JP2003150063A - 表示具、その表示具用の係止具及び表示体 - Google Patents

表示具、その表示具用の係止具及び表示体

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JP2003150063A
JP2003150063A JP2001351519A JP2001351519A JP2003150063A JP 2003150063 A JP2003150063 A JP 2003150063A JP 2001351519 A JP2001351519 A JP 2001351519A JP 2001351519 A JP2001351519 A JP 2001351519A JP 2003150063 A JP2003150063 A JP 2003150063A
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JP2001351519A
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Tokuji Oguchi
徳治 大口
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MARUDAI NAME SHISHU KK
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MARUDAI NAME SHISHU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基材に対する表示体の取付け及び取外しを迅
速かつ容易に行うことができる表示具及びその表示具用
の係止具、並びに織布の周縁部における糸の解れを容易
かつ効果的に防止することができる表示体を提供する。 【解決手段】 表示具としてのゼッケン11は、織布に
より長方形状に形成された表示シート12と、その表示
シート12に固定される表面ホック13と、体操服15
を構成するシート状の基材を挟んで表面ホック13と嵌
合するように構成される裏面ホック14とを備えてい
る。表示具用の係止具は表面ホック13と裏面ホック1
4とを備えている。表示体としての表示シート12は、
その周縁を長四角枠状に印刷することにより縁取り枠2
2が設けられ、基材を構成する織布の周縁部における解
れを防止している。さらに、表示シート12の裏面には
再剥離可能な接着剤を塗布するのが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ゼッケン、ワッ
ペン、名札、旗、腕章等の表示機能を有する表示体を備
えた表示具、前記表示体を衣服の布地やカーテン布地等
のシート状の基材表面に貼着するための表示具用の係止
具、及び表示体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の表示具としては、運
動会等の体育系イベントで使用されるゼッケンが知られ
ている。このゼッケンは、長方形状に裁断された織布に
より構成されており、体操服の胸部又は背部表面に糸で
直接縫付けたり、安全ピンを用いて係止したりして貼着
されていた。また、ゼッケン側に雄型ホック又は雄型面
ファスナーを糸で縫付けるとともに、体操服側に雌型ホ
ック又は雌型面ファスナーを縫付けることにより、ゼッ
ケンを体操服に脱着可能に貼着することも行われてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ゼッケンは、通常はイ
ベント時のみに体操服に貼着して使用される。このた
め、イベント前に配付されたゼッケンは、イベントの直
前に取付け、終了後には速やかに取外す必要があったこ
とから、その取付け及び取外しのための作業には時間的
な余裕がほとんどない。このゼッケンの取付けに際して
は、陸上競技等の種々の競技規則により安全ピンの使用
が禁止されていることから、体操服の定められた位置
に、ゼッケンそのもの、雌型ホック又は雌型面ファスナ
ーを糸で縫付けて貼着させる必要があった。
【0004】ところが、これらゼッケンの取付けにおい
ては、体操服を着衣したときに遠方からでも正確に視認
可能となるように、体操服の中央位置に正確に位置合わ
せして貼着する必要があったことから、その取付け作業
は著しく煩雑なものとなりやすかった。特に、ゼッケン
又は体操服が弛まないようにゼッケンの4つのコーナ部
が貼着される位置に正確に雌型ホックを糸で縫付ける作
業は、著しく煩雑で時間がかかるものであった。さら
に、この縫付けられたゼッケンは、糸を切断して体操服
から取外す必要があり、その取外し作業も煩雑で時間が
かかるものであった。
【0005】一方、前記従来のゼッケンは、織布により
構成されていることから、使用中に周縁部から糸が解れ
て外観を損ないやすかった。このため、通常は体操服に
貼着する前に、織布の周縁部を縫うことにより糸の解れ
を防止するための加工が行われていた。しかしながら、
この解れ防止のための加工は、ゼッケンを構成する織布
の周縁部全体に対して漏れなく行う必要があったことか
ら、その加工作業は著しく面倒で時間がかかるものであ
った。
【0006】この発明は、上記のような従来技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的と
するところは、基材に対する表示体の取付け及び取外し
を極めて迅速かつ容易に行うことができるように構成さ
れた表示具及びその表示具用の係止具を提供することに
ある。その他の目的とするところは、織布の周縁部にお
ける糸の解れを容易かつ効果的に防止することができる
ように構成された表示体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明の表示具は、表示体をシー
ト状の基材表面に貼着して表示機能を発揮させるように
構成された表示具であって、表示体と、その表示体に固
定される表面ホックと、前記基材を挟んで表面ホックと
嵌合するように構成された裏面ホックとを備え、前記基
材を挟んで表面ホックと裏面ホックとを嵌合させること
により、前記表示体を基材の表面に係脱可能に貼着係止
するように構成したことを特徴とするものである。
【0008】請求項2に記載の発明の表示具は、シート
状の表示体をシート状の基材表面に貼着して表示機能を
発揮させるように構成された表示具であって、シート状
の表示体と、表面ホックと、前記表示体及び基材を挟ん
で表面ホックと嵌合するように構成された裏面ホックと
を備え、前記表示体及び基材を挟んで表面ホックと裏面
ホックとを嵌合させることにより、前記表示体を基材の
表面に係脱可能に貼着係止するように構成したことを特
徴とするものである。
【0009】請求項3に記載の発明の表示具は、請求項
1又は請求項2に記載の発明において、前記表示体をシ
ート状の織布により構成するとともに、その表示体の周
縁全体を印刷用インク層によって縁取りしたことを特徴
とするものである。
【0010】請求項4に記載の発明の表示具は、請求項
1から請求項3のいずれかに記載の発明において、前記
表示体の裏面に再剥離可能な接着剤を塗布したことを特
徴とするものである。
【0011】請求項5に記載の発明の表示具用の係止具
は、請求項1から請求項4のいずれかに記載の表示具に
設けられ、前記表示体を基材の表面に係脱可能に貼着係
止するように構成された表示具用の係止具であって、前
記表面ホックと裏面ホックとを備えたことを特徴とする
ものである。
【0012】請求項6に記載の発明の表示体は、シート
状の基材表面に貼着して表示機能を発揮させるように構
成された表示体であって、織布によりシート状に形成す
るとともに、その周縁全体を印刷用インク層によって縁
取りしたことを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、この発明
を具体化した第1実施形態を図面に基づいて詳細に説明
する。
【0014】図1(a)に示すように、表示具としての
ゼッケン11は、綿又はポリエステル製の織布により長
方形状に形成された表示体としての表示シート12と、
その表示シート12の各コーナ部に一体的に固定された
4個の表面ホック13と、前記表示シート12とは別体
で構成された4個の裏面ホック14とを備えている。こ
のゼッケン11は、体操服15の表面に係脱可能に貼着
係止することができるように構成されている。
【0015】表示シート12の表面中央部には、「高
橋」という文字21が描出(マーキング)されており、
表示機能を有している。この文字21は、公知のマーキ
ング方法により描出され、例えば「高橋」という文字2
1を象ったラバーを熱圧着する方法、カラー転写した文
字21を貼付する方法、又は印刷、刺繍若しくは手書き
による方法が用いられる。また、前記文字21の代わり
に、数字、記号又は模様を描出させてもよく、これらを
適宜組合わせてもよい。
【0016】図1(a)及び(b)に示すように、この
表示シート12の表面には、印刷により長四角枠状に描
出された縁取り枠22が設けられ、表示シート12の周
縁全体を縁取っている。図3に示すように、この縁取り
枠22の外端縁は、表示シート12の外端縁と上下に一
致した位置に設けられている。なお、この縁取り枠22
は、予め表示シート12よりも幅広に形成された織布の
表面に長四角枠状の印刷部を形成した後、その印刷部の
中央部をなぞるように織布を長方形状に切断することに
より形成されるのが好ましい。また、所定サイズに織布
を切断した後、その織布の周縁部(周縁よりも僅かに外
側方にはみ出す程度)に印刷を施すことにより縁取り枠
22を形成させても構わない。
【0017】そして、この縁取り枠22によって、図3
に示されるように、表示シート12の表面周縁部には印
刷用インク層23が薄層状に被覆された状態となり、そ
の印刷用インク層23がバインダー機能を発揮して、表
示シート12を構成する織布外端縁からの糸の解れが防
止されるようになっている。この印刷用インク層23を
構成するインクとしては、バインダー機能を発揮させる
ために糊剤を含むインクが好適に用いられ、例えばアク
リル樹脂バインダーが好適に使用される。
【0018】図1(b)及び図2に示すように、表面ホ
ック13及び裏面ホック14は、いずれもアルミニウム
合金等の金属材料により略円板状に形成されている。こ
れら表面ホック13及び裏面ホック14は、一対でスナ
ップファスナーを構成する。
【0019】表面ホック13は、薄い円板状の金属板を
プレス成形することにより円環状に形成された雌型ホッ
ク31と、薄い略円板状の金属板をプレス成形すること
により略円環状に形成された固定部材32とから構成さ
れている。裏面ホック14は、薄い円板状の金属板をプ
レス成形することにより略円板状(側面逆T字状)に形
成された雄型ホック33と、固定部材32とから構成さ
れている。前記固定部材32は、雌型ホック31及び雄
型ホック33の両方に共通して使用される。
【0020】図1(b)及び図3に示すように、雌型ホ
ック31の一側面中央部には、円環状に形成された係合
リング36が突設されているうえ、その係合リング36
の先端部には係合凸部36aが係合リング36の内周縁
に沿って僅かに内方に突出している。さらに、この雌型
ホック31の他側面周縁部には、固定溝37が円環状に
凹設されている。
【0021】図2に示すように、固定部材32は、円環
状に形成された環状係止部32aと、その環状係止部3
2aの内端縁から一側方に突設された5個の固定針32
bとから構成されている。この固定部材32は、表示シ
ート12のコーナ部所定位置に雌型ホック31を固定す
るために用いられる。すなわち、この固定部材32は、
表示シート12を構成する織布の表面に固定針32bの
先端を突き通した後、その表示シート12の裏面側に突
き出た固定針32bの先端部を雌型ホック31周縁部の
固定溝37内に強く押し込むことにより、それら固定針
32bが固定溝37内で変形し、表示シート12を挟持
した状態で雌型ホック31を抜け止め係止することがで
きるようになっている。
【0022】図1(b)及び図3に示すように、雄型ホ
ック33の一側面中央部には、略円柱状に形成された係
合突起41が突設されており、前記雌型ホック31の係
合リング36内に挿入することができるように構成され
ている。この係合突起41の中央部には、その外周面を
環状に僅かに凹設することによって形成された係合凹部
41aが設けられている。この係合凹部41aは、係合
突起41を係合リング36内に挿入したとき、前記係合
凸部36aと対応する位置に設けられている。さらに、
この雄型ホック33の他側面周縁部には、固定溝42が
円環状に凹設されている。
【0023】図2に示すように、裏面ホック14の基端
部には、前記雄型ホック33よりも大きい径の円板状に
形成された皮革又は布製の把持片43が固着され、裏面
ホック14を容易に把持することができるように構成さ
れている。この把持片43は、その裏面から固定部材3
2の固定針32bの先端を突き通した後、表面側に突き
出た固定針32bの先端部を雄型ホック33周縁部の固
定溝42内に強く押し込むことにより、雄型ホック33
と固定部材32との間に挟持された状態で固定されてい
る。
【0024】図3に示すように、表面ホック13と裏面
ホック14とは、体操服15を構成するシート状の基材
15aを挟んで嵌合するように構成されている。すなわ
ち、雄型ホック33の係合突起41先端部と、雌型ホッ
ク31の係合リング36との間には、基材15aの厚さ
よりも僅かに狭い間隙が形成されている。そして、この
間隙内に基材15aを挟み込むことによって、係合凹部
41aよりも先端側に位置する係合突起41の先端部外
周面と、係合凸部36aとが基材15aを介して嵌合さ
れた状態となる。
【0025】一方、このゼッケン11を構成する表示シ
ート12の裏面には、再剥離可能な接着剤が塗布されて
いる。この再剥離可能な接着剤は、表示シート12を基
材15aの表面に対し密着状態で接着(貼着)するため
に塗布されており、表示シート12と基材15aとの貼
着係止力を強化してその落下を効果的に防止するととも
に、体操服15とゼッケン11との間のフィット感(一
体感)を高める。この接着剤は、少なくとも織布に対し
て数回以上は再剥離可能である合成樹脂系接着剤が用い
られる。さらに、耐水性及び耐湿接着力が高い接着剤で
あるのが好ましい。
【0026】この再剥離可能な接着剤としては、アクリ
ル共重合樹脂等の合成樹脂を主成分とするものが好適に
用いられ、例えば中央理化(株)製のリカボンドAP−
80又はオザワ工業(株)製の合成樹脂系接着剤(スプ
レーボンド(強力))が挙げられる。また、この接着剤
の粘度としては、4500〜7500cps(4.5〜
7.5Pa・s)(BH型 No.3,10rpm/25℃)の範囲内
であるのが好ましい。なお、この接着剤が塗布された表
示シート12の裏面には、接着力の低下を防ぐとともに
汚れが付着しないように、ポリエステルフィルムの表面
をフッ素処理した離型紙(台紙)が貼着される。
【0027】上記ゼッケン11の作用について以下に記
載する。図1に示されるように、上記ゼッケン11を体
操服15に貼着して取付ける際には、まず、表示シート
12の裏面に貼着されている台紙を剥離させた後、その
表示シート12を体操服15の胸部中央位置に位置合わ
せしながら、再剥離可能な接着剤により貼着して仮止め
係止する。次に、体操服15の前身頃を構成するシート
状の基材15aを少し上方に浮かせ、その体操服15の
前身頃と後身頃との間に形成された隙間内に裏面ホック
14を挿入し、表示シート12コーナ部の表面ホック1
3と嵌合させる。
【0028】このとき、図3に示されるように、裏面ホ
ック14の係合突起41は、その先端部に基材15aを
手繰り寄せて纏わりつかせながら、表面ホック13の係
合リング36内に挿入される。さらにこのとき、前記係
合突起41の先端部は、纏わりついた基材15aを僅か
に押し潰しながらその基材15aを介在させつつ、係合
リング36の係合凸部36aと嵌合(スナップ固定)さ
れる。そして、この嵌合状態の形成により、表面ホック
13と裏面ホック14とは基材15aの表裏面を挟んで
互いに係止された状態となり、表面ホック13、基材1
5a及び裏面ホック14が相互に固定される。
【0029】このゼッケン11は、表示シート12の4
つのコーナ部に設けられた表面ホック13全てについ
て、基材15aを介在させつつ裏面ホック14と嵌合さ
せることにより、体操服15の胸部中央に貼着係止され
る。なおこのとき、前記基材15aが係合突起41の先
端部に手繰り寄せられることにより大きく縒れてしまっ
た場合には、再剥離可能な接着剤により貼着されている
表示シート12のコーナ部又は中央部を基材15aから
一端剥離させて縒れを修正するとよい。
【0030】さて、上記のように体操服15の前身頃所
定位置に貼着係止されたゼッケン11は、表示シート1
2の表面に描出されている文字21により表示機能を発
揮する。さらに、このゼッケン11の表示シート12
は、そのコーナ部に設けられた各表面ホック13が基材
15aの所定位置に貼着係止されているうえ、その裏面
に塗布された再剥離可能な接着剤により基材15aの表
面に貼着されており、体育系イベント等の激しい運動を
行った場合でも容易に落下したり紛失したりしない。
【0031】イベント終了後、このゼッケン11を体操
服15から取外す際には、体操服15の前身頃裏面に手
を差し込んで裏面ホック14の把持片43を指で把持し
て後身頃側へと引張ることにより、上記表面ホック13
と裏面ホック14との間の嵌合状態が解除され、表面ホ
ック13、基材15a及び裏面ホック14がそれぞれ分
離する。そして、表示シート12の4つのコーナ部に設
けられた表面ホック13全てを基材15a及び裏面ホッ
ク14と分離した後、再剥離可能な接着剤による接着力
に抗して表示シート12と体操服15とを分離させるこ
とにより、ゼッケン11が体操服15から分離して取外
される。なお、この体操服15から取外されたゼッケン
11の表示シート12は、台紙上に貼着した状態で保管
され、再び使用することが可能である。
【0032】上記実施形態によって発揮される効果につ
いて、以下に記載する。・ 実施形態のゼッケン11
は、表示シート12と、その表示シート12に固定され
る表面ホック13と、シート状の基材15aを挟んで表
面ホック13と嵌合するように構成された裏面ホック1
4とを備え、表示シート12を基材15aの表面に貼着
して表示機能を発揮させるように構成されている。この
ため、このゼッケン11は、基材15aを挟んで表面ホ
ック13と裏面ホック14とを係脱可能に嵌合させるこ
とができることから、基材15a側に裁縫等の加工を全
く施すことなく、基材15aの表面に表示シート12を
貼着係止することができる。従って、このゼッケン11
は、基材15aに対する表示シート12の取付け及び取
外しを極めて迅速かつ容易に行うことができる。また、
このゼッケン11は、著しく構成が簡単であるうえ、安
価に入手可能なスナップファスナー(雌型ホック31、
雄型ホック33)に僅かな変更を加えることによって製
造することが可能であることから、著しく安価に提供す
ることができる。さらに、このゼッケン11を取外した
後の体操服15には、糸が縫付けられた跡(針穴)が残
らない。
【0033】一方、実施形態の表示具用の係止具は、表
示シート12に固定される表面ホック13と、シート状
の基材15aを挟んで表面ホック13と嵌合するように
構成された裏面ホック14とを備えている。このため、
この係止具は、基材15aに対する表示シート12の取
付け及び取外しを極めて迅速かつ容易に行うことができ
る。
【0034】・ 表示シート12の周縁全体を印刷用イ
ンク層23によって縁取りすることにより、表示シート
12を構成する織布が周縁部から解れるのを極めて効果
的に防止することができることから、表示シート12の
外観を良好に保持することが容易である。さらに、この
印刷用インク層23によって形成される縁取り枠22
は、体操服15に貼着されている表示シート12を一段
と際立たせ、その意匠性を高める効果も有する。
【0035】・ 表示シート12の裏面に再剥離可能な
接着剤を塗布することによって、基材15aの表面と表
示シート12との貼着係止力をより一層高めることがで
きる。さらに、ゼッケン11を体操服15に取付ける際
には、基材15a(体操服15)に対して表示シート1
2の位置合わせ(仮止め)を極めて容易に行うことがで
きる。
【0036】(第2実施形態)この発明の第2実施形態
を上記第1実施形態と異なる点を中心に説明する。図4
(a)及び(b)に示すように、第2実施形態のゼッケ
ン11は、表示シート12と、4個の表面ホック13
と、4個の裏面ホック14とを備えている。前記表面ホ
ック13は、雌型ホック31のみによって構成されてお
り、固定部材32が設けられていない。すなわち、この
第2実施形態のゼッケン11は、表示シート12と表面
ホック13(雌型ホック31)とが別体で構成されてい
る以外は、上記第1実施形態と同様の構成である。
【0037】そして、このゼッケン11を体操服15に
取付ける際には、シート状の基材15aの表面に表示シ
ート12を位置合わせしつつ重ね合わせて密着させた状
態で、その重ね合わせられた両シート15a,12の表
裏面を挟んで雌型ホック31と雄型ホック33とを嵌合
させる。このとき、図4(b)に示されるように、裏面
ホック14の係合突起41は、その先端部に基材15a
及び表示シート12を同時に手繰り寄せて纏わりつかせ
ながら、雌型ホック31の係合リング36内に挿入され
る。さらにこのとき、前記係合突起41の先端部は、纏
わりついた基材15a及び表示シート12を僅かに押し
潰しながら、それら両シート15a,12を介在させつ
つ、係合リング36の係合凸部36aと嵌合(スナップ
固定)される。そして、この嵌合状態の形成により、雌
型ホック31と裏面ホック14とは、両シート15a,
12の表裏面を挟んで互いに係止された状態となり、雌
型ホック31、表示シート12、基材15a及び裏面ホ
ック14が相互に固定される。
【0038】従って、この第2実施形態のゼッケン11
は、表示シート12と、表面ホック13(雌型ホック3
1)と、前記表示シート12及びシート状の基材15a
を挟んで表面ホック13と嵌合するように構成された裏
面ホック14とを備え、表示シート12を基材15aの
表面に貼着して表示機能を発揮させるように構成されて
いる。このため、このゼッケン11は、上記第1実施形
態と同様の効果を発揮することができる。さらに、表示
シート12に表面ホック13を固定する必要がないこと
から、製造時の手間を顕著に低減させることが可能とな
り、製品を安価に提供することができる。また、このゼ
ッケン11は、前記表示シート12を別のシート状の表
示体に変更して再利用することが可能であることから経
済的であるうえ、使用済みのゼッケン11(表示シート
12)を廃棄処分する際の分別回収を極めて容易に行う
ことができる。
【0039】なお、上記実施形態は、次のように変更し
て具体化することも可能である。 ・ 表示シート12の裏面に再剥離可能な接着剤を塗布
しないように構成してもよい。また、表示シート12の
周縁の縁取り枠22を省略してもよい。また、表示シー
ト12に2個の表面ホック13を設けるように構成して
もよい。
【0040】・ 裏面ホック14基端部の把持片43を
省略してもよい。さらにこのとき、裏面ホック14の固
定部材32を省略しても構わない。 ・ 表面ホック13に雄型ホック33を設け、裏面ホッ
ク14に雌型ホック31を設けてもよい。また、表面ホ
ック13及び裏面ホック14を合成樹脂製のスナップフ
ァスナーにより構成しても構わない。
【0041】・ 基材15aを挟まずに雌型ホック31
と雄型ホック33とが係合するように構成してもよい。
なお、これら表面ホック13と裏面ホック14とは、薄
いシート状の基材15aを挟んで嵌合するように構成さ
れている。このように構成した場合、不使用時の裏面ホ
ック14を表示シート12の表面ホック13に係合させ
ることにより、その紛失を容易に防止することが可能と
なる。
【0042】・ 表示シート12に文字21を描出する
前のもの、すなわち表示シート12の中央部が空白のも
のを製造し、購入者が自由に印刷、刺繍、手書き等を行
うことができるように構成してもよい。
【0043】・ 上記実施形態の雌型ホック31及び雄
型ホック33を用いて、ゼッケン11を構成する代わり
に、ワッペン、名札、旗、腕章等を構成してもよい。な
おこのとき、表示体はシート状である必要はなく、硬質
の樹脂成形品や金属板等により立体的に形成されていて
も構わない。
【0044】・ 基材15aは伸縮性を有するシート状
の織布によって構成されているのが好ましい。また、基
材15aとして、カーテンや幕等の織布を用いてもよ
く、紙又はフィルムを用いてもよい。
【0045】・ 第2実施形態のゼッケン11におい
て、表示シート12を交換可能に構成すること。すなわ
ち、上記1セットの表面ホック13及び裏面ホック14
を、多種類の表示シート12に対して共用できるように
構成すること。このように構成した場合、表面ホック1
3及び裏面ホック14を繰返し再利用しつつ、イベント
毎に異なる表示機能を発揮させることができることから
極めて経済的である。特に、このゼッケン11の愛用者
にとっては、2回目以降の購入時には表示シート12の
みを購入すればよいこととなることから、その経済的な
負担を容易に低減させることが可能となる。
【0046】・ ゼッケン11を、織布製の表示シート
12のみによって構成するとともに、その周縁に縁取り
枠22を印刷して印刷用インク層23を形成させるこ
と。すなわち、上記各実施形態のゼッケン11において
表面ホック13及び裏面ホック14を省略すること。こ
のように構成した場合、ゼッケン11としての表示シー
ト12の周縁から糸が解れるのを効果的に防止すること
ができることから、解れ防止のためにゼッケン11(表
示シート12)の周縁部を糸で縫う必要がなく、それに
かかる手間を容易に省くことができる。さらに、このゼ
ッケン11は、基材15aに糸で直接縫いつけたりして
貼着させることができるうえ、上記第1実施形態及び第
2実施形態の表面ホック13及び裏面ホック14と組合
わせて使用することもできる。
【0047】さらに、このゼッケン11(表示シート1
2)の裏面に再剥離可能な接着剤を塗布させるのが好ま
しい。このように構成した場合、ゼッケン11を再剥離
可能な接着剤により基材15aの表面に貼着させること
が可能であり、基材15aに対する表示シート12の取
付け及び取外しを極めて容易に行うことができる。さら
に、このゼッケン11は、裏面に塗布された接着剤のみ
により基材15aの表面に貼着することができるととも
に、上記第1実施形態及び第2実施形態の表面ホック1
3及び裏面ホック14と組合わせて使用することもでき
る。
【0048】さらに、前記実施形態より把握できる技術
的思想について以下に記載する。 (1) 前記表面ホックと裏面ホックとは、基材を挟ま
ない状態では嵌合しないように構成したことを特徴とす
る請求項1から請求項4のいずれかに記載の表示具。
【0049】(2) 前記表面ホックと裏面ホックと
は、基材を挟まない状態では係合しないように構成した
ことを特徴とする前記(1)に記載の表示具。このよう
に構成した場合、厚みを有するシート状の基材表面に表
示体を貼着係止することが可能であることから、表示具
の利用範囲を容易に拡大することができる。
【0050】(3) 前記裏面ホックの基端部に把持片
を設けたことを特徴とする請求項1から請求項4のいず
れかに記載の表示具。このように構成した場合、基材に
貼着係止された状態のゼッケンを極めて容易に取外すこ
とができる。また、裏面ホックの紛失を防止することも
容易である。
【0051】(4) 前記表面ホックを表示体に固定す
るように構成するとともに、前記裏面ホックを前記基材
を挟んで表面ホックと嵌合するように構成したことを特
徴とする請求項5に記載の表示具用の係止具。
【0052】(5) 前記裏面ホックを前記表示体及び
基材を挟んで表面ホックと嵌合するように構成したこと
を特徴とする請求項5に記載の表示具用の係止具。 (6) 請求項1から請求項4のいずれかに記載の表示
具に設けられ、前記シート状の基材表面に貼着して表示
機能を発揮させるように構成された表示具用の表示体で
あって、織布によりシート状に形成するとともに、その
周縁全体を印刷用インク層によって縁取りしたことを特
徴とする表示具用の表示体。このように構成した場合、
基材に対する表示体の取付け及び取外しを極めて迅速か
つ容易に行うことができるうえ、織布の周縁部における
糸の解れを容易かつ効果的に防止することができる。
【0053】(7) 請求項1、請求項3及び請求項5
のいずれかに記載の表示具をシート状の基材の表面に貼
着するための表示体の貼着方法であって、前記表示体に
表面ホックを固定するとともに、前記基材を挟んで表面
ホックと裏面ホックとを嵌合させることにより、前記表
示体を基材の表面に係脱可能に貼着係止させることを特
徴とする表示体の貼着方法。このように構成した場合、
基材に対する表示体の取付け及び取外しを極めて迅速か
つ容易に行うことができる。
【0054】(8) 請求項2から請求項4のいずれか
に記載の表示具をシート状の基材の表面に貼着するため
の表示体の貼着方法であって、前記表示体及び基材を挟
んで表面ホックと裏面ホックとを嵌合させることによ
り、前記表示体を基材の表面に係脱可能に貼着係止させ
ることを特徴とする表示体の貼着方法。このように構成
した場合、基材に対する表示体の取付け及び取外しを極
めて迅速かつ容易に行うことができる。
【0055】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、次のような効果を奏する。請求項1から請求項4に
記載の発明の表示具、及び請求項5に記載の発明の表示
具用の係止具によれば、基材に対する表示体の取付け及
び取外しを極めて迅速かつ容易に行うことができる。
【0056】請求項6に記載の発明の表示体によれば、
織布の周縁部における糸の解れを容易かつ効果的に防止
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は第1実施形態のゼッケンを示す正面
図、(b)は第1実施形態のゼッケンの一部を示す斜視
図。
【図2】 第1実施形態の裏面ホックを示す分解斜視
図。
【図3】 図1(a)の3−3線から見たゼッケンを示
す平断面図。
【図4】 (a)は第2実施形態のゼッケンの一部を示
す斜視図、(b)は図4(a)の4b−4b線から見た
貼着状態のゼッケンを示す平断面図。
【符号の説明】
11…表示具としてのゼッケン、12…表示体としての
表示シート、13…表面ホック、14…裏面ホック、1
5a…基材、23…印刷用インク層、31…表面ホック
を構成する雌型ホック、33…裏面ホックを構成する雄
型ホック。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示体をシート状の基材表面に貼着して
    表示機能を発揮させるように構成された表示具であっ
    て、 表示体と、その表示体に固定される表面ホックと、前記
    基材を挟んで表面ホックと嵌合するように構成された裏
    面ホックとを備え、 前記基材を挟んで表面ホックと裏面ホックとを嵌合させ
    ることにより、前記表示体を基材の表面に係脱可能に貼
    着係止するように構成したことを特徴とする表示具。
  2. 【請求項2】 シート状の表示体をシート状の基材表面
    に貼着して表示機能を発揮させるように構成された表示
    具であって、 シート状の表示体と、表面ホックと、前記表示体及び基
    材を挟んで表面ホックと嵌合するように構成された裏面
    ホックとを備え、 前記表示体及び基材を挟んで表面ホックと裏面ホックと
    を嵌合させることにより、前記表示体を基材の表面に係
    脱可能に貼着係止するように構成したことを特徴とする
    表示具。
  3. 【請求項3】 前記表示体をシート状の織布により構成
    するとともに、その表示体の周縁全体を印刷用インク層
    によって縁取りしたことを特徴とする請求項1又は請求
    項2に記載の表示具。
  4. 【請求項4】 前記表示体の裏面に再剥離可能な接着剤
    を塗布したことを特徴とする請求項1から請求項3のい
    ずれかに記載の表示具。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4のいずれかに記載
    の表示具に設けられ、前記表示体を基材の表面に係脱可
    能に貼着係止するように構成された表示具用の係止具で
    あって、 前記表面ホックと裏面ホックとを備えたことを特徴とす
    る表示具用の係止具。
  6. 【請求項6】 シート状の基材表面に貼着して表示機能
    を発揮させるように構成された表示体であって、 織布によりシート状に形成するとともに、その周縁全体
    を印刷用インク層によって縁取りしたことを特徴とする
    表示体。
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