JP2003162187A - 画像形成装置と交換可能部品の適否判定方法 - Google Patents

画像形成装置と交換可能部品の適否判定方法

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JP2003162187A JP2002158106A JP2002158106A JP2003162187A JP 2003162187 A JP2003162187 A JP 2003162187A JP 2002158106 A JP2002158106 A JP 2002158106A JP 2002158106 A JP2002158106 A JP 2002158106A JP 2003162187 A JP2003162187 A JP 2003162187A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】装置に着脱可能な消耗品に対する情報保有手段
の追加や、画像形成装置本体側での情報読み取り手段の
追加を行うことなく、画像形成装置に備わっている既存
の構成を利用して、トナー補給容器などの交換可能部品
の適否判定を的確におこなうことができる画像形成装置
を提供する。 【解決手段】画像形成装置本体への装着に先立って、交
換可能部品41を原稿載置台上に載置し、その交換可能
部品41を、既存の画像読み取り手段2で光学的に走査
して画像情報として高精度に読み取り、その読み取り結
果に基づいて、制御手段3により、前記交換可能部品4
1が前記画像形成装置に適合しているか否かを判定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、プリンタなどの画像形成装置と交換可能部品の適
否判定方法に係り、詳しくは、画像情報を読み取るスキ
ャナ部を装置本体に具備し、かつ、該装置本体に対して
着脱自在な交換可能部品を備えた画像形成装置における
該交換可能部品が適合品であるか否かを判定する技術に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、複写機、ファクシミリ、プリ
ンタなどの電子写真方式の画像形成装置としては、それ
ぞれ所定のトナーを含む現像剤を収容するとともに像担
持体に対向して配置された複数の現像装置を有し、該像
担持体に形成された潜像を可視像化するという構成のも
のが一般的であり、その現像装置のトナー補給部には、
トナーを補給するメンテナンス時などに、外部からトナ
ーカートリッジやトナーボトルなどのトナー補給容器が
交換可能部品として装着される。
【0003】このようなトナー補給容器には、純正品以
外の類似品や偽造品が含まれることが多いため、装置本
体に装着する際に、その画像形成装置に適合しないもの
が誤って装着されるのを防止するための構成(誤装着防
止機構)が種々提案されている。
【0004】例えば特開平4−1682号公報、特開平
4−62564号公報には、トナー補給部にバーコード
リーダーなどの情報読み取り手段を設け、これにより、
装着しようとするトナーカートリッジ等に表示されたバ
ーコード情報を読み取り、その読み取り結果の判定に基
づいて誤挿入防止シャッタを動作させることで誤装着を
防止するようにした構成が開示されている。
【0005】また、不揮発性メモリなどの情報記憶媒体
を備えたトナー補給容器がトナー補給部に設置された際
に、現像装置とトナー補給容器との間で電気回路を構成
するようにし、トナー補給容器の保持している情報を電
気信号で現像装置側あるいは装置本体側へ付与してその
判定結果で誤装着防止を図るようにした提案もなされて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、像担持体に
対向して配置された複数の現像装置を有する画像形成装
置に、上記特開平4−1682号公報に開示されたよう
なトナーカートリッジの誤装着防止機構を適用しようと
すると、トナーカートリッジ毎にバーコードを設け、さ
らに、トナー補給部毎にバーコードリーダーなどの情報
読み取り手段を設ける必要があり、部品点数が増え、コ
ストの上昇を招いてしまう。
【0007】また、トナーカートリッジに表示されたバ
ーコードが、現像剤やトナーの間近に晒されるので汚染
されやすい上に、バーコードリーダーなどの光学的な情
報読み取り手段も、現像剤やトナーの汚染の影響を受け
易く、読み取りエラーなどの弊害が発生することがあっ
た。
【0008】別の方法として、現像装置と不揮発性メモ
リ等の情報記憶媒体を備えたトナー補給容器との間で電
気回路を構成し、トナー補給容器が保有している情報を
電気信号で授受するという方法も提案されているが、こ
の場合は接点がトナーや現像剤などに晒されるため汚染
され易く、接触不良や磨耗などの弊害を発生することが
あった。
【0009】そこで、本出願人は、先に特願平10−3
64207号公報において、トナー補給容器を含む画像
形成装置用の着脱ユニットが、画像形成装置本体と電波
によるデータ通信を行うことができるようにした構成を
提案している。
【0010】この構成によれば、トナー補給容器と装置
本体とは非接触で情報を授受するので、前述のような通
信障害を起こすことがない上、設計の自由度や耐久性の
向上を図ることができ、かつ、装着作業の効率化も図
れ、また、省スペース化や低コスト化をも実現すること
ができる。
【0011】しかし、上記データ通信を用いる場合に
は、装着しようとするトナー補給容器がその画像形成装
置にとって不適合なものであると分った場合に、単に規
格が異なるのか、あるいはそのトナー補給容器の規格に
似せて製造された偽造品であるのかを見極めることがで
きないという問題があった。
【0012】偽造品が粗悪な特性のトナーを有している
と、画像形成装置およびその画像形成プロセスに悪影響
を及ぼしかねないため、これを抽出して排除することに
より再利用を防止する必要がある。又、データ通信の為
の新たな構成の追加が必要になるという問題もあった。
【0013】本発明は、このような実情に鑑みてなさ
れ、装置に着脱可能な消耗品に対する情報保有手段の追
加や、画像形成装置本体側での情報読み取り手段の追加
を行うことなく、画像形成装置に備わっている既存の構
成を利用して、トナー補給容器などの交換可能部品の適
否判定を的確におこなうことができる画像形成装置と交
換可能部品の適否判定方法を提供することを目的とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の課題を
解決するための手段を以下のように構成している。
【0015】(1)少なくとも、読み取り対象物を載置
するための原稿載置台と、前記読み取り対象物の画像デ
ータを読み取る画像読み取り手段と、を装置本体に具備
し、かつ、該装置本体に対して着脱自在な交換可能部品
を備える画像形成装置において、前記装置本体への装着
に先立って前記原稿載置台上に載置された前記交換可能
部品を光学的に走査して前記画像読み取り手段で画像情
報として読み取り、その読み取り結果から、前記交換可
能部品が前記画像形成装置に適合しているか否かを判定
する制御手段を有していることを特徴とする。
【0016】一般的な画像形成装置に備えられている画
像読み取り手段(例えば、スキャナ部)は、原稿載置台
上に載置された物品の平面的な形状のみならず立体的な
形状まで高い精度で迅速に読み取ることができる。
【0017】この構成においては、別途、読み取り手段
を設けることなく、画像形成装置に本来備わっている既
存の構成(画像読み取り手段)を用いて交換可能部品か
ら読み取った画像データに基づいて、画像形成装置本体
に着脱可能な交換可能部品の適合性の判定を高精度に行
うことができる。
【0018】その交換可能部品に付される画像情報に
は、容易に模倣することができない程度にまで複雑化し
た立体的な内容を盛り込むこともできるため、画像形成
装置と交換可能部品の保護に万全を期することができ
る。
【0019】(2)前記交換可能部品を前記画像形成装
置の原稿載置台上の任意位置に載置して、画像情報とし
て読み取ることを特徴とする。
【0020】この構成においては、画像形成装置が本来
備えている画像データの座標変換,回転処理等の画像処
理機能を利用して交換可能部品の認識をおこなえるた
め、原稿載置台上の任意位置を交換可能部品の載置位置
とすることができる。
【0021】その交換可能部品の原稿載置台への載置方
法についても、原稿走査方向とは全く無関係で何らの制
約を受けない。つまり、原稿走査方向に対する平行性ま
たは直交性等(例えば、主走査方向または副走査方向に
対して交換可能部品の長手軸が一致すること等)の複雑
な載置条件は全く要求されない。
【0022】従って、適合性を判定するために、交換可
能部品を原稿載置台に載せる作業がきわめて容易であ
り、基準位置合わせ、セット位置確認及びセット位置不
良等に伴うユーザへの負担をなくし、適合性の判定を容
易かつ迅速、高精度に行うことができる。
【0023】(3)少なくとも前記交換可能部品の平面
部分に設けた文字またはマークを含む任意の一箇所また
は複数箇所を読取載置面として形成し、この読取載置面
を画像情報として読み取ることを特徴とする。
【0024】この構成においては、原稿載置台上への交
換可能部品の載置に際して、載置台に接する読取載置面
が平坦な面(平面)であれば、より安定した姿勢で交換
可能部品をセットすることができ、画像データの読み取
りをより精度よくおこなうことができる。
【0025】交換可能部品自体に意匠性が要求されない
場合でも、固有の装飾性を具備した文字(商標等)たは
マーク(ロゴマーク等)を交換可能部品の画像読み取り
をおこなうのに適した箇所に平面的に設け、これを原稿
載置台に対する読取載置面として機能させると共に、必
要に応じて意匠登録を行うことによって、交換可能部品
の模倣または模倣品の流通をより困難にして適合品の適
切な保護を図ることができる。
【0026】(4)前記制御手段は、画像情報として読
み取った前記交換可能部品の外観的特徴と、前記装置本
体の記憶手段に予め画像情報として蓄積、保有されてい
る参照画像データとの照査を行って前記交換可能部品の
適合性判定を行うことを特徴とする。
【0027】この構成においては、画像形成装置本体が
本来備えるイメージデータROMやハードディスク等の
記憶手段には、装置に適合する交換可能部品の外観的な
特徴、すなわち、製品外形の寸法形状、色調、商標等の
特徴的項目、性状等を画像データとして予め蓄積、記憶
しておくことが可能である。
【0028】従って、これを参照画像データとし、適合
性判定に際して読み取った交換可能部品の特性に関する
画像情報データと突き合せ、データレベルで逐一的ある
いは詳細に比較することによって、交換可能部品の適合
性判定を高精度に行うことができる。
【0029】(5)前記交換可能部品の適合性判定に係
る画像読み取り過程及び画像処理過程では、画像生成動
作を伴わないことを特徴とする。
【0030】この構成においては、最終的な画像生成動
作を伴わないことによって、画像形成装置のハード的及
びソフト的な負担を軽減し、交換可能部品の適合性判定
を高精度かつ迅速に行うことができる。
【0031】(6)前記交換可能部品が作像ユニットで
あることを特徴とする。
【0032】この構成においては、一般的な画像形成装
置に具備されている既存の構成を用いて、画像形成装置
本体に着脱可能な作像ユニットの適合性の判定を高精度
に行うことができる。
【0033】(7)前記交換可能部品がトナー補給容器
であることを特徴とする。
【0034】この構成においては、一般的な画像形成装
置に具備されている既存の構成を用いて、画像形成装置
本体に着脱可能なトナー補給容器の適合性の判定を高精
度に行うことができる。
【0035】(8)前記交換可能部品がプロセスカート
リッジであることを特徴とする。
【0036】この構成においては、一般的な画像形成装
置に具備されている既存の構成を用いて、画像形成装置
本体に着脱可能なプロセスカートリッジの適合性の判定
を高精度に行うことができる。
【0037】(9)前記交換可能部品が現像カートリッ
ジであることを特徴とする。
【0038】この構成においては、一般的な画像形成装
置に具備されている既存の構成を用いて、画像形成装置
本体に着脱可能な現像カートリッジの適合性の判定を高
精度に行うことができる。
【0039】(10)前記制御手段は、読み取り結果に
基づく判定結果から不適合であると判定すると、前記画
像形成装置の性能を低下させることを特徴とする。
【0040】この構成においては、例えば出力画像の質
を低下させると、交換可能部品が不適合品の場合では、
満足すべき画質が得られないことをユーザーが直ちに認
識するので、適合品に交換することを余儀なくされる。
また、用紙の送り速度を大幅に低下させてもよい。この
ような対応によって、不適合品を装着したことにより発
生する可能性のある予想し得ない事故の発生を、未然に
防止することが出来る。
【0041】(11)前記制御手段により、読み取り結
果に基づく判定結果から不適合であると判定されると、
表示または音声による警告の少なくとも一方を行う報知
手段を備えたことを特徴とする。
【0042】この構成においては、装着した製品の不適
合性が報知され、適合品への交換を余儀なくされる。こ
れにより、不適合品を装着することによるトラブルの発
生を未然に防止することができる。
【0043】(12)前記制御手段は、読み取り結果に
基づく判定結果から不適合であると判定すると、画像形
成のための動作を停止させることを特徴とする。
【0044】この構成においては、判定結果が不適合で
あると、画像形成のための動作がおこなわれなくなるの
で、適合品への交換を余儀なくされる。これにより、不
適合品を装着することによるトラブルの発生を未然に防
止することができる。
【0045】(13)読み取り対象物を載置するための
原稿載置台と、前記原稿載置台上に載置された原稿また
は装置本体に対して着脱可能な交換可能部品毎に付与さ
れている表記画像の読み取りを行う画像読み取り手段
と、適正な交換可能部品に付与された表記画像から得ら
れる第1の画像データを予め格納した画像データ記憶部
と、前記画像読み取り手段により読み取られた表記画像
の第2の画像データと、前記第1の画像データとを比較
して、前記第1および第2の画像データが合致するか否
かを検出する合致度検出手段と、前記合致度検出手段に
よる検出結果により、前記交換可能部品が適正なもので
あるか否かを判定する判定手段と、を備えたことを特徴
とする。
【0046】この構成においては、画像読み取り手段を
使用し、トナーボトルやインクボトル等の着脱可能な交
換可能部品に付与した表記画像の読み取りを行って、交
換部品が適正なものか否かを高精度で判定することによ
り、不適合品の装着による不具合の発生を防止すること
ができる。
【0047】さらに、画像形成装置に元々備えられてい
るスキャナ等の画像読み取り手段を使用しているため、
新たに別のイメージセンサ等の判定装置を設ける必要が
なく、コストアップを抑えられる。
【0048】また、装置本体への装着前に適合品である
か否かの判定を行うため、トナー等によって、イメージ
センサ、交換可能部品に付与された表記画像が汚染され
たり、交換可能部品の装着不良により、誤って表記画像
が読み取られて誤認識されるのを防止できる。
【0049】(14)読み取り対象物を載置するための
原稿載置台と、前記原稿載置台上に置かれた原稿を光学
的走査により読み取ると共に、印字用のトナーが充填さ
れた交換可能部品に付与されている表記画像の読み取り
を行う画像読み取り手段と、適正な容器に付与された表
記画像から得られる第1の画像データを予め格納する画
像データ記憶部と、前記表記画像を前記画像読み取り手
段により読み取って得た第2の画像データと、前記第1
の画像データとを比較して、前記第1の画像データと第
2の画像データが合致するか否かを検出する合致度検出
手段と、前記合致度検出手段による検出結果により、前
記交換可能部品の適否を判定する容器適否判定手段と、
を備えていることを特徴とする。
【0050】この構成においては、トナーボトル等の装
置本体に対して着脱できる交換可能な容器に付与されて
いる表記画像が、画像形成装置に元々備えられているス
キャナ等の画像読み取り手段により読み取られ、この読
み取った表記画像から得られる第2の画像データと、適
正な容器の表記画像から得られた第1の画像データとを
比較することにより、第2の画像データを得た容器が、
画像形成装置に適合するものであるか否かを高精度で検
出できる。
【0051】これにより、上記着脱可能な容器を装着す
る前に適合品であるか否かを検出できるため、容器のセ
ット位置不良、イメージセンサの汚染等のトラブルに起
因する表記画像情報の誤認識の発生を未然に防止するこ
とができる。
【0052】また、これらの適合性の判定のための一連
の作業・処理が、通常の画像形成装置の操作範囲、操作
内容、操作方法から逸脱することなく容易に行えるた
め、ユーザの心理的負担を軽減できる。
【0053】(15)前記表記画像は、文字、マーク、
バーコードによって形成されていることを特徴とする。
【0054】この構成においては、交換可能部品の製造
年月、種類、特性、性状等の交換可能部品毎に固有の情
報を文字、マーク、バーコード等で表された表記画像を
用いることで、交換可能部品が適合品であるか否かを容
易に判定できる。
【0055】(16)前記画像読み取り手段によって読
み取られた表記画像情報に基づく判定結果を表示する表
示手段を備えていることを特徴とする。
【0056】この構成においては、交換可能部品の画像
形成装置本体に対する適合性が表示されるため、ユーザ
に対して、不適合品の使用であることを知らせることが
できる。これにより、装置本体への不適合品の装着によ
る画像形成への弊害、例えば、粗悪トナーの使用による
画像形成不良の発生等を防止できる。
【0057】(17)前記画像読み取り手段によって読
み取られた表記画像情報に基づく判定結果が不適合であ
った場合には、画像形成装置の動作が停止するように制
御されることを特徴とする。
【0058】この構成においては、交換可能部品が不適
合品である場合には、画像形成装置の動作を停止させて
しまうことにより、装置本体への不適合品の装着による
画像形成への弊害、例えば、粗悪トナーの使用による画
像形成不良の発生等を防止できる。
【0059】(18) 前記画像読み取り手段によって
読み取られた表記画像情報に基づく判定結果が不適合で
あった場合には、画像形成装置の動作モードまたは各種
作像パラメータが、画像形成装置の性能を低下させる方
へ自動設定されることを特徴とする。
【0060】この構成においては、判定結果が不適合で
あった場合には、ユーザが希望する画質を得ることがで
きないため、ユーザに対して不適合品であることを確実
に伝えることができ、不適合品の装着による画像形成へ
の弊害、例えば、粗悪トナーの使用による画像形成不良
の発生等を防止できる。
【0061】(19)交換可能部品を画像形成装置の装
置本体に装着する前に、前記交換可能部品を前記画像形
成装置の原稿載置台上に載置し、前記交換可能部品の特
定部分を光学的に走査して画像情報として読み取り、そ
の読み取り結果を、予め記憶させてある適正品の画像デ
ータと比較し、前記交換可能部品が前記画像形成装置に
適合しているか否かを判定することを特徴とする。
【0062】一般的な画像形成装置に備えられているス
キャナ等の画像読み取り手段は、原稿載置台上に載置さ
れた物品の平面的な形状のみならず立体的な形状まで高
い精度で容易かつ迅速に読み取ることができる。
【0063】この方法においては、原稿載置台に載せた
交換可能部品の特定部分(読取載置面または表記画像
等)の画像データを既存の画像形成装置の画像読み取り
手段で読み取り、その結果を予め記憶させてある適正品
の画像データ(参照画像データ)と比較し、交換可能部
品の適合性を高精度に判定することができる。
【0064】画像形成装置のスキャナ等の画像読み取り
手段は高い読み取り機能を具備しているため、その交換
可能部品の特定部分に付される画像情報には、容易に模
倣することができない程度にまで複雑化した立体的な内
容を盛り込むことができるため、画像形成装置と交換可
能部品の保護に万全を期することができる。
【0065】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態に係る画像形成
装置と交換可能部品の適否判定方法について図面を参照
しつつ説明する。図1は、画像形成装置であるデジタル
複写機1の内部構造を示す断面図であり、同図に示すよ
うに、このデジタル複写機1は、画像読み取り手段とし
てのスキャナ部2、プリンタ部(レーザープリンタ)3
と共に、図2の制御系統ブロック図において示される制
御部(制御手段)43、画像処理部44、操作部42、
表示部40等から構成されている。
【0066】スキャナ部2は、透明ガラスからなる原稿
載置台2−0、原稿載置台2−0上へ自動的に原稿を供
給搬送するための両面対応自動原稿送り装置(ADF)
2−1、及び原稿載置台2−0上に載置された原稿の画
像を走査して読み取るための原稿画像読み取りユニッ
ト、すなわちスキャナユニット2−2、から構成されて
いる。このスキャナ部2にて読取られた原稿の画像(読
取)データは、プリンタ部3にて記録処理できる複写デ
ータとして、制御部43を介して画像処理部44へと送
られ、そこで画像データに対して所定の画像処理が施さ
れる。
【0067】上記ADF2−1は、備えられた図示しな
い原稿トレイ上に複数枚の原稿を一度にセットしてお
き、セットされた原稿を1枚ずつ自動的にスキャナユニ
ット2−2上部の原稿載置台2−0上へ送給する装置で
ある。また、ADF2−1は、ユーザの選択に応じて原
稿の片面又は両面をスキャナユニット2−2に読取らせ
るように、片面原稿のための搬送経路、両面原稿のため
の搬送経路、搬送経路切り換え手段などから構成されて
いる。
【0068】原稿載置台2−0上の原稿の画像を読み取
るためのスキャナ部2を構成するスキャナユニット2−
2は、原稿面上を露光するランプリフレクタアセンブリ
(走査光源)2−3と、原稿からの反射光像を光電変換
素子(CCD)2−4に導くために原稿からの反射光を
反射する第1の反射ミラー2−5aとを搭載してなる第
1の走査ユニット2−6a、また第1の反射ミラー2−
5aからの反射光像を光電変換素子(CCD)2−4に
導くための第2,第3反射ミラー2−5b,2−5cを
搭載してなる第2の走査ユニット2−6b、原稿からの
反射光像を上述した各反射ミラー2−5a、2−5b、
2−5cを介して電気的画像信号に変換する素子(CC
D)2−4上に結像するための光学レンズ体2−7、お
よび、原稿からの反射光像を電気的画像信号に変換する
CCD素子2−4から構成される。
【0069】スキャナ部2は、上記ADF2−lとスキ
ャナユニット2−2との関連した動作により、原稿載置
台2−0上に読み取るべき原稿を順次載置させながら、
原稿載置台2−0の下面に沿ってスキャナユニット2−
2を移動させて原稿画像を読み取るように構成されてい
る。特に、第1走査ユニット2−6aが、原稿載置台2
−0に沿って左から右へと一定速度Vで走行される場合
には、第2の走査ユニット2−6bは、その速度Vに対
してV/2の速度で同一方向に平行に走行制御される。
これにより、載置された原稿を1ライン毎に順次CCD
素子2−4へと結像させて画像を読み取ることになる。
【0070】原稿画像をスキャナユニット2−2で読み
取ることにより得られた画像データは、制御部43を介
して画像処理部44へ送られ、各種処理が施された後、
プリンタ部3にてそのまま用いることが出来る複写デー
タとして、制御部43のメモリ、例えば画像データ用R
AM45等に一旦記憶される。メモリ内の複写画像デー
タは、出力指示に応じてプリンタ部3に与えられ、プリ
ンタ部3において印刷記録媒体である図示しないシート
上に画像が記録される。このプリンタ部3は、画像を形
成するための用紙であるシートの搬送系、レーザ書き込
みユニット30及び画像を形成するための電子写真プロ
セス部31で構成されている。
【0071】レーザ書き込みユニット30には、上述し
たスキャナユニット2−2にて読取った後のメモリから
読出した複写データに応じて、又は外部装置より転送さ
れてくる外部データに応じてレーザ光を出射する半導体
レーザ、レーザ光を等角速度偏向するポリゴンミラー、
等角速度偏向されたレーザ光が電子写真プロセス部31
を構成する感光体ドラム上で等速度偏向されるように補
正するf−θレンズ等が備えられている。その電子写真
プロセス部31には、周知である感光体ドラム32の周
囲に帯電器、現像器、転写器、剥離器、クリーニング
器、が備えられている。
【0072】一方、シートの搬送系は、後述する画像形
成を行う電子写真プロセス部31の特に転写器が配置さ
れた転写位置へとシートを搬送する搬送部33、該搬送
部33へとシートを送り込むためのカセット給紙装置3
4a、34b又は必要なサイズのシートを適宜給紙する
ための手差し給紙装置35、転写後のシートに形成され
た画像、特にトナー像を定着するための定着器36、定
着後のシートの裏面に再度画像を形成、つまりシートの
両面に画像を形成するためにシートを反転するスイッチ
バック搬送路37,該搬送路37を通過するシートを収
容する中間トレイ38から構成される。
【0073】また、定着器36の下流側には、上述した
スイッチバック搬送路37へとシートを切り換える切換
爪39が備えられ、画像形成が終了したシートを排出部
4を介して次のシート後処理装置5へと搬送する通路
と、スイッチバック搬送路37とを切り換えている。
【0074】上記シート搬送系の特にカセット給紙装置
34a,34bには、ユーザが所望する決められたサイ
ズのシートが収容されており、また手差し給紙装置35
にはユーザが所望するサイズの少数のシートが給紙され
る。そこで、ユーザは、給紙カセット内の用紙サイズを
選択するか、または手差し給紙装置35を選択すること
で、所望のサイズのシート給紙を行うことが出来る。
【0075】プリンタ部3の上記の構成において、画像
形成を行う場合には以下の手順で実行される。制御部4
3の画像メモリに保存されている複写データまたは外部
データは、プリンタ部3においてそのまま用いることが
出来るビットデータに展開した状態で記憶されている。
その画像データは、出力指示に応じてレーザ書き込みユ
ニット30によってレーザ光線を走査させることによ
り、感光体ドラム32の表面上に静電潜像として形成さ
れ、トナーにより可視像化される。
【0076】この感光体ドラム32表面に形成されたト
ナー像に対して、上述した給紙装置34又は手差し給紙
装置35にて選択されたサイズのシートが、搬送部33
を経由して転写器へと送り込まれる。この結果、シート
表面に感光体ドラム32表面上のトナー像が転写され、
つづく定着器36において画像がシート上に定着され
る。その後、シートは画像形成が終了されたので、排出
部4を介してシート排出処理装置5へと搬送される。
【0077】以下に、図2の制御系統ブロック図を参照
しつつ、図4に示されるフローチャートを用いて、交換
可能部品41の判別を行うときの処理の流れについて説
明する。
【0078】まず始めに、ステップS1として、デジタ
ル複写機1に電源を投入した際に、複写機1に着脱可能
で、消費、消耗に伴って交換の可能性がある交換可能部
品41について、図2に示す表示部40等を介して複写
機1側から交換の指示がなされる。交換可能部品41の
例としては、作像ユニット、トナー補給容器、プロセス
カートリッジ及び現像カートリッジ等のサプライ製品を
あげることが出来る。
【0079】ところが、これらの交換可能部品41に
は、多くの場合、当該デジタル複写機1に対応して設定
され、十分に性能を発揮して良好な画像を得ることので
きる適合品と、装置本来の性能を十分に発揮させること
ができないばかりか、装置の故障や破損を発生させる可
能性を有する不適合品とが混在していると考えてよい。
従って、これらの製品を装着する際に、ユーザ自身が不
適合品を識別し、装置への装着前に排除できれることが
望ましいが、ユーザレベルでその交換可能部品が適合品
か、または不適合品であるかの識別を容易かつ迅速に、
しかも高い精度で行うのは容易ではない。
【0080】従来実施されてきた方法においては、前述
したように、これらの交換可能部品が装着される装置側
へ、交換可能部品の保有する各種情報を伝達し、装置に
交換可能部品の適合性を識別させるということが行われ
ていた。しかし、この場合は、交換可能部品に情報を保
有させるためのバーコードラベルや、メモリ装置等を付
加する必要があり、部品点数が増え、コストの増大を招
きやすい。
【0081】また、装置本体側にもバーコードリーダ等
の光学的読み取り手段や、メモリの読み取り手段等を追
加する必要があり、コスト増大を招きやすい。そして、
これらの情報読み取り手段は、装置内部に設けられる場
合が多く、トナー汚染による性能低下(光学的性能の低
下や電気回路の接触不良)や発熱等の影響で誤動作を招
く場合があった。
【0082】そこで、本実施形態においては、以下に示
すような方法で、交換可能部品41の適否の判定を行
う。ユーザは、ステップS2として、表示部40等の指
示に従い、例えば、原稿載置台2−0上に、デジタル複
写機1への装着を予定している交換可能部品41を適当
な安定する姿勢で載置する。画像形成装置が本来備えて
いる画像データの回転処理等の画像処理機能を利用しな
がら交換可能部品41の認識を行う構成のため、原稿載
置台2−0上での載置位置を任意位置とすることができ
る。
【0083】また、交換可能部品41の載置方法に関し
て、原稿走査方向に対する平行性や直交性を維持する等
の制限や制約的事項(例えば、主走査方向または副走査
方向に対して、必ず交換可能部品41の長手軸方向を略
一致するようにセットするというような、操作上の遵守
事項的なこと)には何ら拘束されないので、交換可能部
品41の適合性判定に係る作業性が大いに向上すると共
に、基準位置合わせ、セット位置確認及びセット位置不
良に伴う再作業等のユーザ負担を軽減することができ
る。
【0084】そして、ステップS3において、操作部4
2を操作してスキャナ部2により交換可能部品41自体
を光学的に走査し、画像情報として装置内へ取り込み、
読取った画像データをスキャナ部2より制御部43を介
して画像処理部44へと送り、画像処理部44で必要に
応じて画像処理を行った上で、例えば画像データ用RA
M45等の記憶手段へ記憶する。
【0085】この場合、取り込む画像データは、装置の
任意の位置一箇所だけでも良いし、交換可能部品41の
姿勢を適宜変更しながら複数箇所に渡っていても良い。
例えば、箱型形状の交換可能部品41であれば最大でも
6面であり、又、例えば、円筒形状または多角柱形状の
交換可能部品41であれば、両端側面2面と胴体部分の
面の数とを加えた面の数を読取対象とすることができ
る。
【0086】また、外形形状が複雑であれば、安定的に
載置できる面の数に限られる。いずれにしても、安定し
た姿勢で交換可能部品41をセットすることができ、画
像データの読み取りが正確に実行されるためには、その
読み取り部分は、できるだけ面積の広い平面に設定する
ことが望ましい。
【0087】なお、以上の段階では物体の画像情報の読
み取りが行われるのみで、通常の通紙を伴う画像生成動
作は実施されない。従って、画像形成装置の負担がハー
ド的及びソフト的な両面にわたって軽減され、交換可能
部品の適合性判定(適否判定)を高精度かつ短時間に行
うことができる。
【0088】一方、装置本体が備えるイメージデータR
OM46やハードディスク等の記憶手段には、当該装置
に適合する交換可能部品の外観的な特徴、すなわち、製
品外形の寸法形状、色調、商標{ロゴの有無、ロゴ形状
(字体)、ロゴサイズ}等の特徴的な性状、特徴的項目
等々を画像データとして予め蓄積、記憶しておくことが
可能である。この交換可能部品のデータは、適合品の改
良などに伴い変更がある場合には、サービスマンによっ
て入れ換えを行うようにすることが出来る。
【0089】また、サプライ製品の交換可能部品自体に
はそれほど意匠性は求められないが、サプライ製品の意
匠登録を行うことも可能である。本発明のような構成に
おいては、不適合品は、下記の画像データの判定におい
て適合品と判定されるようにするためには、適合品の形
状が模倣して形成されている必要があるが、もし適合品
が意匠登録されていれば、このような模倣は困難とな
る。
【0090】あるいは、画像判定を行うための任意部分
が、製品名や製造業者名を特定するための商標やロゴマ
ークに相当すれば、適合品を模倣する場合には、商標や
ロゴマークまでを模倣して製品に形成せざるを得ず、結
果的にメーカ名や商品名の虚偽表示となり、市場には流
通できない。例えば、A社製品同等品であることを示す
ために、出所混同の発生を承知で“A社○○用”とか
“FOR A社○○”等の文字が形成されていても、照
合段階で完全に排除することができる。
【0091】次に、ステップS4において、CPU47
によって、イメージデータROM46に保持されていた
適合品の画像データと、画像データ用RAM45に保持
されていた原稿載置台2−0上の交換可能部品41の画
像データとを呼び出し、二つの画像の比較を行う。これ
により、ユーザが、目下、装着しようとしている交換可
能部品41が、適合品であるか不適合品であるかを精度
よく識別することができる。
【0092】画像形成装置本体が画像生成用として本来
備えるイメージデータROMやハードディスク等の記憶
手段へ、装置に適合する交換可能部品の外観的な特徴
(外観上の特徴的な性状、つまり製品外形の寸法形状、
色調、商標、ロゴマーク等の特徴的項目)を画像データ
として予め蓄積、記憶しておき、これを参照画像データ
(リファレンスデータ)とし、適合性判定に際して読み
取った交換可能部品の特性に関する画像情報データ(サ
ンプルデータ)と突き合わせ、データレベルで逐一的あ
るいは詳細に照合、比較を行う。
【0093】次のステップS5でCPU47において、
二つの画像の比較を行った結果が判定される。CPU4
7内で行われる交換可能部品の適否判定について、図3
を用いて更に詳細に説明すると次のとおりである。
【0094】適否検出は適否検出部50で行う。この適
否検出部50は、スキャナ部2のイメージングセンサ5
1の読み取り画像データをストアするラインメモリ52
としての画像データ用RAM45、交換可能部品に応じ
て予め規定された比較参照画像のデータを2値ビットテ
ータとして格納したイメージデータROM46などによ
る比較参照画像データ記憶部(画像データ記憶部)53
と、イメージセンサにより読み取られた交換可能部品の
画像データと比較参照画像データを記憶部53に格納さ
れた比較参照画像データとを比較し、両画像データの合
致度を検出する合致度検出部54と、合致度検出手段5
4による合致度検出結果により交換可能部品の画像形成
装置に対する適合性を判定する判定手段55とを有して
おり、判定手段55は判定結果を画像形成装置の操作パ
ネルに設けられているLCDなどによる表示装置40へ
出力する。
【0095】このような構成により、比較参照画像デー
タ記憶部53(イメージデータROM46)に予め記憶
されている交換可能部品の画像データの内容が“A”で
あり、スキャナ部で読み取られてラインメモリ52(画
像データ用RAM45)に記憶され、現在適合性判定の
対象となっている交換可能部品の画像データの内容が
“B”であるとすると、合致度検出手段54及び判定手
段55では両方の画像データの内容を比較、参照するこ
とによって、“A”=“B”または“A”≠“B”であ
るかを判定する。
【0096】なお、実際には、ここで、イメージセンサ
51による読み取り画像データと比較参照画像データと
の比較は、イメージセンサ51による読み取りドットピ
ッチ(分解能)に応じてlドット単位で、逐一的に行な
っている。
【0097】交換可能部品41が適合品であると判定さ
れた場合(“A”=“B”)には、ユーザは表示部40
等の指示に従い、交換可能部品41の装着を行う。その
後、画像形成を行う際には、ステップS6において通常
の画像処理が行われて、ステップS7で良好な画像が出
力される。
【0098】一方、交換可能部品41が不適合品である
と判定された場合(“A”≠“B”)には、ユーザが交
換可能部品41の装着を行ったとしても、その後画像形
成を行う際には、ステップS8において画像の読み取り
状況を意図的に変化させる。その結果、例えば、ステッ
プS9では(使用に供しえない程度に)品質の低下した
画像が出力される。あるいは、用紙の搬送速度を大幅に
低下させるようにしてもよい。
【0099】又、別の例として、交換可能部品41が不
適合品であると判別された場合には、図5においてステ
ップS17で示すように、図2に示す警告部(報知手
段)48を用いて、表示または音声による警告の少なく
ても一方を行うという報知を実行し、ステップS18で
デジタル複写機1の動作を停止させるようにすることも
出来る。
【0100】このように本発明においては、画像形成装
置の既存の構成のみを使用して交換可能部品41の適合
性を識別するので、交換可能部品41へバーコードラベ
ルやメモリチップ等の情報保有手段を付加する必要が全
くない。
【0101】また、装置側でも情報読み取り手段を設け
る必要がない。また、通常の画像形成装置においては、
スキャナ部は装置本体のトップ面に設けられ、機内に設
けられることはないので、スキャナ部のトナー汚染によ
る光学的な性能低下や誤動作の発生を懸念するには及ば
ない。
【0102】さらに、ユーザーにとっても通常の操作範
囲を大きく逸脱しない操作範囲で、特殊な操作や心理的
負担を伴わずに、交換可能部品の識別を容易かつ迅速
に、高精度で行うことが出来、画像形成装置本体の保護
と、交換可能部品の適合品の保護に万全を期することが
できる。
【0103】ところで、交換可能部品を判別するための
外観的な特徴を表す読取載置面については、その交換可
能部品(現像カートリッジ,トナーボトル,インクボト
ル等)41が、例えば、瓶のような丸い形状の場合、図
6(a)に示すように、トナーボトル100の底部の凹
み部分110に、ダイヤ模様や透かし模様、ぼかし模様
や文字、マーク等々101を付してもよく、また、バー
コードラベルを付してもよい。
【0104】このようなトナーボトル100は、その底
部110を原稿載置台の任意位置に載せることによって
安定性よくその画像情報を画像データとして得ることが
できる。通常、原稿載置台表面から2〜5mm程度間隔
をおいても、各種模様やバーコード等の画像情報を精度
よく画像データとして読み取ることができるため、判別
が可能である。なお、このような位置にバーコードラベ
ルを付した場合には、底部の凹み部分110を囲む張出
部分120の内径を、通常のバーコードリーダーの幅よ
りも小さく設定することにより、バーコードリーダーで
は読み取れないようにすることもできる。
【0105】また、交換可能部品(トナーカートリッ
ジ)が箱型である場合には、例えば、図6(b)に示す
ように、トナーカートリッジ200の平坦な底部210
に星型や花形等で縁取りしたダイヤ模様や透かし模様、
ぼかし模様、あるいは、文字、マーク等々201を付
し、これを読取載置面としてもよい。この場合、その底
部210を原稿載置台の任意位置に載せることにより、
精度の高い画像データを得ることができる。なお、図示
は省略するが、このような模様等の読取載置面は交換可
能部品の複数箇所にわたり形成されてもよい。
【0106】さらに、図示は省略するが、読取載置面に
形成する特徴的な模様等の形状については、平面的なも
のに限らず、例えば、ダイヤ模様等は、模倣を困難にす
るために、また、装飾性を高めるために、複雑な立体形
状としてもよい。通常の画像形成装置は、立体的な画像
情報をも精度よく読み取ることができる。
【0107】あるいは、読取載置面に色彩を付けること
によって装飾性をより一層向上させることもできる。こ
のようなカラーの読取載置面に対しては、画像形成装置
がモノクロ機であっても、画像処理部にカラーの画像処
理機能を具備させておけば、交換可能部品の判別におい
ては、その読取載置面からカラーの画像情報を読み取
り、精度の高い判別が可能となる。
【0108】このように、交換可能部品自体に意匠性を
要求されない場合にも、読み取りに適した箇所(特定部
分)に外観的に特徴のある読取載置面を設けて交換可能
部品に装飾性を付加することにより、交換可能部品を意
匠として登録することもできる。これにより、前述した
ように、交換可能部品の模倣または模倣品の流通を困難
にし、適合品をより一層効果的に保護することができ、
ひいては、画像形成装置をも保護することができる。
【0109】図7は、交換可能部品41としての別のト
ナーボトル100の例を示し、この場合、トナーボトル
100の外周面130を特定部分として、その外周面1
30に、文字、マーク等による配置(載置)位置検出用
の表記画像Aと、表記画像Aの読み取り基準位置線B
と、トナーボトル100に充填されているトナーの種類
(色等)、型番、製造年月等のトナーボトル100に固
有の情報を示すバーコード、文字、マーク等によるボト
ル情報画像Cが各々所定の位置に付与されており、この
表記画像をスキャナ部2によって読み取って、適合品で
あるか否かの判定を行う。
【0110】これにより、トナーボトル100の製造年
月、種類、特性、性状等のトナーボトル100毎に固有
の情報を文字、マーク、バーコードで表された表記画像
を用いることで、トナーボトル100が適合品であるか
否かを容易に判定できる。なお、図7(a)は、トナー
を補給するために、トナーボトル100を現像装置30
0に装着した状態を示す。
【0111】なお、上記配置位置検出用の表記画像Aと
読み取り基準位置線Bは、予め画像形状を規定されてお
り、表記画像Aは、製品名、製造会社名、製造元を示す
商標等であってもよい。また、このトナーボトル100
は、図8(a)(b)に示すように、画像形成装置1の
所定の位置にスライドさせるようにはめ込まれ、トナー
を供給する。
【0112】ここで、本実施形態の画像形成装置1によ
るトナーボトル100等を対象とした容器適否検出装置
について、図9を用いて説明する。容器適否判定部50
は、リニアイメージセンサ51と、ラインメモリ52
と、比較参照画像データ記憶部(画像データ記憶部)5
3と、合致度検出手段54と、容器適否判定手段(判定
手段)55とを備えている。
【0113】ラインメモリ52は、リニアイメージセン
サ51の読み取り画像データを蓄積する。比較参照デー
タ記憶部53は、表記画像Aに応じて予め記憶されてい
る適正なトナーボトル100の表記画像から得られた画
像データ(第1の画像データ)を2値ビットデータとし
て格納する、例えば、ROM等である。
【0114】合致度検出手段54は、リニアイメージセ
ンサ51に読み取られた表記画像Aの画像データ(第2
の画像データ)と比較参照データ記憶部53に記憶され
た比較参照画像データ(第1の画像データ)とを比較
し、両画像データの合致度を検出する。
【0115】容器適否判定手段55は、合致度検出手段
54による合致度検出結果により、トナーボトル100
の画像形成装置に対する適合性を判定する。また、容器
適否判定手段55は、判定結果を画像形成装置の操作パ
ネルに設けられているLCD等の表示装置(表示手段)
57へ判定結果を出力する。
【0116】上述のリニアイメージセンサ51による読
み取り画像データ(第2の画像データ)と、比較参照画
像データ(第1の画像データ)との比較は、リニアイメ
ージセンサ51による画像読み取りドットピッチ(分解
能)に応じて1ドット毎に行われる。
【0117】さらに、本実施形態の画像形成装置1に設
けられた容器適否判定手段55としてマイクロコンピュ
ータ(CPU)を用いた際の一例について、図10を用
いて説明すれば、以下の通りである。本画像形成装置1
は、CPU(容器適否判定手段)60、システムプログ
ラムを格納しているROM61、ワークメモリとしての
RAM62、所定の比較参照画像データ(第1の画像デ
ータ)を格納しているマッチングパターンROM63、
アドレス制御/記憶部64、読み取った画像データ(第
2の画像データ)を蓄積する画像メモリ65、センサイ
ンタフェース(I/F)部67、入出力ポート部68お
よびディスプレイ70の表示を制御するディスプレイコ
ントローラ69を備えている。
【0118】なお、入出力ポート部68は、画像形成装
置の各部へ配置されている図示しない各センサからの信
号を入力し、画像形成装置の各動作部へ制御信号を出力
する。
【0119】CPU60は、ROM61に格納されたシ
ステムプログラムを実行することにより、マッチングパ
ターンROM63に格納されている適合品のトナーボト
ル100から得られる比較参照画像データ(第1の画像
データ)と、読み取った画像データ(第2の画像デー
タ)との合致度を判定し、その判定結果を画像形成装置
の図示しない操作パネル面に設けられているLCD等の
ディスプレイへ出力する。本実施形態の画像形成装置1
では、トナーボトル100が適合品であるか否かの判定
は、既に説明した図5に示すような手順で行われる。
【0120】なお、この場合、ステップ13では、予め
画像形成装置が記憶している適合品の表記画像Aおよび
Cから得られる画像データ(第1の画像データ)と、今
回読み取った画像データ(第2の画像データ)との比較
照査によって判定を行う。この判定結果から、トナーボ
トル100が適合品であれば、通常の表面電位および現
像バイアスを印加して良好な画像が出力される。
【0121】一方、トナーボトル100が不適合品であ
った場合には、報知した後に画像形成装置の動作を停止
させる。これにより、不適合品のトナーボトル100を
装着して画像形成を行うことによる画像形成不良を確実
に防止できる。
【0122】以上のように、本実施形態の画像形成装置
によれば、適合品であるか否かの判定を高精度で行うこ
とができ、不適合品のトナーボトル100を装着するこ
とによって生じる画像不良を防止できる。
【0123】さらに、画像形成装置1に元々備えられて
いるスキャナ部2を使用しているため、新たに別のイメ
ージセンサ等の判定装置を設ける必要がなく、コストア
ップを抑えられる。
【0124】また、トナーボトル100を装置本体へ装
着する前に適合品であるか否かの判定を行うため、トナ
ー等によって、イメージセンサ、トナーボトル100に
付与された表記画像A〜Cが汚染されたり、交換可能部
品の装着不良により、誤って表記画像A〜Cが読み取ら
れて誤認識されるような不具合の発生を防止することが
できる。
【0125】なお、図5で示した方法の他にも、図4に
示すように、トナーボトル100が不適合品であった場
合には、表面電位および現像バイアスを変化させて不良
画像を出力するようにしてもよい。
【0126】この場合、不適合品のトナーボトル100
を装着して画像形成を行うと、不良画像が出力されるた
め、ユーザは不適合品であることを認識でき、不適合品
のトナーボトル100を装着して画像形成を行うことに
よる画像形成不良を確実に防止することができる。
【0127】以上各実施形態を通じて説明したように、
本発明の交換可能部品の適否判定方法によれば、交換可
能部品を装着する前に、原稿載置台上に載置し、その交
換可能部品の特定部分(読取載置面または表記画像等)
を光学的に走査して画像情報として読み取り、その読み
取り結果を、予め記憶させてある適正品の画像データと
比較し、前記交換可能部品が前記画像形成装置に適合し
ているか否かを判定するので、スキャナ部の高い画像読
み取り精度をそのまま活用して、容易かつ迅速に、交換
可能部品の適合性を的確に判定することができる。
【0128】しかも、その交換可能部品の特定部分に付
される画像情報には、容易に模倣することができない程
度にまで複雑化した立体的な内容を盛り込むことができ
るため、画像形成装置と交換可能部品の保護に万全を期
すことができる。
【0129】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明
は、以下の効果を奏する。
【0130】(1)装置本体への装着に先立って前記原
稿載置台上に載置された前記交換可能部品を光学的に走
査してスキャナ部で画像情報として読み取り、その読み
取り結果から、前記交換可能部品が前記画像形成装置に
適合しているか否かを判定する制御手段を設けたので、
画像形成装置に本来備わっている画像読み取り機能を用
いて交換可能部品から読み取った画像データに基づい
て、画像形成装置本体に着脱可能な交換可能部品の適合
性の判定を高精度に行うことができる。
【0131】その交換可能部品に付される画像情報に
は、容易に模倣することができない程度にまで複雑化し
た立体的な内容を盛り込むこともできるため、画像形成
装置と交換可能部品の保護に万全を期することができ
る。
【0132】(2)交換可能部品を画像形成装置の原稿
載置台上の任意位置に載置して、画像情報として読み取
るので、画像形成装置が本来備えている画像データの回
転処理等の画像処理機能を利用して交換可能部品の認識
をおこなえるため、原稿載置台上の任意位置を交換可能
部品の載置位置とすることができ、交換可能部品を原稿
載置台に載せる作業がきわめて容易であり、基準位置合
わせ、セット位置確認及びセット位置不良等に伴うユー
ザへの負担をなくし、適合性の判定を容易かつ迅速、高
精度に行うことができる。
【0133】(3)少なくとも前記交換可能部品の平面
部分に設けた文字またはマークを含む任意の一箇所また
は複数箇所を読取載置面として形成し、この読取載置面
を画像情報として読み取るので、原稿載置台上への交換
可能部品の載置に際して、載置台に接する読取載置面が
平坦な面(平面)であるから、より安定した姿勢で交換
可能部品をセットすることができ、画像データの読み取
りをより精度よくおこなうことができる。
【0134】交換可能部品自体に意匠性が要求されない
場合でも、固有の装飾性を具備した文字(商標等)たは
マーク(ロゴマーク等)を交換可能部品の画像読み取り
をおこなうのに適した箇所に平面的に設け、これを原稿
載置台に対するセット面(読取載置面)として機能させ
ると共に、必要に応じて意匠登録を行うことによって、
交換可能部品の模倣または模倣品の流通をより困難にし
て適合品の適切な保護を図ることができる。
【0135】(4)画像情報として読み取った前記交換
可能部品の外観的特徴と、前記装置本体の記憶手段に予
め画像情報として蓄積、保有されている参照画像データ
との照査を行って前記交換可能部品の適合性判定を行う
ので、交換可能部品の適合性判定を高精度に行うことが
できる。
【0136】(5)前記交換可能部品の適合性判定に係
る画像読み取り過程及び画像処理過程では、画像生成動
作を伴わないので、画像形成装置の負担(装置のハード
的及びソフト的な両面において)を軽減し、交換可能部
品の適合性判定を高精度かつ迅速に行うことができる。
【0137】(6)前記交換可能部品が作像ユニットで
あるので、一般的な画像形成装置に具備されている既存
の構成を用いて、画像形成装置本体に着脱可能な作像ユ
ニットの適合性の判定を高精度に行うことができる。
【0138】(7)前記交換可能部品がトナー補給容器
であるので、一般的な画像形成装置に具備されている既
存の構成を用いて、画像形成装置本体に着脱可能なトナ
ー補給容器の適合性の判定を高精度に行うことができ
る。
【0139】(8)前記交換可能部品がプロセスカート
リッジであるので、一般的な画像形成装置に具備されて
いる既存の構成を用いて、画像形成装置本体に着脱可能
なプロセスカートリッジの適合性の判定を高精度に行う
ことができる。
【0140】(9)前記交換可能部品が現像カートリッ
ジであるので、一般的な画像形成装置に具備されている
既存の構成を用いて、画像形成装置本体に着脱可能な現
像カートリッジの適合性の判定を高精度に行うことがで
きる。
【0141】(10)読み取り結果に基づく判定結果か
ら不適合が判別されると、前記制御手段によって、前記
画像形成装置の性能が低下させられるので、例えば出力
画像の質を低下させると、交換可能部品が不適合品の場
合では、満足すべき画質が得られないことをユーザーが
認識するので、適合品に交換することを余儀なくされ、
不適合品を装着したことにより発生する可能性のある
(内容を)予想し得ない事故の発生を、未然に防止する
ことが出来る。
【0142】(11)読み取り結果に基づく判定結果か
ら不適合が判別されると、表示または音声による警告の
少なくとも一方を行う報知手段を備えたので、装着した
製品の不適合性が報知され、不適合品の交換を余儀なく
され、不適合品の混入を防止することができる。
【0143】(12)読み取り結果に基づく判定結果か
ら不適合が判別されると、画像形成のための動作を停止
させる停止手段を備えたので、不適合の場合、適合品へ
の交換を余儀なくされ、不適合品の装着を確実に防止す
ることができる。
【0144】(13)スキャナ等の画像読み取り手段を
使用し、トナーボトルやインクボトル等の着脱可能な交
換可能部品に付与した表記画像の読み取りを行って、そ
の読み取り結果(第1の画像データ)を、適正品から得
た第2の画像データと比較するので、交換部品が適正な
ものか否かを高精度で判定することができ、不適合品の
装着による不具合の発生を防止することができる。
【0145】さらに、画像形成装置に元々備えられてい
るスキャナ等の画像読み取り手段を使用しているため、
新たに別のイメージセンサ等の判定装置を設ける必要が
なく、コストアップを抑えることができる。
【0146】また、装置本体への装着前に適合品である
か否かの判定を行うため、トナー等によって、イメージ
センサ、交換可能部品に付与された表記画像の汚染や交
換可能部品の装着不良により、誤って表記画像が読み取
られて誤認識されるのを防止することができる。
【0147】(14)トナーボトル等の装置本体に対し
て着脱できる交換可能な容器(交換可能部品)に付与さ
れている容器固有の表記画像情報が、画像形成装置に元
々備えられているスキャナ等の画像読み取り手段により
読み取られ、この読み取った表記画像から得られる第2
の画像データと、適正な容器の表記画像から得られた第
1の画像データとを比較するので、第2の画像データを
得た容器が、画像形成装置に適合するものであるか否か
を高精度で検出できる。
【0148】これにより、上記着脱可能な容器を装着す
る前に適合品であるか否かを検出できるため、容器のセ
ット位置不良、イメージセンサの汚染等のトラブルに起
因する表記画像情報の誤認識の発生を未然に防止するこ
とができる。
【0149】また、これらの一連の処理(例えば、トナ
ーボトルの装置本体に対する適合性判定)が、通常の画
像形成装置の操作範囲、操作内容、操作方法から逸脱す
ることなく行われるため、ユーザの心理的負担を軽減で
きる。
【0150】(15)交換可能部品の製造年月、種類、
特性、性状等の交換可能部品毎に固有の情報を文字、マ
ーク、バーコードで表された表記画像を用いるので、交
換可能部品が適合品であるか否かを容易に判定できる。
【0151】(16 )交換可能部品の画像形成装置本体
に対する適合性が表示手段によって報知されるため、ユ
ーザに対して、不適合品の使用であることを明確に知ら
せることができる。これにより、装置本体への不適合品
の装着・混同による画像形成への弊害(粗悪トナーの使
用による画像形成不良等)を防止できる。
【0152】(17 )交換可能部品が不適合品である場
合には、画像形成装置の動作を停止させてしまうことに
より、装置本体への不適合品の装着による画像形成への
弊害(粗悪トナーの使用による画像形成不良等)を完全
に防止できる。
【0153】(18 )交換可能部品が不適合品である場
合には、ユーザが希望する画質を得ることができなくな
るので、ユーザに対して不適合品であることを確実に伝
えることができ、不適合品の装着による画像形成への弊
害(粗悪トナーの使用による画像形成不良等)を完全に
防止できる。
【0154】(19)交換可能部品を画像形成装置の装
置本体に装着する前に、前記交換可能部品を前記原稿載
置台上に載置し、前記交換可能部品を光学的に走査して
画像情報として読み取り、その読み取り結果に基づい
て、前記交換可能部品が前記画像形成装置に適合してい
るか否かを判定するので、既存の画像形成装置の読み取
り機能を利用して、交換可能部品の適合性を高精度に判
定することができる。
【0155】その交換可能部品に付される画像情報に
は、容易に模倣することができない程度にまで複雑化し
た立体的な内容を盛り込むこともできるため、画像形成
装置交換可能部品の保護に万全を期することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成説
明図である。
【図2】同画像形成装置の制御系統ブロック図である。
【図3】同より詳細な制御系統ブロック図である。
【図4】同交換可能部品の適否判定の過程を説明するフ
ローチャートである。
【図5】同別のフローチャートである。
【図6】同読取載置面を形成した交換可能部品の説明図
である。
【図7】同表記画像を周面部に形成した交換可能部品の
説明図である。
【図8】同画像形成装置に交換可能部品を装着している
説明図である。
【図9】同画像形成装置の容器適否判定装置の制御系統
ブロック図である。
【図10】同画像形成装置の別の容器適否判定装置の制
御系統図である。
【符号の説明】
1−画像形成装置 2−画像読み取り手段 2−0−原稿載置台 41,100,200−交換可能部品 43−制御手段 48−報知手段 53−画像データ記憶部 54−合致度検出手段 55−判定手段,容器適否判定手段 57−表示手段 101,201−読取載置面 A−表記画像
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川本 博司 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 吉田 弘昭 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 酒井 正博 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 福土 直樹 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 2H027 DA27 DB01 DB02 DE07 DE09 EC09 EC10 ED08 ED10 EE02 EE08 EF08 FA33 GA30 GA47 GA48 GB07 HA02 HA03 HA06 HA12 HB05 HB06 HB13 HB14 HB15 5B047 AA07 AA11 BB02 CA15 CA23 CB09 CB22 CB25 DC07

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、読み取り対象物を載置する
    ための原稿載置台と、前記読み取り対象物の画像データ
    を読み取る画像読み取り手段と、を装置本体に具備し、
    かつ、該装置本体に対して着脱自在な交換可能部品を備
    える画像形成装置において、 前記装置本体への装着に先立って前記原稿載置台上に載
    置された前記交換可能部品を光学的に走査して前記画像
    読み取り手段で画像情報として読み取り、その読み取り
    結果から、前記交換可能部品が前記画像形成装置に適合
    しているか否かを判定する制御手段を有していることを
    特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記交換可能部品を前記画像形成装置の
    原稿載置台上の任意位置に載置して、画像情報として読
    み取ることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装
    置。
  3. 【請求項3】 少なくとも前記交換可能部品の平面部分
    に設けた文字またはマークを含む任意の一箇所または複
    数箇所を読取載置面として形成し、この読取載置面を画
    像情報として読み取ることを特徴とする請求項1に記載
    の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、画像情報として読み取
    った前記交換可能部品の外観的特徴と、前記装置本体の
    記憶手段に予め画像情報として蓄積、保有されている参
    照画像データとの照査を行って前記交換可能部品の適合
    性判定を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像形
    成装置。
  5. 【請求項5】 前記交換可能部品の適合性判定に係る画
    像読み取り過程及び画像処理過程では、画像生成動作を
    伴わないことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装
    置。
  6. 【請求項6】 前記交換可能部品が作像ユニットである
    ことを特徴とする請求項lに記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記交換可能部品がトナー補給容器であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記交換可能部品がプロセスカートリッ
    ジであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装
    置。
  9. 【請求項9】 前記交換可能部品が現像カートリッジで
    あることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記制御手段は、読み取り結果に基づ
    く判定結果から不適合であると判定すると、前記画像形
    成装置の性能を低下させることを特徴とする請求項1な
    いし9のいずれかに記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記制御手段により、読み取り結果に
    基づく判定結果から不適合であると判定されると、表示
    または音声による警告の少なくとも一方を行う報知手段
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし9のいずれか
    に記載の画像形成装置。
  12. 【請求項12】 前記制御手段は、読み取り結果に基づ
    く判定結果から不適合であると判定すると、画像形成の
    ための動作を停止させることを特徴とする請求項1ない
    し9のいずれかに記載の画像形成装置。
  13. 【請求項13】 読み取り対象物を載置するための原稿
    載置台と、 前記原稿載置台上に載置された原稿または装置本体に対
    して着脱可能な交換可能部品毎に付与されている表記画
    像の読み取りを行う画像読み取り手段と、 適正な交換可能部品に付与された表記画像から得られる
    第1の画像データを予め格納した画像データ記憶部と、 前記画像読み取り手段により読み取られた表記画像の第
    2の画像データと、前記第1の画像データとを比較し
    て、前記第1および第2の画像データが合致するか否か
    を検出する合致度検出手段と、 前記合致度検出手段による検出結果により、前記交換可
    能部品が適正なものであるか否かを判定する判定手段
    と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  14. 【請求項14】 読み取り対象物を載置するための原稿
    載置台と、 前記原稿載置台上に置かれた原稿を光学的走査により読
    み取ると共に、印字用のトナーが充填された交換可能部
    品に付与されている表記画像の読み取りを行う画像読み
    取り手段と、 適正な容器に付与された表記画像から得られる第1の画
    像データを予め格納する画像データ記憶部と、 前記表記画像を前記スキャナ部により読み取って得た第
    2の画像データと、前記第1の画像データとを比較し
    て、前記第1の画像データと第2の画像データが合致す
    るか否かを検出する合致度検出手段と、 前記合致度検出手段による検出結果により、前記交換可
    能部品の適否を判定する容器適否判定手段と、を備えて
    いることを特徴とする画像形成装置。
  15. 【請求項15】 前記表記画像は、文字、マーク、バー
    コードによって形成されていることを特徴とする請求項
    13または14に記載の画像形成装置。
  16. 【請求項16】 前記画像読み取り手段によって読み取
    られた表記画像情報に基づく判定結果を表示する表示手
    段を備えていることを特徴とする請求項13または1
    に記載の画像形成装置。
  17. 【請求項17】 前記画像読み取り手段によって読み取
    られた表記画像情報に基づく判定結果が不適合であった
    場合には、画像形成装置の動作が停止するように制御さ
    れることを特徴とする請求項13または14に記載の画
    像形成装置。
  18. 【請求項18】 前記画像読み取り手段によって読み
    取られた表記画像情報に基づく判定結果が不適合であっ
    た場合には、画像形成装置の動作モードまたは各種作像
    パラメータが、画像形成装置の性能を低下させる方へ自
    動設定されることを特徴とする請求項13または14に
    記載の画像形成装置。
  19. 【請求項19】 交換可能部品を画像形成装置の装置本
    体に装着する前に、前記交換可能部品を前記画像形成装
    置の原稿載置台上に載置し、 前記交換可能部品の特定部分を光学的に走査して画像情
    報として読み取り、 その読み取り結果を、予め記憶させてある適正品の画像
    データと比較し、 前記交換可能部品が前記画像形成装置に適合しているか
    否かを判定することを特徴とする交換可能部品の適否判
    定方法。
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