JP4029961B2 - 監視カメラ - Google Patents

監視カメラ Download PDF

Info

Publication number
JP4029961B2
JP4029961B2 JP2001345803A JP2001345803A JP4029961B2 JP 4029961 B2 JP4029961 B2 JP 4029961B2 JP 2001345803 A JP2001345803 A JP 2001345803A JP 2001345803 A JP2001345803 A JP 2001345803A JP 4029961 B2 JP4029961 B2 JP 4029961B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
transistor
video signal
composite video
buffer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001345803A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003153075A (ja
Inventor
雅之 増田
正洋 原田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ATSUMI ELECTRIC CO.LTD.
Original Assignee
ATSUMI ELECTRIC CO.LTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ATSUMI ELECTRIC CO.LTD. filed Critical ATSUMI ELECTRIC CO.LTD.
Priority to JP2001345803A priority Critical patent/JP4029961B2/ja
Publication of JP2003153075A publication Critical patent/JP2003153075A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4029961B2 publication Critical patent/JP4029961B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Closed-Circuit Television Systems (AREA)
  • Studio Devices (AREA)
  • Circuit Arrangement For Electric Light Sources In General (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、照明装置を備え、夜間でも被写体を撮像できる監視カメラに係り、特に、照明の明るさを撮像した被写体の明るさに応じて制御する監視カメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、照明装置を備え、夜間でも被写体を良好に撮像できるようになされた監視カメラが知られており、そのような監視カメラの一つとして、照明の明るさを被写体の明るさに基づいて制御するものがある。
【0003】
そのような監視カメラの概略の構成例を図4に示す。図4において、1はカメラ部、2はバッファ回路、3は照明制御信号生成回路、4は照明駆動回路、5は照明装置を示す。
【0004】
カメラ部1は、CCD、その駆動回路、及び複合映像信号を生成するための信号処理回路を含んでおり、このカメラ部1からは複合映像信号が出力される。このようなカメラ部は、モジュール化されて市販されているものがあるので、そのようなものを用いることができる。
このカメラ部1から出力される複合映像信号は、NTSC方式、PAL方式等の、いわゆる標準方式に準拠したものであるのが一般的である。
【0005】
なお、本明細書では、複合映像信号とは、映像信号に同期信号が付加されたものをいう。従って、映像信号は、複合映像信号から同期信号を除いたものであり、被写体の明るさに応じて変化する信号成分である。
【0006】
さて、カメラ部1から出力された複合映像信号はバッファ回路2に入力され、バッファリングされる。そして、バッファ回路2の出力は、図示しないモニタに供給されると共に、照明制御信号生成回路3に入力される。
【0007】
照明制御信号生成回路3は積分回路で構成され、この積分回路によって複合映像信号が積分される。この積分値が照明制御信号である。そして、この照明制御信号生成回路3で生成された照明制御信号が照明駆動回路4に供給される。照明駆動回路4は、この照明制御信号に基づいて照明装置5の発光量を制御する。
【0008】
このように、照明装置5の発光量、即ち照明の明るさは、複合映像信号を積分して得られた照明制御信号に基づいて決定されるのであり、その複合映像信号の積分値は被写体の明るさによって変化するから、結局、照明装置5の発光量は被写体の明るさに応じて制御されることになる。このときの照明装置5の発光量の制御の態様は、被写体が明るくなった場合には発光量を小さくし、被写体が暗くなった場合には発光量を大きくするようにする。
【0009】
ここで、照明装置5としては発光量を制御信号によって制御できるものであればどのような発光素子を用いてもよい。図5に、照明装置5として赤外線発光LEDを用いた場合の照明駆動回路4の構成例を示す。図5において、6はバッファ回路、7は反転増幅回路、8は定電流回路を示す。また、照明装置5は赤外線発光LEDが所定個数直列に接続されて構成されている。なお、図5では、被写体の明るさが明るいときには照明制御信号の電圧は高くなり、被写体が暗い場合には照明制御信号の電圧は低くなるものとする。
【0010】
照明制御信号はバッファ回路6によりバッファリングされ、反転増幅回路7で極性が反転されて定電流回路8に入力される。図示の定電流回路8は周知の構成のものであり、入力電圧が低くなると照明装置5に流れる電流が少なくなり、入力電圧が高くなると照明装置5に流れる電流が多くなるように動作する。
【0011】
従って、図5に示す構成によれば、被写体の明るさが次第に暗くなると、照明制御信号の電圧は低くなり、その照明制御信号が反転増幅回路7によって極性が反転されて定電流回路8に入力されるので、照明装置5に流れる電流が増加するので発光量は次第に大きくなる。逆に、被写体の明るさが次第に明るくなると、照明制御信号の電圧は高くなり、その照明制御信号が反転増幅回路7によって極性が反転されて定電流回路8に入力されるので、照明装置5に流れる電流は少なくなり、その発光量は次第に小さくなる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したように、従来のものでは、照明制御信号は複合映像信号を積分することによって生成している。しかし、複合映像信号は映像信号に同期信号が付加されたものであり、映像信号は被写体の明るさに応じて変化するが、同期信号は被写体の明るさとは無関係なものである。従って、複合映像信号を積分して生成された照明制御信号には、被写体の明るさとは無関係な同期信号の部分をも積分した成分も含まれていることになる。
【0013】
このような照明制御信号に基づいて照明装置5の発光量を制御しているのであるが、照明装置5の発光量の制御範囲には自ずから制限があり、その制限された制御範囲で発光量の制御を行う場合に、照明制御信号に被写体の明るさとは無関係な成分が含まれていたのでは、真に被写体の明るさのみに基づいて制御できる発光量の範囲は狭くなってしまう。これは、発光量の制御範囲のダイナミックレンジが狭くなってしまうということもできる。
【0014】
このことから、照明装置5の発光量を、真に被写体の明るさのみに基づいて制御するためには、照明制御信号を映像信号に基づいて生成すればよいことは容易に理解できる。上述した通り、映像信号は被写体の明るさに応じて変化するものであり、同期信号を含んでいないからである。
【0015】
そのためには、カメラ部1から映像信号のみを取り出すようにすればよいが、上述したように、カメラ部1はモジュール化されているのが一般的であり、市販されているカメラ部には通常は映像信号の出力端子は設けられていないので、新たに映像信号の出力端子を有するカメラ部を作成するか、あるいはカメラ部に加工を施して映像信号を出力できるようにする必要があった。
【0016】
しかし、新たに映像信号の出力端子を有するカメラ部を作るとなると、その開発、製造にコストがかかることになり、また、市販のカメラ部を、映像信号を出力できるように加工するとなると、その加工を行う手間がかかるばかりでなく、出力される映像信号のS/N比の低下を招いてしまう可能性もある。
【0017】
そこで、本発明は、照明装置を備える監視カメラにおいて、簡単な回路を用いて、映像信号のみに基づいて照明の明るさを制御する照明制御信号を生成することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に係る監視カメラは、複合映像信号を出力するカメラ部と、照明装置と、前記カメラ部から出力される複合映像信号をバッファリングする第1のバッファ回路と、前記第1のバッファ回路から出力される複合映像信号から同期信号をスライスして取り除して映像信号のみを取り出し、積分して照明制御信号を生成する照明制御信号生成回路と、前記照明制御信号生成回路で生成された照明制御信号に基づいて前記照明装置の発光量を制御する照明駆動回路とを備える監視カメラであって、前記照明制御信号生成回路は、前記第1のバッファ回路から入力される複合映像信号の直流分をカットするコンデンサと、第1のトランジスタを用いて構成され、前記コンデンサで直流分がカットされた複合映像信号を入力して、その複合映像信号の同期信号の先端を所定の電位にクランプするクランプ回路と、前記第1のトランジスタとは相補的な第2のトランジスタを用いた1段のバッファ増幅器で構成され、前記クランプ回路から出力された複合映像信号をバッファリングする第2のバッファ回路と、互いに相補的な第3、第4の2つのトランジスタを用いて構成され、前記第2のバッファ回路から出力される複合映像信号から同期信号をスライスして取り除くスライス回路と、互いに相補的な第5、第6の2つのトランジスタ、または、第5のトランジスタと前記第5のトランジスタと相補的なダイオードを用いて構成され、前記スライス回路から出力される同期信号が取り除かれた映像信号をバッファリングする第3のバッファ回路と、前記第3のバッファ回路から出力される同期信号が取り除かれた映像信号を積分する積分回路とを備えることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ発明の実施の形態について説明する。
監視カメラ全体のブロック構成は図4に示すと同じであるが、照明制御信号生成回路3の構成が従来とは異なっている。カメラ部1、バッファ回路3、照明駆動回路4及び照明装置5は従来と同様でよい。また、ここでは照明駆動回路4及び照明装置5はそれぞれ図5に示すようであるとする。
【0020】
図1は照明制御信号生成回路3の一実施形態を示す図であり、図中、C1 は直流カット用コンデンサ、10はクランプ回路、11はバッファ回路、12はスライス回路、13はバッファ回路、14は積分回路を示す。図1において、トランジスタQ1 、Q4 、Q6 はNPN型トランジスタであり、トランジスタQ2 、Q3 、Q5 はPNP型トランジスタである。また、図1において、○印に横棒を通したマークは電源を示している。
【0021】
以下、動作について説明する。なお、ここでは、カメラ部1から出力される複合映像信号はNTSC方式に準拠したものであるとする(以下、NTSC信号と称す)。NTSC信号は図2(a)に示すように負同期の複合映像信号である。
【0022】
カメラ部1から出力されたNTSC信号はバッファ回路2に入力され、バッファリングされる。そして、バッファ回路2の出力は、図示しないモニタに供給されると共に、照明制御信号生成回路3に入力される。
【0023】
図1に示す照明制御信号生成回路3のA点に入力されたNTSC信号は、まずコンデンサC1 によって直流分がカットされてクランプ回路10に入力される。図1に示すクランプ回路10は、トランジスタQ1 、抵抗R1 、R2 、R3 で構成されている。即ち、クランプ回路10に用いられるトランジスタは1つである。トランジスタQ1 のコレクタは電源に接続され、エミッタは抵抗R3 を介して接地され、ベースは、電源と接地の間に配置された抵抗R1 と抵抗R2 の直列回路の、抵抗R1 と抵抗R2 の接続点に接続されている。つまり、トランジスタQ1 はバッファとして機能するのである。そして、コンデンサC1 によって直流分がカットされたNTSC信号は、トランジスタQ1 と抵抗R3 の接続点に入力され、同じ箇所から出力される。
【0024】
このクランプ回路10により、図2(b)に示すように、NTSC信号の同期信号の先端は、所定の電位V1 にクランプされる。このクランプされる電位V1 は、抵抗R1 と抵抗R2 の抵抗値で決定されるトランジスタQ1 のベース電圧より、トランジスタQ1 のベース−エミッタ間電圧分だけ低い電位である。即ち、トランジスタQ1 のベース電圧をV1B、トランジスタQ1 のベース−エミッタ間電圧をV1BE とすると、
V1 =V1B −V1BE …(1)
である。つまり、クランプ回路10の出力端の直流電位はV1 となるのである。
【0025】
このようにして、クランプ回路10からは同期信号の先端がV1 にクランプされたNTSC信号が出力される。つまり、このクランプ回路10によって、NTSC信号には、新たにV1 という直流電位が与えられるのである。
そして、クランプ回路10の出力は、トランジスタQ1 と抵抗R3 の接続点から次段のバッファ回路11に入力される。
【0026】
バッファ回路11は1つのトランジスタを用いた1段のバッファ増幅器で構成されている。このバッファ回路11に用いるトランジスタQ2 としては、クランプ回路10に用いられるトランジスタQ1 と互いに相補的なトランジスタ、即ち極性が反対のトランジスタを用いて構成される。図1ではトランジスタQ1 はNPN型、トランジスタQ2 はPNP型であり、その極性は反対であり、互いに相補的である。
このようにするのは温度補償を目的としたものであり、後述するように、このことによりバッファ回路11の出力端の直流電位は温度が変化しても略一定に保たれることになる。
【0027】
さて、クランプ回路10から出力されたNTSC信号はバッファ回路11でバッファリングされて、次段のスライス回路12に入力される。バッファ回路11から出力されるNTSC信号の波形はクランプ回路10の出力と同じであるが、バッファ回路11から出力されるNTSC信号の同期信号の先端の電位V2 は、クランプ回路10でクランプされた電位V1 より、トランジスタQ2 のベース−エミッタ間電圧分だけ高くなる。
【0028】
従って、トランジスタQ2 のベース−エミッタ間電圧をV2BE とすると、
Figure 0004029961
である。つまり、このバッファ回路11によって、NTSC信号の直流電位はV1 からV2 に変更されるのである。このバッファ回路11から出力されるNTSC信号の波形の例を図2(c)に示す。このように、NTSC信号が入力されるA点での波形と、クランプ回路10の出力の波形、及びバッファ回路11の出力の波形は同じものであり、直流電位のみが異なっているのである。
【0029】
バッファ回路11の出力は次段のスライス回路12に入力される。スライス回路12は、温度補償のために、互いに相補的な2つのトランジスタQ3 、Q4 を用いて構成されている。図1ではトランジスタQ3 はPNP型、トランジスタQ4 はNPN型であり、その極性は反対であり、互いに相補的である。
なお、温度補償については後述する。
【0030】
スライス回路12の構成は次のようである。
バッファ回路11の出力端には抵抗R5 の一端が接続され、抵抗R5 の他端はトランジスタQ4 のエミッタに接続され、トランジスタQ4 のコレクタ、ベースはそれぞれ電源、トランジスタQ3 のエミッタに接続されている。トランジスタQ3 とトランジスタQ4 の接続点は抵抗R8 を介して電源に接続されている。トランジスタQ3 のコレクタは接地され、そのベースは、電源と接地の間に配置された抵抗R6 と抵抗R7 の直列回路の、抵抗R6 と抵抗R7 の接続点に接続されている。そして、このスライス回路12の出力端は、抵抗R5 とトランジスタQ4 との接続点である。この構成において、トランジスタQ3 及びトランジスタQ4 は共にバッファとして機能する。
【0031】
ここで、図1のB点、即ちスライス回路12の出力端の直流電位をV3 とすると、この直流電位V3 は、抵抗R6 と抵抗R7 により決まるトランジスタQ3 のベース電圧より、トランジスタQ3 のベース−エミッタ電圧分だけ高く、その電位から更にトランジスタQ4 のベース−エミッタ間電圧分だけ低い電位となる。即ち、スライス回路12の出力端の電位をV3 、トランジスタQ3 のベース電位をV3B、トランジスタQ3 のベース−エミッタ間電圧をV3BE 、トランジスタQ4 のベース−エミッタ間電圧をV4BE とすると、
V3 =V3B +V3BE −V4BE …(3)
である。
【0032】
そして、このスライス回路12により、NTSC信号は、同期信号の先端から、スライス回路12の出力端の直流電位V3 とバッファ回路11の出力端の直流電位V2 との差(V3 −V2 )の分だけスライスされて取り除かれることになる。
【0033】
この照明制御信号生成回路3の目的は、NTSC信号から同期信号を取り除いて、映像信号のみを取り出すことにある。このことによって、スライス回路12の出力は映像信号のみとなり、この映像信号を後述する積分回路14によって積分することにより、映像信号のみに基づいて照明制御信号を生成することができるからである。
【0034】
従って、このスライス回路12においては、スライス回路12の出力端の直流電位V3 とバッファ回路11の出力端の直流電位V2 との差(V3 −V2 )が、同期信号の高さの電圧、即ち同期信号の両端間の電圧に等しくなるように、即ち、
V3 −V2 =VSY …(4)
となるように設定されている。ここで、VSYはNTSC信号の同期信号の高さの電圧であり、図2(c)に示す電圧である。
このような設定は、2つの抵抗R6 、R7 の抵抗値を選択することで行うことができる。具体的には、上記(1)〜(4)式より、
V3B=VSY+V1B−V1BE+V2BE−V3BE+V4BE …(5)
となるように抵抗R6 、R7 の抵抗値を選択すればよい。
以上のようであるので、スライス回路12に入力されたNTSC信号の同期信号はスライスされて取り除かれ、図2(d)に示すように、映像信号のみが出力される。
【0035】
スライス回路12から出力された映像信号は、バッファ回路13に入力されてバッファリングされる。バッファ回路13は、温度補償のために、互いに相補的な2つのトランジスタQ5 、Q6 を用いて構成されている。図1ではトランジスタQ5 はPNP型、トランジスタQ6 はNPN型であり、その極性は反対であり、互いに相補的である。
トランジスタQ5 のベースにはスライス回路12からの映像信号が入力され、そのコレクタは接地され、エミッタは抵抗R9 を介して電源に接続され、そのエミッタと抵抗R9 の接続点にはトランジスタQ6 のベースとコレクタが接続され、トランジスタQ6 のエミッタから映像信号が出力される。
【0036】
バッファ回路13から出力された映像信号は、積分回路14に入力される。積分回路は、バッファ回路13の出力端と接地との間に配置された、積分用のコンデンサC2 と放電用抵抗R10 とからなる並列回路で構成されている。
【0037】
コンデンサC2 への充電は、バッファ回路13の電源から、抵抗R9 及びトランジスタQ6 を介して行われるので、積分回路14の積分値(電圧)は、バッファ回路13から出力される映像信号の振幅に応じて変化する。
つまり、積分回路14の充電時定数は抵抗R9 とコンデンサC2 とで決まるのである。また、放電時定数は抵抗R10 とコンデンサC2 とで決まる。これらの充電時定数及び放電時定数をどのように設定するかは任意である。
【0038】
積分回路14の出力電圧が照明制御信号であり、照明駆動回路4に入力される。そして、照明駆動回路4は照明制御信号に基づいて照明装置5の発光量を制御する。その制御の態様は上述したと同じであるので説明は省略する。
【0039】
次に、図1に示す回路構成における温度補償について説明する。
まず、照明制御信号生成回路3において温度補償が必要であることの理由について説明する。
例えば、スライス回路12を考えてみると、スライス回路12の入力端の直流電位V2 と、出力端の直流電位V3 が温度によって変化してしまうと、NTSC信号からスライスして取り除く同期信号に相当すべき電圧の大きさが変わってしまい、NTSC信号からスライスして取り除く同期信号に相当すべき電圧の大きさが変わってしまうと照明の明るさの制御を正確に行うことができなくなってしまうことになる。このようなことは積分回路14に関しても同様である。即ち、積分回路14の出力電圧は、被写体が真っ暗の場合には 0Vであるのが理想的であるが、実際には若干の直流電圧が発生しており、この電圧はスライス回路12におけるスライスレベルであるV3 (図1のB点での直流電位)の電位に依存し、バッファ回路13のトランジスタQ5 のベース−エミッタ電圧の温度変化の影響を受けることになる。そこで、温度補償を行うことが必要になるのである。
【0040】
ところで、トランジスタのベース−エミッタ間電圧は温度係数を持っていることは周知の事実であり、それは一般的におよそ−2.5mV/℃といわれている。また、一般的に、25℃のときのベース−エミッタ間電圧は 600mVといわれている。従って、例えば、温度が−20℃から+50℃まで変化した場合には、トランジスタのベース−エミッタ間電圧は 712.5mVから 537.5mVと大きく変動してしまう。
【0041】
そこで、まず、クランプ回路10について考えてみる。
クランプ回路10の出力端の直流電位V1 は、上述した通り、抵抗R1 と抵抗R2 によって決まるトランジスタQ1 のベース電圧V1BよりもトランジスタQ1 のベース−エミッタ間電圧V1BE 分だけ低い電位である。そして、ここで、抵抗R1 、R2 は一般的なものを使用しても温度による変動は小さく無視できるが、トランジスタQ1 のベース−エミッタ間電圧V1BE は温度により変化してしまう。例えば、いま、クランプ回路10のトランジスタQ1 のベース電位が 740mVとすると、温度が−20℃から+50℃まで変化したとすると、クランプ回路10の出力端の直流電位V1 は 27.5mVから 202.5mVまで変動してしまう。
【0042】
しかし、クランプ回路10の出力端の直流電位が温度によって変動してしまうと、後段のスライス回路12で取り除かれるNTSC信号の同期信号に相当すべき電圧の大きさが変わってしまうことになる。
【0043】
そこで、図1に示す構成では、クランプ回路10の次段であるバッファ回路11を構成するトランジスタQ2 として、クランプ回路10で用いられるトランジスタQ1 とは極性が反対のトランジスタを用いているのである。つまり、温度が変化してトランジスタQ1 のベース−エミッタ間電圧が変化したとき、トランジスタQ2 のベース−エミッタ間電圧も同じ量だけ変化する。従って、上記の(2)式から容易に理解できるように、2つのトランジスタQ1 、Q2 のベース−エミッタ間電圧の変化量は相殺されることになり、バッファ回路11の出力端の直流電位V2 は、理論的には一定に保たれるのである。
【0044】
次に、スライス回路12における温度補償についてであるが、スライス回路12の温度補償の動作は、上述したクランプ回路10のトランジスタQ1 と、バッファ回路11のトランジスタQ2 とによる温度補償の動作と同じである。即ち、温度が変化したときのトランジスタQ3 のベース−エミッタ間電圧V3BE の変化量と、トランジスタQ4 のベース−エミッタ間電圧V4BE の変化量とは理論的には同じであり、従って、上記の(3)式から、2つのトランジスタQ3 、Q4 のベース−エミッタ間電圧の変化量は相殺されることになり、スライス回路12の出力端の直流電位V3 は、理論的には一定に保たれるのである。
【0045】
バッファ回路13における温度補償の動作も同様であり、温度が変化したときのトランジスタQ5 のベース−エミッタ間電圧の変化量と、トランジスタQ6 のベース−エミッタ間電圧の変化量とは理論的には同じであり、トランジスタQ5 とトランジスタQ6 の極性が異なっていることによって、それらの変化量が相殺されるので、積分回路14の出力端の直流電位は理論的には温度に因らず一定となるのである。
【0046】
V1BとV3Bを適当な値に設定して実験を行ったところ、バッファ回路11の出力端の直流電位は、−20℃のときに 780mV、+25℃の時に 770mV、+50℃の時に 760mVであり、またスライス回路12の出力端の直流電位は、−20℃のときに1570mV、+25℃の時に1560mV、+50℃の時に1550mVであり、何れも温度変化の影響をほとんど受けていないことが確認された。
【0047】
以上のようであるので、この照明制御信号生成回路3によれば、照明制御信号は映像信号のみに基づいて生成されるので、照明装置5の発光量、即ち照明の明るさを、被写体の明るさだけに基づいて制御することが可能である。
また、温度補償の対策が施されているので、温度の変化に因らず複合映像信号から同期信号のみを取り除くことができ、映像信号のみを得ることができる。
更に、図1に示す照明制御信号生成回路3は簡単な構成であるので、コストの上昇を最小限に抑えることができる。
また更に、カメラ部1に対して何等の加工をも施す必要がないので、市販のカメラ部をそのまま用いることができる。
【0048】
以上、一実施形態について説明したが、次に変形例について説明する。
図1に示すバッファ回路13のトランジスタQ6 はダイオードとして機能しているので、トランジスタQ6 に代えて、ダイオードを用いてもよい。その場合のバッファ回路13の構成例を図3に示す。このとき、ダイオードD1 は、トランジスタQ5 と相補的になるように接続する。図ではトランジスタQ5 はPNP型トランジスタを用いたバッファであるので、図3に示すようにダイオードD1 を、そのアノードがトランジスタQ5 の出力端に、カソードを積分回路14に接続するようにする。図3に示す回路においても温度補償がなされることは明らかである。なぜなら、温度が変化に伴うダイオードのアノード−カソード間電圧の変化量は、トランジスタのベース−エミッタ間電圧の変化量と同等であり、図3に示す構成では、温度変化があった場合、ダイオードD1 のアノード−カソード間電圧の変化量と、トランジスタQ5 のベース−エミッタ間電圧の変化量とは相殺されるからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る監視カメラの照明制御信号生成回路の実施形態を示す図である。
【図2】図1の各部の波形を示す図である。
【図3】バッファ回路13の変形例を示す図である。
【図4】照明装置を備え、照明の明るさを被写体の明るさに基づいて制御する監視カメラの概略の構成例を示す図である。
【図5】図4の照明駆動回路4、照明装置5の構成例を示す図である。
【符号の説明】
1…カメラ部、2…バッファ回路、3…照明制御信号生成回路、4…照明駆動回路、5…照明装置、10…クランプ回路、11…バッファ回路、12…スライス回路、13…バッファ回路、14…積分回路。

Claims (1)

  1. 複合映像信号を出力するカメラ部と、
    照明装置と、
    前記カメラ部から出力される複合映像信号をバッファリングする第1のバッファ回路と、
    前記第1のバッファ回路から出力される複合映像信号から同期信号をスライスして取り除して映像信号のみを取り出し、積分して照明制御信号を生成する照明制御信号生成回路と、
    前記照明制御信号生成回路で生成された照明制御信号に基づいて前記照明装置の発光量を制御する照明駆動回路と
    を備える監視カメラであって、
    前記照明制御信号生成回路は、
    前記第1のバッファ回路から入力される複合映像信号の直流分をカットするコンデンサと、
    第1のトランジスタを用いて構成され、前記コンデンサで直流分がカットされた複合映像信号を入力して、その複合映像信号の同期信号の先端を所定の電位にクランプするクランプ回路と、
    前記第1のトランジスタとは相補的な第2のトランジスタを用いた1段のバッファ増幅器で構成され、前記クランプ回路から出力された複合映像信号をバッファリングする第2のバッファ回路と、
    互いに相補的な第3、第4の2つのトランジスタを用いて構成され、前記第2のバッファ回路から出力される複合映像信号から同期信号をスライスして取り除くスライス回路と、
    互いに相補的な第5、第6の2つのトランジスタ、または、第5のトランジスタと前記第5のトランジスタと相補的なダイオードを用いて構成され、前記スライス回路から出力される同期信号が取り除かれた映像信号をバッファリングする第3のバッファ回路と、
    前記第3のバッファ回路から出力される同期信号が取り除かれた映像信号を積分する積分回路と
    を備える
    ことを特徴とする監視カメラ。
JP2001345803A 2001-11-12 2001-11-12 監視カメラ Expired - Fee Related JP4029961B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001345803A JP4029961B2 (ja) 2001-11-12 2001-11-12 監視カメラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001345803A JP4029961B2 (ja) 2001-11-12 2001-11-12 監視カメラ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003153075A JP2003153075A (ja) 2003-05-23
JP4029961B2 true JP4029961B2 (ja) 2008-01-09

Family

ID=19159084

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001345803A Expired - Fee Related JP4029961B2 (ja) 2001-11-12 2001-11-12 監視カメラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4029961B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102636936A (zh) * 2012-04-12 2012-08-15 山东海日峰电子科技有限公司 一种智能led视频同步脉冲频闪补光装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102636936A (zh) * 2012-04-12 2012-08-15 山东海日峰电子科技有限公司 一种智能led视频同步脉冲频闪补光装置
CN102636936B (zh) * 2012-04-12 2013-07-10 山东海日峰电子科技有限公司 一种智能led视频同步脉冲频闪补光装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003153075A (ja) 2003-05-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4029961B2 (ja) 監視カメラ
KR910005248B1 (ko) 블랙 영상 전류의 레벨 감지장치
US4599654A (en) Dark current eliminator useful for auto-iris controller
EP1042910B1 (en) Automatic screen saver
US5091774A (en) Method and apparatus for providing sync on R-G-B video signals
JPH0744667B2 (ja) 映像信号処理方式
EP0680144B1 (en) Receiver arrangement
JP2770082B2 (ja) 画像処理装置に用いる発光体駆動装置及びその方法
KR100268758B1 (ko) 감도특성을 개선한 폐쇄회로용 카메라
KR101949658B1 (ko) Cctv 야간차량번호 인식을 위한 동기화 컨트롤러가 탑재된 조명장치
JPS59119977A (ja) 映像信号黒レベルの調整方法および調整装置
JP2875534B2 (ja) 映像信号の制御装置
JP2007116349A (ja) 電源回路
JPH0292031A (ja) 光送信器回路
US6618080B1 (en) Auxiliary amplifier selection circuit for a CCD camera
JPH10200903A (ja) 蛍光灯フリッカ抑圧撮像装置
KR200172686Y1 (ko) 모니터의 수직블랭킹신호 출력회로
JPH0377485A (ja) 電荷転送型固体撮像装置
GB2217139A (en) Auto-master pedestal control circuit
JPH0556433A (ja) カメラアダプタ装置
JPH08322039A (ja) 監視カメラシステム
JPH0514467B2 (ja)
JPH08172507A (ja) 画像読み取り装置におけるモータドライブ回路
JPH0350284B2 (ja)
JPH03262383A (ja) 同期分離回路

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041108

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070412

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070418

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070604

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071010

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071010

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101026

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101026

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111026

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111026

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131026

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees