JP2003156440A - 化学物質検出方法及び装置 - Google Patents

化学物質検出方法及び装置

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JP2003156440A
JP2003156440A JP2001356541A JP2001356541A JP2003156440A JP 2003156440 A JP2003156440 A JP 2003156440A JP 2001356541 A JP2001356541 A JP 2001356541A JP 2001356541 A JP2001356541 A JP 2001356541A JP 2003156440 A JP2003156440 A JP 2003156440A
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Kazuyuki Maruo
和幸 丸尾
Hiroaki Endo
礼暁 遠藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板に付着した化学物質以外の要因によって
透過赤外線の光量が変動した場合であっても化学物質の
付着量を正確に算出することができる化学物質検出方法
及び装置を提供する。 【解決手段】 赤外透過基板10と、赤外透過基板10
に赤外線を入射する赤外光源20と、赤外透過基板10
内部を多重反射した後に赤外透過基板10より放出され
る赤外線のうち、赤外透過基板10上に付着した化学物
質による実質的な赤外吸収のない第1の波長域の赤外線
を検出する赤外検出器32aと、第1の波長域の近傍の
波長域であって化学物質により赤外吸収が生じる第2の
波長域の赤外線を検出する赤外検出器32bと、赤外検
出器32a、32bにより検出された赤外線に基づいて
赤外透過基板10上に付着した化学物質の付着量を算出
する演算装置36a、36bとを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化学物質検出方法
及び装置に係り、特に、赤外多重内部反射法により化学
物質の同定及びその定量化を行う化学物質検出方法及び
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】化学物質の種類を同定し或いはその濃度
を定量化することは、様々な局面において要請されてい
る。例えば、半導体装置の製造プロセスにおいては、製
造歩留まりを向上して高品質の半導体装置を製造するた
めに、製造過程にある半導体基板上に付着した有機汚染
物質などの化学物質を測定・管理することが必要であ
る。また、大気中に存在する化学物質、例えば、ゴミ焼
却施設等から排出されるダイオキシン類などの微量な化
学物質に起因する環境汚染や、新築住宅やマンションの
建材に含まれるVOC(揮発性有機物質:Volatile Org
anic Compound)と称される化学物質による健康障害が
社会問題となっており、大気中に含まれる化学物質を測
定・管理することが急務となっている。
【0003】このような化学物質を測定する一手段とし
て、本願発明者等は、赤外線多重内部反射法により化学
物質を検出する方法を既に提案している(例えば、特開
2000−55815号公報、特願平11−23149
5号明細書等を参照)。
【0004】特開2000−55815号公報に記載の
化学物質検出方法は、赤外透過基板の内部を多重反射し
た後に放出される赤外線を分析することにより、基板上
に付着した化学物質の種類を同定し、その濃度を定量化
するものである。赤外透過基板の一端に赤外線を特定の
入射角度で入射すると、赤外線は基板内部を両表面で全
反射を繰り返しながら伝搬する。その際、基板表面に赤
外線が滲み出し(エバネッセント光)、表面に付着した
化学物質により特定波長域の赤外線が吸収される。した
がって、基板の他端から放出された伝搬光をFT−IR
によって分光分析することにより、基板表面に付着した
化学物質の検出、同定が可能である。
【0005】また、特願平11−231495号明細書
に記載の化学物質検出方法は、特開2000−5581
5号公報に記載の化学物質検出方法を用いて大気中の化
学物質の濃度を測定するものである。測定対象の環境中
に赤外透過基板を曝した後、この基板を用いて赤外線多
重内部反射法により化学物質の測定を行うことで、基板
上に付着した化学物質の付着量から大気中の化学物質の
濃度を算出することができる。
【0006】これら測定法は、GC/MS法などに比べ
て同等の感度をもつとともに、測定にリアルタイム性が
あり、且つ、簡便で経済的である。また、この測定法は
非破壊測定であり、製造プロセス中にある半導体基板を
そのまま測定することも可能である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の化学物質検出方法では、透過赤外線の吸光度に基づ
いて化学物質の付着量を算出するが、化学物質による吸
収以外の要因による赤外光量の変化が見られる場合に
は、正確な付着量を求めることができなかった。
【0008】上記従来の化学物質検出方法では、化学物
質の付着量の定量化は次のようにして行われていた。す
なわち、予め赤外透過基板の初期状態において、透過赤
外線のうち測定対象の化学物質のもつ吸収波長域におけ
る光量S0を測定しておく。次いで、赤外透過基板の被
測定状態において、透過赤外線のうち測定対象の化学物
質のもつ吸収波長域における光量S1を測定する。これ
ら測定された光量S0とS1との比から赤外透過基板に付
着した測定対象の化学物質による赤外線の吸光度を算出
する。この吸光度に基づき、赤外透過基板上の測定対象
の化学物質の付着量を算出する。
【0009】しかしながら、赤外光源から発せられる赤
外線の光量は、室温の変化によって変化する。赤外線の
光源は通常1000℃程度の発熱体であるが、光源に入
力される電力が一定であった場合、光源の温度は室温に
より決定される。したがって、室温が低ければ光源の温
度が下がり、光量が減少する。その逆に、室温が高けれ
ば光量が増加する。
【0010】また、多重内部反射基板が半導体基板であ
った場合、基板の温度が変化すると基板内のフリーキャ
リアの量が変化する。フリーキャリアは赤外線を吸収す
るため、基板温度の変化によって多重内部反射基板の赤
外線の透過率が変化する。
【0011】これら要因によって基板を透過する赤外線
の光量が変化すると、従来の化学物質検出方法では、光
量の変化が基板表面に付着した化学物質による吸収のた
めであるのか他の要因によるものであるのかを区別する
ことができず、正確な化学物質の量を算出することがで
きなかった。
【0012】本発明の目的は、基板に付着した化学物質
以外の要因によって透過赤外線の光量が変動した場合で
あっても化学物質の付着量を正確に算出することができ
る化学物質検出方法及び装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的は、赤外透過基
板に赤外線を入射し、前記赤外透過基板の内部を多重反
射した後に前記赤外透過基板より放出される赤外線を検
出し、検出した赤外線の強度に基づいて前記赤外透過基
板上に付着している化学物質の付着量を算出する化学物
質検出方法において、前記赤外透過基板の基準状態にお
いて、前記化学物質による実質的な赤外吸収のない第1
の波長域の赤外線を第1の赤外検出器により検出し、前
記化学物質により赤外吸収が生じる第2の波長域の赤外
線を第2の赤外検出器により検出し、前記赤外透過基板
上の前記化学物質の量が変化した状態で、前記第1の波
長域の赤外線を前記第1の赤外検出器により検出し、前
記第2の波長域の赤外線を前記第2の赤外検出器により
検出し、前記第1の赤外検出器により検出した赤外線の
強度の変化を考慮して、前記第2の赤外検出器により検
出した赤外線の強度を補正することにより、前記赤外透
過基板上に付着した前記化学物質の付着量を算出するこ
とを特徴とする化学物質検出方法により達成される。
【0014】また、上記の化学物質検出方法において、
前記赤外透過基板は、その内部を多重反射した赤外線が
放出される少なくとも2つの赤外線放出面を有し、前記
赤外線放出面の一の面から放出される赤外線を、前記第
1の赤外検出器により検出し、前記赤外線放出面の他の
面から放出される赤外線を、前記第2の赤外検出器によ
り検出するようにしてもよい。
【0015】また、上記の化学物質検出方法において、
前記赤外透過基板の赤外線が放出される赤外線放出面に
対して、前記第1の赤外検出器を並列に配し、前記赤外
線放出面から放出される赤外線を、前記第1の赤外検出
器と前記第2の赤外検出器とにより検出するようにして
もよい。
【0016】また、上記の化学物質検出方法において、
前記第1の波長域は、前記第2の波長域の近傍の波長域
であることが望ましい。
【0017】また、上記の化学物質検出方法において、
前記第1の赤外検出器による前記第1の波長域の赤外線
の検出と、前記第2の赤外検出器による前記第1の波長
域の赤外線の検出とをほぼ同時に行うようにしてもよ
い。
【0018】また、上記の化学物質検出方法において、
前記赤外透過基板上に付着した前記化学物質の付着量に
基づいて、大気中における前記化学物質の濃度を算出す
るようにしてもよい。
【0019】また、上記目的は、赤外透過基板と、前記
赤外透過基板に赤外線を入射する赤外光源と、前記赤外
透過基板内部を多重反射した後に前記赤外透過基板より
放出される赤外線のうち、前記赤外透過基板上に付着し
た化学物質による実質的な赤外吸収のない第1の波長域
の赤外線を検出する第1の赤外検出器と、前記赤外透過
基板内部を多重反射した後に前記赤外透過基板より放出
される赤外線のうち、前記第1の波長域の近傍の波長域
であって前記化学物質により赤外吸収が生じる第2の波
長域の赤外線を検出する第2の赤外検出器と、前記第1
の赤外検出器及び前記第2の赤外検出器により検出され
た赤外線に基づいて前記赤外透過基板上に付着した化学
物質の付着量を算出する化学物質分析手段とを有するこ
とを特徴とする化学物質検出装置により達成される。
【0020】また、上記の化学物質検出装置において、
前記化学物質分析手段は、前記第1の赤外検出器により
検出した赤外線の強度の変化を考慮して、前記第2の赤
外検出器により検出した赤外線の強度を補正することに
より、前記赤外透過基板上に付着した前記化学物質の付
着量を算出するようにしてもよい。
【0021】また、上記の化学物質検出装置において、
前記赤外透過基板の内部を多重反射した赤外線のうち前
記第1の波長域の赤外線を前記第1の赤外検出器に導く
第1の帯域透過フィルタと、前記赤外透過基板の内部を
多重反射した赤外線のうち前記第2の波長域の赤外線を
前記第2の赤外検出器に導く第2の帯域透過フィルタと
を更に有するようにしてもよい。
【0022】また、上記の化学物質検出装置において、
前記赤外透過基板は、その内部を多重反射した赤外線が
放出される少なくとも2つの赤外線放出面を有し、前記
第1の赤外検出器は、前記赤外線放出面の一の面から放
出される赤外線を検出し、前記第2の赤外検出器は、前
記赤外線放出面の他の面から放出される赤外線を検出す
るようにしてもよい。
【0023】また、上記の化学物質検出装置において、
前記第1の赤外検出器と前記第2の赤外検出器とは、前
記赤外透過基板の赤外線が放出される赤外線放出面に対
して並列に配置され、前記第1の赤外検出器と前記第2
の赤外検出器は、ともに前記赤外線放出面から放出され
る赤外線を検出するようにしてもよい。
【0024】
【発明の実施の形態】[本発明の前提となる化学物質検
出方法及び装置]本願発明者等は、赤外多重内部反射法
による化学物質の検出を鋭意研究してきた。その結果、
基板に付着した化学物質以外の要因によって透過赤外線
の光量が変動した場合であっても化学物質の付着量を正
確に算出しうる化学物質検出方法及び装置を既に提案し
ている(特願2001−322594号明細書を参
照)。
【0025】特願2001−322594号明細書に記
載の化学物質検出方法の原理について図1を用いて説明
する。
【0026】まず、予め、初期状態において、測定対象
の化学物質のもつ吸収波長域における光量S0ととも
に、測定対象の化学物質のもつ吸収波長域近傍で且つ吸
収のない波長域の光量R0を測定しておく(図1
(a))。
【0027】次いで、被測定状態において、測定対象の
化学物質のもつ吸収波長域における光量S1とともに、
初期状態においてR0を測定した波長域における光量
1′を測定する(図1(b))。
【0028】化学物質による吸収のない波長域における
光量R0とR1′との光量の変化は、上述の化学物質以外
の要因によって透過赤外線の光量が変動したことによる
ものである。そして、このような光量の変化率は、
0、S1′を測定した波長域においても同じであること
が分かっている。
【0029】そこで、光量の変化率R1′/R0を用い
て、測定対象の化学物質のもつ吸収波長域における光量
1′の測定値を補正することにより、初期状態での光
量S0とから測定対象の化学物質による正確な吸光度を
算出する。こうして、測定対象の化学物質による正確な
吸光度に基づき、化学物質の付着量を正確に定量化する
ことが可能となっている。
【0030】図2は、上述の化学物質検出方法を実現す
る化学物質検出装置の一例である。図示するように、赤
外透過基板100の一端面側には、赤外透過基板100
内に赤外線を入射して内部多重反射させるための赤外光
源102が設けられている。赤外透過基板100の他端
面側には、赤外透過基板100内部を多重反射した後に
放出される赤外線を検出し、検出赤外線に基づいて赤外
透過基板100上に付着している化学物質を分析する化
学物質分析手段104が設けられている。赤外透過基板
100と化学物質分析手段104との間には、検出すべ
き赤外線の波長域を切り換える帯域透過フィルタ106
が設けられている。
【0031】図2に示す化学物質検出装置では、帯域透
過フィルタ106の透過波長域をフィルタ駆動回路10
8により切り換えることができる。フィルタ駆動回路1
08によりR0、R1′を測定する波長域と、S0、S1
を測定する波長域とを切り換えることにより、初期状態
において、R0とS0とを順次測定し、被測定状態におい
て、R1′とS1′とを順次測定する。
【0032】このため、初期状態において、光量R0
0とを測定する間に時間依存のノイズが混入する可能
性がある。同様に、被測定状態において、光量R1′と
1′とを測定する間に時間依存のノイズが混入する可
能性がある。時間依存のノイズとしては、例えば赤外光
源からの光量の微妙な時間変化や、光学系の微妙な変動
を要因とするものが考えられる。このような時間依存の
ノイズが大きくなると、上述した補正を行ったとして
も、赤外透過基板上の化学物質の付着量を高精度に測定
することはできない。
【0033】本発明は、上述した化学物質検出方法及び
装置を前提になされたものであり、測定データへの時間
依存のノイズの混入を抑え、基板に付着した化学物質以
外の要因によって透過赤外線の光量が変動した場合にお
いて、より精度の高い化学物質の付着量の算出を可能と
するものである。以下、本発明による化学物質検出方法
及び装置について詳述する。
【0034】[第1実施形態]本発明の第1実施形態に
よる化学物質検出方法及び装置について図3乃至図6を
用いて説明する。図3は本実施形態による化学物質検出
装置の構造を示す概略図、図4は本実施形態による化学
物質検出方法における化学物質の定量化方法を説明する
図、図5は吸光度と基板上に付着した残留炭素との関係
を示すグラフ、図6は基板上に付着した化学物質の付着
量と大気中における化学物質の濃度との関係を示すグラ
フである。
【0035】〔1〕 化学物質検出装置の全体構成 本実施形態による化学物質検出装置の構造について図3
を用いて説明する。
【0036】赤外透過基板10の一端面側には、赤外透
過基板10内に赤外線を入射して内部多重反射させるた
めの赤外光源20が設けられている。赤外透過基板10
の他端面側には、赤外透過基板10内部を多重反射した
後に放出される赤外線を検出し、検出赤外線に基づいて
赤外透過基板10上に付着している化学物質を分析する
化学物質分析手段30が設けられている。
【0037】化学物質検出手段30は、赤外透過基板を
透過した赤外線を検出して電気信号に変換する赤外検出
器32a、32bと、赤外検出器32a、32bから出
力された電気信号をそれぞれデジタル変換するA/D変
換器34a、34bと、A/D変換器34a、34bか
らの出力信号に基づき赤外透過基板10上に付着してい
る化学物質の付着量を算出する演算装置36a、36b
と、化学物質の定量化の際に参照されるデータベース3
8とを有している。
【0038】赤外透過基板10と赤外検出器32aとの
間には、帯域透過フィルタ50aが設けられている。赤
外透過基板10と赤外検出器32bとの間には、帯域透
過フィルタ50aとは透過帯域が異なる帯域透過フィル
タ50bが設けられている。
【0039】以下、本実施形態による化学物質検出装置
の各構成部分について詳述する。
【0040】(a) 赤外透過基板10 赤外透過基板10は、測定対象である基板(例えば半導
体基板)、或いは、測定対象である雰囲気中の化学物質
を吸着して測定に供するための基板であり、被測定対象
化学物質の分子振動に対応する波長域の光を透過する材
料であることが必要である。代表的な化学物質である有
機物質の基本振動に対応する波数域は、500cm
-1(波長20μm)〜5000cm-1(波長2μm)程
度の赤外・近赤外域である。したがって、赤外透過基板
10を構成する材料はこれら波数域(波長域)の光を透
過しうる赤外透過物質群のなかから選択する。なお、赤
外透過基板10を構成する材料については、例えば特願
2001−322594号明細書に詳述されている。
【0041】赤外透過基板10の外形としては、図3に
示すように、赤外線の放出面が少なくとも2箇所存在す
るように、端面を楔状に加工した短冊状の形状となって
いる。赤外透過基板10の端面をこのような形状にする
ことにより、赤外透過基板10内に入射された赤外線
は、基板内部を多重反射した後に基板平面に対して斜め
上方向及び斜め下方向に放出される。また、例えば特願
平11−231495号明細書に記載のような、複数の
赤外線伝搬長を有する基板を適用してもよい。また、例
えば特開2000−55815号公報に記載のように、
300mmシリコンウェーハをそのまま用いることもで
きる。
【0042】(b) 赤外光源20 赤外光源20としては、有機分子の分子振動に対応する
2〜25μm帯域の赤外線を発する光源を適用すること
ができる。
【0043】例えば、フィラメントとしてのシリコンカ
ーバイド(SiC)やニクロム線に電流を印加して発す
る熱線を光源として用いることができる。SiCグロー
バ灯などのSiCを用いた光源は、1.1〜25μm帯
域の赤外線を発し、且つ、空気中でむき出しで使用して
も焼損がないという特徴がある。
【0044】また、赤外・近赤外域に発光波長を有する
半導体レーザや発光ダイオードを赤外光源として用いる
こともできる。半導体レーザや発光ダイオードを用いた
光源は、小型であるとともに基板端面に小さな焦点を結
びやすいという特徴がある。
【0045】また、光源の効率を高め、赤外線の強度を
大きくするために適当な形状の反射板を設けてもよい。
例えば特願平11−95853号明細書に記載の種々の
赤外光源を適用することができる。
【0046】(c) 帯域透過フィルタ50a、50b 帯域透過フィルタ50a、50bは、互いに透過帯域が
異なったものとなっている。帯域透過フィルタ50a、
50bのうちの1つは、測定対象である化学物質に特有
な官能基(例えば、C−H基、O−H基、Si−H基な
ど)の分子振動に対応する波長域の赤外線を透過する帯
域透過フィルタである。例えば、C−H伸縮振動による
赤外吸収を示す化学物質を測定する場合、例えば波数2
800〜3000cm-1付近に透過帯域を有するフィル
タを用いる。もう1つのフィルタは、測定対象である化
学物質に特有な官能基の分子振動に対応する波長域近傍
の波長域であって実質的に赤外吸収のない波長域の赤外
線を透過する帯域透過フィルタである。例えば、C−H
伸縮振動による赤外吸収を示す化学物質を測定する場
合、例えば波数2700cm-1付近又は波数3100c
-1付近に透過帯域を有するフィルタを用いる。
【0047】(d) 化学物質分析手段30 化学物質分析手段30は、図3に示されるように、赤外
透過基板10を透過した赤外線を検出して電気信号に変
換する赤外検出器32a、32bと、赤外検出器32
a、32bから出力された電気信号をそれぞれデジタル
変換するA/D変換器34a、34bと、A/D変換器
34a、34bからの出力信号に基づき赤外透過基板1
0上に付着している化学物質の付着量を算出する演算装
置36a、36bと、化学物質の定量化の際に参照され
るデータベース38とを有している。
【0048】赤外透過基板10の2箇所の放出面から斜
め上方向及び斜め下方向から放出された赤外線は、帯域
透過フィルタ50a、50bをそれぞれ通過した後に化
学物質検出手段30に入射する。
【0049】赤外検出器32aは、帯域透過フィルタ5
0aを通過した赤外線を検出する。一方、赤外検出器3
2bは、帯域透過フィルタ50bを通過した赤外線を検
出する。このように、本実施形態による化学物質検出装
置は、異なる波長域の赤外線を、2つの赤外検出器32
a、32bとにより同時に検出することが可能であるこ
とに主たる特徴の一つがある。異なる波長域の赤外線
を、2つの赤外検出器32a、32bで同時に検出する
ことにより、後述する化学物質の付着量の定量化をより
高い精度で行うことができる。
【0050】帯域透過フィルタ50a、50bのいずれ
か1つ、例えば帯域透過フィルタ50aを、測定対象の
化学物質に特有な官能基の分子振動に対応する波長域を
透過するフィルタに設定する。すると、赤外検出器32
aにより検出される赤外線の強度には、赤外透過基板1
0に付着している化学物質の付着量が反映される。
【0051】帯域透過フィルタ50a、50bのもう1
つ、例えば帯域透過フィルタ50bを測定対象である化
学物質に特有な官能基の分子振動に対応する波長域近傍
の波長域であって実質的に赤外吸収のない波長域透過す
るフィルタに設定する。すると、赤外検出器32bによ
り検出される赤外線の強度には、赤外透過基板10に付
着している化学物質以外の要因による赤外線光量のドリ
フトが反映される。
【0052】したがって、赤外検出器32aにより検出
される赤外線の光量変化を、赤外検出器32bにより検
出される赤外線の光量変化を考慮して、所定の基準量と
比較することにより、赤外透過基板10上の化学物質の
付着量をより正確に算出することができる。
【0053】化学物質の種類と検量線は別途データベー
ス38に蓄えられており、測定データはそれらのデータ
を参照して定量化される。また、データベース38に
は、赤外透過基板10の表面に吸着した化学物質の量と
大気中の化学物質の量との関係がデータベースとして蓄
えられており、検出された赤外透過基板10表面の化学
物質の量から大気中の化学物質の濃度を算出することも
可能である。化学物質の付着量及び濃度の定量化の手法
については、後述する。
【0054】また、演算装置36a、36bに接続して
表示装置(図示せず)を設け、演算装置36a、36b
による分析結果を表示するようにしてもよい。
【0055】〔2〕 赤外透過基板上における化学物質
の付着量の定量化 本実施形態による化学物質検出方法における基板上に付
着した化学物質の付着量を算出する方法について図4及
び図5を用いて説明する。
【0056】本実施形態による化学物質検出方法では、
赤外透過基板10の基準状態において、化学物質による
実質的な赤外吸収のない第1の波長域の赤外線を赤外検
出器32aにより検出し、化学物質により赤外吸収が生
じる第2の波長域の赤外線を赤外検出器32bにより検
出し、赤外透過基板10上の化学物質の量が変化した状
態で、第1の波長域の赤外線を赤外検出器32aにより
検出し、第2の波長域の赤外線を赤外検出器32bによ
り検出し、赤外検出器32aにより検出した赤外線の強
度の変化を考慮して、赤外検出器32bにより検出した
赤外線の強度を補正することにより、赤外透過基板10
上に付着した化学物質の付着量を算出する。以下、付着
量の算出方法について詳細に説明する。
【0057】一般に、光量I0の光が、厚さd、吸収係
数αの物体を透過すると、その物体により吸収を受けた
光の透過光量I1は、 I1 = I0exp(−αd) …(1) として表される。したがって、吸収係数αと厚さdが決
定されれば、(1)式の指数関数の部分は定数となる。
すなわち、入射光の光量I0の変動に比例して透過光の
光量I1も変動する。このとき、I1/I0の値は一定値
となる。なお、多重内部反射による吸収の場合も、その
吸収量と等価な厚みをもつ物体の透過光として取り扱う
ことができる。
【0058】しかしながら、赤外吸収のある領域での光
量は、(1)式で記述される基板表面に付着した物体
(化学物質)による吸収のほかに、光源の光量の変化や
基板温度の変化に伴うフリーキャリア吸収による光量の
変化によっても影響を受けると考えられる。したがっ
て、基板表面に付着した物質による光の吸収のみを正確
に求めるには、検出した透過光量を補正する必要があ
る。
【0059】次に、基板表面に付着した物質による光の
吸収のみを正確に求めるための手順を図4を用いて説明
する。
【0060】まず、基準状態において、測定対象の化学
物質のもつ吸収波長域における光量S0と、この波長域
近傍で且つ吸収のない波長域の光量R0との測定を同時
に行う(図4(a))。なお、基準状態とは、基板の洗
浄直後など、基板上に化学物質が付着していないと考え
られる状態のみならず、洗浄前や表面処理前などの必ず
しも表面が清浄でない状態をもいうものとする。
【0061】次いで、被測定状態にある基板について、
測定対象の化学物質のもつ吸収波長域における光量S1
と、この波長域近傍で且つ吸収のない波長域の光量R1
との測定を同時に行う。なお、被測定状態とは、基準状
態に対して基板上の化学物質の量が変化した状態をいう
ものとする。
【0062】ある量の化学物質が基板上に付着したと
き、被測定状態における光量R1が基準状態における光
量R0と等しい場合には、光量の比I1/I0と吸収の起
こる帯域の光量の比S1/S0は等しいと考えられる。し
たがって、光量の比S1/S0から、基板上に付着した化
学物質のみによる正確な吸光度を算出することができ
る。(図4(b))。
【0063】これに対し、被測定状態における光量
1′が基準状態における光量R0と異なる場合には、光
量の比I1/I0と吸収の起こる帯域の光量の比S1′/
0とは異なるものとなり、光量の比S1′/S0から基
板上に付着した化学物質のみによる正確な吸光度を算出
することはできない(図4(c))。ここで、光量
1′は、基準状態における光量R0と異なる場合の光量
1を表し、光量S1′は、光量R0と光量R1とが異なる
場合における吸収の起こる帯域での光量S1を表す。な
お、光量R0と光量R1とが異なる場合における入射光量
1と透過光量IoとをそれぞれI1′、I0′とすると、
光量が変化しても(1)式の条件は成立するので、光量
の比I1′/I0′は、 I1′ / I0′ = I1 / I0 …(2) となる。
【0064】そこで、吸収波長域の光量の測定値を補正
するために、この領域の透過光量S 1′に吸収の起こら
ない領域での光量の変化率の逆数(R0/R1′)を掛け
る。すなわち、補正後の光量S1″は、次の式で表され
る。
【0065】 S1″= S1′× (R0 / R1′) …(3) また、補正後の吸光度Aは、 A = −log10(S1″/ S0) …(4) として算出することができる。この補正により、I1
/I0′=S1″/S0となるため、正確な吸光度を算出
することができる。
【0066】本実施形態による化学物質検出方法及び装
置は、上述した付着量の定量化において、赤外検出器3
2a、32bによりR0とS0とを同時に測定し、赤外検
出器32a、32bによりR1′とS1′とを同時に測定
することに主たる特徴を有する。これにより、R0の測
定データとS0の測定データとの間に、赤外光源20か
らの光量の微妙な時間変化や光学系の微妙な変動等を原
因とする時間依存のノイズが混入することはない。同様
に、R1′の測定データとS1′の測定データとの間にも
時間依存のノイズが混入することはない。したがって、
0とS0とを別々に測定し、R1′とS1′とを順次別々
に測定して上述した定量化を行う場合に比べて、基板表
面に付着した物質による光の吸収のみをより正確に求め
ることができる。したがって、より高い精度で基板表面
上の物質の付着量を定量化することが可能である。
【0067】基板上の単位面積当たりの化学物質の付着
量を算出するには、例えば次の手順により検量線を予め
作成しておき、この検量線に基づいて定量化を行う。
【0068】 まず、化学物質を揮発性溶媒中に希釈
した濃度の異なる複数の溶液を用意する。
【0069】 次いで、基板上にこの溶液を一定量塗
布する。
【0070】 次いで、溶液を塗布した基板を適当な
時間放置し、溶媒を蒸発させる。
【0071】 次いで、内部多重反射法により、基板
に付着した化学物質による吸光度の大きさを算出する。
なお、吸光度を算出するに当たっては、上述したような
透過光量の測定値の補正を行う。
【0072】 次いで、溶液の濃度、塗布量、基板面
積から、単位面積当たりの化学物質の付着量を算出す
る。
【0073】 次いで、付着量と吸光度の関係から検
量線を作成する。
【0074】このように作成した検量線において、被測
定状態における吸光度と付着量との関係を読み取ること
により、赤外透過基板10に付着した化学物質の絶対量
を求めることができる。
【0075】図5は、300mmシリコンウェーハ上に
エタノールで希釈したDOPを均一に塗布した試料を用
いて作成した吸光度と残留炭素量との関係を示す検量線
である。図5に示す検量線の場合、赤外線の吸光度が
0.01の場合、ウェーハ上の残留炭素量は1×1015
cm-2であることを示している。
【0076】図5に示すような検量線を予め作成してデ
ータベース38に蓄えておくことで、赤外線の吸光度か
ら赤外透過基板10上に付着した化学物質の付着量を算
出することができる。
【0077】〔3〕 雰囲気中の化学物質濃度の定量化 本実施形態による化学物質検出方法における大気中の化
学物質の濃度を算出する方法について図6を用いて説明
する。
【0078】本発明による化学物質検出方法では、赤外
線透過基板10に付着し或いはその近傍に存在する化学
物質の量を内部多重反射赤外分光法によって測定し、雰
囲気中の化学物質濃度に換算する。つまり、雰囲気中の
化学物質濃度を直接測定しているわけではない。したが
って、赤外透過基板10の近傍に存在する化学物質の量
から雰囲気中の化学物質の濃度を求めるためには、雰囲
気中の化学物質濃度と赤外線吸収ピークの吸光度の大き
さとの関係を予め求めておき、検量線を作成しておく必
要がある。雰囲気中の化学物質濃度を算出することのみ
を目的とする場合には、上述のようにして赤外透過基板
10に付着した化学物質の絶対値を算出する必要はな
い。
【0079】雰囲気中の化学物質濃度と吸収ピークの吸
光度の大きさとの関係を表す検量線を求めるにあたり、
まず、これらの関係について考察する。
【0080】雰囲気中の化学物質濃度が高くなるほど
に、化学物質は赤外透過基板10に付着しやすくなる。
したがって、雰囲気中の化学物質濃度の増加により赤外
透過基板10上に付着する化学物質の量も増加する。こ
こで、雰囲気中の化学物質濃度をC、付着量と濃度の換
算係数をK1、化学物質の赤外透過基板10への付着量
をWとすると、これらの間には以下の関係式が成立す
る。
【0081】 C = K1 × W …(6) 一方、赤外透過基板10に化学物質が付着した後の透過
光量I1は、付着前の透過光量をI0、内部反射回数を
N、1回の反射が起こるときの単位付着量あたりの吸光
係数をαとすると、以下の式により表すことができる。
【0082】 I1 = I0 × exp(−W × N × α) …(7) また、吸光度Aは、 A = −log10(I1 / I0) …(8) として表される。したがって、(7)式及び(8)式を
用いると、吸光度Aは、次式のように書き直すことがで
きる。
【0083】 A ∝ W × N × α …(9) したがって、(6)式は、吸光度と濃度の換算係数をK
2とすると、次式のように書き直すことができる。
【0084】 C = K2 × A …(10) (6)式及び(10)式より、化学物質の濃度と基板へ
の付着量、化学物質の濃度と吸光度との間には比例関係
が成立することが判る。したがって、雰囲気中に曝露し
た赤外透過基板10に付着した化学物質の量を吸光度の
大きさから求め、これに換算係数を掛けることにより雰
囲気中の化学物質の濃度を算出することができる。
【0085】換算係数の測定は、例えば以下の手順によ
り行うことができる。
【0086】 まず、化学物質が一定濃度で存在する
空間に赤外透過基板10を曝露する。
【0087】 次いで、気体中の化学物質の濃度を別
手段(ガス検知管、ガスクロマトグラフ等)により測定
する。
【0088】 次いで、赤外透過基板10に付着した
化学物質による吸収ピークの吸光度の大きさを内部多重
反射法により測定する。
【0089】 次いで、複数の化学物質濃度の空間に
ついて上記〜を繰り返し、、の結果の比から換
算係数を求める。
【0090】なお、基板の曝露時間は一定であることが
望ましい。曝露時間が異なると同一の化学物質の濃度で
も付着量が変わることがあり、この場合には曝露時間が
等しくなるように吸光度の大きさの換算を行う必要があ
るからである。このためには、赤外透過基板10を雰囲
気中に曝露しながら適当な間隔で吸光度の大きさの測定
を行い、曝露時間と吸光度の大きさの関係を予め求めて
おくことが必要である。
【0091】また、正確な測定のためには内部反射条件
が等しいことが必要であり、同一の基板又は同一形状の
基板に同一条件で赤外線を入射させる必要がある。ま
た、吸光係数は化学物質の種類によって異なるので、正
確な定量測定を行うためには測定したいすべての物質に
ついて予め換算係数の測定を行う必要がある。
【0092】図6は、24時間放置による化学物質の空
気中濃度と赤外透過基板としてのシリコンウェーハ表面
汚染との関係を示すグラフである。DOP(ジオクチル
フタレート)の場合、例えば1ng/m3のDOP濃度
の大気中にウェーハを24時間放置すると、ウェーハ表
面への付着量は1012CH2 unit/cm2であるこ
とを示している。逆に言えば、24時間放置後のウェー
ハ表面の付着量が10 12CH2 unit/cm2であれ
ば、大気中のDOP濃度が1ng/m3であることが判
る。一方、TBP(リン酸トリブチル:難燃剤)やシロ
キサン(シリコンコーキング剤からの揮発物質)の場合
に示されるように、空気中濃度と付着量との関係は、化
学物質、放置時間等の条件によって異なる。したがっ
て、測定対象とする物質毎に空気中濃度と付着量の関係
を予め求めておくことが必要である。
【0093】図6に示すような検量線を予め作成してデ
ータベース38に蓄えておくことで、赤外透過基板10
上に付着した化学物質量から雰囲気中に存在する化学物
質の濃度を算出することができる。また、図6に示す検
量線の代わりに、雰囲気中の化学物質濃度と吸収ピーク
の吸光度の大きさとの関係を示す検量線を予め作成して
データベース38に蓄えておき、雰囲気中に存在する化
学物質の濃度を算出するようにしてもよい。
【0094】〔4〕 化学物質検出方法 本実施形態による化学物質検出方法について図3を用い
て説明する。
【0095】はじめに、被測定基板の測定に先立ち、基
準状態における測定を行う。なお、基準状態における測
定は、被測定基板の測定毎に行ってもよいし、定期的
(例えば所定枚数の処理毎など)に行ってもよい。
【0096】まず、洗浄直後の基板など、表面上に化学
物質が付着していない標準基板を、化学物質検出装置内
に設置する。
【0097】次いで、赤外光源20から発せられた赤外
線を、標準基板に入射する。標準基板内に入射された赤
外線は、基板の表裏の表面において多重内部反射した
後、基板の外部に放出される。
【0098】次いで、赤外透過基板10から2箇所の放
出面から放出された赤外線を、赤外検出器32a、32
bにより検出する。この際、複数の波長を同時に測定す
るため、帯域透過フィルタ50a、50bの透過帯域を
変えておく。例えば、帯域透過フィルタ50aを、測定
対象の化学物質による吸収帯域波長を透過するものとす
る。一方、帯域透過フィルタ50bを、測定対象の化学
物質による吸収帯域の近傍の波長帯域であって化学物質
による吸収のない波長帯域を透過するものとする。
【0099】こうして、測定対象の化学物質による吸収
帯域波長の赤外線を赤外検出器32aにより、測定対象
の化学物質による吸収帯域の近傍の波長帯域であって化
学物質による吸収のない波長帯域の赤外線を赤外検出器
32bにより同時に検出する。
【0100】赤外検出器32aにより検出された赤外線
の光量は、例えば光量S0としてデータベースに蓄積さ
れる。また、赤外検出器32bにより検出された赤外線
の光量は、例えば光量R0としてデータベース38に蓄
積される。
【0101】次に、被測定基板の測定を行う。
【0102】まず、被測定基板である赤外透過基板10
を、化学物質検出装置内に設置する。なお、赤外透過基
板10を測定すべき雰囲気中に設置し、この雰囲気中に
含まれる化学物質の検出を行うようにしてもよい。
【0103】次いで、赤外光源20から発せられた赤外
線を、赤外透過基板10内に入射する。赤外透過基板1
0内に入射された赤外線は、赤外透過基板10の表裏の
表面において多重内部反射されると同時に赤外透過基板
10の表面に吸着している化学物質の情報を累積してプ
ロービングし、赤外透過基板10の外部に放出される。
【0104】次いで、赤外透過基板10の2箇所の放出
面から放出された赤外線を、赤外検出器32a、32b
により同時に検出する。この際、複数の波長を同時に測
定するため、帯域透過フィルタ50a、50bの透過帯
域を変えておく。例えば、帯域透過フィルタ50aを、
測定対象の化学物質による吸収帯域波長を透過するもの
とする。一方、帯域透過フィルタ50bを、測定対象の
化学物質による吸収帯域の近傍の波長帯域であって化学
物質による吸収のない波長帯域を透過するものとする。
【0105】こうして、測定対象の化学物質による吸収
帯域波長の赤外線を赤外検出器32aにより、測定対象
の化学物質による吸収帯域の近傍の波長帯域であって化
学物質による吸収のない波長帯域の赤外線を赤外検出器
32bにより同時に検出する。
【0106】赤外検出器32aにより検出された赤外線
の光量は、例えば光量S1′としてデータベースに蓄積
される。また、赤外検出器32bにより検出された赤外
線の光量は、例えば光量R1′としてデータベース38
に蓄積される。
【0107】次いで、データベース38に蓄積された光
量S0,R0,S1′,R1′から、透過光量の値を補正し
た吸光度Aを求める。すなわち、吸光度Aは、 A = −log10(S1′× (R0 / R1′)/ S0) により算出することができる。
【0108】次いで、データベース38に蓄えられてい
る所定の検量線を参照し、赤外透過基板10上に付着し
た化学物質の付着量、或いは、雰囲気中の化学物質の濃
度を算出する。
【0109】このように、本実施形態によれば、赤外透
過基板に赤外線を入射し、赤外透過基板の内部を多重反
射した後に赤外透過基板より放出される赤外線を検出
し、検出した赤外線の強度に基づいて赤外透過基板上に
付着している化学物質の付着量を算出する化学物質検出
方法において、赤外透過基板の基準状態において、化学
物質による実質的な赤外吸収のない第1の波長域の赤外
線を第1の赤外検出器により検出し、化学物質により赤
外吸収が生じる第2の波長域の赤外線を第2の赤外検出
器により検出し、赤外透過基板上の化学物質の量が変化
した状態で、第1の波長域の赤外線を第1の赤外検出器
により検出し、第2の波長域の赤外線を第2の赤外検出
器により検出し、第1の赤外検出器により検出した赤外
線の強度の変化を考慮して、第2の赤外検出器により検
出した赤外線の強度を補正することにより、赤外透過基
板上に付着した化学物質の付着量を算出するので、基板
に付着した化学物質以外の要因によって透過赤外線の光
量が変動した場合であっても、時間に依存するノイズに
影響されることなく化学物質の付着量を正確に算出する
ことができる。
【0110】[第2実施形態]本発明の第2実施形態に
よる化学物質検出方法及び装置について図7及び図8を
用いて説明する。図7は本実施形態による化学物質検出
装置の構造を示す概略図、図8は本実施形態による化学
物質検出装置における赤外透過基板と赤外検出素子の配
置を示す上面図である。なお、第1実施形態による化学
物質検出方法及び装置と同様の構成には同一の符号を付
し説明を省略し或いは簡略にする。
【0111】本実施形態による化学物質検出装置では、
図7に示すように、赤外検出器32a、32bが、赤外
透過基板10の一端面側に並列に配置されている。赤外
検出器32a、32bと赤外透過基板10との間には、
帯域透過フィルタ50a、50bがそれぞれ配置されて
いる。
【0112】赤外透過基板10の外形としては、例えば
図7に示すように、端面を45°のテーパ状に加工した
短冊状の形状を適用することができる。
【0113】本実施形態による化学物質検出装置は、赤
外検出器32a、32bのそれぞれにより同時に赤外線
を検出するため、赤外透過基板10から放出される赤外
線が幅を有することを利用したものである。すなわち、
赤外透過基板10の一端面から幅をもって放出される赤
外線が到達する範囲内に赤外検出器32a、32bが並
列に配置されている。
【0114】赤外検出器32a、32bのそれぞれによ
り同時に赤外線を検出する具体的構成としては、例え
ば、図8に示すように、赤外検出器32a、32bの赤
外検出素子52a、52bを赤外透過基板10の一端面
に対向するように並列に配置する。赤外検出素子52
a、52bの前段には、帯域透過フィルタ50a、50
bをそれぞれ設ける。
【0115】ここで、帯域透過フィルタ50a、50b
は光学素子でありサイズを自由に加工することができ
る。また、赤外検出素子52a、52bは、一つのパッ
ケージサイズが10mm以下のものが入手可能である。
したがって、例えば、長さ約200mm、厚さ1mm以
下、幅15〜20mmの大きさを有する赤外透過基板1
0に対しても、その幅に対して、赤外検出素子52a、
52bを並列に配置することが可能である。
【0116】上述のように、赤外検出器32a、32b
をそれぞれ帯域透過フィルタ50a、50bを介して赤
外透過基板10の一端面側に並列に配置しても、異なる
波長域の赤外線を同時に検出することができる。したが
って、第1実施形態と同様に、時間依存のノイズに影響
されることなく、化学物質の付着量を定量化することが
できる。
【0117】なお、本実施形態による化学物質検出方法
は、赤外透過基板10から放出される赤外線を検出する
赤外検出器32a、32b及び帯域透過フィルタ50
a、50bの配置が異なる点以外は、第1実施形態とほ
ぼ同様にして行うことができる。
【0118】このように、本実施形態によれば、赤外透
過基板に赤外線を入射し、赤外透過基板の内部を多重反
射した後に赤外透過基板より放出される赤外線を検出
し、検出した赤外線の強度に基づいて赤外透過基板上に
付着している化学物質の付着量を算出する化学物質検出
方法において、赤外透過基板の基準状態において、化学
物質による実質的な赤外吸収のない第1の波長域の赤外
線を第1の赤外検出器により検出し、化学物質により赤
外吸収が生じる第2の波長域の赤外線を第2の赤外検出
器により検出し、赤外透過基板上の化学物質の量が変化
した状態で、第1の波長域の赤外線を第1の赤外検出器
により検出し、第2の波長域の赤外線を第2の赤外検出
器により検出し、第1の赤外検出器により検出した赤外
線の強度の変化を考慮して、第2の赤外検出器により検
出した赤外線の強度を補正することにより、赤外透過基
板上に付着した化学物質の付着量を算出するので、基板
に付着した化学物質以外の要因によって透過赤外線の光
量が変動した場合であっても、時間に依存するノイズに
影響されることなく化学物質の付着量を正確に算出する
ことができる。
【0119】[変形実施形態]本発明の上記実施形態に
限らず種々の変形が可能である。
【0120】例えば、上記実施形態では、透過赤外線の
うち2つの異なる波長域の赤外線を同時に検出し、1種
類の化学物質を測定していたが、複数種類の化学物質を
同時に測定してもよい。この場合、測定する化学物質の
種類の数に応じて、基板から放出される赤外線を検出で
きる位置に、複数台の赤外検出器を帯域透過フィルタを
介して配置する。また、一つのパッケージ中に複数の赤
外検出素子を備えた赤外検出器も市販されており、この
ような赤外検出器を用いて複数の波長域の赤外線を同時
に検出してもよい。これにより、測定すべき複数種類の
化学物質の吸収帯域に対応した波長域の赤外線をそれぞ
れ同時に検出し、1種類のみならず複数種類の化学物質
を測定することができる。なお、複数種類の化学物質を
検出する場合の付着量の定量化における補正方法につい
ては、特願2001−322594号明細書に詳述され
ている。
【0121】また、上記実施形態では、赤外透過基板1
0として端面を楔状或いはテーパー状に加工したものを
用いていたが、赤外透過基板10の端面形状はこれらに
限定されるものではなく、端面から放出される赤外線を
複数の赤外検出器で検出できるような形状であればよ
い。
【0122】また、上記実施形態において、赤外光源2
0と赤外透過基板10との間にチョッパを設け、チョッ
パのチョッピング周波数と赤外線の検出とを同期させる
ことにより、S/N比を向上するようにしてもよい。こ
の場合、チョッパをチョッパ駆動回路により駆動するよ
うにし、赤外検出器32a、32bとA/D変換器34
a、34bとの間にロックインアンプを設けて赤外線を
同期検出する。なお、チョッパを挿入する位置は、図2
に示す本発明の前提となる化学物質検出検出装置のよう
に、赤外光源102と赤外透過基板100との間であっ
てもよいし、また、赤外透過基板100と化学物質検出
手段104との間であってもよい。図2では、赤外光源
102と赤外透過基板100との間にチョッパ110を
設け、チョッパ駆動回路112により駆動するように
し、化学物質分析手段104の赤外検出器114とA/
D変換器116との間にロックインアンプ118を設け
てチョッパ110のチョッピング周波数と赤外線の検出
とを同期できるようになっている。本発明による化学物
質分析及び装置においても同様にして赤外線を同期検出
してもよい。
【0123】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、赤外透過
基板に赤外線を入射し、赤外透過基板の内部を多重反射
した後に赤外透過基板より放出される赤外線を検出し、
検出した赤外線の強度に基づいて赤外透過基板上に付着
している化学物質の付着量を算出する化学物質検出方法
において、赤外透過基板の基準状態において、化学物質
による実質的な赤外吸収のない第1の波長域の赤外線を
第1の赤外検出器により検出し、化学物質により赤外吸
収が生じる第2の波長域の赤外線を第2の赤外検出器に
より検出し、赤外透過基板上の化学物質の量が変化した
状態で、第1の波長域の赤外線を第1の赤外検出器によ
り検出し、第2の波長域の赤外線を第2の赤外検出器に
より検出し、第1の赤外検出器により検出した赤外線の
強度の変化を考慮して、第2の赤外検出器により検出し
た赤外線の強度を補正することにより、赤外透過基板上
に付着した化学物質の付着量を算出するので、測定デー
タへの時間依存のノイズの混入を抑え、基板に付着した
化学物質以外の要因によって透過赤外線の光量が変動し
た場合であっても、高い精度で化学物質の付着量を算出
を算出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の前提となる化学物質検出方法の原理を
示す概略図である。
【図2】本発明の前提となる化学物質検出検出装置の一
例を示す概略図である。
【図3】本発明の第1実施形態による化学物質検出装置
の構造を示す概略図である。
【図4】本発明の第1実施形態による化学物質検出方法
における化学物質の定量化方法を説明する図である。
【図5】吸光度と基板上に付着した残留炭素との関係を
示すグラフである。
【図6】基板上に付着した化学物質の付着量と大気中に
おける化学物質の濃度との関係を示すグラフである。
【図7】本発明の第2実施形態による化学物質検出装置
の構造を示す概略図である。
【図8】本発明の第2実施形態による化学物質検出装置
における赤外透過基板と赤外検出素子の配置を示す上面
図である。
【符号の説明】
10…赤外透過基板 20…赤外光源 30…化学物質分析手段 32a、32b…赤外検出器 34a、34b…A/D変換器 36a、36b…演算装置 38…データベース 50a、50b…帯域透過フィルタ 52a、52b…赤外検出素子 100…赤外透過基板 102…赤外光源 104…化学物質分析手段 106…帯域透過フィルタ 108…フィルタ駆動回路 110…チョッパ 112…チョッパ駆動回路 114…赤外検出器 116…A/D変換器 118…ロックインアンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G059 AA01 AA10 BB08 BB16 EE02 EE11 GG01 GG02 GG10 HH01 JJ02 JJ24 KK03 MM10 MM14

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 赤外透過基板に赤外線を入射し、前記赤
    外透過基板の内部を多重反射した後に前記赤外透過基板
    より放出される赤外線を検出し、検出した赤外線の強度
    に基づいて前記赤外透過基板上に付着している化学物質
    の付着量を算出する化学物質検出方法において、 前記赤外透過基板の基準状態において、前記化学物質に
    よる実質的な赤外吸収のない第1の波長域の赤外線を第
    1の赤外検出器により検出し、前記化学物質により赤外
    吸収が生じる第2の波長域の赤外線を第2の赤外検出器
    により検出し、 前記赤外透過基板上の前記化学物質の量が変化した状態
    で、前記第1の波長域の赤外線を前記第1の赤外検出器
    により検出し、前記第2の波長域の赤外線を前記第2の
    赤外検出器により検出し、 前記第1の赤外検出器により検出した赤外線の強度の変
    化を考慮して、前記第2の赤外検出器により検出した赤
    外線の強度を補正することにより、前記赤外透過基板上
    に付着した前記化学物質の付着量を算出することを特徴
    とする化学物質検出方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の化学物質検出方法におい
    て、 前記赤外透過基板は、その内部を多重反射した赤外線が
    放出される少なくとも2つの赤外線放出面を有し、 前記赤外線放出面の一の面から放出される赤外線を、前
    記第1の赤外検出器により検出し、 前記赤外線放出面の他の面から放出される赤外線を、前
    記第2の赤外検出器により検出することを特徴とする化
    学物質検出方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の化学物質検出方法におい
    て、 前記赤外透過基板の赤外線が放出される赤外線放出面に
    対して、前記第1の赤外検出器を並列に配し、前記赤外
    線放出面から放出される赤外線を、前記第1の赤外検出
    器と前記第2の赤外検出器とにより検出することを特徴
    とする化学物質検出方法。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    化学物質検出方法において、 前記第1の波長域は、前記第2の波長域の近傍の波長域
    であることを特徴とする化学物質検出方法。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の
    化学物質検出方法において、 前記第1の赤外検出器による前記第1の波長域の赤外線
    の検出と、前記第2の赤外検出器による前記第1の波長
    域の赤外線の検出とをほぼ同時に行うことを特徴とする
    化学物質検出方法。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の
    化学物質検出方法において、 前記赤外透過基板上に付着した前記化学物質の付着量に
    基づいて、大気中における前記化学物質の濃度を算出す
    ることを特徴とする化学物質検出方法。
  7. 【請求項7】 赤外透過基板と、 前記赤外透過基板に赤外線を入射する赤外光源と、 前記赤外透過基板内部を多重反射した後に前記赤外透過
    基板より放出される赤外線のうち、前記赤外透過基板上
    に付着した化学物質による実質的な赤外吸収のない第1
    の波長域の赤外線を検出する第1の赤外検出器と、 前記赤外透過基板内部を多重反射した後に前記赤外透過
    基板より放出される赤外線のうち、前記第1の波長域の
    近傍の波長域であって前記化学物質により赤外吸収が生
    じる第2の波長域の赤外線を検出する第2の赤外検出器
    と、 前記第1の赤外検出器及び前記第2の赤外検出器により
    検出された赤外線に基づいて前記赤外透過基板上に付着
    した化学物質の付着量を算出する化学物質分析手段とを
    有することを特徴とする化学物質検出装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の化学物質検出装置におい
    て、 前記化学物質分析手段は、前記第1の赤外検出器により
    検出した赤外線の強度の変化を考慮して、前記第2の赤
    外検出器により検出した赤外線の強度を補正することに
    より、前記赤外透過基板上に付着した前記化学物質の付
    着量を算出することを特徴とする化学物質検出装置。
  9. 【請求項9】 請求項7又は8記載の化学物質検出装置
    において、 前記赤外透過基板の内部を多重反射した赤外線のうち前
    記第1の波長域の赤外線を前記第1の赤外検出器に導く
    第1の帯域透過フィルタと、 前記赤外透過基板の内部を多重反射した赤外線のうち前
    記第2の波長域の赤外線を前記第2の赤外検出器に導く
    第2の帯域透過フィルタとを更に有することを特徴とす
    る化学物質検出装置。
  10. 【請求項10】 請求項7乃至9のいずれか1項に記載
    の化学物質検出装置において、 前記赤外透過基板は、その内部を多重反射した赤外線が
    放出される少なくとも2つの赤外線放出面を有し、 前記第1の赤外検出器は、前記赤外線放出面の一の面か
    ら放出される赤外線を検出し、 前記第2の赤外検出器は、前記赤外線放出面の他の面か
    ら放出される赤外線を検出することを特徴とする化学物
    質検出装置。
  11. 【請求項11】 請求項7乃至9のいずれか1項に記載
    の化学物質検出装置において、 前記第1の赤外検出器と前記第2の赤外検出器とは、前
    記赤外透過基板の赤外線が放出される赤外線放出面に対
    して並列に配置され、 前記第1の赤外検出器と前記第2の赤外検出器は、とも
    に前記赤外線放出面から放出される赤外線を検出するこ
    とを特徴とする化学物質検出装置。
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