JP2003157382A - サービス料金決定装置および方法 - Google Patents
サービス料金決定装置および方法Info
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- JP2003157382A JP2003157382A JP2001356352A JP2001356352A JP2003157382A JP 2003157382 A JP2003157382 A JP 2003157382A JP 2001356352 A JP2001356352 A JP 2001356352A JP 2001356352 A JP2001356352 A JP 2001356352A JP 2003157382 A JP2003157382 A JP 2003157382A
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Abstract
いて、自社のサービス料金を決定する。 【解決手段】 料金算出手段12は、自社・他社データ
ファイル13eから、自社および他社の昇降機の故障
率、事故発生率等を取得する。そして、故障率等から他
社に対する自社の保守サービスの優位性を求め、この優
位性に応じて自社サービスの料金を決定する。
Description
定装置等に係り、特に、エレベーター、エスカレータ
ー、動く歩道等からなる昇降機等の保守サービスの料金
を決定する装置等に関する。
ー、動く歩道等からなる昇降機は、人を載せた状態で移
送させるものであるため、長期間にわたって安定した動
作特性を備え、かつ、十分に安全性が保たれるものでな
ければならない。このため、昇降機は、定期的にまたは
動作状況に応じて保守、点検、整備等の保守作業を行う
ことが必要であり、しかも、その保守作業は、特殊な作
業が行われることから、専門保守員がいる保守会社に委
託されて行われるのが普通である。
降機を保有する顧客と保守会社との間の保守料金の取り
決めは、大別して次に挙げる2種類の契約が行われてい
た。その1つは、長期間、例えば20年間にわたる機器
動作保証、機器故障の対応、法定点検及び定期点検の全
費用を月々に按分して支払う契約(以下、この契約をフ
ルメンテナンス契約という)であり、他の1つは、法定
点検及び定期点検代を含んでいるだけで、機器故障や機
器劣化時の交換部品代やその作業費をその保守作業が行
われる度毎に支払う契約(以下、この契約をPOG契約
という)である。
も、保守サービスの料金は、各保守会社が自社の都合で
決定している。たとえば、自社のコストを積み上げて料
金を決定することは、一般的に行われている。また、料
金決定時に他社が提供する同種のサービスの料金を参考
することも多い。
き、そのサービスの品質がどの程度であるかということ
はまったく考慮されていない。従って、従来の方法で決
定されたサービス料金は、必ずしもサービス品質を反映
しているとは限らない。
の相対的な比較に基づいて、自社のサービス料金を決定
する技術を提供することを目的とする。
め、本発明では以下の処理を行う。すなわち、自社サー
ビスの品質を表す指標と他社サービスの品質を表す指標
とから、自社サービスの他社サービスに対する相対的な
優位度を算出する。そして、その優位度に応じて、自社
サービスの料金を決定する。
態を、図面を参照して説明する。
システムの一つの実施形態を示すもので、外部接続装置
を含めた昇降機保全料金算出システムの概要を示す構成
図である。
2は管制センタ、3はインターネット(通信回線)、4
はイントラネット(内部通信回線)、5は契約端末、6
a、6bはビル、7a、7bは昇降機の端末装置、8は
支社端末、9は銀行端末、10a、10b、11a、1
1bは通信手段である。
段10aを通してインターネット3に接続され、通信手
段10bを通してイントラネット4に接続される。管制
センタ2は、通信手段11aを通してインターネット3
に接続され、通信手段11bを通してイントラネット4
に接続される。契約端末5、ビル6aに施設されている
昇降機(図示せず)の端末装置7a、ビル6bに施設さ
れている昇降機(図示せず)の端末装置7b、および銀
行端末9は、ともにインターネット3に接続され、支社
端末8はイントラネット4に接続される。
出センタ1の内部構成を示すブロック図である。
は共通データベース、14は稼働データ収集手段、15
は保全作業実績収集手段、16はコンピュータ、17は
顧客別提案料金ファイル、18は顧客別基本料金ファイ
ル、19は顧客別料金請求ファイル、20は顧客別稼動
データファイル、21は顧客別保全仕様・オプションサ
ービス・SLAファイル、22は顧客別機器仕様ファイ
ル、23は顧客別ペイバック・割引ファイル、24は顧
客別ペイバック料金請求ファイル、25は顧客データベ
ース、26は内部契約端末、27はバスラインである。
ているデータの例を図9に示す。ここでは、各顧客別の
稼働頻度として、月当たりの走行時間が記録されてい
る。
いるデータの例を図10に示す。ここでは、各顧客別の
製品仕様、付加仕様、設置環境、および機器の経過年数
が記録されている。
3aと、保全商品メニューファイル13bと、取引条件
ファイル13cと、ペイバック・割引ファイル13d
と、自社・他社データファイル13eとを記憶してい
る。
価ファイル13aは、各項目別の保守契約月額(1台・
1ヶ月当たり)のコスト内訳を示す。保守契約月額は、
オプション(保守)仕様料金を含む。ここで、fscは
保全の基本仕様に基づく直接コスト、oscは保全のオ
プション仕様に基づく直接コスト、flrは直接工数全
体において基本(保守)仕様の部分が占める割合であ
る。原価ファイル13aの用い方は後述する。
5に示す。図5(a)は、保全商品の基本仕様メニュー
であり、図5(b)は保全商品のオプションサービスお
よびSLAメニューである。基本メニューには、フルメ
ンテナンスとPOGとがある。SLAおよびオプション
メニューには、図示したような種々の項目について、さ
まざまな選択肢が用意されている。
取引条件の例を図6に示す。ここでは、取引条件とし
て、契約期間と保守料金の支払い方法とがある。
容の例を図7に示す。図7(a)はペイバック料金の例
であり、図7(b)は割引係数の例である。ペイバック
料金としては、たとえば、エレベータに閉じこめられて
いた時間別に、顧客へ払い戻される金額が定められてい
る。割引係数は、ここでは、種々の観点から様々な割引
係数が設定されている。
れているデータの例を図8に示す。ここでは、保守対象
となっている機器について、自社および他社の故障率、
事故発生率および訴訟発生率が記憶されている。ここに
記憶されているそれぞれの情報は、内部記憶端末26か
らオペレータにより入力されたものである。
2、共通データベース、13、稼働データ収集手段1
4、保全作業実績収集手段15、顧客別提案料金ファイ
ル17、顧客別基本料金ファイル18、顧客別料金請求
ファイル19b、提案稼動データファイル20、顧客別
保全仕様・オプションサービス・SLAファイル21、
顧客別機器仕様ファイル22、顧客別ペイバック・割引
ファイル23、顧客別ペイバック料金請求ファイル2
4、顧客データベース25、および内部契約端末26
は、いずれもバスライン27を介してコンピュータ16
に接続されている。
内部構成を示すブロック図である。図3において、28
はコンピュータ、29は表示画面(表示部)、30は緊
急対応故障ランク別ファイル、31は故障情報ファイ
ル、32はバスラインである。ここでも、図1に示した
構成要素と同一の構成要素には、同一の符号を付してい
る。そして、通信手段11a、11b、表示画面29、
緊急対応故障ランク別ファイル30、および故障情報フ
ァイル31は、いずれもバスライン32を介してコンピ
ュータ28に接続されている。
料金算出手段12においては、昇降機の保全料金を算出
するとき、次のような料金計算式を用いて保全料金を算
出している。
に関するものである。保全料金CF 1は次式(1)で表
される。
コスト、pminは保全サービスに対して最低限確保す
る利益、puは使用状況に依存する利益、pqは他社と
比較した自社の相対的なサービス品質水準に依存する利
益、Lは割引係数、Pはペイバック率である。式(1)
において、P=0としたものが、基本料金となる。
て算出される。
される。
れる。
存する利益、pyは稼動開始からの経過時間に依存する
利益であり、それぞれ次式(5)、(6)で表される。
の走行時間、Yは経過年数である。ph、pyは、エレ
ベータの劣化による作業困難性を保全料金に反映するも
のである。
スの品質を表す指標を用いて算出する。たとえば、以下
の各式を用いて算出する。
り定められる利益、ptrは自社・他社の事故発生率に
より定められる利益、plrは自社・他社の訴訟発生率
より定められる利益であり、以下の手順で求められる。
訴訟発生率の比rfr、rtr、rlrを次式(8),
(9),(10)により定義する。
社の故障率、trは自社の事故発生率、ttrは他社の
事故発生率、lrは自社の訴訟発生率、tlrは他社の
訴訟発生率を表し、自社・他社データファイル13eに
格納されている。rfr、rtr、rlrはサービス品
質の優位性を表す値である。つまり、保守対象機器の故
障率、事故発生率および訴訟発生率のような、様々なト
ラブルの発生率が低いほど、自社のサービスの競争力が
高いことを意味する。他社のデータに関しては入手の容
易さ等から官庁・協会が公表する全国平均値を利用する
こと等が考えられる。
lrを次式(11)、(12)、(13)のようにスケ
ーリングする。
それぞれrfr、rtr、rlrをスケーリングした値
であり、f(r)は顧客の感度に合わせた関数である。
この時、0≦f(r) ≦1とする。また、f(r)は
単調増加する関数とする。
されるシグモイト関数等が考えられる。
ある。図22はシグモイト関数を表したものである。
次式(15)、(16)、(17)で表される。
axはそれぞれpfr、ptr、plrの最大値であ
る。自社のサービス品質が他社のサービス品質と比較し
て相対的に高い水準にあれば、pfr、ptr、plr
はそれぞれの最大値に近づく。この結果、サービス品質
の優位性が高いほど、pqは大きな値となり、利益が大
きくなる。
収入金額、多台数納入等の顧客の優良度により次式(1
8)で定める。
り、ペイバック割引ファイル13dより取得する。図7
(b)はLiの決定基準の一例である。
客に対して保全内容として保証している項目で、例えば
昇降機がエレベータの場合、故障したときに保証時間内
の復旧、保証時間内の閉じ込めの救出が実現できなかっ
たとき、顧客に返金する料金を算出するもので、次式
(19)によって求められる。
金であり、このペイバック料金Piは、保全契約の際
に、顧客が希望する復旧時間や、救出時間等のレベルに
応じて変動する。Piはペイバック・割引ファイル13
dより取得する。
ともにビル設備の保全を請け負うことがある。このと
き、ビル設備保全料金をCF2=g(x)とすると、全
保全料金CFは、昇降機保全料金CF1とビル設備保全
料金CF2との和になるが、この昇降機保全料金算出シ
ステムにおいては、全保全料金CFを次式(20)によ
って求めている。
業を小人数で行うことによるコスト低減に基づく保全料
金低減係数であり、この分、保全料金の低減に寄与す
る。
ンコール時の対応料金算出の手順を説明する。図11
(b)はオンコール時の対応料金内訳に関するものであ
る。
1)で表される。
する利益、pdrは自社の減額率に依存する利益であ
る。dcは、オンコール対応の場合には復旧に要するコ
ストrcと等しく、次式(22)で表される。
る。rcは原価ファイル131より取得する。pmi
n、pqはそれぞれ、式(3)(7)を用いて算出す
る。pcr、pdrはそれぞれ、次式(23),(2
4)で表される。
率、drは減額率であり、自社・他社データファイル1
35より取得する。
について説明する。この場合、以下の各処理において、
保全料金算出センタ1における種々の料金算出処理は、
いずれも料金算出手段12がコンピュータ16と共動し
て行う。また、料金算出処理以外の処理は、主としてコ
ンピュータ16が行う。一方、管制センタ2における発
報の処理は、主としてコンピュータ28が行う。発報の
処理以外の処理は、主としてコンピュータ28がコンピ
ュータ16と共動して行う。
示すフローチャートを図12に示す。保全料金算出セン
タ1は、図12(a)に示す昇降機の保全に対する新た
な契約登録を行う契約登録処理と、図12(b)に示す
契約済みの昇降機の保全に対する保全料金を請求する料
金請求処理とを行う。契約登録処理及び料金請求処理
は、一定の期日、例えば月末になると、自動的に起動さ
れる。また、自動的に起動される場合の他に、契約端末
5または内部契約端末26からの指示により、随時起動
することができる。
ピュータ16が行う。まず、契約登録・更新時であるか
を判断する(S1)。契約登録・更新時でない場合(S
1:No)、処理を終了する。契約登録・更新時である
場合(S1:Yes)、基本料金の見積書を作成する
(S2)。この見積書作成処理のフローチャートを図1
3に示す。すなわち、見積の作成は次のようにして行わ
れる。オペレータが内部契約端末26から入力した顧客
へ提供する機器の仕様を、顧客別機器仕様ファイル22
に登録する(S9)。さらに、オペレータが保全仕様
(HM,POG)、SLA、オプションサービスを選択
し、顧客別保全仕様・オプションサービス・SLAファ
イル21に登録する(S10)。契約登録・更新処理が
行われたとした場合の割引係数を顧客別ペイバック・割
引ファイル23に登録する(S11)。そして、保全料
金算出処理を行って、顧客の要望おより使用状況に応じ
た基本料金を算出する(S12)。顧客別提案料金ファ
イル17に格納する保全料金算出処理については後述す
る。保全仕様、SLA、オプションサービスは、すでに
登録されたものから変更がある場合(S13:Ye
s)、ステップS10に戻ってそれ以降の処理を繰り返
す。変更がない場合には(S13:No)、ステップS
12で算出された保全料金を顧客別提案料金ファイル1
7に登録する(S14)。
る顧客との間で契約交渉を行い、契約を結ぶために種々
の条件変更を経て契約を取り交わし、その結果を登録す
る(S3)。この契約交渉処理のフローチャートを図1
4に示す。すなわち、契約交渉は次のようにして行われ
る。まず、顧客別提案料金ファイル17に登録された顧
客の基本料金を見積書として印刷する(S15)。顧客
に対してこの見積書を提示し、保全料金の交渉を行う
(S16)。保全料金について顧客の了承が得られれば
(S17:Yes)、了解が得られた保全料金に基づ
き、対象顧客との間で契約書を取り交わし(S18)、
契約登録・更新指示を行う(S19)。保全料金につい
て顧客の了承が得られない場合は(S17:No)、契
約交渉を継続するかどうかを判断する(S20)。交渉
を継続するならば(S20:Yes)、再度見積書を作
成し、ステップS15以降の処理を繰り返す(S2
2)。交渉を継続しないならば(S20:No)、解約
データを顧客データベース25に登録し、処理を終了す
る(S21)。
(S4)。契約登録・更新処理の詳細な処理手順は図1
5に示す。すなわち、まず、契約登録・更新指示がある
かを判断する(S23)。指示がある場合は(S23:
Yes)、この顧客との契約が成立したので、顧客別提
案料金ファイル17から、該当顧客のデータを顧客別基
本料金ファイル18へ移動する(S24)。さらに、緊
急対応故障ランク別ファイル30へ故障ランクを登録す
る(S25)。契約登録・更新の指示がない場合は(S
23:No)、この顧客との契約は不成立であるので、
顧客別提案料金ファイル17から該当顧客のデータを削
除し、処理を終了する(S26)。
みの顧客に関する登録内容を変更することができる。
算出処理について、図20のフローチャートを用いて説
明する。コンピュータ16は、顧客別保全仕様・オプシ
ョンサービス・SLAファイル21、顧客別機器仕様フ
ァイル22に格納されているデータに基づき、さらに原
価ファイル13を参照して直接コストdc,間接コスト
idcを算出する(S52)。つぎに、最低限確保する
利益pminを式(3)を用いて算出する(S53)。
顧客別稼動データファイル20を参照し、昇降機の使用
状況に依存する利益puを式(4)、(5)、(6)を
用いて算出する(S54)。そして、式(7)で表され
るサービス品質水準に依存する利益pqを算出する(S
55、S56、S57)。式(7)から(17)で用い
るパラメータは自社・他社データファイル13eから取
得する。顧客別ペイバック・割引ファイル23より、該
当顧客の割引係数Liを取得し、式(18)を用いて該
当顧客の割引係数Lを算出する(S58)。式(1’)
を用いて、該当顧客の基本料金を算出する(S59)。
るに当たり、各顧客の要望および使用状況に応じた基本
料金を求めることができる。
込みをする前や、契約変更を検討する際に、料金をシミ
ュレーションする画面を契約端末5に表示させることが
できる。その画面の一例を図23に示す。この画面23
0には、保守タイプ入力領域231と、料金内訳表示領
域232と、契約期間別料金表示領域233と、保守項
目一覧表235とを有する。
1を選択する。さらに、顧客は、項目一覧表235にお
いて、選択された保守タイプには含まれない項目を追加
選択することも可能である。顧客によって選択された条
件が保守料金算出センタ1へ通知され、上述した処理に
より料金が求められ、料金内訳表示領域232および契
約期間別料金表示領域233に表示される。
る。図19はオンコール対応の手順を示したものであ
る。まず、電話等で顧客からの修理依頼を受けたとき、
顧客の機器仕様、トラブル内容を顧客から聴取し、トラ
ブル要因の特定およびトラブル要因の部位によりレベル
分けを行う(S46)。顧客データを顧客データベース
25に登録し、機器仕様を顧客別機器仕様ファイル22
に登録する(S47)。トラブル内容を故障情報ファイ
ルに登録し、表示画面29に故障情報を表示する(S4
8)。保守作業員が故障現場へ行き、修理作業を行う。
故障した昇降機が復旧すると(S49:Yes)、対応
料金算出処理を実行し、対応料金を算出する(S5
0)。そして、ステップS50において算出された対応
料金に基づき、請求書を印刷する(S51)。
示したフローチャートである。まず、オンコール顧客の
機器仕様、トラブル要因部位のレベルに基づいて復旧に
かかるコストrc、ならびに、間接コストidcを求め
る(S61)。最低限確保する利益pminを式(3)
を用いて算出する(S62)。式(7)で表されるサー
ビス品質水準に依存する利益pqを算出する(S63、
S64、S65)。式(7)から(17)で用いるパラ
メータは自社・他社データファイル13eより取得す
る。式(23)、(24)を用いて解約率、減額率に依
存する利益pcr、pdrを算出する(S66)。この
とき用いるパラメータは、自社・他社データファイル1
3eより取得する。式(21)を用いて、対応料金を算
出する(S67)。
トを反映した適切な料金を顧客から徴収することができ
る。
ついて説明する。稼働データ収集手段14が、契約した
顧客及び契約前の顧客が保有する全昇降機から稼働デー
タを収集し、その稼働データを顧客別稼働データファイ
ル20に収納する(S5)。この稼働データの収集及び
ファイル20への収納手順については、図16に示すフ
ローチャートを用いて説明する。すなわち、稼動データ
収集処理は次のようにして行われる。まず、月の初めで
あるかを判断する(S27)。月初めでない場合(S2
7:No)、処理を終了する。月初めである場合(S2
7:Yes)、稼働データ収集手段14が全昇降機から
稼動データを収集する(S28)。そして、顧客別稼動
データ(月当たり走行時間)を顧客別稼動データファイ
ル20に格納し、処理を終了する(S29)。
顧客に対して請求すべき月別または年別の保全料金を算
出し、請求書等を作成する(S6)。この料金算出及び
請求書等の作成手順は、図17に示すフローチャートを
用いて説明する。すなわち、料金請求処理は次のように
して行われる。まず、月末か、年末であるかを判断する
(S30)。月末および年末のいずれでもない場合、処
理を終了する。月末である場合、顧客別基本料金ファイ
ル18より、月払い顧客の基本料金データを取得する
(S31)。年末である場合、顧客別基本料金ファイル
18より、年一括払い顧客の基本料金データを取得する
(S32)。そして、顧客別ペイバック料金請求ファイ
ル24より、当月のペイバック料金を取得する(S3
3)。顧客への請求額(=基本料金−当月のペイバック
料金)を料金請求ファイル19に格納する(S34)。
この顧客が、自動引落顧客であるかを判断する(S3
5)。自動引落である場合(S35:Yes)、銀行端
末へデータを転送する(S36)。自動引落でない場合
(S35:No)、請求書を印刷する(S37)。
応じた料金を算出することができる。
払いする顧客に対して、月々の走行時間が反映された保
全料金を月々算出して請求する例を挙げて説明している
が、この例以外の算出を行って請求するようにしてもよ
い。例えば、前年度の実績データとして収集した年間走
行時間から月当りの平均走行時間Hを算出し、これを当
年度の月々の保全料金の算出に利用することもできる。
この場合、当年度の月々の実績の平均走行時間と前記平
均走行時間Hとの間に差が生じた場合は、各月毎に保全
料金の差額を算出して顧客に提示し、年間で集計報告し
て保全料金の不足分または過払い分を精算する。従っ
て、ペイバックや割引が当年度中に発生しなければ、保
全料金は年間、月々一定となり、支払いの変動(特に、
増額)がなく、顧客は支払い料金の予算化がしやすくな
る。
金を年一括払いする顧客に対して、月々の走行時間が反
映された保全料金を年間で集計し、後払いで請求する例
を挙げて説明しているが、この例以外の算出を行って請
求するようにしてもよい。例えば、前年度の実績データ
として収集した年間走行時間から月当りの平均走行時間
Hを算出し、これを当年度の月々の保全料金の算出に利
用し、1年間の保全料金を前払いとして請求することも
できる。この場合においても、当年度の月々の実績の平
均走行時間と前記平均走行時間Hとの間に差が生じた場
合は、各月毎に保全料金の差額を算出して顧客に提示
し、年間で集計報告して前払い保全料金の不足分または
過払い分を精算する。
これらの処理は、所定の間隔で定期的に、または随時、
行うことができる。具体的な処理手順は、図18に示す
フローチャートを用いて説明する。
ようにして行われる。まず、管理下にあるいずれかの昇
降機から故障の発報があったか否かを判断する(S3
8)。故障の発生を示す発報がなかった場合には(S3
8:No)、処理を終了する。故障の発生を示す発報が
あった場合には(S38:Yes)、発報内容を故障情
報ファイル31に格納し、それと同時に表示画面29に
発報内容を表示する(S39)。発報した昇降機の保証
範囲に基づいて、そのランクが緊急対応故障ランク別フ
ァイル30に登録されているか否かを判断する(S4
0)。登録されていない場合は(S40:No)、処理
を終了する。登録されている場合は(S40:Ye
s)、登録されている故障ランクを表示画面29に表示
する(S41)。保守作業員が故障現場へ行って修理作
業を行う。故障が復旧したとき(S42:Yes)、今
回の昇降機の故障対応処理として、保証範囲内の処理が
行われたか否かを判断する(S43)。そして、保証範
囲内の処理が行われた場合には(S43:Yes)処理
を終了する。保証範囲内の処理ができなかった場合には
(S43:No)、故障を起こした昇降機を保有する顧
客について、顧客別ペイバック・割引ファイル23から
今回の保証範囲内の処理ができなった項目のペイバック
料金を求め、顧客別ペイバック・割引ファイルへ収納す
る(S44)。また、顧客別ペイバック・割引ファイル
23に登録されている当月分ペイバック料金の総和を顧
客別ペイバック料金請求ファイル24に収納し、処理を
終了する(S45)。
料金算出システムによれば、自社の相対的なサービス水
準優位性を料金に反映させることができる。また、昇降
機の走行時間の増大や経過年数の増大により、保全作業
が増えるようになった場合であっても、このように状態
を確実に保全料金に反映させることができる。さらに、
この実施の形態の昇降機保全料金算出システムによれ
ば、顧客が選択できるオプション項目について極め細か
に料金を計算することができるため、顧客の予算に応じ
た商品を提供し、料金を設定することができる。この他
にも、この実施の形態の昇降機保全料金算出システムに
よれば、これまで、保全作業等に不手際があったり、故
障の復旧に手間取ったりして、昇降機が長時間にわたっ
て使用できない等、顧客に迷惑を掛けたとしても、これ
を補償する手立てが不明確であったものを、明確に料金
に反映することができ、顧客間に不公平感を生じるのを
なくすことができる。この実施の形態の昇降機保全料金
算出システムによれば、昇降機だけでなく、例えばビル
設備の監視等の保全商品も昇降機保全商品とパックにす
ることにより、昇降機の保全とビル設備の保全とを個別
に契約した場合に比べ、全体的に保全料金を安価にする
ことが可能になり、その結果、保守会社においても受注
の拡大が可能になる。
の相対的な比較に基づいて、自社のサービス料金を決定
することができる。
金算出システムの概要を示す構成図である。
ク図である。
る。
図である。
る。
図である。
図である。
である。
である。
(b)はオンコール時の保守料金内訳である。
すフローチャートであり、(a)は契約登録・更新処理
であり、(b)は料金請求処理である。
ャートである。
ートである。
ャートである。
ーチャートである。
ートである。
ートである。
ーチャートである。
チャートである。
チャートである。
る。
ーネット、4…イントラネット、5…契約端末、6a、
6b…ビル、7a、7b…昇降機の端末、8…支社端
末、9…銀行端末、10a、10b、11a、11b…
通信手段。
Claims (5)
- 【請求項1】 自社サービスの品質を表す指標と他社サ
ービスの品質を表す指標とから、前記自社サービスの他
社サービスに対する相対的な優位度を算出する手段と、 前記優位度に応じて、前記自社サービスの料金を決定す
る料金決定手段と、を備えたサービス料金決定装置。 - 【請求項2】 前記自社および他社のサービスは、機器
の保守サービスであり、 前記サービス品質を表す指標は、前記機器の故障率、事
故発生率または訴訟発生率のいずれかである請求項1記
載のサービス料金決定装置。 - 【請求項3】 自社サービスの品質を表す指標と他社サ
ービスの品質を表す指標とから、前記自社サービスの他
社サービスに対する相対的な優位度を算出し、 前記優位度に応じて、前記自社サービスの料金を決定す
るサービス料金の決定方法。 - 【請求項4】 コンピュータプログラムであって、 自社サービスの品質を表す指標と他社サービスの品質を
表す指標とから、前記自社サービスの他社サービスに対
する相対的な優位度を算出し、 前記優位度に応じて、前記自社サービスの料金を決定す
る処理を、コンピュータに実行させるプログラム。 - 【請求項5】 自社サービスに関するトラブルの発生率
と他社サービスに関するトラブルの発生率とから、両ト
ラブル発生率の比を求める手段と、 前記トラブル発生率の比に応じて、前記自社サービスの
料金を決定する手段と、を備えたサービス料金決定装
置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2001356352A JP2003157382A (ja) | 2001-11-21 | 2001-11-21 | サービス料金決定装置および方法 |
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- 2001-11-21 JP JP2001356352A patent/JP2003157382A/ja active Pending
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