JP2003155997A - 真空ポンプ - Google Patents

真空ポンプ

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JP2003155997A
JP2003155997A JP2001353744A JP2001353744A JP2003155997A JP 2003155997 A JP2003155997 A JP 2003155997A JP 2001353744 A JP2001353744 A JP 2001353744A JP 2001353744 A JP2001353744 A JP 2001353744A JP 2003155997 A JP2003155997 A JP 2003155997A
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bolt
pump
pump case
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rotor
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JP2001353744A
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Shinji Kawanishi
伸治 川西
Yuko Sakaguchi
祐幸 坂口
Yasushi Maejima
靖 前島
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Edwards Japan Ltd
Original Assignee
BOC Edwards Technologies Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D19/00Axial-flow pumps
    • F04D19/02Multi-stage pumps
    • F04D19/04Multi-stage pumps specially adapted to the production of a high vacuum, e.g. molecular pumps
    • F04D19/042Turbomolecular vacuum pumps
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D29/00Details, component parts, or accessories
    • F04D29/60Mounting; Assembling; Disassembling
    • F04D29/601Mounting; Assembling; Disassembling specially adapted for elastic fluid pumps
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D29/00Details, component parts, or accessories
    • F04D29/60Mounting; Assembling; Disassembling
    • F04D29/64Mounting; Assembling; Disassembling of axial pumps
    • F04D29/644Mounting; Assembling; Disassembling of axial pumps especially adapted for elastic fluid pumps

Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転しているロータがケーシング内壁に衝突
したときに生じる破壊トルクが、真空チャンバに伝わっ
て真空チャンバを破壊することのない真空ポンプを提供
する。 【解決手段】 ポンプケース40をポンプ軸線方向に複
数の部分ポンプケース41、42に分割し、それぞれを
ボルト31で結合する。このボルト31を挿入するボル
ト穴51bの径は、挿入したボルトの胴部31dの径よ
り20%以上大きくしてあって、その間に充分な隙間を
もたせ、破壊トルクがロータ6の破壊個所に近い部分ポ
ンプケース42に伝わると、その部分ポンプケース42
だけがボルト31とボルト穴51bの隙間分すべって回
動し、次に隣の部分ポンプケース41にボルト31、ボ
ルト穴51b、51aを介して破壊トルクが伝わってこ
れを回動する、というように順次破壊トルクが伝達さ
れ、その間、破壊トルクのエネルギーは隣り合う部分ポ
ンプケース間のすべり摩擦、部分ポンプケースの回動に
より吸収され減衰していって、真空チャンバ200に破
壊トルクが伝わるのを防ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体製造装
置、電子顕微鏡、表面分析装置、質量分析装置、粒子加
速器、核融合実験装置等に用いられるターボ分子ポンプ
等ロータの回転によりポンプ作用をなす真空ポンプに関
する。
【0002】
【従来の技術】例えば、半導体製造工程におけるドライ
エッチングやCVD等のプロセスは、真空中で行う必要
があり、この真空を得るのにターボ分子ポンプのような
高速回転ロータを有する真空ポンプが使用される。
【0003】従来のこの種の真空ポンプにおいては、図
6に示すように、真空ポンプ100のポンプケース1上
部のガス吸気口2側が真空チャンバ200の排気口21
に連通接続されるようになっている。この接続構造に
は、ポンプケース1上縁部に設けたフランジ部1aを真
空チャンバ200にポンプ・チャンバ結合用ボルト30
で取り付け固定する構造を採用している。
【0004】すなわち、真空チャンバ200の排気口2
1の周囲に数本のポンプ結合用ネジ穴22が等間隔に設
けられ、真空ポンプ100のフランジ部1aはガス吸気
口2を囲み、このフランジ部1aには、真空チャンバ2
00の上記の数本のポンプ結合用ネジ穴22に対応させ
て等間隔に配設されたボルト穴3が設けられていて、ポ
ンプ・チャンバ結合用ボルト30をフランジ部1aの下
側から各ボルト穴3に通して、真空チャンバ200のポ
ンプ結合用ネジ穴22にねじ込んで締め付け、真空チャ
ンバ200に真空ポンプ100を取り付け固定してい
る。ポンプ・チャンバ結合用ボルト30の胴外径面とボ
ルト穴3内壁面との隙間は、通常の規格に合わせ、例え
ば、胴径10mmに対して11mmの穴径のように、設
定されている。
【0005】また、上記ポンプケース1の下側には、ポ
ンプケース1とは別体のベース4があって、真空ポンプ
内部の下半分を覆っている。ベース4とポンプケース1
との接続構造も、上記の真空ポンプ100と真空チャン
バ200との接続構造同様、ポンプケース1下縁部に設
けたフランジ状のベース結合部1bとベース4とを図示
省略のボルトで締め付けて固定している。
【0006】上記真空チャンバ200に取り付け固定さ
れた真空ポンプ100は、その運転動作中、ロータシャ
フト5と一体にロータ6およびロータ翼7が高速で回転
する。そして、この高速回転するロータ翼7とポンプケ
ース1側に固定されたステータ翼8との相互作用、およ
び高速回転するロータ6とネジ溝10aを有する固定の
ネジステータ10との相互作用により、真空チャンバ2
00内のガス分子は、ポンプケース1上部のガス吸気口
2からポンプケース1内を通ってベース4のガス排気口
11側へ排気される。
【0007】ところで、図6に示した真空ポンプ100
を構成しているロータ6、ロータ翼7、ポンプケース
1、ベース4およびステータ翼8等の構造材としては、
通常、軽合金、中でもアルミ合金が多用されている。ア
ルミ合金は機械加工性が良好で精密に加工しやすいから
である。しかし、アルミ合金は他の金属材料に比し強度
が比較的低く、使用条件によってはクリープ破壊を起こ
すことがある。また、主にロータ下部の応力集中を起点
とした脆性破壊が発生することがある。
【0008】上記のような真空ポンプ100にあって
は、高速回転しているロータ6が例えば脆性破壊を起こ
し、ロータ6の一部がネジステータ10に衝突した場合
に、この衝突の衝撃力に対してネジステータ10の剛性
が十分でなく、衝突の衝撃力を十分に吸収することがで
きず、ネジステータ10が径方向に移動してポンプケー
ス1やベース4に衝突することから、この真空ポンプ1
00全体を回転させようとする大きな回転トルクが生じ
るとともに、このような回転トルク(以下、破壊トルク
という。)によりポンプケース1がねじれたり、真空ポ
ンプ100と真空チャンバ200を固定している結合用
ボルト30が破損し、さらに、真空チャンバ200に伝
達される大きな破壊トルクにより真空チャンバ200を
破壊する等の問題点がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記問題
点を解決するためになされたものであり、その目的とす
るところは、高速回転しているロータがポンプケース側
のネジステータ等と衝突したときに生じる破壊トルクを
低減でき、外部への破壊トルク伝達を防止して、外部に
伝達される破壊トルクによる真空チャンバ等の破壊を防
止するようにした真空ポンプを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は、ロータと、積層されて上記ロータを囲
う複数の環状の部分ポンプケースと、上記複数の部分ポ
ンプケースのうちの最下層の部分ポンプケースの下側に
配設されたベースと、上記部分ポンプケース同士および
最下層の部分ポンプケースとベースを、ボルトの締結に
より結合するボルト結合部と、を有し、上記ボルト結合
部のボルト穴のポンプ円周方向の径が、そこに挿入され
るボルトの胴部の径よりも20%以上大きくなっている
ようにする。
【0011】また、この発明は、ロータと、積層されて
上記ロータを囲う複数の環状の部分ポンプケースと、上
記複数の部分ポンプケースのうちの最下層の部分ポンプ
ケースの下側に配設されたベースと、上記部分ポンプケ
ース同士および最下層の部分ポンプケースとベースを、
ボルトの締結により結合するボルト結合部と、を有し、
上記ボルト結合部のボルトの胴部とボルト穴のポンプ円
周方向の隙間が、そこに挿入されるボルトの胴部の径よ
りも10%以上大きくなっているようにする。
【0012】上記の発明においては、破壊トルクがロー
タの破壊個所に近い部分ポンプケースに伝わると、その
部分ポンプケースだけがボルト結合部のボルトとボルト
穴の隙間分すべって回動し、次に隣の部分ポンプケース
にボルト、ボルト穴を介して破壊トルクが伝わってこれ
を回動する、というように順次破壊トルクが伝達され、
その間、破壊トルクのエネルギーは、隣り合う部分ポン
プケース間のすべり摩擦、部分ポンプケースの回動によ
り吸収され、また、破壊トルク伝達過程でのボルト結合
部のボルトの変形にも消費され、減衰していく。
【0013】また、この発明は、ロータと、積層されて
上記ロータを囲う複数の環状の部分ポンプケースと、上
記複数の部分ポンプケースのうちの最下層の部分ポンプ
ケースの下側に配設されたベースと、上記部分ポンプケ
ース同士および最下層の部分ポンプケースとベースを、
ボルトの締結により結合するボルト結合部と、を有し、
上記ボルト結合部において、ポンプケースが破壊トルク
を受けて回動するときにボルトの胴部とボルト穴が相対
的に接近していく側の隙間が、ボルトの胴径の10%を
含んだ範囲でばらつかせてある。
【0014】この発明においては、破壊トルクにより真
空ポンプ全体が回動しようとするとき、破壊トルクを最
も強く受けた部分ポンプケースが最初に回動して、この
回動トルクにより、部分ポンプケース同士、あるいは部
分ポンプケースとベースとが、ボルト結合部のボルトと
ボルト穴との充分な隙間分だけすべり、ボルトとボルト
穴が当たるとボルトを変形する。この部分ポンプケース
の回動、すべりとボルトの変形により、破壊トルクのエ
ネルギーを吸収してこれを減衰させ、破壊トルクのピー
ク値を低下させる。
【0015】また、これらの発明において、上記少なく
ともひとつのボルト結合部のボルトの胴部とボルト穴と
の隙間に緩衝材を挿入すれば、緩衝材が破壊トルク吸収
に寄与する。
【0016】また、これらの発明において、ボルトを伸
びボルトとすれば、伸びボルトの伸びやすく、破断しや
すい特性が破壊トルク吸収に寄与する。
【0017】この発明における「(ボルトの)胴径」と
は、ボルトの頭部とネジ部の間のネジ山のない胴部分の
径、胴部分がなく、ボルトの頭部に続いてネジが形成さ
れたボルトの場合は、ネジ山の径を意味する。伸びボル
トでは、くびれ部の径がボルトの胴径となる。なお、
「ボルト」には、狭義のボルト以外の棒状のネジ類、例
えば、子ネジを含むことはいうまでもない。
【0018】この発明における「ボルト穴のポンプ円周
方向の径」とは、ボルトが挿入されるボルト穴の、真空
ポンプロータ回転中心回りの円周方向に沿った方向での
径の長さを意味し、円形ボルト穴の場合は、近似的にそ
の直径であり、ロータ回転中心回りの円周方向に円弧状
に長い長穴の場合は、その長穴の円弧に沿った長さとな
る。
【0019】また、この発明における「ボルトとボルト
穴のポンプ円周方向の隙間」とは、ボルトとボルト穴
の、真空ポンプロータ回転中心回りの円周方向に沿った
方向での隙間を意味する。例えば、ボルト穴が円形で、
ボルトとボルト穴が同心に組み付けられている場合は、
近似的に、(ボルト穴径−ボルト径)/2であり、ポン
プ円周方向にeだけ位相をずらしてあれば、近似的に、
(ボルト穴径−ボルト径)/2+eまたは(ボルト穴径
−ボルト径)/2−eである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る真空ポンプ
の実施形態について、図1〜図5を参照して説明する。
【0021】図1は、この発明に係る真空ポンプの一実
施形態を示す縦断面図である。図1に示した真空ポンプ
100は、円筒状のポンプケース40内に回転可能に設
置された筒型のロータ6を有し、このロータ6はその上
端がポンプケース40上部のガス吸気口2側を向くよう
に配置されている。
【0022】ロータ6の上部側外周面とポンプケース4
0の上部側内壁との間には、ブレード状のロータ翼7と
ステータ翼8とが、ロータ6の回転中心軸線に沿って交
互に複数配置されている。
【0023】ロータ翼7は、ロータ6との一体加工によ
りロータ6の上部側外周面に一体に設けられ、かつ、ロ
ータ6と一体的に回転することができる。一方、ステー
タ翼8は、ポンプケース40の上部側内壁に位置するス
ペーサ12、12により上下段のロータ翼7、7間に位
置決め配置され、かつ、スペーサ12、12を介してポ
ンプケース40の内壁側に取り付け固定されている。
【0024】ロータ6の下部外周面6aと対向する位置
にはネジステータ10が配置されており、このネジステ
ータ10は、その全体形状がロータ6の下部外周面6a
を囲む筒型の形状に形成され、かつ、ポンプケース40
の下側のベース4に一体的に取り付け固定されている。
【0025】ネジステータ10にはネジ溝10aが形成
されており、このネジ溝10aはネジステータ10のロ
ータ6の下部外周面6aに対向させて設けられている。
【0026】ロータ6の内側には、その回転中心軸線上
にロータシャフト5が一体に取り付けられている。この
ロータシャフト5の軸受手段には、磁気軸受、空気軸受
等各種の軸受を用いることができる。図面では、磁気軸
受13、13によりロータシャフト5を軸受け支持する
構成を示している。なお、14、14はボールベアリン
グで、これらのボールベアリングは磁気軸受13、13
が不安定になった場合に一時的にロータシャフト5を支
持する補助軸受である。また、15は、ロータシャフト
5を回転駆動する駆動モータである。
【0027】上記駆動モータ15のステータ、磁気軸受
13のステータは、ロータ6の内側に、ベース4上に立
設固定されたステータコラム16に取り付けられてい
る。
【0028】上記ポンプケース1のガス吸気口2は、高
真空となる真空チャンバ200の排気口21に接続さ
れ、ベース4に設けた図示省略のガス排気口は低圧側に
連通接続される。
【0029】次に、この発明の特徴であるポンプケース
40の詳細を具体的に説明する。
【0030】ポンプケース40は、複数の環状の部分ポ
ンプケース、図1の場合は、ふたつの部分ポンプケース
41、42が積層されてなっている。
【0031】上部部分ポンプケース41は、上記ロータ
翼7、ステータ翼8、スペーサ12のターボ分子ポンプ
機能部の周囲を囲い、この上部部分ポンプケース41の
上縁、ガス吸気口2の周囲には、真空チャンバ200と
の結合面となるチャンバ結合用フランジ部41aが形成
され、下縁には、下部部分ポンプケース42との結合面
となる積層用フランジ部41bが形成されている。
【0032】下部部分ポンプケース42は、上記ロータ
6の下部外周面6aとネジステータ10からなるネジポ
ンプ機能部の周囲を囲い、この下部部分ポンプケース4
2の上縁には、上記上部部分ポンプケース41との結合
面となる積層用段部42aが形成され、下縁には、上記
ベース4との結合面となるベース結合用段部42bが形
成されている。
【0033】上記チャンバ結合用フランジ部41aに
は、真空ポンプ100のロータ中心回りのピッチ円上に
等間隔に複数のボルト穴50a、50a、‥‥が、積層
用フランジ部41bには、同様に真空ポンプ100のロ
ータ中心回りの1ピッチ円上に等間隔に複数のボルト穴
51a、51a、‥‥が、また、下部部分ポンプケース
42には、上部部分ポンプケース41の複数のボルト穴
51a、51a、‥‥に対応させて、複数のボルト穴5
1b、51bがそれぞれ穿設されている。
【0034】また、真空チャンバ200の排気口21周
縁側には、上記チャンバ結合用フランジ部41aの複数
のボルト穴50a、50a、‥‥に対応して複数のネジ
穴50b、50b、‥‥が設けられ、ベース4の上縁段
部4aには、上記ベース結合用段部42bの複数のボル
ト穴51b、51b、‥‥に対応して複数のネジ穴51
c、51c、‥‥が設けられている。
【0035】真空ポンプ100と真空チャンバ200と
は、チャンバ結合用フランジ部41aを排気口21周縁
に、ボルト穴とネジ穴を合わせて当接させ、チャンバ結
合用フランジ部41aの各ボルト穴50aを通して真空
チャンバ200の各ネジ穴50bにボルト30、30を
ねじ込み固定することにより結合される。なお、81、
82は、シール用のOリングである。
【0036】上部部分ポンプケース41、下部部分ポン
プケース42およびベース4は、ボルト31による共締
めにより結合される。すなわち、上部部分ポンプケース
41、下部部分ポンプケース42およびベース4の三者
を、ベース4の上縁段部4aに下部部分ポンプケース4
2のベース結合用段部42bをネジ穴とボルト穴を合わ
せて嵌め込み、下部部分ポンプケース42の積層用段部
42aに上部部分ポンプケース41の積層用フランジ部
41bをボルト穴とボルト穴を合わせて嵌め込んで、部
分ポンプケース41、42の各ボルト穴51a、51b
を通してベース4の各ネジ穴51cにボルト31、31
をねじ込み固定することにより結合される。なお、8
3、84は、シール用のOリングである。
【0037】言い換えると、図1の実施形態では、上部
部分ポンプケース41、下部部分ポンプケース42およ
びベース4とは、ボルト穴51a、51b、ネジ穴51
c、ボルト31からなるボルト結合部により結合され
る。なお、ひとつの「ボルト結合部」は、部分ポンプケ
ース同士あるいは部分ポンプケースとベース、真空チャ
ンバとの円環状の結合面に設けられる複数のボルト・ボ
ルト穴の組を指している。
【0038】上記ボルト穴51a、51bは断面円形
で、その径は、ボルト31の胴部の径よりも20%以上
大きく、ボルトの胴部とボルト穴の隙間は、ボルトの胴
部の径よりも10%以上大きくしてある。例えば、胴部
31dの径が8mmの場合ボルト穴径10mmのように
充分大きくしてある。なお、ボルト穴51aの径とボル
ト30の径との比、隙間も同様の寸法に設定してある。
【0039】また、上記ボルト31には、必ずしもこれ
に限定するものではないが、伸びボルトを使用してい
る。伸びボルトは、周知のように、ボルト頭部31bと
ネジ部31cとの間の胴部がくびれたくびれ径部31d
となったボルトで、くびれ径部31dの径はネジ部31
cの谷径よりも細く形成され、ボルトに異常荷重が加わ
ったとき、くびれ径部31dが伸びて周辺の部品の損傷
等を回避するのに用いられるものである。
【0040】くびれ径部31dとネジ部31cとの境界
部分は、図に示すように、ベース4のネジ穴51c側
に、1〜2ネジピッチ分入り込んだ位置になるような伸
びボルトを使用している。
【0041】また、真空ポンプ100と真空チャンバ2
00の結合にも、伸びボルトを使用している。
【0042】なお、図1の実施形態の変形として、ネジ
穴を上部部分ポンプケース41側に、ボルト穴を下部部
分ポンプケース42とベース4側に設けたり、三者全て
をボルト穴にして、ボルト・ナットにより締結したりす
ることもできる。
【0043】また、このような共締めの場合、少なくと
もひとつの部分ポンプケース41または42のボルト穴
の径が、ボルトの胴部の径より20%以上大きくすれ
ば、この発明の破壊トルク吸収作用を得ることができ
る。
【0044】また、ボルト穴の断面形状は、円形に限ら
ず、ロータ回転中心回りの円周方向に円弧状に長い長穴
として、その長穴の円弧に沿った長さがボルトの胴部の
径より20%以上大きくしたり、ボルトの胴部と長穴の
ボルト穴のポンプ円周方向の隙間が、ボルトの胴部の径
よりも10%以上大きくなるようにしてもよい。
【0045】次に、このように構成された図1の実施形
態における、破壊トルクのエネルギー吸収作用を説明す
る。ポンプ運転中に高速回転しているロータ6等がなん
らかの原因で破壊すると、真空ポンプ100全体を回動
させようとする強い破壊トルクが発生し、この破壊トル
クがポンプケース40やベース4に加わる。
【0046】実験によれば、この種の破壊は、ほとんど
の場合、ロータ6下部から発生し、ロータ全体に波及す
るとともに、最初に破壊したロータ6下部が遠心力でま
ずネジステータ10に衝突して、ネジステータ10にこ
れを回動する強い破壊トルクが加わる。ネジステータ1
0とその上側のスペーサ12とは、ボルト31、31の
締結力により上部部分ポンプケース41とベース4との
間に挟み込まれた状態で、比較的結合力が弱いから、上
側のスペーサ12には破壊トルクがあまり伝わらず、ロ
ータ6を囲っているネジステータ10に破壊したロータ
6が当たって、ネジステータ10、その外側の下部部分
ポンプケース42へと破壊トルクが伝わって、この下部
部分ポンプケース42を回動する。
【0047】この際、下部部分ポンプケース42のボル
ト穴51bとボルト31の胴部との間には充分な隙間が
あるから、初めは下部部分ポンプケース42だけがボル
トとボルト穴の隙間分すべって回動し、次に、隣の上部
部分ポンプケース41とベース4に、ボルト31、ボル
ト穴51a、ネジ穴51cを介して破壊トルクが伝わっ
て上部部分ポンプケース41とベース4を回動する、そ
の間、破壊トルクのエネルギーは隣り合う部分ポンプケ
ース41、42間および下部部分ポンプケース42、ベ
ース4間のすべり摩擦と、部分ポンプケース、ベースの
回動により吸収され減衰していく。
【0048】上部部分ポンプケース41から真空チャン
バ200に破壊トルクが伝わろうとする段階では、更
に、そのボルト結合部のボルト30とボルト穴50aの
径差による破壊トルク吸収、減衰作用が加わり、破壊ト
ルクは非常に弱まって、真空チャンバ200に破壊トル
クが伝わるのを防ぐ。
【0049】破壊トルクを受けるボルトとボルト穴もま
た、破壊トルクにより変形する。この変形状況を、更に
詳細に説明すると、以下のようになる。
【0050】破壊トルクで下部部分ポンプケース42が
上部部分ポンプケース41、ベース4に対してすべっ
て、あるいは、上部部分ポンプケース41が真空チャン
バ200に対してすべって、ボルト穴51bあるいは5
0aの内壁面が、ボルト31あるいは30の胴部に当た
った後は、上記ボルトは、未だ残存する破壊トルクによ
り剪断力を受ける。
【0051】これにより、各ボルト30、31に使用し
ている伸びボルトは、そのくびれ径部がボルト穴51
b、50aとの隙間内で伸びかつ曲がり、場合によって
はくびれ径部で剪断するが、このくびれ径部の変形が破
壊トルクを集中して吸収する。それ故、周辺の他の部
分、特に、ネジ穴51c、50bのネジ部入口等は変形
を免れ、ネジを回転して外せる状態が維持されるので、
後の修理作業の際の結合部の分解が容易になる。なお、
このネジ変形状況は、真空チャンバ200と真空ポンプ
100とのボルト結合部のボルト30、ボルト穴50a
でも同様である。
【0052】上記のように、ボルト・ボルト穴間の隙間
内のすべり、ボルトの変形というボルト結合部の減衰作
用により、強い破壊トルクが真空チャンバ200まで伝
わってこれを破壊するという事態は回避される。
【0053】なお、上述のように、伸びボルトの使用は
必ずしも必須ではなく、通常のボルトを使用しても、設
計によっては、同様の作用効果は得られる。もちろん、
部分ポンプケース同士を結合するボルト結合部だけに伸
びボルトを使用して、真空ポンプ100内での破壊トル
ク減衰能を強くしたり、真空チャンバ200と真空ポン
プ100との結合手段だけに伸びボルトを使用して、真
空チャンバ200への破壊トルク伝達を弱めるようにす
る等、部分的に伸びボルトを使用してもよい。
【0054】図2は、この発明の他の実施形態を示す。
図2の真空ポンプ100は、下部部分ポンプケースをネ
ジスペーサとを一体にしてネジスペーサ付き下部部分ポ
ンプケース422とし、部品点数を減らしたものであ
る。この実施形態では、ボルト31は下側から上部部分
ポンプケース412のネジ穴512aにねじ込んで、上
部部分ポンプケース412、下部部分ポンプケース42
2、ベース44を共締めしている。また、ベース44の
ボルト穴512cの径はボルト胴径に対し特別大きくす
ることなく、通常の規格の寸法としてある。他の各ボル
ト穴の径はその中のボルトの胴径より20%以上大きく
してある。つまり、下部部分ポンプケース422とベー
ス44とのすべり量は、ボルト31胴部と下部部分ポン
プケース422のボルト穴512bとの隙間分だけとな
るが、これでもその分だけの破壊トルク吸収は行われ
る。
【0055】なお、412aはチャンバ結合用フランジ
部、412bは積層用フランジ部、85および86は、
シール用のOリングである。その他の構成と作用は、図
1の実施形態と同様である。
【0056】図3は、この発明の更に他の実施形態を示
す。図3の真空ポンプ100のポンプケース40は、上
部部分ポンプケース413、中間部分ポンプケース42
3および下部部分ポンプケース433の3層で構成さ
れ、隣り合う部分ポンプケース同士を個別のボルト接続
手段で結合したものである。
【0057】上記上部部分ポンプケース413には、上
縁にチャンバ結合用フランジ部413a、下縁に積層用
フランジ部413bが、中間部分ポンプケース423に
は、上縁および下縁に積層用フランジ部423aおよび
423bが、また、下部部分ポンプケース433には、
上縁および下縁に積層用フランジ部433aおよび43
3bがそれぞれ設けられ、ベース443には、上縁にポ
ンプケース結合用フランジ部443aが設けられてい
て、図に示すように、中間部分ポンプケースの上下のボ
ルト結合部では、個別の複数本のボルト313、31
2、333により締め付け固定して、部分ポンプケース
413、423、433およびベース443を結合して
いる。
【0058】上記各ボルト穴の径はその中のボルトの胴
径より20%以上大きくしてある。なお、87は、シー
ル用のOリングである。その他の構成と作用は、図1の
実施形態と同様である。
【0059】図3の実施形態では、最初に破壊トルクが
伝わる下部部分ポンプケース433から真空チャンバ2
00までのトルク伝達経路が多段となっているから、真
空チャンバ200に到達する破壊トルクは非常に減衰さ
れる。
【0060】図4は、この発明における、ボルト結合部
のボルト穴のポンプ円周方向の径D、そこに挿入される
ボルトの胴部の径d、および、ボルトの胴部とボルト穴
のポンプ円周方向の隙間gの具体例を、図1のボルト3
1とボルト穴51bの場合について、示したものであ
る。図4(a)〜(d)では、いずれも紙面の横方向が
ポンプ円周方向、ボルト穴51bが紙面の左方向にすべ
ってボルトの胴部31dに接近するものとして示してあ
る。
【0061】図4(a)は、ボルト31dと同心にボル
ト穴51bを取り付けた場合である。図4(b)は、ボ
ルト31dをボルト穴51bと偏心させて取り付けた場
合で、このボルト穴では、図4(a)よりもボルト穴径
を小さくできる。図4(c)は、長穴のボルト31dを
ボルト穴51bの中心に位置させて取り付けた場合で、
このボルト穴では、ロータ半径方向のスペースが少なく
て済む。また、図4(d)は、長穴のボルト31dをボ
ルト穴51bに偏心させて取り付けた場合である。
【0062】上述の実施形態の説明で理解されるよう
に、ボルトとボルト穴との隙間は、破壊トルクのエネル
ギー吸収に重要な役割を担っている。そこで、この隙間
を更に改良すると、破壊トルクのエネルギー吸収が一層
効率よく行うことができる。以下、その改良を順次説明
する。
【0063】先ず、ボルト胴部とボルト穴内壁面との間
の、ポンプケースが破壊トルクを受けて回動するときに
ボルトの胴部とボルト穴が相対的に接近していく側の隙
間を積極的にばらつかせて、部分ポンプケースのすべり
回転時、ひとつのボルト結合部で全部のボルト穴壁面が
一斉にその中のボルトに当たるのではなく、時間差をも
って順次当たるようにして、ボルト結合部での破壊トル
クエネルギー吸収を分散させ、時間をかけて吸収するよ
うにすると、破壊トルクのピーク値が下がり、大きなシ
ョックが加わりにくくなる。
【0064】発明者の実験の結果では、ポンプケースが
破壊トルクを受けて回動するときにボルトの胴部とボル
ト穴が相対的に接近していく側の隙間が、ボルトの胴径
の10%を含んだ範囲でばらつかせると、破壊トルクの
エネルギー吸収が効率よくなる。
【0065】ボルト胴部とボルト穴内壁面との間の隙間
を積極的にばらつかせる例を、図5に示す。
【0066】図5は、この発明における、ポンプケース
が破壊トルクを受けて回動するときにボルトの胴部とボ
ルト穴が相対的に接近していく側の隙間gをばらつかせ
る具体例を、図1のボルト31とボルト穴51bの場合
について、示したものである。
【0067】図5(a)は、ひとつのボルト結合部に、
ボルト31dと同心に径の異なるボルト穴51bを設け
て、隙間をg1、g2(g1>g2)とばらつかせたも
のである。また、図5(b)は、ひとつのボルト結合部
に、ボルト胴部31dと同心の円形断面のボルト穴51
bと片寄せた長穴のボルト穴51bとを設けて、隙間を
g1、g3(g1<g3)とばらつかせたものである。
隙間の大きさは2種類に限るものではなく、例えば、ひ
とつのボルト結合部に8本のボルトを使用する場合、2
本を大隙間、4本を中隙間、2本を小隙間のように、適
宜選択する。
【0068】ボルト胴部とボルト穴内壁面との間の隙間
を積極的にばらつかせる他の例としては、ボルト穴をボ
ルトに対して位相(ポンプの円周方向角度)を適宜ずら
すことである。このように位相をずらしても、隙間がば
らついて、部分ポンプケースのすべり回転時、ボルト結
合部での破壊トルクエネルギー吸収を分散させ、時間を
かけて吸収するようにすると、破壊トルクのピーク値が
下がり、大きなショックが加わりにくくなる。
【0069】なお、このボルト胴部とボルト穴内壁面と
の間の隙間を積極的にばらつかせる手法は、真空ポンプ
と真空チャンバの結合部に適用しても、破壊トルク減
衰、真空チャンバ破損防止に有効であることはいうまで
もない。
【0070】次に、ボルトとボルト穴との隙間のもうひ
とつの改良を説明する。この改良は、ボルトとボルト穴
との隙間に、Oリングと同様なゴム材などからなる緩衝
材を挿入することである。緩衝材が挿入されていると、
破壊トルクを受けて、部分ポンプケース同士が相対的に
すべり、ボルト穴の中でボルトが横方向に移動すると、
緩衝材が弾性変形し、この弾性変形により、破壊トルク
の減衰作用が一層顕著になる。この場合も、ひとつのボ
ルト結合部の全てのボルトとボルト穴との隙間に緩衝材
を挿入せず、例えば、半数の隙間に緩衝材を挿入する
と、時間差のより大きい破壊トルクエネルギー吸収作用
が得られる。
【0071】この発明において、上記のボルト穴径をボ
ルトの胴部の径より20%以上大きくし、あるいは、ボ
ルトとボルト穴との隙間ボルトの胴部の径よりも10%
以上大きくすると、破壊トルク吸収作用が著しくなるこ
と、更に、ポンプケースが破壊トルクを受けて回動する
ときにボルトの胴部とボルト穴が相対的に接近していく
側の隙間が、ボルトの胴径の10%を含んだ範囲でばら
つかせると、破壊トルク吸収作用が更に強力になること
は、発明者の度重なる実験の結果から経験的に得られた
結論である。
【0072】
【発明の効果】この発明においては、上述のように、ボ
ルト結合部のボルト穴のポンプ円周方向の径を、そこに
挿入されるボルトの胴部の径よりも20%以上大きくし
たり、ボルト穴のポンプ円周方向の隙間を、そこに挿入
されるボルトの胴部の径よりも10%以上大きくした
り、あるいは、ポンプケースが破壊トルクを受けて回動
するときにボルトとボルト穴が相対的に接近していく側
の隙間を、ボルトの胴径の10%を含んだ範囲でばらつ
かせたりしたから、高速回転しているロータが脆性破壊
等を起こして、真空ポンプ全体を回動させようとする破
壊トルクが発生したとき、この破壊トルクを直接受ける
間近の部分ポンプケースが、他の部分ポンプケースやベ
ースに対して、ボルトとボルト穴の隙間分まずすべって
回転し、破壊トルクを吸収して減衰させ、順次隣の部分
ポンプケースが同様にすべっていって、更に破壊トルク
を吸収して一層減衰させ、真空チャンバ等に破壊トルク
が伝わるのを防止する。
【0073】上記隙間に緩衝材を挿入してあれば、緩衝
材の弾性変形により、破壊トルクの減衰作用が一層顕著
になる。
【0074】上記ボルトとして伸びボルトを用いれば、
破壊トルクエネルギーが伸びボルトの変形に使われて、
破壊トルクの減衰作用が一層顕著になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る真空ポンプの一実施形態を示す
縦断面図。
【図2】この発明に係る真空ポンプの他の実施形態を示
す縦断面図。
【図3】この発明に係る真空ポンプの他の実施形態を示
す部分縦断面図。
【図4】(a)〜(d)は、それぞれこの発明における
ボルト結合部の例を模式的に示す横断面図。
【図5】(a)および(b)は、それぞれこの発明にお
けるボルト結合部の更に別の例を模式的に示す横断面
図。
【図6】従来の真空ポンプの取り付け状態を示す縦断面
図。
【符号の説明】
1 ポンプケース 1a フランジ部 1b ベース結合部 2 ガス吸気口 3 真空チャンバ結合用ボルト穴(真空チャンバ結合用
穴) 4 ベース 4a 上縁段部 5 ロータシャフト 6 ロータ 6a 下部外周面 7 ロータ翼 8 ステータ翼 10 ネジステータ 10a ネジ溝 11 ガス排気口 12 スペーサ 13 磁気軸受 14 ボールベアリング 15 駆動モータ 16 ステータコラム 21 排気口 22 ポンプ結合用ネジ穴(ポンプ結合用穴) 30 ボルト(伸びボルト) 31 ボルト(伸びボルト) 31b ボルト頭部 31c ネジ部 31d くびれ径部 40 ポンプケース 41 上部部分ポンプケース 41a チャンバ結合用フランジ部 41b 積層用フランジ部 42 下部部分ポンプケース 42a 積層用段部 42b ベース結合用段部 44 ベース 50a ボルト穴 50b ネジ穴 51a ボルト穴 51b ボルト穴 51c ネジ穴 81、82、83、84、85、86、87 Oリング 100 真空ポンプ 200 真空チャンバ 313、312、333 ボルト 412 上部部分ポンプケース 412a チャンバ結合用フランジ部 412b 積層用フランジ部 413 上部部分ポンプケース 413a チャンバ結合用フランジ部 413b 積層用フランジ部 422 ネジスペーサ付き下部部分ポンプケース 423 中間部分ポンプケース 423a、423b 積層用フランジ部 433 下部部分ポンプケース 433a、433b 積層用フランジ部 443 ベース 512a ネジ穴 512b ボルト穴 512c ボルト穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前島 靖 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セ イコーインスツルメンツ株式会社内 Fターム(参考) 3H031 DA02 EA09 FA31

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータと、 積層されて上記ロータを囲う複数の環状の部分ポンプケ
    ースと、 上記複数の部分ポンプケースのうちの最下層の部分ポン
    プケースの下側に配設されたベースと、 上記部分ポンプケース同士および最下層の部分ポンプケ
    ースとベースを、ボルトの締結により結合するボルト結
    合部と、 を有し、 上記ボルト結合部のボルト穴のポンプ円周方向の径が、
    そこに挿入されるボルトの胴部の径よりも20%以上大
    きくなっている真空ポンプ。
  2. 【請求項2】 ロータと、 積層されて上記ロータを囲う複数の環状の部分ポンプケ
    ースと、 上記複数の部分ポンプケースのうちの最下層の部分ポン
    プケースの下側に配設されたベースと、 上記部分ポンプケース同士および最下層の部分ポンプケ
    ースとベースを、ボルトの締結により結合するボルト結
    合部と、 を有し、 上記ボルト結合部のボルトの胴部とボルト穴のポンプ円
    周方向の隙間が、そこに挿入されるボルトの胴部の径よ
    りも10%以上大きくなっている真空ポンプ。
  3. 【請求項3】 ロータと、 積層されて上記ロータを囲う複数の環状の部分ポンプケ
    ースと、 上記複数の部分ポンプケースのうちの最下層の部分ポン
    プケースの下側に配設されたベースと、 上記部分ポンプケース同士および最下層の部分ポンプケ
    ースとベースを、ボルトの締結により結合するボルト結
    合部と、 を有し、 上記ボルト結合部において、ポンプケースが破壊トルク
    を受けて回動するときにボルトの胴部とボルト穴が相対
    的に接近していく側の隙間が、ボルトの胴径の10%を
    含んだ範囲でばらつかせてある真空ポンプ。
  4. 【請求項4】 上記少なくともひとつのボルト結合部の
    ボルトの胴部とボルト穴との隙間に緩衝材が挿入されて
    いる請求項1、2または3記載の真空ポンプ。
  5. 【請求項5】 ボルトが伸びボルトである請求項1、2
    または3記載の真空ポンプ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008002302A (ja) * 2006-06-20 2008-01-10 Shimadzu Corp ターボ分子ポンプ
EP3059450A1 (de) * 2015-02-17 2016-08-24 Pfeiffer Vacuum Gmbh Befestigungsvorrichtung für Vakuumpumpe

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