JP2004232931A - ドライアイスの保存方法 - Google Patents

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JP2004232931A
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Hiroyuki Ogawa
博之 小川
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Nippon Tansan Co Ltd
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Nippon Tansan Co Ltd
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Abstract

【課題】電気冷凍機式の冷凍庫を使用してドライアイスを保存する方法であって、設備費および消費電力を低減でき、ドライアイスの昇華ロスを一層低減できるドライアイスの保存方法を提供する。
【解決手段】ドライアイスの保存方法においては、電気冷凍機式の冷凍庫1の庫内に保冷コンテナ2を配置し、当該保冷コンテナにドライアイス3を収容する。そして、冷凍庫1の庫内温度を−70〜−40℃に保持し、保冷コンテナ2の内外の温度差を小さくする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ドライアイスの保存方法に関するものであり、詳しくは、電気冷凍機式の冷凍庫を使用してドライアイスを保存する方法であって、設備費および消費電力を低減でき、しかも、ドライアイスの昇華ロスを一層低減できるドライアイスの保存方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
周知の通り、ドライアイスの昇華温度は、常圧条件下で約−79℃であるため、これを出来る限り長期に保管するには、庫内温度を約−80℃以下に設定可能ないわゆる超低温フリーザー又は超低温冷凍庫と称される電気冷凍機式の冷凍庫が使用される場合がある。斯かる冷凍庫を使用し、庫内温度設定を例えば−80℃に設定してドライアイスを保管した場合には、昇華ロス(昇華率)を状況によっては1日あたり約1%程度まで低減することが出来る(例えば非特許文献1参照。)。
【0003】
【非特許文献1】
株式会社ダイレイ、フリーザー「DRY COLD VT−78」のカタログ(2001年11月配布)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記の様な超低温の冷凍庫は、強力な冷凍機を搭載しているため、設備費が高く、しかも、消費電力が大きく、保管のためのランニングコストが高くなると言う問題がある。一方、庫内温度の設定がドライアイスの昇華温度よりも高い汎用的な冷凍庫を使用した場合には、ドライアイス自体による庫内の冷却効果により、実質的に冷凍機が作動せず、結局、単なる断熱容器に収容したのと同様の状態となり、ドライアイスの昇華が著しく、ドライアイスを十分に長期保存できない。
【0005】
本発明は、上記の実情に鑑みなされたものであり、その目的は、電気冷凍機式の冷凍庫を使用してドライアイスを保存する方法であって、設備費および消費電力を低減でき、しかも、ドライアイスの昇華ロスを一層低減できるドライアイスの保存方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、汎用の電気冷凍機式の冷凍庫によるドライアイスの保存方法を実現すべく種々検討の結果見出されたものであり、冷凍庫の庫内に更に断熱空間を形成し、当該断熱空間の外側を冷凍庫の冷却機能により一定温度に冷却し、ドライアイス自体で冷却される断熱空間の内部と外部の温度差を出来る限り小さくすることにより、ドライアイスの昇華を低減する様にした。
【0007】
すなわち、本発明の要旨は、電気冷凍機式の冷凍庫の庫内に保冷コンテナを配置し、当該保冷コンテナにドライアイスを収容し、そして、前記の冷凍庫の庫内温度を−70〜−40℃に保持することを特徴とするドライアイスの保存方法に存する。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明に係るドライアイスの保存方法の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係るドライアイスの保存方法の概要を示す模式的な斜視図である。以下、実施形態の説明においては、ドライアイスの保存方法を「保存方法」と略記する。
【0009】
本発明の保存方法は、汎用的な電気冷凍機式の冷凍庫、すなわち、フリーザーを使用し、ドライアイスを保存する方法であり、ドライアイス配送拠点の他、食品を取扱う店舗、冠婚葬祭を行う式場などに好適である。
【0010】
本発明において、ドライアイスとしては、0.2〜2kg程度の薄板状もしくは30〜100g程度の小片または10〜30kg程度のブロック状に形成されたいわゆる固形ドライアイスと称される塊状ドライアイスの他、直径が約6mm程度、長さが5〜50mm程度のチョーク状に形成された所謂ドライアイスペレット、ペレットドライアイス、チョーク状ドライアイス又は粒状ドライアイスと称されるペレット状ドライアイス、あるいは、スノー状ドライアイス、ドライアイアススノーと称される粉体状ドライアイスを挙げることが出来る。本発明に適用されるドライアイスは、粉体状ドライアイスでもよいが、通常は塊状またはペレット状ドライアイスである。
【0011】
本発明の保存方法においては、図1に示す様に、電気冷凍機式の冷凍庫(1)の庫内に保冷コンテナ(2)を収容し、当該保冷コンテナにドライアイス(3)を収容する。図1においては、ドライアイス(3)として、略立方体に形成された塊状のドライアイスを例示する。
【0012】
冷凍庫(1)としては、電気冷凍機式であって、その庫内を後述する温度範囲に保持し得るものであれば種々の構造のものを使用することが出来る。電気冷凍機式の冷凍庫(1)は、周知の通り、モーターにより駆動するコンプレッサーと熱交換器とによって冷媒を循環させ、庫内外で熱交換を行う方式の冷凍庫であり、所謂フリーザーと称して容易に入手可能である。冷凍庫(1)の大きさは、設置場所やドライアイス(3)の保管量に応じて適宜に選択できるが、一般的には、内容積で50〜1500リットル程度である。
【0013】
冷凍庫(1)に収容する保冷コンテナ(2)は、十分な断熱性能を備えている限り、箱状の剛性容器でもよいが、出し入れによるドライアイス(3)の欠けや割れ等の損傷を防止する観点からは、通常、柔軟な断熱容器が好ましい。保冷コンテナ(2)としては、種々の構造のものを採用し得るが、例えば、例えばアルミ蒸着シートによって発泡樹脂成形体を被覆して成る断熱容器であって、熱伝導率が0.1kcal/h・m・℃以下の断熱容器が使用される。
【0014】
上記の様な保冷コンテナ(2)を使用する理由は、熱伝導率が上記の値よりも大きい場合、ドライアイス(3)自体によって冷凍庫(1)の庫内を冷却することとなり、その結果、冷凍機が十分に稼働せず、ドライアイス(3)の昇華率が上昇するからである。なお、保冷コンテナ(2)の大きさは、ドライアイス(3)を効率的に収容するため、出来る限り冷凍庫(1)の庫内全体に収まる様な大きさが好ましい。
【0015】
本発明においては、冷凍庫(1)の庫内温度を−70〜−40℃に保持することが重要であり、好ましくは−70〜−50℃に保持する。冷凍庫(1)の庫内温度を上記の範囲に設定する理由は次の通りである。すなわち、冷凍庫(1)の庫内温度を−70℃よりも低く保持する場合には、冷凍機として一層強力な冷凍機が必要となり、しかも、庫内温度を維持するために一層大きな電力を必要とする。一方、冷凍庫(1)の庫内温度を−40℃よりも高く保持した場合には、ドライアイス(3)の昇華ロスが著しく大きくなり、実用的でない。
【0016】
本発明の保存方法によれば、上記の様に、冷凍庫(1)の庫内に配置した保冷コンテナ(2)にドライアイス(3)を収容し、そして、冷凍庫(1)の庫内温度を−70〜−40℃に保持するため、ドライアイス(3)の昇華ロス著しく低減することが出来る。しかも、本発明の保存方法によれば、冷凍庫(1)の庫内設定温度が上記の範囲であるため、冷凍庫(1)として、冷凍能力の比較的小さな汎用の冷凍庫を使用することが出来、設備費および消費電力を低減することが出来る。
【0017】
冷凍庫(1)の庫内温度を上記の様に保持することにより、ドライアイス(3)の昇華ロスを低減し得る理由は、次の様に考えられる。すなわち、冷凍庫(1)の庫内に配置された保冷コンテナ(2)は、冷凍庫(1)の庫内において更に断熱空間を形成する。そして、斯かる断熱空間の外側は、冷凍庫の冷却機能により上記の設定温度に冷却され、断熱空間の内部、換言すれば、保冷コンテナ(2)の内部は、ドライアイス(3)自体によって冷却される。その結果、断熱空間である保冷コンテナ(2)の内部と冷凍庫(1)の庫内環境下にある保冷コンテナ(2)の外部との温度差が、ドライアイス(3)の温度と冷凍庫(1)の庫内温度との差となり、例えば−79℃と設定温度−50℃との差29℃となり、25℃の常温環境下に設置された断熱容器にドライアイスを収容する場合の断熱容器内外の温度差が104℃となるのに比べ、極めて小さくなるため、ドライアイス(3)の昇華ロスが減少する。
【0018】
【実施例】
実施例1〜3:
冷凍庫(1)の庫内に保冷コンテナ(2)を配置し、10kgの略直方体(約24cm×24cm×12cm)のブロック状のドライアイス(3)を11個収容し、冷凍庫(1)の庫内を−70℃、−50℃、−40℃に設定してそれぞれに1週間保存した。冷凍庫(1)としては、(有)ティエムシステム製の製品名「サーモマジックTMU−160」として市販されている冷凍庫(内容積が160リットル、最低設定可能温度が−70℃)を使用した。また、保冷コンテナ(2)としては、厚さが20mmで発泡率が30倍の発泡ポリプロピレンの板状成形体をアルミ蒸着シートで被覆して成る柔軟な断熱容器(熱伝導率が0.035kcal/h・m・℃)を使用した。冷凍庫(1)を設置した場所の環境温度は平均で30℃であった。その結果、表1に示す通り、上記の各設定温度に対する1週間当りのドライアイス(3)の昇華ロスは重量比でそれぞれ6.8%、16%、25%であった。
【0019】
比較例1〜3:
実施例1と同様の冷凍庫(1)を使用し、実施例1と同様の10kgの略直方体のブロック状のドライアイス(3)を冷凍庫(1)の庫内に直接11個収容し、冷凍庫(1)の庫内を−70℃、−50℃、−40℃に設定してそれぞれに1週間保存した。冷凍庫(1)を設置した場所の環境温度は実施例1と同様であった。その結果、表1に示す通り、上記の各設定温度に対する1週間あたりのドライアイス(3)の昇華ロスは重量比でそれぞれ13%、26%、30%であった。
【0020】
【表1】
Figure 2004232931
【0021】
【表2】
Figure 2004232931
【0022】
上記の実施例および比較例の結果から、冷凍庫(1)の庫内に保冷コンテナ(2)を使用した場合には、冷凍庫(1)に直接ドライアイス(3)を収容した場合に比べ、ドライアイス(3)の昇華ロスを明らかに低減することが出来る。また、実施例3と比較例3の結果からして、冷凍庫(1)の庫内温度は、実用上、−40℃が上限と考えられる。
【0023】
【発明の効果】
以上説明した様に、本発明に係るドライアイスの保存方法によれば、冷凍庫の庫内温度が特定の範囲であり、冷凍庫として、冷凍能力の比較的小さな汎用の冷凍庫を使用できるため、設備費および消費電力を低減することが出来、そして、ドライアイスを収容する断熱空間を保冷コンテナによって冷凍庫の庫内に形成し、断熱空間の外側を冷凍庫の冷却機能により冷却し、ドライアイス自体で冷却される断熱空間の内部と外部の温度差を小さくするため、ドライアイスの昇華ロスを著しく低減することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るドライアイスの保存方法の概要を示す模式的な斜視図である。
【符号の説明】
1 :冷凍庫
2 :保冷コンテナ
3 :ドライアイス

Claims (3)

  1. 電気冷凍機式の冷凍庫の庫内に保冷コンテナを配置し、当該保冷コンテナにドライアイスを収容し、そして、前記の冷凍庫の庫内温度を−70〜−40℃に保持することを特徴とするドライアイスの保存方法。
  2. 保冷コンテナとして、柔軟性を備え且つ熱伝導率が0.1kcal/h・m・℃以下の断熱容器を使用する請求項1に記載のドライアイスの保存方法。
  3. ドライアイスが、塊状またはペレット状のドライアイスである請求項1又は2に記載のドライアイスの保存方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012184859A (ja) * 2011-03-03 2012-09-27 Thermo-Magic Co Ltd 冷凍式ドライアイス保管庫
JP2016030703A (ja) * 2014-07-28 2016-03-07 日本液炭株式会社 ドライアイスの貯蔵方法

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