JP2003151918A - ダイシングテーブルおよびこれを用いたダイシング装置 - Google Patents

ダイシングテーブルおよびこれを用いたダイシング装置

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JP2003151918A
JP2003151918A JP2001346033A JP2001346033A JP2003151918A JP 2003151918 A JP2003151918 A JP 2003151918A JP 2001346033 A JP2001346033 A JP 2001346033A JP 2001346033 A JP2001346033 A JP 2001346033A JP 2003151918 A JP2003151918 A JP 2003151918A
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cell
cutting
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Eiichiro Kishida
栄一郎 岸田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粘着シートを用いることなく半導体ウェハを
容易かつ確実に固定して切断分割し、分割後の半導体チ
ップの個々の位置保持を可能としたダイシングテーブル
およびこれを用いたダイシング装置の提供。 【解決手段】 個々の半導体チップ1aに対応して設け
られた複数の切断溝11と、複数の切断溝11の交差に
よって形成される各セルの周縁に沿って設けられた半導
体チップ1aを支持するための支持壁12と、支持壁1
2に囲まれた空間内の気体を吸引して個々の半導体チッ
プ1aを吸着保持するため吸引孔13と、各セルの中心
部に設けられ個々の半導体チップを支持する支持柱14
とを備え、ダイシング処理中の半導体ウェハ1および分
割後の半導体チップ1aは、各セルの凹部10内の真空
吸引を継続する限りダイシングテーブル2上に確実に固
定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の半導体チッ
プが形成された半導体ウェハを個々の半導体チップへ分
割するためのダイシングテーブルおよびこれを用いたダ
イシング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体チップは、単一の基板(半導体ウ
ェハ)上に複数形成された後、個々の半導体チップへ分
割(ダイシング)されることにより製造されることが多
い。このダイシング工程では、半導体ウェハをダイシン
グテーブル上へ真空吸着により保持し、回転するブレー
ドによりサイの目状に切断して個々の半導体チップへ分
割するダイシング装置が用いられる。
【0003】半導体ウェハの裏面側には、ダイシング処
理後の半導体チップの飛散を防止するための粘着シート
が接着剤によって貼られており、半導体ウェハはこの粘
着シートを介してダイシングテーブル上へ固定される。
粘着シートは半導体ウェハとともにブレードによって切
断され、個々の半導体チップへと分割される。このと
き、粘着シートは所定の厚みを残して切削されるので、
分割後の半導体チップの全てを一体的に保持することが
できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ダイシング処理後、半
導体チップは粘着シートから剥がされる。しかしなが
ら、粘着シート上の接着剤がダイシング処理後の半導体
チップ上に残ることがある。接着剤が半導体チップから
適切に取り除かれない場合、後の製造工程で不良品が発
生することがある。また、半導体チップの製造工程にお
いて、半導体ウェハに粘着シートを貼り付ける工程と、
粘着シートから分割後の半導体チップを剥がす工程とが
必要となる。
【0005】そこで、本発明では、粘着シートを用いる
ことなく半導体ウェハを容易かつ確実に固定して切断分
割し、分割後の半導体チップの個々の位置保持を可能と
したダイシングテーブルおよびこれを用いたダイシング
装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のダイシングテー
ブルは、複数の半導体チップが形成された半導体ウェハ
を保持し、半導体ウェハをブレードにより切断して個々
の半導体チップへ分割するためのダイシングテーブルで
あって、個々の半導体チップに対応して設けられた複数
の切断溝と、複数の切断溝によって区画される各セルの
周縁に沿って設けられた半導体チップを支持するための
支持壁と、各セルの中心部に設けられ個々の半導体チッ
プを支持する支持部と、支持壁に囲まれた空間内の気体
を吸引して個々の半導体チップを吸着保持するため吸引
孔とを備えたものである。
【0007】また、本発明のダイシングテーブルを用い
たダイシング装置は、複数の半導体チップが形成された
半導体ウェハを切断して個々の半導体チップへ分割する
ダイシング装置であって、個々の半導体チップに対応し
て設けられた複数の切断溝と、複数の切断溝によって区
画される各セルの周縁に沿って設けられた半導体チップ
を支持するための支持壁と、各セルの中心部に設けら
れ、個々の半導体チップを支持する支持部と、支持壁に
囲まれた空間内の気体を吸引して個々の半導体チップを
吸着保持するため吸引孔とを備えたダイシングテーブ
ル、および、ダイシングテーブルの切断溝に沿ってダイ
シングテーブルに保持した半導体ウェハを切断するブレ
ードを備えたものである。
【0008】本発明によれば、ダイシングテーブル上の
半導体ウェハは、吸引孔からダイシングテーブルの各セ
ルの支持壁に囲まれた空間内の気体を吸引することによ
ってダイシングテーブル上に吸引保持されるため、ブレ
ードにより切断溝に沿って切断することで各半導体チッ
プへ分割することが可能となる。また、半導体ウェハを
切断溝に沿って切断する際、切断線となる各セルの周縁
は支持壁によって支持されることから、切断溝に至るブ
レードと支持壁とによって半導体ウェハに作用する剪断
力の着力点の位置がほぼ同位置となるため、切断面は切
断溝に至るブレードとほぼ平行となる。さらに、各半導
体チップは、その周縁を各セルの周縁に設けられた支持
壁によって支持されるとともに、セル中心部の支持部に
よって支持されるため、吸引孔からの吸引によって生じ
る吸引力により半導体チップが撓むのを防止することが
できる。
【0009】また、本発明に係るダイシングテーブル
は、半導体ウェハの位置決め用マークに対応する位置の
セルに、表面を鏡面とした位置決め用の支持部を備えた
構成とするのが望ましい。半導体ウェハをダイシングテ
ーブル上に配置する際、半導体ウェハの表面から半導体
ウェハの位置決め用マークを検出することによりその位
置決めを行うが、このとき透明または半透明である半導
体ウェハを透過しても、位置決め用マークに対応する位
置に表面を鏡面とした位置決め用の支持部があることに
よって、半導体ウェハの位置決め用マークを正確に検出
することが可能となる。
【0010】また、本発明に係るダイシングテーブルに
おいて、個々の半導体チップのうち、製品となるチップ
を保持するセルの吸引孔と、製品とならないチップを保
持するセルの吸引孔とは、それぞれ別系統により吸引可
能とすることが望ましい。これにより、分割後の半導体
チップをダイシングテーブル上からピックアップする
際、製品とならないチップを除いて製品となるチップの
みを容易にピックアップすることが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態におけ
るダイシング装置の概略構成図、図2は図1のダイシン
グテーブルの斜視図、図3は図2のA部詳細図、図4は
図3のB−B線断面図である。
【0012】図1に示すように、本発明の実施の形態に
おけるダイシング装置は、個々の半導体チップのパター
ンが形成された半導体ウェハ1を、テーブルベース4、
サブテーブル3上に配置したダイシングテーブル2上へ
保持し、例えばダイヤモンド砥石などのブレード5によ
り切断して個々の半導体チップへと分割するものであ
る。
【0013】図2に示すように、ダイシングテーブル2
は、ブレード5による切断線に沿って互いに直交する2
方向にそれぞれ複数本形成された切断溝11を備える。
このような格子状に交差する切断溝11によって区画さ
れる各セルが、個々の半導体チップに対応する。したが
って、ダイシングテーブル2上へ保持した半導体ウェハ
1を、この切断溝11に沿って切断することで、個々の
半導体チップへ分割することができる。
【0014】図3に示すように、各セルの凹部10は、
切断溝11に沿って形成された支持壁12により囲まれ
ている。また、各セルの凹部10には、支持壁12によ
り囲まれた空間内の気体を吸引して半導体ウェハ1を吸
着保持するための吸引孔13を備える。図4に示すよう
に、支持壁12の上面は半導体ウェハ1との接触面であ
る。そして、凹部10の中心部には、高さを支持壁12
の上面と同じとした支持部14を備える。
【0015】また、本実施形態においては、支持壁12
上面の内周よりも各セルの凹部10底面の外周が小さく
なるように、支持壁12の内側面を傾斜させている。同
様に、支持部14上面の外周よりも凹部10底面におけ
る支持部14の外周が大きくなるように、支持部14の
外側面を傾斜させている。
【0016】このようなダイシングテーブル2上に半導
体ウェハ1を配置し、各セルの吸引孔13を介して真空
吸引すると、半導体ウェハ1は支持壁12および支持部
14の上面により支持される。図3では、四つの支持部
14の中心に吸引孔13が配置されているが、各セル内
の気体は、これらの支持部14間に形成される溝部14
aを介して吸引孔13へと吸引される。
【0017】図5は本実施形態におけるダイシング装置
によるダイシング処理の例を示している。まず、半導体
ウェハ1の半導体チップパターンが所定の位置関係に整
列するように、ダイシングテーブル2の切断溝11を位
置決め手段として、半導体ウェハ1のストリートと一致
させることで位置決めを行い、吸引孔13を介して真空
吸着することで半導体ウェハ1を吸着固定する。
【0018】ここで、ストリートとは、予めウェハ1に
形成されたブレード5で実際に切断するラインのことで
ある。通常、このストリートと呼ばれるラインに沿って
切断する。例えば、最初にダイシングテーブル2の切断
溝11の配置や縦横のピッチ等のパターンをダイシング
装置に登録しておき、この登録したパターンと実際の半
導体ウェハ1のストリートのパターンとを画像処理によ
り一致させることで位置決めを行う。
【0019】そして、ブレード5を半導体ウェハ1の上
方から切断溝11に向かって進行させ、図5(a)に示
すように半導体ウェハ1を切削していく。さらに、ブレ
ード5を、図5(b)に示すようにダイシングテーブル
2の切断溝11に至るまで進行させる。このような処理
をダイシングテーブル2のすべての切断溝11において
行うことで、半導体ウェハ1は個々の半導体チップ1a
へと分割される。ここでは、まず半導体ウェハ1に対し
ダイシングテーブル2のX,Y方向のすべての切断溝1
1に沿ってハーフカットを行った後、再度X,Y方向の
すべての切断溝11に沿ってフルカットを行う。
【0020】このような半導体ウェハ1の切断の際、切
断線となる各セルの周縁は支持壁12によって支持され
ることから、切断溝11に至るブレード5と支持壁12
とによって半導体ウェハ1に作用する剪断力の着力点の
位置はほぼ同位置となる。そのため、半導体ウェハ1の
切断面は、切断溝11に至るブレード5とほぼ平行とな
り、切断面にチッピングやクラックが発生するのを防止
することができる。特に、半導体ウェハが硬く脆い材質
のため、チッピングやクラックの成長が著しい場合であ
っても、支持壁12が分割後の半導体チップの外形に沿
うため、この支持壁12によってこれらの成長を止める
ことができる。
【0021】なお、ダイシング処理中の半導体ウェハ1
および分割後の半導体チップ1aは、各セルの凹部10
内の真空吸引を継続する限りダイシングテーブル2上に
確実に固定されている。また、分割後の半導体チップ1
aも、各セルの凹部10内の真空吸引によって支持壁1
2上に保持されたままであるため、ダイシング処理中に
飛散することはない。分割された半導体チップ1aを次
の工程へ移動する際は、各セルの吸引孔13による真空
吸引を止めることで分割後の半導体チップ1aをダイシ
ングテーブル2上から容易にピックアップすることが可
能である。
【0022】すなわち、本実施形態におけるダイシング
テーブル2によれば、従来のような粘着シートを用いる
ことなく半導体ウェハ1を容易かつ確実に固定して分割
することが可能となる。したがって、粘着シートを使用
しないことから、ブレード5の切削特性の劣化や接着剤
による半導体チップ1aの汚染を防止することができる
とともに、粘着シートへの貼り剥がし工程がないため、
これらの工程における半導体チップ1aの汚染も防止す
ることができる。
【0023】なお、各セルの凹部10内の真空吸引中、
各半導体チップ1aは各セルの周縁で支持壁12によっ
て支持されるため、その中心部で最も変位する傾向にあ
る。しかしながら、本実施形態においては、各半導体チ
ップ1aは各セルの中心部で支持部14によって支持さ
れている。この支持部14の高さは支持壁12の高さと
同じであるため、各半導体チップ1aの中心部は変位し
ない。したがって、分割後の各半導体チップ1aの撓み
は非常に小さい。
【0024】このように、本実施形態におけるダイシン
グ装置では、真空吸引による半導体チップ1aの撓みが
小さいため、半導体チップ1aに余計なストレスが加わ
ることがなく、半導体チップ1aの不良も生じにくい。
特に、半導体チップ1aが小さい場合やその散乱を防ぐ
ため、高い真空吸着圧が必要な場合に有効であり、半導
体チップ1aの撓みに起因するクラックの発生やブレー
ド5の破損を防止することが可能である。
【0025】また、本実施形態におけるダイシングテー
ブル2は、従来の粘着シートのように半導体ウェハとと
もに切断しないため、繰り返し使用することが可能であ
る。この場合、ダイシングテーブル2は半導体ウェハ1
の切断後に洗浄するが、支持壁12の内側面および支持
部14の外側面を前述のように傾斜させていることか
ら、支持壁12および支持部14と凹部10底面との境
界部分の切削屑を容易に除去することが可能である。
【0026】ところで、本実施形態におけるダイシング
テーブル2では、半導体ウェハの分割後の個々の半導体
チップのうち、製品となるチップを保持するセルの吸引
孔と、製品とならないチップを保持するセルの吸引孔と
をそれぞれ別系統により吸引可能としている。図6は本
実施形態におけるダイシングテーブル2の平面図、図7
はその底面図、図8は図6のダイシングテーブル2をテ
ーブルベース4、サブテーブル3上に配置した状態を示
す縦断面図である。
【0027】図6に示すように、ダイシングテーブル2
上に形成されるセルは、製品となるチップを保持するセ
ル21(ハッチング部分)と、製品とならないチップを
保持するセル22,23とに区分される。そして、図7
および図8に示すように、製品となるチップを保持する
セル21の吸引孔24と、製品とならないチップを保持
するセル22,23の吸引孔25とは、ダイシングテー
ブル2の裏面においてそれぞれ別々の吸引溝26a,2
7aに集合されている。また、ダイシングテーブル2の
最外側には、ダイシングテーブル2をサブテーブル3上
に吸着保持するための吸引溝28aが設けられている。
【0028】ダイシングテーブル2の裏面の各吸引溝2
6a,27a,28aは、それぞれサブテーブル3に設
けられた流路26b,27b,28bを介してテーブル
ベース4の吸引孔26c,27c,28cに接続され
る。このテーブルベース4の吸引孔26c,27c,2
8cには、それぞれ別系統とした吸引装置(図示せず)
が接続され、それぞれ独立して吸引制御される。
【0029】例えば、ダイシングテーブル2をサブテー
ブル3上に保持するには、吸引孔28cから吸引を行
う。また、分割前の半導体ウェハ1の保持の際には、吸
引孔27c,28cから吸引を行い、分割後の半導体チ
ップ1aをダイシングテーブル2上からピックアップす
る際には、吸引孔26cから吸引を行ったまま、吸引孔
27cからの吸引を止めるようにする。
【0030】このように、製品となるチップを保持する
セル21の吸引孔24と、製品とならないチップを保持
するセル22,23の吸引孔25とを、それぞれ別系統
により吸引することで、分割後の半導体チップをダイシ
ングテーブル2上からピックアップする際、製品となら
ないチップを除いて製品となるチップのみを容易にピッ
クアップすることが可能となる。
【0031】ところで、前述のストリートのような切断
用のラインが設けられていない半導体ウェハでは、X,
Y,θ方向の位置決めを行うためのアライメントマーク
が設けられていることが多い。図9は、このアライメン
トマークが設けられた半導体ウェハの例を示している。
図9に示すように、半導体ウェハ1上の四つのアライメ
ントマーク1bは、X,Y,θの三方向の位置決めに使
用できるように、互いに平行かつ直角に配置されてい
る。
【0032】このようなアライメントマーク1bを用い
て位置決めを行う場合、半導体ウェハ1の表面からカメ
ラ等によりアライメントマーク1bを撮影し、これを画
像処理することで認識する。このとき、半導体ウェハ1
自体は透明もしくは半透明であることが多いため、ダイ
シングテーブル2の切断溝11などのパターンが誤検出
されるおそれがある。
【0033】そこで、本実施形態におけるダイシングテ
ーブル2では、製品とならないチップを保持するセル2
2,23のうち、アライメントマーク1bに対応する位
置のセル23に、位置決め用の支持部29(図6参照)
を設けている。位置決め用の支持部29は、他のセルの
支持部14と同様に支持壁12の上面と同じ高さとし、
その表面を鏡面仕上げしたものである。この支持部29
は、ダイシングテーブル2上に半導体ウェハ1を保持し
た際、アライメントマーク1bの下部に配置される。
【0034】このように、ダイシングテーブル2に保持
する半導体ウェハ1のアライメントマーク1bに対応す
る位置のセルに、表面を鏡面とした位置決め用の支持部
29を設けることによって、半導体ウェハ1の表面から
アライメントマーク1bを検出する際、透明または半透
明である半導体ウェハ1を透過しても、鏡面の支持部2
9があるため、半導体ウェハ1のアライメントマーク1
bを正確に検出し、確実に位置合わせを行うことが可能
となる。
【0035】なお、本実施形態においては、支持壁12
の半導体ウェハ1との接触面を長方形の枠状としている
が、この接触面の形状に制限はなく、支持壁12の外周
が分割後の半導体チップ1aよりも小さければよい。ま
た、吸引孔13および支持部14のそれぞれの形状およ
び数に制限はなく、分割後の半導体チップ1aを支持
し、真空吸着可能であればよい。
【0036】また、切断溝11の形状および数に制限は
ないが、切断溝11の幅はブレード5の厚みより広く、
切断時のブレード5の配置に対してある程度の公差を許
容できればよい。また、切断溝11の深さについては、
ダイシング時に回転するブレード5によって切削屑が巻
き上がらない程度とし、ブレード5を損傷しないように
すればよい。
【0037】また、ダイシングテーブル2の材質および
表面処理については、何であってもよいが、錆や経年変
化の少ないステンレス鋼材が最適である。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、ブレードによる切断線
に沿って格子状に交差するように配置された複数の切断
溝と、複数の切断溝の交差によって区画される各セルの
周縁で半導体チップを支持する支持壁と、セルの中心部
で個々の半導体チップを支持する支持部と、支持壁に囲
まれた空間内の気体を吸引して個々の半導体チップを吸
着保持するため吸引孔とを備えることで、従来のような
粘着シートを用いることなく半導体ウェハを容易かつ確
実に固定して分割することが可能となり、粘着シートを
使用しないことから、ブレードの切削特性の劣化や接着
剤による半導体チップの汚染を防止することができると
ともに、粘着シートへの貼り剥がし工程がないため、こ
れらの工程における半導体チップの汚染も防止すること
ができる。
【0039】また、支持部によってセルの中心部で個々
の半導体チップを支持することから、真空吸着による半
導体チップの撓みが小さいため、半導体チップに余計な
ストレスが加わることがなく、半導体チップの不良も生
じにくい。特に半導体チップが小さい場合やその散乱を
防ぐため、高い真空吸着圧が必要な場合に有効であり、
半導体チップの撓みに起因するクラックの発生やブレー
ドの破損を防止することが可能である。
【0040】さらに、各セルの周縁は支持壁によって支
持されることから、半導体ウェハのブレードによる切断
面は、切断溝に至るブレードとほぼ平行となり、切断面
にチッピングやクラックが発生するのを防止することが
できる。特に、半導体ウェハが硬く脆い材質のため、チ
ッピングやクラックの成長が著しい場合であっても、支
持壁が分割後の半導体チップの外形に沿うため、この支
持壁によってこれらの成長を止めることが可能である。
【0041】また、ダイシングテーブルが、半導体ウェ
ハの位置決め用マークに対応する位置のセルに、表面を
鏡面とした位置決め用の支持部を備えることで、半導体
ウェハの表面から半導体ウェハの位置決め用マークを検
出する際、透明または半透明である半導体ウェハを透過
しても、位置決め用マークに対応する位置に表面を鏡面
とした位置決め用の支持部があるため、半導体ウェハの
位置決め用マークを正確に検出して確実に位置合わせを
行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態におけるダイシング装置
の概略構成図である。
【図2】 図1のダイシングテーブルの斜視図である。
【図3】 図2のA部詳細図である。
【図4】 図3のB−B線断面図である。
【図5】 本実施形態におけるダイシング装置によるダ
イシング処理の例を示す図である。
【図6】 本実施形態におけるダイシングテーブルの平
面図である。
【図7】 図6の底面図である。
【図8】 図6のダイシングテーブルをテーブルベー
ス、サブテーブル上に配置した状態を示す縦断面図であ
る。
【図9】 分割前の半導体ウェハの斜視図である。
【符号の説明】
1 半導体ウェハ 1a 半導体チップ 1b アライメントマーク 2 ダイシングテーブル 3 サブテーブル 4 ブレード 10 凹部 11 切断溝 12 支持壁 13 吸引孔 14 支持部 14a 溝部 21,22,23 セル 24,25 吸引孔 26a,27a,28a 吸引溝 26b,27b,28b 流路 26c,27c,28c 吸引孔 29 位置決め用支持部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の半導体チップが形成された半導体
    ウェハを保持し、前記半導体ウェハをブレードにより切
    断して個々の半導体チップへ分割するためのダイシング
    テーブルであって、 個々の半導体チップに対応して設けられた複数の切断溝
    と、 前記複数の切断溝によって区画される各セルの周縁に沿
    って設けられた前記半導体チップを支持するための支持
    壁と、 前記各セルの中心部に設けられ、前記個々の半導体チッ
    プを支持する支持部と、 前記支持壁に囲まれた空間内の気体を吸引して前記個々
    の半導体チップを吸着保持するため吸引孔とを備えたダ
    イシングテーブル。
  2. 【請求項2】 前記半導体ウェハの位置決め用マークに
    対応する位置のセルに、表面を鏡面とした位置決め用の
    支持部を備えた請求項1記載のダイシングテーブル。
  3. 【請求項3】 前記個々の半導体チップのうち、製品と
    なるチップを保持するセルの吸引孔と、製品とならない
    チップを保持するセルの吸引孔とをそれぞれ別系統によ
    り吸引可能とした請求項1または請求項2に記載のダイ
    シングテーブル。
  4. 【請求項4】 複数の半導体チップが形成された半導体
    ウェハを切断して個々の半導体チップへ分割するダイシ
    ング装置であって、 個々の半導体チップに対応して設けられた複数の切断溝
    と、 前記複数の切断溝によって区画される各セルの周縁に沿
    って設けられた前記半導体チップを支持するための支持
    壁と、 前記各セルの中心部に設けられ、前記個々の半導体チッ
    プを支持する支持部と、 前記支持壁に囲まれた空間内の気体を吸引して前記個々
    の半導体チップを吸着保持するため吸引孔とを備えたダ
    イシングテーブル、 および、同ダイシングテーブルの切断溝に沿って前記ダ
    イシングテーブルに保持した半導体ウェハを切断するブ
    レードを備えたダイシング装置。
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Cited By (2)

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