JP2003158878A - 力率改善装置 - Google Patents

力率改善装置

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JP2003158878A JP2001354367A JP2001354367A JP2003158878A JP 2003158878 A JP2003158878 A JP 2003158878A JP 2001354367 A JP2001354367 A JP 2001354367A JP 2001354367 A JP2001354367 A JP 2001354367A JP 2003158878 A JP2003158878 A JP 2003158878A
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俊明 金成
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力電圧に同期した全波整流電圧をトランス
を介して取込む構成では、スイッチングノイズがトラン
スを介して流出する。 【解決手段】 交流電源に同期した信号を掛算器Xに入
力して相似波形を得て、その相似波形と、負荷と直列接
続されたシャント抵抗sに生じる電圧との電圧差がゼロ
になるようにして自身の入力電流波形を正弦波にする力
率改善装置において、ホトカプラPCによって交流電源
のゼロクロスポイントを検出し、その検出信号に基づき
前記交流電源に同期した交流全波整流信号を生成し、そ
の生成した交流全波整流信号を上記掛算器Xへの入力に
供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、家電用産業用の
インバータ装置の電源などに適用されるアクティブフイ
ルタなどの力率改善装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、図1に示すインバータ装置の回路
構成において、交流の入力電圧(正弦波電圧)Viをトラ
ンスTrを介して全波整流した全波整流電圧を抵抗R1
を通して掛算器Xに入力し、その掛算器Xの入力電圧と
出力電圧(抵抗Roの両端の電圧)が相似波形となるよう
にし、掛算器の前記出力電圧とシャント抵抗Rsの両端
の電圧の電圧差がゼロになるようにシャント抵抗Rsの
電流を制御することにより、入力電流波形を正弦波にな
るよう制御している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、交流の入
力電圧をトランスTrを介して全波整流した全波整流電
圧を抵抗R1を通して掛算器Xに入力している。しか
し、そのトランスTrは1次−2次間の浮遊容量が大き
いため、IGBTのスイッチングノイズがトランス浮遊
容量を通じて2次側から1次側へ伝達される。そのため
雑音端子ノイズが大きくなるという課題があった。
【0004】この発明は、電源側へのノイズ流出を抑制
できる力率改善装置を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の力率改善装置
は、交流電源に同期した信号を掛算器に入力して相似波
形を得て、その相似波形と、負荷と直列接続されたシャ
ント抵抗に生じる電圧との電圧差がゼロになるようにし
て自身の入力電流波形を正弦波にするアクティブフイル
タによる力率改善装置において、ホトカプラによって交
流電源のゼロクロスポイントを検出し、その検出信号に
基づき前記交流電源に同期した交流全波整流信号を生成
し、その生成した交流全波整流信号を上記掛算器への入
力に供することを特徴とする。
【0006】請求項2に係わる発明は、上記生成した交
流全波整流信号を、当該装置の基準電圧Vregへレベル
シフトする。
【0007】請求項3に係わる発明は、上記生成した交
流全波整流信号を、当該装置の基準電圧Vregよりも所
定値低い値へレベルシフトする。
【0008】請求項4に係わる発明は、上記生成した交
流全波整流信号と、当該装置の出力電圧との位相差をな
くすために進相手段を備えた請求項1〜3のいずれかに
記載の力率改善装置。
【0009】請求項5に係わる発明は、Hブリッジのメ
イン回路もしくは、交流電源、ダイオード整流ブリッ
ジ、DCリアクトル、スイッチング素子およびフライホ
イルダイオードからなるメイン回路構成に適用される。
【0010】
【発明の実施の形態】実施形態1 図2に本発明の第1の実施形態を示しており、図1と同
一の要素に対しては共通の符号を付している。この図2
では、入力電圧ViをダイオードDで半波整流し、その
半波整流電圧をホトカプラPCの発光ダイオードに供給
している。そしてホトカプラPCの受光素子に流れる電
流をマイコンICに取り込み、このマイコンIC
入力電圧Viに同期した交流全波整流信号を生成し、そ
の信号を抵抗Rを通じて掛算器Xに入力している。
【0011】このように、図1のトランスTrに替え
て、ホトカプラPCを用いて、電源側と制御回路側とを
電気的に分離したのでIGBTのスイッチングノイズが
電源側に流出することはない。
【0012】さて、図2に示した掛算器Xは、制御回路
ICにおける動作基準電圧Vreg以下の入力信号では
出力しない特性であるため、図3に示すように、掛算器
Xに正弦全波電圧が入力されても、その出力電圧(抵抗
Roの両端電圧)が、入力電圧と相似波形にはならず、従
って入力電流波形が正弦波になるような制御が行われな
くなる。
【0013】実施形態2 前記の不具合をなくすために本発明の第2の実施形態で
は、図4に示すように、マイコンICの出力信号電圧
を上記基準電圧Vregまでレベルシフトする回路LS
を、マイコンICの出力部に挿入している。
【0014】図5の(a)はマイコンICの出力電圧
(a点の電位)を示し、図5の(b)は、レベルシフト回路
LSの出力電圧(b点の電位)を示し、このようにVre
gだけレベルシフトされた電圧が抵抗Rを介して掛算
器Xに入力される。このレベルシフト回路LSはオペ
アンプY、Yを用いて実現できる。
【0015】これにより、掛算器Xが動作基準電圧Vre
g以下の入力信号では出力しないという制約から解放さ
れ、入力電流波形は正弦波になるような制御が行われ
る。
【0016】さて、実施形態2のように、正弦波信号の
ゼロレベルを基準電圧Vregまでレベルシフトした信号
(図5(b))が掛算器Xに入力されても、掛算器Xの出力
が出始める時の掛算器Xの入力電圧レベルがVregより
も僅かに低いため、交流入力電流のゼロ位相近辺で図6
に示すように、入力電流波形が歪んでしまう。
【0017】実施形態3 前記の不具合をなくすために本発明の第3の実施形態で
は、図7のレベルシフト回路LSに示すように、2段
目のオペアンプYの基準電圧入力部への入力電圧に、
基準電圧がVregを抵抗RおよびRで分圧したもの
が入力される。
【0018】図8(a)は、図4中のb点での電位を示
し、一方、シフトレベル回路LS2の出力部であるc点
での電圧は、図8(b)で示されるように、基準電圧がV
regからVreg・R/(R+R)に低下し、これによ
り、前述の不具合をなくせる。
【0019】さて、実施形態3のアクティブフイルタ回
路を動作させた場合、換算器Xの入力と出力との特性の
位相ずれがあるため、入力電流波形にオーバーシュート
が生じた時にはこれを完全に除去することができず、図
9のごとく入力電流波形が歪む問題がある。
【0020】実施形態4 前記の不具合をなくすために本発明の第4の実施形態で
は、図10のレベルシフト回路LS3に示すように、2
段目のオペアンプYの帰還抵抗Rと並列にコンデン
サCを接続している。
【0021】図11(a)は、図7中のc点での電位を示
し、一方、シフトレベル回路LSの出力部であるd点
での電圧は、図11(b)で示されるように、位相が進ん
でおり、これにより、前述の位相遅れがキャンセルさ
れ、入力電流波形の歪みが解消される。
【0022】実施形態5 上記の各実施形態は、Hブリッジのメイン回路での適用
例であったが、図12に示す交流電源、ダイオード整流
ブリッジDB、DCリアクトル(DCL)、スイッチング
素子SW、フライホールダイオードDfからなるメイン
回路構成にも適用できる。
【0023】即ち、図13に示すように、ダイオード整
流ブリッジDBの出力をホトカプラPCに接続し、その
ホトカプラPCの受光素子に流れる電流をマイコンIC
に取り込み、このマイコンIC2で入力電圧Viに同
期した交流全波整流信号を生成し、その信号を抵抗R
を通じて掛算器Xに入力している。
【0024】又、図4、図7および図10で採用したレ
ベルシフト回路LS〜LSのいずれかを図13のマ
イコンICの出力部と抵抗Rとの間に挿入すること
もできる。
【0025】
【発明の効果】本発明の力率改善装置は、ホトカプラで
検出した信号に基づき電源電圧に同期する交流全波整流
信号を生成し、その信号を掛算器へ入力するようにした
ので、スイッチング素子によるノイズが電源側へ流出す
ることはない。
【0026】請求項2に係わる発明では、上記生成した
交流全波整流信号を、当該装置の基準電圧Vregへレベ
ルシフトしたので、掛算器の出力も入力と同じ相似波形
となり、入力電流波形を正弦波にすることができる。
【0027】請求項3に係わる発明は、上記生成した交
流全波整流信号を、当該装置の基準電圧Vregよりも所
定値低い値へレベルシフトしたので、掛算器の出力が出
始める時の掛算器の入力電圧レベルがVregよりも僅か
に低く、そのため交流入力電流のゼロ位相近辺で入力電
流波形が歪むという問題を解消できる。
【0028】請求項4に係わる発明は、上記生成した交
流全波整流信号と、当該装置の出力電圧との位相差をな
くすために進相手段を備えたので、換算器の入力と出力
との位相差ゆえに入力電流波形にオーバーシュートが生
じた時にはこれを完全に除去することができないという
不具合を回避できる。
【0029】請求項5に係わる発明は、Hブリッジのメ
イン回路だけでなく、交流電源、ダイオード整流ブリッ
ジ、DCリアクトル、スイッチング素子およびフライホ
イルダイオードからなるメイン回路構成にも適用でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来のインバータ装置の回路図
【図2】 本発明の第1実施形態を示したインバータ装
置の回路図
【図3】 図2のインバータ装置の動作を示した波形図
【図4】 本発明の第2施形態を示したインバータ装置
の回路図
【図5】 図4のインバータ装置の動作を示した波形図
【図6】 図4のインバータ装置の動作を示した波形図
【図7】 本発明の第3施形態を示したインバータ装置
の回路図
【図8】 図7のインバータ装置の動作を示した波形図
【図9】 図7のインバータ装置の動作を示した波形図
【図10】 本発明の第4施形態を示したインバータ装
置の回路図
【図11】 図10のインバータ装置の動作を示した波
形図
【図12】 従来の別のインバータ装置の回路図
【図13】 本発明の第4実施形態を示したインバータ
装置の回路図
【符号の説明】
D ダイオード、PC ホトカプラ、IC 制御回
路、IC マイコン、X掛算器、Y オペアンプ、L
S レベルシフト回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5G066 FA01 FB15 FC11 5H006 AA02 CA01 CB08 DA02 DA04 DB01 DC02 DC04 DC05 5H730 AA18 BB14 BB57 CC05 DD03 FD01 FD11 FD41 FF19

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源に同期した信号を掛算器に入力
    して相似波形を得て、その相似波形と、負荷と直列接続
    されたシャント抵抗に生じる電圧との電圧差がゼロにな
    るようにして自身の入力電流波形を正弦波にするアクテ
    ィブフイルタによる力率改善装置において、 ホトカプラによって交流電源のゼロクロスポイントを検
    出し、その検出信号に基づき前記交流電源に同期した交
    流全波整流信号を生成し、その生成した交流全波整流信
    号を上記掛算器への入力に供することを特徴とする力率
    改善装置。
  2. 【請求項2】 上記生成した交流全波整流信号を、当該
    装置の基準電圧Vregへレベルシフトする請求項1記載
    の力率改善装置。
  3. 【請求項3】 上記生成した交流全波整流信号を、当該
    装置の基準電圧Vregよりも所定値低い値へレベルシフ
    トする請求項1記載の力率改善装置。
  4. 【請求項4】 上記生成した交流全波整流信号と、当該
    装置の出力電圧との位相差をなくすために進相手段を備
    えた請求項1〜3のいずれかに記載の力率改善装置。
  5. 【請求項5】 Hブリッジのメイン回路もしくは、交流
    電源、ダイオード整流ブリッジ、DCリアクトル、スイ
    ッチング素子およびフライホイルダイオードからなるメ
    イン回路構成に適用される請求項1〜4のいずれかに記
    載の力率改善装置。
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