JP2003164489A - 乗用車用車椅子格納装置 - Google Patents
乗用車用車椅子格納装置Info
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Abstract
を分離することなくそのままで、簡素な構造のアームの
みの動作により、簡単かつ高い荷重負担能力の下で格納
することができる乗用車用車椅子格納装置を提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】 車輪駆動部14L、14Rが横方向に折
り畳まれるように構成され後記アーム2の先端部2Aが
捕捉される捕捉部11Aを車体に設けた車椅子10と、
乗員室内部のフロア3上に軸支点4を有して略水平面上
を揺動するアーム2と、該アーム2を揺動駆動する駆動
装置6との組合せから構成されたことを特徴とするもの
で、乗用車のドア開口部1の外側に横付けされた車椅子
10を、捕捉したアーム2の略水平面での揺動動作のみ
の単純な動作によって、車椅子10の車輪駆動部14L
のドア開口部1のサイドシル部材9に干渉ガイドされ
て、横方向に容易に折り畳んで、車体に荷重を転嫁しつ
つ着座位置にそのまま格納できる。
Description
員着座位置に車椅子を乗り込ませる乗用車用車椅子格納
装置に関する。特に標準車高乗用車に適応させることを
可能にし、運転席への車椅子の格納を好適とするが、他
の乗員席への格納にも適用できる。
車等の車両を運転する際には、乗用車の場合、車椅子を
放置するか折り畳んでトランクルームに積載していた。
またワンボックス等の大型の車両であれば、車椅子ごと
車両に乗り込むことも可能であるが特殊な引き込み装置
等が必要であり、車両価格が高価となった。そのような
ことから、身障者等が乗用車へ乗り込む際の特殊な機構
が提案されて使用されている。これらのものは、いずれ
も特開平8−164165号公報に開示されたものや、
特開2001−199265号公報に開示されたものの
ように、車両に設置された乗員シートが移送設備によっ
てドア開口部から車外に出て、身障者等の乗員を迎えに
くる形態にてセットされるものであるため、そこまで搭
乗してきた車椅子を放置するか、別途折り畳んでトラン
クルームや後部座席に搭載しなければならなかった。
−511814号公報に開示されたような、車椅子への
転換を可能にした椅子の移送装置が提案された。このも
のは、標準車高乗用車に車椅子を乗り込ませて、車椅子
を乗員用着座シートとしても使用が可能なように、車輪
等の走行装置を着座シートから分離自在に構成したもの
である。ところが、このような従来例では、車輪等の走
行装置を取り外して着座シート部分のみを出し入れする
ため、車輪等の走行部分の扱いに苦慮していた。通常
は、該走行部分をトランクに収容したり、後部座席等に
積み込んでいた。これでは、折角に車椅子を乗員用の着
座シートとしても、走行部分を別途格納しなければなら
ず、従来の、車椅子全体を別途格納するものと大差ない
ものであった。しかも、走行部分を取り外した着座シー
トの移送についても、該着座シート等を地面から持ち上
げての移送が主流であることから、着座シート等の移送
物の荷重の大部分を受け持たせるところの、ジャッキ装
置やリンク機構からなる大がかりな移送機構を必要とし
ていた。
椅子格納装置の諸課題を解決し、新規な構造の車椅子と
組み合わせて、車椅子を分離することなくそのままで、
簡素な構造のアームのみの動作により、簡単かつ高い荷
重負担能力の下で格納することができる乗用車用車椅子
格納装置を提供することを目的とする。
開口部から乗員着座位置に車椅子を乗り込ませる乗用車
用車椅子格納装置において、車輪駆動部が横方向に折り
畳まれるように構成され後記アームの先端部が捕捉され
る捕捉部を車体に設けた車椅子と、乗員室内部のフロア
上に軸支点を有して略水平面上を揺動するアームと、該
アームを揺動駆動する駆動装置との組合せから構成され
たことを特徴とする。また本発明は、前記アームの軸支
点上部を車体ピラーの付け根近傍に固定された支持部材
にて支持し、前記アームの格納荷重を支持部材を介して
車体ピラーへの押圧力にて受けるように構成したことを
特徴とする。また本発明は、前記アームの駆動装置をア
ームの軸支点近傍に配設したことを特徴とする。また本
発明は、前記ドア開口部の下縁を構成するサイドシル部
材に傾斜ガイドを設置したことを特徴とする。また本発
明は、前記格納される車椅子をガイドするとともに、格
納された車椅子が固定されるブラケットスライダを前記
サイドシル部材上面と略等しい高さで設置したことを特
徴とする。
口部の外側路上に横付けされた車椅子をアームにより捕
捉した後、アームの略水平面での揺動動作のみの単純な
動作によって、車椅子の車輪駆動部が車両のドア開口部
のサイドシル部材に干渉ガイドされて、横方向に容易に
折り畳んで、車体に荷重を転嫁しつつ着座位置にそのま
ま格納できるので、格納装置に格別な局部的補強を伴わ
ずに済み構造が簡素で低コストで、車椅子の分解・組立
等を必要とせずに、迅速な格納および車椅子での走行再
開が可能となる。
納装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜図7は、本発明の乗用車用車椅子格納装置の1実
施の形態を示すもので、図1は格納装置により車椅子を
格納した状態を車室内から見た斜視図、図2は図1の後
面視図、図3は車椅子が格納される状態を示す乗用車の
全体平面図、図4(A)は本発明の格納装置と組み合わ
されて使用される車椅子の全体斜視図、図4(B)はそ
の折畳み形態を示す正面図、図5は格納時の車椅子の挙
動を示す平面図、図6は格納時の車椅子のガイドを構成
するスライダの配設形態を示す室内側から見た斜視図、
図7は車体前方側から見た車椅子降車時における車椅子
のガイド状態を示す正面図である。本発明の乗用車用車
椅子格納装置は、ドア開口部1から乗員着座位置に車椅
子10を乗り込ませる乗用車用車椅子格納装置におい
て、車輪駆動部14L、14Rが横方向に折り畳まれる
ように構成され後記アーム2の先端部2Aが捕捉される
捕捉部11Aを車体に設けた車椅子10と、乗員室内部
のフロア3上に軸支点4を有して略水平面上を揺動する
アーム2と、該アーム2を揺動駆動する駆動装置6との
組合せから構成されたことを特徴とする。
に車椅子10を格納するタイプに適用された例である。
格納装置は車体の補剛部材を構成するセンターピラー8
の内側床上に配設される。車椅子10を把持して取り込
むところの格納装置におけるアーム2は、軸支点を構成
する鉛直状の支柱4の周りで略水平面上を揺動するよう
に構成される。前記支柱4の下端部は、車体フロア3上
の前記センターピラー8の延長部分に渡設されたサポー
トブラケット3Aに強固に支持される。支柱4の上端部
近傍は、センターピラー8の内側の付け根近傍に添設固
定された支持部材である取付ブラケット5に支持され
る。支柱4の上端部にはドリブンスプロケット7が固定
され、該ドリブンスプロケット7と取付ブラケット5上
面との間にてアーム2の基部が支柱4に固定される。
付ブラケット5上方のセンターピラー8の内面にはアー
ム2の揺動用の駆動装置である電動モータ6が設置され
る。該電動モータ6のウォーム歯車とのウォーム噛合に
より前記ドリブンスプロケット7が減速されて回転する
ことで、アーム2が揺動するように構成される。前記支
柱4については、ドリブンスプロケット7の回転により
支柱4自体が回転するように構成されてもよいし、支柱
4内に回転軸を配設して該回転軸がドリブンスプロケッ
ト7およびアーム2と一体に構成されてもよい。図1に
おいて、符号10は後述するところの、着座部フレーム
部11に対して車輪駆動部である左右の車輪ユニット1
4L、14Rが折り畳まれて格納された車椅子を示し、
アーム2は一点鎖線の位置2’から車椅子を円弧Lに沿
って引き込み格納すべく揺動するものである。図2は図
1の後面視図で、各部材の関連構成が明瞭に示されてい
る。符号21は格納された車椅子10が載置固定される
車両のフロア3上に設置されたブラケットスライダを示
す。好適にはブラケットスライダ21の上面は低摩擦処
理される。
車椅子の実施の形態を説明する。図4(A)に示すよう
に、車椅子10は着座部フレーム11を本体部とし、該
着座部フレーム11の後部から上方へ立ち上がる背もた
れ12と、着座部フレーム11の右側(図面左側)に
て、着座部フレーム11から背もたれ12に跨がって肘
掛け部13が渡設される。該肘掛け部13の上面には速
度制御(制動も兼用)レバーを構成するジョイスティッ
クが設置され、後述する駆動装置である電動モータ19
へのバッテリー等電源からの電力制御やブレーキ動作を
行う。着座部フレーム11の前部には左右一対のステッ
プ部17L、17Rが上下揺動自在に配設される。そし
て、着座部フレーム11の両側下部には左右の車輪ユニ
ット部14L、14Rが前後方向の水平軸を構成するヒ
ンジ18L、18R(図4(B))により側方に揺動自
在に軸支されている。
座部フレーム11の左右後端部に軸支されたストッパハ
ンドル24の施錠動作により使用位置でのロックがなさ
れるように構成される。図4(B)に示すように、各車
輪ユニット14L、14Rは、門形断面の車輪フレーム
内に、電動駆動装置を構成する電動モータ19L、19
R、電動モータ軸に固定のドライブスプロケット(図示
省略)と車輪軸に固定のドリブンスプロケット(図示省
略)との間に張設される駆動チェーン20L、20R、
車輪15L、15Rが収納軸支され、その後部にはキャ
スタ16L、16Rが軸支されて構成されている。した
がって、前記ストッパハンドル24の門形断面の車輪フ
レーム内への侵入干渉によって各車輪ユニット14L、
14Rが使用位置に固定ロックされる。
なように、門形断面の車輪フレーム内における車輪15
の上方の空間に効率よく収納され、また、駆動チェーン
20は、その厚みを可及的に小さく構成されて車輪ユニ
ット14の厚みを車輪15の幅と比較してそれ程大きく
ならないように構成することができる。また、図示の例
とは異なり、助手席側あるいは左ハンドル車における運
転席側等、乗用車車体の左側に横付けした車椅子を車室
内に引き込む場合は、前記肘掛け部13は着座部フレー
ム11の左側に設置し、車輪ユニット部14の着座部フ
レーム11への格納方向は図示の例とは逆の揺動動作と
なるように構成される。
けされたこのような構成の車椅子10は、ドア23が開
放された車体の開口部を通じて、前述の車椅子格納装置
のアーム2の先端に把持されて、ドア開口部から運転席
内に引き込まれて格納されることになる。乗用車の運転
席に車椅子10が横付けされると、図1に示した電動モ
ータ6を正転駆動してアーム2を車体外方へ揺動させ、
車椅子10を迎えに行く(一点鎖線で示したアーム2’
の位置)。アーム2の先端部2Aが、車椅子10の着座
部フレーム11における左後部に設けた捕捉部11A
(図1参照)を捕捉する。この状態が図5における車椅
子の着座部フレームの位置11−1およびアームの位置
2−1である。
においてアーム2を反時計方向に揺動させることで、車
椅子10を引き込み格納する。このとき、車椅子は図4
の白矢印のように路上を横方向に滑っていく。図3およ
び図5において、車椅子10を捕捉したアーム2が反時
計方向に揺動(車椅子10自体は幾分時計方向に回動す
る)していき、車椅子10の左車輪ユニット14Lが車
両のドア開口部の下縁であるサイドシル部材9に当接し
た時点(図5の位置11ー2および2−2)で、車椅子
10の左側のストッパハンドル14を開放することによ
り、前記サイドシル部材に干渉する左車輪ユニット14
Lはヒンジ18Lを中心に折り畳まれるべく側方へ揺動
を始める(図4(B)の円弧L1に沿う)。
いき、位置11−3および2−3に達することによっ
て、車椅子10の荷重の殆どは車体側であるサイドシル
部材9およびブラケットスライダ21に転嫁支持され
る。このとき、左車輪ユニット14Lは図4(B)のよ
うに、着座ブラケットフレーム11の下部に略水平状に
格納される。前記状態では、図6に示すように、車椅子
10の前部の左右のステップ17L、17Rが、サイド
シル部材9にガイドされて上方に揺動した後、サイドシ
ル部材9とフロア3との間に渡設された表面が低摩擦処
理された傾斜ガイド22に誘導されてフロア3の上面に
載置されていき、折り畳まれて格納された車椅子10の
左車輪ユニット14Lがブラケットスライダ21上を誘
導されていく。さらにアーム2を揺動させていくと、右
車輪ユニット部14R(図4(B))もサイドシル部材
9に干渉し、右側のストッパハンドル14を開放させる
ことでヒンジ18Rを中心に揺動(円弧L2に沿う)を
始める。
け部13の側方に添設すべく略180°跳ね上げて(右
車輪ユニット部14Rはサイドシル部材9との干渉によ
り略水平状位置までは折り畳まれるが、その後は、介助
者あるいは本人が肘掛け部13の側方の添設位置14
R’まで跳ね上げて格納する)折り畳まれるように構成
される。図示にて明瞭なように、肘掛け部13の外側方
は右車輪ユニット部14Rが過不足なく収容可能な凹部
に形成される。したがって、肘掛け部13の上面に配設
されるジョイスティックは、右車輪ユニット部14Rの
格納と干渉することはない。
図5の格納完了位置11−4および2−4に至る。この
状態は図2にも明瞭に示されている。この状態は、格納
完了時に左車輪ユニット14Lにおける平坦な車輪フレ
ームがブラケットスライダ21の上面に安定してセット
されることを保証する。図示しての詳述はしないが、折
り畳んだ状態で乗用車の運転席等に載置された車椅子1
0は、該車椅子10の着座部フレーム11に設置された
適宜の固定部を前記ブラケットスライダ21の上面に設
置された固定手段に固定することにより、車椅子10が
乗用車の座席として兼用される。なお、車輪ユニット部
14の使用位置をロック規制する前記ストッパハンドル
24を車椅子側の固定部の一部として兼用させることも
できる。
の格納の際に、格納装置の各部に作用する力関係につい
て考察すると、車室外にある車椅子10の引込み開始時
付近ではアーム2’への荷重(反力)は、車椅子10の
重量f1とアーム2’の揺動方向のf2であるが、重量
f1は路面が負担し、車椅子10を路面抵抗に逆らって
引きずろうとするアーム2’の揺動方向の反力f2は、
アーム2’を支持する支柱4から取付ブラケット5を介
して車体であるセンターピラー8への押圧力Fbおよび
Faとして作用するので、取付ブラケット5が剥離する
ことなく強固に荷重を負担することができる。
子10の殆どの重量f3はサイドシル部材9やブラケッ
トスライダ21に転嫁されるので、あとは、車椅子10
の車輪ユニット14等のサイドシル部材9やブラケット
スライダ21との軽微な摩擦抵抗に打ち勝つだけの比較
的小さな揺動抵抗f4を克服しさえするだけでよい。し
かしながら、この揺動抵抗f4についても、その反力は
取付ブラケット5をセンターピラー8等の車体側に押圧
力として作用するので、それらの格納時の荷重を車体側
に分散支持させることができるので、簡素なアーム支持
構造と小容量の駆動装置の採用で済み、低コストとな
る。
おける車椅子のガイド状態を示す正面図である。前記駆
動装置である電動モータ6を正転駆動することによっ
て、アーム2の先端に捕捉された車椅子10は前記図5
で説明したときと反対の挙動を示す。アーム2が時計方
向に揺動することによって、図7に示すように、車椅子
10は白矢印のようにブラケットスライダ21上を車室
外側へと移動していく。やがて、車椅子10における着
座部フレームの前部に配設された左右のステップ17
L、17Rは、サイドシル部材9とフロア3との間に渡
設された傾斜ガイド22に誘導されて上方へ揺動してサ
イドシル部材9を回避し、車椅子10が車外に出ること
ができる。
てきたが、本発明の趣旨の範囲内で、着座部フレーム、
背もたれ、肘掛け部、ステップ等の形状およびそれらの
配設形態を含む車椅子の形状、形式(比較的小さい車輪
を有する電動車椅子を対象としているが、折畳み形態が
同様であればその他の適宜の車椅子にも適用できる)、
着座部フレームに対する車輪ユニット部の軸支形態、固
定ロック形態、車輪ユニット部における車輪と電動駆動
装置の配設形態(各車輪の内周面内に電動モータや減速
駆動歯車機構等が配設されたダイレクトドライブ方式の
車輪内電動駆動装置等が採用されてもよい)、バッテリ
ー等電源の配設部位(車輪ユニット部内や背もたれ後面
等)、格納装置を構成するアームの形状(実施の形態の
ものの直線状のものに限定されず、平面ブーメラン形
状、断面についても円形、角形、幅より厚さの小さい平
板状等)、支柱や取付ブラケットを介したアームの車体
への設置形態(支柱のフロアおよび取付ブラケットに対
する支持形態、取付ブラケットを支柱の上下端部を支持
できる一体型とする等の取付ブラケットの形状およびそ
のピラー等車体への取付形態、アームを支柱の上端部に
固定する等のアームと支柱の関連構成等)、格納装置に
おける電動モータ等の駆動装置の形式およびその設置形
態、電動モータ等によるアームの駆動形態(ドリブンギ
ヤとのウォーム噛合駆動の他、支柱と平行に配設した電
動モータとの間の減速歯車噛合によるアーム揺動等)、
車輪駆動部である車輪ユニットの形状、形式を含む車椅
子の形状、形式、車輪ユニットの折畳み形態、アームの
先端部と車椅子との捕捉形態、サイドシル部材、傾斜ガ
イド、およびブラケットスライダの形状、形式およびそ
の設置形態、その低摩擦処理形態、格納された車椅子の
ブラケットスライダへの固定形態等については適宜選定
できる。
よれば、ドア開口部から乗員着座位置に車椅子を乗り込
ませる乗用車用車椅子格納装置において、車輪駆動部が
横方向に折り畳まれるように構成され後記アームの先端
部が捕捉される捕捉部を車体に設けた車椅子と、乗員室
内部のフロア上に軸支点を有して略水平面上を揺動する
アームと、該アームを揺動駆動する駆動装置との組合せ
から構成されたにより、新規な構造の車椅子と組み合わ
せて、単純なア−ムの揺動動作のみにて車椅子をコンパ
クトに折り畳むことができるので、車椅子の着座部をそ
のままで格納して乗員席として使用しての走行再開が可
能となる。
ーの付け根近傍に固定された支持部材にて支持し、前記
アームの格納荷重を支持部材を介して車体ピラーへの押
圧力にて受けるように構成した場合は、格納前の車椅子
を引き込む際の路面抵抗による反力および車椅子を車体
に引き込んだ後の車体側との軽微な摩擦抵抗等の格納荷
重の殆どがアームの揺動に変換できる上、それらの荷重
の全てを支持部材を介して車体ピラー等の車体側に押圧
力として分散転嫁できるので、支持部材の強度をさほど
大きくすることなく、簡素なアーム支持構造と小容量の
駆動装置の採用で済み、低コストとなる。さらに、前記
アームの駆動装置をアームの軸支点近傍に配設した場合
は、アーム軸周辺に駆動装置をまとめて設置することに
より、後部座席の足元スペースが確保できる上、幾つか
の部品から構成される格納装置をユニット化することも
可能となる。
するサイドシル部材に傾斜ガイドを設置した場合は、前
部の左右のステップを誘導してサイドシル部材を回避さ
せ、車椅子の格納、降車を円滑に行うことが可能とな
る。また、前記格納される車椅子をガイドするととも
に、格納された車椅子が固定されるブラケットスライダ
を前記サイドシル部材上面と略等しい高さで設置した場
合は、折り畳まれつつ格納される車椅子の重量を負担し
ながら、円滑に車室内に誘導するとともに、格納完了時
には車椅子を確実に固定して、車椅子の着座部をそのま
まで格納して乗員席として使用しての走行再開を可能に
する。このように本発明によれば、新規な構造の車椅子
と組み合わせて、車椅子を分離することなくそのまま
で、簡素な構造のアームのみの動作により、簡単かつ高
い荷重負担能力の下で格納することができる乗用車用車
椅子格納装置が提供される。
態を示すもので、格納装置により車椅子を格納した状態
を車室内から見た斜視図である。
体平面図である。
されて使用される車椅子の全体斜視図、図4(B)はそ
の折畳み形態を示す正面図である。
る。
ダの配設形態を示す室内側から見た斜視図である。
車椅子のガイド状態を示す正面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 ドア開口部から乗員着座位置に車椅子を
乗り込ませる乗用車用車椅子格納装置において、車輪駆
動部が横方向に折り畳まれるように構成され後記アーム
の先端部が捕捉される捕捉部を車体に設けた車椅子と、
乗員室内部のフロア上に軸支点を有して略水平面上を揺
動するアームと、該アームを揺動駆動する駆動装置との
組合せから構成されたことを特徴とする乗用車用車椅子
格納装置。 - 【請求項2】 前記アームの軸支点上部を車体ピラーの
付け根近傍に固定された支持部材にて支持し、前記アー
ムの格納荷重を支持部材を介して車体ピラーへの押圧力
にて受けるように構成したことを特徴とする請求項1に
記載の乗用車用車椅子格納装置。 - 【請求項3】 前記アームの駆動装置をアームの軸支点
近傍に配設したことを特徴とする請求項1または2に記
載の乗用車用車椅子格納装置。 - 【請求項4】 前記ドア開口部の下縁を構成するサイド
シル部材に傾斜ガイドを設置したことを特徴とする請求
項1ないし3のいずれかに記載の乗用車用車椅子格納装
置。 - 【請求項5】 前記格納される車椅子をガイドするとと
もに、格納された車椅子が固定されるブラケットスライ
ダを前記サイドシル部材上面と略等しい高さで設置した
ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の
乗用車用車椅子格納装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001365672A JP3927020B2 (ja) | 2001-11-30 | 2001-11-30 | 乗用車用車椅子格納装置 |
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2003164489A true JP2003164489A (ja) | 2003-06-10 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009160303A (ja) * | 2008-01-09 | 2009-07-23 | Kanto Auto Works Ltd | 自動車用乗降補助装置 |
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2001
- 2001-11-30 JP JP2001365672A patent/JP3927020B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009160303A (ja) * | 2008-01-09 | 2009-07-23 | Kanto Auto Works Ltd | 自動車用乗降補助装置 |
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