JP3136825U - 着脱可能な表示具 - Google Patents
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Abstract
【課題】名札の両面を表示面として使用でき、特に制限したい情報を裏面に書き込み、情報の過度の表示を避け、万が一の場合のみ裏面の情報を見て対処することができるようにした着脱可能な表示具を提供する。
【解決手段】第1の情報を表記できる表面2と第2の情報を表記できる裏面3を持つ基板、および第2の情報が露出できるように開口部4を備えた面ファスナー5,6からなり、該面ファスナーの係合素子が立設された面とは反対側の面を該基板の裏面に、該第2の情報が該開口部から露出できるように一体化した着脱可能な表示具。
【選択図】図5
【解決手段】第1の情報を表記できる表面2と第2の情報を表記できる裏面3を持つ基板、および第2の情報が露出できるように開口部4を備えた面ファスナー5,6からなり、該面ファスナーの係合素子が立設された面とは反対側の面を該基板の裏面に、該第2の情報が該開口部から露出できるように一体化した着脱可能な表示具。
【選択図】図5
Description
本考案は名札などの表示具に関し、さらに詳しくは面ファスナーを用いた着脱自在な表示具に関する。
従来から、部署名や氏名を表示した名札の裏面にフック面ファスナーを取り付け、該名札を衣服類の表面に取り付けたループ面ファスナーと係合して、衣服上に名札を着脱自在に係止することは公知である。
しかるに、従来の名札は、名札の裏面全体にフック面ファスナーが取り付けられているために、表面の情報だけが表示され、裏面を表示面として使用することができない。
名札に表示する情報としては、広く表示しても問題のない情報と、制限したい情報がある。例えば、学童などの名札では、学年や氏名は広く表示できる情報であるが、学校名や家庭の住所やその電話番号などは制限したい情報となることがある。かかる場合、従来の面ファスナー付の名札では、名札の1面しか表示面として使用できないために、対応できないという問題点を有していた。
名札に表示する情報としては、広く表示しても問題のない情報と、制限したい情報がある。例えば、学童などの名札では、学年や氏名は広く表示できる情報であるが、学校名や家庭の住所やその電話番号などは制限したい情報となることがある。かかる場合、従来の面ファスナー付の名札では、名札の1面しか表示面として使用できないために、対応できないという問題点を有していた。
本考案は、かかる問題を解決し、名札の両面を表示面として使用でき、特に制限したい情報を裏面に書き込み、情報の過度の表示を避け、万が一の場合のみ裏面の情報を見て対処することができるようにした着脱可能な表示具を提供することを目的とする。
すなわち本考案は、第1の情報を表記できる表面と第2の情報を表記できる裏面を持つ基板、および第2の情報が露出できるように開口部を備えた面ファスナーからなり、該面ファスナーの係合素子が立設された面とは反対側の面を該基板の裏面に、該第2の情報が該開口部から露出できるように一体化した着脱可能な表示具である。
そして、好ましくは、該面ファスナーがフック面ファスナーである場合であり、また該面ファスナーが縫製により基板に一体化されている場合であり、また該面ファスナーが接着剤により基板に一体化されている場合である。
そして、好ましくは、該面ファスナーがフック面ファスナーである場合であり、また該面ファスナーが縫製により基板に一体化されている場合であり、また該面ファスナーが接着剤により基板に一体化されている場合である。
さらに本考案は、上記表示具を構成する面ファスナーがフック面ファスナーであって、かつそのような表示具と、衣類などの布帛に取り付けたループ面ファスナーを、該表示具のフック面ファスナーの係合素子と該ループ面ファスナーの係合素子を係合させることにより着脱自在に係止した表示具である。
名札などの表示具において、広く表示したい情報と制限したい情報を区別し、制限したい情報を表示した面に、開口部を備えた面ファスナー(A)を一体化し、それを衣類などの布帛に取り付けたもう一方の面ファスナー(B)に取り付け、普段は面ファスナー(A)と面ファスナー(B)は係合させることにより制限したい情報は見えないが、緊急時等の場合には、面ファスナー(A)を面ファスナー(B)から剥がすことにより裏面側の制限したい情報を開口部から見ることができる。
すなわち、本考案の表示具は、衣服などに付設した面ファスナー、好適にはループ面ファスナーと係合して使用され、通常は表示具表面側の情報のみが露出する。そして必要なときには、表示具をループ面ファスナーから剥がして、表示具の裏面の開口から第2の情報を知ることができることとなる。
表面および裏面に情報を表示する基板は、金属、プラスチックス、木質、布帛、紙、ガラス、陶器など、任意の材質が使用できるが、耐久性、加工の容易さなどの点からはプラスチックス板が好ましい。プラスチック板は柔軟なものであっても、硬質な板状物であっても良い。必要に応じて、紙や繊維とプラスチックスの複合体なども使用できる。また基板上に情報を表示する方法として、印刷する方法が挙げられるが、印刷できるためには、プラスチックス板の表面に印刷可能な面処理や薬剤処理を行うことができる。基板への情報印刷は印刷を専門とする業者が行うか、家庭用のパソコン連結の印刷機で使用者が直接印刷することもできる。この場合には、白紙状態の基板でユーザーに提供されることになる。
もちろん、情報を表面および裏面に表示する手段として、情報を直接基板上に記載することも可能であり、また情報を予め記載したフィルム、布帛、紙などを基板に貼り付けたり、更には他の手段により基板の表面及び裏面に取り付ける方法を用いても良い。
なお、本考案では、普段、人目に触れる方の情報を表面側の表示、普段は人目からは隠されている方の情報を裏面側の表示と称するが、場合によっては、両面とも人目に触れても問題ない場合や場所によって表示を頻繁に変更する必要がある場合もあるが、基板と面ファスナーの一体化方法を工夫することにより本考案の表示具はそのような場合にも適応できる。
基板の裏面に一体化する面ファスナー(A)としては、市販の面ファスナー、好ましくは市販のフック面ファスナーが使用できる(以下、基板裏面に一体化する面ファスナーとして、フック面ファスナーと称す)。例をあげれば、マジックテープ(商品名、株式会社クラレファスニング社製)、ベルクロ(商品名、ベルクロ社製)、クイックロン(商品名、YKK株式会社製)などが挙げられる。フック形状としては、鉤型、きのこ型、鉤型ときのこ型の混在等のいずれであってもよい。
フック面ファスナーに設ける開口は、1つまたは複数個のどちらでもよいが、加工の容易さと強度保持の点からは、1個の場合が望ましい。
上記表示具を構成する面ファスナーがフック面ファスナーの場合には、このフック面ファスナーは、縫製または接着剤により、該面ファスナーの係合素子が立設された面とは反対側の面と基板の裏面を縫い合わせる、または接着することにより基板と一体化される。繊維製の基板の場合には、縫製で取り付けることが好ましく、プラスチックス製、紙、木質製の基板の場合には、接着剤により接着するのが好ましい。
一方、衣服に取り付ける面ファスナーとしては、好適にはループ面ファスナーであるが、これらも市販される各種ループ面ファスナーが使用できる。具体的には、基布上にマルチフィラメントをループ状に存在させたループ面ファスナーや、起毛処理した布帛または不織布等が使用できる。ループ面ファスナーも上記した商品から購入することができる。
衣服は洗濯する必要があり、その際には本考案の表示具をループ面ファスナーから剥離する。衣服に取り付けられたループ面ファスナーは、洗濯において糸くずなどを捕らえることもなく、他の衣類を傷めることもない。それに対し、衣服にフック面ファスナーを付設すると、上記の問題、すなわち洗濯において糸屑などを捕らえ易いこと、および他の衣類をいため易いこと等の問題点が生じるので、使用することは好ましくない。したがって、表示具側に取り付ける面ファスナーとしてはフック面ファスナーが好ましく、衣類に取り付ける方の面ファスナーをループ面ファスナーとするのが好ましいこととなる。もちろん、衣類に取り付ける面ファスナー及び表示具に取り付ける面ファスナーとして、最近、販売されている雄雌混在タイプの面ファスナーを用いることも可能である。
以下、図面により本考案をさらに説明する。
図1は本考案による基板の表面の一例を示す平面図であり、図2は基板の裏面の一例を示す平面図である。基板1は、ジェットインクで印刷される表面処理されたプラスチックスの薄い板であり、表面2には第1の情報、裏面3には第2の情報がそれぞれ印刷されている。
図1は本考案による基板の表面の一例を示す平面図であり、図2は基板の裏面の一例を示す平面図である。基板1は、ジェットインクで印刷される表面処理されたプラスチックスの薄い板であり、表面2には第1の情報、裏面3には第2の情報がそれぞれ印刷されている。
図3は開口部4を設けたフック面ファスナー5の平面図である。フック面ファスナー5は開口部を除く全面にフック状係合素子を有する。もちろん開口部には透明フィルムで開口部が覆われていてもよい。したがって本考案でいう開口部とは、その部分の面ファスナーが除去され、スペースとなっている部分あるいはそのスペース部分が透明フィルムで覆われている部分等を意味している。
図4は、基板1の裏面に開口部を有するフック面ファスナー5を接着剤により接着した表示具を裏面側から見た場合の平面図である。図4に示すように、本考案の表示具は、フック面ファスナーの開口部4から基板の第2の情報が覗いており、第2の情報を見ることができる。
図5は、表示具を、その裏面側に一体化したフック面ファスナーにより布帛等に取り付けたループ面ファスナーと係合させることにより取り付け、さらにその一端を剥がして、基板の裏面の一部が見えている状態を示す斜視図である。図5に示すように、本考案の表示具は、面ファスナーの係合により、衣服に着脱自在に付設することができる。
1:基板
2:表面
3:裏面
4:開口部
5:フック面ファスナー
6:布帛等に取り付けたループ面ファスナー
2:表面
3:裏面
4:開口部
5:フック面ファスナー
6:布帛等に取り付けたループ面ファスナー
Claims (5)
- 第1の情報を表記できる表面と第2の情報を表記できる裏面を持つ基板、および第2の情報が露出できるように開口部を備えた面ファスナーからなり、該面ファスナーの係合素子が立設された面とは反対側の面を該基板の裏面に、該第2の情報が該開口部から露出できるように一体化した着脱可能な表示具。
- 面ファスナーがフック面ファスナーである請求項1に記載の表示具。
- 面ファスナーが縫製により基板に一体化されている請求項1または2に記載の表示具。
- 面ファスナーが接着剤により基板に一体化されている請求項1または2に記載の表示具。
- 請求項2に記載の表示具と、衣類などの布帛に取り付けたループ面ファスナーを、該表示具のフック面ファスナーの係合素子と該ループ面ファスナーの係合素子を係合させることにより着脱自在に係止した表示具。
Priority Applications (1)
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JP2007006068U JP3136825U (ja) | 2007-08-07 | 2007-08-07 | 着脱可能な表示具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007006068U JP3136825U (ja) | 2007-08-07 | 2007-08-07 | 着脱可能な表示具 |
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2007
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