JP2003156241A - エアーカーテン形成装置 - Google Patents

エアーカーテン形成装置

Info

Publication number
JP2003156241A
JP2003156241A JP2001369591A JP2001369591A JP2003156241A JP 2003156241 A JP2003156241 A JP 2003156241A JP 2001369591 A JP2001369591 A JP 2001369591A JP 2001369591 A JP2001369591 A JP 2001369591A JP 2003156241 A JP2003156241 A JP 2003156241A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air curtain
curtain forming
air
forming member
compressed air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001369591A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuo Sato
三雄 佐藤
Yoshimi Sato
吉美 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2001369591A priority Critical patent/JP2003156241A/ja
Publication of JP2003156241A publication Critical patent/JP2003156241A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ventilation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 既存のガスレンジにエアーカーテンを経済的
で且つ容易に形成可能なエアーカーテン形成装置を提供
する。 【解決手段】 エアーカーテン形成装置は、こんろの周
縁部に装脱自在なエアーカーテン形成部材51とこれに
圧縮空気を供給する送風機とを有してなる。エアーカー
テン形成部材51は中空で内部に空間部59を有して上
部に開口部55を備えた本体部53と、開口部55に装
着されて空間部59に連通し複数の噴出孔68を有した
噴出孔形成部61とを有してなる。送風機からの圧縮空
気はエアーカーテン形成部材53の空間部59を通って
噴出孔68から噴出する。噴出孔68の一部を形成する
一対の保持板63、64の壁面は、こんろ側の壁面63
aの頂部がこんろから離反する側の保持板64の壁面6
4aのそれよりも低くなるように形成され、噴出孔68
から噴出する圧縮空気は上方へ噴出するとともにこんろ
側に拡がる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エアーカーテン形
成装置に関し、更に詳細には、加熱調理器から発生した
煙等をエアーカーテンで囲んで加熱調理器の上方位置に
配設されたレンジフードに導くエアーカーテン形成装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】加熱調理器から発生した煙等は上昇して
加熱調理器の上方位置に配設されたレンジフード内に導
かれ、レンジフードに設けられた換気扇により外部に排
出される。ここで、一般的にレンジフードに内臓された
換気扇の吸引能力はレンジフードの下端から下方へ十数
センチ以内にとどまっており、また加熱調理器の上面と
レンジフードの下端との距離は法律(例えば、消防法)
により80cm以上必要であると定められている。
【0003】このため、加熱調理器から発生した煙等の
一部はレンジフード内に導かれて外部に排出されるが、
残りの煙等は外部に排出されずレンジフードの外側上方
まで上昇してレンジフードの外側上部、調理室内の吊り
戸棚・天井及び壁等を汚す原因となる。また、排出され
ない煙等は調理室やこれに隣接するリビングルームに設
置されたエアコンを汚し、エアコンの能力を低下させる
原因にもなっている。
【0004】そこで、特開平5−248645公報に開
示されたエアーカーテンを利用した調理装置が開発され
ている。この調理装置は、加熱調理器の外周上面に上方
へ突出して下方が開口して上面上に延びる段部を有し、
この段部の上部に空気噴出孔を段部の延びる方向に複数
整列させて形成し、段部内に空気噴出孔に圧縮空気を供
給して空気噴出孔から圧縮空気を噴出させる圧縮空気供
給管を配設している。圧縮空気供給管は調理装置に内蔵
されたターボファンにエアー流路管を介して連通してい
る。この調理装置によれば、ターボファンから供給され
る圧縮空気はエアー流路管を介して圧縮空気供給管に供
給され、圧縮空気供給管から供給された圧縮空気は空気
噴出孔から加熱調理器の上方位置に配設されたレンジフ
ードに向かって上方へ噴出して加熱調理器の回りを囲む
ようにしてエアーカーテンを形成する。このため、加熱
調理器から発生した煙等はエアーカーテンによって囲ま
れた領域内を上昇してレンジフード内に導かれてレンジ
フードに接続された換気扇により強制的に排出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た調理装置は、加熱調理器とエアーカーテンを形成する
ためのエアーカーテン形成装置(即ち、空気噴出孔が形
成された段部、圧縮空気供給管及びターボファンを有し
てなる装置)とが一体的に構成されているので、例えば
家庭の台所に設置されたガスこんろの上方にこのエアー
カーテン形成装置を設置しようとしても、ガスこんろや
これを載置するこんろ台等の改造が必要となり、実用的
ではない。またガスこんろ及びこんろ台を撤去してこの
位置に前述した調理装置を設置すれば加熱調理器の上方
にエアーカーテンを形成することは可能であるが、新た
な調理装置の設置には多くの費用が必要となり非経済的
であるという問題が生じる。
【0006】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであり、既存のガスこんろ等の加熱調理器の周縁
部にエアーカーテン形成装置を経済的で且つ容易に設置
することができるエアーカーテン形成装置を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明に係わるエアーカーテン形成装置は、加熱調理
器(例えば、実施形態におけるガスグリル付こんろ3
5)の周縁部に装脱自在に構成され、上部が開口した噴
出孔を複数有して噴出孔から上方へ噴出する圧縮空気に
よりエアーカーテンを形成し、加熱調理器から発生した
煙等をエアーカーテンで囲んで加熱調理器の上方位置に
配設されたレンジフードに導くエアーカーテン形成部材
と、エアーカーテン形成部材に圧縮空気を供給する圧縮
空気供給手段(例えば、実施形態における送風機71)
とを有して構成される。
【0008】上記構成のエアーカーテン形成装置によれ
ば、加熱調理器の周縁部にエアーカーテン形成部材を装
着し、圧縮空気供給手段によりエアーカーテン形成部材
に圧縮空気を供給するだけで、既存の加熱調理器等から
発生した煙等をエアーカーテンで囲むことができる。こ
のため、加熱調理器等の改造が不要であり、加熱調理器
とエアーカーテン形成装置とが一体的に構成された調理
器を既存の加熱調理器に交換する必要性が無くなり、極
めて経済的である。
【0009】また、上記構成のエアーカーテン形成装置
において、噴出孔の上部に形成された開口部は、圧縮空
気を上方へ噴出するとともに加熱調理器側に拡がって噴
出するように、開口部を形成する壁面のうち加熱調理器
側の壁面の頂部が加熱調理器から離反する側の壁面の頂
部よりも低くなるように形成されることが好ましい。
【0010】上記構成のエアーカーテン形成装置によれ
ば、開口部を形成する壁面の頂部の高さを変えること
で、噴出孔から頻出する圧縮空気は上方へ噴出するとと
もに加熱調理器側に拡がって噴出させることができる。
このため、加熱調理器から発生する煙等が外側へ拡散す
るのを抑制して煙等の殆ど全てをレンジフードに導くこ
とができる。
【0011】また、上記構成のエアーカーテン形成装置
において、噴出孔を形成する噴出孔形成部はエアーカー
テン形成部材に上下に揺動自在に保持されて圧縮空気の
噴出方向を変更可能にしてもよい。
【0012】上記構成のエアーカーテン形成装置によれ
ば、噴出孔を形成する噴出孔形成部が上下に揺動自在に
保持されているので、噴出孔の向きを調整することがで
きる。このため、エアーカーテン形成部材の設置位置と
レンジフードとの位置関係に応じて噴出孔の向きを調整
して、レンジフードに向かって圧縮空気を噴出孔から噴
出させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を図1から図14に基づいて説明する。本実施の形態
は家の台所に設置されたシステムキッチンの態様を示
す。
【0014】
【第1の実施の形態】先ず、本発明に係わるエアーカー
テン形成装置の第1の実施の形態を説明する前に、この
エアーカーテン形成装置が設置されるシステムキッチン
について説明する。システムキッチン1は、図1に示す
ように、台所の床面に設置されて右側にこんろ台7、左
側に流し台15を組み合わせてなる調理台3と、こんろ
台7の上方位置に設置されたレンジフード21と、レン
ジフード21の左側に設置されたウォールキャビネット
27とを有して構成されている。
【0015】こんろ台7の上部にはビルトインタイプの
ガスグリル付こんろ35を収容するため上面及び正面が
開口した凹部9が形成され、この凹部9内にガスグリル
付こんろ35が組み込まれている。ガスグリル付こんろ
35は直方体形状であり、凹部9内にガスグリル付こん
ろ35が設置されると、その正面部が凹部9の正面に開
口した正面開口部内に配置され、ガスグリル付こんろ3
5の上面部に配設されたトッププレート37が凹部9の
上面に開口した上面開口部内に配置され、トッププレー
ト37の周縁部が調理台3の上面上に載置されてガスグ
リル付こんろ35がこんろ台7に収容された状態で保持
される。トッププレート37には3つのこんろバーナ3
9が互いに所定の間隙を有した状態で配設されている。
ガスグリル付こんろ35から上方に所定の間隙(例え
ば、少なくとも約80cm以上の間隙)を有した位置に
はレンジフード21のレンジ開口部23が開口し、レン
ジフード21内には強制換気を行なうための換気扇25
が取り付けられている。こんろ台7及び流し台15から
なる調理台3の上面3aは人工大理石製で形成されてい
る。なお、この上面3aはステンレス製で形成されても
よい。
【0016】次に、本発明に係わるエアーカーテン形成
装置について説明する。エアーカーテン形成装置50
は、図2に示すように、ビルトインされたガスグリル付
こんろ35(以下、「こんろ35」と記す。)のトップ
プレート37の外側を囲むようにして調理台3の上面3
a上に設置されたエアーカーテン形成部材51と、エア
ーカーテン形成部材51に圧縮空気を供給する送風機7
1とを有して構成されている。
【0017】エアーカーテン形成部材51は、図3
(a)及び(b)に示すように、押出成形により成形さ
れた金属材料製(例えば、アルミニウム製)の本体部5
3と本体部53の上部に嵌合された噴出孔形成部61と
を有して構成されている。本体部53は側面視において
三角形状であって中空の棒状部材であり、その頂部には
内側に突出する一対の突出部54が本体部53の延伸方
向(長手方向)と同一方向に延びた状態で形成され、一
対の突出部54間に矩形状の開口部55が形成されてい
る。本体部53は内側本体部56と外側本体部58とを
有して構成され、これらは側面視において三角形状であ
って中空で棒状に延び、内側本体部56の外側に外側本
体部58が嵌合した状態で取り付けられている。内側本
体部56は外側本体部58の両端部から所定量を有した
状態で突出している。この突出した部分に図2に示す継
手75が嵌合される。エアーカーテン形成部材51の内
部には本体部53の延伸方向(長手方向)と同一方向に
延びる空間部59が形成されている。
【0018】本体部53の頂部に嵌合する噴出孔形成部
61は左右方向(図3の左右方向)に対向配置されて延
びる棒状の一対の保持部材63、64と、一対の保持部
材63,64間に挟装された状態で取り付けられた複数
の隙間部材65とを有して構成されている。一対の保持
部材63,64は押出成形されて形成され、それぞれの
外側壁の上部に突出部54に係合する係合凹部67が保
持部材63,64の延伸方向(長手方向)に形成されて
いる。一対の保持部材63、64の内側の壁面面63
a、64a間には隙間部材65が保持部材63、64の
延伸方向に所定の間隙を有して挟装された状態で接着剤
を介して固着されている。隣接する隙間部材65間に
は、図4(a)に示すように、矩形状の噴出孔68が形
成されている。この噴出孔68は図3に示す本体部53
の内側に形成された空間部59に連通している。
【0019】噴出孔68は平面視において矩形状であ
り、図4(a)のIV−IV矢視に相当する断面図を示
した図4(b)に示すように、噴出孔68を形成する左
側の保持部材63の壁面63aの頂部は右側の保持部材
64の壁面64aのそれよりも低い位置になるように形
成されている。これは、噴出孔68から上方へ圧縮空気
が噴出したときに、この圧縮空気が上方へ噴出するとと
もに頂部の低い保持部材63側に圧縮空気が拡がるよう
にするためである。なお、この圧縮空気の広がりを利用
した作動については後述する。
【0020】図3(a)に示す本体部53の底面には両
面テープ57が貼付され、この両面テープ57を介し
て、図2に示すように、エアーカーテン形成部材51が
こんろ35を囲むように調理台3の上面3a上に設置さ
れている。エアーカーテン形成部材51は、図4(b)
に示す噴出孔68を形成する一対の保持部材63、64
のうち頂部の低い方の保持部材63がこんろ側に配置さ
れるとともに、噴出孔68の上方に図1に示すレンジフ
ード21のレンジ開口部23が来るようにして設置され
ている。隣接するエアーカーテン形成部材51の両端部
には前述した継手75が連結され、こんろ35の奥側の
右側端部に設けられた継手75には送風機71が取り付
けられている。送風機71には図示しない送風羽根を備
えた電動モータが内蔵され、この電動モータの駆動によ
り空気がエアーカーテン形成部材51に供給される。
【0021】さて、このように構成されたエアーカーテ
ン形成装置50によれば、図5(a)及び(b)に示す
ように、レンジフード21内の図1に示す換気扇25が
作動している状態で、エアーカーテン形成装置50の図
2に示す送風機71が駆動した場合には、こんろ35の
上部の回りに設置されたエアーカーテン形成部材51か
ら圧縮空気aが上方へ噴出する。この圧縮空気aは図4
(b)に示す保持部材63、64のうち壁面63a、6
4aの頂部が低い方の保持部材63側に拡がるように噴
出するので、エアーカーテン形成部材51から噴出した
圧縮空気aはこんろ側に幅を有した状態で拡がる。ま
た、エアーカーテン形成部材51から噴出する圧縮空気
の向きは平面視においてレンジフード21のレンジ開口
部23側に向いているので、垂直上方に噴出する圧縮空
気aはレンジ開口部23を介してレンジフード21内に
吸引されるとともに、こんろ35側に拡がる圧縮空気a
もレンジ開口部23を介してレンジフード21内に吸引
される。このため、こんろ23の回りを囲むエアーカー
テンAKが形成される。
【0022】このような状態で、こんろ35が使用され
て調理により煙や熱等が発生した場合、煙や熱等は拡散
しながら上方へ移動する。ここで、エアーカーテン形成
部材51から噴出する圧縮空気aの向きがこんろ35側
には大きく拡がらずに上方へのみ噴出する場合について
考慮する。この場合、エアーカーテンAKの内側にはこ
んろ35側に拡がる圧縮空気aの流れがないので、エア
ーカーテン形成部材51が傾いた状態で調理台3上に設
置されると、上方へ噴出する圧縮空気aの向きが傾斜し
て圧縮空気aがレンジ開口部23の外側を流れる虞が生
じる。このため、発生した煙や熱等が圧縮空気aととも
にレンジフード21の外側に流出して台所内を汚す虞が
生じる。
【0023】しかしながら、本発明に係わるエアーカー
テン形成装置50では、エアーカーテンAKの内側にこ
んろ35側に拡がる圧縮空気aの流れがあるので、圧縮
空気の噴出方向が多少ずれてもレンジフード21内に煙
や熱等を導く圧縮空気aの流れが存在することになる。
また、発生した煙や熱等は上昇するとともに拡散する
が、この煙や熱等の拡散はこんろ35側に拡がる圧縮空
気aにより抑制される。このため、発生した煙や熱等は
エアーカーテンAKにより確実に包み込まれてレンジフ
ード21の中心部に導かれて排出される。その結果とし
て台所内をきれいな状態に維持することができる。
【0024】また、エアーカーテン形成装置50は持ち
運びが自在であり、エアーカーテン形成部材51には図
3(b)に示す両面テープ57が貼付されている。この
ため、エアーカーテン形成装置50が一体化された図示
しない調理台のような大がかりな調理台を既存のこんろ
35が設置されたこんろ台7とともに交換しなければエ
アーカーテンAKを形成することができない場合と比較
すると、本発明に係わるエアーカーテン形成装置50で
は、既存のこんろ35台の周囲にエアーカーテン形成部
材51を装着し、且つ図2に示す送風機71を駆動させ
るだけでエアーカーテンAKを容易に形成することがで
きる。このため、極めて経済的であるとともに実用的で
ある。
【0025】なお、図6に示すように、エアーカーテン
形成部材51の設置場所は図2に示した例に限るもので
はなく、調理台3におけるこんろ35の位置に応じて、
図6(a)に示すように、エアーカーテン形成部材51
をこんろ35の手前側及び左右両側に配置したり、図6
(b)に示すように、エアーカーテン形成部材51をこ
んろ35の手前側及び左右いずれか一方に配置してもよ
い。また、エアーカーテン形成部材51の側面視形状
は、図7(a)及び(b)に示すように、半円状(図7
(a)参照)や蒲鉾状(図7(b)参照)にしてもよ
い。このような形状にすることで、調理中において物等
がエアーカーテン形成部材51に引っかかる虞を少なく
することができる。また、図8(a)及び(b)に示す
ように、噴出孔形成部61の頂部をエアーカーテン形成
部材51の本体部53より突出しないように構成しても
よい。このような形状にすることで、調理中において物
等が噴出孔形成部61に引っかかる虞をより少なくする
ことができる。更に、図9(a)〜(c)に示すよう
に、エアーカーテン形成部材51の本体部53の上部に
水平方向に延びるフランジ部53aを設けてもよい。即
ち、図9(a)に示すように、三角形状の本体部53の
右側上部にフランジ部53aを設けたり、図9(b)に
示すように、矩形状の本体部53の右側上部にフランジ
部53aを設けたり、図9(c)に示すように、円弧状
に形成された本体部53の右側上部にフランジ部53a
を設けてもよい。
【0026】このように本体部53にフランジ部53a
を設けることで、フランジ部53aの下面に図3(b)
に示す両面テープ57を貼付すれば、図10に示すよう
に、既存のガスこんろ81の手前側の面上や左右両側部
の少なくともいずれかの面上にエアーカーテン形成部材
51を設置することができる。このため、ガスこんろ8
1のこんろバーナ39から離反した位置にエアーカーテ
ン形成部材51を設置することができ、エアーカーテン
形成部材51への熱の影響を小さくすることができる。
また、ガスこんろ81のトッププレート37の側面上部
にねじ等の突出物が存在してエアーカーテン形成部材5
1を両面テープで固着することができない場合でも、ト
ッププレート37の平らな上面を利用してエアーカーテ
ン形成部材51をガスこんろ81に装着することができ
る。なお、トッププレート37が鉄等の磁性体で形成さ
れている場合には、フランジ部53aの下面に図3
(b)に示す両面テープ57の代わりに図示しない磁石
を取り付け、磁石を介してエアーカーテン形成部材51
をガスこんろ81に装脱自在に設置することができる。
【0027】
【第2の実施の形態】次に、本発明に係わるエアーカー
テン形成装置における第2の実施の形態について説明す
る。なお、第2の実施の形態においては第1の実施の形
態との相違点のみを説明し、第1の実施の形態と同一態
様部分については同一符号を附してその説明を省略す
る。エアーカーテン形成部材51は、図11(c)及び
(d)に示すように、噴出孔形成部61が本体部53に
対して左右方向(図11の上下方向)に揺動自在に取り
付けられている。噴出孔形成部61は、図11(a)に
示すように、一対の保持部材63、64の各外側面に繋
がる円筒状の摺接部85を有し、摺接部85の底部には
所定の間隙を有した切り欠き部86が形成されている。
噴出孔形成部61は押出成形等で一体的に形成された後
に摺接部85に切り欠き部86が切削等により形成され
る。
【0028】本体部53は、図11(b)に示すよう
に、側面視において矩形状であり、その内部において本
体部53の延伸方向(長手方向)と同一方向に延びて摺
接部85に摺接して噴出孔形成部61を保持するが左右
一対の保持面87が形成されている。左右一対の保持面
87の上部には本体部53の延伸方向と同一方向に延び
る隙間88が形成され、噴出孔形成部61が保持された
状態で隙間88内に一対の保持板63、64が配置され
て噴出孔形成部61が左右方向(本体部53の幅方向)
に揺動自在である。更に詳細には、図11(d)に示す
ように、一対の保持面87間に噴出孔形成部61が保持
されている状態で噴出孔形成部61を左側へ揺動させて
左側の保持部64を本体部53の上部の左側端部に当接
させた状態にすると、一対の保持部材63、64が垂直
上方に向いた状態となって噴出孔68が垂直上方に向
く。この状態で噴出孔形成部61を右側に揺動させれ
ば、噴出孔68の向きを傾斜させることができる。
【0029】このように噴出孔68の向きが調整可能で
あるので、図5に示すレンジフード21の真下にこんろ
35が設置されていない場合でも、噴出孔68の向きを
調整すればレンジフード21内に吸引されるようなエア
ーカーテンAKを形成することができる。その結果、既
存のこんろやこんろ35を備えた調理台3にエアーカー
テン形成部材51を装着して噴出孔形成部61の向きを
調整するだけで、調理により発生する煙等を確実にレン
ジフード21を介して排出することができる。
【0030】なお、噴出孔68の向きを可変可能にする
機構は前述したものに限るものではなく、図12(a)
〜(d)に示すように、一対の保持部材63、64の各
外側面に円弧状に突出する摺接部89を形成し、本体部
53の上部に摺接部89を摺動可能に嵌合させる摺接凹
部90を形成してもよい。また、図13(a)〜(d)
に示すように、一対の保持部材63、64の各外側面に
長さが相違した斜め下方へ延びる支持板91、92をそ
れぞれに設け、各支持板91、92の先端部に段部93
を形成する一方、本体部53の斜め上方へ延びる側板5
3b、53cの長さを変え、側板53b、53cの各先
端部に段部93を係止させる係止段部94を設けてもよ
い。ここで、長い方の支持部材91の段部93を短い方
の側板53bの係止段部94に係止させ、短い方の支持
部材92の段部93を長い方の側板53cの係止段部9
4に係止させると、一対の保持部材63、64が垂直上
方に向いて噴出孔68も垂直上方に向く。また、図14
(a)に示すように、一対の保持部材63、64が垂直
上方に向いた状態で噴出孔形成部61の向きを左右方向
に反転させて噴出孔形成部61を本体部53上に載置す
ると、図14(b)に示すように、長い方の支持部材9
2の段部93が長い方の側板53bの係止段部94に係
止され、短い方の支持部材91の段部93が短い方の側
板53cの係止段部94に係止されて、噴出孔68が傾
いた状態になる。
【0031】なお、前述した実施の形態では、エアーカ
ーテン形成部材51は図2に示すように、こんろ35の
周辺に配設した例を示したが、これに限るものではな
く、例えば、オープンカウンター形式の飲食店において
飲食店内に設置されたカウンター上に本発明におけるエ
アーカーテン形成装置50を設置してもよい。この場
合、厨房と客室間がエアーカーテンで仕切られるので、
厨房内で発生した蒸気等が客室に流入する事態を未然に
防止することができ、客室の環境を良い状態に維持する
ことができる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明におけるエ
アーカーテン形成装置によれば、加熱調理器の周縁部に
エアーカーテン形成部材を装着し、圧縮空気供給手段に
よりエアーカーテン形成部材に圧縮空気を供給するだけ
で、既存の加熱調理器等から発生した煙等をエアーカー
テンで囲むことができる。このため、加熱調理器等の改
造が不要であり、加熱調理器とエアーカーテン形成装置
とが一体的に構成された調理器を既存の加熱調理器に交
換する必要性が無くなり、極めて経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるエアーカー
テン形成装置が設置されたシステムキッチンの正面図を
示す。
【図2】本発明の第1の実施の形態における調理台の平
面図を示す。
【図3】本発明の第1の実施の形態におけるエアーカー
テン形成部材を示し、同図(a)はエアーカーテン形成
部材の斜視図であり、同図(b)はエアーカーテン形成
部材の側面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態における噴出孔形成
部を示し、同図(a)は噴出孔形成部の平面図であり、
同図(b)は同図(a)のIV−IV矢視に相当する部
分の断面図を示す。
【図5】本発明の第1の実施の形態におけるエアーカー
テン形成装置の作動を説明するための図であり、同図
(a)はこんろ台の正面図であり、同図(b)はこんろ
台右側面図を示す。
【図6】本発明の第1の実施の形態における調理台の平
面図を示す。
【図7】本発明の第1の実施の形態におけるエアーカー
テン形成部材の側面図を示す。
【図8】本発明の第1の実施の形態におけるエアーカー
テン形成部材を示し、同図(a)はエアーカーテン形成
部材の斜視図であり、同図(b)はエアーカーテン形成
部材の側面図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態におけるフランジ部
を備えたエアーカーテン形成部材の側面図を示す。
【図10】本発明の第1の実施の形態におけるフランジ
部を備えたエアーカーテン形成部材が設置されたガスこ
んろの斜視図を示す。
【図11】本発明の第2の実施の形態におけるエアーカ
ーテン形成部材を示し、同図(a)は噴出孔形成部の斜
視図であり、同図(b)は本体部の斜視図であり、同図
(c)はエアーカーテン形成部材の斜視図であり、同図
(d)はエアーカーテン形成部材の側面図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態におけるエアーカ
ーテン形成部材を示し、同図(a)は噴出孔形成部の斜
視図であり、同図(b)は本体部の斜視図であり、同図
(c)はエアーカーテン形成部材の斜視図であり、同図
(d)はエアーカーテン形成部材の側面図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態におけるエアーカ
ーテン形成部材を示し、同図(a)は噴出孔形成部の斜
視図であり、同図(b)は本体部の斜視図であり、同図
(c)はエアーカーテン形成部材の斜視図であり、同図
(d)はエアーカーテン形成部材の側面図である。
【図14】本発明の第2の実施の形態における噴出孔形
成部の本体部への設置方法を変えたときのエアーカーテ
ン形成部材の側面図を示す。
【符号の説明】
21 レンジフード 35 ガスグリル付こんろ(加熱調理器) 50 エアーカーテン形成装置 51 エアーカーテン形成部材 61 噴出孔形成部 63a、64a 壁面 68 噴出孔 71 送風機(圧縮空気供給手段) AK エアーカーテン a 圧縮空気

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱調理器の周縁部に装脱自在に構成さ
    れ、上部が開口した噴出孔を複数有して前記噴出孔から
    上方へ噴出する圧縮空気によりエアーカーテンを形成
    し、前記加熱調理器から発生した煙等を前記エアーカー
    テンで囲んで前記加熱調理器の上方位置に配設されたレ
    ンジフードに導くエアーカーテン形成部材と、 前記エアーカーテン形成部材に前記圧縮空気を供給する
    圧縮空気供給手段とを有して構成されていることを特徴
    とするエアーカーテン形成装置。
  2. 【請求項2】 前記噴出孔の上部に形成された開口部
    は、前記圧縮空気を上方へ噴出するとともに前記加熱調
    理器側に拡がって噴出するように、前記開口部を形成す
    る壁面のうち前記加熱調理器側の壁面の頂部が前記加熱
    調理器から離反する側の壁面の頂部よりも低くなるよう
    に形成されていることを特徴とする請求項1記載のエア
    ーカーテン形成装置。
  3. 【請求項3】 前記噴出孔を形成する噴出孔形成部は前
    記エアーカーテン形成部材に上下に揺動自在に保持され
    て前記圧縮空気の噴出方向を可変可能になっていること
    を特徴とする請求項1又は2記載のエアーカーテン形成
    装置。
JP2001369591A 2001-12-04 2001-12-04 エアーカーテン形成装置 Pending JP2003156241A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001369591A JP2003156241A (ja) 2001-12-04 2001-12-04 エアーカーテン形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001369591A JP2003156241A (ja) 2001-12-04 2001-12-04 エアーカーテン形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003156241A true JP2003156241A (ja) 2003-05-30

Family

ID=19178954

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001369591A Pending JP2003156241A (ja) 2001-12-04 2001-12-04 エアーカーテン形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003156241A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2398865A (en) * 2002-12-27 2004-09-01 Lee Shuei Yuan Gas stove air-wall structure
CN102476121A (zh) * 2010-11-26 2012-05-30 安薪实业有限公司 导流元件及具有此导流元件的导风管
WO2012068706A1 (zh) * 2010-11-26 2012-05-31 安薪实业有限公司 导流元件及具有此导流元件的导风管
CN102589027A (zh) * 2012-03-15 2012-07-18 华信恒基(北京)科技发展有限公司 厨房油烟隔离气帘灶
CN102620331A (zh) * 2011-01-31 2012-08-01 黄荣芳 具有抗扰动气流能力的排油烟机
JP2017003202A (ja) * 2015-06-11 2017-01-05 株式会社ニットー冷熱製作所 吹き出し装置及びエアカーテン装置

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2398865A (en) * 2002-12-27 2004-09-01 Lee Shuei Yuan Gas stove air-wall structure
GB2398865B (en) * 2002-12-27 2006-11-15 Shuei Yuan Lee A deflecting air-wall structure for a gas stove.
CN102476121A (zh) * 2010-11-26 2012-05-30 安薪实业有限公司 导流元件及具有此导流元件的导风管
WO2012068706A1 (zh) * 2010-11-26 2012-05-31 安薪实业有限公司 导流元件及具有此导流元件的导风管
KR20130089260A (ko) * 2010-11-26 2013-08-09 액싱 인더스트리얼 컴퍼니 리미티드 도류부품과 이 도류부품을 가진 도풍관
US20130220299A1 (en) * 2010-11-26 2013-08-29 Acxing Industrial Co., Ltd Airflow guiding member and air duct with airflow guiding member
JP2013543102A (ja) * 2010-11-26 2013-11-28 安薪實業有限公司 導流部材及びその導流部材を有するダクト
KR101606344B1 (ko) * 2010-11-26 2016-03-28 액싱 인더스트리얼 컴퍼니 리미티드 도풍관
CN102620331A (zh) * 2011-01-31 2012-08-01 黄荣芳 具有抗扰动气流能力的排油烟机
CN102620331B (zh) * 2011-01-31 2014-08-06 黄荣芳 具有抗扰动气流能力的排油烟机
CN102589027A (zh) * 2012-03-15 2012-07-18 华信恒基(北京)科技发展有限公司 厨房油烟隔离气帘灶
JP2017003202A (ja) * 2015-06-11 2017-01-05 株式会社ニットー冷熱製作所 吹き出し装置及びエアカーテン装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1248048B1 (en) Air conditioner
EP0163763B1 (en) A compensating exhaust hood
JP2003156241A (ja) エアーカーテン形成装置
KR101558169B1 (ko) 싱크대의 빌트인 에어 커튼장치
JP4028561B2 (ja) 電子レンジ
US4170218A (en) Fireplace heaters
US5866886A (en) Triangular shaped air inlet for an over-the-range type oven
KR101140716B1 (ko) 천장형 공기조화기
WO2006001065A1 (ja) 室内空気によるエアカーテンを形成するレンジフード
JP2009198082A (ja) 排気装置
JP4439304B2 (ja) オーブン及び遮蔽体
JP6640655B2 (ja) 暖房機器
JP2596842Y2 (ja) レンジフード
KR101645038B1 (ko) 빌트인 타입 조리기기
JP4792983B2 (ja) 換気システム
JPH05296555A (ja) 風向変更装置
JP3798399B2 (ja) 壁掛け型電子レンジ
KR100378394B1 (ko) 그릴
JP2920494B2 (ja) レンヂフードユニット
KR20040110855A (ko) 가정용 주방레인지후드
KR20070107196A (ko) 환기 청정 장치의 설치 구조
JP4702845B2 (ja) レンジフード
JP6615694B2 (ja) 暖房機器
JP2586149Y2 (ja) 調理装置
KR20000019929U (ko) 환기장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041012

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061013

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061110

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070302