JP2003155877A - 建具およびその製造方法 - Google Patents

建具およびその製造方法

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JP2003155877A JP2001355547A JP2001355547A JP2003155877A JP 2003155877 A JP2003155877 A JP 2003155877A JP 2001355547 A JP2001355547 A JP 2001355547A JP 2001355547 A JP2001355547 A JP 2001355547A JP 2003155877 A JP2003155877 A JP 2003155877A
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Kunihisa Ishii
国久 石井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建具を長期間使用しても変形しないように建
具の耐久性を向上し、高級感を有する建具の製造コスト
を低減する。 【解決手段】 この建具10は、上下の横框芯材14,
15と左右の縦框芯材12,13を有する四辺形のコア
ー枠体11と、これの両面に貼着される複数枚の框化粧
板22a〜25bとを有している。それぞれの框化粧板
は、幅方向一方側に周縁部27が一体に形成されてい
る。コアー枠体11の両面に貼着されるそれぞれの框化
粧板の周縁部27間に挟み込まれてパネル材21がコア
ー枠体11の内側部に保持される。それぞれの框化粧板
の突合せ部は同一の框芯材に重合することになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、開き戸、引き戸お
よび折り畳み戸などに適用して有用な建具およびその製
造方法に関し、特に、内側部にガラス板や木製板などか
らなるパネル板を組み込むようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】建築物の玄関口、建物内の部屋の出入り
口および廊下の間仕切り部などに設けられる建具には、
内側部分つまり中央部分に木製板やガラス板などからな
るパネル材を組み込むようにしたものがある。このよう
なタイプの建具は、左右の縦框と上框つまり上桟と下框
つまり下桟とにより形成される長方形の枠体を有し、パ
ネル材は、枠体の内側部分に取り付けられることにな
る。従来では、たとえば特開2000-154684号公報に示さ
れるように、それぞれの縦框の上下端部にほぞ穴を形成
し、ほぞ穴に上框と下框とにそれぞれ形成されたほぞを
差し込むことによって枠体を形成するようにしたものが
ある。
【0003】同様に、ほぞをほぞ穴に差し込むことによ
って建具の枠体を形成するようにしたものとしては、特
開2001-65255号公報に開示される建具があり、この場合
には、それぞれの框が芯材とその表面に設けられる被覆
材とによって形成されている。このような枠体に取り付
けられるパネル体の外周面に周縁体が固定されており、
この周縁体を枠体に取り付けるために、周縁体には突出
片が形成される一方、枠体には突出片が嵌め込まれる凹
溝が形成されている。
【0004】それぞれの框は通常木材を素材として形成
されており、木材は使用環境における湿度によって木材
に含まれる水分を放出したり吸収することになるので、
それぞれの框は伸び縮みすることになり、ほぞをほぞ穴
に差し込んで框を組み立てて枠体を形成する場合には、
框相互を突き当てる框端面には、経年変化によって隙間
が発生することがある。框の突き当て面に隙間が発生す
ると、枠体の四隅に隙間が発生するだけでなく、建具が
変形して正確な長方形とならなくなり、建具が取り付け
られることになる開口部の柱や上下の梁に接触したり、
開口部との間に大きな隙間が発生することになる。
【0005】しかも、枠体の内側部分にパネル材を組み
込むようにした建具にあっては、建具が変形すると、パ
ネル体の外周面に設けられた周縁体と枠体の内周面との
間の隙間も変位してしまい、建具の見栄えが悪くなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、たとえば特開
平6-341272号公報に示されるように、框により形成され
る枠体の内周面に額縁材つまり周縁体を取り付けるよう
にすると、額縁材が枠体に取り付けられ、額縁材のスリ
ットの中にパネル体が挿入されているので、枠体が変形
してもパネル体の外周面と枠体の内周面との間に隙間は
発生しないが、額縁材を框に釘などによって止めつける
作業が必要となる。前述したように、パネル体の外周面
に周縁体を取り付けるようにした建具にあっても、周縁
体の取り付け作業が必要であり、建具の組み立て製造工
程が多くなり、製造コストを低減する際のネックとなっ
ている。
【0007】一方、たとえば特開2001-164845号公報に
示されるように、建具を枠体と表面板とにより形成する
ようにし、表面板の内側部に凹部を形成することによっ
てその凹部により飾縁部を形成するようにしたものが開
発されている。このように、枠体の表裏それぞれの全面
を表面板によって覆うようにした場合には、建具の組み
立て作業は容易になり、しかも凹凸によって飾縁部が形
成されているので、高級感のある建具となる。しかしな
がら、建築物に使用される建具のサイズには種々多様な
ものがあり、飾縁部を有する表面板をそれぞれの建具の
サイズに応じて多種類用意しておく必要があり、表面板
をプレス成形するための金型を多種類用意しておく必要
もあることから、製造管理が容易でないだけでなく、建
具の製造コストを増加させることになる。
【0008】本発明の目的は建具を長期間使用しても変
形しないように建具の耐久性を向上することにある。
【0009】本発明の他の目的は高級感を有する建具の
製造コストを低減することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の建具は、上下の
横框芯材および左右の縦框芯材を有し、四辺形に形成さ
れるコアー枠体と、それぞれ幅方向一方側に周縁縁部が
一体に形成され、前記上下左右のそれぞれの框芯材の両
面に貼着される上下左右の框化粧板と、前記コアー枠体
の両面に貼着されるそれぞれの前記框化粧板の周縁部の
間に挟み込まれて前記コアー枠体の内側部に保持される
パネル材とを有し、それぞれの前記框化粧板の突合せ部
が同一の框芯材に重合することを特徴とする。
【0011】本発明の建具は、前記コアー枠体には水平
方向に伸びる水平中框芯材と垂直方向に伸びる垂直中框
芯材との少なくともいずれか一方が設けられ、周縁部が
側辺に一体に形成された前記框化粧板を前記中框芯材の
両面に貼着することを特徴とする。
【0012】本発明の建具は、それぞれの前記框芯材は
それぞれの外側と内側の棒材を有し、前記上下の框芯材
と前記左右の縦框芯材の一方における内側棒材を他方に
おける内側棒材の側面に突き当てるようにしたことを特
徴とする。
【0013】また、本発明の建具は、前記パネル材は木
製板材またはガラス板であることを特徴とする。
【0014】本発明の建具の製造方法は、上下の框芯材
および左右の縦框芯材を有するコアー枠体を四辺形に組
み立てるコアー枠体組み立て工程と、それぞれ幅方向一
方側に周縁縁部が一体に形成され、前記上下左右の框芯
材それぞれの両面に貼着される上下左右の框化粧板を成
形する成形工程と、前記コアー部材の両面にそれぞれの
前記框化粧板を貼着するとともに、それぞれの前記框化
粧板の周縁部の間にパネル材を挟み込んで前記コアー枠
体の内側部に前記パネル材を保持させる貼着工程とを有
し、それぞれの前記框化粧板の突合せ部が同一の框芯材
に重合させてそれぞれの前記框化粧板を前記コアー枠体
に貼着したことを特徴とする。
【0015】本発明の建具の製造方法における前記成形
工程は成形金型を用いて化粧シートと、木材繊維とを前
記成形金型に投入し、前記成形金型により前記框化粧板
をプレス成形することを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形
態である建具を示す斜視図であり、図2は図1に示され
た建具の分解斜視図である。
【0017】図1に示す建具10は開き戸として使用さ
れ、図2に示されるように、コアー枠体11を有してい
る。このコアー枠体11は左右の縦框芯材12,13と
上下の横框芯材14,15とを接着剤を用いたり、ステ
ープルを用いて組み立てられている。それぞれの框芯材
12〜15はそれぞれ外側の棒材12a〜15aと、外
側の棒材に平行となった内側の棒材12b〜15bとを
有し、外側棒材と内側棒材は相互に複数本の連結棒材1
6により連結されている。これにより、コアー枠体11
はフラッシュ構造つまり内部に空間部を有する軽量構造
となっている。コアー枠体11を構成するこれらの棒材
は全て木製材料を素材して形成されている。木製材料と
しては、無垢の木材、木製粒子や木材繊維を圧縮して成
形した合成木材などを使用することができる。
【0018】図3(A)は図2に示されたコアー枠体1
1の正面図であり、左右の縦框12,13を構成する外
側と内側の棒材は、内側棒材12b,13bの方が外側
棒材12a,13aよりも短い寸法に設定され、内側棒
材12b,13bは上下の横框芯材14,15を構成す
る内側棒材14b,15bの側面に当接し、外側棒材1
2a,13aはコアー枠体11の上下の端面に連なって
いる。このように、左右の縦框芯材12,13の端面に
内外の棒材で段差を設けることによって、コアー枠体1
1の強度を高めることができる。ただし、図3(B)に
示すように、左右の縦框芯材12,13を構成する内外
の棒材をそれぞれ同一長さとし、上下の横框芯材14,
15を構成する内側棒材14b,15bを外側棒材14
a,15aよりも短い寸法として同様に上下の横框芯材
14,15に段差を設けるようにしても良い。
【0019】図2に示すように四辺形に組み立てられる
コアー枠体11の内周面には、係合溝17が形成されて
おり、この係合溝17にはパネル材としての木製板材2
1が係合するようになっている。これにより、コアー枠
体11の内周面によって区画形成される内側部つまり中
央部分18に木製板材21が保持されることになる。木
製板材21としては、無垢の木製製板、合板つまりベニ
ヤ板、木製粒子や木材繊維を圧縮して形成した合成木
材、フラッシュ構造板などを使用することができる。
【0020】コアー枠体11の両面には框化粧板が貼着
つまり貼り付けられるようになっており、貼着は接着剤
によって行われる。すなわち、左右一方の縦框芯材12
の一方面には框化粧板22aが貼着され、他方面には框
化粧板22bが貼着され、左右他方の縦框芯材13の一
方面には縦框化粧板23aが貼着され、他方面には框化
粧板23bが貼着される。同様にして、上側の横框芯材
14の一方面には框化粧板24aが貼着され、他方面に
は框化粧板24bが貼着され、さらに、下側の横框芯材
15の一方面には框化粧板25aが貼着され、他方面に
は框化粧板25bが貼着される。
【0021】図3には、コアー枠体11にそれぞれの框
化粧板を貼着した状態のもとにおける框化粧板相互の突
合せ部26とそれぞれの框化粧板の内周輪郭線とが破線
によって示されており、框化粧板の突合せ部26が上下
の横框芯材14,15を幅方向に横断するように同一の
框芯材に重合してそれぞれの框化粧板がコアー枠体11
に貼着されている。前述した特開2001-65255号公報に示
されるように、それぞれの框芯材を構成する部材の外面
に予め框化粧板が貼着された部材を所定の長さに切断し
て縦框部材と横框部材とを一体に形成し、これを組み立
てるようにした場合には、芯材の突合せ部と化粧板の突
合せ部26とが一致することになり、芯材の膨張収縮に
よって突合せ部に隙間が発生すると、化粧板の突合せ部
26に隙間が発生することになる。これに対して、この
建具10にあっては、図3に示すように、それぞれの框
芯材の突合せ部と框化粧板の突合せ部26とがずれるよ
うにするとともに突合せ部26が横框芯材14,15を
幅方向に横断するようにして同一の框芯材に重合してい
るので、框芯材が湿度や熱によって膨張収縮することに
より框芯材の突合せ部に隙間が発生しても、框化粧板の
突合せ部26には隙間が発生することなく、建具10は
長期間に渡って見栄えの良い高級感を維持することがで
き、その耐久性を向上させることができる。
【0022】それぞれの框化粧板には、幅方向一方側つ
まり貼着したときにコアー枠体11の中央部分18に対
応する側辺に、額縁部あるいは面縁部とも言われる周縁
部27がそれぞれの框化粧板に一体に形成されている。
【0023】図4(A)は図1におけるA−A線に沿う
断面図であり、周縁部27は建具10の幅方向内方にず
れるとともに建具10の中心部に向かうに従って幅方向
内方に向けて湾曲している。これにより、周縁部27は
額縁形状となり、建具10としての高級感をかもし出す
ことができる。しかも、それぞれの周縁部27は框化粧
板と一体に形成されているので、前記公報に示されるよ
うに、額縁部つまり周縁部27を別部材として、枠体の
内周面に接着するようにしたり、パネル材の外周面に接
着するようにした場合には、周縁部27の取付作業が必
要となり、製造工程が増加してしまうが、図示する建具
10にあっては、そのような工程が不要となり、それぞ
れの框化粧板を貼り付けることによって周縁部27も取
り付けることができる。
【0024】しかも、建築物に装着される建具10とし
ては、その幅寸法Wや高さ寸法Hが相互に相違した多種
類のサイズのものが必要であり、パネル材21の部分も
含めて前記公報に示されるように、建具のサイズと同様
のサイズの表面板を樹脂材料を用いて成形するようにし
た場合には、表面板を各サイズに対応させて用意する必
要がある。これに対して、この建具10では帯状の框化
粧板に周縁部27を一体に形成し、框芯材に接着するよ
うにしたので、それぞれの框化粧板を建具10の框芯材
の長さ寸法に合わせて切断すれば良く、準備する框化粧
板の種類を増加させることなく、多種類のサイズの建具
に框化粧板を適用することができる。これにより、框化
粧板を成形する金型の種類を少なくすることができ、建
具の製造コストを大幅に低減することができる。
【0025】図4(B)は他のタイプの建具10の一部
を示す断面図であり、図4(A)と同様の部分が示され
ている。この建具10は、前述した建具のパネル材が木
製板材21であるのに対して、パネル材がガラス板21
aであり、木製板材よりも寸法が小さくなっている。こ
のコアー枠体11の内周面には前述した係合溝17が形
成されておらず、内周面にはガラス固定用フレーム28
が接着される。このフレーム28に形成された係合溝1
7aにガラス板21aの外周部が係合される。
【0026】図5(A)は他のタイプの建具を示す正面
図であり、図5(B)は図5(A)におけるB−B線に
沿う方向の拡大断面図である。この建具10aは対直方
向つまり上下方向に伸びる垂直中框と、水平方向に伸び
る水平中框とを有している。したがって、この建具10
aにあっては、コア枠体には垂直方向に伸びる中框芯材
19が図5(A)に示すように組み込まれている。この
中框芯材19は前述したそれぞれの框芯材と同様に2本
の棒材19a,19bを有しており、フラッシュ構造と
なっている。同様の構造の図示しない中框芯材が水平方
向に伸びてコアー枠体11に設けられている。ただし、
それぞれの中框芯材としては、無垢の板材などを用いて
も良い。
【0027】垂直方向に伸びる中框芯材19の両面に
は、幅方向両側のそれぞれの側辺に周縁部27が一体に
形成された框化粧板が貼着されるようになっている。図
5(A)にはそれぞれの中框芯材の一方面に貼着された
框化粧板41a〜43aが示されており、図5(B)に
は垂直方向の中框芯材19の両面に貼着された框化粧板
41a,41bが示されている。それぞれの中框化粧板
は前述した他の框化粧板と同様に、突合せ部26が同一
の框芯材に重合するようになっている。また、図5に示
す建具10aにあっては、4枚のパネル材21が取り付
けられるようになっており、それぞれのパネル材として
は木製板材でもガラス板でも良い。
【0028】垂直方向の中框用の框化粧板は符号41
a,42aに示すように水平方向の中框用の框化粧板4
3aにより上下に分断されているが、垂直方向の中框用
の框化粧板を1つとして、水平方向の中框化粧板を左右
に分断するようにしても良い。また、中框としては、水
平方向の中框と垂直方向の中框の少なくともいずれか一
方を設けるようにしても良い。つまり、垂直方向の中框
のみ、あるいは水平方向の中框のみとしても良い。さら
に、それぞれの方向の中框としては、1列のみに限られ
ず、複数列設けるようにしても良い。
【0029】図6はプレス成形金型を示す断面図であ
り、それぞれの框化粧板は、図6に示されるように、雄
型31と雌型32とを有する成形金型33を用いてプレ
ス加工により素材を成形することができる。素材として
は、樹脂を用いても良く、さらには、木製繊維を素材と
しても良い。たとえば、木製繊維を素材とする場合に
は、まず、雌型32に形成された凹部34の底面に化粧
シート35を配置する。次いで、その化粧シート35の
上に接着剤が含浸ないし塗布された木製繊維36を所定
の厚みに塗布し、成形金型33を加熱しながら、雄型3
1と雌型32とを型合わせする。これにより、図4に示
す断面形状の框化粧板を成形することができる。化粧シ
ート35は表面に木目調のパターンが転写ないし印刷さ
れたシートであって、高級感をかもし出すことができる
框化粧板を成形することができる。同様に、木製板材2
1の表面にも木目調のパターンを有する化粧シートを貼
り付けることによって低コストで高級感をかもし出すこ
とができる。
【0030】図1に示す建具10を製造するには、図2
に示すような形状にコアー枠体11をそれぞれ木材製の
棒材を用いて組み立てる。一方、図2に示される框化粧
板はそれぞれ図6に示される成形金型33を用いて木製
繊維36を素材として成形する。このときには、図6に
示した木目調の化粧シート35を框化粧板の表面に貼り
付けることになる。成形金型33によって帯状に成形さ
れた框化粧板を所定の長さに切断するとともに、左右の
縦框芯材12,13に貼着される框化粧板22a,22
b,23a,23bについては框化粧板24a,24
b,25a,25bの端面が突き当てられるので、その
部分を切り欠くとともに、周縁部27相互が突き当てら
れる部分は45度に傾斜させて突合せ部を形成すること
になる。
【0031】このようにして成形され、所定の長さに切
断されたそれぞれの框化粧板をコアー枠体11の両面に
接着剤を用いて貼着する。次いで、図4に示すように、
コアー枠体11とそれぞれの框化粧板の外周面にエッジ
テープとも言われる外周化粧シート29を貼着する。こ
のような製造方法は図5に示した建具10aについても
同様である。
【0032】図1および図5に示す建具10,10aが
開き戸として使用される場合には、ドアノブやヒンジが
建具に取り付けられることになり、引き戸として使用さ
れる場合には、引き手が建具に取り付けられることにな
り、折戸として使用される場合にはそれぞれの建具がヒ
ンジにより連結されることになる。
【0033】本発明は前記実施の形態に限定されるもの
ではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能で
ある。たとえば、それぞれの框芯材は2本の棒材によっ
て形成されているが、3本あるいはそれ以上の棒材によ
って框芯材を形成するようにしても良い。また、パネル
材としては、木製板材やガラス板以外に、プラスチック
製の板材を使用するようにしても良く、透明あるいは半
透明のものを使用しても良く、着色された板材を用いる
ようにしても良い。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、建具の框芯材が乾燥し
たり、水分を含んだりして框芯材の突き当て面に隙間が
発生しても、外部からはそれを観察することができず、
長期間に渡って所望の品質を維持することができ、建具
の耐久性を向上させることができる。
【0035】周縁部が框化粧板と一体となっているの
で、框化粧板をコアー枠体に貼着することにより周縁部
もコアー枠体に取り付けることができ、製造工程を少な
くすることができ、建具の製造コストを大幅に低減する
ことができる。
【0036】同種の框化粧板を用いて相互にサイズが相
違する多種の建具を製造することができ、製造工程にお
ける部品の管理を容易とすることができ、建具の製造コ
ストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である建具を示す斜視図
である。
【図2】図1に示された建具の分解斜視図である。
【図3】(A)は図2に示されたコアー枠体の正面図で
あり、(B)はコアー枠体の変形例を示す正面図であ
る。
【図4】(A)は図1におけるA−A線に沿う拡大断面
図であり、(B)は建具の変形例を示す図4(A)と同
様の部分を示す拡大断面図である。
【図5】(A)は他のタイプの建具を示す正面図であ
り、(B)は同図(A)におけるB−B線に沿う方向の
拡大断面図である。
【図6】框化粧板を成形するための成形金型を示す断面
図である。
【符号の説明】
10 建具 11 コアー枠体 12,13 縦框芯材 12a,13a 外側棒材 12b,13b 内側棒材 14,15 横框芯材 14a,15a 外側棒材 14b,15b 内側棒材 16 連結棒材 17 係合溝 18 中央部分 19 中框芯材 21 木製板材(パネル材) 21a ガラス板(パネル材) 22a,22b 框化粧板 23a,23b 框化粧板 24a,24b 框化粧板 25a,25b 框化粧板 26 突合せ部 27 周縁部 28 ガラス固定用フレーム 29 外周化粧シート 31 雄型 32 雌型 33 成形金型 34 凹部 35 化粧シート 36 木製繊維 41a〜43a 框化粧板

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下の横框芯材および左右の縦框芯材を
    有し、四辺形に形成されるコアー枠体と、 それぞれ側辺に周縁部が一体に形成され、前記上下左右
    のそれぞれの框芯材の両面に貼着される上下左右の框化
    粧板と、 前記コアー枠体の両面に貼着されるそれぞれの前記框化
    粧板の周縁部の間に挟み込まれて前記コアー枠体の内側
    部に保持されるパネル材とを有し、 それぞれの前記框化粧板の突合せ部が同一の框芯材に重
    合することを特徴とする建具。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の建具において、前記コア
    ー枠体には水平方向に伸びる水平中框芯材と垂直方向に
    伸びる垂直中框芯材との少なくともいずれか一方が設け
    られ、周縁部が側辺に一体に形成された前記框化粧板を
    前記中框芯材の両面に貼着することを特徴とする建具。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の建具において、
    それぞれの前記框芯材はそれぞれの外側と内側の棒材を
    有し、前記上下の框芯材と前記左右の縦框芯材の一方に
    おける内側棒材を他方における内側棒材の側面に突き当
    てるようにしたことを特徴とする建具。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の建
    具において、前記パネル材は木製板材またはガラス板で
    あることを特徴とする建具。
  5. 【請求項5】 上下の框芯材および左右の縦框芯材を有
    するコアー枠体を四辺形に組み立てるコアー枠体組み立
    て工程と、 それぞれ側辺に周縁部が一体に形成され、前記上下左右
    の框芯材それぞれの両面に貼着される上下左右の框化粧
    板を成形する成形工程と、 前記コアー部材の両面にそれぞれの前記框化粧板を貼着
    するとともに、それぞれの前記框化粧板の周縁部の間に
    パネル材を挟み込んで前記コアー枠体の内側部に前記パ
    ネル材を保持させる貼着工程とを有し、 それぞれの前記框化粧板の突合せ部が同一の框芯材に重
    合させてそれぞれの前記框化粧板を前記コアー枠体に貼
    着したことを特徴とする建具の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の建具の製造方法におい
    て、前記成形工程は成形金型を用いて化粧シートと、木
    材繊維とを前記成形金型に投入し、前記成形金型により
    前記框化粧板をプレス成形することを特徴とする建具の
    製造方法。
JP2001355547A 2001-11-21 2001-11-21 建具およびその製造方法 Pending JP2003155877A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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