JP2003157517A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JP2003157517A
JP2003157517A JP2002350963A JP2002350963A JP2003157517A JP 2003157517 A JP2003157517 A JP 2003157517A JP 2002350963 A JP2002350963 A JP 2002350963A JP 2002350963 A JP2002350963 A JP 2002350963A JP 2003157517 A JP2003157517 A JP 2003157517A
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JP2002350963A
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Masakazu Tani
正和 谷
Yoshiyuki Makita
義幸 蒔田
Norihisa Yoshimoto
規寿 吉本
Kenichiro Yoshida
健一郎 吉田
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Hitachi Maxell Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エラーレートが低く、オフトラックの小さ
い、MRヘッド対応磁気記録媒体の提供。 【解決手段】 非磁性支持体、下塗層、磁性層、バック
コート層からなる磁気記録媒体において、磁性層の厚さ
を0.30μm以下、中心線平均表面粗さRaを3.2nm
以下に設定し、磁性層とスライダ材料との摩擦係数をμ
mSL 、磁性層とSUSとの摩擦係数をμmSUS、バックコ
ート層とSUSとの摩擦係数をμBSUSとした時の[(μ
mSL )/(μmSUS)]を0.7〜1.3に設定し、かつ
[(μmSL )/(μBSUS)]を0.8〜1.5に設定する。
これにより、オフトラックが小さい優れた磁気記録媒体
が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、記録容量、アクセ
ス速度、転送速度が高い磁気記録媒体に関し、特に磁気
抵抗効果型素子(MR素子)を利用した再生ヘッド(以
下、MRヘッド)を使用するデータバックアップ用磁気
記録媒体に関する。 【0002】 【従来の技術および発明が解決しようとする課題】磁気
テープは、オーディオテープ、ビデオテープ、コンピユ
ータ用テープなど種々の用途があるが、特にデータバッ
クアップ用テープの分野ではバックアップ対象となるハ
ードディスクの大容量化に伴い、1巻当たり数十GB以
上の記憶容量のものが商品化されており、今後ハードデ
ィスクのさらなる大容量化に対応するためバックアップ
テープの高容量化は不可欠である。また、アクセス速
度、転送速度を大きくするため、テープの送り速度、テ
ープとヘッド間の相対速度を高めることが必要不可欠で
ある。 【0003】バックアップテープ1巻当たりの高容量化
のためには、テープ全厚を薄くして1巻あたりのテープ
長さを長くすること、磁性層厚さを0.3μm以下と極め
て薄くすることで厚さ減磁を小さくして記録波長を短く
することと共に、トラック幅(テープ上の信号パターン
幅)を15μm以下と狭くして幅方向の記録密度を高く
することが必要である。 【0004】磁性層厚さを0.3μm以下と極めて薄くす
ると、耐久性が劣化したりするので、非磁性支持体と磁
性層との間に少なくとも一層の下塗層を設ける必要があ
る。また、記録波長を短くすると、磁性層と磁気ヘッド
とのスペーシングの影響が大きくなるので、磁性層に大
きな突起があると、スペーシングロスにより、出力ピー
クの半値幅(以下、PW50)が広くなったり出力が低
下したりして、エラーレートが高くなる。 【0005】トラック幅を15μm以下と狭くして幅方
向の記録密度を高くすると磁気記録媒体からの漏れ磁束
が小さくなるため、再生ヘッドに微小磁束でも高い出力
が得られる磁気抵抗効果型素子を使用した再生ヘッド
(以下、MRヘッド)を使用する必要がある。 【0006】従来、MRヘッド対応の磁気記録媒体にお
いては、磁気記録媒体の磁束(残留磁束密度と厚さの
積)を特定の値に制御してMRヘッドの出力の歪を防止
したり(例えば特許文献1、2参照)、磁性層表面のへ
こみを特定の値以下にしてMRヘッドのサーマル・アス
ペリティを低減したり(例えば特許文献3参照)するこ
とが提案されている。 【0007】 【特許文献1】特開平11−238225号公報(特許
請求の範囲、段落番号0007〜0011、実施例) 【特許文献2】特開2000−40217号公報(特許
請求の範囲、段落番号0006〜0009、実施例) 【特許文献3】特開2000−40218号公報(特許
請求の範囲、段落番号0005〜0014、0023、
実施例、図2、図3) 【0008】従来の磁気ヘッドは記録用の磁気誘導型ヘ
ッドと再生用の磁気誘導型ヘッドとを貼り合わせたチッ
プをそのまま使用する。一方、図2および図3に模式的
に示すようにMRヘッド20は、記録用の磁気誘導型の
記録ヘッド21と複合した形でスライダ22に埋めこん
で使用される。これらの図において、符号20aはMR
素子、21a・21bは記録ヘッド21を構成する磁気
素子、21cは書き込みギャップ、23はシールド材を
示す。また、MRヘッド20はスライダ面22aより2
5nm程度引っ込んだ状態で埋め込まれている。すなわ
ち、従来のヘッドは非常に小さいチップからなり、ナイ
フエッジが磁気テープに食い込むような形態で走行する
のに対して、図2および図3に示したようなMRヘッド
20は大きなスライダ22に引っ込んだ状態で埋め込ま
れているので、スライダ22に対して磁気テープ30が
接触しながら走行する。また、磁気テープ30がMRヘ
ッド20の方に膨らむようにして磁気テープ30とMR
ヘッド20とがコンタクトする。このようにコンタクト
形態が従来とは大幅に異なっているので、一口にスペー
シングロスの低減といっても、磁気テープに要求される
特性は全く異なっている。さらに、MRヘッド20はM
R素子20aが非常に薄い薄膜から構成されるので、摩
耗し易いという問題点もある。なお、図2および図3に
示したごとく、磁気テープ30がフォワード方向および
バック方向のいずれの方向に走行しても記録・再生でき
るように、MRヘッド20および記録ヘッド21は通常
は対で設けられ、また複数のトラックを同時に読み書き
できるように図2の左右方向に複数設けられる。 【0009】加えて、MRヘッドはトラック幅が非常に
狭いので、MRヘッドのトラッキングサーボのために、
サーボ信号が設けられる。トラックサーボ方式には磁気
サーボ方式や光学サーボ方式があるが、前者は、サーボ
バンドを磁気記録により磁性層に形成し、これを磁気的
に読み取ってサーボトラッキングを行うものであり、後
者は、凹部アレイからなるサーボバンドをレーザー照射
等でバックコート層に形成し、これを光学的に読み取っ
てサーボトラッキングを行うものである。なお、これら
以外に、磁気サーボ方式にはバックコート層にも磁性を
持たせ、このバックコート層に磁気サーボ信号を記録す
る方式があり、また光学サーボ方式にはバックコート層
に光を吸収する材料等で光学サーボ信号を記録する方式
もある。 【0010】テープの送り速度やテープとヘッド間の相
対速度の高速化に対応するためには、サーボ信号をトレ
ースしながら高速走行する必要があるが、スライダ材料
(例えば、アルミナ/チタニア/カーバイド)やガイド
ローラ材料等に対する磁性層やバックコート層との摩擦
係数の最適化が不充分であると、磁気テ−プが蛇行して
トラッキングずれ(オフトラック)が起こり、PW50
が広くなったり出力が低下したりして、エラーレートが
高くなるという問題がある。 【0011】本発明は、MRヘッドに対応した磁気テー
プのスペーシングロスの低減と、磁気テープの蛇行によ
るオフトラックの低減とを図ることにより、エラーレー
トを向上させることを目的とする。また、本発明の磁気
記録媒体と組み合わせて使用されるMRヘッドの摩耗低
減を目的とする。 【0012】 【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成するため、鋭意検討した結果、磁性層とスライ
ダ材料(例えば、アルミナ/チタニア/カーバイド)と
の動摩擦係数(以下単に摩擦係数という)をμmSL 、磁
性層とSUS(SUS304、以下単にSUSという)
との摩擦係数をμmSUS、バックコート層とSUSとの摩
擦係数をμBSUSとした時の(μmSL /μmSUS)および
(μmSL /μBSUS)を特定の値に制御することにより、
磁気テ−プの蛇行によるオフトラックが低減され、エラ
ーレートが向上することを見出した。このオフトラック
低減によるエラーレートの向上効果は、トラック幅を1
5μm以下とした場合に特に大きい。 【0013】本発明は、以上の知見をもとにして完成さ
れたもので、非磁性支持体上の一面に、少なくとも一層
の下塗層と、磁性層とがこの順に形成され、反対面にバ
ックコート層を有する磁気記録媒体において、磁性層の
厚さが0.30μm以下、中心線平均表面粗さRaが3.2
nm以下で、磁性層とスライダ材料との摩擦係数をμ
mSL 、磁性層とSUSとの摩擦係数をμmSUS、バックコ
ート層とSUSとの摩擦係数をμBSUS、とした時の
[(μmSL )/(μmSUS)]が0.7〜1.3で、かつ
[(μmSL )/(μBSUS)]が0.8〜1.5である磁気記
録媒体に係るものである。なお、本発明でいう摩擦係数
は先にも述べたように動摩擦係数を意味し、その具体的
な測定法は後述する実施例で説明する。 【0014】 【発明の実施の形態】非磁性支持体上の少なくとも一面
に、少なくとも一層の下塗層と、磁性層とがこの順に形
成された磁気記録媒体において、磁性層の厚さを0.3μ
m以下とした磁気記録媒体は、磁性層が極めて薄く厚み
損失が小さいので磁気ヘッド走行方向の記録密度が高
い。磁性層の厚さは、0.01〜0.3μmが好ましく、0.
01〜0.25μmがより好ましく、0.01〜0.2μmが
さらに好ましく、0.01〜0.15μmがいっそう好まし
い。この範囲がより好ましいのは、0.01μm未満では
均一な磁性層が得にくく、0.3μmを越えると厚さ損失
により、再生出力が小さくなるためである。 【0015】磁性層の中心線平均表面粗さ(Ra)は3.
2nm以下が好ましく、0.5〜3.2nmがより好まし
く、0.7〜2.9nmがさらに好ましく、0.7〜2.5nm
がいっそう好ましい。この範囲が好ましいのは、磁性層
のRaが0.5nm未満では磁気テープの走行が不安定に
なり、Raが3.2nmを越えると、スペーシングロスに
より、PW50が広くなったり出力が低下したりして、
エラーレートが高くなるためである。 【0016】磁性層の凹凸の中心値をP0 、磁性層の最
大の凸量をP1 とした時の(P1 −P0 )は、30nm
以下が好ましく、5〜30nmがより好ましく、5〜2
5nmがさらに好ましく、5〜20nmがいっそう好ま
しい。この範囲が好ましいのは、磁性層の(P1 −P
0 )が5nm未満では磁気テープの走行が不安定になる
場合があり、(P1 −P0 )が30nmを越えると、ス
ペーシングロスにより、PW50が広くなったり出力が
低下したりして、エラーレートが高くなるためである。
また、(P1 −P0 )を30nm以下にすると、MRヘ
ッドとの衝突によるサーマル・アスペリティの低減にも
有効である。さらに、上記の条件を満たすと共に、磁性
層の最大の凸量をP1 、順次第2番目、第3番目、第4
番目、第5番目、・・・、第19番目、第20番目の凸
量をP2 、P3 、P4 、P5 、・・・、P19、P20とし
た時の(P1 −P20)が5nm以下であることが好まし
い。(P1 −P20)は1.8nm以下がより好ましく、1.
5nm以下がさらに好ましく、1.0nm以下が特に好ま
しい。この範囲が好ましいのは、(P1 −P20)を5n
m(より好ましくは1.8nm)以下にすると、スライダ
(アルミナ/チタニア/カーバイド)から約25nm引
っ込んで埋め込まれたMRヘッドと磁気テープが均一に
当たるのでコンタクトが良くなり、PW50の低減と出
力の向上によって、エラーレートが低くなるためであ
る。また、このような均一な突起があると、摩擦係数が
低くなると共に、MRスライダ(AlTiC;アルミナ
/チタニア/カーバイド)との引っ掛かりが低減され、
スムーズな走行性が得られるという副次的な効果もあ
る。なお、最大の凸量と第20番目の凸量の差が重要な
理由は、MRヘッドがスライダ面から約25nm引っ込
んだ形態で埋め込まれていることと関係があると考えら
れるが、明確な理由は不明である。現在のところは、実
験事実を述べるに留める。 【0017】さらに、スライダに埋め込まれたMRヘッ
ドを使用する磁気テープでは、[(P1 −P0 )/R
a]は12以下が好ましく、10以下がさらに好まし
く、8以下がさらに好ましく、6以下がいっそう好まし
い。[ (P1 −P0 )/Ra ]について12以下が好ま
しいのは、MR素子が磨耗した場合にも、MRヘッドと
磁気テープが均一に当たり、PW50が狭く出力が高く
維持されてエラーレートが低くなるためである。このよ
うな磁気テープは、磁性層に施すラッピング/ロータリ
/ティシュ処理(LRT処理)の処理条件のコントロー
ルによって得られる。 【0018】磁性層とスライダ材料(例えば、アルミナ
/チタニア/カーバイド)との摩擦係数をμmSL 、磁性
層とSUSとの摩擦係数をμmSUS、バックコート層とS
USとの摩擦係数をμBSUSとした時の[(μmSL )/
(μmSUS)]を0.7〜1.3に設定し、かつ[(μmSL
/(μBSUS)]を0.8〜1.5に設定すると、磁気テープ
の蛇行によるオフトラックが低減され、エラーレートが
向上する。この効果は、トラック幅が5μm以下の場合
に特に大きい。[(μmSL )/(μmSUS)]が0.85〜
1.15で、かつ[(μmSL )/(μBSUS)]が1.0〜1.
3であればより好ましく、[(μmSL )/(μmSUS)]
が0.9〜1.1で、かつ[(μmSL )/(μ BSUS)]が1.
0〜1.3であればさらに好ましい。このような磁気テー
プは、(1)磁性層に高級脂肪酸のエステルとともに脂
肪酸アミドを含有させ、あるいは磁性層中の架橋剤量を
減少させる等の工夫を磁性層に施し、(2)バックコー
ト層に粒径300nm〜400nmの大粒径カーボンブ
ラックと、粒径5nm〜200nmの小粒径カーボンブ
ラックとを含有させるとともに、(3)上記のLRT処
理(詳細は後述する)を磁性層に施すことにより得られ
る。 【0019】磁性層の保磁力は、120〜320kA/
mが好ましく、140〜320kA/mがより好まし
く、160〜320kA/mがさらに好ましい。磁性層
の保磁力が120kA/m未満では記録波長を短くする
と反磁界減磁で出力低下が起こり、320kA/mを越
えると磁気ヘッドによる記録が困難になることがある。 【0020】長手方向の残留磁束密度と厚さの積は0.0
018〜0.06μTmが好ましく、0.0036〜0.05
0μTmがより好ましく、0.004〜0.045μTmが
さらに好ましく、0.004〜0.040μTmがいっそう
好ましい。長手方向の残留磁束密度と厚さの積が0.00
18μTm未満では、MRヘッドによる再生出力が小さ
く、0.06μTmを越えるとMRヘッドによる再生出力
が歪みやすくなることがある。このような磁性層からな
る磁気記録媒体は、記録波長を短くでき、しかも、MR
ヘッドで再生した時の再生出力を大きくすることがで
き、さらには再生出力の歪を低減できて出力対ノイズ比
を大きくできるので好ましい。 【0021】下塗層の厚さは、0.3〜3.0μmが好まし
く、0.5〜2.5μmがより好ましく、0.5〜2.0μmが
さらに好ましく、0.5〜1.5μmがいっそう好ましい。
下塗層の厚さが0.3μm未満では磁気記録媒体の耐久性
が悪くなる場合があり、3.0μmを越えると磁気記録媒
体の耐久性向上効果が飽和するばかりでなく、磁気テー
プの場合は全厚が厚くなって、1巻当りのテープ長さが
短くなり、記憶容量が小さくなることがある。 【0022】バックコート層の厚さは、0.2〜0.8μm
が好ましい。この範囲が好ましいのは、0.2μm未満で
は磁気記録媒体の走行性が悪くなり、0.8μmを越える
と磁気記録媒体の全厚が厚くなって、1巻当りのテープ
長さが短くなり、記憶容量が小さくなるためである。バ
ックコート層の中心線平均表面粗さ(Ra)は2〜15
nmが好ましく、3〜8nmがより好ましい。バックコ
ート層のRaが2nm未満では磁気テープの走行が不安
定になることがあり、Raが15nmを越えると、裏写
により、磁性層の表面粗さが大きくなって、スペーシン
グロスが大きくなることがある。このようなバックコー
ト層は、粒径5nm〜100nmの小粒径カーボンブラ
ックと粒径300〜400nmの大粒径カーボンブラッ
クとを、小粒径カーボンブラックと大粒径カーボンブラ
ック合計の添加量が無機粉体重量を基準にして60〜9
8重量%となるように含有し、粒子径が0.1μm〜0.6
μmの酸化鉄を、無機粉体重量を基準にして2〜40重
量%含有させ、カレンダ処理を行うことによって得られ
る。なお、大粒径カーボンブラックの添加量は、通常、
小粒径カーボンブラックの5〜15重量%である。 【0023】以下に、各構成要素毎の好ましい形態を述
べる。 〈非磁性支持体〉非磁性支持体の厚さは、7.0μm以下
が好ましく、2.0〜7.0μmがより好ましく、2〜6.5
μmがさらに好ましく、2.5〜6.0μmがいっそう好ま
しい。この範囲の厚さの非磁性支持体が好ましいのは、
2μm未満では製膜が難しく、またテープ強度が小さく
なり、7.0μmを越えるとテープ全厚が厚くなり、テー
プ1巻当りの記憶容量が小さくなるためである。 【0024】非磁性支持体の長手方向のヤング率は、非
磁性支持体の厚さによって異なるが、通常5.07GPa
(500kg/mm2 )以上のものが使用される。このヤン
グ率は6.08GPa(600kg/mm2 )以上が好まし
く、7.09GPa(700kg/mm2 )以上が好ましい。
また、非磁性支持体の厚さが5.0μm以下の場合は、1
0.13GPa(1000kg/mm2 )以上のヤング率のも
のが好ましく使用される。非磁性支持体の長手方向のヤ
ング率が6.08GPa(600kg/mm2 )未満では、磁
気テープの強度が弱くなったり、磁気テープの走行が不
安定になったりすることがある。 【0025】非磁性支持体の長手方向のヤング率をM
D、幅方向のヤング率をTDとした時の比(MD/T
D)が0.6〜1.8である非磁性支持体を用いると、MR
ヘッドとの当たりが良くなるので好ましい。MD/TD
の好ましい範囲は、ヘリキャルスキャンタイプとリニア
レコーディングタイプとで異なっており、ヘリキャルス
キャンタイプで好ましいMD/TDの範囲は、0.6〜1.
2で、0.6〜1.0がより好ましく、0.60〜0.80がさ
らに好ましい。この範囲が好ましいのは、メカニズムは
現在のところ不明であるが、磁気ヘッドのトラックの入
り側から出側間の出力のばらつき(フラットネス)が大
きくなるためである。リニアレコーディングタイプで
は、1.0〜1.8が好ましく、1.1〜1.7がより好まし
く、1.2〜1.6がさらに好ましい。この範囲が好ましい
のは、ヘッドタッチが良くなるためである。このような
非磁性支持体には、ポリエチレンナフタレートフィル
ム、芳香族ポリアミドフィルム、芳香族ポリイミドフィ
ルム等がある。 【0026】〈下塗層〉上述のように、下塗層の厚さ
は、0.3〜3.0μmが好ましく、0.5〜2.5μmがより
好ましく、0.5〜2.0μmがさらに好ましく、0.5〜1.
5μmがいっそう好ましい。この範囲が好ましいのは、
0.3μm未満では磁気記録媒体の耐久性が悪くなる場合
があり、3.0μmを越えると磁気記録媒体の耐久性向上
効果が飽和するばかりでなく、磁気テープの場合は全厚
が厚くなって、1巻当りのテープ長さが短くなり、記憶
容量が小さくなるためである。 【0027】下塗層には、導電性改良の目的でカーボン
ブラック、塗料粘度やテープ剛性の制御を目的に非磁性
粒子を添加する。下塗層に使用する非磁性粒子として
は、酸化チタン、酸化鉄、アルミナ等があるが、酸化鉄
単独または酸化鉄とアルミナの混合系が使用される。下
塗層に、下塗層中の全無機粉体の重量を基準にして、粒
径10〜100nmのカーボンブラックを15〜35重
量%、長軸長0.05〜0.20μm、短軸長5〜200n
mの非磁性の酸化鉄を35〜83重量%、必要に応じて
粒径10〜100nmのアルミナを0〜20重量%含有
させると、ウエット・オン・ウエットで、その上に形成
した磁性層の表面粗さが小さくなるので好ましい。な
お、非磁性酸化鉄は通常針状であるが、粒状または無定
形の非磁性酸化鉄を使用する場合には粒径5〜200n
mの酸化鉄が好ましい。なお、表面の平滑性を損なわな
い範囲で100nm以上の大粒径カーボンブラックを添
加することを排除するものではない。その場合のカーボ
ンブラック量は、小粒径カーボンブラック量と大粒径カ
ーボンブラック量との和を上記範囲内にすることが好ま
しい。大粒径カーボンブラック量は通常、全カーボンブ
ラック量の20重量%以下である。 【0028】下塗層に添加するカーボンブラック(以
下、CBともいう)としては、アセチレンブラック、フ
ァーネスブラック、サーマルブラック等を使用できる。
通常、粒径が5nm〜100nmのものが使用される
が、粒径10nm〜100nmのものが好ましい。この
範囲が好ましいのは、CBがストラクチャーを持ってい
るため、粒径が10nm未満になるとCBの分散が難し
く、100nmを越えると平滑性が悪くなるためであ
る。CB添加量は、CBの粒子径によって異なるが、1
5〜35重量%が好ましい。この範囲が好ましいのは、
15重量%未満では導電性向上効果が乏しく、35重量
%を越えると効果が飽和するためである。粒径15nm
〜80nmのCBを15〜35重量%使用するのがより
好ましく、粒径20nm〜50nmのCBを20〜30
重量%用いるのがさらに好ましい。このような粒径・量
のカーボンブラックを添加することにより電気抵抗が低
減され、かつ走行むらが小さくなる。 【0029】下塗層に添加する非磁性の酸化鉄として
は、針状の場合、長軸長0.05〜0.20μm、短軸長
(粒径)5〜200nmのものが好ましく、粒状または
無定形のものでは、粒径5〜200nmが好ましい。粒
径0.05〜150nmがより好ましく、粒径0.05〜1
00nmがさらに好ましい。なお、針状のものが磁性層
の配向がよくなるのでより好ましい。添加量は、35〜
83重量%が好ましく、40〜80重量%がより好まし
く、50〜75重量%がさらに好ましい。この範囲の粒
径(針状の場合は短軸長)が好ましいのは、粒径5nm
未満では均一分散が難しく、200nmを越えると下塗
層と磁性層の界面の凹凸が増加するためである。この範
囲の添加量が好ましいのは、35重量%未満では塗膜強
度向上効果が小さく、83重量%を越えると却って塗膜
強度が低下することがあるためである。 【0030】下塗層には酸化鉄に加えてアルミナを添加
してもよい。アルミナの粒径は、10〜100nmが好
ましく、20〜100nmがより好ましく、30〜10
0nmがさらに好ましい。粒径10nm未満では均一分
散が難しく、100nmを越えると下塗層と磁性層の界
面の凹凸が増加することがある。アルミナの添加量は、
通常0〜20重量%であるが、2〜10重量%がより好
ましく、4〜8重量%がさらに好ましい。 【0031】〈潤滑剤〉下塗層と磁性層からなる塗布層
に、役割の異なる潤滑剤を使用する。下塗層には全粉体
に対して0.5〜4.0重量%の高級脂肪酸を含有させ、0.
2〜3.0重量%の高級脂肪酸のエステルを含有させる
と、磁気テープと走行系のヘッドおよびガイドローラ等
との摩擦係数が小さくなるので好ましい。高級脂肪酸の
添加量が0.5重量%未満では、摩擦係数低減効果が小さ
く、4.0重量%を越えると下塗層が可塑化してしまい強
靭性が失われることがある。また、この範囲の高級脂肪
酸のエステル添加が好ましいのは、0.5重量%未満で
は、摩擦係数低減効果が小さく、3.0重量%を越えると
磁性層への移入量が多すぎるため、磁気テープと走行系
のヘッドおよびガイドローラ等が貼り付く等の副作用が
あるためである。 【0032】磁性層に、強磁性粉末に対して0.2〜3.0
重量%の脂肪酸アミドを含有させ、0.2〜3.0重量%の
高級脂肪酸のエステルを含有させると、磁気テープと走
行系のキャプスタンやMRヘッドのスライダ等との摩擦
係数が小さくなるので好ましい。前記脂肪酸アミドの含
有量が0.2重量%未満ではヘッドスライダ/磁性層の摩
擦係数が大きくなりやすく、3.0重量%を越えるとブリ
ードアウトしてしまいドロップアウトなどの欠陥が発生
することがある。脂肪酸としては、ラウリン酸、ミリス
チン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレ
イン酸、リノール酸などの高級脂肪酸が使用される。脂
肪酸エステルとしては、ステアリン酸ブチル、ステアリ
ン酸オクチル、ステアリン酸アミル、ステアリン酸イソ
オクチル、ミリスチン酸オクチル、ステアリン酸ブトキ
シエチル、モノ−ステアリン酸無水ソルビタン、ジ−ス
テアリン酸無水ソルビタン、トリ−ステアリン酸無水ソ
ルビタンなどが使用される。脂肪酸アミドとしては、パ
ルミチン酸、ステアリン酸等の上記高級脂肪酸のアミド
が使用可能である。また、上記範囲の高級脂肪酸のエス
テル添加が好ましいのは、0.2重量%未満では摩擦係数
低減効果が小さく、3.0重量%を越えると磁気テープと
走行系のヘッドおよびガイドローラ等が貼り付く等の副
作用があるためである。なお、磁性層の潤滑剤と下塗層
の潤滑剤の相互移動を排除するものではない。MRヘッ
ドのスライダとの摩擦係数は0.30以下が好ましく、0.
25以下がより好ましい。この範囲が好ましいのは、0.
30を越えると、スライダ汚れによるスペーシングロス
が起こりやすいためである。なお、0.10未満は実現が
困難である。SUSとの摩擦係数は0.10〜0.25が好
ましく、0.12〜0.20がより好ましい。この範囲が好
ましいのは、0.10未満になるとヘッドおよびガイドロ
ーラ部分で滑りやすく走行が不安定になり、0.25を越
えるヘッドおよびガイドローラが汚れやすくなるためで
ある。また、[(μmSL )/(μmSUS)]は0.7〜1.3
が好ましく、0.8〜1.2がより好ましい。この範囲が好
ましいのは、磁気テ−プの蛇行によるトラッキングずれ
(オフトラック)が小さくなるためである。 【0033】〈磁性層〉磁性層の厚さは上述のように、
通常0.3μm以下で、0.01〜0.3μmが好ましく、0.
01〜0.25μmがより好ましく、0.01〜0.2μmが
さらに好ましく、0.01〜0.15μmがいっそう好まし
い。この範囲がより好ましいのは、0.01μm未満では
均一な磁性層が得にくく、0.3μmを越えると厚さ損失
により、再生出力が小さくなったり、当該磁性層におけ
る残留磁束密度(Br)と厚さ(δ)との積(Brδ)
が大きくなり過ぎて、MRヘッドの飽和による再生出力
の歪が起こりやすくなるためである。また、上述のよう
に、磁性層の保磁力は、120〜320kA/mが好ま
しく、140〜320kA/mがより好ましく、160
〜320kA/mがさらに好ましい。磁性層の保磁力が
120kA/m未満では記録波長を短くした場合に反磁
界減磁で出力低下が起こり、320kA/mを越えると
磁気ヘッドによる記録が困難になることがある。長手方
向の残留磁束密度と厚さの積は0.0018〜0.06μT
mが好ましく、0.0036〜0.050μTmがより好ま
しく、0.004〜0.045μTmがさらに好ましく、0.
004〜0.040μTmがいっそう好ましい。この範囲
が好ましいのは、0.0018μTm未満では、MRヘッ
ドによる再生出力が小さく、0.06μTmを越えるとM
Rヘッドによる再生出力が歪みやすいからである。 【0034】磁性層に添加する磁性粉には、強磁性鉄系
金属粉末、六方晶バリウムフェライト粉末が使用され
る。強磁性鉄系金属粉末、六方晶バリウムフェライト粉
末の保磁力は、120〜320kA/mが好ましく、飽
和磁化量は、強磁性鉄系金属粉末では、120〜200
A・m2 /kg(120〜200emu/g)が好まし
く、130〜180A・m2 /kg(130〜180em
u/g)がより好ましい。六方晶バリウムフェライト粉
末では、50〜70A・m2 /kg(50〜70emu/
g)が好ましい。なお、この磁性層の磁気特性と、強磁
性粉末の磁気特性は、いずれも試料振動形磁束計で外部
磁場1.28MA/m(16kOe)での測定値をいうも
のである。 【0035】本発明の磁気記録媒体において使用する強
磁性鉄系金属粉末の平均長軸長としては、0.03〜0.2
μmが好ましく、0.03〜0.18μmがより好ましく、
0.04〜0.15μmがさらに好ましい。この範囲が好ま
しいのは、平均長軸長が0.03μm未満となると、磁性
粉の凝集力が増大するため塗料中への分散が困難にな
り、0.2μmより大きいと、保磁力が低下し、また粒子
の大きさに基づく粒子ノイズが大きくなるからである。
また、六方晶バリウムフェライト粉末では、同様の理由
により、板径5〜200nmが好ましい。なお、上記の
平均長軸長、粒径は、走査型電子顕微鏡(SEM)にて
撮影した写真の粒子サイズを実測し、100個の平均値
により求めたものである。また、この強磁性鉄系金属粉
末のBET比表面積は、35m2 /g以上が好ましく、
40m2 /g以上がより好ましく、50m2 /g以上が
最も好ましい。六方晶バリウムフェライト粉末のBET
比表面積は、1〜100m2 /g以上が好ましい。 【0036】下塗層、磁性層に含有させる結合剤として
は、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体、塩化ビニル−ビニルアルコール共重合体、塩化ビニ
ル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体、塩化ビニ
ル−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体、塩化ビニル
−水酸基含有アルキルアクリレート共重合体、ニトロセ
ルロースなどの中から選ばれる少なくとも1種とポリウ
レタン樹脂との組み合わせを用いることができる。中で
も、塩化ビニル−水酸基含有アルキルアクリレート共重
合体とポリウレタン樹脂を併用するのが好ましい。ポリ
ウレタン樹脂には、ポリエステルポリウレタン、ポリエ
ーテルポリウレタン、ポリエーテルポリエステルポリウ
レタン、ポリカーボネートポリウレタン、ポリエステル
ポリカーボネートポリウレタンなどがある。 【0037】官能基としてCOOH、SO3 M、OSO
2 M、P=O(OM)3 、O−P=O(OM)2 [Mは
水素原子、アルカリ金属塩基又はアミン塩]、OH、N
R'R''、N+ R''' R''''R''''' [R' 、R''、
R''' 、R''''、R''''' は水素または炭化水素基]、
エポキシ基を有する高分子からなるウレタン樹脂等の結
合剤が使用される。このような結合剤を使用するのは、
上述のように磁性粉等の分散性が向上するためである。
2種以上の樹脂を併用する場合には、官能基の極性を一
致させるのが好ましく、中でも−SO3 M基どうしの組
み合わせが好ましい。 【0038】これらの結合剤は、強磁性粉末100重量
部に対して、7〜50重量部、好ましくは10〜35重
量部の範囲で用いられる。特に、結合剤として、塩化ビ
ニル系樹脂5〜30重量部と、ポリウレタン樹脂2〜2
0重量部とを、複合して用いるのが最も好ましい。 【0039】これらの結合剤とともに、結合剤中に含ま
れる官能基などと結合させて架橋する熱硬化性の架橋剤
を併用するのが望ましい。この架橋剤としては、トリレ
ンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネー
ト、イソホロンジイソシアネートなどや、これらのイソ
シアネート類とトリメチロールプロパンなどの水酸基を
複数個有するものとの反応生成物、上記イソシアネート
類の縮合生成物などの各種のポリイソシアネートが好ま
しい。これらの架橋剤は、結合剤100重量部に対し
て、通常10〜50重量部の割合で用いられる。より好
ましくは10〜35重量部である。なお、磁性層に使用
する架橋剤の量を、下塗層に使用する量の1/2程度
(30%〜60%)にすれば、MRヘッドのスライダに
対する摩擦係数が小さくなるので好ましい。この範囲が
好ましいのは、30%未満では、磁性層の塗膜強度が弱
くなりやすく、60%を越えるとスライダに対する摩擦
係数を小さくするために、LRT処理条件を強くする必
要があり、コストアップにつながるためである。 【0040】導電性向上と表面潤滑性向上を目的に従来
公知のCBを添加することができる。これらのCBとし
ては、アセチレンブラック、ファーネスブラック、サー
マルブラック等を使用できる。粒径が5nm〜100n
mのものが使用されるが、粒径10nm〜100nmの
ものが好ましい。この範囲が好ましいのは、粒径が5n
m以下になるとCBの分散が難しく、100nm以上で
は多量のCBを添加することが必要になり、何れの場合
も表面が粗くなり、出力低下の原因になるためである。
添加量は強磁性粉末に対して0.2〜5重量%が好まし
く、0.5〜4重量%がより好ましく、0.5〜3.5重量%
がさらに好ましく、0.5〜3重量%がいっそう好まし
い。この範囲が好ましいのは、0.2重量%未満では効果
が小さく、5重量%を越えるCBを添加すると、磁性層
表面が粗くなりやすいからである。 【0041】〈バックコート層〉走行性向上を目的に、
厚さ0.2〜0.8μmの従来公知のバックコート層を使用
できる。この範囲が良いのは、0.2μm未満では、走行
性向上効果が不充分であり、0.8μmを越えるとテープ
全厚が厚くなって1巻当たりの記憶容量が小さくなるた
めである。バックコート層とSUSとの摩擦係数は0.1
0〜0.30が好ましく、0.10〜0.25がより好まし
い。この範囲が好ましいのは、0.10未満になるとガイ
ドローラ部分で滑りやすく走行が不安定になり、0.30
を越えるとガイドローラが汚れやすくなるためである。
また、[(μmSL )/(μBSUS)]は0.8〜1.5が好ま
しく、0.9〜1.4がより好ましい。この範囲が好ましい
のは、磁気テープの蛇行によるトラッキングずれ(オフ
トラック)が小さくなることがあるためである。 【0042】バックコート層のカーボンブラック(C
B)としては、アセチレンブラック、ファーネスブラッ
ク、サーマルブラック等を使用できる。通常、小粒径カ
ーボンと大粒径カーボンを使用する。小粒径カーボンに
は、粒径が5nm〜100nmのものを使用することが
できるが、粒径10nm〜100nmのものがより好ま
しい。この範囲がより好ましいのは、粒径が10nm以
下になるとCBの分散が難しく、粒径が100nm以上
では多量のCBを添加することが必要になり、何れの場
合も表面が粗くなり、磁性層への裏移り(エンボス)原
因になるためである。大粒径カーボンとして、粒径30
0〜400nmのカーボンを小粒径カーボンの添加量に
対して5〜15重量%の割合で添加すると、表面も粗く
ならず、走行性向上効果も大きくなる。小粒径カーボン
と大粒径カーボン合計の添加量は無機粉体重量を基準に
して60〜98重量%が好ましく、70〜95重量%が
より好ましい。バックコート層の中心線平均表面粗さR
aは2〜15nmが好ましく、3〜8nmがより好まし
い。 【0043】また、バックコート層には、強度向上を目
的に、粒子径が0.1μm〜0.6μmの酸化鉄を添加する
のが好ましく、0.2μm〜0.5μmがより好ましい。添
加量は無機粉体重量を基準にして2〜40重量%が好ま
しく、5〜30重量%がより好ましい。 【0044】バックコート層には結合剤として、前述し
た磁性層や下塗層に用いるのと同じ樹脂を用いることが
できるが、これらの中でも摩擦係数を低減し走行性を向
上させるため、セルロース系樹脂とポリウレタン樹脂を
複合して併用することが好ましい。結合剤の含有量は通
常、カーボンブラックと前記無機非磁性粉末との合計量
100重量部に対して40〜150重量部で、50〜1
20重量部が好ましく、60〜110重量部がより好ま
しく、70〜110重量部がさらに好ましい。この範囲
が好ましいのは、50重量部未満では、バックコート層
の強度が不十分で、120重量部を越えると摩擦係数が
高くなりやすいためである。セルロース系樹脂を30〜
70重量部、ポリウレタン系樹脂を20〜50重量部使
用することが好ましい。また、さらに結合剤を硬化する
ために、ポリイソシアネート化合物などの架橋剤を用い
ることが好ましい。 【0045】バックコート層には架橋剤として、前述し
た磁性層や下塗層に用いる架橋剤を使用する。架橋剤の
量は、結合剤100重量部に対して、通常10〜50重
量部の割合で用いられる。好ましくは10〜35重量
部、より好ましくは10〜30重量部である。この範囲
が好ましいのは、10重量部未満では、バックコート層
の塗膜強度が弱くなりやすく、35重量部を越えるとS
USに対する動摩擦係数が大きくなるためである。 【0046】磁気サーボ信号が記録される特殊用途のバ
ックコート層には、磁性層に使用する上述の強磁性粉末
を30〜60重量部、バックコート層に使用する上述の
カーボンブラックを40〜70重量部、必要に応じて、
バックコート層に使用する上述の酸化鉄、アルミナを2
〜15重量部添加する。また、結合剤には、強磁性粉
末、カーボンブラック、無機非磁性粉末との合計量10
0重量部に対して、上記バックコート層に用いる樹脂を
通常、40〜150重量部、好ましくは50〜120重
量部使用する。また、架橋剤には、上述の架橋剤を結合
剤100重量部に対して、通常10〜50重量部の割合
で用いることができる。上述の磁性層で述べたのと同じ
理由で、保磁力は120〜320kA/m、残留磁束密
度Brと膜厚の積は、0.018〜0.06μTmが好まし
い。 【0047】〈LRT(ラッピング/ロータリ/ティシ
ュ)処理〉LRT処理の概略を図1を用いて説明する。
図1中の符号1は磁気テープ30用の送り出しロール、
2は送りロール、3は研磨テープ(ラッピングテー
プ)、4は研磨テープ用のブロック、5は研磨テープ用
の回転ロール、6はアルミ製のロータリホイール、7は
磁気テープ30のバックコート層30b側に対する不織
布面当て用の回転棒、8は磁性層30a側に対する不織
布面当て用の回転棒、9は不織布(ティシュ)、10は
不織布用の回転ロール、11はフィードローラ、12は
巻き取りロールを示す。 【0048】(1)ラッピング処理: 図1に示すよう
に研磨テープ(ラッピングテープ)3は、回転ロール5
によって磁気テープ30の送り方向(テープ送り速度
は、標準:400m/min )と反対方向に一定の速さ
(標準:14.4cm/min )で移動し、図中の下部側から
ガイドブロック4によって押さえられることによって磁
気テープ30の磁性層30a側と接触し、この時の磁気
テープ巻き出しテンションおよび研磨テープ3のテンシ
ョンを一定(標準:各100g、250g)として研磨
処理を行う。この工程で使用する研磨テープ(ラッピン
グテープ)3は、例えば、M20000番、WA100
00番あるいはK10000番のような研磨砥粒の細か
いラッピングテープである。なお、研磨ホイール(ラッ
ピングホイール)を研磨テープ(ラッピングテープ)3
の代りにまたは併用して使用することを排除するもので
はないが、頻繁に交換を要する場合は、研磨テープ(ラ
ッピングテープ)3のみを使用する。 【0049】(2)ロータリ処理: 図1に示す空気抜
き用溝付ロータリホイール[標準:幅1インチ(25.4
mm)、直径60mmφ、空気抜き用溝2mm幅、溝の角度4
5度、協和精工社製]6を、磁気テープ30の走行方向
(図中に矢印で示す)と反対方向に一定の回転速度(通
常:200〜3000rpm、標準:1100rpm)
で回転させつつ、磁気テープ30の磁性層30aに対し
て一定の接触角度(標準:90度)で接触させることに
より、磁性層30aの表面処理を行う。 【0050】(3)ティシュ処理: ティシュ(不織
布、例えば東レ社製のトレシー)を、磁気テープの30
の送り方向と反対方向に一定の速度(標準:14.0mm/
min )で送り、回転棒7・8でそれぞれ磁気テープ30
のバックコート層30bおよび磁気層30aの表面に押
し当ててクリーニング処理を行う。 【0051】本発明のテープを組み込んだカセットテー
プは、1巻当たりの容量が大きく、MR再生ヘッドを使
用した場合のPW50が小さく、再生出力が高いので、
エラーレートが低く、ハードディスクドライブのバック
アップ用テープとして、信頼性も高く、特に優れてい
る。 【0052】 【実施例】以下に実施例によって本発明を詳しく説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。な
お、実施例、比較例の部は重量部を示す。 【0053】 実施例1: 《下塗層用塗料成分》 (1) 酸化鉄粉末(平均粒径:0.11×0.02μm) 68部 α−アルミナ(平均粒径:0.07μm) 8部 カーボンブラック(平均粒径:25nm、吸油量:55g/cc) 24部 ステアリン酸 2.0部 塩化ビニル−ヒドロキシプロピルアクリレート共重合体 0.8部 (含有−SO3 Na基:0.7×10-4当量/g) ポリエステルポリウレタン樹脂 4.4部 (Tg:40℃、含有−SO3 Na基:1×10-4当量/g) シクロヘキサノン 25部 メチルエチルケトン 40部 トルエン 10部 (2) ステアリン酸ブチル 1部 シクロヘキサノン 70部 メチルエチルケトン 50部 トルエン 20部 (3) ポリイソシアネート(日本ポリウレタン社製コロネートL) 4.4部 シクロヘキサノン 10部 メチルエチルケトン 15部 トルエン 10部 【0054】 《磁性層用塗料成分》 (1) 強磁性鉄系金属粉 100部 (Co/Fe:20at%、Y/(Fe+Co):3at%、 Al/(Fe+Co):5wt%、Ca/Fe:0wt%、 σs :155A・m2 /kg、Hc:149.6kA/m、 pH:9.4、長軸長:0.10μm) 塩化ビニル−ヒドロキシプロピルアクリレート共重合体 12.3部 (含有−SO3 Na基:0.7×10-4当量/g) ポリエステルポリウレタン樹脂 5.5部 (含有−SO3 Na基:1.0×10-4当量/g) α−アルミナ(平均粒径:0.12μm) 8部 α−アルミナ(平均粒径:0.07μm) 2部 カーボンブラック 1.0部 (平均粒径:75nm、DBP吸油量:72cc/100g) メタルアシッドホスフェート 2部 パルミチン酸アミド 1.5部 ステアリン酸n−ブチル 1.0部 テトラヒドロフラン 65部 メチルエチルケトン 245部 トルエン 85部 (2) ポリイソシアネート 2.0部 シクロヘキサノン 167部 【0055】上記の下塗層用塗料成分において(1)を
ニーダで混練したのち、(2)を加えて攪拌の後サンド
ミルで滞留時間を60分として分散処理を行い、これに
(3)を加え攪拌・濾過した後、下塗層用塗料とした。
これとは別に、上記の磁性層用塗料成分(1)をニーダ
で混練したのち、サンドミルで滞留時間を45分として
分散し、これに磁性層用塗料成分(2)を加え攪拌・濾
過後、磁性塗料とした。上記の下塗層用塗料を、ポリエ
チレンナフタレートフイルム(厚さ6.2μm、MD=6.
08GPa、MD/TD=1.3、帝人社製)からなる支
持体上に、乾燥、カレンダ後の厚さが1.8μmとなるよ
うに塗布し、この下塗層上に、さらに上記の磁性塗料を
磁場配向処理、乾燥、カレンダー処理後の磁性層の厚さ
が0.15μmとなるようにウエット・オン・ウエットで
塗布し、磁場配向処理後、ドライヤを用いて乾燥し、磁
気シートを得た。なお、磁場配向処理は、ドライヤ前に
N−N対抗磁石(5kG)を設置し、ドライヤ内で塗膜
の指蝕乾燥位置の手前側75cmからN−N対抗磁石(5
kG)を2基50cm間隔で設置して行った。塗布速度は
100m/分とした。 【0056】 《バックコート層用塗料成分》 カーボンブラック(平均粒径:25nm) 80部 カーボンブラック(平均粒径:370nm) 10部 酸化鉄(長軸長:0.4μm、軸比:約10) 10部 ニトロセルロース 45部 ポリウレタン樹脂(SO3 Na基含有) 30部 シクロヘキサノン 260部 トルエン 260部 メチルエチルケトン 525部 【0057】上記バックコート層用塗料成分をサンドミ
ルで滞留時間45分として分散した後、ポリイソシアネ
ート15部を加えてバックコート層用塗料を調整し濾過
した後、上記で作製した磁気シートの磁性層の反対面
に、乾燥、カレンダ後の厚みが0.5μmとなるように塗
布し、乾燥した。このようにして得られた磁気シートを
金属ロールからなる7段カレンダで、温度100℃、線
圧150kg/cmの条件で鏡面化処理し、磁気シートをコ
アに巻いた状態で70℃で72時間エージングしたの
ち、1/2インチ幅に裁断し、下記の条件でLRT処理
を行った。このようにして得られた磁気テープを、カー
トリッジに組み込み、コンピュータ用テープを作製し
た。バックコート層のRaは8nmであった。 【0058】〈LRT(ラッピング/ロータリ/ティシ
ュ)処理〉 (1)ラッピング処理: 図1に示すように研磨テープ
(ラッピングテープ)3を、回転ロール5によって磁気
テープ30の送り方向(磁気テープ送り速度:標準で4
00m/min )と反対方向に14.4cm/min の速さで移
動させ、図中の下部からガイドブロック4によって押さ
ることによって磁気テープ30の磁性層30aの表面と
接触させ、この時の磁気テープ巻き出しテンションを1
00g、研磨テープ3のテンションを250gとして研
磨処理を行った。 【0059】(2)ロータリホイール処理: 図1に示
す幅1インチ(25.4mm)、直径60mmφ、溝幅2mmの
空気抜き用溝付アルミ製ロータリホイール(溝角度45
度、協和精工社製)6を磁気テープ30の送り方向と反
対方向に回転(回転速度1100rpm)させて、磁性
層30aに対して接触角度90度で接触させることによ
り、磁性層30aの表面処理を行った。 【0060】(3)ティシュ処理: 不織布(ここで
は、東レ社製の不織布トレシー)9を、磁気テープ30
の送り方向と反対方向に14.0mm/min の速度で送り、
回転棒7、8で各々バックコート層30bおよび磁性層
30aの表面に押し当てて、これらの表面に対するクリ
ーニング処理を行った。 【0061】実施例2〜10:一部条件を表1〜表3の
条件に変更したことを除き、実施例1と同様にして実施
例2〜10のコンピュータ用磁気テープを作製した。 【0062】比較例1:LRT処理を行わなかったこと
を除き、実施例1と同様にして比較例1のコンピュータ
用テープを作製した。 【0063】比較例2:LRT処理の代りに下記のLB
T処理を行ったことを除き、実施例1と同様にして比較
例2のコンピュータ用テープを作製した。 【0064】〈LBT処理〉磁気テープを400m/mi
n で走行させながら磁性層表面をラッピングテープ研
磨、ブレード研磨そして表面拭き取りの後処理を行い、
磁気テ−プを作製した。この時、ラッピングテープ(研
磨テープ)にはK10000、ブレードには超硬刃、表
面拭き取りには東レ製トレシーを用い、走行テンション
30gで処理を行った。上記のようにして得られた磁気
テープを、カートリッジに組み込み、コンピュータ用磁
気テープを作製した。 【0065】比較例3:LBT処理を10回行ったこと
を除き、比較例2と同様にして比較例3のコンピュータ
用テープを作製した。 【0066】比較例4〜6:一部条件を表5の条件に変
更したことを除き、比較例2と同様にして比較例4〜6
のコンピュータ用磁気テープを作製した。 【0067】特性の評価は、以下のようにして行った。 〈PW50、再生出力およびエラーレート等の測定〉P
W50、再生出力およびエラーレート(ERT)の測定
は、薄手テープも測定できるように改造したLTOドラ
イブを用いて記録(記録波長0.55μm)・再生するこ
とによって求めた。PW50は、比較例1テープのPW
50を1とした時の値、再生出力は、比較例1テープを
0dBとした時の値、出力劣化はそれぞれの磁気テープ
の初期値を0dBとして記録再生を100回行った後の
値である。 【0068】〈磁性層の表面粗さ、凹凸の中心値および
凸量の評価〉ZYGO社製汎用三次元表面構造解析装置
NewView5000による走査型白色光干渉法にて
Scan Lengthを5μmで測定した。測定視野
は、350μm×260μmである。磁性層の中心線平
均表面粗さをRaとし、凹凸の中心値をP0 、最大の凸
量(第1番目の凸量)をP1 、順次第2番目、第3番
目、第4番目、第5番目、・・・、第19番目、第20
番目の凸量を、P2 、P 3 、P4 、P5 、・・・、
19、P20とした時の(P1 −P0 )と(P1 −P20
および[(P1 −P0 )/Ra]を求めた。 【0069】〈MRヘッドの突出量と、磨耗量の測定〉
DI(Digital Instrument)社製の走査型プローブ顕微鏡
(Nano Scopea/Dimension-3100 Tapping mode AFM)で、
80μm×80μmの視野を測定し、傾き、ノイズ等の
補正をしたのち、断面プロファイルの解析を行い、MR
ヘッドの突出量、走行前後の磨耗量を測定した。 【0070】〈磁性層とスライダ材料およびSUSとの
摩擦係数の測定〉 [SUS]外径5mmのSUSピン(SUS304)に磁
気テープを角度90°、荷重0.64Nで掛け、磁気テー
プの同一箇所を送り速度20mm/sec で繰り返し10回
摺動させた時の摩擦係数を測定した。 【0071】[スライダ材料]外径7mmのALTICの
ピンに磁気テープを角度90°、荷重0.64Nで掛け、
磁気テープの同一箇所を送り速度20mm/sec で繰り返
し10回摺動させた時の摩擦係数を測定した。 【0072】〈非磁性支持体のヤング率(MD、TD)
の測定〉小型引っ張り試験機(横浜システム社製)を用
い、23℃、50%RHの環境での歪み・引っ張り強度
を測定した。試料の測定長さは10mm、引っ張り速度1
0%歪み/分で引っ張り、得られた強度の0.3%歪みの
値をもとに、0.3%伸び弾性率を評価した。この評価は
試料の長手方向と幅方向で行った。 【0073】以上の測定結果を表1〜表5に示す。表中
の略号の意味は、以下の通りである。 ・μmSL :磁性層とスライダ材料との摩擦係数 ・μmSUS:磁性層とSUSとの摩擦係数 ・μBSUS:バックコート層とSUSとの摩擦係数 ・Brδ:磁性層の残留磁束密度(Br)と厚さ(δ)
との積 ・Hc:磁性層の保磁力 ・BC:バックコート層 ・CB:カーボンブラック ・MD/TD:非磁性支持体の長手方向のヤング率(M
D)と幅方向のヤング率(TD)との比 ・磁性面表面粗度Ra:磁性層の中心線平均表面粗さR
a 【0074】 【表1】【0075】 【表2】【0076】 【表3】【0077】 【表4】【0078】 【表5】【0079】 【発明の効果】表1ないし表5に示した実施例1〜10
および比較例1〜6から明らかなように、非磁性支持
体、下塗層、磁性層、バックコート層からなる磁気記録
媒体であって、磁性層の厚さが0.30μm以下、中心線
平均表面粗さRaが3.2nm以下で、磁性層の凹凸の中
心値をP0 、該磁性層の最大の凸量をP1 、第20番目
の凸量をP20とした時の(P1 −P0 )が30nm以下
で、かつ(P1 −P20)が5nm以下である磁気記録媒
体は、エラーレートが小さい優れた磁気記録媒体であ
る。このような効果は、(P1 −P20)を1.8nm以下
とした磁気記録媒体において特に顕著である。また、磁
性層とスライダ材料との摩擦係数をμmSL 、磁性層とS
USとの摩擦係数をμmSUS、バックコート層とSUSと
の摩擦係数をμ BSUSとした時の[(μmSL )/
(μmSUS)]が0.7〜1.3で、かつ[(μmSL )/(μ
BSUS)]が0.8〜1.5である磁気記録媒体は、オフトラ
ックが小さい優れた磁気記録媒体である。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の磁気記録媒体を製造する場合に行うL
RT(ラッピング/ロータリ/ティシュ)処理の一例を
示す概略工程図である。 【図2】スライダ上に載置された、記録ヘッドと再生用
のMRヘッドとを示す概略平面図である。 【図3】図2のY−Y線で切断した概略断面図である。 【符号の説明】 20 MRヘッド 22 スライダ 30 磁気記録媒体(磁気テープ) 30a 磁性層 30b バックコート層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉本 規寿 大阪府茨木市丑寅1丁目1番88号 日立マ クセル株式会社内 (72)発明者 吉田 健一郎 大阪府茨木市丑寅1丁目1番88号 日立マ クセル株式会社内 Fターム(参考) 5D006 BA19 CC03

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 非磁性支持体上の一面に、少なくとも一
    層の下塗層と、磁性層とがこの順に形成され、反対面に
    バックコート層を有する磁気記録媒体において、磁性層
    の厚さが0.30μm以下、中心線平均表面粗さRaが3.
    2nm以下で、磁性層とスライダ材料との摩擦係数をμ
    mSL 、磁性層とSUS(SUS304)との摩擦係数を
    μmSUS、バックコート層とSUS(SUS304)との
    摩擦係数をμBSUSとした時の[(μmSL )/
    (μmSUS)]が0.7〜1.3で、かつ[(μ mSL )/(μ
    BSUS)]が0.8〜1.5であることを特徴とする磁気記録
    媒体。
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