JP2002350344A - 環境測定方法及び装置 - Google Patents

環境測定方法及び装置

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JP2002350344A
JP2002350344A JP2001152995A JP2001152995A JP2002350344A JP 2002350344 A JP2002350344 A JP 2002350344A JP 2001152995 A JP2001152995 A JP 2001152995A JP 2001152995 A JP2001152995 A JP 2001152995A JP 2002350344 A JP2002350344 A JP 2002350344A
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infrared
environment
contaminant
infrared absorption
measured
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史一 ▲高▼柳
Fumikazu Takayanagi
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Advantest Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 赤外線の透過波数帯域が比較的狭い赤外透過
基板を用いても、多重内部反射フーリエ赤外分光法によ
って環境中に存在する化学物質を的確に同定することが
できる環境測定方法及び装置を提供する。 【解決手段】 被測定環境中の汚染物質を付着させる赤
外結晶10と、赤外結晶10内部に赤外線を入射する赤
外光源14と、赤外結晶10内部を多重反射した後に赤
外結晶10より出射される赤外線を分光分析することに
より赤外吸収スペクトルを求める分光分析器18と、赤
外吸収スペクトルにおいて特定の分子結合による赤外吸
収ピークが観察される位置に基づいて赤外結晶10に付
着している汚染物質の種類を同定し、赤外結晶10に付
着している汚染物質の種類に基づき被測定環境中の汚染
物質の種類を決定する演算・表示手段18とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、環境中に存在する
化学物質等の汚染物質を同定し或いはその濃度を測定す
る環境測定方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】環境中に存在する化学物質のモニタリン
グは、我々の実生活を取り巻く環境において、急速にそ
の重要性を増している。
【0003】例えば、近年、微量な化学物質に起因する
環境汚染が関心を集めている。ダイオキシンや、ノニル
フェノール、ビスフェノールA等、環境中に広く存在
し、生物の生活活動とともに体内に取り込まれ、生殖、
発生、行動等を含む生理的な内分泌の諸現象に悪影響を
及ぼしうる化合物が報告されている。それらの化合物は
は、内分泌攪乱化学物質、或いは環境ホルモンと総称さ
れ、人体への影響が懸念されている。
【0004】従って、これらのような環境中に存在する
微量の化学物質を高感度且つ的確にモニタし、それら化
学物質の発生源の特定、環境への排出量の制御・管理等
を行う必要に迫られている。
【0005】微量の化学物質を検出する分析方法として
は、例えばガスクロマトグラフィーが知られている。ガ
スクロマトグラフィーは、ppmレベル、検出条件によ
ってはppbレベルの検出感度を有しており、微量の化
学物質を高感度で分離検出することが可能である。ま
た、ガスクロマトグラフィーと質量分析法を組み合わせ
たGC−MS(Gas Chromatography-Mass Spectroscop
y)により、微量の化学物質の成分分離・構造分析を一
連の測定として行うことが可能となっている。しかし、
ガスクロマトグラフィーによる環境汚染物質の検出に
は、多くの煩雑な測定試料の前処理を必要とし、また時
には数十時間にわたる長い測定時間を必要としていた。
【0006】かかる観点から、本願出願者等は、多重内
部反射フーリエ赤外分光法に基づく環境モニタ方法及び
装置を提案している(例えば、特願平11−23149
5号参照)。
【0007】多重内部反射フーリエ赤外分光法による環
境モニタ方法では、赤外透過基板を被測定環境中に暴露
することにより被測定環境中の汚染物質を赤外透過基板
表面に付着する。続いて、赤外透過基板内部で多重反射
するように赤外線を入射する。赤外線が赤外透過基板内
部で多重反射を繰り返す間、赤外線が赤外透過基板表面
で反射するときに滲み出す光(エヴァネッセント光)の
周波数成分が表面に付着している汚染物質の分子振動周
波数と等しいと赤外線の吸収が起きる。このような赤外
線の吸収は分子の構造に固有な性質である。従って、赤
外透過基板内部で多重反射した後に出射される赤外線を
分光分析することにより、被測定環境より赤外透過基板
表面に付着した汚染物質の種類及び/又は存在量を測定
することが可能となる。従って、被測定環境中の汚染物
質の種類及び/又は濃度を測定することが可能となる。
この方法では、煩雑な試料の前処理が必要のないこと
や、測定にリアルタイム性があること、測定に時間を要
しないこと等の利点がある。また、多重反射を繰り返し
た赤外線を分光分析するため、信号対雑音比(S/N
比)が向上され、高感度で汚染物質の測定することがで
きる。
【0008】ここで、上記の多重内部反射フーリエ赤外
分光法による環境モニタ方法における汚染物質の同定手
順について、DOP(ジオクチルフタレート)の同定を
例に図5及び図6を用いて説明する。
【0009】汚染物質の同定は、被測定環境について得
られた赤外吸収スペクトルと、あらかじめ用意された参
照スペクトルとを比較することにより行われる。
【0010】図5は、被測定環境について得られた赤外
吸収スペクトルを示すグラフである。図6は、あらかじ
め用意されている参照スペクトルを示すグラフであり、
図6(a)はDOPの赤外吸収スペクトル、図6(b)
はジメチルホルムアミドの赤外吸収スペクトルを示して
いる。
【0011】図5及び図6の全ての赤外吸収スペクトル
において2800cm-1付近のC−H結合に起因する赤
外吸収ピークが観察される。一方、図5及び図6(a)
の両赤外吸収スペクトルにおいては1270cm-1付近
にフタール酸エステル結合による赤外吸収ピークが観察
されるが、図6(b)の赤外吸収スペクトルにおいては
そのような赤外吸収ピークは観察されない。従って、図
5の被測定環境について得られた赤外吸収スペクトル
は、図6の参照スペクトルのうち、図6(a)のDOP
の赤外吸収スペクトルと一致しており、被測定環境中に
存在する汚染物質がDOPであると同定される。
【0012】上述のように、従来の赤外多重内部反射法
を用いた環境モニタ方法は、広範囲の波数帯域の赤外吸
収スペクトルを取得し、その赤外吸収スペクトルにどの
様な種類の分子振動に起因する赤外吸収ピークが含まれ
ているかを分析することによって、被測定環境中に存在
する汚染物質の同定を行うものである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】図7は、有機物質の主
な赤外吸収帯域を示すグラフである。図7に示すよう
に、有機物質の主な赤外吸収は700cm-1から350
0cm-1の範囲の波数帯域に存在している。従来の方法
において、環境中の汚染物質の同定を精度よく行うため
には、なるべく多くの種類の分子振動を観測する必要が
ある。従って、有機物質の主な赤外吸収帯域のなるべく
広範囲の波数帯域の赤外吸収スペクトルを測定する必要
があった。このため、内部で赤外線が多重反射を繰り返
す赤外透過基板は、有機物質の主な赤外吸収帯域のなる
べく広範囲の赤外線を透過する必要があった。
【0014】しかし、赤外透過基板としての上記の条件
を満足する物質は限定されており、条件を満足する物質
であっても、潮解性を有する、容易に酸化される、高価
である等の難点があった。
【0015】本発明の目的は、赤外線の透過波数帯域が
比較的狭い赤外透過基板を用いても、多重内部反射フー
リエ赤外分光法によって環境中に存在する化学物質を的
確に同定することができる環境測定方法及び装置を提供
することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的は、被測定環境
中に置かれた赤外透過基板に赤外線を入射し、前記赤外
透過基板の内部を多重反射した後に前記赤外透過基板よ
り出射される赤外線を検出し、検出した赤外線を分光分
析することにより赤外吸収スペクトルを求め、前記赤外
吸収スペクトルにおいて特定の分子結合による赤外吸収
ピークが観察される位置に基づいて、前記赤外透過基板
に付着している前記汚染物質を同定し、前記赤外透過基
板に付着している前記汚染物質の種類に基づき前記被測
定環境中の汚染物質の種類を決定することを特徴とする
環境測定方法により達成される。
【0017】また、上記の環境測定方法において、汚染
物質として推定される複数の物質について、前記特定の
分子結合による赤外吸収ピークが観察される位置を予め
測定しておき、実測定により得られた前記赤外吸収ピー
クの位置と、前記複数の物質による前記赤外吸収ピーク
の位置とを比較することにより、前記被測定環境中に存
在する前記汚染物質の種類を同定するようにしてもよ
い。
【0018】また、上記の環境測定方法において、汚染
物質として推定される複数の物質について、前記特定の
分子結合による赤外吸収ピークが観察される位置を予め
理論計算により求めておき、実測定により得られた前記
赤外吸収ピークの位置と、前記複数の物質による前記赤
外吸収ピークの位置とを比較することにより、前記被測
定環境中に存在する前記汚染物質の種類を同定するよう
にしてもよい。
【0019】また、上記の環境測定方法において、前記
赤外吸収スペクトルに観察された前記特定の分子結合に
よる赤外吸収ピークの強度に基づき前記赤外透過基板に
付着した前記汚染物質の付着量を算出し、前記赤外透過
基板に付着した汚染物質の付着量に基づき前記被測定環
境中の前記汚染物質の濃度を算出するようにしてもよ
い。
【0020】また、上記目的は、被測定環境中の汚染物
質を付着させる赤外透過基板と、前記赤外透過基板内部
に赤外線を入射する赤外線入射手段と、前記赤外透過基
板内部を多重反射した後に前記赤外透過基板より出射さ
れる赤外線を分光分析することにより赤外吸収スペクト
ルを求める赤外線分光手段と、前記赤外吸収スペクトル
において特定の分子結合による赤外吸収ピークが観察さ
れる位置に基づいて前記赤外透過基板に付着している前
記汚染物質の種類を同定し、前記赤外透過基板に付着し
ている前記汚染物質の種類に基づき前記被測定環境中の
前記汚染物質の種類を決定する汚染物質同定手段とを有
することを特徴とする環境測定装置により達成される。
【0021】また、上記の環境測定装置において、汚染
物質として推定される複数の物質について、前記特定の
分子結合による赤外吸収ピークが観察される位置のデー
タを格納した記憶手段を更に有し、前記汚染物質同定手
段は、前記赤外吸収スペクトルにおいて前記赤外吸収ピ
ークが観察される位置と、前記記憶手段の前記複数の物
質による前記赤外吸収ピークの位置のデータとを比較す
ることにより、前記被測定環境中に存在する前記汚染物
質の種類を同定するようにしてもよい。
【0022】また、上記の環境測定装置において、前記
赤外透過基板は、有機物質の赤外吸収帯域のうちの一部
の帯域の赤外線を透過する物質であって、前記特定の分
子結合による吸収が観察される帯域の赤外線を透過する
ようにしてもよい。
【0023】また、上記の環境測定装置において、前記
赤外吸収スペクトルにおける前記特定の分子結合による
赤外吸収ピークの強度に基づき前記赤外透過基板に付着
した前記汚染物質の付着量を算出し、前記赤外透過基板
に付着した前記汚染物質の付着量に基づき前記被測定環
境中の前記汚染物質の濃度を算出する汚染物質定量化手
段を更に有するようにしてもよい。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態による環境測
定方法及び装置について図1乃至図4を用いて説明す
る。図1は、本実施形態による環境測定装置の構成を示
す概略図、図2は、24時間放置による化学汚染物質の
空気中濃度と赤外結晶への付着量との関係を示すグラ
フ、図3は、本実施形態による環境測定装置によって測
定された赤外吸収スペクトルの一例を示すグラフ、図4
は、環境測定方法の手順を示すフローチャートである。
【0025】まず、本実施形態による環境測定装置の構
成について図1を用いて説明する。
【0026】本実施形態による環境測定装置では、被測
定環境中の汚染物質を吸着して測定に供するための赤外
透過基板として赤外結晶10が支持台12に載置されて
いる。赤外結晶10端面近傍には、赤外結晶10内部で
多重反射するように赤外線を入射する赤外光源14が配
置されている。赤外光源14が配置されている側とは反
対側の赤外結晶10端面には、赤外結晶10内部で多重
反射した後に出射される透過赤外線を検出する検出光学
系16を介して分光分析器18が配置されている。分光
分析器18には、分光分析器18による分析結果に基づ
き被測定環境中の汚染物質の種類の同定や濃度の算出を
行う演算・表示手段20が接続されている。
【0027】次に、本実施形態による環境測定装置の各
構成部分について詳述する。
【0028】(a)赤外結晶10 赤外結晶10は、多重内部反射フーリエ赤外分光法にお
ける赤外透過基板として、被測定環境中の汚染物質を吸
着して測定に供するためのものである。従って、被測定
対象物質の分子振動に対応する波長域の光を透過する材
料であることが必要である。代表的な被測定対象物質で
ある有機物質の基本振動に対応する波数域は、500c
-1(波長20μm)〜5000cm-1(波長2μm)
程度の赤外・近赤外域である。この有機物質の赤外吸収
の波数域内の、物質が共通にもっている特定の種類の分
子振動に起因する赤外吸収の波数帯域、例えばCH3
対称伸縮振動に対応する波数域を少なくとも透過する物
質を赤外結晶10として選択する。
【0029】本実施形態による環境測定装置は、物質の
特定の種類の分子振動に起因する赤外吸収に着目し、特
定の種類の分子振動に起因する赤外吸収の波数が各物質
ごとに異なることを利用して被測定環境中の汚染物質の
同定を行うことに特徴がある。従って、従来の多重内部
反射フーリエ赤外分光法による環境測定装置のように、
有機分子の赤外吸収帯域の広い範囲の帯域の赤外吸収ス
ペクトルを測定する必要がなく、汚染物質の同定を行う
ために着目する特定の種類の分子振動による赤外吸収の
ピークが少なくとも観察できればよい。このため、赤外
結晶10は、汚染物質の同定を行うために着目する特定
の種類の分子振動による赤外吸収が観察される帯域の赤
外線を透過することができればよい。
【0030】例えば、シリコン(Si)は、透過波長域
が約1.2〜6μm程度であり、また、大気中において
安定な物質であり、赤外結晶10を構成する一材料とし
て選択することができる。また、シリコンのほか、セレ
ン化亜鉛(ZnSe:透過波長域0.6〜13μm)、
ガリウムヒ素(GaAs:透過波長域1.0〜18μ
m)、臭化カリウム(KBr:透過波長域0.4〜22
μm)、フッ化カルシウム(CaF2:透過波長域0.
2〜8μm)、ゲルマニウム(Ge:透過波長域2〜1
8μm)等を赤外結晶10として適用することもでき
る。また、赤外結晶10の形状は、各物質の特性に応じ
て適宜調整することが望ましい。
【0031】本発明による環境測定装置は、赤外結晶1
0の表面に吸着された汚染物質の同定と定量化を行うこ
とで被測定環境中の汚染物質を測定するものである。し
かし、赤外結晶10の表面に吸着される汚染物質の量は
時間の経過によって飽和する。このため、大気中の汚染
物質濃度の変化を長い時間にわたって調査する必要があ
る場合等には、赤外結晶10の表面に付着した汚染物質
を定期的に除去する洗浄手段を設けることが望ましい。
赤外結晶10の表面の洗浄手段に関しては、同一出願人
による特願平11−231495号明細書に詳述されて
いる。
【0032】(b)支持台12 支持台12には、上記の赤外結晶10が載置される。こ
のとき、赤外結晶10の上面だけでなく、赤外結晶10
の下面にも被測定環境より汚染物質が付着するように、
赤外結晶10の下面と支持台12が完全に密着すること
がないような工夫をしてもよい。例えば、支持台12の
平面上に凸状構造を設け、これらに赤外結晶10を載置
することにより赤外結晶10の下面が測定環境に対して
露出している状態にする。これにより、汚染物質の検出
回数が増加することになり、信号対雑音比(S/N比)
が向上する。
【0033】(c)赤外光源14 赤外光源14としては、有機分子の分子振動に対応する
2〜25μm帯域の赤外線を発する光源を適用すること
ができる。例えば、フィラメントとしてのシリコンカー
バイド(SiC)やニクロム線に電流を印加して発する
熱線を光源として用いることができる。SiCグローバ
灯などのSiCを用いた光源は、1.1〜25μm帯域
の赤外線を発し、且つ、空気中でむき出しで使用しても
焼損がないという特徴がある。
【0034】また、光源の効率を高め、赤外光の強度を
大きくするために適当な形状の反射板を設けてもよい。
例えば、同一出願人による特願平11−95853号明
細書に記載の種々の赤外光源を適用することができる。
【0035】本実施形態による環境測定装置では、赤外
結晶10内部で赤外線を多重反射し、反射の際に赤外結
晶10表面に滲み出る光によって被測定物質の分子振動
を検出し、赤外結晶10表面に付着する汚染物質を測定
するものである。したがって、赤外結晶10に入射する
赤外線が赤外結晶10内部で多重反射するように、赤外
光源14を配置する必要がある。
【0036】赤外線が赤外結晶10内部で完全反射する
条件はスネルの法則とエネルギー反射率の計算から求ま
る。例えば、赤外結晶10がシリコンからなる場合、結
晶平面と赤外線とのなす角度が0〜72度の範囲で完全
反射する。この範囲の反射角度をもつ赤外線の軌跡を逆
にたどり、赤外結晶10の端面と交わる点を赤外線の入
射点とすればよい。
【0037】なお、赤外線の入射角度の設定に関して
は、例えば同一出願人による特願平11−95853号
明細書に詳述されている。
【0038】(d)検出光学系16、分光分析器18 赤外結晶10を出射した赤外線は、検出光学系16を介
して分光分析器18に導入される。分光分析器18は、
例えば、二光束干渉計(マイケルソン光干渉計)を基に
したフーリエ変換分光のメカニズムにより赤外線を分光
するFT−IR装置の分光器である。或いは、分光分析
器18として、回折格子(グレーティング)による赤外
分光計を用いてもよい。
【0039】赤外結晶10内部に入射した赤外線が多重
内部反射するとき、表面で光線が反射するときに滲み出
る光(エヴァネッセント光)の周波数成分が赤外結晶1
0表面に付着した物質の分子振動周波数と一致している
と共鳴吸収される。したがって、入射赤外線を赤外結晶
10の内部で多重反射させることで、その赤外線には赤
外結晶10の表面状態の情報が反映される。赤外結晶1
0から出射した赤外線の赤外吸収スペクトルを分析する
ことにより、被測定環境から赤外結晶10表面に付着し
た汚染物質の種類と量を特定することができる (e)演算・表示手段20 分光分析器18により得られたスペクトルの測定データ
は、演算・表示手段20に送られ、被測定環境中に存在
する汚染物質の同定や量の算出が行われる。
【0040】被測定環境中に存在する汚染物質の種類と
検量線は別途データベースとして演算・表示手段20の
記憶部に蓄えられており、測定データはそれらのデータ
ベースを参照して定量化される。
【0041】被測定環境中の汚染物質を同定するため
に、様々な物質の各種分子結合による赤外吸収の波数が
データベースとして演算・表示手段20に蓄えられてい
る。例えば、各物質について、CH3対称伸縮振動や、
CH3非対称伸縮振動、CH2対称伸縮振動、CH2非対
称伸縮振動等による吸収波数のデータが蓄えられてい
る。物質の同定の際には、各種分子振動による吸収波数
のデータベースの中から、ある特定の分子振動による吸
収波数のデータが参照される。吸収波数のデータは、既
知の物質について実際に測定されたものであってもよい
し、理論計算により得られたものであってもよい。
【0042】本実施形態による環境測定装置は、ある特
定の分子振動による赤外吸収の波数が物質間で異なるこ
とを利用して、被測定環境中の物質の同定を行うことに
特徴がある。従って、有機分子の赤外吸収帯域の広い範
囲の帯域の赤外吸収スペクトルを測定する必要がなく、
このため、赤外結晶10は、汚染物質を同定するために
着目する特定の分子振動による赤外吸収が観察される帯
域の赤外線を透過することができればよい。
【0043】また、演算・表示手段20には、赤外結晶
10の表面に吸着した物質の量と被測定環境中の物質の
量との関係がデータベースとして蓄えられており、検出
された赤外結晶10表面の物質の量から被測定環境中に
存在する物質の濃度を算出することができる。
【0044】図2は、24時間放置による化学汚染物質
の空気中濃度と結晶への付着量との関係を示すグラフで
ある。DOP(ジオクチルフタレート)の場合、例えば
1ng/m3のDOP濃度の大気中にウェーハを24時
間放置すると、結晶表面への付着量が1012CH2 un
it/cm2になることを示している。逆に言えば、2
4時間放置後の結晶表面の付着量が1012CH2 uni
t/cm2であれば、大気中のDOP濃度が1ng/m3
であることが判る。
【0045】但し、TBP(リン酸トリブチル:難燃
剤)やシロキサン(シリコンコーキング剤からの揮発物
質)の場合に示されるように、被測定環境中の濃度と付
着量との関係は、物質、放置時間等の条件によって異な
る。したがって、測定対象とする物質毎に気体中濃度と
付着量の関係を予め求めておくことが必要である。
【0046】図2に示すような検量線を予め作成して演
算・表示手段20に蓄えておくことで、赤外結晶10上
に付着した物質量から被測定対象気体中に存在する物質
の濃度を算出することができる。
【0047】このようにして解析された結果は、必要に
応じて表示装置に表示することができる。
【0048】次に、本実施形態による環境測定方法につ
いて図1乃至図4を用いて説明する。本実施形態による
環境測定方法は、図4に示すように、被測定環境中での
赤外吸収スペクトルの測定(ステップS10)と、測定
結果に基づく汚染物質の同定(ステップS20)とから
なる。ステップS20の汚染物質の同定は、測定された
赤外吸収スペクトルにおける吸収ピークの指定(ステッ
プS21)と、指定した吸収ピークと参照データとの比
較・判別(ステップS22)とからなる。本実施形態に
おける環境測定方法は、測定された特定の分子振動によ
る赤外吸収に着目し、その赤外吸収ピークが観察される
波数が物質毎によって異なることを利用し被測定環境中
の汚染物質の同定を行うことに特徴がある。
【0049】まず、ステップS10の被測定環境中での
赤外吸収スペクトルの測定について詳述する。
【0050】予め、本実施形態による環境測定装置を測
定すべき環境に設置し、赤外結晶10を被測定環境中に
曝露する。これにより、環境中の汚染物質は、赤外結晶
10表面に付着する。
【0051】次いで、赤外光源14より発せられた赤外
線を、赤外結晶10内部で多重反射するように入射す
る。赤外結晶10内部に入射した赤外線は赤外結晶10
内部で多重反射する。赤外結晶10内部で多重反射する
間、赤外線は赤外結晶10表面に付着している汚染物質
の情報を累積してプロービングする。
【0052】上述のように赤外結晶10内部で多重反射
した赤外線は、その後赤外結晶10端面から外部へと出
射される。
【0053】続いて、赤外結晶10の外部に出射された
赤外線を検出光学系16により検出した後に分光分析器
18で分析し、赤外吸収スペクトルを得る。このとき測
定可能な赤外吸収スペクトルの波数帯域は、赤外結晶1
0の赤外線の透過帯域に依存する。例えば、赤外結晶1
0としてシリコンを用いた場合、得られる赤外分光スペ
クトルは約1700cm-1以上の波数域のものとなる。
このため、汚染物質の同定を行うために着目する分子振
動による赤外吸収が観察できるように、あらかじめ透過
帯域を考慮して赤外結晶10の材質を選択しておく。
【0054】次いで、演算・表示手段20によって、分
光分析器18で得られた赤外吸収スペクトルから汚染物
質の同定、定量を行う(ステップS20)。
【0055】ここで、本実施形態による環境測定方法に
おける汚染物質の同定手順について、測定対象物質がD
OPであり、赤外結晶10としてシリコンを用いた場合
を例に説明する。図3は、この場合に測定された赤外吸
収スペクトルを示している。
【0056】図4に示すように、汚染物質の同定手順
は、測定された赤外吸収スペクトルのピーク指定(ステ
ップS21)と、指定した吸収ピークと参照データとの
比較・判別(ステップS22)とからなる。
【0057】まず、ステップS21のピーク指定では、
被測定環境について得られた赤外吸収スペクトルの着目
する吸収ピークを指定する。図3に示す赤外吸収スペク
トルの場合、測定波数域は2600cm-1から3200
cm-1であり、C−H伸縮振動に起因する赤外吸収に着
目する。図3に示された赤外吸収スペクトルには、29
60cm-1付近にCH3非対称伸縮振動による吸収が、
2930cm-1付近にCH2非対称伸縮振動による吸収
が、2880cm-1付近にCH3非対称伸縮振動による
吸収が、更に2860cm-1付近にCH3非対称伸縮振
動による吸収がそれぞれ観察される。この中の2960
cm-1付近のCH3非対称伸縮振動による吸収ピークを
着目する吸収ピークとして指定する。
【0058】なお、ここでは、ほぼ全ての有機物が有す
るC−H結合による吸収ピークを着目する吸収ピークと
して指定しているが、指定する吸収ピークはこれに限定
されるものではない。例えば、同定すべき汚染物質群が
ある特定の官能基を有することが分かっている場合、そ
の官能基に起因する吸収ピークを指定してもよい。例え
ば、同定すべき汚染物質群が全てC=O結合を有するこ
とが分かっている場合、これによる1750cm-1付近
の吸収ピークは大きくて鋭く、物質毎の波数シフトが大
きいので、着目する吸収ピークとして指定することがで
きる。
【0059】次に、ステップS22の参照データとの比
較・判別では、指定した測定データの吸収ピークの波数
とあらかじめ用意された参照データの波数を比較し、汚
染物質の判別を行う。
【0060】ステップS21で指定された測定データの
CH3非対称伸縮振動による吸収ピークの波数は296
0cm-1である。この波数の値を参照データと比較する
ことにより、汚染物質の同定を行う。
【0061】一方、参照物質のCH3非対称伸縮振動に
よる吸収ピークの波数FCH3は、参照データとしてあら
かじめ演算・表示手段20に蓄えられている。以下の表
1は、CH3非対称伸縮振動による吸収ピークの波数の
参照データの一例を示すものである。
【0062】
【表1】 上記の表1から、DOP、プロピレングリコール、アセ
トン、メタノールのCH3非対称伸縮振動による吸収ピ
ークの波数は、それぞれ2960cm-1、2972cm
-1、3002cm-1、2946cm-1であることが分か
る。
【0063】測定データと参照データとのCH3非対称
伸縮振動による吸収ピークを比較し、参照データの中か
ら、最も測定データに近い吸収波数を示す物質を判別す
る。判別された最も測定データに近い吸収波数を示す物
質を被測定環境中の汚染物質であると判断する。この場
合、参照データにおけるDOPのCH3非対称伸縮振動
の波数の値が測定データの値に最も近いため、図3に示
す赤外吸収スペクトルが得られた被測定環境中の汚染物
質はDOPであると判断する。こうして、被測定環境中
の汚染物質の同定を終了する。
【0064】なお、上記の参照データとの比較・判別で
は、参照データとして4種類の物質の吸収波数の値が測
定データの値と比較されている。しかし、参照する物質
の種類の数はこれに限られるものでなく、演算・表示手
段20によって種々の物質の吸収波数を参照データとし
て測定データと比較することができる。
【0065】また、汚染物質の同定するために着目した
吸収ピークの強度から、汚染物質の赤外結晶10への付
着量を算出し、汚染物質の付着量から被測定環境中の汚
染物質の濃度を算出することもできる。被測定環境中の
汚染物質の濃度の算出については、例えば本願出願人等
による特願平11−231495号明細書に詳述されて
いる。
【0066】以上のようにして、環境の測定を終了す
る。
【0067】このように本実施形態によれば、比較的高
い周波数の赤外線しか透過しないシリコンのような物質
を赤外結晶10として用いても、特定の分子振動による
赤外吸収を分析することにより被測定環境中の汚染物質
を同定することができる。従って、有機物質の主な赤外
吸収帯域の広い波数帯域の赤外線を透過する赤外結晶を
用いることなく、被測定環境中の汚染物質を同定するこ
とができる。
【0068】[変形実施形態]本発明の上記実施形態に
限らず種々の変形が可能である。
【0069】例えば、上記実施形態では、一種類の分子
振動による赤外吸収を分析し、被測定環境中の汚染物質
の同定を行っているが、赤外吸収の分析は、一種類の分
子振動によるものだけに限定されるものではない。ある
透過帯域の赤外結晶10を用いて測定することが可能な
幾つかの分子振動による赤外吸収のそれぞれについて、
上記実施形態と同様に分析することにより、被測定環境
中の汚染物質の種類を同定してもよい。或いは、異なる
透過帯域を有する赤外結晶10を用いて幾つかの種類の
分子振動による赤外吸収を測定し、それぞれの赤外吸収
について上記実施形態と同様に分析することにより、被
測定環境中の汚染物質の種類を同定してもよい。分析す
る赤外吸収の種類を多くすることにより汚染物質の種類
の同定の精度を向上することが可能となる。
【0070】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、赤外透過
基板内部を多重反射した後に赤外透過基板より出射され
る赤外線を分光分析することにより赤外吸収スペクトル
を求め、得られた赤外吸収スペクトルにおいて特定の分
子結合による赤外吸収ピークが観察される位置に基づい
て赤外透過基板に付着している汚染物質を同定し、赤外
透過基板に付着している汚染物質の種類に基づき被測定
環境中の汚染物質の種類を決定するので、赤外線の透過
波数帯域が比較的狭い赤外透過基板を用いても、多重内
部反射フーリエ赤外分光法によって環境中に存在する化
学物質を的確に同定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による環境測定装置の構造
を示す概略図である。
【図2】24時間放置による化学汚染物質の空気中濃度
と赤外結晶への付着量との関係を示すグラフである。
【図3】本発明の一実施形態による環境測定装置によっ
て測定された赤外吸収スペクトルの一例を示すグラフで
ある。
【図4】本発明の一実施形態による環境測定方法の手順
を示すフローチャートである。
【図5】従来の環境測定装置によって測定された赤外吸
収スペクトルを示すグラフである。
【図6】従来の環境測定装置における参照スペクトルを
示すグラフであり、(a)はDOPの赤外吸収スペクト
ル、(b)はジメチルホルムアミドの赤外吸収スペクト
ルである。
【図7】有機物質の主な赤外吸収の波数帯域を示すグラ
フである。
【符号の説明】
10…赤外結晶 12…支持台 14…赤外光源 16…検出光学系 18…分光分析器 20…演算・表示手段 S10、S20、S21、S22…ステップ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定環境中に置かれた赤外透過基板に
    赤外線を入射し、 前記赤外透過基板の内部を多重反射した後に前記赤外透
    過基板より出射される赤外線を検出し、 検出した赤外線を分光分析することにより赤外吸収スペ
    クトルを求め、 前記赤外吸収スペクトルにおいて特定の分子結合による
    赤外吸収ピークが観察される位置に基づいて、前記赤外
    透過基板に付着している前記汚染物質を同定し、 前記赤外透過基板に付着している前記汚染物質の種類に
    基づき前記被測定環境中の汚染物質の種類を決定するこ
    とを特徴とする環境測定方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の環境測定方法において、 汚染物質として推定される複数の物質について、前記特
    定の分子結合による赤外吸収ピークが観察される位置を
    予め測定しておき、 実測定により得られた前記赤外吸収ピークの位置と、前
    記複数の物質による前記赤外吸収ピークの位置とを比較
    することにより、前記被測定環境中に存在する前記汚染
    物質の種類を同定することを特徴とする環境測定方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の環境測定方法において、 汚染物質として推定される複数の物質について、前記特
    定の分子結合による赤外吸収ピークが観察される位置を
    予め理論計算により求めておき、 実測定により得られた前記赤外吸収ピークの位置と、前
    記複数の物質による前記赤外吸収ピークの位置とを比較
    することにより、前記被測定環境中に存在する前記汚染
    物質の種類を同定することを特徴とする環境測定方法。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    環境測定方法において、 前記赤外吸収スペクトルに観察された前記特定の分子結
    合による赤外吸収ピークの強度に基づき前記赤外透過基
    板に付着した前記汚染物質の付着量を算出し、前記赤外
    透過基板に付着した汚染物質の付着量に基づき前記被測
    定環境中の前記汚染物質の濃度を算出することを特徴と
    する環境測定方法。
  5. 【請求項5】 被測定環境中の汚染物質を付着させる赤
    外透過基板と、 前記赤外透過基板内部に赤外線を入射する赤外線入射手
    段と、 前記赤外透過基板内部を多重反射した後に前記赤外透過
    基板より出射される赤外線を分光分析することにより赤
    外吸収スペクトルを求める赤外線分光手段と、 前記赤外吸収スペクトルにおいて特定の分子結合による
    赤外吸収ピークが観察される位置に基づいて前記赤外透
    過基板に付着している前記汚染物質の種類を同定し、前
    記赤外透過基板に付着している前記汚染物質の種類に基
    づき前記被測定環境中の前記汚染物質の種類を決定する
    汚染物質同定手段とを有することを特徴とする環境測定
    装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の環境測定装置において、 汚染物質として推定される複数の物質について、前記特
    定の分子結合による赤外吸収ピークが観察される位置の
    データを格納した記憶手段を更に有し、 前記汚染物質同定手段は、前記赤外吸収スペクトルにお
    いて前記赤外吸収ピークが観察される位置と、前記記憶
    手段の前記複数の物質による前記赤外吸収ピークの位置
    のデータとを比較することにより、前記被測定環境中に
    存在する前記汚染物質の種類を同定することを特徴とす
    る環境測定装置。
  7. 【請求項7】 請求項5又は6記載の環境測定装置にお
    いて、 前記赤外透過基板は、有機物質の赤外吸収帯域のうちの
    一部の帯域の赤外線を透過する物質であって、前記特定
    の分子結合による吸収が観察される帯域の赤外線を透過
    することを特徴とする環境測定装置。
  8. 【請求項8】 請求項5乃至7のいずれか1項に記載の
    環境測定装置において、 前記赤外吸収スペクトルにおける前記特定の分子結合に
    よる赤外吸収ピークの強度に基づき前記赤外透過基板に
    付着した前記汚染物質の付着量を算出し、前記赤外透過
    基板に付着した前記汚染物質の付着量に基づき前記被測
    定環境中の前記汚染物質の濃度を算出する汚染物質定量
    化手段を更に有することを特徴とする環境測定装置。
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