JP2007273176A - 燃料電池発電装置用co除去装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 コンパクト化を図る
【解決手段】 低温シフトコンバータ56とCO選択酸化反応器57とを仕切板70を挟むようにして上下に重ね合わせ、一体化させる。上記仕切板70には、周方向の複数個所に改質ガス入口用の開口71を設け、低温シフトコンバータ56でCO濃度が低減された改質ガス54を仕切板70の各開口71より分散させて流すようにする。仕切板70の各開口71から分散させられて流された改質ガス54と空気58と混合させる混合部75を、CO選択酸化反応器57のCO選択酸化反応部79の上側に形成する。混合部75には、1個所にオリフィス72と開口73を設け、改質ガス54と空気58を十分に混合させてCO選択酸化反応部79へ入れるようにする。
【選択図】図4

Description

本発明は、燃料電池発電装置において都市ガス、LPG等を原料とする改質ガス中の一酸化炭素(CO)を除去するためのCO除去装置に関するものである。
燃料電池を用いた発電装置は、環境保全性、発電効率等に優れていることから、注目され、需要が伸びている。特に、近年では、固体高分子型燃料電池(PEFC)は、100℃以下という低温での発電が行われ、出力密度が高いことから、他の型式の燃料電池に比して小型化でき、しかも、起動が容易であること、等の長所があることから、小規模な業務用あるいは家庭用等の発電装置として使用されるようになってきている。
上記固体高分子型燃料電池を用いた発電装置(PEFC発電装置)の一般的な構成は、図6に示すようにしてある。すなわち、燃料電池1は、電解質としてフッ素系のイオン交換膜が用いられている固体高分子電解質膜の両面をカソード(空気極)2とアノード(燃料極)3の両ガス拡散電極で挟持させてなるセルを、セパレータ(図示せず)を介し積層してスタックとしてなる構成としてある。上記固体高分子型燃料電池1におけるアノード3の入口側には、改質器5、低温シフトコンバータ6、CO選択酸化反応器(CO除去器)7を順に備えてなる燃料処理装置4と、加湿器8が設けてある。これにより、燃料供給部より供給される都市ガス(天然ガス)やLPG等の原料(原燃料)9を、脱硫器10にて脱硫した後、原料予熱器(原燃料気化器)11にて予熱してから、水蒸発器12より導かれる水蒸気13と共に上記燃料処理装置4へ供給し、該燃料処理装置4の改質器5にておよそ700℃前後に加熱して水蒸気改質が行われるようにしてある。得られる改質ガス(燃料ガス)14は、低温シフトコンバータ6に導いておよそ250℃前後まで温度低下させてシフト反応させ、更に、上記CO選択酸化反応器7に導き、同時に空気ブロワ15で加圧された空気16を供給して、該CO選択酸化反応器7にて酸化反応を行わせておよそ120℃前後まで温度低下させてCO除去処理するようにしてある。上記燃料処理装置4より送出される改質ガス14は、加湿器8にて加湿された後、上記固体高分子型燃料電池1のアノード3へ供給されるようにしてある。一方、上記カソード2の入口側には、酸化ガスとして空気17が、空気ブロワ18で加圧された後、上記加湿器8を経てから供給され、一部は改質器5へ供給されるようにしてある。図中9aは改質器5のバーナへ供給する追焚き燃料、19はアノードオフガス、20は燃料電池1の冷却部である。
上記のような燃料電池発電装置で改質ガス中のCO濃度を低減させるCO除去装置として用いられている低温シフトコンバータ6とCO除去器7は、改質器で改質された改質ガスを燃料電池へ供給する前に改質ガス中のCO濃度を低減させるもので、上記低温シフトコンバータ6は、改質ガス14中の水蒸気とCOを250℃前後の温度でシフト反応させ、COとHにしてCO濃度を低減すると同時に水素(H)製造量を増やすようにするものである。一方、CO除去器7は、CO変成後の改質ガス中のCOを空気と混合させてCO選択酸化触媒中に供給し、120℃程度の反応温度で選択酸化反応を行わせ、COとして改質ガス中のCO濃度を低減させるようにするものである。
この種のCO除去装置としては、従来、種々の形式のものが提案されている。
図7はその一例を示すもので、原燃料と水蒸気とから水蒸気改質反応により水素リッチな改質ガスを生成する改質反応部21の下流側位置に、改質ガス中のCO濃度を水成シフト反応で低減させるシフト反応部22と、該シフト反応部22で低減された改質ガス中のCO濃度をCO選択酸化反応によって更に低減するCO選択酸化反応部23が設けてある。上記シフト反応部22とCO選択酸化反応部23は、それぞれ螺旋状のシフト反応管22aとCO選択酸化反応管23aとして形成され、CO選択酸化反応部23はシフト反応部22の外側に同心状に設置してある。又、上記シフト反応管22a内には銅−亜鉛系のシフト触媒が、又、上記CO選択酸化反応管23a内には、白金、ルテニウム等のCO選択酸化触媒がそれぞれ充填されており、シフト反応管22aとCO選択酸化反応管23aとは接続管24で連通接続したものとしてあり、改質ガスがシフト反応管22a内でシフト反応させられた後、一旦接続管24を通り、CO選択酸化反応管23aに入り、CO除去反応が行われるようにしてある(たとえば、特許文献1参照)。
図8は他のCO除去装置を示すもので、改質器で改質した改質ガス中のCOを低減して固体高分子型燃料電池に供給するために、上流側から順にシフトコンバータ26、熱変換器27及びCO除去器28を設置してなるCO除去装置25としてある。シフトコンバータ26は、内部にシフト反応触媒が充填された触媒層29を有し、改質器31からの改質ガスを導入して、約250℃の反応温度で改質ガス中に含まれるCOを、CO+HO→CO+Hの反応でHに変換するようにしてある。CO除去器28は、内部にCO選択酸化触媒が充填された触媒層30を有し、約150℃の反応温度で改質ガス中に残留するCOを選択的に酸化させて不活性なCOに変換するようにしてある。又、CO選択酸化反応部28のCO選択酸化触媒の層30内には、冷却管32aが通過させてあり、該冷却管32aは熱交換器27内を通過する冷却管32b、シフトコンバータ26内のシフト反応触媒の層29内を通過する冷却管32cと順に連結し、CO除去装置を下方から上方に冷却水33が通過し、水蒸気34として排出されるようにしてある。更に、CO選択酸化反応部28には、空気35が供給されるようにしてある。1は高体高分子型燃料電池である(たとえば、特許文献2参照)。
又、図9は別の例を示すもので、選択酸化反応器36を、二重円筒形状の第一列目の反応器本体36aと、該反応器本体36aの円周方向側面に仕切板38を介して接続された二重円筒形状の第二列目の反応器本体37aとを備えた構成としてある。第一列目の反応器本体36aは、大径円弧状の外周板と小径円弧状の内周板を同心状に配置して、その上端を天井板36bで覆うと共に下端を底板36cで覆うようにして二重円弧容器状とし、その内側の上下に多孔板39と40が二段に取り付けてあり、上下の多孔板39,40の間に室41を、又、天井板36bと上側の多孔板39との間及び底板36cと下側の多孔板40との間に室42と43をそれぞれ形成するようにしてある。又、第二列目の反応器本体37aも同様に構成されており、上下の多孔板44と45の間に室46を、又、天井板37bと多孔板44との間及び底板37cと多孔板45との間に室47と48をそれぞれ形成するようにしてある。
上記反応器本体36aの室41と反応器本体37aの室46には、それぞれ選択酸化触媒が充填され、反応器本体36aの室43には、酸化用空気供給管49から酸化用空気が供給されてオリフィス50で混合されるようにしてある改質ガス供給管51が接続してあり、室42には、外周部に多数の改質ガス導入孔52aが穿設してあるガス混合管52が挿入してあり、改質ガスと酸化用空気53がガス混合管52内で混合されてから反応器本体37aの室47へ導入されるようにしてある。
これにより、低温シフトコンバータから改質ガス供給管51を通し供給された改質ガス54が酸化用空気とともに反応器本体36aの下側の室43に導入されると、該室43から多孔板40を通って室41内へ導入され、CO選択酸化触媒の作用により改質ガス54中のCOが除去される。或る程度のCOが除去された改質ガス54は、室41から多孔板39を通って室42に入り、改質ガス導入孔52aからガス混合管52内に導入され、ここでガス混合管52に供給される酸化用空気53と混合されてから反応器本体37aの室47へ導入される。室47に導入された改質ガスは、多孔板44を通って室46に入り、ここでCO選択酸化触媒の作用により改質ガス中のCOが除去されるようにしてある(たとえば、特許文献3参照)。
特開2000−219501号公報 特開2002−134146号公報 特開2004−262725号公報
ところが、上記特許文献1に示されるものは、シフト反応部22とCO選択酸化反応部23が同心状に配置しているが、互いに分離しているものであり、シフト反応管22aからCO選択酸化反応管23aへ接続管24を通して改質ガスを供給するようにしてある。
そのため、接続管24でシフト反応管22aとCO選択酸化反応管23aとを接続することから、コンパクト化、低コスト化、製作性等に難点がある。
又、特許文献2に示されるものは、シフトコンバータ26でCOが除去され改質ガスを熱交換器27を通してCO除去器28に導入するようにしてあり、コンパクト化が図れるものとしてあるが、CO除去器28には空気35を供給することが示されているだけで、空気35の導入、空気と改質ガスの混合等についての具体的な構成が開示されていない。
更に、特許文献3に示されるものは、反応器本体36aと37aが2段に設けられ、反応器本体36aでCOを除去した改質ガス中のCOを、反応器本体37aで更に除去させるもので、最終的に改質ガス中のCO濃度を数ppm程度までに除去できるものであるが、CO選択酸化反応器36の上流にあるシフトコンバータと該CO選択酸化反応器36とを改質ガス供給管51で接続した構造となっており、特許文献1同様、コンパクト化、低コスト化、製作性等に難点がある。
そこで、本発明は、低温シフトコンバータとCO選択酸化反応器とを配管で接続することなく一体化し且つ改質ガスと空気とが均一に混合してCO選択酸化反応器へ送られるようにして、コンパクト化、低コスト化、製作容易性が図れるようにしたCO除去装置を提供しようとするものである。
本発明は、上記課題を解決するために、改質ガス中のCOをシフト反応させる低温シフトコンバータと、上端部に改質ガスと空気の混合部を有し且つCO選択酸化反応部を有するCO選択酸化反応器とを、仕切板を挟み重ねて一体化させ、上記仕切板の複数個所に設けた改質ガス入口用開口を通して上記低温シフトコンバータを出た改質ガスをCO選択酸化反応器の混合部に流入させるようにし、且つ上記混合部で混合された改質ガスと空気をCO選択酸化反応部に供給するようにした構成とする。
又、上記構成において、混合部を仕切板とCO選択酸化反応部との間のCO選択酸化反応器内に形成するようにした構成とする。
更に、混合部を、部屋の1個所にオリフィス又は邪魔板とCO選択酸化反応部に改質ガスと空気を通過させる開口を設けた構成とする。
更に又、上記構成において、低温シフトコンバータのシフト反応部及びCO選択酸化反応器のCO選択酸化反応部に1本の冷却配管を螺旋状に密に巻いて配置した構成とする。
本発明の燃料電池発電装置用CO除去装置によれば、次の如き優れた効果を奏し得る。
(1)改質ガス中のCOをシフト反応させる低温シフトコンバータと、上端部に改質ガスと空気の混合部を有し且つCO選択酸化反応部を有するCO選択酸化反応器とを、仕切板を挟み重ねて一体化させ、上記仕切板の複数個所に設けた改質ガス入口用開口を通して上記低温シフトコンバータを出た改質ガスをCO選択酸化反応器の混合部に流入させるようにし、且つ上記混合部で混合された改質ガスと空気をCO選択酸化反応部に供給するようにした構成としてあるので、全体をコンパクトにすることができ、更に、低温シフトコンバータとCO選択酸化反応器とを配管で接続することがないことから、製作費を安価にできると共に製作を容易化できる。
(2)仕切板の複数個所に改質ガス入口用開口を設けて、改質ガスを分散させて流すようにしてあるので、低温シフトコンバータからCO選択酸化反応器へ均一に改質ガスを流すことができる。
(3)上記(1)の構成において、混合部を仕切板とCO選択酸化反応部との間のCO選択酸化反応器内に形成するようにしたことにより、低温シフトコンバータから出た改質ガスに空気を良く混合させることができることになる。
(4)混合部を、部屋の1個所にオリフィス又は邪魔板とCO選択酸化反応部に改質ガスと空気を通過させる開口を設けた構成とすることにより、外部に混合器を設けることをなくすことができ、コンパクト化を図ることができる。
(5)更に、低温シフトコンバータのシフト反応部及びCO選択酸化反応器のCO選択酸化反応部に1本の冷却配管を螺旋状に密に巻いて配置した構成とすることにより、偏った冷却を抑止できて冷却性能を向上させることができる。しかも1本の冷却配管のみを用いてフィンチューブと同等の効果が得られて、より低コスト化が図れる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図5は本発明の実施の一形態を示すもので、本発明のCO除去装置55は、図示しない改質器で改質した改質ガス54を導入して改質ガス中のCOをシフト反応させてCOとHとし、CO濃度を低減するようにする低温シフトコンバータ(LTS)56と、低温シフトコンバータ56でCO濃度が低減された改質ガス54を空気58と混合させて、CO選択酸化反応により改質ガス54中のCO濃度を更に低減させるようにするCO選択酸化反応器57とを上下に重ねて一体化し、且つ低温シフトコンバータ56の底部から取り出された改質ガス54がCO選択酸化反応器57に入ってから空気と均一に混合して選択酸化反応器57の反応部へ供給されるようにした構成とする。
詳述すると、本発明のCO除去装置55を構成する低温シフトコンバータ56とCO選択酸化反応器57は、たとえば、図示しない改質器の炉筒を支持するため、ベースプレート上に立設されているベース内筒の外周を取り囲むように配置できるように、中心部に軸心方向(上下方向)に貫通する開口を有する二重円筒容器としてある。
すなわち、低温シフトコンバータ56は、内筒59と該内筒59よりも大径としてある外筒60とを同心状に配置して、該内筒59と外筒60との間の上端を上蓋61で閉塞させるようにすると共に、該内筒59と外筒60との間の環状の空間部の上端部と下端部にパンチ板の如き多孔板62aと62bを全周にわたり取り付け、該上下の多孔板62aと62bの間にシフト反応触媒63を充填して、シフト反応部64としてある。又、上記シフト反応部64内には、冷却水管65が螺旋状に配置してあり、冷却水管65の入口と出口は外筒60の外へ取り出すようにしてある。上記冷却水管65の配置については改めて後述する。更に、上記上蓋61には、改質ガス供給管66が貫通して接続してあり、改質ガス供給管66から改質ガス54が低温シフトコンバータ56の頂部に供給されると、上蓋61と上部多孔板62aとの間に形成されている空間部67を通り、多孔板62aよりシフト反応部64へ流入するようにしてある。
上記CO選択酸化反応器57は、第1CO選択酸化反応器57aと第2CO選択酸化反応器57bの2段式としてあり、第1CO選択酸化反応器57aは、上記低温シフトコンバータ56の内筒59と同じ内径寸法としてある内筒68と、該内筒68の外径よりも大きく且つ上記低温シフトコンバータ56の外筒60よりも小径寸法としてある外筒69とを同心状に配置して、該内筒68と外筒69との間の環状の空間部の上端に、外径を上記低温シフトコンバータ56の外筒60の外径に合わせて形成した仕切板70を載置して、該仕切板70と内筒68及び外筒69の各上端とを溶接等にて一体的に固定する。該仕切板70には、例えば周方向の6個所に、図2及び図4に示す如く内筒68と外筒69との間に改質ガスを通すための改質ガス入口用の開口71を設ける。
上記内筒68と外筒69との間の環状の空間部の上端部には、図3及び図4に示す如く、周方向の所要の1個所に、上記仕切板70の下面との間にオリフィス又は邪魔板72を形成すると共に仕切壁72aを設けてガス通過用の開口73を有する混合部形成板74を、上記仕切板70と所要の間隔を隔てて周方向の全周に取り付け、該混合部形成板74と仕切板70との間の部屋を、改質ガスと空気の混合部75として形成させるようにする。
更に、上記内筒68と外筒69との間の環状空間部の上記混合部形成板74よりも下方位置と下端部に、パンチ板の如き多孔板76と77を全周にわたり取り付け、該上下の多孔板76と77の間にCO選択酸化触媒78を充填して、CO選択酸化反応部79としてある。上記CO選択酸化反応部79内にも冷却水管65が二重に螺旋状に巻かれて配置してあり、該冷却水管65の入口側と出口側は外筒69の外に取り出すようにしてある。
又、第2CO選択酸化反応器57bは、上記第1CO選択酸化反応器57aと同じ大きさとしてあり、内筒68と外筒69を同心状となるように配置して、上端に、上記第1CO選択酸化反応器57aの仕切板70と同様に図4に示す如く例えば周方向の6個所に改質ガス入口用の開口71を有する仕切板80を一体的に取り付けると共に、上端部に周方向の所要の1個所に、上記仕切板80の下面との間にオリフィス又は邪魔板72とガス通過用の開口73を有する混合部形成板74を、上記仕切板80と所要の間隔を隔てて周方向の全周に取り付け、該混合部形成板74と仕切板80との間の部屋を、改質ガスと空気の混合部75として形成させるようにする。更に、上記内筒68と外筒69との間の環状空間部の上記混合部形成板74より下方位置と下端部に、パンチ板の如き多孔板76と77を全周にわたり取り付けて、多孔板76と77の間にCO選択酸化触媒78を充填し、CO選択酸化反応部79としてある。又、第1CO選択酸化反応器57aの場合と同様に、冷却水管65が二重に螺旋状に巻かれて配置してある。上記第2CO選択酸化反応器57bのCO選択酸化反応部79の下端には改質ガス排出管81が接続してある。
上記のように構成した第1と第2のCO選択酸化反応器57aと57bは、第2CO選択酸化反応器57bの上端の仕切板80を、第1CO選択酸化反応器57aの下端、すなわち、内筒68と外筒69の下端に当接して溶接等にて固定し、2段のCO選択酸化反応器57a,57bで1つのCO選択酸化反応器57とするようにしてある。
このように上下2段式とされたCO選択酸化反応器57の上端の仕切板70は、低温シフトコンバータ56の内筒59と外筒60の下端に溶接等にて固定して、低温シフトコンバータ56とCO選択酸化反応器57とを一体化させ、低温シフトコンバータ56から改質ガス54が仕切板70の6個所の開口71から第1CO選択酸化反応器57の改質ガスと空気の混合部75へ入るようにする。
なお、前記した低温シフトコンバータ56のシフト反応部64に配置する冷却水管65は、例えば1本を三重の螺旋状に巻いたものを用いるようにする。すなわち、図1に示し且つ図5にわかり易く示す如く、いわゆる一筆書きのように連続した冷却水管65を螺旋状に折り曲げながら径の内外方向へずらして巻いて配置するようにする。このように巻いて用いることにより改質ガス54の冷却効果を高めることができる。又、シフト反応部64は、ミクロに見ると上部で急激に反応し発熱が大きい。下部はシフト反応熱は小さいが、次のCO選択酸化反応器57への改質ガス54の供給温度が120℃前後で、改質ガス54の顕熱の回収のために冷却しなければならない。シフト反応部64の高さ方向の所要冷却熱量に見合った冷却を行うために冷却水管65の巻きつけピッチを変えてバランスのよい冷却を行っている。
図1中、82は第1CO選択酸化反応器57aの仕切板70の上方へ空気58を供給する空気供給管、83は第2CO選択酸化反応器57bの仕切板80の上方へ空気58を供給する空気供給管である。
本発明の燃料電池用CO除去装置55は、上記構成としてあるので、改質器で改質した改質ガス54が改質ガス供給管66から低温シフトコンバータ56の上蓋61の内側の空間部67に入る。空間部67に入った改質ガス54は、空間部67より多孔板61上へ周方向均一に流れ、多孔板61を通ってシフト反応部64に入る。シフト反応部64には、シフト反応触媒63が充填されており、このシフト反応触媒63の層を通過するときに、改質ガス54中の水蒸気とCOがシフト反応し、COとHにしてCO濃度を低減させる。上記シフト反応部64には、図示のように冷却水管65が螺旋状に巻いてあり、しかも図1に断面を示す如く千鳥配置となるように1本の冷却水管65が連続させてある。これにより偏った冷却を抑止し冷却性能を向上させることができることになる。この場合、冷却効果を上げるためにフィンチューブ等を用いるのが一般的であるが、図5に示すように密に巻きつけるようにすることでフィンチューブと同等の効果が得られるので、それだけコストダウンを図ることが可能となる。
上記低温シフトコンバータ56でCO濃度が低減された改質ガス54が低温シフトコンバータ56のシフト反応部64から流出すると、多孔板62bと第1CO選択酸化反応器57aの仕切板70との間に図4に示す如く均一に達する。上記仕切板70の上方には、空気58が空気供給管82より供給されるので、この空気58と改質ガス54が、例えば仕切板70の周方向6個所に設けてある改質ガス入口用開口71からその下へ分散させられて混合部75に吹き込まれる。混合部75に入った改質ガス54と空気58は、該混合部75を周方向の1個所に設けてあるオリフィス又は邪魔板72と開口73のあるところまで流れる間に混合部75の周方向流れと改質ガス入口用開口71の吹き込み流れがぶつかりあいをくり返し、改質ガス54と空気58の混合が良好に行われる。更に、改質ガス54と空気58は、上記オリフィス又は邪魔板72を通るときにも混合させられる。このようにして十分に混合させられた改質ガス54と空気58の混合物は、混合部形成板74の1個所に設けてある開口73から多孔板76の上方へ入り、ここで周方向に分散されて多孔板76よりCO選択酸化反応部79に入り、CO選択酸化触媒78により改質ガス54中のCO濃度が更に低減させられる。
本発明においては、低温シフトコンバータ56とCO選択酸化反応器57とが上下に重ねられて一体化され、且つ低温シフトコンバータ56から出てきた改質ガス54を、改質ガス入口用開口71より分散させてCO選択酸化反応器57へ供給させるようにすると共に、混合部75を通すようにしているので、配管を必要とすることがなく、又、混合部75が環状の部屋により形成されていることから、全体をコンパクト化させることができる。
上記第1CO選択酸化反応器57aのCO選択酸化反応部79でCO濃度を低減された改質ガス54は、その下段にある第2CO選択酸化反応器57bの仕切板80の例えば周方向6個所の改質ガス入口用開口71から分散されて環状の部屋としてある混合部75に移り、ここで十分に混合させられてから、上記の場合と同様にCO選択酸化反応部79に入り、更に改質ガス54中のCO濃度の低減が行われるようになる。この場合においても、内部に混合部75があるので、改質ガス54と空気58は良く混合される。
上記において、第1CO選択酸化反応器57aと第2CO選択酸化反応器57bの各CO選択酸化反応部79には、冷却水管65が螺旋状に巻かれていて、径方向に三重となるようにしてあり、しかも1本の冷却水管を連続させてあるので、低温シフトコンバータ56の場合と同様に冷却効果を向上させることができる。
なお、本発明は上記実施の形態のみに限定されるものではなく、たとえば、図1では、低温シフトコンバータ56とCO選択酸化反応器57とを仕切板70を挟んで上下に重ねて一体化させた場合を示しているが、横方向に配置して一体化させるようにしてもよく、又、CO選択酸化反応器57を2段とした場合を示したが、1段のものでもよく、3段以上としても、図1の場合と同様に改質ガスと酸化用空気とを混合させることができること、又、改質原料が気体燃料の場合に限り、図1に示す如く低温シフトコンバータ56の上部に燃料ガス予熱器84を設けて、燃料85の予熱を行えるようにしてもよいこと、更に、仕切板70,80の周方向の6個所に改質ガス入口用開口71を設けた場合を示したが、その数に限定されるものではないこと、低温シフトコンバータ56のシフト反応部64及びCO選択酸化反応器57のCO選択酸化反応部79に1本の冷却水管65を螺旋状に巻いて配置して、冷却水により冷却させるようにする場合を例示したが、冷却水に限られるものではなく、冷却水管65に代えて他の冷却媒体を通すようにする同様の冷却用の配管を用いるようにしてもよいこと、混合部75は断面形状が円形の場合を示しているが、矩形状となるようにしてもよいこと、その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更を加えるようにしてもよいことは勿論である。
本発明の燃料電池発電装置用CO除去装置の概要を示す切断側面図である。 図1のII−II矢視平面図である。 図1のIII−III方向からの混合部の切断平面図である。 本発明のCO除去装置の要部を展開した概要図である。 本発明のCO除去装置における低温シフト反応器のシフト反応部に配置する冷却水管の一例をわかり易くするため引き伸した状態を示す側面図である。 固体高分子型燃料電池発電装置のシステム構成例図である。 従来のCO除去装置の一例を示す概略断面図である。 従来のCO除去装置を備えた固体高分子型燃料電池発電設備の構成図である。 従来のCO選択酸化反応器を展開して示す図である。
符号の説明
54 改質ガス
55 CO除去装置
56 低温シフトコンバータ
57 CO選択酸化反応器
58 空気
64 シフト反応部
65 冷却水管
66 改質ガス供給管
70 仕切板
71 改質ガス入口用開口
72 オリフィス又は邪魔板
73 開口
75 混合部
79 CO選択酸化反応部

Claims (4)

  1. 改質ガス中のCOをシフト反応させる低温シフトコンバータと、上端部に改質ガスと空気の混合部を有し且つCO選択酸化反応部を有するCO選択酸化反応器とを、仕切板を挟み重ねて一体化させ、上記仕切板の複数個所に設けた改質ガス入口用開口を通して上記低温シフトコンバータを出た改質ガスをCO選択酸化反応器の混合部に流入させるようにし、且つ上記混合部で混合された改質ガスと空気をCO選択酸化反応部に供給するようにした構成を有することを特徴とする燃料電池発電装置用のCO除去装置。
  2. 混合部を仕切板とCO選択酸化反応部との間のCO選択酸化反応器内に形成するようにした請求項1記載の燃料電池発電装置用CO除去装置。
  3. 混合部を、部屋の1個所にオリフィス又は邪魔板とCO選択酸化反応部に改質ガスと空気を通過させる開口を設けた構成とした請求項1又は2記載の燃料電池発電装置用CO除去装置。
  4. 低温シフトコンバータのシフト反応部及びCO選択酸化反応器のCO選択酸化反応部に1本の冷却配管を螺旋状に密に巻いて配置した請求項1、2又は3記載の燃料電池発電装置用CO除去装置。
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