JP3136826U - 着脱能を有する表示具 - Google Patents
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Abstract
【課題】名札の両面を表示面として使用でき、特に制限したい情報を裏面に書き込み、情報の過度の表示を避け、万が一の場合のみ裏面の情報を見て対処することができるようにした着脱可能な表示具を提供する。
【解決手段】第1の情報を表記できる表面と第2の情報を表記できる裏面3を持つ基板1、および表面に面ファスナーを有し裏面に再剥離可能な粘着剤層または吸着層を有する面ファスナー接着板4からなり、該面ファスナー接着板の粘着剤層または吸着層を基板の裏面に粘着または吸着により一体化し、基板の裏面の情報を遮蔽するように構成した着脱可能な表示具。
【選択図】図5
【解決手段】第1の情報を表記できる表面と第2の情報を表記できる裏面3を持つ基板1、および表面に面ファスナーを有し裏面に再剥離可能な粘着剤層または吸着層を有する面ファスナー接着板4からなり、該面ファスナー接着板の粘着剤層または吸着層を基板の裏面に粘着または吸着により一体化し、基板の裏面の情報を遮蔽するように構成した着脱可能な表示具。
【選択図】図5
Description
本考案は、名札などの表示具に関し、さらに詳しくは面ファスナーを用いた着脱自在な表示具に関する。
従来から、部署名や氏名を表示した名札の裏面にフック面ファスナーシートを取り付け、該名札を、衣服類の表面に取り付けたループ面ファスナーと係合して、衣服上に名札を着脱自在に係止することは公知である。
しかるに、従来の名札は、名札の裏面にフック面ファスナーシートが固定さられているために、表面の情報だけが表示され、名札裏面を表示面として使用することができない。
名札に表示する情報としては、広く表示しても問題のない情報と、制限したい情報がある。例えば、学童などの名札では、学年や氏名は広く表示できる情報であるが、学校名や家庭の住所やその電話番号などは制限したい情報となることがある。かかる場合、従来の面ファスナー付の名札では、名札の1面しか表示面として使用できないために、対応できないという問題点を有していた。
名札に表示する情報としては、広く表示しても問題のない情報と、制限したい情報がある。例えば、学童などの名札では、学年や氏名は広く表示できる情報であるが、学校名や家庭の住所やその電話番号などは制限したい情報となることがある。かかる場合、従来の面ファスナー付の名札では、名札の1面しか表示面として使用できないために、対応できないという問題点を有していた。
本考案は、かかる問題を解決し、名札の両面を表示面として使用でき、特に制限したい情報を裏面に書き込み、情報の過度の表示を避け、万が一の場合のみ裏面の情報を見て対処することができるようにした着脱可能な表示具を提供することを目的とする。
すなわち本考案は、第1の情報を表記できる表面と第2の情報を表記できる裏面を持つ基板、および表面に面ファスナーを有し裏面に再剥離可能な粘着剤層または吸着層を有する面ファスナーシートからなり、該面ファスナーシートの粘着剤層または吸着層を基板の裏面に粘着または吸着により一体化し、基板の裏面の情報を遮蔽するように構成した着脱可能な表示具である。そして好ましくは上記面ファスナーがフック面ファスナーである場合である。
更に本考案は、上記の面ファスナーがフック面ファスナーである場合において、上記表示具と、衣類などの布帛に取り付けたループ面ファスナーを、該表示具の裏面側を構成するフック面ファスナーシートの係合素子と該ループ面ファスナーの係合素子を係合させることにより着脱自在に係止した表示具である。
本考案により、名札などの表示具において、広く表示したい情報と制限したい情報を区別し、制限したい情報を表示した面をフック面ファスナーで隠し、必要に応じて、フック面ファスナーシートの裏面に存在させた粘着剤層または吸着層から基板を剥がして基板裏面を露出し、制限情報を見ることができる。見たあとは、フック面ファスナーシートと基板を、フック面ファスナーシート裏面の粘着剤層または吸着層により再一体化して、表示具として使用する。
すなわち、本考案の表示具は、衣服などに取り付けたループ面ファスナーと係合させて使用され、通常は表示具表面の情報を露出するようにする。そして、必要なときに、基板をフック面ファスナーシートから剥離し、表示具基板の裏面にある第2の情報を見ることができる。例えば学童の名札の場合、氏名や学校名、住所、連絡先電話番号などを全て表面に表示するのは、安全上問題となることがあり、通常は学年や氏名だけを表面に表示し、必要な場合に、基板をフック面ファスナー接着板から剥離して、学校名、住所、連絡先などの裏面に記載された遮蔽された情報を得て、そして、その後に、該裏面を、再度フック面ファスナーシートに粘着または吸着により一体化することにより遮蔽する。このようにして得られた情報をもとに、関係者は必要な対処をすることができる。
表面および裏面に情報を表示する基板は、金属、プラスチックス、木質、布帛、紙、ガラス、陶器など、任意の材質が使用できるが、耐久性、加工の容易さなどの点からはプラスチックス板が好ましい。プラスチック板は柔軟なものであっても、硬質な板状物であっても良い。必要に応じて、紙や繊維とプラスチックスの複合体なども使用できる。
フック面ファスナーシートの裏面が粘着剤層を持つものに対しては、少なくとも基板の一面は、粘着剤に感応性のものでなければならない。またフック面ファスナーシートの接着板が吸着層を持つものに対しては、少なくとも基板の一面は、吸着性を維持するものでなければならない。
フック面ファスナーシートの裏面が粘着剤層を持つものに対しては、少なくとも基板の一面は、粘着剤に感応性のものでなければならない。またフック面ファスナーシートの接着板が吸着層を持つものに対しては、少なくとも基板の一面は、吸着性を維持するものでなければならない。
フック面ファスナーシートの裏面を構成する粘着剤は市販の再剥離性の粘着剤から選ぶことができ、例えば合成ゴム系、ポリウレタン系、アクリル系の粘着剤などが使用できる。吸着層に用いる剤としてはアクリル系発泡樹脂等が使用できる。本考案においては、粘着力はあまり高くなく、再剥離性に優れた粘着剤が好ましい。また、使用中に粘着剤層にごみなどが粘着しても、水洗により容易にごみが洗浄できる粘着剤がさらに好ましい。粘着剤は塗布法またはフィルム接着法等によりフック面ファスナーの裏面に付設する。
本考案における吸着層としては、表面に多数の微細な独立開口を有する軟質プラスチックフィルムまたはシート(以下、ミクロ吸盤シートということがある)が好適に使用できる。該ミクロ吸盤シートは、公知の方法で製造できるものであり、その一例は、発泡剤を含有する合成樹脂フィルムまたはシートを発泡させて、微細気泡含有合成樹脂フィルムまたはシートを形成し、その表面層をスライスして、独立開口を表面に形成する方法である。表面の開口は、直径約10〜100μmであり、より好ましくは直径約10〜50μmである。通常は上記の範囲の開口が適宜の量比で分布している。開口の大きさおよびその密度は合成樹脂の発泡倍率で調整することができ、本考案の目的には、発泡倍率2〜10倍の発泡樹脂から得られるフィルムまたはシートが適している。該ミクロ吸盤シートは、市販される吸着シートや密着シートから得ることができる。独立開口面を基板に押圧すると、各独立開口が脱気されて吸盤として作用する。
吸着層を有するフック面ファスナーシートに対しては、基板の裏面は可及的に平滑であることが望ましい。多くのミクロ吸盤の気密が失われると、基板が脱落することになる。ミクロ吸盤シートは粘着剤層に比して、ゴミ、水、油等による汚れの除去が容易であるとの利点がある。
また基板上に情報を表示する方法として、印刷する方法が挙げられるが、印刷できるためには、プラスチックス板の表面に印刷可能な面処理や薬剤処理を行うことができる。基板への情報印刷は印刷を専門とする業者が行うか、家庭用のパソコン連結の印刷機で使用者が直接印刷することもできる。この場合には、白紙状態の基板でユーザーに提供されることになる。
もちろん、情報を表面および裏面に表示する手段として、情報を直接基板上に記載することも可能であり、また情報を予め記載したフィルム、布帛、紙などを基板に貼り付けたり、更には他の手段により基板の表面及び裏面に取り付ける方法を用いても良い。
もちろん、このような場合において、裏面情報を記載するのに用いるフィルム、布、紙等はそれにより粘着能や吸着能が大きく妨げられないようにする必要がある。
もちろん、このような場合において、裏面情報を記載するのに用いるフィルム、布、紙等はそれにより粘着能や吸着能が大きく妨げられないようにする必要がある。
本考案の表示具の大きさとしては、使用目的により任意に決定される。一般的な名札としては、7cm×10cm程度、コンテナーなどの運搬箱の表示具としては、15cm×20cm程度の大きさが好ましい。
基板の裏面に一体化される面ファスナーシートを構成する面ファスナーは、好適には市販のフック面ファスナーが特に制限なく使用できる。例をあげれば、マジックテープ(商品名、クラレ社製)やベルクロ(商品名、ベルクロ社製)、クイックロン(商品名、YKK社製)などである。
なお、本考案では、普段、人目に触れる方の情報を表面側の表示、普段は人目からは隠されている方の情報を裏面側の表示と称するが、場合によっては、両面とも人目に触れても問題ない場合や場所によって表示を頻繁に変更する必要がある場合もあるが、基板と面ファスナーの一体化方法を工夫することにより本考案の表示具はそのような場合にも適応できる。
一方、衣服等に取り付ける面ファスナーとしては、好適にはループ面ファスナーであるが、これらも市販される各種ループ面ファスナーが使用できる。具体的には、基布上にマルチフィラメントをループ状に存在させたループ面ファスナーや、起毛処理した布帛または不織布等が使用できる。ループ面ファスナーも上記した商品から購入することができる。
衣服は洗濯する必要があり、その際には本考案の表示具をループ面ファスナーから剥離する。衣服に取り付けられたループ面ファスナーは、洗濯において糸くずなどを捕らえることもなく、他の衣類を傷めることもない。それに対し、衣服にフック面ファスナーを付設すると、上記の問題、すなわち洗濯において糸屑などを捕らえ易いこと、および他の衣類をいため易いこと等の問題点が生じるので、使用することは好ましくない。したがって、表示具側に取り付ける面ファスナーとしてはフック面ファスナーが好ましく、衣類に取り付ける方の面ファスナーをループ面ファスナーとするのが好ましいこととなる。もちろん、衣類に取り付ける面ファスナー及び表示具に取り付ける面ファスナーとして、最近、販売されている雄雌混在タイプの面ファスナーを用いることも可能である。
以下、図面により本考案をさらに説明する。
図1は本考案による基板の表面の一例を示す平面図であり、図2は基板の裏面の一例を示す平面図である。基板1は、ジェットインクで印刷される表面処理されたプラスチックスの薄い板であり、表面2には第1の情報、裏面3には第2の情報がそれぞれ印刷されている。
図1は本考案による基板の表面の一例を示す平面図であり、図2は基板の裏面の一例を示す平面図である。基板1は、ジェットインクで印刷される表面処理されたプラスチックスの薄い板であり、表面2には第1の情報、裏面3には第2の情報がそれぞれ印刷されている。
図3は、接着剤層または吸着層4を裏面に設けたフック面ファスナーシート5の平面図である。フック面ファスナー接着板5の表面には全面あるいはその一部にフック状係合素子6を有する。
図4は基板1の裏面にフック面ファスナーシート5を粘着または吸着した表示具の両面を示す模式図である。図4に示すように、本考案の表示具では、フック面ファスナーシートに遮蔽されて、基板に記載された裏面の情報を見ることはできない。
図5は、図4の表示具で、フック面ファスナーシートの裏面を構成する粘着層または吸着層で基板裏面の一部を剥離し、基板裏面3の情報の一部が見える状態を示す模式図である。フック面ファスナーシートは、基板裏面に記載されている情報を見られたあと、再粘着または再吸着させて基板と一体化することができる。
図5に示すように、本考案の表示具は、面ファスナーの係合により、衣服に着脱自在に付設することができる。
図5に示すように、本考案の表示具は、面ファスナーの係合により、衣服に着脱自在に付設することができる。
1:基板
2:基板表面
3:基板裏面
4:粘着剤層または吸着層を有する面
5:フック面ファスナーシート
6:フック状係合素子
2:基板表面
3:基板裏面
4:粘着剤層または吸着層を有する面
5:フック面ファスナーシート
6:フック状係合素子
Claims (3)
- 第1の情報を表記できる表面と第2の情報を表記できる裏面を持つ基板、および表面に面ファスナーを有し裏面に再剥離可能な粘着剤層または吸着層を有する面ファスナーシートからなり、該面ファスナーシートの粘着剤層または吸着層を基板の裏面に粘着または吸着により一体化し、基板の裏面の情報を遮蔽するように構成した着脱可能な表示具。
- 面ファスナーがフック面ファスナーである請求項1に記載の表示具。
- 請求項2に記載の表示具と、衣類などの布帛に取り付けたループ面ファスナーを、該表示具のフック面ファスナーシートの係合素子と該ループ面ファスナーの係合素子を係合させることにより着脱自在に係止した表示具。
Priority Applications (1)
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JP2007006069U JP3136826U (ja) | 2007-08-07 | 2007-08-07 | 着脱能を有する表示具 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011193817A (ja) * | 2010-03-19 | 2011-10-06 | Arikawa Kiyomi | 疑似餌 |
KR20220029985A (ko) * | 2020-09-02 | 2022-03-10 | 이건두 | 악세사리 |
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2007
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