JP2003162038A - フイルム製造装置におけるフイルム巻込状態検査方法および装置 - Google Patents

フイルム製造装置におけるフイルム巻込状態検査方法および装置

Info

Publication number
JP2003162038A
JP2003162038A JP2001363052A JP2001363052A JP2003162038A JP 2003162038 A JP2003162038 A JP 2003162038A JP 2001363052 A JP2001363052 A JP 2001363052A JP 2001363052 A JP2001363052 A JP 2001363052A JP 2003162038 A JP2003162038 A JP 2003162038A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
cartridge
winding
spool
cylinder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001363052A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoaki Suzuki
智明 鈴木
Kenichi Imoto
賢一 伊本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2001363052A priority Critical patent/JP2003162038A/ja
Priority to CN021526974A priority patent/CN100407050C/zh
Priority to US10/304,857 priority patent/US7254878B2/en
Publication of JP2003162038A publication Critical patent/JP2003162038A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Replacement Of Web Rolls (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】簡易且つ安価な構成で定尺フイルムのパトロー
ネに対する巻込状態を高精度に検査することのできるフ
イルム製造装置におけるフイルム巻込状態検査方法およ
び装置を提供する。 【解決手段】巻込パトローネ12から露出する定尺フイ
ルム20の後端部20bを引出抵抗検査部107を構成
するクランプ部材662a、662bによって挟持した
後、モータ672を駆動して第2スライドテーブル65
0を変位させると、クランプ部材662a、662bが
配設された第1スライドテーブル648がスプリング6
66を介して変位する。定尺フイルム20の引出抵抗が
大きい場合には、第2スライドテーブル650が第1ス
ライドテーブル648から離間するため、検出器680
がドグ678より所定距離以上離間し、定尺フイルム2
0の引出抵抗に異常のあることが検出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、定尺フイルムをス
プールに巻き込んだ後、パトローネに組み込み、キャッ
プを装着することで巻込パトローネとするフイルム製造
装置におけるフイルム巻込状態検査方法および装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】通常、パトローネに収納された写真感光
用フイルムは、フイルムロールから送り出されたフイル
ムストリップを所定長毎に切断して定尺フイルムとし、
それをスプールに巻き込み、次いで、パトローネに組み
込んでキャップを装着する各工程を経て製造される。
【0003】ところで、巻込パトローネの場合、パトロ
ーネに組み込まれている定尺フイルムが許容値以下の引
出抵抗で引き出されるように調整されていなければなら
ない。例えば、スプールがパトローネやキャップに強く
係合していたり、定尺フイルムがパトローネやキャップ
に噛み込んでいると、定尺フイルムをパトローネから円
滑に引き出すことができなくなってしまうだけでなく、
定尺フイルム自体を傷つけてしまうおそれがある。
【0004】また、巻込パトローネは、カメラに装填す
るため、定尺フイルムの端部が所定長だけパトローネの
外部に露出していなければならない。この露出量が不適
切であると、ユーザによる装填作業に支障を来すことに
なる。
【0005】これらの不具合の有無を検査するため、例
えば、パトローネから外部に露出する定尺フイルムの端
部を熟練した作業員が引き出し、そのときの引出抵抗が
適正であるかを勘に頼って判断していた。併せて、引き
出された端部の露出長を規定範囲となるように調整を行
っていた。
【0006】しかしながら、このような方法では、検査
や調整のために相当な時間を要するだけでなく、熟練し
た作業員が必要であり、しかも、人為的な検査であるた
め、見落としや調整ミスの生じる可能性が大きい。
【0007】そこで、例えば、実願昭56−16721
3号(実開昭58−71737号)のマイクロフイルム
に開示されているように、定尺フイルムの引出抵抗を自
動的に検査する装置が開発されている。この装置では、
フイルムの端部をクランプし、ばねを介して空気圧シリ
ンダによりフイルムを所定量引き出し、そのときの引出
量を差動変圧器を用いて検査するように構成している。
【0008】しかしながら、空気圧シリンダの場合、空
気圧の変動等の影響により、変位開始当初の速度が不安
定であって再現性が悪い。そのため、フイルムの引出速
度を一定に保持することが難しく、例えば、引出当初の
引出速度が大きいと、慣性力の影響等によってばねが伸
びてしまい、適正な引出抵抗であるにも拘わらず、差動
変圧器が不適切な巻込パトローネであると判断するおそ
れがある。また、引出抵抗を検査するための差動増幅器
は高価であるだけでなく、その検出精度を維持するため
の調整が必要である等、装置の維持管理に相当な手間が
かかる欠点がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これらの不
具合を解消するためになされたものであり、簡易且つ安
価な構成で定尺フイルムのパトローネに対する巻込状態
を高精度に検査することのできるフイルム製造装置にお
けるフイルム巻込状態検査方法および装置を提供するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、本発明方法は、定尺フイルムをスプールに巻き込
んだ後、パトローネに組み込み、キャップを装着するこ
とで巻込パトローネとするフイルム製造装置におけるフ
イルム巻込状態検査方法であって、前記パトローネから
露出する前記定尺フイルムの端部をクランプ部材によっ
てクランプするステップと、ばね部材を介して前記クラ
ンプ部材に連結される引出部材を、前記定尺フイルムの
前記パトローネからの引出方向に略一定速度で変位させ
るステップと、前記引出部材の変位に基づき前記ばね部
材を介して前記クランプ部材を変位させ、前記引出部材
に対する前記クランプ部材の相対的位置関係より前記定
尺フイルムの巻込状態を検査するステップと、からなる
ことを特徴とする。
【0011】また、本発明装置は、定尺フイルムをスプ
ールに巻き込んだ後、パトローネに組み込み、キャップ
を装着することで巻込パトローネとするフイルム製造装
置におけるフイルム巻込状態検査装置であって、前記パ
トローネから露出する前記定尺フイルムの端部をクラン
プするクランプ部材と、前記クランプ部材にばね部材を
介して連結される引出部材と、前記引出部材を前記定尺
フイルムの前記パトローネからの引出方向に略一定速度
で変位させる変位手段と、前記引出部材の変位に基づき
前記ばね部材を介して変位する前記クランプ部材と前記
引出部材との相対的位置関係を検出する位置関係検出手
段と、を備えることを特徴とする。
【0012】この場合、定尺フイルムのパトローネから
の引出抵抗がばね部材のばね係数で決まる許容最大引出
抵抗よりも小さいときには、ばね部材を所定長以上に伸
張させることなく引出部材とともにクランプ部材も変位
するため、引出部材とクランプ部材との相対的位置関係
が略一定に保持される。従って、位置関係検出手段によ
る検出結果から、定尺フイルムの引出抵抗が小さく、良
好な巻込パトローネであると判定することができる。ま
た、定尺フイルムの引出抵抗がばね部材のばね係数で決
まる許容最大引出抵抗よりも大きいときには、引出部材
の変位によるクランプ部材の変位量が小さく、ばね部材
が所定長以上に伸張して引出部材とクランプ部材とが離
間するため、定尺フイルムの引出抵抗が大きく、不適当
な巻込パトローネであると判定することができる。
【0013】ここで、本発明では、モータ等の略一定速
度で駆動される変位手段を使用して引出部材を変位させ
ている。例えば、モータの場合、引出部材を低速の一定
速度で変位させることができるとともに、駆動開始時点
および一定速度に移行する時点においてスティックスリ
ップの発生を殆どなくすことができ且つ高精度なリニア
リティを実現することが可能であるため、クランプ部材
に対して所望の引出力が正確に伝達される。従って、位
置関係検出手段は、定尺フイルムをパトローネから引き
出すときに生じる引出抵抗が許容最大引出抵抗よりも大
きいか否かを高精度に検出することができる。
【0014】なお、変位手段としては、モータに限定さ
れるものではなく、例えば、巻込パトローネから定尺フ
イルムを引き出すのに要する15〜20mm/s程度の
低速で駆動し、且つ、スティックスリップが小さく動作
のリニアリティが良好なものであれば、他の変位手段に
代替することができる。
【0015】ばね部材のばね係数は、定尺フイルムの前
記パトローネからの許容最大引出抵抗よりも大きい力が
ばね部材に付与されたときに所定長以上伸張するように
適宜選択して設定することにより、所望の引出抵抗に対
する定尺フイルムの巻込状態の良否を判定できる装置を
容易に構築することができる。
【0016】また、引出部材とクランプ部材との相対位
置関係を検出する位置関係検出手段として、非接触状態
で検出する近接センサを用いることにより、接触状態で
検出するセンサに比較して故障の発生が極めて少なくな
るとともに、極めて安価で長期間安定して使用すること
ができる。
【0017】さらに、定尺フイルムの引出抵抗の検査を
行うとともに、定尺フイルムの引出方向の所定部位に配
設した端部検出手段を用いて、定尺フイルムの端部の引
出量を検出することにより、定尺フイルムのパトローネ
からの露出量が適切であるか否かを同時に検査すること
ができる。なお、端部検出手段は、引出方向の2個所の
所定部位に2組の検出部を配設し、定尺フイルムの端部
がこれらの検出部の間にあるとき、適正な露出量に設定
されていると判定することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は、本実施形態のフイルム製
造装置10の外観図である。このフイルム製造装置10
では、概略、図2に示すようにして巻込パトローネ12
を製造する。すなわち、未露光のフイルムロール14に
は、予めサイドプリントが潜像露光され、パーフォレー
ション16が穿孔されているとともに、フイルムサイズ
(フイルム長さ)に応じた所定長毎にノッチ18が形成
されている。このフイルムロール14から送り出された
フイルムストリップ14aは、所定長毎に切断されて定
尺フイルム20とされ、次いで、スプール22に巻き込
まれることで巻回体24が形成される。巻回体24は、
一端部に予めキャップ26が装着されている片開パトロ
ーネ28に組み込まれ、他端部にキャップ30が装着さ
れることで、巻込パトローネ12が製造される。
【0019】以上のようにしてなる巻込パトローネ12
を製造するフイルム製造装置10は、フイルムロール1
4を供給する供給ユニット32と、フイルムロール14
から送り出されたフイルムストリップ14aをスプール
22に巻き込んで巻回体24とする巻込ユニット34
と、巻回体24を片開パトローネ28に挿入しキャップ
30を装着することで巻込パトローネ12を組み立てる
組立ユニット36とから基本的に構成される。
【0020】供給ユニット32、巻込ユニット34およ
び組立ユニット36は、光密な筐体38によって囲繞さ
れる。供給ユニット32の背面部には、フイルム製造装
置10の全体の制御を行うための制御盤45が配設され
る。また、供給ユニット32の上部には、フイルム製造
装置10の内部を監視するためのモニタ40が配設され
る。なお、モニタ40としては、CRTディスプレイ以
外に、作業者の姿勢によらずに画像を確認することので
きるヘッドマウントディスプレイを用いることもでき
る。
【0021】巻込ユニット34の上部には、スプール2
2を巻込ユニット34に搬送するためのスプール搬送部
42が配設される。このスプール搬送部42には、スプ
ールフィーダ44からスプール22が供給される。な
お、スプール搬送部42の上部には、オペレータがフイ
ルム製造装置10の操作を行うための操作盤43が配設
される。
【0022】組立ユニット36の上部には、片開パトロ
ーネ28を組立ユニット36に搬送するためのパトロー
ネ搬送部46が配設される。また、組立ユニット36の
上部には、組立ユニット36の内部のキャップフィーダ
(後述)に対し、キャップ供給通路47を介してキャッ
プ30を供給するためのホッパ48が配設される。さら
に、組立ユニット36の側部には、製造された巻込パト
ローネ12を外部に搬出するための巻込パトローネ搬出
部50が配設される。
【0023】なお、フイルム製造装置10による巻込パ
トローネ12の生産量等によっては、スプール22を作
業者により直接スプール搬送部42に供給するように構
成し、スプールフィーダ44を省略することも可能であ
る。また、パトローネ搬送部46に対して片開パトロー
ネ28を自動供給するパトローネフィーダを連結するこ
とも可能である。
【0024】筐体38の前面には、内部のメンテナンス
等を行うための扉52a〜52cが供給ユニット32、
巻込ユニット34および組立ユニット36に対応して設
けられる。各扉52a〜52cには、図3に示すよう
に、作業者が光密な状態で内部の調整作業を行うことの
できる遮光性袋手段54a〜54hが配設される。ま
た、供給ユニット32の側部には、フイルムロール14
を収納した遮光マガジン(後述)を供給するための扉5
2dが設けられる。
【0025】供給ユニット32および組立ユニット36
には、外部の空調設備に連結され定温定湿に制御された
空調風を給排気するためのダクト68a、68bが配設
される。なお、一方のダクト68aまたは68bから空
調風を供給し、他方のダクト68aまたは68bから排
気用フィルタを介して空調風を排気する構成とすること
もできる。
【0026】遮光性袋手段54a〜54hは、各扉52
a〜52cに形成した作業用孔部56a〜56cにブラ
ケット58を介して装着される。遮光性袋手段54a〜
54dは、フイルム製造装置10の外側に配設され、遮
光性袋手段54e〜54hは、フイルム製造装置10の
内側に配設される。各遮光性袋手段54a〜54hは、
内部に配設される袋体60aと外部に配設される袋体6
0bとの二重構造となっており、各開口部は、外光の侵
入を阻止すべくゴムバンド62a、62bによって縮小
状態とされる。
【0027】図4は、フイルム製造装置10の内部の全
体構成図である。この場合、筐体38の下部には、フイ
ルム製造装置10を移送するためのキャスタ64a〜6
4d(移送手段)が配設される。また、各キャスタ64
a〜64dの近傍には、フイルム製造装置10に設けら
れ、フイルム製造装置10を所定位置に固定するための
ジャッキボルト66a〜66dが配設される。また、巻
込ユニット34および組立ユニット36には、内部を監
視するための監視用カメラ67a、67bが配設され
る。これらの監視用カメラ67a、67bは、感光性の
フイルムに影響を与えない赤外照明光によって内部を撮
像可能な暗視カメラによって構成される。監視用カメラ
67a、67bによって撮像された画像は、筐体38の
上部に配設されたモニタ40に表示される。
【0028】供給ユニット32は、フイルムロール14
を光密に保持する遮光マガジン70を支持する支持機構
72と、フイルムロール14を回転させてフイルムスト
リップ14aを送り出す送出機構74とを備える。フイ
ルムロール14から送り出されたフイルムストリップ1
4aは、2つのローラ76a、76bを介して巻込ユニ
ット34に供給される。
【0029】巻込ユニット34は、供給ユニット32か
ら供給されたフイルムストリップ14aの供給量を調整
するバッファ機構78と、フイルムストリップ14aを
定尺送りするための送り機構80と、フイルムストリッ
プ14aを切断して定尺フイルム20を得る切断機構8
2と、フイルムストリップ14aの先端部20aをスプ
ール22に挿入するためのインサート機構84と、スプ
ール22を供給するスプール供給機構86と、定尺フイ
ルム20をスプール22に巻き込むことで巻回体24と
する巻込機構88とを備える。
【0030】組立ユニット36は、上部に配設され、パ
トローネ搬送部46からの片開パトローネ28を供給す
るパトローネ供給機構90と、供給された片開パトロー
ネ28または巻込パトローネ12をパレット92により
保持し、循環的に搬送する搬送機構94と、巻込ユニッ
ト34の巻込機構88から供給された巻回体24を組立
ユニット36に移送する移送機構95と、移送機構95
によって移送された巻回体24を片開パトローネ28に
組み込む組込機構96と、組立ユニット36の中央部に
配置されたキャップフィーダ98からキャップ30を供
給するキャップ供給機構100と、キャップ30を片開
パトローネ28に仮装着する装着機構102と、キャッ
プ30を片開パトローネ28にかしめて固定することに
より巻込パトローネ12とするかしめ機構104と、巻
込パトローネ12に巻き込まれている定尺フイルム20
の引出抵抗および巻込パトローネ12から外部に露出す
る定尺フイルム20の長さを検査する検査機構106
と、巻込パトローネ12を搬送機構94から取り出して
巻込パトローネ搬出部50に供給する取出機構108と
を備える。これらの各機構は、搬送機構94の流れ方向
に沿って順に配列される。
【0031】次に、上述したフイルム製造装置10内の
各機構について詳細に説明する。
【0032】図5および図6は、供給ユニット32に供
給される遮光マガジン70と、それを支持する支持機構
72とを示す。
【0033】遮光マガジン70は、フイルムロール14
を収納する本体部110と蓋体部112とから構成され
る。本体部110には、フイルムロール14からフイル
ムストリップ14aを取り出すための開口部114が形
成されている。開口部114には、取手121を介して
スライドさせることで開口部114を開閉するシャッタ
部材116が取り付けられるとともに、本体部110の
外周部から遮光布118(遮光手段)が装着される。遮
光布118は、上部が本体部110に固定され、両側部
および下部が本体部110に対してマジックテープ(株
式会社クラレ登録商標)等によって装着される。この場
合、フイルムロール14を全て使い切らない状態におい
て、例えば、何らかのトラブルが発生し、あるいは、必
要な製造量に到達した際、シャッタ部材116によって
開口部114を閉塞し、遮光布118を装着することに
より、光密な状態で遮光マガジン70を筐体38の外部
に取り出すことができる。
【0034】遮光マガジン70の本体部110の中央部
には、回転軸124が配設されており、この回転軸12
4に対し固定部材126によってフイルムロール14が
固定される。
【0035】ここで、供給ユニット32の隔壁130に
は、装着状態にある遮光マガジン70の開口部114に
対応する部位に可動板125が配設される。この可動板
125は、フイルム製造装置10のいずれか1つの扉5
2a〜52dが開放状態となっているときに、オペレー
タが誤って開口部114のシャッタ部材116を開成す
ることを阻止するためのものである。可動板125は、
全ての扉52a〜52dが閉成されたことを検知したと
き、シリンダ127によって隔壁130側に退動するよ
うに構成される。
【0036】遮光マガジン70の本体部110の背面部
には、上下に延在する支持部材122が装着されてお
り、この上部には、遮光マガジン70の持ち運びを容易
とするための取手孔部123が形成される。また、支持
部材122の下端部には、支持板120が固定される。
背面中央部には、回転軸124に形成した係合部128
が露呈する。係合部128の外周部には、遮光マガジン
70の搬送中における回転軸124の回転を阻止するた
めのギア129が一体に形成される。このギア129に
は、折曲部が遮光マガジン70に軸支される略L字状の
ロック部材131の一端部が係合する。なお、ロック部
材131の一端部は、スプリング135によってギア1
29側に付勢される(図4参照)。
【0037】一方、供給ユニット32の隔壁130に
は、シリンダ137の一端部が軸支され、シリンダ13
7の他端部から突出するロッド141には、隔壁130
に中央部が軸支された板体143の一端部が連結され
る。この板体143の他端部は、送出機構74に遮光マ
ガジン70が装着された際、シリンダ137の駆動によ
ってロック部材131の他端部を変位可能な位置に配置
される。
【0038】遮光マガジン70を支持する支持機構72
は、遮光マガジン70の挿入方向に複数のローラ133
が配列されており、筐体38を構成する隔壁130にブ
ラケット132を介して保持される支持台134と、支
持台134を隔壁130側に変位させるシリンダ136
を有する変位部138とから構成される。支持台134
は、扉52d側にガイド板139a、139bを有する
とともに、巻込ユニット34側に位置決め板140を有
する。また、扉52d側の支持台134の上部には、シ
リンダ142によって上下に変位し、支持板120に押
圧されることで遮光マガジン70を固定する固定ピン1
44が配設される。
【0039】送出機構74は、ブラケット146を介し
て隔壁130に固定される送出モータ148と、送出モ
ータ148のプーリ150にタイミングベルト152を
介して連結されるプーリ154と、プーリ154の回転
軸156にシリンダ158を介して配設されるチャック
部160とを備える。なお、プーリ150とプーリ15
4との間には、タイミングベルト152のテンションを
調整するためのテンションプーリ162が介挿される。
回転軸156は、隔壁130に軸受け164a、164
bを介して軸支される。チャック部160は、遮光マガ
ジン70の背面部に形成された係合部128に係合し、
シリンダ158の作用下に径方向に拡開される3つのチ
ャック爪166a〜166cを有する。また、回転軸1
56には、その回転位置を検出するためのロータリエン
コーダ168がプーリ170a、170bを介して連結
される。
【0040】図7および図8は、供給ユニット32、巻
込ユニット34間に配設されるローラ76a、76bか
ら、巻込ユニット34に配設されるバッファ機構78お
よび送り機構80に至る機構の構成を示す。
【0041】ローラ76a、76bは、供給ユニット3
2および巻込ユニット34間の上方に並んで配設され
る。ローラ76a、76b間には、フイルムストリップ
14aの両側部に形成された一方のパーフォレーション
16を検出する投光器172および受光器174が配設
される。
【0042】バッファ機構78は、巻込ユニット34の
隔壁130に鉛直状態で配設したガイドレール178に
沿って上下動可能なダンサローラ180を備える。隔壁
130には、ガイドレール178と平行に延在する溝部
182が形成されるとともに、背面部にシリンダ184
が配設される。シリンダ184の移動体186に連結さ
れたロッド187は、溝部182を介して突出し、ダン
サローラ180を軸支する基台188を下方向から支持
する。また、基台188の側部には、ドグ190が連結
されており、このドグ190が隔壁130の上部、中間
部、下部にそれぞれ配設したフォトインタラプタ192
a〜192cを通過することでダンサローラ180の3
個所の位置検出が行われる。
【0043】送り機構80は、ダンサローラ180の上
部に配設されるスプロケット194を備える。フイルム
ストリップ14aのパーフォレーション16に係合する
スプロケット194は、隔壁130の背面部に配設され
る送りモータ196により駆動される。スプロケット1
94の上部には、シリンダ198の移動体200にスプ
リング202a、202bが巻装されたロッド203
a、203bを介して連結されるローラ204が配設さ
れる。移動体200には、レバー部材206の中間部が
軸支される。レバー部材206の下端部には、スプロケ
ット194の側部にフイルムストリップ14aを介して
当接するローラ208が軸支される。また、レバー部材
206の上端側側部には、テーパ面210が形成され
る。このテーパ面210側がスプリング211で引張さ
れることにより、レバー部材206が隔壁130に植設
されたピン部材212に摺接する。従って、ローラ20
8は、シリンダ198による移動体200の上下動に伴
い、スプロケット194に近接離間可能となる。
【0044】図9および図10は、巻込ユニット34に
配設される切断機構82およびインサート機構84の構
成を示す。
【0045】切断機構82は、基台214によって支持
される下刃部216と、シリンダ218によって上下動
可能な上刃部220とを備える。この場合、下刃部21
6および上刃部220によりフイルムストリップ14a
が切断され、ノッチ18を基準として定尺フイルム20
の先端部20aと後端部20bとが形成される(図2、
図42参照)。
【0046】フイルムストリップ14aが供給される切
断機構82の上流側には、上下一対のガイド部材222
a、222bが配設される。ガイド部材222a、22
2b間には、フイルムストリップ14aが挿入される上
流側の拡開されたスリット224が形成される。ガイド
部材222a、222bの一方の側部には、フイルムス
トリップ14aのパーフォレーション16を検出する投
光器226および受光器228が配設される。また、ガ
イド部材222a、222bの他方の側部には、フイル
ムストリップ14aのノッチ18を検出する投光器23
0および受光器232が配設される。
【0047】切断機構82の下流側には、フイルムスト
リップ14aまたは定尺フイルム20が挿入される上下
一対のガイド部材234a、234bが配設され、それ
に続けてインサート機構84が配設される。インサート
機構84は、フイルムストリップ14aまたは定尺フイ
ルム20を挟持して送り出すインサートローラ236
a、236bと、第1ガイド部材238a、238b
と、第2ガイド部材240a、240bとを備える。
【0048】上部に配設されるインサートローラ236
aは、スプリング242a、242bが巻装されたロッ
ド243a、243bにより上下動可能な状態で基台2
44に支持される。一方、下部に配設されるインサート
ローラ236bは、基台214に支持されており、送り
モータ246により回転駆動される。
【0049】第1ガイド部材238a、238bは、切
断機構82を構成する基台214に固定されるシリンダ
248により支持される。シリンダ248には、移動ブ
ラケット250が連結され、移動ブラケット250に上
部の第1ガイド部材238aが固定される。また、移動
ブラケット250には、シリンダ252が固定され、こ
のシリンダ252に移動ブラケット253を介して下部
の第1ガイド部材238bが連結される。この場合、第
1ガイド部材238a、238bは、シリンダ252に
よって近接離間可能に構成される。第1ガイド部材23
8a、238bの近接時においては、その間に定尺フイ
ルム20が挿入される上流側の拡開されたスリット25
4が形成される。
【0050】また、第1ガイド部材238bの下部に
は、上部がインサートローラ236a、236b側に湾
曲するガイド板256が移動ブラケット253に固定さ
れて配設される。このガイド板256は、シリンダ24
8により移動ブラケット250を介して所定量上昇させ
た際に、廃棄処分すべきフイルムストリップ14aの一
部を下方向に排出するためのものである。
【0051】第2ガイド部材240a、240bは、シ
リンダ258a、258bによって近接離間可能に構成
される。この場合、上部に配設される第2ガイド部材2
40aには、凹部260aが形成され、下部に配設され
る第2ガイド部材240bには、凹部260aに対応す
る凸部260bが形成される。これらの凹部260aお
よび凸部260bは、第2ガイド部材240a、240
bの近接時において、挿入されたフイルムストリップ1
4aの先端部を湾曲させて剛性を付与するためのスリッ
ト261を形成する。
【0052】図11は、巻込ユニット34の上部に配設
されるスプール搬送部42と、スプール22を巻込機構
88に供給するためのスプール供給機構86との構成を
示す。
【0053】スプール搬送部42は、遮光ケース262
を有し、この遮光ケース262内には、スプールフィー
ダ44に連通するシュート264が配設される。シュー
ト264は、スプール22のフランジ22a、22bを
一対のガイド板266a、266bに係合させた状態で
搬送するものであり、ガイド板266a、266bは、
スプール搬送部42から巻込ユニット34に至る間、湾
曲して構成されている。従って、外光がスプールフィー
ダ44側から巻込ユニット34内に侵入しない構造とな
っている。なお、遮光ケース262内は、遮光性をさら
に向上すべく、2枚の仕切板263a、263bによっ
て仕切られている。
【0054】巻込ユニット34内のシュート264の下
端部には、スプール供給機構86が配設される。スプー
ル供給機構86は、図12に示すように、ブラケット2
68を介して隔壁130に固定されるシリンダ270を
備える。このシリンダ270の移動部272には、ブラ
ケット274を介してスプール切出板276が連結され
る。スプール切出板276は、一方のガイド板266a
の下端部に形成した溝部278より他方のガイド板26
6b側に進退可能に配置される。なお、スプール切出板
276の側部には、ブラケット280を介してセンサ2
82が配設される。このセンサ282は、シュート26
4の下端部におけるスプール22の有無を検出する。
【0055】スプール供給機構86は、さらに、第1シ
リンダ284と、第1シリンダ284によって上下動可
能な第2シリンダ286と、第2シリンダ286によっ
て水平方向に動作可能な移動板288と、移動板288
にブラケット290を介して軸支される第3シリンダ2
92とを備える。第3シリンダ292のロッド294に
は、リンク部材296の一端部が軸支される。リンク部
材296は、中央部が移動板288に軸支されており、
他端部には、長孔298が形成される。この長孔298
には、中央部がスプール受け300に軸支され一端部が
半円弧状となる受け部304の他端部がピン部材302
を介して係合する(図43〜図45参照)。なお、受け
部304は、移動板288の下端部に配設される。
【0056】図13〜図16は、スプール供給機構86
の下部に配設される巻込機構88の構成を示す。
【0057】巻込機構88は、隔壁130に固定された
2枚の支持板306a、306bと、支持板306a、
306b間に橋架されるガイドレール308a、308
bと、ガイドレール308a、308bに沿ってインサ
ート機構84と組込機構96との間で移動する基台31
0とを備える。
【0058】基台310の下部には、隔壁130に固定
された軸受け部材312に一端部が軸支されたシリンダ
314(移動機構)が配設される。このシリンダ314
の他端部から突出するロッド316の先端部には、リン
ク部材318の一端部が軸支される。リンク部材318
の他端部は、支持板306bに固定されたブラケット3
20に軸支された支軸322に固定される。一方、支軸
322には、リンク部材324の一端部が固定される。
そして、このリンク部材324の他端部が基台310の
下面部に固定されたブラケット326に軸支される。従
って、基台310は、シリンダ314の駆動作用下にガ
イドレール308a、308bに沿って移動可能であ
る。
【0059】また、基台310の下面部には、2枚の位
置決め板328a、328bが配設される。一方、各支
持板306a、306bには、これらの位置決め板32
8a、328bの位置に対応して衝撃吸収機構330a
〜330dが配設される。衝撃吸収機構330a〜33
0dは、位置決め板328a、328bが当接する衝撃
吸収板332と、この衝撃吸収板332を支持板306
a、306b側に変位可能に支持するショックアブソー
バ334とからなる(図16参照)。衝撃吸収板332
は、位置決め板328a、328bが当接した際の衝撃
力を吸収するためのものであり、例えば、ハネナイト
(内外ゴム株式会社 登録商標)等の制振ゴムを使用す
ることができる。
【0060】位置決め板328aとブラケット326と
の間には、シリンダ336が固定され、このシリンダ3
36の上部に突出するロッド338a、338bには、
基台310の上部に配設されるブラケット340がスプ
リング339a、339bを介して支持される。ブラケ
ット340には、2つの支持ディスク342a、342
bが軸支される。これらの支持ディスク342a、34
2bは、スプール22に巻き込まれたフイルムストリッ
プ14aのパーフォレーション16の部分を支持する。
なお、支持ディスク342a、342bは、スプリング
339a、339bによって上下動可能な状態に支持さ
れることで、スプール22に巻き込まれるフイルムスト
リップ14aの巻径の増加に対応する。
【0061】ブラケット340の両側部の基台310上
には、シリンダ344a、344bが配設される。シリ
ンダ344a、344bの各移動部346a、346b
には、軸受け部材350a、350bが固定される。軸
受け部材350a、350bには、スプール22の両端
部に係合する係合部352a、352bが軸支される。
一方の移動部346b上には、フイルムストリップ14
aをスプール22に対して巻き込むための巻込モータ3
54が固定されており、この巻込モータ354の駆動軸
356に係合部352bが連結される。また、各軸受け
部材350a、350bの側部には、スプール22のフ
ランジ22a、22bの状態を検査するための反射型の
センサ358a、358bが配設される。
【0062】さらに、基台310上には、第1シリンダ
360が配設されており、この第1シリンダ360のロ
ッド362の上端部には、係合部352aに隣接して第
2シリンダ364が固定される。第2シリンダ364の
移動部366には、位相整定板368が配設される。位
相整定板368は、スプール22に形成した段部22c
に係合することにより、フイルムストリップ14aの先
端部20aに対するスプール22の溝部22dの位相の
整定を行う。
【0063】次に、組立ユニット36の上部に配設され
るパトローネ搬送部46、搬送された片開パトローネ2
8を搬送機構94に供給するパトローネ供給機構90、
並びに、搬送機構94の各構成について説明する。
【0064】図17は、パトローネ搬送部46およびパ
トローネ供給機構90の構成を示す。
【0065】パトローネ搬送部46は、スプロケット3
70aを回転駆動する搬送モータ372と、スプロケッ
ト370a、370b間に装着されるチェーンベルト3
74と、チェーンベルト374に所定間隔で固定される
複数のパレット376とを備える。パレット376は、
片開パトローネ28を保持するV字状の台座376aを
有する。台座376aの面には、片開パトローネ28の
フイルム取出口を構成するストレート部28aを吸着固
定するマグネットが埋め込まれる。なお、片開パトロー
ネ28は、ストレート部28aに対向してハゼ部28b
を有し、これらのストレート部28aおよびハゼ部28
bには、遮光用のリボン28cが装着されている(図2
参照)。
【0066】パトローネ供給機構90を構成する遮光ケ
ース378の入口近傍には、片開パトローネ28の外周
部に記録されているフイルム種類等を示すバーコード2
8dを読み取るバーコードリーダ380がブラケット3
82を介して配設される。また、パトローネ供給機構9
0内におけるチェーンベルト374の側部には、片開パ
トローネ28の有無を検出する投光器384および受光
器385がブラケット386を介して配設される。さら
に、パトローネ供給機構90内におけるチェーンベルト
374の両側部には、パレット376を検出して片開パ
トローネ28のパトローネ供給機構90に対する位置決
めを行うための投光器388および受光器390が配設
される。
【0067】パトローネ供給機構90は、シリンダ39
2と、シリンダ392の移動部394にアーム部材39
6を介して連結される略円柱状の挿入部材398とを備
える。挿入部材398は、パレット376によって搬送
される片開パトローネ28の開口部に挿入され、片開パ
トローネ28を搬送機構94に供給する。
【0068】搬送機構94は、複数のパレット92をリ
ンク部材402によって連結して構成されており、パレ
ット92は、遮光ケース378内および組立ユニット3
6に配設した略楕円状のガイドレール404に沿って循
環搬送される。なお、組立ユニット36の上部の遮光ケ
ース378内には、遮光性を高めるため、搬送路を囲繞
するように構成された遮光通路406を備える。
【0069】図18は、パレット92の詳細な構成を示
す。パレット92を構成する基台408の裏側には、パ
レット92をガイドレール404に沿って移動させるた
めのローラ409a〜409dが軸支される。基台40
8の表側には、片開パトローネ28または巻込パトロー
ネ12を保持する可動ホルダ410および固定ホルダ4
12が配設される。可動ホルダ410は、中央部におい
て折曲するアーム部材414の一端部に一体的に形成さ
れる。アーム部材414は、中央部が基台408に軸支
され、他端部には、可動ホルダ410を回動させるため
のカムフォロア416が装着される。また、アーム部材
414の可動ホルダ410側の部位と基台408とは、
スプリング418によって連結されており、可動ホルダ
410を固定ホルダ412側に付勢している。
【0070】基台408の中、アーム部材414の折曲
した部分には、偏心シャフト420が螺合されており、
この偏心シャフト420により、可動ホルダ410の固
定ホルダ412に対する相対的な位置関係が調整可能で
ある。固定ホルダ412には、片開パトローネ28を吸
着保持するためのマグネット422が埋め込まれるとと
もに、先端部分に片開パトローネ28のストレート部2
8aを受ける受け部材424が一体的に形成される。
【0071】基台408には、さらに、パレット92の
位置決めを行うためのカムフォロア426がアーム部材
414の他端部近傍に装着される。また、可動ホルダ4
10の近傍には、基台408の裏面側に貫通する位置決
め用の孔部428が形成される。さらにまた、基台40
8の中、可動ホルダ410と固定ホルダ412によって
形成される保持部中央には、後述する組込機構96を構
成するスプール位置決めピンが挿入される孔部429が
形成される。
【0072】ここで、パトローネ供給機構90の部位
と、組立ユニット36における組込機構96に対応する
部位と、検査機構106に対応する部位とには、パレッ
ト92の可動ホルダ410を所定量開放させるためのシ
リンダ430が配設される。このシリンダ430のロッ
ド432の先端部は、カムフォロア416を押圧するこ
とでアーム部材414を回動させ、可動ホルダ410を
開放方向に付勢する。また、パトローネ供給機構90の
部位と、組立ユニット36における組込機構96の部位
と、キャップ供給機構100の部位と、かしめ機構10
4の部位と、検査機構106の部位とには、シリンダ4
34によって変位する位置決めピン436が配設されて
おり、この位置決めピン436が組立ユニット36を構
成する隔壁130に形成された孔部438を介して基台
408の孔部428に挿入されることにより、パレット
92が位置決めされる。
【0073】一方、組立ユニット36の取出機構108
に対応する部位には、図19に示すパレット92の駆動
機構および位置決め機構が配設される。駆動機構は、ガ
イドレール440によってガイドされた状態でシリンダ
442により移動する移動部444と、移動部444に
装着されたシリンダ446によって進退可能に構成され
る係合ピン448とを備える。係合ピン448は、隔壁
130に形成した長孔450に対して出入可能であると
ともに長孔450に沿って上下動可能に構成される。こ
の係合ピン448は、パレット92の孔部428に係合
する。従って、リンク部材402によって連結された全
てのパレット92は、この駆動機構によって間欠的に搬
送される。
【0074】また、位置決め機構は、パレット92の側
部に配設されるシリンダ452によって移動する移動部
454を有する。移動部454は、V字状の溝部456
を有し、この溝部456が基台408に装着されたカム
フォロア426に係合することでパレット92の位置決
めが行われる。さらに、移動部454には、シリンダ4
55が固定されており、このシリンダ455の移動部4
59には、押圧部材457が配設される。この押圧部材
457は、アーム部材414の端部のカムフォロア41
6を押圧することで、可動ホルダ410および固定ホル
ダ412による巻込パトローネ12の保持を解除する。
【0075】次に、組立ユニット36に配設される移送
機構95および組込機構96の構成について説明する。
【0076】図20および図21において、移送機構9
5は、定尺フイルム20が巻き込まれた巻回体24を巻
込機構88より受け取り、組立ユニット36に移送す
る。組込機構96は、移送された巻回体24を移送機構
95から所定位置に位置決めされたパレット92に組み
込む。
【0077】移送機構95は、長尺な第1シリンダ45
8を有し、この第1シリンダ458の移動部460に
は、第2シリンダ462が配設される。第2シリンダ4
62の移動部463には、スプール22のフランジ22
a、22bを把持する2対のクランパ464a〜464
dを開閉させるシリンダ465が固定される。また、ク
ランパ464a〜464dには、スプール22に巻き込
まれた定尺フイルム20の巻き戻りを阻止すべく外周部
を把持する1対のクランパ466a、466bが連結さ
れる。これらのクランパ464a〜464dおよびクラ
ンパ466a、466bは、シリンダ465によって同
時に開閉される。
【0078】組込機構96は、組立ユニット36の隔壁
130に固定されるブラケット468により支持される
第1シリンダ470と、第1シリンダ470の移動部4
71によってパレット92の方向に変位する第2シリン
ダ472と、第2シリンダ472によってパレット92
の方向に変位するL字状の移動ブラケット474と、移
動ブラケット474に配設される第3シリンダ476お
よび第4シリンダ478とを備える。
【0079】第3シリンダ476には、上下に開閉可能
な規制プレート480a、480bが連結される。規制
プレート480a、480bは、巻回体24から突出す
る定尺フイルム20の後端部20bを挟持して支持する
もので、下部の規制プレート480aが上部の規制プレ
ート480bよりも幅広に構成される。また、第4シリ
ンダ478には、筒体の上下を切り欠いてなる保持板4
82a、482bが固定されており、この保持板482
a、482bの切り欠かれた部分には、第4シリンダ4
78によって開閉されるクランパ484a、484bが
連結される。保持板482a、482bおよびクランパ
484a、484bは、筒体を構成し、スプール22の
フランジ22a側の突部22eに係合する。
【0080】一方、筒体を構成する保持板482a、4
82bおよびクランパ484a、484bに対向する隔
壁130側には、スプール22のフランジ22b側に係
合するスプール位置決めピン485が配設される。スプ
ール位置決めピン485は、シリンダ487の移動体4
89に装着されたブラケット491によって一端側が支
持され、他端側が隔壁130に形成された孔部493を
介してパレット92の孔部429に挿通可能である。な
お、ブラケット491とスプール位置決めピン485の
中間部に装着されたリング部材495との間には、スプ
リング497が巻装されており、ブラケット491に対
して進退自在に構成されている。
【0081】図22は、キャップ供給機構100および
装着機構102の構成を示す。
【0082】キャップ供給機構100は、キャップフィ
ーダ98(図4参照)からシュート486を介して搬送
されるキャップ30を受け取り、装着機構102に供給
するガイド板488a、488bを有する。ガイド板4
88a、488bは、断面形状がキャップ30をガイド
する略U字状に形成されており(図22参照)、ブラケ
ット490a、490bを介し所定距離離間した状態で
隔壁130に固定される。なお、下部に配設されるブラ
ケット490bの先端部には、ブラケット492を介し
てセンサ494が装着される。このセンサ494は、ガ
イド板488a、488b間に臨んで配設され、キャッ
プ30の有無を検出する。
【0083】ガイド板488a、488bの下端部に
は、装着機構102を構成する2枚の支持板496a、
496bの中、隔壁130側の支持板496bが配設さ
れる。支持板496bには、ブラケット498が固定さ
れており、ブラケット498には、ピン部材500が板
体502を介して連結される。なお、ピン部材500
は、その後端部に配設されるケーシング504に内装さ
れた図示しないスプリングにより進退可能である。ピン
部材500は、図23に示すように、支持板496a側
からガイド板488a、488b間に臨入可能である。
また、ブラケット498には、ピン部材506が板体5
08、510を介して連結される。なお、ピン部材50
6は、後端部に配設されるケーシング512に対してス
プリング514により進退可能である。これらのピン部
材500および506は、支持板496bの動作に伴っ
て変位するもので、図23に示すように、上部に配設さ
れるピン部材506がキャップ30の孔部30aに挿入
されているとき、下部に配設されるピン部材500がガ
イド板488a、488bから外部に退避し、上部に配
設されるピン部材506がガイド板488a、488b
から外部に退避しているとき、下部に配設されるピン部
材500がキャップ30を下方向から支持するように設
定される。
【0084】装着機構102を構成する支持板496
a、496bは、図22に示すように、互いに平行で且
つ傾斜して配設されており、一方の支持板496aの両
端部には、ロッド516a、516bの一端部が固定さ
れる。ロッド516a、516bは、図24に示すよう
に、支持板496bの両端部および隔壁130を貫通
し、他端部が連結板518によって連結される。隔壁1
30には、シリンダ520が配設されており、このシリ
ンダ520のロッド522が連結板518に固定され
る。また、支持板496a、496b間のロッド516
a、516bには、スプリング524a、524bが巻
装される。支持板496bは、支持板496aの支持板
496bに対する変位量を規制するストッパ528a、
528bを有し、隔壁130は、支持板496bの隔壁
130に対する変位量を規制するストッパ530a、5
30bを有する。
【0085】支持板496aの中央部には、先端部がキ
ャップ30を押圧する押圧部材532が配設され、押圧
部材532の中央部には、キャップ30の孔部30aに
挿入されるピン部材534が配設される。ピン部材53
4は、押圧部材532に内装された図示しないスプリン
グによって進退可能である。また、押圧部材532の上
下には、カム部材538a、538bが配設される。カ
ム部材538a、538bは、後端部が支持板496a
に固定される一方、先端部分が支持板496bの上下に
配設され、この先端部分には、後述するカムフォロアに
当接するテーパ面540a、540bが形成される。
【0086】支持板496bには、図23に示すよう
に、板体544が装着されており、キャップ供給機構1
00を構成するガイド板488a、488bの下端部に
対応して、キャップ30の通路である溝部542が支持
板496bと板体544との間に形成される。なお、板
体544には、押圧部材532およびピン部材534が
挿通する孔部546が形成される。一方、支持板496
b側にも、孔部546に対向する部位に孔部548が形
成されており、この孔部548に対してキャップ保持部
材550が装着される。
【0087】キャップ保持部材550は、図25に示す
ように、ドーナツ形状を呈し、中央部にキャップ30が
挿通する孔部554が形成される。キャップ保持部材5
50は、支持板496bに形成された溝部542に連通
する溝部556を上部に有する。キャップ30は、この
溝部556を介して孔部554に導入される。溝部55
6に対向する孔部554の内周面には、キャップ30を
吸着保持するための複数のマグネット555が植設され
る。また、孔部554の内周面には、キャップ30の有
無を検出するためのキャップ検出センサ557が配設さ
れる。
【0088】さらに、キャップ保持部材550には、支
持板496b側より切欠部558a、558bが形成さ
れており、この切欠部558a、558bに植設された
ピン部材552a、552bの軸部には、一端側が孔部
554に臨むばね部材560a、560bが装着され
る。ばね部材560a、560bは、孔部554に導入
されたキャップ30を板体544およびマグネット55
5と協同して保持する。
【0089】支持板496bの隔壁130側の面には、
図26に示すように、ガイドレール562aおよび56
2bに沿って略上下方向に変位可能なスライドテーブル
564a、564bが配設される。なお、スライドテー
ブル564aは、支持板496bとスライドテーブル5
64aとを連結するスプリング566a、566bによ
って上方向に付勢され、スライドテーブル564bは、
支持板496bとスライドテーブル564bとを連結す
るスプリング566c、566dによって下方向に付勢
される。スライドテーブル564aは、上部に突出する
突出部568aを有し、この突出部568aには、カム
部材538aのテーパ面540aに当接するカムフォロ
ア570aが軸支される。また、スライドテーブル56
4bは、下部に突出する突出部568bを有し、この突
出部568bには、カム部材538bのテーパ面540
bに当接するカムフォロア570bが軸支される。
【0090】スライドテーブル564a、564bに
は、半円形状を呈するガイドブロック572a、572
bが固定される。ガイドブロック572a、572b
は、図27(図26のXXVII−XXVII線断面図)に示すよ
うに、内周径が片開パトローネ28の外周径に略等しく
設定されたパトローネガイド部574a、574bと、
内周径がキャップ30の外周径に略等しく設定されたキ
ャップガイド部576a、576bとを有する。また、
ガイドブロック572bは、ガイドブロック572aと
の接合部分が切り欠かれており、片開パトローネ28の
ストレート部28aをガイドするガイド面578と、ス
ライドテーブル564b側に傾斜し、ストレート部28
aおよびハゼ部28bに装着されたリボン28cを片開
パトローネ28に挿入されたスプール22側に折り込む
折込面580とが形成される。
【0091】図28は、かしめ機構104の構成を示
す。かしめ機構104は、支持台582a、582bを
有し、支持台582a、582b間には、ガイドロッド
584a、584bによって支持されたスライド板58
6が配設される。一方の支持台582aには、シリンダ
588が固定されており、シリンダ588のロッド59
0がスライド板586に連結される(図29参照)。ま
た、他方の支持台582bとスライド板586との間に
は、スプリング592a、592bが巻装される。
【0092】スライド板586には、連結部材594が
固定され、この連結部材594には、連結部材596が
連結される。連結部材594および596は、相互に近
接離間可能な状態に係合する。スライド板586に固定
される連結部材594の中央部には、先端部にテーパ面
598が形成された押型600が取付板602を介して
装着される。押型600の中央部には、スプリング60
4を介してスライドバー606が挿入されており、この
スライドバー606の先端部には、スプール22の突部
22eに係合するスプール支持部材608がスプリング
610を介して装着される。なお、スライドバー606
の先端部606aは、キャップ30の孔部30aの外周
部に係合することでキャップ30の変形を防止する。
【0093】一方、押型600の先端部には、テーパ面
612が形成され8分割されたかしめ型614a〜61
4hが配設される。かしめ型614a〜614hは、キ
ャップ30の外周部内周面に押圧されるくさび部616
a〜616hを先端部に有する。また、かしめ型614
a〜614hは、連結部材596に対してスプリング6
18a〜618hを介して押圧される。なお、このかし
め型614a〜614hは、連結部材596に固定され
た保持部材622および623間に保持される。
【0094】かしめ機構104と、その前面に配設され
るパレット92との間には、図30および図31に示す
位置決め機構624が配設される。位置決め機構624
は、片開パトローネ28のハゼ部28b側の位置決めを
行う第1位置決め部626aと、片開パトローネ28の
ストレート部28a側の位置決めを行う第2位置決め部
626bとを備える。第1位置決め部626aは、先端
部がハゼ部28bの折曲部分に挿入される位置決めプレ
ート628を有する。この位置決めプレート628は、
シリンダ630により片開パトローネ28の軸線方向に
変位するとともに、シリンダ632によりハゼ部28b
の折曲部分方向に変位するように構成される。また、第
2位置決め部626bは、一端部がストレート部28a
に押圧される押圧部材634を有する。押圧部材634
は、他端部がリンク部材636を介してシリンダ638
のロッド640に連結される。なお、押圧部材634の
支軸近傍には、リンク部材636の回動域を規制するた
めのストッパ部材635が配設される。
【0095】図32および図33は、検査機構106の
構成を示す。検査機構106は、巻込パトローネ12に
巻き込まれた定尺フイルム20の引出抵抗を検査する引
出抵抗検査部107と、巻込パトローネ12から外部に
露出する定尺フイルム20の長さを検査する長さ検査部
109とを備える。
【0096】引出抵抗検査部107は、基台642上に
固定されるシリンダ644と、基台642上に配設され
たガイドレール646に沿って変位可能な第1スライド
テーブル648および第2スライドテーブル650とを
備える。
【0097】シリンダ644のロッド652には、巻込
パトローネ12に装着されたキャップ30に係合する係
合部654が配設される。この場合、キャップ30に対
する係合部654の係合力は、ロッド652に巻装され
たスプリング653により保持される。第1スライドテ
ーブル648上には、シリンダ644側の部位にシリン
ダ656が固定され、このシリンダ656の移動体65
8には、ブラケット659を介してシリンダ660が固
定される。シリンダ660は、巻込パトローネ12から
外部に露出する定尺フイルム20の後端部20bを把持
するクランプ部材662a、662bを有する。
【0098】また、第1スライドテーブル648におけ
る第2スライドテーブル650側の部位には、ブラケッ
ト664が固定されており、このブラケット664にス
プリング666の一端部が連結される。スプリング66
6の他端部は、第2スライドテーブル650上に固定さ
れたブラケット668に連結される。基台642上には
ブラケット670を介してモータ672が固定される。
モータ672は、駆動軸674を直線的に変位させる直
動モータからなり、その駆動軸674の先端部がブラケ
ット668に固定される。
【0099】さらに、第2スライドテーブル650上に
は、ブラケット664に対向してブラケット676が固
定される。そして、ブラケット664およびブラケット
676には、近接センサを構成するドグ678および検
出器680が配設される。
【0100】長さ検査部109は、引出抵抗検査部10
7の側部であって、定尺フイルム20の後端部20bの
延長上に配置される。長さ検査部109を構成するシリ
ンダ111の移動体113には、所定間隔離間して対向
配置される2枚の板体115a、115bが配設され
る。これらの板体115a、115bには、2対の発光
部117a、119aおよび受光部117b、119b
が配設される。この場合、定尺フイルム20の後端部2
0bが受光部117b、119b間に配置されるとき、
巻込パトローネ12から外部に露出する定尺フイルム2
0の長さが適切であると判断される。
【0101】図34〜図37は、取出機構108および
巻込パトローネ搬出部50の構成を示す。取出機構10
8は、パレット92によって搬送された巻込パトローネ
12を取り出して直立状態とする取出部682と、取出
部682によって取り出された巻込パトローネ12を移
載する第1移載部684と、第1移載部684によって
移載された巻込パトローネ12を巻込パトローネ搬出部
50に移載するとともに、肩高さ検査を行う第2移載部
686とを備える。なお、肩高さとは、巻込パトローネ
12のキャップ30までの高さを言うものとする。
【0102】取出部682は、隔壁130に固定された
ブラケット688に配設されたシリンダ690によって
移動する移動体692と、移動体692に連結されたブ
ラケット694に装着されたクランプ部696とを有す
る。クランプ部696は、ブラケット694に対して回
転可能に構成されており、巻込パトローネ12を把持す
るクランプ部材698a、698bと、このクランプ部
材698a、698bを開閉するシリンダ700とから
なる。一方、ブラケット694には、ロータリアクチュ
エータ704が装着され、このロータリアクチュエータ
704によって回転駆動されるギア706には、クラン
プ部696に装着されているギア708が噛合する。
【0103】第1移載部684は、取出部682の移動
端の下部に配設されており、シリンダ710と、ガイド
レール712に沿って移動するシリンダ710の移動体
714と、移動体714に配設される受け部材716と
を備える。受け部材716は、取出部682から供給さ
れた巻込パトローネ12を保持し、第2移載部686に
移動する。
【0104】第2移載部686は、取出部682(図3
4参照)を構成するシリンダ690に沿って延在するシ
リンダ718と、シリンダ718の移動体720にブラ
ケット721を介して固定されるシリンダ722および
724と、一方のシリンダ722の移動部726に装着
される押圧部材728と、他方のシリンダ724の移動
部729に連結されたシリンダ730によって開閉され
るクランプ部材732a、732bとを備える。押圧部
材728は、移動部726に対してスプリング731を
介して上下動作可能に配設される。押圧部材728の移
動部733の変位量は、巻込パトローネ12の肩高さ情
報として検出される。クランプ部材732a、732b
は、第1移載部684によって搬送された巻込パトロー
ネ12を把持し、巻込パトローネ搬出部50に供給す
る。
【0105】巻込パトローネ搬出部50は、組立ユニッ
ト36の内部から外部に連通する搬送コンベア734を
有する。組立ユニット36から外部に連通する搬送コン
ベア734は、遮光カバー736(図4参照)によって
囲繞される。なお、搬送コンベア734の側部には、シ
リンダ738が配設される。シリンダ738は、移動部
である押圧部材742を有し、製品不良等として指定さ
れた巻込パトローネ12を搬送コンベア734から排出
する。
【0106】図38は、フイルム製造装置10における
フイルムフィード制御系の制御回路ブロック図を示す。
この制御回路は、送出機構74によるフイルムロール1
4からのフイルムストリップ14aの送り出しから、巻
込機構88によるスプール22への巻き込みに至るまで
の制御を行うもので、予め設定された基準パターンに基
づき、各機構におけるフイルムフィードパターンを生成
するフイルムフィードパターン生成部744a、744
bと、生成されたフイルムフィードパターンに従い、送
出機構74によるフイルムストリップ14aの送り出し
を制御するフイルムロール回転制御部746と、送り機
構80におけるスプロケット194の回転を制御するス
プロケット制御部748と、インサート機構84におけ
るインサートローラ236bの回転を制御するインサー
トローラ制御部750と、巻込機構88におけるスプー
ル22の回転を制御するスプール回転制御部752と、
バッファ機構78におけるフォトインタラプタ192b
による検出信号を用いてダンサローラ180の位置補正
を行うダンサ位置補正部781とを備える。
【0107】なお、フイルムフィードパターン生成部7
44aは、フイルムストリップ14aの先端部の頭出し
を行うためのフイルムフィードパターンを生成する。フ
イルムフィードパターン生成部744bは、上位のコン
ピュータあるいはオペレータによって入力されたフイル
ムサイズ情報に基づき、頭出しされたフイルムストリッ
プ14aから自動運転によって巻込パトローネ12を製
造するためのフイルムフィードパターンを生成する。フ
イルムフィードパターン生成部744a、744bと、
フイルムロール回転制御部746、スプロケット制御部
748、インサートローラ制御部750およびスプール
回転制御部752との間には、フイルムフィードパター
ン生成部744aおよび744bを切り換えるための切
換スイッチSW1が配設される。
【0108】フイルムロール回転制御部746は、切換
スイッチSW2およびサーボアンプ754を介してフイ
ルムロール14の送出モータ148を制御する。なお、
切換スイッチSW2は、フイルムロール回転制御部74
6とダンサ位置補正部781とを切り換えてサーボアン
プ754に接続する。
【0109】送出モータ148に連結されたロータリエ
ンコーダ168には、ロータリエンコーダ168から供
給される信号のパルス数をカウントするカウンタ756
が接続される。送出機構74とバッファ機構78との間
のローラ76a、76bに配設された受光器174は、
フイルムストリップ14aのパーフォレーション16に
従ってパルス信号を生成し、割り込みI/O758、カ
ウンタ759および760に供給する。カウンタ75
6、760および割り込みI/O758からの信号は、
フイルムロール14の直径を算出するロール径算出部7
62に供給される。ロール径算出部762は、フイルム
ロール14の直径を算出し、フイルムロール回転制御部
746に供給する。また、カウンタ759からの信号
は、ダンサローラ180の位置を算出するためのダンサ
位置算出部764に供給される。
【0110】スプロケット制御部748は、サーボアン
プ768を介してスプロケット194の送りモータ19
6を制御するとともに、スプロケット194によるフイ
ルムストリップ14aの送り長さ情報を巻き取り径算出
部784に供給する。巻き取り径算出部784は、この
送り長さ情報と、上位のコンピュータあるいはオペレー
タによって入力されたフイルム厚み情報とに基づき、ス
プール22に対するフイルムストリップ14aの巻き取
り径を算出する。
【0111】送り機構80と切断機構82との間には、
パーフォレーション16を検出する受光器228と、ノ
ッチ18を検出する受光器232とが配設される。受光
器228からの信号は、カウンタ761を介してダンサ
位置算出部764に供給される。ダンサ位置算出部76
4は、カウンタ759および761からの信号に基づい
てダンサローラ180の位置を算出し、その位置信号を
ダンサ位置補正部781に供給する。
【0112】また、受光器228からの信号は、カウン
タ770を介してフイルム判定部772に供給されると
ともに、アンドゲート774の一方の入力端子に供給さ
れる。一方、アンドゲート774の他方の入力端子に
は、受光器232からの信号が供給される。そして、ア
ンドゲート774の出力は、割り込みI/O776を介
してフイルム判定部772に供給される。なお、割り込
みI/O776からの信号は、フイルムストリップ14
aの切断位置を決定するための信号として、フイルムフ
ィードパターン生成部744aにも供給される。
【0113】フイルム判定部772は、フイルムストリ
ップ14aが設定されたフイルムサイズ相当量送られる
間、カウンタ770によってカウントしたパーフォレー
ション16のカウント数から実際に走行したフイルムス
トリップ14aの長さを確認し、その良否を判定すると
ともに、切断機構82によるフイルムストリップ14a
の切断位置を保証するため、ノッチ18の通過後のパー
フォレーション16のカウント数が規定の値であるか否
かを判定する。
【0114】インサートローラ制御部750は、サーボ
アンプ778を介してインサートローラ236bの送り
モータ246を制御する。
【0115】スプール回転制御部752は、サーボアン
プ780を介してスプール22を回転させる係合部35
2bの巻込モータ354を制御する。この場合、スプー
ル回転制御部752には、巻き取り径算出部784から
巻き取り径に係る情報が供給される。スプール回転制御
部752は、この情報に基づいて巻込モータ354を駆
動制御する。
【0116】本実施形態のフイルム製造装置10は、基
本的には以上のように構成されるものであり、次に、そ
の動作について説明する。
【0117】この場合、フイルム製造装置10は、キャ
スタ64a〜64dによって所定の場所に移動された
後、ジャッキボルト66a〜66dを床に接地すること
で固定される。この場合、フイルム製造装置10の位置
をキャスタ64a〜64dを介して自由に変えることが
できるので、例えば、メンテナンスの際、フイルム製造
装置10をメンテナンスルームに搬入して調整するとい
った対応が可能となる。
【0118】また、フイルム製造装置10内は、ダクト
68a、68bを介してエアが給排気されることにより
空調制御される。この場合、フイルム製造装置10が設
置される部屋全体の空調制御が不要となるため、空調設
備および空調制御に係るコストを大幅に引き下げること
ができる。
【0119】フイルム製造装置10は、図2に示す巻込
パトローネ12を製造するもので、その製造に先立つ準
備作業として、スプールフィーダ44にスプール22を
供給する作業、ホッパ48からキャップ供給通路47を
介して組立ユニット36内のキャップフィーダ98にキ
ャップ30を供給する作業、パトローネ搬送部46に片
開パトローネ28を供給する作業、および、供給ユニッ
ト32にフイルムロール14を供給する作業が行われ
る。
【0120】フイルムロール14は、次のようにして供
給される。先ず、作業者は、フイルム製造装置10の側
部の扉52dを開き、フイルムロール14を収納した遮
光マガジン70(図5参照)を供給ユニット32に装填
する。この場合、遮光マガジン70の背面部には、図4
および図6に示すように、スプリング135によって付
勢されたロック部材131の一端部がギア129に係合
しており、これによって、搬送中における回転軸124
の回転が阻止されている。従って、遮光マガジン70の
搬送中において、収納されているフイルムロール14が
巻き戻されるといった事態を回避することができる。な
お、遮光マガジン70は、本体部110に対して蓋体部
112が装着され、フイルムロール14を光密な状態に
保持しているものとする。
【0121】遮光マガジン70は、支持板120をガイ
ド板139a、139b間に臨入させ、支持板120の
先端部が位置決め板140に当接するまで支持機構72
のローラ133に沿って移動させる。その後、扉52d
を閉じることにより、フイルム製造装置10内が光密な
状態とされる。
【0122】次に、図6において、シリンダ142が駆
動され、固定ピン144が支持板120の上面部に当接
し、遮光マガジン70が固定される。遮光マガジン70
が固定されると、シリンダ136が駆動され、支持機構
72が隔壁130側に変位し、遮光マガジン70の背面
部に設けられた係合部128にチャック部160が係合
する。チャック部160が係合すると、シリンダ158
が駆動されてチャック爪166a〜166cが外方向に
変位し、フイルムロール14の回転軸124に連結され
る。
【0123】送出機構74に遮光マガジン70が装填さ
れると、隔壁130に配設されたシリンダ137が駆動
され、そのロッド141に一端部が連結された板体14
3が回動し、他端部がロック部材131の他端部を変位
させることにより、ギア129との係合状態が解除さ
れ、フイルムロール14が回転可能な状態となる。
【0124】前記のようにしてフイルムロール14が供
給ユニット32に装填された後、遮光マガジン70の遮
光布118を取り外した上でシャッタ部材116を開成
し、フイルムロール14の端部を巻込ユニット34の切
断機構82まで通す作業(以下、この作業を「通紙」と
いう。)を行う。この場合、監視用カメラ67a、67
b(図4参照)は、巻込ユニット34および組立ユニッ
ト36の内部の画像をフイルムロール14を感光させな
い波長の照明光に基づいて撮影し、フイルム製造装置1
0の上部に配設されたモニタ40に表示する。
【0125】なお、フイルム製造装置10の何れかの扉
52a〜52dが開いている場合、シャッタ部材116
の近傍に配設される可動板125が遮光マガジン70の
外周部に沿って突出し、オペレータによる遮光布118
の取り外しとシャッタ部材116の開成を阻止するため
(図4参照)、オペレータが誤って遮光布118を取り
外してシャッタ部材116を開成し、フイルムロール1
4を露光させてしまう事態を回避することができる。全
ての扉52a〜52dが閉成され、フイルム製造装置1
0内が遮光状態になると、シリンダ127が駆動され、
可動板125が隔壁130側に退動し、シャッタ部材1
16を開成可能な状態となる。
【0126】通紙に先立ち、バッファ機構78を構成す
るダンサローラ180は、シリンダ184を駆動しロッ
ド187を介して上昇させることにより、ドグ190が
フォトインタラプタ192aによって検出される最上部
に配置される。
【0127】送り機構80は、シリンダ198を駆動し
てユニットを上部に移動させることにより、ローラ20
4がスプロケット194から離間し、また、ピン部材2
12が転動するテーパ面210によってレバー部材20
6が回動することでローラ208がスプロケット194
から離間する(図39参照)。さらに、切断機構82を
構成する上刃部220を下刃部216から離間させる。
【0128】そこで、作業者は、遮光性袋手段54a〜
54hを介して手をフイルム製造装置10内に挿入す
る。この場合、遮光性袋手段54a〜54hは、図3に
示すように、扉52a〜52cの外側および内側が二重
の袋体60a、60bによって構成されているため、手
を挿入した部分より外光が内部に漏れ込む心配がない。
【0129】作業者は、モニタ40に表示された内部の
画像に従い、遮光マガジン70の遮光布118を外し、
シャッタ部材116を開いてフイルムロール14の端部
であるフイルムストリップ14aを取り出し、ローラ7
6a、76bおよびダンサローラ180を介してスプロ
ケット194にフイルムストリップ14aのパーフォレ
ーション16を掛ける。次いで、フイルムストリップ1
4aの端部をガイド部材222a、222bのスリット
224に挿通し、切断機構82まで通紙する。
【0130】オペレータによる通紙作業が終了すると、
送り機構80を構成するシリンダ198が駆動され、ロ
ーラ204および208がフイルムストリップ14aを
介してスプロケット194に当接する。これによって、
フイルムストリップ14aが挟持される(図8参照)。
【0131】その後、シリンダ184を最下点まで下降
させると、ロッド187によって支持されていたダンサ
ローラ180は、自重によって下降し、通紙されたフイ
ルムストリップ14aのたるみが吸収される。この場
合、ダンサローラ180は、フイルムストリップ14a
によってつり下げられた状態となる(図7参照)。
【0132】次に、ダンサローラ180を最上部のフォ
トインタラプタ192aによって検出される位置まで移
動させるため、送出機構74を構成する送出モータ14
8をフイルムロール14の巻き戻し方向に低速で回転さ
せる。そして、ダンサローラ180の基台188に連結
されたドグ190がフォトインタラプタ192aによっ
て検出された時点で送出モータ148の駆動を停止させ
る。この結果、バッファ機構78におけるフイルムスト
リップ14aが最も短い状態に設定される(以下、この
位置を「通紙原点」と称する。)。
【0133】ダンサローラ180が通紙原点に設定され
た後、ダンサローラ180の位置を任意のタイミングで
正確に把握するため、バッファ機構78の上流側に配設
されるパーフォレーション16を計数する受光器174
に接続されるカウンタ759と、バッファ機構78の下
流側に配設されるパーフォレーション16を計数する受
光器228に接続されるカウンタ761との計数値をそ
れぞれ0にリセットする。ダンサ位置算出部764は、
ダンサローラ180が任意の位置にある場合、一定間隔
で形成されているパーフォレーション16の間隔情報に
基づき、これらのカウンタ759、761によって計数
されたパーフォレーション16の計数値の差分から、ダ
ンサローラ180の通紙原点に対する相対的な位置を正
確に算出することができる。
【0134】前記のようにしてフイルムストリップ14
aの通紙作業を行った後、製品とすべきフイルムストリ
ップ14aの頭出し作業を行う。この場合、図38に示
す制御回路において、切換スイッチSW1は、フイルム
頭出し時におけるフイルムフィードパターン生成部74
4a側に接続され、切換スイッチSW2は、フイルムロ
ール回転制御部746側に接続される。
【0135】先ず、フイルムロール14の回転とスプロ
ケット194の回転とを同調させてフイルムストリップ
14aを送り出すために、フイルムロール14の直径を
算出する。
【0136】そこで、バッファ機構78の上流に配設さ
れる受光器174からの信号に基づいてパーフォレーシ
ョン16を計数するカウンタ760の計数値を0にリセ
ットした後、送出モータ148のみを駆動してフイルム
ストリップ14aを少量送り出す。なお、この送出量
は、フイルムストリップ14aの送り出しによって増加
するカウンタ760の計数値が予め設定した値、すなわ
ち、ダンサローラ180がフォトインタラプタ192a
および192b間の範囲に収まるように設定する。
【0137】ロール径算出部762は、カウンタ756
および760によって検出された計数値に基づき、フイ
ルムロール14の直径を求める。この場合、フイルムロ
ール14の直径をD(mm)、パーフォレーション16
のピッチをn(mm)、カウンタ756によって計数さ
れた少量送出動作中におけるロータリエンコーダ168
からの出力パルスの増加分をΔP、カウンタ760によ
って計数されたパーフォレーション16の計数値をN、
フイルムロール14の1回転で生成されるロータリエン
コーダ168からの出力パルス数をkとすると、フイル
ムロール14の直径Dは、 (π・D)・(ΔP/k)=n・N …(1) の関係から求めることができる。
【0138】なお、ロール径算出部762は、図40の
タイミングチャートに示すように、径計算要求信号の発
生直後のパーフォレーション16の検出信号の立ち上が
りエッジを割り込みI/O758により割り込み信号と
して取り込み、この瞬間のカウンタ756および760
の現在値を読み込む。この後、径計算要求信号の終了直
後のパーフォレーション16の立ち上がりエッジを再び
割り込み信号として取り込み、カウンタ756および7
60の現在値を再度読み込む。この1回目と2回目のカ
ウンタ756の読み込み値の差分が(1)式におけるロ
ータリエンコーダ168の出力パルスの増加分ΔPに相
当し、カウンタ760の読み込み値の差分が(1)式に
おけるパーフォレーション16の計数値Nに相当する。
この増加分ΔPと計数値Nの両者を用いて、(1)式に
基づきフイルムロール14の直径Dを算出している。
【0139】このように、フイルムロール14に精度良
くパーフォレーション16が設けられていることを利用
し、直接的にフイルムロール14の直径Dを測定するこ
となく、比較的低コストな機器構成で直径Dを算出する
ことができる。また、パーフォレーション16の検出信
号の立ち上がりエッジを基準に割り込み処理を行うこと
で、シーケンサのサイクルタイムの影響を極小にし、フ
イルムロール14の直径Dを精度良く算出することがで
きる。
【0140】次に、フイルムストリップ14aに設けら
れているノッチ18の位置を基準として、フイルムスト
リップ14aの先端部の形状を、図2に示す先端部20
aの形状に加工する処理を行う。
【0141】先ず、インサート機構84を駆動し、フイ
ルムストリップ14aの先端部側から所定長さの範囲を
廃却できる状態に設定する。すなわち、シリンダ248
を駆動し、移動ブラケット250および253を介し
て、第1ガイド部材238a、238bを近接させた状
態で上昇させる。この場合、移動ブラケット253に固
定されたガイド板256も共に上昇し、図41に示す状
態に設定される。
【0142】その後、フイルムロール回転制御部746
により送出機構74における送出モータ148が駆動さ
れ、プーリ150、154、回転軸156、チャック部
160および遮光マガジン70の回転軸124が回転す
ることにより、フイルムロール14からフイルムストリ
ップ14aが送り出される。同時に、スプロケット制御
部748により送り機構80における送りモータ196
が駆動され、スプロケット194が回転することによ
り、フイルムストリップ14aが切断機構82を介して
インサート機構84を構成するインサートローラ236
a、236b間に供給される。さらに、インサートロー
ラ制御部750によりインサートローラ236bの送り
モータ246が送りモータ196と同期して駆動される
ことにより、フイルムストリップ14aの先端部がガイ
ド板256の湾曲する下面部にガイドされて巻込ユニッ
ト34の下方向に送られる。なお、送出モータ148、
送りモータ196および246は、フイルムロール1
4、スプロケット194およびインサートローラ236
bの各周速度が協調するように制御される。
【0143】この場合、フイルムストリップ14aを巻
込ユニット34の下方向に送るのは、例えば、送り出さ
れたフイルムストリップ14aの最初の部分が通紙の際
にオペレータが触れている部分であり、また、フイルム
ロール14の外周部分に位置しているために損傷してい
る可能性のある部分であることから、その部分を廃棄す
るためである。また、フイルムストリップ14aの廃棄
処理は、巻込パトローネ12の製造中においても、必要
に応じて行われる。
【0144】ここで、フイルムストリップ14aに形成
されているノッチ18は、その形成位置がフイルムロー
ル14のロット間の誤差を含んでいる可能性がある。一
方、品質面から、パーフォレーション16の孔部に対す
るフイルムストリップ14aの切断位置を一定とする必
要がある。このため、ノッチ18の検出信号とパーフォ
レーション16の検出信号のアンド信号をアンドゲート
774によって生成し、この信号のエッジを定尺フイル
ム20の切断位置の基準信号として用いることで、ノッ
チ位置のロット間の誤差によらずにパーフォレーション
16の孔部に対するフイルムストリップ14aの切断位
置を一定とすることができる。併せて、このアンドゲー
ト774からのアンド信号を割込みI/O776経由で
処理し、シーケンサのサイクルタイムの影響を最小とす
ることで、より高精度に切断位置を確定することができ
る。
【0145】フイルムフィードパターン生成部744a
は、ノッチ18の検出に基づく前記切断位置の基準信号
を受信した後、ノッチ18を切断機構82による所定の
切断部位まで引き続き搬送する。このとき、最終的なノ
ッチ18の搬送停止の位置をより精度良く得るため、フ
イルムフィードパターン生成部744aにおけるフイル
ムフィード速度を、フイルムストリップ14aの送り速
度が十分に低速となるように変更する。この変更された
フイルムフィードパターンにより、フイルムロール1
4、スプロケット194およびインサートローラ236
bが低速度で駆動される。この場合のフイルムロール1
4、スプロケット194およびインサートローラ236
bの送り量は、当該フイルム製造装置10の設計値によ
って一意に決定される。
【0146】フイルムストリップ14aが所定量搬送さ
れ、ノッチ18が切断機構82の所定部位に到達する
と、搬送動作が停止される。その後、切断機構82は、
シリンダ218を駆動して上刃部220を下降させ、フ
イルムストリップ14aの切断処理を行う。この結果、
定尺フイルム20の先端部20aおよび後端部20bが
形成される(図42参照)。
【0147】切断機構82によってフイルムストリップ
14aが切断され、シリンダ218の駆動によって上刃
部220が下刃部216から離間した後、インサートロ
ーラ236bが送りモータ246によって駆動され、切
断機構82内に残ったフイルムストリップ14aの不要
部分がガイド板256を介して巻込ユニット34の下方
に廃棄される。また、この切断処理によって生じたノッ
チ18を含む屑も切断機構82から巻込ユニット34の
下方に廃棄される。
【0148】フイルムロール14の不要部分が廃棄され
た後、自動運転による巻込パトローネ12の製造に先立
つ各機構の初期設定が行われる。
【0149】そこで、インサート機構84を構成するシ
リンダ248が駆動され、図41の状態から移動ブラケ
ット250が下降することにより、第1ガイド部材23
8a、238bが共に下降する。この結果、インサート
ローラ236a、236bの下流側には、フイルムスト
リップ14aの先端部が挿通される通路が形成される
(図10参照)。
【0150】次に、切換スイッチSW2がダンサ位置補
正部781側に接続される。ダンサ位置補正部781
は、ダンサ位置算出部764からのダンサローラ180
の位置情報に基づき、送出機構74の送出モータ148
を駆動し、フイルムロール14からフイルムストリップ
14aを送り出す。これにより、フォトインタラプタ1
92a、192b間に配設されていたダンサローラ18
0が下降する。ダンサローラ180がフォトインタラプ
タ192bに到達すると、ダンサ位置補正部781は、
送出モータ148の駆動を停止させる。以下、フォトイ
ンタラプタ192bにおけるダンサローラ180の位置
を「ダンサ原点」と称する。
【0151】以上の準備作業とともに、上流のコンピュ
ータあるいはオペレータによる入力作業により、自動運
転時のフイルムフィードパターン生成部744bに対し
て定尺フイルム20のサイズ情報が設定されるととも
に、巻取り径算出部784に対して定尺フイルム20の
厚み情報が設定される。
【0152】続いて、自動運転による巻込パトローネ1
2の製造が開始される。この場合、切換スイッチSW1
は、自動運転時のフイルムフィードパターン生成部74
4b側に接続され、切換スイッチSW2は、フイルムロ
ール回転制御部746側に接続される。
【0153】先ず、スプール22は、スプールフィーダ
44からスプール供給機構86を介して巻込機構88に
供給される。
【0154】すなわち、図11において、スプールフィ
ーダ44から供給されたスプール22は、シュート26
4を構成するガイド板266a、266bにフランジ2
2a、22bが係合した状態で落下し、スプール供給機
構86に供給される。スプール供給機構86におけるガ
イド板266a、266bの下端部には、図11に示す
ように、スプール切出板276が溝部278を介して臨
入しており、最下部のスプール22がこのスプール切出
板276によって保持される。そして、このスプール切
出板276の下部には、スプール22を巻込機構88に
移載するためのスプール受け300が待機する。
【0155】シリンダ270が駆動され、移動部272
およびブラケット274を介してスプール切出板276
が溝部278から抜き取られると、最下部のスプール2
2がスプール受け300上に落下する。スプール22の
1つがスプール受け300に移載された後、シリンダ2
70を駆動し、スプール切出板276を再び溝部278
に臨入させ、次のスプール22の落下を阻止する。
【0156】スプール22を受け取ったスプール受け3
00は、第3シリンダ292を駆動することで受け部3
04を図43の時計方向に回動させてスプール22を保
持した後、第1シリンダ284の駆動により巻込機構8
8を構成する係合部352a、352bの高さまで下降
する。次いで、スプール受け300および受け部304
は、第2シリンダ286の駆動によりインサート機構8
4側に移動し(図44参照)、係合部352a、352
b間に臨入する。この状態において、巻込機構88を構
成するシリンダ344a、344bが駆動され、移動部
346a、346bに支持された軸受け部材350a、
350bを介して係合部352a、352bをスプール
22に指向して変位させ、両端部に係合させる(図1
3、図15参照)。
【0157】スプール22が巻込機構88に受け渡され
た後、スプール供給機構86を構成する第3シリンダ2
92が駆動され、ロッド294が下方向に変位すると、
リンク部材296が回動し、その先端部に連結された受
け部304が長孔298に挿通されたピン部材302に
よって回動し、受け部304がスプール22から離間す
る(図45参照)。次いで、受け部304およびスプー
ル受け300は、図43および図44に示す動作と逆の
動作でガイド板266a、266bの下端部まで復帰
し、次のスプール22を受け取るために待機する。
【0158】スプール供給機構86よりスプール22を
受け取った巻込機構88では、先ず、第2シリンダ36
4を駆動し、移動部366を介して位相整定板368を
スプール22に形成された段部22cの上部まで移動さ
せた後、第1シリンダ360を駆動し、ロッド362を
介して第2シリンダ364を下降させ、位相整定板36
8の先端部をスプール22に当接させる(図46参
照)。次いで、スプール回転制御部752は、巻込モー
タ354を駆動し(図47参照)、係合部352bを介
してスプール22を回転させる。このとき、位相整定板
368の先端部がスプール22の段部22cに当接する
と、巻込モータ354に所定以上のトルクが発生するた
め、そのトルクをサーボアンプ780が検出して巻込モ
ータ354の回転が停止し、スプール22の溝部22d
が所定の位相に整定されることになる。
【0159】スプール22の位相が整定された後、位相
整定板368は、図15に示す原位置に戻される。次い
で、フイルムストリップ14aの先端部20aをスプー
ル22の溝部22dに挿入する処理が行われる。
【0160】フイルムロール回転制御部746、スプロ
ケット制御部748およびインサートローラ制御部75
0は、送出モータ148、送りモータ196および24
6を図47に示すフイルムフィードパターンA1および
A3に従って駆動することにより、フイルムストリップ
14aを所定長だけスプール22側に搬送する。この場
合、フイルムストリップ14aの先端部20aは、イン
サート機構84を構成する第1ガイド部材238a、2
38bによってガイドされて搬送された後、第2ガイド
部材240a、240bの凹部260aおよび凸部26
0bによって湾曲され、剛性が付与された状態で溝部2
2dに支障なく挿入される(図10、図13参照)。
【0161】先端部20aがスプール22の溝部22d
に挿入された後、フイルムストリップ14aのスプール
22への巻き込み処理が開始される。この場合、インサ
ート機構84を構成する第1ガイド部材238a、23
8bおよび第2ガイド部材240a、240bは、巻き
込み処理中のフイルムストリップ14aの損傷を回避す
るため、図48に示すように、フイルムストリップ14
aから離間した状態に設定される。すなわち、シリンダ
252が駆動され、移動ブラケット253を介して第1
ガイド部材238bが下降し、第1ガイド部材238a
から離間する。また、シリンダ258a、258bが駆
動され、第2ガイド部材240a、240bが上下に離
間する。
【0162】次いで、フイルムロール回転制御部74
6、スプロケット制御部748、インサートローラ制御
部750およびスプール回転制御部752は、送出モー
タ148、送りモータ196、246および巻込モータ
354を図47に示すフイルムフィードパターンA2〜
A4に従って駆動する。なお、巻込モータ354は、係
合部352bをスプール22の位相整定時とは逆方向に
回転させる。これにより、フイルムストリップ14aの
スプール22に対する巻き込み処理が行われる。
【0163】ここで、フイルムストリップ14aをスプ
ール22に巻き込むことにより巻き太りが生じる。この
巻き太りによる巻き込みの周速度の上昇と、これに伴う
巻き込みテンションの上昇を防ぐため、スプール回転制
御部752は、フイルムフィードパターンA2を基準
に、巻取り径算出部784からの巻取り径情報を用い
て、巻込み周速度がスプロケット194の周速度と同等
となるようにフイルムフィードパターンA4をリアルタ
イムで算出し、巻込モータ354の回転を制御する。
【0164】すなわち、巻取り径算出部784は、与え
られた製品情報であるフイルムストリップ14aの厚み
tと、スプロケット制御部748から得られるフイルム
ストリップ14aの現時点での搬送長さLと、スプール
22の軸芯の径D0とを用いて、スプール22に巻き込
まれたフイルムストリップ14aの巻取り径Drwを、 π・(Drw/2)2−π・(D0/2)2=L・t …(2) の関係から求める。得られた巻取り径Drwは、スプー
ル回転制御部752に供給され、これによって巻込モー
タ354の回転が図47に示すフイルムフィードパター
ンA4のように制御される。
【0165】また、フイルムストリップ14aの巻き込
み処理中において、巻込モータ354に発生するトルク
をサーボアンプ780により検出し、所定以上のトルク
が発生しないように巻込モータ354を制御することに
より、巻き込み処理中のフイルムストリップ14aに対
して過度のテンションのかかることを回避し、品質への
悪影響を防ぐことができる。なお、巻取り径算出部78
4からの巻取り径の情報をサーボアンプ780のトルク
制限データとして反映することにより、定テンション巻
き込み処理、あるいは、テンションを徐々に変化させる
テーパテンション巻き込み処理を行うことも可能であ
る。
【0166】一方、上記のようにして、フイルムストリ
ップ14aの先端部20aをスプール22の溝部22d
に挿入し、また、フイルムストリップ14aをスプール
22に巻き込む動作を行う間、フイルムストリップ14
aは、スプロケット194やインサートローラ236b
と異なった速度パターンで、図47に示すフイルムフィ
ードパターンA3に従ってフイルムロール14から送り
出される。この場合、フイルムストリップ14aの送出
速度をスプロケット194やインサートローラ236b
に比較して緩慢に加減速される制御とすることにより、
急激な加減速によるフイルムロール14の巻きずれを回
避し、フイルムストリップ14aの品質を良好に維持す
ることができる。なお、フイルムロール14の加減速を
小さく設定することにより、送出モータ148の小型化
を達成することもできる。
【0167】ここで、フイルムストリップ14aは、バ
ッファ機構78を介して巻込機構88に供給される訳で
あるが、バッファ機構78を構成するダンサローラ18
0は、送出機構74によるフイルムストリップ14aの
送出速度と、巻込機構88によるフイルムストリップ1
4aの巻き込み速度との差を調整すべく、フイルムスト
リップ14aのバッファとなるループを形成する。この
場合、フイルムストリップ14aのループがダンサロー
ラ180によって縦方向に強制的に形成されるため、ダ
ンサローラ180を用いることなくフイルムストリップ
14aをフリーな状態でループさせる場合に比較して、
ループを収容するのに必要な供給ユニット32、巻込ユ
ニット34間の水平方向の距離を小さく設定し、フイル
ム製造装置10を小型化することができる。
【0168】また、送出モータ148によるフイルムフ
ィードパターンA3と、送りモータ196によるフイル
ムフィードパターンA1、A2との関係を適切に設定す
ることにより、ダンサローラ180の上下の変動幅を最
小限のものとし、フイルム製造装置10の上下方向に対
するサイズを小型化することもできる。この場合のフイ
ルムフィードパターンA1〜A3は、フイルムストリッ
プ14aの送出開始タイミング、送出速度および加減速
時間を変数とし、バッファ機構78へのフイルムストリ
ップ14aの搬入量とバッファ機構78からのフイルム
ストリップ14aの搬出量との差分を計算することで、
容易に求めることができる。
【0169】なお、フイルムロール回転制御部746
は、フイルムロール14から送り出されるフイルムスト
リップ14aの送出速度を設定されたフイルムフィード
パターンA3に合致させるべく、ロール径算出部762
によって1回の送り毎に算出されるロール径に基づいて
送出モータ148を駆動制御する。図47におけるフイ
ルムフィードパターンA3に重ねて表示した点線の特性
は、このようにして制御した場合におけるダンサローラ
180のフォトインタラプタ192bの位置を基準とし
た変動状態を示す。
【0170】さらに、上記のようにしてフイルムストリ
ップ14aを送り出してスプール22に巻き込む動作を
行うことにより、所定長のフイルムストリップ14aの
スプール22に対する巻き込みが完了した際、ダンサロ
ーラ180の厳密な位置制御を行うことなく、簡易な制
御構成においてダンサローラ180をダンサ原点である
フォトインタラプタ192bの近傍に停止させることが
できる。なお、フォトインタラプタ192bの上下に配
設されるフォトインタラプタ192aまたは192cが
ダンサローラ180を検知したときには、異常であると
判定することができる。
【0171】一方、係合部352a、352bの側部に
は、スプール22のフランジ22a、22bの状態を検
査するための反射型のセンサ358a、358bが配設
されており、これらのセンサ358a、358bは、ス
プール22の位相整定時、あるいは、スプール22への
フイルムストリップ14aの巻き込み時において、フラ
ンジ22a、22bの状態の検査を行う。
【0172】すなわち、スプール22が係合部352
a、352bによって回転している間、反射型のセンサ
358a、358bは、赤外光等の光を各フランジ22
a、22bに対して照射し、各フランジ22a、22b
の状態を検査する。各フランジ22a、22bが正常で
ある場合には、センサ358a、358bが反射光を受
光できるよう光軸が調整されている。一方、例えば、図
49に示すように、フランジ22aに欠損部22fが存
在している場合には、欠損部22fがセンサ358aか
ら照射される光の光軸上に位置したとき、前記光がフラ
ンジ22aによって反射されないため、センサ358a
は、フランジ22aに欠損部22fが存在することを検
出する。フランジ22b側についても同様にセンサ35
8bによって検査される。
【0173】このように、スプール22におけるフラン
ジ22a、22bの状態検査は、スプール22の位相整
定処理、あるいは、スプール22に対するフイルムスト
リップ14aの巻き込み処理と並行して行われるため、
検査に要する時間がフイルムの製造時間に付加されるこ
とがなく効率的である。なお、フランジ22a、22b
に欠損部22fを有するスプール22にフイルムストリ
ップ14aが巻回されて構成される巻込パトローネ12
は、例えば、後述する巻込パトローネ搬出部50におい
て、不良品としてシリンダ738によって変位する押圧
部材742により搬送コンベア734から廃棄すること
ができる(図35参照)。
【0174】また、スプール22におけるフランジ22
a、22bの状態検査は、スプール22に対してフイル
ムストリップ14aを巻回させる前に行うこともでき
る。
【0175】この場合、巻込機構88は、位相整定板3
68によるスプール22の位相整定処理に先立ち、巻込
モータ354を駆動してスプール22を回転させること
により、フランジ22a、22bの状態を検査する。そ
して、フランジ22a、22bに欠損部22fのあるこ
とが確認された場合、位相整定板368による位相整定
処理およびスプール22に対するフイルムストリップ1
4aの巻回処理を行うことなく、空の状態のスプール2
2を次の工程に渡すようにする。
【0176】このような処理を行うことにより、フイル
ムストリップ14aの巻回されていない巻込パトローネ
12を、不良品として巻込パトローネ搬出部50から廃
棄することができる。従って、フイルムストリップ14
aを無駄にすることがなく、経済的である。
【0177】スプール22に所定長のフイルムストリッ
プ14aが巻装されると、切断機構82を構成するシリ
ンダ218が駆動され、上刃部220が下刃部216に
指向して下降し、ノッチ18の部分においてフイルムス
トリップ14aを切断し、これによって定尺フイルム2
0が形成される。なお、切断されたノッチ18の部分
は、巻込ユニット34の下方に廃棄される。
【0178】フイルムストリップ14aが切断された
後、次のフイルムストリップ14aの供給のための初期
設定として、ダンサローラ180の位置補正を行う。す
なわち、フイルムストリップ14aの送出動作完了時に
おいて、ロール径算出部762による算出誤差等によ
り、ダンサローラ180の停止位置がダンサ原点から若
干ずれてしまい、このずれが次のフイルムストリップ1
4aを送り出す際に誤差として累積されてしまうことが
懸念される。
【0179】そこで、ダンサ位置算出部764は、カウ
ンタ759および761の各計数値からダンサローラ1
80の位置を算出する。この算出結果から、ダンサロー
ラ180がダンサ原点であるフォトインタラプタ192
bの上下どちらにあるかを判断する。切換スイッチSW
2をダンサ位置補正部781側に切り換えた後、ダンサ
位置補正部781は、前記の判断結果に基づき送出モー
タ148の回転方向を決定して逆転または正転させ、ダ
ンサローラ180がフォトインタラプタ192bによっ
て検出されるダンサ原点に到達した時点で送出モータ1
48の駆動を停止させる(図47参照)。次いで、ダン
サローラ180がダンサ原点に到達した後、カウンタ7
59および761による計数値を、フイルムストリップ
14aのバッファ機構78における既知のループ量に見
合ったダンサ位置検出結果となるよう、適切な計数値に
初期化する。また、切換スイッチSW2は、フイルムロ
ール回転制御部746側に切り換える。
【0180】このように、ダンサローラ180の位置を
その変位量から直接検出することなく、バッファ機構7
8に対するフイルムストリップ14aの入出量から間接
的に算出するため、位置検出に要する設備コストを低減
し、且つ、充分な精度からなるダンサローラ180の位
置決め制御を行うことができる。なお、このダンサロー
ラ180の位置補正処理は、後述する切断後の定尺フイ
ルム20の後端部20bの巻き込み動作と並行して行う
ことにより、機械のサイクルタイムの短縮を図ることが
できる。
【0181】フイルムストリップ14aが切断され、所
定長の定尺フイルム20がスプール22に巻き込まれた
後、定尺フイルム20の後端部20bの巻き込み処理を
行う。この場合、後端部20bの必要な巻き込み量は、
機械寸法によって一意に決定されており、送りモータ2
46および巻込モータ354とを協調させて行われる
(図47参照)。
【0182】一方、巻込機構88は、後端部20bの巻
き込み動作において、定尺フイルム20の後端部20b
がインサートローラ236a、236bの接触点を通過
した時点で、組立ユニット36の移送機構95への変位
動作を開始する。これにより、後端部20bの巻き込み
動作完了後に移送機構95へ変位する場合に比較して、
機械サイクルタイムを短縮することができる。
【0183】すなわち、図15において、シリンダ33
6が駆動され、ロッド338a、338bを介してブラ
ケット340が上昇し、それに軸支されている支持ディ
スク342a、342bがスプール22に巻装されてい
る定尺フイルム20の部分に当接する。これにより、定
尺フイルム20の巻き戻りが阻止される。なお、支持デ
ィスク342a、342bは、図15に示すように、ス
プリング339a、339bを介して上下動自在に支持
されているため、スプール22に対する定尺フイルム2
0の巻取り径によらず、定尺フイルム20を好適に支持
することができる。
【0184】次いで、図14および図16において、シ
リンダ314が駆動されると、そのロッド316の先端
部に軸支されたリンク部材318および324が回動
し、リンク部材324の端部に連結された基台310が
ガイドレール308a、308bに沿って移送機構95
側に変位する。この基台310上には、スプール22が
保持されており、スプール22が基台310とともに移
送機構95側に変位することになる。
【0185】基台310がガイドレール308a、30
8bに沿って移動した際、その下面部に配設した位置決
め板328a、328bが支持板306bに配設した衝
撃吸収機構330cおよび330dに当接することで、
移送機構95に対するスプール22の位置決めが行われ
る。この場合、衝撃吸収機構330cおよび330d
は、ショックアブソーバ334を有するとともに、当接
部位に衝撃吸収板332を設けているため、振動がスプ
ール22側に伝わることがなく、極めて良好な巻き込み
状態を得ることができるとともに、機械の寿命を長期化
させることができる。さらに、振動が十分に吸収される
構成であるため、巻込機構88を高速に変位させること
が可能となる。従って、スプール22に定尺フイルム2
0が巻き込まれてなる巻回体24を移送機構95に対し
て高速で受け渡すことができる。
【0186】一方、移送機構95を構成するクランパ4
64a〜464dおよび466a、466bは、第1シ
リンダ458および第2シリンダ462が駆動されるこ
とにより、巻込機構88側の前進端に待機する(図20
参照)。なお、クランパ464a〜464dおよび46
6a、466bは、図50に示すように、シリンダ46
5によって開放状態に設定されている。
【0187】そこで、巻回体24がクランパ464a〜
464d間および466a、466b間に臨入すると、
シリンダ465が駆動され、巻回体24がクランプされ
る。なお、クランパ464a〜464dは、スプール2
2のフランジ22a、22bをクランプし、クランパ4
66a、466bは、定尺フイルム20をクランプす
る。このとき、定尺フイルム20の巻き戻りは、クラン
パ466a、466bによって阻止される。
【0188】次いで、巻込機構88において、シリンダ
344a、344bが駆動され、係合部352a、35
2bがスプール22から離脱し、同時に支持ディスク3
42a、342bがシリンダ336によって離脱した
後、巻込機構88は、インサート機構84側に復帰す
る。この場合、巻込機構88における基台310の下面
部に配設した位置決め板328a、328bが支持板3
06aに配設した衝撃吸収機構330aおよび330b
に当接することで、振動が十分に吸収された状態でイン
サート機構84側に対する位置決めが行われる。
【0189】一方、移送機構95は、第1シリンダ45
8の駆動により組込機構96が配置された部位まで移動
する(図20参照)。次に、組込機構96が移送機構9
5に保持された巻回体24を搬送機構94によって供給
される片開パトローネ28に挿入する処理を行う。この
挿入処理に先立ち、片開パトローネ28の供給処理につ
いて説明する。
【0190】図17において、片開パトローネ28は、
パトローネ搬送部46を構成するパレット376に形成
されたV字状の台座376aに載置される。この場合、
キャップ30の装着されていない方を手前とし、片開パ
トローネ28のストレート部28aが搬送方向の下流側
となるように載置する。台座376aには、図示しない
マグネットが埋設されており、片開パトローネ28は、
このマグネットによって吸着固定される。片開パトロー
ネ28を保持したパレット376は、搬送モータ372
が駆動されることにより、チェーンベルト374を介し
て矢印方向に動くことで片開パトローネ28をパトロー
ネ供給機構90へと搬送する。なお、片開パトローネ2
8の搬送経路中には、片開パトローネ28に設けられた
バーコード28dを読み取るバーコードリーダ380が
配設されており、読み取ったバーコード28dに基づ
き、例えば、種類の異なる片開パトローネ28が供給さ
れているか否かの検査を行うことができる。
【0191】パトローネ供給機構90まで搬送された片
開パトローネ28は、投光器384および受光器385
によって片開パトローネ28の有無が検出されるととも
に、投光器388および受光器390によって検出され
た信号に基づいてパレット376の位置決めがなされた
後、搬送機構94に移載される。
【0192】ここで、搬送機構94を構成するパレット
92は、リンク部材402によって連結されており、組
立ユニット36内の取出機構108近傍に配置された駆
動機構(図19参照)によりガイドレール404に沿っ
て循環搬送される。すなわち、パレット92は、コーナ
部の1つに孔部428を備えている。駆動機構を構成す
る係合ピン448は、シリンダ446によって隔壁13
0に形成した長孔450より突出し、孔部428に係合
する。次いで、シリンダ442が駆動され、移動部44
4が係合ピン448を変位させることにより、パレット
92が間欠的に搬送される。
【0193】パレット92がパトローネ供給機構90に
よる片開パトローネ28の挿入部位に到達すると、その
部位に配設されたシリンダ434が駆動され、位置決め
ピン436がパレット92の孔部428に挿入されるこ
とでパレット92が位置決めされる。さらに、その部位
に配設されたシリンダ430が駆動され、ロッド432
がアーム部材414のカムフォロア416を押圧する
(図18参照)。そのため、アーム部材414が回動
し、その先端部に配設された可動ホルダ410が固定ホ
ルダ412より所定量離間した状態となる。
【0194】この状態において、パトローネ供給機構9
0を構成するシリンダ392が駆動されると、移動部3
94に連結されたアーム部材396を介して挿入部材3
98が変位し、片開パトローネ28の中空部に挿入され
る。次いで、挿入部材398をさらに変位させることに
より、その変位方向に配設されているパレット92にお
ける可動ホルダ410および固定ホルダ412間に片開
パトローネ28が挿入される。片開パトローネ28が挿
入された後、シリンダ430を駆動してロッド432を
後退させることにより、可動ホルダ410がスプリング
418の引張力によって固定ホルダ412側に変位し、
片開パトローネ28を保持する。なお、片開パトローネ
28のストレート部28aは、固定ホルダ412に固定
された受け部材424によって位置決め支持される。
【0195】片開パトローネ28を保持したパレット9
2は、ガイドレール404に沿って組込機構96の前面
まで搬送される(図20参照)。パレット92が組込機
構96に搬送されると、その部位に配設されたシリンダ
434が駆動され、位置決めピン436がパレット92
の孔部428に挿入されることでパレット92が位置決
めされる。続いて、その部位に配設されたシリンダ48
7が駆動され、移動体489を介してスプール位置決め
ピン485が変位し、パレット92の可動ホルダ41
0、固定ホルダ412間に形成された孔部429を介し
て片開パトローネ28内に挿入される(図21参照)。
そして、スプール位置決めピン485の先端部は、移送
機構95によって保持されたスプール22のフランジ2
2b側の端部に係合し、スプール22を位置決めする。
【0196】同時に、第2シリンダ472が駆動され、
移動ブラケット474を介して規制プレート480a、
480b、保持板482a、482bおよびクランパ4
84a、484bを移送機構95に保持された巻回体2
4側に前進させる。このとき、保持板482a、482
bは、図51に示すように、スプール22の突部22e
に係合し、クランパ484a、484bが突部22eの
上下に配置される。また、幅広の規制プレート480a
は、定尺フイルム20の後端部20bの下面部に配置さ
れ、幅狭の規制プレート480bは、定尺フイルム20
の後端部20bの上面部に配置される。
【0197】次いで、第4シリンダ478が駆動される
と、クランパ484a、484bがスプール22の突部
22eをクランプする。また、第3シリンダ476が駆
動されると、規制プレート480aが後端部20bの下
面を位置決めし、規制プレート480bが規制プレート
480aとともに後端部20bを挟持する(図52参
照)。
【0198】前記のようにしてスプール22が保持され
るとともに、定尺フイルム20の後端部20bが挟持さ
れると、シリンダ465が駆動され、クランパ464a
〜464dおよび466a、466bが巻回体24から
離間し、次いで、第2シリンダ462が駆動され、クラ
ンパ464a〜464dおよび466a、466bが移
動部463とともに組込機構96の前面から退避する。
【0199】次いで、シリンダ430が駆動され、ロッ
ド432がアーム部材414の端部のカムフォロア41
6を押圧することにより、アーム部材414が回動し、
可動ホルダ410が固定ホルダ412より離間する。こ
のとき、片開パトローネ28のストレート部28aおよ
びハゼ部28b間が離間し、その間に隙間が形成され
る。なお、片開パトローネ28は、固定ホルダ412に
埋設されているマグネット422によって吸着保持され
ている。
【0200】前記の状態において、移送機構95に保持
された巻回体24を組込機構96によって片開パトロー
ネ28に挿入する処理を行う。
【0201】そこで、第1シリンダ470が駆動され、
移動部471を介して第3シリンダ476および第4シ
リンダ478が巻回体24を保持した状態で前進し、パ
レット92によって保持されている片開パトローネ28
に巻回体24を挿入する。この場合、下面部が規制プレ
ート480aによって位置決めされている定尺フイルム
20の後端部20bは、片開パトローネ28のストレー
ト部28a、ハゼ部28b間の間隙に支障なく挿入され
る(図53参照)。なお、後端部20bの下面部が規制
プレート480aによって位置決めされるため、例え
ば、巻き取り径の異なる定尺フイルム20であっても、
後端部20bの高さを常に一定に保持し、片開パトロー
ネ28に対して確実に挿入することができる。
【0202】以上のようにして巻回体24が片開パトロ
ーネ28に挿入されると、パレット92のカムフォロア
416を押圧しているロッド432が後退し、片開パト
ローネ28が可動ホルダ410および固定ホルダ412
によって保持される。次いで、位置決めピン436が後
退してパレット92を開放する。その後、パレット92
は、巻回体24が挿入された片開パトローネ28を保持
した状態でキャップ30の装着機構102に搬送された
後、パレット92の孔部428に対して再び位置決めピ
ン436が挿入されることで、パレット92が位置決め
固定される(図18参照)。
【0203】装着機構102では、キャップ供給機構1
00から供給されるキャップ30を片開パトローネ28
に仮装着する処理が行われる。すなわち、ホッパ48か
らキャップ供給通路47を介してキャップフィーダ98
に収容されたキャップ30は、シュート486からキャ
ップ供給機構100を構成するガイド板488a、48
8bを介して装着機構102に供給される(図22参
照)。
【0204】図24において、シリンダ520が駆動さ
れると、そのロッド522に連結された連結板518を
介してロッド516a、516bが隔壁130側に変位
する。このロッド516a、516bの変位に伴い、装
着機構102を構成する支持板496a、496bが隔
壁130側に変位する。
【0205】ここで、支持板496bの隔壁130側へ
の変位に伴い、支持板496bに固定されたブラケット
498、板体502を介してピン部材500がガイド板
488a、488b間に臨入する。同時に、支持板49
6bの隔壁130側への変位に伴い、ブラケット498
に連結された板体508、510を介してピン部材50
6がガイド板488a、488b間より抜き取られる。
この結果、1つのキャップ30がピン部材506から離
脱して落下し、ピン部材500によって支持される。な
お、全く逆の動作により、支持板496bが隔壁130
から離間する方向に変位すると、上部に位置するピン部
材506がキャップ30の孔部30aに挿入されてキャ
ップ30を保持する一方、下部に位置するピン部材50
0がガイド板488a、488b間から抜き取られ、そ
の上部に支持されたキャップ30が装着機構102側に
落下する(図23参照)。なお、以下の説明では、上記
の動作によって1つのキャップ30が装着機構102に
供給されているものとする。
【0206】キャップ供給機構100から供給されたキ
ャップ30は、支持板496bに形成された溝部542
を介してキャップ保持部材550の中央部に供給され
る。このとき、キャップ30は、図25に示すように、
マグネット555と、キャップ保持部材550に装着さ
れたばね部材560a、560bと、支持板496bに
装着された板体544(図23参照)とによって保持さ
れる。
【0207】そこで、装着機構102を構成するシリン
ダ520がさらに変位すると、支持板496bがストッ
パ530a、530bに当接し、その変位が阻止され
る。一方、支持板496aは、スプリング524a、5
24bを圧縮しながら支持板496b側にさらに変位す
る。従って、支持板496aに装着されたピン部材53
4が板体544に形成した孔部546を介してキャップ
30の孔部30aに挿入される。次いで、押圧部材53
2の先端部がキャップ30における孔部30aの外周部
を押圧し、キャップ30をばね部材560a、560b
の弾発力に抗してガイドブロック572a、572b側
へ変位させる(図25参照)。この場合、キャップ30
は、ピン部材534によって保持されているので、脱落
することはない。
【0208】一方、ガイドブロック572a、572b
が装着されたスライドテーブル564a、564bは、
支持板496aに連結されたカム部材538a、538
bによって近接変位する。すなわち、図22および図2
6に示すように、支持板496aが隔壁130側に変位
すると、カム部材538a、538bの先端部における
テーパ面540a、540bがスライドテーブル564
a、564bの上下に配設されたカムフォロア570
a、570bをスプリング566a〜566dの弾発力
に抗して押圧する。これにより、スライドテーブル56
4a、564bがガイドレール562a、562bにガ
イドされた状態で近接変位する。従って、スライドテー
ブル564a、564bに装着されたガイドブロック5
72a、572bも近接変位することになる。
【0209】ここで、隔壁130と支持板496bとの
間には、パレット92によって搬送された巻回体24の
収納された片開パトローネ28が位置決め配置されてい
る。従って、半円弧形状からなるガイドブロック572
a、572bは、図27に示すように、キャップ30が
装着される片開パトローネ28の端部を挟持調整するこ
とになる。すなわち、ガイドブロック572a、572
bに形成されたパトローネガイド部574a、574b
が片開パトローネ28の端部外周部を挟持し、これによ
って片開パトローネ28のストレート部28aと、ハゼ
部28bとがリボン28cを介して密着する。また、片
開パトローネ28の端部から突出するリボン28cは、
ガイドブロック572bに形成されたガイド面578の
折込面580によってハゼ部28b側に折り込まれる。
さらに、片開パトローネ28の端部には、ガイドブロッ
ク572a、572bに形成されたキャップガイド部5
76a、576bによってキャップ30が挿入される隙
間が形成される。
【0210】そこで、ピン部材534によって保持され
たキャップ30は、押圧部材532により押し込まれ、
片開パトローネ28の端部に装着される。このとき、リ
ボン28cがガイドブロック572bの折込面580に
よって折り込まれているため、キャップ30によって噛
み込まれることがなく、片開パトローネ28内の巻回体
24の光密性が確保される。
【0211】前記のようにしてキャップ30が仮装着さ
れた巻込パトローネ12は、パレット92により次のか
しめ機構104に搬送される。なお、キャップ30は、
片開パトローネ28の端部のスプリングバックの力によ
り保持されているため、搬送中にキャップ30が脱落す
るようなことはない。
【0212】かしめ機構104に巻込パトローネ12が
搬送されると、その部位に配設されたシリンダ434が
駆動され、位置決めピン436がパレット92の孔部4
28に挿入されることでパレット92が位置決めされ
る。次いで、図30および図31に示す位置決め機構6
24によって巻込パトローネ12のストレート部28a
とハゼ部28bとが位置決め固定される。すなわち、第
1位置決め部626aにおいて、位置決めプレート62
8を有するシリンダ632がシリンダ630の駆動によ
って巻込パトローネ12の軸線方向に変位する。次い
で、シリンダ632が駆動され、位置決めプレート62
8がハゼ部28bの折曲部分に差し込まれる。一方、第
2位置決め部626bにおいて、シリンダ638が駆動
されると、リンク部材636を介して押圧部材634が
回動し、その先端部がストレート部28aに押圧され
る。この結果、ストレート部28aおよびハゼ部28b
が位置決めプレート628および押圧部材634によっ
て挟持位置決めされる。
【0213】前記の状態において、かしめ機構104が
駆動される。図28および図29において、シリンダ5
88が駆動されると、ロッド590およびスライド板5
86を介して押型600が巻込パトローネ12側に変位
する。押型600が所定量変位すると、スライドバー6
06を介してスプール支持部材608が変位し、スプー
ル22の突部22eに係合し、スプール22を保持する
(図54参照)。また、スライドバー606の先端部6
06aは、図54に示すように、キャップ30の孔部3
0a周辺を、スプール22の突部22eと前記先端部6
06aとによって挟持することで変形しない状態に保持
する。
【0214】一方、押型600のテーパ面598にテー
パ面612が当接するかしめ型614a〜614hは、
押型600の変位方向と直交する方向に変位する。この
場合、かしめ型614a〜614hの先端部に形成され
たくさび部616a〜616hは、キャップ30の外周
部を巻込パトローネ12の端部内周部に指向して変形さ
せる。この結果、キャップ30が巻込パトローネ12に
かしめられることになる。
【0215】キャップ30がかしめられた巻込パトロー
ネ12は、次に、パレット92によって検査機構106
に搬送され、巻込パトローネ12に巻き込まれた定尺フ
イルム20の引出抵抗の検査と、巻込パトローネ12か
ら外部に露出する定尺フイルム20の後端部20bの長
さ検査が行われる。この場合、検査機構106にパレッ
ト92が搬送されると、位置決めピン436が基台40
8の孔部428に挿入されてパレット92が位置決め固
定された後、ロッド432によってカムフォロア416
が押圧され、アーム部材414が回動して可動ホルダ4
10による巻込パトローネ12の挟持状態が解除される
(図18参照)。
【0216】次いで、図32および図33において、シ
リンダ644が駆動され、ロッド652が変位して係合
部654がキャップ30に係合し、巻込パトローネ12
を固定する。なお、係合部654は、スプール22の突
部22eに当接することがなく、スプール22を回転可
能な状態としている。また、シリンダ656が駆動さ
れ、クランプ部材662a、662bが定尺フイルム2
0の後端部20bの上下に配置される。その後、シリン
ダ660が駆動され、クランプ部材662a、662b
が後端部20bを挟持する。
【0217】クランプ部材662a、662bが後端部
20bを挟持すると、モータ672が駆動され、その駆
動軸674を介してブラケット668がガイドレール6
46に沿って変位する。ブラケット668には、スプリ
ング666を介してブラケット664が連結されてお
り、ブラケット664には、さらに、第1スライドテー
ブル648を介して定尺フイルム20の後端部20bを
挟持するクランプ部材662a、662bが連結されて
いる。従って、ブラケット668の変位は、ガイドレー
ル646を介してクランプ部材662a、662bに伝
達され、後端部20bを巻込パトローネ12より引き出
すことになる。
【0218】なお、定尺フイルム20の引出抵抗の検査
を行う際、図33に示す引出抵抗検査部107を構成す
るモータ672は、図55に示すように設定した変位速
度でブラケット668を矢印方向に変位させる。この場
合、空気圧力で動作するシリンダを用いてブラケット6
68を変位させる場合に比較すると、モータ672を用
いることにより、ブラケット668の変位速度を安定し
て管理することができる。
【0219】ここで、スプリング666の弾性力は、定
尺フイルム20を巻込パトローネ12から引き出す際の
許容最大引出抵抗よりも大きな力が加えられたとき、所
定長まで伸張するように設定されている。従って、例え
ば、キャップ30等に定尺フイルム20が噛み込まれる
ことがなく、巻込パトローネ12に適正な状態で定尺フ
イルム20が巻装されていると、定尺フイルム20が容
易に引き出されるため、第2スライドテーブル650の
変位に伴って第1スライドテーブル648も変位する。
この場合、第2スライドテーブル650に固定された検
出器680と、第1スライドテーブル648に固定され
たドグ678との距離は、所定距離以下に保持される。
この結果、定尺フイルム20の引出抵抗が十分に小さ
く、適正な状態に巻装されているものと判定することが
できる。
【0220】一方、定尺フイルム20の引出抵抗が大き
い場合には、第2スライドテーブル650の変位に伴う
第1スライドテーブル648の変位量が小さく、スプリ
ング666が所定長以上伸張して、検出器680がドグ
678より離間する。従って、検出器680は、定尺フ
イルム20の巻込パトローネ12からの引出抵抗が大き
く、当該巻込パトローネ12が不良品であるものと判定
することができる。
【0221】図56は、ドグ678に対する検出器68
0の距離と、その距離に応じた検出器680からの出力
との関係を示す。
【0222】検出器680は、ドグ678に対する検出
器680の距離の増加に比例して増加する電圧値を出力
する。検出器680がドグ678から距離ath以上離
間し、電圧値がvth以上となったとき、定尺フイルム
20の引出抵抗が許容最大引出抵抗を超過しており、当
該巻込パトローネ12が不良品であると判定される。
【0223】表1は、分銅等の基準器を用いて検出機構
の校正を行う際の実験データを示す。この実験では、ス
プリング666の初張力を250gf(=2.45N)
とし、各種分銅負荷を引張している。この実験から、設
定したスプリング666の初張力、すなわち、許容最大
引出抵抗に相当する250gの分銅を負荷とした場合、
確実に不良品として判定される結果が得られた。なお、
スプリング666の選定にあたっては、製品の引出抵抗
規格値だけでなく、第1スライドテーブル648とガイ
ドレール646間の摺動抵抗や、シリンダ656とシリ
ンダ660へのエア配管によって生じる抵抗、あるい
は、スプリング666が伸張することによる張力の増加
分などを考慮した上で適宜設定する必要がある。
【0224】
【表1】
【0225】また、検査機構106は、引出抵抗検査部
107に併設して、巻込パトローネ12から外部に露出
する定尺フイルム20の長さを検査する長さ検査部10
9を備えている。この長さ検査部109は、図32に示
すように、引出抵抗検査部107のクランプ部材662
a、662bによって把持されて引き出された定尺フイ
ルム20の後端部20bが受光部117b、119b間
に配置された場合には、巻込パトローネ12から外部に
露出する後端部20bの長さが規定範囲内にあるものと
判定し、それ以外の場合には、規定範囲外として不良品
であるものと判定することができる。なお、パレット9
2によって巻込パトローネ12が搬送される際、巻込パ
トローネ12から露出する定尺フイルム20の後端部2
0bと、長さ検査部109の板体115a、115bが
干渉することを防ぐため、長さ検査の実施時以外は、シ
リンダ111により前記板体115a、115bを退行
させておく。
【0226】定尺フイルム20の引出抵抗と、巻込パト
ローネ12から外部に露出する定尺フイルム20の長さ
が検査された巻込パトローネ12は、次に、取出機構1
08に搬送される。
【0227】取出機構108では、先ず、図19に示す
ように、パレット92の側部に配置された溝部456を
有する移動部454がシリンダ452によって変位し、
基台408に植設されたカムフォロア426に係合す
る。これによってパレット92が取出機構108に位置
決めされる。パレット92が溝部456によって位置決
めされた後、移動部454に装着されたシリンダ455
によって移動部459がパレット92側に変位し、移動
部459に連結された押圧部材457がアーム部材41
4のカムフォロア416を押圧し、アーム部材414を
回動させることにより、巻込パトローネ12の保持を解
除する。
【0228】そこで、図34および図36において、取
出機構108を構成するシリンダ690が駆動され、移
動体692およびブラケット694を介してクランプ部
材698a、698bが巻込パトローネ12に接近す
る。クランプ部材698a、698bが片開パトローネ
28の外周部に配設されると、シリンダ700が駆動さ
れ、クランプ部材698a、698bが巻込パトローネ
12を把持する。次いで、シリンダ690の移動体69
2が後退して巻込パトローネ12をパレット92より取
り出す。
【0229】巻込パトローネ12がパレット92から取
り出された後、ロータリアクチュエータ704が駆動さ
れ、ギア706および708を介してクランプ部材69
8a、698bが旋回し、巻込パトローネ12が直立状
態に設定される。この場合、クランプ部材698a、6
98bの下部には、第1移載部684を構成する受け部
材716が待機している。そこで、シリンダ700が駆
動されてクランプ部材698a、698bが開成される
ことにより、把持されていた巻込パトローネ12が落下
し、受け部材716に保持される。受け部材716によ
って保持された巻込パトローネ12は、シリンダ710
の駆動によってガイドレール712に沿って第2移載部
686の下部まで移動する。
【0230】図35および図37において、第1移載部
684の上部には、第2移載部686を構成するクラン
プ部材732a、732bが待機しており、巻込パトロ
ーネ12が到着すると、シリンダ724が駆動され、移
動部729を介してクランプ部材732a、732bが
下降し、次いで、シリンダ730が駆動されることによ
り、巻込パトローネ12がクランプ部材732a、73
2bによって把持される。巻込パトローネ12を把持し
たクランプ部材732a、732bは、シリンダ724
によって上昇した後、シリンダ718の駆動により移動
体720を介して巻込パトローネ搬出部50を構成する
搬送コンベア734の上部に移動する。そして、クラン
プ部材732a、732bが開成されて搬送コンベア7
34上に載置された巻込パトローネ12は、完成品とし
て組立ユニット36の外部に搬出される。
【0231】一方、クランプ部材732a、732bの
側部には、押圧部材728が並設されており、クランプ
部材732a、732bが搬送コンベア734の上部に
移動した際、第1移載部684によって搬送された次の
巻込パトローネ12に対して、シリンダ722によって
押圧部材728を下降させて押圧させる。押圧部材72
8の中央部には、スプール22の突部22eを回避すべ
く凹部786が形成されており、押圧部材728は、巻
込パトローネ12のキャップ30に当接する。これによ
り、押圧部材728に連結する板部材788が上昇す
る。板部材788の下面部には、シリンダ722によっ
て下降する移動部726側に固定された2個の近接セン
サ790、792が配置されており、それぞれの近接セ
ンサ790、792は、肩高さの上限および下限がオン
オフの閾値となるように板部材788との距離が設定さ
れている。従って、近接センサ790、792のオンオ
フ信号を判断することにより、巻込パトローネ12の肩
高さが規定の範囲内にあるか否かが判定される。
【0232】そこで、巻込機構88におけるセンサ35
8a、358bによりスプール22のフランジ22a、
22bに欠陥があると判定された巻込パトローネ12、
検査機構106または第2移載部686の押圧部材72
8による検査の結果、不良品と判定された巻込パトロー
ネ12、あるいは、製品の抜き取り検査対象とされた巻
込パトローネ12等は、巻込パトローネ搬出部50の搬
出路の側部に配設された押圧部材742により搬送コン
ベア734外に排出されることになる。
【0233】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、変位手
段により引出部材を略一定速度で変位させることで、ク
ランプ部材と引出部材とを連結するばね部材の伸張量に
基づき、定尺フイルムの引出抵抗の良否を容易且つ高精
度に判定することができる。この場合、ばね部材のばね
係数を適宜選択することで、任意の許容最大引出抵抗に
対する巻込パトローネの良否判定を行うことができる。
【0234】また、ばね部材が所定長以上伸張したか否
かを非接触の近接センサを用いて検出しているため、簡
易且つ安価な構成であるにも拘わらず、故障の発生が極
めて少なく、長期間に渡って安定して使用することがで
きる。
【0235】さらに、本発明では、変位手段として、例
えば、モータ等の略一定速度で駆動される変位手段を使
用して引出部材を変位させているため、クランプ部材に
対して所望の引出力が正確に伝達され、これによって、
定尺フイルムの引出抵抗が許容最大引出抵抗よりも大き
いか否かを高精度に検出することができる。
【0236】さらにまた、クランプ部材により引き出さ
れる定尺フイルムの端部の位置を検出することにより、
引出抵抗の良否判定と同時に、巻込パトローネにおける
端部の露出量が適正であるか否かを自動的に判定するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のフイルム製造装置の外観図であ
る。
【図2】本実施形態のフイルム製造装置による巻込パト
ローネの製造工程の説明図である。
【図3】本実施形態のフイルム製造装置が具備する遮光
性袋手段の断面構成図である。
【図4】本実施形態のフイルム製造装置の内部構成図で
ある。
【図5】本実施形態の供給ユニットの斜視構成図であ
る。
【図6】本実施形態の供給ユニットの正面断面構成図で
ある。
【図7】本実施形態の送り機構の斜視構成図である。
【図8】本実施形態の送り機構の側面図である。
【図9】本実施形態の切断機構およびインサート機構の
斜視構成図である。
【図10】本実施形態の切断機構およびインサート機構
の一部断面正面図である。
【図11】本実施形態のスプール搬送部およびスプール
供給機構の一部断面側面図である。
【図12】本実施形態のスプール供給機構の一部切欠斜
視構成図である。
【図13】本実施形態の巻込機構の斜視構成図である。
【図14】本実施形態の巻込機構における移動手段の斜
視構成図である。
【図15】本実施形態の巻込機構の正面図である。
【図16】本実施形態の巻込機構の一部断面側面図であ
る。
【図17】本実施形態のパトローネ搬送部およびパトロ
ーネ供給機構の斜視構成図である。
【図18】本実施形態の搬送機構におけるパレットおよ
びその位置決め機構の斜視構成図である。
【図19】本実施形態の搬送機構におけるパレットおよ
びその駆動機構の斜視構成図である。
【図20】本実施形態の移送機構および組込機構の斜視
構成図である。
【図21】本実施形態の移送機構および組込機構の平面
図である。
【図22】本実施形態のキャップ供給機構および装着機
構の斜視構成図である。
【図23】本実施形態のキャップ供給機構および装着機
構の要部一部断面図である。
【図24】本実施形態の装着機構の平面図である。
【図25】本実施形態の装着機構における要部斜視構成
図である。
【図26】本実施形態の装着機構における要部斜視構成
図である。
【図27】本実施形態の装着機構における図26のXXVI
I−XXVII線断面図である。
【図28】本実施形態のかしめ機構の斜視構成図であ
る。
【図29】本実施形態のかしめ機構の断面図である。
【図30】本実施形態のかしめ機構における位置決め機
構の斜視構成図である。
【図31】本実施形態のかしめ機構における位置決め機
構の側面図である。
【図32】本実施形態の検査機構の斜視構成図である。
【図33】本実施形態の検査機構における引出抵抗検査
部の側面図である。
【図34】本実施形態の取出機構における取出部および
第1移載部の斜視構成図である。
【図35】本実施形態の取出機構における第1移載部、
第2移載部および巻込パトローネ搬出部の斜視構成図で
ある。
【図36】本実施形態の取出機構における取出部および
第1移載部の正面図である。
【図37】本実施形態の取出機構における第1移載部お
よび第2移載部の正面図である。
【図38】本実施形態のフイルムフィード制御系の制御
回路ブロック図である。
【図39】本実施形態の送り機構の動作説明図である。
【図40】本実施形態のフイルムロールの送り出し径算
出のためのタイミングチャートである。
【図41】本実施形態のインサート機構の動作説明図で
ある。
【図42】本実施形態の切断機構によって切断されるフ
イルムの説明図である。
【図43】本実施形態のスプール供給機構の動作説明図
である。
【図44】本実施形態のスプール供給機構の動作説明図
である。
【図45】本実施形態のスプール供給機構の動作説明図
である。
【図46】本実施形態の巻込機構におけるスプールの位
相整定動作の説明図である。
【図47】本実施形態のフイルムフィード制御系におけ
るフイルムフィードパターンの説明図である。
【図48】本実施形態のインサート機構の動作説明図で
ある。
【図49】本実施形態の巻込機構におけるスプールのフ
ランジの状態検査の説明図である。
【図50】本実施形態の巻込機構と移送機構との間での
巻回体の受け渡し動作の説明図である。
【図51】本実施形態の組込機構による巻回体の保持前
の状態説明図である。
【図52】本実施形態の組込機構による巻回体の保持状
態の説明図である。
【図53】本実施形態の組込機構による巻回体の片開パ
トローネへの挿入状態の説明図である。
【図54】本実施形態のかしめ機構によるキャップのか
しめ動作の説明図である。
【図55】本実施形態の検査機構における変位速度の説
明図である。
【図56】本実施形態の検査機構におけるセンサ出力の
説明図である。
【符号の説明】
10…フイルム製造装置 12…巻込パトローネ 14…フイルムロール 16…パーフォレーショ
ン 18…ノッチ 20…定尺フイルム 22…スプール 24…巻回体 28…片開パトローネ 30…キャップ 32…供給ユニット 34…巻込ユニット 36…組立ユニット 38…筐体 40…モニタ 42…スプール搬送部 45…制御盤 46…パトローネ搬送部 50…巻込パトローネ搬出部 54a〜54h…遮光性
袋手段 72…支持機構 74…送出機構 78…バッファ機構 80…送り機構 82…切断機構 84…インサート機構 86…スプール供給機構 88…巻込機構 90…パトローネ供給機構 92…パレット 94…搬送機構 95…移送機構 96…組込機構 100…キャップ供給機
構 102…装着機構 104…かしめ機構 106…検査機構 107…引出抵抗検査部 108…取出機構 109…長さ検査部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03C 3/00 590 G03C 3/00 590A 590C 599 599A

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】定尺フイルムをスプールに巻き込んだ後、
    パトローネに組み込み、キャップを装着することで巻込
    パトローネとするフイルム製造装置におけるフイルム巻
    込状態検査方法であって、 前記パトローネから露出する前記定尺フイルムの端部を
    クランプ部材によってクランプするステップと、 ばね部材を介して前記クランプ部材に連結される引出部
    材を、前記定尺フイルムの前記パトローネからの引出方
    向に略一定速度で変位させるステップと、 前記引出部材の変位に基づき前記ばね部材を介して前記
    クランプ部材を変位させ、前記引出部材に対する前記ク
    ランプ部材の相対的位置関係より前記定尺フイルムの巻
    込状態を検査するステップと、 からなることを特徴とするフイルム製造装置におけるフ
    イルム巻込状態検査方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の方法において、 前記ばね部材は、前記定尺フイルムの前記パトローネか
    らの許容最大引出抵抗よりも大きい力が付加されたと
    き、所定長以上に伸張するばね係数に設定され、前記ば
    ね部材の伸張に基づく前記引出部材に対する前記クラン
    プ部材の相対的位置関係より前記定尺フイルムの引出抵
    抗の良否を検査することを特徴とするフイルム製造装置
    におけるフイルム巻込状態検査方法。
  3. 【請求項3】請求項1記載の方法において、 前記引出部材を前記定尺フイルムの前記パトローネから
    の引出方向に所定量変位させた際、前記クランプ部材に
    よってクランプされた前記長尺フイルムの端部の位置を
    検査するステップを有することを特徴とするフイルム製
    造装置におけるフイルム巻込状態検査方法。
  4. 【請求項4】定尺フイルムをスプールに巻き込んだ後、
    パトローネに組み込み、キャップを装着することで巻込
    パトローネとするフイルム製造装置におけるフイルム巻
    込状態検査装置であって、 前記パトローネから露出する前記定尺フイルムの端部を
    クランプするクランプ部材と、 前記クランプ部材にばね部材を介して連結される引出部
    材と、 前記引出部材を前記定尺フイルムの前記パトローネから
    の引出方向に略一定速度で変位させる変位手段と、 前記引出部材の変位に基づき前記ばね部材を介して変位
    する前記クランプ部材と前記引出部材との相対的位置関
    係を検出する位置関係検出手段と、 を備えることを特徴とするフイルム製造装置におけるフ
    イルム巻込状態検査装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載の装置において、 前記ばね部材は、前記定尺フイルムの前記パトローネか
    らの許容最大引出抵抗よりも大きい力が付加されたと
    き、所定長以上に伸張するばね係数に設定されることを
    特徴とするフイルム製造装置におけるフイルム巻込状態
    検査装置。
  6. 【請求項6】請求項4記載の装置において、 前記変位手段は、モータからなることを特徴とするフイ
    ルム製造装置におけるフイルム巻込状態検査装置。
  7. 【請求項7】請求項4記載の装置において、 前記位置関係検出手段は、前記クランプ部材と前記引出
    部材との相対的位置関係を非接触状態で検出する近接セ
    ンサからなることを特徴とするフイルム製造装置におけ
    るフイルム巻込状態検査装置。
  8. 【請求項8】請求項4記載の装置において、 前記定尺フイルムの引出方向の所定部位には、前記端部
    を検出する端部検出手段が配設されることを特徴とする
    フイルム製造装置におけるフイルム巻込状態検査装置。
JP2001363052A 2001-11-28 2001-11-28 フイルム製造装置におけるフイルム巻込状態検査方法および装置 Pending JP2003162038A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001363052A JP2003162038A (ja) 2001-11-28 2001-11-28 フイルム製造装置におけるフイルム巻込状態検査方法および装置
CN021526974A CN100407050C (zh) 2001-11-28 2002-11-27 胶片的制造设备和方法
US10/304,857 US7254878B2 (en) 2001-11-28 2002-11-27 Apparatus for and method of manufacturing film

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001363052A JP2003162038A (ja) 2001-11-28 2001-11-28 フイルム製造装置におけるフイルム巻込状態検査方法および装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003162038A true JP2003162038A (ja) 2003-06-06

Family

ID=19173463

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001363052A Pending JP2003162038A (ja) 2001-11-28 2001-11-28 フイルム製造装置におけるフイルム巻込状態検査方法および装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003162038A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108714793A (zh) * 2018-07-17 2018-10-30 厦门市思诺威自动化科技有限公司 大美式喉箍装配机

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108714793A (zh) * 2018-07-17 2018-10-30 厦门市思诺威自动化科技有限公司 大美式喉箍装配机
CN108714793B (zh) * 2018-07-17 2024-05-03 厦门市思诺威自动化科技有限公司 大美式喉箍装配机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7254878B2 (en) Apparatus for and method of manufacturing film
US6490783B2 (en) Method of and apparatus for processing photographic photosensitive film
TWI386763B (zh) Projection exposure device
EP0587447A1 (en) Manufacturing method for photosensitive film magazines and manufacturing method for photosensitive film magazines packed in containers
US6576390B1 (en) Method of and apparatus for manufacturing instant photographic film units
JP6935341B2 (ja) 部品供給装置および部品実装装置
JP2003162038A (ja) フイルム製造装置におけるフイルム巻込状態検査方法および装置
JP2003162037A (ja) フイルム製造装置におけるスプール検査方法および装置
JP2003162031A (ja) フイルムロール径算出方法および装置
US20080063249A1 (en) Radiation image recording apparatus
JP2003162036A (ja) フイルム製造装置および製造方法
JP2003162035A (ja) フイルム製造装置および製造方法
JP2003162032A (ja) フイルム製造装置におけるフイルム送出制御方法および装置
US6145279A (en) Method of and system for producing and packaging film
JP3316047B2 (ja) 自動給排版装置
CN109491209A (zh) 曝光装置
JP2003228153A (ja) フイルム製造装置および製造方法
JP3762083B2 (ja) 電子部品打抜検査装置
JP3793358B2 (ja) フイルムの切断挿入方法および装置
US5757888A (en) X-ray apparatus
US20040164196A1 (en) Taking-up device for winding a web around a core
JP2000238938A (ja) フイルム巻き込み装置
JP3015128B2 (ja) 撮影装置
JPH11109562A (ja) フイルムの加工包装方法
WO2000049460A1 (fr) Procede et dispositif de preexposition pour film photosensible