JP2003153257A - 画像処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラム - Google Patents

画像処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラム

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JP2003153257A
JP2003153257A JP2001346285A JP2001346285A JP2003153257A JP 2003153257 A JP2003153257 A JP 2003153257A JP 2001346285 A JP2001346285 A JP 2001346285A JP 2001346285 A JP2001346285 A JP 2001346285A JP 2003153257 A JP2003153257 A JP 2003153257A
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cpu
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JP2001346285A
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English (en)
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Shintaro Yamanaka
信太郎 山中
Tetsuo Yoshitani
哲夫 由谷
Masashige Takahashi
巨成 高橋
Hirotaka Kondo
広隆 近藤
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の動画ストリームを動画ストリームの数
より少ないビデオデコーダでデコードすることができる
ようにする。 【解決手段】 CPU21は、I/Oコントローラ25から取
り込まれた動画ストリーム61乃至動画ストリーム64
に対してデコードの順番を割り当てる処理を実行する。
ビデオデコーダ29−1およびビデオデコーダ29−2
は、CPU21によって割り当てられた動画ストリームを
それぞれデコードする。デコードされた動画ストリーム
のデータは、ビデオコントローラ30を介して表示部1
1に出力され、表示される。動画ストリームがビデオデ
コーダ29の数より多いが、CPU21がビデオデコーダ
29−1およびビデオデコーダ29−2に対する動画ス
トリームを順番に割り当てるため、2台のビデオデコー
ダ29により、4つのビデオストリームのデコード処理
が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像処理装置およ
び方法、記録媒体、並びにプログラムに関し、特に、複
数の動画ストリームを、動画ストリームより少ない数の
デコーダで復号処理できるようにした画像処理装置およ
び方法、記録媒体、並びにプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】最近のPDA(Personal Digital Assistan
ts)には、動画像を記録および再生する機能を有するも
のがある。このPDAには、1つのデコーダが搭載されて
いる。PDAにおいて、動画を再生する場合、1つの動画
ストリームを1つのデコーダでデコードし、再生処理を
行うため、表示画面には1つの動画ストリームが表示さ
れる。
【0003】図1は、従来のPDAの動画ストリームの流
れを示す機能ブロック図である。動画ストリーム1は、
画像情報圧縮処理により符号化された情報であり、ビデ
オデコーダ2が、符号化された情報を復号する。ビデオ
コントローラ3は、復号された情報を表示部4に表示す
る。
【0004】以上のように、従来のPDAにおいては、1
つのデコーダについて1つの動画ストリームのみをデコ
ードし、再生処理を行うようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のPD
Aは、1つのデコーダで1つの動画ストリームをデコード
するようにしているため、複数の動画ストリームを再生
したい場合、再生したい動画ストリームの数のデコーダ
を搭載する必要がある。しかしながら、デコーダの数を
増加すると、装置が大型化し、携帯性に欠けることにな
る。その結果、携帯性が要求されるPDAは、デコードの
数を増やすことができないため、複数の動画ストリーム
を再生することができないという課題があった。
【0006】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、複数の動画ストリームを、動画ストリーム
より少ない数のデコーダでデコードすることができるよ
うにするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の画像処理装置
は、複数の符号化された画像情報を入力する入力手段
と、入力手段により入力された複数の符号化された画像
情報の中から所定の符号化された画像情報を選択する選
択手段と、選択手段により選択された前記画像情報を復
号する、前記入力手段により入力される符号化された前
記画像情報より少ない数の復号手段と、復号手段により
復号された前記画像情報を出力する出力手段とを備える
ことを特徴とする。
【0008】前記選択手段には、予め定められた所定の
順序、または読み込まれた画像の情報に応じて、前記入
力手段により入力された複数の符号化された画像情報の
中から所定の符号化された画像情報を選択させるように
することができる。
【0009】前記選択手段には、前記復号手段により1
枚分の動画像の画像情報の復号が完了した後、次の動画
像を選択させるようにすることができる。
【0010】本発明の画像処理装置は、複数の符号化さ
れた前記画像情報の中からフレーム内予測のみを使用す
るフレームの有無を検出する検出手段をさらに備え、前
記選択手段は、検出手段により検出されたフレーム内予
測のみを使用するフレームから画像情報を選択させるよ
うにすることができる。
【0011】本発明の画像処理装置は、前記選択手段が
選択した画像情報が復号可能であるか否かを判断する判
断手段と、判断手段により復号不可能であると判断され
た画像情報を復号可能にする復号可能化手段をさらに備
えるようにすることができる。
【0012】本発明の画像処理方法は、前記入力手段に
より入力された複数の符号化された前記画像情報の中か
ら所定の符号化された画像情報を選択する選択ステップ
と、選択ステップの処理により選択が制御された画像情
報を前記復号手段に供給し、復号させる供給ステップ
と、復号手段により復号された画像情報の出力を制御す
る出力制御ステップとを含むことを特徴とする。
【0013】本発明の記録媒体に記録されているプログ
ラムは、前記入力手段により入力された複数の符号化さ
れた前記画像情報の中から所定の符号化された画像情報
を選択する選択ステップと、選択ステップの処理により
選択が制御された画像情報を前記復号手段に供給し、復
号させる供給ステップと、復号手段により復号された画
像情報の出力を制御する出力制御ステップとを含むこと
を特徴とする。
【0014】本発明のプログラムは、前記入力手段によ
り入力された複数の符号化された前記画像情報の中から
所定の符号化された画像情報を選択する選択ステップ
と、選択ステップの処理により選択が制御された画像情
報を前記復号手段に供給し、復号させる供給ステップ
と、復号手段により復号された画像情報の出力を制御す
る出力制御ステップとをコンピュータに実行させること
を特徴とする。
【0015】本発明の画像処理装置および方法、記録媒
体、並びにプログラムにおいては、複数の符号化された
画像情報が入力され、その中から所定の符号化された画
像情報が選択され、選択された前記画像情報が復号さ
れ、出力される。
【0016】
【発明の実施の形態】図2は、本発明を適用したPDAの
外観の構成例を示す正面図である。このPDA10は、LCD
(Liquid Crystal Display)により構成され、画像を表
示する表示部11と、各種の指令を入力するときにユー
ザにより操作される操作部12とを有している。この例
では、表示部11に、4つの動画ストリームに基づく画
像である画像13乃至16が表示されている。
【0017】PDA10は、画像を表示する機能の他、一
般的なPIM(Personal Information Management)機能で
ある、電子スケジュール管理、電子アドレス帳、電子メ
モ帳、行動リスト管理などの機能を有している。各機能
は、機器単独でも利用できるが、もちろん簡単にパーソ
ナルコンピュータ上のソフトとの連携が可能である。
【0018】表示部11は、画像13乃至16の他、ア
プリケーションソフトウエアの起動および各種処理に伴
う画像、データとしての画像や文字、再生される音声や
音楽に付随する情報、さらには操作のガイドメッセー
ジ、再生や編集操作のためのメニュー画面などを表示す
る。
【0019】また、表示部11上には、操作キー、ペン
による手書き文字入力領域が表示され、描画オブジェク
トであるボタン等の操作子17が必要に応じて表示され
るか、または予め印刷されている。ユーザにより、ペン
または指により操作子17が押圧操作されると、表示部
11の前面に配置されている透明なタッチパネル18に
よりその操作が検出される。
【0020】図3は、PDA10の内部の詳細な構成例を
示すブロック図である。CPU(Central Processing Uni
t)21は、内部バス22を介して、RAM(Random Access
Memory)23、ROM(Read Only Memory)24、ビデオデ
コーダ29、ビデオコントローラ30、およびオーディ
オデコーダ31に接続されている。
【0021】CPU21は、各種アプリケーションプログ
ラムや、OS(Operating Systems)を実行する。RAM23
は、CPU21が実行するプログラムや、その実行におい
て適宜変化するパラメータを格納する。ROM24は、一
般的には、CPU21が使用するプログラムや演算用のパ
ラメータのうち、基本的に固定のデータを格納する。ビ
デオデコーダ29は、供給された画像情報をデコードし
てビデオコントローラ30に出力する。ビデオコントロ
ーラ30は、供給された画像データを表示部11に供給
し、表示させる。オーディオデコーダ31は、オーディ
オデータをデコードし、スピーカ32に出力する。
【0022】内部バス22にはまた、I/O(Input/Outp
ut)コントローラ25も接続されている。I/Oコントロ
ーラ25は、外部インターフェース26を介して代表的
なネットワークとしてのインターネット41に接続され
ており、図示せぬネットワーク上にある情報を受信する
ことが可能である。I/Oコントローラ25にはまた、メ
モリ27、およびハードディスク28も接続されてい
る。メモリ27は、I/Oコントローラ25により制御さ
れ、CPU21の処理によって生成された情報や、インタ
ーネット41から受信した情報などを記憶する。ハード
ディスク28は、CPU21によって実行されるプログラ
ムや情報を記録または再生する。
【0023】I/Oコントローラ25は、必要に応じてド
ライブ33に接続され、半導体メモリ51、光磁気ディ
スク52、光ディスク53、または磁気ディスク54に
記憶されている制御用プログラムを読み出し、読み出し
た制御用プログラムをハードディスク28に供給し、記
録させる。
【0024】図4は、PDA10における動画ストリーム
の流れを示す機能ブロック図である。CPU21は、I/Oコ
ントローラ25から取り込まれた動画ストリーム61お
よび動画ストリーム62のデータに対してデコードの順
番を割り当てる処理を実行する。ビデオデコーダ29
は、CPU21によって割り当てられた動画ストリームを
デコードする。デコードされた動画ストリームのデータ
は、ビデオコントローラ30を介して表示部11に出力
され、表示される。動画ストリームがビデオデコーダ2
9の数より多いが、CPU21がビデオデコーダ29に対
する動画ストリームを順番に割り当てるため、1台のビ
デオデコーダ29により、2つのビデオストリームのデ
コード処理が可能となる。
【0025】次に、図5を参照してビデオデコーダ29
に対する動画ストリームの割り当て処理について説明す
る。この例の場合、CPU21は、動画ストリーム61と
動画ストリーム62を順番に(交互に)選択する。従っ
てこのとき、ビデオデコーダ29は動画ストリーム6
1、動画ストリーム62、動画ストリーム61、動画ス
トリーム62の順番にそれぞれCPU21によって設定さ
れた時間だけ動画ストリームをデコードする。
【0026】次に図6および図7のフローチャートを参
照して、PDA10が実行する動画ストリーム再生処理の
第1の例を説明する。この処理は、ビデオデコーダ29
に送る動画ストリームをCPU21が切り替えることによ
って、全ての再生対象の動画ストリームにおける全ての
フレーム(以下、VOP(Video Object Plane)と称す
る)を再生するものである。また、対象となる動画スト
リームは、読み出しを自由に一時停止したり、再開した
りすることが可能な動画ストリームとする。具体的に
は、例えば、ハードディスク28またはメモリ27に記
録されている動画ストリームとすることができる。ある
いはまた、クライアント(PDA10)の要求に従って、
サーバ(図示せず)が再生、一時停止、再生再開するこ
とが可能なVOD(Video On Demand)のストリームとするこ
とができる。ビデオデコーダ29は、ある時点の状態を
読み出す処理が可能であるばかりではなく、読み出した
状態を書き戻す処理も可能であるものとする。また、状
態を書き戻すことにより、読み出した際に再生されてい
た地点から、動画ストリームの再生を再開することも可
能であるものとする。
【0027】なお、以下の説明では、PDA10は、m個
のビデオデコーダ29により、同時にn(n>m)個の動
画ストリームを再生するもとする。nowは再生中の動画
ストリーム番号を保持する配列を表し、now[1]がビデオ
デコーダ29のうち1番のビデオデコーダ29−1に、n
ow[2]が2番のビデオデコーダ29−2に、それぞれ対応
する。さらに、この処理は、ユーザが操作部12を操作
して、動画ストリームの再生処理の開始を指示したとき
に開始される。
【0028】ステップS11において、CPU21は、各
動画ストリーム毎のタイムスライス(1動画の表示にか
けられる時間)を計算する。例えば、全ての(n個の)
動画ストリームを表示し終わるまでにT秒かけ、全ての
動画ストリームを同じ時間ずつ均等に表示することにし
た場合、タイムスライスはT×m/n秒となる。例え
ば、図4の例においては、Tを100m秒とすると2個(n
=2)の動画ストリームを1個のビデオデコーダ29
(m=1)で処理するため、タイムスライスは50m秒とな
る。
【0029】ステップS12において、CPU21は、再
生対象のn個の動画ストリームが、メモリ27またはハ
ードディスク28に保存されている場合、全ての動画ス
トリームデータを読み取り可能な状態にし、また、動画
ストリームが、外部インターフェース26からインター
ネット41を介して外部のサーバに保存されている場
合、セッションを確立する。
【0030】ステップS13において、CPU21は、各
動画ストリームについて、再生に必要なパラメータ(画
像サイズや色深度など)をRAM23記憶させる。
【0031】ステップS14において、CPU21は、ビ
デオデコーダ29、ビデオコントローラ30を介して、
表示部11に、各動画ストリームにおける最初のVOPを
表示させる。この処理は、タイムスライスとは関係しな
いもので、動画ストリームを処理するまでの間、最初の
VOPを画面に表示することにより、ユーザの苛立ちを解
消させるために行われる。
【0032】ステップS15において、CPU21は、m
個の配列nowに1乃至mの値を格納し、now[1]=1,now[2]
=2…now[m]=mとする。この処理は、now[i]のデコーダ
に動画ストリームiを割り当てるものであり、図5の例
を用いて説明すると、ビデオデコーダ29に動画ストリ
ーム61を割り当てることと同様となる。
【0033】ステップS16において、CPU21は、i=
1に設定する。以下、ステップS17乃至ステップS2
8で、全てのビデオデコーダにおける動画ストリームの
切り替え判定処理、および切り替え処理が行われる。
【0034】ステップS17において、CPU21は、now
[i]=0である(now[i]に、何も割り当てられていな
い)か否かを判定する。すなわち、いまの場合、i=1
である(ステップS16)であるから、now[1]=0であ
るか否かが判定される。CPU21が、now[i]=0でないと
判定した場合、ステップS18に進む。いまの場合、no
w[1]に割り当てが行われていれば、処理は、ステップ
S18に進む。ステップS18において、CPU21は、n
ow[i]に設定されている番号の動画ストリームを、ビデ
オデコーダiを用いてデコードさせ、再生させる。図5
の例の場合、ビデオデコーダ29により動画ストリーム
61がデコードされ、ビデオコントローラ30を介して
表示部11に表示される。CPU21は、ステップS17
において、now[i]=0であると判定した場合、now[i]に
割り当てが行われていないので、ステップS18の処理
はスキップされ、処理はステップS19に進む。
【0035】ステップS18の処理の後、または、ステ
ップS17で、now[i]=0であると判定された場合、ス
テップS19において、CPU21は、操作部12または
タッチパネル18を介してユーザから所定の操作が入力
されたか否かを判定する。所定の操作が入力されたと判
定された場合、CPU21は、ステップS20に進み、そ
の操作に対応する処理を実行し、動画ストリーム再生処
理を終了させる。
【0036】ステップS19で、ユーザからの操作が入
力されていないと判定された場合、ステップS21にお
いて、CPU21は動画ストリームのデコードが終端まで
達したか否かを判定する。デコードが終端まで達してい
ないと判定された場合、ステップS22に進み、CPU2
1は、ステップS11または後述するステップS34で
計算したタイムスライスを使い果たしたか否か(所定の
時間が経過したか否か)を判定する。タイムスライスを
使い果たしていないと判定された場合、ステップS17
に戻り、それ以降の処理が繰り返される。すなわち、同
一のビデオデコーダ29により、次のVOPのデコード処
理が実行される。
【0037】ステップS22において、タイムスライス
を使い果たしたと判定された場合、ステップS23に進
み、CPU21は、ビデオデコーダiに処理中のVOPを、最
後までデコードさせる。すなわち、タイムスライスの時
間が経過したとしても、そのVOPのデコード処理は中断
されず、そのまま継続される。
【0038】ステップS24において、CPU21は、動
画ストリームの再生を再開するために必要なビデオデコ
ーダ29の状態をRAM23に一時的に記憶する。例え
ば、MPEG(Motion Picture Experts Group)ストリームの
場合、ストリームの再開位置を示すポインタ、予測に使
用する画像が必要であり、これらが保存される。
【0039】ステップS21において、動画ストリーム
のデコードが終了したと判定された場合、ステップS2
9に進み、CPU21は、ユーザにより動画ストリーム再
生処理のリピートモードが設定されているか否かを判定
する。リピートモードが設定されていると判定された場
合、ステップS30に進み、CPU21はRAM23の記憶情
報に基づいて、動画ストリームの再生位置を始端に戻
し、ステップS35に進む。
【0040】ステップS29において、その動画ストリ
ームについてリピートモードが設定されていないと判定
された場合、ステップS31に進み、CPU21は、nから
1を減じる。すなわち、1つの動画ストリームの再生処
理が終了したので、再生する動画ストリームの数を表わ
す変数nの値が1だけ減少される。
【0041】ステップS32において、CPU21は、now
[i]を0に設定する。この処理は、動画ストリームの再
生が終了したため、そのビデオデコーダiに対する動画
ストリームの割り当てを解除するものである。
【0042】ステップS33において、CPU21は、n>m
であるか否かを判定する。このとき、nがmと等しいか、
またはmより小さいと判定された場合、すなわち再生対
象の動画ストリームの数がビデオデコーダの数mと等し
いか、またはそれより少ないと判定された場合、ステッ
プS36に進み、m個のビデオデコーダを用いてn個の
動画ストリームの再生処理を行う。すなわち、動画スト
リームの数が、ビデオデコーダの数と等しいか、それよ
り少ないので、各動画ストリームが、それぞれ所定のビ
デオデコーダに割り当てられ、デコードされる。
【0043】ステップS33において、n>mであると判
定された場合、ステップS34に進み、CPU21は、タ
イムスライスを再度計算する(ステップS31の処理
で、nの値が減算されているので、ステップS11の処
理で計算した場合と異なる値になっている)。
【0044】ステップS30またはステップS34の処
理の後、ステップS35において、CPU21は、ビデオ
デコーダiで処理中のVOPがある場合、そのVOPをビデオ
デコーダiに最後までデコードさせる。
【0045】ステップS24の処理の後、または、ステ
ップS35の処理の後、ステップS25において、CPU
21は、now[i]のビデオデコーダに、次に再生する動
画ストリームの番号を設定する。このとき、次に再生す
る動画ストリームを選択するためのアルゴリズムの例を
以下に記載する。
【0046】CPU21が次に再生する動画ストリームを
選択するためのアルゴリズムの1つ目の例は、残ってい
る動画ストリームの中から、前回再生した時点から、最
も長い時間が経過した動画ストリームを選択するもので
ある。また、2つ目の例は、現在再生している動画スト
リームの中で、累計の再生時間が最も短い動画ストリー
ムを選択するものである。さらに、3つ目の例は、動画
ストリームを番号の順番に選択するものである。このよ
うにして、図5の例においては、動画ストリーム61が
デコードされた後、動画ストリーム62が選択される。
【0047】ステップS26において、CPU21は、番
号がnow[i]の動画ストリームについて、ステップS2
4の処理で記憶したビデオデコーダiの状態と、ステッ
プS13の処理で記憶した動画ストリームのパラメータ
をRAM23から読み出し、ビデオデコーダiに書き込
む。このとき、保存したデータが存在しない場合、ステ
ップS13の処理で記憶された動画ストリームのパラメ
ータのみがRAM23から読み出され、デコーダiに書き
込まれる。
【0048】ステップS27において、i+1→iに設
定する(iに1を加える)。いまの場合、i=2とされ
る。ステップS28において、CPU21は、i>mである
か否かを判定する。i>mであると判定された場合、すな
わち、全てのビデオデコーダに対する処理が終了した場
合、ステップS16に戻り、それ以降の処理が繰り返さ
れる。ステップS28において、i>mでないと判定され
た場合、ステップS17に戻り、それ以降の処理が繰り
返される。
【0049】この処理において、タイムスライスが十分
に短く、かつビデオデコーダ29が十分に高速な場合、
各動画ストリームは、同時再生しているように見える。
また、ビデオデコーダ29が十分に高速でない場合にお
いても、低速ではあるが、同時再生を行うことが可能と
なる。
【0050】次に、図8および図9のフローチャートを
参照して、PDA10が実行する動画ストリーム再生処理
の第2の例を説明する。この処理は、ビデオデコーダ2
9に送る動画ストリームをCPU21が切り替えることに
よって、n個の動画ストリームを実時間で再生するもの
である。例えば、1つの動画ストリームを再生している
場合、再生している動画ストリーム以外の動画ストリー
ムは読み飛ばされる。すなわち、この例は、図6および
図7における再生可能な動画ストリームに加え、ライブ
ストリーミングを受信している場合にも適用可能であ
る。
【0051】この例における動画ストリームの圧縮方法
は、フレーム間予測を使用した圧縮によるVOPと、フレ
ーム間予測を使わない圧縮によるVOPを定期的に組み込
んだものである。以下の説明では、動画ストリームの例
としてMPEGストリームを使用する。この場合、フレーム
間予測により圧縮されたものはP(Predictive)フレー
ム(以下、PVOPと称する)とB(Bidirectionally Predi
ctive)フレーム(以下、BVOPと称する)に対応し、フ
レーム間予測を使用しないフレーム(フレーム内予測の
みを使用するフレーム)予測により圧縮されたVOPはI
(Intra)フレーム(以下、IVOPと称する)に対応す
る。なお、PDA10は、同時にn個の動画ストリームを再
生し、m個(1<=m<n)のデコーダを有するとする。ilist
は、読み込んだ動画ストリームの中にIVOPが存在する場
合、その動画ストリームの番号を記憶するリストであ
る。
【0052】ステップS41において、CPU21は、再
生対象のn個の動画ストリームが、メモリ27またはハ
ードディスク28に保存されている場合、動画ストリー
ムデータを読み取り可能な状態にし、動画ストリーム
が、外部インターフェース26からインターネット41
を介してサーバ(停止、一時停止、再生再開等が可能な
サーバ)に保存されている場合、セッションを確立す
る。
【0053】ステップS42において、CPU21は、各
動画ストリームについて、再生に必要なパラメータ(画
像サイズや色深度など)をRAM23に記憶させる。
【0054】ステップS43において、CPU21は、各
配列nowに、now[1]=0,now[2]=0…now[m]=0のように、0
を格納する。以上のステップS41乃至S43の処理
は、図6のステップS12、S13、S15の処理と同
様の処理である。
【0055】ステップS44において、CPU21は、リ
ストilistを空にする。ステップS45において、CPU2
1は、i=1に設定する。以下、ステップS46乃至ステ
ップS49の処理は、全ての動画ストリームについてIV
OPが読みこまれた否かを判定している。
【0056】図10は、この処理における動画ストリー
ム再生処理の流れの例をグラフにしたものである。図1
0において、n=3,m=1であり、I、B、Pは、それぞれIVO
P、BVOP、PVOPに対応し、ilistがφというのは、リスト
ilistが空であることを示す。
【0057】ステップS46において、CPU21は、動
画ストリーム番号iのVOPがIVOPであるか否かを判定す
る。CPU21は、IVOPであると判定した場合、ステップ
S47で、リストilistにiを加える。図10の例で
は、CPU21が、動画ストリーム1の1番目にIVOPが読み
こまれたと判定し、リストilistに動画ストリーム1の
番号1を記憶させる。ステップS46でストリーム番号
iでIVOPが転送されていないと判定された場合、ステッ
プS47の処理はスキップされる。
【0058】ステップS47の処理の後、または、ステ
ップS46で、ストリーム番号iでIVOPが転送されてい
ないと判定した場合、CPU21は、ステップS48にお
いて、iに1を加える。いまの場合、i=2とされる。
【0059】ステップS49において、CPU21は、i>
nであるか否か、すなわち、全ての動画ストリームに対
して処理が終了したか否かを判定する。i>nでない(全
ての動画ストリームに対してまだ処理が終了していな
い)と判定された場合、ステップS46に戻り、それ以
降の処理が繰り返される。
【0060】この処理が繰り返されることで、図10の
動画ストリーム2および動画ストリーム3においても、
CPU21はIVOPが転送されたか否かを判定する。これに
より、全ての動画ストリームのそのタイミングにおける
各VOPがIVOPであるか否かが判定され、IVOPであればリ
ストilistにその動画ストリームの番号が登録される。
【0061】ステップS49で、i>nである(全ての動
画ストリームに対して処理が終了した)と判定された場
合、ステップS50に進み、CPU21は、j=1に設定す
る。以下、ステップS51乃至ステップS63で、全て
のビデオデコーダに対する動画ストリームの切り替え判
定処理、および切り替え処理が行われる。
【0062】ステップS51において、CPU21は、now
[j]=0である(now[j]に、何も割り当てられていな
い)か否かを判定する。すなわち、いまの場合、j=1
である(ステップS50)であるから、now[1]=0で
あるか否かが判定される。CPU21が、now[j]=0でない
と判定した場合、ステップS52に進む。いまの場合、
now[1]に割り当てが行なわれていれば、処理は、ステ
ップS52に進む。ステップS52において、CPU21
は、now[j]に設定されている番号の動画ストリーム
を、ビデオデコーダjを用いてデコードさせ、再生させ
る。図5の例の場合、ビデオデコーダ29により動画ス
トリーム61がデコードされ、ビデオコントローラ30
を介して表示部11に表示される。CPU21が、ステッ
プS51において、now[j]=0であると判定した場合、n
ow[j]に割り当てが行われていないので、ステップS5
2の処理はスキップされ、処理はステップS53に進
む。
【0063】ステップS52の処理の後、または、ステ
ップS51で、now[j]=0であると判定された場合、ス
テップS53において、CPU21は、操作部12または
タッチパネル18を介してユーザから所定の操作が入力
されたか否かを判定する。ユーザから所定の操作が入力
されたと判定された場合、CPU21は、ステップS54
に進み、その操作に対応する処理を実行し、動画ストリ
ーム再生処理を終了させる。
【0064】ステップS53でユーザからの操作が入力
されていないと判定された場合、ステップS55におい
て、CPU21は、動画ストリームのデコードが終端まで
達したか否かを判定する。
【0065】ステップS55において、デコードしてい
る動画ストリームが終端まで達したと判定された場合、
ステップS64に進み、CPU21は、ユーザにより動画
ストリーム再生処理のリピートモードが設定されている
か否かを判定する。リピートモードが設定されていると
判定された場合、ステップS65に進み、CPU21はRAM
23の記憶情報に基づいて、動画ストリームの再生位置
を始端に戻し、ステップS56に進む。
【0066】ステップS64において、その動画ストリ
ームについてリピートモードが設定されていないと判定
された場合、ステップS66に進み、CPU21は、nか
ら1を減じる。すなわち、1つの動画ストリームの再生
処理が終了したので、再生する動画ストリームの数を表
わす変数nの値が1だけ減少される。
【0067】ステップS67において、CPU21は、now
[j]を0に設定する。この処理は、動画ストリームの再
生が終了したため、そのビデオデコーダjに対する動画
ストリームの割り当てを解除するものである。
【0068】ステップS68において、CPU21は、n=
0であるか否かを判定する。このとき、nが0であると判
定された場合、すなわち全ての再生対象の動画ストリー
ムの処理が終了したと判定された場合、動画ストリーム
再生処理を終了する。ステップS68において、n=0
でないと判定された場合、ステップS56に進む。
【0069】ステップS55で、デコードが終端まで達
していないと判定された場合、ステップS65の処理の
後、または、ステップS68においてn=0でない(再生
対象の動画ストリームが存在する)と判定された場合、
ステップS56に進み、CPU21は、リストilistが空で
あるか否か、すなわち、IVOPが読みこまれた動画ストリ
ームが存在するか否かを判定する。リストilistが空で
あると判定された場合(IVOPが読みこまれた動画ストリ
ームが存在しない場合)、ステップS62に進む。
【0070】ステップS56でリストilistが空でない
と判定された場合(IVOPが読みこまれた動画ストリーム
が存在する場合)、ステップS57に進み、CPU21
は、ビデオデコーダjを選択するか否かを判定する。図
10の例の場合、リストilistには1が格納されている
ため、ビデオデコーダjを選択するか否かが判定され
る。このとき、選択可能なビデオデコーダの数は、リス
トilistの要素数によって決定される。リストilistの要
素数が2×mより大きい場合、m個(全てのビデオデコー
ダ)となり、リストilistの要素数がmより大きく2×m
より小さい場合、(ilistの要素数−m)個となり、リス
トilistの要素数がm以下の場合、(ilistの要素数)個
となる。このとき、ビデオデコーダを選択するためのア
ルゴリズムの例を以下に記載する。
【0071】CPU21がビデオデコーダを選択するため
のアルゴリズムの1つ目の例は、現在再生している動画
ストリームの中で、連続再生時間が最も長い動画ストリ
ームを再生しているビデオデコーダを選択するものであ
る。また、2つ目の例は、現在再生している動画ストリ
ームの中で、累計の再生時間が最も長い動画ストリーム
を再生しているビデオデコーダを選択するものである。
さらに、3つ目の例は、ビデオデコーダを番号の順番に
選択するものである。また、4つ目の例は、ランダムに
ビデオデコーダを選択するものである。
【0072】CPU21は、ステップS57でビデオデコ
ーダjを選択した場合、ステップS58に進み、ビデオ
デコーダjに、処理中のVOPを最後までデコードさせ
る。
【0073】ステップS59において、CPU21は、次
に再生する動画ストリームの番号をリストilistから選
択し、now[j]に設定する。このとき、次に再生する動
画ストリームを選択するためのアルゴリズムの例を以下
に記載する。
【0074】リストilistの要素数が2×mより大きい場
合における、CPU21が次に再生する動画ストリームを
選択するためのアルゴリズムの1つ目の例は、リストili
stに含まれる動画ストリームの中において、前回再生し
た時点から、最も短い時間が経過した動画ストリームを
選択するものである。また、2つ目の例は、リストilis
tに含まれる動画ストリームの中において、累計の再生
時間が最も長い動画ストリームを選択するものである。
さらに、3つ目の例は、動画ストリームを番号の順番に
選択するものである。また、4つ目の例は、ランダムに
動画ストリームを選択するものである。
【0075】また、リストilistの要素数が2×m以下の
場合における、CPU21が次に再生する動画ストリーム
を選択するためのアルゴリズムの1つ目の例は、リストi
listに含まれる動画ストリームの中において、前回再生
した時点から、最も長い時間が経過した動画ストリーム
を選択するものである。また、2つ目の例は、リストil
istに含まれる動画ストリームの中において、累計の再
生時間が最も短い動画ストリームを選択するものであ
る。さらに、3つ目の例は、動画ストリームを番号の順
番に選択するものである。また、4つ目の例は、ランダ
ムに動画ストリームを選択するものである。
【0076】ステップS60において、CPU21は、リ
ストilistからnow[j]を除く。図10の例の場合、リス
トilistからnow[1]が除かれる。
【0077】ステップS61において、CPU21は、番
号がnow[j]の動画ストリームについて、ステップS4
2の処理で記憶した動画ストリームのパラメータをRAM
23から読み出し、ビデオデコーダjに読み込む。
【0078】ステップS57で、ビデオデコーダjが選
択されていないと判定された場合、ステップS58乃至
ステップS61の処理はスキップされる。
【0079】ステップS61の処理の後、ステップS5
6でリストilistが空であると判定された場合、また
は、ステップS57でビデオデコーダjを選択しないと
判定された場合、ステップS62に進み、CPU21は、
jに1を加える。
【0080】ステップS63において、CPU21は、j>
mであるか否かを判定する。j>mでないと判定された場
合、すなわち、全てのビデオデコーダに対する処理がま
だ終了していない場合、ステップS51に戻り、それ以
降の処理が繰り返される。ステップS63で、j>mであ
ると判定された場合、すなわち、全てのビデオデコーダ
に対する処理が終了した場合、ステップS45に戻り、
それ以降の処理が繰り返される。
【0081】以上の処理においては、ビデオデコーダに
転送される動画ストリームは正しい順番で並んだMPEGフ
ォーマットとなるため、ビデオデコーダの状態を記憶す
る(図7のステップS24の処理を実行する)必要がな
い。
【0082】また、リストilistを使用することによっ
て、動画ストリームの中からIVOPが存在する動画ストリ
ームを選択し、再生することが可能となるため、実時間
での再生が可能となる。
【0083】次に、図11乃至図14のフローチャート
を参照して、PDA10が実行する動画ストリーム再生処
理の第3の例を説明する。この処理は、ストリーミング
で、クライアントからサーバに通信することができ、エ
ラーの回復手段がある場合に使用可能である。例えば、
MPEG4ストリーミングにおいて、ARTS(Advanced Real
Time Simple)profileでNEWPRED modeを使用する場合が
挙げられる。このモードでは、アップストリームメッセ
ージを用いてビデオデコーダ29(クライアント)から
エンコーダ(図示せぬサーバ)に対してメッセージを送
信することが可能であり、エラーが起きた場合、正常に
デコードしたVOPまで戻り、正常なVOPを使用して次のVO
Pをエンコードするように指示することが可能である(M
PEG-4 Part2:Visual AMENDMENT 1, ISO/IEC 14496-2:19
99/Amd.1:2000(E))。NEWPRED modeは、本来エラーを修
正するために用いられるが、このアルゴリズムでは、こ
の処理を利用して複数の動画ストリームを再生してい
る。なお、画像処理装置は、同時にn個の動画ストリー
ムを再生し、m個(1<=m<n)のビデオデコーダを有する
とする。
【0084】ステップS71において、CPU21は、各
動画ストリーム毎のタイムスライス(1動画の表示にか
けられる時間)を計算する。
【0085】ステップS72において、CPU21は、再
生対象のn個の動画ストリームが、外部インターフェー
ス26からインターネット41を介して外部のサーバ
(停止、一時停止、再生再開等が可能なサーバ)に保存
されている場合、セッションを確立する。
【0086】ステップS73において、CPU21は、各
動画ストリームについて、再生に必要なパラメータ(画
像サイズや色深度など)をRAM23記憶させる。
【0087】ステップS74において、CPU21は、各
配列nowに、now[1]=0,now[2]=0…now[m]=0のように、0
を格納する。
【0088】ステップS75において、CPU21は、i=
1に設定する。以上のステップS71乃至S75の処理
は、図6のステップS11、S12、S13、S15、
S16の処理と同様の処理である。以下、ステップS7
6乃至ステップS89の処理は、全ての動画ストリーム
について、IVOPが読みこまれたか否かを判定している。
【0089】ステップS76において、CPU21は、動
画ストリーム番号iで転送されたVOPがIVOPであるか否
かを判定する。CPU21が、動画ストリーム番号iのVOP
はIVOPではないと判定した場合、処理はステップS88
へ進む。
【0090】ステップS76において、動画ストリーム
番号iのVOPがIVOPであると判定した場合、ステップS
77に進み、CPU21は、動画ストリーム番号iで転送
されたIVOPをRAM23に記憶させる。このとき、CPU21
は、以前に同じ動画ストリームのデータを記憶していた
場合、古いデータを破棄させる。
【0091】ステップS78において、CPU21は、j=
1に設定する。以下、ステップS79乃至ステップS8
4で、全てのビデオデコーダを調べ、使用していないビ
デオデコーダがあるか否かを判定している。
【0092】ステップS79において、CPU21は、x
=0に設定する。xは、使用されていないビデオデコー
ダの番号を保持する変数である。
【0093】ステップS80において、CPU21は、now
[j]=iであるか、すなわち、ビデオデコーダjでストリ
ーム番号iの動画ストリームが再生されているか否か判
定する。いまの場合、i=1,j=1である(ステップ
S75,ステップS78)から、now[1]=1であるか否
かが判定される。CPU21が、now[j]=iである(ビデ
オデコーダjでストリーム番号iの動画ストリームが再
生されている)と判定した場合、ステップS88に進
む。いまの場合、now[1]にストリーム番号1の動画スト
リームが割り当てられていれば、処理はステップS88
に進む。
【0094】ステップS80で、now[j]=iでない
(ビデオデコーダjでストリーム番号iの動画ストリー
ムが再生されていない)と判定された場合、ステップS
81に進み、CPU21は、now[j]=0であるか、すなわ
ち、ビデオデコーダjが使用されているか否かを判定す
る。CPU21は、now[j]=0である(ビデオデコーダjが
使用されていない)と判定した場合、ステップS82に
進み、x=jに設定する。この処理は、ビデオデコーダ
jが使用されていない場合、使用されていないビデオデ
コーダの番号jをxに格納する処理である。
【0095】ステップS82の処理の後、または、ステ
ップS81で、now[j]=0でない(ビデオデコーダjが
使用されている)と判定された場合、ステップ83にお
いて、CPU21は、jに1を加える。いまの場合、j=
2となる。
【0096】ステップS84において、CPU21は、j>
mであるか否か、すなわち、全てのビデオデコーダに対
して処理が終了したか否かを判定する。CPU21が、j>
mでない(全てのビデオデコーダに対して処理が終了し
ていない)と判定した場合、ステップS80に戻り、そ
れ以降の処理が繰り返される。
【0097】ステップS84で、j>mである(全てのビ
デオデコーダに対して処理が終了した)と判定された場
合、ステップS85に進み、CPU21は、x=0であるか
否か、すなわち、使用していないビデオデコーダが存在
するか否かを判定する。CPU21が、x=0である(使用
していないビデオデコーダが存在しない)と判定した場
合、処理はステップS88に進む。
【0098】ステップS85で、x=0でない(使用し
ていないビデオデコーダが存在する)と判定された場
合、ステップS86において、now[x]=iに設定する。
すなわち、動画ストリーム番号iをnow[x](使用されて
いないビデオデコーダ)に割り当てる。
【0099】ステップS87において、CPU21は、番
号がnow[x]の動画ストリームについて、ステップS73
の処理で記憶した動画ストリームのパラメータをRAM2
3から読み出し、ビデオデコーダxに書き込む。
【0100】ステップS85において、x=0である(全
てのビデオデコーダが使用されている)と判定された場
合、および、ステップS87の処理の後、ステップS8
0において、now[j]=iである(ビデオデコーダjでス
トリーム番号iが再生されている)と判定された場合、
または、ステップS76において、動画ストリーム番号
iで転送されたVOPがIVOPではないと判定された場合、
ステップS88に進み、CPU21は、iに1を加える。
すなわち、いまの場合、i=2とされる。
【0101】ステップS89において、CPU21は、i>
nであるか否か、すなわち、全ての動画ストリームに対
して処理が終了したか否かを判定する。i>nでない(全
ての動画ストリームに対して処理が終了していない)と
判定された場合、ステップS76に戻り、それ以降の処
理が繰り返される。
【0102】ステップS89で、i>nである(全ての動
画ストリームに対して処理が終了した)と判定された場
合、ステップS90に進み、CPU21は、k=1に設定
する。以下、ステップS91乃至ステップS105で、
全てのビデオデコーダにおける動画ストリームの切り替
え判定処理、および切り替え処理が行われる。
【0103】ステップS91において、CPU21は、now
[k]=0である(now[k]に、何も割り当てられていな
い)か否かを判定する。すなわち、いまの場合、k=1
(ステップS90)であるから、now[1]=0であるか
否かが判定される。CPU21が、now[k]=0であると判定
した場合、処理はステップS95に進む。いまの場合、
now[1]に割り当てが行なわれていなければ、処理はステ
ップS95に進む。
【0104】ステップS91で、now[k]=0でないと判
定された場合、now[k]に割り当てが行なわれているの
で、処理はステップS92に進み、CPU21は、番号now
[k]の動画ストリームのデータがデコード可能であるか
否か判定する。
【0105】デコード不可能な動画ストリームの例を、
以下に記載する。1つ目の例は、デコードに必要なVOP
がメモリやビデオデコーダ内に残ってない場合である。
2つ目の例は、VOPが転送中に壊れていた(パケットの
欠落、ビット化などの通信路でエラーが起きた)場合で
ある。
【0106】逆に、デコード可能な動画ストリームとし
ては、VOPがIVOPである場合、また、PVOPおよびBVOPに
おいては、デコードに必要なVOPが存在する場合であ
る。これ以外の場合、デコードは不可能である。
【0107】ステップS92において、デコードが可能
であると判定された場合、ステップS94に進み、CPU
21は、now[k]に設定されている番号の動画ストリーム
を、ビデオデコーダkを用いてデコードさせ、再生させ
る。図5の例の場合、ビデオデコーダ29により動画ス
トリーム61がデコードされ、ビデオコントローラ30
を介して表示部11に表示される。
【0108】ステップS92において、デコードが不可
能であると判定された場合、ステップS93に進み、CP
U21は、図示せぬサーバにアップストリームメッセー
ジを送信し、修復する。具体的には、以前に正常にデコ
ードできたVOPを使用して予測符号化するようにエンコ
ーダに指示することにより修復を行う。本アルゴリズム
の例においては、デコードに必要なVOPがメモリやビデ
オデコーダ内に残ってない場合を想定しており、ビデオ
デコーダの割り当てられていなかった時間のVOPをスキ
ップしている。
【0109】ステップS94の処理の後、ステップS9
3の処理の後、または、ステップS91において、now
[k]=0であると判定された場合、ステップS95に進
み、CPU21は、操作部12またはタッチパネル18を
介してユーザから所定の操作が入力されたか否かを判定
する。ユーザから所定の操作が入力されたと判定された
場合、CPU21は、ステップS96に進み、その操作に
対応する処理を実行し、動画ストリーム再生処理を終了
させる。
【0110】ステップS95で、ユーザからの操作が入
力されていないと判定された場合、ステップS97にお
いて、CPU21は、デコードしている動画ストリームが
終端まで達したか否かを判定する。デコードが終端まで
達したと判定された場合、処理はステップS106に進
む。
【0111】ステップS97において、デコードが終端
まで達していないと判定された場合、ステップS98に
進み、CPU21は、n>mであるか否かを判定する。このと
き、nがmと等しいか、またはmより小さいと判定され
た場合、すなわち再生対象の動画ストリームの数nがビ
デオデコーダの数mと等しいか、またはそれより少ない
と判定された場合、ステップS105に進む。
【0112】ステップS98で、n>mである(再生対象
の動画ストリームの数nがビデオデコーダの数mより大
きい)と判定された場合、ステップS99に進み、CPU
21は、ステップS71または後述するステップS11
1で計算したタイムスライスを使い果たしたか否か(所
定の時間が経過したか否か)を判定する。タイムスライ
スを使い果たしていないと判定された場合、ステップS
91に戻り、それ以降の処理が繰り返される。すなわ
ち、同一のビデオデコーダ29により、次のVOPのデコ
ード処理が実行される。
【0113】ステップS99において、タイムスライス
を使い果たしたと判定された場合、ステップS100に
進み、CPU21は、ビデオデコーダkに処理中のVOPを最
後までデコードさせる。すなわち、タイムスライスの時
間が経過したとしても、そのVOPのデコード処理は中断
されず、そのまま継続される。
【0114】ステップS101において、CPU21は、
動画ストリームの再生を再開するために必要なビデオデ
コーダ29の状態をRAM23に一時的に記憶させる。
【0115】ステップS97において、デコードしてい
る動画ストリームが終端まで達したと判定された場合、
ステップS106に進み、CPU21は、ユーザにより動
画ストリーム再生処理のリピートモードが設定されてい
るか否かを判定する。リピートモードが設定されている
と判定された場合、ステップS107に進み、CPU21
はRAM23の記憶情報に基づいて、動画ストリームの再
生位置を始端に戻し、ステップS112に進む。
【0116】ステップS106において、その動画スト
リームについてリピートモードが設定されていないと判
定された場合、ステップS108に進み、CPU21は、n
から1を減じる。すなわち、1つの動画ストリームの再
生処理が終了したので、再生する動画ストリームの数を
表わす変数nの値が1だけ減少される。
【0117】ステップS109において、CPU21は、n
ow[k]を0に設定する。この処理は、動画ストリームの
再生が終了したため、そのビデオデコーダjに対する動
画ストリームの割り当てを解除するものである。
【0118】ステップS110において、CPU21は、n
=0であるか否かを判定する。このとき、nが0であると
判定された場合、すなわち再生対象の動画ストリームが
全て無くなったと判定された場合、動画ストリーム再生
処理を終了する。
【0119】ステップS110において、n=0でない
(再生対象の動画ストリームが存在する)と判定された
場合、ステップS111に進み、CPU21は、タイムス
ライスを再度計算する(ステップS108の処理で、n
の値が減算されているので、ステップS71の処理で計
算した場合と異なる値になっている)。
【0120】ステップS107の処理の後、または、ス
テップS111の処理の後、ステップS112におい
て、CPU21は、ビデオデコーダkで処理中のVOPがある
場合、そのVOPをビデオデコーダkに最後までデコード
させる。
【0121】ステップS101の処理の後、または、ス
テップS112の処理の後、ステップS102におい
て、CPU21は、now[k]のビデオデコーダに、次に再生
する動画ストリームの番号を設定する。このとき、次に
再生する動画ストリームを選択するためのアルゴリズム
の例を以下に記載する。
【0122】CPU21が次に再生する動画ストリームを
選択するためのアルゴリズムの1つ目の例は、残ってい
る動画ストリームの中から前回再生した時点から、最も
長い時間が経過した動画ストリームを選択するものであ
る。また、2つ目の例は、現在再生している動画ストリ
ームの中で、累計の再生時間が最も短い動画ストリーム
を選択するものである。さらに、3つ目の例は、動画ス
トリームを番号の順番に選択するものである。
【0123】ステップS103において、CPU21は、
番号がnow[k]の動画ストリームについて、ステップS
101の処理で記憶したビデオデコーダkの状態、また
はそれより後にステップS77の処理で記憶された場合
には、ステップS77の処理で記憶したIVOPのビデオデ
コーダkの状態と、ステップS73の処理で記憶した動
画ストリームのパラメータをRAM23から読み出し、ビ
デオデコーダkに書き込む。このとき、保存したデータ
が存在しない場合、ステップS73の処理で記憶された
動画ストリームのパラメータのみがRAM23から読み出
され、ビデオデコーダkに書き込まれる。
【0124】ステップS104において、CPU21は、
kに1を加える。ステップS105において、CPU21
は、k>mであるか否かを判定する。k>mでないと判定さ
れた場合、すなわち、全てのビデオデコーダに対する処
理がまだ終了していないと判定された場合、ステップS
91に戻り、それ以降の処理が繰り返される。ステップ
S105で、k>mであると判定された場合、すなわち、
全てのビデオデコーダに対する処理が終了したと判定さ
れた場合、ステップS75に戻り、それ以降の処理が繰
り返される。
【0125】以上の処理によって、複数の動画ストリー
ムを、1つのビデオデコーダでデコードすることが可能
となる。
【0126】また、上述した一連の処理は、複数の動画
ストリームを動画ストリームの数より少ないビデオデコ
ーダでデコードする場合にも適用することが可能であ
る。
【0127】図15は、PDA10の内部の第2の詳細な
構成例を示すブロック図である。図3のPDA10では、
ビデオデコーダ29の数が1個であるのに対して、図1
5のPDA10では、ビデオデコーダ29−1、29−2
と2個設けられている。図15のPDA10のその他の構
成は、図3のPDA10の構成と同様であるため、その説
明は省略する。
【0128】図16は、図15のPDA10における動画
ストリームの流れを示す機能ブロック図である。CPU2
1は、I/Oコントローラ25から取り込まれた動画スト
リーム61乃至動画ストリーム64に対してデコードの
順番を割り当てる処理を実行する。ビデオデコーダ29
−1およびビデオデコーダ29−2は、CPU21によっ
て割り当てられた動画ストリームをそれぞれデコードす
る。デコードされた動画ストリームのデータは、ビデオ
コントローラ30を介して表示部11に出力され、表示
される。動画ストリームがビデオデコーダ29の数より
多いが、CPU21がビデオデコーダ29−1およびビデ
オデコーダ29−2に対する動画ストリームを順番に割
り当てるため、2台のビデオデコーダ29により、4つ
のビデオストリームのデコード処理が可能となる。
【0129】次に、図17を参照して図15のPDA10
におけるビデオデコーダ29−1およびビデオデコーダ
29−2に対する動画ストリームの割り当て処理につい
て説明する。この例の場合、CPU21は、ビデオデコー
ダ29−1に対して、動画ストリーム61、動画ストリ
ーム62、動画ストリーム63、動画ストリーム64、
動画ストリーム63の順番にそれぞれCPU21によって
設定された時間だけ動画ストリームをデコードさせ、ビ
デオデコーダ29−2に対して、動画ストリーム63、
動画ストリーム64、動画ストリーム61、動画ストリ
ーム62の順番にそれぞれCPU21によって設定された
時間だけ動画ストリームをデコードさせる。
【0130】各動画ストリームは、ビデオデコーダ29
−1およびビデオデコーダ29−2によってデコードさ
れ、同時再生される。
【0131】このとき、PDA10が実行する動画ストリ
ーム再生処理のアルゴリズムは、図6と図7、図8と図
9、ならびに図11乃至図14に示すフローチャートで
説明される。このように、複数のビデオデコーダを有す
るPDA10においても、CPU21が、複数の動画ストリー
ムを各ビデオデコーダに順番に割り当てるため、2台の
ビデオデコーダ29−1,29−2により、4つの動画
ストリーム61乃至64のデコード処理が可能となる。
【0132】以上のように、表示部11に複数の画面
(画像)を同時に表示させる、いわゆるマルチビジョン
表示を行うと、一般的に、オーディオは、1つの画像に
対応するものだけを出力するから(すなわち、通常、オ
ーディオデコーダ31は1個とされ、2つ以上の画像に
対応するオーディオを同時に出力することは一般的に行
なわれないから)、複数の画像のうちの、どの画像に対
応するオーディオを選択するか否かが問題となる。
【0133】そこで次に、図18乃至図20を参照し
て、マルチビジョン表示における、オーディオストリー
ムの選択再生の例を説明する。
【0134】図18は、ビデオデコーダ29により2つ
の動画ストリームを復号した場合の表示画面例を表わし
ている。この例では、表示部11に、主番組としての動
画ストリームに基づく画像71が大きく表示され、副番
組としての動画ストリームに基づく画像72が小さく表
示されている。また、表示部11の下部には、主番組の
動画ストリーム名、ビットレート、および時間などの情
報73が表示されている。ユーザが操作部12を操作す
ることにより、所定の動画ストリームが主番組または副
番組として選択され、再生される。この例の場合、オー
ディオデコーダ31は、主番組として選択された画像ス
トリームに対応するオーディオストリームのオーディオ
を再生する。この処理における動画ストリームのアルゴ
リズムとして、上述した図6と図7、図8と図9、並び
に図11乃至図14の3つのアルゴリズムが全て適用可
能である。
【0135】図19は、ビデオデコーダ29で2つの動
画ストリームを復号した場合の他の表示画面例を表わし
ている。この例の場合、表示部11は、動画ストリーム
に基づく画像81と画像82を同じ大きさで表示してい
る。画像81と画像82の左側には、それぞれの動画ス
トリームの動画ストリーム名、ビットレート、および時
間などの情報83、または情報84が表示されている。
すなわち、この例の場合、2つの画像の間に、主と副の
関係は存在しない。そこでこの例の場合、オーディオデ
コーダ31は、そのうちの、フォーカスされている(カ
ーソル85により選択されている)動画ストリーム(図
19の例の場合、画像81の動画ストリーム)に対応す
るオーディオストリームを再生する。フォーカスはユー
ザが操作部12を操作することで、操作に基づいてカー
ソル85が移動するため切り替え可能である。また、ユ
ーザが操作部12を操作することで、CPU21が自動的
に切り替えの処理を行うように指令することも可能であ
る。この処理における動画ストリームのアルゴリズムと
しても、上述した3つの全てのアルゴリズムが適用可能
である。
【0136】図20は、タイムスライスを設定し、タイ
ムスライスに従ってフォーカスを切り替え、動画ストリ
ームを再生する場合の表示画面例である。表示部11に
おいて、主番組の動画ストリームに基づく画像91が画
面の中央に大きく表示され、その周囲に、16個の副番
組の動画ストリームに基づく画像92が表示されてい
る。例えば、タイムスライスを10秒毎に設定すると、
10秒毎に、副番組の動画ストリームに基づく画像92
の中から、任意のまたは定められた順番の動画ストリー
ムが選択され、主番組の動画ストリーム91として表示
される。オーディオデコーダ31は、主番組のオーディ
オストリームのオーディオを再生する。この処理におけ
る動画ストリームのアルゴリズムとしても、上述した3
つの全てのアルゴリズムが適用可能である。
【0137】図21は、本発明を携帯電話機に適用した
例である。携帯電話機100には、動画ストリームに基
づく画像101乃至104が表示される。ユーザは、操
作部105を操作することにより、動画ストリームを選
択および再生、表示させることが可能である。
【0138】本発明は、PDA10、携帯電話機100の
他、各種の画像処理装置に適用することができる。例え
ば、画像処理装置が1つのオーディオデコーダしか有し
ていない場合において、テレビ会議のように、発言が交
互になされるような状況のとき、先に発言した人を優先
するような仕組みを使用して、発言者のオーディオスト
リームを再生することが可能である。この場合、図8と
図9に記載したアルゴリズムおよび図11乃至図14に
記載したアルゴリズムが適用可能である。
【0139】上述した一連の処理は、ハードウエアによ
り実行させることもできるが、ソフトウエアにより実行
させることもできる。一連の処理をソフトウエアにより
実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプロ
グラムが、専用のハードウエアに組み込まれているコン
ピュータ、または、各種のプログラムをインストールす
ることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば
汎用のパーソナルコンピュータなどに、記録媒体からイ
ンストールされる。
【0140】この記録媒体は、図3と図15に示される
ように、コンピュータとは別に、ユーザにプログラムを
提供するために配布される、プログラムが記録されてい
る半導体メモリ51、光磁気ディスク52(MD(Mini D
isc)を含む)、光ディスク53(CD-ROM(Compact Dis
c-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Dis
c)を含む)、もしくは磁気ディスク54(フロッピデ
ィスクを含む)などによるなるパッケージメディアによ
り構成されるだけでなく、コンピュータに予め組み込ま
れた状態でユーザに提供される、プログラムが記録され
ているROM24やハードディスク28などで構成され
る。
【0141】なお、本明細書において、コンピュータプ
ログラムを記述するステップは、記載された順序に従っ
て時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列
的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行され
る処理をも含むものである。
【0142】
【発明の効果】以上の如く、本発明の画像処理装置およ
び方法、記録媒体、並びにプログラムによれば、複数の
画像情報を、画像情報より少ない数の復号手段で復号す
るようにしたので、画像情報より少ない数の復号手段し
か接続されていない画像処理装置においても、同時に複
数の動画ストリームを復号し、表示することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のPDAの動画ストリームの流れを説明する
ブロック図である。
【図2】本発明を適用したPDAの外観の構成例を示す正
面図である。
【図3】図2のPDAの内部の構成例を示すブロック図で
ある。
【図4】図2のPDAの動画ストリームの流れを説明する
ブロック図である。
【図5】図3のビデオデコーダに対する動画ストリーム
の割り当て処理を説明するブロック図である。
【図6】図3のPDAが実行する動画ストリーム再生処理
の第1の例を説明するフローチャートである。
【図7】図3のPDAが実行する動画ストリーム再生処理
の第1の例を説明するフローチャートである。
【図8】図3のPDAが実行する動画ストリーム再生処理
の第2の例を説明するフローチャートである。
【図9】図3のPDAが実行する動画ストリーム再生処理
の第2の例を説明するフローチャートである。
【図10】図3のPDAが実行する動画ストリーム再生処
理の第2の例を説明する図である。
【図11】図3のPDAが実行する動画ストリーム再生処
理の第3の例を説明するフローチャートである。
【図12】図3のPDAが実行する動画ストリーム再生処
理の第3の例を説明するフローチャートである。
【図13】図3のPDAが実行する動画ストリーム再生処
理の第3の例を説明するフローチャートである。
【図14】図3のPDAが実行する動画ストリーム再生処
理の第3の例を説明するフローチャートである。
【図15】図2のPDAの内部の第2の構成例を示すブロ
ック図である。
【図16】図15のPDAのビデオデコーダに対する動画
ストリームの割り当て処理を説明するブロック図であ
る。
【図17】図15のPDAの2つのビデオデコーダに対す
る動画ストリームの割り当て処理を説明する図である。
【図18】図3のPDAの表示画面例を示す図である。
【図19】図3のPDAの表示画面例を示す図である。
【図20】図3のPDAの表示画面例を示す図である。
【図21】本発明を適用した携帯電話機の外観の構成例
を示す正面図である。
【符号の説明】
1 動画ストリーム, 2 ビデオデコーダ, 3 ビ
デオコントローラ,4 表示部, 10 PDA, 11
表示部, 12 操作部, 13,14,15,16
画像, 17 操作子, 18 タッチパネル, 2
1 CPU,22 内部バス, 23 RAM, 24 RO
M, 25 I/Oコントローラ, 26 外部インターフ
ェース, 27 メモリ, 28 ハードディスク,
29ビデオデコーダ, 30 ビデオコントローラ,
31 オーディオデコーダ, 32 スピーカ, 6
1,62,63,64, 動画ストリーム, 100携
帯電話機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 巨成 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 近藤 広隆 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5C025 AA23 AA30 BA25 BA28 CA02 CA03 DA01 DA05 DA10 5C059 MA04 PP05 PP06 PP07 RB02 RB10 SS10 SS20 UA05 5J064 AA02 AA04 BB03 BD02 BD04

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 符号化されている画像情報を復号し、出
    力する画像処理装置において、 複数の符号化された画像情報を入力する入力手段と、 前記入力手段により入力された複数の符号化された前記
    画像情報の中から所定の符号化された画像情報を選択す
    る選択手段と、 前記選択手段により選択された前記画像情報を復号す
    る、前記入力手段により入力される符号化された前記画
    像情報より少ない数の復号手段と、 前記復号手段により復号された前記画像情報を出力する
    出力手段とを備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記選択手段は、予め定められた所定の
    順序、または読み込まれた画像の情報に応じて、前記入
    力手段により入力された複数の符号化された前記画像情
    報の中から所定の符号化された画像情報を選択すること
    を特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記選択手段は、前記復号手段による1
    枚分の動画像の画像情報の復号が完了した後、次の動画
    像を選択することを特徴とする請求項1に記載の画像処
    理装置。
  4. 【請求項4】 複数の符号化された前記画像情報の中か
    らフレーム内予測のみを使用するフレームの有無を検出
    する検出手段をさらに備え、 前記選択手段は、前記検出手段により検出されたフレー
    ム内予測のみを使用するフレームから画像情報を選択す
    ることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記選択手段が選択した前記画像情報が
    復号可能であるか否かを判断する判断手段と、 前記判断手段により復号不可能であると判断された前記
    画像情報を復号可能にする復号可能化手段とをさらに備
    えることを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 複数の符号化された画像情報を入力する
    入力手段と、 前記入力手段により入力された前記画像情報を復号す
    る、前記入力手段により入力される符号化された前記画
    像情報より少ない数の復号手段と、 を備える画像処理装置の画像処理方法において、 前記入力手段により入力された複数の符号化された前記
    画像情報の中から所定の符号化された画像情報を選択す
    る選択ステップと、 前記選択ステップの処理により選択が制御された前記画
    像情報を前記復号手段に供給し、復号させる供給ステッ
    プと、 前記復号手段により復号された前記画像情報の出力を制
    御する出力制御ステップとを含むことを特徴とする画像
    処理方法。
  7. 【請求項7】 複数の符号化された画像情報を入力する
    入力手段と、 前記入力手段により入力された前記画像情報を復号す
    る、前記入力手段により入力される符号化された前記画
    像情報より少ない数の復号手段と、 を備える画像処理装置を制御するコンピュータが読み取
    り可能なプログラムであって、 前記入力手段により入力された複数の符号化された前記
    画像情報の中から所定の符号化された画像情報を選択す
    る選択ステップと、 前記選択ステップの処理により選択が制御された前記画
    像情報を前記復号手段に供給し、復号させる供給ステッ
    プと、 前記復号手段により復号された前記画像情報の出力を制
    御する出力制御ステップとを含むことを特徴とするプロ
    グラムが記録されている記録媒体。
  8. 【請求項8】複数の符号化された画像情報を入力する入
    力手段と、 前記入力手段により入力された前記画像情報を復号す
    る、前記入力手段により入力される符号化された前記画
    像情報より少ない数の復号手段と、 を備える画像処理装置を制御するコンピュータに前記入
    力手段により入力された複数の符号化された前記画像情
    報の中から所定の符号化された画像情報を選択する選択
    ステップと、 前記選択ステップの処理により選択が制御された前記画
    像情報を前記復号手段に供給し、復号させる供給ステッ
    プと、 前記復号手段により復号された前記画像情報の出力を制
    御する出力制御ステップとを実行させるプログラム。
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