JPH10136647A - 電源回路 - Google Patents

電源回路

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JPH10136647A
JPH10136647A JP29200096A JP29200096A JPH10136647A JP H10136647 A JPH10136647 A JP H10136647A JP 29200096 A JP29200096 A JP 29200096A JP 29200096 A JP29200096 A JP 29200096A JP H10136647 A JPH10136647 A JP H10136647A
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JP
Japan
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voltage
circuit
switching element
diode
power supply
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JP29200096A
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English (en)
Inventor
Takeshi Kouchi
剛 幸地
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Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電圧共振コンデンサの容量を上げることを可
能とし、結果として出力スイッチング素子の損失、及び
ノイズ量を抑え、スプリアス対策部品のコストを下げる
ことができる電源回路を提供すること。 【解決手段】 入力電源電圧Ei が上昇または下降する
と、その電圧に見合った検出信号が検出回路25より出
力され、この信号はデッドタイム可変可能な制御回路2
4Aに加えられる。これによりデッドタイムを入力電源
電圧Ei の高低に応じてダイナミックに増減することが
でき、電圧共振コンデンサ11の容量を上げることが可
能となるため、出力スイッチング素子の損失及びノイズ
量の軽減を比較的低コストで実現することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はテレビジョン受像機
などの電子機器に用いる電源回路に関するもので、特に
出力スイッチ素子の損失及びノイズ量の軽減を図った電
源回路に関する。
【0002】
【従来の技術】最近の電子機器においては、IC化によ
る高性能,小形,軽量化が進むとともに、これらの装置
に不可欠な電源装置についても同様に高性能,小形,軽
量化が要求される。この要求を満たす安定化電源とし
て、スイッチング方式による電源回路がある。
【0003】スイッチング方式による安定化直流電源回
路は、入力の直流電源電圧をトランジスタなどの高速ス
イッチング素子でオン,オフし、そのオン時間を変化さ
せたり、オン・オフ周波数を変化させることによって、
出力として得られる直流電圧を一定とするように制御す
るものである。
【0004】スイッチング電源回路には種々の方式があ
るが、ここでは高周波インバータによるDC−DCコン
バータ方式の電源回路について説明する。
【0005】図4は、従来の電源回路の回路図を示す。
図4において、商用交流電源1からの電源電圧はブリッ
ジ整流ダイオード回路で構成される整流回路2で全波整
流され、さらに平滑コンデンサ3で平滑されて、DC−
DCコンバータ30に供給される。
【0006】DC−DCコンバータ30は、前記平滑コ
ンデンサ3の正極側の出力端と基準電位点間に、MOS
FETで構成される第1,第2のスイッチング素子
4,5を直列に接続し、これら第1,第2のスイッチン
グ素子4,5の各スイッチング電流とは逆方向に電流が
流れる極性に前記第1,第2のスイッチング素子4,5
のそれぞれと並列に第1,第2のダイオード6,7が配
置されている。即ち、第1のスイッチング素子4のドレ
イン,ソースにそれぞれ第1のダイオード6のカソー
ド,アノードが配置され、第2のスイッチング素子5の
ドレイン,ソースにそれぞれ第2のダイオード7のカソ
ード,アノードが配置されている。これらの第1,第2
のダイオード6,7は、MOS FETがその構成上内
蔵している寄生ダイオードである。
【0007】第1,第2のスイッチング素子4,5の各
ゲートには、制御回路24から第1,第2のスイッチン
グ素子4,5を交互にオン,オフさせるためのゲートパ
ルスが供給されるようになっている。第1のスイッチン
グ素子4と第1のダイオード6から成る第1の並列回路
と第2のスイッチング素子5と第2のダイオード7から
成る第2の並列回路との接続点と、基準電位点との間
に、トランス8の1次コイル9と電流共振コンデンサ1
0の直列回路を接続する一方電圧共振コンデンサ11を
接続し、トランス8の2次コイル12から所定の交流電
圧を出力させるようにしている。
【0008】第1のスイッチング素子4と第1のダイオ
ード6の第1の並列回路、第2のスイッチング素子5と
第2のダイオード7の第2の並列回路、1次コイル9と
共振コンデンサ10の直列回路、及び制御回路24は、
直流を交流に変換するハーフブリッジ型の高周波インバ
ータ31を構成している。
【0009】トランス8の2次コイル12の一端は整流
ダイオード13を介して直流電圧出力端子16に接続
し、2次コイル12の他端は整流ダイオード14を介し
て直流電圧出力端子16に接続し、2次コイル12の中
点は基準電位点に接続し、ダイオード13,14の各カ
ソードの接続点と基準電位点との間には、平滑コンデン
サ15が接続されている。トランス8の2次コイル12
側に構成される、各アノードが2次コイル12の両端に
接続し各カソードが共通接続した整流ダイオード13,
14と、2次コイル12の中点に接続したアースライン
とは、全波整流回路を構成している。
【0010】直流電圧出力端子16からの直流電圧EB
は抵抗17を介して誤差増幅器18に供給されており、
この誤差増幅器18で基準値との誤差出力を得、その誤
差出力に応じて抵抗19と発光ダイオード21の直列回
路に電流が流れ、発光ダイオード21と受光トランジス
タ22によるフォトカプラ20を通して、誤差信号が受
光トランジスタ22側へ伝達され、抵抗23を経て制御
回路24へ制御信号として帰還されるようになってい
る。制御回路24は、MOS FETである第1,第2
のスイッチング素子4,5を交互にオン,オフさせる制
御を行うもので、前記の帰還された制御信号によって第
1,第2のスイッチング素子4,5に供給するゲートパ
ルスの周波数を変え、第1,第2のスイッチング素子
4,5のオン,オフの周波数を制御することによって、
出力電圧EB を常に一定とするよう制御する。
【0011】次に、図4の回路の動作を図5を参照して
説明する。図5(a) 〜(f) は、図4におけるDC−DC
コンバータ30の各部の電圧及び電流の波形を示す図で
ある。
【0012】図5(a) ,(b) のVG1,VG2はそれぞれ第
1,第2のスイッチング素子4,5のゲートパルスを示
している。T1 は第1のダイオード6又は第1のスイッ
チング素子4が導通している期間、T2 は第2のダイオ
ード7又は第2のスイッチング素子5が導通している期
間、Tはスイッチング動作の1周期を示し、1周期Tに
は、1周期の動作における、両方のスイッチング素子
(第1のスイッチング素子4と第1のダイオード6、及
び第2のスイッチング素子5と第2のダイオード7)が
共に非導通となる期間(デッドタイムtd )が設けられ
ている。図5(c)のVCiは電流共振コンデンサ10に生
じる正弦波電圧(共振電圧)を示す。図5(c) における
Ei は、ブリッジ整流ダイオード回路2で全波整流した
電圧を平滑コンデンサ3で平滑して得られる入力電圧で
ある。図5(d) のIr は1次コイル9及び電流共振コン
デンサ10に流れる正弦波電流(共振電流)を示す。こ
の電流Ir の正方向は、図4の矢印にて示す方向であ
る。図5(e) ,(f) のVDS1 ,VDS2 はそれぞれ第1,
第2のスイッチング素子4,5のドレイン・ソース間電
圧を示す。
【0013】図6(a) 〜(f) は、高周波インバータの出
力電流である電流Ir についての、1周期の動作を説明
するための図である。以下、図4,図5及び図6を参照
して説明する。
【0014】図6(f) に示すように1周期前の期間4′
におけるt4 時刻に第2のスイッチング素子5のゲート
パルスVG2がなくなると第2のスイッチング素子5はオ
フする。このとき、第1のスイッチング素子4もオフし
ており、デッドタイム期間td に相当する。同時にイン
バータ出力回路は開路状態となるため、スイッチングト
ランス8の1次コイル9のインダクタンス(LP)と電
圧共振コンデンサ11(CV )とが並列共振し、ハーフ
ブリッジ回路の中点電圧(=VDS=VB )は徐々に上昇
し、期間4′(t=t4 〜t4 ′)の間にアースから電
流共振コンデンサ10とスイッチングトランス8の1次
コイル9を通り電圧共振コンデンサ11に流れ込んでい
た電流Ir は時刻0に第1のダイオード6を通り、図6
(a) に示す期間1(t=0〜t1 ;第1のダンパー期
間)だけ流れる。
【0015】時刻t=0以降はすでにゲートパルスVG1
が第1のスイッチング素子4に供給されているため時刻
t1 に達し、電流が正になると第1のダイオード6はオ
フし、電流Ir は第1のスイッチング素子4を通り図6
(b) に示すように期間2(t=t1 〜t2 )だけ流れ
る。次に、時刻t2 に至るとゲートパルスVG1がなくな
るため第1のスイッチング素子4はオフし、このとき両
方のスイッチング素子4,5が共に非導通となるため
(デッドタイムtd )、インバータ出力回路は開路状態
となりハーフブリッジ回路の中点電圧(=VDS=VB )
は徐々に下降し、電流Ir はアースから電圧共振コンデ
ンサ11を通りスイッチングトランス8の1次コイル9
と電流共振コンデンサ10に図6(c) に示すように期間
2′(t=t2 〜t2′;電圧共振期間)だけ流れる。
【0016】ハーフブリッジ回路の中点電圧(=VDS=
VB )が零になる時刻t2 ′で第2のダイオード7がオ
ンし、電流Ir は第2のダイオード7を通り図6(d) に
示すように期間3(t=t2 ′〜t3 ;第2のダンパー
期間)だけ流れる。時刻t2′以降はすでにゲートパル
スVGSが第2のスイッチング素子5に供給されているた
め時刻t3 に達し、電流Ir が負の期間に入ると第2の
ダイオード7はオフし、電流Ir は第2のスイッチング
素子5を通り図6(e) に示すように期間4(t=t3 〜
t4 )の間流れる。時刻t4 に第2のスイッチング素子
5のゲートパルスVG2がなくなり、第2のスイッチング
素子5がオフするとハーフブリッジ回路の中点電圧(=
VDS=VB )は徐々に上昇し、電流Ir はアースから電
流共振コンデンサ10とスイッチングトランス8の1次
コイル9を通り電圧共振コンデンサ11に図6(f) に示
すように期間4′(t=t4 〜t4´ ;電圧共振期間)
の間流れ、時刻t=0の動作に戻る。
【0017】以上の1周期の動作における電圧共振期間
(上記期間2′,期間4′)は電圧共振コンデンサ11
の容量により決定されその容量はデッドタイムtd (両
方のスイッチング素子4,5が共に非導通となる期間)
により制限される。
【0018】図7に、デッドタイムの許容範囲を示す。
図7は図5におけるt=t2 〜t3を拡大した図であ
る。図7(a) は第2のスイッチング素子5のドレイン・
ソース間電圧VDS2(=VB)、図7(b) は第2のスイッ
チング素子5のドレイン電流ID2 、図7(c) は第2の
スイッチング素子5のゲートパルス電圧VG2 、図7(d)
は第1のスイッチング素子4のゲートパルス電圧VG1
を示している。
【0019】図7において、時刻t2 では、第1のスイ
ッチング素子4のゲートパルスVG1がなくなると第1の
スイッチング素子4がオフ、時刻t2 前に、電圧共振コ
ンデンサ11に交流電源1の電圧を整流・平滑した電圧
(入力電圧Ei )で蓄積されていた電荷の放電を開始し
徐々に下降する。放電が完了した時点(時刻t2´ ;第
2のスイッチング素子5のドレイン・ソース間電圧VDS
2(VB)=0)で第2のスイッチング素子5の寄生ダイ
オード7がオンし、ダンパー期間を経て時刻t3 に至
る。
【0020】この一連の動作において第2のスイッチン
グ素子5ゲートパルスVG2の立ち上がるタイミング、即
ち第2のスイッチング素子5のオンするタイミングは、
第2のスイッチング素子5の寄生ダイオード7のオン期
間(ダンパー期間)内でなくてはならない。ここでデッ
ドタイムtd は制御回路24により一意的に決められて
いる期間であるため、電圧共振期間TV 及び第2のスイ
ッチング素子5の寄生ダイオード7のオン期間(ダンパ
ー期間)TD は逆にデッドタイムtd に制限されること
になり、以下の条件を満足できない場合、スイッチング
素子であるMOS FETのオン特性の悪化(オンロス
という)、及びノイズ量が増加する。
【0021】 TV < デッドタイムtd < TV +TD ……(A) ここで、TV ;電圧共振動作期間(第1のスイッチング
素子4のオフ〜第2のスイッチング素子5の寄生ダイオ
ード7のオンまでの期間) TD ;第2のスイッチング素子5の寄生ダイオード7の
オン期間(ダンパー期間) このときのデッドタイムマージンは、−側マージンが
(A)式より電圧共振期間TV からデッドタイムtd を引
いた値(TV −td)で表し、+側マージンが(A)式よ
り(電圧共振期間TV +ダンパー期間TD )からデッド
タイムtd を引いた値(TV +TD −Td )によってそ
れぞれ表される。
【0022】また、図7に示すt=t2 〜t3 期間にお
いてデッドタイムマージンは入力電圧Ei により変化
し、点線波形(1)で示すように入力電圧Eiが高くなる程
−側マージンは少なくなり、また点線波形(2)で示すよ
うに入力電圧Eiが低くなる程+側マージンは少なくな
る。この傾向は、入力交流電源1がワイドレンジ(AC
110〜240V)即ち電源電圧の変化範囲が広い程、
顕著に表れデッドタイムマージン、特に−側マージンを
ある程度確保するためには電圧共振期間TV を長くする
ことができず、従来の共振回路では電圧共振コンデンサ
11の容量を上げられないのが現状である。このため出
力側となるスイッチング素子4又は5に掛かるドレイン
・ソース間電圧VDSの時間変化dv/dtが抑えられず
スイッチング素子であるMOS FETのオフ特性の悪
化(オフロスという)及びノイズ量の軽減が難しいこと
で、スプリアス対策部品など、コストアップを招いてい
る。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く、従来のD
C−DCコンバータは電圧共振コンデンサの容量を上げ
ることができず、出力側スイッチング素子のオン,オフ
時の損失及びノイズの軽減が難しく、スプリアス対策部
品がコスト高となる欠点があった。
【0024】そこで、本発明は上記の問題に鑑み、電圧
共振コンデンサの容量を上げることを可能とし、結果と
して出力スイッチング素子の損失、及びノイズ量を抑
え、使用部品のコストを下げることができる電源回路を
提供することを目的とするものである。
【0025】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明によ
る電源回路は、交流電源と、前記交流電源の電圧を全波
整流する整流回路と、前記整流回路で整流された電圧を
平滑する平滑回路と、前記平滑回路で平滑された直流電
圧を、2つのスイッチング素子を交互にオン/オフ動作
させる高周波インバータで交流にした後、トランスで所
定の電圧に変換してから、整流・平滑して所望の直流電
圧を出力電圧として得、該出力電圧を検出した値に基づ
いて前記高周波インバータのスイッチング周波数を変化
させ、前記出力電圧が一定となるよう制御することが可
能であり、さらに前記2つのスイッチング素子を同時に
オフさせている期間(デッドタイム)を設定することが
可能なDC−DCコンバータと、前記整流回路で整流さ
れた電圧を検出し、該検出電圧により前記デッドタイム
を前記交流電源の電源電圧の変化に応じて変化させる検
出手段とを具備したものである。
【0026】請求項1記載の発明によれば、入力電源電
圧を検出する検出手段を設け、この検出された信号をデ
ッドタイム可変可能な制御回路に伝える構成とすること
で、デッドタイムを入力電源電圧の変化に応じて可変す
ることができ、電圧共振コンデンサの容量を上げること
が可能となり、出力スイッチング素子の損失、及びノイ
ズ量の軽減を図ることができる。
【0027】請求項2記載の発明は、請求項1に記載の
電源回路における前記DC−DCコンバータは、第1の
スイッチング素子とこの第1のスイッチング素子のスイ
ッチング電流とは逆方向に電流が流れる極性に前記第1
のスイッチング素子と並列に第1のダイオードが接続さ
れ、前記第1のスイッチング素子と前記第1のダイオー
ドのカソードとの接続点には前記整流回路からの直流電
圧が供給される第1の並列回路と、第2のスイッチング
素子とこの第2のスイッチング素子のスイッチング電流
とは逆方向に電流が流れる極性に前記第2のスイッチン
グ素子と並列に第2のダイオードが接続され、前記第2
のスイッチング素子と前記第2のダイオードのカソード
との接続点は前記第1のスイッチング素子と前記第1の
ダイオードのアノードとの接続点に接続され、前記第2
のスイッチング素子と前記第2のダイオードのアノード
との接続点は基準電位点に接続される第2の並列回路
と、前記第1の並列回路と前記第2の並列回路との接続
点と基準電位点との間に接続された電圧共振コンデンサ
と、前記第1の並列回路と前記第2の並列回路との接続
点と基準電位点との間に、1次コイルと電流共振コンデ
ンサの直列回路が接続され、2次コイルに所定の交流電
圧を出力するトランスと、このトランスの2次コイルに
発生する交流電圧を、整流・平滑して出力する第3の整
流回路と、前記第1のスイッチング素子と前記第2のス
イッチング素子を交互にオン,オフさせるものであっ
て、前記第3の整流回路からの直流電圧を検出した電圧
に基づいて前記第1,第2のスイッチング素子のオン,
オフ周波数を変化させ、前記第3の整流回路からの直流
電圧が一定となるよう制御することが可能であり、さら
に前記第1,第2のスイッチング素子を同時にオフさせ
ている期間(デッドタイム)を前記検出手段からの制御
信号により設定することが可能な制御回路とを具備した
ものである。
【0028】請求項3記載の発明は、請求項1又は2に
記載の電源回路における前記検出手段は、前記整流回路
の出力端と基準電位点との間に直列接続した第1,第2
の抵抗で構成され、交流電源電圧を検出する検出回路
と、前記検出回路で検出された電圧を、第3の抵抗を通
してデッドタイム制御信号として出力する伝達回路とを
具備したことを特徴とする。
【0029】請求項3記載の発明によれば、入力電源電
圧が上昇または下降すると、その電圧に見合った検出信
号が検出回路より出力され、この信号はデッドタイム可
変可能な制御回路に加えられる。これにより、デッドタ
イムを入力電源電圧に応じてダイナミックに可変するこ
とができ、電圧共振コンデンサの容量を上げることが可
能となるため、出力スイッチング素子の損失及びノイズ
量の軽減が比較的低コストで実現することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態について図面を
参照して説明する。図1は本発明の一実施例の電源回路
を示す回路図である。図4と同一機能を有する部分には
同一符号を付して説明する。
【0031】図1においては、制御回路24Aとしては
デッドタイム可変可能な制御回路とし、図4の従来回路
における整流回路2の出力端と基準電位点との間に、抵
抗26,27を直列接続して構成される検出回路25
と、この検出回路25の抵抗26,27の接続点で検出
された電圧を、抵抗28を介してデッドタイム制御信号
としてデッドタイム可変可能な前記制御回路24Aに供
給する構成としたものである。検出電圧は、制御回路2
4Aのデッドタイム制御ピンに供給されるようになって
いる。
【0032】図1において、商用交流電源1からの電源
電圧はブリッジ整流ダイオード回路で構成される整流回
路2で全波整流され、さらに平滑コンデンサ3で平滑さ
れて、DC−DCコンバータ30Aに供給される。
【0033】DC−DCコンバータ30Aは、前記平滑
コンデンサ3の正極側の出力端と基準電位点間に、MO
S FETで構成される第1,第2のスイッチング素子
4,5を直列に接続し、これら第1,第2のスイッチン
グ素子4,5の各スイッチング電流とは逆方向に電流が
流れる極性に前記第1,第2のスイッチング素子4,5
のそれぞれと並列に第1,第2のダイオード6,7が配
置されている。即ち、第1のスイッチング素子4のドレ
イン,ソースにそれぞれ第1のダイオード6のカソー
ド,アノードが配置され、第2のスイッチング素子5の
ドレイン,ソースにそれぞれ第2のダイオード7のカソ
ード,アノードが配置されている。これらの第1,第2
のダイオード6,7は、MOS FETがその構成上内
蔵している寄生ダイオードである。
【0034】第1,第2のスイッチング素子4,5の各
ゲートには、制御回路24Aから第1,第2のスイッチ
ング素子4,5を交互にオン,オフさせるためのゲート
パルスが供給されるようになっている。第1のスイッチ
ング素子4と第1のダイオード6から成る第1の並列回
路と第2のスイッチング素子5と第2のダイオード7か
ら成る第2の並列回路との接続点と、基準電位点との間
に、トランス8の1次コイル9と電流共振コンデンサ1
0の直列回路を接続する一方電圧共振コンデンサ11を
接続し、トランス8の2次コイル12から所定の交流電
圧を出力させるようにしている。
【0035】第1のスイッチング素子4と第1のダイオ
ード6の第1の並列回路、第2のスイッチング素子5と
第2のダイオード7の第2の並列回路、1次コイル9と
共振コンデンサ10の直列回路、及び制御回路24A
は、直流を交流に変換するハーフブリッジ型の高周波イ
ンバータ31Aを構成している。
【0036】トランス8の2次コイル12の一端は整流
ダイオード13を介して直流電圧出力端子16に接続
し、2次コイル12の他端は整流ダイオード14を介し
て直流電圧出力端子16に接続し、2次コイル12の中
点は基準電位点に接続し、ダイオード13,14の各カ
ソードの接続点と基準電位点との間には、平滑コンデン
サ15が接続されている。トランス8の2次コイル12
側に構成される、各アノードが2次コイル12の両端に
接続し各カソードが共通接続した整流ダイオード13,
14と、2次コイル12の中点に接続したアースライン
とは、全波整流回路を構成している。
【0037】直流電圧出力端子16からの直流電圧EB
は抵抗17を介して誤差増幅器18に供給されており、
この誤差増幅器18で基準値との誤差出力を得、その誤
差出力に応じて抵抗19と発光ダイオード21の直列回
路に電流が流れ、発光ダイオード21と受光トランジス
タ22によるフォトカプラ20を通して、誤差信号が受
光トランジスタ22側へ伝達され、抵抗23を経て制御
回路24Aへ制御信号として帰還されるようになってい
る。また、制御回路24Aには、前記検出回路25から
の電源電圧の検出値が、デッドタイム制御信号として供
給されるようになっている。制御回路24Aは、MOS
FETである第1,第2のスイッチング素子4,5を
交互にオン,オフさせる制御を行うもので、前記の帰還
された制御信号によって第1,第2のスイッチング素子
4,5に供給するゲートパルスの周波数を変え、第1,
第2のスイッチング素子4,5のオン,オフの周波数を
制御することによって、出力電圧EB を常に一定とする
よう制御する一方、第1,第2のスイッチング素子4,
5を同時にオフさせている期間(デッドタイム)を入力
電源電圧Ei の変化に応じて変えるよう制御している。
入力電源電圧Ei が高くなると、制御回路24Aはスイ
ッチングゲートパルスVG1,VG2を制御して、スイッチ
ングゲートパルスVG1,VG2間のデッドタイムを大きく
するように制御する。
【0038】次に、図1の動作を説明する。図1の回路
において、入力電源電圧(入力電圧Ei )の上昇または
下降によって、抵抗26,27で分圧された電圧E1 も
同時に上昇、下降する。この検出電圧E1 は、抵抗28
を介して制御回路24Aのデッドタイム制御ピンに伝え
られる。制御回路24Aは、予めこの検出電圧E1 が上
昇すると、デッドタイムが長くなるように設定される。
【0039】図2は、入力電圧Ei に対するデッドタイ
ムtd の変化の様子を示している。図2(a) は第2のス
イッチング素子5のドレイン・ソース間電圧VDS 、図
2(b)は第2のスイッチング素子5のドレイン電流(寄
生ダイオード7も含む)、図2(c) は第2のスイッチン
グ素子5のゲート電圧VG2、図2(d) は第1のスイッチ
ング素子4のゲート電圧VG1をそれぞれ示している。実
線は入力電圧Ei が低いときの波形を示し、点線は入力
電圧Ei が高いときの波形を示す。
【0040】図2(a) に示すように、入力電圧Ei の上
昇と共に電圧共振期間も伸びるが、入力電圧Ei の上昇
を検出した後はゲート電圧VG2の立ち上がりが図2(c)
に示すように遅くなりデッドタイムが長くなるように動
作するため、図2(b) に示すように入力電圧Ei の上昇
(変化)に対する−側デッドタイムマージンを増加させ
ることができ、従来のように入力電圧Ei の上昇に伴う
デッドタイムマージンの減少を緩和することができる。
これにより、電圧共振期間を従来より長くすること、即
ち電圧共振コンデンサ11の容量を上げることが可能と
なる。
【0041】図3は、出力側となるスイッチング素子
(MOS FET)4又は5のドレイン・ソース間電圧
VDSの時間変化dV/dtとオンロスPW の関係を説明
する図である。図3(a) は出力側スイッチング素子のド
レイン電流ID とドレイン・ソース間電圧VDSを示す。
本発明では、上述のように電圧共振期間を従来より長く
すること、即ち電圧共振コンデンサ11の容量を上げる
ことが可能となり、コンデンサ11の容量をあげること
により出力側スイッチング素子のドレイン・ソース間電
圧VDSは実線に示す波形から点線に示す波形のように傾
斜が緩やかとなり、VDSの時間変化dV/dtを減少さ
せることができる。従って、図3(a) におけるID とV
DSとを掛け算して得られるオンロスPW の波形は、図3
(b) に示すように、従来例(実線)から点線に示すよう
に小さなものとなり、オンロスを減少させることができ
る。なお、図3では、オンロスについて説明したが、オ
フロスについても同様に減少させることができる。
【0042】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、従来
の電源回路と比較し電圧共振コンデンサの容量を上げる
ことができるため、出力側スイッチング素子の損失及び
ノイズ量を軽減することが可能となり、従来必要であっ
たスプリアス対策部品のコストを下げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の電源回路を示す回路
図。
【図2】図1の回路動作を説明する波形図。
【図3】図1の回路動作を説明する波形図。
【図4】従来の電源回路を示す回路図。
【図5】図4の回路動作を説明する波形図。
【図6】図4の回路動作を説明する波形図。
【図7】図4の回路動作を説明する波形図。
【符号の説明】
1…交流電源 2…全波整流回路 3…平滑コンデンサ 4,5…第1,第2のスイッチング素子(MOS FE
T) 6,7…第1,第2のダイオード 8…トランス 9…1次コイル 10…電流共振コンデンサ 11…電圧共振コンデンサ 12…2次コイル 13,14…整流ダイオード 13及び14…全波整流回路 15…平滑コンデンサ 16…安定化直流電圧の出力端子 18…誤差増幅器 20…フォトカプラ 24A…制御回路 30A…DC−DCコンバータ 31A…高周波インバータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】交流電源と、 前記交流電源の電圧を全波整流する整流回路と、 前記整流回路で整流された電圧を平滑する平滑回路と、 前記平滑回路で平滑された直流電圧を、2つのスイッチ
    ング素子を交互にオン/オフ動作させる高周波インバー
    タで交流にした後、トランスで所定の電圧に変換してか
    ら、整流・平滑して所望の直流電圧を出力電圧として
    得、該出力電圧を検出した値に基づいて前記高周波イン
    バータのスイッチング周波数を変化させ、前記出力電圧
    が一定となるよう制御することが可能であり、さらに前
    記2つのスイッチング素子を同時にオフさせている期間
    (デッドタイム)を設定することが可能なDC−DCコ
    ンバータと、 前記整流回路で整流された電圧を検出し、該検出電圧に
    より前記デッドタイムを前記交流電源の電源電圧の変化
    に応じて変化させる検出手段とを具備したことを特徴と
    する電源回路。
  2. 【請求項2】前記DC−DCコンバータは、 第1のスイッチング素子とこの第1のスイッチング素子
    のスイッチング電流とは逆方向に電流が流れる極性に前
    記第1のスイッチング素子と並列に第1のダイオードが
    接続され、前記第1のスイッチング素子と前記第1のダ
    イオードのカソードとの接続点には前記整流回路からの
    直流電圧が供給される第1の並列回路と、 第2のスイッチング素子とこの第2のスイッチング素子
    のスイッチング電流とは逆方向に電流が流れる極性に前
    記第2のスイッチング素子と並列に第2のダイオードが
    接続され、前記第2のスイッチング素子と前記第2のダ
    イオードのカソードとの接続点は前記第1のスイッチン
    グ素子と前記第1のダイオードのアノードとの接続点に
    接続され、前記第2のスイッチング素子と前記第2のダ
    イオードのアノードとの接続点は基準電位点に接続され
    る第2の並列回路と、 前記第1の並列回路と前記第2の並列回路との接続点と
    基準電位点との間に接続された電圧共振コンデンサと、 前記第1の並列回路と前記第2の並列回路との接続点と
    基準電位点との間に、1次コイルと電流共振コンデンサ
    の直列回路が接続され、2次コイルに所定の交流電圧を
    出力するトランスと、 このトランスの2次コイルに発生する交流電圧を、整流
    ・平滑して出力する第3の整流回路と、 前記第1のスイッチング素子と前記第2のスイッチング
    素子を交互にオン,オフさせるものであって、前記第3
    の整流回路からの直流電圧を検出した電圧に基づいて前
    記第1,第2のスイッチング素子のオン,オフ周波数を
    変化させ、前記第3の整流回路からの直流電圧が一定と
    なるよう制御することが可能であり、さらに前記第1,
    第2のスイッチング素子を同時にオフさせている期間
    (デッドタイム)を前記検出手段からの制御信号により
    設定することが可能な制御回路とを具備したことを特徴
    とする請求項1に記載の電源回路。
  3. 【請求項3】前記検出手段は、 前記整流回路の出力端と基準電位点との間に直列接続し
    た第1,第2の抵抗で構成され、交流電源電圧を検出す
    る検出回路と、 前記検出回路で検出された電圧を、第3の抵抗を通して
    デッドタイム制御信号として出力する伝達回路とを具備
    したことを特徴とする請求項1又は2に記載の電源回
    路。
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