JP2003151898A - 液処理方法及び液処理装置 - Google Patents

液処理方法及び液処理装置

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JP2003151898A
JP2003151898A JP2002241505A JP2002241505A JP2003151898A JP 2003151898 A JP2003151898 A JP 2003151898A JP 2002241505 A JP2002241505 A JP 2002241505A JP 2002241505 A JP2002241505 A JP 2002241505A JP 2003151898 A JP2003151898 A JP 2003151898A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 処理液の温度を許容温度範囲内に制御して、
処理効率の向上やスループットの向上を図れるようにす
ると共に、処理液の劣化防止及び寿命の増大を図れるよ
うにすること。 【解決手段】 タンク10内に貯留される薬液Lをヒー
タ1及び冷却手段2によって加熱及び冷却温調可能にす
ると共に、待機循環させておき、この待機循環中の薬液
Lを処理室6内に収容されたウエハWに供給して処理を
施す液処理方法において、待機循環中に、タンク10内
の薬液Lに対して加熱及び冷却を同時に行うことによ
り、薬液Lの温度を許容温度範囲内に制御して、次の処
理に備えるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、液処理方法及び
液処理装置に関するもので、更に詳細には、例えば半導
体ウエハやLCD用ガラス基板等の被処理体に処理液例
えば薬液等を供給して洗浄等の処理をする液処理方法及
び液処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、半導体デバイスの製造工程やL
CD製造工程においては、半導体ウエハやLCD用ガラ
ス等の被処理体に付着したレジストやドライ処理後の残
渣(ポリマ等)を除去するために、処理液等を用いる液
処理方法(装置)が広く採用されている。
【0003】従来のこの種の液処理方法(装置)におい
て、高価な薬液等の処理液を有効に利用するために、処
理に供する処理液をリサイクル液として再利用する洗浄
処理方法が知られている。
【0004】このリサイクル液を用いる液処理装置は、
図13に示すように、タンク10内に貯留された処理液
Lを所定の温度に加熱する加熱手段であるヒータ1と、
タンク10内の処理液Lが設定温度を超えた際に処理液
Lを冷却する冷却媒体例えば冷却水を流通する冷却手段
2と、タンク10内の処理液をタンク外に待機循環させ
る待機循環路4とを有する処理液待機部5と、処理室6
内に収容された被処理体例えばウエハWに処理液を供給
する処理液供給手段であるノズル7と、ノズル7へ処理
液を供給する供給路8aと、処理に供された処理液を処
理室6から排出する排出路8bとを有するウエハ処理部
9と、処理液待機部5の待機循環路4と処理部9の供給
路8a及び排出路8bとを連通・遮断する切換手段とし
ての第1の切換弁V1及び第2の切換弁V2と、冷却手段
2の冷却水の流通路2aの冷却水供給源2A側に介設さ
れるフローメータFMとで主に構成されている。
【0005】この場合、タンク10内の処理液Lの温度
を検出する液温センサSと、ヒータ1の温度を検出する
温度センサTからの検出信号が制御手段例えば中央演算
処理装置30(以下にCPU30という)に伝達され、
CPU30からの制御信号に基づくPID温調器Rによ
ってヒータ1が所定の温度に制御{PID制御:比例動
作、積分動作、微分動作制御}されて、処理液Lが、処
理の許容温度例えば70±1℃の温度監視幅となるよう
に設定されている。なお、待機循環路4には、ポンプP
が介設されると共に、このポンプPの吐出側(二次側)
にフィルタFが介設されている。
【0006】上記のように構成される液処理装置は、処
理液Lの待機循環ラインと、ウエハ処理循環ラインの2
つの配管ルートを具備しており、準備中と処理中で第1
及び第2の切換弁V1,V2を切換制御を行い、配管ルー
トを切り換えて処理を行っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
この種の液処理装置(方法)においては、処理液待機循
環ラインとウエハ処理循環ラインとの放熱量(温度交換
率)が異なるために、循環ラインの切換時に、PID制
御(ヒータ加熱又は系からの放熱)が追従できずに、処
理液の温度が希望する温度から外れる状態が発生する。
すなわち、図14に示すように、第1の切換弁V1と第
2の切換弁V2とを切り換えて待機循環路4と供給路8
a及び排出路8bとを連通したときには、処理液の温度
が許容温度(監視温度幅)より約2℃低くなる。これ
は、ほぼ大気温度(25℃付近)に近い処理室6及びウ
エハWへ、高温の処理液を投入したときに、処理液の熱
がかなり奪われてタンクに戻り、このとき、熱を奪われ
た処理液がタンク10内の処理液Lの温度を下げるため
である。この温度低下が許容温度に達するまでに約2分
30秒程要し、この間、処理が不十分となり例えばポリ
マの除去能力が低下するという問題が生じ、処理効率や
スループットの低下を招いていた。また、処理完了後
に、第1の切換弁V1と第2の切換弁V2を切り換えて、
供給路8a及び排出路8bと待機循環路4とを連通した
ときには、処理液の温度が許容温度(監視温度幅)より
約2℃高くなる現象が生る。これは、処理液が処理状態
の大量放熱の状態から待機状態の少量放熱の状態に急激
に変化するためである。この温度上昇が許容温度に達す
るまでに約12分も要し、その間、次の処理を行うこと
ができず、スループットが低下するという問題があっ
た。また、処理液Lの温度が許容温度範囲より高くなる
と、処理液Lの劣化をきたすと共に、処理液Lの寿命の
低下をきたすという問題もある。
【0008】この発明は上記事情に鑑みなされたもの
で、処理前又は処理後の待機循環中の処理液の温度及び
処理中の処理液の温度を許容温度範囲内に制御して、処
理効率の向上やスループットの向上を図れるようにする
と共に、処理液の劣化防止及び寿命の増大を図れるよう
にした液処理方法及び液処理装置を提供することを目的
とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の液処理方法は、タンク内に貯留される処
理液を加熱手段及び冷却手段により、加熱及び冷却可能
にすると供に、待機循環させておき、この待機循環中の
処理液を処理室内に収容された被処理体に供給して処理
を施し、上記被処理体に供給した処理液を上記タンク内
に戻す液処理方法において、上記待機循環中に、上記タ
ンク内の処理液に対して加熱及び冷却を同時に行うこと
を特徴とする(請求項1)。
【0010】この発明の液処理方法において、上記処理
を終了した後の待機循環中に、上記タンク内の処理液に
対して加熱及び冷却を同時に行って処理液を処理温度に
調整する方が好ましい(請求項2)。この場合、上記処
理を終了した後の待機循環への切換と同時に冷却を開始
することができる(請求項9)。
【0011】また、上記処理を開始する前の待機循環中
に、上記タンク内の処理液に対して加熱及び冷却を同時
に行いながら処理液を処理温度に調整し、処理時には冷
却手段による冷却を停止し、加熱手段による加熱によ
り、処理液を処理温度に調整する方が好ましい(請求項
3)。この場合、上記待機循環から処理開始への切換と
同時に冷却を停止することができる(請求項7)。
【0012】また、上記処理を開始する前の待機循環中
に、上記タンク内の処理液に対して加熱及び冷却を同時
に行いながら処理液を処理温度に調整し、処理時には冷
却手段による冷却を停止し、加熱手段による加熱によ
り、処理液を処理温度に調整し、上記処理を終了した後
の待機循環中に、上記タンク内の処理液に対して加熱及
び冷却を同時に行って処理液を処理温度に調整する方が
好ましい(請求項4)。この場合、上記待機循環から処
理開始への切換と同時に冷却を停止し、上記処理を終了
した後の待機循環への切換と同時に冷却を開始するよう
にしてもよい(請求項7,9)。
【0013】また、請求項3又は4記載の液処理方法に
おいて、上記処理を開始する前の待機循環中に、上記タ
ンク内の処理液に対して加熱及び冷却を同時に行いなが
ら処理液を処理温度に調整する際に、処理を開始する直
前に、更に加熱手段及び冷却手段による加熱量及び冷却
量を増加させて、処理液を処理温度に調整する方が好ま
しい(請求項5)。この場合、処理を開始する直前に、
更に加熱手段及び冷却手段による加熱量及び冷却量を増
加させる際の冷却により処理液から放出される熱量と、
処理開始時に処理液から放出される熱量が略同一となる
ように冷却を行う方が好ましい(請求項10)。
【0014】また、この発明の液処理方法において、上
記処理を開始する前の待機循環中に、待機循環中の冷却
により処理液から放出される熱量と、処理中に処理液か
ら放出される熱量が略同一となるように冷却を行う方が
好ましい(請求項6)。
【0015】また、上記処理を終了した後の待機循環中
に、待機循環中の冷却により処理液から放出される熱量
と、処理中に処理液から放出される熱量が略同一となる
ように冷却を行う方が好ましい(請求項8)。
【0016】この発明の液処理装置は、この発明の液処
理装置を具現化するもので、タンク内に貯留された処理
液を所定の温度に加熱する加熱手段と、上記タンク内の
処理液を冷却する冷却媒体を流通する冷却手段と、上記
タンク内の処理液をタンク外に待機循環させる待機循環
ラインと、処理室内に収容された被処理体に処理液を供
給する処理液供給手段と、上記処理液供給手段へ処理液
を供給する供給路と、処理に供された処理液を上記処理
室から排出する排出路と、上記供給路と供給手段と排出
路とを有する処理循環ラインと、上記待機循環ラインと
処理循環ラインを流れる処理液の流れを切り換える切換
手段と、上記冷却媒体の連通路に介設される開閉手段
と、上記切換手段により、上記待機循環ラインに処理液
を待機循環させる際に、上記加熱手段により加熱すると
共に、上記開閉手段を開放して上記冷却媒体を上記タン
ク内に流通させるように制御する制御手段と、を具備す
ることを特徴とする(請求項11)。
【0017】この発明の液処理装置において、上記制御
手段を、上記切換手段により、処理液の流れを上記処理
循環ラインから上記待機循環ラインに切り換えるのと同
時に、加熱手段により加熱すると共に、上記開閉手段を
開放して上記冷却媒体を上記タンク内に流通させるよう
に制御可能に形成することができる(請求項12)。
【0018】また、上記制御手段を、上記切換手段によ
り、処理液の流れを上記待機循環ラインから上記処理循
環ラインに切り換えるのと同時に、上記開閉手段を閉じ
て上記冷却媒体の上記タンク内への流通を停止させるよ
うに制御可能に形成してもよい(請求項13)。
【0019】また、上記開閉手段を、流量可変可能な流
量制御弁にて形成し、上記制御手段を、処理液の流れを
上記処理循環ラインから上記待機循環ラインに切り換え
るのと同時に、加熱手段により加熱すると共に、上記流
量制御弁を少量に開放して上記冷却媒体を上記タンク内
に流通させるように制御し、処理液の流れを上記待機循
環ラインから上記処理循環ラインに切り換える前に、上
記流量制御弁を大流量に開放して上記冷却媒体を上記タ
ンク内に流通させるように制御し、かつ、処理液の流れ
を上記待機循環ラインから上記処理循環ラインに切り換
えるのと同時に、上記開閉手段を閉じて上記冷却媒体の
上記タンク内への流通を停止させるように制御可能に形
成してもよい(請求項14)。
【0020】また、上記開閉手段を、冷却媒体の流通路
に並列して介設される第1及び第2の開閉弁で構成し、
上記制御手段を、処理液の流れを上記処理循環ラインか
ら上記待機循環ラインに切り換えるのと同時に、加熱手
段により加熱すると共に、上記第1の開閉弁を開放して
上記冷却媒体を上記タンク内に流通させるように制御
し、処理液の流れを上記待機循環ラインから上記処理循
環ラインに切り換える前に、上記第1及び第2の開閉弁
を開放して上記冷却媒体を上記タンク内に流通させるよ
うに制御し、かつ、処理液の流れを上記待機循環ライン
から上記処理循環ラインに切り換えるのと同時に、上記
開閉手段を閉じて上記冷却媒体の上記タンク内への流通
を停止させるように制御可能に形成してもよい(請求項
15)。
【0021】請求項1記載の発明によれば、タンク内の
処理液を同時に加熱及び冷却可能にすることにより、待
機循環中の処理液の温度の温度監視幅を超える急激な温
度上昇を抑制でき、処理液の温度を処理温度の許容温度
範囲内にして、次の処理に備えることができる。したが
って、処理効率の向上、スループットの向上を図ること
ができる。また、処理液の温度上昇を抑制することがで
きるので、処理液の劣化防止及び寿命の増大を図ること
ができる。
【0022】請求項2記載の発明によれば、処理を終了
した後の待機循環中に、タンク内の処理液に対して加熱
及び冷却を同時に行うことにより、処理液が処理状態の
大量放熱の状態から待機状態の少量放熱状態に急激に変
化するのを抑制することができる。したがって、待機循
環中の処理液の温度の温度監視幅を超える急激な温度上
昇を抑制でき、処理液の温度を処理温度の許容温度範囲
内にして、次の処理に備えることができる。また、処理
液の温度上昇を抑制することができるので、処理液の劣
化防止及び寿命の増大を図ることができる。この場合、
処理を終了した後の待機循環への切換と同時に冷却を開
始することにより、処理液の待機期間の短縮及び処理間
隔の短縮が図れる(請求項9)。
【0023】請求項3記載の発明によれば、処理を開始
する前の待機循環中に、タンク内の処理液に対して加熱
及び冷却を同時に行いながら処理液を処理温度に調整
し、処理液の加熱量を冷却しない場合に処理温度に調整
する加熱量より高くするので、処理時に処理部で熱を奪
われた処理液の温度低下を抑制することができる。ま
た、処理時には冷却手段による冷却を停止し、加熱手段
による加熱により、処理液を処理温度に調整することに
より、処理に供される処理液の温度を処理温度の許容範
囲にすることができる。したがって、処理効率の向上を
図ることができると共に、スループットの向上を図るこ
とができる。この場合、待機循環から処理開始への切換
と同時に冷却を停止することにより、更に処理効率の向
上が図れると共に、スループットの向上が図れる(請求
項7)。
【0024】請求項4記載の発明によれば、処理前及び
処理後の待機循環中に、タンク内の処理液に対して加熱
及び冷却を同時に行いながら処理液を処理温度に調整
し、処理液の加熱量を冷却しない場合に処理温度に調整
する加熱量より高くするので、処理時に処理部で熱を奪
われた処理液の温度低下を抑制することができる。ま
た、処理時には冷却手段による冷却を停止し、加熱手段
による加熱により、処理液を処理温度に調整することに
より、処理に供される処理液の温度を処理温度の許容範
囲にすることができる。したがって、処理効率の向上を
図ることができると共に、スループットの向上を図るこ
とができる。この場合、待機循環から処理開始への切換
と同時に冷却を停止し、処理を終了した後の待機循環へ
の切換と同時に冷却を開始することにより、更に処理液
の待機期間の短縮及び処理間隔の短縮が図れ、処理効率
の向上が図れると共に、スループットの向上が図れる
(請求項7,9)。
【0025】請求項5記載の発明によれば、処理を開始
する直前に、更に加熱手段及び冷却手段による加熱量及
び冷却量を増加させることにより、処理開始時に急激に
熱を奪われることによる温度低下を抑制することがで
き、処理効率の向上を図ることができると共に、スルー
プットの向上を図ることができる。この場合、加熱手段
及び冷却手段による加熱量及び冷却量を増加させる際の
冷却により処理液から放出される熱量と、処理開始時に
処理液から放出される熱量が略同一となるように冷却を
行うことにより、更に処理効率の向上を図ることができ
ると共に、スループットの向上を図ることができる(請
求項10)。
【0026】請求項6,8記載の発明によれば、処理を
開始する前あるいは処理を終了した後の待機循環中に、
待機循環中の冷却により処理液から放出される熱量と、
処理中に処理液から放出される熱量が略同一となるよう
に冷却を行うことにより、待機循環中の処理液の温度の
温度監視幅を超える急激な温度上昇を抑制でき、処理液
の温度を処理温度の許容温度範囲内にして、次の処理に
備えることができる。したがって、処理液の待機期間の
短縮及び処理間隔の短縮が図れると共に、スループット
の向上を図ることができる。また、処理液の温度上昇を
抑制することができるので、処理液の劣化防止及び寿命
の増大を図ることができる。
【0027】請求項11記載の発明によれば、待機循環
ラインと処理循環ラインとそれらを切り換える切換手段
を具備すると共に、加熱手段と冷却手段とを具備するこ
とにより、待機循環ラインに処理液を待機循環させる際
に、タンク内の処理液を同時に加熱及び冷却することが
できる。これにより、待機循環中の処理液の温度の温度
監視幅を超える急激な温度上昇を抑制でき、処理液の温
度を処理温度の許容温度範囲内にして、次の処理に備え
ることができる。したがって、処理効率の向上、スルー
プットの向上を図ることができる。また、処理液の温度
上昇を抑制することができるので、処理液の劣化防止及
び寿命の増大を図ることができる。この場合、制御手段
を、切換手段により、処理液の流れを処理循環ラインか
ら待機循環ラインに切り換えるのと同時に、加熱手段に
より加熱すると共に、開閉手段を開放して冷却媒体をタ
ンク内に流通させるように制御可能に形成するか、ある
いは、切換手段により、処理液の流れを待機循環ライン
から処理循環ラインに切り換えるのと同時に、開閉手段
を閉じて冷却媒体のタンク内への流通を停止させるよう
に制御可能に形成することにより、更に処理液の待機期
間の短縮及び処理間隔の短縮が図れ、処理効率の向上が
図れると共に、スループットの向上が図れる(請求項1
2,13)。
【0028】請求項14,15記載の発明によれば、開
閉手段を、流量可変可能な流量制御弁にて形成するか、
あるいは、冷却媒体の流通路に並列して介設される第1
及び第2の開閉弁で構成することにより、冷却媒体の流
量を調節することができるので、処理液が処理状態の大
量放熱の状態から待機状態の少量放熱状態に急激に変化
するのを抑制することができる。したがって、処理液の
待機期間の短縮、処理間隔の短縮及びスループットの向
上を図ることができる。また、処理液の温度上昇を抑制
することができるので、処理液の劣化防止及び寿命の増
大を図ることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施の形態を
図面に基づいて詳細に説明する。この実施形態では、こ
の発明に係る液処理装置を半導体ウエハの洗浄・乾燥処
理装置に適用した場合について説明する。また、従来の
液処理装置と同じ部分には同一の符号を付して説明す
る。
【0030】◎第一実施形態 図1は、この発明に係る液処理装置の第一実施形態を示
す概略構成図である。第一実施形態は、処理後の処理液
の温度上昇を抑制して、処理液の温度を許容温度(監視
温度幅)範囲内に維持して待機循環期間の短縮によるス
ループットの向上を図れるようにした場合である。
【0031】第一実施形態の液処理装置は、処理液であ
る薬液Lを貯留するタンク10と、このタンク10内に
貯留された薬液Lを所定の温度に加熱する加熱手段であ
るヒータ1と、タンク10内の薬液Lを冷却する冷却媒
体例えば冷却水を流通する冷却手段2と、タンク10内
の処理液をタンク外に待機循環させる待機循環路4を有
する待機循環ライン5と、処理室6内に収容された被処
理体例えばウエハWに処理液を供給する処理液供給手段
であるノズル7と、ノズル7へ処理液を供給する供給路
8aと、処理に供された処理液を処理室6から排出する
排出路8bとを有するウエハ処理部9と、待機循環ライ
ン5の待機循環路4と処理部9の供給路8a及び排出路
8bとを連通・遮断する切換手段としての第1の切換弁
V1及び第2の切換弁V2と、冷却手段2の冷却水の流通
路2aの冷却水供給源2A側に介設される開閉手段であ
る開閉弁Vaと、第1及び第2の切換弁V2と開閉弁V
aの切換・開閉制御とヒータ1の温度制御を行う制御手
段例えば中央演算処理装置30A(以下にCPU30A
という)とで主に構成されている。また、タンク10か
ら第1の切換弁V1までの管路4a−供給路8a−ウエ
ハ処理部9−排出路8b−第2の切換弁V2からタンク
10までの管路4bとで処理循環ラインが構成されてい
る。
【0032】この場合、冷却手段2は、一端が冷却温調
用の冷却媒体である冷却水の供給源2Aに接続される供
給側流通路2aの他端に連なってタンク10内に例えば
コイル状に配設される冷却部2bを具備している。な
お、冷却手段2の冷却部2bにはタンク10の外部の排
出部(図示せず)に開口する排出側流通路2cが接続さ
れている。なお、供給側流通路2aにおける開閉弁Va
の吐出側(二次側)にはフィルタFaが介設されてい
る。ここでは、冷却手段2の冷却部2bがタンク10内
に配設される場合について説明したが、冷却部2bをタ
ンク10の外側に配設してもよい。
【0033】待機循環ライン5を構成する待機循環路4
は、一端の吸入側がタンク10の底部付近に配設され、
他端の吐出側がタンク10の上方側に配設された例えば
PFA等のフッ素樹脂製配管にて形成されている。そし
て、この待機循環路4には、吸入側から順に、ポンプ
P、フィルタF、第1の切換弁V1及び第2の切換弁V2
が介設されている。この場合、第1の切換弁V1は、待
機循環路4とウエハ処理部9の供給路8aとを連通・遮
断する3ポート2位置切換弁にて形成されている。ま
た、第2の切換弁V2は、待機循環路4とウエハ処理部
9の排出路とを連通・遮断する3ポート2位置切換弁に
て形成されている。なお、ここでは、第1及び第2の切
換弁V1,V2によって切換手段を形成する場合について
説明したが、必ずしも切換手段を第1及び第2の切換弁
V1,V2によって形成する必要はなく、例えば待機循環
路と供給路8a及び排出路8bを選択的に切り換える三
方切換弁にて切換手段を形成してもよい。
【0034】上記CPU30Aは、タンク10内の薬液
Lの温度を検出する液温センサSと、ヒータ1の温度を
検出する温度センサTからの検出信号を受けて、その検
出信号と予め記憶されたデータとに基づく制御信号をP
ID温調器Rに伝達して、ヒータ1を所定の許容温度例
えば70±1℃の温度監視幅に制御(PID制御)する
ように形成されている。また、CPU30Aは、予めプ
ログラミングされたデータに基づいて第1の切換弁V
1、第2の切換弁V2及び開閉弁Vaの切換動作と開閉動
作等のタイミング、すなわち、第1及び第2の切換弁V
1,V2を切り換えて、待機循環ライン5から処理循環ラ
インへの切換と同時に、開閉弁Vaを閉じて薬液Lへの
冷却を停止させるか、あるいは、処理循環ラインから待
機循環ライン5への切換と同時に、開閉弁Vaを開放し
て薬液Lへの冷却を開始させるように設定されている。
【0035】なお、タンク10は、薬液開閉弁3aを介
設する薬液管路3bを介して処理液供給源である薬液供
給源3に接続されており、タンク10内の薬液の量が少
なくなった際に、薬液供給源3から補充されるようにな
っている。
【0036】次に、上記のように構成される液処理装置
の動作態様について、図2に示すグラフを参照して説明
する。
【0037】まず、起動時にヒータ1を動作させると共
に、ポンプPを動作させて、タンク10内の薬液Lの温
度を処理温度(温度監視幅)まで上昇させると共に、待
機循環路4中を循環させて、待機させる(待機循環)。
【0038】次に、第1の切換弁V1を切り換えて待機
循環路4(管路4a)と供給路8aとを連通させると共
に、第2の切換弁V2を切り換えて待機循環路4(管路
4b)と排出路8bとを連通して、処理を開始すると共
に、薬液Lを循環させる(処理循環)。この処理におい
て、薬液Lはヒータ1によって所定の処理温度に温調さ
れており、処理室6内に収容された複数枚例えば50枚
の垂直状態に整列されたウエハWに向かってノズル7か
ら薬液Lがシャワー状に噴射(供給)されて、ウエハW
の洗浄処理が行われる。
【0039】処理が終了した後、ヒータ1による加熱を
行いながら第1の切換弁V1を切り換えて待機循環管路
4(管路4a)と供給路8aとを遮断すると共に、第2
の切換弁V2を切り換えて待機循環路4(管路4b)と
排出路8bとを遮断して、処理循環ラインから待機循環
ライン5へ切り換える。これと同時に、開閉弁Vaを開
放させて冷却水を冷却手段2の流通路2a及び冷却部2
bに流通させる。これにより、タンク10内の薬液Lと
冷却水とが熱交換されて冷却され、薬液Lが処理状態の
大量放熱の状態から待機状態の少量放熱の状態に急激に
変化するのを抑制することができる。このとき、処理循
環ラインから待機循環ライン5への切換の前後で、処理
循環ラインでの薬液Lの放熱量と、待機循環ライン5で
の冷却による薬液Lから放出される熱量とが略同一とな
るように冷却を行う。
【0040】したがって、図14に示す従来のような処
理完了直後の温度監視幅を越える急激な温度上昇(オー
バーシュート)を抑制でき、薬液Lの温度を処理温度の
許容温度範囲内(70±1℃)にして次の待機循環に備
えることができるので、薬液Lの待機期間の短縮及び処
理間隔の短縮が図れると共に、スループットの向上が図
れる。また、薬液Lの温度上昇を抑制することができる
ので、薬液Lの劣化防止及び寿命の増大を図ることがで
きる。
【0041】◎第二実施形態 図3は、この発明に係る液処理装置の第二実施形態の概
略構成図である。第二実施形態は、処理に供された処理
液の温度及び処理前の薬液Lの温度を処理温度の許容温
度(監視温度幅)範囲内に抑制して、処理効率の向上と
待機循環期間の短縮によるスループットの向上を図れる
ようにした場合である。
【0042】すなわち、第二実施形態の液処理装置は、
図3に示すように、第一実施形態における開閉弁Vaに
代えて冷却水流通路2aに並列に第1及び第2の開閉手
段である第1及び第2の開閉弁Vb,Vcを介設し、こ
れら第1及び第2の開閉弁Vb,Vcの開閉制御をCP
U30Aによって行えるようにした場合である。この場
合、第1の開閉弁Vbは、通過する冷却水の量を少なく
する少量用弁にて形成され、第2の開閉弁Vcは、第1
の開閉弁Vbに比べて約4〜5倍の流量が通過可能な大
量用弁にて形成されている。
【0043】なお、第二実施形態において、その他の部
分は第一実施形態と同じであるので、同一部分には同一
符号を付して説明は省略する。
【0044】次に、第二実施形態の液処理装置の動作態
様について、図4に示すグラフを参照して説明する。
【0045】まず、起動時にヒータ1を動作させると共
に、第1の開閉弁Vbを開放して、少量の冷却水を冷却
手段2に供給させ、更に、ポンプPを動作させて、タン
ク10内の薬液Lの温度を処理温度(温度監視幅)まで
上昇させると共に、待機循環路4中を循環させて、待機
させる(温度上昇−待機循環)。これによって、薬液L
が処理許容温度(温度監視幅)に達した状態で、第2の
開閉弁Vcを開放して、少量の冷却水と共に大容量の冷
却水を冷却手段2に供給して、タンク10内の薬液Lと
冷却水とを熱交換させる。すると、タンク10内の薬液
Lの温度は一時的に処理許容温度(温度監視幅)より低
くなるが、液温センサSからの検出信号に基づいてCP
U30AからPID温調器Rに制御信号が伝達され、P
ID温調器Rの制御によってヒータ1の加熱量が冷却を
行わない場合に処理温度に調整する加熱量より高くな
り、薬液Lの温度は処理許容温度(温度監視幅)範囲内
に上昇される(ヒータ加熱準備動作)。このヒータ加熱
準備動作は、次のロットの処理の待ち時間である処理開
始の10分前に行われる。
【0046】次に、待機循環中の薬液Lを処理に供する
のであるが、この際、第1及び第2の開閉弁Vb,Vc
を閉じて、冷却水の供給を停止する一方、第1の切換弁
V1を切り換えて待機循環路4(管路4a)と供給路8
aとを連通させると共に、第2の切換弁V2を切り換え
て待機循環路4(管路4b)と排出路8bとを連通させ
て、処理循環ラインに薬液Lを流通する。このように、
冷却水の供給を停止させ、処理室6とタンク10とを連
通することで、主に冷却水に吸収されていた、つまり薬
液Lから放出されていた、熱量が処理循環ラインの主な
放熱体であるウエハ処理部9に吸収される熱量に切り換
わることで、図14に示す従来の処理開始直後の温度監
視を下回る温度低下(アンダーシュート)を抑制でき
る。この処理において、処理室6内に収容された複数枚
例えば50枚の垂直状態に整列されたウエハWに向かっ
てノズル7から薬液Lがシャワー状に噴射(供給)され
て、ウエハWの洗浄処理が行われる。
【0047】処理が終了した後、ヒータ1による加熱を
行いながら第1の切換弁V1を切り換えて待機循環管路
4(管路4a)と供給路8aとを遮断すると共に、第2
の切換弁V2を切り換えて待機循環路4(管路4b)と
排出路8bとを遮断して、処理循環ラインから待機循環
ライン5へ切り換える。これと同時に、第1の開閉弁V
bを開放させて少量の冷却水を冷却手段2の流通路2a
及び冷却部2bに流通させる。これにより、タンク10
内の薬液Lと冷却水とが熱交換されて冷却され、薬液L
が処理状態の大量放熱の状態から待機状態の少量放熱の
状態に急激に変化するのを抑制することができる。この
とき、待機循環ライン5から処理循環ラインへの切換の
前後で、待機循環ライン5での冷却により薬液Lから放
出される熱量と、処理循環ラインでの薬液Lの放熱量と
が略同一となるように冷却を行う。また、処理循環ライ
ンから待機循環ライン5への切換の前後で、処理循環ラ
インでの薬液Lの放熱量と、待機循環ライン5での冷却
による薬液Lから放出される熱量とが略同一となるよう
に冷却を行う。
【0048】したがって、第二実施形態の液処理装置を
用いることにより、処理に供される薬液Lの温度を処理
温度の許容温度範囲(監視温度幅)内にすることができ
るので、処理効率の向上を図ることができる。また、薬
液Lの温度を処理温度の許容温度範囲内(70±1℃)
にして次の待機循環に備えることができるので、薬液L
の待機期間の短縮及び処理間隔の短縮が図れると共に、
スループットの向上が図れる。また、薬液Lの温度上昇
を抑制することができるので、薬液Lの劣化防止及び寿
命の増大を図ることができる。
【0049】なお、上記説明では、第1の開閉弁Vbと
第2の開閉弁Vcの流量を変えて、処理開始前ではウエ
ハ処理部9で薬液Lが大量放熱されるため第1の開閉弁
Vbと第2の開閉弁Vcを開放して大量の冷却水を流
し、また、処理終了後は、薬液Lの放熱量が少ないた
め、少量用の第1の開閉弁Vbのみを開放させる場合に
ついて説明したが、必ずしも第1の開閉弁Vbと第2の
開閉弁Vcの流量を変える必要はなく、同流量の開閉弁
を選択的に開閉するようにしてもよい。
【0050】◎第三実施形態 図5は、この発明に係る液処理装置の第三実施形態を示
す概略構成図である。第三実施形態は、第二実施形態と
同様に、処理に供された処理液の温度及び処理前の薬液
Lの温度を処理温度の許容温度(監視温度幅)範囲内に
抑制して、処理効率の向上と待機循環期間の短縮による
スループットの向上を図れるようにした場合である。
【0051】すなわち、第三実施形態の液処理装置は、
図5に示すように、第二実施形態における第1及び第2
の開閉手段である第1及び第2の開閉弁Vb,Vcに代
えて冷却水流通路2aに、流量制御手段である流量調整
可能な流量制御弁CVを介設し、この流量制御弁CVの
流量制御をCPU30Aによって行えるようにした場合
である。
【0052】なお、第三実施形態において、その他の部
分は第一及び第二実施形態と同じであるので、同一部分
には同一符号を付して説明は省略する。
【0053】次に、第三実施形態の液処理装置の動作態
様について説明する。
【0054】まず、起動時にヒータ1を動作させると共
に、流量制御弁CVの通路を絞って、少量の冷却水を冷
却手段2に供給させ、更に、ポンプPを動作させて、タ
ンク10内の薬液Lの温度を処理温度(温度監視幅)ま
で上昇させると共に、待機循環路4中を循環させて、待
機させる(温度上昇−待機循環)。これによって、薬液
Lが処理許容温度(温度監視幅)に達した状態で、流量
制御弁CVの通路を全開にして、大容量の冷却水を冷却
手段2に供給して、タンク10内の薬液Lと冷却水とを
熱交換させる。すると、タンク10内の薬液Lの温度は
一時的に処理許容温度(温度監視幅)より低くなるが、
液温センサSからの検出信号に基づいてCPU30Aか
らPID温調器Rに制御信号が伝達され、PID温調器
Rの制御によってヒータ1の加熱量が冷却を行わない場
合に処理温度に調整する加熱量より高くなり、薬液Lの
温度は処理許容温度(温度監視幅)範囲内に上昇される
(ヒータ加熱準備動作)。このヒータ加熱準備動作は、
次のロットの処理の待ち時間である処理開始の10分前
に行われる。
【0055】次に、待機循環中の薬液Lを処理に供する
のであるが、この際、流量制御弁CVを閉じて、冷却水
の供給を停止する一方、第1の切換弁V1を切り換えて
待機循環路4(管路4a)と供給路8aとを連通させる
と共に、第2の切換弁V2を切り換えて待機循環路4
(管路4b)と排出路8bとを連通させて、処理循環ラ
インに薬液Lを流通する。この処理において、処理室6
内に収容された複数枚例えば50枚の垂直状態に整列さ
れたウエハWに向かってノズル7から薬液Lがシャワー
状に噴射(供給)されて、ウエハWの洗浄処理が行われ
る。
【0056】処理が終了した後、ヒータ1による加熱を
行いながら第1の切換弁V1を切り換えて待機循環管路
4(管路4a)と供給路8aとを遮断すると共に、第2
の切換弁V2を切り換えて待機循環路4(管路4b)と
排出路8bとを遮断して、処理循環ラインから待機循環
ライン5へ切り換える。これと同時に、流量制御弁CV
の通路を絞って少量の冷却水を冷却手段2の流通路2a
及び冷却部2bに流通させる。これにより、タンク10
内の薬液Lと冷却水とが熱交換されて冷却され、薬液L
が処理状態の大量放熱の状態から待機状態の少量放熱の
状態に急激に変化するのを抑制することができる。
【0057】したがって、第三実施形態の液処理装置を
用いることにより、第二実施形態の液処理装置を用いた
場合と同様に、処理に供される薬液Lの温度を処理温度
の許容温度範囲(監視温度幅)内にすることができるの
で、処理効率の向上を図ることができる。また、薬液L
の温度を処理温度の許容温度範囲内(70±1℃)にし
て次の待機循環に備えることができるので、薬液Lの待
機期間の短縮及び処理間隔の短縮が図れると共に、スル
ープットの向上が図れる。また、薬液Lの温度上昇を抑
制することができるので、薬液Lの劣化防止及び寿命の
増大を図ることができる。
【0058】上記第一ないし第三実施形態の液処理装置
は単独の装置として用いられる他、以下に説明する洗浄
・乾燥処理システムに組み込まれて使用される。
【0059】次に、洗浄・乾燥処理システムの一例につ
いて、図6ないし図11を参照して説明する。
【0060】上記洗浄・乾燥処理システムは、図6及び
図7に示すように、ウエハWを収納可能な容器例えばキ
ャリア100の搬入及び搬出が行われる容器搬入・搬出
部110と、ウエハWに対して洗浄処理及び乾燥処理等
を施すこの発明に係る液処理装置を組み込んだ洗浄処理
ユニット120と、容器搬入・搬出部110と洗浄処理
ユニット120との間に配設され、洗浄処理ユニット1
20に対してキャリア100の搬入出を行うためのステ
ージ部130と、キャリア100を洗浄するキャリア洗
浄ユニット140と、複数のキャリア100をストック
するキャリアストック150と、電源ユニット160及
びケミカルタンクボックス170を具備している。
【0061】容器搬入・搬出部110は、4個のキャリ
ア100を載置可能な載置台180と、キャリア100
の配列方向に沿って形成された搬送路190を移動可能
に設けられるキャリア搬送機構200とを具備してお
り、キャリア搬送機構200によって載置台180のキ
ャリア100をステージ部130に搬送すると共に、ス
テージ部130のキャリア100を載置台180を搬送
し得るように構成されている。この場合、キャリア10
0内には例えば25枚のウエハWは収納可能となってお
り、キャリア100はウエハWの面が鉛直に配列される
ように配置されている。
【0062】ステージ部130は、キャリア100を載
置するステージ131を具備しており、容器搬入・搬出
部110からこのステージに載置されたキャリア100
がシリンダを用いたキャリア搬送機構200により洗浄
処理ユニット120内に搬入され、洗浄処理ユニット1
20内のキャリア100がこのキャリア搬送機構200
によりステージに搬出されるように構成されている。
【0063】ステージ部130と洗浄処理ユニット12
0との間には、仕切壁210が設けられており、仕切壁
210には、搬入出用の開口部220が形成されてい
る。この開口部220はシャッタ230によって開閉可
能になっており、処理中にはシャッタ230が閉じら
れ、キャリア100の搬入出時にはシャッタ230が開
けられるようになっている。
【0064】キャリア洗浄ユニット140は、キャリア
洗浄槽240を有しており、洗浄処理ユニット120に
おいてウエハWが取り出されて空になったキャリア10
0が洗浄されるようになっている。
【0065】キャリアストック150は、洗浄前のウエ
ハWが取り出された空になったキャリア100を一時的
に待機させるためや、洗浄後のウエハWを収納するため
の空のキャリア100を予め待機させるためのものであ
り、上下方向に複数のキャリア100がストック可能と
なっており、その中の所定のキャリア100を載置台1
80に載置したり、その中の所定の位置にキャリア10
0をストックしたりするためのキャリア移動機構を具備
している。
【0066】一方、上記洗浄処理ユニット120は、図
8に示すように、上記ウエハ処理部に相当する洗浄処理
部20と、洗浄処理部20の直下にキャリア100を待
機させるためキャリア待機部250と、キャリア待機部
250に待機されたキャリア100内の複数のウエハW
を押し上げて洗浄処理部20に移動させると共に、洗浄
処理部20の複数のウエハWを保持してキャリア待機部
250のキャリア100に収納させるためのウエハ移動
機構260とが設けられている。この場合、ウエハ移動
機構260は、図8に示すように、ウエハWを保持する
ウエハ保持部材261と、鉛直に配置されたウエハ保持
部材261を支持する支持部材262と、支持部材26
2を介してウエハ保持部材261を昇降する昇降駆動部
263とで構成されている。
【0067】洗浄処理部20は、ウエハWのエッチング
処理後にレジストマスク、エッチング残渣であるポリマ
ー層等を除去するものであり、二重チャンバ式液処理装
置にて構成されている。以下に、二重チャンバ式液処理
装置について説明する。
【0068】上記二重チャンバ式液処理装置20は、図
9に示すように、被処理体であるウエハWを保持する回
転可能な保持手段例えばロータ21と、このロータ21
を水平軸を中心として回転駆動する駆動手段であるモー
タ22と、ロータ21にて保持されたウエハWを包囲す
る複数例えば2つの処理部{具体的には第1の処理室,
第2の処理室}の内チャンバ23,外チャンバ24と、
これら内チャンバ23又は外チャンバ24内に収容され
たウエハWに対して処理液例えばレジスト剥離液,ポリ
マ除去液等の薬液の供給手段50、この薬液の溶剤例え
ばイソプロピルアルコール(IPA)の供給手段60、
リンス液例えば純水等の供給手段(リンス液供給手段)
70又は例えば窒素(N2)等の不活性ガスや清浄空気
等の乾燥気体(乾燥流体)の供給手段80{図9では薬
液供給手段50と乾燥流体供給手段80を示す。}と、
内チャンバ23を構成する内筒体25と外チャンバ24
を構成する外筒体26をそれぞれウエハWの包囲位置と
ウエハWの包囲位置から離れた待機位置に切り換え移動
する移動手段例えば第1,第2のシリンダ27,28及
びウエハWを図示しないウエハ搬送チャックから受け取
ってロータ21に受け渡すと共に、ロータ21から受け
取ってウエハ搬送チャックに受け渡す被処理体受渡手段
例えばウエハ受渡ハンド29とで主要部が構成されてい
る。
【0069】上記のように構成される液処理装置20に
おけるモータ22、処理流体の各供給手段50,60,
70,80{図9では薬液供給手段50と乾燥流体供給
手段80を示す。}の供給部、ウエハ移動機構250等
は制御手段例えば中央演算処理装置30B(以下にCP
U30Bという)によって制御されている。
【0070】また、上記ロータ21は、水平に配設され
るモータ22の駆動軸22aに片持ち状に連結されて、
ウエハWの処理面が鉛直になるように保持し、水平軸を
中心として回転可能に形成されている。この場合、ロー
タ21は、モータ22の駆動軸22aにカップリング
(図示せず)を介して連結される回転軸(図示せず)を
有する第1の回転板21aと、この第1の回転板21a
と対峙する第2の回転板21bと、第1及び第2の回転
板21a,21b間に架設される複数例えば4本の固定
保持棒31と、これら固定保持棒31に列設された保持
溝(図示せず)によって保持されたウエハWの上部を押
さえる図示しないロック手段及びロック解除手段によっ
て押え位置と非押え位置とに切換移動する一対の押え棒
32とで構成されている。この場合、モータ22は、予
めCPU30Bに記憶されたプログラムに基づいて所定
の高速回転と低速回転を選択的に繰り返し行い得るよう
に制御されている。なお、モータ22は冷却手段37に
よって過熱が抑制されるようになっている。この場合、
冷却手段37は、冷却パイプ37aと、冷却水供給パイ
プ37bと、熱交換器37cとを具備してなる(図9参
照)。
【0071】一方、処理部例えば内チャンバ23(第1
の処理室)は、第1の固定壁34と、この第1の固定壁
34と対峙する第2の固定壁38と、これら第1の固定
壁34及び第2の固定壁38との間にそれぞれ第1及び
第2のシール部材40a,40bを介して係合する内筒
体25とで形成されている。すなわち、内筒体25は、
移動手段である第1のシリンダ27の伸張動作によって
ロータ21と共にウエハWを包囲する位置まで移動され
て、第1の固定壁34との間に第1のシール部材40a
を介してシールされると共に、第2の固定壁38との間
に第2のシール部材40bを介してシールされた状態で
内チャンバ23(第1の処理室)を形成する。また、第
1のシリンダ27の収縮動作によって固定筒体36の外
周側位置(待機位置)に移動されるように構成されてい
る。この場合、内筒体25の先端開口部は第1の固定壁
34との間に第1のシール部材40aを介してシールさ
れ、内筒体25の基端部は固定筒体36の中間部に周設
された第3のシール部材40cを介してシールされて、
内チャンバ23内に残存する薬液の雰囲気が外部に漏洩
するのを防止している。
【0072】また、外チャンバ24(第2の処理室)
は、待機位置に移動された内筒体25との間にシール部
材40bを介在する第1の固定壁34と、第2の固定壁
38と、第2の固定壁38と内筒体25との間にそれぞ
れ第4及び第5のシール部材40d,40eを介して係
合する外筒体26とで形成されている。すなわち、外筒
体26は、移動手段である第2のシリンダ28の伸張動
作によってロータ21と共にウエハWを包囲する位置ま
で移動されて、第2の固定壁38との間に第4のシール
部材40dを介してシールされると共に、内筒体25の
先端部外方に位置する第5のシール部材40eを介して
シールされた状態で、外チャンバ24(第2の処理室)
を形成する。また、第2のシリンダ28の収縮動作によ
って固定筒体36の外周側位置(待機位置)に移動され
るように構成されている。この場合、外筒体26と内筒
体25の基端部間には第5のシール部材40eが介在さ
れて、シールされている。したがって、内チャンバ23
の内側雰囲気と、外チャンバ24の内側雰囲気とは、互
いに気水密な状態に離隔されるので、両チャンバ23,
24内の雰囲気が混じることなく、異なる処理流体が反
応して生じるクロスコンタミネーションを防止すること
ができる。
【0073】上記のように構成される内筒体25と外筒
体26は共に先端に向かって拡開するテーパ状に形成さ
れている。このように内筒体25及び外筒体26を、一
端に向かって拡開するテーパ状に形成することにより、
処理時に内筒体25又は外筒体26内でロータ21が回
転されたときに発生する気流が拡開側へ渦巻き状に流
れ、内部の薬液等が拡開側へ排出し易くすることができ
る。また、内筒体25と外筒体26とを同一軸線上に重
合する構造とすることにより、内筒体25と外筒体26
及び内チャンバ23及び外チャンバ24の設置スペース
を少なくすることができると共に、装置の小型化が図れ
る。
【0074】一方、上記処理液供給手段のうち、薬液例
えばポリマ除去液の供給手段50は、図10に示すよう
に、処理部すなわち内筒体25内に取り付けられる薬液
供給ノズル51(処理液供給手段)と、薬液供給部52
と、これら薬液供給ノズル51と薬液供給部52とを接
続する薬液供給管路53を具備してなる。
【0075】上記薬液供給部52は、図11に示すよう
に、薬液供給源3Aと、この薬液供給源3Aから供給さ
れる新規の薬液を貯留すると共に、処理に供された薬液
を貯留するタンク10とで主要部が構成されている。
【0076】上記タンク10は、薬液開閉弁3aを介設
する薬液管路3bを介して薬液供給源3Aに接続する新
液を貯留する内側タンク10aと、この内側タンク10
aを内方に収容する外側タンク10bとからなる二重槽
構造に構成されている。この場合、内側タンク10a及
び外側タンク10bは、それぞれは有底円筒状のステン
レス製容器にて形成されている。また、外側タンク10
bの外周面には、外側タンク10bを囲繞するように加
熱手段であるヒータ1Aが配設されている。
【0077】この場合、内側タンク10aの上端部に
は、この内側タンク10aからオーバーフローする薬液
を外側タンク10b内に供給するオーバーフロー管10
cが配設されている(図12参照)。したがって、薬液
供給源3Aから内側タンク10a内に供給される新規の
薬液が内側タンク10a内に充満された後、オーバーフ
ロー管10cを介して外側タンク10b内に供給され
る。なお、外側タンク10bの開口部における内側タン
ク10aとの隙間を狭く形成する方が好ましい。その理
由は、内側タンク10aと外側タンク10bの隙間が狭
い程、外側タンク10b内に貯留される薬液の液面の外
気と接触する面積を少なくすることができるので、薬液
の空気との接触による化学反応や劣化を抑制することが
でき、薬液の品質や性能の維持を図ることができるから
である。
【0078】なお、内側タンク10a及び外側タンク1
0bの開口部には、パージガス供給管路10dとガス抜
き管路10eが接続されており、両タンク10a,10
b内に貯留される薬液が外気に晒されて雰囲気が変化す
るのを防止するために、図示しない不活性ガス例えばN
2ガス等のパージガス供給源に接続するパージガス供給
管路10dからパージガス例えばN2ガスが供給される
ようになっている。なお、外側タンク10bの外方近接
部にはそれぞれ静電容量型の上限センサSa,秤量セン
サSb,ヒータオフ下限センサSc及び下限センサSd
が配設されており、これらセンサSa〜Sdは制御部3
0B(CPU)に接続されている。この場合、センサS
a〜Sdは必ずしも静電容量型である必要はなく、液面
を検出できるものであればその他の形式のセンサであっ
てもよい。これらセンサSa〜Sdのうち、上限センサ
Saと下限センサSdは、外側タンク10b内に貯留さ
れる薬液の上限液面と下限液面を検出し、秤量センサS
bは、外側タンク10b内に実際に貯留されている薬液
の量を検出し、また、ヒータオフ下限センサScは、ヒ
ータ4による加熱可能な薬液量を検出し得るようになっ
ている。なお、内側タンク10aの上端部には、薬液満
杯センサ(図示せず)が配設されており、この薬液満杯
センサによって内側タンク10a内から外側タンク10
b内に流れる薬液の状態を監視することができるように
なっている。すなわち、薬液満杯センサと上記秤量セン
サSbからの検出信号に基づいて制御部30B(CP
U)からの制御信号を薬液開閉弁3aに伝達すること
で、内側タンク10a及び外側タンク10b内の薬液の
液量を管理することができる。
【0079】また、内側タンク10a内に貯留される薬
液と、外側タンク10b内に貯留される薬液は、外側タ
ンク10bの外方近接部に配設される1つのヒータ1A
によって加熱・保温されるようになっている。この場
合、内側タンク10a内の薬液の温度は、内側タンク薬
液温度センサTaによって検出され、外側タンク10b
内の薬液の温度は、外側タンク薬液温度センサTbによ
って検出され、また、ヒータ1の温度は、コントロール
温度センサTcと、オーバーヒート温度センサTdによ
って検出されるようになっている。これら温度センサT
a〜Tdのうち、外側タンク薬液温度センサTb、コン
トロール温度センサTc及びオーバーヒート温度センサ
Tdの検出信号をCPU30Bに伝達し、CPU30B
からの制御信号に基づいてPID温調器(図示せず)に
て制御して、外側タンク10b内の薬液温度、ヒータ1
の加熱温度を所定温度(例えば80℃以上、150℃以
下)に設定できるようになっている。
【0080】また、外側タンク10b内には、上記冷却
手段2の冷却部2bが配設されており、冷却水供給源
(図示せず)から供給される冷却水が冷却部2bを流通
して外側タンク10b内の薬液を熱交換することで、薬
液が冷却されるようになっている。
【0081】一方、処理部すなわち内筒体25内に取り
付けられる薬液供給ノズル51と、薬液供給部52とを
接続する薬液供給管路53は、図9及び図11に示すよ
うに、内側タンク10a内の薬液を処理部側に供給する
第1の供給管路14aと、外側タンク10b内の薬液を
処理部側に供給する第2の供給管路14bと、これら第
1及び第2の供給管路14a,14bを連結して共通化
する主供給管路14cとで主に構成されている。この場
合、第1の供給管路14aには第1の切換開閉弁15a
が介設され、第2の供給管路14bには第2の切換開閉
弁15bが介設されている。また、主供給管路14cに
は例えばダイアフラム式の供給ポンプ16が介設される
と共に、この供給ポンプ16の吐出側に順次、第3の切
換開閉弁15c、フィルタ17、第4の切換開閉弁15
dが介設されている。
【0082】また、主供給管路14cにおける供給ポン
プ16の吐出側と外側タンク10bとは、第5の切換開
閉弁15eを介設した上記待機循環路4に相当する循環
管路18が接続されており、外側タンク10b内から供
給される薬液を循環し得るように構成されている。
【0083】また、主供給管路14cにおける供給ポン
プ16の吐出側{具体的には供給ポンプ16と第3の切
換開閉弁15cとの間}と、第3の第3の切換開閉弁1
5cの吐出側と循環管路18の接続部との間には、主供
給管路14cから分岐され再び主供給管路14cに連結
するバイパス管路19が接続されている。このバイパス
管路19には、第6の切換開閉弁15f、フィルタ19
a及び第7の切換開閉弁15gが順次介設されている。
また、外側タンク10bの開口部2bと処理部には、上
記排出路8bに相当する薬液の戻り管路56が接続され
ており、処理部で処理に供された薬液が外側タンク10
b内に貯留されて、リサイクルに供されるようになって
いる。
【0084】上記のようにして薬液供給管路53を形成
することにより、外側タンク10b内に貯留された薬液
を第2の供給管路14b、主供給管路14c、バイパス
管路19及び主供給管路14cを介して処理部側に供給
することができる。また、内側タンク10a内に貯留さ
れた薬液(新液)を第1の供給管路14aと主供給管路
14cを介して処理部側に供給することができる。ま
た、ウエハWの処理の待機時には、外側タンク10b内
に貯留された薬液を循環管路18を介して循環すること
ができる。この際、上記第二又は第三実施形態で説明し
たように、上記冷却手段2の第1及び第2の開閉弁V
b,Vcを開放するか、あるいは、流量制御弁CVを全
開して、冷却水をタンク10A内の薬液に接触させるこ
とにより、ヒータ1Aの加熱量を処理温度より高くして
薬液の温度を処理許容温度(温度監視幅)範囲内に抑制
することができる。なお、この場合、薬液の循環は、上
記第一ないし第三実施形態と異なり、ウエハ処理部すな
わち内筒体25から待機循環ライン5に連通させずに、
直接外側タンク10b内に戻している。
【0085】なお、外側タンク10bの底部には排液開
閉弁57を介設した排液管路58が接続されている(図
11及び図12参照)。
【0086】一方、薬液の溶剤例えばIPAの供給手段
60は、図10に示すように、内筒体25内に取り付け
られる上記薬液供給ノズルを兼用する供給ノズル51
(以下に薬液供給ノズル51で代表する)と、溶剤供給
部61と、この供給ノズル51と薬液供給部52とを接
続するIPA供給管路62に介設されるポンプ54、フ
ィルタ55、IPA供給弁63を具備してなる。この場
合、溶剤供給部61は、溶剤例えばIPAの供給源64
と、このIPA供給源64から供給される新規のIPA
を貯留するIPA供給タンク61aと、処理に供された
IPAを貯留する循環供給タンク61bとで構成されて
おり、両IPA供給タンク61a,61bには、上記内
チャンバ23の拡開側部位の下部に設けられた第1の排
液ポート41に接続する第1の排液管42に図示しない
切換弁(切換手段)を介して循環管路90が接続されて
いる。図面では、IPA供給タンク61a,61bを別
個に配置する場合について説明したが、上記内側タンク
10aと外側タンク10bと同様に、IPA供給タンク
61a,61bを二重槽構造とする方が望ましい。
【0087】一方、リンス液例えば純水の供給手段70
は、図10に示すように、第2の固定壁38に取り付け
られる純水供給ノズル71と、純水供給源72と、純水
供給ノズル71と純水供給源72とを接続する純水供給
管路73に介設される供給ポンプ74、純水供給弁75
とを具備してなる。この場合、純水供給ノズル71は、
内チャンバ23の外側に位置すると共に、外チャンバ2
4の内側に位置し得るように配設されており、内筒体2
5が待機位置に後退し、外筒体26がロータ21とウエ
ハWを包囲する位置に移動して外チャンバ24を形成し
た際に、外チャンバ24内に位置して、ウエハWに対し
て純水を供給し得るように構成されている。なお、純水
供給ノズル71は、外チャンバ24に取り付けられるも
のであってもよい。
【0088】また、外チャンバ24の拡開側部位の下部
には、第2の排液ポート45が設けられており、この第
2の排液ポート45には、図示しない開閉弁を介設した
第2の排液管46が接続されている。なお、第2の排液
管46には、純水の比抵抗値を検出する比抵抗計47が
介設されており、この比抵抗計47によってリンス処理
に供された純水の比抵抗値を検出し、その信号を上記C
PU30Bに伝達するように構成されている。したがっ
て、この比抵抗計47でリンス処理の状況を監視し、適
正なリンス処理が行われた後、リンス処理を終了するこ
とができる。
【0089】なお、上記外チャンバ24の拡開側部位の
上部には、第2の排気ポート48が設けられており、こ
の第2の排気ポート48には、図示しない開閉弁を介設
した第2の排気管49が接続されている。
【0090】また、乾燥流体供給手段80は、図9及び
図10に示すように、第2の固定壁38に取り付けられ
る乾燥流体供給ノズル81と、乾燥流体例えば窒素(N
2)供給源82と、乾燥流体供給ノズル81とN2供給源
82とを接続する乾燥流体供給管路83に介設される開
閉弁84、フィルタ85、N2温度調整器86とを具備
してなり、かつ乾燥流体供給管路83におけるN2温度
調整器86の二次側に切換弁87を介して上記IPA供
給管路62から分岐される分岐管路88を接続してな
る。この場合、乾燥流体供給ノズル81は、上記純水供
給ノズル71と同様に内チャンバ23の外側に位置する
と共に、外チャンバ24の内側に位置し得るように配設
されており、内筒体25が待機位置に後退し、外筒体2
6がロータ21とウエハWを包囲する位置に移動して外
チャンバ24を形成した際に、外チャンバ24内に位置
して、ウエハWに対してN2ガスとIPAの混合流体を
霧状に供給し得るように構成されている。この場合、N
2ガスとIPAの混合流体で乾燥した後に、更にN2ガス
のみで乾燥する。なお、ここでは、乾燥流体がN2ガス
とIPAの混合流体である場合について説明したが、こ
の混合流体に代えてN2ガスのみを供給するようにして
もよい。
【0091】なお、上記薬液供給手段50、IPA供給
手段60、純水供給手段70及び乾燥流体供給手段80
における供給ポンプ16,54、薬液供給部52の第1
〜第7の切換開閉弁15a〜15g、温度調整器56,
N2温度調整器86、IPA供給弁63及び切換弁87
は、CPU30Bによって制御されている(図9参
照)。
【0092】次に、上記のように構成される洗浄・乾燥
処理装置の動作態様について説明する。まず、容器搬入
・搬出部110側からキャリア搬送機構200によって
キャリア100を洗浄処理部20の直下のキャリア待機
部250に搬送する。すると、ウエハ移動機構260が
上昇し、キャリア待機部250に待機されたキャリア1
00内の複数のウエハWを押し上げて洗浄処理部20に
移動させ、ロータ21にセットする。
【0093】上記のようにしてロータ21にウエハWが
セットされると、内筒体25及び外筒体26がロータ2
1及びウエハWを包囲する位置まで移動して、内チャン
バ23内にウエハWを収容する。この状態において、ま
ず、ウエハWに薬液を供給して薬液処理を行う。この薬
液処理は、ロータ21及びウエハWを低速回転例えば1
〜500rpmで回転させた状態で所定時間例えば数十
秒間薬液を供給した後、薬液の供給を停止し、その後、
ロータ21及びウエハWを数秒間高速回転例えば100
〜3000rpmで回転させてウエハW表面に付着する
薬液を振り切って除去する。この薬液供給工程と薬液振
り切り工程を数回から数千回繰り返して薬液処理を完了
する。
【0094】上記薬液処理工程において、内側タンク1
0a及び外側タンク10b内に薬液が貯留された状態の
通常の処理では、最初に供給される薬液は、外側タンク
10b内に貯留された薬液が使用される。すなわち、第
2,第6,第7及び第4の切換開閉弁15b,15f,
15g,15dが開いた状態で供給ポンプ16が作動す
ることにより、外側タンク10b内の薬液は、第2の供
給管路14b、主供給管路14c、バイパス管路19及
び主供給管路14cを流れて処理部側に供給される。こ
の際、供給ポンプ16を通過した薬液はフィルタ19a
によって濾過され、薬液中に混入する不純物や夾雑物等
が除去される。ある一定時間内最初に使用された薬液は
第1の排液管42から廃棄される。それ以外の薬液は一
定時間処理に供された後、外側タンク10b内に戻され
て、以後循環供給される。
【0095】所定時間薬液を循環供給して処理を行った
後、内側タンク10a内の新規薬液が処理部側に供給さ
れて薬液処理が終了する。内側タンク10a内の新規薬
液を処理部側へ供給する場合には、上記第2,第6及び
第7の切換開閉弁15b,15f,15gが閉じ、第
1,第3及び第4の切換開閉弁15a,15c,15d
が開く。この状態で供給ポンプ16が作動することによ
り、内側タンク10a内の新規薬液は、第1の供給管1
4a及び主供給管14cを流れて処理部側に供給され
る。この際、供給ポンプ16を通過した新規薬液はフィ
ルタ17によって濾過され、薬液中に混入する不純物や
夾雑物等が除去される。また、前回の処理時に供給さ
れ、主供給管路14cに残留した新規薬液は、次回の新
規薬液と共にフィルタ17によって濾過される。なお、
処理に供された新規薬液は戻り管路56を介して外側タ
ンク10b内に貯留される。この際、上記第一ないし第
三実施形態で説明したように、冷却手段2の開閉弁Va
を開放するか、第1の開閉弁Vbを開放するか、あるい
は、流量制御弁CVを絞って冷却水を冷却手段2の冷却
部2bに流通して、タンク10A内の薬液と接触させて
冷却することで、薬液が処理状態の大量放熱の状態から
待機状態に急激に変化するのを抑制することができる。
したがって、薬液の温度を処理温度の許容範囲内(70
±1℃)にして次の待機循環に備えることができる。
【0096】薬液処理及びリンス処理が終了した後、内
筒体25が待機位置に後退して、ロータ21及びウエハ
Wが外筒体26によって包囲、すなわち外チャンバ24
内にウエハWが収容される。したがって、内チャンバ2
3内で処理されたウエハWから液がしたたり落ちても外
チャンバ24で受け止めることができる。この状態にお
いて、まず、リンス液供給手段の純水供給ノズル71か
ら回転するウエハWに対してリンス液例えば純水が供給
されてリンス処理される。このリンス処理に供された純
水と除去されたIPAは第2の排液ポート45を介して
第2の排液管46から排出される。また、外チャンバ2
4内に発生するガスは第2の排気ポート48を介して第
2の排気管49から外部に排出される。
【0097】このようにしてリンス処理を所定時間行っ
た後、外チャンバ24内にウエハWを収容したままの状
態で、乾燥流体供給手段80のN2ガス供給源82及び
IPA供給源64からN2ガスとIPAの混合流体を回
転するウエハWに供給して、ウエハ表面に付着する純水
を除去することで、ウエハWと外チャンバ24内の乾燥
を行うことができる。また、N2ガスとIPAの混合流
体によって乾燥処理した後、N2ガスのみをウエハWに
供給することで、ウエハWの乾燥と外チャンバ24内の
乾燥をより一層効率よく行うことができる。
【0098】上記のようにして、ウエハWの薬液処理、
薬液除去処理、リンス処理及び乾燥処理が終了した後、
外筒体26が内筒体25の外周側の待機位置に後退する
一方、図示しないロック解除手段が動作してウエハ押え
棒32をウエハWの押え位置から後退する。すると、ウ
エハ移動機構260が上昇してロータ21の固定保持棒
31にて保持されたウエハWを受け取って処理装置20
の下方へ移動する。処理装置の下方へ移動されたウエハ
Wはキャリア待機部250に待機されたキャリア100
内に収容された後、キャリア搬送機構200によって容
器搬入・搬出部110に搬送された後、装置外部に搬送
される。
【0099】なお、上記実施形態では、この発明に係る
液処理方法及び液処理装置を半導体ウエハの洗浄・乾燥
処理装置に適用した場合について説明したが、半導体ウ
エハ以外のLCD用ガラス基板等にも適用できることは
勿論であり、また、洗浄・乾燥処理装置以外の薬液等の
処理液を用いた液処理装置にも適用できることは勿論で
ある。
【0100】また、上記実施形態では、処理液での適用
について説明したが、この発明は、処理液での適用だけ
でなく、超臨界流体にも適用できる。
【0101】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明によれ
ば、上記のように構成されているので、以下のような効
果が得られる。
【0102】1)請求項1記載の発明によれば、タンク
内の処理液を同時に加熱及び冷却可能にすることによ
り、待機循環中の処理液の温度の温度監視幅を超える急
激な温度上昇を抑制でき、処理液の温度を処理温度の許
容温度範囲内にして、次の処理に備えることができるの
で、処理効率の向上、スループットの向上を図ることが
できる。また、処理液の温度上昇を抑制することができ
るので、処理液の劣化防止及び寿命の増大を図ることが
できる。
【0103】2)請求項2記載の発明によれば、処理を
終了した後の待機循環中に、タンク内の処理液に対して
加熱及び冷却を同時に行うことにより、処理液が処理状
態の大量放熱の状態から待機状態の少量放熱状態に急激
に変化するのを抑制することができるので、上記1)に
加えて更に待機循環中の処理液の温度の温度監視幅を超
える急激な温度上昇を抑制でき、処理液の温度を処理温
度の許容温度範囲内にして、次の処理に備えることがで
きる。この場合、処理を終了した後の待機循環への切換
と同時に冷却を開始することにより、処理液の待機期間
の短縮及び処理間隔の短縮が図れる(請求項9)。
【0104】3)請求項3記載の発明によれば、処理を
開始する前の待機循環中に、タンク内の処理液に対して
加熱及び冷却を同時に行いながら処理液を処理温度に調
整し、処理液の加熱量を冷却しない場合に処理温度に調
整する加熱量より高くするので、処理時に処理部で熱を
奪われた処理液の温度低下を抑制することができる。ま
た、処理時には冷却手段による冷却を停止し、加熱手段
による加熱により、処理液を処理温度に調整するので、
処理に供される処理液の温度を処理温度の許容範囲にす
ることができる。したがって、上記1)に加えて更に処
理効率の向上を図ることができると共に、スループット
の向上を図ることができる。この場合、待機循環から処
理開始への切換と同時に冷却を停止することにより、更
に処理効率の向上が図れると共に、スループットの向上
が図れる(請求項7)。
【0105】4)請求項4記載の発明によれば、処理前
及び処理後の待機循環中に、タンク内の処理液に対して
加熱及び冷却を同時に行いながら処理液を処理温度に調
整し、処理液の加熱量を冷却しない場合に処理温度に調
整する加熱量より高くするので、処理時に処理部で熱を
奪われた処理液の温度低下を抑制することができる。ま
た、処理時には冷却手段による冷却を停止し、加熱手段
による加熱により、処理液を処理温度に調整することに
より、処理に供される処理液の温度を処理温度の許容範
囲にすることができる。したがって、上記1)に加えて
更に処理効率の向上を図ることができると共に、スルー
プットの向上を図ることができる。この場合、待機循環
から処理開始への切換と同時に冷却を停止し、処理を終
了した後の待機循環への切換と同時に冷却を開始するこ
とにより、更に処理液の待機期間の短縮及び処理間隔の
短縮が図れ、処理効率の向上が図れると共に、スループ
ットの向上が図れる(請求項7,9)。
【0106】5)請求項5記載の発明によれば、処理を
開始する直前に、更に加熱手段及び冷却手段による加熱
量及び冷却量を増加させるので、上記3),4)に加え
て更に処理開始時に急激に熱を奪われることによる温度
低下を抑制することができ、処理効率の向上を図ること
ができると共に、スループットの向上を図ることができ
る。この場合、加熱手段及び冷却手段による加熱量及び
冷却量を増加させる際の冷却により処理液から放出され
る熱量と、処理開始時に処理液から放出される熱量が略
同一となるように冷却を行うことにより、更に処理効率
の向上を図ることができると共に、スループットの向上
を図ることができる(請求項10)。
【0107】6)請求項6,8記載の発明によれば、処
理を開始する前あるいは処理を終了した後の待機循環中
に、待機循環中の冷却により処理液から放出される熱量
と、処理中に処理液から放出される熱量が略同一となる
ように冷却を行うので、待機循環中の処理液の温度の温
度監視幅を超える急激な温度上昇を抑制でき、処理液の
温度を処理温度の許容温度範囲内にして、次の処理に備
えることができる。したがって、上記2)〜5)に加え
て更に処理液の待機期間の短縮及び処理間隔の短縮が図
れると共に、スループットの向上を図ることができる。
【0108】7)請求項11記載の発明によれば、待機
循環ラインと処理循環ラインとそれらを切り換える切換
手段を具備すると共に、加熱手段と冷却手段とを具備す
ることにより、待機循環ラインに処理液を待機循環させ
る際に、タンク内の処理液を同時に加熱及び冷却するこ
とができるので、待機循環中の処理液の温度の温度監視
幅を超える急激な温度上昇を抑制でき、処理液の温度を
処理温度の許容温度範囲内にして、次の処理に備えるこ
とができる。したがって、処理効率の向上、スループッ
トの向上を図ることができる。また、処理液の温度上昇
を抑制することができるので、処理液の劣化防止及び寿
命の増大を図ることができる。この場合、制御手段を、
切換手段により、処理液の流れを処理循環ラインから待
機循環ラインに切り換えるのと同時に、加熱手段により
加熱すると共に、開閉手段を開放して冷却媒体をタンク
内に流通させるように制御可能に形成するか、あるい
は、切換手段により、処理液の流れを待機循環ラインか
ら処理循環ラインに切り換えるのと同時に、開閉手段を
閉じて冷却媒体のタンク内への流通を停止させるように
制御可能に形成することにより、更に処理液の待機期間
の短縮及び処理間隔の短縮が図れ、処理効率の向上が図
れると共に、スループットの向上が図れる(請求項1
2,13)。
【0109】8)請求項14,15記載の発明によれ
ば、開閉手段を、流量可変可能な流量制御弁にて形成す
るか、あるいは、冷却媒体の流通路に並列して介設され
る第1及び第2の開閉弁で構成することにより、冷却媒
体の流量を調節することができるので、処理液が処理状
態の大量放熱の状態から待機状態の少量放熱状態に急激
に変化するのを抑制することができる。したがって、上
記7)に加えて更に処理液の待機期間の短縮、処理間隔
の短縮及びスループットの向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る液処理装置の第一実施形態を示
す概略構成図である。
【図2】第一実施形態の液処理装置の処理前、処理時及
び待機循環の状態における温度と時間の関係を示すグラ
フである。
【図3】この発明に係る液処理装置の第二実施形態を示
す概略構成図である。
【図4】第二実施形態の液処理装置の処理前、処理時及
び待機循環の状態における温度と時間の関係を示すグラ
フである。
【図5】この発明に係る液処理装置の第三実施形態を示
す概略構成図である。
【図6】この発明に係る液処理装置を組み込んだ洗浄・
乾燥処理システムを示す斜視図である。
【図7】上記洗浄・乾燥処理システムの概略平面図であ
る。
【図8】この発明に係る液処理装置を適用した二重チャ
ンバ式液処理装置を示す概略断面図である。
【図9】上記二重チャンバ式液処理装置の概略構成図で
ある。
【図10】上記二重チャンバ式液処理装置における処理
液の配管系統を示す概略配管図である。
【図11】上記二重チャンバ式液処理装置の薬液供給部
を示す概略構成図である。
【図12】上記二重チャンバ式液処理装置のタンクを示
す断面図である。
【図13】従来の液処理装置を示す概略構成図である。
【図14】従来の液処理装置の処理前、処理時及び待機
循環の状態における温度と時間の関係を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
1,1A ヒータ(加熱手段) 2 冷却手段 4 待機循環路 5 待機循環ライン 6 処理室 7 ノズル 8a 供給路 8b 排出路 9 処理部 10,10A タンク 30A,30B CPU W ウエハ(被処理体) V1 第1の切換弁 V2 第2の切換弁 Va 開閉弁 Vb 第1の開閉弁 Vc 第2の切換弁 CV 流量制御弁

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タンク内に貯留される処理液を加熱手段
    及び冷却手段により、加熱及び冷却可能にすると供に、
    待機循環させておき、この待機循環中の処理液を処理室
    内に収容された被処理体に供給して処理を施し、上記被
    処理体に供給した処理液を上記タンク内に戻す液処理方
    法において、 上記待機循環中に、上記タンク内の処理液に対して加熱
    及び冷却を同時に行うことを特徴とする液処理方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の液処理方法において、 上記処理を終了した後の待機循環中に、上記タンク内の
    処理液に対して加熱及び冷却を同時に行って処理液を処
    理温度に調整することを特徴とする液処理方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の液処理方法において、 上記処理を開始する前の待機循環中に、上記タンク内の
    処理液に対して加熱及び冷却を同時に行いながら処理液
    を処理温度に調整し、処理時には冷却手段による冷却を
    停止し、加熱手段による加熱により、処理液を処理温度
    に調整することを特徴とする液処理方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の液処理方法において、 上記処理を開始する前の待機循環中に、上記タンク内の
    処理液に対して加熱及び冷却を同時に行いながら処理液
    を処理温度に調整し、処理時には冷却手段による冷却を
    停止し、加熱手段による加熱により、処理液を処理温度
    に調整し、 上記処理を終了した後の待機循環中に、上記タンク内の
    処理液に対して加熱及び冷却を同時に行って処理液を処
    理温度に調整することを特徴とする液処理方法。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4記載の液処理方法におい
    て、 上記処理を開始する前の待機循環中に、上記タンク内の
    処理液に対して加熱及び冷却を同時に行いながら処理液
    を処理温度に調整する際に、処理を開始する直前に、更
    に加熱手段及び冷却手段による加熱量及び冷却量を増加
    させて、処理液を処理温度に調整することを特徴とする
    液処理方法。
  6. 【請求項6】 請求項3ないし5のいずれかに記載の液
    処理方法において、 上記処理を開始する前の待機循環中に、待機循環中の冷
    却により処理液から放出される熱量と、処理中に処理液
    から放出される熱量が略同一となるように冷却を行うこ
    とを特徴とする液処理方法。
  7. 【請求項7】 請求項3ないし5のいずれかに記載の液
    処理方法において、 上記待機循環から処理開始への切換と同時に冷却を停止
    することを特徴とする液処理方法。
  8. 【請求項8】 請求項2又は4記載の液処理方法におい
    て、 上記処理を終了した後の待機循環中に、待機循環中の冷
    却により処理液から放出される熱量と、処理中に処理液
    から放出される熱量が略同一となるように冷却を行うこ
    とを特徴とする液処理方法。
  9. 【請求項9】 請求項2又は4記載の液処理方法におい
    て、 上記処理を終了した後の待機循環への切換と同時に冷却
    を開始することを特徴とする液処理方法。
  10. 【請求項10】 請求項5記載の液処理方法において、 処理を開始する直前に、更に加熱手段及び冷却手段によ
    る加熱量及び冷却量を増加させる際の冷却により処理液
    から放出される熱量と、処理開始時に処理液から放出さ
    れる熱量が略同一となるように冷却を行うことを特徴と
    する液処理方法。
  11. 【請求項11】 タンク内に貯留された処理液を所定の
    温度に加熱する加熱手段と、 上記タンク内の処理液を冷却する冷却媒体を流通する冷
    却手段と、 上記タンク内の処理液をタンク外に待機循環させる待機
    循環ラインと、 処理室内に収容された被処理体に処理液を供給する処理
    液供給手段と、 上記処理液供給手段へ処理液を供給する供給路と、 処理に供された処理液を上記処理室から排出する排出路
    と、 上記供給路と供給手段と排出路とを有する処理循環ライ
    ンと、 上記待機循環ラインと処理循環ラインを流れる処理液の
    流れを切り換える切換手段と、 上記冷却媒体の連通路に介設される開閉手段と、 上記切換手段により、上記待機循環ラインに処理液を待
    機循環させる際に、上記加熱手段により加熱すると共
    に、上記開閉手段を開放して上記冷却媒体を上記タンク
    内に流通させるように制御する制御手段と、を具備する
    ことを特徴とする液処理装置。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の液処理装置におい
    て、 上記制御手段は、上記切換手段により、処理液の流れを
    上記処理循環ラインから上記待機循環ラインに切り換え
    るのと同時に、加熱手段により加熱すると共に、上記開
    閉手段を開放して上記冷却媒体を上記タンク内に流通さ
    せるように制御可能に形成されることを特徴とする液処
    理装置。
  13. 【請求項13】 請求項11記載の液処理装置におい
    て、 上記制御手段は、上記切換手段により、処理液の流れを
    上記待機循環ラインから上記処理循環ラインに切り換え
    るのと同時に、上記開閉手段を閉じて上記冷却媒体の上
    記タンク内への流通を停止させるように制御可能に形成
    されることを特徴とする液処理装置。
  14. 【請求項14】 請求項11記載の液処理装置におい
    て、 上記開閉手段は、流量可変可能な流量制御弁であり、 上記制御手段は、処理液の流れを上記処理循環ラインか
    ら上記待機循環ラインに切り換えるのと同時に、加熱手
    段により加熱すると共に、上記流量制御弁を少量に開放
    して上記冷却媒体を上記タンク内に流通させるように制
    御し、 処理液の流れを上記待機循環ラインから上記処理循環ラ
    インに切り換える前に、上記流量制御弁を大流量に開放
    して上記冷却媒体を上記タンク内に流通させるように制
    御し、 かつ、処理液の流れを上記待機循環ラインから上記処理
    循環ラインに切り換えるのと同時に、上記開閉手段を閉
    じて上記冷却媒体の上記タンク内への流通を停止させる
    ように制御可能に形成されることを特徴とする液処理装
    置。
  15. 【請求項15】 請求項項11記載の液処理装置におい
    て、 上記開閉手段は、冷却媒体の流通路に並列して介設され
    る第1及び第2の開閉弁で構成され、 上記制御手段は、処理液の流れを上記処理循環ラインか
    ら上記待機循環ラインに切り換えるのと同時に、加熱手
    段により加熱すると共に、上記第1の開閉弁を開放して
    上記冷却媒体を上記タンク内に流通させるように制御
    し、 処理液の流れを上記待機循環ラインから上記処理循環ラ
    インに切り換える前に、上記第1及び第2の開閉弁を開
    放して上記冷却媒体を上記タンク内に流通させるように
    制御し、 かつ、処理液の流れを上記待機循環ラインから上記処理
    循環ラインに切り換えるのと同時に、上記開閉手段を閉
    じて上記冷却媒体の上記タンク内への流通を停止させる
    ように制御可能に形成されることを特徴とする液処理装
    置。
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