JP2003151452A - イオン源 - Google Patents

イオン源

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JP2003151452A JP2001351649A JP2001351649A JP2003151452A JP 2003151452 A JP2003151452 A JP 2003151452A JP 2001351649 A JP2001351649 A JP 2001351649A JP 2001351649 A JP2001351649 A JP 2001351649A JP 2003151452 A JP2003151452 A JP 2003151452A
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    • H01J27/08Ion sources; Ion guns using arc discharge
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    • HELECTRICITY
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    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/02Details
    • H01J37/04Arrangements of electrodes and associated parts for generating or controlling the discharge, e.g. electron-optical arrangement, ion-optical arrangement
    • H01J37/08Ion sources; Ion guns

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラズマ中ひいてはイオンビーム中に含まれ
る多価イオンの比率を向上させ、それによって多価イオ
ンの引き出し量を多くすることを可能にする。 【解決手段】 バーナス型イオン源と呼ばれるイオン源
に、正電極26およびバイアス電源32を付加した。正
電極26は、プラズマ生成容器2内にそれから電気的に
絶縁して設けられていて、少なくとも磁界発生器18に
よる磁界20に沿う方向Xの両側およびイオン引出し口
4側(イオンビーム引出し方向Z側)の合計3箇所に開
口部を有する。バイアス電源32は、正電極26にプラ
ズマ生成容器2に対して正のバイアス電圧VB を印加す
る。この構成によって、正電極26によるプラズマ14
中のイオンの押し戻し作用と、正電極26によるプラズ
マ14中の2次電子の吸引作用とを奏し、プラズマ14
中の多価イオンの比率を高めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、磁界中におい
て、ガスを電子衝撃によって電離させてプラズマを生成
する電子衝撃型のイオン源に関し、より具体的には、引
き出すイオンビーム中に含まれる多価イオン(2価以上
のイオン。以下同じ)の比率を向上させる手段に関す
る。 【0002】 【従来の技術】電子衝撃型のイオン源には種々の方式の
ものがある。その一例として、特開平9−35648号
公報には、磁界による電子の閉じ込めと反射電極による
電子の反射とを併用してプラズマ密度を高めるバーナス
型イオン源が記載されている。 【0003】この種のイオン源から、2価以上の多価イ
オンを引き出して利用したいという要望がある。これ
は、多価イオンの場合は、1価イオンに比べて、同じ加
速電圧で価数倍(例えば2価イオンの場合は2倍)の加
速エネルギーを得ることができるので、高エネルギー化
が容易になる等の理由による。 【0004】この種のイオン源において、多価イオンを
多く発生させるためには、通常、プラズマ中の平均電子
エネルギーを高める必要があり、そのために、(a)電
子閉じ込め磁場を強くする、(b)プラズマ密度を上げ
る、または(c)電子発生源からの1次電子のエネルギ
ーを高める、という手段が従来から試みられてきた。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】上記プラズマ中の電子
は、電子発生源からの1次電子(そのエネルギーは、通
常は数十eV〜数百eV程度)と、当該1次電子が中性
ガスと衝突してそれをイオン化する際に放出される2次
電子(そのエネルギーは、通常は数eV〜十数eV程
度)とから成る。2次電子が更に中性ガスと衝突した際
に放出される電子(3次電子およびそれ以降の電子)
も、この明細書では一括して2次電子と呼ぶことにす
る。 【0006】多価イオンの生成には、高いエネルギーの
電子が必要(例えば、2価イオン生成には数十eV以上
が必要)であるから、上記2次電子は殆ど寄与せず、殆
どは上記1次電子によって多価イオンが生成される。こ
れとは違って、1価イオンの生成には、多価イオン生成
ほどには高い電子エネルギーを必要としないので、上記
2次電子も大きく寄与する。 【0007】ところが、上記(a)〜(c)に示した手
段では、いずれも、1次電子だけでなく、2次電子も多
くなってしまうため、多価イオンを多く生成しようとす
ると1価イオンも多く生成されてしまい、イオン源から
引き出すイオンビーム中に含まれる多価イオンの比率は
殆ど向上しない。 【0008】従って、多価イオンビーム量を多くしよう
とすると、イオンビーム電流全体を大きくせざるを得な
くなる。しかし、イオンビーム電流全体をあまり大きく
すると、イオン源の引出し電極系において、空間電荷効
果によるビーム電流制限や電極間における放電発生等の
不具合が発生するようになる。また、引出し電極系に引
出し電圧を供給する引出し電源に流れる電流も大きくな
るけれども、引出し電源の容量からそのような大電流を
出力することができなくなる。従って、イオンビーム電
流全体を大きくするには限界があり、そのような手段で
は多価イオンの量を増やすことは難しい。 【0009】そこでこの発明は、プラズマ中ひいてはイ
オンビーム中に含まれる多価イオンの比率を向上させ、
それによって多価イオンの引き出し量を多くすることを
可能にすることを主たる目的としている。 【0010】 【課題を解決するための手段】この発明のイオン源は、
ガスが導入されるものであってイオンビームを引き出す
イオン引出し口を有するプラズマ生成容器と、このプラ
ズマ生成容器内へ電子を供給して前記ガスを電子衝撃に
よって電離させてプラズマを生成する電子発生源と、こ
の電子発生源で発生した電子を前記プラズマ生成容器内
において閉じ込める磁界を発生させる磁界発生器と、前
記プラズマ生成容器内にそれから電気的に絶縁して設け
られていて、少なくとも前記磁界に沿う方向の両側およ
び前記イオン引出し口側の合計3箇所に開口部を有する
正電極と、この正電極に前記プラズマ生成容器に対して
正のバイアス電圧を印加する直流のバイアス電源とを備
えることを特徴としている。 【0011】上記正電極およびバイアス電源を設けたこ
とによる主たる作用効果は、次の(1)および(2)で
ある。 【0012】(1)正電極によるイオンの押し戻し作用 プラズマ生成容器内で生成されたプラズマ中のイオン
は、正電極の開口部以外の壁面では、正電極に印加され
る正のバイアス電圧によって、同極性であるから、プラ
ズマ側へ押し戻される。この押し戻されたイオンは、主
として電子発生源で発生した1次電子の衝突を受けて、
その価数が上がる。一般的に、n価(n≧2)のイオン
生成確率は、(a)中性ガスからn価イオンへの生成確
率よりも、(b)n−1価イオンからn価イオンへの生
成確率の方が遙かに大きい。このイオン源では、上記押
し戻されたイオン(即ち、既にイオン化しているもの)
を利用することによって上記(b)の過程を効果的に利
用することができるので、多価イオンを効率良く生成す
ることができる。 【0013】(2)正電極による2次電子の吸引作用 電子発生源で発生した1次電子は、磁界発生器による磁
界に捕捉されて当該磁界に沿って運動をして、その過程
で中性ガスと衝突してプラズマを生成する。この1次電
子は、前述したようにエネルギーが比較的高いので、1
価イオンの生成にも多価イオンの生成にも寄与する。 【0014】上記のようにして生成されるプラズマの近
傍には、バイアス電源から正のバイアス電圧が印加され
る正電極が存在する。1次電子が中性ガスに衝突してイ
オン化する際に放出される2次電子は、前述したように
エネルギーが比較的低く、しかも飛び出す方向もばらば
らであるので、プラズマの近傍に正電極が存在すること
によって、正電極付近の2次電子は、異極性の正電極に
吸引される。従ってその分、プラズマ中に存在する2次
電子の量は少なくなる。ちなみに、電子発生源から発生
した1次電子は、指向性も比較的高く、かつ前記磁界に
捕捉されて磁界に沿って運動するので、1次電子が正電
極に吸引される割合は、2次電子に比べれば遙かに小さ
い。この割合をより小さくするためには、磁界発生器に
よる磁界をより強くして1次電子を当該磁界によってよ
り強く捕捉するのが好ましい。 【0015】2次電子は、前述したようにエネルギーが
比較的小さいので、多価イオンの生成には殆ど寄与せ
ず、専ら1価イオンの生成にしか寄与せず、このような
2次電子の量が正電極の存在によって減ることによっ
て、その分、プラズマ中に生成される1価イオンは減る
ことになる。これは見方を変えれば、プラズマ中の多価
イオンの比率が相対的に高くなることである。 【0016】上記(1)および(2)の作用によって、
プラズマ中の多価イオンの比率を高めることができ、ひ
いてはイオンビーム中に含まれる多価イオンの比率を向
上させることができる。その結果、イオンビーム電流
(イオンビーム引き出し量)全体を大きくしなくても、
多価イオンの引き出し量を多くすることができる。 【0017】 【発明の実施の形態】図1は、この発明に係るイオン源
の一例を示す断面図である。図2は、図1の線A−Aに
沿う拡大断面図である。図3は、図1中の正電極の斜視
図である。 【0018】このイオン源は、簡単に言えば、公知のバ
ーナス型イオン源と呼ばれるものに、正電極26および
バイアス電源32を付加したことを特徴としている。 【0019】詳述すると、このイオン源は、例えば直方
体状をしていて陽極を兼ねるプラズマ生成容器2を備え
ており、その内部にはプラズマ14の生成用のガス(蒸
気の場合も含む)が導入される。このプラズマ生成容器
2のイオンビーム引出し方向Z側の壁面(長辺壁)に
は、イオンビーム16の引き出し用のイオン引出し口4
が設けられている。このイオン引出し口4は、例えばス
リット状をしている。 【0020】プラズマ生成容器2の前記イオンビーム引
出し方向Zと直交するX方向の一方側の壁面(短辺壁)
内には、プラズマ生成容器2内へ電子(1次電子)7を
供給して前記ガスを電子衝撃によって電離させてプラズ
マ14を生成する電子発生源として、この例ではU字状
のフィラメント6が設けられている。このフィラメント
6とプラズマ生成容器2との間は、絶縁物8によって電
気的に絶縁されている。なお、このX方向およびZ方向
と直交する方向をY方向とする。 【0021】プラズマ生成容器2のX方向の他方側の壁
面(短辺壁)内には、フィラメント6と相対向させて、
1次電子7を反射する対向反射電極10が設けられてい
る。この対向反射電極10とプラズマ生成容器2との間
は、絶縁物12によって電気的に絶縁されている。この
対向反射電極10は、この例のようにどこにも接続せず
に浮遊電位にする場合と、フィラメント6の一方端(例
えば、フィラメント電源22の正極側端)に接続してフ
ィラメント電位にする場合とがある。 【0022】プラズマ生成容器2の外部には、前記X方
向においてプラズマ生成容器2を両側から挟むように、
磁界発生器18が設けられている。この磁界発生器18
は、フィラメント6で発生した1次電子7を捕捉してプ
ラズマ14の生成・維持の効率を高める磁界20を、プ
ラズマ生成容器2内において前記X方向に沿って発生さ
せる。つまり、フィラメント6と反射電極10との間を
結ぶ方向Xに沿って磁界20を発生させる。但し磁界2
0の向きは、図示例とは逆でも良い。この磁界発生器1
8は、例えば電磁石である。プラズマ生成容器2内にお
ける磁界20の強さは、この発明に係るイオン源ではあ
る程度強いのが好ましく、例えば10mT〜50mT程
度にする。 【0023】フィラメント6には、それを加熱して1次
電子7を放出させるために、直流のフィラメント電源2
2から、直流のフィラメント電圧VF (例えば2〜4V
程度)が印加される。 【0024】フィラメント6の一端とプラズマ生成容器
2との間には、両者間でアーク放電を生じさせるため
に、例えばフィラメント6を負極側にして、直流のアー
ク電源24からアーク電圧VA (例えば40〜100V
程度)が印加される。 【0025】上記のような構成に加えて更に、このイオ
ン源は、正電極26およびバイアス電源32を備えてい
る。 【0026】正電極26は、プラズマ生成容器2内に当
該プラズマ生成容器2から電気的に絶縁して設けられて
いる。この正電極26は、少なくとも、前記磁界20に
沿う方向(X方向)の両側および前記イオン引出し口4
側(イオンビーム引出し方向Z側)の合計3箇所に開口
部26a〜26c(図3参照)を有している。より具体
的には、正電極26はこの例では、X方向の両側および
Z方向の合計3面が開いていて、Y−Z平面における断
面が四角形をした四角い筒状、箱状または樋状をしてい
る。この正電極26は、絶縁物28によって電気的に絶
縁されてプラズマ生成容器2から支持されている。 【0027】この正電極26は、上記のような開口部2
6a〜26cを有しているので、フィラメント6から発
生した1次電子7の運動、および、プラズマ14からの
イオンビーム16の引き出しを妨げない。即ち、フィラ
メント6から放出された1次電子7は、X方向の開口部
26aおよび26bを通して、フィラメント6と反射電
極10との間で磁界20に沿って自由に往復運動させる
ことができ、それによってプラズマ14を効率良く生成
することができる。また、イオン引出し口4側の開口部
26cを通して、プラズマ14はイオン引出し口4の近
傍にまで拡散することができるので、当該プラズマ14
からイオン引出し口4を通してイオンビーム16を効率
良く引き出すことができる。 【0028】バイアス電源32は、正電極26に、プラ
ズマ生成容器2に対して(即ちプラズマ生成容器2の電
位を基準にして)正のバイアス電圧VB を印加する直流
電源である。正電極26へは、この例では導体30(図
2参照)を経由してバイアス電圧VB を印加する。この
バイアス電圧VB の大きさは、特に制限はないけれど
も、あまり大きくすると絶縁物28等による電気絶縁が
難しくなるので、上は500V程度が現実的である。下
は1Vからでも効果はある。従って、バイアス電圧VB
の大きさは、1V〜500V程度の範囲内が好ましい。 【0029】図4に、このイオン源における電位配置の
一例を模式的に示す。プラズマ生成容器2内に上記のよ
うなバイアス電圧VB が印加される正電極26を設ける
と、プラズマ14の電位は、ほぼバイアス電圧VB に相
当する電位になる。これは、プラズマは一般的に、当該
プラズマに近くて最も電位の高い導体の電位にプラズマ
電位が近づく性質を有しており、その導体がこの例では
正電極26だからである。 【0030】従って、このイオン源においては、実質的
なアーク電圧VS は、前記アーク電圧VA の向きを図示
のようにプラズマ生成容器2側を正にすると、次式で表
される。実質的なアーク電圧VS とは、1次電子7がフ
ィラメント6から放出されるときの当該電子7のエネル
ギーを決定する電圧のことであり、正電極26およびバ
イアス電源32を有していない公知のイオン源では前記
アーク電圧VA になる。なお、フィラメント電圧VF
小さいのでここでは無視している。 【0031】 【数1】VS =VB +VA 【0032】但し、実質的なアーク電圧VS を確保する
ことができれば良いから、この発明に係るイオン源で
は、アーク電圧VA の向きを、図示例とは逆に、即ちプ
ラズマ生成容器2側を負にしても良く、その場合の実質
的なアーク電圧VS は次式で表される。この場合は、実
質的なアーク電圧VS を正に保つために、|VB |>|
A |にする。 【0033】 【数2】VS =VB −VA 【0034】上記正電極26およびバイアス電源32を
設けたことによる主たる作用効果は、次の(1)および
(2)である。 【0035】(1)正電極26によるイオンの押し戻し
作用 プラズマ生成容器2内で生成されたプラズマ14中のイ
オンは、正電極26の開口部26a〜26c以外の壁面
では、正電極26に印加される正のバイアス電圧VB
よって、同極性であるから、プラズマ14側へ(即ちプ
ラズマ生成容器2の中央側へ)押し戻される。この押し
戻されたイオンは、主としてフィラメント6で発生した
1次電子7の衝突を受けて、その価数が上がる。一般的
に、n価(n≧2)のイオン生成確率は、(a)中性ガ
スからn価イオンへの生成確率よりも、(b)n−1価
イオンからn価イオンへの生成確率の方が遙かに大き
い。このイオン源では、上記押し戻されたイオン(即
ち、既にイオン化しているもの)を利用することによっ
て上記(b)の過程を効果的に利用することができるの
で、多価イオンを効率良く生成することができる。 【0036】(2)正電極26による2次電子の吸引作
用 フィラメント6からは磁界20の方向Xに沿う方向に1
次電子7が多く放出される。この1次電子7は、磁界発
生器18による磁界20に捕捉されて当該磁界20に沿
ってX方向に運動して、その過程で中性ガスと衝突して
プラズマ14を生成する。この1次電子7は、前述した
ようにエネルギーが比較的高いので、1価イオンの生成
にも多価イオンの生成にも寄与する。 【0037】上記のようにして生成されるプラズマ14
の近傍には、公知のイオン源と違ってこのイオン源で
は、バイアス電源32から正のバイアス電圧VB が印加
される正電極26が存在する。1次電子7が中性ガスに
衝突してイオン化する際に放出される2次電子は、前述
したようにエネルギーが比較的低く、しかも飛び出す方
向もばらばらであるので、プラズマ14の近傍に正電極
26が存在することによって、正電極26付近の2次電
子は、異極性の正電極26に吸引される。従ってその
分、プラズマ14中に存在する2次電子の量は少なくな
る。 【0038】ちなみに、フィラメント6から発生した1
次電子7は、指向性も比較的高く、かつ磁界20に捕捉
されて磁界20に沿ってX方向に運動(この例では反射
電極10があるので往復運動)するので、1次電子7が
正電極26に吸引される割合は、2次電子に比べれば遙
かに小さい。この割合をより小さくするためには、磁界
発生器18による磁界20をより強くして1次電子7を
当該磁界20によってより強く捕捉するのが好ましい。
例えば前述したように、プラズマ生成容器2内における
磁界20の強さを、10mT〜50mT程度にするのが
好ましい。 【0039】2次電子は、前述したようにエネルギーが
比較的小さいので、多価イオンの生成には殆ど寄与せ
ず、専ら1価イオンの生成にしか寄与せず、このような
2次電子の量が正電極26の存在によって減ることによ
って、その分、プラズマ14中に生成される1価イオン
は減ることになる。これは見方を変えれば、プラズマ1
4中の多価イオンの比率が相対的に高くなることであ
る。 【0040】上記(1)および(2)の作用によって、
プラズマ14中の多価イオンの比率を高めることがで
き、ひいてはイオンビーム16中に含まれる多価イオン
の比率を向上させることができる。その結果、イオンビ
ーム電流(イオンビーム引き出し量)全体を大きくしな
くても、多価イオンの引き出し量を多くすることができ
る。 【0041】より具体例を示すと、図1に示すイオン源
において、リンの3価イオン(P3+)を引き出す実験を
行った。その結果を表1に示す。比較例は、バイアス電
源32から出力するバイアス電圧VB を0Vにしたの
で、正電極26を設けていない公知のイオン源に相当す
る。実施例は、この発明に従った例である。両者で実質
的なアーク電圧VS (前記数1および数2参照)を同じ
にしたのは、全体として見たプラズマ14の密度を同じ
にして条件を同じにするためである。そのために実施例
では、アーク電源24から出力するアーク電圧VA を0
Vにした。この場合は、バイアス電源32が通常言うア
ーク電源の働きもすることになる。イオンビーム16を
引き出すための引出し電圧は40kVとし、イオンビー
ム16全体のビーム電流を比較例と実施例とで同じにな
るように運転して、そのイオンビーム16中に含まれる
3+イオンの比率を測定した。磁界20の強さも、両方
の例とも約24mTで同じにした。 【0042】 【表1】 【0043】上記表に示すように、実質的なアーク電圧
S および磁界20の強さが同じであるにも拘わらず、
3+イオンの比率は、実施例の方が比較例に比べて約3
倍に高まっている。従って、正電極26を設けてそれに
正のバイアス電圧VB を印加することが、イオンビーム
16中に含まれる多価イオンの比率を向上させることに
大きく寄与していることが分かる。 【0044】正電極26の形状は、図1〜図3に示した
もの以外でも良い。例えば、図5に示す例のように、Y
−Z平面における断面が円形をした丸い筒状または樋状
でも良い。あるいは同断面は楕円形でも良い。 【0045】正電極26のイオン引出し口4側の開口部
26cは、図1〜図3に示す例のように、イオン引出し
口4側の面全体を開放したものでも良いし、例えば図5
に示す例のように、開口部26cの幅Wを狭くしても良
い。開口部26cの幅Wは、イオン引出し口4の幅程度
にまで狭くしても良い。要は、開口部26cおよびイオ
ン引出し口4を通して、プラズマ14からイオンビーム
16を引き出すことができれば良いからである。このこ
とは、正電極26の形状を問わず適用される。開口部2
6cの幅Wを上記のように狭くすると、プラズマ14中
からイオンビーム16として引き出すイオン以外のイオ
ンを正電極26によってプラズマ14側へ(即ちプラズ
マ生成容器2の中央側へ)押し戻す面積が増えてその押
し戻す作用を増大させることができるので、前記(1)
に示したイオンの押し戻し作用による多価イオンの生成
効率をより高めることができる。 【0046】また、例えば図6に示す例のように、正電
極26の上記各開口部26a〜26cを、正電極26の
各壁面の全面に設けるのではなく一部分にのみ設けても
良い。即ち、各開口部26a〜26cの周りに壁面を残
しておいても良い。この場合の開口部26aおよび26
bの大きさは、フィラメント6と反射電極10との間で
1次電子7が往復運動することができる程度で良い。開
口部26cの大きさは、プラズマ14からイオン引出し
口4を通してイオンビーム16を引き出すことができる
程度で良い。上記のようにすれば、プラズマ14中から
イオンビーム16として引き出すイオン以外のイオンを
正電極26によってプラズマ14側へ(即ちプラズマ生
成容器2の中央側へ)押し戻す面積がより増えてその押
し戻す作用をより増大させることができるので、前記
(1)に示したイオンの押し戻し作用による多価イオン
の生成効率をより一層高めることができる。 【0047】なお、プラズマ生成容器2内へプラズマ1
4生成用の電子(1次電子)7を供給する電子発生源
は、図1に示した構成(即ち一つのフィラメント6)に
限られるものではなく、他の構成の電子発生源を採用し
ても良い。 【0048】例えば、反射電極10の代わりに、上記フ
ィラメント6と同様のフィラメント6をもう一つ設けて
も良い。 【0049】また、各フィラメント6の背後に、プラズ
マ生成容器2から電気的に絶縁されていてフィラメント
6から放出された電子をプラズマ生成容器2の中央側へ
反射する反射電極をそれぞれ設けても良い。 【0050】あるいは、特開2000−90844号公
報に記載されているような、カップ状陰極と、それを加
熱して電子を放出させるヒータ(フィラメント)とを備
える電子発生源を採用しても良い。 【0051】あるいは、特開平9−35650号公報に
記載されているような、小プラズマ生成室内でプラズマ
を生成し、そのプラズマから電子を引き出してそれをプ
ラズマ生成容器2内に供給する構成の電子発生源を採用
しても良い。 【0052】 【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、上記正
電極およびバイアス電源を設けたことによって、正電極
によるプラズマ中のイオンの押し戻し作用と、正電極に
よるプラズマ中の2次電子の吸引作用とを奏することが
でき、この両作用によって、プラズマ中の多価イオンの
比率を高めることができ、ひいてはイオンビーム中に含
まれる多価イオンの比率を向上させることができる。そ
の結果、イオンビーム電流全体を大きくしなくても、多
価イオンの引き出し量を多くすることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】この発明に係るイオン源の一例を示す断面図で
ある。 【図2】図1の線A−Aに沿う拡大断面図である。 【図3】図1中の正電極の斜視図である。 【図4】図1のイオン源における電位配置の一例を模式
的に示す図である。 【図5】正電極の他の例を示す斜視図である。 【図6】正電極の更に他の例を示す図であり、(A)は
平面図、(B)はそのC−C断面図である。 【符号の説明】 2 プラズマ生成容器 4 イオン引出し口 6 フィラメント(電子発生源) 7 電子(1次電子) 10 反射電極 14 プラズマ 16 イオンビーム 18 磁界発生器 20 磁界 26 正電極 32 バイアス電源

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 ガスが導入されるものであってイオンビ
    ームを引き出すイオン引出し口を有するプラズマ生成容
    器と、このプラズマ生成容器内へ電子を供給して前記ガ
    スを電子衝撃によって電離させてプラズマを生成する電
    子発生源と、この電子発生源で発生した電子を前記プラ
    ズマ生成容器内において閉じ込める磁界を発生させる磁
    界発生器と、前記プラズマ生成容器内にそれから電気的
    に絶縁して設けられていて、少なくとも前記磁界に沿う
    方向の両側および前記イオン引出し口側の合計3箇所に
    開口部を有する正電極と、この正電極に前記プラズマ生
    成容器に対して正のバイアス電圧を印加する直流のバイ
    アス電源とを備えることを特徴とするイオン源。
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