JP2003154243A - 混合装置 - Google Patents

混合装置

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JP2003154243A
JP2003154243A JP2001358240A JP2001358240A JP2003154243A JP 2003154243 A JP2003154243 A JP 2003154243A JP 2001358240 A JP2001358240 A JP 2001358240A JP 2001358240 A JP2001358240 A JP 2001358240A JP 2003154243 A JP2003154243 A JP 2003154243A
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fluid
valve
mixing
mixing ratio
fluid supply
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Yasuhiro Tsunokake
泰洋 角掛
Kazumasa Kawasaki
一政 川嵜
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Tokico Ltd
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Tokico Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は2種以上の流体を所定の比率で均一
に混合させることを課題とする。 【解決手段】 混合装置10は、薬液供給経路12を介
して供給された50%フッ化水素酸(薬液)と、純水供
給経路14を介して供給された純水とを混合ノズル16
で混合するように構成されている。混合装置10は、流
体供給開始時、混合比率の高い方の流体(純水)を供給
する流量調整弁50を開弁させた後、混合比率の低い方
の流体(薬液)を供給するための開閉弁30及び44を
開弁させ、且つ、流体供給停止時、混合比率の低い方の
流体(薬液)を供給する開閉弁30及び44を閉弁させ
た後、混合比率の高い方の流体(純水)を供給する流量
調整弁50を閉弁させるため、混合ノズル16から吐出
される純水と薬液とが混合された液の濃度が規定以下に
低下することがなく、所定濃度の液を安定供給すること
が可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば成分の異な
る複数の薬液を混合することで半導体や液晶などフラッ
トパネルディスプレイ製造プロセスに使用される混合液
を供給する混合装置に関する。
【0002】
【従来の技術】以下、2種類の液体を混合するための混
合装置として純水と薬液とを混合する混合装置を例に挙
げて説明する。
【0003】従来、成分の異なる2種類の薬液を混合す
る混合装置では、薬液の原液を計量槽で一定量にはかり
採り、その後、計量した薬液を調合槽へ投下して混合し
た後、純水で所定濃度まで希釈し、その後調合・希釈し
た薬液を貯留槽へ投下し、所定の温度まで加熱して半導
体製造装置へ供給されるように構成されている。
【0004】この方式の混合装置では、薬液の計量及び
純水での希釈量は、各槽内の液面高さを計測(検出)し
て管理している。
【0005】また、薬液と純水とを夫々供給する供給管
路に夫々の流量を測定する流量計を設け、流量計を用い
て流量を計測しながら流量調整弁の弁開度を制御して薬
液と純水との混合比を調節することも考えられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構成とされた従来の混合装置では、計量槽や調合
槽、供給タンク等のタンク数が多く、且つ各タンク容量
も大きいので、装置の小型化を図ることが難しかった。
【0007】また、薬液の秤量、及び希釈に用いる純水
の秤量、及び貯留槽への薬液補給の要求の検出には、液
面センサを用いるため、槽内で液が発泡したり液面が波
立ったりすると、液面センサが誤作動して薬液が所定濃
度の混合比で調合できなくなる。しかも、各槽に設けら
れる液面センサは、高価であるので、装置の製造コスト
を安価にすることが難しかった。
【0008】また、前述した流量調整弁の弁開度を制御
する装置では、薬液と純水との混合比が例えば1:99
の場合、生成される混合液の液量が20L(リットル)
とすると、薬液の供給量が200mL(ミリリットル)
であるのに対し、純水の供給量が19800mLとな
る。このように2液の混合比が大きく相違する場合に
は、例えば、流量計を用いて流量を計測しながら流量調
整弁の弁開度を制御して薬液を微少流量で供給されるよ
うに流量調整することが難しく、一定の比率に混合され
た液の混合比が安定しなかった。
【0009】また、薬液の流量を微少流量に調整しなが
ら純水に混合する場合、濃厚な薬液(原液)を供給タン
クへ投下すると、予め供給タンク内に貯溜されていた薬
液と十分に混合せず、濃厚な原液が拡散しないまま供給
タンク内の薬液へ落下してしまうため、できるだけ薬液
を少量ずつ供給しなければならないが、純水の供給量に
対して薬液の供給が早くなると、一定の濃度が得られ
ず、高濃度の薬液が供給されてしまうおそれがある。
【0010】そこで、本発明は上記課題を解決した混合
装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は以下のような特徴を有する。上記請求項1
記載の発明は、異なる種類の流体を個別に供給する複数
の流体供給経路と、複数の流体供給経路に配された複数
の開閉弁と、複数の流体供給経路の下流端部が合流し、
複数種の流体が混合されて供給される混合経路と、流体
供給開始時、複数種の流体のうち、混合比率の高い方の
流体を供給する流体供給経路に配された開閉弁を順次開
弁させ、且つ、流体供給停止時、混合比率の低い方の流
体を供給する流体供給経路に配された開閉弁を順次閉弁
させる制御手段と、を備えたものであり、異なる種類の
流体の混合開始及び混合終了のときの濃度の変動を抑え
ることができ、混合された流体が濃度の薄い状態になる
ことを防止して所定比率の流体を安定供給できると共
に、構成の簡略化及び小型化が図れる。
【0012】また、請求項2記載の発明は、第1の流体
を供給する第1の流体供給経路と、第1の流体供給経路
に配された第1の開閉弁と、第2の流体を供給する第2
の液体供給経路と、第2の流体供給経路に配された第2
の開閉弁と、第1の流体供給経路の下流端部と第2の流
体供給経路の下流端部とが合流し、第1の流体と第2の
流体とが混合されて供給される混合経路と、流体供給開
始時、第1の流体と第2の流体とのうち、混合比率の高
い方の流体を供給する流体供給経路に配された開閉弁を
開弁させた後、混合比率の低い方の流体を供給する流体
供給経路に配された開閉弁を開弁させ、且つ、流体供給
停止時、混合比率の低い方の流体を供給する流体供給経
路に配された開閉弁を閉弁させた後、混合比率の高い方
の流体を供給する流体供給経路に配された開閉弁を閉弁
させる制御手段と、を備えたものであり、異なる種類の
流体の混合開始及び混合終了のときの濃度の変動を抑え
ることができ、混合された流体が濃度の薄い状態になる
ことを防止して所定比率の流体を安定供給できると共
に、構成の簡略化及び小型化が図れる。
【0013】また、請求項3記載の発明は、制御手段
が、混合比率の高い流体の開閉弁が閉弁されているか否
かを検出するための開弁検出手段と、開弁検出手段によ
り開弁が検出された場合に混合比率の低い流体の開閉弁
を開弁させる開弁制御手段と、混合比率の低い流体の開
閉弁が閉弁されているか否かを検出するための閉弁検出
手段と、閉弁検出手段により閉弁が検出された場合に混
合比率の高い流体の開閉弁を閉弁させる閉弁制御手段
と、を備えたものであり、異なる種類の流体の混合開始
及び混合終了のときの濃度の変動を抑えることができ、
混合された流体が濃度の薄い状態になることを防止して
所定比率の流体を安定供給できると共に、構成の簡略化
及び小型化が図れる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明の実施の
形態について説明する。図1は本発明になる混合装置の
一実施例の概略構成を示す構成図である。図1に示され
るように、混合装置10は、例えば、薬液供給経路(第
1の流体供給経路)12を介して供給された50%フッ
化水素酸(薬液)と、純水供給経路(第2の流体供給経
路)14を介して供給された純水とを混合ノズル16で
混合して半導体製造ラインのウエハ(図示せず)に供給
するように構成されている。尚、フッ化水素酸は、フッ
化水素(hydrogen fluoride)の水溶液であり、以下
「薬液(HF液)」と記す。
【0015】第1の流体供給経路12は、薬液供給ライ
ンであり、薬液供給管路18と、窒素ガス供給管路20
とが貯留槽22の上部に接続され、貯留槽22の底部よ
り引き出された薬液吐出管路24が混合ノズル16に連
通されている。また、薬液吐出管路24には、エア駆動
式の開閉弁44が配設されている。
【0016】また、窒素ガス供給管路20には、薬液供
給圧力を所定圧力に減圧する減圧弁26、窒素ガス中の
微粒子を除去するガスフィルタ28、窒素ガスの供給の
開始または停止を行うエア駆動式の開閉弁30が配設さ
れている。また、薬液供給管路18には、薬液の流量を
計測する超音波式渦流量計32、薬液の供給量を制御す
るエア駆動式の開閉弁34が配設されている。尚、超音
波式渦流量計32で計測された流量計測値は、制御回路
40に入力されており、制御回路40は、この流量計測
値に基づいて開閉弁34の弁開度を制御する。
【0017】貯留槽22は、薬液供給管路18から供給
された薬液(HF液)を一時的に貯留することで薬液
(HF液)を安定供給するものである。また、貯留槽2
2の上部には、圧力を測定する圧力センサ38が設けら
れている。
【0018】圧力センサ38からの検出信号は、制御回
路40に入力されており、制御回路40によって貯留槽
22の圧力が管理されている。また、薬液吐出管路24
には、エア駆動式の開閉弁44が配されており、開閉弁
44は制御回路40からの制御信号により開弁または閉
弁する。
【0019】また、第2の流体供給経路14は、純水供
給ラインであり、純水供給管路45に純水の温度を所定
温度に調整する温度調整ユニット46と、純水の流量を
計測する流量計48と、純水の供給量を調整する流量調
整弁50が配設されている。流量計48で計測された流
量計測値は、制御回路40に入力されており、制御回路
40は、この流量計測値に基づいて流量調整弁50の弁
開度を制御する。
【0020】また、上記薬液供給管路18及び純水供給
管路45は、ハーフロロアルコキシ共重合体(PFA樹
脂)、あるいはポリフッ化ビニリデン(PVDF樹脂)
などの不純物の溶出や微粒子の発生が極めて少ない材質
により形成されている。
【0021】また、制御回路40のメモリには、流体供
給開始時、混合比率の高い方の流体(純水)を供給する
純水供給管路45に配された流量調整弁50を開弁させ
た後、混合比率の低い方の流体(薬液)を供給する薬液
吐出管路24に配された開閉弁30及び44を開弁さ
せ、且つ、流体供給停止時、混合比率の低い方の流体
(薬液)を供給する薬液吐出管路24に配された開閉弁
30及び44を閉弁させた後、混合比率の高い方の流体
(純水)を供給する純水供給管路45に配された流量調
整弁50を閉弁させる制御プログラム(制御手段)が格
納されている。
【0022】図2は混合ノズル16の構成を拡大して示
す縦断面図である。図2に示されるように、混合ノズル
16は、円錐形状に形成されたノズル本体52と、ノズ
ル本体52を貫通するノズル流路54と、ノズル流路5
4に対して角度α傾斜した方向から斜めに交差したニー
ドルパイプ56とから構成されている。
【0023】ノズル流路54の入口54aには、純水供
給管路45が連通されており、ノズル流路54の吐出口
54bは、薬液と純水が所定の比率で混合された液を吐
出する。また、ニードルパイプ56の入口56aには、
薬液吐出管路24が連通されている。そして、ニードル
パイプ56の先端に形成された吐出口56bがノズル流
路54の中心にまで延在し、且つ吐出方向へ向けて曲げ
られている。
【0024】従って、貯留槽22に供給された薬液は、
窒素ガスの圧力によりニードルパイプ56からノズル流
路54の中心に吐出される。このとき、薬液は、微少流
量で吐出されるが、ノズル流路54を流れる純水の中に
吐出されるため、液滴にならず、周囲を流れる純水と均
一性を維持しながら所定の比率で混合される。また、ニ
ードルパイプ56は、薬液の供給量が微少量であるの
で、小径なパイプにより形成されており、且つ先端部分
が絞られている。そして、ニードルパイプ56からノズ
ル流路54の中心に吐出された薬液は、ノズル流路54
を流れる過程で周囲の純水の流れと混合されて半導体製
造ラインのウエハ(図示せず)に供給される。
【0025】尚、ノズル本体52は、耐薬品性に優れた
4フッ化エチレン樹脂(PTFE)により成形されてお
り、流体中に不純物が溶出しにくい構成になっている。
【0026】図3は制御回路40が実行する制御処理を
示すフローチャートである。図3に示されるように、制
御回路40は、ステップS11(以下「ステップ」を省
略する)において、電源スイッチ(図示せず)がオンに
操作されると、S12に進み、薬液供給管路18の開閉
弁34を開弁させてHF液の原液を貯留槽22に供給す
る。次のS13では、超音波式渦流量計32により計測
された薬液(HF液)の流量値が予め設定された所定値
(目標値)に達したかどうかをチェックする。S13に
おいて、超音波式渦流量計32により計測された流量値
が予め設定された所定値に達するまで貯留槽22への薬
液供給が続く。そして、S13において、超音波式渦流
量計32により計測された流量値が予め設定された所定
値に達した時点でS14に進み、開閉弁34を閉弁させ
る。
【0027】続いて、S15では、上位の処理装置から
供給要求信号が発信されたかどうかをチェックしてお
り、供給要求信号が発信されると共に、S16に進み、
混合比率の高い方の流体(純水)を供給する純水供給管
路45に配された流量調整弁50を先に開弁させる。続
いて、S17では、流量計48により計測された流量値
に基づいて流量調整弁50の弁開度を調整する。
【0028】次のS18では、流量計48により計測さ
れた流量値(瞬時流量)が所定値かどうかをチェックす
る。S18において、流量計48により計測された流量
値(瞬時流量)が所定値でないときは、S17に戻り、
流量調整弁50の弁開度を調整する。また、S18にお
いて、流量計48により計測された流量値(瞬時流量)
が所定値に達したときは、S19に進み、混合比率の低
い方の流体(薬液)を供給するための開閉弁30及び4
4を開弁させて窒素ガスを貯留槽22へ供給してガス圧
で貯留槽22の薬液を混合ノズル16へ供給する。
【0029】続いて、S20に進み、圧力センサ38に
より測定された貯留槽22の圧力がしきい値(圧力上限
値)以下かどうかをチェックする。S20において、圧
力センサ38により測定された貯留槽22の圧力がしき
い値(圧力上限値)以下のときは、上記S19の処理を
繰り返すことで貯留槽22への窒素ガス供給を継続す
る。
【0030】また、S20において、圧力センサ38に
より測定された貯留槽22の圧力がしきい値(圧力上限
値)を越えたときは、S21に進み、混合比率の低い方
の流体(純水)を供給するための開閉弁30及び44を
先に閉弁させて窒素ガスの供給を停止させて、混合ノズ
ル16への薬液供給を停止させる。その後、S22で混
合比率の高い方の流体(純水)を供給する純水供給管路
45の流量調整弁50を閉弁させて混合ノズル16への
純水供給を停止させる。
【0031】次のS23において、電源スイッチがオン
であるときは、上記S12に戻り、S12以降の処理を
繰り返す。すなわち、貯留槽22へ所定量の薬液を注入
して上位コンピュータからの供給要求信号が入力される
のを待つ。そして、供給要求信号が入力されると、上記
S16〜S22の処理手順で一定の比率で混合された液
体を混合ノズル16から吐出させる。
【0032】このように、本実施例では、流体供給開始
時、混合比率の高い方の流体(純水)を供給する流量調
整弁50を開弁させた後、混合比率の低い方の流体(薬
液)を供給するための開閉弁30及び44を開弁させ、
且つ、流体供給停止時、混合比率の低い方の流体(薬
液)を供給する開閉弁30及び44を閉弁させた後、混
合比率の高い方の流体(純水)を供給する流量調整弁5
0を閉弁させるため、混合ノズル16から吐出される純
水と薬液とが混合された液の濃度が規定以下に低下する
ことがなく、所定濃度の液を安定供給することが可能に
なる。従って、本実施例では、異なる種類の流体の混合
開始及び混合終了のときの濃度の変動を抑えることが可
能となる。
【0033】さらに、本実施例では、従来の装置のよう
に、計量槽や調合槽、供給タンク等のタンクを削減して
装置の小型化を図ることが可能になる。
【0034】また、従来のように薬液の秤量、及び希釈
に用いる純水の秤量、及び貯留槽への薬液補給の要求の
検出すのに、液面センサを用いないため、液面センサの
誤作動による影響がなくなり、且つ液面センサを使用し
ないので、その分、装置の製造コストを安価にすること
ができる。
【0035】図4は変形例の構成を示す構成図である。
尚、図4において、上記図1と同一部分には、同一符号
を付してその説明を省略する。
【0036】図4に示されるように、変形例の混合装置
60では、窒素ガス供給管路20に減圧弁26、ガスフ
ィルタ28、エア駆動式の開閉弁30の他に質量流量計
(マスコントローラ)62が配設されている。
【0037】また、貯留槽22の上部には、ガス抜きの
ためのエア駆動式の逃がし弁64と、圧力を測定する圧
力センサ38とが設けられている。尚、逃がし弁64
は、薬液の注入時に開弁されて貯留槽22の内部に残留
した窒素ガスを外部へ排気することで薬液注入時の負荷
を軽減して薬液注入時間を短縮できる。
【0038】また、混合ノズル16の吐出口54bに
は、内部に撹拌機能を有するインラインミキサ66が取
り付けられており、純水と薬液との混合液は混合ノズル
16のノズル流路54からインラインミキサ66に流入
して吐出される過程で混合され、且つインラインミキサ
66において、微少量の薬液がほぼ均一の濃度に撹拌さ
れる。
【0039】図5は変形例の制御回路40が実行する制
御処理を示すフローチャートである。図5に示されるよ
うに、制御回路40は、制御回路40は、S31におい
て、電源スイッチ(図示せず)がオンに操作されると、
S32に進み、薬液供給管路18の開閉弁34及び逃が
し弁64を開弁させてHF液の原液を貯留槽22に供給
する。このように、薬液を貯留槽22に供給するとき
は、開閉弁34及び逃がし弁64を開弁させることで、
貯留槽22の圧力が大気圧に減圧されるため、薬液の供
給による液面上昇に伴う圧力上昇が回避され、その分薬
液の注入負荷が減少するため、短時間で所定量の薬液を
貯留槽22に供給することが可能になる。
【0040】次のS33では、超音波式渦流量計32に
より計測された薬液(HF液)の流量値が予め設定され
た所定値(目標値)に達したかどうかをチェックする。
S33において、超音波式渦流量計32により計測され
た流量値が予め設定された所定値に達するまで貯留槽2
2への薬液供給が続く。そして、S33において、超音
波式渦流量計32により計測された流量値が予め設定さ
れた所定値に達した時点でS34に進み、開閉弁34及
び逃がし弁64を閉弁させる。
【0041】続いて、S35では、上位の処理装置から
供給要求信号が発信されたかどうかをチェックしてお
り、供給要求信号が発信されると共に、S36に進み、
混合比率の高い方の流体(純水)を供給する純水供給管
路45に配された流量調整弁50を先に開弁させる。続
いて、S37では、流量計48により計測された流量値
に基づいて流量調整弁50の弁開度を調整する。
【0042】次のS38では、流量計48により計測さ
れた流量値(瞬時流量)が所定値かどうかをチェックす
る。S38において、流量計48により計測された流量
値(瞬時流量)が所定値でないときは、S37に戻り、
流量調整弁50の弁開度を調整する。また、S38にお
いて、流量計48により計測された流量値(瞬時流量)
が所定値に達したときは、S39に進み、混合比率の低
い方の流体(薬液)を供給するための開閉弁30及び4
4を開弁させて窒素ガスを貯留槽22へ供給してガス圧
で貯留槽22の薬液を混合ノズル16へ供給する。
【0043】また、混合ノズル16の吐出口54bに
は、インラインミキサ66が設けられているので、混合
ノズル16で混合された純水と薬液は、インラインミキ
サ66を通過する過程で均一の濃度に撹拌される。
【0044】続いて、S40に進み、圧力センサ38に
より測定された貯留槽22の圧力がしきい値(圧力上限
値)以下かどうかをチェックする。S40において、圧
力センサ38により測定された貯留槽22の圧力がしき
い値(圧力上限値)以下のときは、上記S39の処理を
繰り返すことで貯留槽22への窒素ガス供給を継続す
る。
【0045】また、S40において、圧力センサ38に
より測定された貯留槽22の圧力がしきい値(圧力上限
値)を越えたときは、S41に進み、混合比率の低い方
の流体(純水)を供給するための開閉弁30及び44を
先に閉弁させて窒素ガスの供給を停止させて、混合ノズ
ル16への薬液供給を停止させる。その後、S42で混
合比率の高い方の流体(純水)を供給する純水供給管路
45の流量調整弁50を閉弁させて混合ノズル16への
純水供給を停止させる。これにより、異なる種類の流体
の混合開始及び混合終了のときの濃度の変動を抑えるこ
とが可能となる。
【0046】次のS43において、電源スイッチがオン
であるときは、上記S32に戻り、S32以降の処理を
繰り返す。すなわち、貯留槽22へ所定量の薬液を注入
して上位の処理装置から供給要求信号が発信されるのを
待つ。そして、供給要求信号が発信されると、上記S3
6〜S42の処理手順で一定の比率で混合された液体を
混合ノズル16から吐出させる。
【0047】尚、本実施の形態では、2種類の流体を混
合ノズル16で混合するよう構成された装置を一例とし
て挙げたが、これに限らず、例えば、2種類の流体をタ
ンク内で混合し、撹拌して供給するように構成された混
合装置にも本発明が適用できるのは勿論である。また、
2種類の流体をタンク内で混合し、撹拌する場合、タン
クに供給される2種類の流体の供給の開始、終了のタイ
ミングをずらすことでタンク内での撹拌時間を短縮する
ことが可能になる。
【0048】また、本実施の形態では、フッ化水素酸と
純水とを所定の割合で混合させる場合を一例として挙げ
たが、他の薬液を混合する場合にも本発明が適用できる
のは勿論である。
【0049】また、本実施の形態では、フッ化水素酸と
純水との2種類の液体を混合する場合を一例として説明
したが、成分が異なる2種以上の流体を混合させる場合
にも本発明が適用できるのは勿論である。
【0050】
【発明の効果】上述の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、異なる種類の流体を個別に供給する複数の流体供給
経路と、複数の流体供給経路に配された複数の開閉弁
と、複数の流体供給経路の下流端部が合流し、複数種の
流体が混合されて供給される混合経路と、流体供給開始
時、複数種の流体のうち、混合比率の高い方の流体を供
給する流体供給経路に配された開閉弁を順次開弁させ、
且つ、流体供給停止時、混合比率の低い方の流体を供給
する流体供給経路に配された開閉弁を順次閉弁させる制
御手段と、を備えたため、異なる種類の流体の混合開始
及び混合終了のときの濃度の変動を抑えることができ、
混合された流体が濃度の薄い状態になることを防止して
所定比率の流体を安定供給できると共に、構成の簡略化
及び小型化が図れ、且つ製造コストを安価にできる。
【0051】また、請求項2記載の発明によれば、第1
の流体を供給する第1の流体供給経路と、第1の流体供
給経路に配された第1の開閉弁と、第2の流体を供給す
る第2の液体供給経路と、第2の流体供給経路に配され
た第2の開閉弁と、第1の流体供給経路の下流端部と第
2の流体供給経路の下流端部とが合流し、第1の流体と
第2の流体とが混合されて供給される混合経路と、流体
供給開始時、第1の流体と第2の流体とのうち、混合比
率の高い方の流体を供給する流体供給経路に配された開
閉弁を開弁させた後、混合比率の低い方の流体を供給す
る流体供給経路に配された開閉弁を開弁させ、且つ、流
体供給停止時、混合比率の低い方の流体を供給する流体
供給経路に配された開閉弁を閉弁させた後、混合比率の
高い方の流体を供給する流体供給経路に配された開閉弁
を閉弁させる制御手段と、を備えたため、異なる種類の
流体の混合開始及び混合終了のときの濃度の変動を抑え
ることができ、混合された流体が濃度の薄い状態になる
ことを防止して所定比率の流体を安定供給できると共
に、構成の簡略化及び小型化が図れ、且つ製造コストを
安価にできる。
【0052】また、請求項3記載の発明によれば、制御
手段が、混合比率の高い流体の開閉弁が閉弁されている
か否かを検出するための開弁検出手段と、開弁検出手段
により開弁が検出された場合に混合比率の低い流体の開
閉弁を開弁させる開弁制御手段と、混合比率の低い流体
の開閉弁が閉弁されているか否かを検出するための閉弁
検出手段と、閉弁検出手段により閉弁が検出された場合
に混合比率の高い流体の開閉弁を閉弁させる閉弁制御手
段と、を備えたため、異なる種類の流体の混合開始及び
混合終了のときの濃度の変動を抑えることができ、混合
された流体が濃度の薄い状態になることを防止して所定
比率の流体を安定供給できると共に、構成の簡略化及び
小型化が図れ、且つ製造コストを安価にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる混合装置の一実施例の概略構成を
示す構成図である。
【図2】混合ノズル16の構成を拡大して示す縦断面図
である。
【図3】制御回路40が実行する制御処理を示すフロー
チャートである。
【図4】変形例の構成を示す構成図である。
【図5】変形例の制御回路40が実行する制御処理を示
すフローチャートである。
【符号の説明】
10,60 混合装置 12 薬液供給経路 14 純水供給経路 16 混合ノズル 18 薬液供給管路 20 窒素ガス供給管路 22 貯留槽 24 薬液吐出管路 30,34,44 開閉弁 32 超音波式渦流量計 38 圧力センサ 40 制御回路 45 純水供給管路 46 温度調整ユニット 48 流量計 50 流量調整弁 52 ノズル本体 54 ノズル流路 56 ニードルパイプ 62 質量流量計 64 逃がし弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4G035 AB37 AC26 AE02 AE13 4G037 AA02 BA01 BB06 EA01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる種類の流体を個別に供給する複数
    の流体供給経路と、 該複数の流体供給経路毎に配された複数の開閉弁と、 前記複数の流体供給経路の下流端部が合流し、前記複数
    種の流体が混合されて供給される混合経路と、 流体供給開始時、前記複数種の流体のうち、混合比率の
    高い方の流体を供給する流体供給経路に配された開閉弁
    を開弁させた後に混合比率の低い方の流体を供給する流
    体供給経路に配された開閉弁を順次開弁させ、且つ、流
    体供給停止時、混合比率の低い方の流体を供給する流体
    供給経路に配された開閉弁を閉弁させた後に混合比率の
    高い方の流体を供給する流体供給経路に配された開閉弁
    を順次閉弁させる制御手段と、 を備えてなることを特徴とする混合装置。
  2. 【請求項2】 第1の流体を供給する第1の流体供給経
    路と、 該第1の流体供給経路に配された第1の開閉弁と、 第2の流体を供給する第2の液体供給経路と、 該第2の流体供給経路に配された第2の開閉弁と、 前記第1の流体供給経路の下流端部と前記第2の流体供
    給経路の下流端部とが合流し、前記第1の流体と前記第
    2の流体とが混合されて供給される混合経路と、 流体供給開始時、前記第1の流体と前記第2の流体との
    うち、混合比率の高い方の流体を供給する流体供給経路
    に配された開閉弁を開弁させた後、混合比率の低い方の
    流体を供給する流体供給経路に配された開閉弁を開弁さ
    せ、且つ、流体供給停止時、混合比率の低い方の流体を
    供給する流体供給経路に配された開閉弁を閉弁させた
    後、混合比率の高い方の流体を供給する流体供給経路に
    配された開閉弁を閉弁させる制御手段と、 を備えてなることを特徴とする混合装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、 混合比率の高い流体の開閉弁が閉弁されているか否かを
    検出するための開弁検出手段と、 前記開弁検出手段により開弁が検出された場合に混合比
    率の低い流体の開閉弁を開弁させる開弁制御手段と、 混合比率の低い流体の開閉弁が閉弁されているか否かを
    検出するための閉弁検出手段と、 前記閉弁検出手段により閉弁が検出された場合に混合比
    率の高い流体の開閉弁を閉弁させる閉弁制御手段と、 を備えてなることを特徴とする請求項2記載の混合装
    置。
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