JP2003154992A5 - - Google Patents

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【発明の名称】水上運搬装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】鉄管、合成樹脂パイプ体、液体等の物品を水上に浮揚させて運搬するため、可撓性を有する円筒状のチューブ体の少なくとも一方の端部にバルブを設けた構成であることを特徴とする水上運搬装置。
【請求項2】少なくとも一方の端部にバルブを設けた可撓性を有する円筒状のチューブ体を2重構造とし、外側の空間には着色した液体を封入し、内側の空間には水上に浮揚させて運搬する液体を注入する、請求項1記載の水上運搬装置。
【請求項3】液体等の物品を水上に浮揚させて運搬するため、両端が密閉された鉄管、合成樹脂パイプ体等の上部長手方向に縦列に注入口バルブと排出口バルブを設けた構成であることを特徴とする水上運搬装置。
【請求項4】上記物品を水上に浮揚させて運搬する際に、水上運搬装置同士間、曳航船と水上運搬装置間、岸壁と水上運搬装置間等の離脱、接触等を防御るため、固定部の両端にスプリングを固着し、スプリングの先端にフックを装着した牽引具を使用したことを特徴とする水上運搬装置。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鋼管、合成樹脂パイプ体、液体などの物品を水上を運搬する水上運搬装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、鋼管、液体等を海上を運搬する手段として、パイプ運搬用貨物船に積載して運搬する方法が一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、物品の運搬量に応じて貨物船の大きさを選択する必要があり、逆に貨物船の大きさで運搬する量が制限される問題があった。
【0004】
また、パイプ運搬用貨物船は運搬業務に携わらないときには、港に停泊させておくしかなく貨物船の有効利用は難しいものがあった。
【0005】
本発明は上記問題点を解消し、運搬効率の向上を図ることができるとともに、運搬に携わらないときの収容場所の省スペース化を図ることができる水上運搬装置を提供することをその課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明に係る水上運搬装置は、鉄管、液体等の物品を水上に浮揚させて運搬する運搬装置であって、可撓性を有する円筒状のチューブ体或いは鉄管や合成樹脂パイプ体等で構成されている。可撓性を有する円筒状のチューブ体により構成された水上運搬装置においては、少なくとも一方の端部にバルブが設けられている。鉄管や合成樹脂パイプ体等により構成された水上運搬装置においては、両端を密閉し、上部長手方向に縦列に注入口バルブと排出口バルブが設けられている。
【0007】
可撓性を有する円筒状のチューブ体により構成された水上運搬装置を使用して鉄管、合成樹脂パイプ体等の物品を水上に浮揚させて運搬する場合は、チューブ体を鉄管、合成樹脂パイプ体等に挿入しチューブ体の表面が鉄管、合成樹脂パイプ体等の内周壁に圧接するように前記バルブから空気を注入するようにすればよい。
【0008】
また、液体を水上に浮揚させて運搬する場合、該液体を可撓性を有する円筒状のチューブ体のバルブから注入するようにしてもよい。
【0009】
少なくとも一方の端部にバルブを設けた可撓性を有する円筒状のチューブ体を2重構造とし、外側の空間には着色した液体を封入し、内側の空間には水上に浮揚させて運搬する液体を注入することにより外側のチューブ体の欠損が判るようにすればよい。
【0010】
水、油、化学薬品等の液体を水上に浮揚させて運搬する水上運搬装置として、鉄管、合成樹脂パイプ体等を使用する。パイプ体の両端を密閉し、上部長手方向に縦列に注入口バルブと排出口バルブが設けて液体の注入と排出をこのバルブより行う。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係る水上運搬装置の一例を示し、この水上運搬装置は鋼管などの物品を水上に直接浮かべ、水上を運搬する際に使用されるものである。
【0012】
可撓性を有する円筒状のチューブ体により構成された装置本体1は、図1(a)に示すように、ゴム又はビニールやポリエチレンなどの軟質合成樹脂を両端が密閉された円筒状のチューブ体に形成したもので、少なくとも一方の端部には空気を注入するバルブ2と排出するバルブ3とが設けられている。空気を注入・排出するためのバルブ2は1つで注入・排出を共用してもよい。
【0013】
この装置本体は、図1(b)に示すように、内部の空気を全て排出した場合は薄板状になり、図1(c)に示すように、丸めることができるので、保管時にはバルブ3から内部の空気を排出して小さくし、使用時には延ばしてバルブ2から空気を注入すればよい。
【0014】
上記水上運搬装置をパイプ体(鋼管、合成樹脂パイプ)4の運搬に使用する場合は、図2(a)に示すように、装置本体1がパイプ体4の内部に挿入できる程度にバルブ2から空気を注入し、装置本体1の端部がパイプ体4の開口部4aから露出しないようにパイプ体4の内部に完全に挿入する。挿入後、再度バルブ2から空気を注入し、装置本体1の外周面がパイプ体4の内壁面に圧接するまで空気を注入することによりパイプ体4内に装置本体1を固定することができる。
【0015】
なお、長尺の鋼管、合成樹脂パイプを運搬する場合は、複数の水上運搬装置を用いればよい。このときは、鋼管、合成樹脂パイプの内部に位置する装置本体1は外周面がパイプ体4の内壁面に圧接しないように空気の注入を少なめにしてパイプ体4内を移動させることができるようにし、パイプ体4の開口部4a側に挿入する装置本体1は外周面がパイプ体4の内壁面に圧接するまで空気を注入し、内側の装置本体1をパイプ体4の内部に閉じ込めるようにすればよい。
【0016】
なお、パイプ体は鋼管、合成樹脂パイプに限定されるものではなく、他の素材により形成された管であってもよい。
【0017】
このようにして、装置本体1を収納したパイプ体4は水上に直接浮かべることができるので、結束用ロープ5でパイプ体4を筏のように連結固定して連結体とし、連結体同士を連結ロープ6で連結するとともに、牽引ロープ7の一端を先頭の連結体の結束用ロープ5に固定し、他端を曳航船8に固定して筏状に連結されたパイプ体4を曳航船8で曳航すればよい。
【0018】
上記水上運搬装置によれば、使用しないときにはバルブ3から内部の空気を抜いて小さくまとめて保管することができ、使用するときはエアポンプでバルブ2から空気を注入すればよく使用時の取り扱い性に優れるとともに、使用しないときは小さくまとめることができ省スペースで保管性に優れた水上運搬装置を実現することができる。
【0019】
なお、上述の運搬装置では内部に空気を注入し鋼管、合成樹脂などのパイプ体を運搬する場合について説明したが、運搬する対象物はパイプ体に限定されるものではなく、油や飲料水などの液体であってもよい。この場合、バルブ2から空気に代えて液体を注入すればよく、液体を注入した装置本体1は上述のパイプ体4の場合と同様に、結束用ロープ5で装置本体1を筏のように連結固定して連結体とし、連結体同士を連結ロープ6で連結するとともに、牽引ロープ7の一端を先頭の連結体の結束用ロープ5に固定し、他端を曳航船8に固定して筏状に連結された装置本体1を曳航船8で曳航すればよい(図4参照)。
【0020】
また、図5(a)に示すように、装置本体10を2重構造にし、図5(b)に示すように、外側の空間11には色着きの水aを封入し、内側の空間12には運搬する対象の液体bを注入すればよい。
【0021】
このことにより、運搬中に装置本体10に損傷が生じた時には、図5(c)に示すように、外側の空間11に封入した色着きの水aが先に流出するので、損傷の有無を目で即座に確認することができ、運搬対象の液体bを他の装置本体10に分配するなどして早期の対処を実行することが可能になり、液体bの流出による被害の発生や拡大を抑えることができる。
【0022】
図6は曳航船により留め金で連結された鉄管、合成樹脂パイプ体等の曳航方法を示す一例である。両端が密閉された鉄管、合成樹脂パイプ体等のパイプ体21の上部長手方向に縦列に注入口バルブ22と排出口バルブ23を設けた構成である。パイプ体21をバランスよく留め金28で数本ずつ連結して小ブロックを構成し、小ブロックを更に留め金28で連結して大ブロックとし、曳航船20を前面中央に設置し、曳航船20の左右パイプ体21の留め金28と後部パイプ体21の留め金28とに特殊な牽引具24で連結している。牽引具24と留め金28の波の影響に対する伸縮を考慮した構造とパイプ体21をバランスを考慮しながら規則正しく配列することで曳航が容易になる。
【0023】
図7は本発明の水上運搬装置に関する牽引具を示す平面図である。曳航船20と留め金28を連結する特殊構造の牽引具24は、中央の保持部25の両端にスプリング26a、26bを固着し、スプリング26a、26bの先端にフック27a、27bを装着している。フック27a、27bはラチェット式にすることもできる。牽引具24を使用するとスプリング26a、26bの効果で牽引物や係留物を波に攫われることがなくなり、水上運搬装置に適した構造である。
【0024】
図8、図9は留め金の構成と作用を示す説明図である。パイプ体21にバンド29を巻着し、バンド29の装着具30にリング31a、31bを装着し、リング31aと31bを連結リング32で連結している。図8は連結したパイプ21の間隔が広がった状態を示し、図9は連結したパイプ21の間隔が狭まった状態を示している。リング31aと連結リング32の間及びリング31bと連結リング32の間は固定されていないので、連結リング32の範囲内でリング31a、31bは自由に移動でき、波の影響を吸収することができる。
【0025】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、使用しないときにはバルブから内部の空気を抜いて小さくまとめて保管することができ、使用するときはバルブから空気を注入すればよく使用時の取り扱い性に優れるとともに、使用しないときは小さくまとめることができ省スペースで保管性に優れた水上運搬装置を実現することができる。
【0026】
可撓性を有する円筒状のチューブ体により構成された装置本体を鋼管の内部に挿入し、装置本体の外周面が鋼管の内周壁に圧接するまで装置本体内に空気を注入すれば、装置本体を鋼管内に固定することができるとともに、鋼管を水面に浮かせることができ、運搬船などを必要とすることなく水上を運搬することができる。
【0027】
また、装置本体内に空気に代えて油や飲料水を注入し、装置本体を直接水面に浮かせて曳航すれば、タンカーなどの特別なパイプ運搬船を必要とすることなく液体を運搬することができる。
【0028】
請求項2の発明によれば、装置本体を2重構造とし、外側の空間には色着きの水を封入することにより、装置本体の表面に欠損が生じたときには色着きの水が先に流出し、装置本体の欠損を即座に判断することができ、早急な対処を行うことができる。
【0029】
請求項3の発明によれば、完全に密閉した鉄管、合成樹脂パイプ体等の上部長手方向に縦列に注入口バルブと排出口バルブを設け、パイプ体に液体を注入した水上運搬するので、液漏れがなく、迅速に液体の注入、排出を行うことができ、水上運搬も容易になる。
【0030】
請求項4の発明によれば、本発明による特殊形状の牽引具により、水上運搬中の牽引物の離脱事故がなくなり、海上に係留している浮揚物の係留にも適している。装着も容易で、作業性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)(b)(c)は本発明に係る水上運搬装置の説明図
【図2】(a)(b)は上記水上運搬装置を鋼管及び合成樹脂パイプに適用したときの説明図
【図3】上記水上運搬装置で鋼管及び合成樹脂パイプを運搬する状態を示す斜視図
【図4】上記水上運搬装置で液体を運搬する状態を示す斜視図
【図5】(a)(b)(c)は水上運搬装置の他の例を説明する断面図及び使用状態を説明する斜視図
【図6】パイプ体による水上運搬装置で鋼管及び合成樹脂パイプを運搬する状態を示す平面図
【図7】牽引具の平面図
【図8】留め金の説明図
【図9】留め金の説明図
【符号の説明】
1 装置本体
2 バルブ
3 バルブ
4 パイプ体(鋼管、合成樹脂パイプ)
20 曳航船
21 パイプ体
22 注入口バルブ
23 排出口バルブ
24 牽引具
28 留め金
29 バンド
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