JP2003163077A - 有機el素子とその製造方法 - Google Patents

有機el素子とその製造方法

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JP2003163077A
JP2003163077A JP2001360550A JP2001360550A JP2003163077A JP 2003163077 A JP2003163077 A JP 2003163077A JP 2001360550 A JP2001360550 A JP 2001360550A JP 2001360550 A JP2001360550 A JP 2001360550A JP 2003163077 A JP2003163077 A JP 2003163077A
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desiccant
sheet
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Yukio Nomura
幸生 野村
Yuji Satani
裕司 佐谷
Akira Gyotoku
明 行徳
Takahito Ishii
隆仁 石井
Shuzo Tokumitsu
修三 徳満
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K59/00Integrated devices, or assemblies of multiple devices, comprising at least one organic light-emitting element covered by group H10K50/00
    • H10K59/80Constructional details
    • H10K59/87Passivation; Containers; Encapsulations
    • H10K59/874Passivation; Containers; Encapsulations including getter material or desiccant

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来、有機EL素子は水分に起因するダーク
スポットの発生を抑制するために、素子内部に乾燥材粉
末を充填していたが、クリーンルーム内での作業として
発塵の問題があった。 【解決手段】 本発明は、少なくとも、陽極および陰極
に狭持された1層もしくは複数層の少なくとも有機化合
物層により構成される積層体と、少なくとも乾燥材が担
持されたシート(多孔板)が2枚の基板で狭持されてい
る有機EL素子およびその製造方法である。この構成に
すると、静電気により乾燥材が飛散することなく充填で
きるし、乾燥材の焼成を高温で行うことができ、乾燥材
の吸湿能力を高めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、TVやコンピュー
タ画像を表示するフラットパネルディスプレイに用いら
れる有機EL表示素子内部の乾燥方法および製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、有機EL素子は水分に起因するダ
ークスポットの発生を抑制するために、素子内部に乾燥
材粉末を充填していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、乾燥材
粉末を充填する場合、静電気によりそれが飛散しやすい
ため充填が非常に困難であった。またクリーンルーム内
での作業としても発塵の問題があった。これを解決する
のに、乾燥材粉末のペレット化や焼結化によるシート化
が考えられるが、もろく、そのため厚板化が必要であ
り、有機EL素子の薄板化が困難であった。またこれら
構成では、乾燥材が基板上に設けられた積層体を覆うた
め、積層体上面から有機ELの発光を高効率で取り出す
ことが困難であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はこれらの課題を
解決するものであり、上記の課題を解決するための有機
EL素子は、少なくとも、陽極および陰極に狭持された
1層もしくは複数層の少なくとも有機化合物層により構
成される積層体と、乾燥材が担持されたシート(多孔
板)が2枚の基板で狭持されている構成である。
【0005】この構成にすると、静電気により乾燥材が
飛散することなく充填できる有機EL素子となる。
【0006】また、上記の課題を解決するための有機E
L素子は、シートがガラスもしくはセラミックを有する
ことを特徴とする。
【0007】この構成にすると、乾燥材の焼成を高温で
行うことができ、担体自体の吸湿・放湿がないので、乾
燥材の吸湿能力を非常に高めることができる。
【0008】また、上記の課題を解決するための有機E
L素子は、ガラス又はセラミックが、それぞれガラスフ
ァイバーもしくはセラミックファイバーであることを特
徴とする。
【0009】この構成にするとシートがセラミックファ
イバーであるので、乾燥材の充填率を向上できる。しか
も、セラミックファイバーはセラミックペーパー化でき
担持した乾燥材は薄板化できるので、有機EL素子の薄
板化が可能となる。
【0010】また、上記の課題を解決するための有機E
L素子は、乾燥材がゼオライトであることを特徴とす
る。
【0011】また、上記の課題を解決するための有機E
L素子は、乾燥材が酸化バリウムであることを特徴とす
る。
【0012】この構成にすると、ゼオライトは吸湿能力
が高いため、ごくわずかな水分でもダークスポットが発
生する有機EL素子に適している。特に酸化バリウム低
湿下での吸湿能力が高いため有機EL素子に最適であ
る。
【0013】また、上記の課題を解決するための有機E
L素子は、乾燥材が担持されたシートが表示領域外に狭
持されていることを特徴とする。
【0014】この構成にすると、乾燥材を狭持しつつ、
基板上に設けられた積層体の上面から有機ELの発光を
高効率で取り出せる有機EL素子となる。
【0015】次に上記の課題を解決するための有機EL
素子の製造方法は、陽極および陰極に狭持された1層も
しくは複数層の少なくとも有機化合物層により構成され
る積層体を形成する工程と、乾燥材をシート(多孔板)
に担持する工程と、少なくともその積層体とそのシート
を2枚の基板で狭持する工程とを有する構成である。
【0016】この構成にすると、有機EL素子内部に静
電気により乾燥材が飛散することなく充填できる。
【0017】また、上記の課題を解決するための有機E
L素子は、乾燥材をシートに担持する工程が、乾燥材を
含む液をシートに接触させる工程と、乾燥する工程とを
有することを特徴とする。
【0018】この構成にすると、極めて容易かつ安価な
方法でシートに担持された乾燥材を搭載した有機EL素
子を製造できる。
【0019】また、上記の課題を解決するための有機E
L素子は、少なくとも積層体と、乾燥材が担持されたシ
ートを2枚の基板で狭持する工程の前に、乾燥材が担持
されたシートを焼成する工程を有することを特徴とす
る。
【0020】この構成にすると、焼成により乾燥材の吸
着水が脱離するので、吸湿能力の優れた多孔板に担持さ
れた乾燥材となり、発光特性に優れた有機EL素子を製
造できる。
【0021】また、上記の課題を解決するための有機E
L素子は、焼成する温度が300℃以上であることを特
徴とする。
【0022】この構成にすると、300℃以上の焼成に
より乾燥材の吸着水が脱離するだけでなく、バインダー
が完全に接着・重合し、さらに揮発成分が除去されるの
で、吸湿能力の優れたシートに担持された乾燥材とな
り、さらに発光特性に優れた有機EL素子を製造でき
る。
【0023】また、上記の課題を解決するための有機E
L素子は、焼成する雰囲気が酸素を含む雰囲気下である
ことを特徴とする。
【0024】この構成にすると、焼成によりバインダー
が完全に接着・重合した後に残った有機成分を焼失除去
できるので、吸湿能力の優れたシートに担持された乾燥
材となり、さらに発光特性に優れた有機EL素子を製造
できる。
【0025】また、上記の課題を解決するための有機E
L素子は、焼成する雰囲気が無水雰囲気下であることを
特徴とする。
【0026】この構成にすると、焼成中に乾燥材が吸水
することがない。したがって吸湿能力の優れた多孔板に
担持された乾燥材となり、さらに発光特性に優れた有機
EL素子を製造できる。
【0027】また、上記の課題を解決するための有機E
L素子は、少なくとも積層体と、乾燥材が担持されたシ
ートを2枚の基板で狭持する工程が無水雰囲気下である
ことを特徴とする。
【0028】この構成にすると、積層体と多孔板に担持
された乾燥材を2枚の基板で狭持する工程で、シートに
担持された乾燥材が吸湿することがない。したがってさ
らに発光特性に優れた有機EL素子を製造できる。
【0029】また、上記の課題を解決するための有機E
L素子は、乾燥材をシートに担持する工程の前に、多孔
板の少なくとも表示領域部分を除去する工程を有するこ
とを特徴とする。
【0030】さらに、上記の課題を解決するための有機
EL素子は、少なくとも積層体と、乾燥材が担持された
シートを2枚の基板で狭持する工程が、乾燥材が担持さ
れたシートを少なくとも表示領域外に狭持する工程を有
することを特徴とする。
【0031】この構成にすると、乾燥材を狭持しつつ、
基板上に設けられた積層体の上面から有機ELの発光を
高効率で取り出せる有機EL素子を製造できる。
【0032】
【発明の実施の形態】本発明は、少なくとも、陽極およ
び陰極に狭持された1層もしくは複数層の少なくとも有
機化合物層により構成される積層体と、乾燥材が担持さ
れたシートが2枚の基板で狭持されている有機EL素子
およびその製造方法である。
【0033】この構成にすると、静電気により乾燥材が
飛散することなく充填できるし、乾燥材の焼成を高温で
行うことができ、乾燥材の吸湿能力を高めることができ
る。また乾燥材の充填率を向上できるし、さらにシート
に担持された乾燥材を薄板化できるので、表示特性の優
れた薄板有機EL素子が可能となる。
【0034】なお、本発明に使用される、シートとして
は、高温で乾燥、焼成すること、担体自体の吸湿・放湿
防止観点から、フィルム等の樹脂等は好ましくなく、ガ
ラスもしくはセラミック製等の多孔板が好ましい。さら
に、乾燥材の充填率を向上するためには、ガラスファイ
バーもしくはセラミックファイバーを用いるのが好まし
い。特に、有機EL素子では薄板化の観点から、薄板化
可能であることや、表示領域外に狭持できること(加工
性)、さらにプラスチック基板を用いたフレキシブル有
機EL素子を実現する(柔軟性)観点から、ガラスファ
イバーもしくはセラミックファイバーでできたガラスペ
ーパーもしくはセラミックペーパーを用いた方がより好
ましい。このセラミックの材料としてはシリカ、アルミ
ナ、ジルコニアの単体あるいはこれらのうちの2つ以上
の複合酸化物が適してしている。
【0035】また、本発明に使用される乾燥材として
は、シリカ・アルミナ複合酸化物のゼオライトが適して
いる。特に細孔径0.5nm以下のゼオライトは水を選
択的に物理吸着するため、吸湿能力に優れている。ま
た、酸化バリウムは水と反応して水酸化バリウムとなる
化学吸着タイプの低湿度での吸湿能力に優れている。こ
れ以外として、物理吸着タイプはアルミナも適用可能で
ある。しかし、シリカゲルは低湿度での吸湿能力が小さ
いため、有機EL素子において初期ダークスポットを発
生させてしまう。一方、化学吸着タイプとしては五酸化
リン、過塩素酸マグネシウムが有効であるが、取り扱い
が難しい。
【0036】また、乾燥材を担持したシートにおいては
乾燥材を強固に担持しかつガラスペーパもしくはセラミ
ックペーパーに柔軟性持たせるためにバインダーを用い
てもよい。このバインダーはセラミックペーパーにあら
かじめ担持しておいてもよいし、また少なくとも乾燥材
を含む液をシートに接触させる工程において、液に含有
させておいてもかまわない。バインダーとしては有機シ
ロキサン化合物が有効である。
【0037】また、本発明の有機EL素子の製造方法で
乾燥材をシートに担持する工程での、乾燥材を含む液を
シートに接触させるとは、液に浸漬、液を噴霧、転写さ
せるなどが含まれる。そして、この液は溶液、懸濁液状
態いずれでもよい。さらに乾燥条件は、液が乾燥すれば
よく。溶媒の沸点以上が好ましい。
【0038】また、少なくとも積層体と、乾燥材が担持
されたシートを2枚の基板で狭持する工程の前に、乾燥
材が担持されたシートを焼成する工程の条件としては、
温度は300℃以上、より好ましくは有機物を焼失でき
る500℃以上がよく、多孔体および乾燥材の表面積が
減少する1000℃以下が望ましい。そして、酸素を含
む雰囲気下であること、好ましくは有機物を焼失できる
モル濃度で20%以上が望ましい。さらに無水雰囲気下
であること、好ましくは低湿度での吸湿能力向上のた
め、湿度5%RH以下が望ましい。
【0039】さらの、乾燥材が担持されたシートの形状
としては、積層体と2枚の基板で狭持されれば任意の形
状でよい。例えば、積層体の上面から有機ELの発光を
高効率で取り出し、しかもそれと接触がないように、少
なくとも乾燥材が担持された多孔板が表示領域外に狭持
されるように額縁状の形状でもよい。そしてこの額縁状
に加工する工程として、シートを額縁状にしてから、少
なくことも乾燥材を担持してもよいし、少なくとも乾燥
材を担持してから額縁状にしてもかまわない。
【0040】(実施の形態1)本発明の有機EL素子の
1つの実施の形態を図1を用いて説明する。ガラスの基
板上1上に透明電極2が形成されている。この電極2上
に有機化合物層3があり、さらにその上に電極4が形成
されている。こうしてガラス基板1上に積層体5が形成
される。
【0041】つぎに、有機バインター5%を含むセラミ
ックペーパーを乾燥材としてゼオライト(東ソ製ゼオラ
ムA−4 細孔径0.4nm)10g、水100g、イ
ソプロピルアルコール40gからなる懸濁液に浸漬し、
引き上げ後80℃で20分乾燥し、その後空気中で50
0℃で1時間焼成し、乾燥材が担持されたシート(セラ
ミックペーパー)6が調製される。
【0042】これらのガラス基板1上に形成された積層
体5と乾燥材が担持されたセラミックペーパー6を凹状
キャップガラス7の窪み部分に封入し、凹状キャップガ
ラス7の縁にはシール材8が設けて貼り合わせ、これを
光硬化させて有機EL素子Aが作製される。
【0043】(比較例1)乾燥材が担持されたセラミッ
クペーパー6の代わりに、500℃で1時間焼成したゼ
オライト(東ソ製ゼオラムA−4 細孔径0.4nm)
粉末を封入したこと以外は実施の形態1と同様に有機E
L素子Bを作製した。
【0044】(封止性能の比較)有機EL素子A,Bを
10個ずつ作製し、まず外観をチェックした。Aはすべ
てで異常がなかったものの、Bは3個がゼオライトが飛
散してシール材に混入しており、また2個がゼオライト
を均一に充填できずに充填高さが高くなり、シールが幅
不足や切れを起こしていた。
【0045】この結果、有機ELの表示特性は問題のあ
ったBの5個のうち、ゼオライトを均一に充填できずに
充填高さが高くなり、シールが幅不足や切れを起こした
2個が初期において80〜100μmのダークスポット
が発生した(その他は5〜10μm)。
【0046】また残りの3個も60℃90%RH20時
間放置で、50〜70μmのダークスポットが発生した
(その他は5〜10μm)。
【0047】以上の結果より、有機EL素子Aが本発明
の効果が発揮されて、均一な品質で封止できることがわ
かった。
【0048】(実施の形態2)乾燥材としてゼオライト
の代わりに酸化バリウムを使用したこと以外は実施の形
態1と同様に有機EL素子Cを作製した。
【0049】(封止性能の比較)有機EL素子A,Cを
10個ずつ作製し、初期ダークスポットの大きさを観察
した。Aは5〜10μmであったのに対し、Bは2.5
〜5μmであった。このことから本発明の有機EL素子
Bは低湿度化での吸湿能力が高いことがわかる。
【0050】(実施の形態3)有機EL素子の積層体を
図2に示すその上面から発光を取り出す構造にしたこ
と、乾燥材が担持されたシート(セラミックペーパー)
6の表示領域、すなわち積層体の領域を切り取り額縁状
にしてこと以外は実施の形態1と同じように有機EL素
子C1を作製した。
【0051】また、有機EL素子の積層体をその上面か
ら発光を取り出す構造にしたこと、セラミックペーパー
の表示領域、すなわち積層体の領域を切り取り額縁状に
して乾燥材を同様に担持したこと以外は実施の形態1と
同じように有機EL素子C2を作製した。
【0052】(発光特性と信頼性)有機EL素子A,C
1,C2に同じ電流(密度)を加え、輝度を測定したと
ころC1、C2の輝度が1.5倍向上することがわかっ
た。また、これらを60℃90%RH20時間放置して
もダークスポットの大きさが3つの素子とも変化せず5
μmであった。
【0053】なお、乾燥材が担持されたセラミックペー
パー6の代わりに粉末乾燥材を使用すると上取り出し構
造が実現困難なのはいうまでもない。
【0054】したがって、有機EL素子C1,C2は本
発明の効果が発揮されていることがわかる。
【0055】(実施の形態4)乾燥材が担持されたセラ
ミックペーパー6を焼成なし、200,300,100
0,1200℃で焼成したこと以外は実施の形態1と同
じように有機EL素子D0、D1、D2、D3、D4を
作製した(500℃で焼成したものはA)。
【0056】(発光特性と信頼性)これらの素子60℃
90%RH中に放置してもダークスポットの大きさを測
定した。これを表1に示す。
【0057】
【表1】
【0058】この結果より本発明の製造方法による有機
EL素子が優れた特性を示すことがわかる。
【0059】(実施の形態5)乾燥材が担持されたセラ
ミックペーパー6を酸素濃度で0、50、100モル%
下(残りは窒素)500℃焼成したこと以外は実施の形
態1と同じように有機EL素子E0、E1、E2を作製
した(20モル%(空気)下で500℃焼成したものは
A)。
【0060】(発光特性と信頼性)これらの素子60℃
90%RH中に放置してもダークスポットの大きさを測
定した。これを表2に示す。
【0061】
【表2】
【0062】この結果より本発明の製造方法による有機
EL素子が優れた特性を示すことがわかる。
【0063】(実施の形態6)乾燥材が担持されたセラ
ミックペーパー6を湿度で5、20%RH下500℃焼
成したこと以外は実施の形態1と同じように有機EL素
子F1、F2を作製した(50%RH下で500℃焼成
したものはA)。
【0064】(発光特性と信頼性)これらの素子60℃
90%RH中に放置してもダークスポットの大きさを測
定した。これを表3に示す。
【0065】
【表3】
【0066】この結果より本発明の製造方法による有機
EL素子が優れた特性を示すことがわかる。
【0067】(実施の形態7)ガラス基板1上に形成さ
れた積層体5と乾燥材が担持されたセラミックペーパー
6を凹状キャップガラス7の窪み部分に封入する雰囲気
湿度が1,5,20%RHであること以外実施の形態1
と同じように有機EL素子G1、G2、G3を作製した
(50%RH下のものはA)。
【0068】(発光特性と信頼性)これらの素子60℃
90%RH中に放置してもダークスポットの大きさを測
定した。これを表5に示す。
【0069】
【表4】
【0070】この結果より本発明の製造方法による有機
EL素子が優れた特性を示すことがわかる。
【0071】
【発明の効果】本発明は、少なくとも、陽極および陰極
に狭持された1層もしくは複数層の少なくとも有機化合
物層により構成される積層体と、少なくとも乾燥材が担
持された多孔板が2枚の基板で狭持されている有機EL
素子およびその製造方法である。
【0072】この構成にすると、静電気により乾燥材が
飛散することなく充填できるし、乾燥材の焼成を高温で
行うことができ、乾燥材の吸湿能力を高めることができ
る。また乾燥材の充填率を向上できるし、さらに多孔板
に担持された乾燥材を薄板化できるので、表示特性の優
れた薄板有機EL素子が可能となる。また加工性が優れ
ているため、表示領域外に狭持できることや、さらに柔
軟性からプラスチック基板を用いたフレキシブル有機E
L素子にも搭載可能である。
【0073】そしてこれらの効果によって、高品質、高
信頼性の有機EL素子を提供できることから本発明の効
果は絶大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の有機EL素子を示す図
【図2】実施の形態3の有機EL素子を示す図
【符号の説明】
1 ガラス基板 2 透明電極 3 有機化合物層 4 電極 5 積層体 6 乾燥材を担持したセラミックペーパー 7 凹状キャップガラス 8 シール材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 行徳 明 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 石井 隆仁 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 徳満 修三 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3K007 AB13 AB17 AB18 BB01 BB05 DB03 FA00 FA02

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の電極間に少なくとも有機化合物層
    を有する有機EL素子であって、前記有機EL素子と、
    乾燥材が担持されたシートとを一対の基板で狭持するこ
    とを特徴とする有機EL素子。
  2. 【請求項2】 シートがガラス又はセラミックを有する
    ことを特徴とする請求項1記載の有機EL素子。
  3. 【請求項3】 ガラス又はセラミックが、それぞれガラ
    スファイバー又はセラミックファイバーであることを特
    徴とする請求項2記載の有機EL素子。
  4. 【請求項4】 乾燥材がゼオライトであることを特徴と
    する請求項1から4のいずれかに記載の有機EL素子。
  5. 【請求項5】 乾燥材が酸化バリウムであることを特徴
    とする請求項1から4のいずれかに記載の有機EL素
    子。
  6. 【請求項6】 乾燥材が担持された多孔板が表示領域外
    に狭持されていることを特徴とする請求項1から4のい
    ずれかに記載の有機EL素子。
  7. 【請求項7】 陽極および陰極に狭持された1層もしく
    は複数層の少なくとも有機化合物層により構成される積
    層体を形成する工程と、乾燥材をシートに担持する工程
    と、少なくともその積層体と前記シートを2枚の基板で
    狭持する工程とを有する有機EL素子の製造方法。
  8. 【請求項8】 乾燥材を多孔板に担持する工程が、乾燥
    材を含む液をシートに接触させる工程と、その多孔板を
    乾燥する工程とを有することを特徴とする請求項7記載
    の有機EL素子の製造方法。
  9. 【請求項9】 少なくとも積層体と、乾燥材が担持され
    たシートを2枚の基板で狭持する工程の前に、乾燥材が
    担持されたシートを焼成する工程を有することを特徴と
    する請求項7記載の有機EL素子の製造方法。
  10. 【請求項10】 焼成する温度が300℃以上であるこ
    とを特徴とする請求項9記載の有機EL素子の製造方
    法。
  11. 【請求項11】 焼成する雰囲気が酸素を含む雰囲気下
    であることを特徴とする請求項9記載の有機EL素子の
    製造方法。
  12. 【請求項12】 焼成する雰囲気が無水雰囲気下である
    ことを特徴とする請求項9記載の有機EL素子の製造方
    法。
  13. 【請求項13】 少なくとも積層体と、乾燥材が担持さ
    れたシートを2枚の基板で狭持する工程が無水雰囲気下
    であることを特徴とする請求項7から12のいずれかに
    記載の有機EL素子の製造方法。
  14. 【請求項14】 乾燥材をシートに担持する工程の前
    に、シートの少なくとも表示領域部分を除去する工程を
    有することを特徴とする請求項7から12のいずれかに
    記載の有機EL素子の製造方法。
  15. 【請求項15】 少なくとも積層体と、乾燥材が担持さ
    れたシートを2枚の基板で狭持する工程が、乾燥材が担
    持されたシートを少なくとも表示領域外に狭持する工程
    を有することを特徴とする請求項7から12のいずれか
    に記載の有機EL素子の製造方法。
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