JP2001194297A - 環境測定方法及び装置 - Google Patents

環境測定方法及び装置

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JP2001194297A
JP2001194297A JP2000003803A JP2000003803A JP2001194297A JP 2001194297 A JP2001194297 A JP 2001194297A JP 2000003803 A JP2000003803 A JP 2000003803A JP 2000003803 A JP2000003803 A JP 2000003803A JP 2001194297 A JP2001194297 A JP 2001194297A
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infrared transmitting
infrared
environment
substrate
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JP2000003803A
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Fumikazu Takayanagi
史一 高柳
Yasuhiro Maeda
泰宏 前田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面を活性化することが困難な赤外透過基板
を用いる場合であっても、環境汚染物質の同定や濃度測
定を行うことができる環境測定方法及び装置を提供す
る。 【解決手段】 第1の赤外透過基板10を測定環境中に
曝し、第1の赤外透過基板を第2の赤外透過基板20に
重ね合わせ、第2の赤外透過基板内に赤外線を入射し
て、第2の赤外透過基板の内部を多重反射した後に第2
の赤外透過基板より出射される赤外線を検出し、検出し
た赤外線を分光分析することにより第1の赤外透過基板
に付着している汚染物質の種類及び/又は付着量を測定
し、第1の赤外透過基板に付着している汚染物質の種類
及び/又は付着量に基づいて、測定環境中の汚染物質の
種類及び/又は濃度を測定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大気中に存在する
有機汚染物質などの環境汚染物質を同定し或いはその濃
度を測定する環境測定方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ダイオキシン等の特定の物質群等
が人や動植物の健康に影響を与えることが知られてきて
おり、このような物質の排出を管理することも強く求め
られている。
【0003】大気中の汚染物質を測定する従来の方法と
しては、多孔質物質であるテナックスに汚染物質を吸着
させた後、これを熱して吸着汚染物質を放出し、質量分
析計によって当該汚染物質の同定・定量化を行う方法
(加熱脱離GC/MS:Gas Chromatography/Mass Spec
troscopy(ガスクロマトグラフィー質量分析法))など
が一般に知られている。
【0004】ガスクロマトグラフィー質量分析法の原理
を図5を用いて説明する。図5は、ガスクロマトグラフ
ィー質量分析法の原理を示すブロック図である。
【0005】図5に示すように、キャリアガス源100
から流出するキャリアガスは、減速弁102を通り、流
量調整器104により定速に調整され、検出器106の
保証側106aを通って、試料導入系108に入るよう
になっている。
【0006】試料導入系108には、汚染物質を吸着さ
せたテナックス(図示せず)が導入されるようになって
おり、テナックスは試料導入系108内で熱せられる。
熱せられたテナックスからは、吸着された汚染物質が気
化されて放出される。
【0007】テナックスから放出された汚染物質は、分
離カラム110の中で各成分に分離され、キャリアガス
と共に検出器106の試料側106bを通り、流量計1
12を通って、外部へ追放される。この際、検出器10
6により検出された信号を増幅器114によって増幅
し、記録計116によって描かせると、クロマトグラム
が得られる。
【0008】環境汚染物質の同定は、同一条件下では検
出時間が物質によって一定であるという条件に基づい
て、クロマトグラムを解析することによって為される。
また、環境汚染物質の存在濃度は、クロマトグラムのピ
ーク面積やピークの高さを解析し、予め用意された検量
線や標準スペクトルと対比することによって求められ
る。
【0009】しかしながら、上記従来の環境測定方法
は、多くの前処理が必要であり、測定時間が長く、測定
装置も大がかりであるという欠点があった。
【0010】一方、同一出願人は、ウェーハ表面に付着
した有機汚染物質を高感度で検出するために、ウェーハ
多重内部反射フーリエ赤外分光法を用いた有機汚染検出
法をすでに提案している(例えば、特願平11−958
53号明細書を参照)。ウェーハの一端に赤外線を特定
の入射角度で入射すると、赤外線はウェーハ内部を両表
面で全反射を繰り返しながら伝搬し、その際基板表面に
赤外線が滲み出し(エバネッセント光)、表面に付着し
た有機汚染物質により赤外線スペクトルの一部が吸収さ
れる。ウェーハの他端から放出されたこの伝搬光をFT
−IR(Fourier Transform - Infrared Radiation spe
ctroscopy)法によって分光分析することによってウェ
ーハ表面に付着した有機汚染物質の検出、同定が可能で
ある。この検査法は、ガスクロマトグラフィー質量分析
法などに比べて同等の感度をもつとともに、測定時間が
短く、且つ、簡便で経済的である。したがって、多重内
部反射フーリエ赤外分光法(以下、多重内部反射FT−
IR法という)を環境測定に適用することができれば、
高感度且つ迅速な環境測定も可能になると考えられる。
【0011】多重内部反射FT−IR法を適用した環境
測定方法としては、以下のような方法が考えられる。
【0012】まず、図6に示すように、上面及び下面が
鏡面研磨され、端面が傾き45°に研磨された赤外透過
基板210を用意する。赤外透過基板210としては、
例えばZnSe(セレン化亜鉛)を用いることができ
る。ZnSeは、透過波数域が670cm-1〜1600
0cm-1程度と広く、代表的な環境汚染物質の基本振動
に対応する800cm-1〜2000cm-1程度の光を通
すことができるため、環境汚染物質の同定に適している
からである。
【0013】次に、環境中に赤外透過基板210を曝す
ことにより、赤外透過基板210の表面に環境汚染物質
212を付着させる。
【0014】次に、赤外光源240から、赤外透過基板
210の一方の端面に赤外光を入射する。赤外光の入射
角が一定条件を満たすと、赤外光は赤外透過基板210
の表面で全反射を繰り返しながら進んで多重内部反射を
起こし、他方の端面から抜け出る。
【0015】赤外光が赤外透過基板210の表面で全反
射を起こすとき、赤外透過基板210表面からエバネッ
セント光が滲み出る。赤外透過基板210表面から滲み
出たエバネッセント光は、赤外透過基板210表面の環
境汚染物質212と相互作用し、これにより、その環境
汚染物質212の特有の波長の光が吸収されることとな
る。
【0016】従って、赤外透過基板210の端面から抜
け出た赤外光を分光分析器260を用いて波数解析すれ
ば、赤外透過基板210表面に付着した環境汚染物質2
12の同定や濃度測定を行うことができる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た環境測定方法では、以下のような課題がある。
【0018】即ち、赤外透過基板210に環境汚染物質
212を付着させるためには赤外透過基板210の表面
を活性化させる必要があり、そのためには赤外透過基板
210の表面に付着している不要な有機物を予め除去し
なければならない。赤外透過基板210表面に付着した
有機物を除去する方法としては、例えば、アセトンなど
の有機溶媒による洗浄や、紫外線の照射等が考えられ
る。なお、ZnSeは、もろい材料であるため、基板の
表面に強い力を加えて洗浄することはできない。
【0019】図7は、ZnSeより成る赤外透過基板を
アセトンで洗浄した後のFT−IRスペクトルを示すグ
ラフである。横軸は波数を示しており、縦軸は強度を示
している。
【0020】図7に示すように、アセトンで洗浄した場
合には、2800cm-1付近に強度が極端に低くなる帯
域が存在する。これは、洗浄に用いられたアセトンが有
機溶媒であるため、赤外透過基板表面に有機物が残存
し、炭素Cと水素Hとの結合、即ちC−H結合に起因し
て赤外光が吸収されるためと考えられる。
【0021】図8は、ZnSeより成る赤外透過基板の
紫外線照射前後のFT−IRスペクトルを示すグラフで
ある。図8(a)は紫外線照射前のFT−IRスペクト
ルを示すグラフであり、図8(b)は紫外線照射後のF
T−IRスペクトルを示すグラフである。
【0022】図8(a)では、C−H結合に起因して2
800cm-1付近での強度が低くなっているが、図8
(b)では、図8(a)で観測された2800cm-1
近での強度の低下がみられない。これは、赤外透過基板
に紫外線を照射することによりオゾンが発生し、これに
より赤外透過基板表面の有機物が酸化して気化したため
と考えられる。
【0023】しかし、図8(b)では、図8(a)では
観測されなかった1300cm-1〜1700cm-1付近
において強度が低下しており、また2900cm-1〜3
500cm-1付近においても強度が低下している。
【0024】1300cm-1〜1700cm-1付近にお
ける強度の低下は、紫外線照射により発生したオゾンに
よって赤外透過基板表面が酸化されてZnOが生成さ
れ、これに伴ってZnSeから分離したSeガスによっ
て赤外線が吸収されるためと考えられる。1300cm
-1〜1700cm-1付近には種々の有機物質の赤外吸収
帯域が存在するため、この帯域でのこのような大きな赤
外吸収が生じると、FT−IR法による物質同定の阻害
要因となる。
【0025】また、2900cm-1〜3500cm-1
近における強度の低下は、水との親和性が高いZnOに
より赤外透過基板の表面に多くの水分が付着し、この水
により赤外線が大きく吸収されるためと考えられる。
【0026】このように、ZnSeより成る赤外透過基
板は、赤外透過特性の劣化を伴うことなく表面から有機
物を除去することが困難であり、表面を十分に活性化す
ることができなかった。このため、ZnSeよりなる赤
外透過基板を用いて多重内部反射FT−IR法による環
境測定を行うことは困難であった。
【0027】本発明の目的は、表面を活性化することが
困難な赤外透過基板を用いる場合であっても、環境汚染
物質の同定や濃度測定を行うことができる環境測定方法
及び装置を提供することにある。
【0028】
【課題を解決するための手段】上記目的は、第1の赤外
透過基板を測定環境中に曝し、前記第1の赤外透過基板
を第2の赤外透過基板に重ね合わせ、前記第2の赤外透
過基板内に赤外線を入射して、前記第2の赤外透過基板
の内部を多重反射した後に前記第2の赤外透過基板より
出射される前記赤外線を検出し、検出した前記赤外線を
分光分析することにより前記第1の赤外透過基板に付着
している汚染物質の種類及び/又は付着量を測定し、前
記第1の赤外透過基板に付着している前記汚染物質の種
類及び/又は付着量に基づいて、前記測定環境中の汚染
物質の種類及び/又は濃度を測定することを特徴とする
環境測定方法により達成される。これにより、洗浄が容
易で表面を活性化させやすい第1の赤外透過基板に環境
汚染物質を付着させ、その第1の赤外透過基板を第2の
赤外透過基板に重ね合わせることにより多重内部反射F
T−IR法による測定を行うので、表面を活性化させる
ことが困難な第2の赤外透過基板を用いる場合であって
も環境汚染物質の同定や濃度測定を行うことができる。
【0029】また、上記の環境測定方法において、前記
第2の赤外透過基板は、前記第1の赤外透過基板より透
過波数帯域幅が広いことが望ましい。
【0030】また、上記の環境測定方法において、前記
第1の赤外透過基板を環境中に曝した後、前記第1の赤
外透過基板内に赤外線を入射して、前記第1の赤外透過
基板の内部を多重反射した後に前記第1の赤外透過基板
より出射される前記赤外線を検出し、検出した前記赤外
線を分光分析することにより前記第1の赤外透過基板に
所定量以上の汚染物質が付着しているか否かを判断し、
前記第1の赤外透過基板に所定量以上の汚染物質が付着
している場合にのみ、前記第1の赤外透過基板を前記第
2の赤外透過基板に重ね合わせてその後の測定を行うこ
とが望ましい。
【0031】また、上記の環境測定方法において、20
00cm-1〜4000cm-1の範囲で所定以上の赤外吸
収が生じる場合に、前記第1の赤外透過基板に所定量以
上の前記汚染物質が付着していると判断することが望ま
しい。
【0032】また、上記目的は、測定環境中の汚染物質
を付着させる第1の赤外透過基板と、前記第1の赤外透
過基板が重ね合わせられる第2の赤外透過基板と、前記
第1の赤外透過基板が重ね合わされた前記第2の赤外透
過基板に赤外線を入射する赤外光源と、前記第2の赤外
透過基板内部を多重反射した後に前記赤外透過基板より
出射される前記赤外線を検出して分光分析する赤外分光
器と、前記赤外分光器により得られた分光結果から前記
第1の赤外透過基板に付着している汚染物質の種類及び
/又は付着量を算出し、前記第1の赤外透過基板に付着
している前記汚染物質の種類及び/又は付着量に基づい
て前記測定環境中の汚染物質の種類及び/又は濃度を算
出する演算装置とを有することを特徴とする環境測定装
置により達成される。これにより、洗浄が容易で表面を
活性化させやすい第1の赤外透過基板に環境汚染物質を
付着させ、その第1の赤外透過基板を第2の赤外透過基
板に重ね合わせることにより多重内部反射FT−IR法
による測定を行うので、表面を活性化させることが困難
な第2の赤外透過基板を用いる場合であっても環境汚染
物質の同定や濃度測定を行うことができる。
【0033】また、上記の環境測定装置において、前記
第2の赤外透過基板は、前記第1の赤外透過基板より透
過波数帯域幅が広いことが望ましい。
【0034】また、上記の環境測定装置において、前記
第1の赤外透過基板と前記第2の赤外透過基板とを密着
する圧着手段を更に有することが望ましい。
【0035】また、上記の環境測定装置において、前記
第1の赤外透過基板は、Siより成り、前記第2の赤外
透過基板は、ZnSeより成ることが望ましい。
【0036】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]本発明の第1実
施形態による環境測定方法及び装置を図1及び図2を用
いて説明する。図1は、本実施形態による環境測定装置
を示す概略図である。図2は、本実施形態による環境測
定方法を示すフローチャートである。
【0037】〔1〕 環境測定装置の全体構成 まず、本実施形態による環境測定装置の全体構成につい
て図1を用いて説明する。
【0038】本実施形態による環境測定装置は、図1に
示すように、測定対象である大気中の汚染物質を付着さ
せて測定に供するための赤外透過基板10と、上面に赤
外透過基板10を載置できると共に赤外線を内部多重反
射できるように構成されている赤外透過基板20と、赤
外透過基板表面10と赤外透過基板表面20とを圧着す
る圧着手段30と、赤外透過基板20内に赤外線を入射
して多重内部反射させるための赤外光源40と、赤外透
過基板20内部を多重反射した後に出射した透過赤外線
を検出する検出光学系50と、検出光学系50により検
出された赤外線を分光する分光分析器60と、分光分析
器60による分析結果に基づき測定環境中の汚染物質の
同定や濃度を算出する演算・表示手段70とにより構成
される。
【0039】本実施形態による環境測定装置は、表面を
活性化させることが容易な赤外透過基板10に環境汚染
物質を付着させ、この赤外透過基板10を赤外透過帯域
が広い赤外透過基板20に重ね合わせ、赤外透過基板2
0に赤外線を導入して、多重内部反射FT−IR法によ
り環境汚染物質の同定や濃度測定を行うことに主な特徴
がある。
【0040】赤外透過基板10は、表面を活性化させや
すいため、大気中の有機汚染物質を付着させやすいとい
う特性を有している。一方、赤外透過基板20は、透過
波数域が広いという特性を有している。
【0041】従って、これらの特性を生かし、赤外透過
基板10に大気中の有機汚染物質を付着させ、この赤外
透過基板10を赤外透過基板20に重ね合わせ、赤外線
を赤外透過基板20に導入して多重内部反射FT−IR
法により測定を行えば、透過波数域の広い赤外透過基板
20を用いて大気中の環境汚染物質の同定や濃度測定を
行うことができる。
【0042】透過波数域が広い赤外透過基板20は、表
面を活性化することが困難な場合が多いが、本実施形態
によれば、表面を活性化することが困難な赤外透過基板
20を用いる場合であっても、環境汚染物質の同定や濃
度測定を行うことができる。
【0043】以下、本実施形態による環境測定装置の各
構成部分について詳述する。
【0044】(a) 赤外透過基板10 赤外透過基板10は、前述の通り、測定対象である大気
中の有機汚染物質を付着させて測定に供するためのもの
であり、洗浄が容易で、表面状態を活性化しやすい材料
であることが必要である。このような材料としては、例
えばシリコンを選択することができる。なお、シリコン
の透過波数域は、2000cm-1〜5000cm-1程度
である。
【0045】また、赤外透過基板10は、赤外透過基板
20と重ね合わせて測定を行うため、表面を鏡面研磨し
ておくことが必要である。
【0046】(b) 赤外透過基板20 赤外透過基板20は、前述の通り、赤外線を入射して内
部多重反射させるためのものであり、被測定対象物質の
分子振動に対応する波数域の光を透過する材料であるこ
とが必要である。代表的な汚染物質である有機物質の基
本振動に対応する波数域は、800cm-1〜2000c
-1程度の赤外・近赤外域である。したがって、赤外透
過基板20を構成する材料は、このような波数域の光を
透過しうる赤外透過物質群のなかから選択する。
【0047】ZnSeは、透過波数域が670cm-1
16000cm-1程度であり、赤外透過基板20を構成
する一材料として選択することができる。
【0048】赤外透過基板20は、内部多重反射を可能
とするため上面及び下面を鏡面研磨しておくことが必要
であり、また、赤外線を外部から導入しやすくするため
端面を斜めに研磨しておくことが必要である。
【0049】(c) 圧着手段30 圧着手段30は、赤外透過基板10を赤外透過基板20
に密着させるためのものである。
【0050】本実施形態による環境測定装置は、赤外透
過基板20内部で赤外線を多重反射させ、反射の際に赤
外透過基板20表面に滲み出る光(エバネッセント光)
によって赤外透過基板10表面に付着している有機汚染
物質或いは化学汚染物質の分子振動を検出し、赤外透過
基板10表面に付着している有機汚染物質を測定するも
のである。赤外透過基板10表面と赤外透過基板20表
面との間に隙間があると、エバネッセント光による赤外
透過基板10表面の有機汚染物質の検出ができないた
め、赤外透過基板10と赤外透過基板20とを確実に密
着する必要がある。
【0051】そこで、本実施形態では、圧着手段30を
設け、赤外透過基板10と赤外透過基板20とを一定の
力で加圧して密着させる。
【0052】このような圧着手段30としては、例え
ば、クリップ状のものを用いることができる。
【0053】(d) 赤外光源40 赤外光源40としては、有機分子の分子振動に対応する
800cm-1〜2000cm-1帯域の赤外線を発する光
源を適用することができる。例えば、フィラメントとし
てのシリコンカーバイド(SiC)やニクロム線に電流
を印加して発する熱線を光源として用いることができ
る。SiCグローバ灯などのSiCを用いた光源は、4
00cm-1〜10000cm-1帯域の赤外線を発し、且
つ、空気中でむき出しで使用しても焼損がないという特
徴がある。
【0054】また、光源の効率を高め、赤外光の強度を
大きくするために適当な形状の反射板を設けてもよい。
例えば、同一出願人による特願平11−95853号明
細書に記載の種々の赤外光源を適用することができる。
【0055】本実施形態による環境測定装置では、赤外
透過基板20内部で赤外線を多重反射させ、反射の際に
赤外透過基板20表面に滲み出る光によって赤外透過基
板10表面に付着している有機汚染物質或いは化学汚染
物質の分子振動を検出し、これにより赤外透過基板10
表面に付着している物質を測定するものである。したが
って、赤外透過基板20に入射する赤外線が基板内部で
多重反射するように、赤外光源40を配置する必要があ
る。
【0056】なお、赤外線の入射角度の設定に関して
は、同一出願人による特願平11−95853号明細書
を参照されたい。
【0057】(e) 検出光学系50、分光分析器60 赤外透過基板20を出射した赤外線は、検出光学系50
を介して分光分析器60に導入される。分光分析器60
は、例えば、二光束干渉計(マイケルソン光干渉計)を
基にしたフーリエ変換分光のメカニズムにより赤外線を
分光するFT−IR装置の分光器である。
【0058】赤外透過基板20内部に入射した赤外線が
多重内部反射するとき、赤外透過基板20表面で光線が
反射するときに滲み出る光(エバネッセント光)の周波
数成分が赤外透過基板10に付着した有機汚染物質の分
子振動周波数と一致していると共鳴吸収される。したが
って、入射赤外線を赤外透過基板20の内部で多重反射
させることで、その赤外線には赤外透過基板10の表面
状態の情報が反映される。
【0059】赤外透過基板20から出射した赤外線の赤
外吸収スペクトルを分析することにより、赤外透過基板
10に付着した有機汚染物質の種類と量を特定すること
ができる。即ち、特定の有機汚染物質の分子振動に対応
する波数域にピークが観察されることで汚染物質を特定
することができ、また、そのピーク強度から付着量を算
出することができる。
【0060】(f) 演算・表示手段70 分光分析器60により得られたスペクトルの測定データ
は、演算・表示手段70に送られ、汚染物質の特定や量
の算出が行われる。
【0061】有機汚染物質の種類と検量線は別途データ
ベースとして演算・表示手段70の記憶部に蓄えられて
おり、測定データはそれらのデータを参照して定量化さ
れる。
【0062】また、演算・表示手段70には、赤外透過
基板10の表面に付着した汚染物質の量と大気中の汚染
物質の量との関係がデータベースとして蓄えられてお
り、検出された赤外透過基板10表面の汚染物質の量か
ら大気中の汚染物質の濃度を算出することができる。但
し、空気中濃度と付着量との関係は、汚染物質、放置時
間等の条件によって異なる。したがって、測定対象とす
る物質毎に空気中濃度と付着量の関係を予め求めておく
ことが必要である。
【0063】また、検量線を予め作成して演算・表示手
段70に蓄えておくことにより、赤外透過基板10表面
に付着した汚染物質量から大気中に存在する汚染物質の
濃度を算出することができる。
【0064】このようにして解析された結果は、必要に
応じて表示装置に表示することができる。
【0065】〔2〕 環境測定方法 次に、本実施形態による環境測定方法について図1及び
図2を用いて説明する。
【0066】まず、エタノール、アセトン等の有機溶剤
を用いて、赤外透過基板10を有機洗浄する(ステップ
11)。これにより、赤外透過基板10表面に付着して
いた有機物が、ある程度まで除去される。
【0067】次に、赤外透過基板10に紫外線を照射す
る(ステップ12)。紫外線を赤外透過基板10に照射
すると、赤外透過基板10表面の有機物の化学結合が切
断されるとともに、紫外線照射により発生したオゾンに
よって赤外透過基板10表面に付着していた有機物が酸
化分解される。こうして、赤外透過基板10表面に付着
していた有機物が、更に除去される。
【0068】このようにして赤外透過基板10表面の有
機物を除去すると、赤外透過基板10の表面を活性化す
ることができ、大気中に浮遊する有機汚染物質を捕らえ
やすくすることができる。
【0069】次に、測定すべき環境中に赤外透過基板1
0を曝す(ステップ13)。これにより、赤外透過基板
10の表面に、環境中の有機汚染物質が付着する。
【0070】次に、環境中の有機汚染物質が付着した赤
外透過基板10を、赤外透過基板20に重ね合わせる
(ステップ14)。この際、圧着手段30により、赤外
透過基板10と赤外透過基板20とを圧着することが望
ましい。
【0071】次に、赤外光源40から発せられた赤外線
を、赤外透過基板20の一方の端部から入射する(ステ
ップ15)。赤外透過基板10内に入射された赤外線
は、赤外透過基板20の表裏の表面において多重内部反
射されると共に、赤外透過基板10の表面に付着してい
る有機汚染物質の情報を累積してプロービングし、赤外
透過基板20の他方の端部から出射される。
【0072】次に、赤外透過基板20から出射された赤
外線を、検出光学系50により検出した後に、分光分析
器60で分光分析し、演算・表示手段70によって環境
汚染物質の同定、定量を行う(ステップ16)。環境汚
染物質の種類の同定は、主に800cm-1〜2000c
-1の波数域の分光スペクトルを解析することにより行
う。有機汚染物質の分子振動による一次の赤外吸収波数
の多くは、かかる波数域に存在するからである。また、
環境汚染物質の定量は、分光スペクトルのピークを適宜
選択し、そのピークの強度を解析することによって行わ
れる。
【0073】このように本実施形態によれば、洗浄が容
易で表面を活性化させやすい赤外透過基板10に環境汚
染物質を付着させ、その赤外透過基板10を赤外透過基
板20に重ね合わせることにより多重内部反射FT−I
R法による測定を行うので、表面を活性化させることが
困難な赤外透過基板20を用いる場合であっても環境汚
染物質の同定や濃度測定を行うことができる。
【0074】[第2実施形態]本発明の第2実施形態に
よる環境測定方法を図3及び図4を用いて説明する。図
3は、本実施形態による環境測定方法を示す概略図であ
る。図4は、本実施形態による環境測定方法を示すフロ
ーチャートである。図1及び図2に示す第1実施形態に
よる環境測定方法及び装置と同一の構成要素には、同一
の符号を付して説明を省略または簡潔にする。
【0075】本実施形態による環境測定方法は、環境中
に曝した赤外透過基板10に環境汚染物質が付着してい
るか否かを多重内部反射FT−IR法により測定し、赤
外透過基板10に環境汚染物質が付着している場合にの
み、赤外透過基板10を赤外透過基板20に重ね合わせ
て環境汚染物質を測定することに主な特徴がある。
【0076】まず、赤外透過基板10を環境中に曝すと
ころまで(ステップ21〜23)は、第1実施形態と同
様であるので省略する。
【0077】次に、赤外透過基板10に赤外線を入射
し、多重内部反射FT−IR法により、赤外透過基板1
0表面の環境汚染物質を測定する(図3(a)参照、ス
テップ24)。赤外透過基板10はシリコンより成るも
のであるため、2000cm-1〜5000cm-1の波数
域の光については十分に透過し得る。
【0078】次に、赤外透過基板10の分光スペクトル
を解析することにより、2800cm-1付近におけるC
−H結合による赤外吸収の有無を観察する(ステップ2
5)。C−H結合はすべての有機分子が有している分子
構造であるため、2800cm-1付近における赤外吸収
を観察すれば、赤外透過基板10の表面に環境汚染物質
が付着しているか否かを判断することができる。280
0cm-1付近における赤外吸収を観測した結果、280
0cm-1付近における赤外吸収が存在しない場合や、2
800cm-1付近における赤外吸収が一定値以下である
場合には、環境中の有機汚染濃度は特に問題がないもの
として測定を終了する。
【0079】一方、2800cm-1付近においてC−H
結合に起因する赤外吸収が存在する場合には、赤外透過
基板10を赤外透過基板20に重ね合わせて密着させる
(図3(b)参照、ステップ26)。
【0080】次に、赤外透過基板20に赤外線を導入
し、多重内部反射FT−IR測定を行う(ステップ2
7)。
【0081】次に、分光分析器60により測定された分
光スペクトルから、環境汚染物質の種類を同定し、また
環境汚染物質の存在濃度を測定する(ステップ28)。
環境汚染物質の種類の同定は、主に800cm-1〜20
00cm-1の帯域の分光スペクトルを解析することによ
って行われる。また、環境汚染物質の存在濃度は、分光
スペクトルから適当なピークを選択し、そのピークの強
度を解析することによって行われる。
【0082】このように、本実施形態によれば、赤外透
過基板10の分光スペクトルを測定することにより赤外
透過基板10に環境汚染物質が付着しているか否かを判
断し、問題となるほどの環境汚染物質が付着していない
場合には更なる測定を行わないので、更に効率よく環境
測定を行うことができる。
【0083】[変形実施形態]本発明は上記実施形態に
限らず種々の変形が可能である。
【0084】例えば、上記実施形態では、赤外透過基板
10としてシリコンを用い、赤外透過基板20としてZ
nSeを用いたが、赤外透過基板10、20はシリコン
やZnSeに限定されるものではなく、測定対象となる
環境汚染物質や赤外透過基板の洗浄の容易性に応じて様
々な赤外透過基板を用いることができる。例えば、臭化
カリウム(KBr:透過波数域450〜25000cm
-1)、酸化カリウム(KCl:透過波数域670〜16
000cm-1)、弗化バリウム(BrF2:透過波数域
2000〜50000cm-1)、臭化セシウム(CsB
r:透過波数域300〜20000cm-1)、ゲルマニ
ウム(Ge:透過波数域550〜5000cm-1)、サ
ファイヤ(Al23:透過波数域2000〜30000
cm-1)、ヨウ化セシウム(CsI:透過波数域360
〜20000cm-1)、弗化マグネシウム(MgF2
透過波数域1600〜50000cm-1)、臭化タリウ
ム(KRS−5:透過波数域360〜16000c
-1)、硫化亜鉛(ZnS:透過波数域1000〜14
000cm-1)等を適宜用いることができる。
【0085】また、第2実施形態では、2800cm-1
付近における赤外吸収の有無を観測することにより第1
の赤外透過基板10に環境汚染物質が付着しているか否
かを判断したが、2800cm-1付近のみならず、20
00cm-1〜4000cm-1の波数域の赤外吸収を適宜
観測することにより、第1の赤外透過基板10に環境汚
染物質が付着しているか否かを判断してもよい。
【0086】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、洗浄が容
易で表面を活性化させやすい赤外透過基板10に環境汚
染物質を付着させ、その赤外透過基板10を赤外透過基
板20に重ね合わせることにより多重内部反射FT−I
R法による測定を行うので、表面を活性化させることが
困難な赤外透過基板20を用いる場合であっても環境汚
染物質の同定や濃度測定を行うことができる。
【0087】また、本発明によれば、赤外透過基板10
の分光スペクトルを測定することにより赤外透過基板1
0に環境汚染物質が付着しているか否かを判断し、問題
となるほどの環境汚染物質が付着していない場合には更
なる測定を行わないので、更に効率よく環境測定を行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による環境測定装置を示
す概略図である。
【図2】本発明の第2実施形態による環境測定方法を示
すフローチャートである。
【図3】本発明の第2実施形態による環境測定方法を示
す概略図である。
【図4】本発明の第2実施形態による環境測定方法を示
すフローチャートである。
【図5】ガスクロマトグラフィー質量分析法の原理を示
すブロック図である。
【図6】多重内部反射フーリエ赤外分光法を適用した環
境測定方法を示す概略図である。
【図7】ZnSeより成る赤外透過基板をアセトンで洗
浄した後のFT−IRスペクトルを示すグラフである。
【図8】ZnSeより成る赤外透過基板の紫外線照射前
後のFT−IRスペクトルを示すグラフである。
【符号の説明】
10…赤外透過基板 20…赤外透過基板 30…圧着手段 40…赤外光源 50…検出光学系 60…分光分析器 70…演算・表示手段 100…キャリアガス源 102…減速弁 104…流量調整器 106…検出器 106a…保証側 106b…試料側 108…試料導入系 110…分離カラム 112…流量計 114…増幅器 116…記録計 210…赤外透過基板 212…環境汚染物質 240…赤外光源 260…分光分析器
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 1/02 G01N 1/02 A 1/22 1/22 L 21/01 21/01 B 21/35 21/35 Z // G01N 21/59 21/59 D Fターム(参考) 2G059 AA01 BB01 CC12 CC20 DD01 DD02 EE02 EE12 FF06 GG10 HH01 JJ21 KK10 LL02 MM01 PP04 4G066 AA02B AA20B CA01 DA03 GA11

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の赤外透過基板を測定環境中に曝
    し、 前記第1の赤外透過基板を第2の赤外透過基板に重ね合
    わせ、 前記第2の赤外透過基板内に赤外線を入射して、前記第
    2の赤外透過基板の内部を多重反射した後に前記第2の
    赤外透過基板より出射される前記赤外線を検出し、検出
    した前記赤外線を分光分析することにより前記第1の赤
    外透過基板に付着している汚染物質の種類及び/又は付
    着量を測定し、 前記第1の赤外透過基板に付着している前記汚染物質の
    種類及び/又は付着量に基づいて、前記測定環境中の汚
    染物質の種類及び/又は濃度を測定することを特徴とす
    る環境測定方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の環境測定方法において、 前記第2の赤外透過基板は、前記第1の赤外透過基板よ
    り透過波数帯域幅が広いことを特徴とする環境測定方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の環境測定方法にお
    いて、 前記第1の赤外透過基板を環境中に曝した後、 前記第1の赤外透過基板内に赤外線を入射して、前記第
    1の赤外透過基板の内部を多重反射した後に前記第1の
    赤外透過基板より出射される前記赤外線を検出し、検出
    した前記赤外線を分光分析することにより前記第1の赤
    外透過基板に所定量以上の汚染物質が付着しているか否
    かを判断し、 前記第1の赤外透過基板に所定量以上の汚染物質が付着
    している場合にのみ、前記第1の赤外透過基板を前記第
    2の赤外透過基板に重ね合わせてその後の測定を行うこ
    とを特徴とする環境測定方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の環境測定方法において、 2000cm-1〜4000cm-1の範囲で所定以上の赤
    外吸収が生じる場合に、前記第1の赤外透過基板に所定
    量以上の前記汚染物質が付着していると判断することを
    特徴とする環境測定方法。
  5. 【請求項5】 測定環境中の汚染物質を付着させる第1
    の赤外透過基板と、 前記第1の赤外透過基板が重ね合わせられる第2の赤外
    透過基板と、 前記第1の赤外透過基板が重ね合わされた前記第2の赤
    外透過基板に赤外線を入射する赤外光源と、 前記第2の赤外透過基板内部を多重反射した後に前記赤
    外透過基板より出射される前記赤外線を検出して分光分
    析する赤外分光器と、 前記赤外分光器により得られた分光結果から前記第1の
    赤外透過基板に付着している汚染物質の種類及び/又は
    付着量を算出し、前記第1の赤外透過基板に付着してい
    る前記汚染物質の種類及び/又は付着量に基づいて前記
    測定環境中の汚染物質の種類及び/又は濃度を算出する
    演算装置とを有することを特徴とする環境測定装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の環境測定装置において、 前記第2の赤外透過基板は、前記第1の赤外透過基板よ
    り透過波数帯域幅が広いことを特徴とする環境測定装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項5又は6記載の環境測定装置にお
    いて、 前記第1の赤外透過基板と前記第2の赤外透過基板とを
    密着する圧着手段を更に有することを特徴とする環境測
    定装置。
  8. 【請求項8】 請求項5乃至7のいずれか1項に記載の
    環境測定装置において、 前記第1の赤外透過基板は、Siより成り、 前記第2の赤外透過基板は、ZnSeより成ることを特
    徴とする環境測定装置。
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