JP2003155473A - 蓄冷剤、蓄冷パック及び保冷ボックス - Google Patents

蓄冷剤、蓄冷パック及び保冷ボックス

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JP2003155473A JP2001356294A JP2001356294A JP2003155473A JP 2003155473 A JP2003155473 A JP 2003155473A JP 2001356294 A JP2001356294 A JP 2001356294A JP 2001356294 A JP2001356294 A JP 2001356294A JP 2003155473 A JP2003155473 A JP 2003155473A
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E70/00Other energy conversion or management systems reducing GHG emissions
    • Y02E70/30Systems combining energy storage with energy generation of non-fossil origin

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、上記課題を解決し、安定し
て且つ安価に供給される材料のみを使用しつつ、蓄冷持
続時間が長く、長時間の保冷輸送、保冷保管、保冷陳列
等に適する蓄冷剤、蓄冷パック及び保冷ボックスを提供
する。 【解決手段】 乳酸ナトリウム2重量%の水溶液に、ア
クリルアミドとアクリル酸塩との共重合架橋体3重量%
を蓄冷持続時間延長剤とし、ポリエチレンオキサイド1
重量%を蓄冷持続時間延長補助剤として添加してなる蓄
冷剤を、蓄冷パック1に注入し、冷凍庫で冷却して凝固
させた。この蓄冷剤入り蓄冷パック1を保冷ボックス2
に入れて温度変化を計測したところ、従来品と比較し
て、蓄冷持続時間が長いことが確認された。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷蔵又は冷凍を必
要とする各種物品(例えば、食料品、飲料品、化学品、
医薬品、血液、臓器、動植物等)の長時間の保冷輸送、
保冷保管、保冷陳列等に使用する蓄冷剤、蓄冷パック及
び保冷ボックスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、塩化ナトリウムの水溶液より
なる蓄冷剤が多用されているが、(ア)蓄冷持続時間が
短い(使用開始時の冷却性能は12時間も経過すると無
くなる)、(イ)過冷却現象(理論上の相転移温度(凝
固点)を過ぎても相転移(凝固)しないこと)を起こし
て余分のエネルギーを必要とする、という問題があっ
た。
【0003】また、ドライアイスよりなる蓄冷剤も広く
使用されているが、(ウ)蓄冷持続時間が短く、同時間
を過ぎると蓄冷性が急に無くなる、(エ)炭酸ガスを放
出するので地球環境に悪い、という問題があった。
【0004】そこで、本発明者は先に、塩化ナトリウム
等の金属塩の水溶液に、蓄冷持続時間延長剤としてノニ
オン系ポリマーであるN−ビニルアセトアミドの重合体
を添加したものを用いると、蓄冷持続時間が延長され、
過冷却温度が小さくなることを見出し、有望な蓄冷剤と
して提案した(特開2000−351963号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、N−ビニル
アセトアミドの重合体は、用途が限られていて供給量が
少ないため、今後の供給及び価格の安定性に問題があっ
た。
【0006】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、安定して且つ安価に供給される材料のみを使用しつ
つ、蓄冷持続時間が長く、長時間の保冷輸送、保冷保
管、保冷陳列等に適する(さらに好ましくは過冷却現象
がほとんど起こらない)蓄冷剤、蓄冷パック及び保冷ボ
ックスを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、次の手段(1)〜(3)をとった。なお、本発明に
おいて「蓄冷」とは、常温以下の温度を蓄える能力をい
う。
【0008】(1)金属塩又はアンモニウム塩の水溶液
に、アクリルアミドとアクリル酸塩との共重合架橋体が
蓄冷持続時間延長剤として添加されていることを特徴と
する蓄冷剤。
【0009】金属塩又はアンモニウム塩としては、塩化
ナトリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、硫酸
ナトリウム、乳酸ナトリウム、酸化亜鉛、塩化アンモニ
ウム、硫酸アンモニウム等を例示することができ、この
群から選ばれる少なくとも一つを含むものとすることが
できる。蓄冷剤中の金属塩又はアンモニウム塩の添加量
は、特に限定されないが、2〜60重量%が好ましい。
【0010】蓄冷剤中のアクリルアミドとアクリル酸塩
との共重合架橋体の添加量は、特に限定されないが、1
〜7重量%が好ましい。同範囲より少ないと蓄冷持続時
間延長作用が弱くなり、同範囲より多いと蓄冷持続時間
延長作用がさほど変わらない割にコストが高くなる。ア
クリルアミドとアクリル酸塩との共重合架橋体の基本構
造を、次の化1に示す。
【0011】
【化1】
【0012】また、前記水溶液にポリエーテルが蓄冷持
続時間延長補助剤として添加されていることが好まし
い。ポリエーテルとしては、特に限定されないが、ポリ
エチレンオキサイドを例示することができる。蓄冷剤中
のポリエチレンオキサイドの添加量は、特に限定されな
いが、1〜5重量%が好ましい。
【0013】また、前記水溶液に過冷却防止剤が添加さ
れていることが好ましい。この過冷却防止剤としては、
酢酸ナトリウム、ホウ酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウ
ム、黒鉛等を例示することができ、この群から選ばれる
少なくとも一つを含むものとすることができる。蓄冷剤
中の例えば酢酸ナトリウムの添加量は、特に限定されな
いが、1〜5重量%が好ましい。
【0014】この蓄冷剤は、−55℃〜10℃の温度範
囲で液体から固体への相転移現象を現すものであること
が好ましい。相転移現象を起こす温度は、主として金属
塩又はアンモニウム塩の種類と添加量により決まり、次
の表1に、使用する温度範囲ごとに好ましい金属塩又は
アンモニウム塩の種類と添加量(蓄冷剤中の重量%)を
例示する。
【0015】
【表1】
【0016】(2)樹脂製のパックに上記(1)記載の
蓄冷剤が注入されてなる蓄冷パック。
【0017】(3)発泡樹脂製の保冷ボックスに上記
(2)記載の蓄冷パックが装架されてなる保冷ボック
ス。
【0018】
【発明の実施の形態】[第一実施形態]まず、第一実施
形態の実施例の蓄冷剤は、下記の表2に示す通り、乳
酸ナトリウム2重量%の水溶液に、アクリルアミドとア
クリル酸塩との共重合架橋体であるカサップ(昭和電工
(株)製の商品名)3重量%を蓄冷持続時間延長剤とし
て添加するとともに、ポリエチレンオキサイド1重量%
を蓄冷持続時間延長補助剤として添加してなるものであ
る。アクリルアミドとアクリル酸塩との共重合架橋体の
添加により、蓄冷剤はゲル状となる。また、比較例の
蓄冷剤として、同程度の蓄冷能力を有する従来用いてい
た蓄冷剤を用意した。
【0019】
【表2】
【0020】実施例の蓄冷剤を、図2に示すような上
部及び下部に一つ、左右側面部に二つづつの取付部6が
設けられている樹脂製の扁平な蓄冷パック1に1個当た
り約1kg注入し、−35℃の冷凍庫で15時間冷却し
て、凝固させた。この蓄冷剤入り蓄冷パック1の1個
を、図1に示すように保冷輸送に使用される発泡スチロ
ール樹脂製の保冷ボックス2に装架した。この保冷ボッ
クス2は、内法横幅:約31.5cm、内法奥行:約2
6cm、内法深さ:約21cm、各部の厚さ:約2c
m、内容積:約17.2リットルの本体3と、該本体3
の上面開口に被せる蓋4とからなるものである。本体3
の右壁及び左壁の内面上部にはそれぞれ一つの取付溝5
が形成されており、各取付溝5に蓄冷剤入り蓄冷パック
1の上部又は下部の取付部6を嵌合し、1個の蓄冷剤入
り蓄冷パック1を保冷ボックス2の上部にかぶせるよう
に横にして装架する。
【0021】また、比較例の蓄冷剤は、類似の蓄冷パ
ック(図示略)に1個当たり約1kg注入して、実施例
と同様に冷凍庫で冷却して凝固させた。この蓄冷剤入
り蓄冷パックを、同様の保冷ボックス2に同様に装架し
た。
【0022】実施例の蓄冷剤が入った保冷ボックス2
と、比較例の蓄冷剤が入った別の保冷ボックス2を、
気温25℃〜30℃の部屋に設置し、図1(a)に示す
ボックス内下部L(本体3の内底面の位置)における温
度変化を13時間にわたって計測した。なお、この13
時間中、1回も蓋4を開けなかった。また、保冷ボック
ス2内には何も物品を入れなかった。
【0023】図3に実施例の蓄冷剤が入った保冷ボッ
クス2における温度変化(実線)と、比較例の蓄冷剤
が入った保冷ボックス2における温度変化(破線)を示
す。この結果から明らかな通り、従来品である比較例
は、ボックス内下部Lが一旦−12℃付近まで下降する
ものの、徐々に温度上昇があり、10時間経過すると1
0℃以上に上昇した。これに対し、実施例は、ボック
ス内下部Lが−8℃付近まで下降し、温度上昇はあるも
のの約5℃を長時間維持し、13時間経過後に10℃と
なった。この結果は、本実施例の蓄冷剤は10〜0℃
付近で液体から固体への相転移現象がおきており、従来
品と比較して、最適な蓄冷温度で安定して蓄冷持続時間
を延長することができ、長時間の保冷輸送、保冷保管、
保冷陳列等に最適な特性を有していることを示してい
る。
【0024】[第二実施形態]第二実施形態の蓄冷剤
は、前記の表2に示す通り、四つの実施例〜を含
み、塩化アンモニウムの水溶液に、カサップ4又は5重
量%を蓄冷持続時間延長剤として添加するとともに、ポ
リエチレンオキサイド1重量%を蓄冷持続時間延長補助
剤とし、酢酸ナトリウム3重量%を過冷却防止剤として
添加してなるものである。実施例〜の蓄冷剤は、主
として塩化アンモニウムの濃度が異なっている。また、
比較例は、実施例の蓄冷剤からカサップのみを除い
た蓄冷剤を用いた。
【0025】実施例〜、比較例の蓄冷剤を、第一
実施形態と同様に、約1kgを蓄冷パック1に封入し、
保冷ボックス2(厚さ約2cm)と発泡スチロール樹脂
の各部の厚さのみ異なる保冷ボックス10(厚さ約5c
m、図示略)の上部に装架した。
【0026】実施例の蓄冷剤が入った保冷ボックス1
0と、比較例の蓄冷剤が入った別の保冷ボックス10
を、気温40℃の部屋に設置し、ボックス内下部L(本
体の内底面の位置、図示略)における温度変化を24時
間にわたって計測した。なお、この24時間中、1回も
蓋を開けなかった。また、保冷ボックス10内には何も
物品を入れなかった。
【0027】図4に実施例の蓄冷剤が入った保冷ボッ
クス10における温度変化と、比較例の蓄冷剤が入っ
た別の保冷ボックス10における温度変化とを示す。こ
の結果から明らかな通り、比較例の蓄冷剤は、ボック
ス内下部Lが一旦−20℃付近まで下降するものの徐々
に温度上昇し、10時間経過すると0℃以上に上昇し
た。これに対し、実施例の蓄冷剤は、ボックス内下部
Lが一旦−15℃付近まで下降した後、すぐに−10℃
〜−5℃付近まで上昇し、−5℃をわずかな変化で長時
間維持し、10時間経過してもなお−4℃程度の保冷性
があった。その後は温度上昇し、11時間経過後は0℃
以上に上昇した。この結果は、気温40℃という過酷に
状態においても、実施例の蓄冷剤は−5℃付近で液体
から固体への相転移現象がおきており、従来品と比較し
て、最適な蓄冷温度で安定して蓄冷持続時間を延長する
ことができ、長時間の保冷輸送、保冷保管、保冷陳列等
に最適な特性を有していることを示している。
【0028】同様に、実施例、、の蓄冷剤が入っ
た保冷ボックス10は、それぞれボックス内下部Lの温
度が約−10℃、約−15℃、約−20℃で安定して蓄
冷持続時間を延長することができた。
【0029】[第三実施形態]第三実施形態の実施例
の蓄冷剤は、表2に示すように、硫酸アンモニウム30
重量%、塩化アンモニウム20重量%、塩化マグネシウ
ム5重量%の水溶液に、カサップ5重量%を蓄冷持続時
間延長剤として添加し、酢酸ナトリウム5重量%を過冷
却防止剤として添加してなるものである。
【0030】実施例の蓄冷剤を、実施例と同様に、
約1kgを蓄冷パック1に封入し、第二実施形態と同様
の保冷ボックス10の上部に装架した。この保冷ボック
ス10を、気温25℃〜30℃の部屋に設置し、ボック
ス内下部Lにおける温度変化を20時間にわたって計測
した。なお、この20時間中、1回も蓋を開けなかっ
た。また、保冷ボックス10内には何も物品を入れなか
った。
【0031】図5に実施例の蓄冷剤が入った保冷ボッ
クス10における温度変化を示す。この結果から明らか
な通り、ボックス内下部Lが一旦−24℃付近まで下降
し、その後−24℃付近をわずかな変化で長時間維持
し、10時間経過してもなお−22℃程度の保冷性があ
り、さらに、20時間経過してもなお−20℃程度の保
冷性があった。この結果は、実施例の蓄冷剤は−22
℃付近で液体から固体への相転移現象がおきており、安
定した蓄冷温度で蓄冷持続時間を延長することができ、
長時間の保冷輸送、保冷保管、保冷陳列等に最適な特性
を有していることを示している。
【0032】[第四実施形態]第四実施形態の蓄冷剤
は、表2の通り二つの実施例を含み、実施例の蓄冷剤
は、塩化マグネシウム58重量%、塩化カルシウム5重
量%の水溶液及び実施例の蓄冷剤は、塩化カルシウム
58重量%の水溶液として、さらに、実施例、共
に、カサップ5重量%を蓄冷持続時間延長剤とし、ポリ
エチレンオキサイド1重量%を蓄冷持続時間延長補助剤
とし、酢酸ナトリウム5重量%を過冷却防止剤として添
加し、さらに、香剤としてハッカオイル0.1重量%を
添加してなるものである。
【0033】実施例、の蓄冷剤を、実施例と同様
に、約1kgを蓄冷パック1に封入し、第二実施形態と
同様の保冷ボックス10の上部に装架した。この保冷ボ
ックス10を、外気温25℃〜30℃の部屋に設置し、
ボックス内下部Lにおける温度変化を21時間にわたっ
て計測した。なお、この21時間中、1回も蓋を開けな
かった。また、保冷ボックス10内には何も物品を入れ
なかった。
【0034】図6に実施例、の蓄冷剤が入った保冷
ボックス10における温度変化(実施例は実線、実施
例は破線)を示す。この結果から明らかな通り、実施
例の場合は、ボックス内下部Lが一旦−50℃付近ま
で下降し、多少の温度上昇は見られるもの−40℃〜−
30℃付近で長時間維持し、16時間経過してもなお−
30℃程度の保冷性があり、さらに、20時間経過し−
10℃程度に温度上昇が見られた。実施例の場合は、
ボックス内下部Lが一旦−62℃付近まで下降し、多少
の温度上昇は見られるものの−55℃〜−45℃付近で
長時間維持し、17時間経過してもなお−46℃程度の
保冷性があり、さらに、20時間経過し−40℃程度に
温度上昇が見られた。この結果は、実施例、の蓄冷
剤はそれぞれ−30℃付近、−50℃付近で液体から固
体への相転移現象がおきており、安定した蓄冷温度で蓄
冷持続時間を延長することができ、長時間の保冷輸送、
保冷保管、保冷陳列等に最適な特性を有していることを
示している。
【0035】なお、本発明は前記実施形態に限定される
ものではなく、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変
更して具体化することもできる。
【0036】(1)蓄冷持続時間延長剤として、アクリ
ルアミドとアクリル酸塩との共重合架橋体とポリ・N−
ビニルアセトアミドとを混合して用いること。 (2)蓄冷剤が3kg封入できる蓄冷パックを使用した
り、保冷ボックスの容量が40リットルのものを使用し
たりすること。
【0037】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明に係る蓄冷
剤、蓄冷パック及び保冷ボックスは、安定して且つ安価
に供給される材料のみを使用しつつ、蓄冷持続時間が長
く、長時間の保冷輸送、保冷保管、保冷陳列等に適する
という優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態に係る蓄冷剤を保冷ボッ
クスに使用した例を示し、(a)は保冷ボックスの縦断
面図、(b)は本体の平面図((a)のII−II断
面)である。
【図2】同蓄冷剤を注入した蓄冷パックの斜視図であ
る。
【図3】同第一実施形態に係る実施例又は比較例の
蓄冷剤が入った保冷ボックスにおける温度変化を示すグ
ラフである。
【図4】本発明の第二実施形態に係る実施例又は比較
例の蓄冷剤が入った保冷ボックスにおける温度変化を
示すグラフである。
【図5】本発明の第三実施形態に係る実施例の蓄冷剤
が入った保冷ボックスにおける温度変化を示すグラフで
ある。
【図6】本発明の第四実施形態に係る実施例、の蓄
冷剤が入った保冷ボックスにおける温度変化を示すグラ
フである。
【符号の説明】
1 蓄冷パック 2 保冷ボックス 3 本体 4 蓋 5 取付溝 6 取付部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属塩又はアンモニウム塩の水溶液に、
    アクリルアミドとアクリル酸塩との共重合架橋体が蓄冷
    持続時間延長剤として添加されていることを特徴とする
    蓄冷剤。
  2. 【請求項2】 前記金属塩又は前記アンモニウム塩が、
    塩化ナトリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、
    硫酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、酸化亜鉛、塩化アン
    モニウム又は硫酸アンモニウムの群から選ばれる少なく
    とも一つを含むものである請求項1記載の蓄冷剤。
  3. 【請求項3】 前記蓄冷剤中の金属塩又はアンモニウム
    塩の添加量が、2〜60重量%である請求項2記載の蓄
    冷剤。
  4. 【請求項4】 前記蓄冷剤中のアクリルアミドとアクリ
    ル酸塩との共重合架橋体の添加量が、1〜7重量%であ
    る請求項1〜3のいずれか一項に記載の蓄冷剤。
  5. 【請求項5】 前記水溶液に、ポリエーテルが蓄冷持続
    時間延長補助剤として添加されている請求項1〜4のい
    ずれか一項に記載の蓄冷剤。
  6. 【請求項6】 前記ポリエーテルが、ポリエチレンオキ
    サイドを含むものである請求項5記載の蓄冷剤。
  7. 【請求項7】 前記蓄冷剤中のポリエチレンオキサイド
    の添加量が、1〜5重量%である請求項6記載の蓄冷
    剤。
  8. 【請求項8】 前記水溶液に、過冷却防止剤が添加され
    ている請求項1〜7のいずれか一項に記載の蓄冷剤。
  9. 【請求項9】 前記過冷却防止剤が、酢酸ナトリウム、
    ホウ酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム又は黒鉛の群か
    ら選ばれる少なくとも一つを含むものである請求項8記
    載の蓄冷剤。
  10. 【請求項10】 前記蓄冷剤中の酢酸ナトリウムの添加
    量が、1〜5重量%である請求項9記載の蓄冷剤。
  11. 【請求項11】 樹脂製のパックに請求項1〜10のい
    ずれか一項に記載の蓄冷剤が注入されてなる蓄冷パッ
    ク。
  12. 【請求項12】 発泡樹脂製の保冷ボックスに請求項1
    1記載の蓄冷パックが装架されてなる保冷ボックス。
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