JP2003164696A - 洗濯機 - Google Patents

洗濯機

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JP2003164696A
JP2003164696A JP2001368714A JP2001368714A JP2003164696A JP 2003164696 A JP2003164696 A JP 2003164696A JP 2001368714 A JP2001368714 A JP 2001368714A JP 2001368714 A JP2001368714 A JP 2001368714A JP 2003164696 A JP2003164696 A JP 2003164696A
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water
washing
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Rie Hiramoto
理恵 平本
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  • Main Body Construction Of Washing Machines And Laundry Dryers (AREA)
  • Detail Structures Of Washing Machines And Dryers (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パルセーター構造によらずとも洗剤を速やか
且つ均一に溶解でき、洗剤による洗浄効果を確実に発揮
させることのできる洗濯機を提供する。 【解決手段】 洗濯機1は外箱10の内部に水槽11と
洗濯槽12を有している。洗濯槽12は周壁上端部を除
き周壁には脱水孔のない孔なしタイプであり、内面にバ
ッフル16を有する。水槽11の中の水は循環ポンプ3
7に吸い込まれ、洗剤貯留容器30に送られる。洗剤貯
留容器30の中の洗剤を溶解した洗剤溶液は、第1の循
環経路50が選択された場合には循環切替弁42から送
水パイプ43を経由して洗濯槽12に供給される。第2
の循環経路51が選択された場合は循環切替弁42から
循環パイプ44を経由して循環ポンプ37に戻る。洗剤
貯留容器30に流入した水はその中で渦巻を形成する。
また洗剤貯留容器30から水を流出させる流出パイプ3
4の内部には攪拌翼36が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗剤を速やかに溶
解できるようにした洗濯機に関する。
【0002】
【従来の技術】日本の家庭では、洗濯槽の底部にパルセ
ーターを配置した渦巻式の洗濯機が広く使用されてい
る。この方式の洗濯機は水の消費量は多少多くなるもの
の短時間で洗濯効果を挙げることができ、日本で好まれ
ている。
【0003】上記のような渦巻式の洗濯機は、洗濯物の
量が少ないとパルセーターによって洗濯物が過剰に攪拌
されてしまい、布傷みの原因になる。また洗濯物の量が
多いと洗濯物の回転や上下反転が起こりにくく、一部の
洗濯物(下積みになった洗濯物)のみパルセーターに接
触して布傷みを生じる結果となる。
【0004】上記の問題点に鑑み、パルセーターに代わ
る攪拌手段を備えた洗濯機が提案されている。例えば特
公昭61−27078号公報には、外周部が洗濯槽の側
壁に近接した底面部と、この底面部の外周より洗濯槽側
壁に沿って上方に延びる側面部とよりなり、底面部及び
側面部の内側には羽根を有するカップ状の洗濯翼を洗濯
槽の下部内方に設け、この洗濯翼を左右に反転するよう
にした洗濯機が記載されている。
【0005】実公平2−11018号公報には、洗濯槽
内の底部に短周期で間欠的に低速回転する大径椀状の回
転槽を配設した洗濯機が記載されている。
【0006】特公平2−55075号公報には、洗い槽
の下部を正逆回転駆動される可動周壁部とした洗濯機が
記載されている。
【0007】特開平11−42396号公報には、無孔
状脱水兼洗濯槽の内部に容器状攪拌体を設けた洗濯機が
記載されている。この洗濯機は無孔状脱水兼洗濯槽から
溢れ出た洗濯水を再度無孔状脱水兼洗濯槽に供給する循
環経路並びに循環ポンプを備えている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】洗濯機で洗濯を行う場
合、給水工程を終えて洗い工程を開始する段階で水の中
に洗剤が均一に拡散していることが求められる。パルセ
ーター方式の洗濯機の場合、洗い工程開始時点では洗剤
の拡散が十分でなかったとしても、パルセーターが回転
を始めればパルセーターが水を勢い良く攪拌するため洗
剤が速やか且つ均一に溶解し、洗剤が十分に拡散した洗
濯水を早く得られる。しかしながら上記のような大型の
攪拌手段を備えた洗濯機では、洗濯物を傷めないように
攪拌手段の回転速度を低速に抑えているので洗剤の溶解
速度が遅く、水の中に洗剤が均一に拡散した状態になか
なか達しない。
【0009】また最近の洗濯機では節水のため洗濯に使
用する水量を減らす傾向にある。このように浴比(負荷
に対する水の割合)が小さくなると水の流動が低下す
る。攪拌手段の近くの水は比較的攪拌が行き届き、洗剤
の溶解が進むが、洗濯物によって攪拌手段から隔てられ
ている場所では攪拌が徹底せず、洗剤の溶解が進まな
い。また対流によって洗剤の濃度が平均化されることも
少ない。従って場所により洗剤濃度にむらが生じる。
【0010】加えて最近の洗濯機では省エネルギーのた
め洗い工程が時間短縮の方向にあり、洗濯水中の洗剤濃
度のむらが解消されないまま洗い工程が終了してしまう
ことも珍しくない。そのため満足できるような洗浄結果
を得られないという問題が発生していた。
【0011】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
その目的とするところは、パルセーター構造によらずと
も洗剤を速やか且つ均一に溶解でき、洗剤による洗浄効
果を確実に発揮させることのできる洗濯機を提供するこ
とにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、洗濯槽内の水を循環させる循環ポンプ
と、洗剤を投入する洗剤貯留容器とを備え、前記洗剤貯
留容器を経由する循環経路が形成されることとした。
【0013】上記構成によれば、循環ポンプによる水の
強制循環で洗剤貯留容器内の洗剤が水に溶解し、洗剤溶
液となって洗濯槽に供給される。
【0014】また本発明では、前記洗濯槽から前記洗剤
貯留容器を経由し再び洗濯槽に戻る第1の循環経路と、
洗剤貯留容器から出た水を洗濯槽を経由することなく洗
剤貯留容器に戻す第2の循環経路とが形成されることと
した。この構成によれば、第2の循環経路による循環で
洗剤を短時間に溶解し、このようにして形成された高濃
度且つ均質な洗剤溶液を洗濯槽に供給できる。
【0015】また本発明では、前記洗濯槽が、周壁上端
部を除き周壁には脱水孔のない孔なしタイプであり、且
つ内面にはバッフルを有するものであることとした。こ
の構成によれば、パルセーターを用いることなく、洗濯
物を傷めない洗濯が可能である。
【0016】また本発明では、前記洗剤貯留容器に流入
した水がこの洗剤貯留容器内で渦巻を形成することとし
た。この構成によれば、洗剤貯留容器内で洗剤が速やか
に溶解する。
【0017】また本発明では、前記洗剤貯留容器からの
水の流出部に攪拌翼を設けた。この構成によれば、洗剤
の溶解が一層完全なものになる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図に
基づき説明する。
【0019】洗濯機1は直方体形状の外箱10を有し、
この外箱10の中に水槽11が配置されている。外箱1
0内部の上方四隅に連結した計4本のサスペンション
(図示せず)が水槽11を吊り下げ、防振支持してい
る。上部が開口した円筒形の水槽の内部には同じく上部
が開口した円筒形の洗濯槽12が同心的に配置される。
洗濯槽12は脱水槽を兼ねる。水槽11、洗濯槽12と
も、軸線は垂直になっている。
【0020】洗濯槽12は上方に向かってテーパ状に広
がり、上端にはバランスリング13が固定されている。
通常の洗濯兼脱水槽であれば周壁に多数の脱水孔が設け
られているが、この洗濯槽12はいわゆる孔なしタイプ
であって、槽の上端部、バランスリング13のすぐ下の
箇所に脱水孔14がある他は、周壁は脱水孔を有してい
ない。洗濯槽12の底壁には排水孔15がある。周壁の
内面下方には所定間隔でバッフル16が設けられてい
る。
【0021】水槽11の下面には、モータ、クラッチ、
ブレーキ等により構成される動力ユニット20が吊り下
げ支持される。動力ユニット20からは出力軸21が上
向きに突出する。出力軸21は水槽11の底面を回転自
在に貫通し、その上端に洗濯槽12が固定される。なお
出力軸21が水槽11を貫通する箇所には、水もれを防
ぐため適切なシール手段が施される。
【0022】22は水槽11の底部に接続された排水パ
イプで、排水切替弁23に接続している。24は洗濯槽
12に給水する給水部、25は外箱10の天井部に設け
られた洗濯物投入口、26は洗濯物投入口25を開閉自
在に覆う蓋である。蓋26は外箱10に蝶番結合されて
いる。
【0023】27は外箱10の内部に設置された制御部
である。制御部27に制御指令を入力するための操作パ
ネルが外箱10の上面前部に設けられる。水槽11の内
部の水位を測定するセンサー手段及び洗濯槽12に投入
された洗濯物の重量を測定するセンサー手段(いずれも
図示しない)が制御部27に接続される。
【0024】外箱10には洗剤貯留容器30が設けられ
る。洗剤貯留容器30は円筒形であり、軸線を垂直に
し、且つ頂部を外箱10の上面に突き出した形で外箱1
0に取り付けられる。
【0025】図2に洗剤貯留容器30の詳細構造を示
す。洗剤貯留容器30の上面は洗剤投入開口31とな
り、蓋32がこれを閉ざす。蓋32は洗剤貯留容器30
に蝶番結合されている。
【0026】洗剤貯留容器30の下部には水平な流入パ
イプ33が設けられる。流入パイプ33は洗剤貯留容器
30の内周壁に対し接線方向に開口しており、このため
流入パイプ33より流入した水は洗剤貯留容器30の内
周壁に沿って旋回しつつ上昇する。
【0027】洗剤貯留容器30の中心には流出パイプ3
4が同心的に配置される。流出パイプ34の上端は蓋3
2より少し下にあり、ここに入口35が設けられてい
る。流出パイプ34の内部には矩形の板を垂直軸まわり
にねじってヘリカル形状とした攪拌翼36が固定されて
いる。攪拌翼36は複数個垂直方向に直列配置される。
【0028】37は循環ポンプであり、その入口は循環
パイプ38を介して排水切替弁23に接続する。排水切
替弁23は排水パイプ22を通じて流入した水を循環パ
イプ38又は排水パイプ39に流出させる。循環ポンプ
37の出口は循環パイプ40を介して洗剤貯留容器30
の流入パイプ33に接続する。
【0029】洗剤貯留容器30の流出パイプ34は循環
パイプ41を介して循環切替弁42に接続する。循環切
替弁42は循環パイプ41を通じて流入した水を送水パ
イプ43又は循環パイプ44に流出させる。送水パイプ
43は洗濯槽12に水を供給する。循環パイプ44は循
環パイプ38に接続する。循環パイプ44は途中に濁度
センサー45を備えている。
【0030】水槽11及び洗濯槽12に排水パイプ2
2、排水切替弁23、循環パイプ38、循環ポンプ3
7、循環パイプ40、流入パイプ33、洗剤貯留容器3
0、流出パイプ34、循環パイプ41、循環切替弁4
2、及び送水パイプ43を加えたものが第1の循環経路
50を形成する。
【0031】洗剤貯留容器30に流出パイプ34、循環
パイプ41、循環切替弁42、循環パイプ44、循環パ
イプ38、循環ポンプ37、循環パイプ40、及び流入
パイプ33を加えたものが第2の循環経路51を形成す
る。
【0032】上記洗濯機1の動作を図3のフローチャー
トを参照しつつ説明する。ステップS101では洗濯物
と洗剤を投入する。蓋26を開け、洗濯物投入口25か
ら洗濯物を洗濯槽12に投入して蓋26を閉める。また
蓋32を開けて洗剤貯留容器30に所定量の洗剤を入
れ、蓋32を閉める。
【0033】ステップS102では洗濯槽12に対して
設けられた図示しないセンサー手段が洗濯物の重量を測
定する。制御部27はその測定結果に基づき洗い工程及
びすすぎ工程における洗濯槽12内の水位を決定する。
【0034】ステップS103では排水切替弁23が循
環側へ、すなわち排水パイプ22を循環パイプ38に接
続する弁状態へと切り替わる。
【0035】ステップS104では循環切替弁42が第
2の循環経路51側へ、すなわち循環パイプ41を循環
パイプ44に接続する弁状態へと切り替わる。
【0036】ステップS105では給水部24が洗濯槽
12への給水を開始する。洗濯槽12に注がれた水は排
水孔15を抜けて水槽11に入り、排水パイプ22から
排水切替弁23を経て循環パイプ38へ、さらに循環ポ
ンプ37へと入る。
【0037】ステップS106では水槽11に対して設
けられた図示しないセンサー手段が水槽11の内部の水
位(洗濯槽12の内部の水位に等しい)を測定する。第
2の循環経路51の中で水の循環を生じさせるのに十分
な水が溜まったと判定されたらステップS107に進
む。
【0038】ステップS107では循環ポンプ37の運
転が開始される。循環ポンプ37は排水パイプ22、排
水切替弁23、及び循環パイプ38を通じて水を吸い込
み、循環パイプ40及び流入パイプ33を通じて洗剤貯
留容器30に水を送り込む。
【0039】洗剤貯留容器30に入った水は洗剤貯留容
器30の内周壁に沿って旋回しつつ上昇する。洗剤貯留
容器30の底に溜まっていた洗剤がこの水の渦巻に巻き
込まれ、溶解する。
【0040】洗剤貯留容器30の上部に達した水は流出
パイプ34の入口35から流出パイプ34の中に入り、
流下する。流下途中で攪拌翼36が水に旋回を与え、洗
剤を一層良く水に溶解させる。水に激しい動きを与える
ため、攪拌翼36の生じさせる水の旋回方向を流入パイ
プ33が水に生じさせる旋回方向と逆にする、あるいは
左ねじりの攪拌翼36と右ねじりの攪拌翼36を交互に
配置する等の工夫を施すとよい。
【0041】流出パイプ34を流下した水は循環パイプ
41から循環切替弁42を経て循環パイプ44を流下す
る。流下する水の濁度を濁度センサー45が監視する。
【0042】循環パイプ44を抜けた水は循環パイプ3
8に入り、水槽11からやって来た水と合流する。そし
て再び循環ポンプ37に吸い込まれ、洗剤貯留容器30
へと押し上げられる。
【0043】第2の循環経路51の中で水を循環させて
いる間に洗剤貯留容器30の中の洗剤がますます水に溶
け込み、循環水の中の洗剤濃度が高まって行く。
【0044】ステップS108で循環パイプ44を流れ
る水の濁度が所定値に達したと判定されたらステップS
109に進む。
【0045】ステップS109では循環切替弁42が第
1の循環経路50側へ、すなわち循環パイプ41を送水
パイプ43に接続する弁状態へと切り替わる。
【0046】循環パイプ41が送水パイプ43に接続さ
れたことにより、今まで第2の循環経路51を循環して
いた洗剤濃度の高い水(洗剤溶液)は送水パイプ43か
ら洗濯槽12に注ぎ込まれる。水槽11の底部から吸い
込まれた洗剤濃度の低い水が洗剤溶液の送り出されたあ
とを埋める。
【0047】給水部24からの給水は続行しており、洗
濯槽12の内部は給水部24からの水道水と送水パイプ
43からの洗剤溶液とが混じり合った洗濯水で次第に満
たされて行く。
【0048】ステップS110で、水槽11(及び洗濯
槽12)の中の水位がステップS102で決定されてい
た水位に達したと判定されたらステップS111に進
む。
【0049】ステップS111では給水部24からの給
水が停止する。循環ポンプ37も運転を停止し、第1の
循環経路50を経由する水の循環が止まる。それから洗
い工程がスタートする。
【0050】洗い工程では洗濯槽12が所定の運転パタ
ーンに従って正逆回転し、洗濯水及び洗濯物をバッフル
16で動かして洗濯物の洗浄を行う。
【0051】所定時間が経過し、洗い工程が終了すると
脱水とすすぎの工程に入る。まず排水切替弁23を排水
側に切り替えて排水パイプ22と排水パイプ39を連通
させ、水槽11及び洗濯槽12の中の水を排水する。
【0052】所定時間が経過して洗濯槽12の中からあ
らかたの水が抜けたら洗濯槽12の高速回転が始まる。
遠心力により、洗濯物は洗濯槽12の周壁に貼り付く。
洗濯物に含まれていた水は洗濯槽12の周壁をせり上が
り、脱水孔14から放出される。放出された水は水槽1
1の周壁に当たり、これを伝って落下し、排水パイプ2
2、39を通じて排水される。
【0053】所定時間経過後、洗濯槽12の回転が停止
する。排水切替弁23が再び循環側に切り替わり、給水
部24からすすぎ水が注水される。所定量のすすぎ水が
洗濯槽12にたまったところで洗濯槽12が正逆回転
し、すすぎを行う。
【0054】洗濯物に付着していた洗剤成分や汚れ成分
はすすぎ水に溶け込む。所定時間経過後、洗濯槽12の
正逆回転が停止し、排水切替弁23が排水側に切り替わ
り、すすぎ水の排水が行われる。所定時間が経過して洗
濯槽12の中からあらかたの水が抜けたら洗濯槽12が
高速回転し、脱水を行う。
【0055】このようなすすぎ→脱水の工程を所定回数
繰り返し、最後の脱水が完了したところで洗濯の全工程
を終了する。
【0056】上記の説明では、洗い工程と脱水工程では
循環ポンプ37が停止することとなっていたが、洗い工
程と脱水工程で循環ポンプ37を運転するようにプログ
ラムすることも可能である。
【0057】洗い工程で循環ポンプ37を駆動すると、
洗剤を含んだ水が水槽11の底から吸い出され、送水パ
イプ43より洗濯槽12に注がれる。このため常に洗濯
水中の洗剤濃度の均質化が図られることになる。
【0058】すすぎ工程で循環ポンプ37を駆動する
と、すすぎ水が水槽11の底から吸い出され、送水パイ
プ43より洗濯槽12に注がれる。このため洗剤成分や
汚れ成分のすすぎ水への拡散が促進される。
【0059】第1の循環経路50の途中にフィルターを
配置しておけば、循環する水の中から洗濯物から離れた
糸屑や汚れを捕捉して洗濯物への再付着を防止すること
ができる。これにより洗濯物の清浄度が高まる。
【0060】上記の洗濯プログラムでは給水当初第2の
循環経路51の中で水を循環させ、濃い洗剤溶液を形成
してから第1の循環経路50に切り替えて洗剤溶液を洗
濯槽12に注ぐこととしたが、第2の循環経路51での
循環を廃し、最初から第1の循環経路50のみで循環を
行わせるようプログラムすることも可能である。
【0061】図4に従来の洗濯機と本発明洗濯機との洗
濯性能の比較結果を示す。従来の洗濯機としてとりあげ
たのは、上記実施形態と同じくパルセーターを廃し、孔
なしタイプの洗濯槽の内面にバッフルを設けたものであ
る。ただし給水中から洗剤貯留容器を経由して水を循環
させ、洗剤を溶解する機能は有していない。
【0062】実験においては、洗濯物の試料の量及び
質、汚れの種類及び汚れ具合、洗剤の種類及び量、洗い
工程で用いた水の量、洗い時間(7分間)等の条件は両
者同一とし、給水中に水を循環させて洗剤を溶解するか
どうかのみ差が生じるようにした。その結果、給水中か
ら洗濯水を循環させて洗剤を溶解したときの方が従来法
に比べて2割ほど洗浄率が向上したことが確認された。
【0063】以上本発明の一実施形態について説明した
が、この他、発明の主旨から逸脱しない範囲で様々な変
更を加えて実施することが可能である。
【0064】
【発明の効果】本発明の洗濯機は次に掲げるような効果
を奏するものである。
【0065】本発明では、洗濯槽内の水を循環させる循
環ポンプと、洗剤を投入する洗剤貯留容器とを備え、前
記洗剤貯留容器を経由する循環経路が形成されることと
したから、循環ポンプによる水の強制循環で洗剤貯留容
器内の洗剤が水に溶解し、洗剤溶液が形成される。この
洗剤溶液を洗濯槽に供給するものであるから、洗濯槽の
中の水に洗剤が均一に、且つ速やかに拡散し、洗い工程
の初期から洗剤に所定の洗浄効果を発揮させることがで
きる。
【0066】また本発明では、前記洗濯槽から前記洗剤
貯留容器を経由し再び洗濯槽に戻る第1の循環経路と、
洗剤貯留容器から出た水を洗濯槽を経由することなく洗
剤貯留容器に戻す第2の循環経路とが形成されることと
したから、第2の循環経路による循環で洗剤を短時間に
溶解し、高濃度且つ均質な洗剤溶液とすることができ
る。粉石鹸のような難溶性の洗剤でも十分に溶解するこ
とができる。このようにして形成された高濃度且つ均質
な洗剤溶液を洗濯槽に供給するものであるから、洗濯槽
の中の水に洗剤が均一に、且つ速やかに拡散し、洗い工
程の初期から洗剤に所定の洗浄効果を発揮させることが
できる。
【0067】また本発明では、前記洗濯槽が、周壁上端
部を除き周壁には脱水孔のない孔なしタイプであり、且
つ内面にはバッフルを有するものであることとしたか
ら、パルセーターを用いることなく、洗濯物を傷めない
洗濯をすることが可能である。
【0068】また本発明では、前記洗剤貯留容器に流入
した水がこの洗剤貯留容器内で渦巻を形成することとし
たから、洗剤貯留容器内で洗剤が速やかに溶解する。
【0069】また本発明では、前記洗剤貯留容器からの
水の流出部に攪拌翼を設けたから、洗剤の溶解が一層完
全なものになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る洗濯機の断面図
【図2】 上記洗濯機の洗剤貯留容器部分の断面図
【図3】 上記洗濯機の動作フローチャート
【図4】 従来構造の洗濯機による洗浄効果と本発明洗
濯機による洗浄効果との比較グラフ
【符号の説明】
1 洗濯機 10 外箱 11 水槽 12 洗濯槽 14 脱水孔 15 排水孔 16 バッフル 23 排水切替弁 30 洗剤貯留容器 33 流入パイプ 34 流出パイプ 36 攪拌翼 37 循環ポンプ 42 循環切替弁 50 第1の循環経路 51 第2の循環経路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D06F 37/12 D06F 37/12 H 39/12 39/12 C

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗濯槽内の水を循環させる循環ポンプ
    と、洗剤を投入する洗剤貯留容器とを備え、前記洗剤貯
    留容器を経由する循環経路が形成されることを特徴とす
    る洗濯機。
  2. 【請求項2】 前記洗濯槽から前記洗剤貯留容器を経由
    し再び洗濯槽に戻る第1の循環経路と、洗剤貯留容器か
    ら出た水を洗濯槽を経由することなく洗剤貯留容器に戻
    す第2の循環経路とが形成されることを特徴とする請求
    項1に記載の洗濯機。
  3. 【請求項3】 前記洗濯槽が、周壁上端部を除き周壁に
    は脱水孔のない孔なしタイプであり、且つ内面にはバッ
    フルを有するものであることを特徴とする請求項1又は
    請求項2に記載の洗濯機。
  4. 【請求項4】 前記洗剤貯留容器に流入した水がこの洗
    剤貯留容器内で渦巻を形成することを特徴とする請求項
    1〜請求項3のいずれかに記載の洗濯機。
  5. 【請求項5】 前記洗剤貯留容器からの水の流出部に攪
    拌翼を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項4のい
    ずれかに記載の洗濯機。
JP2001368714A 2001-12-03 2001-12-03 洗濯機 Pending JP2003164696A (ja)

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