JP2003165036A - 回転工具を装着するスピンドルユニットおよびスピンドルユニットを備えた切削装置 - Google Patents

回転工具を装着するスピンドルユニットおよびスピンドルユニットを備えた切削装置

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JP2003165036A
JP2003165036A JP2001366394A JP2001366394A JP2003165036A JP 2003165036 A JP2003165036 A JP 2003165036A JP 2001366394 A JP2001366394 A JP 2001366394A JP 2001366394 A JP2001366394 A JP 2001366394A JP 2003165036 A JP2003165036 A JP 2003165036A
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rotary
housing
cutting
spindle housing
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JP2001366394A
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English (en)
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Susumu Kubota
享 久保田
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Disco Corp
Original Assignee
Disco Abrasive Systems Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 回転工具を装着する回転スピンドルの支持剛
性を確保することができるとともに、回転スピンドルの
回転振れを防ぐことができる回転工具を装着するスピン
ドルユニットおよびスピンドルユニットを備えた切削装
置を提供する。 【解決手段】 スピンドルハウジング53と、該スピン
ドルハウジング内を挿通して配設され前端部に回転工具
を装着するための工具装着部を備えた回転スピンドル5
4と、を具備するスピンドルユニット53であって、回
転スピンドル54は、スピンドルハウジング53の前端
部においてメカニカルベアリングによって支持され、ス
ピンドルハウジング53の後端部においてスピンドルハ
ウジング53との間に配設されたエアーベアリング部材
80との間に供給される高圧エアーによって支持され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、切削ブレード等の
回転工具を装着するスピンドルユニットおよびスピンド
ルユニットを備えた切削装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、半導体ウエーハ、セラミック
ス、サファイヤ等の硬質材料を所定の形状に高精度に切
削するには、一般にスピンドルユニットに装着され高速
回転せしめられる切削ブレードを装備した切削装置が用
いられる。スピンドルユニットはスピンドルハウジング
と、該スピンドルハウジング内を挿通して配設され前端
部に該切削ブレードを装着するための工具装着部を備え
た回転スピンドルとからなっており、回転スピンドルは
スピンドルハウジングに回転可能に支持されている。
【0003】スピンドルハウジングに回転スピンドルを
回転可能に支持する支持方式としては、スピンドルハウ
ジングと回転スピンドルの間に配設されたエアーベアリ
ング部材と回転スピンドルの間に高圧エアーを供給し該
高圧エアーによって支持する所謂エアーベアリング方式
と、スピンドルハウジングの前端部および後端部におい
てボールベアリング等のメカニカルベアリングによって
支持する方式が用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】而して、スピンドルハ
ウジングに切削ブレードを装着した回転スピンドルを所
謂エアーベアリングによって支持したスピンドルユニッ
トは、高圧エアーによって支持する構成であるため、支
持剛性を高くすることは困難である。このため、被加工
物が硬質材料である場合には切削荷重を高くする必要が
あるが、切削荷重を高くすると回転スピンドルとエアー
ベアリング部材が接触してかじり現象を引起し、スピン
ドルユニットを破損せしめるという問題がある。特に、
回転スピンドルに複数枚の切削ブレードを装着したマル
チブレードによって切削する場合には切削荷重が高くな
るので、上記問題が顕著に現れる。一方、スピンドルハ
ウジングに切削ブレードを装着した回転スピンドルをメ
カニカルベアリングによって支持したスピンドルユニッ
トにおいては、支持剛性が高いので、エアーベアリング
による上記問題を解消することはできるが、回転スピン
ドルの軸方向の熱膨張を考慮する必要があるため、次の
問題が生ずる。即ち、回転スピンドルの前側を支持する
メカニカルベアリングは、回転スピンドルの前端部に装
着される回転ブレードの位置関係を規制するためにスピ
ンドルハウジングに位置規制されている。しかしなが
ら、回転スピンドルの後側を支持するメカニカルベアリ
ングは、回転スピンドルの軸方向の熱膨張を吸収する必
要があるため、スピンドルハウジングに対して軸方向に
移動可能に構成されており、メカニカルベアリングとス
ピンドルハウジングとの間には僅かな隙間が存在する。
メカニカルベアリングとスピンドルハウジングとの間に
僅かな隙間あると、回転スピンドルの回転時に前側のメ
カニカルベアリングを支点として回転振れが生ずるた
め、回転スピンドルの前端部に装着された回転ブレード
による切削精度が低下するという問題がある。
【0005】本発明は上記事実に鑑みてなされたもので
あり、その主たる技術課題は、回転工具を装着する回転
スピンドルの支持剛性を確保することができるととも
に、回転スピンドルの回転振れを防ぐことができる回転
工具を装着するスピンドルユニットおよびスピンドルユ
ニットを備えた切削装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記主たる技術課題を解
決するため、本発明によれば、スピンドルハウジング
と、該スピンドルハウジング内を挿通して配設され前端
部に回転工具を装着するための工具装着部を備えた回転
スピンドルと、を具備するスピンドルユニットにおい
て、該回転スピンドルは、該スピンドルハウジングの前
端部においてメカニカルベアリングによって支持され、
該スピンドルハウジングの後端部において該スピンドル
ハウジングとの間に配設されたエアーベアリング部材と
の間に供給される高圧エアーによって支持される、こと
を特徴とする回転工具を装着するスピンドルユニットが
提供される。
【0007】上記スピンドルハウジングには上記高圧エ
アーを前端に導くエアー流通路が形成されており、該前
端から高圧エアーを排出せしめてエアーシールを形成す
ることが望ましい。また、上記回転スピンドルの後端部
には、回転スピンドルを回転駆動するための原動機が装
着されている。
【0008】また、本発明によれば、被加工物を保持す
るチャックテーブルと、該該加工物を切削する切削ブレ
ードを装着したスピンドルユニットと、を具備する切削
装置において、該スピンドルユニットは、スピンドルハ
ウジングと、該スピンドルハウジング内を挿通して配設
され前端部に該切削ブレードを装着するための工具装着
部を備えた回転スピンドルとからなっており、該回転ス
ピンドルは、該スピンドルハウジングの前端部において
メカニカルベアリングによって支持され、該スピンドル
ハウジングの後端部において該スピンドルハウジングと
の間に配設されたエアーベアリング部材との間に供給さ
れる高圧エアーによって支持される、ことを特徴とする
切削装置が提供される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に従って構成された
回転工具を装着するスピンドルユニットおよびスピンド
ルユニットを備えた切削装置の好適な実施形態につい
て、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0010】図1には、本発明に従って構成されたスピ
ンドルユニットを備えた切削装置であるダイシング装置
の斜視図が示されている。図1に示された切削装置は、
略直方体状の装置ハウジング10を具備している。この
装置ハウジング10内には、図2に示す静止基台2と、
該静止基台2に切削送り方向である矢印Xで示す方向に
移動可能に配設され被加工物を保持するチャックテーブ
ル機構3と、静止基台2に割り出し方向である矢印Yで
示す方向(切削送り方向である矢印Xで示す方向に垂直
な方向)に移動可能に配設されたスピンドル支持機構4
と、該スピンドル支持機構4に切り込み方向である矢印
Zで示す方向に移動可能に配設されたスピンドルユニッ
ト5が配設されている。
【0011】上記チャックテーブル機構3は、静止基台
2上に配設され複数個の取付けボルト3aによって固定
された支持台31と、該支持台31上に矢印Xで示す方
向に沿って平行に配設された2本の案内レール32、3
2と、該案内レール32、32上に矢印Xで示す方向に
移動可能に配設されたチャックテーブル33を具備して
いる。このチャックテーブル33は、案内レール32、
32上に移動可能に配設された吸着チャック支持台33
1と、該吸着チャック支持台331上に装着された吸着
チャック332を具備しており、該吸着チャック332
上に被加工物である例えば円盤状の半導体ウエーハを図
示しない吸引手段によって保持するようになっている。
なお、チャックテーブル機構3は、チャックテーブル3
3を2本の案内レール32、32に沿って矢印Xで示す
方向に移動させるための駆動手段34を具備している。
駆動手段34は、上記2本の案内レール32と32の間
に平行に配設された雄ネジロッド341と、該雄ネジロ
ッド341を回転駆動するためのパルスモータ342等
の駆動源を含んでいる。雄ネジロッド341は、その一
端が上記支持台31に固定された軸受ブロック343に
回転自在に支持されており、その他端が上記パルスモー
タ342の出力軸に図示しない減速装置を介して伝動連
結されている。なお、雄ネジロッド341は、チャック
テーブル33を構成する吸着チャック支持台331の中
央部下面に突出して設けられた図示しない雌ネジブロッ
クに形成された貫通雌ネジ穴に螺合されている。従っ
て、パルスモータ342によって雄ネジロッド341を
正転および逆転駆動することにより、チャックテーブル
33は案内レール32、32に沿って矢印Xで示す方向
に移動せしめられる。
【0012】上記スピンドル支持機構4は、静止基台2
上に配設され複数個の取付けボルト4aによって固定さ
れた支持台41と、該支持台41上に矢印Yで示す方向
に沿って平行に配設された2本の案内レール42、42
と、該案内レール42、42上に矢印Yで示す方向に移
動可能に配設された可動支持基台43を具備している。
この可動支持基台43は、案内レール42、42上に移
動可能に配設された移動支持部431と、該移動支持部
431に取り付けられたスピンドル装着部432とから
なっている。スピンドル装着部432には取付けブラケ
ット433が固定されており、この取付けブラケット4
33を複数個の取付けボルト40aによって移動支持部
431に締結することにより、スピンドル装着部432
は移動支持部431に取り付けられる。また、スピンド
ル装着部432は、上記取付けブラケット433を装着
した面と反対側の面に矢印Zで示す方向に延びる2本の
案内レール432a、432aが平行に設けられてい
る。なお、スピンドル支持機構4は、可動支持基台43
を2本の案内レール42、42に沿って矢印Yで示す方
向に移動させるための駆動手段44を具備している。駆
動手段44は、上記2本の案内レール42、42の間に
平行に配設された雄ネジロッド441と、該雄ねじロッ
ド441を回転駆動するためのパルスモータ442等の
駆動源を含んでいる。雄ネジロッド441は、その一端
が上記支持台41に固定された図示しない軸受ブロック
に回転自在に支持されており、その他端が上記パルスモ
ータ442の出力軸に図示しない減速装置を介して伝動
連結されている。なお、雄ネジロッド441は、可動支
持基台43を構成する移動支持部431の中央部下面に
突出して設けられた図示しない雌ネジブロックに形成さ
れた貫通雌ネジ穴に螺合されている。従って、パルスモ
ータ442によって雄ネジロッド441を正転および逆
転駆動することにより、可動支持基台43は案内レール
42、42に沿って矢印Yで示す方向に移動せしめられ
る。
【0013】上記スピンドルユニット5は、移動基台5
1と、該移動基台51に複数個の取付けボルト5aによ
って固定されたスピンドルホルダ52と、該スピンドル
ホルダ52に取り付けられたスピンドルハウジング53
と、該スピンドルハウジング53内に回転可能に配設さ
れ前端部に回転工具である切削ブレード6を装着する回
転スピンドル54を具備している。移動基台51は、上
記スピンドル支持機構4のスピンドル装着部432に設
けられた2本の案内レール432a、432aに摺動可
能に嵌合する2本の被案内レール51a、51aが設け
られており、この被案内レール51a、51aを上記案
内レール432a、432aに嵌合することにより、矢
印Zで示す方向に移動可能に支持される。
【0014】次に、スピンドルユニット5を構成するス
ピンドルハウジング53と回転スピンドル54およびそ
の支持構造について、図3を参照して説明する。スピン
ドルハウジング53は略円筒状に形成され、軸方向に貫
通する軸穴530を備えている。該軸穴530内周面
は、中央部531と、該中央部531の図3において左
側に形成された前側の支持部532と、中央部531の
図3において右側に形成された後側の支持部533とを
備えている。前側の支持部532の内径は中央部531
の内径より大きく形成されており、従って、中央部53
1の図3において左端には段部531aが形成されてい
る。また、後側の支持部533の内径は中央部531の
内径より小さく形成されている。
【0015】上記スピンドルハウジング53に形成され
た軸穴531を挿通して配設される回転スピンドル54
は、中央部541と、該中央部541の図3において左
側に形成された前側の被支持部542と、中央部541
の図3において右側に形成された後側の支持部543と
を備えている。前側の被支持部542の外径は中央部5
41の外径より小さく形成されており、従って、中央部
541の図3において左端には段部541aが形成され
ている。また、後側の支持部543の外径は中央部54
1の外径より小さく形成されている。なお、回転スピン
ドル54の前端部(図3において左側端部)はスピンド
ルハウジング53の左端より突出して配設され、締付ナ
ット装着部544およびその前端に工具装着部545を
備えている。また、回転スピンドル54の後端部(図3
において右側端部)はスピンドルハウジング53の右端
より突出して配設され、後述する原動機としての永久磁
石式のモータの装着部546を備えている。
【0016】上記回転スピンドル54の前側の被支持部
542には、メカニカルベアリングとしての2個のボー
ルベアリング71、71のインナーレースが圧入嵌合さ
れ、図3において右側のボールベアリング71のインナ
ーレースが中央部541との段部541aに当接され
る。そして、締付ナット装着部544に締付ナット72
を螺合し、スペーサ73を図3において左側のボールベ
アリング71のインナーレースに当接することにより、
該インナーレースの図3において左方への移動を規制す
る。このようにして回転スピンドル54の前側の被支持
部542に装着された2個のボールベアリング71、7
1は、そのアウターレースが上記スピンドルハウジング
53に形成された軸穴531の前側の支持部532に嵌
合され、図3において右側のボールベアリング71のア
ウターレースが中央部531との段部531aに当接さ
れる。このように前側の被支持部542に装着されたボ
ールベアリング71、71は、スピンドルハウジング5
3の前端(図3において左端)に装着された第1のカバ
ー部材74によってそのアウターレースの図3において
左方への移動が規制される。なお、第1のカバー部材7
4には、その前端(図3において左端)に配設されスペ
ーサ75およびシール部材76を挟んで第2のカバー部
材77が締付ボルト78によって装着されている。
【0017】上記スピンドルハウジング53の後側の支
持部543には、円筒状のエアーベアリング部材80が
圧入嵌合されている。エアーベアリング部材80の外周
面には、軸方向に延びるエアー通路81は形成されてい
るとともに、該エアー通路81と連通する複数の環状の
エアー通路82が形成されている。また、エアーベアリ
ング部材80には、環状のエアー通路82と連通し内周
面に達する複数の径方向のエアー通路83が設けられて
いる。なお、エアーベアリング部材80の中央部内周面
には、環状のエアー溜84が設けられている。このよう
に構成された円筒状のエアーベアリング部材80に上記
回転スピンドル54の後側の支持部543が回転可能に
嵌合される。なお、エアーベアリング部材80の内周面
と回転スピンドル54の後側の支持部543外周面との
間には、10〜12μmの隙間を備えている。
【0018】上述したエアーベアリング部材80が嵌合
されたスピンドルハウジング53には、エアーベアリン
グ部材80の外周面に形成されたエアー通路81と連通
するエアー導入口534が設けられている。このエアー
導入口534は、図示しない高圧エアー制御回路に接続
されている。従って、エアー導入口534に高圧エアー
が導入されると、この高圧エアーはエアーベアリング部
材80に形成された軸方向に延びるエアー通路81、環
状のエアー通路82および径方向のエアー通路83を通
して、エアーベアリング部材80の内周面と回転スピン
ドル54の後側の支持部543の外周面との間に供給さ
れる。この結果、回転スピンドル54の後側の支持部5
43は、エアーベアリング部材80の内周面との間に供
給された高圧エアーによって支持される。このように、
図示の実施形態におけるスピンドルユニット5は、回転
スピンドル54がスピンドルハウジング53の前端部に
おいて支持剛性の高い2個のボールベアリング71、7
1によって支持されているので、後述する切削ブレード
6を装着する回転スピンドル54の前端側の支持剛性を
高くすることができ、切削荷重を高くすることが可能と
なる。従って、回転スピンドルに複数枚の切削ブレード
を装着したマルチブレードによって切削する場合に効果
的である。一方、回転スピンドル54は、スピンドルハ
ウジング53の後端部においてエアーベアリング部材8
0の内周面との間に供給された高圧エアーによって支持
されているので、切削加工中に回転スピンドル54が熱
膨張しも軸方向に後方に逃がすことができる。
【0019】図示の実施形態においては、上記スピンド
ルハウジング53には、上記エアー導入口534に導入
されエアーベアリング部材80との間で回転スピンドル
54を支持した使用済みのエアーを上記スピンドルハウ
ジング53の前端に装着されたシール部材75と第2の
カバー部材77との間に導くためのエアー通路536、
537が設けられている。従って、上述したように回転
スピンドル54の後側の支持部543とエアーベアリン
グ部材80の内周面との間に供給され回転スピンドル5
4の後側の支持部543を支持し軸方向に排出されたエ
アーは、エアー通路536、537、第1のカバー部材
74と締付ナット72との間、スペーサ75と回転スピ
ンドル54との間、第1のカバー部材74とシール部材
76との間を通して、エアシール部材76と第2のカバ
ー部材77との間から排出される。従って、スピンドル
ハウジング53の前端即ち第2のカバー部材77と回転
スピンドル54との間からボールベアリング71側への
切削水等の侵入が防止される。
【0020】図示の実施形態におけるスピンドルユニッ
ト5は、回転スピンドル54の後端部(図3において左
端部)に装着された原動機としての永久磁石式モータ9
を具備している。この永久磁石式モータ9は、回転スピ
ンドル54の後端部に形成されたモータ装着部546に
装着された永久磁石からなるロータ91と、該ロータ9
1の外周側に配設されたステータ92とからなってい
る。なお、永久磁石式モータ9は周知の構成でよい。こ
のような永久磁石式モータ9はステータ92のステータ
コイルに電圧を印加することによりロータ91が回転
し、該ロータ91を装着した回転スピンドル54を回転
せしめる。
【0021】次に、回転スピンドル54の前端に設けら
れた工具装着部545に装着される切削ブレード6の取
付け構造について、図4および図5を参照して説明す
る。図4には回転スピンドル54の工具装着部545に
切削工具6が装着された斜視図が示されており、図5に
は回転スピンドル54の工具装着部545、固定フラン
ジ61、切削ブレード6、挟持フランジ62、締め付け
ナット63が分解して示されている。回転スピンドル5
4の工具装着部545に切削ブレード6を装着するに
は、先ず、テーパー状に形成された工具装着部545に
固定フランジ61を嵌合し、締め付けナット63を工具
装着部545の前端部に形成されたねじ部545aに螺
合することによって、固定フランジ61を工具装着部5
45に取り付ける。次に、固定フランジ61の工具嵌合
部611に切削ブレード6のハブ6aを嵌合した後、挟
持フランジ62を工具嵌合部611の前端部に形成され
たねじ部611aに螺合することによって、固定フラン
ジ61のフランジ612と挟持フランジ62との間に切
削ブレード6のハブ6aを挟持固定する。このようにし
て工具装着部545に装着された切削ブレード6は、回
転スピンドル54とともに回転せしめられる。
【0022】図1に戻って説明を続けると、図示の切削
装置は、半導体ウエーハ、セラミックス、サファイヤ等
の硬質材料からなる被加工物11をストックするカセッ
ト12と、被加工物搬出手段13と、被加工物搬送手段
14と、洗浄手段15と、洗浄搬送手段16、および顕
微鏡やCCDカメラ等で構成されるアライメント手段1
7を具備している。なお、被加工物11は、フレーム1
11にテープ112によって装着されており、フレーム
111に装着された状態で上記カセット12に収容され
る。なお、カセット12は、図示しない昇降手段によっ
て上下に移動可能に配設されたカセットテーブル121
上に載置される。
【0023】次に、上述した切削装置の切削加工処理動
作について説明する。カセット12の所定位置に収容さ
れた被加工物11(以下、フレーム111に装着された
状態の被加工物11を単に被加工物11という)は、図
示しない昇降手段によってカセットテーブル121が上
下動することにより搬出位置に位置付けられる。次に、
被加工物搬出手段13が進退作動して搬出位置に位置付
けられた半導体ウエーハ11を被加工物載置領域18に
搬出する。被加工物載置領域18に搬出された半導体ウ
エーハ11は、被加工物搬送手段14の旋回動作によっ
て上記チャックテーブル機構3を構成するチャックテー
ブル33の吸着チャック332上に搬送され、該吸着チ
ャック332に吸引保持される。このようにして被加工
物を吸引保持したチャックテーブル33は、案内レール
32、32に沿ってアライメント手段17の直下まで移
動せしめられる。チャックテーブル33がアライメント
手段17の直下に位置付けられると、アライメント手段
17によって被加工物11に形成されている切断ライン
が検出され、精密位置合わせ作業が行われる。
【0024】その後、上記スピンドルユニット5の回転
スピンドル54に装着された永久磁石式モータ9を駆動
して回転スピンドル54に装着された切削ブレード6を
回転しつつ、被加工物11を吸引保持したチャックテー
ブル33を切削送り方向である矢印Xで示す方向に移動
することにより、チャックテーブル33に保持された被
加工物11は切削ブレード6により所定の切断ラインに
沿って切断される。なお、切削ブレード6による被加工
物11の切削においては、切削部に切削水が供給され
る。従って、この切削時には切削粉と切削水が混合され
たコンタミが飛散するが、図示の実施形態においてはス
ピンドルハウジング53の前端即ち第2のカバー部材7
8と回転スピンドル54との間からはエアーベアリング
用の高圧エアーが排出されているので、スピンドルハウ
ジング53内にコンタミが侵入することはない。
【0025】上記のようにして被加工物11の切断が終
了した後、被加工物11を保持したチャックテーブル3
3は、最初に被加工物11を吸引保持した位置に戻さ
れ、ここで被加工物11の吸引保持を解除する。次に、
被加工物11は、洗浄搬送手段16によって洗浄手段1
5に搬送され、ここで洗浄される。このようにして洗浄
された被加工物11は、被加工物搬送手段14によって
被加工物載置領域18に搬出される。そして、被加工物
11は、被加工物搬出手段13によってカセット12の
所定位置に収納される。
【0026】
【発明の効果】本発明による回転工具を装着するスピン
ドルユニットおよびスピンドルユニットを備えた切削装
置は以上のように構成されているので、次の作用効果を
奏する。
【0027】即ち、本発明によれば、先端部に回転工具
を装着する回転スピンドルは、スピンドルハウジングの
前端部において支持剛性の高いメカニカルベアリングに
よって支持されているので、回転工具を装着する回転ス
ピンドルの前端側の支持剛性を高くすることができ、切
削荷重を高くすることが可能となる。従って、回転工具
に高い切削荷重が作用しても回転スピンドルにかじり現
象が生ずることはない。また、回転スピンドルは、スピ
ンドルハウジングの後端部において該スピンドルハウジ
ングとの間に配設されたエアーベアリング部材との間に
供給される高圧エアーによって支持されているので、切
削加工中に回転スピンドルが熱膨張しも軸方向に後方に
逃がすことができる。更に、上記スピンドルユニットを
備えた切削装置においては、回転スピンドルの先端部に
装着される切削ブレードに高い切削荷重が作用しても、
この荷重の殆どが支持剛性の高い前側のメカニカルベア
リングによって支持され、後側のエアーベアリングによ
る荷重負担が少ないので、回転スピンドルが高精度に支
持され高精度な切削加工が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された回転工具を装着する
スピンドルユニットを装備した切削装置の斜視図。
【図2】図1に示す切削装置の要部斜視図。
【図3】本発明に従って構成された回転工具を装着する
スピンドルユニットの縦断面図。
【図4】図3に示すスピンドルユニットを構成する回転
スピンドルに切削ブレードを装着した状態を示す斜視
図。
【図5】図3に示すスピンドルユニットを構成する回転
スピンドルに切削ブレードを装着するための部材を分解
して示す斜視図。
【符号の説明】
2:静止基台 3:チャックテーブル機構 31:チャックテーブル機構の支持台 32:チャックテーブル機構の案内レール 33:チャックテーブル機構のチャックテーブル 34:チャックテーブル機構の駆動手段 4:スピンドル支持機構 41:チャックテーブル機構の支持台 42:チャックテーブル機構の案内レール 43:チャックテーブル機構の可動支持基台 431:可動支持基台の移動支持部 432:可動支持基台のスピンドル装着部 44:チャックテーブル機構の駆動手段 5:スピンドルユニット 51:移動基台 52:スピンドルホルダ 53:スピンドルハウジング 54:回転スピンドル 71:ボールベアリング 74:第1のカバー部材 76:シール部材 77:第2のカバー部材 80:エアーベアリング部材 9:永久磁石式モータ 91:ロータ 92:ステータ 6:切削ブレード 10:装置ハウジング 11:被加工物 12:カセット 13:被加工物搬出手段 14:被加工物搬送手段 15:洗浄手段 16:洗浄搬送手段 17:アライメント手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16C 32/06 B23Q 1/26 E H01L 21/301 H01L 21/78 F

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スピンドルハウジングと、該スピンドル
    ハウジング内を挿通して配設され前端部に回転工具を装
    着するための工具装着部を備えた回転スピンドルと、を
    具備するスピンドルユニットにおいて、 該回転スピンドルは、該スピンドルハウジングの前端部
    においてメカニカルベアリングによって支持され、該ス
    ピンドルハウジングの後端部において該スピンドルハウ
    ジングとの間に配設されたエアーベアリング部材との間
    に供給される高圧エアーによって支持される、 ことを特徴とする回転工具を装着するスピンドルユニッ
    ト。
  2. 【請求項2】該スピンドルハウジングには該高圧エアー
    を前端に導くエアー流通路が形成されており、該前端か
    ら該高圧エアーを排出せしめてエアーシールを形成す
    る、請求項1記載の回転工具を装着するスピンドルユニ
    ット。
  3. 【請求項3】該回転スピンドルの後端部には、該回転ス
    ピンドルを回転駆動するための原動機が装着されてい
    る、請求項1又は2記載の回転工具を装着するスピンド
    ルユニット。
  4. 【請求項4】 被加工物を保持するチャックテーブル
    と、該被加工物を切削する切削ブレードを装着したスピ
    ンドルユニットと、を具備する切削装置において、 該スピンドルユニットは、スピンドルハウジングと、該
    スピンドルハウジング内を挿通して配設され前端部に該
    切削ブレードを装着するための工具装着部を備えた回転
    スピンドルとからなっており、 該回転スピンドルは、該スピンドルハウジングの前端部
    においてメカニカルベアリングによって支持され、該ス
    ピンドルハウジングの後端部において該スピンドルハウ
    ジングとの間に配設されたエアーベアリング部材との間
    に供給される高圧エアーによって支持される、 ことを特徴とする切削装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7258601B2 (en) 2005-02-04 2007-08-21 Dicso Corporation Machining apparatus
JP2009176992A (ja) * 2008-01-25 2009-08-06 Disco Abrasive Syst Ltd ウェーハ加工装置
JP2015023222A (ja) * 2013-07-22 2015-02-02 株式会社ディスコ 切削装置

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