JP2003155872A - 引き戸 - Google Patents

引き戸

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JP2003155872A
JP2003155872A JP2001355357A JP2001355357A JP2003155872A JP 2003155872 A JP2003155872 A JP 2003155872A JP 2001355357 A JP2001355357 A JP 2001355357A JP 2001355357 A JP2001355357 A JP 2001355357A JP 2003155872 A JP2003155872 A JP 2003155872A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数枚の戸板をリンク機構を介して連結した引
き戸の開口部を広く取る。 【解決手段】リンク機構を、戸板の運動を隣接する戸板
に伝える第1リンクメンバ4及び第2リンクメンバ5
と、第1の戸板1と第1リンクメンバ4とを回転可能に
連結する第1の回転軸X1と、第2の戸板2と第1リン
クメンバ4とを回転可能に連結する第2の回転軸X2
と、第3の戸板3と第2リンクメンバ5とを回転可能に
連結する第3の回転軸X3と、前記第1リンクメンバ4
と前記第2の回転軸X2との間に介在してこれらを回転
可能に連結する第1連結部材6と、前記第2リンクメン
バ5と前記第3の回転軸X3との間に介在してこれらを
回転可能に連結する第2連結部材7とからなるものと
し、前記第1連結部材6を第1の戸板1が第2の回転軸
X2の軸心を越えて移動できるように、前記第2連結部
材7を第2の戸板2が第3の回転軸X3の軸心を越えて
移動できるように、それぞれ構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数枚の戸板を相
互に連動させて開閉する構造を有した引き戸に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、引き戸の戸板単体での幅をできる
だけ小さくして全開時における引き戸の収容スペースの
幅寸法を節約するとともに全開時における開口部を広く
する目的で、複数枚の戸板を相互に連動させて開閉する
構造を有した引き戸が開発されている。代表的なものと
しては、3枚の戸板それぞれから軸を面板方向と直交す
る方向に突出させ、前記軸にリンクメンバを直接取り付
ける構成のものが広く用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
戸板から軸を突出させてリンクメンバを直接取り付ける
のでは、引き戸の開放の際、戸板は軸に当たる位置まで
しか移動できず、全開時における開口部がそれだけ小さ
くなり、開口部を広く取る効果が減殺されてしまう。
【0004】本発明は以上に述べた問題を解決するため
に、全開位置において隣り合う戸板の一端面を面一ない
し略面一とすることを可能にしたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明に係る引
き戸は、複数枚の戸板をリンク機構を介して相互に連動
させるように連結し、全開位置と全閉位置との間で移動
可能に構成したものであって、前記リンク機構が、少な
くとも、戸板の運動を隣接する戸板に伝えるリンクメン
バと、戸板に連結され、リンクメンバの回転中心をなす
回転軸と、前記リンクメンバと前記回転軸との間に介在
してこれらを連結する連結部材とを具備するものであ
り、戸板が前記回転軸の軸心を越えて移動できるように
前記連結部材を構成したことを特徴とする。
【0006】このようなものであれば、従来の戸板から
回転軸を突出させてリンクメンバを直接取り付ける構成
のものと異なり、戸板が回転軸に当たって移動が止まる
ことなく回転軸の軸心を越えて移動できるので、回転軸
の軸心から戸板の端面までの距離分だけ多く戸板を移動
させて全開位置を隣り合う戸板の一端面を面一ないし略
面一にする位置にすることができ、従って全開時におけ
る引き戸の収容スペースの幅寸法を節約しつつ開口部を
より大きくすることができるようになる。
【0007】本発明に好適に適用できる具体的な実施態
様としては、3枚の戸板を前記リンク機構を介して連結
し、両側の戸板に回転軸を相対位置を保つように連結す
るとともに、中央の戸板に回転軸を少なくとも上下方向
に移動可能に連結したものや、2枚の戸板を前記リンク
機構を介して壁体に連結し、壁体から離れた側の戸板及
び壁体に回転軸を相対位置を保つように連結するととも
に、壁体に近い側の戸板に回転軸を少なくとも上下方向
に移動可能に連結したものが挙げられる。
【0008】このような引き戸の厚さが増大しないよう
にするには、前記連結部材を、全開位置において戸板を
迂回する形状にすればよい。このような形状であれば、
隣接する戸板の間隔を連結部材の挿入に必要な最小限度
に設定するだけで戸板の移動を干渉しないようにする効
果を実現できるからである。さらに、この連結部材を戸
板の側端部を迂回する形状にすれば、迂回距離を最短に
できるので、このような連結部材を小さいものにできる
といった効果も奏する。
【0009】これらの効果を得るための具体的な実施態
様としては、前記連結部材が、戸板に向かって開口した
コの字状又はL字状をなすものが挙げられる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図面を参照して説明する。
【0011】本実施形態に係る引き戸Dは、全閉位置S
にある状態を裏側から見た斜視図を図1、全閉位置Sに
ある状態の平面図を図2、全開位置Oにある状態を裏側
から見た斜視図を図3、全開位置Oにある状態の平面図
を図4、分解斜視図を図5にそれぞれ示すように、第1
の戸板1と、第2の戸板2と、第3の戸板3とをリンク
機構を介して相互に連動させるように連結したものであ
る。
【0012】第1の戸板1、第2の戸板2、及び第3の
戸板3は、それぞれ略矩形板状をなすものであり、それ
ぞれ平行に配置してある。全閉位置Sにおいては、図1
及び図2に示すように、第1の戸板1の全開位置O側の
側端部の前方(裏側から見て奥)に第2の戸板2の全閉
位置S側の側端部を、第2の戸板2の全開位置O側の側
端部の前方(裏側から見て奥)に第3の戸板3の全閉位
置S側の側端部をそれぞれ重合させて位置させた状態で
ある。全開位置Oにおいては、これら第1の戸板1、第
2の戸板2、及び第3の戸板3は略完全に重合してい
る。また、本実施形態では通常この引き戸Dの開閉操作
は第1の戸板1を全開位置Oと全閉位置Sとの間で水平
移動させて行うようにし、この第1の戸板1の水平移動
に連動して第2の戸板2が全開位置Oと全閉位置Sとの
間で移動するようにしてある。また、第3の戸板3は、
通常図示しないストッパ等を用いて建物の床体または壁
体などに固定してある。
【0013】しかして、本実施形態に係る引き戸Dは、
第1の戸板1、第2の戸板2、及び第3の戸板3をリン
ク機構を介して相互に連動させるように連結したもので
ある。具体的にこのリンク機構は、第1リンクメンバ4
と、第2リンクメンバ5と、第1の回転軸X1と、第2
の回転軸X2と、第3の回転軸X3と、第4の回転軸X
4と、第1連結部材6と、第2連結部材7とからなる。
これらリンク機構を構成する部材は、図1〜図4に示す
ように、すべて引き戸Dの裏側に配置してある。第1リ
ンクメンバ4の一端部は第1の回転軸X1を介して第1
の戸板1に回転可能に連結され、他端部は第2の回転軸
X2、第4の回転軸X4、及び第1連結部材6を介して
第2の戸板2に回転可能に連結されるようにしている。
一方、第2リンクメンバ5の一端部は第2の回転軸X2
及び第1連結部材6を介して第2の戸板2に回転可能に
連結され、他端部は第3の回転軸X3及び第2連結部材
7を介して第3の戸板3に回転可能に連結されるように
している。第1の回転軸X1は、第1の戸板1の所定位
置に設けられ、その軸心が第1リンクメンバ4の回転中
心をなすようにしている。第2の回転軸X2は第2の戸
板2に上下に移動可能に設けられている。第3の回転軸
X3は第3の戸板3の所定位置に設けられ、その軸心が
第2リンクメンバ5の回転中心をなすようにしている。
第4の回転軸X4は第2の軸X2と同軸をなすように第
1連結部材6に設けられている。第1連結部材6は第1
リンクメンバ4と第2の回転軸X2との間に介在してこ
れらを連結している。また、第1連結部材6は第2リン
クメンバ5と第2の回転軸X2との間にも介在してこれ
らを連結している。第2連結部材7は第2リンクメンバ
5と第3の回転軸X3との間に介在してこれらを連結し
ている。そして、第1連結部材6は、第1の戸板1を第
2の回転軸X2の軸心を越えて全開位置Oと全閉位置S
との間で移動できるように構成してあり、第2連結部材
7は、第2の戸板2を第3の回転軸X3の軸心を越えて
全開位置Oと全閉位置Sとの間で移動できるように構成
してある。
【0014】本実施形態では、このように構成したリン
ク機構において、第1の回転軸X1、第2の回転軸X
2、及び第3の回転軸X3それぞれの軸心を3つの頂点
とする三角形は、戸板の位置に関わらず、第1の回転軸
X1と第2の回転軸X2との間の距離と、第2の回転軸
X2と第3の回転軸X3との間の距離が等しい二等辺三
角形をなし、この等しい二辺に沿って第1リンクメンバ
4及び第2リンクメンバ5を配置してある。従って、第
2の回転軸X2は第1の回転軸X1と第3の回転軸X3
とを結ぶ線分の垂直二等分線上にある。なお、本実施形
態では、第1の回転軸X1と第3の回転軸X3との高さ
位置は一致させてあり、前記垂直二等分線は鉛直方向に
延びる。また、第2の回転軸X2はこれら第1の回転軸
X1及び第3の回転軸X3より上方に配置してある。
【0015】さらに詳述すると、第1リンクメンバ4
は、細長い板状をなし、第1の戸板1の裏側に、この第
1の戸板1と平行に配置している。そして、前述したよ
うにその一端部を第1の回転軸X1を介して第1の戸板
1に、他端部を第4の回転軸X4、第1連結部材6及び
第2の回転軸X2を介して第2の戸板2にそれぞれ回転
可能に連結している。なお、本実施形態では、一端部に
第1の回転軸X1を挿し通すための第1軸挿通孔4a
を、他端部には第1連結部材6と連結するための第4軸
挿通孔4bをそれぞれ設けてある。また、第1の戸板1
との間には中空のパイプ状をなすスペーサ41を介在さ
せてこの第1リンクメンバ4が奥行き方向に動かないよ
うにしてある。
【0016】第2リンクメンバ5は、細長い板状をな
し、第1の戸板と第2の戸板2との中間にこれら第1の
戸板及び第2の戸板2と平行に配置している。そして、
前述したようにその一端部を第1連結部材6及び第2の
回転軸X2を介して第2の戸板2に、他端部を第2連結
部材7及び第3の回転軸X3を介して第3の戸板3にそ
れぞれ回転可能に連結している。なお、本実施形態で
は、図1、図5、図6及び図7に示すように、その一端
部に第1連結部材6を、他端部に第2連結部材7をそれ
ぞれ一体に設けてある。
【0017】第1の回転軸X1は、本実施形態ではその
一端部に雄ねじ部を、他端部にはねじ頭部を備えてなる
ものであり、この雄ねじ部を、第1の戸板1の下端部の
全開位置O側の端部の所定位置に設けられた雌ねじ穴H
1にねじ止めして固定するようにしてある。そして、前
記ねじ頭部と第1の戸板1とにより第1リンクメンバ4
の下端部を挟み、第1リンクメンバ4をこの第1の回転
軸X1の軸心を中心として回転できるように取り付けて
ある。
【0018】第2の回転軸X2は、本実施形態ではその
先端部に転動輪Tを設けてあり、この転動輪Tが第2の
回転軸X2の軸心を中心として回転するようにしてあ
る。そして、この転動輪Tを、第2の戸板2の上部の全
開位置O側の端部に設けた鉛直方向に延びる溝M1に嵌
め込み、この転動輪Tと連動して上下に移動可能に第2
の戸板2に取り付けるようにしてある。また、この第2
の回転軸X2は、後述する第1連結部材6の第2軸受け
部材61の先端部に固定してある。そして、この第1連
結部材6と一体に設けた第2リンクメンバ5の一端をこ
の第2の回転軸X2と連動させるようにしてある。な
お、前記溝M1には、第2の回転軸X2及び転動輪Tが
奥行き方向に動かないようにするために、転動輪Tの第
2の回転軸X2側の面に対向する面を有する押さえ壁M
1aを設けてある。
【0019】第3の回転軸X3は、本実施形態ではその
一端部に雄ねじ部を、他端部にはねじ頭部を備えてなる
ものであり、この雄ねじ部を、第3の戸板3の下端部の
全開位置O側の端部の所定位置に設けられた雌ねじ穴H
2にねじ止めして固定するようにしてある。そして、前
記ねじ頭部と第3の戸板3とにより後述する第2連結部
材7の基板71を挟み、第2連結部材7に一体に設けた
第2リンクメンバ5をこの第3の回転軸X3の軸心を中
心として回転できるように取り付けてある。なお、本実
施形態では、図1に示すように、前記ねじ頭部の突出を
抑え、引き戸D全体の厚さを抑えるために、この第3の
回転軸X3を挿し通すための前記基板71に設けた第3
軸挿通孔71aの周辺の部分71bを、雌ねじ穴H2周
辺に形成した座繰り部31に収納可能に構成してある。
【0020】第4の回転軸X4は、第1リンクメンバ4
を第1連結部材6を介して第2の戸板2に回転可能に連
結するためのものである。また、その一端部に雄ねじ部
を、他端部にはねじ頭部を備えてなるものである。そし
てこの雄ねじ部を、前記第1リンクメンバ4に設けた挿
通孔4bに挿し通し、第1連結部材6の後述する第4軸
受け部材62に設けた雌ねじ穴62aにねじ止めするよ
うにしてある。そして、前記ねじ頭部と前記第4軸受け
部材62とにより第1リンクメンバ4を挟み、第1リン
クメンバ4の一端をこの第4の回転軸X4と連動させる
ように取り付けてある。
【0021】第1連結部材6は、図1〜図4に示すよう
に、戸板と平行な板状をなす第2軸受け部材61と、同
じく戸板と平行な板状をなす第4軸受け部材62と、側
板63とからなり、側板63の一端を第2軸受け部材6
1の全開位置O側の側端、他端を第4軸受け部材62の
全開位置O側の側端にそれぞれ連結して断面視コの字状
をなすようにしてある。また、図6及び図7に示すよう
に、第2軸受け部材61の先端部には第2の回転軸X2
を固定してある。第4軸受け部材62の先端部には第4
の回転軸X4を第2の回転軸X2と同軸に固定するため
の雌ねじ穴62aを備えている。全開位置Oにおいて
は、第1の戸板1と第2の戸板2との中間に第2軸受け
部材61、第1の戸板1を挟んで第2軸受け部材61と
反対側に第4軸受け部材62、第1の戸板の側端面1a
とわずかに隙間をおいて側板63がそれぞれ位置し、第
1の戸板1に向かって開口する形状をなす。すなわち、
第1の戸板1は第2の回転軸X2の後方(裏側から見て
手前)に位置する。ここで、第1の戸板1と第2軸受け
部材61との間隔、及び第2軸受け部材61と第2の戸
板2との間隔はわずかである。すなわち、第1の戸板1
と第2の戸板2との間隔は、第2軸受け部材61の厚み
と略同一であり、この第2軸受け部材61を挿入し得る
略必要最低限に設定している。そして、図3及び図4に
示すように、連結材63の側面63aは、全開位置Oに
おいては第3の戸板3の側面3aと面一になるようにし
てある。一方、全閉位置Sにおいては、前述したように
第1の戸板1の全開位置O側の側端部の前方(裏側から
見て奥)に第2の戸板2の全閉位置S側の側端部を重合
させて配置した状態であり、第1連結部材6は第2の戸
板2の上部の全開位置O側の端部に位置する。このと
き、図1及び図2に示すように、第1の戸板1は第2の
回転軸X2の後方(裏側から見て手前)にはない。
【0022】第2連結部材7は、図1〜図4に示すよう
に、基板71と、側板72とからなり、側板72の一端
を基板71の全開位置O側の側端に連結して、断面視L
字状をなすようにしてある。側板72の他端は第2リン
クメンバ5の全開位置O側の側端に連結してある。全開
位置Oにおいては、第2の戸板2と第3の戸板3との中
間に基板71、第2の戸板の側端面2aとわずかに隙間
をおいて側板72がそれぞれ位置し、第2の戸板2に向
かって開口している。第2の戸板2と基板71との間
隔、及び基板71と第3の戸板3との間隔はわずかであ
る。すなわち、第2の戸板2と第3の戸板3との間隔
は、基板71の厚みと略同一であり、この基板71を挿
入し得る略必要最低限に設定している。本実施形態で
は、基板71及び側板72にはそれぞれ第2の戸板2の
正面2b及び側面2aに対向する内向き面71c、72
bを備えている。すなわち、第2の戸板2は第3の回転
軸X3の後方(裏側から見て手前)に位置する。また、
図6及び図7に示すように、基板71の先端部に第3の
回転軸X3を挿し通すための第3軸挿通孔71aを備え
ている。そして、この第2連結部材7の側板72の側面
72aも、図3及び図4に示すように、全開位置Oにお
いては第3の戸板3の側面3aと面一になるようにして
ある。一方、全閉位置Sにおいては、前述したように第
2の戸板2の全開位置O側の側端部の前方(裏側から見
て奥)に第3の戸板3の全閉位置S側の側端部を重合さ
せて配置した状態であり、第2連結部材7は第3の戸板
3の下端部の全開位置O側の端部に位置する。このと
き、図1及び図2に示すように、第2の戸板2は第3の
回転軸X3の後方(裏側から見て手前)にはない。
【0023】この引き戸Dを開閉する方法を以下に示
す。まず、第1の戸板1を全開位置Oに向けて平行に移
動させる。すると、第1の戸板に固定して設けた第1の
回転軸X1も移動する。一方、前述のように、第3の戸
板3は移動しないように固定してあるので、この第3の
戸板3に固定して設けた第3の回転軸X3も移動しな
い。従って、第1の回転軸X1と第3の回転軸X3との
間の間隔が狭まる。すると、第1リンクメンバ4により
連結された第1の回転軸X1と第2の回転軸X2との距
離、及び第2リンクメンバ5により連結された第2の回
転軸X2と第3の回転軸X3との距離を一定に保つため
に、第1リンクメンバ4が第1の回転軸X1を中心に、
第2リンクメンバ5が第3の回転軸X3を中心にそれぞ
れ回転し、第2の回転軸X2を第1の回転軸X1と第3
の回転軸X3とを結ぶ線分の垂直二等分線に沿って上方
に移動させる。この垂直二等分線は、第1の回転軸X1
の移動距離の半分だけ平行移動する。このとき、第2の
戸板2は第2の回転軸X2の先端に備えられた転動輪T
に溝M1を押され、第1の回転軸X1を固定した第1の
戸板1の移動距離の半分だけ平行移動する。そして、第
1の戸板1が全開位置Oに移動すると、この第1の戸板
1に連動して第2の戸板2も全開位置Oに移動する。こ
のとき、前述したように全閉位置Sにおいては第2の回
転軸X2の後方には第1の戸板1はなく、第3の回転軸
の後方には第2の戸板2はないのに対して、全開位置O
においてはこれも前述したように第2の回転軸X2の後
方に第1の戸板1が、第3の回転軸の後方に第2の戸板
2がそれぞれある。従って、全閉位置Sから全開位置O
にこの引き戸Dを移動すると、第1の戸板1は第2の回
転軸X2、第2の戸板2は第3の回転軸X3の軸心を越
える。この引き戸Dを全開位置Oから全閉位置Sに移動
させるには、逆に第1の戸板1を全閉位置Sに向けて移
動させれば、同様に、このリンク機構の作用により第2
の戸板2は連動して全閉位置Sに向かって移動し、第1
の戸板1が全閉位置Sに到達すると第2の戸板2も全閉
位置Sに到達する。
【0024】以上詳述したように、第1の戸板1が第2
の回転軸X2の軸心を越えて、また、第2の戸板2が第
3の回転軸X3の軸心を越えてそれぞれ全閉位置Sから
全開位置Oに移動できるように第1連結部材6及び第2
連結部材7を構成した。その結果、第2の回転軸を第2
の戸板から面板方向に突出させて第1リンクメンバ及び
第2リンクメンバに、第3の回転軸を第3の戸板から面
板方向と直交する方向に突出させて第2リンクメンバに
それぞれ連結させる従来の構成に比べ、回転軸X2又は
X3の軸心と戸板1又は2の側端との距離分だけ多く戸
板1又は2を移動でき、さらに第1〜第3の戸板1〜3
の全開位置O側の端面を略面一にすることができるの
で、全開位置Oにおける引き戸Dの収容スペースの幅寸
法を節約しつつ開口部をより大きくすることができる。
【0025】そして、第2の戸板2の上部の全開位置O
側の端部に設けた第2の回転軸X2に連結された第1連
結部材6を、第1の戸板1に向かって開口した断面視コ
の字状をなして全開位置Oにおいて第1の戸板1の全開
位置O側の側端部を迂回するよな形状にしたので、第1
の戸板1の移動を干渉しないようにする効果を、第1の
戸板1と第2の戸板2との間の間隔をこの第1連結部材
6を挿入し得る最小限度に設定し、上下のレール等の障
害にならないようにして実現できるとともに、この第1
連結部材6が第1の戸板1を迂回する距離を最短にでき
るので、この第1連結部材6を小さくできる。また、第
3の戸板3の下端部の全開位置O側の端部に設けた第3
の回転軸X3に連結された第2連結部材7を、第2の戸
板2に向かって開口した断面視L字状をなすようにして
全開位置Oにおいて第2の戸板2の全開位置O側の側端
部を迂回する形状にしたので、第2の戸板2の移動を干
渉しないようにする効果を、第2の戸板2と第3の戸板
3との間の間隔をこの第2連結部材7を挿入し得る最小
限度に設定し、上下のレール等の障害にならないように
して実現できるとともに、この第2連結部材7が第2の
戸板2を迂回する距離を最短にできるので、この第2連
結部材7を小さくできる。そして、第1の戸板1と第2
の戸板2との間の間隔及び第2の戸板2と第3の戸板3
との間の間隔を、それぞれ第1連結部材6及び第2連結
部材7を挿入し得る必要最低限度に設定したことから、
引き戸Dの厚さの増加を必要最小限に抑えることができ
る。
【0026】なお、本発明は以上述べたような実施形態
に限られない。例えば、第3の戸板でなく、第1の戸板
1を固定するように構成し、第3の戸板3を移動させる
ようにしてもよい。また、第3の戸板を壁体等に固定す
る代わりに、最初から第2の戸板と壁体とをリンクメン
バを介して連結するようにし、第1の戸板及び壁体に回
転軸を固定して、第2の戸板に回転軸を上下方向に移動
可能に取り付けるように構成してもよい。これらの実施
形態でも、前記実施形態と同様の効果が得られる。
【0027】また、第2リンクメンバ、第1連結部材、
及び第2連結部材を一体に備えるようにする代わりに、
第1連結部材を構成し、第2の軸及びその先端に取り付
けた車輪と一体をなす車軸受け部材、同じく第1連結部
材を構成し、第4の軸を取り付けるための第4軸受け部
材、及び第2連結部材を構成し、第3の軸を取り付ける
ための第3軸受け部材をそれぞれ別体に構成して第1及
び第2の戸板の方向に開口した断面視コの字状の第2リ
ンクメンバに取り付ける態様も考えられる。この場合、
車軸受け部材、第4軸受け部材、及び第3軸受け部材を
断面視L字状にしてそれぞれ第2リンクメンバの側面に
固定するようにするとよい。
【0028】第1連結部材及び第2連結部材の断面形状
は、コの字状やL字状にする必要はなく、例えば戸板に
向かって開口したU字状や4分の1円弧状等、全開位置
において戸板の側端部を迂回できる形状であれば何でも
よい。
【0029】加えて、固定して取り付ける回転軸の高さ
位置をそろえる必要はないし、3つの回転軸それぞれの
軸心を3つの頂点となす三角形が二等辺三角形となるよ
うにする必要はない。この場合移動可能に構成した回転
軸は、この回転軸を取り付けた戸板に対して水平方向に
も動き得るが、斜め方向の直線状等、移動可能に構成し
た回転軸の軌跡に対応してこの回転軸を取り付ける溝を
設ければよい。
【0030】さらに、連結部材の形状は、全開位置にお
いて戸板の上部を上方からかぶせるような形状等、戸板
を全開位置と全閉位置との間で前記軸の軸心を越えて移
動できるように構成してあればよい。
【0031】そして、4枚以上の戸板をリンク機構を介
して連動させるようにしたもの、または3枚の戸板を壁
体に連結し、リンク機構を介して連動させるようにした
ものを、同様に戸板を全開位置と全閉位置との間で前記
軸の軸心を越えて移動できるように構成してもよい。
【0032】
【発明の効果】本発明は、以上に詳述したように、引き
戸の戸板を連動させるリンク機構を、戸板の運動を隣接
する戸板に伝えるリンクメンバと、戸板に連結され、リ
ンクメンバの回転中心をなす回転軸と、前記リンクメン
バと前記回転軸との間に介在してこれらを連結する連結
部材とを具備するものとし、戸板が前記回転軸の軸心を
越えて移動できるように前記連結部材を構成したもので
ある。このように構成したことにより、従来の戸板から
回転軸を突出させてリンクメンバを直接取り付ける構成
のものと異なり、戸板が回転軸に当たって移動が止まる
ことがなくなるので、回転軸の軸心から戸板の端面まで
の距離だけさらに戸板を移動させて全開位置を隣り合う
戸板の一端面を面一ないし略面一にする位置にすること
ができ、従って全開時における引き戸の収容スペースの
幅寸法を節約しつつ開口部をより大きくすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における引き戸の全閉位置
を示す裏側からの斜視図。
【図2】同実施形態における引き戸の全閉位置を示す平
面図。
【図3】同実施形態における引き戸の全開位置を示す裏
側からの斜視図。
【図4】同実施形態における引き戸の全開位置を示す平
面図。
【図5】同実施形態における引き戸の分解斜視図。
【図6】同実施形態における第2リンクメンバ、第1連
結部材、及び第2連結部材を示す側面図。
【図7】同実施形態における第2リンクメンバ、第1連
結部材、及び第2連結部材を示す正面図。
【符号の説明】
D…引き戸 1…第1の戸板 2…第2の戸板 3…第3の戸板 4…第1リンクメンバ 5…第2リンクメンバ 6…第1連結部材 7…第2連結部材 X1…第1の回転軸 X2…第2の回転軸 X3…第3の回転軸 O…全開位置 S…全閉位置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数枚の戸板をリンク機構を介して相互に
    連動させるように連結し、全開位置と全閉位置との間で
    移動可能に構成したものであって、前記リンク機構が、
    少なくとも、戸板の運動を隣接する戸板に伝えるリンク
    メンバと、戸板に設けられ、リンクメンバの回転中心を
    なす回転軸と、前記リンクメンバと前記回転軸との間に
    介在してこれらを連結する連結部材とを具備するもので
    あり、戸板が前記回転軸の軸心を越えて移動できるよう
    に前記連結部材を構成したことを特徴とする引き戸。
  2. 【請求項2】3枚の戸板を前記リンク機構を介して連結
    し、両側の戸板の所定位置に回転軸を設けるとともに、
    中央の戸板には回転軸を少なくとも上下方向に移動可能
    に設けたことを特徴とする請求項1記載の引き戸。
  3. 【請求項3】2枚の戸板を前記リンク機構を介して壁体
    に連結し、壁体から離れた側の戸板及び壁体の所定位置
    に回転軸を設けるとともに、壁体に近い側の戸板には回
    転軸を少なくとも上下方向に移動可能に設けたことを特
    徴とする請求項1記載の引き戸。
  4. 【請求項4】前記連結部材を、全開位置において戸板の
    側端部を迂回する形状にしたことを特徴とする請求項
    1、2、又は3記載の引き戸。
  5. 【請求項5】前記連結部材が、戸板に向かって開口した
    コの字状又はL字状をなすものであることを特徴とする
    請求項4記載の引き戸。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008075438A (ja) * 2006-08-25 2008-04-03 Okamura Corp 引違い扉のリンク装置
JP2009084925A (ja) * 2007-10-01 2009-04-23 Kokuyo Co Ltd 引戸のロック装置及び収納装置

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