JP2003158803A - 電線固定具 - Google Patents

電線固定具

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JP2003158803A JP2001350659A JP2001350659A JP2003158803A JP 2003158803 A JP2003158803 A JP 2003158803A JP 2001350659 A JP2001350659 A JP 2001350659A JP 2001350659 A JP2001350659 A JP 2001350659A JP 2003158803 A JP2003158803 A JP 2003158803A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な操作によりピン碍子に被着できて作業
性に優れ、しかも電線がピン碍子にしっかりと固定で
き、これにより配電線事故を起こさないようにした電線
固定具を提供することを目的とする。 【解決手段】 ピン碍子Pに沿わせるようにして電柱D
の上部に架設される電線Dを該ピン碍子Pに留めるため
の電線固定具Aであって、前記ピン碍子Pに被着する絶
縁性のカバー部材1と、前記カバー部材1内に配置され
ると共に前記電線Dに掛止して該電線Dを固定するため
の固定手段2とから構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ピン碍子に沿わせ
るようにして電柱の上部に架設される電線、例えば高圧
電線における本線または本線と本線を接続するための縁
回り電線をピン碍子に留めるための電線固定具に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、高圧電線を電柱間に架設する場
合、電柱の前後で腕金から耐張碍子を互いに反対方向へ
延設し、これら耐張碍子に連接される引留クランプに本
線(高圧電線)の端部をそれぞれ接続している。前記引
留クランプは通常引留クランプカバーにより被覆され
る。また、前記電柱を挟んだ両側の本線を電気的に接続
するため、両本線の端部間に縁回り電線を接続してい
る。この縁回り電線は一方の引留クランプカバーから引
き出され、上方に立ち上げられると共に腕金上面に立設
されるピン碍子に留められ、他方の引留クランプカバー
に引き入れられる。なお、前記ピン碍子は、電線が風等
で揺れ電線間事故を起こさないようにする必要があるこ
とから、高く設置されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記電線をピン碍子に
留め固定するには、そのピン碍子に電線を沿わせた状態
で、長い金属製のバインド線を電線更にはピン碍子に螺
旋状に巻回するようにしているが、バインド線が長くし
かもしっかり巻回させる必要があることから、電線の固
定作業が面倒であり作業能率が良くないという課題があ
る。また、仮に電線の被覆層にピンホールがあると前記
バインド線が帯電する場合がある。このような状態で、
鳥が営巣目的をもって縁回り電線の部位に飛来し、腕金
を基礎にしてその腕金と縁回り電線との間に営巣材とし
て針金等の金属線材を持ち込むと、帯電した前記バイン
ド線に触れて短絡し、配電線事故を起こすという課題が
ある。
【0004】そこで、本発明は上記課題を解決すべくな
されたもので、簡単な操作によりピン碍子に被着できて
作業性に優れ、しかも電線がピン碍子にしっかりと固定
でき、これにより配電線事故を起こさないようにした電
線固定具を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本発明に係る電線固定具は、ピン碍子に沿わせるよ
うにして電柱の上部に架設される電線を該ピン碍子に留
めるための電線固定具であって、前記ピン碍子に被着す
る絶縁性のカバー部材と、前記カバー部材内に配置され
ると共に前記電線に掛止して該電線を固定するための固
定手段と、から構成される。
【0006】このように、ピン碍子に絶縁性のカバー部
材を被着するのみで電線が固定できることとなり、作業
が簡単になる。また、カバー部材が絶縁性を有すること
から、このカバー部材に営巣材として針金等の金属線材
が接触しても短絡することがなく、配電線事故が防止さ
れる。また、前記カバー部材内に前記電線に掛止して該
電線を固定するための固定手段を配置することにより、
電線がピン碍子にしっかりと固定され、長期使用にも十
分耐えることができる。
【0007】前記固定手段として、例えば、基端部が前
記カバー部材の内周面に固着される弾性を備えた金属線
からなり、その先端部には前記電線に掛止して該電線を
前記ピン碍子に固定しておくための電線掛止部を設けた
構成が選ばれる。
【0008】また、他の電線固定具として、ピン碍子に
沿わせるようにして電柱の上部に架設される電線を該ピ
ン碍子に留めるための絶縁性の電線固定具であって、前
記ピン碍子の上面を覆う本体部と、前記本体部の一端側
に設けられ前記電線に掛止する電線掛止部と、前記本体
部の他端側に設けられると共に前記電線を前記電線掛止
部によりピン碍子側へ引寄せて固定するための締止部材
と、からなる構成がある。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る電線固定具の
実施の形態を図面と共に説明する。なお、電線には、電
柱間に架設される本線と両本線の端部間を接続する縁回
り電線とがあるが、その一例として縁回り電線について
説明する。図1乃至図10は第一実施の形態に係る電線
固定具を示すもので、図1は電線固定具の正面図、図2
は同平面図、図3は同側面図、図4は図1のV−V線断
面図、図5は図2のW−W線断面図をそれぞれ示す。
【0010】電線固定具Aは、後記するピン碍子Pに被
着するカバー部材1と、該カバー部材1内に配置されか
つインサート成形によりカバー部材1と一体に成形され
かつ後記する電線Dに掛止して該電線Dを固定する固定
手段としての掛止部材2と、から構成されている。前記
カバー部材1は、ガラス繊維が混入され、硬質のポリエ
チレン等の硬質合成樹脂材といった絶縁性及び難燃性を
有する材質により成形され、内部が中空でありかつ下面
が開放している。更に詳しく説明すると、大径椀部3a
とその上面に一体に設けられ連通する小径椀部3bとを
有し、この小径椀部3b内にピン碍子P上端の第一傘部
p1が嵌入し、また大径椀部3a内に次の第二傘部p2
が嵌入し得るようにその大きさが選ばれる。
【0011】前記大・小径椀部3a,3bの両側には、
その一端側位置に大・小径椀部3a,3bのほぼ中間に
位置しかつ内部と連通すると共に互いに反対方向へほぼ
直線的に伸びる軸筒部4がそれぞれ一体的に突設されて
いる。この軸筒部4は電線Dが挿通されるもので、先端
が開口5すると共にその先端に向かって漸次小径となる
テーパ部6が設けられる。また、このテーパ部6には、
その外周面に所定の間隔離してテーパ部6の中心軸線に
対し直角をなす複数本の環状薄肉部7が設けられる。こ
れは、外径寸法の異なる電線Dに対応できるようにする
ためであり、使用される電線Dの外径と同じ寸法の環状
薄肉部7に沿って簡単に切断できるようになっている。
【0012】また、前記各軸筒部4の下側に、前記大径
椀部3aに亘り各軸筒部4の中心軸線と平行な切り込み
8が設けられ、大径椀部3aを含め両軸筒部4が切り込
み8によって自在に開閉できるようになっている。これ
により電線Dに被着可能となる。各軸筒部4の切り込み
8の両側に、その切り込み8に沿って連結片9がそれぞ
れ一体に延設されている。これら対峙する連結片9に
は、互いに嵌脱自在に係合する係合片10と係合孔11
が対応位置させて設けられる。これら係合片10と係合
孔11は対峙する連結片9を互いに強く挟むことにより
係合できる。前記大径椀部3aの外周面中央の対向位置
に前記軸筒部4とほぼ直角をなす一対の挟持片12が突
設される。これは、電線固定具Aを例えば後記する絶縁
ヤットコYを使用して遠隔操作によりピン碍子Pに被着
する場合、前記絶縁ヤットコYの先端挟着部16により
挟持し得るようにするためのものである。
【0013】前記掛止部材2は弾性を備えた金属線、ま
たは例えばFRP等の十分硬度を持った樹脂材から成形
され、図2に示すように平面U字状をなし、基端部13
a側から伸びる両腕杆部13bの先端に電線Dに掛止す
るフック状の電線掛止部14が設けられる。そして、掛
止部材2は、電線掛止部14が軸筒部4側に位置するよ
うにして小径椀部3b内に配置され、基端部13aが小
径椀部3bの内周面に形成された膨出部15内にインサ
ート成形により一体に固着されている。前記腕杆部13
bの長さ寸法や電線掛止部14の形状は、切り込み8を
開いて電線固定具Aを電線Dと共にピン碍子Pに被着す
る際、電線掛止部14が電線Dに掛止でき、しかも被着
した後は、電線掛止部14が緩んで電線Dがガタつかな
いように設定される。
【0014】第一実施の形態に係る電線固定具Aは上記
構成よりなり、次に図6乃至図10に基づきその取付方
法について説明する。図中、DCは電柱、Uはその電柱
DCの上部に横架される腕金であり、その上面にピン碍
子Pが立設されている。また、前記腕金Uから耐張碍子
Tが互いに反対方向へ延設され、これら耐張碍子Tに連
接される引留クランプ(図示せず。)に電線Dである本
線Hの端部をそれぞれ接続している。前記引留クランプ
は通常引留クランプカバーKにより被覆される。また、
前記電柱DCを挟んだ両側の本線Hを電気的に接続する
ため、両本線Hの端部間に電線Dである縁回り電線Fを
接続している。この縁回り電線Fは、ピン碍子Pの一側
であって上端の第一傘部p1と第二傘部p2との間の環
状窪みOに沿うようにして配設される。前記本線Hは高
圧電線であり、取付作業は活線状態で行なわれる。作業
者は作業車に装着された昇降自在なバケット(図示せ
ず。)に乗り込み、絶縁ヤットコYと称される工具を用
いる。
【0015】そして、作業者はバケットを上昇させ、切
り込み8を開けた状態で反対側の挟持片12を絶縁ヤッ
トコYの先端挟着部16により挟持して電線固定具Aを
図6に示すように持ち上げる。次に、図7に示すように
切り込み8間に縁回り電線Fを介入し、この縁回り電線
Fを両軸筒部4内に入れると共に掛止部材2先端の両電
線掛止部14を縁回り電線Fに掛け止める。更に、大径
・小径椀部3a,3bをピン碍子Pに被せる。最後に、
対峙する両連結片9を前記絶縁ヤットコYの先端挟着部
16により挟持して係合孔11に係合片10を係合させ
る。
【0016】これにより、図8乃至図10に示すように
ピン碍子Pに縁回り電線Fが固定され、小径椀部3bと
大径椀部3a内に上端の第一傘部p1と第二傘部p2が
それぞれ嵌り込んだ状態でカバー部材1がピン碍子Pに
被着される。このように、カバー部材1をピン碍子Pに
被着すると同時に掛止部材2も電線Dに掛止できるよう
になっており、カバー部材1の取付が簡単である。ま
た、これと同時に、掛止部材2により電線Dがピン碍子
Pにしっかりと固定され、長期使用にも十分耐え得るよ
うになっている。更に、カバー部材1は、ポリエチレン
等の合成樹脂材といった絶縁性及び難燃性を有する材質
により成形されていることから、針金等の金属線材が接
触しても短絡することがなく、しかも強度的に強くて破
損のおそれも少ないばかりか耐候性に優れる。
【0017】図11乃至図17は、第二実施の形態に係
る電線固定具A2を示すもので、この電線固定具A2
は、縁回り電線Fが上端の第一傘部p1の上面に設けら
れた直線状窪みO1に沿って配設されたピン碍子Pに被
着するようにしたものである。なお、本実施の形態と同
一部位は同一番号を付すことにより詳しい説明は省略す
る。
【0018】前記電線固定具A2は、ピン碍子Pに被着
するカバー部材1と、該カバー部材1内に配置されると
共にインサート成形によりカバー部材1と一体に成形さ
れかつ電線Dに掛止して該電線Dを固定する固定手段と
しての掛止部材2と、から構成されている。前記と同様
にカバー部材1は、ガラス繊維が混入され、硬質のポリ
エチレン等の硬質合成樹脂材といった絶縁性及び難燃性
を有する材質により成形され、内部が中空でありかつ下
面が開放している。更に詳しく説明すると、椀状本体部
3内にピン碍子P上端の第一傘部p1が嵌入し得るよう
にその大きさが選ばれる。
【0019】前記椀状本体部3の両側には、その中央位
置に内部と連通すると共に互いに反対方向へ直線的に伸
びる軸筒部4がそれぞれ一体的に突設されている。この
軸筒部4は、先端が開口5すると共にその先端に向かっ
て漸次小径となるテーパ部6が設けられる。また、この
テーパ部6には、前記と同様にその外周面に所定の間隔
離してテーパ部6の中心軸線に対し直角をなす複数本の
環状薄肉部7が設けられる。
【0020】また、前記各軸筒部4の下側には、前記椀
状本体部3に亘り各軸筒部4の中心軸線と平行に切り込
み8が設けられ、椀状本体部3を含め両軸筒部4が切り
込み8によって自在に開閉できるようになっている。各
軸筒部4の切り込み8の両側にはその切り込み8に沿っ
て連結片9がそれぞれ一体に延設されている。これら対
峙する連結片9には、互いに嵌脱自在に係合する係合片
10と係合孔11が対応位置させて設けられる。これら
係合片10と係合孔11は対峙する連結片9を互いに強
く挟むことにより係合できる。前記椀状本体部3の外周
面中央の対向位置に前記軸筒部4とほぼ直角をなす一対
の挟持片12が突設される。
【0021】前記掛止部材2も弾性の有る金属線、また
は例えばFRP等の十分硬度を持った樹脂材から成形さ
れ、図12に示すように平面略U字状をなし、基端部1
3a側から伸びる両腕杆部13bの先端に電線Dに掛止
するフック状の電線掛止部14が設けられる。そして、
掛止部材2は、電線掛止部14が中央側に位置するよう
にして椀状本体部3内に配置され、基端部13aが椀状
本体部3の内周面に形成された膨出部15内にインサー
ト成形により一体に固着されている。前記腕杆部13b
の長さ寸法や電線掛止部14の形状は、切り込み8を開
いて電線Dと共にピン碍子Pに電線固定具Aを被着する
際、電線掛止部14が電線Dに掛止でき、しかも被着し
た後は、電線掛止部14が緩んで電線Dががたつかない
ように設定される。
【0022】第二実施の形態に係る電線固定具A2は上
記構成よりなり、第一実施の形態に係る電線固定具Aの
場合と同様に絶縁ヤットコYを用いて、切り込み8を開
けた状態で反対側の挟持片12を絶縁ヤットコYの先端
挟着部16により挟持して電線固定具A2を持ち上げ
る。次に、切り込み8間に縁回り電線Fを介入し、この
縁回り電線Fを両軸筒部4内に入れると共に掛止部材2
先端の両電線掛止部14を電線Dに掛け止めて椀状本体
部3をピン碍子Pに被せる。最後に、対峙する両連結片
9を前記絶縁ヤットコYの先端挟着部16により挟持し
て係合孔11に係合片10を係合させる。
【0023】これにより、図16、図17に示すよう
に、ピン碍子Pに電線Dが固定され、椀状本体部3内に
上端の第一傘部p1が嵌り込んだ状態でカバー部材1が
ピン碍子Pに被着される。このようにカバー部材1を被
着すると同時に掛止部材2も掛止できるようになってお
り、カバー部材1の取付が簡単である。また、これと同
時に、掛止部材2により電線Dがピン碍子Pにしっかり
と固定され、長期使用にも十分耐え得るようになってい
る。更に、カバー部材1は、ポリエチレン等の合成樹脂
材といった絶縁性及び難燃性を有する材質により成形さ
れていることから、針金等の金属線材が接触しても短絡
することがなく、しかも強度的に強くて破損のおそれも
少ないばかりか耐候性に優れる。
【0024】図18乃至図23は、第三実施の形態に係
る電線固定具A3を示すもので、第一実施の形態と同様
に縁回り電線Fがピン碍子Pの一側であって上端の第一
傘部p1と第二傘部p2との間の環状窪みOに沿うよう
にして配設される場合に使用するものである。この電線
固定具A3は、前記と同様にガラス繊維が混入され、硬
質のポリエチレン等の硬質合成樹脂材といった絶縁性及
び難燃性を有する材質により成形される。
【0025】そして、前記電線固定具A3は、ピン碍子
Pの上面を覆う略方形平板状の本体部17を有し、この
本体部17の一端に前記ピン碍子Pの一側に沿う前記縁
回り電線Fに掛止する電線掛止部18が設けられる。電
線掛止部18は、図19、図20に示すように本体部1
7の一端から下方へ断面半円弧状に一体に延設され、本
体部17の両側より外側に張り出させて設けられてい
る。一方、本体部17の他端には、前記電線掛止部18
と同方向に折曲しかつ電線掛止部18に対し本体部17
の上面と平行な面上でやや傾く保持板部19が一体に設
けられている。また、この保持板部19にはほぼ中央部
に螺子孔20が貫設される。この螺子孔20は内側が上
を向くように開設される。
【0026】前記螺子孔20にはこの螺子孔20に沿っ
て進退動する締止部材21が螺装される。この締止部材
21は、前記縁回り電線Fを前記ピン碍子Pへ押圧して
固定するためのものであり、前記螺子孔20に螺合され
る螺子軸21aを有し、保持板部19の内側に位置する
螺子軸21aの端部に凹窪部22を有する押え爪部材2
3が設けられている。この押え爪部材23は螺子軸21
aに対し自在に回転できるようになっている。前記保持
板部19の外側に位置する螺子軸21aの端部には、絶
縁性の操作棒Sにより操作されるアダプター24が一体
に設けられる。このアダプター24は、後端面が開放さ
れる中空状の円筒体24aからなり、この円筒体24a
の周面に対向位置して後端縁側が開放する一対のT型係
合溝25が設けられている。
【0027】第三実施の形態に係る電線固定具A3は上
記構成よりなり、アダプター24の両T型係合溝25に
操作棒S先端の一対の係合ピン26を挿入し、電線固定
具A3を持ち上げる。そして、この電線固定具A3をピ
ン碍子Pに被着する。この際、本体部17を第一傘部p
1の上面に位置させると共に縁回り電線Fに電線掛止部
18を掛止させる。この状態で、前記操作棒Sを回転さ
せて螺子軸21aを保持板部19の内側へ進出させ、先
端の凹窪部22をピン碍子Pの第一傘部p1と第二傘部
p2との間の環状窪みOに介在させてその外周面に押し
当たる。この動作を続けることにより、前記電線掛止部
18がピン碍子P側へ移動し、図22、図23に示すよ
うに前記縁回り電線Fがピン碍子P側へ引寄せられ電線
掛止部18とにより締付け固定される。作業が終われ
ば、アダプター24から操作棒Sの先端部を抜いて取り
外す。
【0028】このような電線固定具A3は、操作棒Sを
回転させるのみでピン碍子Pに被着でき、作業が極めて
簡単になる。しかも、縁回り電線Fがピン碍子Pにしっ
かりと固定され、長期使用にも十分耐え得るようになっ
ている。また、本体部17は、先に説明したようにポリ
エチレン等の合成樹脂材といった絶縁性及び難燃性を有
する材質により成形されていることから、針金等の金属
線材が接触しても短絡することがなく、しかも強度的に
強くて破損のおそれも少ないばかりか耐候性に優れる。
【0029】なお、前記電線を固定するための固定手段
は第一・第二実施の形態で説明した構成に限るものでは
ない。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る電線固
定具は、ピン碍子に被着する絶縁性のカバー部材と、前
記カバー部材内に配置されると共に電線に掛止して該電
線を固定するための固定手段とから構成され、ピン碍子
にカバー部材を被着するのみで、電柱の上部に架設され
る電線をピン碍子に留めて固定することができることか
ら、電線の固定作業が簡単となり作業能率が向上する。
また、前記カバー部材に営巣材として針金等の金属線材
が接触しても短絡することがなく、配電線事故が防止さ
れる。更に、前記カバー部材内に前記電線に掛止して該
電線を固定するための固定手段を配置するようにしたの
で、電線がピン碍子にしっかりと固定され、長期使用に
十分耐えることができる。
【0031】また、ピン碍子の上面を覆う絶縁性の本体
部と、前記本体部の一端側に設けられ前記ピン碍子の一
側に沿う電線に掛止する電線掛止部と、前記本体部の他
端側に設けられると共に前記電線を前記電線掛止部によ
りピン碍子側へ引寄せて固定するための締止部材と、か
らなる電線固定具にあっては、ピン碍子に被着してアダ
プターに操作棒の先端を差し込み、その操作棒を回転さ
せるのみでピン碍子に電線が固定できるので、操作が極
めて簡単となり、作業能率が一層向上するという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施の形態に係る電線固定具の正面図。
【図2】第1実施の形態に係る電線固定具の平面図。
【図3】第1実施の形態に係る電線固定具の側面図。
【図4】図1のV−V線断面図。
【図5】図2のW−W線断面図。
【図6】第1実施の形態に係る電線固定具をピン碍子に
被着する前の使用状態図。
【図7】第1実施の形態に係る電線固定具の被着する状
態を示す側面断面図。
【図8】第1実施の形態に係る電線固定具をピン碍子に
被着した後の使用状態図。
【図9】第1実施の形態に係る電線固定具のピン碍子に
被着した後の正面断面図。
【図10】第1実施の形態に係る電線固定具のピン碍子
に被着した後の側面断面図。
【図11】第2実施の形態に係る電線固定具の正面図。
【図12】第2実施の形態に係る電線固定具の平面図。
【図13】第2実施の形態に係る電線固定具の側面図。
【図14】図11のX−X線断面図。
【図15】図12のY−Y線断面図。
【図16】第2実施の形態に係る電線固定具のピン碍子
に被着した後の正面断面図。
【図17】第2実施の形態に係る電線固定具のピン碍子
に被着した後の側面断面図。
【図18】第3実施の形態に係る電線固定具の正面図。
【図19】第3実施の形態に係る電線固定具の平面図。
【図20】第3実施の形態に係る電線固定具の側面図。
【図21】図19のZ−Z線断面図。
【図22】第3実施の形態に係る電線固定具のピン碍子
に被着した後の平面図。
【図23】第3実施の形態に係る電線固定具のピン碍子
に被着した後の側面図。
【符号の説明】
1 カバー部材 2 固定手段(掛止部材) 13a 基端部 13b 腕杆部 14 電線掛止部 17 本体部 18 電線掛止部 21 締止部材 23 押え爪部材 A,A2,A3 電線固定具 D 電線 DC 電柱 P ピン碍子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 喜重 愛知県名古屋市昭和区鶴舞二丁目5番6号 名伸電機株式会社内 Fターム(参考) 5G331 AA04 BB32 BC12 CA02 CA06 DA03 EA03 5G367 AA02 AB03 AD05 BA01 BB04 BB10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピン碍子に沿わせるようにして電柱の上
    部に架設される電線を該ピン碍子に留めるための電線固
    定具であって、前記ピン碍子に被着する絶縁性のカバー
    部材と、前記カバー部材内に配置されると共に前記電線
    に掛止して該電線を固定するための固定手段と、からな
    る電線固定具。
  2. 【請求項2】 前記固定手段は、基端部が前記カバー部
    材の内周面に固着される弾性を備えた金属線からなり、
    その先端部には前記電線に掛止して該電線を前記ピン碍
    子に固定しておくための電線掛止部を設けてなる請求項
    1記載の電線固定具。
  3. 【請求項3】 ピン碍子に沿わせるようにして電柱の上
    部に架設される電線を該ピン碍子に留めるための絶縁性
    の電線固定具であって、前記ピン碍子の上面を覆う本体
    部と、前記本体部の一端側に設けられ前記電線に掛止す
    る電線掛止部と、前記本体部の他端側に設けられると共
    に前記電線を前記電線掛止部によりピン碍子側へ引寄せ
    て固定するための締止部材と、からなる電線固定具。
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