JP2003157551A - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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JP2003157551A
JP2003157551A JP2001353898A JP2001353898A JP2003157551A JP 2003157551 A JP2003157551 A JP 2003157551A JP 2001353898 A JP2001353898 A JP 2001353898A JP 2001353898 A JP2001353898 A JP 2001353898A JP 2003157551 A JP2003157551 A JP 2003157551A
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objective lens
optical disc
optical disk
power supply
circuit
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JP2001353898A
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English (en)
Inventor
Junji Kumasaka
淳史 熊坂
Shinichi Yunoki
進一 柚木
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、光ディスク装置に関し、特に高開
口数の光学系によりレーザービームを照射する光ディス
ク装置に適用して、光ディスクへの対物レンズの衝突を
確実に防止することができるようにする。 【解決手段】 本発明は、電源の立ち下がりにより、コ
ンデンサに蓄積された電荷を電磁アクチュエータ9に供
給し、光ディスク3に近づく方向ヘの対物レンズ7の可
動を抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク装置に
関し、特に高開口数の光学系によりレーザービームを照
射する光ディスク装置に適用することができる。本発明
は、電源の立ち下がりにより、コンデンサに蓄積された
電荷を電磁アクチュエータに供給し、光ディスクに近づ
く方向ヘの対物レンズの可動を抑制することにより、高
開口数の対物レンズによりレーザービームを照射する場
合でも、光ディスクへの対物レンズの衝突を確実に防止
することができるようにする。
【0002】
【従来の技術】従来、光ディスク装置においては、光デ
ィスクの厚さのばらつき、光ディスクのうねり、ターン
テーブルの高さのばらつき等により、光ディスク面の面
振れを避け得ない。このため光ディスク装置において
は、フォーカス制御により、光ディスクの面振れに追従
して対物レンズの位置を変位させ、これにより安定に光
ディスクに記録されたデータを再生するようになされて
いる。
【0003】コンパクトディスク、ミニディスク、DV
D(Digital Versatile Disk)等の光ディスク装置で
は、比較的開口数の小さな対物レンズが適用されること
により、ディスク表面より十分な距離を隔てて対物レン
ズを配置すると共に、対物レンズの可動可能範囲を制限
することにより、事故等により電源が遮断した場合にお
いても、対物レンズが光ディスクに衝突しないようにな
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで近年、光ディ
スク装置においては、高開口数の対物レンズを介して短
波長のレーザービームを光ディスクに照射することによ
り、記録密度を向上するようになされている。このよう
な光ディスク装置においては、対物レンズの開口数が高
いことにより、その分、コンパクトディスク等に比して
光ディスクに近接して対物レンズを保持することが必要
になる。
【0005】これによりこのような光ディスク装置にお
いては、正常にフォーカス制御した場合には、コンパク
トディスク等の光ディスク装置と同様に、ディスク面の
面振れに追従させて対物レンズを可動できるのに対し、
事故等により電源が遮断した場合、対物レンズが光ディ
スクに衝突する恐れがあった。因みに、光ディスクに対
物レンズが衝突すると、衝撃により対物レンズが損傷す
る場合も考えられ、この場合は、光ディスク装置が故障
してしまうことになる。また光ディスクのディスク表面
を傷つける場合も考えられ、この場合には、光ディスク
に記録された貴重なデータを再生できなくなる恐れがあ
る。
【0006】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、高開口数の対物レンズによりレーザービームを照射
する場合でも、光ディスクへの対物レンズの衝突を確実
に防止することができる光ディスク装置を提案しようと
するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め請求項1の発明においては、フォーカス制御回路の駆
動用電源の立ち下がりにより、この駆動用電源で充電さ
れたコンデンサの蓄積電荷を電磁アクチュエータに供給
し、光ディスクに近づく方向ヘの対物レンズの可動を抑
制する。
【0008】請求項1の構成によれば、フォーカス制御
回路の駆動用電源の立ち下がりにより、この駆動用電源
により充電されたコンデンサの蓄積電荷を電磁アクチュ
エータに供給し、光ディスクに近づく方向ヘの対物レン
ズの可動を抑制することにより、簡易な構成で、確実に
光ディスクへの対物レンズ衝突を防止することができ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、適宜図面を参照しながら本
発明の実施の形態を詳述する。
【0010】(1)実施の形態の構成 図1は、本発明の実施の形態に係る光ディスク装置を示
すブロック図である。この光ディスク装置1において、
スピンドルモータ2は、スピンドルドライバ4の駆動に
より光ディスク3を所定の回転速度により回転駆動す
る。スピンドルドライバ4は、ディジタルシグナルプロ
セッサ(DSP)5の制御によりスピンドルモータ2を
駆動する。
【0011】光ピックアップ6は、図示しない駆動回路
の駆動により内蔵の半導体レーザーよりレーザービーム
を出射し、対物レンズ7を介してこのレーザービームを
光ディスク3に照射する。またこのレーザービームの照
射により光ディスク3から得られる戻り光を所定の受光
素子により受光し、その受光結果を出力する。光ディス
ク装置1では、この受光結果を図示しない信号処理回路
により処理し、光ディスク3に形成されたピット列及び
マーク列に応じて信号レベルが変化する再生信号、フォ
ーカスエラー量に応じて信号レベルが変化するフォーカ
スエラー信号、トラッキングエラー量に応じて信号レベ
ルが変化するトラッキングエラー信号等を生成する。光
ディスク装置1は、これらの信号のうち、再生信号の信
号処理により光ディスク3に記録されたデータを再生す
る。
【0012】光ピックアップ6において、対物レンズ7
は、光ディスク3の情報記録面に対する鉛直方向、光デ
ィスク3の半径方向に、それぞれ可動可能に、ボイスコ
イルモータ構成の電磁アクチュエータに保持されて配置
される。対物レンズ7は、この電磁アクチュエータによ
り何ら駆動されていないで、この電磁アクチュエータに
よる平衡状態に保持されている場合、図2において、符
号Aにより示すように、光ディスク3のディスク表面か
らレンズ先端までの距離Dが十分に大きな距離になるよ
うに、フォーカス制御の位置よりオフセットして保持さ
れ、電源が立ち上げられると、電磁アクチュエータの駆
動によるフォーカスサーチの処理により、光ディスク3
の情報記録面でレーザービームが合焦するまで、光ディ
スク3に徐々に近づけられる。その後、対物レンズ7
は、フォーカス制御により、符号Bにより示すように、
ディスク表面の変位に追従して上下に可動し、光ディス
ク3のディスク表面に対して所定距離(ワーキングディ
スタンスWDである)に保持されるようになされてい
る。
【0013】フォーカスドライバ8は、ディジタルシグ
ナルプロセッサ5の制御により、この電磁アクチュエー
タを構成するボイスコイルのうち、フォーカス制御用の
ボイスコイルであるフォーカスコイル9を駆動し、これ
により対物レンズ7を上下方向に可動する。
【0014】ディジタルシグナルプロセッサ5は、光ピ
ックアップ6で戻り光を受光して得られるフォーカスエ
ラー信号によりフォーカスドライバ8の動作を制御し、
これによりフォーカス制御の処理を実行する。また同様
にしてスピンドルドライバ4を駆動し、これによりスピ
ンドル制御の処理を実行する。なおディジタルシグナル
プロセッサ5は、フォーカス制御と同様にしてトラッキ
ング制御の処理を実行するようになされている。
【0015】これによりディジタルシグナルプロセッサ
5及びフォーカスドライバ8は、光ピックアップ6によ
る戻り光の受光結果に基づいて、電磁アクチュエータを
駆動して対物レンズを可動することにより、フォーカス
制御するフォーカス制御回路を構成するようになされて
いる。
【0016】電源回路11は、この光ディスク装置1の
各部の電源を供給する。電源監視回路12は、電源回路
11によるディジタルシグナルプロセッサ5への電源の
供給を監視し、この電源が立ち上がると、監視信号S1
の信号レベルを立ち上げ、この電源が立ち下がると、監
視信号S1の信号レベルを立ち下げる。かくするにつき
電源監視回路12は、電源回路11を構成する集積回路
の電源監視機能により構成されるようになされている。
【0017】アウェイ回路13は、この電源監視回路1
2による監視信号S1に基づいてディジタルシグナルプ
ロセッサ5の電源が立ち下がると、フォーカスコイル9
を駆動し、これにより光ディスクに近づく方向ヘの対物
レンズ7の可動を抑制する。これに対してディジタルシ
グナルプロセッサ5の電源が正常に供給されていること
により、フォーカス制御系が正しく動作している場合に
は、このようなフォーカスコイル9の駆動を停止し、こ
れにより正しくフォーカス制御の処理を実行できるよう
にする。
【0018】図3は、このアウェイ回路13を周辺構成
と共に詳細に示す接続図である。この光ディスク装置1
において、フォーカスドライバ8は、ディジタルシグナ
ルプロセッサ5から出力される駆動信号により、フォー
カスコイル9の両側端子の電位を相補的に変化させてフ
ォーカスコイル9を駆動する。アウェイ回路13は、こ
のフォーカスコイル9の両側端子に、フォーカスドライ
バ8と並列に接続される。
【0019】アウェイ回路13は、電源回路11から供
給される電源VCCを受け、この電源VCCにより動作
する。アウェイ回路13は、ダイオード21等により逆
流を防止して、この電源VCCのラインに大容量のコン
デンサ22が配置され、これにより電源回路11からの
電源VCCが立ち下がった場合でも、このコンデンサ2
2に充電された電力により一定時間の間、動作できるよ
うになされている。
【0020】アウェイ回路13は、コレクタ抵抗24を
介して電源ラインVCCに接続されてなるエミッタ接地
型NPNトランジスタ23に対して、電源監視回路12
から出力される監視信号S1を入力し、このトランジス
タ23のコレクタ出力を続くトランジスタ25及び29
に出力する。これによりアウェイ回路13は、監視信号
S1の信号レベルが立ち下がると、トランジスタ23を
オフ状態に切り換え、監視信号S1の極性を判定してな
るコレクタ出力信号S2を生成する。またこれとは逆
に、監視信号S1の信号レベルが立ち上がっている場合
には、トランジスタ23をオン状態に切り換え、同様に
監視信号S1の極性を判定してなるコレクタ出力信号S
2を生成する。
【0021】トランジスタ25は、コレクタ抵抗27を
介して電源ラインVCCに接続されてなるエミッタ接地
型NPNトランジスタ23であり、これにより監視信号
S1の信号レベルが立ち下がってトランジスタ23がオ
フ状態に切り換わると、オン状態に動作を切り換え、ト
ランジスタ23のコレクタ出力をさらに反転してなるコ
レクタ出力信号S3を生成する。またこれとは逆に、監
視信号S1の信号レベルが立ち上がってトランジスタ2
3がオン状態に保持されている場合には、オフ状態に動
作を切り換え、トランジスタ23のコレクタ出力をさら
に反転してなるコレクタ出力信号S3を生成する。これ
によりアウェイ回路13は、監視信号S1の信号レベル
が立ち下がると、相補的に信号レベルが変化する駆動信
号S2及びS3を生成するようになされている。
【0022】トランジスタ29及び30は、それぞれエ
ミッタ抵抗31及び32を介して電源VCC及びアース
に接続され、それぞれベース抵抗34及び35を介し
て、相補的に信号レベルが変化する駆動信号S3及びS
2を入力する。トランジスタ29及び30は、それぞれ
フォーカスコイル9のホット側端及びコールド側端にコ
レクタが接続され、これにより監視信号S1の信号レベ
ルが立ち上がっている場合には、共にオフ状態に設定さ
れて、何らフォーカスドライバ8によるフォーカスコイ
ル9の駆動に影響を与えないのに対し、監視信号S1の
信号レベルが立ち下がってトランジスタ23及び25が
それぞれオフ状態及びオン状態に切り換わると、共にオ
ン状態に切り換わり、フォーカスコイル9を介してコン
デンサ22に蓄積された電荷を放電させるようになされ
ている。
【0023】ここでこの実施の形態においては、このよ
うにして放電する電流Iによる電磁アクチュエータの駆
動方向が、光ディスク3より対物レンズ7を遠ざける向
きとなるように、フォーカスコイル9の接続、フォーカ
スドライバ8の極性等が設定されるようになされ、これ
によりこの実施の形態においては、事故等により電源が
遮断した場合でも、光ディスク3への対物レンズ7の衝
突を防止できるようになされている。
【0024】ここで光ディスク装置1において、フォー
カス制御している場合、図2に示すように、光ディスク
のディスク面が面振れしても、この面振れに追従するよ
うに電磁アクチュエータより対物レンズ7が変位し、こ
れによりワーキングディスタンスWDだけ光ディスクの
ディスク面より離間した位置に対物レンズ7が常時保持
される。この状態で不意に電源が遮断した場合、対物レ
ンズ7においては、ディジタルシグナルプロセッサ5に
よるフォーカス制御が停止し、それまでディスク面の周
期的な変位に追従して上下動していることにより、慣性
力により、また対物レンズ7を保持する板バネにより、
上下動を継続することになる。また光ディスク3におい
ても慣性により回転を継続することになる。
【0025】このような電源の遮断が、面振れの最下点
に対物レンズ7が位置した状態で発生すると、この場合
は、対物レンズ7とディスク面との間隔が開く方向であ
ることにより、対物レンズ7が光ディスク3に衝突する
確率は小さく、徐々に上下動の振幅も小さくなると考え
られる。これとは逆に、対物レンズ7が光ディスク3側
に運動している状態で電源が遮断すると、対物レンズ7
においては、そのまま光ディスク3に近づくように運動
し、このような場合に光ディスク3に対物レンズ7が衝
突する確率が高くなると考えられる。これらより光ディ
スク装置1においては、不意に電源が遮断した場合に、
フォーカス制御における対物レンズ7の状態によって、
対物レンズ7が光ディスク3に衝突したり、衝突しなか
ったりすると考えられる。
【0026】これにより図2に示すように、光ディスク
3のディスク表面の面振れの軌道をy’とし、対物レン
ズの軌道をyとし、電源が遮断した後の動特性を検討す
る。ここで光ディスク3については、回転に同期して面
振れが発生することにより、また回転を停止しても慣性
により回転することにより、周期関数sin(ωt)を
用いて面振れによる動特性y’を次式により示す。
【0027】
【数1】
【0028】これに対して対物レンズ7の動特性yにお
いては、板バネ、自重により平衡する位置(符号A)に
向かう力を対物レンズ7が受けることにより、次式によ
り表すことができる。なおここでV0は、光ディスク3
に向かう方向の速度であり、Kは、バネ定数、Mは、保
持機構等を含む対物レンズ7の自重、gは重力加速度で
あり、Offsetは、フォーカス制御における対物レ
ンズ7の可動中心である。
【0029】
【数2】
【0030】これによりアウェイ回路13によりフォー
カスコイル9を駆動して加速度αを与えると、対物レン
ズ7の動特性yは、次式により表すことができる。
【0031】
【数3】
【0032】これにより加速度αを適切に設定すれば、
面振れの動特性y’と対物レンズ7の動特性yとが交差
しないようにすることができ、衝突を防止できることが
判る。ここでフォーカスコイル9の駆動においては、電
流駆動であることにより、加速度αは、フォーカスコイ
ル9に流れる電流Iに比例して変化する。すなわち電流
Iの設定により衝突を防止することができる。ここで電
流Iにおいては、コンデンサ22の蓄積電荷Qが、抵抗
31、トランジスタ29、フォーカスコイル9、トラン
ジスタ29、抵抗32を経由して流出することにより、
これらの流路の抵抗値をRとおいて、放電開始時におい
ては、次式により表すことができる。
【0033】
【数4】
【0034】これにより加速度αは、次式の時間関数に
より表すことができる。
【0035】
【数5】
【0036】これによりコンデンサ22の容量Cの設
定、抵抗31、32の抵抗値の設定により、確実に衝突
を防止できることが判る。なお光ディスク装置1におい
ては、ホスト装置に内蔵して使用される場合もあり、こ
の場合に、水平置き又は垂直置きによりホスト装置に配
置される。ここで水平置きは、光ディスク3のディスク
面が水平面となるようにして配置するものであり、光ピ
ックアップ6は、光ディスク3の下側に配置される。こ
れに対して垂直置きは、ディスク面が垂直面となるよう
に配置するものである。このような配置において、水平
置きの場合には、(2)式及び(3)式により示す対物
レンズ7の自重Mによる加速度が対物レンズ7を光ディ
スク3より遠ざける方向に加わるのに対し、垂直置きの
場合には、このような自重Mによる加速度が殆ど0とな
る。これにより光ディスク装置1においては、垂直置き
により配置した場合でも十分な加速度を与えて衝突を防
止できるように、コンデンサ22の容量C等が設定され
るようになされている。
【0037】これによりこの実施の形態において、アウ
ェイ回路13は、フォーカス制御回路の駆動用電源の立
ち下がりにより、駆動用電源で充電されたコンデンサ2
2の蓄積電荷を電磁アクチュエータに供給し、光ディス
クに近づく方向ヘの対物レンズ7の可動を抑制する衝突
保護回路を構成するようになされている。またこの衝突
防止回路が、コンデンサ22と、駆動用電源に応じて動
作して、このコンデンサ22に充電された電荷を電磁ア
クチュエータに供給するトランジスタ23、25、2
9、30等によるスイッチ回路により構成されるように
なされている。
【0038】(2)実施の形態の動作 以上の構成において、この光ディスク装置1は(図
1)、光ディスク3の装填が検出されると、又は光ディ
スク3を装填した状態で電源が立ち上げられると、スピ
ンドルモータ2に光ディスク3がチャッキングされ、ス
ピンドルドライバ4、ディジタルシグナルプロセッサ5
によるスピンドルモータ2の駆動により、光ディスク3
の回転が立ち上げられる。またフォーカスエラー信号を
モニタしてディジタルシグナルプロセッサ5、フォーカ
スドライバ8により実行されるフォーカスサーチの処理
により、光ディスク3より遠ざかった平衡位置に保持さ
れてなる対物レンズ7が、徐々に光ディスク3に近づけ
られ、情報記録面に合焦する位置まで近づくと、ディジ
タルシグナルプロセッサ5、フォーカスドライバ8によ
る駆動がフォーカス制御の駆動に切り換えられる。これ
により光ディスク装置1においては、ディスク表面に対
してワーキングディスタンスWDだけ距離を隔てて対物
レンズ7が保持され、光ディスク3の面振れに追従する
ように、対物レンズ7が上下動してフォーカス制御の処
理が実行される(図2)。
【0039】光ディスク装置1において、このようにフ
ォーカス制御した状態で、事故等により電源が立ち下が
ると、ディジタルシグナルプロセッサ5によるフォーカ
ス制御の処理が停止し、これにより光ディスク3に対物
レンズ7が衝突する恐れが発生する。
【0040】この光ディスク装置1では(図3)、アウ
ェイ回路13において、フォーカス制御している状態
で、ディジタルシグナルプロセッサ5に供給される電源
VCCにより、コンデンサ22が充電される。またディ
ジタルシグナルプロセッサ5の電源VCCが立ち下がる
と、コンデンサ22に充電された電力の電源側への逆流
がダイオード21により防止され、これにより電源が立
ち下がった後、所定時間の間は、このコンデンサ22に
蓄積された電力によりアウェイ回路13が動作する。
【0041】光ディスク装置1では、このようにして電
源が立ち下がった後、所定時間動作するアウェイ回路1
3において、電源VCCが立ち下がると、監視信号S1
の信号レベルの立ち下がりにより、トランジスタ23が
オフ状態に動作を切り換える。またこのトランジスタ2
3の動作の切り換えにより、続くトランジスタ25がオ
ン状態の動作を切り換え、これらトランジスタ23及び
25の動作の切り換えにより、フォーカスコイル9に接
続されてなるトランジスタ29、30がオン状態に動作
を切り換える。これによりコンデンサ22に蓄積された
電荷がエミッタ抵抗31、トランジスタ29、フォーカ
スコイル9、トランジスタ30、エミッタ抵抗32を介
して放電し、この放電電流により光ディスク3に向かう
方向への対物レンズ7の可動が抑制される。これにより
光ディスク装置1においては、光ディスク3への対物レ
ンズ7の衝突が防止される。
【0042】かくするにつき図4(A)及び(B)は、
このようなアウェイ回路13を設けない場合について、
水平置きの状態で、それぞれディスク面の動特性y’及
び対物レンズ7の動特性yを示す特性曲線図である。図
4(A)は、対物レンズ7が光ディスク3に向かう上向
きの速度V0が最大となるタイミングでフォーカス制御
を停止した場合であり、この場合、2つの動特性y’及
びyが交差していることにより、衝突することが判る。
これに対して図4(B)は、対物レンズ7が下方に最も
変位し、これにより対物レンズ7を支えるバネが最も延
びたタイミングでフォーカス制御を停止した場合であ
り、この場合、2つの動特性y’及びyが交差しないこ
とにより、衝突しないことが判る。
【0043】これに対して図5(A)及び(B)は、こ
の図4(A)及び(B)と同一の条件によりアウェイ回
路13を設けた場合を示す特性曲線図である。この場
合、何れのタイミングでフォーカス制御が停止しても、
衝突を防止できることが判る。
【0044】これに対して電源の起動時においては、図
6に示すように、ディジタルシグナルプロセッサ5への
電源の供給が開始された後、監視信号S1の信号レベル
が遅れて立ち上がる場合も考えられる。またディジタル
シグナルプロセッサ5においては、制御プログラムのロ
ードに時間を要し、これにより電源の立ち上げにより即
座にフォーカスコイル9の制御を開始できない。しかし
ながらこれらの場合でも、アウェイ回路13によりフォ
ーカスコイル9に流れる電流Iは、光ディスク3から対
物レンズ7を遠ざける方向であることにより、光ディス
ク3への対物レンズ7の衝突を防止することができる。
【0045】(3)実施の形態の効果 以上の構成によれば、電源の立ち下がりにより、コンデ
ンサに蓄積された電荷を電磁アクチュエータに供給し、
光ディスクに近づく方向ヘの対物レンズの可動を抑制す
ることにより、高開口数の対物レンズによりレーザービ
ームを照射する場合でも、光ディスクへの対物レンズの
衝突を確実に防止することができる。
【0046】またこのような衝突の防止回路を、コンデ
ンサと、駆動用電源に応じて動作するスイッチ回路とに
より構成することにより、簡易な構成により光ディスク
への対物レンズの衝突を防止することができる。
【0047】(4)他の実施の形態 なお上述の実施の形態においては、いわゆる片側電源に
よりアウェイ回路を構成する場合について述べたが、本
発明はこれに限らず、正負電源によるいわゆる両側電源
によりフォーカス制御する場合には、これに対応するよ
うにアウェイ回路を構成して同様の効果を得ることがで
きる。
【0048】また上述の実施の形態においては、電源回
路を構成する集積回路の電源監視機能により電源監視回
路を構成する場合について述べたが、本発明はこれに限
らず、ディジタルシグナルプロセッサ5に入力する電源
を直接、監視信号S1とするようにしてもよく、また適
当な分圧比によりディジタルシグナルプロセッサ5に入
力する電源を分圧して監視信号S1とするようにしても
よい。
【0049】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、電源の立
ち下がりにより、コンデンサに蓄積された電荷を電磁ア
クチュエータに供給し、光ディスクに近づく方向ヘの対
物レンズの可動を抑制することにより、高開口数の対物
レンズによりレーザービームを照射する場合でも、光デ
ィスクへの対物レンズの衝突を確実に防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る光ディスク装置を示
すブロック図である。
【図2】図1の光ディスク装置におけるフォーカス制御
の説明に供する特性曲線図である。
【図3】図1の光ディスク装置におけるアウェイ回路を
示す接続図である。
【図4】光ディスクと対物レンズとの衝突の説明に供す
る特性曲線図である。
【図5】図3のアウェイ回路の動作の説明に供する特性
曲線図である。
【図6】電源起動時におけるアウェイ回路の動作の説明
に供する特性曲線図である。
【符号の説明】 1……光ディスク装置、3……光ディスク、5……ディ
ジタルシグナルプロセッサ、7……対物レンズ、9……
フォーカスコイル、13……アウェイ回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の電磁アクチュエータにより可動可能
    に対物レンズを保持し、前記対物レンズを介して光ディ
    スクにレーザービームを照射して戻り光を受光し、前記
    戻り光の受光結果を出力する光ピックアップと、 前記受光結果に基づいて、前記電磁アクチュエータを駆
    動して前記対物レンズを可動することにより、フォーカ
    ス制御するフォーカス制御回路と、 前記フォーカス制御回路の駆動用電源の立ち下がりによ
    り、前記駆動用電源で充電されたコンデンサの蓄積電荷
    を前記電磁アクチュエータに供給し、前記光ディスクに
    近づく方向ヘの前記対物レンズの可動を抑制する衝突保
    護回路とを備えることを特徴とする光ディスク装置。
  2. 【請求項2】前記衝突保護回路は、 前記コンデンサと、 前記駆動用電源に応じて動作するスイッチ回路とを有す
    ることを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置。
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JP2006079783A (ja) * 2004-09-13 2006-03-23 Sony Corp ディスクドライブ装置、対物レンズ制御方法

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