JP2003153858A - 電子内視鏡装置 - Google Patents

電子内視鏡装置

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JP2003153858A
JP2003153858A JP2001353727A JP2001353727A JP2003153858A JP 2003153858 A JP2003153858 A JP 2003153858A JP 2001353727 A JP2001353727 A JP 2001353727A JP 2001353727 A JP2001353727 A JP 2001353727A JP 2003153858 A JP2003153858 A JP 2003153858A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高性能な撮像素子を使用した場合であっても
電子スコープの径を細く維持することができ、無駄な電
力損失や熱上昇を抑えることができる電子内視鏡装置を
提供すること。 【解決手段】 電子内視鏡装置は、少なくとも第一と第
二のパルス信号とに基づいて撮像動作を行う撮像素子お
よび撮像素子から出力される画像信号を増幅する画像信
号増幅器を先端に備える電子スコープを有する電子内視
鏡装置に関し、第一と第二のパルス信号とを生成する信
号生成手段と、電子スコープ内にあって、第一と第二の
パルス信号を用いて撮像素子用および画像信号増幅器用
の直流電圧を生成する直流電圧生成手段と、直流電圧生
成手段によって生成された画像信号増幅器用の直流電圧
の画像信号増幅器への印加を禁止する印加禁止手段とを
有し、印加禁止手段は、少なくとも撮像素子駆動停止期
間中は、画像信号増幅器用の直流電圧を該増幅器に印加
しない構成にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、体腔内を観察す
るため等に使用される電子内視鏡装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、体内を観察するために使用さ
れる医療用電子内視鏡装置は、光源部や画像処理部を備
えるプロセッサと、被検者の体内に挿入されて光源部か
ら射出される光により体内を照明すると同時に先端に設
けられたCCD(Charge Coupled Device)等の撮像素
子によって撮像を行う電子スコープと、から構成されて
いる。
【0003】被検者の体内に挿入される電子スコープ
は、内視鏡観察中における被検者の苦痛を少しでも和ら
げる観点から、より細径であるほうが好ましいとされ
る。
【0004】電子スコープの撮像素子から出力される画
像信号は、該撮像素子の内部または近傍に配設される画
像信号増幅器を介して出力されてプロセッサの画像処理
部に伝送される。ここで、撮像素子および画像信号増幅
器を駆動するために必要な電圧は、プロセッサによって
生成され、それぞれ所定の給電ケーブルを介して印加さ
れていた。このため、給電ケーブルの数だけ可撓管の径
を太くせざるを得なかった。
【0005】特に近年、他の機器に使用される撮像素子
同様、電子スコープ先端に配設される撮像素子も、高画
素(多画素)化されたり小型化されたりして、より高性
能なものが使用される傾向にある。これにより、術者
は、より高精度かつ鮮明な観察部位の画像を観察して、
迅速かつ適切な処置を採ることができるという利点があ
る。
【0006】ところが、このような高性能な撮像素子を
使用すると、従来の撮像素子に比べ、該撮像素子を駆動
するために必要な、パルス信号や電源電圧の種類が増加
する。また、高画素で複数の画像信号を異なるタイミン
グで出力可能な撮像素子もあり、このような撮像素子を
使用する場合には、出力される画像信号に対応するだけ
の画像信号増幅器が必要となる。つまり、これらの高性
能な撮像素子を電子内視鏡装置に使用する場合、プロセ
ッサと電子スコープ先端との間に設けられるパルス信号
用ケーブルや給電ケーブルの本数を増加しなくてはなら
ない。このことは、電子スコープの可撓管の径をより太
くしなくてはならないことを意味する。
【0007】電子スコープの径を細くするために、所定
のケーブル上に駆動用直流電圧とパルス信号を重畳させ
てケーブルを共通化させる方法も考えられる。しかし、
該方法では、電源電圧が特定の信号に影響を及ぼし、信
号劣化を起こしかねず必ずしも適切ではない。つまり従
来は、高性能な撮像素子を使用することにより電子スコ
ープが太径化することに対する具体的な解決策が存在し
なかった。
【0008】また従来の電子スコープの構造は、撮像素
子が動作していないときであっても、画像信号増幅器に
は常に電源電圧が印加されていたため、無駄な電力損失
や該画像信号増幅器近傍の熱上昇、さらには電子スコー
プ先端の加熱という回路上の問題だけでなく、生体にと
っても好ましくない問題が指摘されていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は上記の
事情に鑑み、高性能な撮像素子を使用した場合であって
も電子スコープの径を細く維持することができ、無駄な
電力損失や熱上昇を抑えることができる電子内視鏡装置
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1に記
載の電子内視鏡装置は、少なくとも第一のパルス信号と
第二のパルス信号とを含むパルス信号群に基づいて撮像
動作を行う撮像素子および撮像素子から出力される画像
信号を増幅する画像信号増幅器を先端に備える電子スコ
ープを有する電子内視鏡装置に関する。該電子内視鏡装
置は、第一のパルス信号と第二のパルス信号とを生成す
る信号生成手段と、電子スコープ内にあって、第一のパ
ルス信号および第二のパルス信号を用いて撮像素子用お
よび画像信号増幅器用の直流電圧を生成する直流電圧生
成手段と、画像信号増幅器近傍に配設され、直流電圧生
成手段によって生成された画像信号増幅器用の直流電圧
の画像信号増幅器への印加を禁止する印加禁止手段と、
を有し、印加禁止手段は、少なくとも撮像素子が駆動を
停止させる期間中は、画像信号増幅器用の直流電圧を画
像信号増幅器に印加しないことを特徴とする。
【0011】上記の構成によれば、少なくとも撮像素子
駆動停止期間中は、画像信号増幅器に電圧が印加されな
いため、無駄な電力損失や熱上昇を低減させることがで
きる。
【0012】また上記の構成によれば、撮像素子および
画像信号増幅器に印加される直流電圧は、撮像素子駆動
用のパルス信号を用いて撮像素子近傍にある直流電圧生
成手段によって生成される。これにより、給電ケーブル
の本数を減らすことができるため、細径のスコープが提
供される。また、本発明によれば、多画素化に伴い複数
の電源が必要になっても、同じく多画素化によって増加
したパルス信号をそのまま活用して複数の電源電圧を得
ることができる。
【0013】上記電圧生成手段は、第一のパルス信号と
第二のパルス信号の各パルス信号を、それぞれ第一経路
を伝送する第一信号と第二経路を伝送する第二信号とに
分岐する第一と第二の信号分岐手段と、第一信号分岐手
段と第二の信号分岐手段とによって分岐された、各第二
信号を加算して第三信号を生成する加算手段と、加算手
段から出力される第三信号を用いて直流電圧を生成する
電源回路と、を有する構成にすることができる。この場
合、撮像素子は、各信号分岐手段から出力された第一信
号が入力することにより所定の撮像動作を行うことにな
る。
【0014】上記電源回路には、入力する信号を平滑化
する平滑回路があるのが望ましい。これにより、パルス
信号から一定の直流電圧を容易に生成することができ
る。該電源回路には、さらに整流回路を備えることがで
きる。これにより、より安定した直流電圧を撮像素子に
印加することができる。整流回路は、信号生成手段から
送信されるパルス信号がどのような振幅波形を有するか
によって、半波整流回路を使用したり、全波整流回路を
使用したりすることができる。例えば、パルス信号が正
負いずれかの振幅のみを有するものであれば、安価に構
成できる半波整流回路を使用することが好ましい。
【0015】上記第一のパルス信号は、画像信号増幅器
の印加禁止に関する信号が重畳された信号であり、上記
印加禁止手段は、第一のパルス信号から画像信号増幅器
の印加禁止に関する信号を抽出して出力する信号抽出手
段と、直流電圧生成手段と画像信号増幅器との電圧伝送
路中に配設されたスイッチ部とを備え、該スイッチ部が
信号抽出手段から出力された画像信号増幅器の印加禁止
に関する信号に基づいて作動することにより、直流電圧
の画像信号増幅器への印加が禁止されることが望まし
い。これにより、プロセッサ側からスイッチ部を制御す
る信号線を新たに配設することなく、電圧損失や熱上昇
を低減させることができる。具体的には、信号抽出手段
は、第一のパルス信号と参照信号とを比較する比較手段
で構成されてもよい。さらに、直流電圧生成手段によっ
て生成された前記直流電圧を抵抗分割することにより参
照信号を生成する構成にすれば、画像信号増幅器は、第
一および第二のパルス信号に基づいて電子スコープ内部
で生成された信号や直流電圧のみによって駆動させるこ
とが可能となり、該スコープの細径化を維持しつつ、電
圧損失や熱上昇を効果的に低減させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施形態の電子内
視鏡装置100の概略構成図である。内視鏡装置100
は、プロセッサ100a、電子スコープ100bとから
構成される。プロセッサ100aは、光源部110、メ
イン制御部120、画像信号処理回路130及びフロン
トパネルスイッチ140とを有し、モニタ190が接続
される。スコープ100bは、先端にCCD160を備
え、CCD160近傍に電源生成部150および画像信
号増幅部170を備える。さらに、スコープ100b
は、光源部110から発光される光を先端まで導くライ
トガイド180を有する。
【0017】電子内視鏡装置100を使用すると観察部
位は次のようにして撮像される。まず、メイン制御部1
20は、術者がフロントパネルスイッチ140を操作し
て行った光源に対する設定に基づいて、光源部110か
ら光を発光させる発光状態とする。また、メイン制御部
120は、CCD160を駆動するための複数のパルス
信号を生成し、スコープ160に連続的に送信する。パ
ルス信号は、どれも一定の周期を持っており、たとえば
水平駆動パルスや垂直駆動パルスなどがある。
【0018】メイン制御部120の制御に基づいて、光
源部110から発光された光は、ライトガイド180内
を導かれ、スコープ100bの先端にある射出端180
aから観察部位に向けて照射される。該先端に備えられ
ているCCD160は、発光状態にあるとき、観察部位
で反射された光を受光することにより受光面に形成され
た光学像に対応する電荷を蓄積し、上記パルス信号に対
応して蓄積電荷に基づく電圧値(画像信号)として出力
する。画像信号は、画像信号増幅部170内にあるアン
プ16を介して所定の増幅率で増幅された後、プロセッ
サ100aの画像信号処理回路130に送信される。画
像信号処理回路130は、スコープ100bから送信さ
れる画像信号に基づいて所定の処理を行った後、該画像
信号をビデオ信号としてモニタ190に出力する。モニ
タ190は、ビデオ信号に対応する画像を表示する。
【0019】図2は、スコープ100b先端の電気回路
図である。スコープ100b先端にはCCD160が配
設されている。
【0020】前述のようにアンプ16は、CCD160
から出力された画像信号を予め定められた増幅率で増幅
している。そこで、本実施形態では、電源生成部150
で生成される直流電圧をCCD160に印加するだけで
なく、アンプ16にも電源電圧として印加可能なように
構成している。
【0021】本実施形態では、電源生成部150がメイ
ン制御部120から送信されるパルス信号を用いて直流
電圧の信号を生成して、該直流電圧をCCD160およ
びアンプ16に印加している。また、CCD160に撮
像動作を行わせる所定期間(以下、CCD駆動期間とい
う)にのみアンプ16を駆動し、それ以外のとき、つま
り画像信号の読み出しが行われない所定期間(以下、C
CD停止期間という)には、アンプ16が駆動しないよ
うに、該パルス信号を用いて直流電圧のアンプ16への
印加・非印加を切り替えている。つまり本実施形態で
は、CCD160を駆動するためのパルス信号にアンプ
16への電源電圧印加を禁止する信号(オフ信号)を重
畳させている。
【0022】これにより、電子スコープ100bにおけ
る、CCD160の駆動制御、CCD160用の電源電
圧生成、アンプ16の駆動制御、アンプ16用の電源電
圧生成全てが、メイン制御部120から送信されるパル
ス信号を用いて行われる。そのため、従来のスコープに
必要とされていたプロセッサから撮像素子や画像信号増
幅器までの給電ケーブルの本数を減らすことができる。
従ってスコープ100bは、従来のスコープに比べて細
径に構成することが可能になる。また、プロセッサから
給電ケーブルを介して電圧を各部に印加する構成では、
伝送中の電圧降下等の弊害が生じるおそれがあったが、
本実施形態の構成であればその点も解消することができ
る。
【0023】電源生成部150は、メイン制御部120
から送信される二つのパルス信号を加算して得られた信
号に基づいて直流電圧を生成する。プロセッサ100a
のメイン制御部120で生成されたパルス信号S1およ
びパルス信号S2は、それぞれドライブバッファdb
1、ドライブバッファdb2を介してスコープ100b
内の電源生成部150に送信される。
【0024】電源生成部150に入力したパルス信号S
1は、分岐点P1において経路L1と経路L2とに分岐
される。経路L1を伝送する信号(分岐点P1における
第一信号)は、バッファ1を介して、メイン制御部12
0が送信したパルス信号S1と略同一の状態でCCD1
60に入力しCCD160を駆動させる。つまり、経路
L1を伝送する信号は、CCD160を駆動制御するた
めの駆動用パルス信号として用いられる。一方、経路L
2を伝送する信号(分岐点P1における第二信号)は、
バッファ2を介して加算器5に入力する。
【0025】同様に、電源生成部150に入力したパル
ス信号S2も分岐点P2において経路L3と経路L4と
に分岐される。経路L4を伝送する信号(分岐点P2に
おける第一信号)は、経路L1を伝送する信号と同様に
駆動用パルス信号として用いられる。つまり、経路L4
を伝送する信号は、バッファ4を介してCCD160に
入力し、CCD160を駆動させる。経路L3を伝送す
る信号(分岐点P2における第二信号)は、バッファ3
を介して加算器5に入力する。
【0026】図3は、電源生成部150や画像信号増幅
部170で使用される信号のタイミングチャートであ
る。図3(A)にパルス信号S1(分岐点P1における
第一信号)を、図3(B)にパルス信号S2(分岐点P
2における第一信号)を、それぞれ表す。図3(A)に
示すように、本実施形態では、パルス信号S1にアンプ
16の駆動停止期間中に、オフ信号を重畳させている。
具体的には、パルス信号S1は、CCD160を駆動制
御するための二値(v1、v2)とアンプ16をオフ制
御するための信号レベルv3との3値の信号になってい
る。パルス信号S1は、CCD駆動期間中にはv1とv
2の信号レベルが周期的に繰り返される波形になってお
り、CCD停止期間中にはv3の信号レベルを有する波
形になっている。また図3(B)に示すように、パルス
信号S2は、v1とv2の二値の信号であり、具体的に
は、CCD駆動期間中にはv1とv2の信号レベルが周
期的に繰り返される波形になっており、CCD停止期間
中にパルス信号S1のオフ信号に対応した後述の信号レ
ベルを有する波形になっている。なお、本実施形態で
は、説明の便宜上、各信号レベルは、v1、v2、v3
の順に低くなるように設定されており、v1−v2=v
2−v3およびv2≠0vとし、CCD駆動期間中にお
けるパルス信号S1とパルス信号v2のデューティ比は
共に50%とする。
【0027】加算器5では、入力する二つの第二信号
(経路L2を伝送する信号および経路L3を伝送する信
号)を加算して、一つの信号(第三信号)を生成する処
理が行われる。ここで、CCD停止期間中における経路
L3を伝送する信号は、経路L2を伝送する信号のオフ
信号をうち消すような波形を有する(図3(A)、
(B))。従って、第三信号は、図3(C)に示すよう
に、CCD停止期間中はv2レベルで、CCD駆動期間
に入るとv1レベルの波形を描く。
【0028】加算器9によって生成された第三信号は、
直流電圧生成用信号として、バッファ10を介してダイ
オード11に入力し、整流化される。つまり、ダイオー
ド11は半波整流回路を形成している。ダイオード11
によって整流された第三信号は、さらに平滑コンデンサ
12によって平滑化され、電源用の直流電圧VとしてC
CD160に印加する。直流電圧Vを図3(D)に示
す。図3(D)に示すように、直流電圧Vは、CCD駆
動期間にてv4レベル(<v1)となる。なお、メイン
制御部120から送信されるパルス信号S1やパルス信
号S2の振幅やデューティ比を変化させることによって
直流電圧の電圧値を変化させることが可能である。言い
換えると、CCD駆動期間における各パルス信号の信号
レベルおよびデューティ比が、仕様により本実施形態の
ように設定されなくても、ダイオード11および平滑コ
ンデンサ12による整流・平滑回路の作用により、CC
D駆動期間にて電源用の直流電圧を生成させることが可
能である。
【0029】次に画像信号増幅部170について説明す
る。画像信号増幅部170は、コンパレータ13、バッ
ファ14、スイッチ15、そして既述のアンプ16を備
える。画像信号増幅部170は、上述した電源生成部1
50と電気的に接続されている。アンプ16は、電源生
成部150によって生成された直流電圧Vがスイッチ部
15を介して印加される。
【0030】電源生成部150で生成された直流電圧
は、二つの抵抗R1、R2によって抵抗分割され、参照
値VREF(=v4×R2/(R1+R2))レベルの
参照信号としてコンパレータ13の非反転入力端子に伝
送される。コンパレータ13の反転入力端子には、パル
ス信号S1と略同一の波形を有する経路L1を伝送する
信号(図3(A)参照)が入力する。参照値V
REFは、v2レベルと略同一に設定されている。コン
パレータ13は入力する二つの信号を比較し、その結果
を比較信号として出力する。比較信号は、バッファ14
を介してスイッチ部15に入力する。なお、v3<V
REF<v2となるように二つの抵抗R1およびR2は
適宜抵抗値が設定される。
【0031】コンパレータ13から出力される比較信号
を図3(E)に示す。図3(E)に示すように、比較信
号は、経路L1を伝送する信号から後述のスイッチ部1
5用のオフ信号のみを抽出した波形になっている。言い
換えると、比較信号は、CCD停止期間中にオフ信号
(スイッチ部15をオフ制御する信号)を、CCD駆動
期間中にオン信号(スイッチ部15をオン制御する信
号)を発する。
【0032】電源生成部とアンプ16との間に設けられ
たスイッチ部15は、入力する比較信号がオフ信号のと
きには、スイッチを切ってアンプ16に直流電圧が印加
されないようにする。従って、アンプ16は駆動停止す
る。上記のとおり、パルス信号S1において、オフ信号
の波形はCCD停止期間中に対応している。つまり、画
像信号が読み出されない期間中は、アンプ16は駆動停
止するため、無駄な電力消費を抑え、アンプ16近傍の
熱上昇を低減することができる。
【0033】以上が本発明の実施形態である。本発明は
これらの実施形態に限定されるものではなく趣旨を逸脱
しない範囲で様々な変形が可能である。
【0034】上記実施形態では、撮像素子であるCCD
160の近傍に電源生成部150やアンプ16を配置し
ている。しかし、使用する撮像素子の種類等(たとえ
ば、CMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconduc
tor))によっては、電源生成部150やアンプ16を
該撮像素子に一体形成することも可能である。これによ
り、スコープ100bのさらなる小型化を図ることがで
きる。
【0035】また、上記実施形態では、CCD16駆動
用として、二種類のパルス信号S1、S2が説明されて
いるが、実際には二種類以上のパルス信号がメイン制御
部120から出力されている場合もある。従って、複数
の電源電圧を必要とする撮像素子を使用する場合には、
電源生成部150を複数設けて、他のパルス信号との組
み合わせから新たに直流電圧を生成することもできる
し、1つの電源生成部150で生成された直流電圧を更
に抵抗分割して該複数の電源電圧を生成することもでき
る。
【0036】上記実施形態のような構成は、複数の画像
信号が異なるタイミングで出力される高画素撮像素子を
使用する場合にも対応することができる。すなわち、該
高画素撮像素子からの各画像信号を増幅する複数のアン
プに対して、複数のパルス信号をもとに生成された直流
電圧を電源として印加することができる。複数の電圧を
生成する方法は、上記複数の電源電圧を必要とする撮像
素子の場合と同様の方法で可能である。またメイン制御
部120から送信される複数のパルス信号自体の波形を
変えることにより、各画像信号が出力されるタイミング
に対応して、各アンプをそれぞれ異なるタイミングで駆
動停止させることも可能である。
【0037】なお、メイン制御部120から送信される
パルス信号は、一般に正の振幅を有するものだけでな
く、負の振幅を有するものや正負両方の振幅を有するも
のもある。よって、パルス信号を加算することによって
得られる第三信号も正負両方の振幅を有する場合があり
うる。このような場合には、必ず所定の電圧がCCD1
60に印加されるように、半波整流回路に換えて全波整
流回路を配設すればよい。
【0038】さらに、上記実施形態では、一個の平滑コ
ンデンサ4によって電圧を平滑化させている。ここで、
平滑コンデンサ4を二つ倍電圧となるよう配設すれば電
圧を2倍にすることが可能である。このことにより更に
多様な電圧値を有する直流で電圧を生成することができ
る。
【0039】
【発明の効果】このように本発明の電子スコープは、プ
ロセッサから送信される撮像素子を駆動するためのパル
ス信号を用いて、撮像素子の駆動用直流電圧および画像
信号増幅器の駆動用直流電圧を生成し、さらには画像信
号増幅器の駆動制御を行う構成にすることにより、プロ
セッサとCCD間に設けられていた給電ケーブルの本数
を減らすことができ、スコープの細径化を図ることがで
きる。
【0040】また、撮像素子から画像信号が読み出され
ない期間には、画像信号増幅器へ電圧を印加せず、駆動
停止させることにより、無駄な電力消費を抑え、該増幅
器近傍の熱上昇を低減することができる。
【0041】さらに本発明は、パルス信号を分岐して得
られた、該パルス信号と同一状態の信号に基づいて駆動
用直流電圧を生成する構成にした。つまり、駆動電圧を
パルス信号や画像信号等の他の信号に重畳させずに、パ
ルス信号そのものから必要な電圧を生成する構成にした
ことにより、パルス信号や画像信号等に無用なノイズを
発生させることなく、必要な駆動用直流電圧を撮像素子
に印加することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の電子内視鏡装置の概略構成
図である。
【図2】電子スコープ先端近傍の電気回路図である。
【図3】電源生成部や画像信号増幅部で使用される信号
のタイミングチャートである。
【符号の説明】
5 加算器 11 ダイオード 12 平滑コンデンサ 13 コンパレータ 15 スイッチ回路 16 アンプ 100 電子内視鏡装置 100a プロセッサ 100b 電子スコープ 120 メイン制御部 150 電源生成部 160 CCD 170 画像信号増幅部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H040 BA00 GA02 GA04 4C061 CC06 DD03 FF45 LL02 NN01 PP20 SS01 SS05 SS07 5C022 AA09 AB40 AB67 AC69 AC75

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも第一のパルス信号と第二のパ
    ルス信号とを含むパルス信号群に基づいて撮像動作を行
    う撮像素子および前記撮像素子から出力される画像信号
    を増幅する画像信号増幅器を先端に備える電子スコープ
    を有する電子内視鏡装置において、 前記第一のパルス信号と前記第二のパルス信号とを生成
    する信号生成手段と、 前記電子スコープ内にあって、前記第一のパルス信号お
    よび前記第二のパルス信号を用いて前記撮像素子用およ
    び前記画像信号増幅器用の直流電圧を生成する直流電圧
    生成手段と、 前記画像信号増幅器近傍に配設され、前記直流電圧生成
    手段によって生成された前記画像信号増幅器用の直流電
    圧の前記画像信号増幅器への印加を禁止する印加禁止手
    段と、を有し、 前記印加禁止手段は、少なくとも前記撮像素子の駆動を
    停止させる期間中は、前記画像信号増幅器用の直流電圧
    を前記画像信号増幅器に印加しないことを特徴とする電
    子内視鏡装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電子内視鏡装置におい
    て、前記直流電圧生成手段は、 前記第一のパルス信号と前記第二のパルス信号の各パル
    ス信号を、それぞれ第一経路を伝送する第一信号と第二
    経路を伝送する第二信号とに分岐する、第一と第二の信
    号分岐手段と、 前記第一信号分岐手段と前記第二の信号分岐手段とによ
    って分岐された、各第二信号を加算して第三信号を生成
    する加算手段と、 前記加算手段から出力される前記第三信号を用いて前記
    直流電圧を生成する電源回路と、を有することを特徴と
    する電子内視鏡装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の電子内視鏡装置におい
    て、 前記撮像素子は、前記各第一信号に対応して撮像動作を
    行うことを特徴とする電子内視鏡装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または請求項3に記載の電子内
    視鏡装置において、前記電源回路は、 前記第三信号を整流する整流回路と、 前記整流回路により整流された信号を平滑化して前記直
    流電圧を生成する平滑回路と、を有することを特徴とす
    る電子内視鏡装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4のいずれかに記載
    の電子内視鏡装置において、前記第一のパルス信号は、
    前記画像信号増幅器の印加禁止に関する信号が重畳され
    た信号であり、前記印加禁止手段は、前記第一のパルス
    信号から前記画像信号増幅器の印加禁止に関する信号を
    抽出して出力する信号抽出手段と、前記直流電圧生成手
    段と前記画像信号増幅器との電圧伝送路中に配設された
    スイッチ部と、を備え、前記スイッチ部が前記信号抽出
    手段から出力された前記画像信号増幅器の印加禁止に関
    する信号に基づいて作動することにより、前記直流電圧
    の前記画像信号増幅器への印加が禁止されることを特徴
    とする電子内視鏡装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の電子内視鏡装置におい
    て、 前記信号抽出手段は、前記第一のパルス信号と参照信号
    とを比較する比較手段で構成されることを特徴とする電
    子内視鏡装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の電子内視鏡装置におい
    て、 前記参照信号は、前記直流電圧生成手段によって生成さ
    れた前記直流電圧を抵抗分割することにより生成される
    ことを特徴とする電子内視鏡装置。
  8. 【請求項8】 請求項1から請求項7のいずれかに記載
    の電子内視鏡装置において、 前記第一のパルス信号は、前記撮像素子の駆動に関する
    二値信号に前記画像信号増幅器の印加禁止に関する信号
    が重畳された3値の信号であり、 前記第二のパルス信号は、前記撮像素子の駆動に関する
    二値信号に前記画像信号増幅器の印加禁止に関する信号
    に対応した信号が重畳された信号であり、前記直流電圧
    生成手段によって前記第一のパルス信号と前記第二のパ
    ルス信号が加算されることにより、生成された前記撮像
    素子用の直流電圧が前記画像信号増幅器の印加禁止に関
    する信号成分を有さないような波形を有することを特徴
    とする電子内視鏡装置。
  9. 【請求項9】 請求項1から請求項8のいずれかに記載
    の電子内視鏡装置において、前記画像信号増幅器は、前
    記撮像素子の近傍に配設されることを特徴とする電子内
    視鏡装置。
  10. 【請求項10】 少なくとも第一のパルス信号と第二の
    パルス信号とを生成して、電気的に接続された電子スコ
    ープに送信する信号生成手段を備えるプロセッサと、 少なくとも前記第一のパルス信号と前記第二のパルス信
    号とを含むパルス信号群に基づいて撮像動作を行う撮像
    素子、前記撮像素子から出力される画像信号を所定の増
    幅率で増幅する画像信号増幅器、前記第一のパルス信号
    と前記第二のパルス信号とに所定の処理を施すことによ
    り前記撮像素子および前記画像信号増幅器に印加する直
    流電圧を生成する電圧生成手段、前記第一のパルス信号
    と前記第二のパルス信号とを用いて前記画像信号増幅器
    に対する前記直流電圧の印加、非印加を切り替える切り
    替え手段、を先端近傍に有する電子スコープと、を有す
    ることを特徴とする電子内視鏡装置。
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