水素を原燃料として用いることも可能である。従来の改質装置では、原燃料の種類に応じて改質触媒を変える必要があるが、上記実施形態に係る改質装置では改質触媒を使用しないためその必要はなく有利である。
また、図1に示す実施形態では改質触媒を使用しておらず、また、図2に示す実施形態では、改質触媒、CO変成触媒およびCO選択酸化触媒をいずれも使用していないが、反応をより促進し、改質装置の効率をより向上させるため、第1の改質器22に改質触媒を、また、第2の改質器23にCO変成触媒およびCO選択酸化触媒を使用してもよい。本発明では、改質反応も比較的低温で進行するため、触媒の劣化が抑えられ、従来に比べ触媒寿命を長くすることができる。
さらに、このように触媒を使用する場合、本発明においては、改質触媒およびCO変成触媒を充填した改質器を用いる構成としてもよい。
すなわち、図3は、本発明の燃料改質装置のさらに他の実施形態を概略的に示す構成図であり、図3において、図1に共通する部分には同一符号を付してある。
図3に示すように、この燃料改質装置は、都市ガスやLPガスなどの炭化水素系燃料ガスに含まれる硫黄分を除去する脱硫器20と、脱硫器20により硫黄分が除去された燃料ガスを水素リッチなガスに改質する改質器25と、この改質器25で改質された改質ガス中に含まれる一酸化炭素(CO)を選択酸化して二酸化炭素(CO2)として除去するCO選択酸化器26と、改質器25に添設され、炭化水素系燃料ガスの燃焼熱で改質器25を加熱する燃焼器28とを備えている。改質器25は、図4に示すように、温度制御可能な恒温室25aの内部にパイプ状のリアクタ25bを備えた構造を有し、リアクタ25b内部には、上流側にRu系、Ni系などの改質触媒C1が充填され、下流側にFe−Cr系、Cu−Zn系、Pd系などのCO変成触媒C2が充填されている。図中、71および72はそれぞれ改質触媒充填部およびCO変成触媒充填部を示す。そして、このよう改質器25とCO選択酸化器26の間には、水を分離除去するための気液分離器27が設けられている。
都市ガスやLPガスなどの炭化水素系燃料ガスは、燃料ガス供給ライン51より脱硫器20に供給される。脱硫器20には、Ni−Mo系などの脱硫触媒が充填されており、かかる触媒による脱硫反応によって炭化水素系燃料ガス中の硫黄分が除去される。脱硫器20は、吸着により脱硫を行うものであってもよく、脱硫反応と吸着を併用するものであってもよい。
脱硫された炭化水素系燃料ガスは、空気供給ライン55から送られてくる空気と混合され、圧縮ポンプ31により圧縮され、液体となって改質器25のリアクタ25bに送られる。改質器25のリアクタ25bには、また、水供給ライン53から超臨界乃至亜臨界状態の水が圧縮ポンプ33により連続的に圧入される。リアクタ25bは、燃焼器28による加熱と、リアクタ25bの出口側に設けた背圧弁41により、その内温内圧が300℃〜700℃、2MPa〜100MPaに保たれている。
リアクタ25bに空気とともに導入された脱硫された炭化水素系燃料は、改質触媒充填部71において、主として部分酸化改質反応が進行し、次いで、CO変成触媒充填部72において、主としてシフト反応によるCOの変成が進行するものと考えられる。都市ガスの主成分であるメタン(CH4)を例に説明すると、改質触媒充填部71で下記(7)式で示す反応が生じ、次いで、CO変成触媒充填部72で下記(8)式で示すCO変成反応が生じ、水素リッチなガスとなって気液分離器27へと送られ、水が除去される。
CH4+1/2O2+SC-H2O/H2O → CO+2H2+SC-H2O/H2O…(7)
CO+SC-H2O/H2O → CO2+H2 …(8)
気液分離器27で水が除去された水素リッチな改質ガスは、さらに、CO選択酸化器26に送られる。このCO選択酸化器26には、Pt系、Ru系などのCO選択酸化触媒が充填されているとともに、空気供給ライン55から空気が送り込まれており、下記(9)式で示すCO選択酸化反応が生じ、改質ガス中の一酸化炭素が二酸化炭素に選択酸化され、一酸化炭素濃度が、固体高分子形燃料電池の出力に悪影響を及ぼさない10ppm程度以下にまで低減される。なお、空気は空気供給ライン55から、改質器25を加熱するための燃焼器28にも供給されるようになっている。
CO+1/2O2 → CO2 …(9)
こうして得られた改質ガスは、燃料電池60に供給され、改質ガス中の水素ガスと空気中の酸素ガスとが、例えば固体高分子電解質膜からなるイオン交換膜を介して化学反応することにより、燃料電池60は起電力を発生する。
このように構成される燃料改質装置においては、改質触媒、CO変成触媒およびCO選択酸化触媒を使用しているものの、超臨界水または亜臨界水を利用して燃料の改質を行うので、改質反応を比較的低温で進行させることができる。このため、触媒の劣化を抑えることができ、従来に比べ触媒寿命を長くすることができる。
また、低い温度で改質反応を進行させることができるため、加熱用熱源の消費量を低減することができ、改質装置の効率を高めることができるとともに、余剰廃熱、すなわち、排熱利用で使用されないために無駄になる熱を減少させることができ、エネルギー損失を少なくすることができる。さらに、起動時間も短縮することができる。
特に、本実施形態では、従来、個別に設けられていた改質器とCO変成器を一体化したことによって、装置全体の小型化を図ることができるとともに、改質器を加熱するために必要な燃焼器からの熱量をより低減することができ、改質装置の効率アップおよび余剰廃熱の低減においてより大きな効果を挙げることができる。また、装置の起動時間もよりいっそう短縮することが可能となる。
次に、本発明の実施例を記載する。
実施例1
図1に示す燃料改質装置から脱硫器20、CO変成器24およびCO選択酸化器26を取り外すとともに、背圧弁41の下流に水素検知管を取り付け、さらに、改質器22の加熱を電気ヒータで行うようにした装置を用いた。
燃料ガス供給ライン51から、燃料ガスとしてメタンガス(CH4)を圧縮ポンプ31により流速0.1 ml/minで改質器22に連続的に供給した。同時に、水供給ライン53から水を圧縮ポンプ33により流速0.1 ml/minで改質器22に連続的に供給した。改質器22は、背圧弁41と加熱ヒータにより、内温および内圧がそれぞれ400℃および50MPaを維持するように設定した。
改質器22から排出されたガス中に水素ガスが含まれていることが水素検知管によって確認された。
実施例2
図3に示す燃料改質装置から脱硫器20およびCO選択酸化器26を取り外すとともに、気液分離器27の下流に水素検知管を取り付け、さらに、改質器22の加熱を電気ヒータで行うようにした装置を用いた。なお、改質器25のリアクタ25b内には、改質触媒C1としてRu系触媒を充填し、CO変成触媒C2としてCu−Zn系触媒を充填した。
燃料ガス供給ライン51から、燃料ガスとしてメタンガス(CH4)を圧縮ポンプ31により流速0.1 ml/minで改質器25のリアクタ25bへ連続的に供給した。同時に、水供給ライン53から水を圧縮ポンプ33により流速0.1 ml/minで改質器25のリアクタ25bへ連続的に供給した。改質器25は、リアクタ25bの内温および内圧がそれぞれ400℃および50MPaを維持するように設定した。
改質器25のリアクタ25bから排出されたガス中に水素ガスが含まれていることが水素検知管によって確認された。
本発明の燃料改質装置は、家庭用燃料電池コジェネレーションシステムの固体高分子形燃料電池への水素供給装置としてだけでなく、燃料電池を用いた電気自動車の家庭用水素供給装置としても有用である。
本発明に係る燃料改質装置の一例を概略的に示す構成図。 本発明に係る燃料改質装置の他の例を概略的に示す構成図。 本発明に係る燃料改質装置のさらに他の例を概略的に示す構成図。 図3に示す燃料改質装置の改質器の構造を概略的に示す図。 従来の燃料改質装置の基本構成を概略的に示す図。
符号の説明
20…脱硫器、22…(第1の)改質器、23…第2の改質器、24…CO変成器、25…改質器、25b…リアクタ、26…CO選択酸化器、27…気液分離器、28…燃焼器、51…燃料ガス供給ライン、53…水供給ライン、55…空気供給ライン、60…燃料電池、71…改質触媒充填部、72…CO変成触媒充填部、C1…改質触媒、C2…CO変成触媒

Claims (6)

  1. 炭化水素系燃料を反応器内で超臨界水または亜臨界水と接触反応させて、水素リッチガスを生成する工程を含むことを特徴とする燃料改質方法。
  2. 反応器における反応温度を300℃〜700℃、反応圧力を2MPa〜100MPaとしたことを特徴とする請求項1記載の燃料改質方法。
  3. 炭化水素系燃料を第1の反応器内で超臨界水または亜臨界水と接触反応させて、水素リッチガスを生成する工程と、前記水素リッチガスを第2の反応器内で超臨界水または亜臨界水と接触反応させて、前記水素リッチガス中の一酸化炭素を二酸化炭素に変換する工程と、を含むことを特徴とする燃料改質方法。
  4. 第1の反応器における反応温度を300℃〜700℃、反応圧力を2MPa〜100MPaとし、かつ、第2の反応器における反応温度および/または反応圧力を前記第1の反応器より低くしたことを特徴とする請求項3記載の燃料改質方法。
  5. 炭化水素系燃料を超臨界水または亜臨界水と接触反応させて水素リッチガスを生成する改質器を具備することを特徴とする燃料改質装置。
  6. 炭化水素系燃料を超臨界水または亜臨界水と接触反応させて水素リッチガスを生成する第1の改質器と、前記第1の改質器で生成された水素リッチガスを超臨界水または亜臨界水と接触反応させて、前記水素リッチガス中の一酸化炭素を二酸化炭素に変換する第2の改質器と、を具備することを特徴とする燃料改質装置。
JP2004236029A 2003-08-20 2004-08-13 燃料改質方法および燃料改質装置 Withdrawn JP2005097093A (ja)

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