JP2003163827A - 被写体抽出装置及び撮影装置 - Google Patents

被写体抽出装置及び撮影装置

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JP2003163827A
JP2003163827A JP2001357985A JP2001357985A JP2003163827A JP 2003163827 A JP2003163827 A JP 2003163827A JP 2001357985 A JP2001357985 A JP 2001357985A JP 2001357985 A JP2001357985 A JP 2001357985A JP 2003163827 A JP2003163827 A JP 2003163827A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像から特定被写体を抽出する際に、処理効
率が向上するとともに、正確に特定被写体を抽出するこ
と。 【解決手段】 処理内容変更部44は合焦制御部43か
らフォーカシングレンズ12のレンズ位置に関する情報
を取得し、その情報から被写体倍率を求める。ただし、
CCD撮像素子30に結像される画像が合焦状態にない
場合には、設定されている撮影モードに応じて被写体倍
率を推定する。処理内容変更部44は、その被写体倍率
に応じて、被写体抽出部45において実行される被写体
抽出処理の処理内容を設定する。具体的には、被写体倍
率が大きく、画像中に主被写体が占める割合が大きい場
合は処理効率を重視した処理内容が設定される一方、被
写体倍率が小さく、画像中に主被写体が占める割合が小
さい場合は抽出される主被写体の信頼性を重視した処理
内容が設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、画像から特定被
写体を抽出する被写体抽出技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のカメラ等において自動合焦制御
(オートフォーカス制御)を行う場合、画面のどの領域
で焦点検出を行うかは予め決められていた。例えば、画
像の中央に設定された合焦評価領域で自動焦点検出を行
ったり、複数の合焦評価領域のうちから最も被写体距離
の近い領域を特定し、その領域で自動焦点検出を行って
いる。
【0003】また、画像処理の技術分野では、画像から
人物像を検出する技術が提案されている。かかる技術で
の人物像抽出処理では、常に高精度に人物像の検出を行
うことを主眼としているため、対象となる画像がどのよ
うな状態の画像であっても、常に高精度に人物像を検出
するための処理が行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
自動合焦制御においては、予め決められた画面中の領域
で自動焦点検出を行うだけであるため、その領域中にユ
ーザの意図する主被写体が含まれていない場合には、ユ
ーザの意図とは異なった領域で焦点検出が行われること
となり、その結果ユーザが撮影したかった主被写体がぼ
けた画像で撮影されるという問題があった。
【0005】また、画像処理の分野で提案されている人
物像検出技術を適用して、画像から人物を検出し、その
人物像を主被写体と特定して焦点検出を行うことも考え
られるが、どのような画像であっても同様に全画面の情
報を用いて人物像抽出処理を行うとすると、処理時間が
長くなるという問題が発生する。また、その反面、処理
効率を重視して粗雑な人物抽出処理を行うと正確な人物
検出を行うことが出来なくなるという問題が発生する。
【0006】特に、電子カメラ等の撮影装置において、
主被写体を検出し、その主被写体が適切に合焦状態とな
った状態で撮影動作を行うように実現する場合、主被写
体を抽出する処理を効率化するだけでなく、同時に正確
性を向上させることも望まれる。
【0007】そこで、この発明は、上記課題に鑑みてな
されたものであって、処理効率が向上するとともに、正
確に主被写体を抽出することの可能な被写体抽出装置を
提供することを目的とし、また、そのような被写体抽出
技術の適用された撮影装置を提供することをも目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、画像から特定被写体の検
出を行う被写体抽出装置であって、前記特定被写体を含
む画像を撮影する際の撮影条件に応じて、前記特定被写
体の抽出処理を行う際の処理内容を変更する処理内容変
更手段と、前記処理内容に基づいて前記画像のうちから
前記特定被写体の抽出処理を行う被写体抽出手段と、を
備えている。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の被写体抽出装置において、前記処理内容変更手段が、
本撮影動作時の被写体倍率又は撮影モードに基づいて、
前記処理内容を変更することを特徴としている。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の被写体抽出装置において、前記被写体抽出手段が、前
記特定被写体の抽出処理にあたって、画素間引き処理、
又は、ブロック分割処理を行うように構成され、前記処
理内容変更手段が、前記画素間引き処理における間引き
数、又は、前記ブロック分割処理におけるブロック分割
数を前記撮影条件に応じて変更することを特徴としてい
る。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の被写体抽出装置において、前記処理内容変更手段が、
前記撮影条件に基づいて被写体倍率を検出し、前記間引
き数、又は、前記ブロック分割数を前記被写体倍率に応
じて変更することを特徴としている。
【0012】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の被写体抽出装置において、前記処理内容変更手段が、
前記被写体倍率が小さくなるにつれて、前記間引き数を
減少させ、又は前記ブロック分割数を増加させることに
より、前記処理内容の変更を行うことを特徴としてい
る。
【0013】請求項6に記載の発明は、請求項3に記載
の被写体抽出装置において、前記処理内容変更手段が、
本撮影動作時に適用される撮影モードに基づいて、前記
処理内容を変更することを特徴としている。
【0014】請求項7に記載の発明は、請求項6に記載
の被写体抽出装置において、前記処理内容変更手段が、
前記撮影モードが人物像を画面中の一定サイズよりも大
きいサイズで撮影するモードである場合には、人物像が
前記画面中の前記一定サイズよりも小さいサイズで撮影
するモードである場合よりも、前記間引き数を減少さ
せ、又は前記ブロック分割数を増加させることにより、
前記処理内容の変更を行うことを特徴としている。
【0015】請求項8に記載の発明は、撮影レンズを介
して画像を撮影する撮影装置であって、前記特定被写体
を含む画像を撮影する際の撮影条件に応じて、前記特定
被写体の抽出処理を行う際の処理内容を変更する処理内
容変更手段と、前記処理内容に基づいて前記画像のうち
から前記特定被写体の抽出処理を行う被写体抽出手段
と、を備えている。
【0016】請求項9に記載の発明は、請求項8に記載
の撮影装置において、前記画像における合焦評価領域の
合焦状態を評価する合焦評価手段と、前記合焦評価手段
の評価結果に基づいて前記撮影レンズを駆動することに
より、前記合焦評価領域に含まれる被写体像が合焦状態
となるように制御する合焦制御手段と、前記被写体抽出
手段で抽出される前記特定被写体の領域を前記合焦評価
領域として設定する合焦評価領域設定手段と、をさらに
備えている。
【0017】請求項10に記載の発明は、請求項8又は
9に記載の撮影装置において、ユーザが撮影指示を与え
るためのシャッタボタンと、前記シャッタボタンの操作
に応答して、前記被写体抽出手段における前記特定被写
体の抽出処理を実行させる制御手段と、をさらに備えて
いる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下にお
いてはデジタルカメラを例に挙げて説明することとす
る。
【0019】<1.第1の実施の形態>まず、第1の実
施の形態について説明する。図1はこの発明にかかる撮
影装置の一例としてのデジタルカメラ1を示す斜視図で
ある。図1に示すように、デジタルカメラ1の前面側に
は、撮影レンズ11とファインダ窓2とが設けられてい
る。撮影レンズ11の内側には撮影レンズ11を介して
入射する被写体像を光電変換して画像データ(画素ごと
の画素データの配列からなるデータ)を生成するための
撮像手段としてCCD撮像素子30が設けられている。
【0020】撮影レンズ11には光軸方向に沿って移動
可能なフォーカシングレンズが含まれており、フォーカ
シングレンズを駆動することにより、CCD撮像素子3
0に結像される画像の合焦状態を可変することができる
ように構成されている。
【0021】また、デジタルカメラ1の上面側には、シ
ャッタボタン8と、カメラ状態表示器13と、設定キー
14とが配置されている。シャッタボタン8は被写体の
撮影を行うときにユーザが押し込み操作するボタンであ
り、半押し状態と全押し状態との2段階を検知すること
ができるように構成される。カメラ状態表示器13は例
えばセグメント表示タイプの液晶表示器によって構成さ
れ、デジタルカメラ1における現在の設定内容等をユー
ザに示すために設けられている。また、設定キー14
は、被写体に応じた撮影モードの選択設定等を行うため
のキースイッチである。
【0022】また、デジタルカメラ1の側面部には本撮
影動作によって生成される画像データを記録するための
記録メディア9を装着する装着部15が形成されてお
り、メモリカード等のような交換可能な記録メディア9
を装着することができる。
【0023】なお、図1における図示は省略するが、デ
ジタルカメラ1の背面側には、CCD撮像素子30で撮
影された画像等を表示するための液晶表示部が設けられ
る。
【0024】図2はデジタルカメラ1の内部構成を示す
ブロック図である。なお、図2において実線矢印は制御
信号の流れを示しており、斜線地矢印は画像信号の流れ
を示している。
【0025】図2に示すように、デジタルカメラ1は、
被写体を撮影する際の撮影機能を実現する撮影機能部2
0と、合焦制御時に主被写体(特定被写体)を検出して
その主被写体が合焦状態となるような制御を行う主被写
体合焦制御部40と、撮影レンズ11に含まれるフォー
カシングレンズ12を駆動してCCD撮像素子30に結
像される画像の合焦状態を変更するレンズ駆動部50
と、上述のシャッタボタン8及び設定キー14を含む操
作部16と、操作部16の操作内容に応じて撮影機能部
20及び主被写体合焦制御部40を制御する全体制御部
18とを備えて構成される。
【0026】撮影機能部20は、撮影レンズ11、CC
D撮像素子30、CCD撮像素子30からの画像データ
を一時的に格納するための画像メモリ31、画像メモリ
31から得られる画像データに対して画像圧縮等の所定
の画像処理を行う画像処理部32、画像処理部32にお
いて画像表示用の画像処理が施された表示用画像を表示
する液晶表示部33、及び、画像処理部32において画
像記録用の画像処理が施された撮影画像を記録する記録
メディア9を備えて構成される。
【0027】撮影機能部20は、全体制御部18の制御
によって、本撮影前にライブビュー画像を液晶表示部3
3に表示させるためのライブビュー動作と、シャッタボ
タン8が全押しされたときに記録メディア9に記録する
ための画像撮影を行う本撮影動作とを行うように構成さ
れる。また、液晶表示部33がオフ状態であったとして
も、少なくとも合焦制御時にはCCD撮像素子30によ
る撮影動作が行われる。
【0028】また、主被写体合焦制御部40は、画像全
体における合焦状態を評価するための合焦評価領域を設
定する合焦評価領域設定部41、画像メモリ31から画
像データを取り込み、合焦評価領域設定部41から指定
される合焦評価領域の部分画像データから合焦状態を評
価するための評価値を求める合焦評価部42、合焦評価
部42で求められる評価値に基づいてレンズ駆動部50
に駆動信号を与え、合焦評価領域の被写体像を合焦状態
に導く合焦制御部43、被写体倍率に応じて被写体抽出
部45における設定状態を変更する処理内容変更部4
4、及び、画像メモリ31から画像データを取り込み、
処理内容変更部44から設定される処理内容に基づいて
主被写体(特定被写体)の抽出処理を行う被写体抽出部
45、を備えて構成される。
【0029】全体制御部18は、例えばシャッタボタン
8が半押し状態にされたときに主被写体が適切な合焦状
態となるように主被写体合焦制御部40を機能させ、全
押し状態にされたときに撮影機能部20において本撮影
動作を行うように制御する。また、全体制御部18は本
撮影前にはライブビュー動作として撮影機能部20にお
いて逐次画像撮影を行わせ、逐次更新される画像を液晶
表示部33に表示させたり、主被写体合焦制御部40に
与えるように制御する。
【0030】レンズ駆動部50は合焦制御動作時に合焦
制御部43から与えられる駆動信号に基づいてフォーカ
シングレンズ12を遠側から近側に向けて所定ピッチで
移動させ、CCD撮像素子30に結像される画像の合焦
状態を変化させる。そして、主被写体合焦制御部40に
おいて主被写体が合焦状態となるレンズ位置(合焦位
置)が特定され、合焦制御部43よりそのレンズ位置が
指定された場合には、レンズ駆動部50はその指定され
たレンズ位置にフォーカシングレンズ12を移動させて
主被写体が合焦した状態の画像をCCD撮像素子30に
結像させる。
【0031】図3はデジタルカメラ1に予め設定される
合焦評価領域の初期状態を示す図である。図3に示すよ
うに、合焦評価領域設定部41には、合焦評価領域の初
期状態として、画像メモリ31から取得する画像G1の
ほぼ中央部分に合焦評価領域FR1が設定されており、
主被写体合焦制御部40が機能して最初の合焦評価を行
う際には、合焦評価領域設定部41は図3に示す合焦評
価領域FR1の位置及びサイズを合焦評価部42に指示
する。
【0032】合焦評価部42は、画像メモリ31から画
像G1を取得し、そのうちから合焦評価領域FR1につ
いての画像成分を抽出する。そして、合焦評価領域FR
1の画像成分の合焦状態を評価するための評価値を求め
る。評価値の算出方法には、いくつかの方法がある。例
えば、第1の方法として、合焦評価領域FR1に含まれ
る画像成分をバンドパスフィルタに通し、それによって
抽出される画像信号の高周波成分の強度を評価値とする
方法があり、また、第2の方法として、合焦評価領域F
R1に含まれる画像成分の隣接画素間での輝度値の差分
値を求め、その差分値を合焦評価領域FR1内で累積し
た値を評価値とする方法がある。また、第3の方法とし
て、合焦評価領域FR1に含まれる画像成分に対して微
分フィルタ等を用いたエッジ抽出処理を施し、その結果
抽出されるエッジの幅(ぼけ幅)を評価値とする方法も
ある。
【0033】第1及び第2の方法は、被写体を撮影した
場合、画像がぼけている状態では高周波成分のレベルは
小さく、また隣接画素間の輝度差の累積値も小さなもの
となるのに対し、焦点が合ってくる(合焦状態に近づ
く)にしたがって高周波成分のレベルは大きく、また隣
接画素間の輝度差の累積値も大きなものとなることを検
出する方法である。
【0034】このため、フォーカシングレンズ12を遠
側から近側に次第に移動させた場合、第1及び第2の方
法で得られる評価値は、図4に示すように変化する。フ
ォーカシングレンズ12を移動させつつ、各レンズ位置
で撮影された画像から評価値を求めると、図4に示すよ
うに評価値が変化し、レンズ位置PXで評価値が最大値
を示す。このため、フォーカシングレンズ12をレンズ
位置PXに移動させれば、合焦評価領域FR1に含まれ
る画像成分が合焦状態になると判明し、合焦制御部43
がフォーカシングレンズ12をレンズ位置PXに移動さ
せて合焦状態を実現する。
【0035】一方、第3の方法は、被写体を撮影した場
合、画像がぼけている状態ではエッジ幅は大きくなるの
に対し、焦点が合ってくるにしたがってエッジ幅が小さ
くなることを検出する方法である。このため、フォーカ
シングレンズ12を遠側から近側に次第に移動させた場
合、第3の方法で得られる評価値は、合焦位置で最小値
を示すこととなり、合焦制御部43がその最小値を示す
レンズ位置にフォーカシングレンズ12を移動させて合
焦状態を実現する。
【0036】なお、合焦評価部42において適用される
評価値の算出方法は、上記第1乃至第3の方法のいずれ
を採用してもよく、またその他の算出方法を採用しても
よいところで、合焦評価領域FR1が画像G1に対して
常に固定された領域に設定されると、上述したようにそ
の合焦評価領域FR1中にユーザの意図する主被写体が
含まれていない場合には、ユーザの意図とは異なった領
域で焦点検出が行われることとなり、その結果ユーザが
撮影したかった主被写体がぼけた画像で撮影される。
【0037】そのため、この実施の形態のデジタルカメ
ラ1では、被写体抽出部45が画像メモリ31から画像
を取得してその画像のうちから主被写体を抽出する処理
を行う。そして、合焦評価領域設定部41が主被写体で
あると判断された画像部分に合焦評価領域を変更設定
し、合焦評価部42はその主被写体が含まれる合焦評価
領域について評価値の算出を行う。すなわち、合焦評価
領域が、初期状態の領域から主被写体として認識された
画像領域に修正され、その主被写体の被写体像が合焦状
態となるように合焦制御が行われる。
【0038】これにより、本撮影動作が行われると、主
被写体が合焦状態となった適切な画像が撮影されること
になる。
【0039】しかし、撮影時の被写体倍率が異なると、
画像に含まれる主被写体のサイズが変化するため、主被
写体を良好に検出することができなくなる場合がある。
例えば、被写体倍率が小さい場合には、一般的に画像に
含まれる主被写体のサイズは小さくなり、緻密な被写体
抽出処理を行わないと、良好に主被写体を検出すること
ができない。一方、被写体倍率が大きい場合には、一般
的に画像に含まれる主被写体のサイズは大きくなるた
め、比較的粗雑な被写体抽出処理を行ったとしても、良
好に主被写体を検出することは可能である。
【0040】図5は被写体倍率が小さい場合の撮影画像
を示す図である。図5に示すように、被写体倍率が小さ
い場合、画像全体に占める主被写体(この実施の形態で
は人物の顔部分)のサイズが小さくなる。このため、画
像を構成する複数の画素のうち、多くの画素を評価しな
ければ、主被写体を精度良く検出することができない。
【0041】これに対し、図6は被写体倍率が大きい場
合の撮影画像を示す図である。図6に示すように、被写
体倍率が大きい場合、画像全体に占める主被写体のサイ
ズが大きくなる。このため、画像を構成する複数の画素
のうち、比較的少ない画素を評価するだけでも主被写体
を精度良く検出することが可能である。
【0042】そのため、この実施の形態では、被写体倍
率が小さい場合には、比較的緻密な被写体抽出処理を行
うことで主被写体を高精度に特定するように構成され、
被写体倍率が大きい場合には、比較的粗雑な被写体抽出
処理を行うことで主被写体を抽出するための処理効率を
向上させるように構成される。すなわち、被写体倍率に
応じた被写体抽出処理を行うように構成されるのであ
る。
【0043】具体的には、処理内容変更部44は、合焦
制御部43からフォーカシングレンズ12のレンズ位置
に関する情報、及び合焦評価領域の合焦状態に関する情
報を入力し、全体制御部18から撮影レンズ11の焦点
距離情報及び撮影モード情報を入力する。そして、処理
内容変更部44は、それらの情報に基づいて被写体倍率
を求め、その被写体倍率に応じて被写体抽出部45にお
ける処理内容を決定する。
【0044】被写体抽出部45においては、画像の肌色
成分を抽出してその肌色成分が分布する領域を主被写体
領域として認識するような被写体抽出処理が行われる
が、処理内容変更部44はこのときの評価対象とする画
素数を被写体倍率に応じて変化させる。また、被写体抽
出部45においては、画像のブロック分割を行って肌色
ブロックが集合した状態の形状判定を行うことで被写体
抽出処理が行われるが、処理内容変更部44はそのとき
の評価対象とするブロック数を被写体倍率に応じて変化
させたり、また、形状判定における形状判定基準を被写
体倍率に応じて変化させる。つまり、被写体倍率が大き
な状態にあるときには比較的粗雑な被写体抽出処理を行
って効率的に主被写体を抽出するように設定変更し、被
写体倍率が小さな状態にあるときには緻密な被写体抽出
処理を行って高精度な被写体抽出処理を行うように設定
変更するのである。そして、被写体抽出部45は、被写
体倍率に応じて決定された処理内容に基づいて、画像メ
モリ31から得られる画像から主被写体の抽出処理を行
う。
【0045】これにより、被写体倍率が比較的大きいと
きは効率的に主被写体を抽出することができ、被写体倍
率が比較的小さいときは高精度に主被写体を抽出するこ
とができる。なお、被写体倍率が小さいときは精細な被
写体抽出処理が行われるので被写体倍率が大きいときに
比べて処理効率は低下するが、被写体倍率が大きいとき
には処理効率が向上するので、いかなる場合にも同様の
精細な被写体抽出処理を行う場合に比して、デジタルカ
メラ1の全体的な処理効率が向上することは明らかであ
る。
【0046】以下、この実施の形態におけるデジタルカ
メラ1の処理手順について説明する。図7乃至図10
は、第1の実施の形態におけるデジタルカメラ1の処理
手順を示すフローチャートであり、特に図7及び図8は
シャッタボタン8が半押し状態とされてから本撮影動作
が行われるまでの全体的な処理手順を示しており、ま
た、図9及び図10は被写体抽出処理の詳細な処理手順
を示しており、そのうち図10は特に被写体倍率検出処
理の詳細な処理手順を示している。
【0047】まず、ユーザによってシャッタボタン8が
半押し状態にされると(ステップS101)、全体制御
部18が主被写体合焦制御部40と撮影機能部20とを
機能させる。このとき、全体制御部18は主被写体合焦
制御部40によってフォーカシングレンズ12を最も遠
側に移動させるとともに、撮影機能部20を制御してフ
ォーカシングレンズ12が最も遠側に移動した状態で画
像撮影を行わせる。
【0048】そして、主被写体合焦制御部40は画像メ
モリ31に格納された画像を取り込み(ステップS10
2)、評価値の算出処理を行う(ステップS103)。
このとき、合焦評価領域設定部41は、画像G1の中央
部分に予め設定された初期状態の合焦評価領域FR1を
評価値算出対象の合焦評価領域とすべきことを合焦評価
部42に対して指示する。合焦評価部42では、ほぼ画
面中央に設定される合焦評価領域FR1(図3参照)に
含まれる画像成分に基づいて評価値の算出が行われ、算
出された評価値は合焦制御部43に与えられる。
【0049】そして処理内容変更部44及び被写体抽出
部45が機能し、被写体抽出処理が行われる(ステップ
S104)。
【0050】図9のフローチャートを参照する。被写体
抽出処理(ステップS104)に進むと、まず、処理内
容変更部44は被写体倍率検出処理を行う(ステップS
401)。
【0051】図10のフローチャートを参照する。被写
体倍率検出処理(ステップS401)に進むと、処理内
容変更部44は、まず、合焦制御部43から合焦評価領
域の合焦状態に関する情報を入力し、合焦評価領域の合
焦状態が実現されているか否かを判断する(ステップS
420)。ただし、このときの合焦評価領域の合焦状態
は、完全な合焦状態である必要はなく、例えば図4に示
す評価値がある閾値以上を示していれば、ステップS4
20の判断においてYESと判断される。
【0052】そして合焦評価領域の合焦状態が実現され
ている場合はステップS421に進み、処理内容変更部
44は合焦制御部43から現在のフォーカシングレンズ
12のレンズ位置に関する情報を入力し、それによって
フォーカシングレンズ12のレンズ位置を検出する(ス
テップS421)。
【0053】次にステップS422に進み、処理内容変
更部44は全体制御部18から撮影レンズ11の焦点距
離に関する情報を入力し、それによって撮影レンズ11
の焦点距離を検出する。なお、撮影レンズ11がズーム
レンズ等の焦点距離可変である場合は、その時点で設定
されている焦点距離が検出されることになる。
【0054】そして処理内容変更部44は被写体倍率の
算出処理を行う(ステップS423)。一般に被写体倍
率βは、フォーカシングレンズ12のレンズ位置x及び
撮影レンズ11の焦点距離fから、以下の式によって求
めることができる。
【0055】
【数1】
【0056】ところが、上記数1の式によって被写体倍
率βが適切に求められるのは、合焦評価領域がほぼ合焦
状態にある場合である。すなわち、上記数1の式におけ
るフォーカシングレンズ12のレンズ位置xは合焦状態
におけるレンズ位置である。ところが、最初に被写体抽
出処理が実行されるときには、未だ合焦評価領域は合焦
状態にあるとは言えず、むしろ合焦位置から遠く離れた
レンズ位置にフォーカシングレンズ12が位置する場合
が多いと考えられる。そのような場合には、処理内容変
更部44が合焦制御部43から入力するフォーカシング
レンズ12のレンズ位置を上記数1の式に代入して演算
を行ったとしても、それによって求められる被写体倍率
βは正確なものではない。
【0057】そこで、この実施の形態では、ステップS
420において合焦評価領域の合焦状態が実現されてい
るか否かを処理内容変更部44が判定し、ほぼ合焦状態
が実現されていると判断した場合には、ステップS42
1,S422,S423の処理を行うことで、数1の式
による演算を行い、被写体倍率βを正確に求めるように
構成される。一方、ステップS420において処理内容
変更部44が合焦評価領域の合焦状態が実現されていな
いと判断した場合には、厳密な被写体距離を求めること
ができないので、ステップS424,S425,S42
6の処理によって被写体距離を推定するための処理に進
むことになる。
【0058】デジタルカメラ1には複数の撮影モードが
用意されており、ユーザは撮影前に撮影シーンに応じて
複数の撮影モードのうちから所望する撮影モードを設定
キー14より選択設定する。その選択設定された撮影モ
ードに関する撮影モード情報は全体制御部18より、処
理内容変更部44に与えられ、処理内容変更部44はそ
の撮影モード情報に応じて被写体倍率を推定する。
【0059】例えば、撮影モードには、ポートレートモ
ード、スナップモード、風景モード等がある。このうち
ポートレートモードは人物像を画面中に所定サイズ以上
で撮影するモードである。
【0060】このため、処理内容変更部44は、撮影モ
ードがポートレートモードの場合には被写体倍率が比較
的大きいと考えられるため、被写体倍率を所定値MAに
設定する。これに対し、他の撮影モードの場合には人物
像は画面中に比較的小さいサイズで含まれると考えられ
るため、被写体倍率を所定値MBに設定する。なお、所
定値MA,MBの関係はMA>MBである。
【0061】このようにして被写体倍率が検出される
と、図10に示すフローチャートの処理手順を終了す
る。
【0062】なお、図10の被写体倍率検出処理では、
合焦評価領域の合焦状態が実現されていない場合に撮影
モードから被写体倍率の推定を行う例を示したが、デジ
タルカメラ1においてアクティブ方式や位相差方式等の
自動焦点検出機構が設けられている場合には、それらの
機能によって被写体距離を検知することができるので、
その被写体距離を用いて被写体倍率を算出するようにし
てもよい。この場合、被写体倍率βは、撮影レンズ11
の焦点距離f及び被写体距離dから、
【0063】
【数2】
【0064】の式によって求めることができる。
【0065】次に、図9のフローチャートのステップS
402に進む。
【0066】被写体抽出部45は、主被写体を抽出する
処理の前処理として画素間引き処理とブロック分割処理
とを行い、実際に主被写体を抽出する処理として色判定
処理と形状判定処理とを行うように構成されている。そ
して処理内容変更部44は、画素間引き処理における画
素間引き数、ブロック分割処理におけるブロック分割
数、及び、形状判定処理における形状判定基準を、ステ
ップS401で求められた被写体倍率に応じて変更す
る。
【0067】まず、処理内容変更部44は、被写体倍率
に応じて画素間引き数を設定する(ステップS40
2)。図11は、被写体倍率と画素間引き数との関係を
示す図である。図11に示すように、被写体倍率と画素
間引き数との関係は被写体倍率の増加に比例して画素間
引き数が増加するように設定されている。つまり、被写
体倍率が小さく、画像中に占める主被写体の画像成分が
比較的小さく写っている場合には、画素間引き数は小さ
な値に設定される。逆に、被写体倍率が大きく、画像中
に占める主被写体の画像成分が比較的大きく写っている
場合には、画素間引き数は大きな値に設定される。
【0068】そしてステップS402においては、さら
に処理内容変更部44で設定される画素間引き数が被写
体抽出部45に指示され、その指示された画素間引き数
に基づいて、被写体抽出部45が画像メモリ31から得
られる画像に対して画素間引き処理を実行する。
【0069】図12は画素間引き処理の概念を示す図で
ある。図12に示すように、被写体倍率が大きいときに
は、画素間引き数が大きな値に設定されるので、画像G
1(画像メモリ31から得られるオリジナル画像)から
間引かれる画素数が多くなり、画像サイズの比較的小さ
な画像G2が得られる。これに対し、被写体倍率が小さ
いときには、画素間引き数が小さな値に設定されるの
で、画像G1から間引かれる画素数が少なくなり、画像
サイズの比較的大きな画像G3が得られる。
【0070】このように被写体抽出部45において、肌
色判定処理等の主被写体を抽出する処理を行う前に処理
対象となる画像の画像サイズを変更しておくことで、被
写体倍率が大きい状態にあるときには、効率的に主被写
体の抽出を行うことが可能になる一方、被写体倍率が小
さい状態にあるときには、正確に主被写体の抽出を行う
ことが可能になる。
【0071】次に、処理内容変更部44は、被写体倍率
に応じてブロック分割数を設定する(ステップS40
3)。図13は、被写体倍率とブロック分割数との関係
を示す図である。図13に示すように、被写体倍率とブ
ロック分割数との関係は被写体倍率に比例して画素間引
き数が減少するように設定されている。つまり、被写体
倍率が小さく、画像中に占める主被写体の画像成分が比
較的小さく写っている場合には、ブロック分割数は大き
な値に設定される。逆に、被写体倍率が大きく、画像中
に占める主被写体の画像成分が比較的大きく写っている
場合には、ブロック分割数は小さな値に設定される。
【0072】そしてステップS403においては、さら
に処理内容変更部44で設定されるブロック分割数が被
写体抽出部45に指示され、その指示されたブロック分
割数に基づいて、被写体抽出部45が画素間引き処理に
よって画像サイズの変更された画像に対してブロック分
割処理を実行する。
【0073】図14及び図15はブロック分割処理の概
念を示す図であり、図14は被写体倍率が大きい場合を
示しており、図15は被写体倍率が小さい場合、すなわ
ち画像中の主被写体が占める割合が小さい場合を示して
いる。
【0074】図14及び図15に示すように、被写体倍
率が大きいときには、被写体抽出部45において比較的
少ない数のブロックが生成されるようにブロック分割処
理が行われ、被写体倍率が小さいときには、被写体抽出
部45において比較的多く数のブロックが生成されるよ
うにブロック分割処理が行われる。
【0075】このように被写体抽出部45において、肌
色判定処理等の主被写体を抽出する処理を行う前に処理
対象となる画像をブロック分割しておくことで、後述す
るグループ化処理(ステップS407)以降の処理にお
いてブロック単位で処理を行うことが可能となり、処理
の効率化を図ることができる。特に、被写体倍率が比較
的大きい状態にあるときに、ブロック分割数を少なくす
ることで効率的に主被写体の抽出を行うことが可能にな
る一方、被写体倍率が比較的小さい状態にあるときには
ブロック分割数を増加させて正確に主被写体の抽出を行
うことが可能になる。
【0076】次に、処理内容変更部44は、被写体倍率
に応じて形状判定基準を設定する(ステップS40
4)。例えば、この実施の形態において被写体抽出部4
5は、肌色ブロックの集合体が、人物の顔形状に類似し
た形状を有しているか否かを判断するように構成されて
いる。具体的には、形状判定基準となる基準形状の縦横
比を設定し、肌色ブロックの集合体がその縦横比の範囲
内に収まっているか否かを判断し、収まっている場合に
は、その肌色ブロックの集合体を主被写体として特定す
る。そのため、処理内容変更部44は、被写体倍率に応
じて形状判定基準となる縦横比を設定し、それを被写体
抽出部45に指示する。なお、ここでの縦横比とは、肌
色ブロックの集合体の横方向の分布長さを1としたとき
の縦方向の分布長さの比をいう。
【0077】図16は、被写体倍率と縦横比との関係を
示す図である。図16に示すように、被写体倍率と縦横
比との関係は被写体倍率に比例して縦横比が増加するよ
うに設定されている。つまり、被写体倍率が小さい場合
には、ブロックの集合体の横方向の分布長さを1とした
ときの縦方向の分布長さの比が小さくなるように設定さ
れるのに対し、被写体倍率が大きい場合には、ブロック
の集合体の横方向の分布長さを1としたときの縦方向の
分布長さの比が大きくなるように設定される。
【0078】なお、人物の顔形状を主被写体として特定
する場合、縦横比の最小値は、縦:横=1.5:1程度
とすることが好ましく、また、その最大値は、縦:横=
2:1程度とすることが好ましい。このように設定する
ことで、被写体倍率が比較的小さい状態にあるときで
も、被写体抽出部45において顔形状の判定を行うこと
ができるとともに、被写体倍率が大きい状態にあるとき
でも顔形状の判定を行うことができる。
【0079】なお、被写体倍率にかかわらず、常に一定
の判定基準を適用して顔形状の判定を行うように構成し
てもよい。
【0080】次に、ステップS405に進み、被写体抽
出部45は画素間引き処理された画像から肌色画素を抽
出する肌色画素抽出処理を行う。換言すれば、この肌色
画素抽出処理は色判定処理を行うことである。肌色画素
抽出処理においては、画素データのRGB値から輝度の
影響を受けない色度u’,v’を算出し、色度u’,
v’が「CIE 1976 UCS色度図」の特定領域
内にあるか否かで肌色画素の抽出が行われる。なお、あ
る画素のRGB値から色度u’,v’を算出する際に
は、以下の数3及び数4の式で算出することができる。
【0081】
【数3】
【0082】
【数4】
【0083】図17は、「CIE 1976 UCS色
度図」の簡略図である。図17において領域RHは予め
計測等によって設定される肌色領域である。このため、
上記数3及び数4の式によって求められる色度u’,
v’を次の条件式にあてはめれば各画素が肌色画素であ
るか否かを判定することができる。
【0084】
【数5】
【0085】
【数6】
【0086】すなわち、上記数3の式によって算出され
る色度u’が上記数5の条件式を満たし、かつ、上記数
4の式によって算出される色度v’が上記数6の条件式
を満たす場合には、当該画素は肌色画素であることが判
明する。そしてUCS色度図を利用して肌色画素を特定
することにより、輝度値の影響を受けることがなく、正
確に肌色画素の特定を行うことが可能になるとともに、
RGB値から色度u’,v’への変換が比較的簡単な演
算であるため、効率的に演算処理を行うことも可能であ
る。
【0087】なお、図17においては一例として肌色領
域RHが四角形の領域として定義される場合を例示した
が、例えばUCS色度図のu’v’空間において台形や
段円形の肌色領域を設定するようにしてもよい。
【0088】そして、この肌色画素抽出処理を画素ごと
に行う場合、上述したように被写体倍率が大きい状態に
あるときには、画像サイズが小さく画素数が比較的少な
いので、迅速に肌色画素の抽出処理を行うことが可能で
ある。これに対し、被写体倍率が小さい状態にあるとき
には、画像サイズが大きく画素数が比較的多いので、サ
ンプル数が増加し、正確に被写体抽出を行うことが可能
になる。
【0089】次に、ステップS406に進み、被写体抽
出部45は肌色ブロック抽出処理を行う。ここではステ
ップS403のブロック分割処理によって分割された個
々のブロックごとに肌色画素が所定割合以上含まれてい
るか否かを判断し、所定割合以上肌色画素が含まれてい
る場合に当該ブロックを肌色ブロックとして特定する。
これに対し、1個のブロック中に含まれる肌色画素数が
所定割合未満である場合には、そのブロックは肌色ブロ
ックとしては抽出されず、主被写体を構成するものでな
いと判断される。
【0090】このように肌色ブロックを抽出し、以後の
処理をブロック単位で実行していくことにより、画素単
位で処理を進めていく場合に比べて処理速度の高速化を
図ることができる。特にデジタルカメラ1の場合にはシ
ャッタボタン8が半押し状態とされると、シャッタチャ
ンスを逃さないためにも迅速に主被写体を合焦状態に導
くことが求められるため、上記のようなブロック単位ご
との処理とすることは重要な意義を有する。また同時
に、所定割合の肌色画素が存在するブロックを肌色ブロ
ックとするため、肌色ブロックの信頼性を高めることに
もなる。
【0091】また、被写体倍率が大きい状態にあるとき
には、ブロック分割数は比較的少なく、その結果肌色ブ
ロックとして特定されるブロックも少なくなるので、以
後の処理をさらに効率的に行うことが可能である。
【0092】これに対し、被写体倍率が小さい状態にあ
るときには、ブロック分割数は比較的多く、その結果肌
色ブロックとして特定されるブロック数も多くなるの
で、以後の形状判定等の処理においても正確に主被写体
を抽出することが可能になる。すなわち、被写体倍率が
小さい場合(画像中に主被写体が小さく写っている場
合)でも、ブロック数が多いので、主被写体を複数のブ
ロックがカバーすることとなるので、肌色ブロックを良
好に認識することができ、主被写体を正確に抽出するこ
とが可能になるのである。
【0093】次に、ステップS407に進み、被写体抽
出部45は肌色ブロックとして特定されたブロックのグ
ループ化処理を行う。グループ化とは、縦方向又は横方
向に連続して分布する肌色ブロックを連結して肌色ブロ
ックの集合体を形成させる処理である。このため、1個
の肌色ブロックが他の肌色ブロックに接することなく孤
立して存在する場合には、当該肌色ブロックはグループ
化処理によって肌色ブロックの集合体形成から排除され
る。換言すれば、このグループ化処理により、主被写体
としてありえないような小さな肌色ブロックは、主被写
体を構成しないものとして取り扱われる。
【0094】また、ここでは、グループ化処理によって
形成される肌色ブロックの集合体のグループ情報も生成
される。グループ情報とは、肌色ブロックの集合体ごと
に生成され、集合体を構成する縦方向及び横方向のブロ
ック数とその集合体の重心位置とを含む情報である。こ
のグループ情報は、後に行われる形状判定処理(ステッ
プS408)及び顔の特定処理(ステップS409)に
おいて用いられる。
【0095】次に、ステップS408に進み、被写体抽
出部45はステップS407のグループ化処理によって
形成された肌色ブロック集合体の形状判定処理を行う。
一般に、画像から肌色グループ集合体を求めると、人物
の肌部分だけが抽出される訳ではなく、事実上肌色を示
す壁や樹木肌等の人物の肌以外の物体も肌色グループ集
合体を形成し得る。また人物の手や足も肌色グループ集
合体を形成し得る。そこで、この実施の形態では、被写
体抽出部45においてさらに形状判定処理を行うこと
で、人物の顔形状に近い形状分布をしている肌色グルー
プ集合体を主被写体として認識するように実現されてい
る。
【0096】ここでの形状判定処理は、ステップS40
4で設定された縦横比の範囲内に肌色ブロックの集合体
が含まれるか否かを判断することにより行われる。具体
的には、ステップS407で生成されたグループ情報に
含まれる縦方向及び横方向のブロック数を取得し、肌色
ブロック集合体の縦方向及び横方向の縦横比(M:1)
を求める。そしてステップS404で設定された縦横比
がK:1である場合、M≦Kの関係が成立すれば、当該
肌色ブロック集合体は人物の顔部分を撮影した画像成分
であると判断する。
【0097】なお、M≦Kの関係だけでは、横方向一列
状に分布する肌色ブロック集合体も人物の顔部分である
と判断されるので、そのような事態を避けるために、M
の値に下限値Lを設定してもよい。すなわち、L≦M≦
Kの関係が成立すれば当該肌色ブロック集合体は人物の
顔部分を撮影した画像成分であると判断するようにして
もよい。
【0098】図18は、形状判定処理(ステップS40
8)において主被写体であると認識される領域を示す図
である。なお、図18では、主被写体であると認識され
る領域を黒塗りで示している。図18に示すように、被
写体抽出部45が形状判定処理を行うことにより、人物
の顔部分が含まれるブロックが主被写体の領域であるも
のとして特定されることになる。
【0099】次に、ステップS409に進み、被写体抽
出部45は形状判定処理によって複数の主被写体が特定
された場合に、そのうちから一の主被写体を特定するた
めに顔の特定処理、すなわち主被写体の特定処理を行
う。被写体抽出部45には予め画面に対する重み付け係
数が設定されており、主被写体として特定された肌色ブ
ロック集合体の重心位置に基づいて当該肌色ブロック集
合体についての重み付け係数を特定する。
【0100】図19は画面に対する重み付け係数の一例
を示す図である。図19に示すように画面G5が複数の
領域に分割されており、各領域にその領域の重み付け係
数が定義されている。なお、画面G5のサイズは、画素
間引き数に応じて変化し、画素間引き処理後の画像G
1,G2(図12参照)の画像サイズと一致するように
調整される。そして、肌色ブロック集合体の重心位置が
画面G5のどの位置に位置するかを特定し、その特定結
果に基づいて重み付け係数を特定する。例えば、図18
において、主被写体として特定された黒塗りの肌色ブロ
ック集合体について考えると、その重心位置は図19に
おいて位置P1にあるため、重み付け係数は「10」と
特定される。そして、被写体抽出部45は、当該肌色ブ
ロック集合体の面積(例えば、肌色ブロック集合体を構
成するブロック数)と、特定された重み付け係数の積を
算出し、肌色ブロック集合体の主被写体適合値(主被写
体らしさを示す値)とする。そして、複数の肌色ブロッ
ク集合体のそれぞれについて主被写体適合値を算出する
と、各主被写体適合値を比較し、最大値を示す肌色ブロ
ック集合体を主被写体となる人物の顔部分であると認定
する。
【0101】このように、複数の主被写体が特定された
場合には、画面の中央寄りに主被写体がフレーミングさ
れるであろうとの前提にたって、画面上の位置に対する
重み付け係数を用いて主被写体適合値を求めることによ
り、一の主被写体を正確に特定することができる。ま
た、小さく写っている物体よりも大きく写っている物体
の方が主被写体である可能性が高いため、重み付け係数
を用いた計算を行う際には、肌色ブロック集合体の面積
を考慮に入れることにより、正確に主被写体を特定する
ことが可能になる。
【0102】なお、最大値を示す主被写体適合値から所
定範囲内の値を示す複数の主被写体適合値を採用しても
よい。この場合、主被写体領域として複数の領域が特定
されることになるので、いわゆるマルチエリアの合焦制
御を適用することになる。
【0103】以上のようにして主被写体が特定される
と、被写体抽出部45は全体制御部18に対して主被写
体領域を指示することにより、全体制御部18が液晶表
示部33の表示状態を更新し、主被写体領域が液晶表示
部33にも表示されることになる(ステップS41
0)。例えば、特定された主被写体領域を赤線枠で囲む
ような表示が行われる。これにより、ユーザは、画像の
どの部分が主被写体と認識され、合焦制御がなされるか
を容易に把握することができる。また、被写体抽出部4
5は、上記のような処理を行うことによって特定した主
被写体領域を合焦評価領域設定部41に指示する。
【0104】図7のフローチャートに戻り、ステップS
104の被写体抽出処理が終了すると、ステップS10
5に進む。そして合焦評価領域設定部41は合焦評価部
42が評価値を算出するための合焦評価領域を被写体抽
出部45によって指示された被写体領域に設定変更す
る。この結果、合焦評価部42において次回の評価値算
出が行われる際には、主被写体の画像成分について評価
値算出を行うことが可能になる。
【0105】次に合焦制御部43によって所定ピッチで
のフォーカシングレンズ12のレンズ駆動が行われ(ス
テップS106)、そのレンズ位置での画像取り込みが
行われて(ステップS107)、合焦評価部42による
評価値算出処理が行われる(ステップS108)。ステ
ップS108において合焦評価部42は、ステップS1
05の合焦評価領域の変更設定処理で設定された合焦評
価領域の画像成分に基づいて評価値を算出する。
【0106】以後、評価値が最大値(又は最小値)を示
すまでステップS106〜S108の処理を繰り返し、
評価値が最大値(又は最小値)を示すレンズ位置を特定
することができた場合、すなわちステップS109にお
いて合焦評価領域の合焦状態が実現された場合に、図8
のフローチャートに進む。
【0107】そして、合焦評価領域の合焦状態が実現さ
れた段階で再度被写体抽出処理を実行する(ステップS
110)。ここでの被写体抽出処理(ステップS11
0)も、図9及び図10を参照して説明した上記ステッ
プS104の被写体抽出処理と同様である。
【0108】ただし、ステップS104の段階では、合
焦評価領域の画像成分がぼけた状態で主被写体の抽出処
理が行われるため、実際のフォーカシングレンズ12の
レンズ位置を用いた演算処理によって被写体倍率が正確
に求められた訳ではなく、撮影モードによって被写体倍
率を推定した状態で被写体抽出処理が実行されるので、
その精度は低い。そのため、合焦評価領域の画像成分が
ぼけた状態で主被写体の抽出処理が行われ、それによっ
て特定された主被写体領域が合焦状態と判定されたとし
ても、その合焦評価領域には実際の主被写体が含まれて
いない可能性がある。
【0109】そのため、この実施の形態ではステップS
110において再度被写体抽出処理を行うこととしてい
る。そしてステップS110の段階では、合焦評価領域
の画像成分が合焦状態であると判断された状態であるた
め、実際のフォーカシングレンズ12のレンズ位置に基
づく演算処理によって正確な被写体倍率が求められ、か
つ、その正確な被写体倍率に基づいた被写体抽出処理が
実行されるので、主被写体領域を高精度に特定すること
が可能である。
【0110】そして被写体抽出処理(ステップS11
0)が行われて、信頼性の高い主被写体領域が特定され
ると、被写体抽出部45は前回同様に合焦評価領域設定
部41に対して特定された主被写体領域を指示する。
【0111】これにより、合焦評価領域設定部41は、
ステップS108において採用されていた合焦評価領域
と、ステップS110の被写体抽出処理において特定さ
れた被写体領域とが一致するか否かを判断する(ステッ
プS111)。つまり、この処理は、ステップS106
〜S108の繰り返し処理で評価対象とされていた合焦
評価領域が正確な主被写体領域であったのかどうかを確
認するための処理である。その結果、合焦評価領域と、
特定された主被写体領域とが一致しない場合には、ステ
ップS105(図7)に戻り、合焦評価領域設定部41
は合焦評価領域を、ステップS110の被写体抽出処理
で特定された主被写体領域に設定変更する。よって、合
焦評価部42において次回の評価値算出が行われる際に
は、信頼性の高い主被写体領域の画像成分について評価
値算出を行うことが可能になり、ステップS106以降
の処理が行われる。その一方、合焦評価領域と、特定さ
れた主被写体領域とが一致する場合には、ステップS1
12(図8)に進む。
【0112】合焦評価領域設定部41が、合焦評価領域
と、特定された主被写体領域とが一致すると判断した場
合には、全体制御部18に対して本撮影動作の許可を行
う(ステップS112)。
【0113】全体制御部18は、本撮影動作の許可が与
えられると、まず、ユーザによってシャッタボタン8が
全押し状態とされたか否かを判断する。デジタルカメラ
1ではシャッタボタン8の全押し状態が本撮影動作の条
件となっているため、シャッタボタン8が全押し状態で
ない場合には、フレーミングが変更された場合に対処す
るために、ステップS102(図7)に戻ってシャッタ
ボタン8が半押し状態とされた以降の処理を繰り返す。
【0114】また、シャッタボタン8が全押し状態とさ
れた場合には、全体制御部18が撮影機能部20を制御
して本撮影動作を行い(ステップS114)、画像処理
部32において所定の画像処理(ステップS115)を
行った後、記録メディア9への記録処理(ステップS1
16)が行われる。
【0115】以上で、シャッタボタン8が半押し状態と
されてから本撮影動作が完了するまでのデジタルカメラ
1の処理手順が終了することとなり、本撮影動作におい
ては、主被写体が画像のどの部分に存在する場合であっ
てもその主被写体を合焦状態として撮影することが可能
である。
【0116】そして、この実施の形態のデジタルカメラ
1においては、被写体抽出装置としても機能する主被写
体合焦制御部40が、被写体倍率や撮影モード等の撮影
条件に応じて、主被写体の抽出処理を行う際の処理内容
を変更し、その処理内容に基づいて画像のうちから主被
写体の抽出処理を行うように構成されているため、画像
中における主被写体の占める割合が大きい場合には、処
理効率を重視した処理内容を設定することができ、ま
た、画像中における主被写体の占める割合が小さい場合
には、被写体抽出の信頼性を重視した処理内容を設定す
ることができる。
【0117】その結果、全体的な処理効率が向上すると
ともに、画像に対していかなる状態で主被写体が含まれ
ていても正確に主被写体を抽出することが可能になる。
【0118】<2.第2の実施の形態>次に、第2の実
施の形態について説明する。なお、この実施の形態にお
いても、装置構成については第1の実施の形態で説明し
たものと同様である(図2等参照)。
【0119】上記第1の実施の形態では、合焦制御部4
3が所定ピッチでフォーカシングレンズ12を段階的に
駆動させつつ、合焦評価部42において各レンズ位置で
の評価値が算出されるが、被写体抽出処理が実行される
のは、フォーカシングレンズ12を段階的に駆動させる
前と合焦評価領域が合焦状態に達した後である。そのた
め、フォーカシングレンズ12を段階的に駆動させる前
に実行される被写体抽出処理(ステップS104)によ
って実際には主被写体と全く異なる被写体が主被写体で
あると特定されていた場合には、その被写体が含まれる
合焦評価領域を合焦状態に導くための動作が無駄にな
る。
【0120】このため、この実施の形態では、フォーカ
シングレンズ12を段階的に移動させる最中にも、被写
体抽出処理を実行することにより、無駄な動作を省いて
さらに効率的に主被写体を正確に合焦状態に導く形態に
ついて説明する。
【0121】図20及び図21は、第2の実施の形態に
おけるデジタルカメラ1の処理手順を示すフローチャー
トであり、特にシャッタボタン8が半押し状態とされて
から本撮影動作が行われるまでの全体的な処理手順を示
している。
【0122】まず、ユーザによってシャッタボタン8が
半押し状態にされると(ステップS301)、全体制御
部18が主被写体合焦制御部40と撮影機能部20とを
機能させる。
【0123】そして合焦制御部43がレンズ駆動部50
を制御してフォーカシングレンズ12を最も遠側に移動
させる(ステップS302)。なお、ステップS302
の処理が次回以降実行される場合には、合焦制御部43
がフォーカシングレンズ12を近側方向に所定ピッチ分
移動させる制御動作を行うことになる。
【0124】次に、合焦評価領域の設定処理が行われる
(ステップS303)。合焦評価領域設定部41は、被
写体抽出部45から主被写体領域が指定されている場合
はその指定された主被写体領域を合焦評価領域に設定す
る。ただし、シャッタボタン8が半押し状態にされてか
ら最初にステップS303の処理が行われる際には、未
だ被写体抽出処理(ステップS308)は実行されてい
ない。このため、未だ被写体抽出部45から主被写体領
域が指定されていない場合、合焦評価領域設定部41は
画像の中央部分に予め設定された初期状態の合焦評価領
域FR1(図3参照)を評価値算出対象の合焦評価領域
として設定する。これに対し、既に被写体抽出処理が何
回か実行されている場合には、合焦評価領域設定部41
は前回指定された最新の主被写体領域を評価値算出対象
の合焦評価領域として設定する。そして、合焦評価領域
設定部41は合焦評価領域を合焦評価部42に対して指
示する。
【0125】そして、全体制御部18はフォーカシング
レンズ12が現在のレンズ位置にあるときに撮影機能部
20における撮影動作を行わせる。そして、合焦評価部
42は画像メモリ31に格納された画像を取り込み(ス
テップS304)、評価値の算出処理を行う(ステップ
S305)。このとき、合焦評価部42は、ステップS
303において合焦評価領域設定部41から指定された
合焦評価領域の画像成分に基づいて評価値の算出を行
い、その結果算出された評価値は合焦制御部43に与え
られる。
【0126】そして処理内容変更部44は、被写体抽出
処理を実行するか否かの判定を行う(ステップS30
6)。この実施の形態では、フォーカシングレンズ12
を所定ピッチで段階的に移動させる際に、各レンズ位置
で被写体抽出処理を実行することができるように構成さ
れるが、所定ピッチでのレンズ駆動ごとに毎回被写体抽
出処理を実行するように構成すると、主被写体を合焦状
態に導くまでに長時間を要することになる。そのため、
この実施の形態の処理内容変更部44は、被写体抽出部
45における処理内容を変更する機能だけでなく、被写
体抽出部45にける被写体抽出処理の実行頻度を調整す
る機能をも備える。
【0127】処理内容変更部44が被写体抽出処理の実
行頻度を調整する方法には、いくつかの方法がある。ま
ず、第1に、所定ピッチでのフォーカシングレンズ12
のレンズ駆動が所定回数行われるごとに被写体抽出処理
を1回実行する方法がある。これにより、レンズ駆動が
行われる度に毎回被写体抽出処理が行われることを回避
することができるので、効率的な合焦動作を実現するこ
とができる。
【0128】また、第2に、合焦評価部42で求められ
る評価値を参酌して合焦評価領域の画像成分が合焦状態
に近づくにつれて被写体抽出処理の実行頻度を増加させ
る方法がある。例えば、評価値が合焦位置で最大値を示
す場合には、評価値が第1の閾値未満の場合はレンズ駆
動が10回行われるごとに1回被写体抽出処理を実行
し、第1の閾値以上第2の閾値未満の場合はレンズ駆動
が5回行われるごとに1回被写体抽出処理を実行し、第
2の閾値以上の場合はレンズ駆動が2回行われるごとに
1回被写体抽出処理を実行するというように、合焦評価
部42における評価結果に基づいて被写体抽出処理の実
行頻度を調整するのである。このように構成することに
より、合焦評価領域の画像成分が合焦状態に近づくにつ
れて、主被写体を抽出するための処理が増加する。合焦
評価領域の画像成分が合焦状態に近い場合には比較的高
精度に主被写体の特定が行われるので、この第2の方法
は、主被写体を合焦状態に導くためには効果的な方法と
なる。
【0129】ただし、処理内容変更部44が被写体抽出
処理の実行頻度を調整する方法は、上記第1又は第2の
方法に限定されるものではなく、他の方法を採用しても
よい。また、主被写体合焦制御部40における処理速度
が十分に速い場合には、レンズ駆動後の毎回の画像取り
込み時に被写体抽出処理を実行するようにしてもよい。
【0130】そして、処理内容変更部44がレンズ駆動
回数をカウントして被写体抽出処理を実行すると判定し
た場合には、ステップS308の被写体抽出処理に進
む。これに対し、被写体抽出処理を実行しないと判断し
た場合には、被写体抽出処理(ステップS308)をス
キップさせて合焦判定を行う処理、すなわちステップS
310(図21のフローチャート)に進むことになる。
【0131】この実施の形態においても、被写体抽出処
理(ステップS308)の詳細は、図9及び図10に示
すフローチャートと同様である。したがって、被写体倍
率が比較的大きな状態にあるときは処理効率を重視した
被写体抽出処理が行われ、被写体倍率が比較的小さな状
態にあるときには被写体抽出処理によって特定される主
被写体の信頼性を向上させるために、高精度な被写体抽
出処理が実行されることになる。
【0132】そして被写体抽出処理(ステップS30
8)において主被写体の領域が特定されるとその主被写
体領域が被写体抽出部45から合焦評価領域設定部41
に伝えられる。
【0133】ステップS309に進み、合焦評価領域設
定部41は、それまでの合焦評価領域と、被写体抽出処
理によって特定された主被写体領域とを比較し、両者が
一致するか否かを判断する。この処理は、それまで評価
対象とされていた合焦評価領域が正確な主被写体領域で
あったのかどうかを確認するための処理である。そし
て、一致しない場合には、ステップS303に戻り、合
焦評価領域設定部41は以後の合焦評価領域を、ステッ
プS308の被写体抽出処理で特定された主被写体領域
に設定変更する。よって、合焦評価部42において次回
の評価値算出が行われる際には、前回よりも信頼性の高
い主被写体領域の画像成分について評価値算出を行うこ
とが可能になる。その一方、合焦評価領域と、特定され
た主被写体領域とが一致する場合には、ステップS31
0(図21)に進む。
【0134】そして合焦制御部43は、図4に示すよう
な評価値が最大値(又は最小値)を示すレンズ位置PX
を特定することができたか否か、すなわち、合焦評価領
域の合焦状態が実現されたか否かを判断する。ここで、
未だ合焦評価領域の合焦状態が実現されていないと判断
された場合には、ステップS302(図20)に戻って
所定ピッチでのレンズ駆動、評価値算出処理等を繰り返
す。その結果、最終的に合焦評価領域の合焦状態が実現
された場合には、ステップS311に進み、全体制御部
18に対して本撮影動作の許可を行う。
【0135】全体制御部18は、本撮影動作の許可が与
えられると、まず、ユーザによってシャッタボタン8が
全押し状態とされたか否かを判断する(ステップS31
2)。シャッタボタン8が全押し状態でない場合には、
フレーミングが変更された場合に対処するために、ステ
ップS302(図20)に戻ってシャッタボタン8が半
押し状態とされた以降の処理を繰り返す。なお、このと
き、合焦制御部43は合焦制御を最初から行うことが必
要になるので、フォーカシングレンズ12を最も遠側の
位置に移動させることになる。
【0136】これに対し、シャッタボタン8が全押し状
態とされた場合には、全体制御部18が撮影機能部20
を制御して本撮影動作を行い(ステップS313)、画
像処理部32において所定の画像処理(ステップS31
4)を行った後、記録メディア9への記録処理(ステッ
プS315)が行われる。
【0137】以上で、第2の実施の形態のデジタルカメ
ラ1において、シャッタボタン8が半押し状態とされて
から本撮影動作が完了するまでの処理手順が終了するこ
ととなり、本撮影動作においては、主被写体が画像のど
の部分に存在する場合であってもその主被写体を合焦状
態として撮影することが可能である。
【0138】そして、この実施の形態のデジタルカメラ
1においても、被写体抽出装置としても機能する主被写
体合焦制御部40が、被写体倍率や撮影モード等の撮影
条件に応じて、主被写体の抽出処理を行う際の処理内容
を変更し、その処理内容に基づいて画像のうちから主被
写体の抽出処理を行うように構成されているため、画像
中における主被写体の占める割合が大きい場合には、処
理効率を重視した処理内容を設定することができ、ま
た、画像中における主被写体の占める割合が小さい場合
には、被写体抽出の信頼性を重視した処理内容を設定す
ることができる。
【0139】その結果、全体的な処理効率が向上すると
ともに、画像に対していかなる状態で主被写体が含まれ
ていても正確に主被写体を抽出することが可能になる。
【0140】また、この実施の形態のデジタルカメラ1
では、合焦動作を行うためのレンズ駆動段階でも被写体
抽出処理が実行されるように構成されているので、主被
写体でない部分を評価対象として合焦動作を進められる
ことが回避されるので、さらに効率的な合焦動作が実現
される。
【0141】さらに、合焦評価領域の画像成分が合焦状
態に近づくにつれて、被写体抽出処理の実行頻度が増加
するように構成することで、より正確に主被写体を抽出
することができ、その信頼性の高い主被写体を迅速に合
焦状態に導くことが可能になる。
【0142】<3.変形例>以上、この発明の実施の形
態について説明したが、この発明は上記説明した内容の
ものに限定されるものではない。
【0143】例えば、上記説明におけるデジタルカメラ
には、デジタルスチルカメラとデジタルビデオカメラの
双方が含まれる。また、撮影装置の一例としてデジタル
カメラ1を例示して述べたが、この発明はデジタルカメ
ラ以外の撮影装置に対しても適用することが可能であ
る。
【0144】また、上記説明においては、いわゆる山登
り方式等と呼ばれるような合焦制御を行う場合について
述べたが、アクティブ方式や位相差方式等と呼ばれる自
動焦点検出方式、さらに複数の測距エリアで測距を行う
自動焦点検出方式等の制御方式であっても、この発明を
適用することは可能である。
【0145】また、上記説明においては、合焦動作を開
始させるタイミングがシャッタボタン8の半押し後であ
る場合について述べたが、それに限定されるものではな
く、例えば、ライブビュー画像の表示を行っている状態
においても上述した合焦動作を行うようにしてもよい。
【0146】また、上記説明においては、画素間引き
数、ブロック分割数、及び形状判定基準と、被写体倍率
とは連続的な関係を示すものであったが、被写体倍率の
変化に対して、画素間引き数、ブロック分割数、及び形
状判定基準のそれぞれが段階的に変化するようにしても
よい。
【0147】また、上記説明においては、主被写体(す
なわち特定被写体)が人物の顔部分である場合について
述べた。これは、一般的に写真撮影を行う場合、人物を
被写体として撮影することが多いことに鑑みたものであ
るが、この発明の本質としては、主被写体は人物の顔部
分であることに限定されるものではない。このため、主
被写体を構成する色成分や形状等に関する情報をユーザ
が自由に設定入力することができるようにすれば、ユー
ザが意図する主被写体を適切に特定することが可能にな
る。
【0148】さらに、上記説明においては、被写体抽出
処理が主被写体を合焦状態に導くために行われる場合に
ついて説明したが、被写体抽出処理の結果によって画像
中から主被写体領域が特定されることに鑑みれば、被写
体抽出処理を自動合焦制御のために実行するだけでな
く、主被写体領域の画像成分に対して特別な画像処理を
施すために実行することも可能である。つまり、上述し
た被写体抽出技術は、主被写体を合焦状態に導くために
適用されるものに限定されるものではない。
【0149】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、特定被写体を含む画像を撮影する際の撮
影条件に応じて、特定被写体の抽出処理を行う際の処理
内容を変更し、その処理内容に基づいて画像のうちから
特定被写体の抽出処理を行うように構成されるため、画
像中における特定被写体の占める割合が大きい場合に
は、処理効率を重視した処理内容を設定することがで
き、また、画像中における特定被写体の占める割合が小
さい場合には、被写体抽出の信頼性を重視した処理内容
を設定することができる。その結果、全体的な処理効率
が向上するとともに、画像に対していかなる状態で特定
被写体が含まれていても正確に特定被写体を抽出するこ
とが可能になる。
【0150】請求項2に記載の発明は、本撮影動作時の
被写体倍率又は撮影モードに基づいて、処理内容を変更
するため、画像中の特定被写体の大きさに応じた処理内
容の変更を行うことができる。
【0151】請求項3に記載の発明は、特定被写体の抽
出処理にあたって、画素間引き処理、又は、ブロック分
割処理を行うように構成されており、画素間引き処理に
おける間引き数、又は、ブロック分割処理におけるブロ
ック分割数を撮影条件に応じて変更するため、撮影条件
に応じて処理対象となる画像サイズやブロック数を調整
することができ、特定被写体の抽出処理における処理効
率を向上させたり、特定被写体の信頼性を向上させるこ
とが可能になる。
【0152】請求項4に記載の発明は、撮影条件に基づ
いて被写体倍率を検出し、間引き数、又は、ブロック分
割数を被写体倍率に応じて変更するため、画像中におけ
る特定被写体の占める割合に応じて特定被写体の抽出処
理の内容を変更することができる。
【0153】請求項5に記載の発明は、被写体倍率が小
さくなるにつれて、間引き数を減少させ、又はブロック
分割数を増加させることにより、処理内容の変更を行う
ため、画像中における特定被写体の占める割合が小さく
なると、特定被写体の抽出処理が高精細な処理内容とな
り、抽出される特定被写体の信頼性を向上させることが
できる。
【0154】請求項6に記載の発明は、本撮影動作時に
適用される撮影モードに基づいて、処理内容を変更する
ため、撮影モードから推定される、画像中における特定
被写体の占める割合に応じて特定被写体の抽出処理の内
容を変更することができる。
【0155】請求項7に記載の発明は、撮影モードが人
物像を画面中の一定サイズよりも大きいサイズで撮影す
るモードである場合には、人物像が画面中の一定サイズ
よりも小さいサイズで撮影するモードである場合より
も、間引き数を減少させ、又はブロック分割数を増加さ
せることにより、処理内容の変更を行うため、特定被写
体の抽出処理を効率的に行うことが可能になる。
【0156】請求項8に記載の発明は、特定被写体を含
む画像を撮影する際の撮影条件に応じて、特定被写体の
抽出処理を行う際の処理内容を変更し、その処理内容に
基づいて画像のうちから特定被写体の抽出処理を行うよ
うに構成されるため、画像中における特定被写体の占め
る割合が大きい場合には、処理効率を重視した処理内容
を設定することができ、また、画像中における特定被写
体の占める割合が小さい場合には、被写体抽出の信頼性
を重視した処理内容を設定することができる。その結
果、全体的な処理効率が向上するとともに、画像に対し
ていかなる状態で特定被写体が含まれていても正確に特
定被写体を抽出することが可能になる。
【0157】請求項9に記載の発明は、画像における合
焦評価領域の合焦状態を評価してその評価結果に基づい
て撮影レンズを駆動することにより、合焦評価領域に含
まれる被写体像が合焦状態となるように制御するように
構成されるとともに、特定被写体の領域を合焦評価領域
として設定するように構成されるため、特定被写体を適
切に合焦状態に導くことが可能になる。
【0158】請求項10に記載の発明は、ユーザが撮影
指示を与えるために設けられたシャッタボタンの操作に
応答して、特定被写体の抽出処理を実行するように構成
されているため、シャッタボタンの操作後に、効率的か
つ高精度に特定被写体を抽出することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】撮影装置の一例としてのデジタルカメラを示す
斜視図である。
【図2】デジタルカメラの内部構成を示すブロック図で
ある。
【図3】デジタルカメラに予め設定される合焦評価領域
の初期状態を示す図である。
【図4】レンズ位置に対する評価値変化の一例を示す図
である。
【図5】被写体倍率が小さい場合の撮影画像を示す図で
ある。
【図6】被写体倍率が大きい場合の撮影画像を示す図で
ある。
【図7】第1の実施の形態におけるデジタルカメラの処
理手順を示すフローチャートである。
【図8】第1の実施の形態におけるデジタルカメラの処
理手順を示すフローチャートである。
【図9】被写体抽出処理の詳細な処理手順を示すフロー
チャートである。
【図10】被写体倍率検出処理の詳細な処理手順を示す
フローチャートである。
【図11】被写体倍率と画素間引き数との関係を示す図
である。
【図12】画素間引き処理の概念を示す図である。
【図13】被写体倍率とブロック分割数との関係を示す
図である。
【図14】被写体倍率が大きい場合のブロック分割処理
の概念を示す図である。
【図15】被写体倍率が小さい場合のブロック分割処理
の概念を示す図である。
【図16】被写体倍率と、形状判定基準である縦横比と
の関係を示す図である。
【図17】CIE 1976 UCS色度図の簡略図で
ある。
【図18】形状判定処理において主被写体であると認識
される領域を示す図である。
【図19】画面に対する重み付け係数の一例を示す図で
ある。
【図20】第2の実施の形態におけるデジタルカメラの
処理手順を示すフローチャートである。
【図21】第2の実施の形態におけるデジタルカメラの
処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 デジタルカメラ(撮影装置) 8 シャッタボタン 11 撮影レンズ 12 フォーカシングレンズ 18 全体制御部 20 撮影機能部 30 CCD撮像素子 31 画像メモリ 40 主被写体合焦制御部(被写体抽出装置) 41 合焦評価領域設定部 42 合焦評価部 43 合焦制御部 44 処理内容変更部 45 被写体抽出部 50 レンズ駆動部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H051 AA00 BA47 DA03 DA07 FA61 FA76 5B057 BA02 CA01 CA08 CA12 CA16 CB12 CB16 CC02 CD07 CE09 DB02 DB06 DB09 DC09 DC25 5C022 AB22 AB28 AB29 AB30 AB66 AC01 AC32 AC54 AC69 5L096 AA02 AA06 BA08 CA02 EA03 EA35 FA15 GA38 JA11

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像から特定被写体の検出を行う被写体
    抽出装置であって、 前記特定被写体を含む画像を撮影する際の撮影条件に応
    じて、前記特定被写体の抽出処理を行う際の処理内容を
    変更する処理内容変更手段と、 前記処理内容に基づいて前記画像のうちから前記特定被
    写体の抽出処理を行う被写体抽出手段と、を備える被写
    体抽出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の被写体抽出装置におい
    て、 前記処理内容変更手段は、本撮影動作時の被写体倍率又
    は撮影モードに基づいて、前記処理内容を変更すること
    を特徴とする被写体抽出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の被写体抽出装置におい
    て、 前記被写体抽出手段は、前記特定被写体の抽出処理にあ
    たって、画素間引き処理、又は、ブロック分割処理を行
    うように構成され、 前記処理内容変更手段は、前記画素間引き処理における
    間引き数、又は、前記ブロック分割処理におけるブロッ
    ク分割数を前記撮影条件に応じて変更することを特徴と
    する被写体抽出装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の被写体抽出装置におい
    て、 前記処理内容変更手段は、前記撮影条件に基づいて被写
    体倍率を検出し、前記間引き数、又は、前記ブロック分
    割数を前記被写体倍率に応じて変更することを特徴とす
    る被写体抽出装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の被写体抽出装置におい
    て、 前記処理内容変更手段は、前記被写体倍率が小さくなる
    につれて、前記間引き数を減少させ、又は前記ブロック
    分割数を増加させることにより、前記処理内容の変更を
    行うことを特徴とする被写体抽出装置。
  6. 【請求項6】 請求項3に記載の被写体抽出装置におい
    て、 前記処理内容変更手段は、本撮影動作時に適用される撮
    影モードに基づいて、前記処理内容を変更することを特
    徴とする被写体抽出装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の被写体抽出装置におい
    て、 前記処理内容変更手段は、前記撮影モードが人物像を画
    面中の一定サイズよりも大きいサイズで撮影するモード
    である場合には、人物像が前記画面中の前記一定サイズ
    よりも小さいサイズで撮影するモードである場合より
    も、前記間引き数を減少させ、又は前記ブロック分割数
    を増加させることにより、前記処理内容の変更を行うこ
    とを特徴とする被写体抽出装置。
  8. 【請求項8】 撮影レンズを介して画像を撮影する撮影
    装置であって、 前記特定被写体を含む画像を撮影する際の撮影条件に応
    じて、前記特定被写体の抽出処理を行う際の処理内容を
    変更する処理内容変更手段と、 前記処理内容に基づいて前記画像のうちから前記特定被
    写体の抽出処理を行う被写体抽出手段と、を備える撮影
    装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の撮影装置において、 前記画像における合焦評価領域の合焦状態を評価する合
    焦評価手段と、 前記合焦評価手段の評価結果に基づいて前記撮影レンズ
    を駆動することにより、前記合焦評価領域に含まれる被
    写体像が合焦状態となるように制御する合焦制御手段
    と、 前記被写体抽出手段で抽出される前記特定被写体の領域
    を前記合焦評価領域として設定する合焦評価領域設定手
    段と、をさらに備える撮影装置。
  10. 【請求項10】 請求項8又は9に記載の撮影装置にお
    いて、 ユーザが撮影指示を与えるためのシャッタボタンと、 前記シャッタボタンの操作に応答して、前記被写体抽出
    手段における前記特定被写体の抽出処理を実行させる制
    御手段と、をさらに備える撮影装置。
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