JP2003163434A - ジャック取り付け構造および小型電子機器 - Google Patents

ジャック取り付け構造および小型電子機器

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JP2003163434A
JP2003163434A JP2001364614A JP2001364614A JP2003163434A JP 2003163434 A JP2003163434 A JP 2003163434A JP 2001364614 A JP2001364614 A JP 2001364614A JP 2001364614 A JP2001364614 A JP 2001364614A JP 2003163434 A JP2003163434 A JP 2003163434A
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jack
circuit board
mounting structure
connection terminal
jack unit
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Yuichi Ota
雄一 太田
Takashi Ishikawa
高司 石川
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ジャックユニットの接続端子にハンダ剥がれ
が生じることが全くなく、また、ジャック専用基板や専
用コネクタ等を必要としない、小型・軽量化が進められ
る電子機器に用いて好適な、ジャック取り付け構造を提
供すること。 【解決手段】 プラグ挿入穴を設けたジャック本体を有
するジャックユニットと、該ジャックユニットを搭載し
てジャックユニットと電気的に接続される回路基板と、
該回路基板を内蔵して保持する筐体とを具備したジャッ
ク取り付け構造において、ジャックユニットの接続端子
を屈曲形状とすることなどにより、接続端子に大きな弾
性変形量をもたせ、この接続端子を弾性変形させた状態
で回路基板の導電パターンと接触させ、ジャックユニッ
トと回路基板とを非ハンダ付けで電気的に接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、イヤホーンや延長
マイクなどのプラグを接続するためのジャック取り付け
構造およびそれを用いた小型機器に係り、特に、携帯電
話機、ポータブル型のAV機器などの小型化が要求され
る小型電子機器に適用して好適なジャック取り付け構造
にかかわる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】図12、図13は、上記のような小型電
子機器、例えば携帯電話機におけるジャックユニットの
取り付け構造を説明するための図で、図12はジャック
ユニットと回路基板との関係を示す要部斜視図、図13
はジャックユニットと回路基板との関係を示す要部断面
図である。
【0003】図12、図13において、52は、図示せ
ぬ携帯電話機本体の側面にその端面を露呈させたジャッ
クユニット、52aはジャックユニット52のジャック
本体、52bはジャック本体52aに設けられたプラグ
挿入穴、52cはジャック本体52aに設けられた複数
の接続端子、53は、イヤホーンやマイクなどを携帯電
話機本体に接続するためのプラグ、54は回路基板、5
4aは、回路基板54上に形成された接続端子52cと
導通する複数の導電パターン、55はハンダ、56は携
帯電話機本体の筐体である。
【0004】ジャックユニット52は、回路基板54上
に直接載置され、接続端子52cと導電パターン54a
とがハンダ55によって、電気的・機械的に接続される
ようになっている(図12ではハンダを割愛してあ
る)。また、回路基板54は、筐体56内に収納され、
筐体56の支持部56aに複数箇所を支承されると共
に、筐体にネジ止め等の手段によって固定されている。
【0005】ところで、図12、図13に示すジャック
取り付け構造では、回路基板54にジャックユニット5
2の接続端子52cをハンダ付けによって固着している
ので、プラグ53を抜き差しする際に過大な力がジャッ
クユニット52にかかったり、あるいは、プラグ53を
挿入しているときに、プラグ53を介して衝撃やこじり
等による外力がジャックユニット52にかかったりする
と、ハンダ接続部が、剥がれたり、ひびが入ったりする
という問題がある。
【0006】上記の問題を防止するため、特開2001
−128278号公報には、ジャックユニットのジャッ
ク本体をシールドケースで保持し、これにより、ジャッ
ク本体を強制的に周囲より押え込むことで、外力に対抗
するようにした技術が開示されている。しかしながら、
この方式では、ジャック本体に常時過大なストレスを与
えるという問題がある。
【0007】また、特許掲載公報第3084921号に
は、回路基板に接続するためのジャックのリード端子
を、断面波形の屈曲形状にして弾性変形可能なものに
し、ジャックにかかる外力による影響を緩和するように
した技術が開示されている。この方式においては、リー
ド端子の半田接続部への応力集中を緩和できるが、プラ
グの抜き差し時やプラグの挿入している状態において、
プラグがこじり等されることによる外力が、電子部品を
搭載する回路基板に直接かかるので、回路基板へストレ
スがかかって信頼性を低下させることは否めない。
【0008】また、特開平10−289763号公報に
は、回路基板にスリットを設けることで、回路基板の変
形により応力を逃がすようにした技術が開示されてい
る。しかし、この方式では、一方向の荷重の逃げにしか
ならず、完全な対策とはなり得ない。
【0009】また、図14、図15に示すように、フレ
キシブルプリント基板57(以下、FPC57と記す)
の導電パターン57aに、ジャックユニット52の接続
端子52cをハンダ付けし(ハンダは図示していな
い)、ジャックユニット52を搭載したFPC57を、
回路基板54上に取り付けたフレーム58の弾性ある係
止爪58aで係止することにより、外力に対して、FP
C57に、係止爪58aの弾性変形が許容する範囲での
動きの自由度を与えるようにした、ジャック取り付け構
造もある。この方式は、接続端子52cと導電パターン
57aのハンダ接続部へ応力が集中することを軽減で
き、実績もある。
【0010】しかしながら、図14、図15に示したジ
ャック取り付け構造では、主基板である回路基板54の
他に、ジャック専用基板としてのFPC57や、FPC
57を取り付けるためのフレーム58や、FPC57を
回路基板54に接続するためのコネクタ59を用意しな
ければならず、部品点数が増してコストダウンの障害と
なる上、回路基板54上の搭載面積も余分に必要とな
り、機器の小型・軽量化を妨げるという問題があった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のジャック取り付け構造においては、ジャックユニット
の接続端子のハンダ接続部で、ハンダ剥がれが生じ易
い、あるいは、ハンダ剥がれに対する対策としては充分
ではない、あるいは、外力によるストレスが他の部位に
かかることによる不具合を生じる、あるいは、ハンダ剥
がれに対する対策として実績はあるものの、部品点数が
増して機器の小型・軽量化の阻害要因となるいう、問題
があった。
【0012】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
その目的とするところは、ジャックユニットの接続端子
にハンダ剥がれが生じることが全くなく、また、ジャッ
ク専用基板や専用コネクタ等を必要としない、小型・軽
量化が進められる電子機器に用いて好適な、ジャック取
り付け構造を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した目的
を達成するため、プラグ挿入穴を設けたジャック本体を
有するジャックユニットと、該ジャックユニットを搭載
してジャックユニットと電気的に接続される回路基板
と、該回路基板を内蔵して保持する筐体とを具備したジ
ャック取り付け構造において、ジャックユニットの接続
端子を屈曲形状とすることなどにより、接続端子に大き
な弾性変形量をもたせ、この接続端子を弾性変形させた
状態で回路基板の導電パターンと接触させ、ジャックユ
ニットと回路基板とを非ハンダ付けで電気的に接続す
る、あるいは、弾性を有する絶縁板材と、該絶縁板材に
埋設され絶縁板材の表裏に露出部を持つ弾性導電材とか
らなる薄板状コネクタを、ジャック本体の基板対向面に
導出された接続端子と回路基板の導電パターンとの間に
介在させ、薄板状コネクタを弾性変形させた状態で、薄
板状コネクタによりジャックユニットと回路基板とを非
ハンダ付けで電気的に接続する、ように構成される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を用いて説明する。
【0015】図1〜図6および図11は、本発明の第1
実施形態によるジャック取り付け構造に係り、図1は、
本実施形態のジャック取り付け構造が適用される携帯電
話機の断面図、図2は、本実施形態のジャックユニット
を回路基板に搭載した状態を示す斜視図、図3は、本実
施形態のジャックユニットの取り付け状態を示す要部断
面図、図4は、本実施形態のジャックユニットの接続端
子がフリーな状態を示す説明図、図5、図6は、プラグ
を介して本実施形態のジャック取り付け構造に外力が加
えられた際の様子を示す説明図、図11は、本実施形態
のジャック取り付け構造が適用される携帯電話機の斜視
図である。
【0016】図1において、1は携帯電話機本体で、こ
の携帯電話機本体1の外筐はボトムケース2とフロント
ケース3とで主として構成されており、両者2、3は、
その外縁端部2a、3a同志を嵌め合わせ、必要に応じ
ネジ止めすることによって、一体化されている。4は、
電子部品5A、5B、5C、5Dや、ジャックユニット
6を搭載した回路基板で、この回路基板4は、ボトムケ
ース2から一体に立設された複数の担持突起部2bによ
って支持され、かつ、ネジ7を基板貫通穴から担持部2
bなどに締結することでボトムケース2に固定・保持さ
れており、回路基板4は、ボトムケース2とフロントケ
ース3とで主として形作られる筐体内に収納されてい
る。また、ボトムケース2には、ジャックユニット6を
位置規制するためのボス部2cなどが一体に立設されて
おり、ジャックユニット6はその上下を、回路基板4と
ボス部2cとで挟み込まれる形になっている。
【0017】図2に示すように、ジャックユニット6
は、プラグ挿入穴6bを設けたジャック本体6aと、ジ
ャック本体6a内のプラグ接触部から導出された弾性を
有する導電性金属片からなる複数の接続端子6cとを具
備している。プラグ挿入穴6bは、図11に示すように
筐体の側面において外部に露呈しており、このプラグ挿
入穴6bには、図11に示したような、イヤホーンやマ
イクなどを携帯電話機本体1に接続するためのプラグ5
3が脱着可能となっている。
【0018】本実施形態では、ジャックユニット6の接
続端子6cは、断面略S字形ないしは断面波形に屈曲し
た形状に形成されており、これにより、接続端子6cに
大きな弾性変形可能量を与えてある(大きく弾性変形す
ることを可能にしてある)。各接続端子6cは、回路基
板4上に形成した導電パターン4a上に位置決めして載
置され、接続端子6cを弾性変形させた状態で導電パタ
ーン4aに当接させることで、ハンダ付けを用いること
なく、接続端子6cと導電パターン4aを導通させるよ
うになっている。
【0019】図4に示すように、ジャックユニット6の
接続端子6cは、接続端子6cに対して力がかかってい
ないフリーな状態では、ジャック本体6aの基板対向面
6a−1から、接続端子6cの基板当接部位(ここでは
弧状の微小突部)6c−1までの突出寸法が、L1であ
るように設定されている。そして、回路基板4により、
図示矢印A方向の力を接続端子6cに付加することによ
って、弾性変形させるようになっている。
【0020】ジャックユニット6の取り付け状態では、
図3に示すように、ジャック本体6aの基板対向面6a
−1と反対側の面6a−2が、前記ボトムケース2の前
記したボス部2cの水平段部2c−1と当接するように
なっており、また、ジャックユニット6の接続端子6c
は、回路基板4の導電パターン4aと弾接している。こ
こで、ボス部2cの水平段部2c−1と回路基板4との
間の距離をDとし、ジャック本体6aの厚み(ジャック
本体における基板直交方向の寸法)をdとしたとき、前
記したフリー状態の接続端子6cにおけるジャック本体
6aの基板対向面6a−1からの突出寸法L1との関係
は、 D−d<L1 ……(式1) となるように設定されている。このようなD、d、L1
の寸法関係の設定によって、接続端子6cは確実に弾性
変形させられて、接続端子6cは弾性力をもって導電パ
ターン4aと確実に電気的に導通する。すなわち、L1
−(D−d)の寸法で与える接続端子6cの変形量によ
る弾性力が、接続端子6cと導電パターン4aに作用
し、これによって、ハンダ付けによる接続がなくても、
接続端子6cと導電パターン4aは、常に確実に電気的
に導通するように構成されている。
【0021】なお、ジャックユニット6の接続端子6c
の前記した寸法L1は、式1で定める条件を満たすもの
となっているので、ジャックユニット6のジャック本体
6aと回路基板2は、接続端子6cの弾性変形によりス
トレスを受けることになるが、式1の数値を適正値に定
めることで、実用上許容できる範囲の押圧力に管理する
ことができる。
【0022】また、ジャックユニット6の取り付け状態
では、図3に示すように、ジャック本体6aのプラグ抜
き差し方向と平行な2つの側面は、ボトムケース2のボ
ス部2cの垂直段部2c−2によって位置規制されてお
り、ジャック本体6aの基板対向面6a−1は、回路基
板4を貫通したフロントケース3のボス部3bによって
位置規制されるようになっている(ここでは、例えばボ
ス部3bの端面は、ジャック本体6aの基板対向面6a
−1と回路基板4の表面の中間位置に位置している)。
また、ジャックユニット6の取り付け状態では、図6に
示すように、ジャック本体6aのプラグ抜き差し方向と
直交する一方の側面(リア面)は、ボトムケース2から
一体に立設された支持突起2dによって、所定クリアラ
ンスをもって位置規制されるようになっており、ジャッ
ク本体6aのプラグ抜き差し方向と直交する他方の側面
(フロント面)は、ボトムケース2およびフロントケー
ス3の側壁に形成した垂直段部2e、3cによって、所
定クリアランスをもって位置規制されるようになってい
る。なお、ボス部2cや支持突起2dなどは、必ずしも
ボトムケース2と一体成形されたものでなくてもよく、
この機能を有する別部材をボトムケース2に固設しても
よい。また、ボス部3bなどは、必ずしもフロントケー
ス3と一体成形されたものでなくてもよく、この機能を
有する別部材をフロントケース3に固設してもよい。
【0023】次に、本実施形態のジャック取り付け構造
において、プラグを抜き挿しするときやプラグが挿入さ
れているときに、ジャックユニット6に、図1中の矢印
B方向の外力がかかる場合について、本実施形態の動作
を説明する。図5に示すように、ジャックユニット6に
B方向の外力がかかると、ジャックユニット6のジャッ
ク本体6aは2点鎖線で示す初期位置から実線で示す位
置へ変位し、ボス部2cは2点鎖線で示す初期状態から
実線で示す状態に撓む。すなわち、ジャックユニット6
にかかるB方向の外力はボス部2cで支えられる。この
とき、ジャックユニット6の接続端子6cは、2点鎖線
で示す初期状態から実線で示す状態に弾性変形するもの
の、接続端子6cと回路基板4の導電パターン4aとの
圧接状態は確実に維持される。なお、接続端子6cが導
電パターン4a上で微少量摺動することもあり得るが、
接続端子6cと導電パターン4aとの圧接状態は維持さ
れるので、上記の微小摺動により電気的接触部位のセル
フクリーニング効果が期待できる。ここで、接続端子6
cの伸縮変化による弾性力の増減は、接続端子6cの弾
性係数や屈曲形状を設計上考慮することで、回路基板4
への影響が極力ないようにすることができる。
【0024】また、本実施形態のジャック取り付け構造
において、プラグを抜き挿しするときやプラグが挿入さ
れているときに、ジャックユニット6に、図1中の矢印
C方向の外力がかかる場合について、その動作を説明す
る。図6に示すように、ジャックユニット6にC方向の
外力がかかると、ジャック本体6aは図6で上下方向に
変位しようとするが、図6で上向きに外力に対しては、
ボス部2cの水平段部2c−1がジャック本体6aを支
えることで、外力は受け止められる。このとき、ボス部
2cは若干縮むように変形することも考えられるが、こ
のボス部2cの微小縮みに対応する分だけ、接続端子6
cが上下方向に伸びることにより、接続端子6cと導電
パターン4aとの圧接状態は確実に維持される。他方、
図6で下向きに外力に対しては、ボス部3bがジャック
本体6aを支えることで、外力は受け止められ、回路基
板4に大きな力がかかる前に、図6で下向きの外力はボ
ス部3bによって受け止められる。このとき、ボス部3
bは若干縮むように変形することも考えられるが、この
ボス部2cの微小縮みに対応する分だけ、接続端子6c
が上下方向に伸びることにより、接続端子6cと導電パ
ターン4aとの圧接状態は確実に維持される。なお、ボ
ス部3bにより、回路基板4の図6で下面側を当接・支
持させることによっても、同様の効果が得られる。
【0025】また、本実施形態のジャック取り付け構造
において、プラグを抜き挿しするときやプラグが挿入さ
れているときに、ジャックユニット6に、図1中の矢印
E方向の外力がかかる場合について、その動作を説明す
る。図6に示すように、ジャックユニット6にE方向の
外力がかかると、ジャック本体6aは図6で左右方向に
変位しようとするが、図6で右向きに外力に対しては、
ボス部2dがジャック本体6aを支えることで、外力は
受け止められ、図6で左向きに外力に対しては、垂直段
部2e、3cがジャック本体6aを支えることで、外力
は受け止められる。この際、接続端子6cは左右方向に
微小摺動ないし弾性変形するも、接続端子6cと導電パ
ターン4aとの圧接状態は確実に維持される。
【0026】以上のように、ジャックユニット6のジャ
ック本体6aに外力が加わっても、回路基板4には、接
続端子6cの組立て初期に与える弾性力でほぼ定まる僅
かなストレスが与えられるのみで、外力が直接回路基板
4にかかることがなく、よって、回路基板4への外力に
よるストレスがかかることによる悪影響をなくすことが
できる。
【0027】なお、本実施形態では、ジャックユニット
6をボトムケース2と回路基板4との間に配置する構成
で説明したが、ジャックユニット6をフロントケース3
と回路基板4との間に配置する構成であってもよい。
【0028】以上のように本実施形態のジャック取り付
け構造によれば、ジャックユニット6に過大な外力が作
用しても、ジャックユニット6と回路基板4の電気的接
続が、ハンダ付けを用いない、接続端子6cの弾性変形
による接続端子6cと導電パターン4aとの弾接である
ので、ジャックユニット6と回路基板4の電気的接続は
常に安定に維持される。また、回路基板4への不要なス
トレスを回避できるので、携帯情報端末等の小型電子機
器の信頼性を向上させることができる。さらに、これら
を達成するために、別部品を必要としない、小型・軽量
化とコストダウンに寄与できるジャック取り付け構造を
実現できる。
【0029】ところで、上述した第1実施形態では、ジ
ャックユニット6の接点数が増加した際や、ジャックユ
ニット6自体をより小型化した際などに、効果的なバネ
力を得る接続端子6cの形状とすることが、設計上困難
になることも考えられる。図7〜図9は、このような問
題を解決できる本発明の第2実施形態によるジャック取
り付け構造に係り、図7は、本実施形態のジャックユニ
ットと薄板状コネクタと回路基板との関係を示す分解斜
視図、図8は、本実施形態のジャックユニットの取り付
け状態を示す要部断面図、図9は、プラグを介して本実
施形態のジャック取り付け構造に外力が加えられた際の
様子を示す説明図である。なお、図7〜図9において、
前記第1実施形態と同一の構成要素には同一符号を付
し、その説明は重複を避けるため割愛する。
【0030】本実施形態が前記した第1実施形態と相違
するのは、ジャックユニット6の接続端子6c’にバネ
性を持たせず、この接続端子6c’を、弾性を有する薄
板状コネクタ10を弾性変形させた状態で、該薄板状コ
ネクタ10を介して、回路基板4の導電性パターン4a
と電気的に接続するようにした点にある。
【0031】図7〜図9において、6c’は、ジャック
ユニット6のジャック本体6a内のプラグ接触部から導
出された複数の接続端子で、この接続端子6c’は、ジ
ャック本体6aの基板対向面6a−1に略密着する形で
設けられており、バネ性を有しないものとなっている。
10は弾性を有する薄板状コネクタで、弾性を有する絶
縁板材11と、該絶縁板材に埋設され絶縁板材の表裏に
露出部を持つ複数の弾性導電材12とで構成されてお
り、弾性導電材12は、接続端子6c’と導電性パター
ン4aに対応する数だけ設けられている。絶縁板材11
は、例えばゴム成形品や、弾性回復力のある軟性プラス
チック成形品、あるいは弾性回復力のある不織布の積層
材などで構成され、弾性導電材12は、導電性ゴムや、
導電性金属細線条を束ねた、もしくはより合わせた集合
体などで構成され、絶縁板材11の表裏を貫通する形で
配設されている。
【0032】上記の薄板状コネクタ10は、ジャック本
体6aと回路基板4との間に挟み込まれるように取り付
けられ、この薄板状コネクタ10は弾性変形させられた
状態で、弾性導電材12によって、ジャックユニット6
の接続端子6c’と回路基板4の導電性パターン4aと
を、非ハンダ付けによって電気的に導通させる。
【0033】ジャックユニット6の取り付け状態では、
図8に示すように、ジャック本体6aの基板対向面6a
−1と反対側の面6a−2が、ボトムケース2のボス部
2c’の水平段部2c−1’と当接するようになってお
り、ジャックユニット6の接続端子6c’は、所定量だ
け弾性変形している薄板状コネクタ10の弾性導電材1
2に押し付けられており、弾性導電材12の他方側は、
先と同様にボトムケース2に保持された回路基板4の導
電パターン4aに押し付けられている。ここで、前記し
た第1実施形態と同様に、薄板状コネクタ10が弾性変
形することによるストレスを回路基板4は受けるが、弾
性変形による押圧力は実用上許容できる範囲に管理され
ていることは、言うまでもない。
【0034】なお、弾性導電材12は絶縁板材11内で
互いに接触しないよう距離を開けられており、隣り合っ
た弾性導電材12どうしで通電することはない。薄板状
コネクタ10の主材料としてゴム材を使用すると、その
弾性変形量が大きいので、適正な弾性変形量と弾性力と
の設定・管理が容易となる。
【0035】また、取り付け状態においては、ジャック
本体6aのプラグ抜き差し方向と平行な2つの側面は、
ボトムケース2のボス部2c’の垂直段部2c−2’に
よって位置規制されており、ジャック本体6aの基板対
向面6a−1は、回路基板4および薄板状コネクタ10
を貫通したフロントケース3のボス部3b’によって位
置規制されるようになっている。また、ジャックユニッ
ト6の取り付け状態では、図8では示していないが、ジ
ャック本体6aおよび薄板状コネクタ10のプラグ抜き
差し方向と直交する一方の側面(リア面)は、ボトムケ
ース2から一体に立設された支持突起(図6の支持突起
2dよりも長尺の支持突起)によって、所定クリアラン
スをもって位置規制されるようになっており、ジャック
本体6aのプラグ抜き差し方向と直交する他方の側面
(フロント面)は、ボトムケース2およびフロントケー
ス3の側壁に形成した垂直段部2e、3c(前記図6と
同様のもの)によって、所定クリアランスをもって位置
規制されるようになっている。
【0036】このような構成をとる本実施形態において
も、プラグを介してジャックユニット6のジャック本体
6aに外力が作用しても、前後、左右、上下方向の外力
を、ボトムケース2とフロントケース3に設けたボス部
や支持突起や段部が受け止めることになり、この際、薄
板状コネクタ10が変形しても、例えば図9に示すよう
に、2点鎖線で示す初期位置から実線で示す位置へジャ
ック本体6aが変位し、2点鎖線で示す初期位置から実
線で示す状態へ薄板状コネクタ10が変形しても、ジャ
ックユニット6の接続端子6c’と回路基板4の導電性
パターン4aとは、弾性導電材12によって確実に電気
的導通を維持する状態が保たれる。
【0037】以上のように、本実施形態によれば、ジャ
ックユニット6に過大な外力が作用しても、ジャックユ
ニット6と回路基板4の電気的接続が、ハンダ付けを用
いない、弾性変形した薄板状コネクタ10の弾性導電材
12を介しての弾接であるので、ジャックユニット6と
回路基板4の電気的接続は常に安定に維持される。ま
た、回路基板4への不要なストレスを回避できるので、
携帯情報端末等の小型電子機器の信頼性を向上させるこ
とができる。さらに、ジャックユニットの取り付け占有
面積も小さくでき、かつ、ジャックユニットの多接点化
や小型化にも対応可能なジャック取り付け構造を実現で
きる。
【0038】図10は、本発明の第3実施形態によるジ
ャック取り付け構造における、ジャックユニットと薄板
状コネクタと回路基板との関係を示す分解斜視図であ
る。なお、図10において、前記した第2実施形態と均
等な構成要素には同一符号を付し、その説明は重複を避
けるため割愛する。
【0039】本実施形態は前記第2実施形態の変形例で
あり、本実施形態が前記第2実施形態と相違するのは、
1つの接続端子6c’および導電パターン4aに対応す
る薄板状コネクタ10の弾性導電材12’を、複数の導
電性金属細線条12aにより複数の導電経路を持つもの
としたことにある。つまり、1つの接続端子6c’と1
つの導電パターン4aとを、互いに独立した複数の導電
性金属細線条12aによって電気的に導通させる構成と
なっている。
【0040】かような構成をとる本実施形態において
は、前記した第2実施形態による効果に加えて、導電性
金属細線条12aが疲労等で破断しても複数経路を持つ
ので、より安定した信頼性の高い導通が保証される。
【0041】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ジャック
ユニットの接続端子にハンダ剥がれが生じる虞が全くな
く、かつ、外力がかかっても、ジャックユニットの接続
端子と回路基板の導電パターンとの間の電気的導通が常
に安定に維持できる、ジャック取り付け構造を実現でき
る。また、回路基板に過大なストレスを与えることがな
いので、携帯電話機などの小型電子機器の信頼性を向上
できる。さらに、ジャック専用基板や専用コネクタ等を
必要としない、構造の簡易な、小型化に適したジャック
取り付け構造を実現できる。総じて、信頼性が高く、機
器の小型化にも貢献するジャックの取付け構造を提供で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るジャック取り付け
構造が適用される携帯電話機の断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態における、ジャックユニ
ットと回路基板を示す斜視図である。
【図3】本発明の第1実施形態における、ジャックユニ
ットの取り付け状態を示す要部断面図である。
【図4】本発明の第1実施形態における、ジャックユニ
ットの接続端子がフリーな状態を示す説明図である。
【図5】本発明の第1実施形態のジャック取り付け構造
に外力が加えられた際の様子を示す説明図である。
【図6】本発明の第1実施形態のジャック取り付け構造
に外力が加えられた際の様子を示す説明図である。
【図7】本発明の第2実施形態における、ジャックユニ
ットと薄板状コネクタと回路基板との関係を示す分解斜
視図である。
【図8】本発明の第2実施形態における、ジャックユニ
ットの取り付け状態を示す要部断面図である。
【図9】本発明の第2実施形態のジャック取り付け構造
に外力が加えられた際の様子を示す説明図である。
【図10】本発明の第3実施形態における、ジャックユ
ニットと薄板状コネクタと回路基板との関係を示す分解
斜視図である。
【図11】本発明の第1実施形態に係るジャック取り付
け構造が適用される携帯電話機とプラグを示す斜視図で
ある。
【図12】従来技術によるジャックユニットとプラグと
を示す斜視図である。
【図13】図12の従来のジャックユニットの取り付け
状態を示す要部断面図である。
【図14】他の従来技術によるジャックユニットの取り
付け状態を示す斜視図である。
【図15】図14の断面図である。
【符号の説明】
1 電話機本体 2 ボトムケース 2a 外縁端部 2b 担持突起部 2c、2c’ ボス部 2d 支持突起 2e 垂直段部 3 フロントケース 3a 外縁端部 3b、3b’ ボス部 3c 垂直段部 4 回路基板 4a 導電パターン 5A、5B、5C、5D 電子部品 6 ジャックユニット 6a ジャック本体 6b プラグ挿入穴 6c、6c’ 接続端子 7 ネジ 10 薄板状コネクタ 11 絶縁板材 12、12’ 導電性接続部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D005 BB16 5E336 AA04 CC06 CC10 CC18 CC60 EE15 GG30

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラグ挿入穴を設けたジャック本体を有
    するジャックユニットと、該ジャックユニットを搭載し
    てジャックユニットと電気的に接続される回路基板と、
    該回路基板を内蔵して保持する筐体とを具備したジャッ
    ク取り付け構造であって、 前記筐体に前記ジャック本体の基板対向面と反対側の面
    を係止する支持部を設けて、該支持部と前記回路基板と
    の間に前記ジャックユニットを配置することによって、
    前記ジャックユニットと前記回路基板の導電パターンと
    を接続するための弾性を有する導電性接続部材を弾性変
    形させて、前記ジャックユニットと前記回路基板とを電
    気的に接続したことを特徴とするジャック取り付け構
    造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載において、 前記弾性を有する導電性接続部材は、前記ジャック本体
    から導出された導電性金属片からなる接続端子であり、 前記支持部におけるジャック本体当接面と前記回路基板
    との間の距離をDとし、前記ジャック本体における基板
    直交方向の寸法であるジャック本体の厚みをdとして、
    前記接続端子がフリーな状態における前記ジャック本体
    の基板対向面から接続端子の基板当接部位までの突出寸
    法をL1としたとき、 D−d<L1 の条件を満たすことを特徴とするジャック取り付け構
    造。
  3. 【請求項3】 請求項2記載において、 前記接続端子は屈曲して形成されたことを特徴とするジ
    ャック取り付け構造。
  4. 【請求項4】 請求項1記載において、 前記弾性を有する導電性接続部材は、弾性を有する絶縁
    板材に埋設され該絶縁板材の表裏に露出部を持つ弾性導
    電材からなり、この弾性導電材によって、前記ジャック
    本体の基板対向面に導出された接続端子と前記回路基板
    の導電パターンとを接続したことを特徴とするジャック
    取り付け構造。
  5. 【請求項5】 請求項4記載において、 前記弾性を有する絶縁板材に埋設された前記弾性導電材
    は、1つの前記接続端子に対して複数の導電経路を持つ
    ように形成されたことを特徴とするジャック取り付け構
    造。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5の何れか1項に記載にお
    いて、 前記筐体には、さらに、前記ジャック本体の4側面をそ
    れぞれ位置規制する側面支持部が設けられたことを特徴
    とするジャック取り付け構造。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6の何れか1項に記載にお
    いて、 前記筐体には、さらに、前記回路基板の透穴を貫通して
    前記ジャック本体の基板対向面を位置規制する支持部が
    設けられたことを特徴とするジャック取り付け構造。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7の何れか1項に記載にジ
    ャック取り付け構造を持つことを特徴とする小型電子機
    器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102355979A (zh) * 2009-03-11 2012-02-15 怡得乐工业有限公司 具有管状钎料构件的触点
JP2016534605A (ja) * 2014-06-27 2016-11-04 小米科技有限責任公司Xiaomi Inc. イヤホンソケットアセンブリー及び電子機器
US9553382B2 (en) 2014-06-27 2017-01-24 Xiaomi Inc. Headphone socket assembly and electronic equipment including same

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