JP2003161795A - ジェットポンプ中間部支持装置 - Google Patents
ジェットポンプ中間部支持装置Info
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- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
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Abstract
との間に隙間等が生じた場合に、ブラケットとインレッ
トミキサとの間の隙間を埋めることにより、ジェットポ
ンプのインレットミキサを強固に支持することができる
ようにする。 【解決手段】ライザブラケットに取り付けられるフレー
ム31と、このフレームに摺動可能に取り付けられ、イ
ンレットミキサとの間の距離が調整可能とされた調整ク
サビ32と、フレームの移動を制限する押付クサビ34
と、この押付クサビを固定する固定クサビ33とを備え
る。
Description
原子炉圧力容器内に設けられたジェットポンプのインレ
ットミキサを中間部で支持する調整ねじの支持機能喪失
時等に、その調整ねじの代替として支持機能を与えるジ
ェットポンプ中間部支持装置に関する。
の縦断面図に示すように構成される。原子炉圧力容器1
内には炉心3が収容され、この炉心3が冷却材2で浸漬
されている。炉心3は円筒状の炉心シュラウド10内に
図示しない複数の燃料集合体および制御棒等を配設して
構成される。
は、下部から炉心2内を上方に向かって流通する。冷却
材2は炉心3内を上昇する際に核反応熱を受けて昇温昇
圧され、水と蒸気の二相流状態になる。気液二相流とな
った冷却材2は、炉心3の上方に設置された気水分離器
4に流入し、この気水分離器4で水と蒸気とに分離され
る。気液分離された蒸気は、気水分離器4の上方に設置
された蒸気乾燥器5に導入されて、ここで乾燥され、乾
き蒸気となる。この乾き蒸気は主蒸気となって原子炉圧
力容器1に接続された蒸気気管6を介して、図示しない
蒸気タービンに送られて発電に供される。
炉圧力容器1との間のトーラス状あるいはスリーブ状の
ダウンカマ部7に案内され、このダウンカマ部7を下降
して炉心3下部に案内される。また、このダウンカマ部
7で炉心シュラウド10の外周には、複数のジェットポ
ンプ11が設置されている。
設置されており、この制御棒案内管8の下方に、制御棒
駆動機構9が設置される。制御棒駆動機構9は、前記制
御棒案内管8を介して、図示しない制御棒を炉心3内へ
挿入および引抜く出し入れ制御を行って炉出力制御を行
っている。また、原子炉圧力容器1の外部には、図示し
ない原子炉再循環ポンプを備えた原子炉再循環系が2系
統設置されており、この原子炉再循環系の再循環ポンプ
作動により、原子炉圧力容器1内の炉水3は図示しない
原子炉再循環系を通って原子炉圧力容器1内に戻され、
再循環水入口ノズル13を経てジェットポンプ11に導
かれる。このジェットポンプ11では周囲の炉水を巻き
込んで炉心3下部に送り込むようになっている。すなわ
ち、原子炉再循環ポンプからジェットポンプ11に供給
された駆動水により、ジェットポンプ11は冷却材2を
炉心3下部を経て炉心3内に強制循環させるようになっ
ている。
に示すように、中央にライザ管12を備え、このライザ
管12は原子炉圧力容器1に原子炉再循環ポンプから供
給される冷却材2を、再循環入口ノズル13を介して導
入する。前記ライザ管12の上部には、トランジッショ
ンピース14を介して左右1対のエルボ15a,15b
が接続されて、これらエルボ15a,15bのそれぞれ
には混合ノズル16a,16bを介して、インレットス
ロート17a,17bが接続されている。これらのイン
レットスロート17a,17bの下部には、ディフュー
ザ18a,18bがそれぞれ接続され、上部の混合ノズ
ル16a,16bから、冷却材2が噴射されると、周囲
から炉水を巻き込むようになっている。この噴射された
冷却材2および巻き込まれた炉水は、インレットスロー
ト17a,17b内にて混合され、その後ディフューザ
18a,18bにて静水頭の回復が行われる。
循環ポンプから送り込まれる冷却材3の流れにより、流
体振動が発生するので、これに対処するためにライザ管
12は、下端を再循環入口ノズル13に溶接されてお
り、また上端はライザブレース20を介して、原子炉圧
力容器1に固定されている。なお、ジェットポンプ11
における上端部のエルボ15a,15bには、ライザ管
12を介して供給される駆動水の流入水圧が作用する。
この流入水圧はエルボ15a,15bの他端に接続する
図示しないノズルから、インレットスロート17a,1
7bおよびディフューザ18a,18b内に向かって駆
動水が噴出されるので、この駆動水の噴出水圧等の反力
が上向きに作用する。
端が混合ノズル16a,16bおよびエルボ15a,1
5bを介して、トランジッションピース14に機械的に
接続されるとともに、下端がディフューザ18a,18
bの上端に挿入されている。また、ディフューザ18
a,18bの下端は、原子炉圧力容器1に溶接されたシ
ュラウドサポート20に固定されており、さらに、ライ
ザ管12の下端は原子炉圧力容器1に固定された再循環
入口ノズル13に接続されている。また、インレットス
ロート17a,17bは、ライザ管12に固着されたラ
イザブラケット25により支持される。これにより、ラ
イザ管12およびインレットスロート17a,17bが
振動することを防止している。この支持方法の詳細を図
7に示す。
ット25近傍の断面図である。インレットスロート17
a,17bはライザブラケット25a,25bの中に入
り込み、横方向をインレットスロート17a,17b1
体当り2体の調整ねじ30a,30b,30c,30d
で支持され、また1体のウエッジ31a,31bで支持
されている。この支持はそれぞれ接触していることで機
能している。
30dとウエッジ31a,31bはインレットスロート
17a,17bを120°ピッチで等配になる位置で支
持し、全ての方向に対し支持ができるようになってい
る。
は、冷却材2を加圧して炉心3内に循環させるために、
流体振動が他の炉内機器に比較して大きく作用すること
から、的確な支持が要求されている。
に対して、たとえば流体振動が増加した場合、インレッ
トスロート17a,17bの中間部を支持している調整
ねじ30a,30b,30c,30d若しくはウエッジ
31a,31bに損傷が発生し、支持機能の喪失が考え
られる。支持機能が喪失すると、ジェットポンプ11全
体の振動モードが変化し、変位量の増加によりジェット
ポンプ11の強度的に問題となる部位に過大な荷重が発
生し、ジェットポンプ11が破損することが想定され
る。
ポンプ11が、そのような状態になることは、ジェット
ポンプ11のみならず他の構造物にも悪影響を与えるこ
とも考えられて、好ましいことではない。
器内に設置されたジェットポンプのインレットスロート
を中間部において、支持している調整ねじが何らかの要
因によりインレットスロートとの間に隙間を生じ、その
支持機能を喪失した場合、遠隔で支持装置を取り付け、
機器の健全性を確保することができるジェットポンプ中
間部支持装置を提供することにある。
めに、請求項1に係る発明では、沸騰水型原子炉の原子
炉圧力容器内に設けられたジェットポンプのライザとイ
ンレットミキサを中間部で支持するジェットポンプ中間
部支持装置であって、前記ライザブラケットに取り付け
られるフレームと、このフレームに摺動可能に取り付け
られ、前記インレットミキサとの間の距離が調整可能と
された調整クサビと、前記フレームの移動を制限する押
付クサビと、この押付クサビを固定する固定クサビとを
具備したことを特徴とするジェットポンプ中間部支持装
置を提供する。
ジェットポンプ中間部支持装置において、調整クサビを
調整ねじを跨ぐ位置に2個取り付けたことを特徴とする
ジェットポンプ中間部支持装置を提供する。
2記載のジェットポンプ中間部支持装置において、押付
クサビは、ライザブラケットの調整ねじを取り付けてい
るブロックを挟み込む位置に2個取り付けたことを特徴
とするジェットポンプ中間部支持装置を提供する。
までのいずれかに記載のジェットポンプ中間部支持装置
において、押付クサビの移動を制御する固定クサビは、
自重による押付け力を生じ得る重量を有することを特徴
とするジェットポンプ中間部支持装置を提供する。
までのいずれかに記載のジェットポンプ中間部支持装置
において、各クサビはボルト等を不使用とした組立て構
成であることを特徴とするジェットポンプ中間部支持装
置を提供する。
までのいずれかに記載のジェットポンプ中間部支持装置
において、インレットミキサ等の構造物を装着した状態
で組立て可能な構成としたことを特徴とするジェットポ
ンプ中間部支持装置を提供する。
プ中間部支持装置の一実施形態について、図面を参照し
て説明する。図1は本実施形態によるジェットポンプ中
間部支持装置をジェットポンプに装着した状態を示す要
部斜視図である。図2は同装着状態を示す全体平面図で
あり、図3は同装着状態を示す部分断面図である。図4
は図3の側面図である。
は、ライザブラケット25に取り付けられるフレーム3
1を備えている。このフレーム31は一体構造物であ
り、ライザブラケット25の外周側に沿う部分と、その
両端部から立上り、ライザブラケット25の内方に垂下
する部分と、この垂下部分から互いに対向する方向に一
定長延在する部分とにより構成されている。このフレー
ム31のライザブラケット25内方で対向する部分に、
各1対ずつの調整クサビ32(32a,32b)、固定
クサビ33(33a,33b)および押付クサビ34
(34a,34b)が取り付けられている。
きを有する縦型のものであり、傾きの形成された面に、
縦方向に沿う台形状の溝(蟻溝)35が設けられてい
る。この溝35が、フレーム31と一体に構成された傾
斜部材36の台形状の突起37に嵌合し、斜面に沿って
移動可能となっている。
て配置される下端側が厚肉となる傾きを有する小形な縦
型のものものであり、傾きの形成された面に台形状の突
起40を有するとともに、下面に溝41が設けられてい
る。この溝41がフレーム31に設けた上向きの突起4
2と嵌合しあい、フレーム31上を水平の移動のみを可
能としている。また、押付クサビ34の台形状の突起4
0は固定クサビ33に設けられた台形状の溝43と嵌合
し、固定クサビ33が垂直方向に移動することにより押
付クサビ34をライザブラケット25に押し付け、これ
によりフレーム31を固定するようになっている。固定
クサビ33は押付クサビ34と接触する反対側の面44
をフレーム31と接触することにより、押付クサビ34
の反力を受け持ち、またフレーム31に設けた溝45に
入り込むことにより、全体が不安定となることを解消で
きるようにしてある。
持装置の作用について説明する。本ジェットポンプ中間
部支持装置は、ライザブラケット25の羽根27を回避
して取り付ける必要があり、またライザブラケット25
とインレットスロート17の間に取り付けを行うため、
調整クサビ32を上に持ち上げた状態にしてライザブラ
ケット25の上部よりインレットスロート17とブラケ
ット25との隙間に挿入可能なようにする。
態にし、これにより押付クサビ34との間の距離が大き
くし、ブラケット25のブロック部に入り込める状態に
する。以上の操作は、図に示さない専用取り扱い装置に
よって行うことができる。
ジェットポンプ中間部支持装置を挿入し、調整クサビ3
2を下に落とし込む。
スロート17bを押し付けるとともに、フレーム31が
その反力で移動し、結果としてライザブラケット25と
インレットスロート17との間に押し付け力を発生させ
る。
サビ33を下に落とし込む。それにより台形溝で嵌合し
ている押付クサビ34が移動し、ブラケット25のブロ
ック部を押付、フレーム31の横方向の固定を実施す
る。
置調整後の浮き上がり防止等は特に実施しない例を示し
たが、必要により、浮き上がり防止機能を設けても良
い。
原子炉の原子炉圧力容器内に設けられたジェットポンプ
11のライザ管12とインレットスロート17とを中間
部で支持するものにあって、ライザ管12のブラケット
に取り付けられるフレーム31と、このフレーム31に
摺動可能に取り付けられ、インレットスロート17との
間の距離が調整可能とされた調整クサビ32と、フレー
ム31の移動を制限する押付クサビ34と、この押付ク
サビを固定する固定クサビ33とを具備したことによ
り、ジェットポンプ11の調整ねじ30dとインレット
スロート17の間に隙間等が生じた場合に、ライザブラ
ケット25とインレットスロート17との間の隙間を埋
めることにより、ジェットポンプ11のインレットミキ
サを強固に支持することができる。したがって、インレ
ットミキサの取外し等を行う必要がなく、ジェットポン
プ11の振動モードを健全な状態に復旧することができ
る。
跨ぐ位置に2個取り付けたことにより、より確実な支持
が得られる。また、押付クサビ34は、ライザブラケッ
ト25の調整ねじ30を取り付けているブロックを挟み
込む位置に2個取り付けることで、さらに支持の確実化
が向上できる。
定クサビ33は、自重による押付け力を生じ得る重量を
有することで、離脱が確実に防止され、支持の確実化が
一層向上できる。また、各クサビはボルト等を不使用と
した組立て構成であるため、作業が遠隔で容易に、能率
よく行える。
を装着した状態で組立て可能な構成としたことにより、
構造物の取外しを不用とし、遠隔操作を一層容易にする
ことができる。
ねじとインレットミキサとの間に隙間等が生じた場合
に、本装置を取り付け、ブラケットとインレットミキサ
との間の隙間を埋めることにより、ジェットポンプのイ
ンレットミキサを強固に支持することができる。したが
って、インレットミキサの取外し等を行う必要がなく、
ジェットポンプの振動モードを健全な状態に復旧できる
ことにより、原子力発電プラントの稼働率向上に大きく
寄与することができる。
一実施形態を示す要部斜視図。
全体平面図。
断面図。
図。
30)
一実施形態を示す要部斜視図。
全体平面図。
断面図。
図。
Claims (6)
- 【請求項1】 沸騰水型原子炉の原子炉圧力容器内に設
けられたジェットポンプのライザとインレットミキサを
中間部で支持するジェットポンプ中間部支持装置であっ
て、前記ライザブラケットに取り付けられるフレーム
と、このフレームに摺動可能に取り付けられ、前記イン
レットミキサとの間の距離が調整可能とされた調整クサ
ビと、前記フレームの移動を制限する押付クサビと、こ
の押付クサビを固定する固定クサビとを具備したことを
特徴とするジェットポンプ中間部支持装置。 - 【請求項2】 請求項1記載のジェットポンプ中間部支
持装置において、調整クサビを調整ねじを跨ぐ位置に2
個取り付けたことを特徴とするジェットポンプ中間部支
持装置。 - 【請求項3】 請求項1または2記載のジェットポンプ
中間部支持装置において、押付クサビは、ライザブラケ
ットの調整ねじを取り付けているブロックを挟み込む位
置に2個取り付けたことを特徴とするジェットポンプ中
間部支持装置。 - 【請求項4】 請求項1から3までのいずれかに記載の
ジェットポンプ中間部支持装置において、押付クサビの
移動を制御する固定クサビは、自重による押付け力を生
じ得る重量を有することを特徴とするジェットポンプ中
間部支持装置。 - 【請求項5】 請求項1から4までのいずれかに記載の
ジェットポンプ中間部支持装置において、各クサビはボ
ルト等を不使用とした組立て構成であることを特徴とす
るジェットポンプ中間部支持装置。 - 【請求項6】 請求項1から5までのいずれかに記載の
ジェットポンプ中間部支持装置において、インレットミ
キサ等の構造物を装着した状態で組立て可能な構成とし
たことを特徴とするジェットポンプ中間部支持装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001360081A JP4097935B2 (ja) | 2001-11-26 | 2001-11-26 | ジェットポンプ中間部支持装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001360081A JP4097935B2 (ja) | 2001-11-26 | 2001-11-26 | ジェットポンプ中間部支持装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2003161795A true JP2003161795A (ja) | 2003-06-06 |
JP4097935B2 JP4097935B2 (ja) | 2008-06-11 |
Family
ID=19170968
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001360081A Expired - Lifetime JP4097935B2 (ja) | 2001-11-26 | 2001-11-26 | ジェットポンプ中間部支持装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP4097935B2 (ja) |
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