JP2003164262A - ペットフード - Google Patents

ペットフード

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 制菌や防カビ等の目的で、酸成分を添加した
り、酸成分を含有する原料を用いてなるモイストタイプ
やセミモイストタイプ等の水分含量の多いペットフード
において、その酸臭を緩和又は低減して、保管時、取り
扱い時、給与時、摂餌時等に人間やペットに与える不快
感をなくし、しかもペットによる嗜好性の向上したペッ
トフードの提供。 【解決手段】 酸成分を含有する水分含量が10〜70
質量%のペットフードに、乳製品フレーバーを更に含有
させてなるペットフードであり、乳製品フレーバーとし
てはバターフレーバー、ミルクフレーバー、チーズフレ
ーバー、ヨーグルトフレーバー等が用いられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、酸成分を含有する
水分含量が10〜70質量%のペットフードにおいて、
ペットフードから発生する酸臭を緩和または低減してペ
ットフードの臭いを改善し、しかもペットによる嗜好性
を向上させたペットフードに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、犬、猫などのペット類の飼育が盛
んになっており、それに伴って各種のペットフードが製
造、販売されている。市販のペットフードを水分含量に
よって分類すると、水分含量が通常70〜80質量%程
度のウエットタイプ、水分含量が通常15〜40質量%
程度のセミモイストタイプ、および水分含量が通常約1
0質量%前後またはそれ以下のドライタイプに大別され
る。それらのうちで、ウエットタイプおよびセミモイス
トタイプのペットフードは、ドライタイプのペットフー
ドに比べて、ペットによる嗜好性が高く、しかも同じも
のを与え続けても飽きが少ないという長所を有してい
る。
【0003】しかしながら、ウエットタイプおよびセミ
モイストタイプのペットフードは、水分含量が高いこと
により、ドライタイプのペットフードに比べて細菌やカ
ビなどの微生物が繁殖し易いという欠点がある。そこ
で、ウエットタイプやセミモイストタイプの水分含量の
多いペットフードでは、制菌、防カビなどの目的で、ペ
ットフードの製造時に、リンゴ酸などの有機酸、リン酸
などの無機酸、それらの塩などの酸成分を添加したり、
元々酸成分を含む原材料を用いてペットフードを製造す
ることが行われている。また、ソルビン酸カリウムなど
の防カビ剤を併用している場合が多い。いずれの場合
も、ペットフードには酸成分が含まれているため、製造
直後から酸臭のすることが多く、特に気密性の容器など
に入れて保管しておくと酸臭が強くなり、ペットフード
を扱う人間やペットに不快感を与え、しかもペットによ
る嗜好性が低下するという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、制菌
や防カビなどの目的で、酸成分を添加したり、酸成分を
含有する原料を用いてなるウエットタイプやセミモイス
トタイプなどの水分含量の多いペットフードにおいて、
その酸臭を緩和または低減して、保管時、取り扱い時、
給与時、摂餌時などに人間やペットに与える不快感をな
くし、しかもペットによる嗜好性の向上したペットフー
ドを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成すべく
本発明者らは種々検討を重ねてきた。その結果、ウエッ
トタイプやセミモイストタイプなどの水分含量の多いペ
ットフード、特に水分含量が10〜70質量%であっ
て、酸成分を含有するペットフードに、乳製品フレーバ
ーを含有させると、酸臭が緩和または低減されて、ペッ
トフードの取り扱い時、給与時、摂餌時などに人間やペ
ットに与える不快感が無くなるかまたは低減すること、
しかもペットによる嗜好性が向上することを見出して、
そのような知見に基づいて本発明を完成した。
【0006】すなわち、本発明は、 (1) 酸成分を含有する水分含量が10〜70質量%
のペットフードに、乳製品フレーバーを更に含有させた
ことを特徴とするペットフードである。
【0007】そして、本発明は、 (2) 水分含量が15〜40質量%のセミモイストタ
イプのペットフードである前記(1)のペットフード; (3) 乳製品フレーバーが、バターフレーバー、ミル
クフレーバー、チーズフレーバーおよびヨーグルトフレ
ーバーのうちの少なくとも1種である前記(1)または
(2)のペットフード;および、 (4) ペットフードが、水分含量15〜40質量%の
モイストタイプの粒状ペットフードであって、該粒状ペ
ットフードの表面部分に、乳製品フレーバーを0.01
〜0.1質量%の割合(外割り)で被覆してなる前記
(1)〜(3)のいずれかのペットフード;を好ましい
態様として包含する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に本発明について詳細に説明
する。本発明のペットフードは、犬、猫、ウサギ、モル
モット、などのペット類に給与されるフードであり、特
にドッグフードまたはキャットフードとして適するもの
である。本発明のペットフードは、その水分含量が10
〜70質量%であって、通常セミモイストタイプと称さ
れているペットフードおよびウエットタイプと称されて
いるペットフードの範疇に属するものである。そのうち
でも、本発明のペットフードは、水分含量が15〜40
質量%のセミモイストタイプのペットフードであること
が、ペットフードを球状、ペレット状などの所定の大き
さの粒状の形態で生産することができ、生産性、取り扱
い性、給餌性などの点で優れていることから好ましい。
【0009】本発明は、酸成分を含有するペットフード
を対象とする。水分含量が10〜70質量%である本発
明のペットフードでは、酸成分は、主として制菌や防カ
ビなどの微生物の繁殖防止のために用いられる。しかし
ながら、本発明では、酸成分の含有目的は、必ずしも微
生物の繁殖防止のためにのみに限られず、酸成分を含有
していて、酸成分の含有に伴って酸臭が現に発生した
り、発生する恐れのある、水分含量が10〜70質量%
のペットフードは、いずれも、本発明の対象となる。本
発明のペットフードでは、酸成分は、ペットフードの製
造時にペットフード原料に添加されたものであっても、
ペットフード原料中に元々含まれているものであって
も、またはその両方であってもよい。
【0010】ペットフードに含まれる酸成分の種類は特
に制限されず、ウエットタイプやセミモイストタイプの
ペットフードにおいて従来から用いられているか又は含
まれている酸成分のいずれであってもよく、例えば、リ
ン酸、塩酸などの無機酸、それらの塩、酢酸、クエン
酸、リンゴ酸、ソルビン酸、アスコルビン酸などの有機
酸、それらの塩などを挙げることができる。本発明のペ
ットフードは、1種類の酸成分のみを含有していても、
または2種類以上の酸成分を含有していてもよい。ま
た、ペットフードにおける酸成分の含有形態は特に制限
されず、ペットフードの内部に含有していても、ペット
フードの表面部分に含有していても、またはそれらの両
方であってもよい。
【0011】本発明のペットフードにおける酸成分の含
有量は、ペットフードの種類、ペットフードを構成する
原料の種類、酸成分の種類、給餌対象ペットの種類など
に応じて種々異なり得る。しかしながら、ペットフード
における酸成分の含有量が多すぎると、本発明により乳
製品フレーバーを添加または被覆しても酸臭が緩和また
は低減されないことがあるので、ペットフードにおける
酸成分の含有量は、一般に0.01〜5質量%、特に
0.05〜1質量%程度であることが好ましい。また、
本発明のペットフードは、pHが4〜6であることが好
ましく、4.5〜5.5であることがより好ましい。ペ
ットフードのpHが4未満であると、ペットフードにお
ける酸成分の含有量が多くなり過ぎ、それに伴って酸臭
が強くなり過ぎ、乳製品フレーバーによる酸臭の緩和ま
たは低減が困難になることがあり、しかもペットによる
嗜好性が低下する。一方、ペットフードのpHが6を超
えると、細菌やカビなどの発生や増殖が著しくなって腐
敗し易くなり、しかもペットによる嗜好性が低下する。
【0012】本発明のペットフードの形状(形態)、サ
イズなどは特に制限されず、水分含量、ペットフードを
構成する原料の種類や組成、給与するペットの種類など
に応じて適当なものを選択することができる。本発明の
ペットフードが、例えば水分含量が15〜40質量%程
度のセミモイストタイプのペットフードである場合は、
球状、ペレット状、ドーナツ状などのような所定の形状
および寸法を有する粒状とすることができる。また、本
発明のペットフードが水分含量が40質量%以上のウエ
ットタイプのペットフードなどである場合は、例えば、
缶、レトルトパウチ、ビン、プラスチック容器などの容
器に充填して流通、販売するのがよい。
【0013】本発明のペットフードは、乳製品フレーバ
ーを含有する。ここで、本発明における乳製品フレーバ
ーの含有形態としては、乳製品フレーバーが、ペットフ
ード中に添加されているか、ペットフードの表面に被覆
されているか、またはペットフード中に添加されている
と共に表面に被覆されている場合のいずれであってもよ
い。乳製品フレーバーを含有していることによって、本
発明のペットフードでは酸成分に伴って発生した臭気
(酸臭)が緩和または低減される。なお、本発明で乳製
品フレーバーを含有させた主たる目的は、酸臭の緩和ま
たは低減であるが、乳製品フレーバーによって酸臭と共
に他の不快な臭気を緩和または低減することを何ら排除
するものではない。
【0014】本発明で用いる乳製品フレーバーとは、乳
製品中に含まれるフレーバー成分を意味し、具体例とし
ては、バターフレーバー、ミルクフレーバー、チーズフ
レーバー、ヨーグルトフレーバーなどを挙げることがで
き、これらの1種または2種以上を用いることができ
る。乳製品フレーバーは、通常、バター、牛乳、チー
ズ、ヨーグルトなどの乳製品を水性媒体や有機溶媒など
を用いて処理してその香料成分を抽出して得られた香料
(フレーバー)であり、従来から広く知られており、各
社から種々の乳製品フレーバーが市販されている。本発
明では、従来から知られている乳製品フレーバーのいず
れもが使用できる。
【0015】本発明のペットフードにおける乳製品フレ
ーバーの含有形態は特に制限されず、ペットフードの種
類や形態などに応じて選択することができる。例えば、
セミモイストタイプのペットフードの場合は、小球状、
ペレット状などの粒状の固形形態にすることができるの
で、そのような粒状のペットフードの表面に乳製品フレ
ーバーを被覆してもよいし、ペットフード中(ペットフ
ードを形成する原料中)に乳製品フレーバーを添加して
もよいし、またはその両者の併用であってもよい。その
うちでも、セミモイストタイプのペットフードで、ペッ
トフードを小球状、ペレット状などの粒状形態し、その
表面部分に乳製品フレーバーを被覆することが、酸臭の
緩和または低減効果が大きく、しかもペットによる嗜好
性が高い点から好ましい。また、ウエットタイプのペッ
トフードは、一般に粒状やペレット状などに成形するこ
とが困難で、容器などに充填して流通、販売されること
が多いので、ペットフード中(ペットフード原料中)に
乳製品フレーバーを添加するのがよい。
【0016】本発明のペットフードにおける乳製品フレ
ーバーの含有量は、給与するペットの種類(ペットフー
ドの種類)、配合組成、ペットフードの水分含量や形状
(形態)、ペットフードに含まれる酸成分の種類や量、
乳製品フレーバーの種類などに応じて調整することがで
きる。本発明のペットフードが、例えば、水分含量15
〜40質量%のセミモイストタイプの粒状のペットフー
ドである場合は、該粒状ペットフードの表面に、乳製品
フレーバーを、0.01〜0.1質量%の割合(外割
り;乳製品フレーバーで被覆する前のペットフードの質
量に対する割合)で被覆することが、酸臭の緩和または
低減、およびペットによる嗜好性などの点から好まし
い。また、乳製品フレーバーをペットフード中に添加す
る場合(乳製品フレーバーをペットフード表面に被覆せ
ずにウエットタイプまたはセミモイストタイプのペット
フード原料中に添加含有させる場合)は、乳製品フレー
バーを添加する前のペットフード原料の総質量に対し
て、乳製品フレーバーを0.1〜0.5質量%の割合で
添加することが、酸臭の緩和または低減、およびペット
による嗜好性などの点から好ましい。
【0017】本発明のペットフードでは、酸成分および
乳製品フレーバー以外のペットフード原料の種類および
配合割合などは特に限定されず、対象とするペットの種
類などに応じて、従来のペットフードと同様のものを適
宜使用することができる。何ら限定されるものではない
が、例えば肉粉、魚粉、穀粉類(小麦粉、トウモロコシ
粉、大豆粉、米粉、各種澱粉類)、糟糠類(大豆粕、米
ぬか、ふすま、胚芽、麦芽など)、おから、小麦グルテ
ン、油脂類、ビタミン類、ミネラル類、卵製品、ガム類
などの増粘剤、ゲル化剤、食塩、調味料、香辛料などを
使用することができる。
【0018】本発明のペットフードの製造方法および製
造装置は特に制限されず、水分含量(セミモイストタイ
プであるかまたはウエットタイプであるか)、ペットフ
ードの最終的な形態(形状)などに応じて、従来と同様
の方法および装置を使用して製造することができる。何
ら限定されるものではないが、本発明のペットフードが
セミモイストタイプ(好ましくは水分含量が15〜40
質量%)のペットフードである場合は、例えば、押出し
造粒機、転動造粒機などの造粒機(好ましくは押出し造
粒機)を用いて所定の大きさの粒状体をつくり、得られ
た粒状体中の水分含量が少ない場合は造粒後に水を加え
て、水分含量が15〜40質量%になるように調整し、
それにより得られた粒状体の表面に乳製品フレーバーを
含有する液(水溶液、水性分散液、有機溶媒溶液など)
を噴霧し、必要に応じて所定の乾燥を施すことにより、
表面部分に乳製品フレーバーを被覆含有する本発明のペ
ットフードを得ることができる。
【0019】また、本発明のペットフードが、ウエット
タイプのペットフードである場合は、例えば、酸成分を
含有するペットフード原料に乳製品フレーバーを所定の
量で添加して、緩やかに回転する撹拌装置などを有する
ミキサー、転動式ミキサーなどを用いる混合方法、手作
業による混合方法などを採用して混合し、得られた混合
物を、缶、レトルトパウチ、ビンなどの容器に充填し、
必要に応じて加圧加熱殺菌処理などを行うことによって
製造することができる。
【0020】
【実施例】以下に本発明について実施例などにより具体
的に説明するが、本発明は以下の例により何ら限定され
ない。 《実施例1》 (1) 下記の表1に示す配合組成からなるドッグフー
ド用の原料を準備した。
【0021】
【表1】
【0022】(2) 上記(1)で準備した原料をリボ
ンミキサーを用いて十分に混合した後、エクストルーダ
ーに供給して、エクストルーダーへの原料混合物の供給
量50kg/時、エクストルーダーへの給水量6リット
ル/時、混練温度110〜130℃、エクストルーダー
のバレル先端温度80℃、バレル先端圧力10Paの条
件下に押出成形して膨化発泡させ、それを切断して、直
径が約10〜12mmの球状物を製造し(水分含量20
質量%)、次いで該球状物に水を噴霧して水分含量が3
0質量%のセミモイストタイプのドッグフードを製造し
た。 (3) 下記の表2に示す9種類のフレーバーを準備
し、ドッグフードの質量に対するフレーバーの含有量が
0.02質量%(外割り)になるようにして、それぞれ
のフレーバーをドッグフードの表面に噴霧して、表面に
下記の表2のフレーバーをそれぞれ被覆した9種類のセ
ミモイストタイプのドッグフード(水分含量27質量
%)をそれぞれ製造し、気密性のある包装袋(OPP/
PE積層フィルム製)に充填して密封した。
【0023】
【表2】
【0024】(4) 上記(3)で得られたフレーバー
被覆ドッグフードのそれぞれを前記包装袋に充填・密封
した状態で室温下に2カ月間保管した(保管時の室温約
17〜25℃)。2カ月後に開封して、ドッグフードの
臭いを下記の表3に示す評価基準にしたがって評価した
ところ、下記の表4に示すとおりであった。 (5)(i) 15頭の犬(犬の種類:パグマルチー
ズ、ポメラニアン、シーズー、コーギー、パピヨン、ス
ピッツ、柴犬、シェルティ、雑種)を準備し、犬を1頭
ずつ隔離し、それぞれの犬に、上記(2)で得られたフ
レーバーを被覆する前のドッグフード(対照品)と、上
記(3)で得られたフレーバー被覆ドッグフードのうち
のバターフレーバーを被覆したドッグフード(試験品)
を、1日毎に、同じ量で別々の皿に入れて給与し(2点
比較)、対照品と試験品のいずれのドッグフードを多く
摂取したかを比較調査する試験を4日間行い(延べで各
試験区当たり60頭)、4日間の延べ頭数(60頭)に
対する試験品(バターフレーバーを被覆したドッグフー
ド)を多く摂取した犬の延べ頭数(延べ個体数)を調べ
たところ、下記の表4に示すとおりであった。 (ii) バターフレーバー以外の他のフレーバーを被覆
したドッグフードについても、上記(i)と同じ試験を
行った。その結果を下記の表4に示す。 (iii) 上記(i)および(ii)の試験において、試
験品(フレーバーを被覆したドッグフード)の方を多く
摂取した延べ個体数が60%以上の場合を嗜好性が良
好、40%以下の場合を嗜好性が不良として評価した。
【0025】
【表3】
【0026】
【表4】
【0027】上記の表4の結果にみるように、乳製品フ
レーバー(バターフレーバー、ミルクフレーバー、チー
ズフレーバーまたはヨーグルトフレーバー)を含有する
試験区1〜4のドッグフードは、ドッグフードの酸臭が
緩和されていて不快な臭いが無いかまたは低減されてお
り、しかも表面被覆された乳製品フレーバーの香りとベ
ースをなすドッグフードの臭いとの間に違和感がない。
その上、乳製品フレーバーを被覆した試験区1〜4のド
ッグフードは、乳製品フレーバーを被覆してない対照品
のドッグフードに比べて、犬に好んで摂取され、犬によ
る嗜好性が高い。
【0028】それに対して、レモンフレーバーまたはオ
レンジフレーバーを被覆した試験区5と試験区6のドッ
グフードは、表面被覆されたレモンフレーバーまたはオ
レンジフレーバーの香りとベースをなすドッグフードの
臭いとの間に違和感があり、全体的に不快な臭いがす
る。しかも試験区5および試験区6のドッグフードは、
乳製品フレーバーを被覆してない対照品のドッグフード
に比べて、犬に好まれず、嗜好性が低い。また、ビーフ
フレーバー、チキンフレーバーまたはフィッシュフレー
バーを被覆した試験区7〜9のドッグフードは、ドッグ
フードから発生する不快な酸臭が緩和または低減されて
おらず、ドッグフードの臭いの点で改善がなされていな
い。
【0029】
【発明の効果】酸成分を含有する水分含量の多いペット
フードに、乳製品フレーバーを含有させてなる本発明の
ペットフードでは、ペットフードから発生する酸臭が緩
和または低減されるので、取り扱い時、保管時、給与
時、摂餌時などに人間やペットに与える不快感をなくし
たり低減することができる。しかも、乳製品フレーバー
を含有する本発明のペットフードは、ペットによる嗜好
性が高く、ペットに好んで摂取される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A23K 1/16 304 A23K 1/16 304A

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸成分を含有する水分含量が10〜70
    質量%のペットフードに、乳製品フレーバーを更に含有
    させたことを特徴とするペットフード。
  2. 【請求項2】 水分含量が15〜40質量%のセミモイ
    ストタイプのペットフードである請求項1に記載のペッ
    トフード。
  3. 【請求項3】 乳製品フレーバーが、バターフレーバ
    ー、ミルクフレーバー、チーズフレーバーおよびヨーグ
    ルトフレーバーのうちの少なくとも1種である請求項1
    または2に記載のペットフード。
  4. 【請求項4】 ペットフードが、水分含量15〜40質
    量%のモイストタイプの粒状ペットフードであって、該
    粒状ペットフードの表面部分に、乳製品フレーバーを
    0.01〜0.1質量%の割合(外割り)で被覆してな
    る請求項1〜3のいずれか1項に記載のペットフード。
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