JP2003151972A - 酸化膜、酸化膜形成方法、半導体素子 - Google Patents

酸化膜、酸化膜形成方法、半導体素子

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JP2003151972A
JP2003151972A JP2001350486A JP2001350486A JP2003151972A JP 2003151972 A JP2003151972 A JP 2003151972A JP 2001350486 A JP2001350486 A JP 2001350486A JP 2001350486 A JP2001350486 A JP 2001350486A JP 2003151972 A JP2003151972 A JP 2003151972A
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oxide film
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forming
ome
silicon oxide
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JP2001350486A
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English (en)
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Hideaki Machida
英明 町田
Norio Shimoyama
紀男 下山
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Original Assignee
TRI Chemical Laboratorories Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特にCu配線膜に対する絶縁膜として非常に
有効な酸化膜、更には高性能な半導体素子を提供するこ
とである。 【解決手段】 酸化ケイ素系の膜であって、少なくとも
Si,O,C及びHが用いられて構成されてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、酸化膜、酸化膜形
成方法、及び半導体素子に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】現在、半導体分野にお
ける進歩は著しく、LSIからULSIに移って来てい
る。そして、信号の処理速度を向上させる為、微細化が
進んでいる。この微細化に伴い、配線材料は電気抵抗が
低いものが選ばれている。すなわち、タングステン配線
からアルミニウム配線へと、更には銅配線へと考えられ
ている。
【0003】ところで、銅のような電気抵抗の小さな金
属が用いられても、銅配線膜を囲む絶縁部分が従来のよ
うなSiOである限り、銅の特長が十二分には発揮で
きないことが判って来た。特に、配線幅が0.15μm
以下のようになって来ると、電子が高速で流れる時に、
周囲の絶縁体部分に電磁誘導が引き起こされる。この悪
影響は、配線膜を囲む絶縁部分がSiO2のような誘電
率が4以上の高い絶縁材の場合に顕著である。そして、
この結果、信号の遅延が起きたり、近傍の配線とクロス
トーク現象を起こすと言った半導体としては致命的な欠
陥を招くことになる。
【0004】そこで、絶縁膜として誘電率が従来のSi
2より低いものを選択することが提案され始めている
ものの、Cu配線膜の周囲に設けられる絶縁膜として特
に有効な膜は未だ得られていない。
【0005】従って、本発明が解決しようとする課題
は、絶縁膜、特にCu配線膜に対する絶縁膜として非常
に有効な酸化膜を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の課題は、酸化ケイ
素系の膜であって、前記膜は、少なくともSi,O,C
及びHが用いられて構成されてなることを特徴とする酸
化膜によって解決される。
【0007】又、酸化ケイ素系の膜であって、前記膜
は、少なくともSi,O,C,F及びHが用いられて構
成されてなることを特徴とする酸化膜によって解決され
る。
【0008】上記本発明の酸化膜は、特に、三次元ネッ
トワーク構造の酸化ケイ素にCが結合された構成を有す
るものである。更には、三次元ネットワーク構造の酸化
ケイ素のSiにCが結合された構成を有するものであ
る。特に、三次元ネットワーク構造の酸化ケイ素のOの
一部が、例えばアルキル基などの炭化水素(O,Fを含
む場合もある。)基で置換された構成を有するものであ
る。或いは、三次元ネットワーク構造の酸化ケイ素のS
iとSiとの間に、例えばアルキレン基などの炭化水素
(O,Fを含む場合もある。)基を有する構成のもので
ある。
【0009】又、上記本発明の酸化膜は、酸化ケイ素の
三次元ネットワーク構造にCが結合された構成を有さ
ず、酸化ケイ素の組成物とCを主体とする高分子組成物
とが混在した構成のものであることもある。例えば、酸
化ケイ素膜とCを主体とする高分子組成物膜とが積層さ
れた構成のものであるとか、酸化ケイ素膜とCを主体と
する高分子組成物膜とが三次元的に交錯した構成のもの
である。
【0010】本発明の酸化膜は、特に、蒸着重合法によ
り成膜された膜である。そして、SiO膜の誘電率よ
り低い誘電率のものである。
【0011】又、前記の課題は、RSi(OR)
4−n(但し、Rは水素、アルキル基、アルコキシド
基、又はアミノ基であって、全てのRは同一でも異なっ
ていても良い。nは0,1,2,3又は4。),R
i(CHSiR(但し、Rは水素、アルキル
基、アルコキシド基、又はアミノ基であって、全てのR
は同一でも異なっていても良い。mは1以上の整数。)
で表される群の中から選ばれる一つ又は二つ以上のシリ
コン系化合物を分解させ、酸化ケイ素または酸化ケイ素
系膜を形成するA工程と、重合性モノマーを重合させる
B工程とを具備することを特徴とする酸化膜の形成方法
によっても解決される。
【0012】又、R’Si(OR)z(但し、R
は水素、アルキル基、アルコキシド基、又はアミノ基で
あって、全てのRは同一でも異なっていても良く、R’
は重合性の基であって、全てのR’は同一でも異なって
いても良く、xは1〜3の整数、yは0,1又は2、z
は1〜3の整数であって、x+y+z=4。)を分解さ
せ、酸化ケイ素または酸化ケイ素系膜を形成するA工程
と、R’を重合させるB工程とを具備することを特徴と
する酸化膜の形成方法によっても解決される。
【0013】上記本発明の酸化膜の形成方法において、
A工程とB工程とは、同時および/または交互に行われ
る。又、A工程および/またはB工程は、特に、気相中
で行われる。又、A工程および/またはB工程は、特
に、0.1〜200Torr(中でも、0.5Torr
以上。20Torr以下。)の下で行われる。又、A工
程および/またはB工程において、膜が形成される基体
の温度は300〜600℃(中でも、350℃以上。4
50℃以下。)に制御される。これは、膜が形成される
基体の近傍に1000〜3000℃(中でも、1500
℃以上。2500℃以下。)に加熱されたフィラメント
を配置することによって行われる。又、A工程は、特
に、酸化性雰囲気下で行われ、B工程は、特に、不活性
雰囲気下で行われる。A工程における分解および/また
はB工程における重合は、特に、熱、プラズマ、及び/
又は光の手段によって行われる。
【0014】上記本発明の酸化膜の形成方法において、
Si(OR)4−nやRSi(CHSiR
としては、特に、Si(OMe),Si(OEt)
,(MeO)SiOSi(OMe),Tetramethy
lcyclotetrasiloxane,Me Si(OMe),HS
i(OEt),(MeO)SiCHCHSi
(OMe),(MeN)SiCHCHSi
(NMe,(MeHN)SiCHCHSi
(NHMe)が好ましく用いられる。重合性モノマー
としては、特に、エチレン、プロピレン、ブタジエン、
CH=CH−SiMe,CH=CH−CH−S
iMe,CH=CH−Si(OMe),CH
CH−CH−Si(OMe),CH=CH−Si
Me(OMe),CH=CH−CH−SiMe
(OMe)が好ましく用いられる。
【0015】上記本発明の酸化膜の形成方法において、
R’Si(OR)zとしては、特に、CH=C
H−Si(OMe),CH=CH−CH−Si
(OMe),CH=CH−SiMe(OMe)
CH=CH−CH−SiMe(OMe)が好まし
く用いられる。
【0016】そして、本発明は、上記のようにして得ら
れた酸化膜にも特徴がある。そして、SiO膜の誘電
率より低い誘電率のものである。
【0017】又、本発明は、上記特徴(或いは、上記の
ようにして得られた特徴)の酸化膜が設けられてなる導
体素子である点にも特徴がある。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の酸化膜(特に、半導体素
子における絶縁膜としての酸化膜、中でも銅配線膜の絶
縁膜としての酸化膜)は、酸化ケイ素系の膜であって、
前記膜は、少なくともSi,O,C及びHが用いられて
構成されてなる。又、酸化ケイ素系の膜であって、前記
膜は、少なくともSi,O,C,F及びHが用いられて
構成されてなる。前記膜は、C,H(更には、場合によ
りO,F)により構成される高分子鎖を含んだり(Si
に非結合)、若しくは前記高分子鎖がSiOに結
合されていたりする。前記の酸化膜は、特に、三次元ネ
ットワーク構造の酸化ケイ素にCが結合された構成を有
するものである。更には、三次元ネットワーク構造の酸
化ケイ素のSiにCが結合された構成を有するものであ
る。特に、下記の式[I]で示される如く、三次元ネッ
トワーク構造の酸化ケイ素のOの一部が、例えばアルキ
ル基などの炭化水素(O,Fを含む場合もある。)基で
置換された構成を有するものである。或いは、下記の式
[II]で示される如く、三次元ネットワーク構造の酸
化ケイ素のSiとSiとの間に、例えばアルキレン基な
どの炭化水素(O,Fを含む場合もある。)基を有する
構成のものである。又、本発明の酸化膜は、酸化ケイ素
の三次元ネットワーク構造にCが結合された構成を有さ
ず、酸化ケイ素の組成物とCを主体とする高分子組成物
とが混在した構成のものであることもある。例えば、酸
化ケイ素膜とCを主体とする高分子組成物膜とが積層さ
れた構成のものであるとか、酸化ケイ素とCを主体とす
る高分子組成物とが三次元的に交錯した構成のものであ
る。本発明の酸化膜は、特に、蒸着重合法により成膜さ
れた膜である。或いは、下記方法によって得られた酸化
膜である。そして、SiO膜の誘電率より低い誘電率
のものである。 式[I] 式[II] 本発明の酸化膜の形成方法は、RSi(OR)4−n
(但し、Rは水素、アルキル基、アルコキシド基、又は
アミノ基であって、全てのRは同一でも異なっていても
良い。nは0,1,2,3又は4。),RSi(CH
SiR(但し、Rは水素、アルキル基、アルコ
キシド基、又はアミノ基であって、全てのRは同一でも
異なっていても良い。mは1以上の整数(特に、1〜5
の整数)。)で表される群の中から選ばれる一つ又は二
つ以上のシリコン系化合物を分解させ、酸化ケイ素また
は酸化ケイ素系(例えば、アルキル置換酸化ケイ素とか
アルキレン架橋酸化ケイ素)膜を形成するA工程と、重
合性モノマー(例えば、2重結合や3重結合を有するモ
ノマー)を重合させるB工程とを具備する。或いは、
R’Si(OR)z(但し、Rは水素、アルキル
基、アルコキシド基、又はアミノ基であって、全てのR
は同一でも異なっていても良く、R’は重合性の基(例
えば、2重結合や3重結合を有する基)であって、全て
のR’は同一でも異なっていても良く、xは1〜3の整
数、yは0,1又は2、zは1〜3の整数であって、x
+y+z=4。)を分解させ、酸化ケイ素または酸化ケ
イ素系膜を形成するA工程と、R’(例えば、前記分解
により生じたR’やSi−R’)を重合させるB工程と
を具備する。これらの酸化膜の形成方法において、A工
程とB工程とは、同時および/または交互に行われる。
又、A工程および/またはB工程は、特に、気相中で行
われる。又、A工程および/またはB工程は、特に、
0.1〜200Torr(中でも、0.5Torr以
上。20Torr以下。)の下で行われる。又、A工程
および/またはB工程において、膜が形成される基体の
温度は300〜600℃(中でも、350℃以上。45
0℃以下。)に制御される。これは、膜が形成される基
体の近傍に1000〜3000℃(中でも、1500℃
以上。2500℃以下。)に加熱されたフィラメントを
配置することによって行われる。又、A工程は、特に、
酸化性雰囲気下で行われ、B工程は、特に、不活性雰囲
気下で行われる。A工程における分解および/またはB
工程における重合は、特に、熱、プラズマ、及び/又は
光の手段によって行われる。上記本発明の酸化膜の形成
方法において、RSi(OR)4−nやRSi(C
SiRとしては、特に、Si(OMe)
Si(OEt),(MeO)SiOSi(OMe)
,Tetramethylcyclotetrasiloxane,MeSi(O
Me),HSi(OEt),(MeO)SiCH
CHSi(OMe),(MeN)SiCH
CHSi(NMe,(MeHN)SiCH
CHSi(NHMe)が好ましく用いられる。重合
性モノマーとしては、特に、エチレン、プロピレン、ブ
タジエン、CH=CH−SiMe,CH=CH−
CH−SiMe,CH=CH−Si(OM
e),CH=CH−CH−Si(OMe),C
=CH−SiMe(OMe) ,CH=CH−C
−SiMe(OMe)が好ましく用いられる。
又、上記本発明の酸化膜の形成方法において、R’
Si(OR)zとしては、特に、CH=CH−Si
(OMe),CH=CH−CH−Si(OMe)
,CH=CH−SiMe(OMe),CH=C
H−CH−SiMe(OMe)が好ましく用いられ
る。
【0019】本発明の半導体素子、例えばトランジス
タ、IC,LSI,ULSIは、上記特徴(或いは、上
記のようにして得られた特徴)の酸化膜が設けられてな
る。特に、配線膜の周囲に絶縁材として設けられたもの
である。
【0020】以下、更に具体的な実施例を挙げて説明す
る。
【0021】
【実施例1】図1は成膜装置(CVD)の概略図であ
る。
【0022】同図中、1aは重合用モノマーのガスが充
填された容器、1bは重合用モノマーの液体または固体
が入れられた容器、1cはSiO2の原料の液体または
固体が入れられた容器である。2は配管、3はプラズマ
電極を兼ねた加熱器、4は分解反応炉、5は膜が形成さ
れる基板である。6は、例えば酸素、亜酸化窒素、水蒸
気などの酸化ガス、7は流量制御器、8はプラズマユニ
ットである。
【0023】上記装置において、A工程として、次の工
程が採られる。すなわち、容器1cに入れられたHSi
(OCを、キャリアガスとして窒素を30m
l/分の割合で流すことにより、配管2を経て、分解反
応炉4に導入する。又、反応ガスとして酸素が供給され
る。尚、分解反応炉4は3Torrに排気されている。
又、同時に、50W,13.56MHzでHeのプラズ
マがたてられている。そして、基板5の温度は450℃
であった。
【0024】又、B工程として、次の工程が採られる。
すなわち、容器1aに入れられたプロピレンガスを30
ml/分の割合で、配管2を経て、分解反応炉4に導入
する。尚、分解反応炉4は3Torrに排気されてい
る。又、同時に、50W,13.56MHzでHeのプ
ラズマがたてられている。そして、基板5の温度は45
0℃であった。尚、B工程では、A工程と異なり、酸素
ガスは供給されない。
【0025】上記A工程とB工程とを交互に繰り返して
行い、基板5上に厚さが300nmの膜を形成した。
【0026】膜形成後、基板を取り出し、透過型電子顕
微鏡(TEM)にて、膜の断面を観察した処、A工程に
よる膜とB工程による膜とが積層されたタイプのもので
あることが判った。
【0027】又、X線光電子分光法(XPS)によって
調べた処、膜はSi,C,Oを含む組成のもので構成さ
れていることが判った。
【0028】又、フーリエ変換型赤外分光分析(FT−
IR)によって調べた処、Si−O及びポリプロピレン
に由来する振動ピークが観察された。この結果、膜は、
Si−O結合を持ち、又、ポリプロピレンを持つもので
あることが確認できた。更には、Si−C結合に由来す
る振動ピークも僅かに観察され、Si−C結合を持つも
のであることも判った。
【0029】又、誘電率を調べた処、1.4であり、S
iO膜より小さな値のものであった。
【0030】そして、上記膜のCapacitance
−Voltage特性を調べた処、次世代トランジスタ
に十分に使用可能なリーク耐性を持っていた。
【0031】
【実施例2】実施例1において、A工程とB工程とを同
時に行った。尚、酸素ガスは継続的に流された。
【0032】厚さ300nmの膜の形成後、基板を取り
出し、TEMにて、膜の断面を観察した処、実施例1の
ような積層タイプのものでは無いことが判った。
【0033】又、XPSによって調べた処、膜はSi,
C,Oを含む組成のもので構成されていることが判っ
た。
【0034】又、FT−IRによって調べた処、Si−
O,Si−C及びポリプロピレンに由来する振動ピーク
が観察された。この結果、膜は、Si−O結合およびS
i−C結合を持ち、又、ポリプロピレンを持つものであ
ることが確認できた。そして、実施例1のような二次元
構造(積層タイプ)のものでは無く、三次元的構造のも
のであることも判った。
【0035】又、誘電率を調べた処、1.4であり、S
iO膜より小さな値のものであった。
【0036】そして、上記膜のCapacitance
−Voltage特性を調べた処、次世代トランジスタ
に十分に使用可能なリーク耐性を持っていた。
【0037】
【実施例3〜6】実施例1のA工程において、反応ガス
である酸素の代わりに、オゾン、水蒸気、過酸化水素、
亜酸化窒素を用いて同様に行った。
【0038】その結果、実施例1と同様な膜が得られ
た。
【0039】
【実施例7】実施例1のB工程において、プラズマを用
いる代わりに、基板の上5cmの位置にタングステンフ
ィラメントを置き、通電してフィラメントを2000℃
に発熱させて同様に行った。
【0040】その結果、実施例1と同様な膜が得られ
た。
【0041】
【実施例8〜13】実施例1のA工程におけるHSi
(OCの代わりに、Si(OMe),Si
(OEt),(MeO)SiOSi(OMe)
MeSi(OMe),HSi(OEt),Tetram
ethylcyclotetrasiloxaneを用いて同様に行った。
【0042】その結果、実施例1と同様な膜が得られ
た。
【0043】
【実施例14〜21】実施例1のB工程におけるプロピ
レンの代わりに、エチレン、ブタジエン、CH=CH
−SiMe,CH=CH−CH−SiMe,C
=CH−Si(OMe),CH=CH−CH
−Si(OMe),CH=CH−SiMe(OM
e),CH=CH−CH−SiMe(OMe)
を用いて同様に行った。尚、原料が液体の場合には、容
器1bに入れ、キャリアガスを用いて分解反応炉に導入
した。
【0044】その結果、実施例1と同様な膜が得られ
た。尚、これらの膜において、エチレンが用いられた場
合にはポリプロピレンの代わりにポリエチレンを、ブタ
ジエンが用いられた場合にはポリプロピレンの代わりに
ポリブタジエンを持つものであった。
【0045】
【実施例22〜24】実施例1のA工程におけるHSi
(OCの代わりに、(MeO)SiCH
CHSi(OMe),(MeN)SiCH
Si(NMe,(MeHN)SiCH
Si(NHMe)を用いて同様に行った。
【0046】その結果、実施例1と同様な膜が得られ
た。尚、FT−IRにより、得られた膜にはSi−CH
−CH−Siユニット及びポリプロピレンの存在も
確認された。
【0047】
【実施例25】上記装置において、容器1cに入れられ
たCH=CH−Si(OMe)を、キャリアガスと
して窒素を30ml/分の割合で流すことにより、配管
2を経て、分解反応炉4に導入した。又、反応ガスとし
て酸素が供給された。尚、分解反応炉4は3Torrに
排気されている。又、同時に、50W,13.56MH
zでHeのプラズマがたてられている。そして、基板5
の温度は450℃であった。
【0048】上記のようにして、基板5上に厚さが30
0nmの膜を形成した。
【0049】膜形成後、基板を取り出し、XPSによっ
て調べた処、膜はSi,C,Oを含む組成のもので構成
されていることが判った。
【0050】又、FT−IRによって調べた処、Si−
O,Si−C及びポリプロピレンに由来する振動ピーク
が観察された。この結果、膜は、Si−O結合およびS
i−C結合を持ち、又、ポリプロピレンを持つものであ
ることが確認できた。
【0051】又、誘電率を調べた処、1.4であり、S
iO膜より小さな値のものであった。
【0052】そして、上記膜のCapacitance
−Voltage特性を調べた処、次世代トランジスタ
に十分に使用可能なリーク耐性を持っていた。
【0053】
【実施例26〜28】実施例25において、CH=C
H−Si(OMe)の代わりに、CH=CH−CH
−Si(OMe),CH=CH−SiMe(OM
e),CH =CH−CH−SiMe(OMe)
を用いて同様に行った。
【0054】その結果、実施例25と同様な膜が得られ
た。
【0055】
【実施例29】上記装置において、容器1cに入れられ
たCH=CH−Si(OMe)を、キャリアガスと
して窒素を30ml/分の割合で流すことにより、配管
2を経て、分解反応炉4に導入した。又、反応ガスとし
て水蒸気が供給された。尚、分解反応炉4は3Torr
に排気されている。又、同時に、50W,13.56M
HzでHeのプラズマがたてられている。そして、基板
5の温度は500℃であった。
【0056】厚さ200nmの膜の形成後、基板を取り
出し、FT−IRによって調べた処、Si−O,CH
=CH−に由来する振動ピークが観察された。
【0057】この後、基板を分解反応炉4に戻し、55
0℃に加熱し、CH=CH−部を重合させた。
【0058】この後、基板を取り出し、XPSによって
調べた処、膜はSi,C,Oを含む組成のもので構成さ
れていることが判った。
【0059】又、FT−IRによって調べた処、Si−
O,Si−C及びポリプロピレンに由来する振動ピーク
が観察された。この結果、膜は、Si−O結合およびS
i−C結合を持ち、又、ポリプロピレンを持つものであ
ることが確認できた。
【0060】又、誘電率を調べた処、1.5であり、S
iO膜より小さな値のものであった。
【0061】そして、上記膜のCapacitance
−Voltage特性を調べた処、次世代トランジスタ
に十分に使用可能なリーク耐性を持っていた。
【0062】
【発明の効果】絶縁膜、特にCu配線膜に対する絶縁膜
として非常に有効な酸化膜が得られ、高性能な半導体素
子が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】CVD装置の概略図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F033 HH11 RR04 RR11 RR21 RR23 SS14 SS15 XX24 5F058 AA10 AC10 AD01 AF01 AH02

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸化ケイ素系の膜であって、 前記膜は、少なくともSi,O,C及びHが用いられて
    構成されてなることを特徴とする酸化膜。
  2. 【請求項2】 酸化ケイ素系の膜であって、 前記膜は、少なくともSi,O,C,F及びHが用いら
    れて構成されてなることを特徴とする酸化膜。
  3. 【請求項3】 三次元ネットワーク構造の酸化ケイ素に
    Cが結合された構成を有することを特徴とする請求項1
    又は請求項2の酸化膜。
  4. 【請求項4】 三次元ネットワーク構造の酸化ケイ素の
    SiにCが結合された構成を有することを特徴とする請
    求項1〜請求項3いずれかの酸化膜。
  5. 【請求項5】 三次元ネットワーク構造の酸化ケイ素の
    Oの一部が炭化水素(O,Fを含む場合もある。)基で
    置換された構成を有することを特徴とする請求項1〜請
    求項4いずれかの酸化膜。
  6. 【請求項6】 三次元ネットワーク構造の酸化ケイ素の
    SiとSiとの間に炭化水素(O,Fを含む場合もあ
    る。)基を有する構成であることを特徴とする請求項1
    〜請求項4いずれかの酸化膜。
  7. 【請求項7】 酸化ケイ素の三次元ネットワーク構造に
    Cが結合された構成を有さず、酸化ケイ素の組成物とC
    を主体とする高分子組成物とが混在した構成のものであ
    ることを特徴とする請求項1又は請求項2の酸化膜。
  8. 【請求項8】 酸化ケイ素膜とCを主体とする高分子組
    成物膜とが積層された構成のものであることを特徴とす
    る請求項1〜請求項7いずれかの酸化膜。
  9. 【請求項9】 酸化ケイ素膜とCを主体とする高分子組
    成物膜とが三次元的に交錯した構成のものであることを
    特徴とする請求項1〜請求項7いずれかの酸化膜。
  10. 【請求項10】 SiO膜の誘電率より低い誘電率の
    ものであって、蒸着重合法により成膜された膜であるこ
    とを特徴とする請求項1〜請求項9いずれかの酸化膜。
  11. 【請求項11】 請求項1〜請求項10いずれかの酸化
    膜が設けられてなることを特徴とする半導体素子。
  12. 【請求項12】 RSi(OR)4−n(但し、Rは
    水素、アルキル基、アルコキシド基、又はアミノ基であ
    って、全てのRは同一でも異なっていても良い。nは
    0,1,2,3又は4。),RSi(CHSi
    (但し、Rは水素、アルキル基、アルコキシド基、
    又はアミノ基であって、全てのRは同一でも異なってい
    ても良い。mは1以上の整数。)で表される群の中から
    選ばれる一つ又は二つ以上のシリコン系化合物を分解さ
    せ、酸化ケイ素または酸化ケイ素系膜を形成するA工程
    と、 重合性モノマーを重合させるB工程とを具備することを
    特徴とする酸化膜の形成方法。
  13. 【請求項13】 R’Si(OR)z(但し、R
    は水素、アルキル基、アルコキシド基、又はアミノ基で
    あって、全てのRは同一でも異なっていても良く、R’
    は重合性の基であって、全てのR’は同一でも異なって
    いても良く、xは1〜3の整数、yは0,1又は2、z
    は1〜3の整数であって、x+y+z=4。)を分解さ
    せ、酸化ケイ素または酸化ケイ素系膜を形成するA工程
    と、 R’を重合させるB工程とを具備することを特徴とする
    酸化膜の形成方法。
  14. 【請求項14】 A工程とB工程とが同時および/また
    は交互に行われることを特徴とする請求項12又は請求
    項13の酸化膜の形成方法。
  15. 【請求項15】 A工程および/またはB工程が気相中
    で行われることを特徴とする請求項12〜請求項14い
    ずれかの酸化膜の形成方法。
  16. 【請求項16】 A工程および/またはB工程が0.1
    〜200Torrの下で行われることを特徴とする請求
    項12〜請求項15いずれかの酸化膜の形成方法。
  17. 【請求項17】 A工程および/またはB工程におい
    て、膜が形成される基体の温度が300〜600℃であ
    ることを特徴とする請求項12〜請求項16いずれかの
    酸化膜の形成方法。
  18. 【請求項18】 A工程および/またはB工程におい
    て、膜が形成される基体の近傍に1000〜3000℃
    に加熱されたフィラメントが配置されて行われることを
    特徴とする請求項12〜請求項17いずれかの酸化膜の
    形成方法。
  19. 【請求項19】 A工程は酸化性雰囲気下で行われ、B
    工程は不活性雰囲気下で行われることを特徴とする請求
    項12〜請求項18いずれかの酸化膜の形成方法。
  20. 【請求項20】 A工程における分解および/またはB
    工程における重合は、熱、プラズマ、及び/又は光の手
    段によって行われることを特徴とする請求項12〜請求
    項19いずれかの酸化膜の形成方法。
  21. 【請求項21】 シリコン系化合物が、Si(OMe)
    ,Si(OEt) ,(MeO)SiOSi(OM
    e),Tetramethylcyclotetrasiloxane,MeSi
    (OMe),HSi(OEt),(MeO)Si
    CHCHSi(OMe),(MeN)SiC
    CHSi(NMe,(MeHN)SiC
    CHSi(NHMe)のいずれかであることを
    特徴とする請求項12の酸化膜の形成方法。
  22. 【請求項22】 重合性モノマーが、エチレン、プロピ
    レン、ブタジエン、CH=CH−SiMe,CH
    =CH−CH−SiMe,CH=CH−Si(O
    Me),CH=CH−CH−Si(OMe)
    CH=CH−SiMe(OMe),CH=CH−
    CH−SiMe(OMe)のいずれかであることを
    特徴とする請求項12の酸化膜の形成方法。
  23. 【請求項23】 シリコン系化合物が、CH=CH−
    Si(OMe),CH=CH−CH−Si(OM
    e),CH=CH−SiMe(OMe) ,CH
    =CH−CH−SiMe(OMe)のいずれかであ
    ることを特徴とする請求項13の酸化膜の形成方法。
  24. 【請求項24】 請求項12〜請求項23いずれかの酸
    化膜の形成方法により形成されてなることを特徴とする
    酸化膜。
  25. 【請求項25】 請求項12〜請求項23いずれかの酸
    化膜の形成方法により形成されてなる酸化膜が設けられ
    てなることを特徴とする半導体素子。
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