JP2003163830A - 撮像装置 - Google Patents
撮像装置Info
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- JP2003163830A JP2003163830A JP2001362795A JP2001362795A JP2003163830A JP 2003163830 A JP2003163830 A JP 2003163830A JP 2001362795 A JP2001362795 A JP 2001362795A JP 2001362795 A JP2001362795 A JP 2001362795A JP 2003163830 A JP2003163830 A JP 2003163830A
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- Japan
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- shooting
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Abstract
(57)【要約】
【課題】花火などの輝度が変化する被写体を意図した構
図で美しく撮影することを可能にする。 【解決手段】撮像装置は、輝度が変化する花火などの被
写体を撮影する場合に、システムコントローラ112の
輝度検出部112dにより、予め設定された設定エリア
における輝度の変化を検出し、この検出された設定領域
における輝度の変化が所定の輝度値を越えた場合に、撮
影開始制御部112eにより、画像記録のための撮影動
作(露光)を開始させる制御をすることで、意図した構
図による美しい画像の撮影を実現する。
図で美しく撮影することを可能にする。 【解決手段】撮像装置は、輝度が変化する花火などの被
写体を撮影する場合に、システムコントローラ112の
輝度検出部112dにより、予め設定された設定エリア
における輝度の変化を検出し、この検出された設定領域
における輝度の変化が所定の輝度値を越えた場合に、撮
影開始制御部112eにより、画像記録のための撮影動
作(露光)を開始させる制御をすることで、意図した構
図による美しい画像の撮影を実現する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、花火などの輝度が
変化する被写体の撮影に好適な撮像装置に関する。
変化する被写体の撮影に好適な撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、天空に打ち上げられた花火をカメ
ラで撮影するには、通常とは異なる撮影方法がとられて
いた。例えば、露光時間を長時間に設定し、花火が打ち
上げられると予想される方向にカメラを固定しておい
て、打ち上げられたタイミングでレリーズ動作を行う必
要があった。しかし、上空で花火が開くタイミングを待
ってシャッタを押した場合、撮影のタイミングが遅れて
しまい花火が散った後の様子が撮影されてしまうことが
多く、花火が開いている最も美しいタイミングで撮影す
ることが困難となっていた。
ラで撮影するには、通常とは異なる撮影方法がとられて
いた。例えば、露光時間を長時間に設定し、花火が打ち
上げられると予想される方向にカメラを固定しておい
て、打ち上げられたタイミングでレリーズ動作を行う必
要があった。しかし、上空で花火が開くタイミングを待
ってシャッタを押した場合、撮影のタイミングが遅れて
しまい花火が散った後の様子が撮影されてしまうことが
多く、花火が開いている最も美しいタイミングで撮影す
ることが困難となっていた。
【0003】これに対して、特開平6−202203号
(特願平5−15846号)公報には、花火を自動撮影
することができるカメラに関する発明が開示されてい
る。この先行技術のカメラでは、測光手段によって得ら
れる測光輝度が急激に明るく変化するのを検知して、こ
の検知に応じて露光を開始することで、花火が発光する
毎に自動的に花火を撮影できるようにしている。
(特願平5−15846号)公報には、花火を自動撮影
することができるカメラに関する発明が開示されてい
る。この先行技術のカメラでは、測光手段によって得ら
れる測光輝度が急激に明るく変化するのを検知して、こ
の検知に応じて露光を開始することで、花火が発光する
毎に自動的に花火を撮影できるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように特開平6−
202203号公報に開示された先行技術のカメラで
は、花火を撮影する場合に測光輝度が急激に変化したこ
とを検知して、自動的にシャッタを開閉させて露光する
ことで花火を撮影している。これにより、打ち上げ花火
が開くタイミングで撮影をすることができる。
202203号公報に開示された先行技術のカメラで
は、花火を撮影する場合に測光輝度が急激に変化したこ
とを検知して、自動的にシャッタを開閉させて露光する
ことで花火を撮影している。これにより、打ち上げ花火
が開くタイミングで撮影をすることができる。
【0005】しかしながら、先行技術によるカメラで
は、単に測光輝度が急激に明るく変化するのを検知して
撮影しているため、例えば撮影範囲の中央近辺で花火が
開いているところを撮影したい場合であったとしても、
撮影範囲の周辺部で花火が開くことで測光輝度が急激に
明るく変化すると撮影動作をしてしまうので、意図した
構図で美しく撮影することができない場合があった。
は、単に測光輝度が急激に明るく変化するのを検知して
撮影しているため、例えば撮影範囲の中央近辺で花火が
開いているところを撮影したい場合であったとしても、
撮影範囲の周辺部で花火が開くことで測光輝度が急激に
明るく変化すると撮影動作をしてしまうので、意図した
構図で美しく撮影することができない場合があった。
【0006】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
で、花火などの輝度が変化する被写体を意図した構図で
美しく撮影することが可能な撮像装置を提供することを
目的とする。
で、花火などの輝度が変化する被写体を意図した構図で
美しく撮影することが可能な撮像装置を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、撮像レンズを
介して入力される画像を画像信号に変換して記録する撮
像装置において、画像信号をもとに輝度監視の対象とす
る所定の設定領域における輝度の変化を検出する輝度検
出手段と、前記輝度検出手段によって検出された前記設
定領域における輝度が所定の輝度値を越えた場合に、画
像記録のための撮影動作を開始させる撮影開始制御手段
とを具備したことを特徴とする。
介して入力される画像を画像信号に変換して記録する撮
像装置において、画像信号をもとに輝度監視の対象とす
る所定の設定領域における輝度の変化を検出する輝度検
出手段と、前記輝度検出手段によって検出された前記設
定領域における輝度が所定の輝度値を越えた場合に、画
像記録のための撮影動作を開始させる撮影開始制御手段
とを具備したことを特徴とする。
【0008】また、画像記録のための予備撮影を実行
し、この予備撮影の際に前記輝度検出手段によって検出
された輝度の変化をもとに前記所定の輝度値を設定する
輝度設定手段を具備したことを特徴とする。
し、この予備撮影の際に前記輝度検出手段によって検出
された輝度の変化をもとに前記所定の輝度値を設定する
輝度設定手段を具備したことを特徴とする。
【0009】また、前記輝度設定手段によって実行され
た予備撮影により検出された輝度の変化をもとに、輝度
が所定の輝度値を越えた時から前記撮影開始制御手段に
よって画像記録のための撮影を開始させるまでの遅延時
間を設定する遅延時間設定手段を具備したことを特徴と
する。
た予備撮影により検出された輝度の変化をもとに、輝度
が所定の輝度値を越えた時から前記撮影開始制御手段に
よって画像記録のための撮影を開始させるまでの遅延時
間を設定する遅延時間設定手段を具備したことを特徴と
する。
【0010】また、前記輝度設定手段により実行される
予備撮影で得られる画像と共に輝度の変化を記録する記
録手段を具備したことを特徴とする。
予備撮影で得られる画像と共に輝度の変化を記録する記
録手段を具備したことを特徴とする。
【0011】また、前記輝度設定手段により実行される
予備撮影で得られる画像と共に輝度の変化を記録する記
録手段と、前記遅延時間設定手段によって遅延時間の設
定を行う際に、前記記録手段により記録された予備撮影
で得られた画像を表示する予備撮影表示手段とを具備し
たことを特徴とする。
予備撮影で得られる画像と共に輝度の変化を記録する記
録手段と、前記遅延時間設定手段によって遅延時間の設
定を行う際に、前記記録手段により記録された予備撮影
で得られた画像を表示する予備撮影表示手段とを具備し
たことを特徴とする。
【0012】また、前記輝度検出手段によって輝度の変
化が検出される輝度監視の対象とする設定領域を外部か
らの指示に基づいて設定する第1領域設定手段を具備し
たことを特徴とする。
化が検出される輝度監視の対象とする設定領域を外部か
らの指示に基づいて設定する第1領域設定手段を具備し
たことを特徴とする。
【0013】また、前記輝度検出手段によって輝度の変
化が検出される輝度監視の対象とする設定領域を外部か
らの指示に基づいて複数設定する第2領域設定手段を具
備したことを特徴とする。
化が検出される輝度監視の対象とする設定領域を外部か
らの指示に基づいて複数設定する第2領域設定手段を具
備したことを特徴とする。
【0014】また、前記輝度検出手段は、前記第2領域
設定手段によって設定された複数の設定領域のそれぞれ
において輝度の変化を検出し、前記撮影開始制御手段
は、前記輝度検出手段によって検出された複数の設定領
域のそれぞれにおける輝度の変化が所定のパターンとな
った場合に、画像記録のための撮影を開始させることを
特徴とする。
設定手段によって設定された複数の設定領域のそれぞれ
において輝度の変化を検出し、前記撮影開始制御手段
は、前記輝度検出手段によって検出された複数の設定領
域のそれぞれにおける輝度の変化が所定のパターンとな
った場合に、画像記録のための撮影を開始させることを
特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。図1には、本実施形態に係わる撮像
装置の構成が示されている。ここでは、ディジタルカメ
ラとして実現した場合を例示して説明する。
施形態を説明する。図1には、本実施形態に係わる撮像
装置の構成が示されている。ここでは、ディジタルカメ
ラとして実現した場合を例示して説明する。
【0016】図中101はレンズ(撮影レンズ)から構
成される撮影レンズ系、102はレンズ系101の伸縮
駆動やレンズ系101内のズームレンズ及びフォーカス
レンズの駆動を行うためのレンズ駆動機構、103はレ
ンズ系101の絞り及びメカニカルシャッタを制御する
ための露出制御機構、104はローパス及び赤外カット
用のフィルタ、105は被写体像を光電変換するための
CCDカラー撮像素子、106は撮像素子105を駆動
するためのCCDドライバ、107はアナログアンプ及
びA/D変換器等を含むプリプロセス回路、108は記
録画像の生成のための色信号生成処理、マトリックス変
換処理、圧縮伸張処理、その他各種のディジタル処理を
行なうためのディジタルプロセス回路、109はカード
インターフェース、110はメモリカード、111はL
CD画像表示系を示している。また、図中の112は各
部を統括的に制御するためのシステムコントローラ(C
PU)、113はレリーズスイッチ、設定ボタン、メニ
ューボタン、十字キーなどを含む各種スイッチからなる
操作スイッチ系、114は操作状態及びモード状態等を
表示するための操作表示系、115は発光手段としての
ストロボ、116はレンズ駆動機構102を制御するた
めのレンズドライバ、117は露出制御機構103及び
ストロボ115を制御するための露出制御ドライバ、1
18は各種設定情報等を記憶するための不揮発性メモリ
(EEPROM)を示している。
成される撮影レンズ系、102はレンズ系101の伸縮
駆動やレンズ系101内のズームレンズ及びフォーカス
レンズの駆動を行うためのレンズ駆動機構、103はレ
ンズ系101の絞り及びメカニカルシャッタを制御する
ための露出制御機構、104はローパス及び赤外カット
用のフィルタ、105は被写体像を光電変換するための
CCDカラー撮像素子、106は撮像素子105を駆動
するためのCCDドライバ、107はアナログアンプ及
びA/D変換器等を含むプリプロセス回路、108は記
録画像の生成のための色信号生成処理、マトリックス変
換処理、圧縮伸張処理、その他各種のディジタル処理を
行なうためのディジタルプロセス回路、109はカード
インターフェース、110はメモリカード、111はL
CD画像表示系を示している。また、図中の112は各
部を統括的に制御するためのシステムコントローラ(C
PU)、113はレリーズスイッチ、設定ボタン、メニ
ューボタン、十字キーなどを含む各種スイッチからなる
操作スイッチ系、114は操作状態及びモード状態等を
表示するための操作表示系、115は発光手段としての
ストロボ、116はレンズ駆動機構102を制御するた
めのレンズドライバ、117は露出制御機構103及び
ストロボ115を制御するための露出制御ドライバ、1
18は各種設定情報等を記憶するための不揮発性メモリ
(EEPROM)を示している。
【0017】本実施形態の撮像装置においては、システ
ムコントローラ112が全ての制御を統括的に行ってお
り、露出制御機構103とCCDドライバ106による
CCD撮像素子105の駆動を制御して露光(電荷蓄
積)及び信号の読み出しを行ない、それをプリプロセス
回路107を介してA/D変換した後にディジタルプロ
セス回路108に取込み、ディジタルプロセス回路10
8内で各種信号処理を施した後にカードインターフェー
ス109を介してメモリカード110に記録するように
なっている。本実施形態の撮像装置では、システムコン
トローラ112により、輝度が変化する花火などの被写
体を撮影する場合に、所定の設定領域における輝度の変
化を検出し、この検出された設定領域における輝度の変
化が所定の輝度値を越えた場合に画像記録のための撮影
動作を開始させる制御をすることで、意図した構図によ
る美しい画像の撮影を実現する。
ムコントローラ112が全ての制御を統括的に行ってお
り、露出制御機構103とCCDドライバ106による
CCD撮像素子105の駆動を制御して露光(電荷蓄
積)及び信号の読み出しを行ない、それをプリプロセス
回路107を介してA/D変換した後にディジタルプロ
セス回路108に取込み、ディジタルプロセス回路10
8内で各種信号処理を施した後にカードインターフェー
ス109を介してメモリカード110に記録するように
なっている。本実施形態の撮像装置では、システムコン
トローラ112により、輝度が変化する花火などの被写
体を撮影する場合に、所定の設定領域における輝度の変
化を検出し、この検出された設定領域における輝度の変
化が所定の輝度値を越えた場合に画像記録のための撮影
動作を開始させる制御をすることで、意図した構図によ
る美しい画像の撮影を実現する。
【0018】また、システムコントローラ112には、
図示のように、モード選択部112a、エリア設定部1
12b、輝度設定部112c、輝度検出部112d、撮
影開始制御部112e、遅延時間設定部112f、予備
撮影表示部112g、予備撮影記録部112hの機能が
設けられている。
図示のように、モード選択部112a、エリア設定部1
12b、輝度設定部112c、輝度検出部112d、撮
影開始制御部112e、遅延時間設定部112f、予備
撮影表示部112g、予備撮影記録部112hの機能が
設けられている。
【0019】モード選択部112aは、操作スイッチ系
113を通じて入力される指示に応じて、撮影モードを
設定するもので、本実施形態におけるカメラではLCD
画像表示系111においてモード選択メニューを表示さ
せ、このメニューから選択された撮影モードを設定す
る。撮影モードには、例えば人物を撮影する場合に好適
な人物撮影モード、被写体の動きが速いスポーツなどを
撮影する場合に好適なスポーツ撮影モード、輝度が変化
する花火などの撮影に好適な花火撮影モードから任意に
設定可能であるものとする。また、花火撮影モードで
は、所望の構図によって花火を撮影するための本撮影モ
ードと、本撮影の撮影動作を制御する制御情報(設定輝
度レベル、露出パラメータ、撮影タイミング等)を決め
るための予備撮影モードがある。
113を通じて入力される指示に応じて、撮影モードを
設定するもので、本実施形態におけるカメラではLCD
画像表示系111においてモード選択メニューを表示さ
せ、このメニューから選択された撮影モードを設定す
る。撮影モードには、例えば人物を撮影する場合に好適
な人物撮影モード、被写体の動きが速いスポーツなどを
撮影する場合に好適なスポーツ撮影モード、輝度が変化
する花火などの撮影に好適な花火撮影モードから任意に
設定可能であるものとする。また、花火撮影モードで
は、所望の構図によって花火を撮影するための本撮影モ
ードと、本撮影の撮影動作を制御する制御情報(設定輝
度レベル、露出パラメータ、撮影タイミング等)を決め
るための予備撮影モードがある。
【0020】エリア設定部112bは、操作スイッチ系
113を通じて入力される外部からの指示に基づいて、
予備撮影モードにおいて予備撮影を実行する際に輝度監
視の対象となる設定エリア(所定の設定領域)を設定す
る。エリア設定部112bは、撮影範囲中で1つあるい
は複数の設定エリアを設定する。エリア設定部112b
により設定された設定エリアが輝度検出部112dによ
る輝度監視の対象となる。
113を通じて入力される外部からの指示に基づいて、
予備撮影モードにおいて予備撮影を実行する際に輝度監
視の対象となる設定エリア(所定の設定領域)を設定す
る。エリア設定部112bは、撮影範囲中で1つあるい
は複数の設定エリアを設定する。エリア設定部112b
により設定された設定エリアが輝度検出部112dによ
る輝度監視の対象となる。
【0021】輝度設定部112cは、本撮影モードにお
いて画像記録のための撮影動作を開始させるタイミング
を決定するための設定輝度レベル(所定の輝度値)を設
定するもので、画像記録のための予備撮影モードにおけ
る予備撮影を実行し、この予備撮影の際に輝度検出部1
12dによって検出される輝度の変化をもとに設定輝度
レベルを設定する。
いて画像記録のための撮影動作を開始させるタイミング
を決定するための設定輝度レベル(所定の輝度値)を設
定するもので、画像記録のための予備撮影モードにおけ
る予備撮影を実行し、この予備撮影の際に輝度検出部1
12dによって検出される輝度の変化をもとに設定輝度
レベルを設定する。
【0022】輝度検出部112dは、ディジタルプロセ
ス回路108から取得される撮像して得られた画像信号
をもとに、エリア設定部112bによって設定された輝
度監視の対象とする設定エリアにおける輝度の変化を検
出する。
ス回路108から取得される撮像して得られた画像信号
をもとに、エリア設定部112bによって設定された輝
度監視の対象とする設定エリアにおける輝度の変化を検
出する。
【0023】撮影開始制御部112eは、本撮影モード
における撮影開始のタイミングを制御するもので、輝度
検出部112dによって検出された設定エリアにおける
輝度の変化が設定輝度レベル(所定の輝度値)を越えた
場合に、画像記録のための撮影を開始させる。また、撮
影開始制御部112eは、エリア設定部112bによっ
て複数の設定エリアが設定された場合に、輝度検出部1
12dによって検出された複数の設定エリアのそれぞれ
における輝度の変化が所定のパターンとなった場合に、
画像記録のための撮影(露光)を開始させることもでき
る。
における撮影開始のタイミングを制御するもので、輝度
検出部112dによって検出された設定エリアにおける
輝度の変化が設定輝度レベル(所定の輝度値)を越えた
場合に、画像記録のための撮影を開始させる。また、撮
影開始制御部112eは、エリア設定部112bによっ
て複数の設定エリアが設定された場合に、輝度検出部1
12dによって検出された複数の設定エリアのそれぞれ
における輝度の変化が所定のパターンとなった場合に、
画像記録のための撮影(露光)を開始させることもでき
る。
【0024】遅延時間設定部112fは、予備撮影モー
ドにおいて、輝度設定部112cによって実行された予
備撮影により検出された輝度の変化をもとに、輝度検出
部112dにより検出された輝度の変化が設定輝度レベ
ルを越えた時から撮影開始制御部112eによって撮影
(露光)を開始させるまでの遅延時間を設定する。
ドにおいて、輝度設定部112cによって実行された予
備撮影により検出された輝度の変化をもとに、輝度検出
部112dにより検出された輝度の変化が設定輝度レベ
ルを越えた時から撮影開始制御部112eによって撮影
(露光)を開始させるまでの遅延時間を設定する。
【0025】予備撮影表示部112gは、撮影開始制御
部112eにより撮影を開始する撮影タイミング(設定
輝度レベルとなった時点から撮影を開始するまでの遅延
時間)を操作スイッチ113から入力される指示に応じ
て設定するために、予備撮影の際に予備撮影記録部11
2hにより記録された動画像を輝度の変化を表す表示と
共に表示させる。予備撮影表示部112gは、予備撮影
中の輝度値の変化を例えばグラフによって表し、このグ
ラフに対して任意に指示された時点における画像を表示
させる。
部112eにより撮影を開始する撮影タイミング(設定
輝度レベルとなった時点から撮影を開始するまでの遅延
時間)を操作スイッチ113から入力される指示に応じ
て設定するために、予備撮影の際に予備撮影記録部11
2hにより記録された動画像を輝度の変化を表す表示と
共に表示させる。予備撮影表示部112gは、予備撮影
中の輝度値の変化を例えばグラフによって表し、このグ
ラフに対して任意に指示された時点における画像を表示
させる。
【0026】予備撮影記録部112hは、輝度設定部1
12cにより実行される予備撮影で得られる動画像と共
に輝度値の変化をEEPROM118あるいはディジタ
ルプロセス回路108、カードインターフェース109
を通じてメモリカード110に記録しておく。
12cにより実行される予備撮影で得られる動画像と共
に輝度値の変化をEEPROM118あるいはディジタ
ルプロセス回路108、カードインターフェース109
を通じてメモリカード110に記録しておく。
【0027】図2には、撮像装置に設けられた操作パネ
ルの構成例を示している。操作パネルには、ファインダ
ーの他、撮像された画像を表示するためのLCD画像表
示系111によるLCD画面、操作スイッチ113に含
まれる設定ボタン113a、メニューボタン113b、
十字キー113cが設けられている。設定ボタン113
aは、各種設定の指示を入力するためのボタンであり、
メニューボタン113bは、メニュー表示の指示を入力
するためのボタンであり、十字キー113cは、メニュ
ー選択や後述する設定エリアの設定操作のために上下左
右の各方向の指示を入力するためのボタンである。な
お、図2に示すLCD画面は、後述する花火撮影設定に
おいて、輝度監視の対象とする設定エリア(所定の設定
領域)の設定中の状態を示している。設定エリアは、十
字キー113cに対する操作によって、LCD画面にお
いて表示されている撮影範囲中で任意の位置とサイズで
設定することができる。
ルの構成例を示している。操作パネルには、ファインダ
ーの他、撮像された画像を表示するためのLCD画像表
示系111によるLCD画面、操作スイッチ113に含
まれる設定ボタン113a、メニューボタン113b、
十字キー113cが設けられている。設定ボタン113
aは、各種設定の指示を入力するためのボタンであり、
メニューボタン113bは、メニュー表示の指示を入力
するためのボタンであり、十字キー113cは、メニュ
ー選択や後述する設定エリアの設定操作のために上下左
右の各方向の指示を入力するためのボタンである。な
お、図2に示すLCD画面は、後述する花火撮影設定に
おいて、輝度監視の対象とする設定エリア(所定の設定
領域)の設定中の状態を示している。設定エリアは、十
字キー113cに対する操作によって、LCD画面にお
いて表示されている撮影範囲中で任意の位置とサイズで
設定することができる。
【0028】次に、モード選択とエリア設定について説
明する。システムコントローラ112は、操作スイッチ
113のメニューボタン113bが押下されたことを検
出すると、モード選択部112aによるモード選択処理
を起動する。モード選択部112aは、ディジタルプロ
セス回路108を通じてLCD画像表示系111におい
てモード選択メニューを表示させる。モード選択メニュ
ーには、例えば人物撮影モード、スポーツ撮影モード、
花火撮影モードを指定するための項目が設けられてい
る。ここで、十字キー113cが操作されると、モード
選択部112aは、十字キー113cによって指示され
た方向に応じて選択対象とする項目を変更して表示させ
る。
明する。システムコントローラ112は、操作スイッチ
113のメニューボタン113bが押下されたことを検
出すると、モード選択部112aによるモード選択処理
を起動する。モード選択部112aは、ディジタルプロ
セス回路108を通じてLCD画像表示系111におい
てモード選択メニューを表示させる。モード選択メニュ
ーには、例えば人物撮影モード、スポーツ撮影モード、
花火撮影モードを指定するための項目が設けられてい
る。ここで、十字キー113cが操作されると、モード
選択部112aは、十字キー113cによって指示され
た方向に応じて選択対象とする項目を変更して表示させ
る。
【0029】ここで、花火撮影モードの項目が選択対象
となっている状態で設定ボタン113aが押されると、
モード選択部112aは、花火撮影モードにおける予備
撮影モードと本撮影モードの何れかを選択するためのメ
ニューを表示させる。図3(a)には、この時のメニュ
ーが表示された状態を示している。ここで、操作スイッ
チ113を通じて入力される指示に応じて、モード選択
部112aは、予備撮影モードあるいは本撮影モードを
設定する。
となっている状態で設定ボタン113aが押されると、
モード選択部112aは、花火撮影モードにおける予備
撮影モードと本撮影モードの何れかを選択するためのメ
ニューを表示させる。図3(a)には、この時のメニュ
ーが表示された状態を示している。ここで、操作スイッ
チ113を通じて入力される指示に応じて、モード選択
部112aは、予備撮影モードあるいは本撮影モードを
設定する。
【0030】なお、前述した説明では、モードを設定す
る場合に、メニューを表示させて選択させることにより
行うとしているが、モード設定用の専用のボタンダイヤ
ルなどを設けてモード設定できるようにしても良い。
る場合に、メニューを表示させて選択させることにより
行うとしているが、モード設定用の専用のボタンダイヤ
ルなどを設けてモード設定できるようにしても良い。
【0031】本撮影モードによる撮影の前に予備撮影モ
ードによる予備撮影を行うことで、打ち上げ花火を所望
の構図で美しく撮影することができる。図4は、予備撮
影モードの動作について説明するためのフローチャート
である。次に、図4のフローチャートを参照しながら予
備撮影モードについて説明する。
ードによる予備撮影を行うことで、打ち上げ花火を所望
の構図で美しく撮影することができる。図4は、予備撮
影モードの動作について説明するためのフローチャート
である。次に、図4のフローチャートを参照しながら予
備撮影モードについて説明する。
【0032】まず、予備撮影モードが設定されると、輝
度監視対象とするエリアの設定が行われる(ステップA
1)。まず、図3(b)に示すような、花火撮影を制御
するための制御情報を設定するための「エリア設定」
「輝度設定」「タイミング設定」の項目からなるメニュ
ーを表示させる。ここで、エリア設定が選択されると、
エリア設定部112bが起動される。
度監視対象とするエリアの設定が行われる(ステップA
1)。まず、図3(b)に示すような、花火撮影を制御
するための制御情報を設定するための「エリア設定」
「輝度設定」「タイミング設定」の項目からなるメニュ
ーを表示させる。ここで、エリア設定が選択されると、
エリア設定部112bが起動される。
【0033】エリア設定部112bは、設定エリアの位
置を設定するか、あるいはサイズを設定するかを選択さ
せるためのメニューを図3(b)に示すようにして表示
させる。何れか一方が選択されると、エリア設定部11
2bは、LCD画面中に仮の設定エリア(破線枠によっ
て表す)を図2に示すように表示させる。
置を設定するか、あるいはサイズを設定するかを選択さ
せるためのメニューを図3(b)に示すようにして表示
させる。何れか一方が選択されると、エリア設定部11
2bは、LCD画面中に仮の設定エリア(破線枠によっ
て表す)を図2に示すように表示させる。
【0034】例えば、位置設定が選択されている場合、
エリア設定部112bは、十字キー113cに対する入
力操作に応じて、仮の設定エリアの位置を指示された方
向(上下左右)に応じて移動させる。任意の位置に移動
された後、設定ボタン113aが押されると、エリア設
定部112bは、設定エリアの位置を決定し、エリア設
定メニューの表示状態に戻る。一方、サイズ設定が選択
されている場合、エリア設定部112bは、十字キー1
13cに対する入力操作に応じて仮の設定エリアの枠位
置を、指示された方向に応じて移動させる。例えば、十
字キー113cの上方向のキーが押された場合、設定エ
リアを示す枠の上辺の位置を上に移動させると共に下辺
の位置を下に移動させて枠を拡大し、下方向のキーが押
された場合、設定エリアを示す枠の上辺と下辺の位置を
逆方向に移動させて枠を縮小する。同様にして、十字キ
ー113cの左右方向のキーが押された場合、キーに応
じて設定エリアの左辺と右辺の位置を移動させて枠を拡
大あるいは縮小する。こうして設定エリアのサイズが変
更された後、設定ボタン113aが押されると、エリア
設定部112bは、設定エリアのサイズを決定し、エリ
ア設定メニューの表示状態に戻る。このエリア設定メニ
ューが表示された状態で設定ボタン113aが押される
と、エリア設定部112bは、設定エリアの設定を完了
し、その設定エリアの位置とサイズを示す情報を図5
(a)に示す制御情報として記憶する。
エリア設定部112bは、十字キー113cに対する入
力操作に応じて、仮の設定エリアの位置を指示された方
向(上下左右)に応じて移動させる。任意の位置に移動
された後、設定ボタン113aが押されると、エリア設
定部112bは、設定エリアの位置を決定し、エリア設
定メニューの表示状態に戻る。一方、サイズ設定が選択
されている場合、エリア設定部112bは、十字キー1
13cに対する入力操作に応じて仮の設定エリアの枠位
置を、指示された方向に応じて移動させる。例えば、十
字キー113cの上方向のキーが押された場合、設定エ
リアを示す枠の上辺の位置を上に移動させると共に下辺
の位置を下に移動させて枠を拡大し、下方向のキーが押
された場合、設定エリアを示す枠の上辺と下辺の位置を
逆方向に移動させて枠を縮小する。同様にして、十字キ
ー113cの左右方向のキーが押された場合、キーに応
じて設定エリアの左辺と右辺の位置を移動させて枠を拡
大あるいは縮小する。こうして設定エリアのサイズが変
更された後、設定ボタン113aが押されると、エリア
設定部112bは、設定エリアのサイズを決定し、エリ
ア設定メニューの表示状態に戻る。このエリア設定メニ
ューが表示された状態で設定ボタン113aが押される
と、エリア設定部112bは、設定エリアの設定を完了
し、その設定エリアの位置とサイズを示す情報を図5
(a)に示す制御情報として記憶する。
【0035】こうして、位置設定サイズ設定を組み合わ
せることで、設定エリアを任意の位置、サイズで設定す
ることができる。従って、輝度が変化する被写体が何れ
の位置、大きさで撮影可能な状態の時に撮影(露光)を
開始させるかを任意に設定することができる。これは、
撮影画像の構図を設定していることになる。
せることで、設定エリアを任意の位置、サイズで設定す
ることができる。従って、輝度が変化する被写体が何れ
の位置、大きさで撮影可能な状態の時に撮影(露光)を
開始させるかを任意に設定することができる。これは、
撮影画像の構図を設定していることになる。
【0036】上記の例では、ユーザが各設定をメニュー
で選んで設定するようにしているが、ウィザードと呼ば
れる方法により、必要な設定をカメラ側で順に指示して
順番に設定しても構わない。
で選んで設定するようにしているが、ウィザードと呼ば
れる方法により、必要な設定をカメラ側で順に指示して
順番に設定しても構わない。
【0037】次に、予備撮影が開始される(ステップA
2)。予備撮影は、設定ボタン113a(またはレリー
ズスイッチ)を押したまま花火が打ち上がるのを待ち、
花火が開いた後に設定ボタン113aを離すことにより
実行される。設定ボタン113a(またはレリーズスイ
ッチ)が押されると、輝度検出部112dは、ディジタ
ルプロセス回路108を通じて撮影によって得られた画
像信号を取得し、エリア設定部112bによって設定さ
れる設定エリア中の輝度を測定する(ステップA3)。
輝度検出部112dは、設定ボタン113aが押された
状態にある間、輝度測定を継続し、設定ボタン113a
が離されたことにより予備撮影の終了を検知する(ステ
ップA2〜A4)。なお、予備撮影記録部112hは、
予備撮影によって撮影される画像(動画像)と共に設定
エリア中で検出された輝度値の変化のデータを関連づけ
てEEPROM118に記録しておく。
2)。予備撮影は、設定ボタン113a(またはレリー
ズスイッチ)を押したまま花火が打ち上がるのを待ち、
花火が開いた後に設定ボタン113aを離すことにより
実行される。設定ボタン113a(またはレリーズスイ
ッチ)が押されると、輝度検出部112dは、ディジタ
ルプロセス回路108を通じて撮影によって得られた画
像信号を取得し、エリア設定部112bによって設定さ
れる設定エリア中の輝度を測定する(ステップA3)。
輝度検出部112dは、設定ボタン113aが押された
状態にある間、輝度測定を継続し、設定ボタン113a
が離されたことにより予備撮影の終了を検知する(ステ
ップA2〜A4)。なお、予備撮影記録部112hは、
予備撮影によって撮影される画像(動画像)と共に設定
エリア中で検出された輝度値の変化のデータを関連づけ
てEEPROM118に記録しておく。
【0038】こうして予備撮影によって、花火が上がっ
て、開き、消えるまでの一連の設定エリア中における輝
度変化を検出すると、輝度設定部112cは、その輝度
変化をもとにして本撮影モードにおける撮影動作を開始
するタイミングを決めるための設定輝度レベルを決定す
る(ステップA5)。ここでは、例えば最大輝度の80
%を設定輝度レベルとして決定する。同時に輝度設定部
112cは、設定輝度レベルと輝度変化をもとにして、
適正な露光になるように露出計算を行って露出パラメー
タを設定する。また、遅延時間設定部112fは、輝度
変化をもとにして、本撮影時に輝度変化が設定輝度レベ
ルを越えてから撮影(露光)を開始するまでの遅延時間
を決定する。遅延時間は、例えば輝度値が設定輝度レベ
ルを越えてから最大輝度になるまでの時間を遅延時間と
して設定している。なお、遅延時間は、輝度値が設定輝
度レベルを越えてから最大輝度になるまでの時間とする
以外にも、最大輝度となる直前にする、輝度値の変化が
所定値以下(輝度変化が比較的なだらか)となった時点
とするなど、他の条件によって設定するようにしても良
い。
て、開き、消えるまでの一連の設定エリア中における輝
度変化を検出すると、輝度設定部112cは、その輝度
変化をもとにして本撮影モードにおける撮影動作を開始
するタイミングを決めるための設定輝度レベルを決定す
る(ステップA5)。ここでは、例えば最大輝度の80
%を設定輝度レベルとして決定する。同時に輝度設定部
112cは、設定輝度レベルと輝度変化をもとにして、
適正な露光になるように露出計算を行って露出パラメー
タを設定する。また、遅延時間設定部112fは、輝度
変化をもとにして、本撮影時に輝度変化が設定輝度レベ
ルを越えてから撮影(露光)を開始するまでの遅延時間
を決定する。遅延時間は、例えば輝度値が設定輝度レベ
ルを越えてから最大輝度になるまでの時間を遅延時間と
して設定している。なお、遅延時間は、輝度値が設定輝
度レベルを越えてから最大輝度になるまでの時間とする
以外にも、最大輝度となる直前にする、輝度値の変化が
所定値以下(輝度変化が比較的なだらか)となった時点
とするなど、他の条件によって設定するようにしても良
い。
【0039】予備撮影記録部112hは、設定エリアに
おいて検出された輝度変化にもとに決定された設定輝度
レベル、露出パラメータ、撮影タイミング(遅延時間)
等を、図5(a)に示すように対応づけて制御情報とし
てEEPROM118に記憶させておく。
おいて検出された輝度変化にもとに決定された設定輝度
レベル、露出パラメータ、撮影タイミング(遅延時間)
等を、図5(a)に示すように対応づけて制御情報とし
てEEPROM118に記憶させておく。
【0040】図6には、花火が撮影された場合の画像の
変化(図6(a))と、その時の設定エリアにおける輝
度変化を表すグラフ(図6(b))を示している。
変化(図6(a))と、その時の設定エリアにおける輝
度変化を表すグラフ(図6(b))を示している。
【0041】図6(aA)のように設けられた設定エリ
アにおいて、図6(aB)に示すように花火が開く様子
が撮影できた場合、図6(b)中の(A)から(B)に
急激に輝度レベルが上昇する。例えば最大輝度の80%
となる(B)が花火の開き始めた時点に該当し、設定輝
度レベルとして決定される。また、最大輝度となる
(C)が図6(aC)に示す花火が開いた時点に該当
し、撮影を開始する時点として決定される。すなわち、
輝度レベルが(B)から(C)となるまでの時間が遅延
時間として決定される。図6に示すように、設定エリア
における輝度値が輝度設定レベルに到達してから遅延時
間が経過した後に撮影開始することで、花火が開いた最
も美しい状態を確実に撮影できることになる。
アにおいて、図6(aB)に示すように花火が開く様子
が撮影できた場合、図6(b)中の(A)から(B)に
急激に輝度レベルが上昇する。例えば最大輝度の80%
となる(B)が花火の開き始めた時点に該当し、設定輝
度レベルとして決定される。また、最大輝度となる
(C)が図6(aC)に示す花火が開いた時点に該当
し、撮影を開始する時点として決定される。すなわち、
輝度レベルが(B)から(C)となるまでの時間が遅延
時間として決定される。図6に示すように、設定エリア
における輝度値が輝度設定レベルに到達してから遅延時
間が経過した後に撮影開始することで、花火が開いた最
も美しい状態を確実に撮影できることになる。
【0042】次に、本撮影モードについて、図7に示す
フローチャートを参照しながら説明する。モード選択部
112aは、図3(a)に示すメニューが表示されてい
る状態において、本撮影モードが設定されると、EEP
ROM118において記憶されている予備撮影モードに
おいて記憶されている制御情報(輝度設定レベル、露出
パラメータ、遅延時間)、及び設定エリアの位置とサイ
ズを読み出して本撮影が可能な状態に移行させる。
フローチャートを参照しながら説明する。モード選択部
112aは、図3(a)に示すメニューが表示されてい
る状態において、本撮影モードが設定されると、EEP
ROM118において記憶されている予備撮影モードに
おいて記憶されている制御情報(輝度設定レベル、露出
パラメータ、遅延時間)、及び設定エリアの位置とサイ
ズを読み出して本撮影が可能な状態に移行させる。
【0043】ここで、レリーズスイッチが押されると
(ステップB1)、輝度検出部112dは、ディジタル
プロセス回路108を通じて、撮影によって得られる画
像信号を取得し、エリア設定部112bによって設定さ
れた設定エリア中の輝度の監視を開始し(ステップB
2)、その輝度値が予備撮影によって設定されている設
定輝度レベルになっているかを判別する(ステップB
3)。
(ステップB1)、輝度検出部112dは、ディジタル
プロセス回路108を通じて、撮影によって得られる画
像信号を取得し、エリア設定部112bによって設定さ
れた設定エリア中の輝度の監視を開始し(ステップB
2)、その輝度値が予備撮影によって設定されている設
定輝度レベルになっているかを判別する(ステップB
3)。
【0044】輝度値が設定輝度レベルに到達していない
場合、すなわち予備撮影の際に撮影した場合のように設
定エリア中において花火が開いていない場合には撮影動
作を実行しない。これに対し、設定エリア中で花火が開
いた状態が捉えられたことにより、設定エリアの輝度値
が設定輝度レベルとなった場合には(ステップB3)、
予備撮影において設定されている露出パラメータ、撮影
タイミングに基づいて撮影動作を実行する。
場合、すなわち予備撮影の際に撮影した場合のように設
定エリア中において花火が開いていない場合には撮影動
作を実行しない。これに対し、設定エリア中で花火が開
いた状態が捉えられたことにより、設定エリアの輝度値
が設定輝度レベルとなった場合には(ステップB3)、
予備撮影において設定されている露出パラメータ、撮影
タイミングに基づいて撮影動作を実行する。
【0045】すなわち、撮影開始制御部112eは、輝
度値が設定輝度レベルを越えた時点から予備撮影で設定
された遅延時間が経過した後、画像記録の撮影(露光)
を実行させる(ステップB4)。すなわち、図6(a
C)に示すような、設定エリア内で花火が開くタイミン
グで撮影が実行され、意図した構図で美しい花火の画像
の撮影が実現される。
度値が設定輝度レベルを越えた時点から予備撮影で設定
された遅延時間が経過した後、画像記録の撮影(露光)
を実行させる(ステップB4)。すなわち、図6(a
C)に示すような、設定エリア内で花火が開くタイミン
グで撮影が実行され、意図した構図で美しい花火の画像
の撮影が実現される。
【0046】特に、予備撮影で遅延時間を設定すること
は次の点でも有効である。図6では、設定エリア内にお
いて1つの打ち上げ花火を撮影する場合を例にして説明
しているため、設定輝度レベルに設定エリアの輝度値が
到達した時点と撮影を開始するタイミングとを的確に設
定することができるが、いわゆるスターマインのような
連続的に多数が打ち上げられる花火がある。例えば、例
えば図8(a)(b)では、初めに1発の花火が打ち上
げられた直後に、連続的に複数(図8では4発)の花火
が打ち上げられた様子を示している。図8(c)には各
花火の発光のタイミングを示している。
は次の点でも有効である。図6では、設定エリア内にお
いて1つの打ち上げ花火を撮影する場合を例にして説明
しているため、設定輝度レベルに設定エリアの輝度値が
到達した時点と撮影を開始するタイミングとを的確に設
定することができるが、いわゆるスターマインのような
連続的に多数が打ち上げられる花火がある。例えば、例
えば図8(a)(b)では、初めに1発の花火が打ち上
げられた直後に、連続的に複数(図8では4発)の花火
が打ち上げられた様子を示している。図8(c)には各
花火の発光のタイミングを示している。
【0047】従来の技術のように、輝度が急激に明るく
変化するのを検知して露光を開始すると、図8(c)に
示す露光2のようになってしまい、本来、撮影しようと
している図8(b)に示す画像を撮像することができな
い。
変化するのを検知して露光を開始すると、図8(c)に
示す露光2のようになってしまい、本来、撮影しようと
している図8(b)に示す画像を撮像することができな
い。
【0048】これに対して、本実施形態による撮像装置
では、設定エリアで検出された輝度値が設定輝度レベル
に達した時点から所定の遅延時間を設定し、この遅延時
間に従う撮影タイミングで撮影を行うので、図8(c)
に示す露光1のように、本来、撮影しようとしている図
8(b)に示す複数の花火が連続して開いている状態の
画像を撮像することができる。なお、図8(c)に示す
遅延時間は、輝度値が設定輝度レベルを越えてから最大
輝度となる直前として設定されたものである。
では、設定エリアで検出された輝度値が設定輝度レベル
に達した時点から所定の遅延時間を設定し、この遅延時
間に従う撮影タイミングで撮影を行うので、図8(c)
に示す露光1のように、本来、撮影しようとしている図
8(b)に示す複数の花火が連続して開いている状態の
画像を撮像することができる。なお、図8(c)に示す
遅延時間は、輝度値が設定輝度レベルを越えてから最大
輝度となる直前として設定されたものである。
【0049】このようにして、撮影対象範囲内において
任意に設定エリアを設けて予備撮影を実行することによ
って、この設定エリアにおける輝度値の変化をもとにし
て制御情報(設定輝度レベル、露出パラメータ、撮影タ
イミング等)が設定されて、本撮影の制御に用いられる
ので、設定エリア内に輝度が変化する被写体が捉えられ
た撮影に最適な時点での撮影が実行される。このため、
意図した構図による美しい画像が撮影できる。
任意に設定エリアを設けて予備撮影を実行することによ
って、この設定エリアにおける輝度値の変化をもとにし
て制御情報(設定輝度レベル、露出パラメータ、撮影タ
イミング等)が設定されて、本撮影の制御に用いられる
ので、設定エリア内に輝度が変化する被写体が捉えられ
た撮影に最適な時点での撮影が実行される。このため、
意図した構図による美しい画像が撮影できる。
【0050】次に、予備撮影によって得られた設定エリ
アにおける輝度値の変化をもとにして、設定輝度レベ
ル、撮影タイミングを外部からの指示に応じて任意に設
定できるようにする場合について説明する。
アにおける輝度値の変化をもとにして、設定輝度レベ
ル、撮影タイミングを外部からの指示に応じて任意に設
定できるようにする場合について説明する。
【0051】前述した説明では、予備撮影によって得ら
れた輝度値の変化をもとに、例えば最高輝度の80%を
設定輝度レベルとして設定し、撮影タイミングを決める
遅延時間を、設定エリアの輝度値が設定輝度レベルを越
えた時点から最大輝度になるまでの時間として設定して
いるが、操作スイッチ113から入力される指示によっ
て任意に設定できるようにしても良い。この場合、設定
内容が直感的に把握できるように、予備撮影によって得
られた設定エリア内の輝度値の変化を表すグラフを表示
し、このグラフに対する指示によって設定輝度レベル、
撮影タイミング(遅延時間)を設定できるようにする。
れた輝度値の変化をもとに、例えば最高輝度の80%を
設定輝度レベルとして設定し、撮影タイミングを決める
遅延時間を、設定エリアの輝度値が設定輝度レベルを越
えた時点から最大輝度になるまでの時間として設定して
いるが、操作スイッチ113から入力される指示によっ
て任意に設定できるようにしても良い。この場合、設定
内容が直感的に把握できるように、予備撮影によって得
られた設定エリア内の輝度値の変化を表すグラフを表示
し、このグラフに対する指示によって設定輝度レベル、
撮影タイミング(遅延時間)を設定できるようにする。
【0052】図9は、設定エリア内の輝度値の変化を表
すグラフに対して、設定輝度レベルを直接的に指定する
場合のLCD画面の表示例を示している。輝度設定部1
12cは、一連の予備撮影によって設定エリア中におけ
る輝度変化が検出されると、図9に示すような、検出さ
れた輝度変化を表すグラフを表示させる。このグラフの
輝度レベルを示す縦軸には、設定輝度レベルを指定する
ためのポインタ(図中、三角形)が付されている。
すグラフに対して、設定輝度レベルを直接的に指定する
場合のLCD画面の表示例を示している。輝度設定部1
12cは、一連の予備撮影によって設定エリア中におけ
る輝度変化が検出されると、図9に示すような、検出さ
れた輝度変化を表すグラフを表示させる。このグラフの
輝度レベルを示す縦軸には、設定輝度レベルを指定する
ためのポインタ(図中、三角形)が付されている。
【0053】ここで、十字キー113cの上方向キーあ
るいは下方向キーが押された場合、輝度設定部112c
は、指示された方向に応じてポインタの位置を下方向あ
るいは上方向に移動させて表示する。こうして、グラフ
に対する直接的な指示によってポインタが移動された
後、設定ボタン113aが押されると、輝度設定部11
2cは、その時点の輝度レベルを設定輝度レベルとして
設定する。また、輝度設定部112cは、グラフに対す
る指示によって決定された設定輝度レベルと輝度変化を
もとにして、適正な露光になるように露出計算を行って
露出パラメータを設定する。また、遅延時間設定部11
2fは、設定輝度レベルと輝度変化をもとにして遅延時
間を設定する。
るいは下方向キーが押された場合、輝度設定部112c
は、指示された方向に応じてポインタの位置を下方向あ
るいは上方向に移動させて表示する。こうして、グラフ
に対する直接的な指示によってポインタが移動された
後、設定ボタン113aが押されると、輝度設定部11
2cは、その時点の輝度レベルを設定輝度レベルとして
設定する。また、輝度設定部112cは、グラフに対す
る指示によって決定された設定輝度レベルと輝度変化を
もとにして、適正な露光になるように露出計算を行って
露出パラメータを設定する。また、遅延時間設定部11
2fは、設定輝度レベルと輝度変化をもとにして遅延時
間を設定する。
【0054】図10は、設定エリア内の輝度値の変化を
表すグラフに対して、撮影タイミングを直接的に指定す
る場合のLCD画面の表示例を示している。輝度設定部
112cは、一連の予備撮影によって設定エリア中にお
ける輝度変化が検出されると、図10に示すような、検
出された輝度変化を表すグラフと共に、予備撮影の際に
予備撮影記録部112hにより記録された動画像を表示
するための予備撮影表示エリアを表示させる。このグラ
フの時間経過を示す横軸には、撮影タイミングを指定す
るためのポインタ(図中、三角形)が付されている。こ
こでは、左側のポインタが設定輝度レベルに到達する時
点を示し、右側のポインタが撮影を開始するタイミング
(設定輝度レベルに到達した時点からの遅延時間)を示
すポインタとする。ここでは、設定ボタン113aに対
する操作によって、左右何れかのポインタを任意に指示
することができ、各ポインタの位置を個別に設定するこ
とができるものとする。
表すグラフに対して、撮影タイミングを直接的に指定す
る場合のLCD画面の表示例を示している。輝度設定部
112cは、一連の予備撮影によって設定エリア中にお
ける輝度変化が検出されると、図10に示すような、検
出された輝度変化を表すグラフと共に、予備撮影の際に
予備撮影記録部112hにより記録された動画像を表示
するための予備撮影表示エリアを表示させる。このグラ
フの時間経過を示す横軸には、撮影タイミングを指定す
るためのポインタ(図中、三角形)が付されている。こ
こでは、左側のポインタが設定輝度レベルに到達する時
点を示し、右側のポインタが撮影を開始するタイミング
(設定輝度レベルに到達した時点からの遅延時間)を示
すポインタとする。ここでは、設定ボタン113aに対
する操作によって、左右何れかのポインタを任意に指示
することができ、各ポインタの位置を個別に設定するこ
とができるものとする。
【0055】ここで、十字キー113cの左方向キーあ
るいは右方向キーが押された場合、輝度設定部112c
は、指示された方向に応じてポインタの位置を左方向あ
るいは右方向に移動させて表示する。この時、予備撮影
表示部112gは、移動対象となっているポインタの位
置に対応する輝度値に応じて、予備撮影の際に予備撮影
記録部112hによって記録されている動画像から該当
する時点の画像を読み出し、予備撮影表示エリアにおい
て表示させる。すなわち、ポインタの位置を移動させる
操作と連動して、ポインタが示す時点の予備撮影で撮影
された画像が表示される。従って、予備撮影表示エリア
中に表示されている画像の様子を確認しながら所望する
画像が撮影可能なタイミングを設定できるので、より簡
単に所望する画像の撮影を実現することができる。
るいは右方向キーが押された場合、輝度設定部112c
は、指示された方向に応じてポインタの位置を左方向あ
るいは右方向に移動させて表示する。この時、予備撮影
表示部112gは、移動対象となっているポインタの位
置に対応する輝度値に応じて、予備撮影の際に予備撮影
記録部112hによって記録されている動画像から該当
する時点の画像を読み出し、予備撮影表示エリアにおい
て表示させる。すなわち、ポインタの位置を移動させる
操作と連動して、ポインタが示す時点の予備撮影で撮影
された画像が表示される。従って、予備撮影表示エリア
中に表示されている画像の様子を確認しながら所望する
画像が撮影可能なタイミングを設定できるので、より簡
単に所望する画像の撮影を実現することができる。
【0056】こうして、グラフに対する直接的な指示に
よってポインタが移動された後、設定ボタン113aが
押されると、輝度設定部112cは、左側のポインタの
位置に対応する時点の輝度レベルを設定輝度レベルとし
て設定する。また、輝度設定部112cは、グラフに対
する指示によって決定された設定輝度レベルと輝度変化
をもとにして、適正な露光になるように露出計算を行っ
て露出パラメータを設定する。さらに、遅延時間設定部
112fは、左側のポインタの位置に対応する時点と右
側のポインタの位置に対応する時点をもとにして遅延時
間を設定する。
よってポインタが移動された後、設定ボタン113aが
押されると、輝度設定部112cは、左側のポインタの
位置に対応する時点の輝度レベルを設定輝度レベルとし
て設定する。また、輝度設定部112cは、グラフに対
する指示によって決定された設定輝度レベルと輝度変化
をもとにして、適正な露光になるように露出計算を行っ
て露出パラメータを設定する。さらに、遅延時間設定部
112fは、左側のポインタの位置に対応する時点と右
側のポインタの位置に対応する時点をもとにして遅延時
間を設定する。
【0057】このようにして、予備撮影によって得られ
た設定エリア内の輝度値の変化を表すグラフに対して直
接的に指示することで、本撮影の撮影動作を制御するた
めの制御情報を設定することができる。グラフに対する
直接的な指示が可能であるため、直感的に意図した画像
が撮影できるような設定輝度レベル、撮影タイミングな
どを設定することができるようになる。
た設定エリア内の輝度値の変化を表すグラフに対して直
接的に指示することで、本撮影の撮影動作を制御するた
めの制御情報を設定することができる。グラフに対する
直接的な指示が可能であるため、直感的に意図した画像
が撮影できるような設定輝度レベル、撮影タイミングな
どを設定することができるようになる。
【0058】なお、図9、図10に示すLCD画面を用
いた設定方法は、何れか一方が用いられるものとする。
また、前述した説明では、設定輝度レベル、撮影タイミ
ング(遅延時間)をグラフに対する指示によって設定で
きるものとして説明しているが、撮影を開始してから終
了するまでの時間(露光時間)についても同様に設定で
きるようにすることで、露光時間の長短に応じて撮影可
能な意図した画像の撮影が可能となる。
いた設定方法は、何れか一方が用いられるものとする。
また、前述した説明では、設定輝度レベル、撮影タイミ
ング(遅延時間)をグラフに対する指示によって設定で
きるものとして説明しているが、撮影を開始してから終
了するまでの時間(露光時間)についても同様に設定で
きるようにすることで、露光時間の長短に応じて撮影可
能な意図した画像の撮影が可能となる。
【0059】次に、輝度検出部112dによる設定エリ
アにおける輝度値の検出の詳細について説明する。輝度
検出部112dは、設定エリアにおける輝度値を検出す
る場合、設定エリア内の画像信号値を単純平均して算出
してもいいし、設定エリア内をさらに小エリアに分割
し、小エリア毎に重み付けをした値を平均して算出して
も良い。
アにおける輝度値の検出の詳細について説明する。輝度
検出部112dは、設定エリアにおける輝度値を検出す
る場合、設定エリア内の画像信号値を単純平均して算出
してもいいし、設定エリア内をさらに小エリアに分割
し、小エリア毎に重み付けをした値を平均して算出して
も良い。
【0060】図11は、設定エリア内を小エリアに分割
し、小エリア毎に重み付けをした場合を説明するための
図である。設定エリア内の画像信号値を単純平均して算
出する場合には、図11(a)に示すような花火が発光
した直後(開き初め)のように狭い領域だけが非常に明
るい場合があり、この状態で設定輝度レベルになったと
判別されてしまう場合がある。図11(b)に示すよう
に、花火が十分に開いた状態で撮影したい場合、設定エ
リアを分割した小エリアの周辺部分に重みを大きくして
平均を取れば、設定エリア全体に花火が開いた時点で撮
影を実行させることができる。例えば、図11(c)に
示す重み付けの例では、設定エリアを9分割し、中央の
小エリアの重み係数を1、周辺の8つの小エリアの重み
係数を3としている。なお、図11に示す設定エリアの
分割数と重み係数は一例であって、任意の数に分割して
も良く、また各小エリアが必ずしも同じサイズでなくて
も良い。また、各小エリアに対して設定する重み係数
も、撮影しようとする画像に応じて各小エリアについて
任意に設定することができる。分割された設定エリアと
重み係数は、予め複数が撮像装置に用意しておいて任意
に選択させても良いし、操作スイッチ113からの入力
によって任意に設定できるようにしても良い。
し、小エリア毎に重み付けをした場合を説明するための
図である。設定エリア内の画像信号値を単純平均して算
出する場合には、図11(a)に示すような花火が発光
した直後(開き初め)のように狭い領域だけが非常に明
るい場合があり、この状態で設定輝度レベルになったと
判別されてしまう場合がある。図11(b)に示すよう
に、花火が十分に開いた状態で撮影したい場合、設定エ
リアを分割した小エリアの周辺部分に重みを大きくして
平均を取れば、設定エリア全体に花火が開いた時点で撮
影を実行させることができる。例えば、図11(c)に
示す重み付けの例では、設定エリアを9分割し、中央の
小エリアの重み係数を1、周辺の8つの小エリアの重み
係数を3としている。なお、図11に示す設定エリアの
分割数と重み係数は一例であって、任意の数に分割して
も良く、また各小エリアが必ずしも同じサイズでなくて
も良い。また、各小エリアに対して設定する重み係数
も、撮影しようとする画像に応じて各小エリアについて
任意に設定することができる。分割された設定エリアと
重み係数は、予め複数が撮像装置に用意しておいて任意
に選択させても良いし、操作スイッチ113からの入力
によって任意に設定できるようにしても良い。
【0061】こうして、設定エリア内を小エリアに分割
し、小エリア毎に重み付けをすることで、設定エリア内
で輝度が変化する被写体の状況に合わせて撮影動作の制
御が可能となるので、所望する画像をより的確に撮影す
ることが可能となる。
し、小エリア毎に重み付けをすることで、設定エリア内
で輝度が変化する被写体の状況に合わせて撮影動作の制
御が可能となるので、所望する画像をより的確に撮影す
ることが可能となる。
【0062】次に、設定エリアを複数設定する場合につ
いて説明する。前述した説明では、エリア設定部112
bによって1つの設定エリアが設定されるものとしてい
るが、複数の設定エリアを設定することで、より複雑な
構図による画像を撮影することができる。
いて説明する。前述した説明では、エリア設定部112
bによって1つの設定エリアが設定されるものとしてい
るが、複数の設定エリアを設定することで、より複雑な
構図による画像を撮影することができる。
【0063】図12には、3つの設定エリア1,2,3
が設定された例を示している。図12に示すように、3
つの設定エリアを設定しておくことで、例えば3つの設
定エリアのそれぞれにおいて花火が開いた状態で撮影を
実行させて、3つの花火が開いた状態の画像を撮影する
ことができる。なお、設定エリア1,2,3の設定につ
いては、それぞれ1つの設定エリアが設定される場合と
同様にして行われるものとする。
が設定された例を示している。図12に示すように、3
つの設定エリアを設定しておくことで、例えば3つの設
定エリアのそれぞれにおいて花火が開いた状態で撮影を
実行させて、3つの花火が開いた状態の画像を撮影する
ことができる。なお、設定エリア1,2,3の設定につ
いては、それぞれ1つの設定エリアが設定される場合と
同様にして行われるものとする。
【0064】エリア設定部112bは、操作スイッチ1
13からの指示に応じて設定した、複数の設定エリア
1,2,3のそれぞれの位置とサイズを示す情報を、図
5(b)に示す制御情報として記憶する。また、前述と
同様にして、輝度設定部112cと遅延時間設定部11
2fは、予備撮影によって、設定エリア1,2,3のそ
れぞれについて、制御情報の設定輝度レベル、露出パラ
メータ、撮影タイミング(遅延時間)を設定して記憶す
る。なお、図5(b)には図示していないが、設定エリ
アの輝度値が設定輝度レベルに到達した順番を示す情報
を制御情報として記憶させておくようにしても良い。
13からの指示に応じて設定した、複数の設定エリア
1,2,3のそれぞれの位置とサイズを示す情報を、図
5(b)に示す制御情報として記憶する。また、前述と
同様にして、輝度設定部112cと遅延時間設定部11
2fは、予備撮影によって、設定エリア1,2,3のそ
れぞれについて、制御情報の設定輝度レベル、露出パラ
メータ、撮影タイミング(遅延時間)を設定して記憶す
る。なお、図5(b)には図示していないが、設定エリ
アの輝度値が設定輝度レベルに到達した順番を示す情報
を制御情報として記憶させておくようにしても良い。
【0065】撮影開始制御部112eは、本撮影モード
における撮影の際に、輝度検出部112dによって検出
された輝度の変化が、各設定エリア1,2,3のそれぞ
れにおいて設定された制御情報に従う所定のパターンと
なった場合に、画像記録のための撮影(露光)を開始さ
せる。例えば、3つの設定エリアの全てにおける輝度値
が設定輝度レベルに達した場合や、予め設定した順番で
設定エリアの輝度値が設定輝度レベルに達した場合に撮
影を開始させるといった制御が可能となる。
における撮影の際に、輝度検出部112dによって検出
された輝度の変化が、各設定エリア1,2,3のそれぞ
れにおいて設定された制御情報に従う所定のパターンと
なった場合に、画像記録のための撮影(露光)を開始さ
せる。例えば、3つの設定エリアの全てにおける輝度値
が設定輝度レベルに達した場合や、予め設定した順番で
設定エリアの輝度値が設定輝度レベルに達した場合に撮
影を開始させるといった制御が可能となる。
【0066】このようにして、複数の設定エリアを設け
て、予備撮影によって各設定エリアについて制御情報を
記憶させ、この制御情報に従う所定のパターンに従って
本撮影を実行することにより、より複雑な構図による画
像を容易に撮影することが可能となる。
て、予備撮影によって各設定エリアについて制御情報を
記憶させ、この制御情報に従う所定のパターンに従って
本撮影を実行することにより、より複雑な構図による画
像を容易に撮影することが可能となる。
【0067】なお、本発明は、前述した実施形態に限定
されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しな
い範囲で種々に変形することが可能である。また、前述
した実施形態で実行される機能は可能な限り適宜組み合
わせて実施しても良い。前述した実施形態には種々の段
階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件に
おける適宜の組み合わせにより種々の発明が抽出され得
る。例えば、実施形態に示される全構成要件から幾つか
の構成要件が削除されても、効果が得られるので有れ
ば、この構成要件が削除された構成が発明として抽出さ
れ得る。
されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しな
い範囲で種々に変形することが可能である。また、前述
した実施形態で実行される機能は可能な限り適宜組み合
わせて実施しても良い。前述した実施形態には種々の段
階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件に
おける適宜の組み合わせにより種々の発明が抽出され得
る。例えば、実施形態に示される全構成要件から幾つか
の構成要件が削除されても、効果が得られるので有れ
ば、この構成要件が削除された構成が発明として抽出さ
れ得る。
【0068】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、撮影対
象範囲内において設定エリアを設けて予備撮影を実行す
ることによって、この設定エリアにおける輝度値の変化
をもとにして制御情報(設定輝度レベル、露出パラメー
タ、撮影タイミング等)が設定されて、本撮影の制御に
用いられるので、設定エリア内に輝度が変化する被写体
が捉えられた撮影に最適な時点での撮影が実行される。
このため、花火などの輝度が変化する被写体を意図した
構図で美しく撮影することが可能となる。
象範囲内において設定エリアを設けて予備撮影を実行す
ることによって、この設定エリアにおける輝度値の変化
をもとにして制御情報(設定輝度レベル、露出パラメー
タ、撮影タイミング等)が設定されて、本撮影の制御に
用いられるので、設定エリア内に輝度が変化する被写体
が捉えられた撮影に最適な時点での撮影が実行される。
このため、花火などの輝度が変化する被写体を意図した
構図で美しく撮影することが可能となる。
【図1】本実施形態に係わる撮像装置(ディジタルカメ
ラ)の構成を示すブロック図。
ラ)の構成を示すブロック図。
【図2】撮像装置に設けられた操作パネルの構成例を示
す図。
す図。
【図3】モード選択及びエリア設定のための設定画面の
一例を示す図。
一例を示す図。
【図4】予備撮影モードの動作について説明するための
フローチャート。
フローチャート。
【図5】制御情報として記憶される情報の内容を示す
図。
図。
【図6】花火が撮影された場合の画像の変化と、その時
の設定エリアにおける輝度変化を表すグラフを示す図。
の設定エリアにおける輝度変化を表すグラフを示す図。
【図7】本撮影モードについて説明するためのフローチ
ャート。
ャート。
【図8】連続的に打ち上げられる花火の様子と露光のタ
イミングの関係を説明するための図。
イミングの関係を説明するための図。
【図9】設定エリア内の輝度値の変化を表すグラフに対
して、設定輝度レベルを直接的に指定する場合のLCD
画面の表示例を示す図。
して、設定輝度レベルを直接的に指定する場合のLCD
画面の表示例を示す図。
【図10】設定エリア内の輝度値の変化を表すグラフに
対して、撮影タイミングを直接的に指定する場合のLC
D画面の表示例を示す図。
対して、撮影タイミングを直接的に指定する場合のLC
D画面の表示例を示す図。
【図11】設定エリア内を小エリアに分割し、小エリア
毎に重み付けをした場合を説明するための図。
毎に重み付けをした場合を説明するための図。
【図12】3つの設定エリア1,2,3が設定された例
を示す図。
を示す図。
101…レンズ
102…レンズ駆動機構
103…露出制御機構
104…フィルタ系
105…CCDカラー撮像素子
106…CCDドライバ
107…プリプロセス回路
108…ディジタルプロセス回路
109…カードインターフェース
110…メモリカード
111…LCD画像表示系
112…システムコントローラ(CPU)
112a…モード選択部
112b…エリア設定部
112c…輝度設定部
112d…輝度検出部
112e…撮影開始制御部
112f…遅延時間設定部
112g…予備撮影表示部
112h…予備撮影記録部
113…操作スイッチ(SW)
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
H04N 5/907 H04N 5/907 B
// H04N 101:00 101:00
Fターム(参考) 2H002 DB02 DB15 DB26 DB30 DB31
DB32 GA16 GA17 GA35 HA04
JA07
2H081 CC01 CC57
5C022 AA13 AC42 AC52 AC69
5C052 GA02 GE08 GF02
Claims (8)
- 【請求項1】 撮像レンズを介して入力される画像を画
像信号に変換して記録する撮像装置において、 画像信号をもとに輝度監視の対象とする所定の設定領域
における輝度の変化を検出する輝度検出手段と、 前記輝度検出手段によって検出された前記設定領域にお
ける輝度が所定の輝度値を越えた場合に、画像記録のた
めの撮影動作を開始させる撮影開始制御手段とを具備し
たことを特徴とする撮像装置。 - 【請求項2】 画像記録のための予備撮影を実行し、こ
の予備撮影の際に前記輝度検出手段によって検出された
輝度の変化をもとに前記所定の輝度値を設定する輝度設
定手段を具備したことを特徴とする請求項1記載の撮像
装置。 - 【請求項3】 前記輝度設定手段によって実行された予
備撮影により検出された輝度の変化をもとに、輝度が所
定の輝度値を越えた時から前記撮影開始制御手段によっ
て画像記録のための撮影を開始させるまでの遅延時間を
設定する遅延時間設定手段を具備したことを特徴とする
請求項2記載の撮像装置。 - 【請求項4】 前記輝度設定手段により実行される予備
撮影で得られる画像と共に輝度の変化を記録する記録手
段を具備したことを特徴とする請求項2記載の撮像装
置。 - 【請求項5】 前記輝度設定手段により実行される予備
撮影で得られる画像と共に輝度の変化を記録する記録手
段と、 前記遅延時間設定手段によって遅延時間の設定を行う際
に、前記記録手段により記録された予備撮影で得られた
画像を表示する予備撮影表示手段とを具備したことを特
徴とする請求項3記載の撮像装置。 - 【請求項6】 前記輝度検出手段によって輝度の変化が
検出される輝度監視の対象とする設定領域を外部からの
指示に基づいて設定する第1領域設定手段を具備したこ
とを特徴とする請求項1記載の撮像装置。 - 【請求項7】 前記輝度検出手段によって輝度の変化が
検出される輝度監視の対象とする設定領域を外部からの
指示に基づいて複数設定する第2領域設定手段を具備し
たことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。 - 【請求項8】 前記輝度検出手段は、前記第2領域設定
手段によって設定された複数の設定領域のそれぞれにお
いて輝度の変化を検出し、 前記撮影開始制御手段は、前記輝度検出手段によって検
出された複数の設定領域のそれぞれにおける輝度の変化
が所定のパターンとなった場合に、画像記録のための撮
影を開始させることを特徴とする請求項7記載の撮像装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001362795A JP2003163830A (ja) | 2001-11-28 | 2001-11-28 | 撮像装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001362795A JP2003163830A (ja) | 2001-11-28 | 2001-11-28 | 撮像装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003163830A true JP2003163830A (ja) | 2003-06-06 |
Family
ID=19173239
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001362795A Withdrawn JP2003163830A (ja) | 2001-11-28 | 2001-11-28 | 撮像装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003163830A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006203450A (ja) * | 2005-01-19 | 2006-08-03 | Canon Inc | 撮像装置及びその制御方法 |
JP2008136074A (ja) * | 2006-11-29 | 2008-06-12 | Sky Kk | カメラ及び撮影プログラム |
JP2013031127A (ja) * | 2011-07-29 | 2013-02-07 | Car Mate Mfg Co Ltd | 自動撮影装置 |
JP2013162240A (ja) * | 2012-02-02 | 2013-08-19 | Car Mate Mfg Co Ltd | 自動撮影装置 |
-
2001
- 2001-11-28 JP JP2001362795A patent/JP2003163830A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006203450A (ja) * | 2005-01-19 | 2006-08-03 | Canon Inc | 撮像装置及びその制御方法 |
JP4522270B2 (ja) * | 2005-01-19 | 2010-08-11 | キヤノン株式会社 | 撮像装置及びその制御方法 |
JP2008136074A (ja) * | 2006-11-29 | 2008-06-12 | Sky Kk | カメラ及び撮影プログラム |
JP4540657B2 (ja) * | 2006-11-29 | 2010-09-08 | Sky株式会社 | カメラ及び撮影プログラム |
JP2013031127A (ja) * | 2011-07-29 | 2013-02-07 | Car Mate Mfg Co Ltd | 自動撮影装置 |
JP2013162240A (ja) * | 2012-02-02 | 2013-08-19 | Car Mate Mfg Co Ltd | 自動撮影装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050201 |