JP3754157B2 - プラズマ処理方法およびプラズマ処理装置 - Google Patents

プラズマ処理方法およびプラズマ処理装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はプラズマ処理方法およびプラズマ処理装置に関し、特に、半導体素子や液晶表示素子(LCD)の製造に使用されるプラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)法およびプラズマCVD装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のプラズマCVD法においては、例えば、処理室内を所定のガスにより所定の圧力に調圧しつつ高周波電源によりカソード、アノード間に高周波電力を印加してプラズマを発生させてアノード側の基板載置台上に載置された基板に成膜を行い、成膜に必要な所定の時間が経過すると、高周波電力の印加と反応ガスの導入と処理室内の調圧とを同時に止めて処理室内を高真空状態となるように排気し、処理室内が所定の真空度に到達した後に、基板載置台から基板を離して持ち上げ、その後、搬送ロボットにより基板を処理室から搬出していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、成膜後、上述した従来のプラズマCVD法のシーケンスによって基板を搬送すると、基板搬送時に、基板が近接するカソードに付着したままであったり、基板がカソードに一旦付着し、その後基板載置台に落ちてきたり、また、落ちてきて基板が割れてしまったりして、基板搬送ミスを起こすことがあった。また、基板が近くの接地されている場所とスパークを起こす場合があり、その結果、成膜した膜やデバイスパターンが飛ばされてしまってパターン欠落が生じ、それにより絶縁されていた場所が破壊されるいわゆる絶縁破壊が起こる場合もあった。このように、基板搬送ミスや絶縁破壊が発生する場合があるので、従来のプラズマCVD法のシーケンスでは、安定して成膜プロセス処理ができなかった。
【0004】
従って、本発明の目的は、プラズマ処理終了後の基板搬送ミスや絶縁破壊を防止できるプラズマ処理方法およびプラズマ処理装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、鋭意研究の結果、上記基板搬送ミスや絶縁破壊が、成膜中のプラズマ放電により基板に生じた帯電電荷や、基板を基板載置台から離すときに起こる剥離帯電によって基板に生じた帯電電荷が原因となって引き起こされていると考えるに至った。すなわち、基板は、成膜中のプラズマ放電により基板載置台上において既に帯電しているが、基板を高真空中で基板載置台から離して持ち上げると、剥離帯電が生じ、基板の帯電電位はさらに大きくなる。なお、この剥離帯電による帯電電位は、基板持ち上げの速度が大きければ大きいほど大きくなり、速度が小さければその分抑制される。このように、プラズマにより基板が帯電し、剥離帯電により基板の帯電電位が大きくなるので、静電気により、基板搬送時に、基板が近接するカソードに付着したままであったり、基板がカソードに一旦付着し、その後基板載置台に落ちてきたり、また、落ちてきて基板が割れてしまったりして、基板搬送ミスを起こしていた。また、基板に帯電した電荷は、どこか近くの接地されている場所に逃げようとするので、基板が近くの接地されている場所とスパークを起こし、その結果、成膜した膜やデバイスパターンが飛ばされてしまってパターン欠落が生じ、それにより絶縁されていた場所が破壊されるいわゆる絶縁破壊が起こっていた。
【0006】
本発明は以上の知見に基づいてなされたものであり、
本発明によれば、
処理室内に反応ガスを供給し、前記処理室内の前記反応ガスに高周波を印加して発生させたプラズマを利用して前記処理室内の基板載置台に載置された基板のプラズマ処理を行う工程と、
前記高周波の印加を止め、前記高周波の印加を止めた後も、前記処理室内に前記反応ガスの供給を続けながら、前記基板を前記基板載置台から離脱させる工程と、
その後、前記基板を前記処理室から搬出する工程と、
を有することを特徴とするプラズマ処理方法が提供される。
また、本発明者らは、
処理室内のガスに高周波を印加して発生させたプラズマを利用して前記処理室内の基板載置台に載置された基板のプラズマ処理を行う工程と、
前記高周波の印加を止めた後、前記処理室内において前記基板を所定のガス雰囲気中に所定の時間晒す工程と、
その後、前記基板を前記処理室から搬出する工程と、
を有することを特徴とするプラズマ処理方法を案出した。
【0007】
高周波の印加を止めた後、処理室内において基板を所定のガス雰囲気中に所定の時間晒すことにより、プラズマ処理中にプラズマ放電により基板に生じた帯電電荷が除去されると本発明者らは考えている。
【0008】
上記本発明者らが案出したプラズマ処理方法において、好ましくは、
前記基板を前記所定のガス雰囲気中に晒す前記工程が、
前記所定のガス雰囲気中で前記基板の帯電を除去する工程である。
【0009】
また、好ましくは
前記基板を前記所定のガス雰囲気中に晒す前記工程が、
前記所定のガス雰囲気中で前記基板を前記基板載置台から離す工程を含んでいる。このように所定のガス雰囲気中で基板を基板載置台から離せば、剥離帯電が除去、抑制または防止されると本発明者らは考えている。
【0010】
また、好ましくは
前記基板を前記所定のガス雰囲気中に晒す前記工程が、
前記処理室内において前記基板を前記基板載置台に載置した状態で、前記基板を前記所定のガス雰囲気中に前記所定の時間晒す工程であり、
その後、前記処理室内において前記基板を前記基板載置台から離す工程をさらに有する。
【0011】
また、好ましくは
前記基板を前記基板載置台から離す前記工程を、第2の所定のガス雰囲気中で行う。
【0012】
また、好ましくは
前記第2の所定のガス雰囲気のガスが前記所定の雰囲気のガスと同じである。
【0013】
この場合には、好ましくは、基板を基板載置台に載置した状態で基板を所定のガス雰囲気中に所定の時間晒した後、連続して、同じガス雰囲気中で基板を基板載置台から離す。
【0014】
また、好ましくは
前記基板を前記所定のガス雰囲気中に晒す前記工程が、
前記高周波の印加を止めた直後に前記処理室内において前記基板を前記所定のガス雰囲気中に前記所定の時間晒す工程である。
【0015】
また、好ましくは
前記基板のプラズマ処理を行う前記工程が、
前記処理室内にガスを流入すると共に前記処理室からガスを排気して前記処理室内を所定の圧力に制御しつつ、前記処理室内のガスに高周波を印加して発生させたプラズマを利用して前記処理室内の前記基板載置台に載置された前記基板のプラズマ処理を行う工程であり、
前記基板を所定のガス雰囲気中に晒す前記工程が、
前記プラズマ処理後前記高周波の印加を止め、前記処理室内に流入するガスのうち少なくとも1つのガスの流入を前記高周波の印加を止めた後も継続しつつ前記処理室内において前記基板を前記所定のガス雰囲気中に前記所定の時間晒す工程である。
【0016】
このようにすれば、高周波の印加を止めるだけ、あるいは、高周波の印加を止めると共に不必要なガスの供給を止めるだけでよく、成膜に使用したガスを他のガスに切り替える必要がなくなるから、ガスの切り替えに伴うロス時間が発生することが防止される。また、処理室や基板に接するガス種はプラズマ処理時と同じであるので、汚染という心配がなくなり、さらに、次のプラズマ処理も再現性良く行えるようになる。なお、ガス雰囲気の圧力も、成膜時と同じにすることが好ましい。
【0017】
また、好ましくは
前記処理室内に流入するガスのうち少なくとも1つのガスの流入を継続しつつ前記基板を前記所定のガス雰囲気中に晒す前記工程が、
前記プラズマ処理後前記高周波の印加を止め、前記プラズマ処理時に前記処理室内に流入するガスのうちすべてのガスの流入を前記高周波の印加を止めた後も継続しつつ前記処理室内において前記基板を前記所定のガス雰囲気中に前記所定の時間晒す工程である。
【0018】
このようにすれば、高周波の印加を止めるだけでよくなり、操作が簡単なものとなる。さらに、ガス雰囲気の圧力も、成膜時と同じにすれば、操作がなおさら簡単なものとなる。
【0019】
また、好ましくは
前記所定のガス雰囲気および前記第2の所定のガス雰囲気が、前記処理室内においてガスを流し続けるガス雰囲気である。
【0020】
また、好ましくは
前記所定のガス雰囲気および前記第2の所定のガス雰囲気が、前記処理室からの排気を止めたガス雰囲気である。
【0021】
また、好ましくは
前記所定のガス雰囲気および前記第2の所定のガス雰囲気が、圧力制御されたガス雰囲気である。
【0022】
また、好ましくは
前記所定のガス雰囲気および前記第2の所定のガス雰囲気が、プラズマ処理時と同圧力に制御されたガス雰囲気である。
【0023】
また、好ましくは
前記所定のガス雰囲気および前記第2の所定のガス雰囲気が、プラズマ処理時と同流量に制御されたガスを流すガス雰囲気である。このようにすれば、ガスの操作が容易となる。
【0024】
また、好ましくは
前記所定のガス雰囲気および前記第2の所定のガス雰囲気が、圧力を0.2乃至1.5Torrに制御されたガス雰囲気である。なお、この圧力は、プラズマ処理がプラズマCVDである場合、そのなかでもプラズマCVD法による酸化シリコンの成膜である場合に、特に好ましい範囲である。
【0025】
また、好ましくは
前記所定のガス雰囲気および前記第2の所定のガス雰囲気が、プラズマ処理時に使用したガスのうちの1種類以上のガスからなる。
【0026】
このようにすれば、処理室や基板に接するガス種はプラズマ処理時と同じであるので、汚染という心配がなくなり、さらに、次のプラズマ処理も再現性良く行えるようになる。なお、ガス雰囲気の圧力も、成膜時と同じにすることが好ましい。
【0027】
また、好ましくは
前記所定のガス雰囲気および前記第2の所定のガス雰囲気が、少なくとも1種類の還元性ガスを含むガス雰囲気である。このような還元性ガスとしては、NH 、PH 、H 、SiH 等が好適に使用される。
【0028】
また、好ましくは
前記所定のガス雰囲気および前記第2の所定のガス雰囲気が、酸素原子をその構造式中に有するガスを少なくとも一種類含むガス雰囲気である。酸素原子をその構造式中に有するガスとしては、例えば、N Oが挙げられる。
【0029】
また、好ましくは
前記プラズマ処理が、プラズマCVD法による前記基板上への成膜である。
【0030】
なお、プラズマCVD法により成膜される膜としては、例えば、LCDの製造では、SiO2 膜、SiN膜、アモルファスシリコン膜、n+ −アモルファスシリコン膜等が挙げられる。このなかでも、特に、SiO2 膜とSiN膜の成膜の場合に本発明は特に顕著な効果がある。なお、LCD製造の場合には、基板としては主にガラス基板が用いられる。また、本発明は半導体素子の製造にも適用され、この場合には、基板としては主としてSiウェーハが用いられる。
【0031】
また、好ましくは
前記プラズマ処理がプラズマCVD法による前記基板上への成膜であり、
前記所定のガス雰囲気および前記第2の所定のガス雰囲気が、成膜された膜の成分原子をその構造式中に含むガスからなる雰囲気である。
【0032】
このように、成膜された膜の成分原子をその構造式中に含むガスからなる雰囲気中に基板を晒せば、処理室及び基板に接するのは、成膜時と同種のガス成分であるので、汚染という心配が少なくまたはなくなり、また次のプラズマ処理も再現性の良いものとすることができる。
【0033】
また、好ましくは
前記プラズマ処理がプラズマCVD法による酸化シリコン膜の成膜であり、
前記所定のガス雰囲気および前記第2の所定のガス雰囲気が、Si原子をその構造式中に有するガス、酸素原子をその構造式中に有するガスならびにSi原子および酸素原子をその構造式中に有するガスのうち少なくとも1種類以上のガスからなる雰囲気である。
【0034】
また、好ましくは
前記プラズマ処理がプラズマCVD法による窒化シリコン膜の成膜であり、
前記所定のガス雰囲気および前記第2の所定のガス雰囲気が、Si原子をその構造式中に有するガス、窒素原子をその構造式中に有するガスならびにSi原子および窒素原子をその構造式中に有するガスのうち少なくとも1種類以上のガスからなる雰囲気である。
【0035】
また、好ましくは
前記プラズマ処理が、プラズマCVD法による13族または15族の不純物がドーピングされたアモルファスシリコン膜の成膜であり、
前記所定のガス雰囲気および前記第2の所定のガス雰囲気が、
前記アモルファスシリコン膜が13族の不純物がドーピングされたアモルファスシリコン膜である場合には、Si原子をその構造式中に有するガス、13族の原子をその構造式中に有するガスならびにSi原子および13族の原子をその構造式中に有するガスのうち少なくとも1種類以上のガスからなる雰囲気であり、前記アモルファスシリコン膜が15族の不純物がドーピングされたアモルファスシリコン膜である場合には、Si原子をその構造式中に有するガス、15族の原子をその構造式中に有するガスならびにSi原子および15族の原子をその構造式中に有するガスのうち少なくとも1種類以上のガスからなる雰囲気である。
【0036】
13族の不純物としては、例えばBが挙げられ、この場合には、13族の原子をその構造式中に有するガスとしては、B26等が好ましく用いられる。
【0037】
15族の不純物としては、例えばPやAsが挙げられ、この場合には、15族の原子をその構造式中に有するガスとしては、PH3 やAsH3 等が好ましく用いられる。
【0038】
また、好ましくは
前記プラズマ処理が、プラズマCVD法によるn型のアモルファスシリコン膜の成膜であり、
前記所定のガス雰囲気および前記第2の所定のガス雰囲気が、Si原子をその構造式中に有するガス、燐原子をその構造式中に有するガスならびにSi原子および燐原子をその構造式中に有するガスのうち少なくとも1種類以上のガスからなる雰囲気である。
【0039】
燐原子をその構造式中に有するガスとしては、好ましくはPH3 が用いられる。また、この方法は、特にn+ 型のアモルファスシリコン膜の成膜に好適に用いられる。
【0040】
また、好ましくは
前記プラズマ処理が、プラズマCVD法によるアモルファスシリコン膜の成膜であり、
前記所定のガス雰囲気および前記第2の所定のガス雰囲気が、Si原子をその構造式中に有するガスからなる雰囲気である。
【0041】
また、好ましくは
前記所定のガス雰囲気および前記第2の所定のガス雰囲気が、不活性ガスまたは水素ガスをさらに含む。
【0042】
このように、本発明は、原料ガスとして、不活性ガスまたは水素ガスによって希釈された反応ガスを用いた場合にも有効に適用される。なお、不活性ガスとしては、N2 ガスやHe、Ne、Ar、Kr、Xe等の希ガスが用いられる。
【0043】
また、好ましくは
Si原子をその構造式中に有する前記ガスが、Si2n+2 (nは1以上の整数)で表されるガスである。
【0044】
例えば、Si原子をその構造式中に有するガスが、SiH4 である場合、高周波の印加を止めた後、SiH4 雰囲気のままとしても良いが、Si26やSi38に切り替えても良く、これらのガスはSin2n+2 の構造式で表されるガスである。
【0045】
また、好ましくは
前記所定のガス雰囲気および前記第2の所定のガス雰囲気が、H ガスをさらに含む。
【0046】
例えば、成膜用のガスが、Sin2n+2 の構造式からなるガスの場合、Siは成膜に寄与し、H原子の一部はH2 になり排気される。従ってSin2n+2 の構造式からなるガスにH2 ガスを添加しても何等差し障りはない。
【0047】
また、好ましくは
Si原子をその構造式中に有する前記ガスが、SiF 、SiHClおよびSiからなる群より選ばれる1以上のガスである。
【0048】
窒化シリコン膜の成膜には、SiF4 、SiH2Cl2またはSi26を使用することができ、その場合には、Si原子をその構造式中に有するガスとして、SiF4 、SiH2Cl2およびSi26からなる群より選ばれる1以上のガスが好ましく用いられる。
【0049】
また、好ましくは
酸素原子をその構造式中に有する前記ガスが、NO 、CO 、COおよびO からなる群より選ばれる1以上のガスである。
【0050】
酸化シリコン膜の成膜には、N2O 、CO2 、COまたはO2 が好適に用いられるので、その場合には、酸素原子をその構造式中に有するガスとして、N2O 、CO2 、COおよびO2 からなる群より選ばれる1以上のガスが好ましく用いられる。
【0051】
また、好ましくは
窒素原子をその構造式中に有する前記ガスが、NH 、N およびNF からなる群より選ばれる1以上のガスである。
【0052】
窒化シリコン膜の成膜には、NH3 、N2 またはNF3 が好適に用いられるので、その場合には、窒素原子をその構造式中に有するガスとして、NH3 、N2 およびNF3 からなる群より選ばれる1以上のガスが好ましく用いられる。
【0053】
また、好ましくは
燐原子をその構造式中に有する前記ガスが、PH である。
【0054】
n型のドーパントとしてPが好適に用いられるので、その場合には、燐原子をその構造式中に有するガスとして、PH3 が好ましく用いられる。
【0055】
また、好ましくは
前記高周波の印加を止めた後、前記所定のガス雰囲気に更に希ガスを加える。
【0056】
また、好ましくは
前記プラズマ処理が、酸化シリコン膜、窒化シリコン膜、アモルファスシリコン膜、n −アモルファスシリコン膜、単結晶シリコン膜および多結晶シリコン膜のうちのいずれかの膜を、F原子をその構造式中に有するガスと、H 、He、N 、O 、NH およびCOからなる群より選ばれる1種類以上のガスとからなるガスに高周波を印加して発生させたプラズマを利用してエッチングする処理であり、
前記所定のガス雰囲気および前記第2の所定のガス雰囲気が、F原子をその構造式中に有するガス、H 、He、N 、O 、NH およびCOからなる群より選ばれる1以上のガスからなるガス雰囲気である。
【0057】
F原子をその構造式中に有するガスとしては、F2、SF6、NF3、CF4、C26、C38、CHF3 が好適に用いられ、エッチング処理では、好ましくは前記F原子をその構造式中に有するガスに、H2、He、N2、O2、NH3およびCOのうちのいずれかのガスを添加して処理が行われるので、前記所定のガス雰囲気および前記第2の所定のガス雰囲気を、F原子をその構造式中に有するガス、H2 、He、N2 、O2 、NH3 およびCOからなる群より選ばれる1以上のガスからなるガス雰囲気とすることが好ましい。
【0058】
また、好ましくは
前記プラズマ処理が、酸化シリコン膜、窒化シリコン膜、アモルファスシリコン膜、n −アモルファスシリコン膜、単結晶シリコン膜および多結晶シリコン膜のうちのいずれかの膜を、Cl原子をその構造式中に有するガスと、H 、He、N 、O 、NH およびCOからなる群より選ばれる1種類以上のガスとからなるガスに高周波を印加して発生させたプラズマを利用してエッチングする処理であり、
前記所定のガス雰囲気および前記第2の所定のガス雰囲気が、Cl原子をその構造式中に有するガス、H 、He、N 、O 、NH およびCOからなる群より選ばれる1以上のガスからなるガス雰囲気である。
【0059】
Cl原子をその構造式中に有するガスとは、HCl、Cl2、BCl3、CCl4 が好適に用いられ、エッチング処理では前記Cl原子をその構造式中に有するガスに、H2、He、N2、O2、NH3およびCOのうちのいずれかのガスを添加して処理が行われるので、前記所定のガス雰囲気および前記第2の所定のガス雰囲気を、Cl原子をその構造式中に有するガス、H2 、He、N2 、O2 、NH3 およびCOからなる群より選ばれる1以上のガスからなるガス雰囲気とすることが好ましい。
【0060】
また、好ましくは
前記プラズマ処理が、ITO(Indium Tin Oxide)膜を、HIガスに高周波を印加して発生させたプラズマを利用してエッチングする処理であり、
前記所定のガス雰囲気および前記第2の所定のガス雰囲気が、HIガス雰囲気である。
【0061】
また、好ましくは
前記プラズマ処理が、Al膜を、HCl、Cl 、BCl およびCClからなる群より選ばれる1種類以上のガスからなるガスに高周波を印加して発生させたプラズマを利用してエッチングする処理であり、
前記所定のガス雰囲気および前記第2の所定のガス雰囲気が、HCl、Cl、BCl およびCCl からなる群より選ばれる1以上のガスからなるガス雰囲気である。
【0062】
また、好ましくは
前記プラズマ処理が、Ar、He、KrおよびXeからなる群より選ばれる1種類以上のガスからなるガスに高周波を印加して発生させたプラズマを利用するスパッタ処理であり、
前記所定のガス雰囲気および前記第2の所定のガス雰囲気が、Ar、He、Kr、Xeからなる群より選ばれる1以上のガスからなるガス雰囲気である。
【0063】
また、好ましくは
前記プラズマ処理が、フォトレジストを、O 、NF およびHO からなる群より選ばれる1種類以上のガスからなるガスに高周波を印加して発生させたプラズマを利用してアッシングする処理であり、
前記所定のガス雰囲気および前記第2の所定のガス雰囲気が、O 、NF およびHO からなる群より選ばれる1以上のガスからなるガス雰囲気である。
【0064】
また、本発明によれば、
基板にプラズマ処理を施す処理室と、
前記処理室内に高周波を印加可能な高周波印加用電極と、
前記処理室内に設けられた基板載置手段と、
前記処理室内に連通するガス供給管と、
前記処理室内に連通する排気管と、
前記基板載置手段から前記基板を離脱させる基板離脱手段と、
前記ガス供給管により前記処理室内にプラズマ処理用反応ガスを供給すると共に前記排気管より前記ガスを排気しつつ前記電極により前記反応ガスに高周波を印加して前記基板載置手段に載置された前記基板を所定時間プラズマ処理し、次いで前記高周波の印加を止め、前記高周波の印加を止めた後も、前記処理室内に前記ガス供給管により前記反応ガスの供給を続けながら、前記基板離脱手段により前記基板を前記基板載置手段から離脱させる様制御するコントローラと、
を有することを特徴とするプラズマ処理装置が提供される。
また、本発明者らは、
基板にプラズマ処理を施す処理室と、
前記処理室内に高周波を印加可能な高周波印加用電極と、
前記処理室内に設けられた基板載置手段と、
前記処理室内に連通するガス供給管と、
前記処理室内に連通する排気管と、
前記ガス供給管により前記処理室内にプラズマ処理用ガスを供給すると共に前記排気管より前記ガスを排気しつつ前記処理室内を所定の減圧に制御しながら前記電極により前記ガスに高周波を印加して前記基板載置台に載置された基板を所定時間プラズマ処理し、次いで前記高周波の印加を止め、その後、前記プラズマ処理時に使用したプラズマ処理用ガスの構造式中に含まれる原子がその構造式中に含まれるガスを流す様制御するコントローラと、
を有することを特徴とするプラズマ処理装置を案出した。
【0065】
上記本発明者らが案出したプラズマ処理装置において、好ましくは、
前記高周波印加用電極が、前記処理室内に互いに平行に設けられた平行平板型の2つの電極であり、
前記基板載置手段が前記2つの電極のうちの一方に設けられ、または前記基板載置手段が前記2つの電極のうちの前記一方の電極である。
【0066】
また、好ましくは
前記基板載置手段から前記基板を離脱させる基板離脱手段を更に有し、
前記コントローラが、前記高周波の印加を止めた後、プラズマ処理時に使用したプラズマ処理用ガスの構造式中に含まれる原子がその構造式中に含まれるガスを所定時間流した後、基板離脱手段により前記基板を前記基板載置手段から離脱する様制御するコントローラである。
【0067】
また、好ましくは
前記基板載置手段から前記基板を離脱させる基板離脱手段を更に有し、
前記コントローラが、前記高周波の印加を止めた後においても、プラズマ処理時に使用した前記プラズマ処理用ガスを継続して前記ガス供給管により前記処理室内に供給し続けると共に、前記高周波の印加を止めた直後からまたは前記高周波の印加を止めてから所定の時間経過した後に、前記基板離脱手段により前記基板を前記基板載置手段から離脱する様制御するコントローラである。
【0068】
【発明の実施の形態】
次に本発明の一実施の形態を図面を参照して説明する。
【0069】
図1、図2はそれぞれ本発明の一実施の形態を説明するためのプラズマCVD装置の縦断面図および横断面図であり、図3は、本発明の一実施の形態のプラズマCVD装置に使用される基板搬送装置を説明するための平面図である。
【0070】
本実施の形態のプラズマCVD装置100は、成膜処理槽1030と、その両側の基板搬送室1110、1120とを備えている。成膜処理槽1030は、外槽20と内槽70とを備える2槽構造となっている。内槽70が成膜処理室として機能する。内槽70内には、カソード30とアノード40とが設けられている。カソード30は、カソードヒータ32とシャワープレート34と反応ガス導入管37とを備えている。
【0071】
反応ガス導入管37は使用ガスの種類により適宜分岐されるが、本実施の形態では、2つの反応ガス導入管371、372に分岐されており、反応ガス導入管371、372には開閉弁1001、1002ならびにマスフローコントローラ1003、1004がそれぞれ設けられている。これにより、反応ガスの選択をし、且つ流量制御しながら内槽70内へ反応ガスを導入している。
【0072】
カソードヒータ32はシート状の抵抗加熱式ヒータ線31とアルミニウム部材33とからなっている。シャワープレート34には複数の反応ガス分散口35が設けられている。カソードヒータ32とシャワープレート34との間には、間隙38が形成されている。
【0073】
アノード40はアノードヒータ41とアノードヒータ41上に設けられた基板載置台44とを備えている。アノードヒータ41はシート状の抵抗加熱式ヒータ線42とアルミニウム部材43とからなっている。
【0074】
カソード30には高周波電源84が接続されており、アノード40は接地されている。
【0075】
外槽20の上板26にはSUS製の電極ホルダー72が固定されている。電極ホルダー72の内側には石英からなる絶縁体76が電極ホルダー72によって固定されている。絶縁体76の内側には上述したカソード30が設けられており、カソード30は絶縁体76によって外槽20と絶縁されている。
【0076】
アノードヒータ41の周囲上にはインコネル製、アルミニウム製またはSUS製の内槽外壁74が電極ホルダー72と対応して設けられている。
【0077】
アノードヒータ41はヒータ駆動軸46に固定されており、ヒータ駆動軸46を上下させることによって上下する。なお、ヒータ駆動軸46はエアシリンダ47を上下させることによって上下する。
【0078】
アノードヒータ41が上昇すると、その上に設けられた内槽外壁74も上昇し、電極ホルダ72と当接する。
【0079】
アノードヒーター41には、排気管61、62が設けられている。排気配管61は、外槽20の底板28に設けられた孔27および排気管63内に挿入されている。排気配管62は、外槽20の底板28に設けられた孔29および排気管64内に挿入されている。排気管61と底板28の孔27の内壁および排気管63の内壁との間には隙間があり、排気管62と底板28の孔29の内壁および排気管64の内壁との間にも隙間がある。排気管63、64は排気管65を介して高真空ポンプ90に接続されている。また、排気管65の途中には調圧弁66が設けられ、調圧弁66の下流には開閉弁1006が設けられている。成膜時には、後に説明する開閉弁96を閉じ開閉弁1006を開いて、内槽70内を排気管61、63、62、64、65を介して排気し、外槽20も排気管61と底板28の孔27の内壁および排気管63の内壁との間の隙間、排気管62と底板28の孔29の内壁および排気管64の内壁との間の間隙、排気管63、64、65を介して排気する。排気管65の途中には調圧弁66が設けられているので、内槽70内および外槽20内は所定の圧力に調圧される。プラズマCVD装置100の圧力は外槽20の上板26に設けられた圧力計82によって測定する。
【0080】
なお、このように、外槽20と内槽70との間を真空にするので、内槽70の放熱が抑制され、その結果、内槽70をホットウォール状態に維持することができるので、内槽70の内壁に剥離しやすい生成物が発生せず、パーティクルの発生を防止できる。
【0081】
また、外槽20には、排気管92が設けられており、排気管92は排気管91を介して高真空ポンプ90に接続されている。排気管92の途中には開閉弁96が設けられている。成膜時以外の基板搬送動作中等の場合には、開閉弁1006を閉じ、開閉弁96を開き、外槽20内を排気管92、91を介して排気する。
【0082】
基板載置台44上に載置された基板10は、基板昇降ピン52によって基板載置台44から離され、昇降される。なお、基板昇降ピン52は基板昇降ピン駆動軸54に取り付けられており、基板昇降ピン駆動軸54を上下させることにより上下する。
【0083】
外槽20の側面121、123には基板搬入口21、基板搬出口23がそれぞれ設けられている。基板搬入口21にはゲートバルブ22が設けられ、基板搬出口23にはゲートバルブ24が設けられている。
【0084】
基板搬送室1110、1120には、基板搬入口21、基板搬出口23をそれぞれ通して基板を搬送する基板搬送装置1005、1005’がそれぞれ設けられ、基板処理を行う内槽70内の基板載置台44と別の処理槽(図示せず。)内の基板載置部等との間で基板搬送が行われる。
【0085】
本実施の形態の基板搬送装置1005(1005’)は、多間接ロボットの例であり、ロボットアーム1027(1027’)が駆動部1023(1023’)に回転軸1026(1026’)で連結している。連結アーム1027(1027’)の詳細を述べると、基板載置部1020(1020’)と第1の搬送アーム1021(1021’)が回転軸1024(1024’)で連結されており、第1の搬送アーム1021(1021’)と第2の搬送アーム1022(1022’)は回転軸1025(1025’)で連結しており、第2の搬送アーム1022(1022’)と駆動部1023(1023’)とは回転軸1026(1026’)で連結している。
【0086】
第1の搬送アーム1021(1021’)内と第2の搬送アーム1022(1022’)内においては、回転軸1024(1024’)、1025(1025’)および回転軸1026(1026’)にプーリー(図示せず。)がそれぞれ連結しており、夫々のプーリーには、ベルト(図示せず。)を介して駆動力が伝わる様になっている。また夫々のプーリーの径方向の大きさの比を調節すれば、図に示す様にロボットアーム1027(1027’)の伸延動作や収縮動作が可能となる。
【0087】
また駆動部1023(1023’)内にはロボットアーム1027(1027’)の伸延/収縮動作を駆動する駆動モータ(図示せず。)が回転軸1026(1026’)に連結しており、この駆動モータを回転軸1026(1026’)とは無関係に回転させることにより、ロボットアーム1027(1027’)を回転させ、ロボットアーム1027(1027’)の伸延/収縮方向を変更することができる。
【0088】
図4は、本発明の一実施の形態のプラズマCVD装置のコントローラを説明するためのブロック図である。
【0089】
コントローラ1000においては、統括制御部1040に所要の機能に応じてバルブ制御部1041、ガス流量制御部1042、圧力制御部1043、高周波出力制御部1044、温度制御部1045、基板離脱制御部1046、基板搬送制御部1047が連絡されており、装置の制御状況や、設定状況等を作業者が目視で確認する表示部1048、制御状況の変更や設定値の変更をする入力部1049も連絡されている。尚、入力部1049は、作業者が手入力するキーボードであっても良く、またフロッピーディスクやICカード等の記憶媒体を自動読み取りする装置であっても良い。
【0090】
バルブ制御部1041は、開閉弁1001、1002と連絡し、ガス導入管371、372の開閉状態を制御することによって、ガスを選択的に流すことが可能となる。更に、開閉弁1006、96と連絡し、排気管65、92の開閉状態をそれぞれ制御することが可能となる。更にゲートバルブ22、24と連絡し、基板搬入口22、基板搬出口24の開閉状態を制御することが可能である。
【0091】
ガス流量制御部1042はマスフローコントローラ1003、1004と連絡しており、マスフローコントローラ1003、1004内のバルブ開度をそれぞれ制御することによって、単位時間当たりに流すガス量を制御することができる。
【0092】
圧力制御部1043は調圧弁66、圧力検出器82と連絡しており、圧力検出器82からの圧力検出結果に基づいて調圧弁66内のバルブ開度を制御することによって、単位時間当たりに排気する量を制御することができる。
【0093】
高周波出力制御部1044は、高周波電源84に連絡し、高周波電源84からの高周波電力量を制御し、また高周波の印加のオン、オフも制御している。
【0094】
温度制御部1045はヒータ線42及びアノードヒータ41の温度検出をしている図中省略の熱電対と連絡しており、ヒータ温度を設定し、熱電対からの検出結果と比較し、ヒータに供給する電力量を制御している。
【0095】
基板離脱制御部1046は、基板昇降ピン駆動軸54と連絡しており、基板昇降ピン駆動軸54の昇降動作により、基板10の基板載置台44への載置及び離脱を制御している。
【0096】
基板搬送制御部1047は基板搬送装置1005(1005’)と連絡しており、基板処理槽1030への基板搬送、及び基板処理槽1030からの基板搬送を制御している。
【0097】
統括制御部1040には、予めシーケンス制御するためのレシピが入力可能で、そのレシピに応じて、バルブ制御部1041、ガス流量制御部1042、圧力制御部1043、高周波出力制御部1044、温度制御部1045、基板離脱制御部1046、基板搬送制御部1047への動作指示をしている。更に統括制御部1040では、例えばゲート弁22、24が開いていないという状態や、アノードヒータ41が下がっておらず、内槽外壁74が下がっていない状態の時に、基板搬送装置1005(1005’)の基板搬入/搬出動作を禁止するインターロックが設けられており、誤動作指令に対しては、動作させない機能も備えている。
【0098】
図5は、本発明のプラズマ処理方法が適用されるLCD用枚葉式プラズマCVD装置200を説明するためのブロック図である。
【0099】
LCD用枚葉式プラズマCVD装置200には、カセットスタンドS1、S2、大気用搬送ロボットT1、T5、真空用搬送ロボットT2、T3、T4、ロードロック室L1、L2、成膜処理室R1、R2、R3、基板加熱室Hが設けられている。本発明のプラズマ処理方法およびプラズマ処理装置は、成膜処理室R1、R2、R3での処理に適用される。
【0100】
カセットスタンドS1には、通常ガラス基板を最大20枚まで入れることができるカセット(図示せず。)が置かれる。大気用搬送ロボットT1によりカセットスタンドS1に置かれたカセット(図示せず。)からガラス基板を1枚だけ取り出してロードロック室L1に搬送する。その後、ロードロック室L1を大気圧から真空にした後、真空用搬送ロボットT2により基板加熱室Hにガラス基板を搬送する。基板加熱室Hでガラス基板を成膜温度にまで加熱し、その後、真空用搬送ロボットT2により成膜室R1に搬送する。その後、成膜室R1で成膜を行い、成膜後、本発明のプラズマ処理方法により基板載置台(図示せず。)から基板(図示せず。)を離して持ち上げ、真空用搬送ロボットT3により成膜室R2に搬送する。成膜室R2においても、成膜室R1と同様にして、成膜を行い、成膜後、本発明のプラズマ処理方法により基板載置台(図示せず。)から基板(図示せず。)を離して持ち上げ、真空用搬送ロボットT4により成膜室R3に搬送する。成膜室R3においても、成膜室R1と同様にして、成膜を行い、成膜後、本発明のプラズマ処理方法により基板載置台(図示せず。)から基板(図示せず。)を離して持ち上げ、真空用搬送ロボットT4によりロードロック室L2に搬送する。ロードロック室L2でガラス基板の冷却をすると共に真空から大気に戻す。その後、大気用搬送ロボットT5によりカセットスタンドS2に置かれたカセット(図示せず。)にガラス基板を収容する。
【0101】
図6は、本発明の一実施の形態のプラズマCVD方法を説明するためのシーケンス図である。
【0102】
まず、基板10が基板載置台44上に載置され、アノードヒータ41が上昇させられた状態で、排気管61、62、63、64、65、調圧弁66および高真空ポンプ90により所定の排気量で内槽70内を排気する一方で、反応ガス導入管37から所定の流量で反応ガスを内槽70内に導入して内槽70内を所定の圧力に調圧しつつ、高周波電源84によりカソード30、アノード40間に高周波電力を印加してプラズマを発生させて基板10上に成膜を行う。反応ガスは反応ガス導入管37から供給され、カソードヒータ32とシャワープレート34との間の間隙38に流入し、シャワープレート34に設けられた反応ガス分散口35から基板10に向かって流れ、排気管61、62によって内槽70から排気される。
【0103】
成膜に必要な所定の時間が経過すると、高周波電力の印加を止めるが、反応ガスの導入および排気ならびに内槽70内の調圧は継続する。この場合、反応ガスは成膜時のものと同じものであることが好ましく、また、反応ガスの流量も成膜時のものと同じであることが好ましい。また、内槽70内の排気量も成膜時と同じであり、その結果、調圧の圧力も成膜時と同じであることが好ましい。高周波電力の印加を止めるだけでこの状態に容易にすることができる。
【0104】
この状態で、アノードヒータ41を下降させ、その後、基板昇降ピン52を上昇させることにより基板載置台44から基板10を離して持ち上げる。
【0105】
基板が持ち上がった後に、反応ガスの供給を止め、内槽70内の調圧も止め、内槽70および外槽20内を真空排気して高真空にする。
【0106】
その後、基板搬送装置1005’により基板10は基板搬出口23から基板搬送室1120に搬出され、その後次の処理槽へと搬送される。
【0107】
このように、高周波の印加を止めて、反応ガス雰囲気中に基板を晒すことにより、プラズマを利用した成膜中に基板10に生じた帯電電荷を減少または除去でき、さらに、反応ガス雰囲気中で基板載置台44から基板10を離して持ち上げることにより、基板10の帯電を有効に除去、抑制または防止でき、基板10を帯電電荷の少ない状態で搬送することができるようになる。その結果、基板搬送時に、基板10が近接するシャワープレート34に付着したままであったり、基板10がシャワープレート34に一旦付着し、その後基板載置台44に落ちてきたり、また、落ちてきて基板10が割れてしまったりして、基板搬送ミスを起こすことを有効に防止できる。また、基板10が近くの接地されている場所とスパークを起こして、成膜した膜やデバイスパターンが飛ばされてしまってパターン欠落が生じ、それにより絶縁破壊が起こることも有効に防止される。
【0108】
図7は、比較のためのプラズマCVD法のシーケンスを説明するためのシーケンス図である。
【0109】
まず、基板10が基板載置台44上に載置され、アノードヒータ41が上昇させられた状態で、排気管61、62、63、64、65、調圧弁66および高真空ポンプ90により所定の排気量で内槽70内を排気する一方で、反応ガス導入管37から所定の流量で反応ガスを内槽70内に導入して内槽70内を所定の圧力に調圧しつつ、高周波電源84によりカソード30、アノード40間に高周波電力を印加してプラズマを発生させて基板10上に成膜を行う。成膜に必要な所定の時間が経過すると、高周波電力の印加、反応ガスの導入および排気ならびに内槽70内の調圧が同時に止められ、内槽70内は、高真空状態となるように排気される。そして、内槽70内が所定の真空度に到達した後に、アノードヒータ41を下降させ、その後、基板昇降ピン52を上昇させることにより基板載置台44から基板10を離して持ち上げる。その後、基板搬送装置1005’により基板10は基板搬出口23から基板搬送室1120に搬出され、その後次の処理槽へと搬送される。
【0110】
成膜後、この比較のためのプラズマCVD法のシーケンスによって基板10を搬送すると、基板搬送時に、基板10が近接するシャワープレート34に付着したままであったり、基板10がシャワープレート34に一旦付着し、その後基板載置台44に落ちてきたり、また、落ちてきて基板10が割れてしまったりして、基板搬送ミスを起こすことがあった。また、基板10が近くの接地されている場所とスパークを起こす場合があり、その結果、成膜した膜やデバイスパターンが飛ばされてしまってパターン欠落が生じ、それにより絶縁されていた場所が破壊されるいわゆる絶縁破壊が起こる場合もあった。このように、基板搬送ミスや絶縁破壊が発生する場合があるので、比較のためのプラズマCVD法のシーケンスでは、安定して成膜プロセス処理ができなかった。
【0111】
本発明者らは、鋭意研究の結果、上記基板搬送ミスや絶縁破壊が、成膜中のプラズマ放電により基板10に生じた帯電電荷や、基板10を基板載置台44から離すときに生じる剥離帯電によって基板10に生じた帯電電荷が原因となって引き起こされている基板を基板載置台から離すときに生じる剥離帯電によって基板に生じた帯電電荷が原因となって引き起こされていると考えるに至った。すなわち、成膜中のプラズマ放電により基板載置台44上において既に帯電しているが、基板10を高真空中で基板昇降ピン52により基板載置台44から離して持ち上げると、剥離帯電が生じ、基板10の帯電電位はさらに大きくなる。なお、この剥離帯電による帯電電位は、基板昇降ピン52の速度が大きければ大きいほど大きくなり、速度が小さければその分抑制される。このように、プラズマを利用した成膜中に基板が帯電し、その後の剥離帯電により基板10の帯電電位が大きくなるので、静電気により、基板搬送時に、基板10が近接するシャワープレート34に付着したままであったり、基板10がシャワープレート34に一旦付着し、その後基板載置台44に落ちてきたり、また、落ちてきて基板10が割れてしまったりして、基板搬送ミスを起こしていた。また、基板10に帯電した電荷は、どこか近くの接地されている場所に逃げようとするので、基板10が近くの接地されている場所とスパークを起こし、その結果、成膜した膜やデバイスパターンが飛ばされてしまってパターン欠落が生じ、それにより絶縁されていた場所が破壊されるいわゆる絶縁破壊が起こっていた。このような不都合は、上述した本発明の一実施の形態のプラズマCVD法のシーケンスを採用することで解決された。
【0112】
【実施例】
次に、図1、図2、図6および図7を参照して本発明の実施例および比較例について説明する。
【0113】
(第1の実施例)
図1、2に示すプラズマCVD装置100を使用し、ガラス基板10を基板載置台44上に載置し、アノードヒータ41を上昇した状態で、排気管61、62、63、64、65、調圧弁66および高真空ポンプ90により所定の排気量で内槽70内を排気する一方で、反応ガス導入管37から所定の流量で反応ガスSiH4 、およびN2 Oを内槽70内に導入して内槽70内を0.2〜1.5Torrの圧力に調圧しつつ、高周波電源84によりカソード30、アノード40間に13.56MHz、340Wの高周波電力を印加してプラズマを発生させてガラス基板10上にSiO2 膜の成膜を行なった。
【0114】
成膜に必要な所定の時間が経過すると、高周波電力の印加を止めたが、反応ガスの導入および排気ならびに内槽70内の調圧は継続した。この場合、反応ガスは成膜時のものと同じものとし、また、反応ガスの流量も成膜時のものと同じとした。また、内槽70内の排気量も成膜時と同じとし、調圧の圧力も成膜時と同じとした。
【0115】
この状態で、高周波の印加を止めた直後からアノードヒータ41を下降させ、その後、基板昇降ピン52を上昇させることにより基板載置台44から基板10を離して持ち上げた。この場合、アノードヒータ41を下降し終わるのに1〜2秒程度の時間を要し、基板昇降ピン52を上昇し終わるのに同じく1〜2秒程度の時間を要した。
【0116】
基板10が持ち上がった後に、反応ガスの供給を止め、内槽70内の調圧も止め、内槽70および外槽20内を真空排気して高真空にした。
【0117】
その後、搬送ロボット1005’によりガラス基板10を基板搬出口23から基板搬送室1120に搬出した。その後、ガラス基板10の表面電位の測定を行った。
【0118】
また、一方では、比較例として、図7に示すように、SiO2 膜の成膜に必要な所定の時間が経過した時点で、高周波電力の印加、反応ガスの導入、内槽70内の調圧を同時に止め、内槽70内を高真空に排気した。
【0119】
この状態で、アノードヒータ41を下降させ、その後、基板昇降ピン52を上昇させることにより基板載置台44から基板10を離して持ち上げた。
【0120】
基板が持ち上がった後に、搬送ロボット1005’によりガラス基板10を基板搬出口23から基板搬送室1120に搬出した。その後、ガラス基板10の表面電位の測定を行った。
【0121】
そして、本発明の第1の実施例のシーケンスを用いて成膜した場合のガラス基板10の表面電位と、比較例のシーケンスを用いて成膜した場合のガラス基板10の表面電位との比較を行った。
【0122】
このような表面電位の比較を、本発明の第1の実施例のシーケンスおよび比較例のシーケンスのそれぞれにつき各20枚のガラス基板10に対して繰り返して行った。その結果を表1に示す。
【0123】
【表1】
Figure 0003754157
【0124】
このように、比較例のシーケンスでは、表面電位は−2kV以下であったのに対して、本発明のシーケンスの場合は、表面電位は−0.3kV以上であり、明らかに減少していた。
【0125】
また、他の調圧の圧力や他の反応ガスの流量で行っても同様の結果が得られた。
【0126】
なお、比較例のシーケンスで成膜を行った場合には、成膜層のデバイスパターンに一部破損による欠落が見られたが、本発明の第1の実施例のシーケンスで成膜を行った場合には、デバイスパターンの欠落は全く発生しなかった。
【0127】
(第2の実施例乃至第10の実施例)
次に、以下説明する第1乃至第3の各シーケンスにそれぞれ基づいて、種々の反応ガスを用いて種々のプラズマ処理を行う第2乃至第10の実施例について説明する。
【0128】
まず図1、図2および図6を参照して、第1乃至第3のシーケンスを説明する。
【0129】
(第1のシーケンス)
プラズマ処理装置100を使用し、ガラス基板10を基板載置台44上に載置し、アノードヒータ41を上昇した状態で、排気管61、62、63、64、65、調圧弁66及び高真空ポンプ90により所定の排気量で内槽70内を排気する一方で、反応ガス導入管37から所定の流量で所定の反応ガスを内槽70内に導入して内槽70内を0.2〜1.5Torrの圧力に調圧しつつ、高周波電源84によりカソード30、アノード40間に13.56MHz、340Wの高周波を印加してプラズマを発生させてガラス基板10上にプラズマ処理を行う。
【0130】
プラズマ処理に必要な所定の時間が経過すると、高周波電力の印加を止めたが、反応ガスの導入および排気ならびに内槽70内の調圧は継続した。この場合、反応ガスはプラズマ処理時のものと同じものとし、また、反応ガスの流量もプラズマ処理時のものと同じとした。また、内槽70内の排気量もプラズマ処理時と同じとし、調圧の圧力もプラズマ処理時と同じとした。
【0131】
この状態で、高周波電力の印加を止めた直後から、アノードヒータ41を下降させ、その後、基板昇降ピン52を上昇させることにより基板載置台44から基板10を離して持ち上げた。但し、アノードヒータ41を下降し終わるのに1〜2秒程度の時間を要し、基板昇降ピン52を上昇し終わるのに同じく1〜2秒程度の時間を要した。
【0132】
基板が持ち上がった後に、反応ガスの供給を止め、内槽70内の調圧も止め、内槽70および外槽20内を真空排気して高真空にした。
【0133】
その後、搬送ロボット1005’によりガラス基板10を基板搬出口23から基板搬送室1120に搬出した。その後、ガラス基板10の表面電位の測定を行った。
【0134】
(第2のシーケンス)
プラズマ処理を行うところまでは、第1のシーケンスと同じであるので、説明を省略する。
【0135】
プラズマ処理に必要な所定の時間が経過すると、高周波電力の印加を止めると同時に反応ガスの導入と排気および内槽70内の調圧を止めた状態で、高周波電力の印加を止めた直後から、アノードヒータ41を下降させ、その後、基板昇降ピン52を上昇させることにより基板載置台44から基板10を離して持ち上げた。但し、アノードヒータ41を下降し終わるのに1〜2秒程度の時間を要し、基板昇降ピン52を上昇し終わるのに同じく1〜2秒程度の時間を要した。
【0136】
基板が持ち上がった後に、内槽70および外槽20内を真空排気して高真空にした。
【0137】
これ以降の手順については第1のシーケンスと同じであり、説明を省略する。
【0138】
(第3のシーケンス)
プラズマ処理を行うところまでは、第1のシーケンスと同じであるので、説明を省略する。
【0139】
プラズマに必要な所定の時間が経過すると、高周波電力の印加を止め、反応ガスの排気を止めて内槽70内の調圧を止め、反応ガスの導入は継続した状態、高周波電力の印加を止めた直後から、アノードヒータ41を下降させ、その後、基板昇降ピン52を上昇させることにより基板載置台44から基板10を離して持ち上げた。但し、アノードヒータ41を下降し終わるのに1〜2秒程度の時間を要し、基板昇降ピン52を上昇し終わるのに同じく1〜2秒程度の時間を要した。
【0140】
基板が持ち上がった後に、反応ガスの供給を止め、内槽70および外槽20内を真空排気して高真空にした。
【0141】
これ以降の手順については第1のシーケンスと同じであり、説明を省略する。
【0142】
次に、上記第1乃至第3の各シーケンスにそれぞれ基づく第2乃至第10の実施例を説明する。
【0143】
(第2の実施例)
反応ガスとして、SiH4 またはSi26ガス(30〜100SCCM)と、N2O、CO2、COおよびO2 のうちのいずれか(300〜700SCCM)とを使用して上記第1乃至第3の各シーケンスにそれぞれ基づいて酸化シリコン膜を形成した。
【0144】
(第3の実施例)
反応ガスとして、SiH4、Si26、SiF4、SiH2Cl2およびSi26のうちのいずれか(50〜100SCCM)と、NH3、N2およびNF3 ガスのうちのいずれか(100〜400SCCM)と、キャリアガスとして、N2 、Ar、HeおよびH2 ガスのうちのいずれか(1SLM)とを使用して上記第1乃至第3の各シーケンスにそれぞれ基づいて窒化シリコン膜を形成した。
【0145】
(第4の実施例)
反応ガスとして、SiH4 またはSi26(50〜200SCCM)と、
PH3 ガス(100〜500SCCM)とを使用して上記第1乃至第3の各シーケンスにそれぞれ基づいてn+ −アモルファスシリコン膜を形成した。
【0146】
(第5の実施例)
反応ガスとして、SiH4 またはSi26(50〜200SCCM)を使用して上記第1乃至第3の各シーケンスにそれぞれ基づいてアモルファスシリコン膜を形成した。
【0147】
(第6の実施例)
反応ガスとして、F2、SF6、NF3、CF4、C26、C38、CHF3 、HCl、Cl2、BCl3およびCCl4 ガスのうちのいずれかのガス(100〜1000SCCM)と、H2、He、N2、O2、NH3およびCOガスのうちのいずれかのガス(100〜1000SCCM)とを使用して、上記第1乃至第3の各シーケンスにそれぞれ基づいて、酸化シリコン膜、窒化シリコン膜、アモルファスシリコン膜、n+ −アモルファスシリコン膜、単結晶シリコン膜および多結晶シリコン膜のうちのいずれかの膜をエッチングする処理した。なお、エッチング時の内槽70内の圧力を0.1〜10Torrに調圧し、200W〜10kWの高周波を印加した。
【0148】
(第7の実施例)
反応ガスとしてHIガス(100〜1000SCCM)を使用して、上記第1乃至第3の各シーケンスにそれぞれ基づいて、ITO膜をエッチング処理した。なお、エッチング時の内槽70内の圧力を0.1〜10Torrに調圧し、200W〜10kWの高周波を印加した。
【0149】
(第8の実施例)
反応ガスとして、HCl、Cl2、BCl3およびCCl4 ガスのうちのいずれかのガス(100〜1000SCCM)を使用して、上記第1乃至第3の各シーケンスにそれぞれ基づいてAl膜をエッチング処理した。なお、エッチング時の内槽70内の圧力を0.1〜10Torrに調圧し、200W〜10kWの高周波を印加した。
【0150】
(第9の実施例)
ガスとして、Ar、He、KrおよびXeのうちのいずれかのガス(100〜1000SCCM)を使用し、またターゲットとしてAlを用いて、上記第1乃至第3の各シーケンスにそれぞれ基づいてスパッタ処理した。なお、スパッタ時の内槽70内の圧力を0.1Torr前後に調圧し、200W〜10kWの高周波を印加した。
【0151】
(第10の実施例)
反応ガスとして、O2、NF3およびH2O のうちのいずれかのガス(100〜1000SCCM)を使用して、上記第1乃至第3の各シーケンスにそれぞれ基づいてフォトレジストのアッシング処理を行った。なお、エッチング時の内槽70内の圧力を0.1〜10Torrに調圧し、200W〜10kWの高周波を印加した。
【0152】
本発明の第2乃至第10の実施例においては、プラズマ処理後のガラス基板10の表面電位は−0.3kV以上(絶対値で0.3kV以下)に保たれており、有効に帯電除去された。
【0153】
【発明の効果】
本発明によれば、プラズマ処理装置の構造を従来と変えることなく、容易にプラズマ処理終了後の基板搬送ミスや絶縁破壊を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のプラズマCVD方法およびプラズマCVD装置を説明するための縦断面図である。
【図2】本発明の一実施の形態のプラズマCVD方法およびプラズマCVD装置を説明するための横断面図である。
【図3】本発明の一実施の形態のプラズマCVD装置に使用される基板搬送装置を説明するための平面図である。
【図4】本発明の一実施の形態のプラズマCVD装置のコントローラを説明するためのブロック図である。
【図5】本発明の一実施の形態のプラズマCVD方法およびプラズマCVD装置が適用されるLCD用枚葉式プラズマCVD装置を説明するためのブロック図である。
【図6】本発明の一実施の形態のプラズマCVD方法を説明するためのシーケンス図である。
【図7】比較のためのプラズマCVD方法を説明するためのシーケンス図である。
【符号の説明】
10…基板
20…外槽
21…基板搬入口
22、24…ゲートバルブ
23…基板搬出口
27、29…孔
30…カソード
32…カソードヒータ
34…シャワープレート
35…反応ガス分散口
37、371、372…反応ガス導入管
38…間隙
40…アノード
41…アノードヒータ
44…基板載置台
46…ヒータ駆動軸
52…基板昇降ピン
54…基板昇降ピン駆動軸
61、62、63、64、65、91、92…排気管
66…調圧弁
70…内槽
72…電極ホルダー
74…内槽外壁
76…絶縁体
82…圧力検出器
84…高周波電源
90…高真空ポンプ
96、1001、1002、1006…開閉弁
100…プラズマCVD装置
200…LCD用枚葉式プラズマCVD装置
1000…コントローラ
1003、1004…マスフローコントローラ
1005、1005’…基板搬送装置
1030…成膜処理槽
1040…統括制御部
1041…バルブ制御部
1042…ガス流量制御部
1043…圧力制御部
1044…高周波出力制御部
1045…温度制御部
1046…基板離脱制御部
1047…基板搬送制御部
1048…表示部
1049…入力部
1110、1120…基板搬送室
S1、S2…カセットスタンド
T1、T5…大気用搬送ロボット
T2、T3、T4…真空用搬送ロボット
L1、L2…ロードロック室
R1、R2、R3…成膜処理室
H…基板加熱室

Claims (2)

  1. 処理室内に反応ガスを供給し、前記処理室内の前記反応ガスに高周波を印加して発生させたプラズマを利用して前記処理室内の基板載置台に載置された基板のプラズマ処理を行う工程と、
    前記高周波の印加を止め、前記高周波の印加を止めた後、前記処理室内に前記反応ガスの供給を続けながら、前記基板を前記基板載置台から離脱させる工程と、
    その後、前記基板を前記処理室から搬出する工程と、
    を有することを特徴とするプラズマ処理方法。
  2. 基板にプラズマ処理を施す処理室と、
    前記処理室内に高周波を印加可能な高周波印加用電極と、
    前記処理室内に設けられた基板載置手段と、
    前記処理室内に連通するガス供給管と、
    前記処理室内に連通する排気管と、
    前記基板載置手段から前記基板を離脱させる基板離脱手段と、
    前記ガス供給管により前記処理室内にプラズマ処理用反応ガスを供給すると共に前記排気管より前記ガスを排気しつつ前記電極により前記反応ガスに高周波を印加して前記基板載置手段に載置された前記基板を所定時間プラズマ処理し、次いで前記高周波の印加を止め、前記高周波の印加を止めた後も、前記処理室内に前記ガス供給管により前記反応ガスの供給を続けながら、前記基板離脱手段により前記基板を前記基板載置手段から離脱させる様制御するコントローラと、
    を有することを特徴とするプラズマ処理装置。
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