JP2003153075A - 監視カメラ、及び監視カメラの照明制御信号生成回路 - Google Patents

監視カメラ、及び監視カメラの照明制御信号生成回路

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JP2003153075A JP2001345803A JP2001345803A JP2003153075A JP 2003153075 A JP2003153075 A JP 2003153075A JP 2001345803 A JP2001345803 A JP 2001345803A JP 2001345803 A JP2001345803 A JP 2001345803A JP 2003153075 A JP2003153075 A JP 2003153075A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】照明装置を備える監視カメラにおいて、映像信
号のみに基づいて照明の明るさを制御する。 【解決手段】カメラ部1からの複合映像信号はバッファ
回路2を介して照明制御信号生成回路3に入力される。
複合映像信号はコンデンサC1 で直流分がカットされ、
クランプ回路10で同期信号の先端が所定のレベルにク
ランプされる。クランプ回路10の出力はバッファ回路
11を介してスライス回路12において同期信号の部分
だけが取り除かれ、映像信号のみが出力される。この映
像信号はバッファ回路13を介して積分回路14で積分
される。この積分出力が照明制御信号であり、照明の明
るさは、この照明制御信号によって制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、照明装置を備え、
夜間でも被写体を撮像できる監視カメラに係り、特に、
照明の明るさを撮像した被写体の明るさに応じて制御す
る監視カメラ、及び照明の明るさを制御するための照明
制御信号を生成するための回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、照明装置を備え、夜間でも被写体
を良好に撮像できるようになされた監視カメラが知られ
ており、そのような監視カメラの一つとして、照明の明
るさを被写体の明るさに基づいて制御するものがある。
【0003】そのような監視カメラの概略の構成例を図
4に示す。図4において、1はカメラ部、2はバッファ
回路、3は照明制御信号生成回路、4は照明駆動回路、
5は照明装置を示す。
【0004】カメラ部1は、CCD、その駆動回路、及
び複合映像信号を生成するための信号処理回路を含んで
おり、このカメラ部1からは複合映像信号が出力され
る。このようなカメラ部は、モジュール化されて市販さ
れているものがあるので、そのようなものを用いること
ができる。このカメラ部1から出力される複合映像信号
は、NTSC方式、PAL方式等の、いわゆる標準方式
に準拠したものであるのが一般的である。
【0005】なお、本明細書では、複合映像信号とは、
映像信号に同期信号が付加されたものをいう。従って、
映像信号は、複合映像信号から同期信号を除いたもので
あり、被写体の明るさに応じて変化する信号成分であ
る。
【0006】さて、カメラ部1から出力された複合映像
信号はバッファ回路2に入力され、バッファリングされ
る。そして、バッファ回路2の出力は、図示しないモニ
タに供給されると共に、照明制御信号生成回路3に入力
される。
【0007】照明制御信号生成回路3は積分回路で構成
され、この積分回路によって複合映像信号が積分され
る。この積分値が照明制御信号である。そして、この照
明制御信号生成回路3で生成された照明制御信号が照明
駆動回路4に供給される。照明駆動回路4は、この照明
制御信号に基づいて照明装置5の発光量を制御する。
【0008】このように、照明装置5の発光量、即ち照
明の明るさは、複合映像信号を積分して得られた照明制
御信号に基づいて決定されるのであり、その複合映像信
号の積分値は被写体の明るさによって変化するから、結
局、照明装置5の発光量は被写体の明るさに応じて制御
されることになる。このときの照明装置5の発光量の制
御の態様は、被写体が明るくなった場合には発光量を小
さくし、被写体が暗くなった場合には発光量を大きくす
るようにする。
【0009】ここで、照明装置5としては発光量を制御
信号によって制御できるものであればどのような発光素
子を用いてもよい。図5に、照明装置5として赤外線発
光LEDを用いた場合の照明駆動回路4の構成例を示
す。図5において、6はバッファ回路、7は反転増幅回
路、8は定電流回路を示す。また、照明装置5は赤外線
発光LEDが所定個数直列に接続されて構成されてい
る。なお、図5では、被写体の明るさが明るいときには
照明制御信号の電圧は高くなり、被写体が暗い場合には
照明制御信号の電圧は低くなるものとする。
【0010】照明制御信号はバッファ回路6によりバッ
ファリングされ、反転増幅回路7で極性が反転されて定
電流回路8に入力される。図示の定電流回路8は周知の
構成のものであり、入力電圧が低くなると照明装置5に
流れる電流が少なくなり、入力電圧が高くなると照明装
置5に流れる電流が多くなるように動作する。
【0011】従って、図5に示す構成によれば、被写体
の明るさが次第に暗くなると、照明制御信号の電圧は低
くなり、その照明制御信号が反転増幅回路7によって極
性が反転されて定電流回路8に入力されるので、照明装
置5に流れる電流が増加するので発光量は次第に大きく
なる。逆に、被写体の明るさが次第に明るくなると、照
明制御信号の電圧は高くなり、その照明制御信号が反転
増幅回路7によって極性が反転されて定電流回路8に入
力されるので、照明装置5に流れる電流は少なくなり、
その発光量は次第に小さくなる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うに、従来のものでは、照明制御信号は複合映像信号を
積分することによって生成している。しかし、複合映像
信号は映像信号に同期信号が付加されたものであり、映
像信号は被写体の明るさに応じて変化するが、同期信号
は被写体の明るさとは無関係なものである。従って、複
合映像信号を積分して生成された照明制御信号には、被
写体の明るさとは無関係な同期信号の部分をも積分した
成分も含まれていることになる。
【0013】このような照明制御信号に基づいて照明装
置5の発光量を制御しているのであるが、照明装置5の
発光量の制御範囲には自ずから制限があり、その制限さ
れた制御範囲で発光量の制御を行う場合に、照明制御信
号に被写体の明るさとは無関係な成分が含まれていたの
では、真に被写体の明るさのみに基づいて制御できる発
光量の範囲は狭くなってしまう。これは、発光量の制御
範囲のダイナミックレンジが狭くなってしまうというこ
ともできる。
【0014】このことから、照明装置5の発光量を、真
に被写体の明るさのみに基づいて制御するためには、照
明制御信号を映像信号に基づいて生成すればよいことは
容易に理解できる。上述した通り、映像信号は被写体の
明るさに応じて変化するものであり、同期信号を含んで
いないからである。
【0015】そのためには、カメラ部1から映像信号の
みを取り出すようにすればよいが、上述したように、カ
メラ部1はモジュール化されているのが一般的であり、
市販されているカメラ部には通常は映像信号の出力端子
は設けられていないので、新たに映像信号の出力端子を
有するカメラ部を作成するか、あるいはカメラ部に加工
を施して映像信号を出力できるようにする必要があっ
た。
【0016】しかし、新たに映像信号の出力端子を有す
るカメラ部を作るとなると、その開発、製造にコストが
かかることになり、また、市販のカメラ部を、映像信号
を出力できるように加工するとなると、その加工を行う
手間がかかるばかりでなく、出力される映像信号のS/
N比の低下を招いてしまう可能性もある。
【0017】そこで、本発明は、照明装置を備える監視
カメラにおいて、簡単な回路を用いて、映像信号のみに
基づいて照明の明るさを制御する照明制御信号を生成す
ることを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に係る監視カメラは、複合映像信号を出
力するカメラ部と、照明装置と、カメラ部から出力され
た複合映像信号をバッファリングするバッファ回路と、
バッファ回路から出力された複合映像信号から同期信号
をスライスして取り除して映像信号のみを取り出し、積
分して照明制御信号を生成する照明制御信号生成回路
と、照明制御信号に基づいて照明装置の発光量を制御す
る照明駆動回路とを備えることを特徴とする。請求項2
に係る監視カメラは、請求項1において、前記照明制御
信号生成回路は、複合映像信号の直流分をカットするコ
ンデンサと、前記コンデンサから出力された複合映像信
号の同期信号の先端を所定の電位にクランプするクラン
プ回路と、クランプ回路から出力される複合映像信号を
バッファリングする第1のバッファ回路と、前記バッフ
ァ回路から出力される複合映像信号から同期信号をスラ
イスして取り除き、映像信号のみを取り出すスライス回
路と、前記スライス回路から出力される映像信号をバッ
ファリングする第2のバッファ回路と、前記第2のバッ
ファ回路から出力される映像信号を積分する積分回路と
を備えることを特徴とする。請求項3に係る監視カメラ
は、請求項2において、前記クランプ回路を構成するト
ランジスタと、前記第1のバッファ回路を構成するトラ
ンジスタとは互いに相補的なものであり、前記スライス
回路は互いに相補的な2つのトランジスタで構成され、
前記第2のバッファ回路は、トランジスタと、そのトラ
ンジスタと相補的なトランジスタまたはダイオードで構
成されることを特徴とする。請求項4に係る監視カメラ
の照明制御信号生成回路は、照明装置を備える監視カメ
ラにおいて、複合映像信号から前記照明装置の発光量を
制御するための照明制御信号を生成する照明制御信号生
成回路であって、複合映像信号の直流分をカットするコ
ンデンサと、前記コンデンサから出力された複合映像信
号の同期信号の先端を所定の電位にクランプするクラン
プ回路と、クランプ回路から出力される複合映像信号を
バッファリングする第1のバッファ回路と、前記バッフ
ァ回路から出力される複合映像信号から同期信号をスラ
イスして取り除き、映像信号のみを取り出すスライス回
路と、前記スライス回路から出力される映像信号をバッ
ファリングする第2のバッファ回路と、前記第2のバッ
ファ回路から出力される映像信号を積分する積分回路と
を備えることを特徴とする。請求項5に係る監視カメラ
の照明制御信号生成回路は、請求項4において、前記ク
ランプ回路を構成するトランジスタと、前記第1のバッ
ファ回路を構成するトランジスタとは互いに相補的なも
のであり、前記スライス回路は互いに相補的な2つのト
ランジスタで構成され、前記第2のバッファ回路は、ト
ランジスタと、そのトランジスタと相補的なトランジス
タまたはダイオードで構成されることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ発明の実
施の形態について説明する。監視カメラ全体のブロック
構成は図4に示すと同じであるが、照明制御信号生成回
路3の構成が従来とは異なっている。カメラ部1、バッ
ファ回路3、照明駆動回路4及び照明装置5は従来と同
様でよい。また、ここでは照明駆動回路4及び照明装置
5はそれぞれ図5に示すようであるとする。
【0020】図1は、本発明に係る照明制御信号生成回
路3の一実施形態を示す図であり、図中、C1 は直流カ
ット用コンデンサ、10はクランプ回路、11はバッフ
ァ回路、12はスライス回路、13はバッファ回路、1
4は積分回路を示す。図1において、トランジスタQ1
、Q4 、Q6 はNPN型トランジスタであり、トラン
ジスタQ2 、Q3 、Q5 はPNP型トランジスタであ
る。また、図1において、○印に横棒を通したマークは
電源を示している。
【0021】以下、動作について説明する。なお、ここ
では、カメラ部1から出力される複合映像信号はNTS
C方式に準拠したものであるとする(以下、NTSC信
号と称す)。NTSC信号は図2(a)に示すように負
同期の複合映像信号である。
【0022】カメラ部1から出力されたNTSC信号は
バッファ回路2に入力され、バッファリングされる。そ
して、バッファ回路2の出力は、図示しないモニタに供
給されると共に、照明制御信号生成回路3に入力され
る。
【0023】図1に示す照明制御信号生成回路3のA点
に入力されたNTSC信号は、まずコンデンサC1 によ
って直流分がカットされてクランプ回路10に入力され
る。図1に示すクランプ回路10は、トランジスタQ1
、抵抗R1 、R2 、R3 で構成されている。即ち、ク
ランプ回路10に用いられるトランジスタは1つであ
る。トランジスタQ1 のコレクタは電源に接続され、エ
ミッタは抵抗R3 を介して接地され、ベースは、電源と
接地の間に配置された抵抗R1 と抵抗R2 の直列回路
の、抵抗R1 と抵抗R2 の接続点に接続されている。つ
まり、トランジスタQ1 はバッファとして機能するので
ある。そして、コンデンサC1 によって直流分がカット
されたNTSC信号は、トランジスタQ1 と抵抗R3 の
接続点に入力され、同じ箇所から出力される。
【0024】このクランプ回路10により、図2(b)
に示すように、NTSC信号の同期信号の先端は、所定
の電位V1 にクランプされる。このクランプされる電位
V1は、抵抗R1 と抵抗R2 の抵抗値で決定されるトラ
ンジスタQ1 のベース電圧より、トランジスタQ1 のベ
ース−エミッタ間電圧分だけ低い電位である。即ち、ト
ランジスタQ1 のベース電圧をV1B、トランジスタQ1
のベース−エミッタ間電圧をV1BE とすると、 V1 =V1B −V1BE …(1) である。つまり、クランプ回路10の出力端の直流電位
はV1 となるのである。
【0025】このようにして、クランプ回路10からは
同期信号の先端がV1 にクランプされたNTSC信号が
出力される。つまり、このクランプ回路10によって、
NTSC信号には、新たにV1 という直流電位が与えら
れるのである。そして、クランプ回路10の出力は、ト
ランジスタQ1 と抵抗R3 の接続点から次段のバッファ
回路11に入力される。
【0026】バッファ回路11は1つのトランジスタを
用いた1段のバッファ増幅器で構成されている。このバ
ッファ回路11に用いるトランジスタQ2 としては、ク
ランプ回路10に用いられるトランジスタQ1 と互いに
相補的なトランジスタ、即ち極性が反対のトランジスタ
を用いて構成される。図1ではトランジスタQ1 はNP
N型、トランジスタQ2 はPNP型であり、その極性は
反対であり、互いに相補的である。このようにするのは
温度補償を目的としたものであり、後述するように、こ
のことによりバッファ回路11の出力端の直流電位は温
度が変化しても略一定に保たれることになる。
【0027】さて、クランプ回路10から出力されたN
TSC信号はバッファ回路11でバッファリングされ
て、次段のスライス回路12に入力される。バッファ回
路11から出力されるNTSC信号の波形はクランプ回
路10の出力と同じであるが、バッファ回路11から出
力されるNTSC信号の同期信号の先端の電位V2 は、
クランプ回路10でクランプされた電位V1 より、トラ
ンジスタQ2 のベース−エミッタ間電圧分だけ高くな
る。
【0028】従って、トランジスタQ2 のベース−エミ
ッタ間電圧をV2BE とすると、 V2 =V1 +V2BE =V1B −V1BE +V2BE …(2) である。つまり、このバッファ回路11によって、NT
SC信号の直流電位はV1 からV2 に変更されるのであ
る。このバッファ回路11から出力されるNTSC信号
の波形の例を図2(c)に示す。このように、NTSC
信号が入力されるA点での波形と、クランプ回路10の
出力の波形、及びバッファ回路11の出力の波形は同じ
ものであり、直流電位のみが異なっているのである。
【0029】バッファ回路11の出力は次段のスライス
回路12に入力される。スライス回路12は、温度補償
のために、互いに相補的な2つのトランジスタQ3 、Q
4 を用いて構成されている。図1ではトランジスタQ3
はPNP型、トランジスタQ4 はNPN型であり、その
極性は反対であり、互いに相補的である。なお、温度補
償については後述する。
【0030】スライス回路12の構成は次のようであ
る。バッファ回路11の出力端には抵抗R5 の一端が接
続され、抵抗R5 の他端はトランジスタQ4 のエミッタ
に接続され、トランジスタQ4 のコレクタ、ベースはそ
れぞれ電源、トランジスタQ3 のエミッタに接続されて
いる。トランジスタQ3 とトランジスタQ4 の接続点は
抵抗R8 を介して電源に接続されている。トランジスタ
Q3 のコレクタは接地され、そのベースは、電源と接地
の間に配置された抵抗R6 と抵抗R7 の直列回路の、抵
抗R6 と抵抗R7 の接続点に接続されている。そして、
このスライス回路12の出力端は、抵抗R5 とトランジ
スタQ4 との接続点である。この構成において、トラン
ジスタQ3 及びトランジスタQ4 は共にバッファとして
機能する。
【0031】ここで、図1のB点、即ちスライス回路1
2の出力端の直流電位をV3 とすると、この直流電位V
3 は、抵抗R6 と抵抗R7 により決まるトランジスタQ
3 のベース電圧より、トランジスタQ3 のベース−エミ
ッタ電圧分だけ高く、その電位から更にトランジスタQ
4 のベース−エミッタ間電圧分だけ低い電位となる。即
ち、スライス回路12の出力端の電位をV3 、トランジ
スタQ3 のベース電位をV3B、トランジスタQ3 のベー
ス−エミッタ間電圧をV3BE 、トランジスタQ4 のベー
ス−エミッタ間電圧をV4BE とすると、 V3 =V3B +V3BE −V4BE …(3) である。
【0032】そして、このスライス回路12により、N
TSC信号は、同期信号の先端から、スライス回路12
の出力端の直流電位V3 とバッファ回路11の出力端の
直流電位V2 との差(V3 −V2 )の分だけスライスさ
れて取り除かれることになる。
【0033】この照明制御信号生成回路3の目的は、N
TSC信号から同期信号を取り除いて、映像信号のみを
取り出すことにある。このことによって、スライス回路
12の出力は映像信号のみとなり、この映像信号を後述
する積分回路14によって積分することにより、映像信
号のみに基づいて照明制御信号を生成することができる
からである。
【0034】従って、このスライス回路12において
は、スライス回路12の出力端の直流電位V3 とバッフ
ァ回路11の出力端の直流電位V2 との差(V3 −V2
)が、同期信号の高さの電圧、即ち同期信号の両端間
の電圧に等しくなるように、即ち、 V3 −V2 =VSY …(4) となるように設定されている。ここで、VSYはNTSC
信号の同期信号の高さの電圧であり、図2(c)に示す
電圧である。このような設定は、2つの抵抗R6 、R7
の抵抗値を選択することで行うことができる。具体的に
は、上記(1)〜(4)式より、 V3B=VSY+V1B−V1BE+V2BE−V3BE+V4BE …(5) となるように抵抗R6 、R7 の抵抗値を選択すればよ
い。以上のようであるので、スライス回路12に入力さ
れたNTSC信号の同期信号はスライスされて取り除か
れ、図2(d)に示すように、映像信号のみが出力され
る。
【0035】スライス回路12から出力された映像信号
は、バッファ回路13に入力されてバッファリングされ
る。バッファ回路13は、温度補償のために、互いに相
補的な2つのトランジスタQ5 、Q6 を用いて構成され
ている。図1ではトランジスタQ5 はPNP型、トラン
ジスタQ6 はNPN型であり、その極性は反対であり、
互いに相補的である。トランジスタQ5 のベースにはス
ライス回路12からの映像信号が入力され、そのコレク
タは接地され、エミッタは抵抗R9 を介して電源に接続
され、そのエミッタと抵抗R9 の接続点にはトランジス
タQ6 のベースとコレクタが接続され、トランジスタQ
6 のエミッタから映像信号が出力される。
【0036】バッファ回路13から出力された映像信号
は、積分回路14に入力される。積分回路は、バッファ
回路13の出力端と接地との間に配置された、積分用の
コンデンサC2 と放電用抵抗R10 とからなる並列回路
で構成されている。
【0037】コンデンサC2 への充電は、バッファ回路
13の電源から、抵抗R9 及びトランジスタQ6 を介し
て行われるので、積分回路14の積分値(電圧)は、バ
ッファ回路13から出力される映像信号の振幅に応じて
変化する。つまり、積分回路14の充電時定数は抵抗R
9 とコンデンサC2 とで決まるのである。また、放電時
定数は抵抗R10 とコンデンサC2 とで決まる。これら
の充電時定数及び放電時定数をどのように設定するかは
任意である。
【0038】積分回路14の出力電圧が照明制御信号で
あり、照明駆動回路4に入力される。そして、照明駆動
回路4は照明制御信号に基づいて照明装置5の発光量を
制御する。その制御の態様は上述したと同じであるので
説明は省略する。
【0039】次に、図1に示す回路構成における温度補
償について説明する。まず、照明制御信号生成回路3に
おいて温度補償が必要であることの理由について説明す
る。例えば、スライス回路12を考えてみると、スライ
ス回路12の入力端の直流電位V2 と、出力端の直流電
位V3 が温度によって変化してしまうと、NTSC信号
からスライスして取り除く同期信号に相当すべき電圧の
大きさが変わってしまい、NTSC信号からスライスし
て取り除く同期信号に相当すべき電圧の大きさが変わっ
てしまうと照明の明るさの制御を正確に行うことができ
なくなってしまうことになる。このようなことは積分回
路14に関しても同様である。即ち、積分回路14の出
力電圧は、被写体が真っ暗の場合には 0Vであるのが理
想的であるが、実際には若干の直流電圧が発生してお
り、この電圧はスライス回路12におけるスライスレベ
ルであるV3 (図1のB点での直流電位)の電位に依存
し、バッファ回路13のトランジスタQ5 のベース−エ
ミッタ電圧の温度変化の影響を受けることになる。そこ
で、温度補償を行うことが必要になるのである。
【0040】ところで、トランジスタのベース−エミッ
タ間電圧は温度係数を持っていることは周知の事実であ
り、それは一般的におよそ−2.5mV/℃といわれてい
る。また、一般的に、25℃のときのベース−エミッタ間
電圧は 600mVといわれている。従って、例えば、温度
が−20℃から+50℃まで変化した場合には、トランジス
タのベース−エミッタ間電圧は 712.5mVから 537.5m
Vと大きく変動してしまう。
【0041】そこで、まず、クランプ回路10について
考えてみる。クランプ回路10の出力端の直流電位V1
は、上述した通り、抵抗R1 と抵抗R2 によって決まる
トランジスタQ1 のベース電圧V1Bよりもトランジスタ
Q1のベース−エミッタ間電圧V1BE 分だけ低い電位で
ある。そして、ここで、抵抗R1 、R2 は一般的なもの
を使用しても温度による変動は小さく無視できるが、ト
ランジスタQ1 のベース−エミッタ間電圧V1BE は温度
により変化してしまう。例えば、いま、クランプ回路1
0のトランジスタQ1 のベース電位が 740mVとする
と、温度が−20℃から+50℃まで変化したとすると、ク
ランプ回路10の出力端の直流電位V1 は 27.5mVか
ら 202.5mVまで変動してしまう。
【0042】しかし、クランプ回路10の出力端の直流
電位が温度によって変動してしまうと、後段のスライス
回路12で取り除かれるNTSC信号の同期信号に相当
すべき電圧の大きさが変わってしまうことになる。
【0043】そこで、図1に示す構成では、クランプ回
路10の次段であるバッファ回路11を構成するトラン
ジスタQ2 として、クランプ回路10で用いられるトラ
ンジスタQ1 とは極性が反対のトランジスタを用いてい
るのである。つまり、温度が変化してトランジスタQ1
のベース−エミッタ間電圧が変化したとき、トランジス
タQ2 のベース−エミッタ間電圧も同じ量だけ変化す
る。従って、上記の(2)式から容易に理解できるよう
に、2つのトランジスタQ1 、Q2 のベース−エミッタ
間電圧の変化量は相殺されることになり、バッファ回路
11の出力端の直流電位V2 は、理論的には一定に保た
れるのである。
【0044】次に、スライス回路12における温度補償
についてであるが、スライス回路12の温度補償の動作
は、上述したクランプ回路10のトランジスタQ1 と、
バッファ回路11のトランジスタQ2 とによる温度補償
の動作と同じである。即ち、温度が変化したときのトラ
ンジスタQ3 のベース−エミッタ間電圧V3BE の変化量
と、トランジスタQ4 のベース−エミッタ間電圧V4BE
の変化量とは理論的には同じであり、従って、上記の
(3)式から、2つのトランジスタQ3 、Q4 のベース−
エミッタ間電圧の変化量は相殺されることになり、スラ
イス回路12の出力端の直流電位V3 は、理論的には一
定に保たれるのである。
【0045】バッファ回路13における温度補償の動作
も同様であり、温度が変化したときのトランジスタQ5
のベース−エミッタ間電圧の変化量と、トランジスタQ
6 のベース−エミッタ間電圧の変化量とは理論的には同
じであり、トランジスタQ5とトランジスタQ6 の極性
が異なっていることによって、それらの変化量が相殺さ
れるので、積分回路14の出力端の直流電位は理論的に
は温度に因らず一定となるのである。
【0046】V1BとV3Bを適当な値に設定して実験を行
ったところ、バッファ回路11の出力端の直流電位は、
−20℃のときに 780mV、+25℃の時に 770mV、+5
0℃の時に 760mVであり、またスライス回路12の出
力端の直流電位は、−20℃のときに1570mV、+25℃の
時に1560mV、+50℃の時に1550mVであり、何れも温
度変化の影響をほとんど受けていないことが確認され
た。
【0047】以上のようであるので、この照明制御信号
生成回路3によれば、照明制御信号は映像信号のみに基
づいて生成されるので、照明装置5の発光量、即ち照明
の明るさを、被写体の明るさだけに基づいて制御するこ
とが可能である。また、温度補償の対策が施されている
ので、温度の変化に因らず複合映像信号から同期信号の
みを取り除くことができ、映像信号のみを得ることがで
きる。更に、図1に示す照明制御信号生成回路3は簡単
な構成であるので、コストの上昇を最小限に抑えること
ができる。また更に、カメラ部1に対して何等の加工を
も施す必要がないので、市販のカメラ部をそのまま用い
ることができる。
【0048】以上、一実施形態について説明したが、次
に変形例について説明する。図1に示すバッファ回路1
3のトランジスタQ6 はダイオードとして機能している
ので、トランジスタQ6 に代えて、ダイオードを用いて
もよい。その場合のバッファ回路13の構成例を図3に
示す。このとき、ダイオードD1 は、トランジスタQ5
と相補的になるように接続する。図ではトランジスタQ
5 はPNP型トランジスタを用いたバッファであるの
で、図3に示すようにダイオードD1 を、そのアノード
がトランジスタQ5 の出力端に、カソードを積分回路1
4に接続するようにする。図3に示す回路においても温
度補償がなされることは明らかである。なぜなら、温度
が変化に伴うダイオードのアノード−カソード間電圧の
変化量は、トランジスタのベース−エミッタ間電圧の変
化量と同等であり、図3に示す構成では、温度変化があ
った場合、ダイオードD1 のアノード−カソード間電圧
の変化量と、トランジスタQ5 のベース−エミッタ間電
圧の変化量とは相殺されるからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る監視カメラの照明制御信号生成回
路の実施形態を示す図である。
【図2】図1の各部の波形を示す図である。
【図3】バッファ回路13の変形例を示す図である。
【図4】照明装置を備え、照明の明るさを被写体の明る
さに基づいて制御する監視カメラの概略の構成例を示す
図である。
【図5】図4の照明駆動回路4、照明装置5の構成例を
示す図である。
【符号の説明】
1…カメラ部、2…バッファ回路、3…照明制御信号生
成回路、4…照明駆動回路、5…照明装置、10…クラ
ンプ回路、11…バッファ回路、12…スライス回路、
13…バッファ回路、14…積分回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05B 37/02 H05B 37/02 Z Fターム(参考) 3K073 AA11 AA12 AA13 AA53 AA70 AA85 AB02 AB04 BA28 CC12 CF01 CG01 CG42 5C022 AA03 AB15 5C054 AA05 CA04 CB02 CC03 HA18

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複合映像信号を出力するカメラ部と、 照明装置と、 カメラ部から出力された複合映像信号をバッファリング
    するバッファ回路と、 バッファ回路から出力された複合映像信号から同期信号
    をスライスして取り除して映像信号のみを取り出し、積
    分して照明制御信号を生成する照明制御信号生成回路
    と、 照明制御信号に基づいて照明装置の発光量を制御する照
    明駆動回路とを備えることを特徴とする監視カメラ。
  2. 【請求項2】前記照明制御信号生成回路は、 複合映像信号の直流分をカットするコンデンサと、 前記コンデンサから出力された複合映像信号の同期信号
    の先端を所定の電位にクランプするクランプ回路と、 クランプ回路から出力される複合映像信号をバッファリ
    ングする第1のバッファ回路と、 前記バッファ回路から出力される複合映像信号から同期
    信号をスライスして取り除き、映像信号のみを取り出す
    スライス回路と、 前記スライス回路から出力される映像信号をバッファリ
    ングする第2のバッファ回路と、 前記第2のバッファ回路から出力される映像信号を積分
    する積分回路とを備えることを特徴とする請求項1記載
    の監視カメラ。
  3. 【請求項3】前記クランプ回路を構成するトランジスタ
    と、前記第1のバッファ回路を構成するトランジスタと
    は互いに相補的なものであり、 前記スライス回路は互いに相補的な2つのトランジスタ
    で構成され、 前記第2のバッファ回路は、トランジスタと、そのトラ
    ンジスタと相補的なトランジスタまたはダイオードで構
    成されることを特徴とする請求項2記載の監視カメラ。
  4. 【請求項4】照明装置を備える監視カメラにおいて、複
    合映像信号から前記照明装置の発光量を制御するための
    照明制御信号を生成する照明制御信号生成回路であっ
    て、 複合映像信号の直流分をカットするコンデンサと、 前記コンデンサから出力された複合映像信号の同期信号
    の先端を所定の電位にクランプするクランプ回路と、 クランプ回路から出力される複合映像信号をバッファリ
    ングする第1のバッファ回路と、 前記バッファ回路から出力される複合映像信号から同期
    信号をスライスして取り除き、映像信号のみを取り出す
    スライス回路と、 前記スライス回路から出力される映像信号をバッファリ
    ングする第2のバッファ回路と、 前記第2のバッファ回路から出力される映像信号を積分
    する積分回路とを備えることを特徴とする監視カメラの
    照明制御信号生成回路。
  5. 【請求項5】前記クランプ回路を構成するトランジスタ
    と、前記第1のバッファ回路を構成するトランジスタと
    は互いに相補的なものであり、 前記スライス回路は互いに相補的な2つのトランジスタ
    で構成され、 前記第2のバッファ回路は、トランジスタと、そのトラ
    ンジスタと相補的なトランジスタまたはダイオードで構
    成されることを特徴とする請求項4記載の監視カメラの
    照明制御信号生成回路。
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