JP2007088133A - 表面状態測定方法及び装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ウェハ14に赤外線を入射する入射光学系18と、ウェハ14内部で多重反射した後にウェハ14より放出される赤外線を検出し、検出された赤外線に基づきウェハ14の表面の状態を測定する赤外線分析装置20とを有し、赤外線分析装置20は、ウェハ14の内部で多重反射する回数の異なる第1の赤外線と第2の赤外線とをそれぞれ検出し、赤外線分析装置20は、第1の赤外線及び第2の赤外線の検出結果に基づき、ウェハ14上に付着した化学物質の種類を同定し、化学物質の付着量を定量化する。
【選択図】 図2
Description
本発明による表面状態測定方法は、内部反射回数が異なる条件で表面状態を測定すべきウェハ等の基板に赤外線を入射し、それぞれの条件について多重内部反射スペクトルを測定し、内部反射回数が少ない内部多重反射スペクトルをリファレンススペクトルとし、内部反射回数が多いものをサンプルスペクトルとして吸光度スペクトルを求めることに主たる特徴がある。これにより、プローブ光として用いた赤外線の波長域に吸収を有する汚染物質をすべて検出し、その付着量を定量化することができる。
ウェハ内部を赤外線が多重反射する場合も、一回の反射によりある光路長に相当する吸収を受けたとして、上記の式を拡張して適用することができる。ウェハ表面に付着した汚染物質の吸収係数をα、この等価的な光路長をdeとすると、一回の内部反射での赤外線の減衰は次式で表される。
したがって、赤外線の内部反射率Rは、
R=I/I0=exp(−αde) ……(3)
となる。
ウェハ内部で反射がR回繰り返されると、
RN=(1−αde)N ……(5)
と表される。(5)式も、吸収が小さい場合、すなわちαde≪1の場合には、次のように近似することができる。
ウェハ内部を多重反射する赤外線の吸収は反射回数に比例し、N回の内部反射によって減衰した透過光Iは次式で表される。
したがって、多重内部反射した赤外線の吸光度Aは、入射光強度I0、透過光強度Iを用いて次式により定義することができる。
=−log10(Nαde) ……(8)
こうして得られた(7)式によれば、多重内部反射による吸光度は、内部反射の回数Nの増加に従って増加することがわかる。
本発明の第1実施形態による表面状態測定方法及び装置について図2及び図3を用いて説明する。図2は本実施形態による表面状態測定装置の構造を示す概略図、図3は本実施形態による表面状態測定方法における測定対象ウェハの上面図である。
まず、本実施形態による表面状態測定装置について図1及び図2を用いて説明する。
表面状態を測定すべきウェハ14には、図3に示すように、対向する外周部にウェハ14平面に対して同一の傾斜角を有する端面が形成されている。このような端面の組が複数組形成されており、ウェハ14の外周部に設けられた各端面の組の傾斜角はそれぞれ異なっている。図3では、例えば、傾斜角1>傾斜角2>傾斜角3>傾斜角4となるように設定されている。
基板搭載台12は、ウェハ14を搭載し、表面状態の測定に供するものである。基板搭載台12は、搭載したウェハ14を水平面内で移動或いは回転する位置調整機構を備えている。これにより、ウェハ14に形成された任意の端面から入射光学系18により赤外線をウェハ14内部に入射することができる。
赤外光源としては、有機分子の分子振動に対応する2〜25μm帯域の赤外線を発する光源を適用することができる。例えば、フィラメントとしてのシリコンカーバイド(SiC)やニクロム線に電流を印加して発する熱線を光源として用いることができる。SiCグローバ灯などのSiCを用いた光源は、1.1〜25μm帯域の赤外線を発し、且つ、空気中でむき出しで使用しても焼損がないという特徴がある。
赤外線分析装置20としては、例えば、窒素冷却型InSbなどの赤外線検出器を内包したFTIR装置を用いることができる。この赤外線分析装置20は、ウェハ14端面より放出された赤外線を検出し、検出した赤外線をフーリエ分光することにより、多重内部反射スペクトルを生成する。
赤外線分析装置20により得られた多重内部反射スペクトルの測定データは、演算装置に送られ、ウェハ14表面に付着している化学物質の同定や量の算出が行われる。
次に、本実施形態による表面状態測定方法について図2を用いて説明する。
本発明の上記実施形態に限らず種々の変形が可能である。
12…基板搭載台
14…ウェハ
18…入射光学系
20…赤外線分析装置
24…ウェハ
Claims (7)
- 被測定基板内部に赤外線を入射し、前記被測定基板内部で多重反射した後に前記被測定基板より放出される赤外線を検出し、検出した赤外線を分析することにより前記被測定基板の表面の状態を測定する表面状態測定方法において、
前記被測定基板の内部で多重反射する回数の異なる第1の赤外線と第2の赤外線とをそれぞれ検出し、前記第1の赤外線及び前記第2の赤外線の分析結果に基づき、前記被測定基板上に付着した化学物質の種類を同定し及び/又は前記化学物質の付着量を定量化する
ことを特徴とする表面状態測定方法。 - 請求項1記載の表面状態測定方法において、
前記被測定基板の端面において、前記被測定基板平面に対して第1の傾斜を有する位置から赤外線を所定の入射角度で入射し、前記被測定基板内部で多重反射した後に前記被測定基板より放出される赤外線を前記第1の赤外線として検出し、
前記被測定基板の端面において、前記被測定基板平面に対して前記第1の傾斜よりも大きい第2の傾斜を有する位置から赤外線を前記所定の入射角度で入射し、前記被測定基板内部で多重反射した後に前記被測定基板より放出される赤外線を前記第2の赤外線として検出する
ことを特徴とする表面状態測定方法。 - 請求項1記載の表面状態測定方法において、
前記被測定基板の外周部には、前記被測定基板平面に対して第1の傾斜角を有する第1の傾斜面と、前記第1の傾斜角よりも小さな第2の傾斜角を有する第2の傾斜面とが形成されており、
前記第1の傾斜面に対して略垂直に赤外線を入射し、前記被測定基板内部で多重反射した後に前記被測定基板より放出される赤外線を前記第1の赤外線として検出し、
前記第2の傾斜面に対して略垂直に赤外線を入射し、前記被測定基板内部で多重反射した後に前記被測定基板より放出される赤外線を前記第2の赤外線として検出する
ことを特徴とする表面状態測定方法。 - 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の表面状態測定方法において、
前記第1の赤外線を分光分析することにより、リファレンススペクトルを測定し、
前記第2の赤外線を分光分析することにより、サンプルスペクトルを測定し、
前記リファレンススペクトルと前記サンプルスペクトルとに基づき、前記被測定基板上に付着した前記化学物質の種類を同定し及び/又は前記化学物質の付着量を定量化する
ことを特徴とする表面状態測定方法。 - 被測定基板に赤外線を入射する赤外線入射手段と、前記被測定基板内部で多重反射した後に前記被測定基板より放出される赤外線を検出する赤外線検出手段と、前記赤外線検出手段により検出された赤外線に基づき、前記被測定基板の表面の状態を測定する表面状態測定手段とを有する表面状態測定装置であって、
前記赤外線検出手段は、前記被測定基板の内部で多重反射する回数の異なる第1の赤外線と第2の赤外線とをそれぞれ検出し、
前記表面状態測定手段は、前記第1の赤外線及び前記第2の赤外線の検出結果に基づき、前記被測定基板上に付着した化学物質の種類を同定し及び/又は前記化学物質の付着量を定量化する
ことを特徴とする表面状態測定装置。 - 請求項5記載の表面状態測定装置において、
前記第1の赤外線を検出するときには、前記赤外線入射手段は、前記被測定基板の端面において、前記被測定基板平面に対して第1の傾斜を有する位置から赤外線を所定の入射角度で入射し、前記赤外線検出手段は、前記第1の傾斜を有する位置から入射され、前記被測定基板内部で多重反射した後に前記被測定基板より放出される赤外線を前記第1の赤外線として検出し、
前記第2の赤外線を検出するときには、前記赤外線入射手段は、前記被測定基板の端面において、前記被測定基板平面に対して前記第1の傾斜よりも大きい第2の傾斜を有する位置から赤外線を前記所定の入射角度で入射し、前記赤外線検出手段は、前記第2の傾斜を有する位置から入射され、前記被測定基板内部で多重反射した後に前記被測定基板より放出される赤外線を前記第2の赤外線として検出する
ことを特徴とする表面状態測定装置。 - 請求項5記載の表面状態測定装置において、
前記被測定基板の外周部には、前記被測定基板平面に対して第1の傾斜角を有する第1の傾斜面と、前記第1の傾斜角よりも小さな第2の傾斜角を有する第2の傾斜面とが形成されており、
前記第1の赤外線を検出するときには、前記赤外線入射手段は、前記第1の傾斜面に対して略垂直に赤外線を入射し、前記赤外線検出手段は、前記第1の傾斜面に対して略垂直に入射され、前記被測定基板内部で多重反射した後に前記被測定基板より放出される赤外線を前記第1の赤外線として検出し、
前記第2の赤外線を検出するときには、前記赤外線入射手段は、前記第2の傾斜面に対して略垂直に赤外線を入射し、前記赤外線検出手段は、前記第2の傾斜面に対して略垂直に入射され、前記被測定基板内部で多重反射した後に前記被測定基板より放出される赤外線を前記第2の赤外線として検出する
ことを特徴とする表面状態測定装置。
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