JP2003165416A - ロック制御装置 - Google Patents

ロック制御装置

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JP2003165416A
JP2003165416A JP2001367374A JP2001367374A JP2003165416A JP 2003165416 A JP2003165416 A JP 2003165416A JP 2001367374 A JP2001367374 A JP 2001367374A JP 2001367374 A JP2001367374 A JP 2001367374A JP 2003165416 A JP2003165416 A JP 2003165416A
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locking
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fet
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Hideto Uchida
英仁 内田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 制御回路内の電圧降下が小さく、小型、軽量
化が可能で電源を逆に接続しても誤作動をおこすことの
ないロック制御装置を提供する。 【解決手段】 電磁石の磁力によって移動部材を施錠位
置と解錠位置に移動操作するロック制御装置10に、施
錠・解錠の指令を出す制御部13と、通電によって移動
部材を施錠位置に支持する吸引コイル14と、通電によ
って移動部材を解錠位置に支持する復帰コイル14′
と、制御部13からの施錠指令によって吸引コイル14
を通電する施錠FET15と、制御部13からの解錠指
令によって復帰コイル14′を通電する解錠FET1
5′と、吸引コイル14と施錠FET15からなる施錠
回路16と復帰コイル14′と解錠FET15′からな
る解錠回路16′とを開閉するリレー18とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロック装置を制御
するロック制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、車両に搭載されるステアリン
グロック装置は、2つのコイル(吸引コイル、復帰コイ
ル)を備えた3線式ソレノイドを有し、いずれか一方の
コイルを通電することにより、ステアリングロックの、
施錠、解錠を切換えるようにしている。即ち、吸引コイ
ルが通電された場合には、ステアリングロック装置は施
錠され、復帰コイルが通電された場合には、ステアリン
グロック装置は解錠されるように動作する。
【0003】このようなロック装置を制御するロック制
御装置の従来例として、例えば図3に示されるものが知
られている。このロック制御装置1aは、3線式ソレノ
イド9aに備えられた吸引コイル4aと施錠リレー5a
からなる施錠回路6aと、3線式ソレノイド9aに備え
られた復帰コイル4a′と解錠リレー5a′とからなる
解錠回路6a′と、制御装置3aとから構成されてい
る。
【0004】このロック制御装置1aは、施錠時に施錠
リレー5aが施錠回路6aを閉じ、解錠リレー5a′が
解錠回路6a′を開くように制御部3aから指令が出さ
れ、解錠時に施錠リレー5aが施錠回路6aを開き、解
錠リレー5a′が解錠回路6a′を閉じるように制御部
3aから指令が出される。
【0005】また、別態様の従来のロック制御装置とし
ては、図4に示されるものがある。このロック制御装置
1bは、3線式ソレノイド9bに備えられた吸引コイル
4b′と施錠FET5bと施錠FET5bの寄生ダイオ
ード7bとからなる施錠回路6b′と、3線式ソレノイ
ド9bに備えられた復帰コイル4b′と解錠FET5
b′と解錠FET5b′の寄生ダイオード7b′とから
なる解錠回路6b′と、制御部3bと、ダイオード8b
とから構成されている。
【0006】このロック制御装置1bは、施錠時に施錠
FET5bが施錠回路6b′を閉じ、解錠FET5b′
が解錠回路6b′を開くように制御部3bから指令が出
され、解錠時に施錠FET5b′が施錠回路6bを開
き、解錠FET5b′が解錠回路6b′を閉じるように
制御部3bから指令が出される。
【0007】また、FET5b、5b′には寄生ダイオ
ード7b、7b′が余儀なく存在する。したがって、作
業ミスにより、ロック制御装置1bに電源2bが図4と
は正負を逆に接続された場合、回路6b、6b′が通電
され、ロック制御装置1bが誤作動する恐れがあるた
め、回路6b、6b′の整流素子としてダイオード8b
が配設されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図3に示されるロック
制御装置1aは、施錠回路6aと解錠回路6a′のそれ
ぞれに制御部3aに制御されるリレー4a、4a′が設
けられているので、電源2aを逆に接続しても回路6
a、6a′が通電されてロック制御装置1aが誤作動を
することはないが、リレー4a、4a′が各回路6a、
6a′に用いられているため、ロック制御装置1aの小
型、軽量化が困難であり、特に車両用ステアリングロッ
ク装置に用いるには不向きである。
【0009】また、図4に示される別態様のロック制御
装置1bは、電源2bを逆に接続したことによる誤作動
を防止するためにダイオード8bが回路6b、6b′内
に配設されているが、ダイオード8bは順方向に電圧を
印加した場合の電圧降下が大きく、損失が大きくなると
いう欠点がある。
【0010】そこで本発明は、制御回路内の電圧降下が
小さく、小型、軽量化が可能で電源を逆に接続しても誤
作動をおこすことのないロック制御装置を提供すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに請求項1に記載の発明は、直流電源からの電圧をコ
イルに印加することで生じる磁力により、移動部材を施
錠位置または解錠位置のいずれかに移動させて施錠・解
錠を切替えるロック制御装置であって、施錠・解錠の指
令を出力する制御部と、前記電圧が印加されることで生
じる磁力により前記移動部材を施錠位置に移動・支持す
る吸引コイルと、前記電圧が印加されることで生じる磁
力により前記移動部材を解錠位置に移動・支持する復帰
コイルと、前記直流電源と前記吸引コイルとの間に介置
され、前記制御部より施錠指令信号が与えられることで
前記直流電源のプラス側からマイナス側への導通をオン
とし、且つ、前記直流電源のマイナス側からプラス側へ
向けて順方向となる寄生ダイオードを有する施錠電界効
果トランジスタ(施錠FET)と、前記直流電源と前記
復帰コイルとの間に介置され、前記制御部より解錠指令
信号が与えられることで前記直流電源のプラス側からマ
イナス側への導通をオンとし、且つ、前記直流電源のマ
イナス側からプラス側へ向けて順方向となる寄生ダイオ
ードを有する解錠電界効果トランジスタ(解錠FET)
と、前記制御部から施錠指令信号あるいは解錠指令信号
が与えられることで、前記吸引コイルと前記施錠FET
からなる施錠回路および前記復帰コイルと前記解錠FE
Tからなる解錠回路と、前記直流電源との間を閉路する
唯一のリレー回路とを備えたことを特徴とする。
【0012】これにより、リレーがロック制御装置に1
つですむので小型、軽量化が可能である。
【0013】また、制御回路内の整流素子としてダイオ
ードを使用しないため電圧降下が小さいので、電源とし
てのバッテリが吸引コイル、復帰コイルからなるソレノ
イドを駆動することができる電圧であっても制御回路内
の電圧降下によってソレノイドを駆動することができな
いということを防止することができる。
【0014】さらに、バッテリを逆に接続してもリレー
が制御回路を開いているので、ロック制御装置の誤作動
を防止することができる。
【0015】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のロック制御装置において、前記施錠FET、または解
錠FETの通電を開始する前に前記リレー回路を閉じ、
前記施錠FET、または解錠FETの通電を終了してか
ら前記リレー回路を開くように制御されることを特徴と
している。
【0016】これにより、請求項1の発明の効果に加え
て、リレーが制御回路を閉じている状態でのみ回路内の
通電がON−OFFされるため、リレーの開閉時には回
路に電圧が印加されないので、リレー接点の損傷が防止
される。
【0017】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2記載のロック制御装置において、車両用ステアリング
ロック装置に用いられていることを特徴としている。
【0018】これにより、請求項1,2の発明の効果に
加えて、ロック制御装置の電源であるバッテリの端子を
逆に接続してもステアリングロックが誤作動をおこすこ
とがない。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面を参照して詳細に説明する。
【0020】図1、図2は本発明にかかるロック制御装
置を車両用ステアリングロックに適用した一実施形態を
示し、図1はロック制御回路11を示す要部回路図、図
2は制御シーケンス図である。
【0021】なお、図示されていない移動部材として摺
動自在に支持されるロック部材と、このロック部材と係
合してステアリングの回転を阻止するロック受け部材が
ステアリング周辺部に配設される。
【0022】本実施形態は、このロック部材を電磁石の
磁力によってロック部材を施錠位置と解錠位置に移動操
作するロック制御装置10であって、施錠・解錠の指令
を出す制御部13と、通電によってロック部材を施錠位
置に支持する吸引コイル14と通電によってロック部材
を解錠位置に支持する復帰コイル14′とを備えた3線
式ソレノイド19と、制御部13からの施錠指令によっ
て吸引コイル14を通電する施錠FET15と、制御部
13からの解錠指令によって復帰コイル14′を通電す
る解錠FET15′と、吸引コイル14と施錠FET1
5からなる施錠回路16と復帰コイル14′と解錠FE
T15′からなる解錠回路16′とを開閉するリレー1
8とを備えている。
【0023】また、制御部13によって、リレー18が
閉じてから施錠FET15、または解錠FET15′の
通電を開始し、施錠FET15、または解錠FET1
5′の通電が終了してからリレー18を開くようにリレ
ー18と施錠FET15、および解錠FET15′は制
御されている。
【0024】施錠回路16は吸引コイル14と施錠FE
T15と電源としてのバッテリ12が直列に接続され、
解錠回路16′は復帰コイル14′と解錠FET15′
とバッテリ12が直列に接続されている。また、施錠回
路16と解錠回路16′は並列に接続され、リレー18
によってロック制御回路11の開閉が行われる。
【0025】(施錠)ステアリングをロックする場合、
図2に示されるように、まずリレー18に制御部13か
ら閉指令が出力され、リレー18が閉じる。
【0026】次に、制御部13から施錠FET15のゲ
ート15gに施錠指令が出力され、施錠FET15のド
レイン15dとソース15sの間にドレイン電流が流れ
て、施錠回路16が通電される。施錠回路16が通電さ
れることで、吸引コイル14に磁場が生じ、ロック部材
を施錠位置に引きつけて支持し、ステアリングをロック
する。
【0027】次に、制御部13から施錠FET15に出
力されていた施錠指令が解除されて、ドレイン15dと
ソース15sの間が電気的に遮断され、施錠回路16に
電流が流れなくなる。
【0028】施錠回路16に電流が流れなくなったとこ
ろで、制御部13からリレー18に出力されていた閉指
令が解除されてリレー18が解錠回路16′を開き、ロ
ック部材が施錠位置に保持される。
【0029】なお、リレー18が施錠回路16を開いた
状態で、リレー18は解錠回路16′も開くように接続
されている。
【0030】(解錠)ステアリングをアンロックする場
合、図2に示されるように、まずリレー18に制御部1
3から閉指令が出力され、リレー18が閉じる。
【0031】次に、制御部13から解錠FET15′の
ゲート15g′に解錠指令が出力され、解錠FET1
5′のドレイン15d′とソース15s′の間にドレイ
ン電流が流れて、解錠回路16′が通電される。解錠回
路16′が通電されることで、復帰コイル14′に磁場
が生じ、ロック部材を解錠位置に引きつけて支持し、ス
テアリングをアンロックする。
【0032】次に、制御部13から解錠FET15′に
出力されていた解錠指令が解除されて、ドレイン15
d′とソース15s′の間が電気的に遮断され、解錠回
路16′に電流が流れなくなる。
【0033】解錠回路16′に電流が流れなくなったと
ころで、制御部13からリレー18に出力されていた閉
指令が解除されてリレー18が解錠回路16′を開き、
ロック部材が解錠位置に保持される。
【0034】なお、リレー18が解錠回路16′を開い
た状態で、リレー18は施錠回路16も開くように接続
されている。
【0035】(作用)これにより、リレー18がロック
制御装置10に1つですむので小型、軽量化が可能であ
る。
【0036】また、制御回路内の整流素子としてダイオ
ードを使用しないため電圧降下が小さいので、損失を小
さくすることができる。
【0037】したがって、バッテリ12がソレノイド1
9を駆動することができる電圧であってもロック制御回
路11内の電圧降下によってソレノイド19を駆動する
ことができないということを防止することができる。
【0038】さらに、バッテリ12を逆に接続してもリ
レー18がロック制御回路11を開いているので、ステ
アリングロックのロック制御装置10の誤作動を防止す
ることができる。
【0039】さらにまた、リレー18がロック制御回路
11を閉じている状態でのみロック制御回路11内の通
電がON−OFFされ、リレー18の開閉時にはロック
制御回路11に電圧が印加されないので、リレー接点の
損傷が防止される。
【0040】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明によれば、リレ
ーがロック制御装置に1つですむので小型、軽量化が可
能である。
【0041】また、制御回路内の整流素子としてダイオ
ードを使用しないため電圧降下が小さいので、損失を小
さくすることができる。
【0042】さらに、バッテリを逆に接続してもリレー
が制御回路を開いているので、ロック制御装置の誤作動
を防止することができる。
【0043】請求項2に記載の本発明によれば、請求項
1の発明の効果に加えて、リレーが制御回路を閉じてい
る状態でのみ回路内の通電がON−OFFされ、リレー
の開閉時には回路に電圧が印加されないので、リレー接
点の損傷が防止される。
【0044】請求項3に記載の本発明によれば、請求項
1,2の発明の効果に加えて、ロック制御装置の電源で
あるバッテリの端子を逆に接続してもステアリングロッ
クが誤作動をおこすことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すロック制御装置のロ
ック制御回路を示す要部回路図である。
【図2】本発明の一実施形態を示すロック制御装置の制
御シーケンス図である。
【図3】従来技術を示すロック制御装置のロック制御回
路を示す要部回路図である。
【図4】従来技術の別態様を示すロック制御装置のロッ
ク制御回路を示す要部回路図である。
【符号の説明】
10 ロック制御装置 13 制御部 14 吸引コイル 14′ 復帰コイル 15 施錠FET 15′ 解錠FET 16 施錠回路 16′ 解錠回路 18 リレー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源からの電圧をコイルに印加する
    ことで生じる磁力により、移動部材を施錠位置または解
    錠位置のいずれかに移動させて施錠・解錠を切替えるロ
    ック制御装置であって、 施錠・解錠の指令を出力する制御部と、 前記電圧が印加されることで生じる磁力により前記移動
    部材を施錠位置に移動・支持する吸引コイルと、 前記電圧が印加されることで生じる磁力により前記移動
    部材を解錠位置に移動・支持する復帰コイルと、 前記直流電源と前記吸引コイルとの間に介置され、前記
    制御部より施錠指令信号が与えられることで前記直流電
    源のプラス側からマイナス側への導通をオンとし、且
    つ、前記直流電源のマイナス側からプラス側へ向けて順
    方向となる寄生ダイオードを有する施錠電界効果トラン
    ジスタ(施錠FET)と、 前記直流電源と前記復帰コイルとの間に介置され、前記
    制御部より解錠指令信号が与えられることで前記直流電
    源のプラス側からマイナス側への導通をオンとし、且
    つ、前記直流電源のマイナス側からプラス側へ向けて順
    方向となる寄生ダイオードを有する解錠電界効果トラン
    ジスタ(解錠FET)と、 前記制御部から施錠指令信号あるいは解錠指令信号が与
    えられることで、前記吸引コイルと前記施錠FETから
    なる施錠回路および前記復帰コイルと前記解錠FETか
    らなる解錠回路と、前記直流電源との間を閉路する唯一
    のリレー回路とを備えたことを特徴とするロック制御装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のロック制御装置におい
    て、 前記施錠FET、または解錠FETの通電を開始する前
    に前記リレー回路を閉じ、 前記施錠FET、または解錠FETの通電を終了してか
    ら前記リレー回路を開くように制御されることを特徴と
    するロック制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のロック制御装置
    において、 車両用ステアリングロック装置に用いられていることを
    特徴とするロック制御装置。
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