JPH09235676A - プラズマ処理方法およびプラズマ処理装置 - Google Patents

プラズマ処理方法およびプラズマ処理装置

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JPH09235676A
JPH09235676A JP8356974A JP35697496A JPH09235676A JP H09235676 A JPH09235676 A JP H09235676A JP 8356974 A JP8356974 A JP 8356974A JP 35697496 A JP35697496 A JP 35697496A JP H09235676 A JPH09235676 A JP H09235676A
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gas
substrate
gas atmosphere
plasma processing
plasma
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Masato Terasaki
昌人 寺崎
Kazunori Tsutsuguchi
和典 筒口
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Kokusai Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】プラズマ処理終了後の基板搬送ミスや絶縁破壊
を防止できるプラズマ処理方法を提供する。 【解決手段】基板10を基板載置台44上に載置し、内
槽70内を排気する一方で、反応ガス導入管37から反
応ガスSiH4 、およびN2 Oを内槽70内に導入して
内槽70内を30〜100Paの圧力に調圧しつつ、高
周波電力を印加してプラズマを発生させて基板10上に
SiO2 膜の成膜を行なう。成膜に必要な時間が経過す
ると、高周波電力の印加は止め、反応ガスの導入、排
気、内槽70内の調圧は継続する。この状態で、アノー
ドヒータ41を下降させ、基板昇降ピン52を上昇させ
て基板載置台44から基板10を持ち上げる。基板10
が持ち上がった後に、反応ガスの供給および内槽70内
の調圧を止め、内槽70、外槽20内を高真空にする。
その後、基板10を基板搬出口23から搬出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプラズマ処理方法お
よびプラズマ処理装置に関し、特に、半導体素子や液晶
表示素子(LCD)の製造に使用されるプラズマCVD
(Chemical Vapor Depositio
n)法およびプラズマCVD装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のプラズマCVD法においては、例
えば、処理室内を所定のガスにより所定の圧力に調圧し
つつ高周波電源によりカソード、アノード間に高周波電
力を印加してプラズマを発生させてアノード側の基板載
置台上に載置された基板に成膜を行い、成膜に必要な所
定の時間が経過すると、高周波電力の印加と反応ガスの
導入と処理室内の調圧とを同時に止めて処理室内を高真
空状態となるように排気し、処理室内が所定の真空度に
到達した後に、基板載置台から基板を離して持ち上げ、
その後、搬送ロボットにより基板を処理室から搬出して
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、成膜
後、上述した従来のプラズマCVD法のシーケンスによ
って基板を搬送すると、基板搬送時に、基板が近接する
カソードに付着したままであったり、基板がカソードに
一旦付着し、その後基板載置台に落ちてきたり、また、
落ちてきて基板が割れてしまったりして、基板搬送ミス
を起こすことがあった。また、基板が近くの接地されて
いる場所とスパークを起こす場合があり、その結果、成
膜した膜やデバイスパターンが飛ばされてしまってパタ
ーン欠落が生じ、それにより絶縁されていた場所が破壊
されるいわゆる絶縁破壊が起こる場合もあった。このよ
うに、基板搬送ミスや絶縁破壊が発生する場合があるの
で、従来のプラズマCVD法のシーケンスでは、安定し
て成膜プロセス処理ができなかった。
【0004】従って、本発明の目的は、プラズマ処理終
了後の基板搬送ミスや絶縁破壊を防止できるプラズマ処
理方法およびプラズマ処理装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
の結果、上記基板搬送ミスや絶縁破壊が、成膜中のプラ
ズマ放電により基板に生じた帯電電荷や、基板を基板載
置台から離すときに起こる剥離帯電によって基板に生じ
た帯電電荷が原因となって引き起こされていると考える
に至った。すなわち、基板は、成膜中のプラズマ放電に
より基板載置台上において既に帯電しているが、基板を
高真空中で基板載置台から離して持ち上げると、剥離帯
電が生じ、基板の帯電電位はさらに大きくなる。なお、
この剥離帯電による帯電電位は、基板持ち上げの速度が
大きければ大きいほど大きくなり、速度が小さければそ
の分抑制される。このように、プラズマにより基板が帯
電し、剥離帯電により基板の帯電電位が大きくなるの
で、静電気により、基板搬送時に、基板が近接するカソ
ードに付着したままであったり、基板がカソードに一旦
付着し、その後基板載置台に落ちてきたり、また、落ち
てきて基板が割れてしまったりして、基板搬送ミスを起
こしていた。また、基板に帯電した電荷は、どこか近く
の接地されている場所に逃げようとするので、基板が近
くの接地されている場所とスパークを起こし、その結
果、成膜した膜やデバイスパターンが飛ばされてしまっ
てパターン欠落が生じ、それにより絶縁されていた場所
が破壊されるいわゆる絶縁破壊が起こっていた。
【0006】本発明は以上の知見に基づいてなされたも
のであり、請求項1によれば、処理室内のガスに高周波
を印加して発生させたプラズマを利用して前記処理室内
の基板載置台に載置された基板のプラズマ処理を行う工
程と、前記高周波の印加を止めた後、前記処理室内にお
いて前記基板を所定のガス雰囲気中に所定の時間晒す工
程と、その後、前記基板を前記処理室から搬出する工程
と、を有することを特徴とするプラズマ処理方法が提供
される。
【0007】高周波の印加を止めた後、処理室内におい
て基板を所定のガス雰囲気中に所定の時間晒すことによ
り、プラズマ処理中にプラズマ放電により基板に生じた
帯電電荷が除去されると本発明者らは考えている。
【0008】また、請求項2によれば、前記基板を前記
所定のガス雰囲気中に晒す前記工程が、前記所定のガス
雰囲気中で前記基板の帯電を除去する工程であることを
特徴とする請求項1記載のプラズマ処理方法が提供され
る。
【0009】また、請求項3によれば、前記基板を前記
所定のガス雰囲気中に晒す前記工程が、前記所定のガス
雰囲気中で前記基板を前記基板載置台から離す工程を含
んでいることを特徴とする請求項1記載のプラズマ処理
方法が提供される。このように所定のガス雰囲気中で基
板を基板載置台から離せば、剥離帯電が除去、抑制また
は防止されると本発明者らは考えている。
【0010】また、請求項4によれば、前記基板を前記
所定のガス雰囲気中に晒す前記工程が、前記処理室内に
おいて前記基板を前記基板載置台に載置した状態で、前
記基板を前記所定のガス雰囲気中に前記所定の時間晒す
工程であり、その後、前記処理室内において前記基板を
前記基板載置台から離す工程をさらに有することを特徴
とする請求項1記載のプラズマ処理方法が提供される。
【0011】また、請求項5によれば、前記基板を前記
基板載置台から離す前記工程を、第2の所定のガス雰囲
気中で行うことを特徴とする請求項4記載のプラズマ処
理方法が提供される。
【0012】また、請求項6によれば、前記第2の所定
のガス雰囲気のガスが前記所定の雰囲気のガスと同じで
あることを特徴とする請求項5記載のプラズマ処理方法
が提供される。
【0013】この場合には、好ましくは、基板を基板載
置台に載置した状態で基板を所定のガス雰囲気中に所定
の時間晒した後、連続して、同じガス雰囲気中で基板を
基板載置台から離す。
【0014】また、請求項7によれば、前記基板を前記
所定のガス雰囲気中に晒す前記工程が、前記高周波の印
加を止めた直後に前記処理室内において前記基板を前記
所定のガス雰囲気中に前記所定の時間晒す工程であるこ
とを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のプラ
ズマ処理方法が提供される。
【0015】また、請求項8によれば、前記基板のプラ
ズマ処理を行う前記工程が、前記処理室内にガスを流入
すると共に前記処理室からガスを排気して前記処理室内
を所定の圧力に制御しつつ、前記処理室内のガスに高周
波を印加して発生させたプラズマを利用して前記処理室
内の前記基板載置台に載置された前記基板のプラズマ処
理を行う工程であり、前記基板を所定のガス雰囲気中に
晒す前記工程が、前記プラズマ処理後前記高周波の印加
を止め、前記処理室内に流入するガスのうち少なくとも
1つのガスの流入を前記高周波の印加を止めた後も継続
しつつ前記処理室内において前記基板を前記所定のガス
雰囲気中に前記所定の時間晒す工程であることを特徴と
する請求項1乃至7のいずれかに記載のプラズマ処理方
法が提供される。
【0016】このようにすれば、高周波の印加を止める
だけ、あるいは、高周波の印加を止めると共に不必要な
ガスの供給を止めるだけでよく、成膜に使用したガスを
他のガスに切り替える必要がなくなるから、ガスの切り
替えに伴うロス時間が発生することが防止される。ま
た、処理室や基板に接するガス種はプラズマ処理時と同
じであるので、汚染という心配がなくなり、さらに、次
のプラズマ処理も再現性良く行えるようになる。なお、
ガス雰囲気の圧力も、成膜時と同じにすることが好まし
い。
【0017】また、請求項9によれば、前記処理室内に
流入するガスのうち少なくとも1つのガスの流入を継続
しつつ前記基板を前記所定のガス雰囲気中に晒す前記工
程が、前記プラズマ処理後前記高周波の印加を止め、前
記プラズマ処理時に前記処理室内に流入するガスのうち
すべてのガスの流入を前記高周波の印加を止めた後も継
続しつつ前記処理室内において前記基板を前記所定のガ
ス雰囲気中に前記所定の時間晒す工程であることを特徴
とする請求項8記載のプラズマ処理方法が提供される。
【0018】このようにすれば、高周波の印加を止める
だけでよくなり、操作が簡単なものとなる。さらに、ガ
ス雰囲気の圧力も、成膜時と同じにすれば、操作がなお
さら簡単なものとなる。
【0019】また、請求項10によれば、前記所定のガ
ス雰囲気および前記第2の所定のガス雰囲気が、前記処
理室内においてガスを流し続けるガス雰囲気であること
を特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載のプラズ
マ処理方法が提供される。
【0020】また、請求項11によれば、前記所定のガ
ス雰囲気および前記第2の所定のガス雰囲気が、前記処
理室からの排気を止めたガス雰囲気であることを特徴と
する請求項1乃至9のいずれかに記載のプラズマ処理方
法が提供される。
【0021】また、請求項12によれば、前記所定のガ
ス雰囲気および前記第2の所定のガス雰囲気が、圧力制
御されたガス雰囲気であることを特徴とする請求項1乃
至11のいずれかに記載のプラズマ処理方法が提供され
る。
【0022】また、請求項13によれば、前記所定のガ
ス雰囲気および前記第2の所定のガス雰囲気が、プラズ
マ処理時と同圧力に制御されたガス雰囲気であることを
特徴とする請求項12記載のプラズマ処理方法が提供さ
れる。
【0023】また、請求項14によれば、前記所定のガ
ス雰囲気および前記第2の所定のガス雰囲気が、プラズ
マ処理時と同流量に制御されたガスを流すガス雰囲気で
あることを特徴とする請求項1乃至13のいずれかに記
載のプラズマ処理方法が提供される。このようにすれ
ば、ガスの操作が容易となる。
【0024】また、請求項15によれば、前記所定のガ
ス雰囲気および前記第2の所定のガス雰囲気が、圧力を
0.2乃至1.5Torrに制御されたガス雰囲気であ
ることを特徴とする請求項12乃至14のいずれかに記
載のプラズマ処理方法が提供される。なお、この圧力
は、プラズマ処理がプラズマCVDである場合、そのな
かでもプラズマCVD法による酸化シリコンの成膜であ
る場合に、特に好ましい範囲である。
【0025】また、請求項16によれば、前記所定のガ
ス雰囲気および前記第2の所定のガス雰囲気が、プラズ
マ処理時に使用したガスのうちの1種類以上のガスから
なることを特徴とする請求項1乃至15のいずれかに記
載のプラズマ処理方法が提供される。
【0026】このようにすれば、処理室や基板に接する
ガス種はプラズマ処理時と同じであるので、汚染という
心配がなくなり、さらに、次のプラズマ処理も再現性良
く行えるようになる。なお、ガス雰囲気の圧力も、成膜
時と同じにすることが好ましい。
【0027】また、請求項17によれば、前記所定のガ
ス雰囲気および前記第2の所定のガス雰囲気が、少なく
とも1種類の還元性ガスを含むガス雰囲気であることを
特徴とする請求項1乃至16のいずれかに記載のプラズ
マ処理方法が提供される。このような還元性ガスとして
は、NH3 、PH3 、H2 、SiH4 等が好適に使用さ
れる。
【0028】また、請求項18によれば、前記所定のガ
ス雰囲気および前記第2の所定のガス雰囲気が、酸素原
子をその構造式中に有するガスを少なくとも一種類含む
ガス雰囲気であることを特徴とする請求項1乃至17の
いずれかに記載のプラズマ処理方法が提供される。酸素
原子をその構造式中に有するガスとしては、例えば、N
2 Oが挙げられる。
【0029】また、請求項19によれば、前記プラズマ
処理が、プラズマCVD法による前記基板上への成膜で
あることを特徴とする請求項1乃至18のいずれかに記
載のプラズマ処理方法が提供される。
【0030】なお、プラズマCVD法により成膜される
膜としては、例えば、LCDの製造では、SiO2 膜、
SiN膜、アモルファスシリコン膜、n+ −アモルファ
スシリコン膜等が挙げられる。このなかでも、特に、S
iO2 膜とSiN膜の成膜の場合に本発明は特に顕著な
効果がある。なお、LCD製造の場合には、基板として
は主にガラス基板が用いられる。また、本発明は半導体
素子の製造にも適用され、この場合には、基板としては
主としてSiウェーハが用いられる。
【0031】また、請求項20によれば、前記プラズマ
処理がプラズマCVD法による前記基板上への成膜であ
り、前記所定のガス雰囲気および前記第2の所定のガス
雰囲気が、成膜された膜の成分原子をその構造式中に含
むガスからなる雰囲気であることを特徴とする請求項1
乃至19のいずれかに記載のプラズマ処理方法が提供さ
れる。
【0032】このように、成膜された膜の成分原子をそ
の構造式中に含むガスからなる雰囲気中に基板を晒せ
ば、処理室及び基板に接するのは、成膜時と同種のガス
成分であるので、汚染という心配が少なくまたはなくな
り、また次のプラズマ処理も再現性の良いものとするこ
とができる。
【0033】また、請求項21によれば、前記プラズマ
処理がプラズマCVD法による酸化シリコン膜の成膜で
あり、前記所定のガス雰囲気および前記第2の所定のガ
ス雰囲気が、Si原子をその構造式中に有するガス、酸
素原子をその構造式中に有するガスならびにSi原子お
よび酸素原子をその構造式中に有するガスのうち少なく
とも1種類以上のガスからなる雰囲気であることを特徴
とする請求項20記載のプラズマ処理方法が提供され
る。
【0034】また、請求項22によれば、前記プラズマ
処理がプラズマCVD法による窒化シリコン膜の成膜で
あり、前記所定のガス雰囲気および前記第2の所定のガ
ス雰囲気が、Si原子をその構造式中に有するガス、窒
素原子をその構造式中に有するガスならびにSi原子お
よび窒素原子をその構造式中に有するガスのうち少なく
とも1種類以上のガスからなる雰囲気であることを特徴
とする請求項20記載のプラズマ処理方法が提供され
る。
【0035】また、請求項23によれば、前記プラズマ
処理が、プラズマCVD法による13族または15族の
不純物がドーピングされたアモルファスシリコン膜の成
膜であり、前記所定のガス雰囲気および前記第2の所定
のガス雰囲気が、前記アモルファスシリコン膜が13族
の不純物がドーピングされたアモルファスシリコン膜で
ある場合には、Si原子をその構造式中に有するガス、
13族の原子をその構造式中に有するガスならびにSi
原子および13族の原子をその構造式中に有するガスの
うち少なくとも1種類以上のガスからなる雰囲気であ
り、前記アモルファスシリコン膜が15族の不純物がド
ーピングされたアモルファスシリコン膜である場合に
は、Si原子をその構造式中に有するガス、15族の原
子をその構造式中に有するガスならびにSi原子および
15族の原子をその構造式中に有するガスのうち少なく
とも1種類以上のガスからなる雰囲気であることを特徴
とする請求項請求項20記載のプラズマ処理方法が提供
される。
【0036】13族の不純物としては、例えばBが挙げ
られ、この場合には、13族の原子をその構造式中に有
するガスとしては、B26等が好ましく用いられる。
【0037】15族の不純物としては、例えばPやAs
が挙げられ、この場合には、15族の原子をその構造式
中に有するガスとしては、PH3 やAsH3 等が好まし
く用いられる。
【0038】また、請求項24によれば、前記プラズマ
処理が、プラズマCVD法によるn型のアモルファスシ
リコン膜の成膜であり、前記所定のガス雰囲気および前
記第2の所定のガス雰囲気が、Si原子をその構造式中
に有するガス、燐原子をその構造式中に有するガスなら
びにSi原子および燐原子をその構造式中に有するガス
のうち少なくとも1種類以上のガスからなる雰囲気であ
ることを特徴とする請求項20または23記載のプラズ
マ処理方法が提供される。
【0039】燐原子をその構造式中に有するガスとして
は、好ましくはPH3 が用いられる。また、この方法
は、特にn+ 型のアモルファスシリコン膜の成膜に好適
に用いられる。
【0040】また、請求項25によれば、前記プラズマ
処理が、プラズマCVD法によるアモルファスシリコン
膜の成膜であり、前記所定のガス雰囲気および前記第2
の所定のガス雰囲気が、Si原子をその構造式中に有す
るガスからなる雰囲気であることを特徴とする請求項2
0記載のプラズマ処理方法が提供される。
【0041】また、請求項26によれば、前記所定のガ
ス雰囲気および前記第2の所定のガス雰囲気が、不活性
ガスまたは水素ガスをさらに含むことを特徴とする請求
項20乃至25のいずれかに記載のプラズマ処理方法が
提供される。
【0042】このように、本発明は、原料ガスとして、
不活性ガスまたは水素ガスによって希釈された反応ガス
を用いた場合にも有効に適用される。なお、不活性ガス
としては、N2 ガスやHe、Ne、Ar、Kr、Xe等
の希ガスが用いられる。
【0043】また、請求項27によれば、Si原子をそ
の構造式中に有する前記ガスが、Sin2n+2 (nは1
以上の整数)で表されるガスであることを特徴とする請
求項21乃至26のいずれかに記載のプラズマ処理方法
が提供される。
【0044】例えば、Si原子をその構造式中に有する
ガスが、SiH4 である場合、高周波の印加を止めた
後、SiH4 雰囲気のままとしても良いが、Si26
Si38に切り替えても良く、これらのガスはSin
2n+2 の構造式で表されるガスである。
【0045】また、請求項28によれば、前記所定のガ
ス雰囲気および前記第2の所定のガス雰囲気が、H2
スをさらに含むことを特徴とする請求項27記載のプラ
ズマ処理方法が提供される。
【0046】例えば、成膜用のガスが、Sin2n+2
構造式からなるガスの場合、Siは成膜に寄与し、H原
子の一部はH2 になり排気される。従ってSin2n+2
の構造式からなるガスにH2 ガスを添加しても何等差し
障りはない。
【0047】また、請求項29によれば、Si原子をそ
の構造式中に有する前記ガスが、SiF4 、SiH2
2およびSi26からなる群より選ばれる1以上のガ
スであることを特徴とする請求項22記載のプラズマ処
理方法が提供される。
【0048】窒化シリコン膜の成膜には、SiF4 、S
iH2Cl2またはSi26を使用することができ、その
場合には、Si原子をその構造式中に有するガスとし
て、SiF4 、SiH2Cl2およびSi26からなる群
より選ばれる1以上のガスが好ましく用いられる。
【0049】また、請求項30によれば、酸素原子をそ
の構造式中に有する前記ガスが、N2O 、CO2 、CO
およびO2 からなる群より選ばれる1以上のガスである
ことを特徴とする請求項21記載のプラズマ処理方法が
提供される。
【0050】酸化シリコン膜の成膜には、N2O 、CO
2 、COまたはO2 が好適に用いられるので、その場合
には、酸素原子をその構造式中に有するガスとして、N
2O、CO2 、COおよびO2 からなる群より選ばれる
1以上のガスが好ましく用いられる。
【0051】また、請求項31によれば、窒素原子をそ
の構造式中に有する前記ガスが、NH3 、N2 およびN
3 からなる群より選ばれる1以上のガスであることを
特徴とする請求項22記載のプラズマ処理方法が提供さ
れる。
【0052】窒化シリコン膜の成膜には、NH3 、N2
またはNF3 が好適に用いられるので、その場合には、
窒素原子をその構造式中に有するガスとして、NH3
2およびNF3 からなる群より選ばれる1以上のガス
が好ましく用いられる。
【0053】また、請求項32によれば、燐原子をその
構造式中に有する前記ガスが、PH3 であることを特徴
とする請求項24記載のプラズマ処理方法が提供され
る。
【0054】n型のドーパントとしてPが好適に用いら
れるので、その場合には、燐原子をその構造式中に有す
るガスとして、PH3 が好ましく用いられる。
【0055】また、請求項33によれば、前記高周波の
印加を止めた後、前記所定のガス雰囲気に更に希ガスを
加えることを特徴とする請求項1乃至32のいずれかに
記載のプラズマ処理方法が提供される。
【0056】また、請求項34によれば、前記プラズマ
処理が、酸化シリコン膜、窒化シリコン膜、アモルファ
スシリコン膜、n+ −アモルファスシリコン膜、単結晶
シリコン膜および多結晶シリコン膜のうちのいずれかの
膜を、F原子をその構造式中に有するガスと、H2 、H
e、N2 、O2 、NH3 およびCOからなる群より選ば
れる1種類以上のガスとからなるガスに高周波を印加し
て発生させたプラズマを利用してエッチングする処理で
あり、前記所定のガス雰囲気および前記第2の所定のガ
ス雰囲気が、F原子をその構造式中に有するガス、H
2 、He、N2 、O2 、NH3 およびCOからなる群よ
り選ばれる1以上のガスからなるガス雰囲気であること
を特徴とする請求項1乃至16のいずれかに記載のプラ
ズマ処理方法が提供される。
【0057】F原子をその構造式中に有するガスとして
は、F2、SF6、NF3、CF4、C26、C38、CH
3 が好適に用いられ、エッチング処理では、好ましく
は前記F原子をその構造式中に有するガスに、H2、H
e、N2、O2、NH3およびCOのうちのいずれかのガ
スを添加して処理が行われるので、前記所定のガス雰囲
気および前記第2の所定のガス雰囲気を、F原子をその
構造式中に有するガス、H2 、He、N2 、O2 、NH
3 およびCOからなる群より選ばれる1以上のガスから
なるガス雰囲気とすることが好ましい。
【0058】また、請求項35によれば、前記プラズマ
処理が、酸化シリコン膜、窒化シリコン膜、アモルファ
スシリコン膜、n+ −アモルファスシリコン膜、単結晶
シリコン膜および多結晶シリコン膜のうちのいずれかの
膜を、Cl原子をその構造式中に有するガスと、H2
He、N2 、O2 、NH3 およびCOからなる群より選
ばれる1種類以上のガスとからなるガスに高周波を印加
して発生させたプラズマを利用してエッチングする処理
であり、前記所定のガス雰囲気および前記第2の所定の
ガス雰囲気が、Cl原子をその構造式中に有するガス、
2 、He、N2 、O2 、NH3 およびCOからなる群
より選ばれる1以上のガスからなるガス雰囲気であるこ
とを特徴とする請求項1乃至16のいずれかに記載のプ
ラズマ処理方法が提供される。
【0059】Cl原子をその構造式中に有するガスと
は、HCl、Cl2、BCl3、CCl4 が好適に用いら
れ、エッチング処理では前記Cl原子をその構造式中に
有するガスに、H2、He、N2、O2、NH3およびCO
のうちのいずれかのガスを添加して処理が行われるの
で、前記所定のガス雰囲気および前記第2の所定のガス
雰囲気を、Cl原子をその構造式中に有するガス、H
2 、He、N2 、O2 、NH3 およびCOからなる群よ
り選ばれる1以上のガスからなるガス雰囲気とすること
が好ましい。
【0060】また、請求項36によれば、前記プラズマ
処理が、ITO(Indium Tin Oxide)
膜を、HIガスに高周波を印加して発生させたプラズマ
を利用してエッチングする処理であり、前記所定のガス
雰囲気および前記第2の所定のガス雰囲気が、HIガス
雰囲気であることを特徴とする請求項1乃至16のいず
れかに記載のプラズマ処理方法が提供される。
【0061】また、請求項37によれば、前記プラズマ
処理が、Al膜を、HCl、Cl2 、BCl3 およびC
Cl4 からなる群より選ばれる1種類以上のガスからな
るガスに高周波を印加して発生させたプラズマを利用し
てエッチングする処理であり、前記所定のガス雰囲気お
よび前記第2の所定のガス雰囲気が、HCl、Cl2
BCl3 およびCCl4 からなる群より選ばれる1以上
のガスからなるガス雰囲気であることを特徴とする請求
項1乃至16のいずれかに記載のプラズマ処理方法が提
供される。
【0062】また、請求項38によれば、前記プラズマ
処理が、Ar、He、KrおよびXeからなる群より選
ばれる1種類以上のガスからなるガスに高周波を印加し
て発生させたプラズマを利用するスパッタ処理であり、
前記所定のガス雰囲気および前記第2の所定のガス雰囲
気が、Ar、He、Kr、Xeからなる群より選ばれる
1以上のガスからなるガス雰囲気であることを特徴とす
る請求項1乃至16のいずれかに記載のプラズマ処理方
法が提供される。
【0063】また、請求項39によれば、前記プラズマ
処理が、フォトレジストを、O2 、NF3 およびH2
からなる群より選ばれる1種類以上のガスからなるガス
に高周波を印加して発生させたプラズマを利用してアッ
シングする処理であり、前記所定のガス雰囲気および前
記第2の所定のガス雰囲気が、O2 、NF3 およびH2
O からなる群より選ばれる1以上のガスからなるガス
雰囲気であることを特徴とする請求項1乃至16のいず
れかに記載のプラズマ処理方法が提供される。
【0064】また、請求項40によれば、基板にプラズ
マ処理を施す処理室と、前記処理室内に高周波を印加可
能な高周波印加用電極と、前記処理室内に設けられた基
板載置手段と、前記処理室内に連通するガス供給管と、
前記処理室内に連通する排気管と、前記ガス供給管によ
り前記処理室内にプラズマ処理用ガスを供給すると共に
前記排気管より前記ガスを排気しつつ前記処理室内を所
定の減圧に制御しながら前記電極により前記ガスに高周
波を印加して前記基板載置台に載置された基板を所定時
間プラズマ処理し、次いで前記高周波の印加を止め、そ
の後、前記プラズマ処理時に使用したプラズマ処理用ガ
スの構造式中に含まれる原子がその構造式中に含まれる
ガスを流す様制御するコントローラと、を有することを
特徴とするプラズマ処理装置が提供される。
【0065】また、請求項41によれば、前記高周波印
加用電極が、前記処理室内に互いに平行に設けられた平
行平板型の2つの電極であり、前記基板載置手段が前記
2つの電極のうちの一方に設けられ、または前記基板載
置手段が前記2つの電極のうちの前記一方の電極である
ことを特徴とする請求項40記載のプラズマ処理装置が
提供される。
【0066】また、請求項42によれば、前記基板載置
手段から前記基板を離脱させる基板離脱手段を更に有
し、前記コントローラが、前記高周波の印加を止めた
後、プラズマ処理時に使用したプラズマ処理用ガスの構
造式中に含まれる原子がその構造式中に含まれるガスを
所定時間流した後、基板離脱手段により前記基板を前記
基板載置手段から離脱する様制御するコントローラであ
ることを特徴とする請求項40または41記載のプラズ
マ処理装置が提供される。
【0067】また、請求項43によれば、前記基板載置
手段から前記基板を離脱させる基板離脱手段を更に有
し、前記コントローラが、前記高周波の印加を止めた後
においても、プラズマ処理時に使用した前記プラズマ処
理用ガスを継続して前記ガス供給管により前記処理室内
に供給し続けると共に、前記高周波の印加を止めた直後
からまたは前記高周波の印加を止めてから所定の時間経
過した後に、前記基板離脱手段により前記基板を前記基
板載置手段から離脱する様制御するコントローラである
ことを特徴とする請求項40または41記載のプラズマ
処理装置が提供される。
【0068】
【発明の実施の形態】次に本発明の一実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0069】図1、図2はそれぞれ本発明の一実施の形
態を説明するためのプラズマCVD装置の縦断面図およ
び横断面図であり、図3は、本発明の一実施の形態のプ
ラズマCVD装置に使用される基板搬送装置を説明する
ための平面図である。
【0070】本実施の形態のプラズマCVD装置100
は、成膜処理槽1030と、その両側の基板搬送室11
10、1120とを備えている。成膜処理槽1030
は、外槽20と内槽70とを備える2槽構造となってい
る。内槽70が成膜処理室として機能する。内槽70内
には、カソード30とアノード40とが設けられてい
る。カソード30は、カソードヒータ32とシャワープ
レート34と反応ガス導入管37とを備えている。
【0071】反応ガス導入管37は使用ガスの種類によ
り適宜分岐されるが、本実施の形態では、2つの反応ガ
ス導入管371、372に分岐されており、反応ガス導
入管371、372には開閉弁1001、1002なら
びにマスフローコントローラ1003、1004がそれ
ぞれ設けられている。これにより、反応ガスの選択を
し、且つ流量制御しながら内槽70内へ反応ガスを導入
している。
【0072】カソードヒータ32はシート状の抵抗加熱
式ヒータ線31とアルミニウム部材33とからなってい
る。シャワープレート34には複数の反応ガス分散口3
5が設けられている。カソードヒータ32とシャワープ
レート34との間には、間隙38が形成されている。
【0073】アノード40はアノードヒータ41とアノ
ードヒータ41上に設けられた基板載置台44とを備え
ている。アノードヒータ41はシート状の抵抗加熱式ヒ
ータ線42とアルミニウム部材43とからなっている。
【0074】カソード30には高周波電源84が接続さ
れており、アノード40は接地されている。
【0075】外槽20の上板26にはSUS製の電極ホ
ルダー72が固定されている。電極ホルダー72の内側
には石英からなる絶縁体76が電極ホルダー72によっ
て固定されている。絶縁体76の内側には上述したカソ
ード30が設けられており、カソード30は絶縁体76
によって外槽20と絶縁されている。
【0076】アノードヒータ41の周囲上にはインコネ
ル製、アルミニウム製またはSUS製の内槽外壁74が
電極ホルダー72と対応して設けられている。
【0077】アノードヒータ41はヒータ駆動軸46に
固定されており、ヒータ駆動軸46を上下させることに
よって上下する。なお、ヒータ駆動軸46はエアシリン
ダ47を上下させることによって上下する。
【0078】アノードヒータ41が上昇すると、その上
に設けられた内槽外壁74も上昇し、電極ホルダ72と
当接する。
【0079】アノードヒーター41には、排気管61、
62が設けられている。排気配管61は、外槽20の底
板28に設けられた孔27および排気管63内に挿入さ
れている。排気配管62は、外槽20の底板28に設け
られた孔29および排気管64内に挿入されている。排
気管61と底板28の孔27の内壁および排気管63の
内壁との間には隙間があり、排気管62と底板28の孔
29の内壁および排気管64の内壁との間にも隙間があ
る。排気管63、64は排気管65を介して高真空ポン
プ90に接続されている。また、排気管65の途中には
調圧弁66が設けられ、調圧弁66の下流には開閉弁1
006が設けられている。成膜時には、後に説明する開
閉弁96を閉じ開閉弁1006を開いて、内槽70内を
排気管61、63、62、64、65を介して排気し、
外槽20も排気管61と底板28の孔27の内壁および
排気管63の内壁との間の隙間、排気管62と底板28
の孔29の内壁および排気管64の内壁との間の間隙、
排気管63、64、65を介して排気する。排気管65
の途中には調圧弁66が設けられているので、内槽70
内および外槽20内は所定の圧力に調圧される。プラズ
マCVD装置100の圧力は外槽20の上板26に設け
られた圧力計82によって測定する。
【0080】なお、このように、外槽20と内槽70と
の間を真空にするので、内槽70の放熱が抑制され、そ
の結果、内槽70をホットウォール状態に維持すること
ができるので、内槽70の内壁に剥離しやすい生成物が
発生せず、パーティクルの発生を防止できる。
【0081】また、外槽20には、排気管92が設けら
れており、排気管92は排気管91を介して高真空ポン
プ90に接続されている。排気管92の途中には開閉弁
96が設けられている。成膜時以外の基板搬送動作中等
の場合には、開閉弁1006を閉じ、開閉弁96を開
き、外槽20内を排気管92、91を介して排気する。
【0082】基板載置台44上に載置された基板10
は、基板昇降ピン52によって基板載置台44から離さ
れ、昇降される。なお、基板昇降ピン52は基板昇降ピ
ン駆動軸54に取り付けられており、基板昇降ピン駆動
軸54を上下させることにより上下する。
【0083】外槽20の側面121、123には基板搬
入口21、基板搬出口23がそれぞれ設けられている。
基板搬入口21にはゲートバルブ22が設けられ、基板
搬出口23にはゲートバルブ24が設けられている。
【0084】基板搬送室1110、1120には、基板
搬入口21、基板搬出口23をそれぞれ通して基板を搬
送する基板搬送装置1005、1005’がそれぞれ設
けられ、基板処理を行う内槽70内の基板載置台44と
別の処理槽(図示せず。)内の基板載置部等との間で基
板搬送が行われる。
【0085】本実施の形態の基板搬送装置1005(1
005’)は、多間接ロボットの例であり、ロボットア
ーム1027(1027’)が駆動部1023(102
3’)に回転軸1026(1026’)で連結してい
る。連結アーム1027(1027’)の詳細を述べる
と、基板載置部1020(1020’)と第1の搬送ア
ーム1021(1021’)が回転軸1024(102
4’)で連結されており、第1の搬送アーム1021
(1021’)と第2の搬送アーム1022(102
2’)は回転軸1025(1025’)で連結してお
り、第2の搬送アーム1022(1022’)と駆動部
1023(1023’)とは回転軸1026(102
6’)で連結している。
【0086】第1の搬送アーム1021(1021’)
内と第2の搬送アーム1022(1022’)内におい
ては、回転軸1024(1024’)、1025(10
25’)および回転軸1026(1026’)にプーリ
ー(図示せず。)がそれぞれ連結しており、夫々のプー
リーには、ベルト(図示せず。)を介して駆動力が伝わ
る様になっている。また夫々のプーリーの径方向の大き
さの比を調節すれば、図に示す様にロボットアーム10
27(1027’)の伸延動作や収縮動作が可能とな
る。
【0087】また駆動部1023(1023’)内には
ロボットアーム1027(1027’)の伸延/収縮動
作を駆動する駆動モータ(図示せず。)が回転軸102
6(1026’)に連結しており、この駆動モータを回
転軸1026(1026’)とは無関係に回転させるこ
とにより、ロボットアーム1027(1027’)を回
転させ、ロボットアーム1027(1027’)の伸延
/収縮方向を変更することができる。
【0088】図4は、本発明の一実施の形態のプラズマ
CVD装置のコントローラを説明するためのブロック図
である。
【0089】コントローラ1000においては、統括制
御部1040に所要の機能に応じてバルブ制御部104
1、ガス流量制御部1042、圧力制御部1043、高
周波出力制御部1044、温度制御部1045、基板離
脱制御部1046、基板搬送制御部1047が連絡され
ており、装置の制御状況や、設定状況等を作業者が目視
で確認する表示部1048、制御状況の変更や設定値の
変更をする入力部1049も連絡されている。尚、入力
部1049は、作業者が手入力するキーボードであって
も良く、またフロッピーディスクやICカード等の記憶
媒体を自動読み取りする装置であっても良い。
【0090】バルブ制御部1041は、開閉弁100
1、1002と連絡し、ガス導入管371、372の開
閉状態を制御することによって、ガスを選択的に流すこ
とが可能となる。更に、開閉弁1006、96と連絡
し、排気管65、92の開閉状態をそれぞれ制御するこ
とが可能となる。更にゲートバルブ22、24と連絡
し、基板搬入口22、基板搬出口24の開閉状態を制御
することが可能である。
【0091】ガス流量制御部1042はマスフローコン
トローラ1003、1004と連絡しており、マスフロ
ーコントローラ1003、1004内のバルブ開度をそ
れぞれ制御することによって、単位時間当たりに流すガ
ス量を制御することができる。
【0092】圧力制御部1043は調圧弁66、圧力検
出器82と連絡しており、圧力検出器82からの圧力検
出結果に基づいて調圧弁66内のバルブ開度を制御する
ことによって、単位時間当たりに排気する量を制御する
ことができる。
【0093】高周波出力制御部1044は、高周波電源
84に連絡し、高周波電源84からの高周波電力量を制
御し、また高周波の印加のオン、オフも制御している。
【0094】温度制御部1045はヒータ線42及びア
ノードヒータ41の温度検出をしている図中省略の熱電
対と連絡しており、ヒータ温度を設定し、熱電対からの
検出結果と比較し、ヒータに供給する電力量を制御して
いる。
【0095】基板離脱制御部1046は、基板昇降ピン
駆動軸54と連絡しており、基板昇降ピン駆動軸54の
昇降動作により、基板10の基板載置台44への載置及
び離脱を制御している。
【0096】基板搬送制御部1047は基板搬送装置1
005(1005’)と連絡しており、基板処理槽10
30への基板搬送、及び基板処理槽1030からの基板
搬送を制御している。
【0097】統括制御部1040には、予めシーケンス
制御するためのレシピが入力可能で、そのレシピに応じ
て、バルブ制御部1041、ガス流量制御部1042、
圧力制御部1043、高周波出力制御部1044、温度
制御部1045、基板離脱制御部1046、基板搬送制
御部1047への動作指示をしている。更に統括制御部
1040では、例えばゲート弁22、24が開いていな
いという状態や、アノードヒータ41が下がっておら
ず、内槽外壁74が下がっていない状態の時に、基板搬
送装置1005(1005’)の基板搬入/搬出動作を
禁止するインターロックが設けられており、誤動作指令
に対しては、動作させない機能も備えている。
【0098】図5は、本発明のプラズマ処理方法が適用
されるLCD用枚葉式プラズマCVD装置200を説明
するためのブロック図である。
【0099】LCD用枚葉式プラズマCVD装置200
には、カセットスタンドS1、S2、大気用搬送ロボッ
トT1、T5、真空用搬送ロボットT2、T3、T4、
ロードロック室L1、L2、成膜処理室R1、R2、R
3、基板加熱室Hが設けられている。本発明のプラズマ
処理方法およびプラズマ処理装置は、成膜処理室R1、
R2、R3での処理に適用される。
【0100】カセットスタンドS1には、通常ガラス基
板を最大20枚まで入れることができるカセット(図示
せず。)が置かれる。大気用搬送ロボットT1によりカ
セットスタンドS1に置かれたカセット(図示せず。)
からガラス基板を1枚だけ取り出してロードロック室L
1に搬送する。その後、ロードロック室L1を大気圧か
ら真空にした後、真空用搬送ロボットT2により基板加
熱室Hにガラス基板を搬送する。基板加熱室Hでガラス
基板を成膜温度にまで加熱し、その後、真空用搬送ロボ
ットT2により成膜室R1に搬送する。その後、成膜室
R1で成膜を行い、成膜後、本発明のプラズマ処理方法
により基板載置台(図示せず。)から基板(図示せ
ず。)を離して持ち上げ、真空用搬送ロボットT3によ
り成膜室R2に搬送する。成膜室R2においても、成膜
室R1と同様にして、成膜を行い、成膜後、本発明のプ
ラズマ処理方法により基板載置台(図示せず。)から基
板(図示せず。)を離して持ち上げ、真空用搬送ロボッ
トT4により成膜室R3に搬送する。成膜室R3におい
ても、成膜室R1と同様にして、成膜を行い、成膜後、
本発明のプラズマ処理方法により基板載置台(図示せ
ず。)から基板(図示せず。)を離して持ち上げ、真空
用搬送ロボットT4によりロードロック室L2に搬送す
る。ロードロック室L2でガラス基板の冷却をすると共
に真空から大気に戻す。その後、大気用搬送ロボットT
5によりカセットスタンドS2に置かれたカセット(図
示せず。)にガラス基板を収容する。
【0101】図6は、本発明の一実施の形態のプラズマ
CVD方法を説明するためのシーケンス図である。
【0102】まず、基板10が基板載置台44上に載置
され、アノードヒータ41が上昇させられた状態で、排
気管61、62、63、64、65、調圧弁66および
高真空ポンプ90により所定の排気量で内槽70内を排
気する一方で、反応ガス導入管37から所定の流量で反
応ガスを内槽70内に導入して内槽70内を所定の圧力
に調圧しつつ、高周波電源84によりカソード30、ア
ノード40間に高周波電力を印加してプラズマを発生さ
せて基板10上に成膜を行う。反応ガスは反応ガス導入
管37から供給され、カソードヒータ32とシャワープ
レート34との間の間隙38に流入し、シャワープレー
ト34に設けられた反応ガス分散口35から基板10に
向かって流れ、排気管61、62によって内槽70から
排気される。
【0103】成膜に必要な所定の時間が経過すると、高
周波電力の印加を止めるが、反応ガスの導入および排気
ならびに内槽70内の調圧は継続する。この場合、反応
ガスは成膜時のものと同じものであることが好ましく、
また、反応ガスの流量も成膜時のものと同じであること
が好ましい。また、内槽70内の排気量も成膜時と同じ
であり、その結果、調圧の圧力も成膜時と同じであるこ
とが好ましい。高周波電力の印加を止めるだけでこの状
態に容易にすることができる。
【0104】この状態で、アノードヒータ41を下降さ
せ、その後、基板昇降ピン52を上昇させることにより
基板載置台44から基板10を離して持ち上げる。
【0105】基板が持ち上がった後に、反応ガスの供給
を止め、内槽70内の調圧も止め、内槽70および外槽
20内を真空排気して高真空にする。
【0106】その後、基板搬送装置1005’により基
板10は基板搬出口23から基板搬送室1120に搬出
され、その後次の処理槽へと搬送される。
【0107】このように、高周波の印加を止めて、反応
ガス雰囲気中に基板を晒すことにより、プラズマを利用
した成膜中に基板10に生じた帯電電荷を減少または除
去でき、さらに、反応ガス雰囲気中で基板載置台44か
ら基板10を離して持ち上げることにより、基板10の
帯電を有効に除去、抑制または防止でき、基板10を帯
電電荷の少ない状態で搬送することができるようにな
る。その結果、基板搬送時に、基板10が近接するシャ
ワープレート34に付着したままであったり、基板10
がシャワープレート34に一旦付着し、その後基板載置
台44に落ちてきたり、また、落ちてきて基板10が割
れてしまったりして、基板搬送ミスを起こすことを有効
に防止できる。また、基板10が近くの接地されている
場所とスパークを起こして、成膜した膜やデバイスパタ
ーンが飛ばされてしまってパターン欠落が生じ、それに
より絶縁破壊が起こることも有効に防止される。
【0108】図7は、比較のためのプラズマCVD法の
シーケンスを説明するためのシーケンス図である。
【0109】まず、基板10が基板載置台44上に載置
され、アノードヒータ41が上昇させられた状態で、排
気管61、62、63、64、65、調圧弁66および
高真空ポンプ90により所定の排気量で内槽70内を排
気する一方で、反応ガス導入管37から所定の流量で反
応ガスを内槽70内に導入して内槽70内を所定の圧力
に調圧しつつ、高周波電源84によりカソード30、ア
ノード40間に高周波電力を印加してプラズマを発生さ
せて基板10上に成膜を行う。成膜に必要な所定の時間
が経過すると、高周波電力の印加、反応ガスの導入およ
び排気ならびに内槽70内の調圧が同時に止められ、内
槽70内は、高真空状態となるように排気される。そし
て、内槽70内が所定の真空度に到達した後に、アノー
ドヒータ41を下降させ、その後、基板昇降ピン52を
上昇させることにより基板載置台44から基板10を離
して持ち上げる。その後、基板搬送装置1005’によ
り基板10は基板搬出口23から基板搬送室1120に
搬出され、その後次の処理槽へと搬送される。
【0110】成膜後、この比較のためのプラズマCVD
法のシーケンスによって基板10を搬送すると、基板搬
送時に、基板10が近接するシャワープレート34に付
着したままであったり、基板10がシャワープレート3
4に一旦付着し、その後基板載置台44に落ちてきた
り、また、落ちてきて基板10が割れてしまったりし
て、基板搬送ミスを起こすことがあった。また、基板1
0が近くの接地されている場所とスパークを起こす場合
があり、その結果、成膜した膜やデバイスパターンが飛
ばされてしまってパターン欠落が生じ、それにより絶縁
されていた場所が破壊されるいわゆる絶縁破壊が起こる
場合もあった。このように、基板搬送ミスや絶縁破壊が
発生する場合があるので、比較のためのプラズマCVD
法のシーケンスでは、安定して成膜プロセス処理ができ
なかった。
【0111】本発明者らは、鋭意研究の結果、上記基板
搬送ミスや絶縁破壊が、成膜中のプラズマ放電により基
板10に生じた帯電電荷や、基板10を基板載置台44
から離すときに生じる剥離帯電によって基板10に生じ
た帯電電荷が原因となって引き起こされている基板を基
板載置台から離すときに生じる剥離帯電によって基板に
生じた帯電電荷が原因となって引き起こされていると考
えるに至った。すなわち、成膜中のプラズマ放電により
基板載置台44上において既に帯電しているが、基板1
0を高真空中で基板昇降ピン52により基板載置台44
から離して持ち上げると、剥離帯電が生じ、基板10の
帯電電位はさらに大きくなる。なお、この剥離帯電によ
る帯電電位は、基板昇降ピン52の速度が大きければ大
きいほど大きくなり、速度が小さければその分抑制され
る。このように、プラズマを利用した成膜中に基板が帯
電し、その後の剥離帯電により基板10の帯電電位が大
きくなるので、静電気により、基板搬送時に、基板10
が近接するシャワープレート34に付着したままであっ
たり、基板10がシャワープレート34に一旦付着し、
その後基板載置台44に落ちてきたり、また、落ちてき
て基板10が割れてしまったりして、基板搬送ミスを起
こしていた。また、基板10に帯電した電荷は、どこか
近くの接地されている場所に逃げようとするので、基板
10が近くの接地されている場所とスパークを起こし、
その結果、成膜した膜やデバイスパターンが飛ばされて
しまってパターン欠落が生じ、それにより絶縁されてい
た場所が破壊されるいわゆる絶縁破壊が起こっていた。
このような不都合は、上述した本発明の一実施の形態の
プラズマCVD法のシーケンスを採用することで解決さ
れた。
【0112】
【実施例】次に、図1、図2、図6および図7を参照し
て本発明の実施例および比較例について説明する。
【0113】(第1の実施例)図1、2に示すプラズマ
CVD装置100を使用し、ガラス基板10を基板載置
台44上に載置し、アノードヒータ41を上昇した状態
で、排気管61、62、63、64、65、調圧弁66
および高真空ポンプ90により所定の排気量で内槽70
内を排気する一方で、反応ガス導入管37から所定の流
量で反応ガスSiH4 、およびN2 Oを内槽70内に導
入して内槽70内を0.2〜1.5Torrの圧力に調
圧しつつ、高周波電源84によりカソード30、アノー
ド40間に13.56MHz、340Wの高周波電力を
印加してプラズマを発生させてガラス基板10上にSi
2 膜の成膜を行なった。
【0114】成膜に必要な所定の時間が経過すると、高
周波電力の印加を止めたが、反応ガスの導入および排気
ならびに内槽70内の調圧は継続した。この場合、反応
ガスは成膜時のものと同じものとし、また、反応ガスの
流量も成膜時のものと同じとした。また、内槽70内の
排気量も成膜時と同じとし、調圧の圧力も成膜時と同じ
とした。
【0115】この状態で、高周波の印加を止めた直後か
らアノードヒータ41を下降させ、その後、基板昇降ピ
ン52を上昇させることにより基板載置台44から基板
10を離して持ち上げた。この場合、アノードヒータ4
1を下降し終わるのに1〜2秒程度の時間を要し、基板
昇降ピン52を上昇し終わるのに同じく1〜2秒程度の
時間を要した。
【0116】基板10が持ち上がった後に、反応ガスの
供給を止め、内槽70内の調圧も止め、内槽70および
外槽20内を真空排気して高真空にした。
【0117】その後、搬送ロボット1005’によりガ
ラス基板10を基板搬出口23から基板搬送室1120
に搬出した。その後、ガラス基板10の表面電位の測定
を行った。
【0118】また、一方では、比較例として、図7に示
すように、SiO2 膜の成膜に必要な所定の時間が経過
した時点で、高周波電力の印加、反応ガスの導入、内槽
70内の調圧を同時に止め、内槽70内を高真空に排気
した。
【0119】この状態で、アノードヒータ41を下降さ
せ、その後、基板昇降ピン52を上昇させることにより
基板載置台44から基板10を離して持ち上げた。
【0120】基板が持ち上がった後に、搬送ロボット1
005’によりガラス基板10を基板搬出口23から基
板搬送室1120に搬出した。その後、ガラス基板10
の表面電位の測定を行った。
【0121】そして、本発明の第1の実施例のシーケン
スを用いて成膜した場合のガラス基板10の表面電位
と、比較例のシーケンスを用いて成膜した場合のガラス
基板10の表面電位との比較を行った。
【0122】このような表面電位の比較を、本発明の第
1の実施例のシーケンスおよび比較例のシーケンスのそ
れぞれにつき各20枚のガラス基板10に対して繰り返
して行った。その結果を表1に示す。
【0123】
【表1】
【0124】このように、比較例のシーケンスでは、表
面電位は−2kV以下であったのに対して、本発明のシ
ーケンスの場合は、表面電位は−0.3kV以上であ
り、明らかに減少していた。
【0125】また、他の調圧の圧力や他の反応ガスの流
量で行っても同様の結果が得られた。
【0126】なお、比較例のシーケンスで成膜を行った
場合には、成膜層のデバイスパターンに一部破損による
欠落が見られたが、本発明の第1の実施例のシーケンス
で成膜を行った場合には、デバイスパターンの欠落は全
く発生しなかった。
【0127】(第2の実施例乃至第10の実施例)次
に、以下説明する第1乃至第3の各シーケンスにそれぞ
れ基づいて、種々の反応ガスを用いて種々のプラズマ処
理を行う第2乃至第10の実施例について説明する。
【0128】まず図1、図2および図6を参照して、第
1乃至第3のシーケンスを説明する。
【0129】(第1のシーケンス)プラズマ処理装置1
00を使用し、ガラス基板10を基板載置台44上に載
置し、アノードヒータ41を上昇した状態で、排気管6
1、62、63、64、65、調圧弁66及び高真空ポ
ンプ90により所定の排気量で内槽70内を排気する一
方で、反応ガス導入管37から所定の流量で所定の反応
ガスを内槽70内に導入して内槽70内を0.2〜1.
5Torrの圧力に調圧しつつ、高周波電源84により
カソード30、アノード40間に13.56MHz、3
40Wの高周波を印加してプラズマを発生させてガラス
基板10上にプラズマ処理を行う。
【0130】プラズマ処理に必要な所定の時間が経過す
ると、高周波電力の印加を止めたが、反応ガスの導入お
よび排気ならびに内槽70内の調圧は継続した。この場
合、反応ガスはプラズマ処理時のものと同じものとし、
また、反応ガスの流量もプラズマ処理時のものと同じと
した。また、内槽70内の排気量もプラズマ処理時と同
じとし、調圧の圧力もプラズマ処理時と同じとした。
【0131】この状態で、高周波電力の印加を止めた直
後から、アノードヒータ41を下降させ、その後、基板
昇降ピン52を上昇させることにより基板載置台44か
ら基板10を離して持ち上げた。但し、アノードヒータ
41を下降し終わるのに1〜2秒程度の時間を要し、基
板昇降ピン52を上昇し終わるのに同じく1〜2秒程度
の時間を要した。
【0132】基板が持ち上がった後に、反応ガスの供給
を止め、内槽70内の調圧も止め、内槽70および外槽
20内を真空排気して高真空にした。
【0133】その後、搬送ロボット1005’によりガ
ラス基板10を基板搬出口23から基板搬送室1120
に搬出した。その後、ガラス基板10の表面電位の測定
を行った。
【0134】(第2のシーケンス)プラズマ処理を行う
ところまでは、第1のシーケンスと同じであるので、説
明を省略する。
【0135】プラズマ処理に必要な所定の時間が経過す
ると、高周波電力の印加を止めると同時に反応ガスの導
入と排気および内槽70内の調圧を止めた状態で、高周
波電力の印加を止めた直後から、アノードヒータ41を
下降させ、その後、基板昇降ピン52を上昇させること
により基板載置台44から基板10を離して持ち上げ
た。但し、アノードヒータ41を下降し終わるのに1〜
2秒程度の時間を要し、基板昇降ピン52を上昇し終わ
るのに同じく1〜2秒程度の時間を要した。
【0136】基板が持ち上がった後に、内槽70および
外槽20内を真空排気して高真空にした。
【0137】これ以降の手順については第1のシーケン
スと同じであり、説明を省略する。
【0138】(第3のシーケンス)プラズマ処理を行う
ところまでは、第1のシーケンスと同じであるので、説
明を省略する。
【0139】プラズマに必要な所定の時間が経過する
と、高周波電力の印加を止め、反応ガスの排気を止めて
内槽70内の調圧を止め、反応ガスの導入は継続した状
態、高周波電力の印加を止めた直後から、アノードヒー
タ41を下降させ、その後、基板昇降ピン52を上昇さ
せることにより基板載置台44から基板10を離して持
ち上げた。但し、アノードヒータ41を下降し終わるの
に1〜2秒程度の時間を要し、基板昇降ピン52を上昇
し終わるのに同じく1〜2秒程度の時間を要した。
【0140】基板が持ち上がった後に、反応ガスの供給
を止め、内槽70および外槽20内を真空排気して高真
空にした。
【0141】これ以降の手順については第1のシーケン
スと同じであり、説明を省略する。
【0142】次に、上記第1乃至第3の各シーケンスに
それぞれ基づく第2乃至第10の実施例を説明する。
【0143】(第2の実施例)反応ガスとして、SiH
4 またはSi26ガス(30〜100SCCM)と、N
2O、CO2、COおよびO2 のうちのいずれか(300
〜700SCCM)とを使用して上記第1乃至第3の各
シーケンスにそれぞれ基づいて酸化シリコン膜を形成し
た。
【0144】(第3の実施例)反応ガスとして、SiH
4、Si26、SiF4、SiH2Cl2およびSi26
うちのいずれか(50〜100SCCM)と、NH3
2およびNF3 ガスのうちのいずれか(100〜40
0SCCM)と、キャリアガスとして、N2 、Ar、H
eおよびH2 ガスのうちのいずれか(1SLM)とを使
用して上記第1乃至第3の各シーケンスにそれぞれ基づ
いて窒化シリコン膜を形成した。
【0145】(第4の実施例)反応ガスとして、SiH
4 またはSi26(50〜200SCCM)と、PH3
ガス(100〜500SCCM)とを使用して上記第1
乃至第3の各シーケンスにそれぞれ基づいてn+ −アモ
ルファスシリコン膜を形成した。
【0146】(第5の実施例)反応ガスとして、SiH
4 またはSi26(50〜200SCCM)を使用して
上記第1乃至第3の各シーケンスにそれぞれ基づいてア
モルファスシリコン膜を形成した。
【0147】(第6の実施例)反応ガスとして、F2
SF6、NF3、CF4、C26、C38、CHF3 、H
Cl、Cl2、BCl3およびCCl4 ガスのうちのいず
れかのガス(100〜1000SCCM)と、H2、H
e、N2、O2、NH3およびCOガスのうちのいずれか
のガス(100〜1000SCCM)とを使用して、上
記第1乃至第3の各シーケンスにそれぞれ基づいて、酸
化シリコン膜、窒化シリコン膜、アモルファスシリコン
膜、n+ −アモルファスシリコン膜、単結晶シリコン膜
および多結晶シリコン膜のうちのいずれかの膜をエッチ
ングする処理した。なお、エッチング時の内槽70内の
圧力を0.1〜10Torrに調圧し、200W〜10
kWの高周波を印加した。
【0148】(第7の実施例)反応ガスとしてHIガス
(100〜1000SCCM)を使用して、上記第1乃
至第3の各シーケンスにそれぞれ基づいて、ITO膜を
エッチング処理した。なお、エッチング時の内槽70内
の圧力を0.1〜10Torrに調圧し、200W〜1
0kWの高周波を印加した。
【0149】(第8の実施例)反応ガスとして、HC
l、Cl2、BCl3およびCCl4 ガスのうちのいずれ
かのガス(100〜1000SCCM)を使用して、上
記第1乃至第3の各シーケンスにそれぞれ基づいてAl
膜をエッチング処理した。なお、エッチング時の内槽7
0内の圧力を0.1〜10Torrに調圧し、200W
〜10kWの高周波を印加した。
【0150】(第9の実施例)ガスとして、Ar、H
e、KrおよびXeのうちのいずれかのガス(100〜
1000SCCM)を使用し、またターゲットとしてA
lを用いて、上記第1乃至第3の各シーケンスにそれぞ
れ基づいてスパッタ処理した。なお、スパッタ時の内槽
70内の圧力を0.1Torr前後に調圧し、200W
〜10kWの高周波を印加した。
【0151】(第10の実施例)反応ガスとして、
2、NF3およびH2O のうちのいずれかのガス(10
0〜1000SCCM)を使用して、上記第1乃至第3
の各シーケンスにそれぞれ基づいてフォトレジストのア
ッシング処理を行った。なお、エッチング時の内槽70
内の圧力を0.1〜10Torrに調圧し、200W〜
10kWの高周波を印加した。
【0152】本発明の第2乃至第10の実施例において
は、プラズマ処理後のガラス基板10の表面電位は−
0.3kV以上(絶対値で0.3kV以下)に保たれて
おり、有効に帯電除去された。
【0153】
【発明の効果】本発明によれば、プラズマ処理装置の構
造を従来と変えることなく、容易にプラズマ処理終了後
の基板搬送ミスや絶縁破壊を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のプラズマCVD方法お
よびプラズマCVD装置を説明するための縦断面図であ
る。
【図2】本発明の一実施の形態のプラズマCVD方法お
よびプラズマCVD装置を説明するための横断面図であ
る。
【図3】本発明の一実施の形態のプラズマCVD装置に
使用される基板搬送装置を説明するための平面図であ
る。
【図4】本発明の一実施の形態のプラズマCVD装置の
コントローラを説明するためのブロック図である。
【図5】本発明の一実施の形態のプラズマCVD方法お
よびプラズマCVD装置が適用されるLCD用枚葉式プ
ラズマCVD装置を説明するためのブロック図である。
【図6】本発明の一実施の形態のプラズマCVD方法を
説明するためのシーケンス図である。
【図7】比較のためのプラズマCVD方法を説明するた
めのシーケンス図である。
【符号の説明】
10…基板 20…外槽 21…基板搬入口 22、24…ゲートバルブ 23…基板搬出口 27、29…孔 30…カソード 32…カソードヒータ 34…シャワープレート 35…反応ガス分散口 37、371、372…反応ガス導入管 38…間隙 40…アノード 41…アノードヒータ 44…基板載置台 46…ヒータ駆動軸 52…基板昇降ピン 54…基板昇降ピン駆動軸 61、62、63、64、65、91、92…排気管 66…調圧弁 70…内槽 72…電極ホルダー 74…内槽外壁 76…絶縁体 82…圧力検出器 84…高周波電源 90…高真空ポンプ 96、1001、1002、1006…開閉弁 100…プラズマCVD装置 200…LCD用枚葉式プラズマCVD装置 1000…コントローラ 1003、1004…マスフローコントローラ 1005、1005’…基板搬送装置 1030…成膜処理槽 1040…統括制御部 1041…バルブ制御部 1042…ガス流量制御部 1043…圧力制御部 1044…高周波出力制御部 1045…温度制御部 1046…基板離脱制御部 1047…基板搬送制御部 1048…表示部 1049…入力部 1110、1120…基板搬送室 S1、S2…カセットスタンド T1、T5…大気用搬送ロボット T2、T3、T4…真空用搬送ロボット L1、L2…ロードロック室 R1、R2、R3…成膜処理室 H…基板加熱室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/3065 H01L 21/31 C 21/31 21/302 B

Claims (43)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】処理室内のガスに高周波を印加して発生さ
    せたプラズマを利用して前記処理室内の基板載置台に載
    置された基板のプラズマ処理を行う工程と、 前記高周波の印加を止めた後、前記処理室内において前
    記基板を所定のガス雰囲気中に所定の時間晒す工程と、 その後、前記基板を前記処理室から搬出する工程と、 を有することを特徴とするプラズマ処理方法。
  2. 【請求項2】前記基板を前記所定のガス雰囲気中に晒す
    前記工程が、 前記所定のガス雰囲気中で前記基板の帯電を除去する工
    程であることを特徴とする請求項1記載のプラズマ処理
    方法。
  3. 【請求項3】前記基板を前記所定のガス雰囲気中に晒す
    前記工程が、 前記所定のガス雰囲気中で前記基板を前記基板載置台か
    ら離す工程を含んでいることを特徴とする請求項1記載
    のプラズマ処理方法。
  4. 【請求項4】前記基板を前記所定のガス雰囲気中に晒す
    前記工程が、 前記処理室内において前記基板を前記基板載置台に載置
    した状態で、前記基板を前記所定のガス雰囲気中に前記
    所定の時間晒す工程であり、 その後、前記処理室内において前記基板を前記基板載置
    台から離す工程をさらに有することを特徴とする請求項
    1記載のプラズマ処理方法。
  5. 【請求項5】前記基板を前記基板載置台から離す前記工
    程を、第2の所定のガス雰囲気中で行うことを特徴とす
    る請求項4記載のプラズマ処理方法。
  6. 【請求項6】前記第2の所定のガス雰囲気のガスが前記
    所定の雰囲気のガスと同じであることを特徴とする請求
    項5記載のプラズマ処理方法。
  7. 【請求項7】前記基板を前記所定のガス雰囲気中に晒す
    前記工程が、 前記高周波の印加を止めた直後に前記処理室内において
    前記基板を前記所定のガス雰囲気中に前記所定の時間晒
    す工程であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれ
    かに記載のプラズマ処理方法。
  8. 【請求項8】前記基板のプラズマ処理を行う前記工程
    が、 前記処理室内にガスを流入すると共に前記処理室からガ
    スを排気して前記処理室内を所定の圧力に制御しつつ、
    前記処理室内のガスに高周波を印加して発生させたプラ
    ズマを利用して前記処理室内の前記基板載置台に載置さ
    れた前記基板のプラズマ処理を行う工程であり、 前記基板を所定のガス雰囲気中に晒す前記工程が、 前記プラズマ処理後前記高周波の印加を止め、前記処理
    室内に流入するガスのうち少なくとも1つのガスの流入
    を前記高周波の印加を止めた後も継続しつつ前記処理室
    内において前記基板を前記所定のガス雰囲気中に前記所
    定の時間晒す工程であることを特徴とする請求項1乃至
    7のいずれかに記載のプラズマ処理方法。
  9. 【請求項9】前記処理室内に流入するガスのうち少なく
    とも1つのガスの流入を継続しつつ前記基板を前記所定
    のガス雰囲気中に晒す前記工程が、 前記プラズマ処理後前記高周波の印加を止め、前記プラ
    ズマ処理時に前記処理室内に流入するガスのうちすべて
    のガスの流入を前記高周波の印加を止めた後も継続しつ
    つ前記処理室内において前記基板を前記所定のガス雰囲
    気中に前記所定の時間晒す工程であることを特徴とする
    請求項8記載のプラズマ処理方法。
  10. 【請求項10】前記所定のガス雰囲気および前記第2の
    所定のガス雰囲気が、前記処理室内においてガスを流し
    続けるガス雰囲気であることを特徴とする請求項1乃至
    9のいずれかに記載のプラズマ処理方法。
  11. 【請求項11】前記所定のガス雰囲気および前記第2の
    所定のガス雰囲気が、前記処理室からの排気を止めたガ
    ス雰囲気であることを特徴とする請求項1乃至9のいず
    れかに記載のプラズマ処理方法。
  12. 【請求項12】前記所定のガス雰囲気および前記第2の
    所定のガス雰囲気が、圧力制御されたガス雰囲気である
    ことを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の
    プラズマ処理方法。
  13. 【請求項13】前記所定のガス雰囲気および前記第2の
    所定のガス雰囲気が、プラズマ処理時と同圧力に制御さ
    れたガス雰囲気であることを特徴とする請求項12記載
    のプラズマ処理方法。
  14. 【請求項14】前記所定のガス雰囲気および前記第2の
    所定のガス雰囲気が、プラズマ処理時と同流量に制御さ
    れたガスを流すガス雰囲気であることを特徴とする請求
    項1乃至13のいずれかに記載のプラズマ処理方法。
  15. 【請求項15】前記所定のガス雰囲気および前記第2の
    所定のガス雰囲気が、圧力を0.2乃至1.5Torr
    に制御されたガス雰囲気であることを特徴とする請求項
    12乃至14のいずれかに記載のプラズマ処理方法。
  16. 【請求項16】前記所定のガス雰囲気および前記第2の
    所定のガス雰囲気が、プラズマ処理時に使用したガスの
    うちの1種類以上のガスからなることを特徴とする請求
    項1乃至15のいずれかに記載のプラズマ処理方法。
  17. 【請求項17】前記所定のガス雰囲気および前記第2の
    所定のガス雰囲気が、少なくとも1種類の還元性ガスを
    含むガス雰囲気であることを特徴とする請求項1乃至1
    6のいずれかに記載のプラズマ処理方法。
  18. 【請求項18】前記所定のガス雰囲気および前記第2の
    所定のガス雰囲気が、酸素原子をその構造式中に有する
    ガスを少なくとも一種類含むガス雰囲気であることを特
    徴とする請求項1乃至17のいずれかに記載のプラズマ
    処理方法。
  19. 【請求項19】前記プラズマ処理が、プラズマCVD法
    による前記基板上への成膜であることを特徴とする請求
    項1乃至18のいずれかに記載のプラズマ処理方法。
  20. 【請求項20】前記プラズマ処理がプラズマCVD法に
    よる前記基板上への成膜であり、 前記所定のガス雰囲気および前記第2の所定のガス雰囲
    気が、成膜された膜の成分原子をその構造式中に含むガ
    スからなる雰囲気であることを特徴とする請求項1乃至
    19のいずれかに記載のプラズマ処理方法。
  21. 【請求項21】前記プラズマ処理がプラズマCVD法に
    よる酸化シリコン膜の成膜であり、 前記所定のガス雰囲気および前記第2の所定のガス雰囲
    気が、Si原子をその構造式中に有するガス、酸素原子
    をその構造式中に有するガスならびにSi原子および酸
    素原子をその構造式中に有するガスのうち少なくとも1
    種類以上のガスからなる雰囲気であることを特徴とする
    請求項20記載のプラズマ処理方法。
  22. 【請求項22】前記プラズマ処理がプラズマCVD法に
    よる窒化シリコン膜の成膜であり、 前記所定のガス雰囲気および前記第2の所定のガス雰囲
    気が、Si原子をその構造式中に有するガス、窒素原子
    をその構造式中に有するガスならびにSi原子および窒
    素原子をその構造式中に有するガスのうち少なくとも1
    種類以上のガスからなる雰囲気であることを特徴とする
    請求項20記載のプラズマ処理方法。
  23. 【請求項23】前記プラズマ処理が、プラズマCVD法
    による13族または15族の不純物がドーピングされた
    アモルファスシリコン膜の成膜であり、 前記所定のガス雰囲気および前記第2の所定のガス雰囲
    気が、 前記アモルファスシリコン膜が13族の不純物がドーピ
    ングされたアモルファスシリコン膜である場合には、S
    i原子をその構造式中に有するガス、13族の原子をそ
    の構造式中に有するガスならびにSi原子および13族
    の原子をその構造式中に有するガスのうち少なくとも1
    種類以上のガスからなる雰囲気であり、 前記アモルファスシリコン膜が15族の不純物がドーピ
    ングされたアモルファスシリコン膜である場合には、S
    i原子をその構造式中に有するガス、15族の原子をそ
    の構造式中に有するガスならびにSi原子および15族
    の原子をその構造式中に有するガスのうち少なくとも1
    種類以上のガスからなる雰囲気であることを特徴とする
    請求項20記載のプラズマ処理方法。
  24. 【請求項24】前記プラズマ処理が、プラズマCVD法
    によるn型のアモルファスシリコン膜の成膜であり、 前記所定のガス雰囲気および前記第2の所定のガス雰囲
    気が、Si原子をその構造式中に有するガス、燐原子を
    その構造式中に有するガスならびにSi原子および燐原
    子をその構造式中に有するガスのうち少なくとも1種類
    以上のガスからなる雰囲気であることを特徴とする請求
    項20または23記載のプラズマ処理方法。
  25. 【請求項25】前記プラズマ処理が、プラズマCVD法
    によるアモルファスシリコン膜の成膜であり、 前記所定のガス雰囲気および前記第2の所定のガス雰囲
    気が、Si原子をその構造式中に有するガスからなる雰
    囲気であることを特徴とする請求項20記載のプラズマ
    処理方法。
  26. 【請求項26】前記所定のガス雰囲気および前記第2の
    所定のガス雰囲気が、不活性ガスまたは水素ガスをさら
    に含むことを特徴とする請求項20乃至25のいずれか
    に記載のプラズマ処理方法。
  27. 【請求項27】Si原子をその構造式中に有する前記ガ
    スが、Sin2n+2 (nは1以上の整数)で表されるガ
    スであることを特徴とする請求項21乃至26のいずれ
    かに記載のプラズマ処理方法。
  28. 【請求項28】前記所定のガス雰囲気および前記第2の
    所定のガス雰囲気が、H2 ガスをさらに含むことを特徴
    とする請求項27記載のプラズマ処理方法。
  29. 【請求項29】Si原子をその構造式中に有する前記ガ
    スが、SiF4 、SiH2Cl2およびSi26からなる
    群より選ばれる1以上のガスであることを特徴とする請
    求項22記載のプラズマ処理方法。
  30. 【請求項30】酸素原子をその構造式中に有する前記ガ
    スが、N2O 、CO2 、COおよびO2 からなる群より
    選ばれる1以上のガスであることを特徴とする請求項2
    1記載のプラズマ処理方法。
  31. 【請求項31】窒素原子をその構造式中に有する前記ガ
    スが、NH3 、N2 およびNF3 からなる群より選ばれ
    る1以上のガスであることを特徴とする請求項22記載
    のプラズマ処理方法。
  32. 【請求項32】燐原子をその構造式中に有する前記ガス
    が、PH3 であることを特徴とする請求項24記載のプ
    ラズマ処理方法。
  33. 【請求項33】前記高周波の印加を止めた後、前記所定
    のガス雰囲気に更に希ガスを加えることを特徴とする請
    求項1乃至32のいずれかに記載のプラズマ処理方法。
  34. 【請求項34】前記プラズマ処理が、酸化シリコン膜、
    窒化シリコン膜、アモルファスシリコン膜、n+ −アモ
    ルファスシリコン膜、単結晶シリコン膜および多結晶シ
    リコン膜のうちのいずれかの膜を、F原子をその構造式
    中に有するガスと、H2 、He、N2 、O2 、NH3
    よびCOからなる群より選ばれる1種類以上のガスとか
    らなるガスに高周波を印加して発生させたプラズマを利
    用してエッチングする処理であり、 前記所定のガス雰囲気および前記第2の所定のガス雰囲
    気が、F原子をその構造式中に有するガス、H2 、H
    e、N2 、O2 、NH3 およびCOからなる群より選ば
    れる1以上のガスからなるガス雰囲気であることを特徴
    とする請求項1乃至16のいずれかに記載のプラズマ処
    理方法。
  35. 【請求項35】前記プラズマ処理が、酸化シリコン膜、
    窒化シリコン膜、アモルファスシリコン膜、n+ −アモ
    ルファスシリコン膜、単結晶シリコン膜および多結晶シ
    リコン膜のうちのいずれかの膜を、Cl原子をその構造
    式中に有するガスと、H2 、He、N2 、O2 、NH3
    およびCOからなる群より選ばれる1種類以上のガスと
    からなるガスに高周波を印加して発生させたプラズマを
    利用してエッチングする処理であり、 前記所定のガス雰囲気および前記第2の所定のガス雰囲
    気が、Cl原子をその構造式中に有するガス、H2 、H
    e、N2 、O2 、NH3 およびCOからなる群より選ば
    れる1以上のガスからなるガス雰囲気であることを特徴
    とする請求項1乃至16のいずれかに記載のプラズマ処
    理方法。
  36. 【請求項36】前記プラズマ処理が、ITO膜を、HI
    ガスに高周波を印加して発生させたプラズマを利用して
    エッチングする処理であり、 前記所定のガス雰囲気および前記第2の所定のガス雰囲
    気が、HIガス雰囲気であることを特徴とする請求項1
    乃至16のいずれかに記載のプラズマ処理方法。
  37. 【請求項37】前記プラズマ処理が、Al膜を、HC
    l、Cl2 、BCl3 およびCCl4 からなる群より選
    ばれる1種類以上のガスからなるガスに高周波を印加し
    て発生させたプラズマを利用してエッチングする処理で
    あり、 前記所定のガス雰囲気および前記第2の所定のガス雰囲
    気が、HCl、Cl2、BCl3 およびCCl4 からな
    る群より選ばれる1以上のガスからなるガス雰囲気であ
    ることを特徴とする請求項1乃至16のいずれかに記載
    のプラズマ処理方法。
  38. 【請求項38】前記プラズマ処理が、Ar、He、Kr
    およびXeからなる群より選ばれる1種類以上のガスか
    らなるガスに高周波を印加して発生させたプラズマを利
    用するスパッタ処理であり、 前記所定のガス雰囲気および前記第2の所定のガス雰囲
    気が、Ar、He、Kr、Xeからなる群より選ばれる
    1以上のガスからなるガス雰囲気であることを特徴とす
    る請求項1乃至16のいずれかに記載のプラズマ処理方
    法。
  39. 【請求項39】前記プラズマ処理が、フォトレジスト
    を、O2 、NF3 およびH2O からなる群より選ばれる
    1種類以上のガスからなるガスに高周波を印加して発生
    させたプラズマを利用してアッシングする処理であり、 前記所定のガス雰囲気および前記第2の所定のガス雰囲
    気が、O2 、NF3 およびH2O からなる群より選ばれ
    る1以上のガスからなるガス雰囲気であることを特徴と
    する請求項1乃至16のいずれかに記載のプラズマ処理
    方法。
  40. 【請求項40】基板にプラズマ処理を施す処理室と、 前記処理室内に高周波を印加可能な高周波印加用電極
    と、 前記処理室内に設けられた基板載置手段と、 前記処理室内に連通するガス供給管と、 前記処理室内に連通する排気管と、 前記ガス供給管により前記処理室内にプラズマ処理用ガ
    スを供給すると共に前記排気管より前記ガスを排気しつ
    つ前記処理室内を所定の減圧に制御しながら前記電極に
    より前記ガスに高周波を印加して前記基板載置台に載置
    された基板を所定時間プラズマ処理し、次いで前記高周
    波の印加を止め、その後、前記プラズマ処理時に使用し
    たプラズマ処理用ガスの構造式中に含まれる原子がその
    構造式中に含まれるガスを流す様制御するコントローラ
    と、 を有することを特徴とするプラズマ処理装置。
  41. 【請求項41】前記高周波印加用電極が、前記処理室内
    に互いに平行に設けられた平行平板型の2つの電極であ
    り、 前記基板載置手段が前記2つの電極のうちの一方に設け
    られ、または前記基板載置手段が前記2つの電極のうち
    の前記一方の電極であることを特徴とする請求項40記
    載のプラズマ処理装置。
  42. 【請求項42】前記基板載置手段から前記基板を離脱さ
    せる基板離脱手段を更に有し、 前記コントローラが、前記高周波の印加を止めた後、プ
    ラズマ処理時に使用したプラズマ処理用ガスの構造式中
    に含まれる原子がその構造式中に含まれるガスを所定時
    間流した後、基板離脱手段により前記基板を前記基板載
    置手段から離脱する様制御するコントローラであること
    を特徴とする請求項40または41記載のプラズマ処理
    装置。
  43. 【請求項43】前記基板載置手段から前記基板を離脱さ
    せる基板離脱手段を更に有し、 前記コントローラが、前記高周波の印加を止めた後にお
    いても、プラズマ処理時に使用した前記プラズマ処理用
    ガスを継続して前記ガス供給管により前記処理室内に供
    給し続けると共に、前記高周波の印加を止めた直後から
    または前記前記高周波の印加を止めてから所定の時間経
    過した後に、前記基板離脱手段により前記基板を前記基
    板載置手段から離脱する様制御するコントローラである
    ことを特徴とする請求項40または41記載のプラズマ
    処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6855377B2 (en) 2000-01-31 2005-02-15 Canon Kabushiki Kaisha Deposited film forming apparatus and deposited film forming method
JP2010050479A (ja) * 2009-10-26 2010-03-04 Hitachi High-Technologies Corp 真空処理装置
CN112176325A (zh) * 2020-09-25 2021-01-05 中国电子科技集团公司第四十八研究所 一种板式pecvd设备

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