JP2003162194A - 電子写真装置 - Google Patents
電子写真装置Info
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Abstract
の画質劣化、装置の機能の劣化、さらに現像剤の劣化の
発生を防止した電子写真装置を提供することを課題とす
る。 【解決手段】 感光体1を帯電、露光して静電潜像を形
成し、感光体1に形成された静電潜像に対し、現像装置
4にて現像剤を供給して、静電潜像を顕像化し、顕像化
された像を記録紙に転写し、感光体1の表面の現像剤
を、現像装置4にて回収する電子写真装置において、感
光体1と接触して設けられ、転写が行なわれた後に、感
光体1の表面に残留する現像剤を電気的に制御する回転
体11と、回転体11に電圧を印加する電圧印加手段
と、回転体11に面で接触する部材12とを具備するこ
とを特徴とする。
Description
る。
る電子写真装置には、一般的に次に述べる構成をなすも
のがある。すなわち、無端状の感光体の周囲に、感光体
の表面を帯電する帯電装置と、この帯電装置に対して感
光体の回転方向下流側に位置し感光体の表面に静電潜像
を形成する露光装置と、この露光装置に対して感光体の
回転方向下流側に位置し現像ローラに担持されたトナー
を感光体の表面に付与して静電潜像を顕在化してトナー
像を形成する現像装置と、この現像装置に対して感光体
の回転方向下流側に位置し感光体のトナー像を記録媒体
である記録紙に転写する転写装置と、この転写装置に対
して感光体の回転方向下流側に位置しブレードを感光体
の表面に接触させて転写後に感光体の表面に残留するト
ナーを除去するクリーニング装置とを備えたものであ
る。
に感光体が回転され、感光体にはその回転に伴い帯電装
置により帯電され、次いで露光装置により静電潜像が形
成され、次いで現像装置によりトナー像が形成される。
次いで転写装置により感光体のトナー像が記録紙に転写
され、さらに感光体に残留するトナーがクリーニング装
置により除去される。クリーニング装置で除去したトナ
ーは集めて廃トナーとして廃棄する。
リーニング装置を備えているために大形化し、またクリ
ーニング装置が回収したトナーを廃棄するために不経済
であるとともに、トナーを廃棄するためクリーニング装
置の保守管理が繁雑であるという問題がある。
特開昭59ー133573号で開示される電子写真装置
が提案されている。この電子写真装置は現像工程とクリ
ーニング工程の両方の動作を同時に行う機能をもたせる
方式のもので、感光体の周囲に、トナーを収容したホッ
パおよび2個の現像ローラをを備えた2成分反転現像方
式の現像装置を設けている。この現像装置では、トナー
が現像ローラから感光体に移動されて現像が行われると
ともに、感光体の表面に残留するトナーが現像ローラに
吸引されてクリーニングが行われる。残留トナーは現像
装置で回収されて再び現像に使用される。
略して装置の小型化を図り、残留トナーを廃棄する必要
がないので経済的である。しかし、この電子写真装置は
2成分反転現像法を採用しており、現像装置そのものが
大型で小型化やコスト低減を図ることが困難であるとい
う問題を有している。
62ー203182号で開示される電子写真装置が提案
されている。この電子写真装置は、非接触1成分反転現
像方式を採用して現像工程とクリーニング工程の両方の
動作を同時に行う方式のもので、感光体の周囲に非接触
1成分反転現像方式を採用した現像装置を設けてあり、
この現像装置は非磁性1成分トナーが収容されるホッパ
および感光体に対して離して設けられた現像ローラを有
している。この現像装置では、トナーが現像ローラから
感光体に移動されて現像が行われるとともに、感光体の
表面に残留するトナーが感光体から現像ローラに吸引さ
れてクリーニングが行われる。
像方式を採用することにより現像装置の小型化を図るこ
とができる。しかし、この電子写真装置は、感光体と現
像ローラが非接触で相互に離間していることから、感光
体に残留するトナーを現像ローラが回収する効率が悪い
という問題がある。
3ー4276号で開示される電子写真装置が提案されて
いる。この電子写真装置は、接触式1成分反転現像方式
を採用して現像工程とクリーニング工程の両方の動作を
同時に行う方式のもので、感光体の周囲に接触1成分反
転現像方式を採用した現像装置を設けてあり、この現像
装置は1成分トナーが収容されるホッパおよび感光体に
接触する現像ローラを有している。この現像装置では、
トナーが現像ローラから感光体に移動して現像が行われ
るとともに、感光体の表面に残留するトナーが現像ロー
ラに吸引されてクリーニングが行われる。
して感光体に接触するとともに記録紙を背面側から押圧
して前記感光体に接触させる転写ローラを備え、感光体
に形成されたトナー像を記録紙に転写する接触式の転写
装置を設けている。
とが接触しているために、現像装置が感光体に残留する
トナーを回収する効率が向上する。しかし、この方式の
電子写真装置において、負帯電とされた感光体に負帯電
されたトナーを使用する場合には、転写装置において感
光体と記録紙とが接触する時に、記録紙から発生する紙
粉が転写工程後の残留トナーとともに感光体に付着す
る。
は負極性に帯電し易く、すなわち相手材を正極性に帯電
し易くしている。このタルクが感光体に付着して現像装
置まで運ばれ、現像装置で残留トナーとともにホッパに
回収されると、ホッパに貯溜されている負極性のトナー
を正極性に帯電してしまう。そして、この正極性トナー
を用いて現像を行うと、非画像部にトナーが付着する、
いわゆる「かぶり」と呼ばれる汚れが生して画像の画質
を低下させるという問題が発生する。
ーラに担持されたトナーを摩擦帯電させる方式の場合に
は、紙粉が現像ローラとブレードとの間に詰まり、画像
に筋が生じて画像の画質を低下させることもある。
装置での帯電の遮断、露光装置での露光の遮断および散
乱が生じて画像の品質が不良となる。さらにまた、、紙
粉が現像装置へ進入すると現像剤を劣化させたり、現像
装置のフレームへ付着して現像装置の機能を劣化させる
こともある。
させる方式では、これら両者間で記録媒体である記録紙
を挟んで移動しながら感光体のトナー像を記録媒体に転
写するので、記録紙の紙粉が感光体に付着される量が多
く、前述した画像劣化の問題の発生が顕著である。
反転現像方式と、現像装置による残留トナー回収方式と
を組合せて採用した方式の電子写真装置においては、転
写行程において記録紙から発生した紙粉の影響により、
「かぶり」と呼ばれる汚れが発生するなどして画像の画
質を低下させるという問題が発生しており、また装置の
機能の劣化、現像剤の劣化を生じている。特に転写装置
が接触転写方式の場合にはこの問題が顕著である。
で、1成分接触反転現像方式および現像装置による残留
トナー回収方式を組合せて採用したものにおいて、転写
行程時に記録紙の紙粉の影響による画像の画質劣化、装
置の機能の劣化、現像剤の劣化の発生を防止した電子写
真装置を提供することを課題とする。
真装置は、感光体を帯電、露光して静電潜像を形成し、
前記感光体に形成された前記静電潜像に対し、現像装置
にて現像剤を供給して、前記静電潜像を顕像化し、前記
顕像化された像を記録紙に転写し、前記感光体の表面の
現像剤を、前記現像装置にて回収する電子写真装置にお
いて、前記感光体と接触して設けられ、前記転写が行な
われた後に、前記感光体の表面に残留する現像剤を電気
的に制御する回転体と、前記回転体に電圧を印加する電
圧印加手段と、前記回転体に面で接触する部材とを具備
することを特徴とする。
に接して回転しながら転写装置による転写の後に前記感
光体の表面に残留するトナーを電気的に制御して、残留
トナーの像が次の画像形成に悪影響を与えないようにす
る。また、回転体は電気的力と機械的力により転写行程
で感光体に付着した異物、例えば記録紙の紙粉を捕獲す
る。そして、回転体に面で接触する部材が回転体に付着
している異物を捕獲する。これにより回転体から異物を
取り除き、回転体にある異物が感光体に移って現像装置
まで運ばれて進入することを防止できる。
写真装置において、前記回転体にて電気制御された現像
剤を前記現像装置にて回収することを特徴とする。
て図1および図2を参照して説明する。
図2はこの電子写真装置において回転部体掻き取り体、
導電性部材および受け部を拡大して示している。この電
子写真装置は1成分接触反転現像方式と、現像装置によ
る残留トナー回収方式と、接触転写方式とを組合せて採
用した方式の電子写真装置であって、例えばファクシミ
リ装置における受信記録部に設ける。
された光導電性部材例えばアルミニウムにより形成して
ある。この感光体1は図示しないプロセスユニットのフ
レームに回転自在に支持し、図示しない回転駆動機構に
より図示矢印方向に回転する。感光体1の周囲には帯電
装置2、露光装置3、現像装置4、転写ローラ5および
除電装置6を夫々配置してあり、例えばこれら各装置2
〜4、6は図示しない図示しないプロセスユニットのフ
レームに設けてある。
光面)を例えば正極性に帯電させるもので、例えば直流
電源E1から電圧を印加するスコロトロン帯電器により
構成している。露光装置3は感光体1の表面に静電潜像
を形成するもので、例えば発光ダイオード(LED)露
光装置により構成し、帯電装置2に対して感光体1の回
転方向下流側に位置している。
採用して感光体1の表面の静電潜像を顕在化してトナー
像を形成するもので、これは露光装置3に対して感光体
1の回転方向下流側に位置している。この現像装置4
は、1成分トナーTを収容するトナーホッパ41と、感
光体1と平行に配置して回転可能に設けその表面を感光
体1の表面に接触した現像ローラ42を有している。ま
た、この現像ローラ42と平行に配置して回転可能に設
けた供給ローラ43と、現像ローラ42と平行な一定位
置に静止して設け現像ローラ42の表面に接触するブレ
ード44とを有している。現像ローラ42および供給ロ
ーラ43は図示しない回転駆動装置により図示矢印方向
に回転するととともに直流電源E2により電圧を印加す
る。
の表面に残留するトナーTを現像ローラ42により回収
するクリーニング作用を行う機能も有している。
に位置して電子写真装置を装備したファクシミリ装置の
フレームに支持してあり、感光体1の表面に接触して回
転する。転写ローラ5は図示しない回転駆動装置により
図示矢印方向に回転されるとともに直流電源E3により
電圧を印加する。
1の回転方向下流側に並んで導電性ブラシローラ11と
の間に設けてある。
ける感光体1に接近した箇所には、次に述べる回転体1
1と、掻き取り部材12と、導電性部材13と、受け部
14と、ケース15とを設けてある。回転体11と掻き
取り部材12と導電性部材13をケース15の内部に設
けてあり、受け部14をケース15の内部に内部に形成
してある。ケース15は感光体1の軸方向に沿って感光
体1の長さより大きな長さを有するもので、感光体1の
表面に面する部分が開放してあり、例えば合成樹脂や金
属で形成してある。このケース15は感光体1を支持す
るプロセスユニットのフレームと一体に形成され、ある
いは一体に取付けてある。
残留するトナーTを電気的に制御するとともに、感光体
1の表面に付着している異物、具体的には記録紙Pの紙
粉を捕獲するものである。この実施の形態では、回転体
11は、図2に示すように感光体1と例えば同じ長さを
有する軸11aにその円周方向全体に多数のブラシ毛1
1bを放射状に植設したブラシローラをなすものであ
る。このブラシ毛11bは感光体1の表面の軸方向全体
にわたって接触するように植設することが好ましいが、
軸方向に所定の幅をもって部分的に植設したものでも良
い。ブラシ毛11bは前述した回転体11の機能を発揮
できる材質で形成する。
11aをケース15に回転自在に支持し、ブラシ毛11
bの先端を感光体1の表面に接触する。回転体11は感
光体1の回転に従動して回転する。あるいは図示しない
回転駆動装置により回転体11を感光体1の回転方向に
対して順方向または逆方向に回転させるようにしてもよ
い。この場合は、回転駆動装置により軸11aを回転さ
せる。
順方向に回転させる場合に、回転体11と感光体1の両
者の周速を同じ大きさにしても良く、両者間に周速差を
持たせても良い。両者間に周速差をもたせる場合には回
転体11の回転速度を適宜設定する。回転体11を感光
体1に対して逆方向に回転する場合にも、回転体11の
回転速度を適宜設定する。実際上効果があるのは、回転
駆動装置により回転体11を感光体1の回転方向に対し
て逆方向に回転させる、あるいは順方向に周速差を持た
せて回転させる場合である。
気的に制御する手段に応じて、スイッチE4cにより極
性が異なる直流電源E4a、直流電源E4bに切り換え
て接続できるようにする。すなわち、回転体11を回転
しながら次に述べる電気的作用を行わせる。回転体11
に対して反転現像において感光体1(トナーT)と同じ
極性の電圧を回転体11に印加し、感光体1表面におけ
るトナー像を形成するトナーTを攪乱、拡散させてトナ
ー像を消す。あるいは、反転現像において感光体1(ト
ナーT)と逆極性の電圧を回転体11に印加し、感光体
1表面におけるトナー像を形成するトナーTを回転体1
1から吸引して捕獲し、頁間などの印字に影響を及ぼさ
ないタイミングにより感光体1(トナーT)と同じ極性
の電圧を回転体11に印加し、回転体11に捕獲してあ
った転写残りテナーを感光体1の表面に放出する。攪乱
されたトナーT、また放出されたトナーTは現像装置4
の現像ローラ42によりトナーホッパ41の内部へ回収
して再利用する。
回転体11に付着する異物S、例えば紙粉を掻き取るも
のである。電荷を有する転写残りトナーTは、静電気力
により回転体11に強固に付着している。また、異物
S、例えば繊維状紙粉のような異物の場合には、転写残
りトナーTと比較して回転体11への付着力は弱い。一
般的な上質紙の紙粉Sの帯電量を測定した結果、その帯
電量は一般的なトナーTと比較して極めて小さいことを
確認した。よって、掻き取り部材12を適切な形状と接
触圧力を有する場合に、紙粉などの異物Sのみを掻き取
り、転写残りトナーTをほとんど掻き取らないようにす
ることが可能である。
回転体11の全長に接触する長さを有するとともに回転
体11の外周面に接触できる幅を有する横長の板材から
なるもので、この板材は合成樹脂、金属などの弾性を有
する材料で形成している。掻き取り部材12は、幅方向
を斜めに立てた状態で回転体11に対して感光体1とは
反対側に位置して回転体11と平行に配置してあり、そ
の一方の側面の例えば中間部が回転体11の外周面下部
に全長にわたり接触している。掻き取り部材12の幅方
向の下側縁は固定端としてケース15に一体に形成し、
あるいは接着剤などの適宜な方法により固定し、上側縁
は自由端としている。これにより掻き取り部材12は固
定端を支点として弾性力によって回転体11に接触して
いる。
に設けて回転体11との間で電界を形成して、回転体1
1に捕獲されている異物Sおよび回転体11近傍に浮遊
している異物Sを引き寄せるものである。
転体11の全長に接触する長さと、掻き取り部材12よ
り高い位置となる幅を有する横長の板材からなるもの
で、導電材料で形成されている。導電性部材13は、掻
き取り部材12に対して回転体11とは反対側に受け部
14を形成するに必要な間隔を存した位置に、幅方向を
立てた状態で回転体11と平行に配置してある。導電性
部材13は、例えば下縁がケース15に一体に形成さ
れ、あるいは接着などの方向により一体的に固定してあ
り、上縁は掻き取り部材12より高い位置にあって引き
寄せ効果を高めている。
11との間に形成される電界の解析結果を示している。
図3に示した等電位線に対して垂直な方向、すなわち一
点鎖線で示す矢印の方向に向かって、回転体11に捕獲
されている異物Sおよび回転体11近傍に浮遊している
異物Sが引き寄せられる。その引き寄せる力は、等電位
線が最も緻密である箇所は、導電性部材13のある方向
である。特に繊維状紙粉は静電分極を生じて強く導電性
部材13へ引き付けられる。
へ電圧を印加すると、導電性部材13と回転体11との
間の電界を確実且つ強固に発生させて異物の引き寄せ効
果を一層高めることができる。
体1と正帯電性のトナーTを使用してして反転現像する
ようにしており、各電源もこれに応じて極性を設定して
いる。
転体11から掻き取られて舞った異物Sが重力により下
方へ落下する時に、これを受けて保持する空間部であ
る。また、導電性部材13に引き寄せられて付着した異
物Sが重力により下方へ落下する時にこれを受けて保持
する空間部である。
掻き取り部材12と、これに平行に並ぶ板状の導電性部
材13と、これら掻き取り部材12および導電性部材1
3に囲まれるケース15の底部および壁部とを組合せて
形成している。すなわち、受け部14は掻き取り部材1
2と導電性部材13とに挟まれて回転体11と平行に設
けられて上面部が開放されている、この結果、掻き取り
部材12および導電性部材13からの異物Sを受け易い
ようになっている。
層して収容するものであり、ピックアップローラ22は
記録紙カセット21から記録紙Pを繰り出すものであ
る。記録紙カセット21と感光体1との間には、記録紙
搬送方向に沿って搬送ローラ23とレジストローラ24
を設けている。
流側には熱定着ローラ25と排出ローラ26を設けてい
る。これら各ローラは回転駆動装置により記録紙搬送方
向に向けて回転させるものとする。
ついて述べる。
向に回転させる。感光体1の回転により次に述べる作用
を行う。まず、スコロトロン帯電器からなる帯電装置2
のコロナ放電により感光体1の表面を正極性の所定の電
位に帯電する。次いで、露光装置3により感光体1の表
面に画像情報に応じた静電画像を形成する。この露光に
よる潜像の形態は画像部の電荷を除去したネガ潜像であ
る。
に静電画像に応じたトナー像を形成する。すなわち、ホ
ッパ41に収容されている一成分のトナーTを回転する
供給ローラ43によって現像ローラ42に供給する。ト
ナーTは回転する現像ローラ42によって感光体1に向
けて搬送され、その途中でブレード44に接触して帯電
されるとともに薄層に形成される。正帯電となったトナ
ーTは現像ローラ42によって感光体1の表面における
静電潜像の電荷の抜けた部分にクーロン力により付着し
てトナー像を形成する(反転現像)。
1の表面に残留するトナーTを現像ローラ42で吸引、
回収してクリーニング作用を行う。
より記録紙カセット21に積層された記録紙Pを順次送
り出し、送り出した記録紙Pを搬送ローラ23によりレ
ジストローラ24まで搬送する。レジストローラ24は
回転を停止して記録紙Pを受けて記録紙Pの姿勢を制御
し、その後現像ローラ42の回転に同期をとって回転し
て記録紙Pを相互に接触する感光体1と転写ローラ5と
の間に搬送する。
て回転する転写ローラ5と感光体31とで記録紙Pを挟
持しながら搬送して、感光体1のトナー像を記録紙Pに
転写する。すなわち、転写ローラ5が記録紙Pを背面側
から押して感光体1の表面に直接接触させて転写を行
う。
ているトナーTの一部が記録紙Pに移らずに残る。ま
た、転写ローラ5が記録紙Pを背面側から押して感光体
1の表面に接触するので、記録紙Pから生じる紙粉Sが
感光体1の表面に付着する。特に転写ローラ42で記録
紙Pを感光体1の表面に押し付けているので、多くの量
の紙粉Sが感光体1に付着する。
により回転する。回転体11の軸11aが回転してブラ
シ毛11bが回転して感光体1の表面に連続して摺接す
る。ここで、転写後に感光体1の表面に残留するトナー
Tを電気的に制御する。この電気的な制御は前述したよ
うに回転体11によりトナーを攪乱、拡散する方法、あ
るいは回転体11によりトナーTを吸引捕獲し、画像記
録に影響がない箇所にトナーTを放出する。なお、回転
体11を通過した感光体1の表面に残留するトナーT
は、帯電装置2により帯電され、現像装置4の現像ロー
ラ42により回収される。
して感光体1の表面に連続して摺接することにより、感
光体1の表面に付着している記録紙Pの紙粉を感光体1
の表面から剥離して取り除く。取り除いた紙粉などの異
物Sは回転体11のブラシ毛11bに付着する。
して弾性力によって回転する回転体1のブラシ毛11b
に摺接する。すなわち、回転体11のブラシ毛11bは
回転して掻き取り部材12に連続して摺接する。これに
より掻き取り部材12は回転体11に付着する異物S、
例えば紙粉を掻き取る。掻き取られた異物Sは浮遊す
る。
に設けて回転体11との間で電界を形成して、回転体1
1に捕獲されている異物Sおよび回転体11近傍に浮遊
している異物Sを引き寄せる。この場合、電源E5によ
り導電性部材13に電圧を印加して、導電性部材13と
回転体11との間の電界を強固に且つ確実に形成して引
き寄せ効果を高める。
1から掻き取られて舞った異物S、および導電性部材1
3に引き寄せられて付着した異物Sは夫々重力により下
方に落下して、受け部14の開放された上面部から内部
空間へ入り保持される。このように捕獲した異物Sを受
け部14で受けて保持するので、捕獲した異物Sが飛散
するのを防止して捕獲効果を高めることができる。な
お、受け部14に溜った異物Sは例えば適宜な時期に取
り除く、あるいはそのまま放置するなどの方法で対応す
る。
現像方式および現像装置による残留トナー回収方式およ
び接触転写方式を組合せて採用した電子写真装置におい
て、回転ブラシが転写工程後に感光体1の表面に付着し
た記録紙Pの紙粉を感光体1から取り除くので、非画像
部にトナーが付着する「かぶり」と呼ばれる汚れが生じ
ることがない。また、紙粉が現像ローラ42とブレード
44との間に詰まり画像に筋が発生することもなくな
る。従って、記録紙の紙粉の影響による画像の劣化を防
止し、良質な画像を長期にわたって安定して確保するこ
とができる。
像剤を劣化させたり、現像装置4のフレームであるホッ
パ41へ付着して現像装置の機能を劣化させるという事
態の発生も防止できる。さらにまた、感光体1に残留し
た紙粉により帯電装置2での帯電の遮断、露光装置3で
の露光の遮断および散乱が生じて画像の品質が不良とな
るという事態の発生を防止できる。
3と導電性部材13へ電圧を印加する電源E5の効果を
確認するために次に述べる試験を行った。
ある。回転体11には半導電性レーヨンをブラシ状に起
毛したローラを用いた。掻き取り部材12は厚さ0.2
mm野ウレタンシートを用いた。導電性部材13には亜鉛
メッキ剛板を用いた。
12と導電性部材13と電源E5を図4(a)ないし
(e)に示すように5種類の組み合わせを行った。すな
わち、図4(a)は、回転体11のみで掻き取り部材1
2と導電性部材13と電源E5を設けない。図4(b)
は、回転体11と掻き取り部材12を設ける。図4
(c)は、回転体11と導電性部材13を設ける。図4
(d)は、回転体11と導電性部材13と電源E5を設
ける。図4(e)は、回転体11と掻き取り部材12と
導電性部材13と電源E5を設ける。
0枚の連続印刷を行い、印刷後にケース15内部に受け
部14に溜った転写残りトナーとし紙粉などの異物の量
を観察した。
験結果を示す。
る異物除去手段を全く設けていない場合に比較して、異
物除去手段を設けた図4(b)ないし(e)はいずれも
異物回収量を増すことができた。転写残りトナーTの回
収量もわずかに増しているが、いずれもトナー使用量の
1%未満であったため、トナー回収方式の利点を損なう
ものではない。
異物回収に効果があることが確認された。また、導電性
部材13も異物回収に効果があることが確認された。さ
らに、導電性部材13に電源E5を併用すると異物回収
に効果があることが確認された。特に掻き取り部材12
と導電性部材13と電源E5とを組合せると、回転体1
1の異物は掻き取り部材12により回転体11への付着
から開放された後に導電性部材13へ引き寄せられる為
に非常に効率良く異物Sを回収できることが確認され
た。
度、装置寿命、コストなどの観点から、図4(b)ない
し(e)に示すように掻き取り部材12と導電性部材1
3と電源E5の全部または一部を適宜組合せて使用する
ことができる。
電性部材13の各部品の材料は、本試験で用いた材料以
外にも前記目的を達成する範囲であらゆる材料を使用す
ることが可能である。
ブラシ形のものは、感光体1の表面に接触する周方向の
長さ(ニップ幅)が大きく、トナーT電気的制御を一層
各辞意に行えるという利点がある。
とは別な構成の回転体51を用いることができる。この
回転体51は軸51aにスポンジなどの発泡樹脂からな
る発泡樹脂ローラ51bを取付けたものである。発泡樹
脂ローラ51bは感光体1の外周面に接触して、感光体
1の転写残留トナーTを電気的に制御するとともに、感
光体1の表面の紙粉などの異物Sを捕獲する。なお、図
5において図1と同じ部分は同じ符号を付して示してい
る。この回転体11はコストが安価であるという利点が
ある。
る範囲で種々の形態を採用することが可能である。異物
Sおよび転写残りトナーTの回転体への付着力は、回転
体の材質、回転体の直径、トナーの各種特性、転写装置
や記録紙搬送路での異物の発生状況などにより、電子写
真装置毎に異なる。よって掻き取り部材の回転体への接
触圧力は電子写真装置毎に適切に設定される必要があ
る。
は、形状が簡単であり、精度良く製造することができ
る。よって回転体への接触圧力の変動を低く押さえるこ
とができる。掻き取り部材12が板状の弾性体からなる
場合には、掻き取り部材12を回転体11に確実に接触
させ、且つケース15における取付け位置の誤差による
回転体11への接触圧力の変動を低く抑えることができ
る。
として、図2に示すように回転体軸方向に対して直角な
方向の一方の端部を固定端、他方の端部を自由端として
回転体11に接触させると、回転体軸方向全体にわたっ
て均一な接触圧力を得ることができる。
なわちエッジ部で回転体11に接触させた場合と、自由
端以外の部分で接触させる、いわゆる腹当ての場合とで
は接触圧力が大きく異なる。すなわち、掻き取り部材1
2に掻き取り力は、自由端すなわちエッジ部で回転体1
1に接触させた場合には大きく、腹当ての場合には小さ
い。また、自由端すなわちエッジ部で回転体11に接触
させた場合には、腹当ての場合に比較して、回転体11
に与える機械的損傷の程度が強まる。このため、異物S
および転写残りトナーTの回転体への付着力や、回転体
11の表面性に応じて自由端での接触、腹当てかを選択
することができる。
に付着する異物Sを掻き取った場合、掻き取られた異物
Sの大部分は、回転体11の回転方向に飛ばされる。回
転体11と掻き取り部材12との接触部からみて、回転
体11の回転方向下流側の少なくとも一部においては、
回転体と異物Sを保持する受け部14との間には遮蔽物
があってはならない。図2に示すように掻き取り部材1
2を設置した場合には、接触部からみて回転体の回転方
向下流側において、掻き取り部材12が回転体11と異
物Sを保持する領域との間を遮蔽をすることはない。
範囲で種々の形態を採用することが可能である。図2に
示した板状をなす導電性部材13は最も簡単な形状であ
るが、図に表す電界の解析結果が示す通り、回転体との
間に電界を生じさせることが可能である。製造面および
機能面からみて、図2に示す板形状の導電性部材13は
優れているといえる。
状、位置は目的を達成する範囲で種々の形態を採用する
ことが可能である。受け部14を形成する壁の一部また
は全部を掻き取り部材12で兼用することが可能であ
る。受け部14を形成する壁の一部または全部を導電性
部材13で兼用することが可能である。受け部14を形
成する壁の一部または全部をケース15で兼用すること
が可能である。さらに、掻き取り部材12と導電性部材
13とケース15を組合せて受け部14を形成すること
が可能である。これらの構成は他の部品が受け部14の
壁を負担することにより構成を簡素にすることができ
る。
れに例えば帯電装置2と現像装置4を加えて、これらを
共通のフレームで支持してプロセスユニットを構成でき
る。このプロセスユニットのフレームにケース15を一
体に形成し、あるいは一体に固定して、回転体11と掻
き取り部材12と導電性部材13をプロセスユニットに
一体的に組合せることができる。すなわち、回転体1
1、掻き取り部材12、導電性部材13および受け部1
4の一部または全部を、感光体と一体にして設けている
ので、異物を除去する部品をプロセスユニットと一体に
まとめて構成を簡素化し、取り扱いを容易にすることが
できる。
部材12と導電性部材13とケース15の全部または一
部を用いることにより、感光体1表面に付着した紙粉な
どの異物Sの大部分を取り除くことができる。しかし、
異物Sが非常に小さな粒子、例えば紙の填料のような異
物Sが現像装置4まで到達する可能性がある。負帯電性
のトナーTを用いた場合、トナーに紙の填料でタルクが
混入すると、トナーの帯電性は劣化する。
導電性部材13および受け部15は、正帯電性の感光体
と正帯電性のトナーを用いると、紙粉などの異物による
種々の不具合をより確実に回避することができる。
ずに種々変形して実施することができる。例えば感光体
はドラムに限定されない。
ば、回転体により記録紙の紙粉などの異物を感光体から
取り除くことができる。そして、回転体に面接触する部
材が回転体に付着している異物を捕獲するので、回転体
にある異物が感光体に移って現像装置まで運ばれて進入
することを防止できる。このため、1成分接触反転現像
方式および現像装置による残留トナー回収方式採用した
電子写真装置において、非画像部にトナーが付着する
「かぶり」と呼ばれる汚れが生じることがない。また、
異物が現像ローラとブレードとの間に詰まり画像に筋が
発生することもなくなる。
よる現像剤の劣化、異物が現像装置へ付着して現像装置
の機能を劣化させるという事態の発生も防止できる。さ
らにまた、感光体に残留した異物により帯電装置での帯
電の遮断、露光装置での露光の遮断および散乱が生じて
画像の品質が不良となるという事態の発生も防止でき
る。
示す概略的構成図。
部を拡大して示す図。
材による電界の形成を示す説明図。
部の形態を示す図。
Claims (2)
- 【請求項1】 感光体を帯電、露光して静電潜像を形成
し、前記感光体に形成された前記静電潜像に対し、現像
装置にて現像剤を供給して、前記静電潜像を顕像化し、
前記顕像化された像を記録紙に転写し、前記感光体の表
面の現像剤を、前記現像装置にて回収する電子写真装置
において、 前記感光体と接触して設けられ、前記転写が行なわれた
後に、前記感光体の表面に残留する現像剤を電気的に制
御する回転体と、前記回転体に電圧を印加する電圧印加
手段と、前記回転体に面で接触する部材とを具備するこ
とを特徴とする電子写真装置。 - 【請求項2】 前記回転体にて電気制御された現像剤を
前記現像装置にて回収することを特徴とする請求項1に
記載の電子写真装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008009427A (ja) * | 2006-06-29 | 2008-01-17 | Toshiba Corp | 画像形成装置 |
-
2002
- 2002-10-07 JP JP2002294021A patent/JP3641471B2/ja not_active Expired - Fee Related
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