JP2003151909A - 半導体装置の製造方法及び基板処理装置 - Google Patents

半導体装置の製造方法及び基板処理装置

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JP2003151909A JP2001347628A JP2001347628A JP2003151909A JP 2003151909 A JP2003151909 A JP 2003151909A JP 2001347628 A JP2001347628 A JP 2001347628A JP 2001347628 A JP2001347628 A JP 2001347628A JP 2003151909 A JP2003151909 A JP 2003151909A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】自然酸化膜の増大を抑制しつつ、更にパーティ
クルの発生を抑制し、半導体装置の品質の向上を図る。 【解決手段】基板を処理する反応炉1,4と、該反応炉
内で基板10を支持する基板保持具8と、前記反応炉に
連設し基板保持具を収納する予備室6と、該予備室と前
記反応炉間で基板保持具を入出炉する炉入出手段と、前
記基板保持具を前記反応炉に装入する際の雰囲気圧力、
又は前記基板保持具を前記反応炉に装入した後の温度リ
カバリ時の雰囲気圧力を前記予備室内で基板を基板保持
具に装填した後に、一旦予備室を真空引きする時の圧力
より高く、且つ大気圧より低く制御する制御手段19と
を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置の製造工
程で、減圧工程を含む半導体装置の製造方法及び基板処
理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】先ず、図5により縦型反応炉を有する基
板処理装置について略述する。
【0003】反応管1は炉口フランジ2に立設されてお
り、該炉口フランジ2には前記反応管1と同心に内管3
が支持されている。又、前記反応管1を囲む様に円筒状
のヒータ4が設けられている。該ヒータ4、前記反応管
1により反応炉が構成される。
【0004】前記反応管1の内部は気密な反応室5とな
っており、該反応室5には気密な予備室6が連通し、該
予備室6は前記炉口フランジ2に連設されたロードロッ
ク室7によって画成されている。該ロードロック室7に
は炉入出手段であるボートエレベータ(図示せず)が設
けられ、該ボートエレベータによって基板保持具8(以
下ボート8)が前記反応室5に装入、引出される。又、
ボート8の装入時には炉口蓋9によって前記反応室5が
気密に閉塞される様になっている。
【0005】前記ロードロック室7にはゲート弁(図示
せず)が設けられ、前記ロードロック室7の外部にはウ
ェーハ移載機(図示せず)が設けられ、前記ボート8が
降下(引出)され、前記ロードロック室7に収納されて
いる状態で前記ボート8に前記ウェーハ移載機により前
記ゲート弁を通してシリコンウェーハ等の基板10(以
下ウェーハ10)が移載される様になっている。
【0006】前記炉口フランジ2には第1ガス導入ライ
ン11が連通され、前記内管3の下方からガスを前記反
応室5に導入する様になっており、又前記ロードロック
室7には第2ガス導入ライン12が連通されている。
又、前記炉口フランジ2には第1排気ライン13が連通
され、前記ロードロック室7には第2排気ライン14が
連通され、前記第1排気ライン13、第2排気ライン1
4はエアバルブ15,16を介して図示しない排気装置
に接続されている。
【0007】ウェーハ10が前記ボート8に所定数装填
された状態で、該ボート8は前記反応室5に装入され、
前記反応室5が真空引され、前記ヒータ4により加熱さ
れ、前記第1ガス導入ライン11より処理ガスが導入さ
れつつ、排気され、所要の減圧状態に維持されること
で、薄膜の生成等所要のウェーハ処理がなされる。
【0008】処理が完了すると前記ボート8が降下さ
れ、前記ウェーハ10が払出される。
【0009】従来、処理を開始する際に、前記反応室5
に前記ボート8を入出炉する方法としては、前記反応室
5、予備室6共に大気圧の状態で入出炉する。或は、該
反応室5、前記予備室6を窒素ガスに置換して入出炉す
る方法、或は該反応室5、予備室6を真空にして入出炉
する方法があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前記反応室5、予備室
6が大気圧の状態で前記ボート8を入出炉する方法で
は、特に装入時に自然酸化膜が生成し、半導体装置に悪
影響を及す。
【0011】前記反応室5、前記予備室6を窒素ガスに
置換して前記ボート8を入出炉する方法では、自然酸化
膜の生成が抑制され、大気圧の状態で入出炉する場合に
比べ自然酸化膜の生成は大幅に抑制される。然し乍ら、
窒素ガスに置換したといっても、置換されたガスから完
全に酸素ガスを除去することはできないので、ある程度
の自然酸化膜は増加してしまう。
【0012】前記反応室5、予備室6を真空にして前記
ボート8を入出炉する方法は、前記ボート8の装入時に
雰囲気を真空とするので、窒素ガス雰囲気下で入出炉す
る場合に比べ更に自然酸化膜の増加が抑制されるもので
ある。
【0013】ところが、真空雰囲気で前記ボート8の装
入を行うとパーティクルが発生することが分っている。
特に、パーティクルの発生は該ボート8の装入時から前
記反応室5の温度リカバリ(ボートの装入により低下し
た炉内温度が装入前の温度迄復帰する工程)時に顕著で
あることも分っている。
【0014】本発明は斯かる実情に鑑み、自然酸化膜の
増大を抑制しつつ、更にパーティクルの発生を抑制し、
半導体装置の品質の向上を図るものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、反応炉に隣接
した予備室内で基板を基板保持具に装填した後、一旦予
備室を真空引きし、その後基板が装填された前記基板保
持具が前記反応炉に装入される際、又は前記基板保持具
を前記反応炉に装入した後の温度リカバリ時の雰囲気圧
力を前記真空引きした時の圧力より高く、且つ大気圧よ
り低くした半導体装置の製造方法に係り、又基板が装填
された基板保持具を反応炉に装入する際の雰囲気圧力を
前記基板保持具を前記反応炉に装入した後の温度リカバ
リ時の雰囲気圧力より低くした半導体装置の製造方法に
係り、又基板保持具を反応炉に装入する際の雰囲気圧力
を650Pa以上、3000Pa以下とする半導体装置の製
造方法に係り、更に又基板が装填された基板保持具を反
応炉に装入した後の温度リカバリ時の雰囲気圧力を13
00Pa以上、3000Pa以下とする半導体装置の製造方
法に係るものである。
【0016】又、本発明は、基板を処理する反応炉と、
該反応炉内で基板を支持する基板保持具と、前記反応炉
に連設し基板保持具を収納する予備室と、該予備室と前
記反応炉間で基板保持具を入出炉する炉入出手段と、前
記基板保持具を前記反応炉に装入する際の雰囲気圧力、
又は前記基板保持具を前記反応炉に装入した後の温度リ
カバリ時の雰囲気圧力を前記予備室内で基板を基板保持
具に装填した後に、一旦予備室を真空引きする時の圧力
より高く、且つ大気圧より低く制御する制御手段とを具
備する基板処理装置に係るものである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
実施の形態を説明する。
【0018】本発明では、自然酸化膜の増大を抑制する
為、窒素ガス等の不活性ガス雰囲気で、且つ減圧下でボ
ートの入出炉を行うことを基本技術思想としている。
【0019】上記した様に、真空雰囲気ではパーティク
ルが発生することが確認されており、本発明者はウェー
ハ処理後のパーティクルの測定、実験等によりパーティ
クルの発生時期が、ボートの炉内への装入時、反応室の
温度リカバリ時、更に目的温度迄の昇温時であることを
確認し、更にパーティクルの発生の度合はボートの雰囲
気圧力に依存することを確認した。
【0020】図6は大気圧状態で、ボート8の入炉を行
いウェーハ処理を実行した場合のウェーハ10へのパー
ティクルの付着状態を示す図であり、図7は高真空状態
(200Pa)で前記ボート8の入炉を行いウェーハ処理
を実行した場合のウェーハ10へのパーティクルの付着
状態を示す図である。
【0021】又、図8はこの時に使用されたボート8の
概略図である。
【0022】該ボート8は底板25と天板26間に4本
の支柱27が設けられ、該支柱27には所要間隔でウェ
ーハ保持溝28が刻設され、該ウェーハ保持溝28にウ
ェーハ10が挿入保持される。
【0023】図6に示される様に、大気圧状態でのパー
ティクルの付着状態は僅かであり、又パーティクルの付
着と前記ボート8との因果関係は見られない。尚、大気
圧状態で入炉等の処理をした場合のパーティクル付着量
の増加は、0〜10個程度である。
【0024】図7に示される様に、高真空状態ではウェ
ーハ10全体にパーティクルの付着が増加していると共
に、ウェーハ10の前記ウェーハ保持溝28へ挿入され
た部分(ウェーハ支持部)についてパーティクルの付着
が顕著である。即ち、高真空状態では、全体としてパー
ティクルの付着量が増加すると共にパーティクルの付着
とボート8との因果関係も発生している。
【0025】発明者はパーティクル発生のメカニズムを
以下の如く解析した。
【0026】ウェーハを支持したボートの雰囲気圧力を
真空状態或は減圧状態とすると、ウェーハとボートのウ
ェーハ支持部間の気体層が圧力に対応して無くなり、或
は薄くなり、完全な固体接触となり摩擦力が増大する。
又、摩擦力は真空度が高くなる程大きくなる。
【0027】更に、ボートの装入時、温度リカバリ時、
更にウェーハの目的温度迄の昇温時には、振動、ウェー
ハやボートにかかる温度負荷によるウェーハの膨張、反
り、ボートの変形、温度上昇過程で発生するウェーハと
ボート間の温度差、ウェーハ面内での温度分布の発生等
の原因で、ウェーハとボート間に変位が生じる。
【0028】この摩擦力が増大した真空雰囲気下でのボ
ート、ウェーハ間の接触部相対変位、摩擦により、ウェ
ーハ、ボートに付着していた膜が剥がれ、パーティクル
となるのである。
【0029】上記解析結果に基づき、本発明では減圧
下、且つ所定圧以上で、好ましくは不活性ガス雰囲気
で、ボートの装入を行う。更に、温度リカバリ、ウェー
ハ昇温を行う。又、ウェーハの面内温度が安定する迄は
高真空とはせずにある一定の負圧状態を維持するという
ものである。
【0030】図1に於いて、本実施の形態に係るウェー
ハ処理装置の概略について説明する。尚、図1中、図5
中で示したものと同等のものには同符号を付し、その説
明を省略する。
【0031】第1排気ライン13に第1圧力検知器17
が設けられ、第2排気ライン14には第2圧力検知器1
8が設けられる。前記第1圧力検知器17、第2圧力検
知器18の圧力検知結果は圧力制御部19に入力され
る。前記第1排気ライン13、第2排気ライン14は排
気ポンプ23に接続されている。
【0032】第1ガス導入ライン11には第1流量制御
器20、第2ガス導入ライン12には第2流量制御器2
1が設けられ、前記第1流量制御器20、第2流量制御
器21は前記圧力制御部19からの指令により前記第1
ガス導入ライン11から反応室5に供給されるガスの流
量を制御し、前記第2ガス導入ライン12から予備室6
に供給されるガスの流量を制御する。
【0033】該ウェーハ処理装置に於ける成膜等のウェ
ーハ処理については、図5で説明した従来例と同様であ
るので、説明を省略する。
【0034】前記圧力制御部19により、前記第1流量
制御器20、第2流量制御器21を閉鎖し、ガスの供給
を停止し、エアバルブ15,16を開き、前記排気ポン
プ23により真空引することで、前記反応室5、予備室
6を真空状態又は減圧状態とすることができる。
【0035】又、前記エアバルブ15,16を開き、前
記排気ポンプ23により真空引した状態で、前記第1圧
力検知器17、第2圧力検知器18からの圧力検知信号
は前記圧力制御部19にフィードバックされ、該圧力制
御部19では前記第1圧力検知器17、第2圧力検知器
18が検知する圧力が設定圧力となる様、前記第1流量
制御器20、第2流量制御器21を制御し、ガス導入流
量を調整する。
【0036】尚、圧力調整過程、維持過程で供給される
ガスは、酸化膜増大を抑制する為、不活性ガス、例えば
窒素ガスが用いられる。
【0037】又、前記第1ガス導入ライン11と第2ガ
ス導入ライン12の2系統で前記反応室5、予備室6に
ガスが供給され、又前記第1排気ライン13、第2排気
ライン14の2系統で排気され、更に前記反応室5は開
閉可能であるので、該反応室5、前記予備室6は個々に
圧力制御、圧力管理が可能であると共に、前記反応室5
と予備室6とが連通している状態では、該反応室5と予
備室6とを一体に圧力制御、圧力管理が可能である。
【0038】上記構成に於いて、ボート8の雰囲気圧力
を変化させた場合の、ウェーハの処理前後でのパーティ
クルの増加量の一例を求めたものが、図2、図3であ
る。ここで、雰囲気圧力とは、前記ボート8が収納され
ている空間の圧力を意味し、前記ボート8が前記反応室
5に装入され、該反応室5が閉塞されている場合は、該
反応室5の圧力が雰囲気圧力であり、該反応室5、前記
予備室6のいずれかの空間に前記ボート8が収納され、
前記反応室5が開放されている場合、例えば反応炉へボ
ート8を装入する際は、該反応室5と予備室6を1つと
した空間の圧力を意味する。
【0039】ここで、パーティクルの増加量とは、処理
前のパーティクル量に対する処理後のパーティクルの増
加量を意味し、以下の実験では、使用ガスを全てN2 と
して処理シーケンスを実行した場合である。
【0040】図2は入炉時の雰囲気圧力を200Pa、6
50Pa、980Pa、1300Paとし、前記反応室5へ前
記ボート8を装入し、温度リカバリ時の圧力を1300
Paとした場合の、該ボート8の上部、中部、底部でのウ
ェーハに付着したパーティクルの増加量を測定したもの
である。
【0041】入炉時の雰囲気圧力が200Pa、650P
a、980Pa、1300Paと増加するに従って、パーテ
ィクルの増加量は減少し、980Pa以上で殆ど増加は見
られなくなっている。
【0042】図3は同様に、入炉時の雰囲気圧力を20
0Pa、650Pa、980Pa、1300Paとし、前記反応
室5へ前記ボート8を装入し、温度リカバリ時の圧力を
10Paとした場合の、該ボート8の上部、中部、底部で
のウェーハに付着したパーティクルの増加量を測定した
ものである。
【0043】入炉時の雰囲気圧力が200Pa、650P
a、980Pa、1300Paと増加するに従って、前記ボ
ート8の各部位に於いて、パーティクルの増加量は略減
少傾向を示している。雰囲気圧力の増加と共にパーティ
クルの減少傾向が見られる。
【0044】更に、図2と図3を対比させると、図2は
図3に対して温度リカバリ時の雰囲気圧力が高くなって
いる。又、図2で示された条件での付着したパーティク
ルの増加量の方が、明らかに図3の条件でのパーティク
ルの増加量より少ない。即ち、温度リカバリ時の雰囲気
圧力が高い程、付着したパーティクルの増加量が少な
い。
【0045】即ち、温度リカバリ時の雰囲気圧力を高く
することで、付着するパーティクルの増加量を少なくす
ることができる。尚、温度リカバリ時のパーティクルの
発生、付着は温度上昇過程で発生するウェーハとボート
間の温度差、ウェーハ面内での温度分布の発生等が原因
であるので、温度リカバリ時に限らず、炉内温度を上昇
させる場合も同様な結果が得られる。
【0046】図2、図3を考慮すると、図2より、温度
リカバリ時の圧力を1300Paと比較的高い雰囲気圧力
とした時、入炉時の雰囲気圧力が200Paという低圧条
件では多量に発生するパーティクルが、雰囲気圧力を上
げていくことにより低減され、650Pa以上とすれば略
大気圧と同様な結果が得られる。
【0047】又、図2、図3より、温度リカバリ時の雰
囲気圧力が10Pa以下の高真空状態では、多量のパーテ
ィクルが発生しているが、雰囲気圧力を1300Paと高
くすると、パーティクルは大幅に低減されている。特
に、入炉時の雰囲気圧力を650Paとした場合では、略
大気圧と同様な結果が得られる。
【0048】而して、少なくとも入炉時の雰囲気圧力を
650Paとし、且つ温度リカバリ時の圧力を1300Pa
とすれば、略大気圧と同様な結果が得られる。
【0049】上記した様に、雰囲気圧力を高くすること
で、付着するパーティクルの増加量は低減することがで
きるが、必要以上に高くすると、自然酸化膜の生成の抑
制が十分でなくなる。或は、雰囲気圧力を必要以上に高
くすると、ウェーハ処理圧力、例えばSiH4 (モノシ
ラン)とPH3 (ホスフィン)を用いて行うD−pol
y Si膜(リンドープシリコン膜)の成膜では、成膜
圧力は110Paであるので圧力差が大きくなり、圧力調
整に時間が掛り、スループットが低下するという不具合
を生じる。
【0050】従って、実用上効果的な最大雰囲気圧力と
しては、3000Paとするのが好ましい。雰囲気圧力が
3000Paの場合、圧力変更時の圧力調整時間を、スル
ープットに影響を及さない程度とすることができ、又自
然酸化膜の抑制にも充分な効果がある。
【0051】図4により本発明をD−poly Si膜
(リンドープシリコン膜)の成膜に実施した場合の実施
例を図1を参照して説明する。
【0052】D−poly Si膜(リンドープシリコ
ン膜)の成膜では反応室5内の温度は、例えば530℃
に一定に保持される。
【0053】該反応室5が閉塞され、予備室6内に収納
された前記ボート8にウェーハ10が装填され、前記予
備室6が閉塞された後、前記反応室5、予備室6共に真
空引され、高真空状態とされる。尚、ここでいう真空引
きとは、ガスの供給を停止した状態で排気ラインにより
真空排気を行うことであり、真空引きした時の圧力は、
成膜時の圧力よりも低い。高真空状態とされることで、
ウェーハ10の自然酸化膜の生成が抑制される。
【0054】前記圧力制御部19により前記第1流量制
御器20、第2流量制御器21を制御し、不活性ガスを
前記反応室5、予備室6に導入して該反応室5、予備室
6の圧力を650Pa〜3000Paにする。雰囲気圧力が
650Pa〜3000Paの状態で、前記反応室5を開放し
て前記ボート8を前記反応室5に装入する。
【0055】該反応室5の開放、前記ボート8の装入に
より前記反応室5の温度が低下する。
【0056】炉内温度が成膜温度迄上昇され(温度リカ
バリ)、温度リカバリ時での圧力は前記圧力制御部19
により前記第1流量制御器20を介して1300Pa〜3
000Paに制御される。
【0057】成膜温度での安定化が図られ、その後成膜
処理がなされる。成膜処理時の圧力は、膜種により異な
るが本実施例の場合110Paである。
【0058】成膜処理が完了すると、前記反応室5内が
処理圧力より更に低圧でN2 パージされ、該反応室5が
650Pa〜3000Paに制御されると共に前記予備室6
も反応室5と同圧に制御される。雰囲気圧力が650Pa
〜3000Paに維持された状態で、該反応室5が開放さ
れ、前記ボート8が前記予備室6に引出される。該予備
室6内で前記ボート8、ウェーハ10が冷却される。冷
却後、ロードロック室7が開放され、ウェーハ移載機
(図示せず)により処理済のウェーハ10が搬出され、
未処理ウェーハ10がボート8に移載される。
【0059】該実施例では、温度リカバリ時の雰囲気圧
力が1300Pa〜3000Paに制御され、前記ボート8
の装入時では雰囲気圧力が650Pa〜3000Paに制御
されているので、付着するパーティクルの増加状態は図
2で示された入炉の圧力が650Pa以上に該当する。
【0060】尚、上記実施例で、ボート8の装入時の雰
囲気圧力が650Pa〜3000Paと温度リカバリ時の雰
囲気圧力1300Pa〜3000Paよりも低圧側に範囲が
広くなっているが、ボート8装入時の雰囲気圧力を、よ
り低くした場合の利点は次の通りである。即ち、自然酸
化膜が特に問題となるのは反応室5と予備室6が開通し
たボート8装入時であり、温度リカバリ時は反応室5を
閉塞した後なので、ボート8装入時に比べると自然酸化
膜はそれ程問題とならない。従って、自然酸化膜が生成
され易いボート8装入時の雰囲気圧力を自然酸化膜の生
成の抑制の為、より低くすることが好ましい。又、温度
リカバリ時は比較的自然酸化膜が生成され難いので、パ
ーティクルの発生を抑制する為、雰囲気圧力をより高く
することが好ましい。
【0061】又、上記実施例では、成膜処理工程で炉内
温度は一定の温度に維持されているが、基板処理工程中
に炉内温度の昇温、降温工程が含まれている場合は、温
度リカバリ時と同様の目的で雰囲気圧力の制御を行え
ば、パーティクルの発生を抑制できることは言う迄もな
い。
【0062】更に、図2、図3に示される様に、温度リ
カバリ時の雰囲気圧力、入炉時の雰囲気圧力のいずれか
一方のみを高真空圧より高い圧力にすることで、パーテ
ィクルの発生が抑制できる効果がある。例えば、入炉時
の雰囲気圧力を大気圧とし、窒素ガス雰囲気下で入炉を
行い、温度リカバリ時の雰囲気圧力を1300Pa〜30
00Paとしてもパーティクルの発生を抑制できる。即
ち、図1に於いて、前記予備室6内に収納されたボート
8にウェーハが装填され、前記予備室6が閉塞された
後、予備室6と前記反応室5を窒素ガス雰囲気とする。
この状態で該反応室5を開放して前記ボート8を反応室
5に装入する。この時に反応室5の開放、ボート8の装
入により反応室5の温度が低下する。この低下した炉内
温度が装入前の温度まで回復する温度リカバリ時の雰囲
気圧力を1300Pa〜3000Paとする。温度安定化
後、上記実施例と同様な成膜処理を行う。この様に入炉
時の雰囲気圧力を大気圧(窒素ガス雰囲気)とし、温度
リカバリ時の雰囲気圧力を1300Pa〜3000Paとし
た場合でも、上記実施例と同様にパーティクルの発生を
抑制できる。
【0063】
【発明の効果】以上述べた如く本発明によれば、反応炉
に隣接した予備室内で基板を基板保持具に装填した後、
一旦予備室を真空引きし、その後基板が装填された前記
基板保持具が前記反応炉に装入される際、又は前記基板
保持具を前記反応炉に装入した後の温度リカバリ時の雰
囲気圧力を前記真空引きした時の圧力より高く、且つ大
気圧より低くしたので、自然酸化膜の増大を抑制しつ
つ、更にパーティクルの発生を抑制し、より微細な半導
体装置を製造する場合に於いても、歩留りを低減させる
ことなく、高品質の基板処理が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す骨子図である。
【図2】本発明の実施の形態に於ける雰囲気圧力と基板
に付着するパーティクルの増加量との関係を示す図であ
る。
【図3】本発明の実施の形態に於ける雰囲気圧力と基板
に付着するパーティクルの増加量との関係を示す図であ
る。
【図4】(A)(B)は本発明の実施例の作用を示す線
図である。
【図5】従来例を示す骨子図である。
【図6】大気圧状態で処理した場合の基板に付着したパ
ーテイクルの状態を示す説明図である。
【図7】真空状態で処理した場合の基板に付着したパー
テイクルの状態を示す説明図である。
【図8】基板を保持する基板保持具の斜視図である。
【符号の説明】
1 反応管 5 反応室 6 予備室 8 ボート 10 ウェーハ 11 第1ガス導入ライン 12 第2ガス導入ライン 13 第1排気ライン 14 第2排気ライン 17 第1圧力検知器 18 第2圧力検知器 19 圧力制御部 20 第1流量制御器 21 第2流量制御器 23 排気ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水野 謙和 東京都中野区東中野三丁目14番20号 株式 会社日立国際電気内 Fターム(参考) 4K029 EA03 KA09 4K030 GA12 JA09 KA41 KA49 5F031 CA02 JA10 JA45 MA28 NA04 NA05 PA26 5F045 AA06 AB03 AC01 AC19 AD09 AE19 DP19 EB08 EB12 EE04 EE14 EM10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反応炉に隣接した予備室内で基板を基板
    保持具に装填した後、一旦予備室を真空引きし、その後
    基板が装填された前記基板保持具が前記反応炉に装入さ
    れる際、又は前記基板保持具を前記反応炉に装入した後
    の温度リカバリ時の雰囲気圧力を前記真空引きした時の
    圧力より高く、且つ大気圧より低くしたことを特徴とす
    る半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 基板が装填された基板保持具を反応炉に
    装入する際の雰囲気圧力を前記基板保持具を前記反応炉
    に装入した後の温度リカバリ時の雰囲気圧力より低くし
    たことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 基板保持具を反応炉に装入する際の雰囲
    気圧力を650Pa以上、3000Pa以下とする請求項1
    の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 基板が装填された基板保持具を反応炉に
    装入した後の温度リカバリ時の雰囲気圧力を1300Pa
    以上、3000Pa以下とすることを特徴とする半導体装
    置の製造方法。
  5. 【請求項5】 基板を処理する反応炉と、該反応炉内で
    基板を支持する基板保持具と、前記反応炉に連設し基板
    保持具を収納する予備室と、該予備室と前記反応炉間で
    基板保持具を入出炉する炉入出手段と、前記基板保持具
    を前記反応炉に装入する際の雰囲気圧力、又は前記基板
    保持具を前記反応炉に装入した後の温度リカバリ時の雰
    囲気圧力を前記予備室内で基板を基板保持具に装填した
    後に、一旦予備室を真空引きする時の圧力より高く、且
    つ大気圧より低く制御する制御手段とを具備することを
    特徴とする基板処理装置。
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