JP2003151340A - 電球形蛍光ランプ - Google Patents

電球形蛍光ランプ

Info

Publication number
JP2003151340A
JP2003151340A JP2001345240A JP2001345240A JP2003151340A JP 2003151340 A JP2003151340 A JP 2003151340A JP 2001345240 A JP2001345240 A JP 2001345240A JP 2001345240 A JP2001345240 A JP 2001345240A JP 2003151340 A JP2003151340 A JP 2003151340A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
capacitor
filament
arc tube
fluorescent lamp
lighting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001345240A
Other languages
English (en)
Inventor
Hironori Kitagawa
浩規 北川
Hiroki Nakagawa
博喜 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2001345240A priority Critical patent/JP2003151340A/ja
Publication of JP2003151340A publication Critical patent/JP2003151340A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Arrangement Of Elements, Cooling, Sealing, Or The Like Of Lighting Devices (AREA)
  • Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ランプの長寿命化を図りつつ、ランプ効率の
向上を実現できる電球形蛍光ランプを提供すること。 【解決手段】 静電容量の温度係数が正の特性(温度上
昇に連れて静電容量が増大する、すなわちインピーダン
スが減少する特性)を有するコンデンサ16を発光管2
のフィラメント電極7に並列に、同特性を有するコンデ
ンサ17をフィラメント電極8に並列に接続する。そし
て、フィラメント電極7の他端7bと、フィラメント電
極8の他端8bとの間にPTC19を接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インバータ型の電
子点灯回路を用いて発光管を点灯させる電球形蛍光ラン
プに関する。
【0002】
【従来の技術】電球形蛍光ランプは、特に電球の主要分
野の一つである住宅照明への展開が期待されており、こ
のような住宅照明に使用されるランプは、通常、業務照
明に使用されるものよりも点灯/消灯を繰り返す回数
(点滅回数)が多くなるという特徴がある。したがっ
て、電球形蛍光ランプの開発過程においては、特に点灯
/消灯の繰り返しにより寿命終了となるまでの点滅回数
を示す点滅寿命回数を増すことが求められる。具体的に
は、点滅寿命回数を従来のランプ特性である5000回
以上から20000回以上にすることが、点滅寿命特性
の改善として要望されている。
【0003】この点滅寿命特性を改善できる技術が、例
えば特開昭62−126596号公報に開示されてい
る。図6は、当該公報に開示された電子点灯回路(以
下、単に「回路」と省略する。)50の要部の構成を示
す図である。同図に示すように、この回路50では、商
用電源によって駆動されるインバータ回路部54によっ
て発光管51を点灯させるようになっている。
【0004】発光管51は、一対のフィラメント電極5
2、53を有しており、フィラメント電極52の一端が
インバータ回路部54に直接接続され、他方のフィラメ
ント電極53の一端がインダクタンス素子55を介して
インバータ回路部54に接続されている。発光管51の
各フィラメント電極52、53の他端同士は、インダク
タンス素子55と共に共振回路を構成するコンデンサ5
6を介して接続されている。そして、コンデンサ56と
並列に、電気抵抗の温度係数が正の特性を有する正特性
サーミスタ(positive temperature coefficient therm
istor、以下「PTC」という。)57が接続されてい
る。
【0005】このような構成にすれば、ランプ始動時に
は、PTC57の温度が低くその抵抗値が大変小さいた
め、フィラメント電極52、53には、PTC57を介
して多量の加熱電流が流れることになる。これよりフィ
ラメント電極52、53が予熱され、十分な熱電子放出
が行われた後に放電が開始されることになり、フィラメ
ント電極52、53からの電子放射物質の飛散が起こり
にくく、その結果点滅寿命回数が増し長寿命化を図れる
のである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この回
路50では、放電開始後の定常点灯時においてもフィラ
メント電極52、53に加熱電流が流れ続ける構成にな
っている。定常点灯時には、基本的にフィラメント電極
52、53への加熱は不要となるので、この回路構成で
は、この加熱電流が電力損失となってランプ効率が低下
するという問題がある。通常、この加熱電力損失は、例
えば一般電球60Wおよび100W相当の光束をもつ現
在の14Wおよび25Wの電球形蛍光ランプにおいて
は、0.8W〜1.0Wの値となって決して無視できな
い損失になる。
【0007】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたものであって、点滅寿命特性の改善を図りつつ、ラ
ンプ効率の向上をも実現できる電球形蛍光ランプを提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、両端部にフィラメント電極が設けられた
発光管と、この発光管を点灯させるための電子回路部と
を備える電球形蛍光ランプであって、前記電子回路部
は、前記各フィラメント電極の一端に出力端子が接続さ
れたインバータ回路部と、前記各フィラメント電極の他
端間に接続された正特性サーミスタと、少なくとも一方
の前記フィラメント電極に並列に接続され、かつ静電容
量の温度係数が正の特性を有しているコンデンサと、を
有していることを特徴とする。
【0009】これにより、定常点灯時における加熱電力
損失を従来よりも減らすことができるようになり、点滅
寿命特性の改善、すなわち長寿命化を図りつつ、ランプ
効率の向上をも実現できる。また、前記コンデンサは、
両方の前記フィラメント電極に並列に接続されているこ
とを特徴としている。
【0010】このようにすれば、片方のフィラメント電
極にだけコンデンサを接続するよりもランプ効率の向上
および点滅寿命特性の向上を図れる。さらに、前記電子
回路部は、少なくとも前記コンデンサを保持すると共
に、前記各フィラメント電極と接続するための接続部を
有する基板を備え、当該コンデンサは、当該基板上の当
該接続部に近接する位置に配されていることを特徴とし
ている。当該接続部には、発光管の点灯により発生する
熱がフィラメント電極からリード線等を介して直接伝導
されるため、当該コンデンサを当該接続部に近接する位
置に配すれば、発光管の温度変化をより正確かつ速やか
に検出できるようになり、当該コンデンサによる加熱電
力損失を低減させるための回路動作をより確実に行うこ
とが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る電球形蛍光ラ
ンプの実施の形態を、図面を参照しながら説明する。 (第1の実施の形態) (1.電球形蛍光ランプの構成)図1は、本実施の形態
における22Wタイプの電球形蛍光ランプ1の構成を示
す断面図である。
【0012】同図に示すように、電球形蛍光ランプ1
は、発光管2と、発光管2を覆うグローブ4と、グロー
ブ4の基端(開口)側に連結された切頭錐体状の樹脂ケ
ース5と、電球形蛍光ランプにおける点灯装置としての
電子回路部3と、樹脂ケース5のグローブ4側と逆側の
端部に装着された口金6とを備えている。発光管2は、
4本のU形のガラスバルブが一連の放電路をなすように
相互に連結されて構成されており、その両端部には、一
対のフィラメント電極7、8が設けられている。フィラ
メント電極7、8は、長寿命化に適した3重コイルタイ
プになっている。
【0013】発光管2の一方の管端部内には、フィラメ
ント電極7が一対のリード線9、10により保持されて
いる。また、発光管2の他方の管端部内には、フィラメ
ント電極8が一対のリード線11、12により保持され
ている。リード線9〜12は、それぞれ発光管2の外部
に引き出されて、樹脂ケース5内に収容されている電子
回路部3に電気的に接続されている。
【0014】発光管2内には、主アマルガム(Bi−P
b−Sn−Hg粒)、補助アマルガム(Inメッキされ
たステンレスメッシュ)および緩衝ガスとしてのアルゴ
ンがそれぞれが封入されている。なお、フィラメント電
極7、8には、Ba−Ca−Sr−O系の電子放射物質
が塗布されており、発光管2の内面における主要部に
は、赤、緑、青発光の3色混合希土類蛍光体が塗布され
ている。
【0015】発光管2の主要寸法としては、管外径が1
0.7(mm)、両電極間距離が490(mm)になっ
ている。電子回路部3は、樹脂ケース5内に収容されて
おり、発光管2を点灯させるための回路であって、回路
基板31の口金6側の面上の二点鎖線で囲んだ部分に、
当該回路におけるインバータ回路部14、コンデンサ1
6、17等(図2参照)のほとんどの電子部品が装着さ
れて構成される。また、リード線41、42と口金6を
介して商用電源と接続される。
【0016】このような電球形蛍光ランプ1では、グロ
ーブ4と樹脂ケース5と口金6が一体的に組み合わされ
て構成されるため、発光管2の点灯により生ずる熱がそ
の内部にこもりやすく、したがって定常点灯時において
は回路基板31上の温度が例えば約100℃近くにまで
達する場合もある。 (2.電子回路部3の回路構成)図2は、電子回路部3
の回路構成を示す図である。
【0017】同図に示すように、電子回路部3は、イン
バータ回路部14と、電流制御用のインダクタンス素子
15と、コンデンサ16、17、18と、PTC19と
からなる回路であり、回路変換効率が約91%になって
いる。インバータ回路部14は、公知のシリーズインバ
ータ回路方式によるものであり、その出力端子が、発光
管2のフィラメント電極7の一端7aと直接接続される
と共に、フィラメント電極8の一端8aとインダクタン
ス素子15を介して接続されており、商用電源13によ
り駆動されて、発光管2を点灯させるための所定の高周
波電圧を発光管2に対して出力する。
【0018】コンデンサ16、17は、ポリエステルフ
ィルムコンデンサからなる同一のものであり、コンデン
サ16は、フィラメント電極7と並列に、コンデンサ1
7は、フィラメント電極8と並列に接続されている。コ
ンデンサ16、17は、静電容量の温度係数が正の特
性、すなわち静電容量が周辺温度の上昇に連れて大きく
なっていき、周辺温度の下降に連れて小さくなっていく
特性を有している。静電容量とインピーダンス値は、反
比例する関係にあるので、コンデンサ16、17のイン
ピーダンス値は、周辺温度の上昇に連れて小さくなり、
周辺温度の下降に連れて大きくなっていくことになる。
【0019】ここでは、図3に示すように、定常点灯時
(100℃前後)の静電容量が常温時(20℃前後)の
静電容量の約1.06倍となるものが用いられている。
インピーダンス値で見ると、常温時ではフィラメント電
極7、8の抵抗値の約1.5倍、定常点灯時では約0.
94倍となるようになっている。このような特性を有す
るコンデンサは、一般に市販されているものであり大変
安価なものである。
【0020】図2に戻って、コンデンサ18は、インダ
クタンス素子15と共振回路を構成するものであり、フ
ィラメント電極7の他端7bと、フィラメント電極8の
他端8bとの間に接続される。PTC19は、正特性サ
ーミスタであり、コンデンサ18に並列に接続されてお
り、ここでは、その抵抗値が定常点灯時には常温時の約
8〜1000倍以上となるものが用いられる。
【0021】次に、電子回路部3における発光管2の予
熱から定常点灯に至るまでの動作を説明する。スイッチ
オンによって、商用電源13から交流電力が供給される
と、まず発光管2のフィラメント電極7、8に始動電圧
が印加されて加熱電流が流れる。このランプ始動時にお
いては、PTC19の温度がほぼ常温であるため、PT
C19の抵抗値は大変小さく、そのため加熱電流はその
ほとんどがコンデンサ18よりもインピーダンスが小さ
いPTC19の方に流れるようになる。また、常温時で
は、コンデンサ16、17のインピーダンス値がフィラ
メント電極7、8の抵抗値よりも大変大きい状態になる
ので、加熱電流はそのほとんどがフィラメント電極7、
8に流れることになる。
【0022】したがって、予熱開始から放電開始前まで
の約1秒以内の時間内においてフィラメント電極7、8
は効率よく予熱され、フィラメント電極7、8からは十
分な熱電子放射がなされることになり、その結果、ラン
プ始動時においてフィラメント電極7、8からの電子放
射物質の飛散が多くなるといったことがなくなり点滅寿
命回数が増えることになってランプの長寿命化を図れ
る。
【0023】また、この時点では、PTC19の抵抗値
が小さいので、インダクタンス素子15とコンデンサ1
8との間において共振電圧が発生せず、したがってフィ
ラメント電極7、8には、まだ共振電圧が印加されな
い。なお、上記約1秒以内の時間は、電球形蛍光ランプ
が瞬時点灯を特徴とする一般電球を代替えする上から要
求される数値であり、通常は0.6秒〜0.8秒に設定
される。
【0024】続いて、PTC19の温度が加熱電流によ
るジュール熱によって上昇するに連れて、PTC19の
抵抗値が急激に大きくなる。その結果、インダクタンス
素子15とコンデンサ18との共振回路による共振電圧
に相当する電圧がフィラメント電極7、8に印加され、
放電が開始される。また、この過程においては、コンデ
ンサ16、17の周辺温度も上昇して来るため、そのイ
ンピーダンス値も低くなって来ており、コンデンサ1
6、17を配していない構成に比べて当該共振電圧に達
するまでの時間が早くなり、すなわち放電開始が早くな
るので、迅速なランプ始動を行えるようになる。
【0025】そして、放電開始により定常点灯が行われ
るようになると、PTC19の抵抗値が大変大きい状態
が維持されると共に、回路基板31周辺温度が高くなる
ため、コンデンサ16、17のインピーダンス値がフィ
ラメント電極7、8の抵抗値よりも小さい状態が維持さ
れる。したがって、定常点灯時においては、インバータ
回路部14からの電流は、その多くがコンデンサ16、
17の方に流れ、フィラメント電極7、8には放電維持
が可能な電流が流れるようになる(すなわち、コンデン
サ16、17がバイパスとして機能することになる)の
で、インバータ回路部14からの電流が全てフィラメン
ト電極7、8に加熱電流として流れ続ける従来の構成に
比べて電力消費が少なくて済み、その結果ランプ効率が
向上することになる。
【0026】なお、コンデンサ16、17としては、そ
のインピーダンス値が常温時にはフィラメント電極7、
8の抵抗値よりも大変大きく、定常点灯時には大変小さ
くなる特性を有するものを用いることが望ましい。ま
た、PTC19については、その抵抗値が常温時には極
めて小さくなり、定常点灯時には、極めて大きくなる特
性のものを用いることが望ましい。このような特性を有
するものを用いれば、上記コンデンサ16、17との組
み合わせにより、さらなる加熱電力損失の低減と点滅寿
命特性の向上とを図ることが可能となる。
【0027】(3.回路基板31の構成)続いて、コン
デンサ16、17の回路基板31上における配置位置に
ついて説明する。図4は、回路基板31を図1の矢印A
方向から見たときの図である。同図に示すように、回路
基板31には、上記リード線9、10、11、12と接
続するための接続端子32、33、34、35が設けら
れており、回路上で見ると、接続端子32は、フィラメ
ント電極7の一端7aと、接続端子33は、フィラメン
ト電極7の他端7bと、接続端子34は、フィラメント
電極8の一端8aと、接続端子35は、フィラメント電
極8の他端8bとそれぞれ接続されることになる。
【0028】そして、コンデンサ16、17は、回路基
板31上において接続端子32〜35と近接する位置に
配されている。このようにコンデンサ16、17を接続
端子32〜35(すなわち、フィラメント電極7、8と
の接続部)の近接位置に配したのは、次の理由による。
すなわち、接続端子32〜35部分には、発光管2の点
灯によりフィラメント電極7、8から発生する熱がリー
ド線9〜12を介して直接伝導される。そのため、回路
基板31上では接続端子32〜35部分付近が、発光管
2からの熱の伝導が最も早く、そして温度も高くなる。
したがって、接続端子32〜35から離れた部分に比べ
て発光管2の点灯による温度上昇をより正確かつ速やか
に検出でき、上記した回路動作をより速やかに確実に行
うことが可能になるからである。
【0029】なお、コンデンサ16、17の配置位置
は、接続端子32〜35に近接する位置であればよいの
で、例えば回路基板31の発光管2側の面上に配置する
構成であってもよい。また、接続端子32と33の間に
コンデンサ16を、接続端子34、35の間にコンデン
サ17を配置する構成とすることもできる。さらに、コ
ンデンサ16、17がチップ化されたものであれば、接
続端子32〜35に極めて近い位置に表面実装すること
もできる。
【0030】また、ここではPTC19も接続端子32
〜35付近の位置に配されているが、PTC19は、自
己発熱により抵抗値が変化するものなので当該位置に限
られず、他の部分に配置するようにしてもよい。なお、
破線で囲まれた部分36は、コンデンサ16、17、P
TC19以外のインバータ回路部14、インダクタンス
素子15等の部材が配置される部分であり、また端子3
7、38は、リード線41、42の接続端子である。
【0031】(4.消費電力および寿命について)上記
構成の電球形蛍光ランプ1を試作し、消費電力および点
滅寿命回数を測定した結果、次のような値を得られた。
すなわち、消費電力が22.1(W)、点滅寿命回数が
23550回であった。ここで、点滅寿命回数は、10
秒点灯、170秒消灯を1サイクルとして点灯/消灯を
繰り返し行ったときの、光束維持率が測定開始時の70
%に低下するまでのサイクル回数、もしくは測定開始か
ら当該ランプが点灯しなくなるまでのサイクル回数の、
いずれか少ない方の回数で表わしたものである。この1
70秒という消灯時間は、コンデンサ16、17の冷却
に当該時間が必要であることを意味している。また、測
定したランプ数は5本であり、消費電力等はこれらの平
均値によって求めたものである。また、当該ランプの光
束は1520(lm)であった。
【0032】比較のために、本実施の形態の電子回路部
3からコンデンサ16、17を取り除いた回路を有する
電球形蛍光ランプについての消費電力および点滅寿命回
数を上記同様の方法で測定した。その結果、消費電力が
23.0(W)、点滅寿命回数が17540回、当該ラ
ンプの光束が1510(lm)であった。なお、当該回
路からPTC19をも除いた回路では、点滅寿命回数が
6950回であった。
【0033】すなわち、本実施の形態の電子回路部3に
よれば、コンデンサ16、17を設けることにより、当
該コンデンサを配しない構成に比べて、約0.9(W)
相当のフィラメント電極における加熱電力損失の低減を
実現できると共に点滅寿命回数も大幅に改善することが
でき、さらに点滅寿命回数についてはPTC19を組み
合わせたことによる相乗効果によって目標とする200
00回以上の回数を得ることができるようになった。
【0034】(第2の実施の形態)第1の実施の形態で
は、フィラメント電極7と並列にコンデンサ16を、フ
ィラメント電極8と並列にコンデンサ17を接続する構
成としたが、本実施の形態では、図5に示すように、一
方のフィラメント電極7側にだけ当該コンデンサ16、
17と同特性を有するコンデンサ48を並列に接続する
構成にしており、この点が第1の実施の形態の構成と異
なっている。なお、同図において、43は電子回路部
を、44はインバータ回路部を、45、47は共振回路
を構成するコンデンサとインダクタンス素子を、46は
PTCをそれぞれ表わしており、それぞれの部材の機
能、および発光管2のランプ始動時から定常点灯時まで
の回路動作については、基本的に第1の実施の形態と同
じであるので、ここでの詳細な説明は省略するものとす
る。また、コンデンサ48は、回路基板31上において
コンデンサ16と同じ位置に配される。
【0035】本実施の形態の電子回路部43を備えた電
球形蛍光ランプについて、上記と同じ方法で消費電力お
よび点滅寿命回数を測定した結果、次のような値を得ら
れた。すなわち、消費電力が22.6(W)、点滅寿命
回数が21550回であった。また、ランプの光束は1
520(lm)であった。
【0036】比較のために、本実施の形態の電子回路部
43からコンデンサ48を取り除いた回路を有するラン
プについての消費電力等を同様の方法で測定した結果、
消費電力が23.0(W)、点滅寿命回数が17540
回、当該ランプの光束が1510(lm)であった。こ
のことは、他方のフィラメント電極8側にだけコンデン
サ48を接続する構成であっても同じことがいえる。
【0037】すなわち、本実施の形態の電子回路部43
のように、一方のフィラメント電極側にコンデンサを接
続する構成にした場合でも、当該コンデンサを全く配し
ない構成に比べて、約0.4(W)相当のフィラメント
電極における加熱電力損失の低減を実現できると共に点
滅寿命回数も大幅に改善することができ、さらに点滅寿
命回数についてはPTC46を組み合わせたことによる
相乗効果によって目標とする20000回以上の回数を
得ることができた。
【0038】(変形例)以上、本発明を実施の形態に基
づいて説明してきたが、本発明は、上述の実施の形態に
限定されないのは勿論であり、以下のような変形例が考
えられる。 (1)上記実施の形態では、発光管2として、4本のU
形の発光管が一連の放電路をなすように相互に連結され
て構成されたものを用いたが、これに限られることはな
く、例えばダブルU状などの発光管を用いることができ
る。また、本発明の電球形蛍光ランプは、ボール形状に
限られず、筒形、環形などであってもよく、すなわち発
光管と点灯回路(電子回路部)とを一体化した構成であ
り電球と同じねじ込み口金を持つ電球形蛍光ランプ一般
に適用できる。
【0039】(2)上記実施の形態1では、コンデンサ
16、17を接続端子32〜35に近接する位置に配す
るようにしたが、このことは実施の形態1と異なる形状
の、例えばダブルU状などの発光管が用いられた場合で
も同様である。 (3)また、コンデンサ16、17を接続端子32〜3
5の近接位置に配することができない場合等では、回路
基板31上において発光管2の点灯により生じる熱によ
る温度変化を検出し易い位置に配置することが望まし
い。例えば、図4に示す回路基板31上のB部分(回路
基板31上のほぼ中央部)に配することができる。この
B部分は、回路基板31の面上において発光管2を構成
する4本のU形発光管により囲まれた部分の丁度中心に
相当する位置になっており、4本の各発光管の点灯によ
り生じる熱が集まって温度が高くなるため、他の部分よ
りも常温時と定常点灯時での温度変化が比較的大きく当
該温度変化を検出し易いからである。このことは、上記
ダブルU状などの別の形状の発光管が用いられたランプ
の場合でも同様である。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、両端部
にフィラメント電極が設けられた発光管と、この発光管
を点灯させるための電子回路部とを備える電球形蛍光ラ
ンプであって、前記電子回路部は、前記各フィラメント
電極の一端に出力端子が接続されたインバータ回路部
と、前記各フィラメント電極の他端間に接続された正特
性サーミスタと、少なくとも一方の前記フィラメント電
極に並列に接続され、かつ静電容量の温度係数が正の特
性を有しているコンデンサと、を有していることを特徴
とする。したがって、点滅寿命特性が改善されると共
に、定常点灯時において加熱電力損失が低減されてラン
プ効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態における22Wタイプの電球
形蛍光ランプ1の構成を示す断面図である。
【図2】電球形蛍光ランプ1の電子回路部3の回路構成
を示す図である。
【図3】電子回路部3のコンデンサ16、17の温度特
性を示す図である。
【図4】電子回路部3の回路基板31を図1の矢印A方
向から見たときの図である。
【図5】第2の実施の形態の電子回路部43の回路構成
を示す図である。
【図6】ランプ長寿命化を実現できる従来の回路50の
要部の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 電球形蛍光ランプ 2 発光管 3、43 電子回路部 4 グローブ 5 樹脂ケース 6 口金 7、8 フィラメント電極 7a、8a フィラメント電極の一端 7b、8b フィラメント電極の他端 9、10、11、12、41、42 リード線 14、44 インバータ回路部 15、47 インダクタンス素子 16、17、18、45、48 コンデンサ 19、46 PTC 31 回路基板 32、33、34、35 接続端子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端部にフィラメント電極が設けられた
    発光管と、この発光管を点灯させるための電子回路部と
    を備える電球形蛍光ランプであって、 前記電子回路部は、 前記各フィラメント電極の一端に出力端子が接続された
    インバータ回路部と、 前記各フィラメント電極の他端間に接続された正特性サ
    ーミスタと、 少なくとも一方の前記フィラメント電極に並列に接続さ
    れ、かつ静電容量の温度係数が正の特性を有しているコ
    ンデンサと、 を有していることを特徴とする電球形蛍光ランプ。
  2. 【請求項2】 前記コンデンサは、両方の前記フィラメ
    ント電極に並列に接続されていることを特徴とする請求
    項1に記載の電球形蛍光ランプ。
  3. 【請求項3】 前記電子回路部は、少なくとも前記コン
    デンサを保持すると共に、前記各フィラメント電極と接
    続するための接続部を有する基板を備え、 当該コンデンサは、当該基板上の当該接続部に近接する
    位置に配されていることを特徴とする請求項1もしくは
    2に記載の電球形蛍光ランプ。
JP2001345240A 2001-11-09 2001-11-09 電球形蛍光ランプ Pending JP2003151340A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001345240A JP2003151340A (ja) 2001-11-09 2001-11-09 電球形蛍光ランプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001345240A JP2003151340A (ja) 2001-11-09 2001-11-09 電球形蛍光ランプ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003151340A true JP2003151340A (ja) 2003-05-23

Family

ID=19158615

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001345240A Pending JP2003151340A (ja) 2001-11-09 2001-11-09 電球形蛍光ランプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003151340A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008016231A (ja) * 2006-07-03 2008-01-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd 蛍光ランプ
JP2010062158A (ja) * 2009-11-27 2010-03-18 Osram-Melco Ltd 電球形放電ランプ及び電球形放電ランプの製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008016231A (ja) * 2006-07-03 2008-01-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd 蛍光ランプ
JP2010062158A (ja) * 2009-11-27 2010-03-18 Osram-Melco Ltd 電球形放電ランプ及び電球形放電ランプの製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8981648B2 (en) Fast warm-up and instant light energy saving lamp assembly
US5309061A (en) Compact fluorescent lamp having incandescent lamp starting aid
US7012376B2 (en) Fluorescent lamp lighting device
US6469447B2 (en) Fluorescent lamp lighting apparatus
JPH04308647A (ja) 白熱放射フィラメント装備のグロー放電ランプ
JP3401236B2 (ja) 電球形蛍光ランプ
JP2003151340A (ja) 電球形蛍光ランプ
JP2000164174A (ja) 低圧水銀蒸気放電ランプ
JP3412814B2 (ja) 電球型蛍光ランプ点灯装置
JP2005243463A (ja) 電球形蛍光ランプ
US20130221849A1 (en) Fluorescent lamp assembly with improved run-up
US8508113B2 (en) Hybrid compact fluorescent lamp fixing method
KR200216978Y1 (ko) 예열 구조를 지니는 수은램프
JP2002260583A (ja) 蛍光ランプ
WO2009087747A1 (ja) 放電ランプ
JPH0213421B2 (ja)
JPH0527218B2 (ja)
JP2000509889A (ja) 照明ユニット、低圧水銀放電ランプ、電源ユニット、および連合パッケージング
JP2004119114A (ja) 電球形蛍光ランプおよび照明器具
JP2004235067A (ja) 低圧放電ランプおよび電球形蛍光ランプ
JP2014505346A (ja) 混成コンパクト蛍光ランプ固定方法
KR20140058514A (ko) 컴팩트 형광 램프에 고정된 열 배리어 및 부품
JP2000228294A (ja) 蛍光ランプ装置