JP2005243463A - 電球形蛍光ランプ - Google Patents

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努 荒木
Hiroshi Kubota
洋 久保田
Nobuya Shirata
伸弥 白田
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Abstract

【課題】 蛍光ランプの温度変化によりフィラメント電極への供給電流を制限する温度感知抵抗素子を温度感知の最適位置に設定し、かつ点灯回路を搭載する回路基板の小型薄型が可能な電球型蛍光ランプを提供する。
【解決手段】 両端にフィラメント電極22を有し、屈曲形状に形成された蛍光ランプ21のフィラメント電極22に点灯高周波を生成して供給する高周波点灯回路が配置された回路基板44と、この回路基板44に設けられ、蛍光ランプ21のフィラメント電極22と高周波点灯回路とを接続するラッピングピン17と、このラッピングピン17にフィラメント電極22の間に接続される正あるいは負の温度係数を有する抵抗素子23,24を接続する電球型蛍光ランプ。
【選択図】 図1

Description

本発明は、フィラメント電極に接続される温度感知抵抗素子が配置された電球形蛍光ランプに関する。
電球形蛍光ランプは、コンパクトな形状に形成された蛍光ランプと、その蛍光ランプの点灯回路を一体化させて片口金を有した構造であり、白熱電球のように小形で、かつ、白熱電球よりも高いランプ効率と、長寿命とを併せて有する光源で、白熱電球に替えて多く用いられている。
この電球形蛍光ランプの基本構成を図6を用いて説明する。電球型蛍光ランプ41は、例えば、複数箇所で屈曲されたガラス管内面に蛍光体が塗布され、管内に水銀を含むイオン化媒体が封入され、かつ、両端にフィラメント電極を有した蛍光ランプ42と、この蛍光ランプ42の基端部を保持固定する仕切板43と、前記フィラメント電極に高周波電力を供給する高周波点灯回路を配置した回路基板44と、この回路基板44の高周波点灯回路に商用交流電源を供給する口金45と、この口金45に一端が固定され、内部に前記仕切板43と高周波点灯回路を配置した回路基板44を収納するカバー46と、このカバー46の他端に装着されて前記蛍光ランプ42を覆うグローブ47とを有している。この電球型蛍光ランプ41は、口金45を白熱電球と同じソケットに装着することで、商用交流電流を高周波点灯回路で所定の高周波電力に変換し、この高周波電力が蛍光ランプ42に供給されることにより点灯する。
なお、前記電球型蛍光ランプ41は、蛍光ランプ42がグローブ47で覆われたものであるが、前記グローブ47を装着せずに、前記蛍光ランプ42が露出した形状の電球形蛍光ランプも実用化されている。
これら電球形蛍光ランプ41の回路基板44に設けられる高周波点灯回路50の一例について、図7を用いて説明する。商用交流電源である低周波交流電源11は、ヒューズfとノイズフィルタ回路12を介して、整流平滑回路13に供給される。前記ノイズフィルタ回路12は、後述するインバータ回路14におけるスイッチングによって発生する高周波ノイズを低周波交流電源11側に流出しないように除去する。
前記整流平滑回路13は、前記整流回路BRCと平滑コンデンサC1で構成され、交流電源を整流平滑した直流電源を生成してインバータ回路14に出力する。
インバータ回路14は、高周波インバータHFIの第1のスイッチング素子Q1と第2のスイッチング素子Q2、ゲートドライブ回路GDC、及び抵抗R1,R2,R3、コンデンサC2,C3からなる起動回路STから構成している。
前記ゲートドライブ回路GDCは、帰還手段FB、インダクタL1、およびコンデンサC2からなり、帰還手段FBに直列接続したLC共振回路RC、LC共振回路RCのコンデンサC2の両端に現れる共振電圧をコンデンサC3を介して取り出すゲート電圧出力手段GVO、及び一対のツェナーダイオードを逆直列接続してなるゲート保護回路GPから構成されている。なお、帰還手段FBは、後述する限流インダクタL2に磁気結合している補助巻線である。
前記ゲートドライブ回路GDCのコンデンサC2の両端に生じる共振電圧は、ゲート保護回路GPにより一定にクランプされてゲート電圧出力手段GVOを介して第1と第2のスイッチング素子Q1,Q2のゲート・ソース間に印加され、相補形のスイッチング素子Q1,Q2を交互にオンさせる。
前記高周波インバータHFIの出力は、限流インダクタL2、直流カットコンデンサC4、及び一対の共振コンデンサC5A,C5Bと、この共振コンデンサC5A,C5Bと並列に接続された蛍光ランプ42のフィラメント電極によって構成される負荷回路LCに供給される。
高周波点灯回路50は、商用電源11から電力が投入されると起動回路STのコンデンサC2,C3が充電されて第1のスイッチング素子Q1がオンし、高周波インバータHFIが自励発振を開始し起動する。前記高周波インバータHFIの第1のスイッチング素子Q1と第2のスイッチング素子Q2のスイッチングにより生成された高周波電力は、負荷回路LCに供給されると、共振コンデンサC5Aを流れる電流が蛍光ランプ42の両端のフィラメント電極に流れ、フィラメント電極が加熱されて熱電子放出状態になるとともに、負荷回路LCの直列共振によって蛍光ランプ42の両端に印加される電圧が高くなり、蛍光ランプ42が始動し点灯状態となる。
前記蛍光ランプ42が寿命末期となってフィラメント電極が断線すると、共振コンデンサC5Aが負荷回路LCから開放されので、負荷回路LCの共振周波数が高くなる。このため、点灯回路の動作周波数は共振周波数よりかなり低くなるので、負荷回路LCに残存している共振コンデンサC5Bの端子間電圧が低下し、蛍光ランプ42が放電を持続し得なくなって消灯する。このように、上記回路構成によれば、寿命末期における蛍光ランプ42の異常放電が継続するのを防止することができる。
このような構成の電球型蛍光ランプにおいて、点灯/消灯の点滅寿命特性の改善が求められている。この点滅寿命特性の改善のために、例えば、特許文献1に提案されているように、蛍光ランプの両端間(一対のフィラメント電極の間)に電気抵抗の温度係数が正の特性を有する正温度係数抵抗素子(Positive Temperature Coefficient Thermistor、以下PTCと称する)を接続し、このPTCが共振コンデンサと並列的に接続されている。
このPTCを共振コンデンサに対して並列的に接続したことにより、蛍光ランプの点灯始動時は、PTCは常温でその抵抗値が比較的小さいために、負荷回路LCの共振容量成分に合成インピーダンスとして寄与しており、蛍光ランプ42の両端に印加される共振電圧が低くなるように作用する。これにより、蛍光ランプ42が始動する前に、フィラメント電極が十分予熱されて適正な熱電子が放出される。蛍光ランプ42のフィラメント電極が予熱されている間の共振電流によりPTCが自己発熱し温度が上昇するにつれてPTCの抵抗値が次第に大きくなり、PTCのインピーダンス成分が負荷回路LCの共振成分として無視できる程度に大きくなるとインダクタンスL2とコンデンサC5A,C5Bの共振回路による高い共振電圧が発生して蛍光ランプ42の両端に印加されて放電が開始される。
このように、高周波点灯回路の起動開始から蛍光ランプの放電開始までの所定の期間に、フィラメント電極が予熱されて十分な熱電子を放射するので蛍光ランプの始動時に印加する高い共振電圧によるフィラメント電極からの電子放射物質の飛散が起こりにくく、点滅寿命の改善が図られる。
特開2003−151340号公報。
従来の電球形蛍光ランプ41の高周波点灯回路50は、回路基板44の基板上に形成されている。この回路基板44は、前述したように、蛍光ランプ42を固定保持する仕切板43と口金45の間に配置され、かつ、回路基板44の外周はカバー46により覆われる。電球形蛍光ランプは、限りなく白熱電球に近い形状、またはそれよりも小さい形状にすることが求められているため、高周波点灯回路50を配置した回路基板44の形状寸法も可能な限り小さくするのが望ましい。
しかし、回路基板44には、表面に限流インダクタンスL2と共振コンデンサC5A,C5B等の比較的形状が大きい素子が隙間なく実装されており、裏面にそれら大きい素子の接続パターンと、面実装可能なチップ部品が高密度で配置されていることから、点滅寿命が改善のためにPTCを追加実装する実装スペースの余裕がなく、回路基板を大型化しなければならないという問題があった。
一方、前述した特許文献1に提案されている電球形蛍光ランプは、フィラメント電流を点灯開始後にバイパスさせて損失を低減させるための正温度係数コンデンサが、蛍光ランプのフィラメント電極から発生する熱により反応しやすい位置に配置されている。このため、正温度係数コンデンサは、回路基板44の蛍光ランプ42側に配置したり、あるいは、蛍光ランプ42のフィラメント電極が接続されている回路基板に設けられるフィラメント電極に接続された電極リード線が接続される接続端子の付近に配置させている。
このように、正温度係数コンデンサの配置位置は、自由に決められるものではなく、特に蛍光ランプ42のフィラメント電極の温度を感知しやすい位置に実装する必要があるため、実装スペースの確保が困難である。
本発明は、このような事情に鑑み、蛍光ランプの点灯時の温度変化を感知する素子が実装された回路基板の小形化が可能な電球形蛍光ランプを提供することを目的としている。
請求項1の発明の電球形蛍光ランプは、両端にフィラメント電極及びこのフィラメント電極に接続されると共に端部から導出された電極リード線を有する屈曲形状に形成された蛍光ランプと;この蛍光ランプのフィラメント電極に高周波電力を供給する高周波点灯回路が配置された回路基板と;この回路基板に高周波点灯回路の高周波電力出力端子として突設され、前記蛍光ランプから導出された電極リード線及び温度感知抵抗素子から導出された素子リード線が接続された接続ピンと;を具備していることを特徴とする。
本発明及び以下の各発明において、特に指定しない限り用語の定義と技術的意味は次による。
蛍光ランプは、外径が11mm以下、好ましくは8〜11mm、さらに一層の小型化を図るには3〜9mmが好適で、内部に屈曲された放電路が形成されるようにコンパクトに形成されている。
具体的には、1本の細長いガラス管を鞍型に湾曲させたり、またはU字状に屈曲させた複数のU字状ガラス管を連結管により接続させたりすると共に、前記ガラス管内面に蛍光体層が塗布され、かつ、ガラス管内には水銀及び希ガス等のイオン化媒体が封入され、さらに、前記ガラス管の両端に一対のフィラメント電極がシール部を介して封装されている。
高周波点灯回路は、前記蛍光ランプの電極に高周波点灯電源を生成供給する回路手段で、商用交流電源を直流に整流平滑する機能と、その直流を高周波交流に変換して前記蛍光ランプのフィラメント電極に供給する機能とを有している。そして、前記蛍光ランプに対して、放電のための電気エネルギーを供給すると共に、蛍光ランプの負特性を保証する限流インピーダンスを備えている。
また、前記蛍光ランプの点灯始動時には、前記フィラメント電極に効率よく加熱電流を供給すると共に、前記蛍光ランプが点灯始動して定常点灯状態となると、フィラメント電極には定常点灯維持に必要な電流を供給させるための温度感知抵抗素子がフィラメント電極の間に配置されている。つまり、蛍光ランプの始動時に一対のフィラメント電極間に高い始動電圧を印加して放電を開始させる始動電圧供給機能と、始動点灯後に定常点灯を維持するための必要最低限の電流を供給させる点灯維持電圧供給機能とを備えている。
温度感知抵抗素子は、温度により電気抵抗値が変動する素子であり、素子に印加供給される電流により発生するジュール熱による加熱温度に応じて電気抵抗値が変動する自己加熱型と、周囲の温度に応じて電気抵抗値が変動する傍熱型とがある。
なお、高周波点灯回路との組み合わせに応じて温度感知抵抗素子に代えて、温度感知により容量などの回路定数が変動する素子を用いても良い。
口金は、商用交流電源を受電する手段であると共に、電球形蛍光ランプを機械的に支持する手段として機能する。この口金は、既知の口金を適宜選定して用いることが出来る。電球形蛍光ランプとして多用されているE26形、E17形のネジ口金が適当である。
回路基板は、電子部品が実装される絶縁基板を有している。回路基板の一方の面には、前記高周波点灯回路を構成するディスクリート電子部品が実装され、かつ、回路基板の他方の面には、前記ディスクリート電子部品のリード線とチップ電子部品が実装される回路パターンが設けられている。
ディスクリート電子部品は、部品素子から2本以上の素子リード線が導出されているもので、その素子リード線が回路基板に設けられた素子リード線を挿入用のホールに基板表面側から挿入し、基板裏面に設けられている回路パターンのランドに半田接続される。
チップ電子部品は、部品素子の両端に半田付け可能な電極が形成されているもので、その電極を回路基板上に形成された回路パターンのランドに直接半田接続される。
また、回路基板には、前記蛍光ランプの一対のフィラメント電極に接続され、蛍光ランプの端部から導出された電極リード線が接続される接続ピンが植設されている。接続ピンには、電極リード線及び温度感知抵抗素子の素子リード線がラッピング、または溶接などにより接続される。この接続ピンによって、蛍光ランプ及び温度感知抵抗素子が高周波点灯回路に接続される。
これにより、回路基板に温度感知抵抗素子の接続用に回路パターンを設ける必要がなく、温度感知抵抗素子を回路基板に実装するみとが可能となる。
請求項2の発明の電球型蛍光ランプは、請求項1の電球型蛍光ランプにおいて、前記接続ピンに接続される温度感知抵抗素子は、温度係数が正の特性を有しており、前記蛍光ランプの両端の電極に対して直列的に接続されていることを特徴とする。
温度係数が正の特性を有する温度感知抵抗素子は、常温時には電気抵抗値が小さく、周囲温度、あるいは自己発熱温度が高くなると電気抵抗値が大きくなる正特性サーミスタである。
請求項3の発明の電球型蛍光ランプは、請求項1の電球型蛍光ランプにおいて、前記接続ピンに接続される温度感知抵抗素子は、温度係数が負の特性を有しており、前記蛍光ランプの少なくとも一方のフィラメント電極の両端に対して並列的に接続されていることを特徴とする。
温度係数が負の特性を有する温度感知抵抗素子は、常温時には電気抵抗値が大きく、周囲温度、あるいは自己発熱温度が高くなると電気抵抗値が小さくなる負特性サーミスタである。
請求項4の発明の電球型蛍光ランプは、請求項1乃至3のいずれか一の電球型蛍光ランプにおいて、前記接続ピンには、前記温度感知抵抗素子が接続された後に、電極リード線が接続されていることを特徴とする。
前記温度感知抵抗素子の素子リード線を回路基板の接続ピンに事前ラッピング接続させて回路基板への回路素子実装を完了させた後に、電極リード線を接続ピンに接続させることにより、電球形蛍光ランプの組み立て作業の効率が向上する。
本発明の電球型蛍光ランプは、複数の電子部品が実装された回路基板に新たに回路パターンを設けることなく、温度感知抵抗素子を接続することができるので、温度感知抵抗素子が設けられていても回路基板が大型化することがない。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。
本発明に係る電球型蛍光ランプの第1の実施形態について、図1乃至図5を用いて説明する。本発明の電球型蛍光ランプの回路基板に形成される高周波点灯回路について図1を用いて説明する。
この高周波点灯回路は、図7を用いて説明したように、低周波交流電源11をノイズフィルタ回路12、整流平滑回路13、及びインバータ回路14によって高周波交流を生成する。このインバータ回路14の出力t1とt2の間に、限流インダクタ15(図7の限流インダクタンスL2)と共振コンデンサ16(図7の共振コンデンサC5B)の直列回路が接続されている。この共振コンデンサ16との両端には、蛍光ランプ21(図7の蛍光ランプ42)の一方のフィラメント電極22a、予熱用共振コンデンサ18(図7の共振コンデンサC5A)、及び前記蛍光ランプ21の他方のフィラメント電極22bの直列回路が接続されている。また、予熱用共振コンデンサ18の両端には、正温度係数抵抗素子(以下、単にPTCと称する)23が並列に接続されている。
前記蛍光ランプ21の両端には、フィラメント電極22a、22bが封装されており、フィラメント電極22a、22bの各両端には、電極リード線22a’,22b’が接続されている。蛍光ランプ21の端部からは4本の電極リード線22a’,22a’,22b’,22b’が導出されている。この電極リード線22a’,22b’は、接続ピンとしてのラッピングピン17a〜17dにラッピング接続されている。
この接続ピンとしてのラッピングピン17a〜17dは、後述する回路基板44の所定位置に植設されている。前記ラッピングピン17aは、回路基板44に設けられた回路パターンを介して、限流インダクタンス15と共振コンデンサ16の接続点に接続されている。前記ラッピングピン17cは、回路基板44に設けられた回路パターンを介してインバータ回路14の出力t2と共振コンデンサ16との接続点に接続されている。前記ラッピングピン17b,17dは、回路基板44に設けられた回路パターンを介して予熱用共振コンデンサ18に接続されている。また、PTC23は、前記ラッピングピン17b,17dに直接ラッピング接続されるようになっている。
PTC23は、蛍光ランプ21の点灯始動時には、常温で電気抵抗値が小さいために、負荷回路LCの共振容量成分に合成インピーダンスとして寄与しており、蛍光ランプ42の両端に印加される共振電圧は低く、蛍光ランプ42は点灯せずにフィラメント電極に、インバータ回路14から予熱電流が供給される。このとき、PTC23は予熱電流が流れる。このために、フィラメント電極22a,22bが効率よく予熱され、十分な熱電子が放射される。そして、PTC23は、自己発熱により温度上昇し、次第に抵抗値が高くなっていく。PTC23の抵抗値が共振容量成分の合成インピーダンスとして無視できる程度に高くなると、共振コンデンサ16の共振電圧は蛍光ランプ21を始動可能に高くなり、蛍光ランプ21は始動する。
本実施形態の電球形蛍光ランプは、この蛍光ランプ21のフィラメント電極22a,22bに接続された電極リード線22a’,22b’がラッピング接続されるラッピングピン17b,17dにPTC23の素子リード線を接続したので、回路基板44にPTC23用の接続端子や挿通ホール(孔)、配線パターンを形成する必要がなく、回路基板44が大型化することを防止できる。
また、本発明の電球形蛍光ランプの高周波点灯回路は、図2に示すように、蛍光ランプ21の両フィラメント電極22a,22bと並列に負温度係数抵抗素子(Negative Temperatare Coefficient Thermistor 以下NTCと称する)24a,24bがラッピングピン17a〜17dを介して接続される。このNTC24a,24bは、常温で電気抵抗値が大きいために、蛍光ランプ21の点灯始動時には、インバータ回路14から供給された加熱電流は、NTC24a,24bよりもインピーダンスの小さいフィラメント電極22a,22bを流れてフィラメント電極22a,22bが予熱される。蛍光ランプ21が点灯した後は、NTC24a,24bは、蛍光ランプ21の熱影響を受けて、その電気抵抗値がフィラメント電極22a,22bの抵抗値よりも小さい状態となるため、定常点灯時には、インバータ回路14からの電流はNTC24a,24bを流れて、フィラメント電極22a,22bには放電維持に不要な予熱電流がほとんど流れない。これにより、蛍光ランプ21の電力消費の省力化が可能となる。
次に、この高周波点灯回路が形成された回路基板44について、図3と図4を用いて説明する。なお、図3は本発明に係る電球型蛍光ランプに用いる回路基板の構成を示す斜視図、図4は本発明に係る電球型蛍光ランプに用いる回路基板の構成を示す平面図である。
前記電球型蛍光ランプ41のカバー46の内部に収納される回路基板44は、略円形状に形成され、その表面には、ディスクリート電子部品である限流インダクタンス15、共振コンデンサ16、予熱用共振コンデンサ18、及びその他の電子部品19a〜19dが配置されている。これらディスクリート電子部品は、回路基板44の表面から裏面側に貫通させたそれぞれの電子部品のリード線挿入ホール(孔)に挿入装着される。また、この回路基板44の外周側の所定の位置に、ラッピングピン17a〜17dと、口金45を介して低周波交流電源11に接続されるリード線11a,11bが植設されている。このラッピングピン17a〜17dとリード線11a,11bは、回路基板44の表面から裏面に貫通させた挿入ホールに挿入装着されている。
この回路基板44の裏面には、前記ディスクリート電子部品15,16,18,19、リード線11a,11b、及びラッピングピン17a〜17dにそれぞれ接続される図示していない接続ランド及び回路パターンと、前記高周波点灯回路を構成するチップ電子部品20a〜20cが実装される回路パターンが設けられている。
このように、回路基板11の表面にディスクリート電子部品を配置し、裏面にチップ電子部品と回路パターンを配置させることで、回路基板44の形状寸法を小型薄型化させ、電球型蛍光ランプ41の全体形状を白熱電球と同等の形状に形成されている。
このような回路基板44に、前記蛍光ランプ21のフィラメント電極22a,22bに最も近く、かつ、フィラメント電極22a,22bと接続されているラッピングピン17a〜17dの近傍に前記PTC23、あるいはNTC24を配置させる場合、回路基板44の表面上の配置スペースは確保できたとしても、裏面側には、チップ電子部品20と回路パターンが配置されているために前記PTC23、あるいはNTC24が配置できない。また、このPTC23とNTC24の配置スペースと回路パターンを設けると回路基板44の形状が大きくなる。
そこで、本発明は、この回路基板44に植設され、かつ、前記蛍光ランプ21のフィラメント電極22a,22bに接続されて蛍光ランプ21から導出された電極リード線がラッピング接続されるラッピングピン17b,17cに、図3に示すように、例えば、前記PTC23の素子リード線を直接ラッピング接続させる。また、図示していないが、前記NTC24aの素子リード線はラッピングピン17a,17bに、NTC24bの素子リード線はラッピングピン17c,17dに直接ラッピング接続させる。これにより、回路基板44にPTC23及びNTC24a,24bの回路パターンを設ける必要が無く、単にラッピングピン17a〜17dの近傍にPTC23及びNTC24a,24bの配置スペースのみ確保すれば良い。また、フィラメント電極22a,22bが接続されているラッピングピン17a〜17dに直接接続させることからフィラメント電極22a,22bの発熱が接続線を介して最も伝導しやすいラッピングピン17a〜17dにPTC23あるいはNTC24a,24bを配置させることができる。
このラッピングピン17a〜17dにPTC23及びNTC24a,24bのラッピング接続の手順について、図5を用いて説明する。前記回路基板44に前記高周波点灯回路を形成する各種電子部品を搭載する。その際に、前記ラッピングピン17の回路基板44の表面に最も近い下半分ぐらいの位置に、例えば、PTC23の素子リード線23aをラッピング接続させる。つまり、ラッピングピン17の上半分を残してPTC23の素子リード線23aをラッピング接続させる。この回路基板44を蛍光ランプ21のフィラメント電極22から導出された電極リード線22a’を接続させる際に、前記ラッピングピン17の上半分の位置にラッピング接続させる。これにより、ラッピングピン17にラッピング冶具によるPTC23、NTC24、及びフィラメント電極22の各リード線のラッピング接続が容易となる。
なお、上述した本発明の実施形態の説明において、前記PTC23は、ラッピングピン17b,17dの間に接続して、フィラメント電極22a,22bの間に直列接続した例を説明したが、ラッピングピン17a,17cの間に接続して、共振コンデンサ16と並列接続するようにしても良い。
また、NTC24aはラッピングピン17a,17bの間に接続して、フィラメント電極22aと並列接続し、NTC24bはラッピングピン17c,17dの間に接続して、フィラメント電極22bと並列接続した例を説明したが、いずれかと一方のフィラメント電極22aまたは22bにのみNTC24を並列接続するようにしても良い。
さらに、PTC23とNTC24を共にラッピングピン17a〜17dに接続して、フィラメント電極22a,22bにPTC23を直列接続、NTC24a,24bを並列接続ても良い。これにより、PTC23とNTC24によるフィラメント電極22a,22bに対する作用と効果が同時に得られる。
本発明の一実施形態に係る電球型蛍光ランプの高周波点灯回路の構成を示すブロック図。 本発明の他の実施形態に係る電球型蛍光ランプの高周波点灯回路の構成を示すブロック図。 本発明に係る電球型蛍光ランプに用いる回路基板の構成を示す斜視図。 本発明に係る電球型蛍光ランプに用いる回路基板の構成を示す平面図。 本発明に係る電球型蛍光ランプに用いる回路基板のラッピングピンへのラッピング接続を説明する説明図。 従来の電球型蛍光ランプの全体構成を示す断面図。 従来の電球型蛍光ランプに用いる高周波点灯回路を示す回路図。
符号の説明
11…低周波交流電源、12…ノイズフィルタ回路、13…整流平滑回路、14…インバータ回路、15…限流インダクタンス、16…共振コンデンサ、17…ラッピングピン、18…予熱用共振コンデンサ、23…正温度係数抵抗素子(PCT)、24…負温度係数抵抗素子(NTC)。
代理人 弁理士 伊藤 進

Claims (4)

  1. 両端にフィラメント電極及びこのフィラメント電極に接続されると共に端部から導出された電極リード線を有する屈曲形状に形成された蛍光ランプと;
    この蛍光ランプのフィラメント電極に高周波電力を供給する高周波点灯回路が配置された回路基板と;
    この回路基板に高周波点灯回路の高周波電力出力端子として突設され、前記蛍光ランプから導出された電極リード線及び温度感知抵抗素子から導出された素子リード線が接続された接続ピンと;
    を具備していることを特徴とする電球形蛍光ランプ。
  2. 前記接続ピンに接続される温度感知抵抗素子は、温度係数が正の特性を有しており、前記蛍光ランプの両端の電極に対して直列的に接続されていることを特徴とする請求項1記載の電球形蛍光ランプ。
  3. 前記接続ピンに接続される温度感知抵抗素子は、温度係数が負の特性を有しており、前記蛍光ランプの少なくとも一方のフィラメント電極の両端に対して並列的に接続されていることを特徴とする請求項1記載の電球形蛍光ランプ。
  4. 前記接続ピンには、前記温度感知抵抗素子が接続された後に、電極リード線が接続されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一に記載の電球形蛍光ランプ。
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