JP2003155910A - ディーゼルパティキュレートフィルタ - Google Patents

ディーゼルパティキュレートフィルタ

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JP2003155910A JP2001356222A JP2001356222A JP2003155910A JP 2003155910 A JP2003155910 A JP 2003155910A JP 2001356222 A JP2001356222 A JP 2001356222A JP 2001356222 A JP2001356222 A JP 2001356222A JP 2003155910 A JP2003155910 A JP 2003155910A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 DPFのPMが集積し易く高温になり易い部
分において発生した熱を拡散することにより、DPFに
おける局所的な高温の発生を防止して、DPFの溶損及
び焼損を防止すると共に、DPFの温度を均一化してP
Mの燃焼を促進することができるDPF(ディーゼルパ
ティキュレートフィルタ)を提供する。 【解決手段】 ディーゼルエンジンの排気ガスG中の粒
子状物質を浄化するDPF10Aを備えた排気ガス浄化
装置において、該DPF10Aの排気ガスG中の粒子状
物質が捕集されて堆積し易く、且つ、堆積した粒子状物
質の酸化により高温になり易い部分Cに接して、該DP
F10Aよりも熱伝達特性の良い熱拡散部材30Aを配
置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディーゼルエンジ
ンの排気ガス中の粒子状物質を捕集して排気ガスを浄化
するディーゼルパティキュレートフィルタに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】ディーゼルエンジンから排出される粒子
状物質(PM:パティキュレート・マター:以下PMと
する)の排出量は、NOx,COそしてHC等と共に年
々規制が強化されてきており、このPMをディーゼルパ
ティキュレートフィルタ(DPF:Diesel Particulate
Filter :以下DPFとする)と呼ばれるフィルタで捕
集して、外部へ排出されるPMの量を低減する技術が開
発されている。
【0003】このPMを直接捕集するDPFには、セラ
ミック製のモノリスハニカム型ウォールフロータイプの
フィルタや、セラミックや金属を繊維状にした繊維型タ
イプのフィルタ等があり、これらのDPFを用いた排気
ガス浄化装置は、エンジンの排気管の途中に設置され、
エンジンで発生する排気ガスを浄化している。
【0004】しかし、このDPFは、PMの捕集に伴っ
て目詰まりが進行し、排気ガス圧力(排圧)が上昇する
ので、このDPFから捕集されたPMを除去する必要が
あり、幾つかの方法及びシステムが開発されている。
【0005】そのうちの一つに、電気ヒータやバーナー
でDPFを加熱して、PMを燃焼除去したり、エアを逆
方向に流して逆洗したりするシステムがあるが、これら
のシステムの場合には、外部から加熱用のエネルギーを
供給してPM燃焼を行うので、燃費の悪化を招くという
問題や再生制御が難しいという問題がある。
【0006】また、これらのシステムを採用した場合に
は、DPFを備えた2系統の排気通路を設け、交互に、
PMの捕集とDPFの再生を繰り返す場合が多く、その
ため、システムが大きくなり、コストも高くなり易い。
【0007】これらの問題に対処するために、図11〜
図13に示すような連続再生型DPFシステムが提案さ
れている。
【0008】図11は、二酸化窒素(NO2 )による連
続再生型DPFシステム(NO2 再生型DPFシステ
ム)1Aの例であり、上流側の酸化触媒3Aaと下流側
のウォールフロータイプのフィルタ(DPF)3Abと
から構成され、この上流側の白金等の酸化触媒3Aaで
排気ガス中の一酸化窒素を酸化し、発生した二酸化窒素
で、下流側のフィルタ3Abに捕集されたPMを酸化し
て二酸化炭素とし、PMを除去している。
【0009】この二酸化窒素によるPMの酸化は、酸素
によるPMの酸化より、エネルギー障壁が低く低温で行
われるため、外部からのエネルギーの供給が低減される
ので、排気ガス中の熱エネルギーを利用することで連続
的にPMを捕集しながらPMを酸化除去してDPFの再
生を行うことができる。
【0010】また、図12に示す連続再生型DPFシス
テム(一体型NO2 再生DPFシステム)1Bは、図1
1のシステム1Aを改良したものであり、酸化触媒32
Aをウォールフロータイプの触媒付フィルタ(DPF)
3Bの壁表面に塗布し、この壁表面で、排気ガス中の一
酸化窒素の酸化と二酸化窒素によるPMの酸化を行うよ
うにしており、システムを簡素化している。
【0011】そして、図13に示す連続再生型DPFシ
ステム(PM酸化触媒付DPFシステム)1Cは、白金
(Pt)等の貴金属酸化触媒32Aと、PM酸化触媒3
2BをウォールフロータイプのPM酸化触媒付フィルタ
(DPF)3Cの壁表面に塗布し、この壁表面でより低
い温度からPMの酸化を行うようにしている。
【0012】このPM酸化触媒32Bは排気ガス中の酸
素を活性化して直接PMを酸化する触媒であり、二酸化
セリウム等で形成される。
【0013】そして、この連続再生型DPFシステム1
Cは、低温酸化域(350℃〜450℃程度)では酸化
触媒32Aの一酸化窒素を二酸化窒素に酸化する反応を
利用してPMを二酸化窒素で酸化し、中温酸化域(40
0℃〜600℃程度)では、PM酸化触媒32Bで排気
ガス中の酸素を活性化してPMを直接酸化する反応によ
りPMを酸化し、PMが排気ガス中の酸素で燃焼する温
度以上の高温酸化域(600℃程度以上)では、排ガス
中の酸素によりPMを酸化している。
【0014】これらの連続再生型DPFシステムにおい
ては、触媒や、二酸化窒素によるPMの酸化を利用する
ことによって、PMを酸化できる温度を下げて、PMを
捕集しながら酸化除去している。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の連続再生型DPFシステムにおいても、まだ、排気ガ
ス温度を350℃程度に昇温させる必要があるため、排
気温度が低いエンジンの運転状態や一酸化窒素の排出が
少ないエンジンの運転状態においては、触媒の温度が低
下して触媒活性が低下したり、一酸化窒素が不足するの
で、上記の反応が生ぜず、PMを酸化してDPFを再生
できないため、PMのDPFへの堆積が継続されて、D
PFが目詰まりするという問題がある。
【0016】例えば、アイドル運転時や下り坂における
エンジンブレーキ作動運転時等の低速や極低負荷運転に
おいては、燃料が殆ど燃焼しない状態となり、低温の排
気ガスが連続再生型DPF装置に流れ込むため、触媒の
温度が下がり触媒活性が低下してしまう。
【0017】特に、連続再生型DPFシステムを搭載し
た自動車が、市街地走行が多い宅配便等に使用されてい
る場合には、排気ガスの温度が低いエンジンの運転状態
が多いため、DPFの目詰まりが進展してしまうことに
なる。
【0018】このDPFの目詰まり、即ち、PMの堆積
はDPF全体に均等に行われず、ガス流量が多く、ま
た、DPFの局部的な温度が低くなっている部分に先に
PMが堆積される。具体的には、図14及び図15に示
すような円筒状のウォールフロータイプの千鳥状目封止
フィルタでは、排気ガス流入横断面の中央部の下流側部
分への堆積量が多くなる。
【0019】そして、再生モード運転における再生操作
時やエンジンの運転状態の変化時等の排気ガスが高温に
なった時に、捕集されたPMが酸化されるが、この酸化
によって発生する熱量が場所によって異なるため、均等
な温度分布とはならず、特に高温となる部分が生じる。
【0020】そのため、この高温発生部分において、D
PF温度が、このDPFを形成するコーディエライト等
の耐熱温度(約1450℃)を超えて、局所的及び局部
的に溶損や焼損が発生するという問題がある。
【0021】この溶損や焼損が生じるとPM捕集能力が
低下するばかりでなく、PMの堆積し易い部分が周辺部
に移動し、この周辺部の温度が順次高温になって溶損部
分の拡大につながることにもなるので重要な問題であ
る。
【0022】この高温となる部分は、堆積した粒子状物
質の酸化により高温になり易い部分であり、図14及び
図15に示すようなウォールフロータイプのDPF10
Xの場合には、図16に示す温度分布の一例でも分かる
ように、DPFの排気ガス流入横断面の中央部分(図1
4の(a)や(b)の中心部分)の下流側部分であるこ
とが実験的に突き止められている。
【0023】そして、この中央部分の下流側で温度が局
所的に高温となることに関しては、次のような考察がな
されている。
【0024】先ず、PMの捕集面からは、中央部分は排
気ガスの通過量が多く、上流側では排気ガスの温度が高
くPMが排気ガス中で比較的燃焼し易いが、下流側では
排気ガスの温度が放熱等により低下するためPMが燃焼
されずに捕集され易くなるので、下流側に堆積し、この
下流側から目詰まりが上流側に進展する。
【0025】また、PMの燃焼面からは、中央部分の上
流側では、排気ガス温度が比較的高く、PM燃焼用の酸
素供給も多いため燃焼し易い。そのため、この上流側で
PM燃焼が発生すると、燃焼で発生した熱で下流側へ移
動する排気ガスが温められると共に、DPF部材経由の
熱伝達によりDPFの下流側部分が温められるので、下
流側部分のDPFが昇温する。
【0026】この昇温によりPM燃焼が促進され、更に
温度が高くなる。これが下流側に向かって順次繰り返さ
れるので、中央部分において下流側に行くに連れてDP
F及び排気ガスの温度が上昇し、下流側の温度が特に高
くなる。
【0027】そして、この局部的な高温の発生には、P
Mの集積量が局部的に多くて、発生する熱量が局部的に
多くなること以外にも、DPF材料の熱伝達特性が良く
ないために熱の拡散が少く、また、DPFの熱容量も小
さいため、温度が上昇し易いこと等が絡み合っていると
考えられている。
【0028】本発明は、これらの知見を得て、上述の従
来技術における問題を解決するためになされたものであ
り、その目的は、DPFのPMが集積し易く高温になり
易い部分において、発生した熱を拡散することにより、
DPFにおける局所的な高温の発生を防止して、DPF
の溶損及び焼損を防止すると共に、DPFの温度を均一
化してPMの燃焼を促進することができるディーゼルパ
ティキュレートフィルタを提供することにある。
【0029】
【課題を解決するための手段】以上のような目的を達成
するためのディーゼルパティキュレートフィルタは、次
のように構成される。
【0030】1)ディーゼルエンジンの排気ガス中の粒
子状物質を浄化するディーゼルパティキュレートフィル
タにおいて、排気ガス中の粒子状物質が捕集されて堆積
し易く、且つ、堆積した粒子状物質の酸化により高温に
なり易い部分に接して、該ディーゼルパティキュレート
フィルタよりも熱伝達特性の良い熱拡散部材を配置して
構成される。
【0031】この排気ガス中の粒子状物質(PM)を浄
化するディーゼルパティキュレート(DPF)は、コー
ディエライト等のセラミックスで多孔質に形成される
が、比較的熱伝導率が低く、熱拡散が不十分になり、局
所的に高温になり易いので、この高温部に接して熱拡散
部材を配置することにより、熱拡散を図り、高温部の温
度を低下させ、DPFの溶損を回避する。
【0032】また、同時に熱拡散部材により、DPFの
低温部分に熱を移動させて温度の均等化を図り、DPF
の温度が比較的高い部分を拡大して排気ガス中のPM及
び捕集されたPMの燃焼を促進する。
【0033】この熱拡散部材の最も簡単な構成は、メッ
シュや多孔質の平板で形成される通気部材であり、これ
を高温になり易いDPFの下流側中央部(DPFがウォ
ールフロータイプのフィルタである場合)を含む下流側
面に接して設け、下流側において、中央部の熱を周辺部
に拡散するように構成する。
【0034】2)そして、上記のディーゼルパティキュ
レートフィルタにおいて、前記熱拡散部材が、金属、窒
化ケイ素又は炭化ケイ素を材料として構成される。
【0035】この熱拡散部材は、熱伝導率が高く、耐熱
性に優れた材料が好ましく、チタン酸アルミニウム等の
金属や、炭化ケイ素、窒化ケイ素、アルミナ等のセラミ
ックス等が特に好ましい。
【0036】3)上記のディーゼルパティキュレートフ
ィルタにおいて、前記ディーゼルパティキュレートフィ
ルタが、周囲を多孔質壁面で形成した多数の排気ガス通
路を有し、該排気ガス通路の上流側と下流側を千鳥状に
目封止したウォールフロータイプのフィルタであって、
前記熱拡散部材が、前記下流側を千鳥状に目封止する目
封止プレートであるとして構成される。
【0037】DPFがウォールフロータイプのフィルタ
である場合には、下流側の目封止を熱拡散部材で形成す
ることができる。この目封止プレートは、コーディエラ
イト等で形成されるDPFの下流側に接着剤で張り付け
て構成し、この接着剤でDPFと目封止プレートとの熱
膨張率の差を吸収する。
【0038】4)また、上記のディーゼルパティキュレ
ートフィルタにおいて、前記熱拡散部材がフィルタ機能
を有する部材であるとして構成する。
【0039】DPFの上流側は、温度を高めてPMの燃
焼を行いたいので、比較的早く高温になるように、熱伝
導率が低くて保温性に優れ、また、熱容量も少なく昇温
性に優れた材料、即ち、コーディエライト等の材料が好
ましいが、下流側は、上流側のPM燃焼により排気ガス
及びDPFの温度が上昇するので、異常な高温にならな
いように、逆に、熱伝導率が高くて熱拡散性に優れ、ま
た、熱容量も大きく昇温しにくい、炭化ケイ素やアルミ
ナ等のセラミクッス材料が好ましい。
【0040】そして、このDPFとフィルタ機能を有す
る熱拡散部材は、熱伝達が円滑に行われる様に接合され
るが、一般に熱膨張率が異なるために両者を接着剤で接
合し、この接着剤で熱膨張の差を吸収する。
【0041】5)上記のディーゼルパティキュレートフ
ィルタにおいて、前記ディーゼルパティキュレートフィ
ルタと前記熱拡散部材が、共に周囲を多孔質壁面で形成
した多数の排気ガス通路を有し、該排気ガス通路の上流
側と下流側を千鳥状に目封止したウォールフロータイプ
のフィルタであるとして構成される。
【0042】通常の熱伝達特性が比較的悪い第1のDP
Fと、熱伝達特性の比較的良い熱拡散部材で形成した第
2のDPF(フィルタ機能を有する熱拡散部材)を、千
鳥状に目封止したウォールフロータイプのフィルタで形
成すると、構成がシンプルとなり、簡単に接合面の形状
を排気ガスが流通し易い形状とすることができる。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施の形態の
ディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)につい
て、ウォールフロータイプのフィルタを例にして図面を
参照しながら説明する。
【0044】このウォールフロータイプのDPFは、図
1〜図9に示すように、周囲を多孔質壁面12で形成し
た多数のセル(排気ガス通路)11a、11bを有する
と共に、このセル11a,11bの上流側15の入口部
15bと下流側16の出口部16bを千鳥状に目封止1
3して形成され、図11〜図13に示すような排気ガス
浄化システム1A、1B、1C等に組み込まれて使用さ
れる。
【0045】そして、本発明では、このDPF10A,
10Bの下流側に対して、熱拡散部材30A〜30Fを
設けて構成する。
【0046】〔第1の実施の形態〕図1及び図2に示す
ように、この第1の実施の形態の熱拡散部材は、アルミ
合金やチタン酸アルミニウム等の金属や炭化ケイ素、ア
ルミナ等のセラミックスを材料とした、通気可能な耐熱
性の金網や多孔の平板等の通気部材30Aであり、DP
F10Aの下流側16の面に当接して設ける。接着剤で
接合してもよいが、単に接触するように配設するだけで
もよい。つまり、熱伝達が効率よく行える状態で配設す
る。
【0047】この熱拡散部材30Aは、一枚でもよい
が、何枚かを積層したものであってもよい。特に金網の
場合には、適切な熱拡散特性と熱容量を確保するために
積層するのが好ましい。
【0048】この構成にすると、DPF10Aと熱拡散
部材30Aとの熱膨張の差は、平面同士の擦れで吸収で
きる。
【0049】そして、この構成によれば、DPFの温度
分布、特に径方向の温度分布、並びに、粒子状物質(P
M)の捕集速度や燃焼速度を均一化する方向に熱を拡散
できるので、図10に示すような温度分布を得ることが
できる。この温度分布と図16に示す従来技術のDPF
10Xの温度分布と比較すると、著しく改善されている
ことが分かる。
【0050】〔第2の実施の形態〕図3及び図4に示す
ように、この第2の実施の形態の熱拡散部材は、アルミ
合金やチタン酸アルミニウム等の金属や炭化ケイ素、ア
ルミナ等のセラミックスを材料とした、千鳥状配置の目
封止用突起13Bを有する目封止プレート30Bで形成
される。
【0051】この目封止プレート30BをDPF10B
の下流側16から挿入及び接合し、DPF10Bの下流
側16の出口部16bを目封止用突起13Bで千鳥状に
目封止する。この構成では、接着剤40で接合し、DP
F10Bと目封止プレート30Bとの間の熱膨張率の差
による隙間の発生を吸収する。
【0052】そして、この構成によれば、この目封止プ
レート30Bにより、DPFの温度分布、特に径方向の
温度分布、並びに、粒子状物質(PM)の捕集速度や燃
焼速度を均一化する方向に熱を拡散できる。
【0053】〔第3の実施の形態〕そして、図5〜図9
に示すように、第3の実施の形態の熱拡散部材30C
は、コーディエライト等で形成されたウォールフロータ
イプの第1のDPF10A,10Bの下流側に、アルミ
合金やチタン酸アルミニウム等の金属や炭化ケイ素、ア
ルミナ等のセラミックスを材料にして形成されたウォー
ルフロータイプの第2のDPF30C,30D,30E
を接続して構成される。
【0054】先ず、図5及び図6に示す構成では、第1
のDPF10Bは、下流側16は目封止無しとし、この
第2のDPF30Cは、第1のDPF10Bと同じセル
のメッシュで形成し、上流側は目封止無しとし、下流側
の千鳥状の目封止13’の位置を第1のDPF10Bの
上流側の目封止13の位置と異ならせる。つまり、第1
のDPF10Bの上流側セル11aと第2のDPF30
Cの上流側セル11a’とが接続するように形成する。
【0055】また、図7に示す他の構成では、上流側1
5と下流側16をそれぞれ目封止された第1のDPF1
0Aと、同じく上流側と下流側をそれぞれ目封止された
第2のDPF30Dと接着剤40で接合する。
【0056】この第2のDPF30Dは、第1のDPF
10Bと同じセルのメッシュで形成し、上流側の千鳥状
の目封止13’の位置を第1のDPF10Bの下流側の
目封止13の位置と同じ位置になるように形成する。つ
まり、第1のDPF10Bの下流側セル11bと第2の
DPF30Dの上流側セル11a’とが接続するように
形成する。
【0057】そして、図8に示す他の構成は、図6の構
成と略同じであるが、第1のDPF10Aと、第2のD
PF30Cの間に、熱拡散部材である通気部材30Aを
配置する。この通気部材30Aにより、径方向への熱伝
達を促進する。
【0058】また、図9に示す他の構成は、図7の構成
に似ているが、両面側に目封止用突起13F、13F’
を千鳥状に形成した目封止プレート30Fを、第1のD
PF10Aの下流側16と第2のDPF30Eの上流側
に接着剤40で接合する。そして、この目封止プレート
30Fにより、径方向への熱伝達を促進する。
【0059】これらの第3の実施の形態では、接着剤4
0で接合することにより、第1のDPF10A,10B
と第2のDPF30C,30D,30E、あるいは、通
気部材30A,目封止プレート30Fとの熱膨張率の差
を吸収する。
【0060】この構成にすると、上流側の第1のDPF
10A,10Bは、コーディエライト等の熱伝導率が低
くて保温性に優れ、また、熱容量も少なく昇温性に優れ
た材料で形成されるので、比較的早く高温になるため、
PMの燃焼を促進することができる。一方、下流側の第
2のDPF30C,30D,30Eは、熱伝導率が高く
て熱拡散性に優れ、また、熱容量も大きく昇温しにく
い、炭化ケイ素やアルミナ等のセラミックス材料で形成
されるので、異常な高温にならないように熱拡散及び蓄
熱することができる。
【0061】また、この第1のDPF10A,10Bと
第2のDPF30C,30Eの間に、熱拡散部材である
通気部材30Aや目封止プレート30Fを配設すること
により、径方向への熱伝達をより促進できる。
【0062】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明に係わる
ディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)によれ
ば、DPFの排気ガス中の粒子状物質が捕集されて堆積
し易く、且つ、堆積した粒子状物質の酸化により高温に
なり易い部分に接して、このDPFよりも熱伝達特性の
良い熱拡散部材を配置するので、熱拡散により高温部の
温度を低下させることができる。
【0063】また、同時に熱拡散部材により、DPFの
低温部分に熱を移動させて温度の均等化、特に径方向の
温度分布の均等化を図り、PMの堆積速度や燃焼速度の
均一化を図ることができる。その上、DPFの温度が比
較的高い部分を拡大して排気ガス中のPM及び捕集され
たPMの燃焼を促進することができ、PMの堆積量を減
少できる。
【0064】従って、PMの不均一堆積やこの不均一堆
積したPMの無制御燃焼を回避でき、このPMの無制御
燃焼によって発生するDPFの溶損やDPFに担持した
触媒の熱劣化を回避することができる。
【0065】そして、DPFがウォールフロータイプの
フィルタで形成される場合には、下流側の目封止を熱拡
散部材で形成することができる。
【0066】あるいは、熱拡散部材がフィルタ機能を有
する部材であるとして構成することができ、上流側のD
PFを熱伝導率が低くて保温性に優れ、また、熱容量も
少なく昇温性に優れた材料で形成し、下流側のDPF
(熱拡散部材)を熱伝導率が高くて熱拡散性に優れ、ま
た、熱容量も大きく昇温しにくい材料で形成することが
できる。
【0067】この構成により、上流側のDPFでは、比
較的早く高温にして、PMの燃焼を促進することがで
き、下流側のDPFでは、異常な高温にならないように
熱拡散及び蓄熱することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施の形態のディーゼルパ
ティキュレートフィルタの模式的な一部断面を含む斜視
図である。
【図2】図1のディーゼルパティキュレートフィルタの
模式的な側断面図である。
【図3】本発明に係る第2の実施の形態のディーゼルパ
ティキュレートフィルタの模式的な一部断面を含む斜視
図である。
【図4】図3のディーゼルパティキュレートフィルタの
模式的な側断面図である。
【図5】本発明に係る第3の実施の形態のディーゼルパ
ティキュレートフィルタの模式的な一部断面を含む斜視
図である。
【図6】図5のディーゼルパティキュレートフィルタの
模式的な側断面図である。
【図7】本発明に係る第3の実施の形態のディーゼルパ
ティキュレートフィルタの他の例を示す模式的な側断面
図である。
【図8】本発明に係る第3の実施の形態のディーゼルパ
ティキュレートフィルタの他の例を示す模式的な側断面
図である。
【図9】本発明に係る第3の実施の形態のディーゼルパ
ティキュレートフィルタの他の例を示す模式的な側断面
図である。
【図10】本発明に係る第1の実施の形態のディーゼル
パティキュレートフィルタの側断面図における温度分布
の状態を示す模式的な等温図である。
【図11】酸化触媒を配設した連続再生型DPFシステ
ムの一例を示す構成図である。
【図12】酸化触媒付フィルタを備えた連続再生型DP
Fシステムの一例を示す構成図である。
【図13】PM酸化触媒付フィルタを備えた連続再生型
DPFシステムの一例を示す構成図である。
【図14】従来技術のディーゼルパティキュレートフィ
ルタの模式的な構成図であり、(a)は一部断面を含む
斜視図で、(b)は正面図で、(c)は背面図である。
【図15】図14のディーゼルパティキュレートフィル
タの模式的な側断面図である。
【図16】図14のディーゼルパティキュレートフィル
タの側断面図における温度分布の状態を示す模式的な等
温図である。
【符号の説明】
10A,10B ディーゼルパティキュレートフィルタ
(第1のDPF) 11a,11a’ 上流側セル(排気ガス通路) 11b,11b’ 下流側セル(排気ガス通路) 12,12’ 多孔質壁面 15 上流側 16 下流側 30A 通気部材(熱拡散部材) 30B、30F 目封止プレート(熱拡散部材) 30C,30D,30E 第2のDPF(熱拡散部材) C 中央部分 G 排気ガス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 越智 直文 神奈川県藤沢市土棚8番地 いすゞ自動車 株式会社藤沢工場内 (72)発明者 小泉 芳久 神奈川県川崎市川崎区殿町3丁目25番1号 いすゞ自動車株式会社川崎工場内 Fターム(参考) 3G090 AA03 BA02 CA04 DA13 EA03 3G091 AA02 AA18 AB02 AB13 BA04 BA05 BA08 BA13 CA08 CA18 CA26 CA27 CB02 CB03 DA02 FA14 FB03 FC08 GA06 GA16 GB06W GB10W GB17Y HA14 HA46 4D058 JA37 JB42 MA44 SA08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディーゼルエンジンの排気ガス中の粒子
    状物質を浄化するディーゼルパティキュレートフィルタ
    において、排気ガス中の粒子状物質が捕集されて堆積し
    易く、且つ、堆積した粒子状物質の酸化により高温にな
    り易い部分に接して、該ディーゼルパティキュレートフ
    ィルタよりも熱伝達特性の良い熱拡散部材を配置したこ
    とを特徴とするディーゼルパティキュレートフィルタ。
  2. 【請求項2】 前記熱拡散部材が、金属、窒化ケイ素又
    は炭化ケイ素を材料とすることを特徴とする請求項1記
    載のディーゼルパティキュレートフィルタ。
  3. 【請求項3】 前記ディーゼルパティキュレートフィル
    タが、周囲を多孔質壁面で形成した多数の排気ガス通路
    を有し、該排気ガス通路の上流側と下流側を千鳥状に目
    封止したウォールフロータイプのフィルタであって、前
    記熱拡散部材が、前記下流側を千鳥状に目封止する目封
    止プレートであることを特徴とする請求項1又は2に記
    載のディーゼルパティキュレートフィルタ。
  4. 【請求項4】 前記熱拡散部材がフィルタ機能を有する
    部材であることを特徴とする請求項1又は2に記載のデ
    ィーゼルパティキュレートフィルタ。
  5. 【請求項5】 前記ディーゼルパティキュレートフィル
    タと前記熱拡散部材が、共に周囲を多孔質壁面で形成し
    た多数の排気ガス通路を有し、該排気ガス通路の上流側
    と下流側を千鳥状に目封止したウォールフロータイプの
    フィルタであることを特徴とする請求項4記載のディー
    ゼルパティキュレートフィルタ。
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